JP2014002003A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の駆動系の動作周波数が同じであっても、コストを抑制しつつ異常の駆動系を特定する。
【解決手段】動作周波数が共通のブラシレスモータ205a、205bと、振動センサ206は、駆動ユニット301に保持され、振動センサ206は駆動ユニット301の振動を検出し、ブラシレスモータ205a、205bへの供給電流は電流検出回路304、305により検出される。駆動ユニット301の振動波形が異常で且つ、ブラシレスモータ205a、205bのいずれかに関して電流異常である場合において、電流波形において異常を示す電流の周期のうち、振動波形において異常を示す振動の周期と一致する周期があれば、CPU201の異常診断部306は、当該一致する周期の異常を示す電流が供給される駆動系を、異常が生じている駆動系であると特定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、駆動ユニットを有する画像形成装置等の電子機器において異常箇所を特定する技術に関する。
従来、電子機器としては、各種の被駆動体を駆動する駆動ユニットを備えるものがある。例えば画像形成装置においては、感光ドラムや中間転写ベルト等を駆動するための駆動ユニットが備えられる。駆動ユニットには、異常ないし故障が生じる場合があり、異常や故障を早急に修理するためには、異常箇所を速やかに特定することが求められる。
一方、例えばプリンタや複写機は近年のカラー化や高速化によって装置構成が複雑になってきており、異常(故障)が発生した場合に異常箇所を特定することが困難となってきている。
従来、振動センサの電圧波形やモータの電流波形等の動作状態信号を検出して正常状態との振幅を比較することによって異常箇所を特定する方法が知られている(特許文献1)。
特開2005−33559号公報
しかしながら、駆動ユニットが複数の駆動部品からなる場合があり、例えば感光ドラムと中間転写ベルトとを個別に駆動する駆動系を駆動ユニットが備える場合がある。このような場合、駆動部品の動作周波数(駆動周波数)が互いに等しい場合には、振動の周波数成分だけで駆動ユニットにおける異常個所を特定することは困難である。
駆動部品ごとに振動センサを配置して駆動部品の異常を検出すれば、異常個所を正確に特定できるが、そうするとコストが上昇する。また、ブラシレスモータのような駆動部品の異常を供給電流の変化で検出する場合には、電流変化状態が長時間安定して継続しないと異常と判断することができない。また、振動による周期的な電流変化を検出しても異常を検出できない。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の駆動系の動作周波数が同じであっても、コストを抑制しつつ異常の駆動系を特定することができる電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、複数の駆動系を保持する駆動ユニットと、前記駆動ユニットの振動を検出する第1の検出手段と、前記複数の駆動系の各々への供給電流を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段の検出結果と前記第2の検出手段の検出結果とに基づいて、前記駆動ユニットにおいて異常が生じている駆動系を特定する特定手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の駆動系の動作周波数が同じであっても、コストを抑制しつつ異常の駆動系を特定することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子機器としてのカラー画像形成装置の概略構成図である。 本画像形成装置の制御部およびその関連要素のブロック図である。 ブラシレスモータを制御するモータ制御機構のブロック図である。 駆動ユニットの振動波形の例を示す図(図(a)、(c))、ブラシレスモータの電流波形の例を示す図(図(b)、(d))である。 故障解析処理のフローチャートである。 振動スペクトルデータを示す図である。 故障解析処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子機器としてのカラー画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、電子写真方式でタンデム型の中間転写ベルトを有するカラー画像形成装置である。
この画像形成装置は、イエロー色の画像を形成する画像形成部1Yと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部1Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部1Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部1Bkの4つの画像形成部を備えている。これら4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkは、一定の間隔において一列に配置される。さらにその下方に、給紙カセット17、手差しトレイ20が配置され、記録媒体Pの搬送パス18が縦に配置され、その上方に定着ユニット16が備えられる。
次に個々のユニットについて詳しく説明する。各画像形成部1Y,1M,1C,1Bkには、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)2a,2b,2c,2dが設置されている。各感光ドラム2a,2b,2c,2dの周囲には、一次帯電器3a,3b,3c,3d、現像器4a,4b,4c,4d、転写ローラ5a,5b,5c,5d、ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dがそれぞれ配置されている。感光ドラム2の下方にはレーザ露光装置7が設置されている。
各感光ドラム2a,2b,2c,2dは、負帯電のOPC感光体でアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(不図示)によって図1の時計回り方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。一次帯電器3a,3b,3c,3dは、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって各感光ドラム2a,2b,2c,2dの表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。
レーザ露光装置7は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応した発光を行うレーザ発光手段、ポリゴンレンズ、反射ミラー等で構成される。レーザ露光装置7は、各感光ドラム2a、2b、2c、2dに露光をすることによって、各一次帯電器3a,3b,3c,3dで帯電された各感光ドラム2a,2b,2c,2dの表面に画像情報に応じた各色の静電潜像を形成する。
各現像器4a、4b、4c、4dには、それぞれイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーが収納されている。各現像器4a、4b、4c、4dは、各感光ドラム2a、2b、2c、2d上に形成される各静電潜像に各色のトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)する。
一次転写手段としての転写ローラ5a、5b、5c、5dは、各一次転写部32a〜32dにて中間転写ベルト8を介して各感光ドラム2a、2b、2c、2dに当接可能に配置されている。転写ローラ5a、5b、5c、5dは、各感光ドラム2上のトナー像を順次、中間転写ベルト8上に転写し重ね合わせていく。
ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dは、クリーニングブレード等で構成され、感光ドラム2上の一次転写時の残留した転写残トナーを感光ドラム2から掻き落とし、感光ドラム2の表面を清掃する。
中間転写ベルト8は、各感光ドラム2a、2b、2c、2dの上側に配置されて、二次転写対向ローラ10とテンションローラ11との間に張架されている。二次転写対向ローラ10は、二次転写部34において、中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ12と当接可能に配置されている。
中間転写ベルト8は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のような誘電体樹脂によって構成されている。中間転写ベルト8に転写された画像は、二次転写部34において、給紙カセット17から搬送され記録媒体P上に転写される。
中間転写ベルト8の外側で、テンションローラ11の近傍には、中間転写ベルト8の表面に残った転写残トナーを除去して回収するクリーニング装置13が設置されている。以上に示したプロセスにより各トナーによる画像形成が行われる。
給紙ユニットは、記録媒体Pを収納するための給紙カセット17、手差しトレイ20、これらから記録媒体Pを一枚ずつ送り出す為のピックアップローラ(不図示)を備える。また給紙ユニットは、各ピックアップローラから送り出された記録媒体Pをレジストローラ19まで搬送するための給紙ローラを備える。レジストローラ19は、画像形成部1の画像形成タイミングに合わせて記録媒体Pを二次転写領域へ送り出す。
定着ユニット16は、内部にヒータを配置したセラミック基板等の熱源を備えた定着フィルム(定着ローラ)16aと、上記基板に定着フィルム16aを挟んで加圧される加圧ローラ16b(このローラに熱源を備える場合もある)からなる。
また、定着ユニット16の上流側には、定着フィルム16aと加圧ローラ16bとのニップ部31へ記録媒体Pを導くための搬送ガイド35がある。定着ユニット16の下流側には、定着ユニット16から排紙された記録媒体Pを装置外部に導き出すための外排紙ローラ21が配設される。さらに、外排紙ローラ21の下流側には、排紙トレイ22がある。
また、本画像形成装置には、第1の検出手段としての振動センサ206が配設される。振動センサ206は圧電素子を持ち、振動に比例した電荷を生じることによって振動レベルを検出することができる。また、図1には図示されていないが、本画像形成装置には、各種の機構の動作を制御するための制御基板やモータドライバ基板(不図示)等から成る制御部102(図2参照)が配設される。
図2は、本画像形成装置の制御部102およびその関連要素のブロック図である。制御部102はCPU201を有し、CPU201は、バス202を介して本画像形成装置の全体の制御を司る。CPU201は、画像形成装置を制御するための制御プログラムをROM203から順次読み取って実行する。RAM204は入力データの記憶や作業用記憶領域等として用いられる主記憶装置である。
I/Oインターフェース218は、給紙系、搬送系、光学系の駆動を行うステッピングモータ等のモータ類207、クラッチ類208、ソレノイド類209、紙検センサ類210等の装置の各負荷に接続される。現像器4(図1)内のトナー量を検知するトナーセンサ211が現像器4に配置されている。さらに、各負荷のホームポジションやドアの開閉状態等を検知するためのスイッチ類212の信号もI/Oインターフェース218に入力される。高圧ユニット213は、CPU201の指示に従って、図1に示した一次帯電器3、現像器4のほか、いずれも不図示の転写前帯電器、転写帯電器、分離帯電器へ高圧を出力する。
画像データに従ってPWM215を介してレーザ露光装置7から出力されるレーザ光が感光ドラム2を照射し、露光するとともに、非画像領域において受光センサであるビーム検知センサ214によって発光状態が検知される。ビーム検知センサ214の出力信号はI/Oインターフェース218に入力される。
制御部102にはコントローラ216が接続される。コントローラ216は、不図示のCPU等を搭載しており、制御部102のCPU201とシリアル信号等で接続されて通信し、プリンタエンジン部への出力タイミング等のやり取りを行う。コントローラ216には操作部217が接続され、操作部217は、表示や各種設定を行うためのキー入力機構を備える。
I/Oインターフェース218にはさらに、ブラシレスモータ205(第1のブラシレスモータ205a、第2のブラシレスモータ205b)、振動センサ206が接続される。
図3は、ブラシレスモータ205を制御するモータ制御機構のブロック図である。
ブラシレスモータ205a、205bおよび振動センサ206は、駆動ユニット301に保持されている。第1のブラシレスモータ205aは感光ドラム2を駆動するための駆動手段である。第2のブラシレスモータ205bは中間転写ベルト8を駆動するための駆動手段である。
感光ドラム2を駆動するための駆動系には、第1のブラシレスモータ205aのほか、第1のブラシレスモータ205aによって直接または間接に駆動されるギア等の構成部品(図示せず)も含まれる。これらを総称して「感光体駆動系」と称する。一方、中間転写ベルト8を駆動するための駆動系には、第2のブラシレスモータ205bによって直接または間接に駆動されるギア等の構成部品(図示せず)も含まれる。これらを総称して「ベルト駆動系」と称する。
振動センサ206は、駆動ユニット301に取り付けられており、駆動ユニット301の振動レベルを検出する。後述するように、振動センサ206の出力レベルと周波数成分とによって駆動ユニット301の異常を検出することができる。
図3に示すように、モータ制御機構において負荷制御基板300内に、いずれも第2の検出手段としての電流検出回路304、305が備えられる。負荷制御基板300内には、CPU201は、第1の解析手段としての振動解析部302、モータ駆動モジュール303、特定手段としての異常診断部306、いずれも第2の解析手段としての電流解析部307、308が備えられる。
ブラシレスモータ205a、205bの動作周波数は共通である。ブラシレスモータ205a、205bはいずれも、CPU201のモータ駆動モジュール303によって同じ駆動周波数で制御される。ブラシレスモータ205a、205bが動作するために供給される供給電流は、電流検出回路304、305により検出される。電流検出回路304、305で検出された信号は電流解析部307,308で解析処理される。
振動センサ206により検出された信号は、振動解析部302により解析処理される。電流検出回路304、305で検出され電流解析部307,308で解析処理された結果と振動センサ206で検出され振動解析部302で解析処理された結果とに基づいて、異常診断部306は異常となる振動の要因を特定する。コントローラ216は、異常診断部306の診断結果を受け取り、異常状態を操作部217に表示させる。
図4(a)、(c)は、駆動ユニット301の振動波形の例を示す図である。図4(b)、(d)は、ブラシレスモータ205の電流波形の例を示す図である。特に図4(a)、(c)はそれぞれ、正常時、異常時において中間転写ベルト8が1周したときの振動センサ206の検出結果である振動波形である。図4(b)、(d)はそれぞれ、正常時、異常時において中間転写ベルト8が1周したときの、電流検出回路305の検出結果である第2のブラシレスモータ205bへの供給電流の電流波形である。図4(a)〜(d)は、一例として、ベルト駆動系に関するデータを示したが、感光体駆動系においても波形の説明としては同様である。
図4(a)に示すように、正常状態では駆動ユニット301の振動状態が安定しているため振幅の変化は見られない。図4(b)に示すように、電流波形についても、振動による負荷の増加や速度変動が起きていないため電流の変動も見られない。
一方、図4(c)に示すように、異常状態では振幅の変化が見られ、この振動波形は中間転写ベルト8が回転するごとに繰り返される。
中間転写ベルト8は、その耐久状態や表面上のトナー量に関連してクリーニング装置13との摩擦抵抗が変化する。摩擦抵抗が大きくなると駆動ユニット301の振動となって振動センサ206が検出できるレベルとなる。CPU201は、振動センサ206の検出波形の振幅が所定値(例えば±2V)を超えた場合に、駆動ユニット301に異常があると判断する。ところが振動センサ206の検出波形では、異常の有無を検出することはできるが要因を特定することまではできない。
図4(d)に示すように、異常状態では、第2のブラシレスモータ205bの電流波形において電流の変動が見られる。中間転写ベルト8とクリーニング装置13との摩擦抵抗が大きくなると、中間転写ベルト8の負荷が大きくなり第2のブラシレスモータ205bへの供給電流が増加する。ここで電流が増加するのは中間転写ベルト8の1周の中の決まった部分だけである。ただし速度変動の場合にも同様な電流変化が発生する可能性があるため、電流波形だけでは異常かどうかの判断が困難である。
そこでCPU201は、第2のブラシレスモータ205bの電流が異常となる周期と駆動ユニット301の振動波形が異常となる周期とが一致することで、異常となる要因が、第2のブラシレスモータ205bを含むベルト駆動系にあると判断する。すなわち振動センサ206の検出結果である振動波形から異常の有無を確認し、これと電流検出回路305の検出結果である第2のブラシレスモータ205bの電流波形とを組み合わせて解析することで異常箇所(故障箇所)を特定することができる。
感光体駆動系においては、CPU201は、駆動ユニット301の振動波形から異常の有無を確認し、これと第1のブラシレスモータ205aの電流波形とを組み合わせて解析することで異常箇所(故障箇所)を特定することができる。
図5は、故障解析処理のフローチャートである。
まず、ステップS101では、CPU201は、故障解析のタイミングか否かを判別する。例えばCPU201は、画像形成中やキャリブレーション中である場合に、故障解析のタイミングであると判別する。あるいは、故障解析用のモードを予め設定しておき、操作部217上でユーザから指示が入力されたときに故障解析のタイミングとしてもよい。
故障解析のタイミングとなると、CPU201は、ステップS102で、タイマtをリセットすると共に計時を開始する。そしてステップS103で、CPU201は、振動センサ206の検出データを収集する。
次にCPU201は、電流検出回路304で検出される第1のブラシレスモータ205aの供給電流の検出信号を受け取る(ステップS104)。それと並行してCPU201は、電流検出回路305で検出される第2のブラシレスモータ205bの供給電流の検出信号を受け取る(ステップS105)。
次にCPU201は、タイマtの計時開始から時間Tが経過したか否かを判別する(ステップS106)。ここで時間Tは、中間転写ベルト8の1周に要する時間と感光ドラム2の1回転に要する時間の短い方と同じかそれより長い時間として予め設定され、例えばT=10secとする。
CPU201は、タイマtの計時開始から時間Tが経過(t≧T)するまでは、ステップS103〜S106の処理を繰り返す。時間Tが経過したら、振動センサ206のデータとブラシレスモータ205の電流値を10秒間取得したので、CPU201は、処理をステップS107に進める。
ステップS107では、CPU201は、振動センサ206の検出データの解析を振動解析部302で行い、出力異常であるか否かを判別する。ここでは、振動解析部302は、振動センサ206の出力値と所定値(±2V)とを比較し、出力値が所定値を超える部分がある場合に出力異常(駆動ユニット301の振動波形に異常有り)と判別する。
その判別の結果、CPU201は、出力異常でない場合は、いずれの駆動系にも異常が認められないと判断されるので処理をステップS101に戻す一方、出力異常である場合は処理をステップS108に進める。
ステップS108では、CPU201は、振動波形において異常となる周期をRAM204に記憶させる。すなわち、ステップS107での振動解析部302による解析によって、出力値が所定値を超える部分の発生周期が、振動波形において異常を示す振動の周期として求められている。従って、この周期をRAM204は記憶する。
次にステップS109では、CPU201は、電流検出回路304、305により検出された電流波形を電流解析部307,308で解析し、電流値が所定値(例えば1A)を超える部分があるか否かによって電流異常か否かを判別する。ここでは、ブラシレスモータ205a、205bのそれぞれについて、解析、電流値と所定値との比較判別がなされる。
その判別の結果、ブラシレスモータ205a、205bのいずれに関しても電流異常でない場合は駆動系の異常ではないと判断できるので、CPU201は処理をステップS113に進める。一方、ブラシレスモータ205a、205bのいずれかに関して電流異常である場合は、いずれかの駆動系に異常があると判断できるので、CPU201は処理をステップS110に進める。
ステップS110では、CPU201は、電流波形において異常となる周期をRAM204に記憶させる。すなわち、ステップS109での電流解析部307,308による解析によって、駆動系の各々について、電流値が所定値を超える部分の発生周期が、電流波形において異常を示す電流の周期として求められている。従って、求められた、ベルト駆動系と感光体駆動系の各々の周期をRAM204は記憶する。
次にステップS111では、CPU201は、振動センサ206の異常周期とブラシレスモータ205の電流変化の異常周期とが一致するか否かを判別する。すなわちCPU201は、RAM204にそれぞれ記憶された、振動波形において異常を示す振動の周期と、電流波形において異常を示す電流の周期とを比較し、一致する周期があるか否かを判別する。そしてCPU201は、電流波形において異常を示す電流の周期のうち、振動波形において異常を示す振動の周期と一致する周期がある場合は、いずれかの駆動系に異常があると判断できるので、処理をステップS112に進める。一方、一致する周期が無い場合は、駆動系の異常ではないと判断できるので、CPU201は処理をステップS113に進める。
ステップS112では、CPU201は、異常診断部306で異常個所を特定する。すなわち異常診断部306は、電流波形において異常を示す電流の周期のうち、振動波形において異常を示す振動の周期と一致する周期がある場合、当該一致する周期の異常を示す電流が供給される駆動系を、異常が生じている駆動系であると特定する。
例えば、振動波形における異常周期に対して第1のブラシレスモータ205aの検出電流の異常周期が一致していて、第2のブラシレスモータ205bの検出電流の異常周期が一致していないかまたは異常電流が発生していないとする。この場合は、第1のブラシレスモータ205aがある感光体駆動系が、異常振動を発生させている駆動系であると特定することができる。ブラシレスモータ205a、205bの検出電流の異常周期は個別に比較されるので、感光体駆動系およびベルト駆動系の双方が異常と判別される場合もある。
駆動系に異常があると判断した場合、一律に、ブラシレスモータ205の異常と判断してもよい。しかし、駆動系に異常があるとしても、異常の要因はブラシレスモータ205そのものとは限られず、ブラシレスモータ205によって駆動されるギアや負荷を与える構成要素である場合も実際にはあり得る。そこで、ステップS112では、ブラシレスモータ205によって回転駆動される回転体である、例えばギアも異常特定の対象としてもよい。
その場合、予めギアの回転周期を記憶しておく。そして、異常が生じている判断された駆動系におけるギアの回転周期が、検出電流の異常周期と一致(ここでは振動波形の異常周期とも一致)する場合は、CPU201は、当該ギアが異常個所であると特定する。
続くステップS114では、CPU201は、異常状態(異常有り)の旨と、ステップS112で特定した異常個所とを示す情報を、コントローラ216に通知する。通知を受けたコントローラ216は、その情報を操作部217に表示させる。
ステップS113では、CPU201は、その他の異常、すなわち、異常個所は駆動系以外のその他の箇所にあると判断する。そして、ステップS115では、CPU201は、駆動系に異常個所が特定できなかった旨の情報を、異常状態としてコントローラ216に通知する。通知を受けたコントローラ216は、その情報を操作部217に表示させる。
本実施の形態によれば、駆動ユニット301の振動を検出した検出結果と複数の駆動系(感光体駆動系、ベルト駆動系)の各々への供給電流を検出した検出結果とに基づいて、駆動ユニット301において異常が生じている駆動系が特定される。従って、駆動ユニット301の振動を検出する振動センサ206は1つで済み、駆動部品ごとに振動センサを配置する必要がないので、低コストである。また、ブラシレスモータ205への供給電流の変化を継続して長時間把握する必要がない。特に、異常個所の特定は、振動波形と電流波形の周波数成分に基づきなされ、異常周期の一致から異常個所が特定されるので、特定処理が簡単で容易である。よって、複数の駆動系の動作周波数が同じであっても、コストを抑制しつつ異常の駆動系を容易に特定することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、異常個所の特定を、振動波形と電流波形の各異常周期の比較によって行った。これに対し本発明の第2の実施の形態では、振動波形と電流波形の各異常周波数の比較で異常個所を特定する。従って、故障解析処理については図5に代えて図7を用い、さらに図6を加えて第2の実施の形態を説明する。本実施の形態では、振動解析部302による振動解析においてフーリエ変換が用いられる。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
図6は、振動スペクトルデータを示す図である。このスペクトルデータは、異常時において中間転写ベルト8が1周したときの振動センサ206の検出結果である振動波形(図4(c))を振動解析部302がフーリエ変換することによって得られる。
駆動ユニット301の異常有無は、スペクトルデータのパワーレベルで判断される。図6の例では、ピーク1、2、3はパワーレベルの閾値である0.2を超えている部分である。ピーク1、2、3の周波数(Hz)が、異常となる周波数として記憶される。
図7は、故障解析処理のフローチャートである。
まず、CPU201は、ステップS201〜S206では、図5のステップS101〜S106と同様の処理を実行する。ステップS206で、t≧Tとなった場合は、振動センサ206のデータとブラシレスモータ205の電流値を10秒間取得したので、CPU201は、処理をステップS207に進める。
ステップS207では、CPU201は、振動センサ206で検出された駆動ユニット301の振動波形を振動解析部302で解析する。すなわち振動解析部302は、振動センサ206の出力値をサンプリングしたデータに対してフーリエ変換を行い、振動スペクトルデータを生成する。
次に、ステップS208では、CPU201は、振動スペクトルデータに異常があるか否かを判別する。すなわちCPU201は、振動スペクトルデータのパワーレベルが閾値=0.2を超えている周波数成分があれば異常と判断する。その判別の結果、CPU201は、振動スペクトルデータに異常がなければ処理をステップS201に戻す一方、振動スペクトルデータに異常があれば、処理をステップS209に進める。
ステップS209では、CPU201は、パワーレベルが閾値=0.2を超える周波数、すなわち振動波形における異常を示す振動の周波数をRAM204に記憶させる。
次にステップS210では、CPU201は、図5のステップS109と同様の処理を実行する。その判別の結果、ブラシレスモータ205a、205bのいずれに関しても電流異常でない場合は駆動系の異常ではないと判断できるので、CPU201は処理をステップS214に進める。一方、ブラシレスモータ205a、205bのいずれかに関して電流異常である場合は、いずれかの駆動系に異常があると判断できるので、CPU201は処理をステップS211に進める。
ステップS211では、CPU201は、電流波形において異常となる周波数(Hz)をRAM204に記憶させる。すなわち、ステップS210での電流解析部307,308による解析によって、駆動系の各々について、電流値が所定値を超える1秒間当たりの回数が、電流波形において異常を示す電流の周波数として求められている。従って、求められた、ベルト駆動系と感光体駆動系の各々の周波数をRAM204は記憶する。
次にステップS212では、CPU201は、振動センサ206の異常周波数とブラシレスモータ205の電流変化の異常周波数とが一致するか否かを判別する。すなわちCPU201は、RAM204に記憶された、振動波形において異常を示す振動の周波数と、電流波形において異常を示す電流の周波数とを比較し、一致する周波数があるか否かを判別する。そしてCPU201は、電流波形において異常を示す電流の周波数のうち、振動波形において異常を示す振動の周波数と一致する周波数がある場合は、いずれかの駆動系に異常があると判断できるので、処理をステップS213に進める。一方、一致する周波数が無い場合は、駆動系の異常ではないと判断できるので、CPU201は処理をステップS214に進める。
ステップS213では、CPU201は、図5のステップS112と同様の処理を実行する。ただし、ステップS213での処理においては、「周期」を「周波数」に置き換え、周波数同士の比較による判断や処理となる。すなわち異常診断部306は、電流波形において異常を示す電流の周波数のうち、振動波形において異常を示す振動の周波数と一致する周波数がある場合、当該一致する周波数の異常を示す電流が供給される駆動系を、異常が生じている駆動系と特定する。
ステップS213においてはまた、図5のステップS112と同様に、ブラシレスモータ205だけを異常特定の対象としてもよいが、ブラシレスモータ205によって回転駆動される回転体としてのギアも異常特定の対象としてもよい。その場合、予めギアの回転周波数を記憶しておく。そして、異常が生じている判断された駆動系におけるギアの回転周波数が、検出電流の異常周波数と一致(ここでは振動波形の異常周波数とも一致)する場合は、CPU201は、当該ギアが異常個所であると特定する。
CPU201は、ステップS215では、図5のステップS114と同様の処理を実行する。またCPU201は、ステップS214、S215では、図5のステップS113、S115と同様の処理を実行する。
本実施の形態によれば、複数の駆動系の動作周波数が同じであっても、コストを抑制しつつ異常の駆動系を容易に特定することに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、振動波形をフーリエ変換することで解析し、周波数の比較で異常を判断するので、複数の要因がある場合でも異常個所の特定が可能である。
なお、駆動ユニット301内で異常個所の特定の対象となる駆動手段としてブラシレスモータ205を例示したが、これに限られず、他の種類のモータ等の駆動手段を対象にしてもよい。
また、駆動ユニット301に保持される複数の駆動系として2つの駆動系を例示したが、駆動系の種類は問わず、数は3つ以上であってもよい。
なお、本発明は、複写装置、プリンタ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置に限られず、駆動ユニットを有する各種の電子機器に適用可能である。例えば、画像形成装置以外の家電製品、自動車等において駆動系を複数保持する駆動ユニットの故障や動作不良を診断するのに好適である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
205 ブラシレスモータ
206 振動センサ
301 駆動ユニット
302 振動解析部
304、305 電流検出回路
306 異常診断部
307、308 電流解析部

Claims (7)

  1. 複数の駆動系を保持する駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットの振動を検出する第1の検出手段と、
    前記複数の駆動系の各々への供給電流を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段の検出結果と前記第2の検出手段の検出結果とに基づいて、前記駆動ユニットにおいて異常が生じている駆動系を特定する特定手段とを有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1の検出手段により検出された振動波形を解析し、異常を示す振動の周期を求める第1の解析手段と、前記第2の検出手段により検出された電流波形を解析し、異常を示す電流の周期を前記複数の駆動系の各々について求める第2の解析手段とを有し、前記特定手段は、前記第2の解析手段により求められた周期のうち、前記第1の解析手段により求められた周期と一致する周期がある場合は、当該一致する周期の異常を示す電流が供給される駆動系を、異常が生じている駆動系であると特定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1の検出手段により検出された振動波形を解析し、異常を示す振動の周波数を求める第1の解析手段と、前記第2の検出手段により検出された電流波形を解析し、異常を示す電流の周波数を前記複数の駆動系の各々について求める第2の解析手段とを有し、前記特定手段は、前記第2の解析手段により求められた周波数のうち、前記第1の解析手段により求められた周波数と一致する周波数がある場合は、当該一致する周波数の異常を示す電流が供給される駆動系を、異常が生じている駆動系であると特定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記第1の解析手段は、前記検出された振動波形をフーリエ変換することで解析することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記駆動系にはブラシレスモータが含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記駆動系には、駆動手段と、該駆動手段によって回転駆動される回転体とが含まれ、前記特定手段は、異常が生じている駆動系として特定した駆動系に含まれる回転体の回転周期が、前記一致する周期に対して一致する場合は、当該回転体に異常が生じていると判断することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  7. 前記駆動系には、駆動手段と、該駆動手段によって回転駆動される回転体とが含まれ、前記特定手段は、異常が生じている駆動系として特定した駆動系に含まれる回転体の回転周波数が、前記一致する周波数に対して一致する場合は、当該回転体に異常が生じていると判断することを特徴とする請求項3または4に記載の電子機器。
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