以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.エコ活動に関連すると思われる技術についての考察
2.本開示に係る情報処理システムの構成
2−1.ユーザ装置の構成
2−2.記憶装置の構成
2−3.サーバの構成
3.情報処理システムによる処理
<1.エコ活動に関連すると思われる技術についての考察>
本発明者は、エコ活動に関連すると思われる各種の技術について考察し、この結果、本開示に係る技術を開発するに至った。そこで、本発明者が行った考察について説明する。なお、エコ活動とは、ユーザが実行可能な活動である各ユーザ活動のうち、エコ効果(例えば、省エネ効果)を得ることを目的として行われるユーザ活動である。
図1は、実消費電力量グラフの一例を示す。これらの実消費電力量グラフは、1日の消費電力量の推移を電気製品(以下、単に「デバイス」とも称する)毎に示す。しかし、この情報を単に提示しただけでは、ユーザは、1日に行った各ユーザ活動がエコ効果を有するかどうかを判断することができない。すなわち、ユーザは、1日に行った各ユーザ活動のうち、どのユーザ活動がエコ効果を有し、どのユーザ活動がエコ効果を有しないのかを判断することができない。さらに、ユーザは、エコ効果のあるユーザ活動、即ちエコ活動がどの程度のエコ効果を有するのかを把握することができない。このため、ユーザは、図1の実消費電力量グラフを参照しながら、エコ活動を自ら考える必要がある。さらに、ユーザは、考えついたエコ活動を実行し、それによる実消費電力量グラフの変化を自ら確認する必要がある。
しかし、上記の作業は非常に手間がかかる。さらに、ユーザが考えついたエコ活動は、必ずしも、ユーザが継続的に実施可能であり、かつ、充分な効果が得られるとは限らない。例えば、ユーザは、図1の実消費電力量グラフに基づいて、エアコンの消費電力が高いと判断し、エコ活動として、エアコンの使用を控えることを考えることが想定される。この場合、ユーザは、暑いもしくは寒い部屋の中でエアコンの電源を入れずに我慢することになるが、このようなエコ活動は、継続的に実施可能なものとはなりえないと思われる。また、このようなエコ活動により、エアコンの消費電力量は確かに減ることになるが、ユーザが体調をくずす可能性を考えると、このようなエコ活動はかえって非効率であると思われる。
なお、無数のエコ活動がインターネット等で公開されているので、ユーザは、インターネット等を利用することで、エコ活動を発見することができる。しかし、ユーザが継続的に実施可能なエコ活動を探し出すことはやはり手間がかかる。また、ユーザが探しだしたエコ活動は、必ずしも充分なエコ効果を有するとは限らない。
また、ユーザは、1日のうちに行なう全てのユーザ活動に配慮するとは限らない。例えば、ユーザは、エコ活動としてテレビの主電源を切ることを考えたが、ユーザがドライヤを使う時間に対しては特に配慮していないことが想定される。この場合、テレビの主電源オフによる実消費電力量の削減量がドライヤの使用で相殺される。また、夜中のテレビの消し忘れということも想定される。これらの場合、総合的に効果的なエコ活動は実現できていないといえる。
また、ユーザがエコ活動を考えても、ユーザがそれを実行する意義を感じにくいということも想定される。即ち、ユーザがエコ活動を実施しても、それによりユーザが感じるエコ効果は、月々の電気料金が下がるか、或いは図1の実消費電力量グラフの値が減少するのみである。このため、ユーザは、エコ効果を実感しにくく、結果として、エコ活動を実行する意義を感じにくくなってしまう。
また、最近のデバイスの中には、自動でエコな挙動をするものもある。デバイスが自身の電力消費を抑制するのは良いことであるが、ユーザがエコ意識を培う点では何の貢献も得られない。実際に、ユーザがデバイスのエコ機能に依存しデバイスの使用時間が延びた結果、消費電力量が増えてしまったのでは本末転倒である。したがって、この技術は、ユーザのエコ意識を育てる要素がなく、エコな社会を実現するための根本的な改善策にはなり得ないと考えられる。
一方、特開2008−102709号公報には、1日の目標省エネ率をユーザに提示する技術が開示されている。しかし、この技術によっても、ユーザは、各ユーザ活動がエコ効果を有するかどうかを判断することができない。
また、特開2007−164754号公報には、エコ活動とそれによる二酸化炭素の排出削減量とを対比して提示する技術が開示されている。しかし、この技術は、エコ効果を有しないユーザ活動については何ら提示しないので、ユーザは、この技術によっても、各ユーザ活動がエコ効果を有するかどうかを判断することができない。さらに、この技術は、単に二酸化炭素の排出削減量に基づくエコ活動を提示するだけで、ユーザの事情(例えば、ユーザの嗜好や生活習慣)を何ら考慮していない。したがって、この技術は、ユーザが継続的に実施可能なエコ活動を提示することができない。
また、特開2010−237774号公報には、1日の実消費電力量と目標消費電力量との差分をユーザに提示する技術が開示されている。しかし、この技術によっても、ユーザは、各ユーザ活動がエコ効果を有するかどうかを判断することができない。
一方、本開示に係る情報処理システム10によれば、ユーザは、各ユーザ活動がエコ効果を有するか否かを従来よりも容易に判断することができる。また、ユーザは、各エコ活動のエコ効果を従来よりも容易に把握することができる。また、ユーザは、自己が実施可能なエコ活動、特に、自己が継続的に実施可能なエコ活動を従来よりも容易に把握することができる。また、ユーザは、エコ活動を行なう意義を従来よりも大きく感じることができる。また、ユーザは、自己が配慮していないユーザ活動について、改善を図ることができる。
<2.情報処理システムの構成>
次に、図2〜図3に基づいて、情報処理システム10の構成について説明する。図2に示すように、情報処理システム10は、ユーザ装置20と、サーバ30と、記憶装置40と、ネットワーク50とを備える。なお、ユーザ装置20及びサーバ30の数は、図2に示すものに限定されない。以下の説明において、特に断りがない限り、「時刻」とは、時分を示し、「日」とは、年月日を示し、「日時」とは、年月日及び時分を示すものとする。
[2−1.ユーザ装置の構成]
ユーザ装置20は、図3に示すように、通信部21と、センサ22と、入力部23と、記憶部24と、提示部25と、制御部26とを備える。
通信部21は、ネットワーク50を介してサーバ30と通信が可能となっており、サーバ30との間で各種の信号を送受信する。
センサ22は、ユーザが所有する各デバイス(装置)の実消費電力量を検出する。このようなデバイスとしては、例えば、ユーザの自宅に設置されたエアコン、テレビ、パソコン、照明器具、冷蔵庫、洗濯機、便座装置等の他、電気自動車、電動自転車等が考えられる。センサ22は、検出した実消費電力量に関する消費電力量情報を生成し、制御部26に出力する。なお、電気自動車、電動自転車等といったモバイル型のデバイスに対するセンサ22は、実消費電力量に関する無線信号を生成し、通信部21に送信することになる。
入力部23は、提示部25の表面に設けられたタッチパネルであり、ユーザによる操作(例えば、入力部23の特定の位置に触れる、当該特定の位置から特定の方向に指を動かす等)に応じた入力操作情報を制御部26に出力する。
記憶部24は、ユーザ装置20による処理に必要な各種情報、例えばプログラム、画像情報等を記憶する。特に、記憶部24は、サーバ30から送信されるユーザ報告テーブル及びエコ活動リストを記憶する。ユーザ報告テーブルには、エコ活動と個別想定消費電力量グラフとが関連付けられて格納されている。個別想定消費電力量グラフについては後述する。エコ活動リストには、ユーザが継続的に実施可能であると思われるエコ活動が列挙されている。なお、ユーザ装置20の初期状態、即ち、ユーザが何らユーザ活動をサーバ30に報告していない場合(ユーザプロフィールをサーバ30に登録した直後等)には、このエコ活動リストには、サーバ30に記憶されている全てのエコ活動が列挙されている。
提示部25は、各種の画像を表示し、音声を出力する。これにより、提示部25は、ユーザに対し、各種の情報を提示する。図5は、ユーザがユーザプロフィール及びデバイスマップP20を入力する際に表示されるユーザ情報報告用インタフェースの一例を示す。ユーザプロフィールは、例えば、ユーザが継続的に実施可能なエコ活動をサーバ30が選択する際に使用される。ユーザプロフィールとしては、例えば、ユーザアカウント(ユーザID)、年齢、家族構成、郵便番号、部屋の間取り、ユーザの趣味、嗜好等が考えられる。
ユーザ情報報告用インタフェースは、ユーザプロフィール報告用インタフェースP10と、デバイスマップP20と、デバイスリストP21と、図示しないソフトウェアキーボードとを含む。ユーザプロフィール報告用インタフェースP10は、ユーザプロフィールのカテゴリ毎の入力欄、例えばユーザアカウント入力欄P11、年齢入力欄P12、家族構成入力欄P13、郵便番号入力欄P14、間取り入力欄P15を表示する。ユーザは、これらの入力欄のいずれかにタッチすることでカテゴリを選択する。その後、ユーザは、選択されたカテゴリにカテゴリ値(即ち、ユーザプロフィールのうち、そのカテゴリに分類される情報、例えば、「年齢」というカテゴリに対して「35」等)を入力する。なお、単に数字を入力するだけの入力欄には、数字増加ボタンP17、数字減少ボタンP18が表示される。ユーザが数字増加ボタンP17にタッチすると、入力欄の数字が増加し、ユーザが数字減少ボタンP18にタッチすると、入力欄の数字が減少する。ユーザは、これらのボタンP17、P18を用いて数字を入力することもできる。また、複数のカテゴリ値の中からいずれかのカテゴリ値をユーザに選択させる入力欄には、プルダウンメニューP16が用意されている。即ち、ユーザが該当する入力欄、例えば間取り入力欄P15にタッチすると、間取りのカテゴリ値が複数描かれたプルダウンメニューP16が表示される。ユーザは、これらのカテゴリ値の中から、自己の部屋の間取りに該当するものを選択する。選択されたカテゴリ値はハイライト表示される。
デバイスマップP20は、ユーザの自宅の間取りを示す間取りマップP22と、各デバイスを示すデバイスアイコンP23とを含む。間取りマップP22は、ユーザ装置20に予め登録されたものであっても良く、ユーザが自ら作成し、ユーザ装置20に登録したものであってもよい。間取りマップP22内のデバイスアイコンP23は、デバイスの配置を示す。なお、図5に示す例では、1Fにリビングが2つあり、2Fにリビングが1つある。そこで、1Fのリビングをそれぞれ「リビングA」、「リビングB」とも称し、2Fのリビングを「リビングC」とも称する。「リビングA」、「リビングC」にはテレビが設置され、「リビングB」にはパソコンが設置されている。
デバイスリストP21は、複数のデバイスアイコンP23と、各デバイスアイコンの内容を説明する文字画像P24とで構成される。ユーザは、デバイスリストP21に列挙されたデバイスアイコンP23のうち、いずれかのデバイスアイコンP23にタッチし、タッチしたデバイスアイコンP23を、間取りマップP22内の所望の位置までドラッグする。なお、ユーザがデバイスアイコンP23をドラッグするには、例えば、入力部23に触れた指をそのまま(即ち、入力部23に接触した状態で)動かせばよい。なお、ユーザは、各デバイスの型番も入力する。具体的には、ユーザは、デバイスマップP20内のデバイスアイコンP23にタッチする。その後、提示部25は、型番の入力欄を表示し、ユーザは、この入力欄に型番を入力する。
図6は、ユーザがユーザ活動をサーバ30に報告する際に表示されるユーザ活動報告用インタフェースの一例を示す。ユーザ活動報告用インタフェースは、ジャンル表示エリアP30と、ジャンル内ユーザ活動表示エリアP40と、ユーザ活動タイムライン表示エリアP50と、入力情報表示エリアP61と、タグ作成ボタンP62と、予測変換情報表示エリアP70と、ソフトウェアキーボードP80とを含む。
ジャンル表示エリアP30には、ユーザ活動のジャンル(種類)を示すジャンル選択用ボタンP31が複数表示される。ここで、「基本系」に含まれるユーザ活動は、ユーザの日常生活に関するユーザ活動、例えば「就寝」、「食事」、「入浴」、「シャワー」、「調理」、「食事」、「掃除」、「買い物」等である。「家電系」に含まれるユーザ活動は、デバイスを使用するユーザ活動、例えば、「テレビ(TV)」、「パソコン(PC)」、「照明」等である。「趣味系」に含まれるユーザ活動は、ユーザの趣味に関するユーザ活動のうち、デバイスを使用しないもの、例えば「読書」、「ジョギング」等である。「エコ系」に含まれるユーザ活動は、エコ活動リストに列挙されるエコ活動、例えば「カーテンを開けた」、「カーテンを閉めた」、「照明を消した」、「掃除機を使わずに掃除した」、「エアコン(暖房)の設定温度を24℃にした」、「エアコン(冷房)の設定温度を28℃にした」、「TVを見なかった」、「ドライヤを使用しなかった」等である。ここで、エコ活動リストに列挙されるエコ活動は、ユーザが継続的に実施可能なエコ活動として、サーバ30により選択されたものである。「その他」には、上記のユーザ活動のいずれにも当てはまらないユーザ活動が含まれる。「ユーザ定義」には、ユーザが自ら定義したユーザ活動が含まれる。ユーザがこれらのジャンル選択用ボタンP31のうち、いずれかのジャンル選択用ボタンP31にタッチすると、タッチされたジャンル選択用ボタンP31に対応するユーザ活動タグP41がジャンル内ユーザ活動表示エリアP40に表示される。
ジャンル内ユーザ活動表示エリアP40には、ユーザ活動の内容を示すユーザ活動タグP41と、スクロールボタンP43、P44とが表示される。ユーザは、ユーザ活動タグP41を用いて、ユーザ活動をサーバ30に報告する。例えば、ユーザ(ユーザU)は、ユーザ活動タグP41のうち、「読書をした」旨のユーザ活動タグP41にタッチする。これにより、「読書をした」旨のユーザ活動タグP41が選択される。選択されたユーザ活動タグP41はハイライト表示される。その後、ユーザは、選択したユーザ活動タグP41をユーザ活動タイムライン表示エリアP50にドラッグし、必要に応じてユーザ活動タグP41を伸縮させる。その後、ユーザは、ユーザ活動タグP41を、タイムラインP51のうち、ユーザが実際にユーザ活動を行った時間帯に相当する部分の上側にドロップする。なお、ユーザがユーザ活動タグP41を伸縮させるためには、例えば、ユーザ活動タグP41の両端に指で触れ、その後、指同士の間隔を変更すればよい。また、ユーザがユーザ活動タグP41をドロップするには、例えば、入力部23から指を離せばよい。ユーザは、各ユーザ活動タグP41をタイムラインP51上にドロップすることで、各時刻におけるユーザ活動を特定していく。これにより、ユーザは、1日のユーザ活動を示す情報、即ちユーザ活動タイムライン情報を生成する。生成されたユーザ活動タイムライン情報は、サーバ30に報告される。ユーザがスクロールボタンP43、P44をタッチすると、他のユーザ活動タグP41が表示される。
ユーザ活動タイムライン表示エリアP50には、ユーザがドロップしたユーザ活動タグP41と、タイムラインP51と、報告日表示エリアP52と、活動場所リストP53と、報告ボタンP56とが表示される。タイムラインP51は、報告日の0時〜24時の時間を表示するラインであり、ユーザによる操作により伸縮が可能である。報告日表示エリアP52には、報告日、即ちユーザがユーザ活動タイムライン表示エリアP50に表示される各ユーザ活動を行った日が表示される。報告日は、基本的には、ユーザがユーザ活動を実際に入力する日の前日となるが、ユーザによって任意に変更可能である。
活動場所リストP53は、ユーザ活動タグP41のうち、複数の活動場所が考えられるユーザ活動タグP41に対して表示される。即ち、ユーザ活動は、必ず同じ場所で行われるもの(例えば、「洗濯」、「調理」)や、複数の場所で行われる可能性のあるもの(例えば、「掃除」、「テレビを見た」、「パソコンを使った」、「照明」等)である。図5で示す例では、テレビは1FのリビングAと2FのリビングCとのそれぞれに設置されているので、「テレビを見た」のユーザ活動は、これらのリビングで行われる可能性がある。サーバ30は、どの活動場所でユーザ活動が行われたのかを把握する必要がある。そこで、ユーザは、複数の場所で行われる可能性のあるユーザ活動については、活動場所もサーバ30に報告する。このために、活動場所リストP53が表示される。具体的には、ユーザは、いずれかのユーザ活動タグP41にタッチする。タッチされたユーザ活動タグP41について、活動場所が特定されていない場合、そのユーザ活動タグP41に対応する活動場所リストリストP53が表示される。活動場所リストP53には、想定される活動場所の一覧が表示される。具体的には、活動場所リストP53は、チェックボックス表示エリアP54と、活動場所表示エリアP55とが関連付けられて表示される。チェックボックス表示エリアP54には、チェックボックスが表示され、活動場所表示エリアP55には、想定される活動場所が表示される。ユーザは、ユーザ活動を行った場所に対応するチェックボックスにタッチする。これにより、チェックボックスにチェックが入り、サーバ30に活動場所が報告される。
報告ボタンP56は、ユーザがユーザ活動をサーバ30に報告する際にタッチされる。即ち、ユーザは、ユーザ活動がひと通り入力されたと判断した場合には、報告ボタンP56にタッチする。これにより、ユーザ活動がサーバ30に報告される。
入力情報表示エリアP61には、ユーザにより入力された文字情報が表示される。タグ作成ボタンP62は、ユーザがユーザ活動タグP41を作成する際に使用される。即ち、ユーザは、ユーザ活動を入力し、その後タグ作成ボタンP62にタッチする。これにより、入力されたユーザ活動が、ユーザ活動タグP41として「ユーザ定義」のジャンルに登録される。この際、ユーザは、後述するリンクテーブルに必要な情報、即ち効用情報EF及びデバイス種類情報EDをあわせて入力する。
予測変換情報表示エリアP70には、ユーザにより入力された文字情報から予測される文字情報が表示される。ユーザは、予測変換情報表示エリアP70に表示された文字情報をタッチすることで、この文字情報に対応するユーザ活動タグP41がジャンル内ユーザ活動表示エリアP40に表示される。
ソフトウェアキーボードP80は、異なる文字情報が描かれた複数のキーで構成され、ユーザは、これらのキーをタッチすることで、文字情報を入力する。
図7は、ユーザ活動のうち、エコ活動を報告するときの様子を示す。即ち、まず、ユーザは、「エコ系」のジャンル選択用ボタンP31にタッチする。これにより、エコ活動に関するユーザ活動タグP41がジャンル内ユーザ活動表示エリアP40に表示される。なお、ユーザ活動タグP41の中には、複数種類のユーザ活動タグP41がまとめられたもの(以下、このようなユーザ活動タグP41を「マルチ活動タグP45」とも称する)が存在する。例えば、「カーテンを開けた/閉めた」というマルチ活動タグP45は、「カーテンを開けた」というユーザ活動タグP41と、「カーテンを閉めた」というユーザ活動タグP41とに対応する。同様に、「電車/自転車で通勤した」というマルチ活動タグP45は、「電車で通勤した」というユーザ活動タグP41と、「自転車で通勤した」というユーザ活動タグP41とに対応する。マルチ活動タグP45においては、ユーザ活動を示す文字情報が「/」で区切られているので、ユーザは、「/」で区切られたいずれかの文字情報にタッチすることで、マルチ活動タグP45に含まれるユーザ活動タグP41を選択する。例えば、ユーザは、「カーテンを開けた」というユーザ活動タグP41を選択する場合、「カーテンを開けた/閉めた」というマルチ活動タグP45のうち、「開けた」という文字情報にタッチする。これにより、ユーザは、「カーテンを開けた」というユーザ活動タグP41を選択する。その後、ユーザは、上述した方法と同様の処理を行うことで、ユーザ活動タグP41をドロップする。
また、図7では、「照明を消した」というユーザ活動タグP41に対して、活動場所リストP53が表示されている。照明はあらゆる場所に設置されるので、活動場所リストP53に列挙される活動場所は多くなる。
図8は、ユーザが各エコ活動の達成度をサーバ30に報告する際に表示される達成度報告用インタフェースである。達成度報告用インタフェースは、チェックボックス表示エリアP91と、エコ活動表示エリアP92と、達成度表示エリアP93と、報告ボタンP94と、図示しないソフトウェアキーボードとを含む。
チェックボックス表示エリアP91と、エコ活動表示エリアP92と、達成度表示エリアP93とは互いに関連付けられている。チェックボックス表示エリアP91には、チェックボックスが表示され、エコ活動表示エリアP92には、エコ活動リストが表示され、達成度表示エリアP93には、ユーザにより入力された達成度が表示される。即ち、ユーザは、エコ活動を実施した場合には、対応するチェックボックスにタッチする。これにより、チェックボックスにチェックが入れられる。さらに、ユーザは、対応する達成度表示エリアP93にタッチし、その後、ソフトウェアキーボードを用いて、達成度を入力する。この達成度は、ユーザによる主観的な評価値である。例えば、ユーザは、「エアコン(暖房)の設定温度を25℃にする」というエコ活動に対して、エアコンの設定温度を常時25℃に設定していた場合、達成度を100と判断し、全稼働時間のうち半分の時間で設定温度を25℃に設定した場合、達成度を50と判断してもよい。
報告ボタンP94は、ユーザが達成度をサーバ30に報告する際にタッチされる。即ち、ユーザは、達成度がひと通り入力されたと判断した場合には、報告ボタンP94にタッチする。これにより、各エコ活動の達成度がサーバ30に報告される。
図9は、ユーザがユーザ活動を報告した後に表示されるユーザ活動評価画像の一例を示す。ユーザ活動評価画像は、実消費電力量グラフ表示エリアP100と、ユーザ活動タイムライン表示エリアP110と、を含む。
実消費電力量グラフ表示エリアP100には、個別実消費電力量グラフP101−1と、総合実消費電力量グラフP101−2と、実消費電力量グラフ内訳表示エリアP102と、報告日表示エリアP103と、タイムラインP104とが表示される。個別実消費電力量グラフP101−1は、デバイス毎の実消費電力量、即ち個別実消費電力量が時間の経過に応じて推移する様子を示す。総合実消費電力量グラフP101−2は、個別実消費電力量グラフP101−1を総計したものである。言い換えれば、総合実消費電力量グラフP101−2は、個別実消費電力量(のうち、実消費電力量グラフ表示エリアP100に表示されているもの)を総計した値である総合実消費電力量が時間の経過に応じて推移する様子を示す。
例えば、図9に示す例では、実消費電力量グラフ表示エリアP100には、個別実消費電力量グラフP101−1a〜P101−1fと、総合実消費電力量グラフP101−2と、が表示されている。実消費電力量グラフP101−1aは、ドライヤの消費電力量の推移を示す。実消費電力量グラフP101−1bは、リビングAに設置されたエアコンの消費電力量の推移を示す。実消費電力量グラフP101−1cは、リビングBに設置されたパソコンの消費電力量の推移を示す。実消費電力量グラフP101−1dは、リビングAに設置されたテレビの消費電力量の推移を示す。実消費電力量グラフP101−1eは、冷蔵庫の消費電力量の推移を示す。実消費電力量グラフP101−1fは、リビングAに設置された照明の消費電力量の推移を示す。総合実消費電力量グラフP101−2は、個別実消費電力量グラフP101−1a〜P101−1fの総計を示す。ユーザは、実消費電力量グラフ表示エリアP100に表示させる個別実消費電力量グラフP101−1の種類を任意に変更可能である。
消費電力量内訳表示エリアP102には、実消費電力量グラフP101と、デバイスとの対応関係が表示される。報告日表示エリアP103には、上述した報告日が表示される。タイムラインP104は、図6等に示すタイムラインP51と同様のものである。
ユーザ活動タイムライン表示エリアP110には、ユーザ活動タグP111がタイムラインP104に沿って表示される。ユーザ活動タグP111は図6等に示すタイムラインP41と同様のものである。すなわち、ユーザ活動タイムライン表示エリアP110には、ユーザがユーザ活動報告用インタフェースを用いて報告したユーザ活動が表示される。これにより、ユーザは、1日のユーザ活動と消費電力量の推移とを対比することができる。
なお、エリアA1では、「テレビを見た」というユーザ活動が報告されていないのに、テレビの消費電力量が0よりも大きくなっている。同様に、エリアA2では、「PCを使った」というユーザ活動が報告されていないのに、パソコンの消費電力量が0よりも大きくなっている。したがって、これらのエリアA1、A2では、ユーザが自己のユーザ活動を認識していない(配慮していない)可能性がある。また、これらのユーザ活動については、個別実消費電力量は、後述する個別想定消費電力量よりも大きいので、改善が必要である。そこで、こういったエリアが存在する場合、提示部25は、ユーザにこのようなユーザ活動を提示するとともに、これらの事象を解消するためのエコ活動を提示する。例えば、提示部25は、「深夜にテレビがつけたままになっています。就寝前にはテレビの電源を切りましょう。」、「パソコンがつけたままになっています。パソコンを使用しないときは電源を切りましょう。」という情報を提示する。なお、こういったエリアが存在するか否かの判断を含む一連の処理は制御部26によって行われる。
また、エリアBは、総合の消費電力量が突出して高いので、ユーザに消費電力量を削減することを促す必要があるが、消費電力量の増加の原因となるユーザ活動がユーザの嗜好や生活習慣によるものである可能性がある。例えば、エリアBでの総合の消費電力量が高い原因は、ドライヤの使用であるが、ユーザは、毎日この時間にドライヤを使用する可能性がある。このようなユーザ活動には、ユーザの配慮が届きにくい。この場合、ユーザに「ドライヤを使用しない」というエコ活動を提示しても、そのエコ活動は、ユーザにとって継続的に実施可能であるとは言いがたい。そこで、このような場合、提示部25は、他のユーザの平均的な消費電力量との差分を低減するようなエコ活動を提示する。例えば、提示部25は、「あなたは一般の方よりドライヤを1分多く使用しています。これはシャワーの温度を1℃下げることで削減できる電力消費量です。」という情報を提示する。即ち、提示部25は、「シャワーの温度を1℃下げる」というエコ活動を提示する。同様に、提示部25は、ユーザのテレビの消費電力量が他のユーザよりも大きい場合、「あなたは一般の方よりテレビを1時間多く使用しています。これはエアコンの設定温度を今より3℃上げた状態で一日を過ごせば削減できる電力消費量です。」という情報を提示する。即ち、提示部25は、「エアコンの設定温度を3℃上げる」というエコ活動を提示する。なお、情報の提示方法としては、画像表示及び音声出力が考えられる。
また、提示部25は、ユーザがユーザ活動タグP111のうち、エコ活動を示すユーザ活動タグP111をタッチした際に、図10に示すように、ユーザ活動評価画像のうち、タッチされたユーザ活動タグP111の一部が拡大された拡大評価画像を表示する。拡大評価画像の実消費電力量グラフ表示エリアP100には、実消費電力量グラフP101−1のうち、選択ユーザ活動(タッチされたユーザ活動タグP111が示すユーザ活動)によって消費電力量が変動したものが表示される。図10に示す例では、ユーザがカーテン開けることによって、照明の消費電力量とエアコンの消費電力量とが変動しているので、個別実消費電力量グラフP101−1b、P101−1fと、総合実消費電力量グラフP101−2とが実消費電力量グラフ表示エリアP100に表示されている。
また、拡大評価画像の実消費電力量グラフ表示エリアP100には、個別想定消費電力量グラフP105−1と、総合想定消費電力量グラフP105−2とが表示される。個別想定消費電力量グラフP105−1は、選択ユーザ活動が行われなかった場合に想定されるデバイス毎の実消費電力量、即ち個別想定消費電力量が時間の経過に応じて推移する様子を示す。総合想定消費電力量グラフP105−2は、個別想定消費電力量グラフP105−1の総計を示す。言い換えれば、総合想定消費電力量グラフP105−2は、個別想定消費電力量(のうち、実消費電力量グラフ表示エリアP100に表示されているもの)を総計した値である総合想定消費電力量が時間の経過に応じて推移する様子を示す。
個別想定消費電力量グラフP105−1及び総合想定消費電力量グラフP105−2は、それぞれ対応する個別実消費電力量グラフP101−1及び総合実消費電力量グラフP101−2に重畳されて(すなわち、関連付けられて)表示される。これらのグラフの関連が明確になるように、互いに対応するグラフは、例えば、異なる線種で、かつ同じ色で表示されてもよい。図10に示す例では、個別想定消費電力量グラフP105−1b、P105−1f、総合想定消費電力量グラフP105−2が実消費電力量グラフ表示エリアP100に表示されている。個別想定消費電力量グラフP105−1bは、ユーザが「カーテンを開ける」というユーザ活動を行わなかった場合に想定されるエアコンの実消費電力量を示し、個別想定消費電力量グラフP105−1fは、ユーザが「カーテンを開ける」というユーザ活動を行わなかった場合に想定される照明の実消費電力量を示す。総合実消費電力量グラフP105−2は、個別想定消費電力量グラフP105−1b、P105−1fを総計したものである。
選択ユーザ活動を行なうことによって、あるデバイスの個別実消費電力量グラフP101−1の値が、そのデバイスの個別想定消費電力量グラフP105−1の値よりも小さくなる場合、選択ユーザ活動を行なうことによってそのデバイスの実消費電力量が減少していることになる。したがって、この場合、選択ユーザ活動は、そのデバイスに対してエコ効果がある可能性が高い。一方、実消費電力量グラフP101−1の値が想定消費電力量グラフP105−1の値以上となる場合、選択ユーザ活動を行っても実消費電力量が変わらないか、かえって増加していることになる。したがって、この場合、その選択ユーザ活動は、エコ効果がない可能性が高い。
しかし、選択ユーザ活動がエコ効果を有するか否かは、総合的に判断される必要がある。すなわち、選択ユーザ活動があるデバイスに対してはエコ効果があっても、他のデバイスに対してはエコ効果がない場合がある。例えば、図10に示す例では、選択ユーザ活動は「カーテンを開けた」というユーザ活動となっている。カーテンが開けられることによって、個別実消費電力量グラフP101−1fの値が個別想定消費電力量グラフP105−1fの値よりも小さくなっている。カーテンが開けられる(即ち、選択ユーザ活動が行われる)場合、日光がリビングAに差し込むので、照明が不要になる。一方、カーテンが開けられない場合(選択ユーザ活動が行われない場合)、日光がリビングAに差し込まないので、照明が必要になる。このため、上記のような結果になると思われる。したがって、「カーテンを開けた」という選択ユーザ活動は、照明に対してはエコ効果があると言える。
一方、個別実消費電力量グラフP101−1bの値は、個別想定消費電力量グラフP105−1bの値よりも大きくなっている。カーテンが開けられる場合、リビングA内の熱が外部に逃げやすくなる(即ち、リビングA内の温度が下がりやすくなる)。一方、カーテンが開けられない場合、リビングA内の熱が外部に逃げにくくなる。このため、上記のような結果になると思われる。したがって、「カーテンを開けた」という選択ユーザ活動は、エアコンに対してはエコ効果がないと言える。
そして、総合実消費電力量グラフP101−2の値が総合想定消費電力量グラフP105−2の値よりも大きくなっている。したがって、「カーテンを開けた」という選択ユーザ活動は、総合的にはエコ効果がないことになる。しかし、リビングA内の温度が上がりやすい時間帯(例えば、9:30以降)であれば、「カーテンを開けた」という選択ユーザ活動が行われても、エアコンの実消費電力量は増加しないと思われる。したがって、この時間帯であれば、「カーテンを開けた」という選択ユーザ活動は、総合的にもエコ効果があると思われる。
そこで、提示部25は、選択ユーザ活動が「エコ系」に分類され、かつ、総合実消費電力量グラフP101−2の値が総合想定消費電力量グラフP105−2の値以上となる場合には、総合実消費電力量グラフP101−2の値が総合想定消費電力量グラフP105−2の値よりも小さくなる時間帯を提示する。例えば、提示部25は、「今回報告された時間帯では、エコ効果が期待できません。カーテンは、9:30以降に開けるようにしてください」という情報を提示する。
図11及び図12は、ユーザが報告した達成度等に応じて表示される報酬画像の一例を示す。即ち、提示部25は、図11及び図12に示すように、ユーザから報告された達成度に応じた大きさのキャラクタ画像P150を表示する。これにより、ユーザは、キャラクタ画像P150を大きくしようという意欲が沸き、結果として、エコ活動を実行する意義を感じることができる。
図3に示す制御部26は、ユーザ装置20の各構成要素を制御する他、提示部25に上述した各種の情報を提示させる制御を行なう。また、制御部26は、ユーザから入力された各種情報(例えばユーザ活動、エコ活動の達成度等)を通信部21に出力する。通信部21は、これらの情報に関する信号を生成し、サーバ30に送信する。
[2−2.記憶装置の構成]
次に、図4に示す記憶装置40の構成について説明する。記憶装置40は、サーバ30に接続されている。
記憶装置40は、主に図13〜図27に示す情報を記憶する。図13は、記憶装置40が記憶するユーザ活動円グラフを示す。ユーザ活動円グラフは、各ユーザ活動が1日のうちで行われた時間の割合(実行時間/24)を示す。記憶装置40は、ユーザ活動円グラフをユーザ毎に記憶する。
図14は、リンクテーブルを示す。リンクテーブルは、ユーザ活動と、デバイスの効用と、デバイスの系統(種類)との対応関係を示す。リンクテーブルは、ユーザ活動テーブルと、効用テーブルと、デバイス種類テーブルと、これらを関連付ける矢印情報AR1、AR2とを含む。
ユーザ活動テーブルは、ユーザ活動の内容(例えば、「カーテンを開ける」、「カーテンを閉める」)を示すユーザ活動情報UAが列挙されたテーブルである。効用テーブルは、デバイスにより得られる効用(例えば、「明るさ」、「温度」)を示す効用情報EFが列挙されたテーブルである。デバイス種類テーブルは、デバイスの種類(例えば、「照明系」、「暖房器具系」)を示すデバイス種類情報EDが列挙されたテーブルである。矢印情報AR1は、ユーザ活動情報UAと、ユーザ活動情報UAが示すユーザ活動によって影響を受ける効用を示す効用情報EFとを連結するものである。例えば、カーテンを開けると、部屋内の明るさと温度が変動するので、矢印情報ARは、「カーテンを開ける」というユーザ活動情報UAと、「明るさ」を示す効用情報EF及び「温度」を示す効用情報EFとを連結する。矢印情報AR2は、デバイス種類情報EDと、デバイス種類情報EDが示すデバイスが発揮する効用を示す効用情報EFとを連結するものである。例えば、「照明系」のデバイスは、部屋の明るさを変動させるので、矢印情報AR2は、「照明系」というデバイス種類情報EDと、「明るさ」という「効用情報」とを連結する。リンクテーブルによれば、ユーザ活動によってどのデバイスの消費電力量が変動するかがわかるので、リンクテーブルは、上述した想定消費電力量を算出する際に使用される。
図15は、記憶装置40が記憶する各テーブルの連結関係を示す。記憶装置40は、図15に示すユーザ報告関連テーブル群、即ちユーザテーブル(Users)と、デバイステーブル(Devices)と、デバイスタイプテーブル(Devicetypes)と、ユーザ報告テーブル(Reports)と、エコ活動テーブル(EcoActions)と、ユーザプロフィールテーブル(UserProfiles)と、プロフィールカテゴリテーブル(ProfileCategories)と、ユーザプロフィールタイプテーブル(UserProfileTypes)と、プロフィールカテゴリ交差テーブル(ProfileCategories_has_EcoActions)と、デバイス交差テーブル(Devices_has_EcoActions)と、評価値テーブル(EvaluationValues)とを記憶する。なお、ユーザ定義されたユーザ活動については、ユーザが効用情報EF及びデバイス種類情報EDを設定する。
ユーザテーブルは、図16に示すように、ユーザIDと、氏名情報と、登録日時情報と、報告日情報とを関連付けて記録する。ユーザIDは、ユーザを一意に特定する識別情報である。氏名情報は、ユーザの氏名を示す。登録日時は、ユーザがサーバ30に登録した日時を示す。報告日情報は、上述した報告日、即ちユーザがユーザ活動を行った日を示す。
デバイステーブルは、図17に示すように、デバイスIDと、型番情報と、個別実消費電力量グラフと、接続認識日時情報と、報告日情報と、設置場所情報と、ユーザテーブルへのキーと、デバイスタイプテーブルへのキーと、デバイス交差テーブルへのキーと、を関連付けて記録する。
デバイスIDは、デバイスを一意に特定する識別情報である。型番情報は、デバイスの型番を示す。個別実消費電力量グラフは、上述したように、デバイスの実消費電力量が時間の経過に応じて推移する様子を示すものである。接続認識日時情報は、ユーザがデバイスの存在を報告した日時を示す。ユーザは、デバイスマップP20にデバイスを配置することで、デバイスの存在を報告する。設置場所情報は、デバイスの設置場所を示す。ユーザテーブルへのキーは、デバイステーブルとユーザテーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、デバイスを所有するユーザを示す。なお、1人のユーザは複数のデバイスを所有しうるので、1つのユーザテーブルに対し、複数のデバイステーブルが関連付けられる。
デバイスタイプテーブルへのキーは、デバイステーブルとデバイスタイプテーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、デバイスの種類を示す。1つのデバイステーブルは、1つのデバイスタイプテーブルに関連付けられる。
デバイスタイプテーブルは、図18に示すように、デバイスの種類を一意に特定するデバイス種類IDと、種類の名称(例えば、上述した「照明系」、「暖房器具系」等)を示す種類名情報とを関連付けて記録する。
ユーザ報告テーブルは、図19に示すように、報告活動項目IDと、報告日情報と、達成度情報と、開始時刻情報と、終了時刻情報と、個別想定消費電力量グラフと、活動場所情報と、ユーザテーブルへのキーと、エコ活動テーブルへのキーと、評価値テーブルへのキーとを関連付けて記録する。
報告活動項目IDは、ユーザが報告したエコ活動を一意に特定する識別情報である。達成度情報は、エコ活動の達成度を示す。開始時刻情報は、エコ活動が開始された時刻を示し、終了時刻情報は、エコ活動が終了した時刻を意味する。
個別想定消費電力量グラフは、上述したように、個別想定消費電力量が時間の経過に応じて推移する様子を示す。ユーザ報告テーブルに格納される個別想定消費電力量グラフの種類は、リンクテーブルに基づいて決定される。例えば、「カーテンを開ける」というエコ活動は、「照明系」と「暖房器具系」とに関連するため、ユーザ報告テーブル内の報告活動項目IDが「カーテンを開ける」というエコ活動を示す場合、ユーザ報告テーブルは、照明の個別想定消費電力量グラフと、エアコンの個別想定消費電力量グラフとを格納する。活動場所情報は、エコ活動が行われた場所を示す。
ユーザテーブルへのキーは、ユーザ報告テーブルとユーザテーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、エコ活動を報告したユーザを示す。ユーザは複数のエコ活動を報告しうるので、1つのユーザテーブルに対し、複数のユーザ報告テーブルが関連付けられる。エコ活動テーブルへのキーは、ユーザ報告テーブルとエコ活動テーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、ユーザが報告したエコ活動の名称を示す。1つのユーザ報告テーブルは、1つのエコ活動テーブルに対応する。
評価値テーブルへのキーは、ユーザ報告テーブルと評価値テーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、エコ活動の評価値を示す。評価値は、サーバ30がユーザに提示するエコ活動を選択する際の指標となる値である。評価値の具体的な算出方法については後述する。
エコ活動テーブルは、図20に示すように、エコ活動項目IDと、エコ活動名情報と、プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーと、デバイス交差テーブルへのキーとを関連付けて記録する。
エコ活動項目IDは、エコ活動を一意に特定する識別情報である。エコ活動名情報は、エコ活動の名称を示す。プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーは、エコ活動テーブルとプロフィールカテゴリ交差テーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、エコ活動に関連するユーザプロフィールのカテゴリ値(例えば、10代、男性等)を示す。
デバイス交差テーブルへのキーは、エコ活動テーブルとデバイス交差テーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、エコ活動に関連するデバイスを示す。本実施形態では、あるエコ活動によって実消費電力量が変動するデバイスが存在する場合、そのデバイスとそのエコ活動とが関連付けられる。この関連付けは、上述したリンクテーブルに示される。
ユーザプロフィールテーブルは、図21に示すように、ユーザプロフィール設定値IDと、ユーザテーブルへのキーと、プロフィールカテゴリテーブルへのキーとを関連付けて記録する。ユーザプロフィール設定値IDは、ユーザプロフィールテーブル毎に一意に割り振られた識別情報であり、実質的には、ユーザプロフィールを構成するいずれかのカテゴリ(例えば年齢、性別等)と、当該カテゴリ内のいずれかのカテゴリ値(例えば、20代、男性等)とを示す。ユーザテーブルへのキーは、ユーザプロフィールテーブルとユーザテーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、ユーザプロフィールを有するユーザを示す。1つのユーザプロフィールテーブルは、1つのカテゴリに対応する一方、1人のユーザは複数のカテゴリに関して報告を行いうるので、1つのユーザテーブルに対し、複数のユーザプロフィールテーブルが関連付けられる。
プロフィールカテゴリテーブルへのキーは、ユーザプロフィールテーブルとプロフィールカテゴリテーブルとを関連付けるキーである。ここで、プロフィールカテゴリテーブルは、いずれかのカテゴリ内のいずれかのカテゴリ値(例えば、10代、男性等)を示す。したがって、プロフィールカテゴリテーブルへのキーは、実質的には、いずれかのカテゴリ内のいずれかのカテゴリ値を示す。
プロフィールカテゴリテーブルは、図22に示すように、ユーザプロフィール選択肢IDと、選択肢内容情報と、ユーザプロフィールタイプテーブルへのキーと、プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーと、を関連付けて記録する。ユーザプロフィール選択肢IDは、カテゴリ値を一意に特定する識別情報である。選択肢内容情報は、カテゴリ値の内容をしめす。例えば、カテゴリ値が年齢というカテゴリに対応するものであれば、選択肢内容情報は、10代、20代等となる。ユーザプロフィールタイプテーブルへのキーは、プロフィールカテゴリテーブルとユーザプロフィールタイプテーブルとを関連付けるキーである。ここで、ユーザプロフィールタイプテーブルは、ユーザプロフィールのカテゴリを示すので、ユーザプロフィールタイプテーブルへのキーは、実質的には、カテゴリ値が属するカテゴリを示す。1つのカテゴリには、ユーザが選択可能なカテゴリ値が複数属する(例えば、「年齢」というカテゴリには、「10代」、「20代」、「30代」、・・・といった複数のカテゴリ値が属する)ので、1つのユーザプロフィールタイプテーブルは、複数のプロフィールカテゴリテーブルに関連付けられる。
プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーは、プロフィールカテゴリテーブルとプロフィールカテゴリ交差テーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、カテゴリ値に関連するエコ活動を示す。
ユーザプロフィールタイプテーブルは、図23に示すように、ユーザプロフィール項目IDと、プロフィール項目名情報とを関連づけて記録する。ユーザプロフィール項目IDは、ユーザプロフィールのカテゴリを一意に特定する識別情報であり、ユーザプロフィール項目名情報は、ユーザプロフィールのカテゴリの名称(例えば、年齢、性別等)を示す。
プロフィールカテゴリ交差テーブルは、図24に示すように、ユーザが報告した全てのカテゴリ値とユーザが報告した全てのエコ活動とを関連付けるテーブルである。
デバイス交差テーブルは、図25に示すように、デバイスとそれに関連するエコ活動とを関連付けるテーブルである。この関連付けは、リンクテーブルに示される。
評価値テーブルは、図26に示すように、評価値IDと、評価値情報と、プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーと、を関連付けて記録する。評価値IDは、評価値を一意に特定するための識別情報であり、評価値情報は、評価値を示す。プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーは、評価値テーブルと、プロフィールカテゴリ交差テーブルとを関連付けるキーであり、実質的には、プロフィールカテゴリ交差テーブル内のいずれかのエコ活動を示す。これにより、カテゴリ値と、エコ活動と、評価値とが関連付けられる。
上記のユーザ報告関連テーブル群のうち、デバイスタイプテーブル、エコ活動テーブル、プロフィールカテゴリテーブル、ユーザプロフィールタイプテーブル、及びデバイス交差テーブルは内の値は、プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーを除き、予め設定されている。
図27は、エコ活動統計テーブルの一例を示す。エコ活動統計テーブルは、エコ活動のエコ効果について、サーバ30に登録されている全ユーザの統計をとったものである。エコ活動統計テーブルは、各エコ活動のエコ効果を、「最高」、「最低」、「平均」に区分している。さらに、エコ活動統計テーブルは、エコ効果の区分毎に、「開始時刻」、「終了時刻」、及び「削減量」を記録する。
「開始時刻」は、エコ活動が開始された時刻を意味し、「終了時刻」は、エコ活動が終了した時刻を意味する。「削減量」は、単位時間あたりの実消費電力量の削減量を意味する。ここで、実消費電力量の削減量は、エコ活動に関連するデバイスの個別想定消費電力量を総計した値から、エコ活動に関連するデバイスの個別実消費電力量を総計した値を減算することで得られる値である。単位時間あたりの実消費電力量の削減量を算出するには、例えば、ある時間内での実消費電力量の削減量の総計を、当該時間で除算すればよい。「最高」の「削減量」は、全ユーザの削減量のうち最大値を示し、「最高」の「開始時刻」及び「終了時刻」は、当該最大値に対応する開始時刻及び終了時刻を示す。「最低」の「削減量」は、全ユーザの削減量のうち、最低値を示し、「最低」の「開始時刻」及び「終了時刻」は、当該最小値に対応する開始時刻及び終了時刻を示す。「平均」の「削減量」は、全ユーザの削減量の算術平均値を示し、「平均」の「開始時刻」及び「終了時刻」は、全ユーザの開始時刻の算術平均値、全ユーザの終了時刻の算術平均値を示す。ここで、サーバ30は、全ユーザの削減量を比較する際には、各削減量を正規化する。ユーザ毎に生活環境(家族構成、居住空間の広さ等)が異なるので、サーバ30は、単に削減量自体を比較しても、正確な比較を行うことができないからである。正規化は、例えば、以下のように行われる。即ち、サーバ30は、ユーザが1日に消費する全消費電力量を全ユーザについて算出する。次いで、サーバ30は、これらの値の算術平均値を算出する。次いで、サーバ30は、当該算術平均値を各ユーザの全消費電力量で除算し、これにより得られた値を各ユーザの正規化係数とする。そして、サーバ30は、各ユーザの削減量に正規化係数を乗じることで、各ユーザの削減量を正規化する。
記憶装置40は、上記の各テーブルの他、ユーザから報告されたユーザ活動タイムライン情報、エコ活動リストの初期値等を記憶する。
[2−3.サーバの構成]
次に、図4に基づいて、サーバ30の構成について説明する。サーバ30は、通信部31と、制御部32と、記憶部33とを備える。通信部31は、ユーザ装置20との間で通信を行う。通信部31は、これにより得られた情報を制御部32に出力する。制御部32は、ユーザ報告管理部321と、想定消費電力量算出部322と、エコ活動評価部323と、エコ活動提案部324とを備える。ユーザ報告管理部321は、ユーザから報告されたエコ活動等の情報を上述したユーザ報告関連テーブル群に格納する。想定消費電力量算出部322は、ユーザ報告関連テーブル群に格納された情報と、リンクテーブルとに基づいて、個別想定消費電力量を算出する。エコ活動評価部323は、ユーザ報告関連テーブル群に格納された情報に基づいて、ユーザが行ったエコ活動に対して評価値を算出する。エコ活動提案部324は、ユーザ報告関連テーブル群に格納された情報に基づいて、ユーザに提示するエコ活動を決定する。記憶部33は、サーバ30による処理に必要な各種情報、例えばプログラム等を記憶する。
<3.情報処理システムによる処理の手順>
次に、情報処理システム10による処理の手順を、図28〜図31に基づいて説明する。なお、以下の説明では、あるユーザuがエコ活動リスト等を取得する場合を一例として説明する。まず、ユーザuは、事前にサーバ30への登録を行なっておく。例えば、ユーザuは、入力部23を用いて、ユーザuの氏名情報を含む登録要求情報を入力する。ユーザ装置20は、登録要求情報を含む登録要求信号をサーバ30に送信する。サーバ30は、登録要求信号を受信した際に、ユーザIDを決定し、ユーザIDに関するユーザID報知信号をユーザ装置20に送信する。さらに、サーバ30は、ユーザID、氏名情報、及び登録日時情報を記憶部33に記憶する。ユーザ装置20は、ユーザID報知信号を受信し、これに含まれるユーザIDを提示部25に表示する一方、記憶部24に記憶する。その後、情報処理システム10は、以下の処理を行なう。
ステップS10において、制御部26は、提示部25に図5に示すユーザ情報報告用インタフェースを表示する。ユーザuは、ユーザ情報報告用インタフェースを用いて、ユーザIDを入力する。さらに、ユーザuは、ユーザ情報報告用インタフェースを用いてユーザプロフィールを入力または選択する。具体的には、ユーザuは、ユーザプロフィールのカテゴリ毎の入力欄のいずれかをタッチすることで、カテゴリを選択する。その後、ユーザuは、ソフトウェアキーボードを用いて、選択されたカテゴリにカテゴリ値を入力するか、または、プルダウンメニューP16からカテゴリ値を選択する。
このように、入力欄には、ユーザuにカテゴリ値を直接入力させるものと、プルダウンメニューP16に複数のカテゴリ値を表示し、ユーザuにこれらのカテゴリ値の中からいずれかのカテゴリ値を選択させるものとに大別される。ここで、プルダウンメニューP16には、記憶装置40が記憶するカテゴリ値(即ち、プロフィールカテゴリテーブルが記憶するカテゴリ値)がそのまま表示される。したがって、ユーザuが選択するカテゴリ値は、記憶装置40が記憶するカテゴリ値に一致する。しかし、ユーザuが直接入力したカテゴリ値は、必ずしも記憶装置40が記憶するカテゴリ値に一致しない場合がある。例えば、記憶装置40が「年齢」カテゴリに対するカテゴリ値として「10代」、「20代」という情報を記憶していた場合、ユーザuが「年齢」カテゴリに対して入力した「35」という情報は、記憶装置40が記憶するカテゴリ値に一致しない。そこで、制御部26は、ユーザuが直接入力したカテゴリ値を、記憶装置40が記憶するカテゴリ値のうち、ユーザuが直接入力したカテゴリ値に近いものに変換する。例えば、「35」は「30代」に変換される。
さらに、ユーザuは、間取りマップP22にデバイスアイコンP23を配置することで、デバイスマップP20を作成する。制御部26は、ユーザuから入力されたユーザプロフィール及びデバイスマップP20に関するユーザプロフィール登録情報を生成し、通信部21に出力する。通信部21は、ユーザプロフィール登録情報を含むユーザプロフィール登録信号を生成し、サーバ30に送信する。
サーバ30の通信部31は、ユーザプロフィール登録信号を受信し、この信号に含まれるユーザプロフィール登録情報を記憶部33に記憶する。
次いで、ステップS20において、ユーザ装置20の制御部26は、図6に示すユーザ活動報告用インタフェースを表示する。ユーザuは、このユーザ活動報告用インタフェースを用いて、ユーザ活動タイムライン情報を入力する。このユーザ活動タイムライン情報には、ユーザ活動が行われた日である報告日、各ユーザ活動の内容、各ユーザ活動の活動場所、各ユーザ活動の開始時刻及び終了時刻に関する情報が含まれる。一方、制御部26は、センサ22から与えられた消費電力量情報に基づいて、報告日における個別実消費電力量グラフをデバイス毎に生成し、記憶部24に記憶する。なお、「エコ系」に分類されるエコ活動は、ユーザuがユーザ活動をサーバ30に報告する前は、初期値、即ちサーバ30が記憶する全てのエコ活動であり、報告後には、ユーザuが継続的に実施可能なエコ活動となる。
その後、ユーザuが報告ボタンP56にタッチすると、制御部26は、図8に示す達成度報告用インタフェースを表示する。ユーザuは、達成度報告用インタフェースに列挙されたエコ活動のうち、実際に実施したエコ活動のチェックボックスにチェックを入れ、その達成度を入力する。ユーザuは、入力が終了したら報告ボタンP94にタッチする。なお、達成度報告用インタフェースに列挙されたエコ活動は、ユーザuがユーザ活動をサーバ30に報告する前は、初期値、即ちサーバ30が記憶する全てのエコ活動であり、報告後には、ユーザuが継続的に実施可能なエコ活動となる。
次いで、制御部26は、ユーザ活動タイムライン情報、個別実消費電力量グラフ、及びエコ活動毎の達成度情報を含むユーザ活動報告情報を生成し、通信部21に出力する。通信部21は、ユーザ活動報告情報を含むユーザ活動報告信号を生成し、サーバ30に送信する。
通信部31は、ユーザ活動報告信号を受信し、この信号に含まれるユーザ活動報告情報を記憶部33に記憶する。ユーザ報告管理部321は、図15に示すユーザ報告関連テーブル群を新たに生成し、記憶部33に記憶される情報をこれらのテーブルに格納する。
具体的には、ユーザ報告管理部321は、ユーザテーブルに、ユーザID、氏名情報、登録日時情報、及び報告日情報を格納する。
また、ユーザ報告管理部321は、デバイステーブルに、デバイスID、型番情報、個別実消費電力量グラフ、接続認識日時情報、報告日情報、設置場所情報、ユーザテーブルへのキー、デバイスタイプテーブルへのキー、デバイス交差テーブルへのキーを格納する。デバイステーブルは、デバイスマップP20に含まれるデバイスアイコンP23の数だけ生成される。
また、ユーザ報告管理部321は、ユーザ報告テーブルに、報告活動項目ID、報告日情報、達成度情報、開始時刻情報、終了時刻情報、活動場所情報、ユーザテーブルへのキー、エコ活動へのキーを格納する。
また、ユーザ報告管理部321は、ユーザプロフィールテーブルに、ユーザプロフィール設定値IDと、ユーザテーブルへのキーと、プロフィールカテゴリテーブルへのキーとを格納する。
また、ユーザ報告管理部321は、ユーザが報告した全てのカテゴリ値と、ユーザが報告した全てのエコ活動とを関連付けて、プロフィールカテゴリ交差テーブルに格納する。即ち、各カテゴリ値が全てのエコ活動に関連させられる。これに合わせて、ユーザ報告管理部321は、プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーを変更する。
次いで、想定消費電力量算出部322は、ユーザ報告テーブル毎、即ちユーザuが報告したエコ活動毎に個別想定消費電力量グラフを算出する。具体的には、まず、想定消費電力量算出部322は、ユーザ報告テーブルに基づいて、エコ活動と、当該エコ活動の実施時間帯(即ち開始時刻から終了時刻までの時間帯)とを特定する。次いで、想定消費電力量算出部322は、ユーザuが過去に報告したユーザ活動タイムライン情報から、当該エコ活動が当該実施時間帯に行われていないもの(以下、「未実施タイムライン情報」とも称する)を抽出する。一方、想定消費電力量算出部322は、リンクテーブルに基づいて、当該エコ活動に関連するデバイス、即ち関連デバイスを特定する。次いで、想定消費電力量算出部322は、抽出されたユーザ活動タイムライン情報の報告日と同じ報告日の個別実消費電力量グラフのうち、当該関連デバイスに関する個別実消費電力量グラフを、個別想定消費電力量グラフとして抽出する。次いで、想定消費電力量算出部322は、抽出した個別想定消費電力量グラフをユーザ報告テーブルに格納する。想定消費電力量算出部322は、1つのユーザ報告テーブルに対する個別想定消費電力量グラフが複数存在する場合には、それらを全てユーザ報告テーブルに格納する。
なお、想定消費電力量算出部322は、未実施タイムライン情報が存在しない場合には、他のユーザのうち、少なくとも関連デバイスを有するユーザ(以下、「代替ユーザ」とも称する)を特定する。次いで、想定消費電力量算出部322は、代替ユーザから報告された情報に基づいて、上記と同様の処理を行う。これにより、想定消費電力量算出部322は、代替ユーザから報告された個別実消費電力量グラフから、関連デバイスに関する個別実消費電力量グラフを抽出する。次いで、想定消費電力量算出部322は、抽出された個別実消費電力量グラフに所定の代替係数を乗じることで、個別想定消費電力量グラフを算出する。なお、代替係数は、ユーザuが1日に消費した全実消費電力量を代替ユーザが1日に消費した全実消費電力量で除算することで得られる。代替ユーザは、関連デバイスを有するのみならず、ユーザuと生活環境が近似している(例えば、部屋の間取りや家族構成が共通している)ユーザであることが好ましい。
さらに、ユーザ報告管理部321は、全ユーザのユーザ報告関連テーブル群に基づいて、図27に示すエコ活動統計テーブルを生成する。「削減量」の算出方法については、上述した通りである。また、ユーザ報告管理部321は、ユーザ活動タイムライン情報に基づいて、ユーザ活動円グラフを作成する。
さらに、エコ活動評価部323は、図31に示すフローチャートに沿って、ユーザuが報告したエコ活動毎に個別評価値Valu(e,t)、カテゴリ別評価値Vals(e,t,c)、全体評価値Val(e,t)を算出する。
ステップS390において、エコ活動評価部323は、ユーザuのユーザ報告テーブルを取得する。ステップS400において、エコ活動評価部323は、ユーザ報告テーブルの数が0より大きいかを判定し、0より大きいと判定した場合には、ステップS410に進み、0であると判定した場合には、処理を終了する。
ステップS410において、エコ活動評価部323は、ユーザが報告したいずれかのエコ活動(即ち、ユーザ報告テーブル)eを取得する。ステップS420において、エコ活動評価部323は、以下の式(1)〜(6)に基づいて、エコ活動eに対する個別評価値Valu(e,t)、及び全体評価値Val(e,t)を算出する。
ステップS430において、エコ活動評価部323は、ユーザuから報告されたユーザプロフィールテーブルの数(即ち、カテゴリ値の数)が0より大きいかを判定し、0より大きいと判定した場合には、ステップS440に進み、0であると判定した場合には、ステップS470に進む。
ステップS440において、エコ活動評価部323は、いずれかのカテゴリ値を取得する。ステップS450において、エコ活動評価部323は、以下の式(7)〜(9)に基づいて、エコ活動eに対するカテゴリ別評価値Val(e,t,c)を算出する。
なお、ここでは、ユーザuの最新の報告日から(t−1)日前の報告日が1日目とされ、以下、各報告日が2日目、3日目、・・・、t日目(最新の報告日)とされる。また、エコ活動評価部323は、エコ活動eに対するカテゴリ別評価値Val(e,t,c)を、ユーザuが報告した全てのカテゴリ値について算出する。エコ活動評価部323は、評価値テーブルを生成し、評価値テーブルに、評価値ID、評価値(個別評価値、カテゴリ別評価値、及び全体評価値)、プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーを格納する。ここで、評価値テーブルに格納されるカテゴリ別評価値Val(e,t,c)は、プロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーが示すエコ活動及びカテゴリ値の組み合わせに対応する。即ち、エコ活動eに対する評価値テーブルは、ユーザが報告したカテゴリ値の数だけ作成される。
ステップS460において、エコ活動評価部323は、未選択のカテゴリ値が存在するかを判定し、存在すると判定した場合には、ステップS440に戻り、存在しないと判定した場合には、ステップS470に進む。
ステップS470において、エコ活動評価部323は、未選択のエコ活動が存在するかを判定し、存在すると判定した場合には、ステップS410に戻り、存在しないと判定した場合には、処理を終了する。
次いで、ステップS30において、エコ活動提案部324は、ユーザuにエコ活動リスト等を提供する。具体的には、図29A〜図31に示す処理を行なう。即ち、ステップS100において、エコ活動提案部324は、ユーザuの最新のユーザ報告関連テーブル群を取得する。
次いで、ステップS110において、エコ活動提案部324は、記憶装置40からエコ活動リストの初期値を取得する。エコ活動リストの初期値は、様々なエコ活動が列挙されたものである。エコ活動提案部324は、ユーザ報告関連テーブル群に基づいて、この初期値をフィルタリングしていくことになる。
ステップS120において、エコ活動提案部324は、デバイステーブルの数が0より大きいかを判定し、大きい場合にはステップS130に進み、0である場合にはステップS140に進む。
ステップS130において、エコ活動提案部324は、デバイステーブル及びデバイス交差テーブルに基づいて、エコ活動リストの初期値から、ユーザが所有していないデバイスに関連するエコ活動を除外する。
ステップS140において、エコ活動提案部324は、エコ活動リストに列挙されたエコ活動の数が規定数(例えば10)をよりも大きいかを判定し、大きい場合には、ステップS150に進み、エコ活動リストに列挙されたエコ活動の数が規定数以下の場合には、ステップS141に進む。
ステップS141において、エコ活動提案部324は、エコ活動リストに列挙されたエコ活動を全て選択し、ステップS300に進む。
ステップS150において、エコ活動提案部324は、いずれかのユーザ報告テーブルを選択する。ステップS160において、エコ活動提案部324は、ユーザ報告テーブルに格納された評価値テーブルへのキーに基づいて、個別評価値Valu(e,t)を取得し、この個別評価値が所定の閾値よりも大きいかを判定する。エコ活動提案部324は、個別評価値Valu(e,t)が閾値よりも大きいと判定した場合には、ステップS170に進み、個別評価値Valu(e,t)が閾値以下であると判定した場合には、ステップS180に進む。
ステップS170において、エコ活動提案部324は、ステップS150で選択したエコ活動に対応するエコ活動評価基準値Sum(e)を定義し、この値を個別評価値Valu(e,t)とする。その後、エコ活動提案部324は、ステップS260に進む。
ステップS180において、エコ活動提案部324は、ステップS150で選択したエコ活動に対応するエコ活動評価基準値Sum(e)を定義し、エコ活動評価基準値Sum(e)を0に設定する。ステップS190において、エコ活動提案部324は、ユーザプロフィールテーブルの数が0より大きいかを判定し、0より大きいと判定した場合には、ステップS200に進み、ユーザプロフィールテーブルの数が0であると判定した場合には、ステップS240に進む。
ステップS200において、エコ活動提案部324は、いずれかのユーザプロフィールテーブル、即ちカテゴリ値を選択する。ステップS210において、エコ活動提案部324は、評価値テーブルに格納されたプロフィールカテゴリ交差テーブルへのキーに基づいて、ステップS150で選択したエコ活動及びステップS200で選択したカテゴリ値の組み合わせに対応するカテゴリ別評価値Val(e,t,c)を取得する。そして、ステップS220において、エコ活動提案部324は、エコ活動評価基準値Sum(e)にカテゴリ別評価値Val(e,t,c)を積算する。
ステップS230において、エコ活動提案部324は、未選択のカテゴリ値が存在するかを判定し、未選択のカテゴリ値が存在する場合には、ステップS200に戻り、未選択のカテゴリ値が存在しない場合には、ステップS260に進む。したがって、エコ活動提案部324は、ステップS200〜ステップS230の処理を繰り返すことによって、エコ活動評価基準値Sum(e)を算出することになる。
ステップS240において、エコ活動提案部324は、評価値テーブルへのキーに基づいて、ステップS150で選択したエコ活動に対応する全体評価値Val(e,t)を取得する。ステップS250において、エコ活動提案部324は、全体評価値Val(e,t)をエコ活動評価基準値Sum(e)とする。ステップS260において、エコ活動提案部324は、エコ活動評価基準値Sum(e)を記憶部33に一時的に記憶する。
ステップS270において、エコ活動提案部324は、未選択のエコ活動が存在するかを判定し、未選択のエコ活動が存在すると判定した場合には、ステップS150に戻り、未選択のエコ活動が存在しないと判定した場合には、ステップS280に進む。したがって、エコ活動提案部324は、ステップS150〜ステップS270の処理を繰り返すことによって、エコ活動リストに列挙された各エコ活動についてエコ活動評価基準値Sum(e)を算出することになる。
ステップS280において、エコ活動提案部324は、エコ活動リストに列挙されたエコ活動をエコ活動評価基準値Sum(e)の降順でソートする。ステップS290において、エコ活動提案部324は、上位から規定数分のエコ活動を選択する。
ステップS300において、エコ活動提案部324は、選択されたエコ活動が列挙されたエコ活動リストを生成し、通信部31に出力する。通信部31は、エコ活動リストを含むエコ活動リスト信号を生成し、ユーザ装置20に送信する。ユーザ装置20は、エコ活動リスト信号に含まれるエコ活動リストを記憶部24に記憶する。これにより、ユーザ装置20のエコ活動リストが更新される。上記のように更新されたエコ活動リストは、評価値が高いから順に選ばれたエコ活動を示すので、ユーザは、継続的に実施可能なエコ活動を従来よりも容易に把握することができる。
次に、図32に基づいて、ユーザA〜Cにエコ活動リストを提示する例について説明する。ステップS10において、ユーザA、Cは、「カテゴリ1」に対して「カテゴリ値1」を選択し、ユーザBは、「カテゴリ1」に対して「カテゴリ値2」を選択する。ステップS20において、ユーザA〜Cは、ユーザ活動を報告する。ステップS420において、ユーザAの個別評価値ValA(e,t)、ユーザBの個別評価値ValB(e,t)、ユーザCの個別評価値ValC(e,t)が算出される。
次いで、ステップS450において、ユーザA、Cから報告されたユーザ活動に基づいて、カテゴリ別評価値Vals(e,t,c1)が算出される。同様に、ユーザBから報告されたユーザ活動に基づいて、カテゴリ別評価値Vals(e,t,c2)が算出される。
次いで、ステップS420において、全体評価値Val(e,t)が算出される。次いで、ユーザAに対しては、ステップS260において、個別評価値ValA(e,t)、カテゴリ別評価値Vals(e,t,c1)、及び全体評価値Val(e,t)に基づいてエコ活動が降順にソートされる。その後、ステップS280〜S300において、上位の評価値に対応するエコ活動がユーザAに提供される。
同様に、ユーザBに対しては、ステップS260において、個別評価値ValB(e,t)、カテゴリ別評価値Vals(e,t,c2)、及び全体評価値Val(e,t)に基づいてエコ活動が降順にソートされる。その後、ステップS280〜S300において、上位の評価値に対応するエコ活動がユーザBに提供される。
同様に、ユーザCに対しては、ステップS260において、個別評価値ValC(e,t)、カテゴリ別評価値Vals(e,t,c1)、及び全体評価値Val(e,t)に基づいてエコ活動が降順にソートされる。その後、ステップS280〜S300において、上位の評価値に対応するエコ活動がユーザCに提供される。
エコ活動提案部324は、図30に示すステップS310において、ユーザ報告テーブルを取得する。ステップS320において、エコ活動提案部324は、エコ活動評価値Sumを定義し、その値を0とする。
エコ活動提案部324は、ステップS330において、ユーザ報告テーブルの数が0より大きいかを判定する。この結果、エコ活動提案部324は、ユーザ報告テーブルの数が0より大きい場合には、ステップS340に進み、0である場合には、ステップS380に進む。
ステップS340において、エコ活動提案部324は、いずれかのユーザ報告テーブル、即ちエコ活動を選択する。ステップS350において、エコ活動提案部324は、エコ活動に対応する個別評価値Valu(e,t)を取得する。ステップS360において、エコ活動提案部324は、エコ活動評価値Sumに、個別評価値Valu(e,t)を積算する。
ステップS370において、エコ活動提案部324は、未選択のエコ活動が存在するかを判定し、未選択のエコ活動が存在すると判定した場合には、ステップS340に戻り、未選択のエコ活動が存在しないと判定した場合には、ステップS380に進む。
ステップS380において、エコ活動提案部324は、エコ活動評価値Sumに関するエコ活動評価値情報を生成し、通信部31に出力する。通信部31は、エコ活動評価値情報を含むエコ活動評価値信号を生成し、ユーザ装置20に送信する。制御部26は、エコ活動評価値信号に含まれる情報に基づいて、キャラクタ画像P150を生成し、提示部25に提示する。
さらに、エコ活動提案部324は、ユーザ報告テーブルに格納された情報であるユーザ報告テーブル情報を通信部31に出力する。通信部31は、ユーザ報告テーブル情報を含むユーザ報告テーブル信号を生成し、ユーザ装置20に送信する。制御部26は、ユーザ報告テーブル信号に含まれるユーザ報告テーブル情報を記憶部24に記憶する。そして、ユーザ装置20は、まず、図9に示すユーザ活動評価画像を表示し、ユーザuがいずれかのエコ活動を選択した場合には、図10に示す拡大評価画像を表示する。この際、制御部26は、記憶部24に記憶されたユーザ報告テーブル情報に基づいて、個別想定消費電力量グラフを表示する。
さらに、エコ活動提案部324は、ユーザuについて蓄積されたユーザ活動タイムライン情報に基づいて、ユーザuにより規則的に行われ、かつ、「家電系」に属するユーザ活動(以下、「規則性ユーザ活動」とも称する)が存在するかを判定する。ここで、規則的か否かは、例えば、1日のうち所定回数(例えば3回)以上行われているか、あるいは、毎日同じ時間帯に行われているか等を基準に判定される。また、「家電系」に属するユーザ活動は、デバイスを使用する活動であるため、そのデバイスに対応する個別実消費電力量が個別想定消費電力量(=0)よりも大きい。
ついで、エコ活動提案部324は、このような規則性ユーザ活動が存在する場合には、規則性ユーザ活動が1日のうちで行われる割合が他のユーザに対して大きいかを判定する。この判定には、全ユーザのユーザ活動円グラフが用いられる。すなわち、エコ活動提案部324は、全ユーザのユーザ活動円グラフに基づいて、規則性ユーザ活動が行われる割合の平均値を算出する。エコ活動提案部324は、ユーザuの規則性ユーザ活動の割合がこの平均値を超えた場合には、規則性ユーザ活動が行われる割合が他のユーザに対して大きいかを判定する。このように判定した場合には、エコ活動提案部324は、まず、そのデバイスに対する個別実消費電力量グラフに基づいて、規則性ユーザ活動による実消費電力量を算出する。
さらに、エコ活動提案部324は、全ユーザのユーザ報告関連テーブル群に基づいて、代替エコ活動、即ちそのエコ活動に関する個別想定消費電力量の総計が当該エコ活動に関する個別実消費電力量の総計よりも大きくなり、かつ、規則性ユーザ活動に抵触しないエコ活動を探索し、探索された代替エコ活動と、規則性ユーザ活動とに関する代替エコ活動情報を通信部31に出力する。通信部31は、代替エコ活動情報を含む代替エコ活動信号を生成し、ユーザ装置20に送信する。ユーザ装置20は、代替エコ活動情報に基づいて、規則性ユーザ活動及び代替エコ活動について提示する。例えば、ユーザ装置20は、「あなたは一般の方よりドライヤを1分多く使用しています。これはシャワーの温度を1℃下げることで削減できる電力消費量です。」という情報を提示する。即ち、ユーザ装置20は、「シャワーの温度を1℃下げる」という代替エコ活動を提示する。同様に、提示部25は、ユーザのテレビの消費電力量が他のユーザよりも大きい場合、「あなたは一般の方よりテレビを1時間多く使用しています。これはエアコンの設定温度を今より3℃上げた状態で一日を過ごせば削減できる電力消費量です。」という情報を提示する。即ち、即ち、ユーザ装置20は、「エアコンの設定温度を3℃上げる」という代替エコ活動を提示する。
さらに、エコ活動提案部324は、図27に示すエコ活動統計テーブルに格納された情報、即ちエコ活動統計情報を通信部31に出力する。通信部31は、エコ活動統計情報を含むエコ活動統計信号を生成し、ユーザ装置20に出力する。ユーザ装置20は、エコ活動統計信号に含まれるエコ活動統計情報を提示する。これにより、各エコ活動について、実消費電力量の削減量が最大となる時刻が提示される。例えば、「今回報告された時間帯では、エコ効果が期待できません。カーテンは、9:30以降に開けるようにしてください」という情報が提示される。また、削減量が最小となる時刻、平均の時刻もユーザuの要求に応じて表示される。
以上により、情報処理システム10によれば、提示部25は、個別実消費電力量と、個別想定消費電力量とを関連付けて提示するので、ユーザは、各ユーザ活動がエコ効果を有するか否かを従来よりも容易に判断することができる。また、ユーザは、各エコ活動のエコ効果を従来よりも容易に把握することができる。
さらに、提示部25は、実消費電力量の差分が最大となる時刻を提示するので、ユーザは、容易にエコ活動を改善することができる。
さらに、提示部25は、ユーザ活動がユーザによって規則的に行われ、かつ、デバイスの個別実消費電力量が個別想定消費電力量よりも大きい場合には、代替エコ活動を提示するので、ユーザは、自己の生活習慣を乱すことなく、エコ活動を行なうことができる。
さらに、提示部25は、個別実消費電力量が個別想定消費電力量よりも大きく、かつ、ユーザが対応するユーザ活動を認識していない場合には、そのようなユーザ活動を提示するので、ユーザは、気がつかなかったユーザ活動を容易に把握することができる。
さらに、情報処理システム10は、他のユーザのユーザ報告関連テーブル群に基づいて、個別想定消費電力量を算出するので、個別想定消費電力量を確実に算出することができる。
さらに、情報処理システム10は、ユーザの状況、具体的にはユーザ報告関連テーブル群に格納された情報に基づいて、複数のエコ活動から、ユーザが継続的に実施可能なエコ活動を選択し、選択されたエコ活動をユーザに提示する。したがって、ユーザは、継続的に実施可能なエコ活動がどのようなものであるかを容易に判断することができる。
さらに、情報処理システム10は、ユーザ報告関連テーブル群に格納された情報に基づいて、複数のエコ活動の各々について評価値を算出し、算出された評価値に基づいて、ユーザが実施可能なエコ活動を選択するので、ユーザが継続的に実施可能なエコ活動をより確実に選択することができる。
さらに、情報処理システム10は、ユーザ報告関連テーブル群に格納された情報、特にユーザ報告テーブルに格納された情報(達成度情報等)に基づいて、評価値を算出するので、ユーザが継続的に実施可能なエコ活動をより確実に選択することができる。
さらに、情報処理システム10は、あるユーザのユーザ報告テーブルのみならず、そのユーザとユーザプロフィール(具体的にはいずれかのカテゴリ値)が共通する他のユーザのユーザ報告テーブルを用いて、評価値を算出するので、ユーザが継続的に実施可能なエコ活動をより確実に選択することができる。
さらに、情報処理システム10は、複数のエコ活動から、ユーザが所持していないデバイスに関連するものを除外し、残りのエコ活動から、ユーザが実施可能なエコ活動を選択するので、ユーザが継続的に実施可能なエコ活動をより確実に選択することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本技術はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
ユーザが実施可能な活動であるユーザ活動のうち、いずれかのユーザ活動をユーザが行った場合に装置が消費するエネルギ量である実消費エネルギ量と、前記ユーザが前記ユーザ活動を行わなかった場合に前記装置が消費するエネルギ量である想定消費エネルギ量とを関連付けて提示する制御を行う制御部を備える、情報処理装置。
(2)
前記制御部は、前記実消費エネルギ量と前記想定消費エネルギ量との差分が最大となる時刻を提示する制御を行う、(1)記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、前記ユーザ活動が前記ユーザによって規則的に行われ、かつ、前記実消費エネルギ量が前記想定消費エネルギ量よりも大きい場合には、前記想定消費エネルギ量が前記実消費エネルギ量よりも大きい他のユーザ活動を提示する制御を行う、(1)または(2)記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記実消費エネルギが前記想定消費エネルギ量よりも大きく、かつ、前記ユーザが前記ユーザ活動を認識していない場合には、前記ユーザ活動を提示する制御を行う、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(5)
前記想定消費エネルギ量は、他のユーザが前記ユーザ活動を行わなかったときの前記装置の実消費エネルギ量に基づいて算出されたものである、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(6)
ユーザが実施可能な活動であるユーザ活動のうち、いずれかのユーザ活動をユーザが行った場合に装置が消費するエネルギ量である実消費エネルギ量と、前記ユーザが前記ユーザ活動を行わなかった場合に前記装置が消費するエネルギ量である想定消費エネルギ量とを関連付けて提示する制御を行うことを含む、情報処理方法。
(7)
コンピュータに、
ユーザが実施可能な活動であるユーザ活動のうち、いずれかのユーザ活動をユーザが行った場合に装置が消費するエネルギ量である実消費エネルギ量と、前記ユーザが前記ユーザ活動を行わなかった場合に前記装置が消費するエネルギ量である想定消費エネルギ量とを関連付けて提示する制御を行う制御機能を実現させる、プログラム。
(8)
ユーザの状況に基づいて、複数のエコ活動から、前記ユーザが実施可能なエコ活動を選択し、選択されたエコ活動を前記ユーザに提示する制御を行う制御部を備える、情報処理装置。
(9)
前記制御部は、前記ユーザの状況に基づいて、前記複数のエコ活動の各々について評価値を算出し、算出された前記評価値に基づいて、前記ユーザが実施可能なエコ活動を選択する、(9)記載の情報処理装置。
(10)
前記ユーザの状況には、前記ユーザが前記複数のエコ活動の各々を実施した状況である実施状況が含まれ、
前記制御部は、前記実施状況に基づいて、前記評価値を算出する、(9)記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、前記ユーザが前記複数のエコ活動の各々を実施した状況である第1の実施状況と、前記ユーザとユーザプロフィールが共通する他のユーザが前記複数のエコ活動の各々を実施した状況である第2の実施状況と、に基づいて、前記評価値を算出する、(10)記載の情報処理装置。
(12)
前記制御部は、前記複数のエコ活動から、前記ユーザが所持していない装置に関連するエコ活動を除外し、残りのエコ活動から、前記ユーザが実施可能なエコ活動を選択する、(8)〜(11)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(13)
ユーザの状況に基づいて、複数のエコ活動から、前記ユーザが実施可能なエコ活動を選択し、選択されたエコ活動を前記ユーザに提示する制御を行うことを含む、情報処理方法。
(14)
コンピュータに、
ユーザの状況に基づいて、複数のエコ活動から、前記ユーザが実施可能なエコ活動を選択し、選択されたエコ活動を前記ユーザに提示する制御を行う制御機能を実現させる、プログラム。