JP2016021081A - 副作用情報提供システム、副作用情報提供プログラム、副作用データベースのデータ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】患者に発現している症状から薬品と副作用との組み合わせを判断する作業を容易にするための情報を提供することが可能な副作用情報提供システム、副作用情報提供プログラム、並びにこれらに用いられる副作用データベースのデータ構造を提供すること。【解決手段】副作用情報提供システムでは、薬品と副作用との組み合わせごとの特異性を示す特異性情報が記憶された副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせに含まれる前記薬品及び前記副作用のいずれか一方又は両方を優先して表示する。【選択図】図6

Description

本発明は、薬品及び副作用が対応付けられた副作用データベースのデータ構造、並びに前記副作用データベースを用いる副作用情報提供システム及び副作用情報提供プログラムに関する。
薬品の添付文書には、薬品の服用に起因して発現する可能性のある副作用が記載されている。そして、病院又は薬局などの医療機関において、医師又は薬剤師は、患者に発現している症状から副作用を特定すると共に、薬品各々の添付文書を参照し、その副作用の原因となっている疑いのある薬品(被疑薬)を特定することがある。一方、薬品と副作用とが対応付けられたデータベースを用いて、患者に発現している副作用からその副作用の原因となっている薬品を特定するシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−245172号公報
しかしながら、薬品の添付文書に記載されている副作用には、例えば発疹及び嘔吐症などのように多数の薬品に共通する副作用も含まれている。そのため、患者に発現している副作用が多数の薬品に共通する副作用である場合には、その副作用の原因となっている薬品を特定することが困難な場合がある。
本発明の目的は、患者に発現している症状から薬品と副作用との組み合わせを判断する作業を容易にするための情報を提供することが可能な副作用情報提供システム、副作用情報提供プログラム、並びにこれらに用いられる副作用データベースのデータ構造を提供することにある。
本発明に係る副作用情報提供システムは、薬品と副作用との組み合わせの特異性を示す特異性情報が記憶された副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせを優先して表示する表示処理部を備える。また、本発明に係る副作用情報提供システムは、薬品と副作用との組み合わせの特異性を示す特異性情報が記憶された副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示する表示処理部を備えるものであってもよい。
本発明によれば、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性が高い組み合わせが優先的に表示されることにより、患者に発現している症状から前記薬品と前記副作用との組み合わせを判断する作業を容易にするための情報が提供される。例えば、医師又は薬剤師などは、前記特異性が低い前記薬品と前記副作用との組み合わせを候補から除外して、前記特異性が高い前記薬品と前記副作用との組み合わせに着目し、前記症状の原因となっている前記薬品と前記副作用との組み合わせを判断することが可能となる。
また、前記副作用情報提供システムが、入入力される一又は複数の症状に応じて一組又は複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを抽出する抽出処理部を備え、前記表示処理部が、前記抽出処理部により複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせが抽出された場合に、前記組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示することが考えられる。これにより、前記症状に応じた前記組み合わせの候補が抽出されるため、医師又は薬剤師などが前記症状の原因となっている前記薬品と前記副作用との組み合わせを判断する作業が簡素化される。
具体的には、前記副作用データベースにおいて、前記副作用ごとに一又は複数の前記症状が対応付けられていることが考えられる。この場合、前記抽出処理部が、前記副作用データベースに基づいて、一又は複数の前記症状に対応する前記副作用を含む前記組み合わせの中から一組又は複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを抽出することが可能である。
また、前記抽出処理部が、前記症状が発現している患者に処方されている前記薬品を含む複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせから、前記症状に応じて一組又は複数組の前記組み合わせを抽出することが考えられる。これにより、前記症状の原因となっている可能性のある前記組み合わせの候補の数を患者に応じて絞り込むことが可能である。
また、前記表示処理部が、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を前記特異性が高い順に並べて表示することが考えられる。また、前記表示処理部が、前記薬品ごとにおける前記薬品と前記副作用との組み合わせ各々の順位である第1順位を前記特異性情報に応じて特定すると共に、前記第1順位が最も高い前記薬品と前記副作用との組み合わせ各々の順位である第2順位を前記特異性情報に応じて特定し、前記第2順位が高い前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示することが考えられる。さらに、前記表示処理部が、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを前記第2順位が高い順で予め定められた第1方向に並べて表示すると共に、前記薬品ごとに前記薬品と前記副作用との組み合わせを前記第1順位が高い順で前記第1方向に垂直な第2方向に並べて表示することが考えられる。これにより、医師又は薬剤師は、前記組み合わせの表示順に従って、前記症状の原因である前記組み合わせを特定するための作業を効率的に行うことが可能となる。
ところで、前記特異性情報は、前記副作用が発現する可能性のある前記薬品の種類が少ないほど前記特異性が高くなるように予め設定された情報であることが考えられる。また、前記特異性情報は、予め定められた特定数の薬品成分が薬効ごとのグループに分類されている場合に、前記特異性情報に対応する前記薬品に含まれる薬品成分と同じグループに属する薬品成分のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合と、前記特定数の薬品成分から前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数を引いた残りの薬品成分の数のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合とに応じて設定される情報であることが考えられる。より具体的には、前記特異性情報が、前記特異性情報に対応する前記薬品に含まれる薬品成分と同じグループに属する薬品成分のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合から、前記特定数の薬品成分から前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数を引いた残りの薬品成分の数のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合を引いた値に応じて設定される情報であることが考えられる。これにより、前記症状の原因となっている前記薬品と前記副作用との組み合わせを特定する際に、前記症状の原因となっている可能性が高い前記薬品と前記副作用との組み合わせを容易に判断することが可能となる。
また、前記表示処理部が、前記薬品と前記副作用との組み合わせごとに、入力された前記症状のうち前記副作用に予め対応付けられた症状の件数を示す症状発現件数と前記薬品の服用時に前記副作用が発現する頻度を示す発現頻度とを特定することが考えられる。この場合、前記表示処理部が、前記抽出処理部で抽出された複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性が高い前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示すると共に、前記特異性が同じ組み合わせについて、前記症状発現件数が多い組み合わせ又は前記発現頻度が高い組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示するものであることが考えられる。また、前記表示処理部が、前記抽出処理部で抽出された複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記症状発現件数が多い組み合わせ及び前記発現頻度が高い組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示すると共に、前記症状発現件数及び前記発現頻度が同じ組み合わせについて、前記特異性が高い組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示することも考えられる。
前記副作用情報提供システムの具体的構成としては、前記副作用データベースが記憶された記憶部を備えており、前記表示処理部が、前記記憶部に記憶されている前記副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示することが考えられる。
また、本発明に係る副作用情報提供プログラムは、コンピュータに、薬品と副作用との組み合わせの特異性を示す特異性情報が記憶された副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示させる表示ステップを実行させるための副作用情報提供プログラムである。
また、前記副作用情報提供プログラムは、コンピュータに、入力される一又は複数の症状に応じて一組又は複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを抽出する抽出ステップを実行させるためのプログラムであることが考えられる。この場合、前記表示ステップでは、前記抽出ステップにより複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせが抽出された場合に、前記組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用が優先して表示される。
また、本発明に係る副作用データベースのデータ構造は、コンピュータにより複数組の薬品と副作用との組み合わせから一組又複数組の組み合わせを優先して表示する処理が実行される際に用いられる副作用データベースのデータ構造であって、前記薬品と前記副作用との組み合わせの特異性を示す特異性情報が記憶されており、前記コンピュータが、前記副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示する副作用データベースのデータ構造である。
また、前記副作用データベースのデータ構造において、前記特異性情報が、前記副作用が発現する可能性のある前記薬品の種類が少ないほど前記特異性が高くなるように予め設定された情報であることが考えられる。
さらに、前記副作用データベースのデータ構造において、前記特異性情報が、予め定められた特定数の薬品成分が薬効ごとのグループに分類されている場合に、前記特異性情報に対応する前記薬品に含まれる薬品成分と同じグループに属する薬品成分のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合と、前記特定数の薬品成分から前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数を引いた残りの薬品成分の数のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合とに応じて設定される情報であることが考えられる。
また、前記副作用データベースのデータ構造において、前記薬品と前記副作用との組み合わせごとに、入力された前記症状のうち前記副作用に予め対応付けられた症状の件数を示す症状発現件数と前記薬品の服用時に前記副作用が発現する頻度を示す発現頻度が対応付けられていることが考えられる。
本発明によれば、患者に発現している症状から薬品と副作用との組み合わせを判断する作業を容易にするための情報を提供することが可能な副作用情報提供システム、副作用情報提供プログラム、並びにこれらに用いられる副作用データベースのデータ構造が実現される。
図1は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムが備える副作用データベースの一例を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムが備える副作用データベースの副作用テーブルの一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムで実行される被疑薬特定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムで表示される症状入力画面の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムで実行される被疑薬特定処理の過程を説明するための図である。 図7は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムで表示される被疑薬特定画面の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムで表示される被疑薬特定画面の他の例を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムで表示される被疑薬特定画面の他の例を示す図である。 図10は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムで実行されるモニタリングシート出力処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、本発明の実施形態に係る副作用情報提供システムで表示されるモニタリング画面の一例を示す図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[副作用情報提供システム10]
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る副作用情報提供システム10は、サーバー1と一又は複数のクライアント端末2とを備える。前記サーバー1及び前記クライアント端末2は、LAN、WAN、インターネット、又はイントラネットなどの通信網3を介して無線又は有線で通信可能に接続される。
[サーバー1]
図1に示すように、前記サーバー1は、制御部11、記憶部12、通信I/F13、表示部14、操作部15、及びドライブ装置16などを備えるコンピュータである。なお、前記サーバー1は、前記サーバー1が使用される病院又は薬局等の医療機関の内部又は外部に設けられる。例えば、前記サーバー1は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンなどの情報処理装置である。
また、前記サーバー1には、患者ごとの処方内容を示す処方データを前記サーバー1に入力する電子カルテシステム、オーダーリングシステム、又はレセプトシステムなどの上位システム4が前記通信網3を介して接続される。前記処方データには、例えば患者の氏名、性別、年齢、病棟、担当医師、担当薬剤師などの基本情報、及び患者に処方する処方薬の種類、用量、用法、服用開始日、服用期間、及び服用終了日などの情報が含まれる。なお、前記サーバー1が前記上位システム4から前記処方データを能動的に読み出す構成であってもよい。
前記制御部11は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは揮発性の記憶部、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、前記制御部11は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムに従って各種の処理を実行する。
前記記憶部12は、前記制御部11によって実行される各種の制御プログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク、SSD、又はフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部である。具体的に、前記記憶部12は、プログラム領域121、マスター領域122、及びデータベース領域123などの記憶領域を有する。
前記プログラム領域121には、前記制御部11に後述の被疑薬特定処理(図3参照)又はモニタリングシート出力処理(図9参照)などの副作用情報提供処理を実行させるための副作用情報提供プログラムが記憶される。なお、前記プログラム領域121には、オペレーティングシステム(OS)及びブラウザソフトなどのアプリケーションプログラムも記憶されている。
前記マスター領域122には、薬品マスター、副作用マスター、症状マスター、患者マスター、病棟マスター、医師マスター、及び薬剤師マスターなどの各種のマスター情報が記憶される。例えば、前記薬品マスターでは、薬品の種類と前記薬品の種類を識別するための薬品IDとが対応付けて記憶されている。また、前記薬品マスターでは、前記薬品ID各々について、薬品名、一般名、YJコード、JANコード、RSSコード、剤形、単位、比重、薬品種、配合変化、賦形薬品、効用、及び注意事項などの情報も対応付けて記憶されている。なお、前記薬品IDは、YJコード、JANコード、又はRSSコードなどの識別コードであってもよい。前記副作用マスターでは、副作用の種類と前記副作用の種類を識別するための副作用IDとが対応付けて記憶されている。また、前記症状マスターでは、症状の種類と前記症状の種類を識別するための症状IDとが対応付けて記憶されている。これにより、前記制御部11は、後述の副作用データベースDB1に記憶されている前記薬品ID、前記副作用ID、及び前記症状IDを使用して前記薬品、前記副作用、及び前記症状を識別することが可能である。
前記データベース領域123には、前記制御部11によって前記副作用情報提供処理が実行される際に使用される副作用データベースDB1などが記憶される。前記副作用データベースDB1では、各レコードにおいて、薬品の種類(薬品名)を識別するための前記薬品IDと副作用の種類(副作用名)を識別するための前記副作用IDとが対応付けられている。また、前記副作用データベースDB1では、各レコードにおいて対応付けられた前記薬品と前記副作用との組み合わせごとに、前記組み合わせの特異性を示す特異性情報の一例として特異度が対応付けて記憶されている。このような前記副作用データベースDB1のデータ構造が、本発明に係る副作用データベースのデータ構造の一例である。
ここに、図2は、前記副作用データベースDB1の一例を説明するための模式図である。図2に示す例では、前記副作用データベースDB1に、副作用テーブルT1、症状テーブルT2、好発時期テーブルT3、及び検査リンクテーブルT4が含まれる。
前記副作用テーブルT1には、前記薬品ID、前記副作用ID、重大レベル、本剤レベル、症状グループID、警告フラグ、特異度、好発時期情報、発現頻度(最小)、及び発現頻度(最大)などを含むレコードが複数記憶されている。前記症状グループIDは、前記症状テーブルT2内に含まれるレコードを特定するための情報である。前記警告フラグは、薬品の添付文書の「警告」の項目で注意喚起されている副作用であるか否かを示す情報である。前記発現頻度(最小)は、薬品の添付文書に記載されている副作用の発現頻度の最小値(0〜100%)であり、前記発現頻度(最大)は、薬品の添付文書に記載されている副作用の発現頻度の最大値(0〜100%)である。なお、前記発現頻度(最小)及び前記発現頻度(最大)が不明の場合、前記発現頻度(最小)及び前記発現頻度(最大)には「−1」の値が入力される。
前記特異度は、薬品と副作用との組み合わせごとに予め設定され、前記薬品の服用時に前記副作用が発現する傾向の高低を判断するための指標となる情報である。具体的に、前記特異度は、予め定められた特定数の薬品成分が予め定められた薬効ごとのグループに分類されている場合に、前記特異度に対応する前記薬品に含まれる薬品成分と同じグループに属する薬品成分のうち前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合と、前記特定数の薬品成分から前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数を引いた残りの薬品成分の数のうち前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合とに応じて設定される情報である。より詳細には、前記特異度は、予め定められた特定数の薬品成分が予め定められた薬効ごとのグループに分類されている場合に、前記特異度に対応する前記薬品に含まれる薬品成分と同じグループに属する薬品成分のうち前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合から、前記特定数の薬品成分から前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数を引いた残りの薬品成分の数のうち前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合を引いた値に応じて設定される情報である。これにより、前記特異度を使用すれば、例えば患者に発現している症状の原因となっている前記薬品と前記副作用との組み合わせを特定する際に、前記症状の原因となっている可能性が高い前記薬品と前記副作用との組み合わせを容易に判断することが可能となる。なお、前記特異度は、前記組み合わせにおける前記副作用が発現する可能性のある前記薬品の種類が少ないほど高くなるように予め設定された情報として捉えてもよい。
具体的に、前記特異度に対応する前記薬品に含まれる薬品成分と同じ薬効のグループに属する薬品成分の数がM個であり、前記特定数の薬品成分から前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数を引いた残りの薬品成分の数がN個であるとする。また、M個の薬品成分のうち、前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数がM1個であり、N個の薬品成分のうち前記特異度に対応する前記副作が発現する薬品成分の数がN1個であるとする。この場合、前記特異度の指標となる指標値Tは、下記(1)式に従って算出される。
T=M1/M−N1/N ・・・(1)
そして、前記特異度は、前記指標値Tに基づいて、予め定められた範囲ごとに対応する「0」〜「9」の10段階のいずれかに設定される。ここでは、前記特異度は「0」が最も特異性が低い値であり、「9」が最も特異性が高い値であるとする。
具体的に、前記特異度は、前記指標値Tが、0.2未満の場合に「0」、0.2以上0.3未満の場合に「1」、0.3以上0.4未満の場合に「2」、0.4以上0.5未満の場合に「3」、0.5以上0.6未満の場合に「4」、0.6以上0.7未満の場合に「5」、0.7以上0.8未満の場合に「6」、0.8以上0.9未満の場合に「7」、0.9以上1.0未満の場合に「8」、1.0である場合に「9」に設定される。なお、前記特異度の振り分けは10段階に限らず、例えば「高」、「中」、「低」のような3段階であってもよい。また、前記指標値Tの値を前記特異度として使用することも考えられる。
ここに、図3は、前記薬品と前記副作用との組み合わせと前記特異度との対応関係の一例を示す図である。ここでは、図3を参照しつつ、「プロカテロール塩酸塩錠50μg「日医工」」及び「サクシゾン注射用300mg」の薬品を例に挙げて前記薬品と前記副作用との組み合わせに対応付けられる前記特異度について説明する。
まず、「プロカテロール塩酸塩錠50μg「日医工」」の薬品と「ショック」の副作用との組み合わせに対応付する特異度について説明する。ここで、「プロカテロール塩酸塩錠50μg「日医工」」の薬効である「呼吸器系に作用するβ2刺激薬」と同じグループに属する薬品成分が14種類存在し、そのうち「ショック」の副作用が発現するおそれのある薬品成分が3種類存在するものとする。また、「呼吸器系に作用するβ2刺激薬」と同じグループに属していない薬品成分が2717種類存在し、そのうち「ショック」の副作用が発現するおそれのある薬品成分が836種類存在するものとする。即ち、M=14、M1=3、N=2717、N1=836である。この場合、前記指標値Tは、前記(1)式に従って「3/14−836/2717」により「−0.093」となり、前記指標値Tが0.2未満であるため前記特異度は「0」となる。
同じく、「プロカテロール塩酸塩錠50μg「日医工」」の薬品と「アナフィラキシー様症状」の副作用との組み合わせに対応する特異度について説明する。ここで、「プロカテロール塩酸塩錠50μg「日医工」」の薬効である「呼吸器系に作用するβ2刺激薬」と同じグループに属する薬品成分が14種類存在し、そのうち「アナフィラキシー様症状」の副作用が発現するおそれのある薬品成分が6種類存在するものとする。また、「呼吸器系に作用するβ2刺激薬」と同じグループに属していない薬品成分が2717種類存在し、そのうち「アナフィラキシー様症状」の副作用が発現するおそれのある薬品成分が494種類存在するものとする。即ち、M=14、M1=6、N=2717、N1=494である。この場合、前記指標値Tは、前記(1)式に従って「6/14−494/2717」により「0.247」となり、前記指標値Tが0.2以上0.3未満であるため前記特異度は「1」となる。
続いて、「サクシゾン注射用300mg」の薬品と「浮腫」の副作用との組み合わせに対応する特異度について説明する。ここで、「サクシゾン注射用300mg」の薬効である「副腎皮質ステロイド」と同じグループに属する薬品成分が22種類存在し、そのうち「浮腫」の副作用が発現するおそれのある薬品成分が22種類存在するものとする。また、「副腎皮質ステロイド」と同じグループに属していない薬品成分が2709種類存在し、そのうち「浮腫」の副作用が発現するおそれのある薬品成分が836種類存在するものとする。即ち、M=22、M1=22、N=2709、N1=836である。この場合、前記指標値Tは、前記(1)式に従って「22/22−836/2709」により「0.736」となり、前記指標値Tが0.7以上0.8未満であるため前記特異度は「6」となる。
同じく、「サクシゾン注射用300mg」の薬品と「腱断裂」の副作用との組み合わせに対応する特異度について説明する。ここで、「サクシゾン注射用300mg」の薬効である「副腎皮質ステロイド」と同じグループに属する薬品成分が22種類存在し、そのうち「腱断裂」の副作用が発現するおそれのある薬品成分が6種類存在するものとする。また、「副腎皮質ステロイド」と同じグループに属していない薬品成分が2709種類存在し、そのうち「腱断裂」の副作用が発現するおそれのある薬品成分が14種類存在するものとする。即ち、M=22、M1=6、N=14、N1=2709である。この場合、前記指標値Tは、前記(1)式に従って「6/22−14/2709」により「0.268」となり、前記指標値Tが0.2以上0.3未満であるため前記特異度は「1」となる。
なお、前記特異度は、予め定められた特定数の薬品成分が予め定められた薬効ごとのグループに分類されている場合に、前記特異度に対応する前記薬品に含まれる薬品成分と同じグループに属する薬品成分のうち前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合から、前記特定数の薬品成分のうち前記特異度に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合を引いた値に応じて設定される情報であることも考えられる。この場合、前記特定数の薬品成分の数をL個とすると、前記特異度の指標となる指標値Tは、下記(2)式に従って算出される。
T=M1/M−N1/L ・・・(2)
前記症状テーブルT2には、前記症状グループID、前記症状ID、自覚症状フラグ、他覚症状フラグ、検査所見症状フラグ、及び初期症状フラグなどを含むレコードが複数記憶されている。前記自覚症状フラグ、前記他覚症状フラグ、及び前記検査所見症状フラグは、前記症状IDに対応する症状の種別を示す情報である。前記症状の種別には、患者が自ら発見することのできる症状である自覚症状、患者以外の医師又は薬剤師などの医療スタッフから客観的に発見することのできる他覚症状、及び検査の結果に応じて発見することのできる検査所見症状が含まれる。
具体的に、前記自覚症状フラグは、前記症状IDに対応する症状が前記自覚症状であるか否かを示すものであり、前記自覚症状である場合に「1」、前記自覚症状でない場合に「0」に設定されている。同じく、前記他覚症状フラグは、前記症状IDに対応する症状が前記他覚症状であるか否かを示すものであり、前記他覚症状である場合に「1」、前記他覚症状でない場合に「0」に設定されている。また、前記検査所見症状フラグは、前記症状IDに対応する症状が前記検査所見症状であるか否かを示すものであり、前記検査所見症状である場合に「1」、前記検査所見症状でない場合に「0」に設定されている。なお、一つの前記症状グループIDについて、前記自覚症状フラグ、前記他覚症状フラグ、及び前記検査所見症状フラグのうち複数のフラグが「1」であることも考えられる。
また、前記初期症状フラグは、前記症状IDに対応する症状が副作用の初期症状として添付文書に記載されている症状であるか否かを示すものであり、前記初期症状である場合に「1」、前記初期症状でない場合に「0」に設定されている。
また、前記好発時期テーブルT3には、前記薬品ID、前記副作用ID、枝番、好発時期開始区分、好発開始日、及び好発期間などを含むレコードが複数記憶されている。前記好発時期開始区分は、副作用が発現する可能性が高い時期を示すものであり、「0」は使用開始時のみ、「1」は使用期間中、「2」は中止又は休薬開始時を示す。前記好発開始日は、前記好発開始区分が示すタイミングからの好発時期の開始日(0以上)を示す。また、前記好発期間は、副作用が発現する可能性が高い期間の日数を示す。例えば、前記好発時期開始区分が「1」、前記好発開始日が「1」、前記好発期間が「3」である場合には、薬品の服用開始の1日後から3日間の間に副作用が発現する可能性が高いことを示す。
また、前記検査リンクテーブルT4には、前記症状ID、検査ID、異常高値フラグ、及び異常低値フラグなどを含むレコードが複数記憶されている。前記検査IDは、検査の内容を識別するための情報である。前記異常高値フラグが「1」である場合は、前記検査IDに対応する検査の値が正常値より高い場合に異常と判断することを示し、「0」である場合は、前記検査IDに対応する検査の値が正常値より高い場合でも異常と判断しないことを示す。前記異常低値フラグが「1」である場合は、前記検査IDに対応する検査の値が正常値より低い場合に異常と判断することを示し、「0」である場合は、前記検査IDに対応する検査の値が正常値より低い場合でも異常と判断しないことを示す。なお、前記検査IDに対応する検査の値の変動量に応じて異常を判断する場合、前記検査IDに対応する検査の値と正常値との関係が不明の場合、及び正常値として定められる範囲の高値(上限)又は低値(下限)が明示されていない場合などには、前記異常高値フラグ及び前記異常低値フラグが共に「1」に設定される。
なお、前記副作用データベースDB1のデータ構造はここで説明する態様に限らない。例えば、前述したように前記薬品と前記副作用との組み合わせごとに前記組み合わせに対応する前記特異度が定められている場合に限らず、前記副作用データベースDB1において、前記薬品と前記症状との組み合わせごとに前記特異度が定められていること、又は、前記薬品成分と前記副作用との組み合わせごとに前記特異度が定められていることも考えられる。さらに、前記副作用データベースDB1に記憶される前記特異度は、前記薬品、前記症状、及び前記副作用のうちいずれか一つ又は二つの情報が入力された場合に、残りの一つ又は二つの情報を特定することが可能な情報として、予め設定されたものであればよい。
図1の説明に戻り、前記通信I/F13は、前記通信網3を介して前記クライアント端末2及び前記上位システム4などの外部機器との間で、予め定められた通信プロトコルに従って無線又は有線でデータ通信を実行するネットワークカード等を有する通信インターフェースである。
前記表示部14は、前記制御部11からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部である。前記操作部15は、前記サーバー1に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される操作部である。具体的に、前記操作部15は、前記表示部14に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるキーボード及びマウス(ポインティングデバイス)を含む。また、前記操作部15は、前記表示部14に表示される各種の操作画面に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネル、又は音声認識により各種情報の入力を受け付ける音声入力装置を含むものであってもよい。
前記ドライブ装置16は、前記副作用情報提供プログラム及び前記副作用データベースDB1などが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体161から前記副作用情報提供プログラム及び前記副作用データベースDB1などの情報を読み取ることが可能である。前記記録媒体161は、CD、DVD、BD、又はUSBメモリなどであり、前記ドライブ装置16は、CDドライブ、DVDドライブ、BDドライブ、又はUSBポートなどである。そして、前記サーバー1では、前記制御部11により、前記ドライブ装置16を用いて前記記録媒体161から読み取られた前記副作用情報提供プログラムが前記プログラム領域121に記憶され、前記副作用データベースDB1が前記データベース領域123に記憶される。
そして、このように構成された前記サーバー1では、前記制御部11が抽出処理部111及び表示処理部112を含む。具体的に、前記制御部11は、前記副作用情報提供プログラムに従って各種の処理を実行することにより、前記抽出処理部111及び前記表示処理部112として機能する。
前記抽出処理部111は、入力される一又は複数の症状に応じて一組又は複数組の薬品と副作用との組み合わせを抽出する。より具体的に、前記抽出処理部111は、前記副作用データベースDB1の前記副作用テーブルT1及び前記症状テーブルT2に基づいて、前記症状に対応する副作用を抽出し、前記副作用に対応する薬品を抽出する。特に、前記抽出処理部111は、前記症状が発現している患者に処方されている処方薬である薬品を含む複数の前記薬品と前記副作用との組み合わせから、前記症状に応じて一組又は複数組の前記組み合わせを抽出する。これは、患者に発現している副作用の症状は、患者が服用している薬品が原因と考えられるためである。
前記表示処理部112は、前記抽出処理部111により複数組の前記薬品及び前記副作用が抽出された場合に、前記データベースに基づいて、前記抽出処理部111で抽出された複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異度が示す特異性が高い前記組み合わせを優先して表示する。より具体的に、前記表示処理部111は、前記データベース領域123に記憶されている前記副作用データベースDB1に基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを前記特異度が高い順に並べて前記表示部14又は前記クライアント端末2などに表示する。なお、前記表示処理部111は、前記抽出処理部111により一組の前記薬品及び前記副作用が抽出された場合には、その抽出された前記薬品と前記副作用との組み合わせを表示する。
また、本実施形態では、前記表示処理部111が、前記組み合わせを前記特異性が高い順で並べて表示することにより、前記特異性が高い組み合わせを優先して表示する場合を例に挙げて説明するが、前記特異性が高い組み合わせを優先して表示する手法はこれに限らない。例えば、前記表示処理部111が、前記データベース領域123に記憶されている前記副作用データベースDB1に基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異度が示す特異性が最も高い前記組み合わせのみ、又は前記特異性の高さが予め定められた高順位以上の前記組み合わせのみを表示することも他の実施形態として考えられる。
さらに、例えば、ある症状の原因となっている薬品のみが特定できればよい状況、又はある症状の原因となっている副作用のみが特定できればよい状況も考えられる。そのため、本実施形態では、前記特異性が高い前記組み合わせが優先して表示される際に、前記薬品と前記副作用との組み合わせが特定可能な状態で表示される場合を例に挙げて説明するが、前記表示処理部111が、前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を表示することも他の実施形態として考えられる。
[クライアント端末2]
前記クライアント端末2は、制御部21、記憶部22、通信I/F23、表示部24、操作部25、及びドライブ装置26などを備えるコンピュータである。前記クライアント端末2は、病院の診察室、調剤が行われる調剤室、又は患者が入院する病棟などに設けられ、医師又は薬剤師によって用いられる操作端末である。例えば、前記クライアント端末2は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンなどの情報処理装置である。
前記制御部21は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは揮発性の記憶部、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、前記制御部21は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムに従って各種の処理を実行する。
前記記憶部22は、前記制御部21によって実行される各種の制御プログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク、SSD、又はフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部である。具体的に、前記記憶部22は、オペレーティングシステム(OS)及びブラウザソフトなどのアプリケーションプログラムが記憶されるプログラム領域221を有する。前記ブラウザソフトは、前記通信網3を介して前記サーバー1にアクセスすることにより前記表示部24に各種の操作画面などを表示させると共に、前記操作画面における前記操作部25を用いた入力操作を前記サーバー1に伝達するためのアプリケーションソフトウェアである。具体的に、前記制御部21は、前記ブラウザソフトにより表示される操作画面の所定位置に、前記サーバー1に対応するURL(Universal Resource Locator)などのアドレス情報が入力された場合に、該アドレス情報に基づいて前記サーバー1にアクセスする。
前記通信I/F23は、前記通信網3を介して前記サーバー1などの外部機器との間で、予め定められた通信プロトコルに従って無線又は有線でデータ通信を実行するネットワークカード等を有する通信インターフェースである。
前記表示部24は、前記制御部21からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部である。前記操作部25は、前記クライアント端末2に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される操作部である。具体的に、前記操作部25は、前記表示部24に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるキーボード及びマウス(ポインティングデバイス)を含む。また、前記操作部25は、前記表示部24に表示される各種の操作画面に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネル、又は音声認識により各種情報の入力を受け付ける音声入力装置を含むものであってもよい。
前記ドライブ装置26は、前記OS又は前記ブラウザソフトなどが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体261から前記OS又は前記ブラウザソフトなどの情報を読み取ることが可能である。前記記録媒体261は、CD、DVD、BD、又はUSBメモリなどであり、前記ドライブ装置16は、CDドライブ、DVDドライブ、BDドライブ、又はUSBポートなどである。前記クライアント端末2では、前記制御部21により、前記ドライブ装置26を用いて前記記録媒体261から読み取られた前記OS又は前記ブラウザソフトなどが前記プログラム領域221に記憶される。
そして、前記副作用情報提供システム10では、前記サーバー1及び前記クライアント端末2によりサーバクライアントシステムが構成され、前記サーバー1が前記クライアント端末2のユーザー操作に応じて各種情報の表示、記録、及び印刷などの処理などを実行する。即ち、以下に説明する「表示」、「操作」、「選択」、及び「入力」などは、前記クライアント端末2の前記表示部24及び前記操作部25を用いて行われるものとする。
なお、前記サーバー1が、前記表示部14及び前記操作部15を用いて各種情報の表示処理、記録、及び印刷などの処理を実行することも可能であり、前記サーバー1単体を本発明に係る副作用情報提供システムとして捉えてもよい。また、前記クライアント端末2が本発明に係る副作用情報提供システムとして機能することも考えられる。具体的に、前記副作用情報提供プログラムの一部又は全部がインストールされており、前記クライアント端末2の前記制御部21が、前記サーバー1から必要な情報を適宜取得して各種情報の表示、記録、及び印刷などの処理を実行することが考えられる。
ところで、薬品の添付文書に記載されている副作用には、必ずしもその薬品特有の副作用だけでなく、例えば発疹及び嘔吐症などのように多数の薬品に共通する副作用も含まれている。そのため、患者に発現している副作用が多数の薬品に共通する副作用である場合には、その副作用の原因のとなっている薬品を特定することが困難な場合がある。これに対し、多くの薬品の添付文書に記載されている副作用をノイズとして仮定し、各薬品に特異的な副作用を機械的に抽出することができれば、患者に生じている症状又は副作用の原因となっている薬品を特定するために有用なシステムが構築可能である。そこで、前記副作用データベースDB1では、薬品の薬効に特異的な副作用を数値化した情報として前記特異度が予め定められている。これにより、前記副作用情報提供システム10では、前記副作用データベースDB1の前記特異度に基づいて、患者に発現している症状から薬品と副作用との組み合わせを判断する作業を容易にするための情報を提供することが可能である。
[被疑薬特定処理]
以下、図4を参照しつつ、前記サーバー1の前記制御部11によって実行される前記副作用情報提供処理の一例である被疑薬特定処理について説明する。なお、前記被疑薬特定処理は、例えば、前記クライアント端末2の操作部25を用いて、副作用の原因となっている疑いのある薬品(被疑薬)を特定するための被疑薬特定機能を発揮させるための操作が行われた場合に実行される。
<ステップS11>
まず、ステップS11において、前記制御部11は、患者に発現している副作用の症状の入力を受け付ける処理を実行し、前記症状の入力が完了すると処理をステップS12に移行させる。具体的に、前記制御部11は、症状を入力する対象となる患者が選択されると、前記クライアント端末2の表示部24に、患者に発現している副作用の症状を入力するための症状入力画面D11を表示させ、前記症状入力画面D11に対する操作入力を受け付ける。なお、前記症状入力画面D11では、一又は複数の症状の入力が可能である。
ここに、図5は、前記症状入力画面D11の一例を示す図である。図5に示す前記症状入力画面D11には、自覚症状欄R11、他覚症状欄R12、及び検査所見欄R13が表示されている。
前記自覚症状欄R11は、患者に発現している副作用の症状のうち、患者が自ら訴えることによって得られる自覚症状を入力するための入力欄であり、予め登録された複数の自覚症状から一又は複数の症状を選択入力可能である。図5に示す例では、副作用の症状として「動悸」及び「倦怠感」が選択されている。
前記他覚症状欄R12は、医師又は薬剤師などの患者以外の医療スタッフから客観的に捉えることのできる他覚症状を入力するための入力欄であり、予め登録された複数の他覚症状から一又は複数の症状を選択入力可能である。図5に示す例では、副作用の症状として「起坐呼吸」が選択されている。
前記検査所見欄R13は、患者について行われた各種の検査の結果に基づいて判断可能な症状を示す検査所見症状が入力される入力欄であって、予め定められた判断基準に応じて自動的に選択入力される。例えば、前記検査リンクテーブルT4において、血小板の数の検査に対応する前記検査IDに対応付けられた前記異常低値フラグが「1」であり、検査結果における血小板が予め定められた正常値の範囲未満である場合に、「血小板減少症」が選択されることになる。図5に示す例では、副作用の症状として「血小板減少症」が選択されている。なお、前記検査所見欄R13では、医師又は薬剤師などが任意に前記検査所見症状を選択することも可能である。
<ステップS12>
次に、ステップS12において、前記制御部11は、前記ステップS11で入力された一又は複数の症状と、前記副作用データベースDB1とに基づいて、前記症状に対応する一組又は複数組の薬品と副作用との組み合わせを抽出する処理を実行する。なお、前記ステップS12は、本発明に係る抽出ステップの一例であり、前記制御部11の前記抽出処理部111によって実行される。これにより、医師又は薬剤師などが前記症状の原因となっている前記薬品と前記副作用との組み合わせを判断する作業が簡素化される。
具体的に、前記制御部11は、前記症状が発現している患者の処方データを前記記憶部12から読み出し、前記患者に処方されている処方薬である薬品を含む複数の前記薬品と前記副作用との組み合わせの中から前記症状に対応する前記薬品と前記副作用との組み合わせを抽出する。即ち、前記症状の原因となっている可能性のある前記組み合わせの候補の数が患者に応じて絞り込まれる。
例えば、前記制御部11は、前記副作用テーブルT1及び前記症状テーブルT2に基づいて、前記症状が属する一又は複数の前記症状グループIDを特定し、前記症状グループID各々に対応する一又は複数の前記副作用を抽出する。そして、前記制御部11は、前記副作用テーブルT1に基づいて、処方薬である薬品を含む一組又は複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち、前記症状に応じて抽出された前記副作用を含む一組又は複数組の前記組み合わせを抽出する。なお、前記ステップS11において複数の前記症状が入力されている場合には、少なくとも一つの前記症状に対応する副作用を含む一組又は複数組の前記組み合わせが抽出される。
<ステップS13>
続いて、ステップS13において、前記制御部11は、前記ステップS12で抽出された前記薬品と前記副作用との組み合わせの順位を特定する処理を実行する。以下、図6を参照しつつ、前記組み合わせ各々の順位を特定する手法の一例について説明する。
なお、ここでは、図6に示すように、患者の処方薬に、「シスダイン錠250mg」、「チルミン錠100」、「プロカテロール塩酸塩錠50μg「日医工」」、「サクシゾン注射用300mg」、「イプリフラボン錠200mg「タイヨー」」、及び「プランルカストカプセル112.5mg「タイヨー」」の薬品が含まれている場合を例に挙げて説明する。また、患者には、「浮腫」の症状が発現しており、前記ステップS11において、症状として「浮腫」が入力されたものとする。なお、副作用名と症状名とは名称が同じ場合もあり、例えば「浮腫」は、副作用名及び症状名の両方に存在する。ここでは、「浮腫」の症状は、「アナフィラキシー様症状」、「ショック」、「浮腫」、「アナフィラキシーショック」、「むくみ」、「急性腎不全」、「腱断裂」、及び「うっ血性心不全」の副作用の症状として発現する可能性があるものとする。即ち、副作用名及び症状名には、同じ名称が含まれることもあるが、前記症状が患者に発現している症状の名称を示すのに対し、前記副作用は患者に発現している症状の原因となっている副作用の名称を示すものであって、それぞれ区別して用いられる。
前記制御部11は、まず、前記薬品ごとにおける前記薬品と前記副作用との組み合わせ各々の順位である第1順位を前記特異度に応じて特定する。
具体的に、「サクシゾン注射用300mg」の薬品について、「浮腫」との組み合わせの前記特異度は「6」であり、「腱断裂」との組み合わせの前記特異度は「1」であって、「アナフィラキシー様症状」、「うっ血性心不全」、及び「ショック」のそれぞれとの各組み合わせの前記特異度は「0」である。そのため、前記制御部11は、前記特異度に応じて、「サクシゾン注射用300mg」及び「浮腫」の組み合わせの前記第1順位を「1」と特定し、「サクシゾン注射用300mg」及び「腱断裂」の組み合わせの前記第1順位を「2」と特定する。また、前記制御部11は、「サクシゾン注射用300mg」と、「アナフィラキシー様症状」、「うっ血性心不全」、及び「ショック」のそれぞれとの各組み合わせの前記第2順位を「3」と特定する。即ち、前記制御部11は、前記組み合わせ各々について、前記特異度が高いほど前記第1順位が高いと判断する。
同じく、「プロカテロール塩酸塩錠50μh「日医工」」の薬品について、「アナフィラキシー様症状」との組み合わせの前記特異度は「1」であり、「ショック」との組み合わせの前記特異度は「0」である。そのため、前記制御部11は、前記特異度に応じて、「プロカテロール塩酸塩錠50μh「日医工」」及び「アナフィラキシー様症状」の組み合わせの前記第1順位を「1」と特定し、「プロカテロール塩酸塩錠50μh「日医工」」及び「ショック」の組み合わせの前記第1順位を「2」と特定する。
なお、「シスダイン錠250mg」の薬品について、「アナフィラキシー様症状」、「ショック」、及び「浮腫」のそれぞれとの各組み合わせの前記特異度は「0」である。そのため、前記制御部11は、前記特異度に応じて、「シスダイン錠250mg」と「アナフィラキシー様症状」、「ショック」、及び「浮腫」のそれぞれとの各組み合わせの前記第1順位を「1」と特定する。なお、その他の前記薬品についても同様に図6に示すように判断されるため、それらの説明は省略する。
そして、前記第1順位が特定されると、前記制御部11は、前記薬品ごとにおいて前記第1順位が最も高い「1」である前記薬品と前記副作用との組み合わせ各々の順位である第2順位を前記特異度に応じて特定する。即ち、前記制御部11は、前記薬品と前記副作用との組み合わせ各々の前記第2順位を薬品単位で特定する。
具体的に、「サクシゾン注射用300mg」及び「浮腫」の組み合わせの前記特異度が「6」であり、「プランルカストカプセル112.5mg「タイヨー」」及び「浮腫」の組み合わせの前記特異度が「6」である。そのため、前記制御部11は、「サクシゾン注射用300mg」及び「浮腫」の組み合わせの前記第2順位を「1」と特定すると共に、「プランルカストカプセル112.5mg「タイヨー」」及び「浮腫」の組み合わせの前記第2順位を「1」と特定する。
次に、「チルミン錠100」及び「アナフィラキシーショック」の組み合わせの前記特異度が「5」であり、「プロカテロール塩酸塩錠50μg「日医工」」及び「アナフィラキシー様症状」の組み合わせの前記特異度が「1」である。そのため、前記制御部11は、「チルミン錠100」及び「アナフィラキシーショック」の組み合わせの前記第2順位を「2」と特定し、「プロカテロール塩酸塩錠50μg「日医工」」及び「アナフィラキシー様症状」の組み合わせの前記第2順位を「3」と特定する。
同じく、「シスダイン錠250mg」と「アナフィラキシー様症状」、「ショック」、及び「浮腫」各々との組み合わせの前記特異度が「0」であり、「イプリフラボン錠200mg「タイヨー」」及び「浮腫」の組み合わせの前記特異度も「0」である。そのため、前記制御部11は、「シスダイン錠250mg」と「アナフィラキシー様症状」、「ショック」、及び「浮腫」各々との組み合わせの前記第2順位を「4」と特定し、「イプリフラボン錠200mg「タイヨー」」及び「浮腫」の組み合わせの前記第2順位も「4」と特定する。なお、前記制御部11は、前記第1順位を特定することなく、全ての前記薬品と前記副作用との組み合わせ各々の前記第2順位を前記特異度に応じて特定することも考えられる。
<ステップS14>
そして、ステップS14において、前記制御部11は、前記ステップS13で特定された前記薬品と前記副作用との組み合わせの順位に従って、前記症状に対応する前記薬品と前記副作用との組み合わせが示される被疑薬特定画面D12を表示する。これにより、医師又は薬剤師は、前記組み合わせの表示順に従って、前記症状の原因である前記組み合わせを特定するための作業を効率的に行うことが可能となる。なお、前記ステップS13〜S14は、本発明に係る表示ステップの一例であり、前記制御部11の前記表示処理部112によって実行される。ここに、図7〜図9は、前記被疑薬特定画面D12の一例を示す図である。
図7に示すように、前記制御部11は、前記被疑薬特定画面D12において、前記ステップS12で抽出された複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを、前記第2順位が高い順で上から下に向かう予め定められた第1方向D121に並べて表示することが考えられる。即ち、前記制御部11は、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを、前記薬品単位で前記特異度が高い順に並べて表示することになり、前記特異度が高い前記薬品と前記副作用との組み合わせが優先して表示されることになる。
具体的に、図7に示す例では、前記被疑薬特定画面D12において、前記第2順位が「1」である「サクシゾン注射用300mg」及び「プランルカストカプセル112.5mg「タイヨー」」が優先して上位に表示されている。続いて、前記第1方向D121に沿って、前記第2順位が「2」である「チルミン錠100」が表示され、前記第2順位が「3」である「プロカテロール塩酸塩錠50μg「日医工」」が表示され、前記第4順位が「4」である「シスダイン錠250mg」及び「イプリフラボン錠200mg「タイヨー」」が表示されている。このとき、前記被疑薬特定画面D12では、前記薬品に対応する前記副作用が表示されないことも考えられる。
なお、図7に示す例では、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせが薬品単位で前記第2順位に従って並べて表示されている。即ち、前述したように、前記第2順位が薬品単位で特定されている。一方、前記制御部11は、前記第2順位を前記薬品と前記副作用との組み合わせ単位で特定することも考えられる。そして、前記制御部11は、図8に示すように、前記被疑薬特定画面D12において、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを、前記組み合わせ単位で前記第2順位に従って並べて表示することが考えられる。また、前記制御部11は、前記被疑薬特定画面D12において、全ての前記薬品と前記副作用との組み合わせを表示してもよいが、図8に示すように、前記特異度が「1」以上であるなどの予め定められた表示条件を満たす前記組み合わせのみを表示させることも考えられる。
さらに、前記制御部11は、図9に示すように、前記被疑薬特定画面D12において、前記薬品ごとに前記薬品と前記副作用との組み合わせを前記第1順位が高い順で前記第1方向D121に垂直な左から右に向かう予め定められた第2方向D122に並べて表示することも考えられる。具体的に、図9に示す例では、前記被疑薬特定画面D12において、「サクシゾン注射用300mg」の薬品について、前記第1順位が「1」である「浮腫」が優先して左側に表示されている。続いて、前記第2方向D122に沿って、前記第1順位が「2」である「腱断裂」が表示され、前記第1順位が「3」である「アナフィラキシー様症状」、「うっ血性心不全」、及び「ショック」が表示されている。なお、他の薬品についても同様である。
以上説明したように、前記副作用情報提供システム10では、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異度が示す特異性が高い組み合わせが優先的に表示されることにより、患者に発現している症状から前記薬品と前記副作用との組み合わせを判断する作業を容易にするための情報が提供される。これにより、例えば、医師又は薬剤師などは、前記特異性が低い前記薬品と前記副作用との組み合わせを候補から除外して、前記特異性が高い前記薬品と前記副作用との組み合わせに着目し、前記症状の原因となっている前記薬品と前記副作用との組み合わせを判断することが可能となる。
ところで、本実施形態では、前記ステップS13において、前記制御部11が、前記薬品と前記副作用との組み合わせの順位(第1順位及び第2順位)を特定する際に、前記特異度のみに応じて前記組み合わせの順位を特定する場合を例に挙げて説明した。一方、前記組み合わせの順位を特定する手法はこれに限らない。ここで、前記組み合わせの順位特定手法の他の例として第1の順位特定手法、第2の順位特定手法、及び第3の順位特定手法について説明する。なお、前記順位特定手法各々は、前記第1順位及び前記第2順位のいずれか一方又は両方を特定する際に用いることが可能である。また、前記第1順位及び前記第2順位の特定手法が異なることも考えられる。
[第1の順位特定手法]
まず、前記ステップS13において、前記制御部11は、前記副作用に対応付けられた症状のうち患者に発現している症状の数を症状発現件数として特定することが考えられる。また、前記ステップS13において、前記制御部11は、前記薬品の服用時に前記副作用が発現する頻度を示す発現頻度を特定することが考えられる。例えば、前記制御部11は、薬品の添付文書に記載されている発現頻度(最小)及び発現頻度(最大)の平均値を前記発現頻度として算出する。
そして、前記ステップS13において、前記制御部11は、前記症状発現件数及び前記発現頻度に基づいて前記組み合わせの順位を特定することができない場合に、前記特異度を用いて順位を特定することが考えられる。例えば、前記制御部11は、前記症状発現件数に応じて前記組み合わせの順位を特定し、前記症状発現件数が同じ前記組み合わせについては前記発現頻度に応じて前記組み合わせの順位を特定することが考えられる。また、前記制御部11は、前記発現頻度に応じて前記組み合わせの順位を特定し、前記症状発現件数が同じ前記組み合わせについては前記症状発現件数に応じて前記組み合わせの順位を特定することも考えられる。なお、前記制御部11は、前記症状発現件数が多いほど前記順位が高く、前記発現頻度が高いほど前記順位が高いと判断する。その後、前記制御部11は、前記症状発現件数及び前記発現頻度が同じ組み合わせについて、前記特異度に応じて順位を特定することが考えられる。
これにより、前記ステップS14において、前記制御部11は、前記ステップS12で抽出された複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記症状発現件数が多い組み合わせ及び前記発現頻度が高い組み合わせを優先して表示すると共に、前記症状発現件数及び前記発現頻度が同じ組み合わせについて、前記特異性が高い組み合わせを優先して表示することになる。
[第2の順位特定手法]
また、前記ステップS13において、前記制御部11が、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせの順位を前記症状発現件数に応じて特定する第1特定処理、前記組み合わせの順位を前記発現頻度に応じて特定する第2特定処理、及び前記組み合わせの順位を前記特異度に応じて特定する第3特定処理をそれぞれ実行することも考えられる。
この場合、前記ステップS14において、前記制御部11は、前記第1特定処理〜前記第3特定処理のそれぞれにおいて特定された順位で複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを並び替えた3種類の前記被疑薬特定画面D12を表示させることが考えられる。また、前記制御部11は、前記第1特定処理〜前記第3特定処理のそれぞれにおいて特定された順位の数の合計が低い前記組み合わせを優先して表示させることも考えられる。
さらに、前記制御部11は、前記ステップS14において、前記クライアント端末2における前記操作部25のユーザー操作に応じて、前記第1特定処理〜前記第3特定処理のいずれかにおいて特定された順位で複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを並び替えた結果を前記被疑薬特定画面D12として表示させることも考えられる。これにより、ユーザーは、前記症状発現件数、前記発現頻度、及び前記特異度のうち優先したい項目を任意に選択し、前記被疑薬特定処理において所望の処理結果を得ることができる。
[第3の順位特定手法]
また、前記制御部11が、前記特異度に従って前記組み合わせ各々の順位を判断した後、前記特異度に従って順位を特定することができない場合に、前記症状発現件数及び前記発現頻度のいずれか一方又は両方に応じて順位を特定することが考えられる。即ち、前記制御部11は、前記ステップS12で抽出された複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異度が高い順で優先して表示すると共に、前記特異度が同じ組み合わせについて、前記症状発現件数が多い組み合わせ又は前記発現頻度が高い組み合わせを優先して表示するものであることが考えられる。
具体的には、前記制御部11が、前記特異度に応じて前記組み合わせ各々の順位を特定し、前記特異度による順位付けが同順位となる前記組み合わせについて、前記症状発現件数に応じて順位付けを行うことが考えられる。また、この場合、前記制御部11は、前記症状発現件数による順位付けも同順位となる前記組み合わせについては、前記発現頻度に応じて順位付けを行うことが考えられる。
同じく、前記制御部11が、前記特異度に応じて前記組み合わせ各々の順位を特定し、前記特異度による順位付けが同順位となる前記組み合わせについて、前記発現頻度に応じて順位付けを行うことが考えられる。また、この場合、前記制御部11は、前記発現頻度による順位付けも同順位となる前記組み合わせについては、前記症状発現件数に応じて順位付けを行うことが考えられる。
さらに、前記制御部11は、前記クライアント端末2に対するユーザー操作に応じて、前記組み合わせの順位付けにおける前記症状発現件数、前記発現頻度、及び前記特異度の優先順を任意に設定可能であることが考えられる。これにより、ユーザーは、前記症状発現件数、前記発現頻度、及び前記特異度のうち優先したい項目を任意に選択し、前記被疑薬特定処理において所望の処理結果を得ることができる。
[モニタリングシート出力処理]
続いて、図9を参照しつつ、前記サーバー1の前記制御部11によって実行される前記副作用情報提供処理の一例であるモニタリングシート出力処理について説明する。なお、前記モニタリングシート出力処理は、例えば、前記クライアント端末2の操作部25を用いて、患者に処方薬として処方されている薬品に応じて、モニタリングするべき副作用を把握するためのモニタリングシート出力機能を発揮させるための操作が行われた場合に実行される。
<ステップS21>
まず、ステップS21において、前記制御部11は、患者に処方薬として処方されている薬品の情報の入力を受け付けるための処理を実行する。例えば、前記制御部11は、前記記憶部12に記憶されている処方データ及び処方履歴などを読み出し、前記薬品の情報を自動的に入力する。例えば、前記薬品の情報には、前記薬品の種類(名称)、服用開始日、服用期間、及び服用終了日などが含まれる。なお、前記制御部11は、前記クライアント端末2の前記操作部15に対する患者の処方薬及び服用期間などの情報の入力を受け付けることも考えられる。
<ステップS22>
次に、ステップS22において、前記制御部11は、前記副作用データベースDB1に基づいて、前記薬品に対応付けられた前記副作用の症状を抽出する。前記薬品が複数存在する場合には、その複数の薬品についてそれぞれ対応付けられた前記副作用の症状が抽出される。
<ステップS23>
ステップS23において、前記制御部11は、前記副作用データベースに基づいて、前記ステップS22で抽出された前記副作用の症状を種別ごとに分類する。具体的に、前記制御部11は、前記副作用テーブルT1に基づいて、前記副作用に対応する前記症状グループIDを読み出す。次に、前記制御部11は、前記症状テーブルT2に基づいて、前記症状グループIDに対応付けられている前記自覚症状フラグ、前記他覚症状フラグ、及び前記検査所見症状フラグを読み出す。そして、前記制御部11は、前記自覚症状フラグが「1」である場合は、症状の種別が前記自覚症状であると判断する。また、前記制御部11は、前記他覚症状フラグが「1」である場合は、症状の種別が前記他覚症状であると判断する。さらに、前記制御部11は、前記検査所見症状フラグが「1」である場合は、症状の種別が前記検査所見症状であると判断する。
<ステップS24>
次に、ステップS24において、前記制御部11は、前記薬品が処方されている患者についてモニタリングするべき副作用の症状が一覧で示されるモニタリングシートを前記クライアント端末2の表示部24に表示する。これにより、医師又は薬剤師などは、前記モニタリングシートを参照することにより、患者に処方されている薬品に基づいて発現する可能性のある副作用の症状を容易に把握することができる。
ここに、図10は、前記モニタリングシートが表示されたモニタリング画面D13の一例を示す図である。図10に示されているように、前記モニタリングシートには、処方薬領域R31、患者確認用領域R32、及び医療スタッフ確認用領域R33が含まれる。
前記処方薬領域R31には、患者に処方されている薬品、及び前記薬品各々の服用期間が表示される。なお、前記服用期間は、前記処方データに基づいて表示される。前記患者確認用領域R32には、前記自覚症状に分類される症状であって、患者に確認するべき症状が表示される。前記医療スタッフ確認用領域R33には、医療スタッフが確認するべき症状が表示される他覚症状領域R331及び検査所見領域R332が含まれる。そして、前記他覚症状領域R331には、前記他覚症状に分類される症状が表示され、前記検査所見領域R332には、前記検査所見に分類される症状が表示される。また、前記患者確認用領域R32、前記医療スタッフ確認用領域R33では、前記自覚症状、前記他覚症状、及び前記検査所見症状について好発時期が示される。具体的には、前記制御部11によって前記好発時期テーブルT3及び前記処方データなどに基づいて前記好発時期が特定され、前記好発時期は、例えば図10に示すように斜線のハッチングで表示される。なお、前記好発時期の表示は、例えば着色によって行われてもよい。
なお、前記医療スタッフ確認用領域R33には、前記薬品の服用時における前記副作用の症状の好発時期についてのコメントが表示される備考領域R333も含まれる。また、図10に示されているように、前記制御部11は、前記症状テーブルT2に基づいて、前記症状各々に対応する前記初期症状フラグが「1」である場合には、前記症状に対応する初期症状表示欄R35に「○」を表示させる。これにより、医師又は薬剤師などは、前記薬品の服用時に初期症状として発現する可能性の高い症状を容易に判断することができ、その初期症状を漏れなく且つ早期に発見することが可能となる。
以上説明したように、前記制御部11は、前記モニタリングシートにおいて、前記薬品に対応して発現する可能性のある副作用の症状を、前記患者確認用領域R32及び前記医療スタッフ確認用領域R33に分別して表示すると共に、症状各々の種別(前記自覚症状、前記他覚症状、及び前記検査所見症状)を表示する。これにより、医師又は薬剤師などは、前記薬品に対応して発現する可能性のある副作用の症状のうち、例えば患者からの訴えに注意するべき前記自覚症状と、医療スタッフが確認するべき前記他覚症状及び前記検査所見症状とを容易に区別して把握することができる。従って、例えば患者に発現する副作用の症状の発見漏れを抑制することが可能となる。
1 :サーバー
10 :副作用情報提供システム
11 :制御部
111:抽出処理部
112:表示処理部
12 :記憶部
121:プログラム領域
122:マスター領域
123:データベース領域
13 :通信I/F
14 :操作部
15 :表示部
16 :ドライブ装置
2 :クライアント端末
21 :制御部
22 :記憶部
23 :通信I/F
24 :操作部
25 :表示部
26 :ドライブ装置

Claims (16)

  1. 薬品と副作用との組み合わせの特異性を示す特異性情報が記憶された副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示する表示処理部を備える副作用情報提供システム。
  2. 入力される一又は複数の症状に応じて一組又は複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを抽出する抽出処理部を更に備え、
    前記表示処理部が、前記抽出処理部により複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせが抽出された場合に、前記組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示する請求項1に記載の副作用情報提供システム。
  3. 前記副作用データベースにおいて、前記副作用ごとに一又は複数の前記症状が対応付けられており、
    前記抽出処理部が、前記副作用データベースに基づいて、一又は複数の前記症状に対応する前記副作用を含む前記組み合わせの中から一組又は複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを抽出する請求項2に記載の副作用情報提供システム。
  4. 前記抽出処理部が、前記症状が発現している患者に処方されている前記薬品を含む複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせから、前記症状に応じて一組又は複数組の前記組み合わせを抽出する請求項2又は3に記載の副作用情報提供システム。
  5. 前記表示処理部が、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を前記特異性が高い順に並べて表示する請求項1〜4のいずれかに記載の副作用情報提供システム。
  6. 前記表示処理部が、前記薬品ごとにおける前記薬品と前記副作用との組み合わせ各々の順位である第1順位を前記特異性情報に応じて特定すると共に、前記第1順位が最も高い前記薬品と前記副作用との組み合わせ各々の順位である第2順位を前記特異性情報に応じて特定し、前記第2順位が高い前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示する請求項1〜5のいずれかに記載の副作用情報提供システム。
  7. 前記表示処理部が、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを前記第2順位が高い順で予め定められた第1方向に並べて表示すると共に、前記薬品ごとに前記薬品と前記副作用との組み合わせを前記第1順位が高い順で前記第1方向に垂直な第2方向に並べて表示する請求項6に記載の副作用情報提供システム。
  8. 前記特異性情報が、前記副作用が発現する可能性のある前記薬品の種類が少ないほど前記特異性が高くなるように予め設定された情報である請求項1〜7のいずれかに記載の副作用情報提供システム。
  9. 前記特異性情報が、予め定められた特定数の薬品成分が薬効ごとのグループに分類されている場合に、前記特異性情報に対応する前記薬品に含まれる薬品成分と同じグループに属する薬品成分のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合と、前記特定数の薬品成分から前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数を引いた残りの薬品成分の数のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合とに応じて設定される情報である請求項1〜8のいずれかに記載の副作用情報提供システム。
  10. 前記特異性情報が、前記特異性情報に対応する前記薬品に含まれる薬品成分と同じグループに属する薬品成分のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合から、前記特定数の薬品成分から前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数を引いた残りの薬品成分の数のうち前記特異性情報に対応する前記副作用が発現する薬品成分の数の割合を引いた値に応じて設定される情報である請求項9に記載の副作用情報提供システム。
  11. 前記表示処理部が、
    前記薬品と前記副作用との組み合わせごとに、入力された前記症状のうち前記副作用に予め対応付けられた症状の件数を示す症状発現件数と前記薬品の服用時に前記副作用が発現する頻度を示す発現頻度とを特定し、
    前記抽出処理部で抽出された複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性が高い前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示すると共に、前記特異性が同じ組み合わせについて、前記症状発現件数が多い組み合わせ又は前記発現頻度が高い組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示するものである請求項1〜10のいずれかに記載の副作用情報提供システム。
  12. 前記表示処理部が、
    前記薬品と前記副作用との組み合わせごとに、入力された前記症状のうち前記副作用に予め対応付けられた症状の件数を示す症状発現件数と前記薬品の服用時に前記副作用が発現する頻度を示す発現頻度とを特定し、
    前記抽出処理部で抽出された複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記症状発現件数が多い組み合わせ及び前記発現頻度が高い組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示すると共に、前記症状発現件数及び前記発現頻度が同じ組み合わせについて、前記特異性が高い組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示する請求項1〜10のいずれかに記載の副作用情報提供システム。
  13. 前記副作用データベースが記憶された記憶部を更に備え、
    前記表示処理部が、前記記憶部に記憶されている前記副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示する請求項1〜12のいずれかに記載の副作用情報提供システム。
  14. コンピュータに、薬品と副作用との組み合わせの特異性を示す特異性情報が記憶された副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示させる表示ステップを実行させるための副作用情報提供プログラム。
  15. コンピュータに、入力される一又は複数の症状に応じて一組又は複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせを抽出する抽出ステップを実行させ、
    前記表示ステップでは、前記抽出ステップにより複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせが抽出された場合に、前記組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用が優先して表示される請求項14に記載の副作用情報提供プログラム。
  16. コンピュータにより複数組の薬品と副作用との組み合わせから一組又複数組の組み合わせを優先して表示する処理が実行される際に用いられる副作用データベースのデータ構造であって、
    前記薬品と前記副作用との組み合わせの特異性を示す特異性情報が記憶されており、
    前記コンピュータが、前記副作用データベースに基づいて、複数組の前記薬品と前記副作用との組み合わせのうち前記特異性情報が示す特異性が高い一組又は複数組の前記組み合わせ或いは前記組み合わせに含まれる前記薬品又は前記副作用を優先して表示する副作用データベースのデータ構造。
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