JP6398459B2 - プレアボイド報告支援システム、及びプログラム - Google Patents
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図1に示すように、本発明の実施の形態に係るプレアボイド報告支援システム10は、サーバー1、クライアント端末2、調剤機器3、及びプリンター4を備える。前記クライアント端末2は、調剤薬剤師により処方データに基づく調剤が行われる調剤室100と、病棟薬剤師により薬剤の服薬に関する指導又は確認が行われる病棟200とにそれぞれ設けられる。なお、前記調剤室100又は前記病棟200が複数存在する場合には、前記調剤室100及び前記病棟200各々に前記クライアント端末2が設けられる。
前記調剤機器3各々は、前記プレアボイド報告支援システム10が使用される病院又は薬局等の医療機関において、薬品の調剤作業で使用される。例えば、前記調剤機器3各々は、錠剤分包機、散薬分包機、水剤分注機、PTPシート払出装置、又は混注装置などである。例えば、前記錠剤分包機は、複数種類の錠剤が収容された複数の薬品カセットを有し、前記サーバー1から入力される調剤用データに従って、前記薬品カセットから錠剤を払い出して1服用分ごとに分包紙で包装する分包動作を実行する。前記散薬分包機は、前記サーバー1から入力される調剤用データに従って、投入された散薬を1服用分ごとに分包紙で包装する分包動作を実行する。前記水剤分注機は、複数種類の水剤が収容された複数の薬瓶を有しており、前記サーバー1から入力される調剤用データに従って、前記薬瓶から必要量の水剤を払い出す。前記PTPシート払出装置は、予め錠剤が包装されたPTPシート又はヒートシールが収容された複数のシートカセットを有し、前記サーバー1から入力される調剤用データに従って、前記シートカセットから前記PTPシート又は前記ヒートシールを払い出す。前記混注装置は、前記サーバー1から入力される調剤用データに従って、抗癌剤などの薬品を輸液に注入する混注作業をロボットアームで自動的に実行する。
前記プリンター4は、前記サーバー1、前記クライアント端末2から前記通信網5を介して入力される印刷データに含まれる情報を紙などのシートに印刷する。例えば、前記プリンター4は、前記プレアボイド報告支援システム10における処方箋又は薬袋の印刷などに用いられる。また、前記プリンター4は、後述の未然回避報告及び重篤化回避報告などに関するプレアボイド報告を印刷出力する際にも用いられる。
前記サーバー1は、制御部11、記憶部12、通信I/F13、表示装置14、操作装置15、及びドライブ装置16などを備えるコンピュータである。なお、前記サーバー1は、前記プレアボイド報告支援システム10が使用される病院又は薬局等の医療機関の内部又は外部に設けられる。また、前記サーバー1は、スマートフォン又はタブレット端末などのモバイル端末であってもよい。
一方、前記クライアント端末2は、制御部21、記憶部22、通信I/F23、表示装置24、操作装置25、及びドライブ装置26などを備えるコンピュータである。前記クライアント端末2は、調剤が行われる調剤室に設けられ、調剤薬剤師によって用いられる操作端末である。前記クライアント端末2は、患者が入院する病棟に設けられ、病棟薬剤師によって用いられる操作端末である。なお、前記クライアント端末2は、スマートフォン又はタブレット端末などのモバイル端末であり、薬剤師などのユーザーによって前記調剤室又は前記病棟などの間で持ち運ばれるものであってもよい。
次に、図5を参照しつつ、前記サーバー1の前記制御部11によって実行される処方チェック処理について説明する。前記処方チェック処理は、例えば前記サーバー1が前記上位システム6から前記処方データを取得した際、前記処方データについて調剤が開始される際、又はユーザーによる処方チェック要求時などに前記制御部11によって実行される。なお、前記処方チェック処理は、前記制御部11の前記取得処理部111によって実行される。
まず、ステップS11において、前記制御部11は、前記情報記憶部123に記憶された前記処方チェック情報D11に基づいて前記処方データの適否を判定する処方チェックを実行する。なお、前記処方チェックについては従来周知の各種手法を用いればよいため、ここでは詳細な説明を省略する。また、前記処方チェックは処方鑑査と称されることもある。
そして、前記制御部11は、前記ステップS11で取得された前記処方チェックのチェック結果が適正であると判断した場合(S12:Yes側)、処理をステップS13に移行させる。また、前記制御部11は、前記処方チェックのチェック結果にエラーが存在する場合(S12:No側)、処理をステップS121に移行させる。
ステップS13において、前記制御部11は、前記ステップS11における処方チェックのチェック結果を前記記憶部12に記録する。これにより、前記制御部11は、後述の疑義照会記録処理において、前記記憶部12に記憶されている前記チェック結果を参照することが可能である。
その後、ステップS14において、前記制御部11は、前記処方データに基づく薬品の調剤を開始するための調剤制御処理を実行する。例えば、前記制御部11は、前記処方データに基づいて前記調剤機器3各々に対応する調剤用データを生成し、前記記憶部12の記憶領域に確保された共有データフォルダに記憶する。これにより、前記調剤機器3各々は、前記共有データフォルダから前記調剤用データを取得し、前記調剤用データに基づいて薬品の調剤を実行する。なお、前記制御部11が、前記調剤機器3各々に前記調剤用データを送信することも考えられる。また、前記制御部11は、薬剤師が前記処方データに基づいて薬品をピッキングするために必要なピッキング情報を前記プリンター4で印刷し、又は前記ピッキング情報をピッキング補助装置に送信することも考えられる。
一方、前記処方チェックのチェック結果が適正でない場合(S12:No側)、続くステップS121において、前記制御部11は、予め定められたエラー報知処理を実行する。例えば、前記エラー報知処理では、前記処方データにエラーが存在する旨の警告が前記クライアント端末2の前記表示装置24などに表示され、又は前記処方データにエラーが存在する旨が前記上位システム6に報知される。
続いて、ステップS122において、前記制御部11は、前記ステップS11における処方チェックのチェック結果を前記チェック結果として前記記憶部12に記録する。
次に、図7を参照しつつ、前記エラー画面P2において前記疑義照会キーK23が操作された場合に前記サーバー1の前記制御部11によって実行される疑義照会記録処理について説明する。ところで、本発明は、前記疑義照会記録処理を実行することにより薬剤師のプレアボイド報告を支援するためのプレアボイド報告支援方法の発明として捉えてもよい。
まず、前記制御部11は、前記エラー項目について医師に対して適否を確認する疑義照会を行った結果を入力するための疑義照会入力画面P1を予め定められた前記クライアント端末2などに表示させる。なお、係る処理は前記制御部11の前記第1表示処理部112によって実行される。
次に、図7に戻り、ステップS22において、前記制御部11は、前記疑義照会の情報の入力を完了する操作を待ち受ける(S22:No側)。具体的に、前記制御部11は、前記疑義照会入力画面P1において、前記疑義照会の情報の入力を完了するための操作を受け付ける登録キーK16が操作された場合に、前記疑義照会の情報の入力を完了する操作が行われたと判断する。そして、前記制御部11は、前記疑義照会の情報の入力を完了する操作が行われた場合(S22:Yes側)、処理をステップS23に移行させる。
ステップS23において、前記制御部11は、前記疑義照会入力画面P1に表示されている入力内容を前記疑義照会の履歴として前記記憶部12に記録する。これにより、前記プレアボイド報告支援システム10では、前記制御部11が、例えば前記クライアント端末2各々からの参照要求に応じて前記疑義照会の履歴を前記クライアント端末2各々に表示させることが可能である。
ステップS24において、前記制御部11は、前記疑義照会入力画面P1における入力情報に基づいてプレアボイド報告の要否を判定する。なお、係る処理は前記制御部11の前記判定処理部113によって実行される。具体的に、前記制御部11は、前記疑義照会入力画面P1に表示されている前記第1特定入力欄の一例である前記入力欄R11に入力され、前記入力欄R12に表示されている前記疑義照会の結果が前記プレアボイド報告の必要な内容であるか否かを前記要否判定情報D21に基づいて判定する。例えば、前記疑義照会の結果が「変更無し」である場合には、前記プレアボイド報告が「不要」であると判定し、前記疑義照会の結果が前記処方データの変更又は中止に相当する「薬剤中止」及び「薬剤変更」等である場合には、前記プレアボイド報告が「必要」であると判定する。
ステップS25において、前記制御部11は、前記疑義照会入力画面P1における入力情報に基づいて、前記プレアボイド報告の種別が未然回避報告であるか否かを判断する。具体的に、前記制御部11は、前記疑義照会入力画面P1に表示されている前記入力欄R13に入力されている前記第2特定入力欄の一例である前記入力欄R13に入力されている前記疑義照会の分類が前記未然回避報告に対応する内容であるか否かを前記分類判定情報D22に基づいて判定する。例えば、前記制御部11は、前記疑義照会の分類が前記分類判定情報D22に含まれる場合に、前記プレアボイド報告の種別が前記未然回避報告であると判断する。そして、前記プレアボイド報告の種別が前記未然回避報告であると判断された場合(S25:Yes側)、処理はステップS26に移行され、前記プレアボイド報告の種別が前記未然回避報告でないと判断された場合は(S25:No側)、処理がステップS251に移行される。
ステップS26において、前記制御部11は、前記プレアボイド報告の種別が前記未然回避報告である場合に対応付けて予め定められた各種の情報を入力するためのプレアボイド入力画面P3を前記クライアント端末2に表示させる。なお、係る処理は、前記制御部11の前記第2表示処理部114によって実行される。また、前記制御部11は、前記疑義照会入力画面P1に表示されている未然回避キーK17が操作された場合に前記プレアボイド入力画面P3を表示させることも可能である。
ステップS251において、前記制御部11は、前記プレアボイド報告の種別が重篤化回避報告である場合に対応付けて予め定められた各種の情報を入力するためのプレアボイド入力画面(不図示)を前記クライアント端末2に表示させる。なお、係る処理は前記制御部11の前記第2表示処理部114によって実行される。また、前記制御部11は、前記疑義照会入力画面P1に表示されている重篤化キーK18が操作された場合に前記重篤化回避報告に対応する前記プレアボイド入力画面(不図示)を表示させることも可能である。
そして、ステップS27において、前記制御部11は、前記プレアボイド報告の情報の入力を完了する操作を待ち受ける(S27:No側)。具体的に、前記制御部11は、前記プレアボイド入力画面P3、P4において、前記プレアボイド報告の情報の入力を完了するための操作を受け付ける登録キーK31又はK41が操作された場合に、前記プレアボイド報告の情報の入力を完了する操作が行われたと判断する。なお、前記重篤化回避報告に対応する前記プレアボイド入力画面(不図示)についても同様である。そして、前記制御部11は、前記プレアボイド報告の情報の入力を完了する操作が行われた場合(S27:Yes側)、処理をステップS28に移行させる。
ステップS28において、前記制御部11は、前記プレアボイド入力画面P3、P4各々に表示されている入力内容を前記プレアボイド報告の履歴として前記記憶部12に記録する。これにより、前記プレアボイド報告支援システム10では、前記制御部11が、例えば前記クライアント端末2各々からの参照要求に応じて前記プレアボイド報告の履歴を前記クライアント端末2各々に表示させることが可能である。
そして、前記ステップS29において、前記制御部11は、前記ステップS28で記録された前記プレアボイド報告を出力する出力処理を実行する。なお、係る処理は前記制御部11の前記情報処理部115によって実行される。具体的に、前記制御部11は、前記ステップS29において、前記プレアボイド報告を予め定められたcsv形式などのファイル形式でファイル出力することが考えられる。その後、前記ファイル出力された前記プレアボイド報告のファイルは、例えば、薬剤師などにより、前記クライアント端末2などにおいて、日本病院薬剤師会から提供されるアプリケーションソフトウェアを用いて前記日本病院薬剤師会に送信される。
ところで、前記病棟業務支援システム10は、患者に生じている副作用及び検査値などに基づいて副作用の原因となっている薬品を特定する被疑薬特定機能を有する。具体的に、前記制御部11は、入力される副作用症状及び検査値などに基づいて被疑薬を特定する被疑薬特定処理を実行し、前記被疑薬特定処理で特定された被疑薬の処方について行われる疑義照会の結果の入力を受け付ける。このときも、前記疑義照会の結果の入力は、前記疑義照会入力画面P1に対して行われる。
11:制御部
12:記憶部
13:通信I/F
14:操作装置
15:表示装置
16:ドライブ装置
2 :クライアント端末
21:制御部
22:記憶部
23:通信I/F
24:操作装置
25:表示装置
26:ドライブ装置
3 :調剤機器
4 :プリンター
10:プレアボイド報告支援システム
Claims (9)
- 薬剤師から医師に対して行われる処方薬品に関する疑義照会の結果を入力するための疑義照会入力画面を表示させる第1表示処理部と、
前記疑義照会入力画面に表示される一又は複数の第1特定入力欄の入力内容に応じてプレアボイド報告の要否を判定する判定処理部と、
前記判定処理部により前記プレアボイド報告が必要であると判定された場合に、前記プレアボイド報告に関する情報を入力するためのプレアボイド入力画面を表示させる第2表示処理部と、
を備えるプレアボイド報告支援システム。 - 処方データについて一又は複数の確認項目が適正であるか否かを判定する処方チェックのチェック結果を取得する取得処理部を更に備え、
前記第1表示処理部は、前記取得処理部により取得された前記チェック結果について行われる前記疑義照会の結果を入力するための前記疑義照会入力画面を表示させる請求項1に記載のプレアボイド報告支援システム。 - 前記第1特定入力欄は、前記疑義照会の結果として前記処方データの変更又は中止が入力可能な入力欄を含み、
前記判定処理部は、前記疑義照会の結果が前記処方データの変更又は中止である場合に前記プレアボイド報告が必要であると判定する請求項2に記載のプレアボイド報告支援システム。 - 前記第2表示処理部は、前記疑義照会入力画面に表示される一又は複数の第2特定入力欄の入力内容が予め定められた未然回避報告に対応する未然回避内容である場合に、前記プレアボイド報告の未然回避報告に関する情報を入力するための前記プレアボイド入力画面を表示させる請求項2又は3に記載のプレアボイド報告支援システム。
- 前記第2表示処理部は、前記プレアボイド入力画面に表示される入力項目のいずれか一又は複数の入力項目を前記処方データ又は前記疑義照会入力画面で入力された情報に基づいて自動的に入力した状態で前記プレアボイド入力画面を表示させる請求項2〜4のいずれかに記載のプレアボイド報告支援システム。
- 前記第1表示処理部は、前記疑義照会入力画面に表示される入力項目のいずれか一又は複数の入力項目を前記処方データに基づいて自動的に入力した状態で前記疑義照会入力画面を表示させる請求項2〜5のいずれかに記載のプレアボイド報告支援システム。
- 前記第1表示処理部は、操作入力に応じて前記第1特定入力欄に情報を入力し、又は外部機器から受信される変更後の前記処方データに基づいて前記第1特定入力欄に情報を入力する請求項2〜6のいずれかに記載のプレアボイド報告支援システム。
- 前記第2表示処理部によって表示される前記プレアボイド入力画面で入力された情報を記録又は送信する情報処理部を更に備える請求項1〜7のいずれかに記載のプレアボイド報告支援システム。
- 薬剤師から医師に対して行われる処方薬品に関する疑義照会の結果を入力するための疑義照会入力画面を表示させるステップと、
前記疑義照会入力画面に表示される一又は複数の第1特定入力欄の入力内容に応じてプレアボイド報告の要否を判定するステップと、
前記プレアボイド報告が必要であると判定された場合に、前記プレアボイド報告に関する情報を入力するためのプレアボイド入力画面を表示させるステップと、
をプロセッサーに実行させるためのプログラム。
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2014
- 2014-08-19 JP JP2014167021A patent/JP6398459B2/ja active Active
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