JP7119309B2 - アレルギー判定システム及びアレルギー判定プログラム - Google Patents

アレルギー判定システム及びアレルギー判定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、アレルギー判定システム及びアレルギー判定プログラムに関する。
病院等の医療機関では、処方内容が電子カルテシステムなどに入力されることにより処方データが発行されると、当該処方データに含まれる処方薬品の投与によって患者にアレルギー症状が発現するか否かをチェックするためのアレルギーチェックが行われる(例えば、特許文献1参照)。
前記アレルギーチェックでは、例えば、処方薬品の主成分と、患者にアレルギー症状を発現させるアレルギー成分とが一致している場合に、前記処方薬品の投与によって前記患者にアレルギー症状が発現するおそれがあると判定される。
特開2016-151903号公報
ところで、薬品の主成分の中には、患者に投与された後に患者の体内で遊離又は代謝などにより別の成分が発生するものがある。
例えば、「ヒベルナ糖衣錠5mg」の主成分である「プロメタジン塩酸塩」は、患者の体内で遊離により「プロメタジン」が発生する。また、「ピレチア細粒10%」の主成分である「プロメタジンメチレンジサリチル塩酸」は、患者の体内で遊離により「プロメタジン」が発生する。
このように、主成分が異なるにも関わらず、患者の体内で遊離又は代謝などにより同一成分が発生する薬品が存在する。そのため、処方薬品の主成分と患者にアレルギー症状を発現させるアレルギー成分とが同一であるか否かを判定するだけではチェック漏れが生じることがある。
本発明の目的は、アレルギーチェックにおけるチェック漏れを低減することが可能なアレルギー判定システム及びアレルギー判定プログラムを提供することにある。
本発明に係るアレルギー判定システムは、処方データに含まれる処方薬品を識別可能な薬品情報を取得する第1取得処理部と、前記処方データに対応する患者のアレルギー成分を識別可能なアレルギー情報を取得する第2取得処理部と、前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が当該処方データに対応する患者の前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを判定する判定処理部と、前記判定処理部の判定結果に基づいて前記処方データに対するアレルギーチェック結果を出力する出力処理部とを備える。
本発明に係るアレルギー判定プログラムは、一又は複数のプロセッサーに、処方データに含まれる処方薬品を識別可能な薬品情報を取得することと、前記処方データに対応する患者のアレルギー成分を識別可能なアレルギー情報を取得することと、前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が当該処方データに対応する患者の前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを判定することと、前記判定結果に基づいて前記処方データに対するアレルギーチェック結果を出力することとを実行させる。
本発明によれば、アレルギーチェックにおけるチェック漏れを低減することが可能なアレルギー判定システム及びアレルギー判定プログラムが提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る医療支援システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係る医療支援システムで使用される薬品マスターの一例を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る医療支援システムで使用される患者マスターの一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る医療支援システムで使用される処方チェック情報の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る医療支援システムで使用されるアレルギー分類情報の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る医療支援システムで使用される成分グループ情報の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る医療支援システムにおける処方データの流れを示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る医療支援システムで実行されるアレルギーチェック処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[医療支援システム10]
本発明の実施形態に係る医療支援システム10は、例えば病院、薬局、又は介護老人保健施設などの医療機関で使用される。医療支援システム10は、本発明に係るアレルギー判定システムの一例である。前記医療支援システム10を操作するユーザーは、例えば医師、看護師、又は薬剤師などの医療従事者である。なお、本実施形態において前記医療支援システム10は、いわゆる調剤支援システム又は電子カルテシステムなどである。
図1に示されるように、前記医療支援システム10は、サーバー1、クライアント端末2、調剤機器3、及びプリンター4を備える。なお、前記サーバー1単体を本発明に係る医療支援システムとして捉えてもよい。前記サーバー1、前記クライアント端末2、前記調剤機器3、及び前記プリンター4は、通信網5を介して無線又は有線で通信可能に接続される。前記通信網5は、LAN、WAN、インターネット、又はイントラネットなどである。また、前記サーバー1には、電子カルテシステム、オーダーリングシステム、又はレセプトシステムなどの上位システム6が前記通信網5を介して接続される。
前記上位システム6では、ユーザー操作に応じて、患者ごとのプロファイルを示す患者データ、及び患者ごとの処方内容を示す処方データなどが記憶部61に記憶される。そして、前記医療支援システム10において、前記サーバー1は、前記上位システム6の前記記憶部61から前記患者データ及び前記処方データなどの情報を読み出すことが可能である。前記サーバー1では、前記上位システム6から取得される前記患者データ及び前記処方データが蓄積して記憶される。なお、前記上位システム6が、前記サーバー1に、前記患者データ及び前記処方データなどの情報を送信することも考えられる。
前記患者データには、患者ごとの患者コード、患者名、性別、年齢、病棟、病名コード、病名(疾患)、担当医師、担当薬剤師、及びアレルギー情報などの情報が含まれる。前記患者コードは、患者を識別するための患者識別情報の一例である。
前記アレルギー情報は、前記患者にアレルギー症状を発現させる成分(以下、アレルギー成分と称する)を識別可能な情報である。本実施形態では、前記患者にアレルギー症状を発現させる薬品を識別可能な薬品情報(例えば、後述の薬品コード、薬品名称など)が、前記アレルギー情報として前記患者データに含まれている。この場合、前記薬品情報に対応する薬品の主成分、又は当該薬品の投与により患者の体内で発生する成分が、前記アレルギー成分であるとみなされる。例えば、「ヒベルナ糖衣錠5mg」の主成分である「プロメタジン塩酸塩」は、患者の体内で遊離により「プロメタジン」が発生する。この場合、前記アレルギー情報として「ヒベルナ糖衣錠5mg」が含まれている前記患者データに対応する患者の前記アレルギー成分は、「プロメタジン塩酸塩」又は「プロメタジン」であるとみなされる。なお、前記アレルギー情報が、前記アレルギー成分そのもの(例えば、「プロメタジン塩酸塩」、「プロメタジン」など)を示す情報であってもよい。
前記処方データには、薬品を服用する患者の患者コード、患者名、薬品の薬品コード、薬品名称、用量、用法、服用開始日、服用終了日などの情報が含まれる。なお、前記処方データに、前記処方データに対応する患者の前記アレルギー情報が含まれることもある。前記薬品コードは、薬品を識別するための薬品情報の一例であり、前記薬品コードに代えてJANコード又はYJコードが用いられてもよい。
[調剤機器3]
前記調剤機器3各々は、薬品を自動調剤する機器又は薬剤師による薬品の調剤作業を支援する機器である。例えば、前記調剤機器3各々は、錠剤分包機、散薬分包機、水剤分注機、PTPシート払出装置、混注装置、又はピッキング補助装置などである。例えば、前記錠剤分包機は、複数種類の錠剤が収容された複数の薬品カセットを有し、前記サーバー1から入力される調剤用データに従って、前記薬品カセットから錠剤を払い出して1服用分ごとに分包紙で包装する分包動作を実行する。前記散薬分包機は、前記サーバー1から入力される調剤用データに従って、投入された散薬を1服用分ごとに分包紙で包装する分包動作を実行する。前記ピッキング補助装置は、前記処方データとピッキングされた薬品の前記薬品情報とを照合して薬剤師による薬品の調剤作業を支援する。
[プリンター4]
前記プリンター4は、前記サーバー1又は前記クライアント端末2などから入力される印刷データに含まれる情報を紙などのシートに印刷する。例えば、前記プリンター4は、前記医療支援システム10において、処方箋、薬情、手帳、又は薬袋などの印刷に用いられる。
[クライアント端末2]
前記クライアント端末2は、制御部21、記憶部22、通信I/F23、表示装置24、操作装置25、及びドライブ装置26などを備えるコンピュータである。前記クライアント端末2は、薬剤師が前記処方データに基づく調剤を実施する調剤室100又は、薬剤師が薬剤の服薬に関する指導又は確認を実施する病棟200などに設けられる操作端末である。なお、前記クライアント端末2は、スマートフォン又はタブレット端末などのモバイル端末であってもよい。
前記制御部21は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROM(登録商標)などの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは揮発性の記憶部、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、前記制御部21は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムに従って各種の処理を実行する。
前記記憶部22は、前記制御部21によって実行される各種のアプリケーションプログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク又はSSD等の不揮発性の記憶部である。具体的に、前記記憶部22には、オペレーティングシステム(OS)及びブラウザソフトなどのアプリケーションプログラムが記憶されるプログラム記憶部221が含まれる。前記ブラウザソフトは、前記通信網5を介して前記サーバー1にアクセスすることにより前記表示装置24に各種の操作画面などを表示させると共に、前記操作装置25を用いた前記操作画面に対する入力操作を前記サーバー1に伝達するためのアプリケーションソフトウェアである。具体的に、前記制御部21は、前記ブラウザソフトにより表示される操作画面の所定位置に、前記サーバー1に対応するURL(Universal Resource Locator)などのアドレス情報が入力された場合に、該アドレス情報に基づいて前記サーバー1にアクセスする。
前記通信I/F23は、前記通信網5を介して前記サーバー1、前記調剤機器3、及び前記プリンター4などの外部機器との間で、予め定められた通信プロトコルに従って無線又は有線でデータ通信を実行する通信インターフェースである。
前記表示装置24は、前記制御部21からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部である。前記操作装置25は、前記クライアント端末2に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される操作部である。具体的に、前記操作装置25は、前記表示装置24に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるキーボード及びマウス(ポインティングデバイス)を含む。また、前記操作装置25は、前記表示装置24に表示される各種の操作画面に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネル、又は音声認識により各種情報の入力を受け付ける音声入力装置を含むものであってもよい。
前記ドライブ装置26は、前記OS又は前記ブラウザソフトなどのアプリケーションプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体261から前記OS又は前記ブラウザソフトなどを読み取ることが可能である。前記記録媒体261は、CD、DVD、BD、又はUSBメモリなどであり、前記ドライブ装置26は、CDドライブ、DVDドライブ、BDドライブ、又はUSBポートなどである。
そして、前記医療支援システム10では、ユーザーによる前記クライアント端末2の操作に応じて、例えば薬剤師の調剤業務及び薬剤師の病棟薬剤業務に関する各種情報の表示、記録、及び印刷などが実行可能である。具体的に、本実施形態では、前記サーバー1と前記クライアント端末2とによりサーバクライアントシステムが構成されており、前記サーバー1が前記クライアント端末2のユーザー操作に応じて薬剤師の調剤業務及び薬剤師の病棟薬剤業務に関する各種情報の表示、記録、及び印刷などを実行する。そのため、以下に説明する「表示」、「操作」、「選択」、及び「入力」などは、前記クライアント端末2の前記表示装置24及び前記操作装置25を用いて行われる。
なお、前記クライアント端末2に、後述する前記サーバー1と同様の機能を有する制御プログラムの一部又は全部がインストールされており、前記制御部21が、前記サーバー1から必要な情報を適宜取得して、前記調剤業務及び前記病棟薬剤業務に関する各種の表示、記録、及び印刷などを実行することも考えられる。
[サーバー1]
前記サーバー1は、制御部11、記憶部12、通信I/F13、表示装置14、操作装置15、及びドライブ装置16などを備えるコンピュータである。前記サーバー1は、前記医療支援システム10が使用される前記医療機関の内部又は外部に設けられる。
前記通信I/F13は、前記通信網5を介して前記クライアント端末2、前記調剤機器3、前記プリンター4、及び前記上位システム6などの外部機器との間で、所定の通信プロトコルに従って無線又は有線でデータ通信を実行するインターフェースである。
前記表示装置14は、前記制御部11からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示部である。前記操作装置15は、前記サーバー1に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される操作部である。具体的に、前記操作装置15は、前記表示装置14に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるキーボード及びマウス(ポインティングデバイス)を含む。また、前記操作装置15は、前記表示装置14に表示される各種の操作画面に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネル、又は音声認識により各種情報の入力を受け付ける音声入力装置を含むものであってもよい。
前記ドライブ装置16は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体161からアレルギー判定プログラムを含む各種の制御プログラム又は各種の情報を読み取ることが可能である。前記記録媒体161は、CD、DVD、BD、又はUSBメモリなどであり、前記ドライブ装置16は、CDドライブ、DVDドライブ、BDドライブ、又はUSBポートなどである。そして、前記サーバー1では、前記制御部11により、前記ドライブ装置16を用いて前記記録媒体161から読み取られた前記制御プログラムが前記記憶部12に記憶される。
前記制御部11は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROM(登録商標)などの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは揮発性の記憶部、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。また、前記制御部11は、時間を計時するシステムクロックを備えており、前記システムクロックから現在日時を取得することができる。そして、前記制御部11は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部12に記憶されている前記制御プログラムに従って各種の処理を実行する。
例えば、前記制御部11は、前記上位システム6から前記処方データを取得し、前記処方データを前記記憶部12に記憶するための処理を実行する。具体的に、前記制御部11は、予め設定されたタイミングで前記上位システム6の前記記憶部61から前記処方データを読み出すことによって前記処方データを取得する。また、前記制御部11は、前記記憶部61に新たに前記処方データが記憶されたか否かを監視し、前記記憶部61に新たに前記処方データが記憶された場合に前記処方データを取得することも考えられる。さらに、前記制御部11は、前記記憶部61に記憶された前記処方データと前記記憶部12に記憶されている前記処方データとの間に差分が生じた場合に前記上位システム6から前記処方データを取得することも考えられる。なお、前記上位システム6が、前記処方データが登録又は変更された場合に前記処方データを前記サーバー1に送信することも考えられる。この場合、前記制御部11は、前記上位システム6から送信される前記処方データを受信し、前記処方データを前記記憶部12に記憶させる。
また、前記制御部11は、前記上位システム6から前記患者データを前記上位システム6から取得し、前記患者データを前記記憶部12に記憶するための処理を実行する。具体的に、前記制御部11は、予め設定されたタイミングで前記上位システム6の前記記憶部61から前記患者データを読み出すことによって前記患者データを取得する。また、前記制御部11は、前記記憶部61に新たに前記患者データが記憶されたか否かを監視し、前記記憶部61に新たに前記患者データが記憶された場合に前記患者データを取得することも考えられる。さらに、前記制御部11は、前記記憶部61に記憶された前記患者データと前記記憶部12に記憶されている前記患者データとの間に差分が生じた場合に前記上位システム6から前記患者データを取得することも考えられる。なお、前記上位システム6が、前記患者データが登録又は変更された場合に前記患者データを前記サーバー1に送信することも考えられる。この場合、前記制御部11は、前記上位システム6から送信される前記患者データを受信し、前記患者データを前記記憶部12に記憶させる。
前記制御部11は、前記アレルギー判定プログラムを実行することにより、前記処方データと前記アレルギー情報とに基づいて、後述のアレルギーチェック処理を実行することが可能である。
一般的なアレルギーチェックでは、例えば、処方薬品の主成分と、患者にアレルギー症状を発現させるアレルギー成分とが一致している場合に、前記処方薬品の投与によって前記患者にアレルギー症状が発現するおそれがあると判定される。
ところで、薬品の主成分の中には、患者に投与された後に患者の体内で遊離又は代謝などにより別の成分が発生するものがある。例えば、「ヒベルナ糖衣錠5mg」の主成分である「プロメタジン塩酸塩」は、患者の体内で遊離により「プロメタジン」が発生する。また、「ピレチア細粒10%」の主成分である「プロメタジンメチレンジサリチル塩酸」は、患者の体内で遊離により「プロメタジン」が発生する。このように、主成分が異なるにも関わらず、患者の体内で遊離又は代謝などにより同一成分が発生する薬品が存在する。そのため、処方薬品の主成分と患者にアレルギー症状を発現させるアレルギー成分とが同一であるか否かを判定するだけではチェック漏れが生じることがある。これに対して、本実施形態に係る医療支援システム10では、以下で説明するように、アレルギーチェックにおけるチェック漏れを低減することが可能である。
前記制御部11は、第1取得処理部111、第2取得処理部112、判定処理部113、出力処理部114、及び設定処理部115を含む。具体的に、前記制御部11は、前記アレルギー判定プログラムに従って各種の処理を実行することにより、前記第1取得処理部111、前記第2取得処理部112、前記判定処理部113、前記出力処理部114、及び前記設定処理部115として機能する。
前記第1取得処理部111は、前記処方データに含まれる薬品情報、すなわち処方薬品を識別可能な薬品情報を取得する。前記薬品情報は、例えば、薬品コード、薬品名称などの情報である。
前記第2取得処理部112は、前記処方データに対応する患者の前記アレルギー情報を取得する。例えば、前記第2取得処理部112は、前記記憶部12に記憶される前記患者データ又は後述の患者マスターD12から前記アレルギー情報を取得する。前述のように、前記アレルギー情報は、前記患者のアレルギー成分を識別可能な情報であって、本実施形態では、前記患者にアレルギー症状を発現させる薬品を識別可能な薬品情報(例えば、後述の薬品コード、薬品名称など)である。
前記判定処理部113は、前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が、当該処方データに対応する患者の前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを判定する。具体的に、前記判定処理部113は、患者の体内で発生する成分に基づいて分類された成分グループを示す成分グループ情報D23(図6参照)に基づいて、前記処方薬品に含まれる成分と前記アレルギー成分とが同一の前記成分グループに属する場合に、前記処方薬品が、前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定する。なお、本実施形態のように前記アレルギー情報が前記薬品情報である場合、前記判定処理部113は、前記アレルギー情報に対応する薬品の主成分、又は当該薬品の投与により患者の体内で発生する成分を前記アレルギー成分とみなして判定を実行する。
一般的な内服薬(錠剤、散剤など)が患者に投与された場合、消化管(胃、小腸など)内で溶解した薬品が消化管膜を通じて血管内に吸収され、その後、代謝器官(肝臓・腎臓など)において代謝される。前記薬品が消化管内で溶解する際に、前記薬品の成分から異なる成分が遊離することがある。また、溶解した薬品が代謝器官において代謝される際に、前記薬品の成分が異なる成分に変化することがある。このように、患者の体内では、遊離又は代謝などによって、薬品の成分とは異なる成分が発生することがある。また、外用剤や注射剤についても同様に、遊離又は代謝により、患者の体内で薬品の成分とは異なる成分が発生することがある。
なお、「患者の体内で発生する成分」とは、必ずしも厳密な意味で患者の体内(例えば、消化管、皮膚、筋肉、血液、細胞など)で発生する成分のみに限定されない。例えば、コップに入った水に内服薬を溶かして服用する場合、コップ内で遊離により発生する成分も「患者の体内で発生する成分」に含まれ得る。また、貼付薬の場合、皮膚の表面で遊離により発生する成分も「患者の体内で発生する成分」に含まれ得る。すなわち、「患者の体内で発生する成分」とは、薬品の投与時又は投与後に発生する、薬品にもともと含まれる成分以外の成分を意味する。
なお、図6に示される成分グループ情報D23では、各成分グループに成分が含まれる(割り当てられている)が、他の実施形態では、前記成分グループに薬品(具体的には、薬品名称、薬品コードなど)が含まれてもよい。例えば、前記成分グループの一例である「プロメタジングループ」に、患者の体内で「プロメタジン」が発生する「ヒベルナ糖衣錠5mg」、「ピレチア細粒10%」などの薬品が含まれていてもよい。この場合、前記判定処理部113は、前記処方薬品と前記アレルギー情報に対応する薬品とが同一の前記成分グループに属する場合に、前記処方薬品が、前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定してもよい。また、前記成分グループに成分及び薬品の両方が含まれてもよい。例えば、前記成分グループの一例である「プロメタジングループ」に、患者の体内で「プロメタジン」が発生する「プロメタジン塩酸塩」、「プロメタジンメチレンジサリチル塩酸」などの成分と「ヒベルナ糖衣錠5mg」、「ピレチア細粒10%」などの薬品とが含まれていてもよい。この場合、前記判定処理部113は、前記処方薬品と前記アレルギー成分とが同一の前記成分グループに属する場合に、前記処方薬品が、前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定してもよい。
また、前記成分グループに、患者の体内で遊離により同一成分が発生する薬品又は成分が含まれてもよい。例えば、「ヒベルナ糖衣錠5mg」の主成分である「プロメタジン塩酸塩」と「ピレチア細粒10%」の主成分である「プロメタジンメチレンジサリチル塩酸」は、いずれも患者の体内において「プロメタジン」を遊離させる。よって、前記成分グループの一例である「プロメタジングループ」に、「プロメタジン塩酸塩」と「プロメタジンメチレンジサリチル塩酸」とが含まれてもよい。
また、前記成分グループに、患者の体内で代謝により同一成分が発生する薬品又は成分が含まれてもよい。例えば、「プレドニン錠5mg」の主成分は「プレドニゾロン」である。また、「コハクサニン注射用20mg」の主成分である「プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム」は、患者の体内において「プレドニゾロン」に代謝される。よって、前記成分グループの一例である「プレドニゾロングループ」に、「プレドニゾロン」と「プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム」とが含まれてもよい。
前記出力処理部114は、前記判定処理部113の判定結果に基づいて前記処方データに対するアレルギーチェック結果を出力可能である。例えば、前記出力処理部114は、アレルギーチェック結果の表示、印刷、又はデータ送信の少なくとも一つを実行可能である。具体的に、前記出力処理部114は、前記アレルギーチェック結果を前記サーバー1の前記表示装置14又は前記クライアント端末2の表示装置24などに表示させることが可能である。また、前記出力処理部114は、前記プリンター4を用いて前記アレルギーチェック結果を処方箋、薬情、手帳、又は薬袋などに印刷することが可能である。さらに、前記出力処理部114は、前記アレルギーチェック結果を示すデータを例えば前記上位システム6などに送信するデータ送信を実行することが可能である。
前記出力処理部114は、例えば、前記処方薬品が、前記処方データに対応する患者の前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定された場合に、前記処方薬品の投与によって前記患者にアレルギー症状が発現するおそれがある旨を報知するためのエラー報知画面(不図示)を前記サーバー1の表示装置14又は前記クライアント端末2の表示装置24などに表示させる。
なお、前記判定処理部113は、以下で説明する第1判定処理、第2判定処理、及び第3判定処理の3種類の判定処理を実行可能であってもよい。前記第1判定処理は、前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一であるか否かを判定する処理である。前記第2判定処理は、前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とについて、薬品にもともと含まれる成分に基づいて分類されたアレルギー分類が同一であるか否かを判定する処理である。なお、前記アレルギー分類に関する情報は、後述のアレルギー分類情報D22(図5参照)として前記記憶部12に記憶されている。前記第3判定処理は、前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が、当該処方データに対応する患者の前記アレルギー薬品又は前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを判定する処理である。この場合、前記出力処理部114は、前記第1判定処理、前記第2判定処理、及び前記第3判定処理の少なくとも一つの判定結果に基づいてアレルギーチェック結果を出力する。
なお、前記第1判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一ではないと判定された場合は、前記第2判定処理が実行されてもよい。一方、前記第1判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一であると判定された場合は、前記第2判定処理が実行されることなしに前記出力処理部114によりアレルギーチェック結果が出力されてもよい。これにより、前記第1判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一であると判定された場合に、前記第2判定処理が省略されるので、制御部11(前記判定処理部113)の処理負担を軽減することができる。
また、前記第2判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一のアレルギー分類に属していないと判定された場合は、前記第3判定処理が実行されてもよい。一方、前記第2判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一のアレルギー分類に属していると判定された場合は、前記第3判定処理が実行されることなしに前記出力処理部114によりアレルギーチェック結果が出力されてもよい。これにより、前記第2判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一のアレルギー分類に属していると判定された場合に、前記第3判定処理が省略されるので、制御部11(前記判定処理部113)の処理負担を軽減することができる。
なお、前記出力処理部114は、前記第1判定処理の判定結果と、前記第2判定処理の判定結果と、前記第3判定処理の判定結果とを相互に識別可能に出力してもよい。これにより、ユーザーは、前記第1判定処理、前記第2判定処理、及び前記第3判定処理の各々の判定結果を個別に把握することができる。
前記設定処理部115は、前記成分グループ情報D23に記憶されている複数の前記成分グループのうち、前記判定処理部113による判定において用いられる前記成分グループを操作入力に応じて任意に設定可能である。具体的に、前記設定処理部115は、前記判定処理部113による判定において用いられる前記成分グループを、前記成分グループごとに個別に設定することが可能である。例えば、前記設定処理部115は、前記成分グループごとに設けられたフラグの値を操作入力に応じて変更する。そして、前記判定処理部113は、前記成分グループ情報D23に記憶されている複数の前記成分グループのうち、前記フラグが所定値となっている前記成分グループのみを参照して判定を行う。
前記記憶部12は、前記制御部11によって実行される各種の制御プログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク又はSSD等の不揮発性の記憶部である。具体的に、前記記憶部12には、プログラム記憶部121、マスター記憶部122、及びデータ記憶部123が含まれる。
前記プログラム記憶部121は、前記制御部11に各種の処理を実行させるための前記制御プログラムが記憶される記憶領域である。なお、前記プログラム記憶部121には、オペレーティングシステム(OS)及びブラウザソフトなどのアプリケーションプログラムも記憶される。
前記マスター記憶部122は、薬品マスターD11、患者マスターD12などの各種マスター情報が記憶される記憶領域である。
図2に示されるように、前記薬品マスターD11では、薬品ごとに、薬品コード、薬品名称、薬品分類(分類コード)、1つ又は複数の薬品成分(成分コード)、JANコード、RSSコード、薬瓶コード、剤形、単位、比重、薬品種、配合変化、賦形薬品、及び注意事項などが対応付けて登録されている。
図3に示されるように、前記患者マスターD12では、患者ごとに、患者コード、患者名、年齢、性別、妊娠有無、飲酒有無、喫煙有無、病名、及び1つ又は複数の前記アレルギー情報などが対応付けて記憶されている。前記制御部11は、前記サーバー1及び前記クライアント端末2に対応するユーザー操作に応じて、前記患者マスターD12における患者各々の前記アレルギー情報を登録又は更新することが可能である。また、前記制御部11は、前記患者データに含まれる前記アレルギー情報に基づいて、前記患者マスターD12における対応する患者の前記アレルギー情報を登録又は更新してもよい。
また、前記データ記憶部123は、前記処方データ、処方チェック情報D21、アレルギー分類情報D22、成分グループ情報D23、及び薬品データベース(不図示)などの情報が記憶される記憶領域である。前記処方チェック情報D21は、前記処方データの適否をチェックするために前記制御部11によって実行される処方チェックで使用される。
図4に示されるように、前記処方チェック情報D21には、前記処方データについて調剤前に確認されるべき一又は複数のチェック項目が記憶されている。例えば、前記処方チェック情報D21には、アレルギーチェックなどを含む9種類のチェック項目が含まれている。なお、前記処方チェック情報D21には、前記処方データに含まれる薬品について前記チェック項目各々の内容が適正であるか否かを判定するために、前記チェック項目ごとに予め定められた判定条件が含まれる。なお、前記チェック項目各々に対応する前記判定条件が、前記処方チェック情報D21ではなく前記薬品マスターD11で薬品ごとに定められていることも考えられる。
前記制御部11は、前記処方データについて前記チェック項目各々が適正であるか否かを前記処方チェック情報D21に基づいて判定する処方チェック(処方鑑査)を実行する。前記処方チェックは、例えば前記サーバー1が前記上位システム6から前記処方データを取得した際、前記処方データについて調剤が開始される際、又はユーザーによる処方チェック要求時などに前記制御部11によって実行される。そして、前記制御部11は、前記処方チェックのチェック結果を前記処方データに対応付けて前記記憶部12に記録する。これにより、前記制御部11は、前記処方データに対応する前記処方チェックのチェック結果を参照することが可能である。
例えば、前記アレルギーチェックでは、前記制御部11によって後述のアレルギーチェック処理(図8参照)が実行され、前記処方データに含まれる薬品の投与によって患者にアレルギー症状が発現するおそれがあるか否かが判定される。
図5に示されるように、前記アレルギー分類情報D22では、薬品にもともと含まれる成分に基づいて分類されたアレルギー分類ごとに、当該アレルギー分類に属する複数の成分が記憶されている。例えば、「ピリン系薬剤」のアレルギー分類には、「アンチピリン」、「イソプロピルアンチピリン」などの成分が含まれる。また、「ペニシリン系抗生物質」のアレルギー分類には、「アスポキシシリン」、「アモキシシリン」などの成分が含まれる。
なお、図5に示される前記アレルギー分類情報D22では、アレルギー分類を識別するための分類識別情報としてアレルギー分類名が用いられているが、アレルギー分類名の代わりにアレルギー分類コードが用いられてもよい。同様に、図5に示される前記アレルギー分類情報D22では、成分を識別するための成分識別情報として成分名が用いられているが、成分名の代わりに成分コードが用いられてもよい。
図6に示されるように、前記成分グループ情報D23では、患者の体内で発生する成分に基づいて分類された成分グループごとに、当該成分グループに属する複数の成分が記憶されている。例えば、「プロメタジン」の成分グループには、「プロメタジン塩酸塩」、「プロメタジンメチレンジサリチル塩酸」、及び「ヒベンズ酸プロメタジン」の3つの成分が含まれる。これらの3つの成分はいずれも、患者の体内で遊離により「プロメタジン」が発生する成分である。また、「インドメタシン」の成分グループには、「インドメタシン」、「インドメタシンナトリウム」、「アセメタシン」、「インドメタシンファルネシル」、及び「マレイン酸プログルメタシン」の5つの成分が含まれる。「インドメタシンナトリウム」は、患者の体内で遊離により「インドメタシン」が発生する成分である。「アセメタシン」、「インドメタシンファルネシル」、及び「マレイン酸プログルメタシン」は、いずれも、患者の体内で代謝により「インドメタシン」が発生する成分である。なお、「インドメタシン」を成分とする薬品が患者に投与された場合、当然ながら患者の体内には「インドメタシン」が存在することになる。よって、「インドメタシン」の成分グループには「インドメタシン」自体も含まれる。
また、前記成分グループ情報D23では、前記成分グループ各々に属する成分ごとに、類似種別の情報が記憶されている。前記類似種別は、前記成分各々が前記成分グループに分類された理由を示している。例えば、前記類似種別が「同一成分」となっている成分は、前記成分グループに含まれる成分が患者に投与されたときに前記患者の体内で共通に発生する成分(以下、共通発生成分と称す)と同一の成分である。また、前記類似種別が「遊離」となっている成分は、患者の体内で遊離により前記共通発生成分が発生する成分である。また、前記類似種別が「代謝」となっている成分は、患者の体内で代謝により前記共通発生成分が発生する成分である。
なお、図6に示される前記成分グループ情報D23では、成分グループを識別するためのグループ識別情報として成分グループ名が用いられているが、成分グループ名の代わりに成分グループコードが用いられてもよい。同様に、図6に示される前記成分グループ情報D23では、成分を識別するための成分識別情報として成分名が用いられているが、成分名の代わりに成分コードが用いられてもよい。また、図6に示される前記成分グループ情報D23では、類似種別を識別するための種別識別情報として類似種別名が用いられているが、類似種別名の代わりに類似種別コードが用いられてもよい。
前記薬品データベースでは、薬品ごとに、薬品コード、薬品名称、JANコード、RSSコード、薬瓶コード、剤形、単位、比重、薬品種、配合変化、賦形薬品、注意事項、添付文書情報などの情報が対応付けて記憶されている。なお、前記薬品データベースは、例えば前記ドライブ装置16によってCD又はDVDなどの記録媒体から読み取られ、前記データ記憶部123に記憶されている。なお、前記制御部11が、前記通信網5を介して外部装置又はウェブサイトから前記薬品データベースを必要に応じて読み出すことが可能な構成も考えられる。
前記薬品データベースは、前記医療支援システム10において、前記薬品マスターD11などの各種マスターに情報を取り込む際、又は薬品各々の添付文書の情報を参照する際などに使用される。例えば、前記医療支援システム10では、前記サーバー1又は前記クライアント端末2などにおけるユーザー操作に応じて前記薬品データベースが表示可能である。
なお、前記アレルギー分類情報D22及び前記成分グループ情報D23のいずれか一方又は両方が、前記薬品データベースに含まれていてもよい。
[処方データの処理フロー]
次に、図7を参照しつつ、前記医療支援システム10における前記処方データの処理フローの概略について説明する。
<処方受信処理S1>
前記上位システム6から前記サーバー1に前記処方データが入力されると、前記処方データは処方受信処理S1の処理対象となる。前記処方受信処理S1では、前記サーバー1の前記制御部11により、前記処方データについて前記アレルギーチェックなどを含む前記処方チェックが実行されると共に、前記処方データが病棟側鑑査及び調剤側鑑査の対象であるか否かが判定される。
そして、前記病棟側鑑査の対象であると判定されると、前記処方データは、調剤対象として発行されることなく病棟側鑑査処理S2の処理対象となる。また、前記調剤側鑑査の対象であると判定された場合、前記処方データは、調剤対象として発行されることなく調剤側鑑査処理S4の処理対象となる。なお、前記病棟側鑑査及び前記調剤側鑑査のいずれの対象でもないと判定されると、前記処方データは、調剤対象として発行されて調剤保留判定処理S5の処理対象となる。
<病棟側鑑査処理S2>
前記病棟側鑑査処理S2において、前記制御部11は、前記処方チェックの判定結果がエラーである場合、前記処方チェックのエラーを前記クライアント端末2の表示装置24に表示してエラーを報知する。そして、前記制御部11は、薬剤師により前記クライアント端末2を用いて入力される前記処方データの鑑査結果に応じて処理を分岐する。具体的に、前記処方データの鑑査結果に問題がない旨の発行操作が行われると、前記処方データは、調剤対象として発行されて調剤保留判定処理S5の処理対象となる。一方、前記処方データの鑑査結果に問題がある場合であって医師に対する疑義照会により処方データが修正(再発行)される旨のNG発行操作が行われると、前記処方データは破棄処理S3の対象となる。
<破棄処理S3>
前記破棄処理S3では、前記処方データが破棄される。なお、前記破棄処理S3では、前記処方データを破棄することなく前記処方データの状態を発行操作ができない無効状態とされ、修正後(再発行後)の処方データが入力された場合に、前記処方データが上書きされることも考えられる。
<調剤側鑑査処理S4>
前記調剤側鑑査処理S4において、前記制御部11は、前記処方チェックの判定結果がエラーである場合、前記処方チェックのエラーを前記クライアント端末2の表示装置24に表示してエラーを報知する。そして、前記制御部11は、薬剤師により前記クライアント端末2を用いて入力される前記処方データの鑑査結果に応じて処理を分岐する。具体的に、前記処方データの鑑査結果に問題がない旨の発行操作が行われると、前記処方データは、調剤対象として発行されて調剤保留判定処理S5の処理対象となる。一方、前記処方データの鑑査結果に問題がある場合であって医師に対する疑義照会により処方データが修正(再発行)される旨のNG発行操作が行われると、前記処方データは前記破棄処理S3の処理対象となる。
<調剤保留判定処理S5>
前記調剤保留判定処理S5では、前記処方データを前記保留条件に従って調剤開始前の状態で保留させる。例えば、前記保留条件は、前記処方データの処方箋区分(定期、臨時、外来など)が「定期」であること、又は前記病棟側鑑査が行われたことなどである。ここで、前記保留条件が充足する場合、前記処方データは、調剤開始前の状態で保留されて締め管理処理S6の処理対象となる。また、前記保留条件が充足しない場合、前記処方データは前記調剤処理S7の処理対象となる。
<締め管理処理S6>
前記締め管理処理S6では、前記調剤保留判定処理S5で保留された前記処方データについての調剤開始の有無が管理される。具体的に、前記処方データについて発行操作が行われた場合、又は前記処方データについて予め設定された発行時期が到来した場合、前記処方データは、調剤処理S7の処理対象となる。
<調剤処理S7>
前記調剤処理S7では、前記処方データに基づいて薬品の調剤を行うための調剤用データが生成され、前記記憶部12の前記共有データフォルダに記憶される。これにより、前記調剤機器3各々が、前記共有データフォルダから前記調剤用データを取得し、前記調剤用データに基づいて薬品の調剤を実行する。なお、前記サーバー1から前記調剤機器3各々に前記調剤用データが入力されることにより前記調剤機器3各々による調剤が開始されてもよい。また、前記制御部11は、薬剤師が前記処方データに基づいて薬品をピッキングするために必要なピッキング情報を前記プリンター4で印刷し、又は前記ピッキング情報を前記ピッキング補助装置に送信することも考えられる。
[アレルギーチェック処理]
次に、図8を参照しつつ、前記処方受信処理S1において前記制御部11により実行される前記処方チェックに含まれる前記アレルギーチェック処理の一例について説明する。前記アレルギーチェック処理は、前記処方データに含まれる薬品ごとに実行される。即ち、前記処方データに複数種類の薬品が含まれている場合には、複数の前記アレルギーチェック処理が並列又は直列で実行される。そして、前記アレルギーチェック処理では、処方薬品の投与によって患者にアレルギー症状が発現するおそれがあるか否かがチェックされる。以下、前記アレルギーチェック処理の対象となる前記処方データを対象処方データと称し、前記対象処方データに含まれる処方薬品を対象薬品と称し、前記対象処方データに含まれる患者コードに対応する患者(すなわち、前記対象薬品が投与される患者)を対象患者と称する。
<ステップS11>
図8に示されるように、ステップS11において、前記制御部11は、前記記憶部12に記憶される前記患者マスターD12から前記対象患者の前記アレルギー情報を読み出す。
<ステップS12>
ステップS12において、前記制御部11は、前記対象患者の前記アレルギー情報が存在するか否かを判断する。そして、前記制御部11は、前記アレルギー情報が存在する場合は(S12:Yes)、処理をステップS13に移行させ、前記対象患者の前記アレルギー情報が存在しない場合は(S12:No)、当該アレルギーチェック処理を終了させる。
<ステップS13>
ステップS13において、前記制御部11は、前記対象薬品の主成分を示す主成分情報(例えば、成分名、成分コードなど)を取得する。具体的に、前記制御部11は、前記対象処方データに含まれる前記薬品情報(例えば、薬品コード、薬品名称など)に基づいて、前記記憶部12に記憶される前記薬品データベースから前記対象薬品の主成分を示す前記主成分情報を取得する。以下では、当該ステップS13で取得された前記主成分情報を、第1主成分情報と称する。
<ステップS14>
ステップS14において、前記制御部11は、前記対象患者の前記アレルギー情報に対応する薬品の主成分を示す前記主成分情報を取得する。具体的に、前記制御部11は、前記アレルギー情報(例えば、薬品コード、薬品名称など)に基づいて、前記記憶部12に記憶される前記薬品データベースから前記アレルギー情報に対応する薬品の主成分を示す前記主成分情報を取得する。以下では、当該ステップS14で取得された前記主成分情報を、第2主成分情報と称する。
<ステップS15>
ステップS15において、前記制御部11は、前記第1主成分情報と前記第2主成分情報とに基づいて、前記対象薬品の主成分と前記アレルギー情報に対応する薬品の主成分とが一致しているか否かを判断する。そして、前記制御部11は、主成分が一致している場合は(S15:Yes)、処理をステップS18に移行させ、主成分が一致していない場合は(S15:No)、処理をステップS16に移行させる。
<ステップS16>
ステップS16において、前記制御部11は、前記記憶部12に記憶される前記アレルギー分類情報D22に基づいて、前記第1主成分情報に対応する成分が属する前記アレルギー分類と前記第2主成分情報に対応する成分が属する前記アレルギー分類とが一致しているか否かを判断する。そして、前記制御部11は、前記アレルギー分類が一致している場合は(S16:Yes)、処理をステップS18に移行させ、前記アレルギー分類が一致していない場合は(S16:No)、処理をステップS17に移行させる。
<ステップS17>
ステップS17において、前記制御部11は、前記記憶部12に記憶される前記成分グループ情報D23に基づいて、前記第1主成分情報に対応する成分が属する前記成分グループと前記第2主成分情報に対応する成分が属する前記成分グループとが一致しているか否かを判断する。そして、前記制御部11は、前記成分グループが一致している場合は(S17:Yes)、処理をステップS18に移行させ、前記成分グループが一致していない場合は(S17:No)、当該アレルギーチェック処理を終了させる。
<ステップS18>
ステップS18において、前記制御部11は、当該アレルギーチェック処理の判定結果を出力する出力処理を実行する。具体的に、前記制御部11は、当該アレルギーチェック処理の判定結果がエラーである旨を報知するエラー報知処理を実行する。例えば、前記制御部11は、前記エラーを報知するためのエラー報知画面(不図示)を前記サーバー1の表示装置14又は前記クライアント端末2の表示装置24などに表示させる。そして、前記制御部11は、当該アレルギーチェック処理を終了させる。なお、前記制御部11は、当該ステップS18に係る出力処理を、前記病棟側鑑査処理S2又は前記調剤側鑑査処理S4などで実行することも考えられる。
なお、前記ステップS18において、前記制御部11は、前記ステップS15から前記ステップS18に処理が移行した場合と、前記ステップS16から前記ステップS18に処理が移行した場合と、前記ステップS17から前記ステップS18に処理が移行した場合とで、前記アレルギーチェック処理の判定結果の出力態様を異ならせてもよい。例えば、前記ステップS15又は前記ステップS16から前記ステップS18に処理が移行した場合は、前記制御部11は、強制発行操作(すなわち、報知されたエラーに問題がないと判断してエラーを承認する操作)が受け付けられない前記エラー報知画面を表示してもよい。一方、前記ステップS17から前記ステップS18に処理が移行した場合は、前記制御部11は、前記強制発行操作が受け付けられる前記エラー報知画面(例えば、強制発行ボタン又は承認ボタンを含む前記エラー報知画面)を表示してもよい。そして、前記制御部11は、前記強制発行操作を受け付けた場合に、前記エラー報知画面を閉じて前記アレルギーチェック処理を終了させ、前記処方データを後段の処理に移行させてもよい。
以上説明したように、前記医療支援システム10では、前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が、前記処方データに対応する患者の前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かが判定される。そして、前記判定結果に基づいて前記処方データに対するアレルギーチェック結果が出力される。従って、患者の体内で発生する成分を考慮したアレルギーチェックが可能となり、アレルギーチェックにおけるチェック漏れを低減することが可能である。
なお、図6に示される前記成分グループ情報D23では、一部の成分グループ(例えば、「インドメタシン」の成分グループ)において、成分グループ名と同一名称の成分が前記成分グループに含まれている。しかしながら、仮に前記成分グループ情報D23において、例えば「インドメタシン」の成分グループに含まれる成分の成分識別情報として「インドメタシン」の成分名又は成分コードが記憶されていなかったとしても、「インドメタシン」の成分グループに「インドメタシン」の成分が含まれることは成分グループ名から自明である。よって、他の実施形態では、成分グループ名と同一名称の成分については、前記成分グループ情報D23に記憶されなくてもよい。
また、他の実施形態では、前記制御部11は、前記成分グループ情報D23において各成分グループに含まれる成分のうち、前記判定処理部113による判定において用いられる成分を、操作入力に応じて前記類似種別ごとに個別に設定してもよい。例えば、前記制御部11は、前記類似種別ごとに設けられたフラグの値を操作入力に応じて変更する。そして、前記判定処理部113は、前記成分グループ情報D23において各成分グループに含まれる成分のうち、前記フラグが所定値となっている成分のみを参照して判定を行う。これにより、必要に応じて、例えば、前記類似種別が「代謝」となっている成分は無視し、前記類似種別が「同一成分」又は「遊離」となっている成分だけを参照してアレルギーチェックを行うことが可能となる。
[発明の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される発明の技術的思想について付記する。また、以下に付記する各構成及び各処理機能を取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
<付記1>
処方データに含まれる処方薬品を識別可能な薬品情報を取得する第1取得処理部と、
前記処方データに対応する患者のアレルギー成分を識別可能なアレルギー情報を取得する第2取得処理部と、
前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が、前記処方データに対応する患者の前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを判定する判定処理部と、
前記判定処理部の判定結果に基づいて前記処方データに対するアレルギーチェック結果を出力する出力処理部と、
を備えるアレルギー判定システム。
<付記2>
前記判定処理部は、患者の体内で発生する成分に基づいて分類された成分グループを示す成分グループ情報に基づいて、前記処方薬品に含まれる成分と前記アレルギー成分とが同一の前記成分グループに属する場合に、前記処方薬品が、前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定する、
付記1に記載のアレルギー判定システム。
<付記3>
前記アレルギー情報は、薬品を識別可能な薬品情報であり、
前記判定処理部は、前記アレルギー情報に対応する薬品の主成分、又は当該薬品の投与により患者の体内で発生する成分を前記アレルギー成分とみなして判定を実行する、
付記2に記載のアレルギー判定システム。
<付記4>
前記アレルギー情報は、薬品を識別可能な薬品情報であり、
前記判定処理部は、患者の体内で発生する成分に基づいて分類された成分グループを示す成分グループ情報に基づいて、前記処方薬品と前記アレルギー情報に対応する薬品とが同一の前記成分グループに属する場合に、前記処方薬品が、前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定する、
付記1に記載のアレルギー判定システム。
<付記5>
前記判定処理部は、患者の体内で発生する成分に基づいて分類された成分グループを示す成分グループ情報に基づいて、前記処方薬品と前記アレルギー成分とが同一の前記成分グループに属する場合に、前記処方薬品が、前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定する、
付記1に記載のアレルギー判定システム。
<付記6>
前記成分グループは、患者の体内で遊離により同一成分が発生する薬品又は成分を含む、
付記2~5のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
<付記7>
前記成分グループは、患者の体内で代謝により同一成分が発生する薬品又は成分を含む、
付記2~6のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
<付記8>
前記判定処理部は、
前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一であるか否かを判定する第1判定処理と、
前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とについて、薬品にもともと含まれる成分に基づいて分類されたアレルギー分類が同一であるか否かを判定する第2判定処理と、
前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が、当該処方データに対応する患者の前記アレルギー薬品又は前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを判定する第3判定処理と、
を実行可能であり、
前記出力処理部は、前記第1判定処理、前記第2判定処理、及び前記第3判定処理の少なくとも一つの判定結果に基づいてアレルギーチェック結果を出力する、
付記1~7のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
<付記9>
前記第1判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一ではないと判定された場合は、前記第2判定処理が実行され、前記第1判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一であると判定された場合は、前記第2判定処理が実行されることなしに前記出力処理部によりアレルギーチェック結果が出力される、
付記8に記載のアレルギー判定システム。
<付記10>
前記第2判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一のアレルギー分類に属していないと判定された場合は、前記第3判定処理が実行され、前記第2判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一のアレルギー分類に属していると判定された場合は、前記第3判定処理が実行されることなしに前記出力処理部によりアレルギーチェック結果が出力される、
付記9に記載のアレルギー判定システム。
<付記11>
前記出力処理部は、前記第1判定処理の判定結果と、前記第2判定処理の判定結果と、前記第3判定処理の判定結果とを相互に識別可能に出力する、
付記8~10のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
<付記12>
前記成分グループ情報に含まれる前記成分グループごとに、前記判定処理部による判定において当該成分グループを用いるか否かを操作入力に応じて任意に設定可能な設定処理部を更に備える、
付記2~7のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
<付記13>
前記出力処理部は、アレルギーチェック結果の表示、印刷、又はデータ送信の少なくとも一つを実行可能である、
付記1~12のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
<付記14>
一又は複数のプロセッサーに、
処方データに含まれる処方薬品を識別可能な薬品情報を取得することと、
前記処方データに対応する患者のアレルギー成分を識別可能なアレルギー情報を取得することと、
前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が、前記処方データに対応する患者の前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを判定することと、
前記判定結果に基づいて前記処方データに対するアレルギーチェック結果を出力することと、
を実行させるアレルギー判定プログラム。
1 :サーバー
11:制御部
12:記憶部
13:通信I/F
14:操作装置
15:表示装置
16:ドライブ装置
2 :クライアント端末
21:制御部
22:記憶部
23:通信I/F
24:操作装置
25:表示装置
26:ドライブ装置
3 :調剤機器
4 :プリンター
5 :通信網
6 :上位システム
10:医療支援システム

Claims (14)

  1. 薬品マスターで薬品ごとに対応付けて登録された薬品成分とは別に薬品について患者の体内で発生する成分として登録された成分情報が記憶される記憶部と、
    処方データに含まれる処方薬品を識別可能な薬品情報を取得する第1取得処理部と、
    前記処方データに対応する患者のアレルギー成分を識別可能なアレルギー情報を取得する第2取得処理部と、
    前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が、前記処方データに対応する患者の前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを前記成分情報に基づいて判定する判定処理部と、
    前記判定処理部の判定結果に基づいて前記処方データに対するアレルギーチェック結果を出力する出力処理部と、
    を備えるアレルギー判定システム。
  2. 前記成分情報は、患者の体内で発生する成分に基づいて分類された成分グループを示す成分グループ情報を含み、
    前記判定処理部は、前記成分グループ情報に基づいて、前記処方薬品に含まれる成分と前記アレルギー成分とが同一の前記成分グループに属する場合に、前記処方薬品が、前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定する、
    請求項1に記載のアレルギー判定システム。
  3. 前記アレルギー情報は、薬品を識別可能な薬品情報であり、
    前記判定処理部は、前記アレルギー情報に対応する薬品の主成分、又は当該薬品の投与により患者の体内で発生する成分を前記アレルギー成分とみなして判定を実行する、
    請求項2に記載のアレルギー判定システム。
  4. 前記アレルギー情報は、薬品を識別可能な薬品情報であり、
    前記成分情報は、患者の体内で発生する成分に基づいて分類された成分グループを示す成分グループ情報を含み、
    前記判定処理部は、前記成分グループ情報に基づいて、前記処方薬品と前記アレルギー情報に対応する薬品とが同一の前記成分グループに属する場合に、前記処方薬品が、前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定する、
    請求項1に記載のアレルギー判定システム。
  5. 前記成分情報は、患者の体内で発生する成分に基づいて分類された成分グループを示す成分グループ情報を含み、
    前記判定処理部は、前記成分グループ情報に基づいて、前記処方薬品と前記アレルギー成分とが同一の前記成分グループに属する場合に、前記処方薬品が、前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であると判定する、
    請求項1に記載のアレルギー判定システム。
  6. 前記成分グループは、患者の体内で遊離又は代謝により同一成分が発生する薬品又は成分を含む、
    請求項2~5のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
  7. 前記判定処理部は、少なくとも遊離及び代謝を含む類似種別のうち操作入力に応じて設定された類似種別に対応する成分に基づいて判定を行う、
    請求項6に記載のアレルギー判定システム。
  8. 前記判定処理部は、
    前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一であるか否かを判定する第1判定処理と、
    前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とについて、薬品にもともと含まれる成分に基づいて分類されたアレルギー分類が同一であるか否かを判定する第2判定処理と、
    前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が、当該処方データに対応する患者のアレルギー薬品又は前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを判定する第3判定処理と、
    を実行可能であり、
    前記出力処理部は、前記第1判定処理、前記第2判定処理、及び前記第3判定処理の少なくとも一つの判定結果に基づいてアレルギーチェック結果を出力する、
    請求項1~7のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
  9. 前記第1判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一ではないと判定された場合は、前記第2判定処理が実行され、前記第1判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一であると判定された場合は、前記第2判定処理が実行されることなしに前記出力処理部によりアレルギーチェック結果が出力される、
    請求項8に記載のアレルギー判定システム。
  10. 前記第2判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一のアレルギー分類に属していないと判定された場合は、前記第3判定処理が実行され、前記第2判定処理において前記処方薬品の主成分と前記アレルギー成分とが同一のアレルギー分類に属していると判定された場合は、前記第3判定処理が実行されることなしに前記出力処理部によりアレルギーチェック結果が出力される、
    請求項9に記載のアレルギー判定システム。
  11. 前記出力処理部は、前記第1判定処理の判定結果と、前記第2判定処理の判定結果と、前記第3判定処理の判定結果とを相互に識別可能に出力する、
    請求項8~10のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
  12. 前記成分グループ情報に含まれる前記成分グループごとに、前記判定処理部による判定において当該成分グループを用いるか否かを操作入力に応じて任意に設定可能な設定処理部を更に備える、
    請求項2~7のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
  13. 前記成分グループ情報では、1種類の薬品が複数の成分グループに対応付けて登録可能である、
    請求項2~7のいずれかに記載のアレルギー判定システム。
  14. 一又は複数のプロセッサーに、
    処方データに含まれる処方薬品を識別可能な薬品情報を取得することと、
    前記処方データに対応する患者のアレルギー成分を識別可能なアレルギー情報を取得することと、
    前記処方データに含まれる薬品情報が示す処方薬品が、前記処方データに対応する患者の前記アレルギー成分と同一の成分が患者の体内で発生する薬品であるか否かを、薬品マスターで薬品ごとに対応付けて登録された薬品成分とは別に薬品について患者の体内で発生する成分として登録された成分情報に基づいて判定することと、
    前記判定結果に基づいて前記処方データに対するアレルギーチェック結果を出力することと、
    を実行させるアレルギー判定プログラム。
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