JP2016020892A - 制御装置 - Google Patents

制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016020892A
JP2016020892A JP2015051072A JP2015051072A JP2016020892A JP 2016020892 A JP2016020892 A JP 2016020892A JP 2015051072 A JP2015051072 A JP 2015051072A JP 2015051072 A JP2015051072 A JP 2015051072A JP 2016020892 A JP2016020892 A JP 2016020892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
gas concentration
concentration sensor
temperature
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015051072A
Other languages
English (en)
Inventor
匠 渡辺
Takumi Watanabe
匠 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015051072A priority Critical patent/JP2016020892A/ja
Priority to US14/681,272 priority patent/US20150362457A1/en
Publication of JP2016020892A publication Critical patent/JP2016020892A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/4065Circuit arrangements specially adapted therefor

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

【課題】濃度検出精度の低下が抑制された制御装置。
【解決手段】限界電流の流れる気体濃度センサを制御する制御装置であって、気体濃度センサに印加する電圧を制御する電圧制御部と、気体濃度センサを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗と、気体濃度センサの温度を検出する検出部と、を有する。電圧制御部は、フィードバック電圧を印加する電圧印加部を有する。電圧印加部は、気体濃度センサの温度に対応する限界電流が、被検出気体の濃度に依らずに気体濃度センサに流れるように、気体濃度センサの温度に応じてフィードバック電圧をフィードバック制御する。
【選択図】図11

Description

本発明は、気体濃度センサを制御する制御装置に関するものである。
特許文献1に示される、限界電流式のガス濃度センサに適用されるガス濃度検出装置が従来技術として知られている。このガス濃度検出装置は、各濃度レベルでの限界電流領域の幅に基づいて、ガス濃度センサへ印加する電圧の特性(印加電圧特性)を設定している。
特開2004−251891号公報
上記したように特許文献1に示されるガス濃度検出装置は、各濃度レベルでの限界電流領域の幅に基づいて印加電圧特性を設定している。この限界電流領域は限界電流の流れる印加電圧の範囲を示しているが、ガス濃度センサの温度に応じて変動する性質を有する。そのため温度の変化によって限界電流をガス濃度センサに流すことができなくなる虞がある。
そこで特許文献1に示されるガス濃度検出装置は、V−I座標において、温度の異なる同一の濃度レベルの限界電流領域の重複する領域をガス濃度センサに印加する電圧(印加電圧)が通るように、印加電圧特性を設定している。しかしながら温度の変化に応じて印加電圧の特性が変動する構成とはなっていない。したがって温度の変化によっては限界電流を気体濃度センサに流すことができなくなり、被検出気体の濃度検出精度が低下する虞がある。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、濃度検出精度の低下が抑制された制御装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために本願の第1発明は、電圧が印加されると自身の抵抗に応じた電流が流れ、印加される電圧が所定値を超えると、印加される電圧に依らずに自身を流れる電流が飽和し、被検出気体の濃度に応じた限界電流の流れる気体濃度センサ(200)を制御する制御装置であって、気体濃度センサに印加する電圧を制御する電圧制御部(10,50)と、気体濃度センサを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗(30)と、気体濃度センサの温度を検出する検出部(50)と、を有し、電圧制御部は、気体濃度センサに限界電流が流れるように電圧を印加する電圧印加部(12,50)を有し、電圧印加部は、検出部によって検出された気体濃度センサの温度に対応する限界電流が、被検出気体の濃度に依らずに気体濃度センサに流れるように、気体濃度センサの温度に応じて気体濃度センサに印加する電圧をフィードバック制御することを特徴とする。
このように本発明では、温度に対応する限界電流が、被検出気体の濃度に依らずに気体濃度センサ(200)を流れるように、気体濃度センサ(200)の温度に応じて気体濃度センサ(200)に印加する電圧(以下、フィードバック電圧と示す)がフィードバック制御される。これにより、温度が変化したとしても限界電流を気体濃度センサ(200)に流せなくなることが抑制され、被検出気体の濃度検出精度の低下が抑制される。すなわち、被検出気体の濃度検出精度のロバスト性が向上される。
本願の第2発明では、電圧印加部は、気体濃度センサの電流に追従して気体濃度センサに印加する電圧をフィードバック制御しており、気体濃度センサに印加される電圧と流れる電流との関係を示すV−I座標において、気体濃度センサの温度の増減に応じて、電圧変化量によって電流変化量を割って成る気体濃度センサに印加する電圧の傾きを増減する。
V−I座標において気体濃度センサ(200)の抵抗に応じた電流の傾きは、温度が上昇すると急になり、温度が下降すると緩やかになる。そこで上記したように電圧印加部(12,50)は、気体濃度センサ(200)の温度の増減に応じてV−I座標におけるフィードバック電圧の傾きを増減する。そのために温度が上昇するとフィードバック電圧の傾きが急になり、温度が下降するとフィードバック電圧の傾きが緩やかになる。このようにセンサ電流の時間変化と気体濃度センサ(200)の温度それぞれに対して追従するようにフィードバック電圧がフィードバック制御される。これにより温度が変化したとしても、限界電流を気体濃度センサ(200)に流せなくなることが抑制され、被検出気体の濃度検出精度の低下が抑制される。すなわち、被検出気体の濃度検出精度のロバスト性が向上される。
なお、特許請求の範囲に記載の請求項、および、課題を解決するための手段それぞれに記載の要素に括弧付きで符号をつけているが、この括弧付きの符号は実施形態に記載の各構成要素との対応関係を簡易的に示すためのものであり、実施形態に記載の要素そのものを必ずしも示しているわけではない。括弧付きの符号の記載は、いたずらに特許請求の範囲を狭めるものではない。
第1実施形態に係る制御装置の概略構成を示す回路図である。 濃度の異なるセンサ電流を示すグラフ図である。 センサ温度の低下によるセンサ電流の変化を示すグラフ図である。 掃引電圧を示す波形図である。 掃引電圧を示す波形図である。 インピーダンスの温度依存性を示すグラフ図である。 アドミタンスの温度依存性を示すグラフ図である。 図3に示すセンサ電流に対応するフィードバック電圧を示すグラフ図である。 フィードバック電圧の変形例を示すグラフ図である。 フィードバック電圧の変形例を示すグラフ図である。 フィードバック電圧の変形例を示すグラフ図である。 図8に示すフィードバック電圧を生成する制御装置を示す回路図である。 図9に示すフィードバック電圧を生成する制御装置を示す回路図である。 図10に示すフィードバック電圧を生成する制御装置を示す回路図である。 図11に示すフィードバック電圧を生成する制御装置を示す回路図である。 図13に示す制御装置の変形例を示す回路図である。
以下、本発明に係る制御装置が、内燃機関の排気ガスに含まれる酸素濃度を検出する気体濃度センサの制御を行う場合の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図8に基づいて本実施形態に係る制御装置100を説明する。図2,3,8に示す座標は、気体濃度センサ200に印加される電圧と流れる電流との関係を示すV−I座標である。横軸が電圧を示し、縦軸が電流を示している。そしてこれらの図面に記すセンサ電流は、空燃比AFがリーンの場合(AF=18、大気)のみを示している。ただし、空燃比AFがリッチの場合においても、センサ電流は空燃比がリーンの場合と同様の振る舞いを示す。また図6に示す座標は、気体濃度センサ200の温度とインピーダンスとの関係を示しており、横軸が温度を示し、縦軸がインピーダンスを示している。そして図7に示す座標は、気体濃度センサ200の温度とアドミタンスとの関係を示しており、横軸が温度を示し、縦軸がアドミタンスを示している。
制御装置100の制御する気体濃度センサ200は、内燃機関の排気ガスの通る排気管に設けられる。気体濃度センサ200は限界電流式酸素センサであり、図示しないが、拡散抵抗層に第1電極、固体電解質、第2電極が順次積層されて成る。拡散抵抗層は小孔を有する多孔質のアルミナなどから成り、第1電極と第2電極は白金などから成る。そして固体電解質はジルコニア固体電解質である。拡散抵抗層を介して第1電極に排気ガスが流入され、第2電極は大気に開放されている。第1電極は気体濃度センサ200の第2端子200bに接続され、第2電極が第1端子200aに接続されている。以下においては第1電極を排気側電極、第2電極を大気側電極と示す。
気体濃度センサ200は排気ガスに含まれている空気と燃料の比(空燃比)に応じて電流の流動方向が変わる。気体濃度センサ200は内燃機関にて空気と燃料とが過不足なく反応される理想的な空燃比(理想空燃比)よりも排気ガスの空燃比が高い(酸素濃度が濃い)場合、大気側電極から排気側電極へと電流を流し、空燃比が低い(酸素濃度が薄い)場合、排気側電極から大気側電極へと電流を流す。換言すれば、気体濃度センサ200は空燃比がリーンの場合に大気側電極から排気側電極へと電流を流し、空燃比がリッチの場合に排気側電極から大気側電極へと電流を流す。
排気ガスの空燃比が理想空燃比よりも高い場合(排気ガスの空燃比がリーンの場合)、排気ガスに含まれる酸素分子が排気側電極へ吸入される。吸入された酸素分子はイオン化して固体電解質へと移動し、固体電解質を介して大気側電極へと移動する。そして大気側電極においてイオン化した酸素が酸素分子に戻されて、大気へ放出される。このように排気ガスの空燃比がリーンの場合、排気側電極から大気側電極へとイオン化した酸素が流れる。換言すれば、空燃比がリーンの場合、大気側電極から排気側電極へと電流が流れる。これとは異なり、排気ガスの空燃比が理想空燃比よりも低い場合(排気ガスの空燃比がリッチの場合)、大気に含まれる酸素分子が大気側電極へ吸入される。吸入された酸素分子はイオン化して固体電解質へと移動し、固体電解質を介して排気側電極へと移動する。そして排気側電極においてイオン化した酸素が酸素分子に戻されて、排気ガスへ放出される。この排気側電極から放出された酸素分子は、排気ガスに含まれる未燃ガス(一酸化炭素、塩化水素、水素など)と反応する。このように排気ガスの空燃比がリッチの場合、大気側電極から排気側電極へとイオン化した酸素が流れる。換言すれば、空燃比がリッチの場合、排気側電極から大気側電極へと電流が流れる。
図2に示すように気体濃度センサ200を流れる電流(以下、センサ電流と示す)の電流値は、印加電圧が低い場合、印加電圧の上昇にともなって徐々に上昇する。その上昇度は気体濃度センサ200の抵抗値によって決定される。しかしながら印加電圧が所定値を超えると、イオン化した酸素の移動が拡散抵抗層によって制限され、センサ電流が飽和する。これは、排気ガスの空燃比がリーンの場合、排気ガスに含まれる酸素分子の吸入が抵抗拡散層によって制限されてセンサ電流が飽和するためである。また排気ガスの空燃比がリッチの場合、未燃ガスと酸素分子との反応が拡散抵抗層によって制限され、センサ電流が飽和するためである。このように排気ガスの空燃比に依らずにセンサ電流が飽和し、気体濃度センサ200に限界電流が流れる。図2に示すように限界電流の電流値は、排気ガスに含まれる酸素濃度(空燃比)に正比例する。したがって限界電流を検出することで酸素濃度を検出することができる。なお、限界電流の流れている気体濃度センサ200にさらに高い過剰な電圧を印加すると、センサ電流は限界電流からさらに上昇し始める。これは、排気ガスの空燃比がリーンの場合、第1電極にて排気ガスに含まれる水の電気分解が生じ、排気ガスの空燃比がリッチの場合、第1電極にて排気ガスに含まれる未燃ガスの反応が進むためである。
以下では、図2に示すようにV−I座標における抵抗値と印加電圧に応じたセンサ電流の流れる領域を抵抗支配領域、印加電圧に依らずに限界電流の流れる領域を限界電流領域、限界電流以上の電流の流れる領域を過剰電圧領域と示す。この限界電流領域の幅は、限界電流が流れるのに最低限必要な第1電圧(上記した所定値)と、限界電流よりも大きな電流が流れ始めるのに最低限必要な第2電圧とによって定められる。
上記したように抵抗支配領域でのセンサ電流は抵抗値と印加電圧に依存する。この気体濃度センサ200の抵抗値は気体濃度センサ200の温度(以下、センサ温度と示す)に反比例する性質を有する。したがってセンサ温度が低下すると抵抗値が上昇し、抵抗支配領域におけるセンサ電流の変化量(傾き)が低くなる。したがって図3にセンサ温度の低下したセンサ電流を破線で示すように、センサ温度が低下すると第1電圧が上昇し、より高い電圧を印加しなければ気体濃度センサ200に限界電流が流れなくなる。このように第1電圧はセンサ温度に反比例する性質を有する。
以下においては、上記した気体濃度センサ200を制御する制御装置100の構成要素について個別に説明する。
図1に示すように制御装置100は、電圧制御部10と、電流検出用抵抗30と、処理部50と、を有する。電圧制御部10は気体濃度センサ200に印加する電圧を制御するものであり、電流検出用抵抗30は気体濃度センサ200を流れる電流を検出するためのものである。そして処理部50は電圧制御部10を制御するとともに、気体濃度センサ200の温度を検出するものである。
電圧制御部10は掃引回路11と電圧印加部12を有する。掃引回路11は、図4および図5に示すように電圧値が時間的に変動し、且つ、電圧値が正負に反転する掃引電圧を気体濃度センサ200に印加し、電圧印加部12は図8に示すように気体濃度センサ200に限界電流が流れるように電圧を印加する。電圧印加部12はセンサ温度とセンサ電流に応じた電圧(以下、フィードバック電圧と示す)を気体濃度センサ200に印加しており、その時間変動はmsオーダーである。これに対して掃引回路11が印加する掃引電圧の時間変動はμsオーダーである。したがって掃引電圧はフィードバック電圧に対して時間的に変動する。フィードバック電圧が印加されている際に掃引電圧が所定周期で印加される。この掃引電圧の印加されている際にセンサ電流の時間的な変化量ΔIと、気体濃度センサ200に印加される電圧(以下、センサ電圧と示す)の時間的な変化量ΔVとが処理部50によって検出される。
図6および図7に示すように気体濃度センサ200のインピーダンスとその逆数であるアドミタンスそれぞれは温度依存性がある。すなわちインピーダンスはセンサ温度に反比例する性質を有し、アドミタンスはセンサ温度に正比例する性質を有する。そのため、インピーダンス若しくはアドミタンスを求め、その求めたインピーダンス若しくはアドミタンスと図6若しくは図7に示す温度依存性とに基づくことでセンサ温度を算出することができる。このインピーダンス若しくはアドミタンスは、掃引電圧を印加している際のセンサ電流とセンサ電圧それぞれの時間的な変化量ΔI、ΔVに基づいて算出することができる。
なお、図4に示すように掃引電圧の電圧値を負から正へと反転させている。これは掃引電圧の印加によって気体濃度センサ200に蓄積された電荷を放電するためである。もちろんフィードバック電圧の印加によっても気体濃度センサ200に電荷が蓄積される。しかしながら、その時間変化量は掃引電圧に比べて低いため、電荷は自然放電される。したがって掃引電圧の印加時のように、気体濃度センサ200に蓄積された電荷を放電するためにフィードバック電圧の正負を反転させることは行われない。なお図5に示すように掃引電圧の電圧値を正から負へと反転させてもよい。
本実施形態に係る電圧印加部12は、処理部50から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換し、その変換した信号の電圧を気体濃度センサ200へ印加するDA変換回路である。したがって本実施形態に係る電圧印加部12は図8に示す電圧特性を有するフィードバック電圧そのものを生成してはいない。このような電圧特性を有するフィードバック電圧は処理部50にて生成される。電圧印加部12と処理部50とによって、特許請求の範囲に記載の電圧印加部が構成されている。
掃引電圧が印加されていない時のセンサ電流とセンサ電圧とが処理部50によって検出される。上記したように気体濃度センサ200に限界電流が流れるが、それは空燃比に依存している。したがってフィードバック電圧の印加によって限界電流の流れている際のセンサ電流(センサ電圧の電圧値に依らずに電流値が一定の時のセンサ電流)を検出することで、空燃比を検出することができる。なお、気体濃度センサ200は空燃比がリッチの場合に起電力が理想空燃比時よりも上昇し、空燃比がリーンの場合に起電力が理想空燃比時よりも下降する性質を有する。したがって空燃比に対する起電力の変動が緩やかな場合、起電力の電圧値を検出することで空燃比を検出することもできる。この空燃比に対する起電力の変動量は、上記した抵抗拡散層の材料や構造によって決定することができる。
電圧制御部10は、上記した掃引回路11と電圧印加部12の他に、掃引回路11に対応する第1バッファ13、および、電圧印加部12に対応する第2バッファ14を有する。第1バッファ13は第1オペアンプ13aと入力抵抗13b,13cを有し、第2バッファ14は第2オペアンプ14aと入力抵抗14b,14cを有する。図1に示すように第1オペアンプ13aの出力端子は電流検出用抵抗30を介して第2端子200bに接続されている。そして第1オペアンプ13aの2つの入力端子の内の一方が入力抵抗13bを介して掃引回路11と接続され、残りの他方が入力抵抗13cを介して電流検出用抵抗30と第2端子200bとの間の第1中点M1に接続されている。この構成により、第1中点M1が掃引回路11から出力される電圧と同電位となっている。
図1に示すように掃引回路11には電源からグランドに向かって直列接続された2つの抵抗11a,11bの中点電圧が入力されている。掃引回路11によって掃引電圧が印加されない期間、この抵抗11a,11bの中点電圧が掃引回路11から出力される。したがって掃引回路11によって掃引電圧が印加されない期間、第1中点M1の電位は抵抗11a,11bの中点電圧と同電位となり一定である。しかしながら掃引回路11によって掃引電圧が印加される期間、第1中点M1は掃引電圧と同電位となり、時間的に変動する。また、電流検出用抵抗30と第1オペアンプ13aとの間の第2中点M2の電位は、掃引電圧の印加に関わらず、センサ電流に応じて変動する。したがって掃引回路11によって掃引電圧が印加されない期間に第1中点M1に対する第2中点M2の電位の変動を検出することで、フィードバック電圧に応じたセンサ電流を検出することができる。また掃引回路11によって掃引電圧が印加されている期間に第1中点M1に対する第2中点M2の電位の変動を検出することで、掃引電圧に応じたセンサ電流を検出することができる。
上記した第2バッファ14は第1バッファ13と同様の構成となっている。すなわち、第2バッファ14の有する第2オペアンプ14aの出力端子は第1端子200aに接続されている。そして第2オペアンプ14aの2つの入力端子の内の一方が入力抵抗14bを介して電圧印加部12と接続され、他方が入力抵抗13cを介して第2オペアンプ14aの出力端子と第1端子200aとの間の第3中点M3に接続されている。この構成により、第3中点M3が電圧印加部12から出力される電圧と同電位となっている。以上により、気体濃度センサ200には中点M1、M3の電圧が印加される。したがってセンサ電圧は第1中点M1の電圧から第3中点M3の電圧を減算した値と成る。
電流検出用抵抗30は、図1に示すように第2端子200bと第1オペアンプ13aの出力端子との間に設けられている。電流検出用抵抗30の第2端子200b側の電位は第1中点M1と同電位であり、第1オペアンプ13a側の電位は第2中点M2と同電位となっている。以下、中点M1〜M3の電圧を中点電圧V1〜V3と示す。
処理部50は、電圧制御部10の駆動を制御し、センサ温度を検出するものである。処理部50は、電圧印加部12の駆動状態(フィードバック電圧の電圧値)にかかわらずに、掃引回路11を所定周期で駆動することで掃引電圧を気体濃度センサ200に印加する。処理部50は、図6に示す気体濃度センサ200のインピーダンスの温度特性および図7に示す気体濃度センサ200のアドミタンスの少なくとも一方と電流検出用抵抗30の抵抗値を記憶している。処理部50は掃引回路11によって掃引電圧を印加している際に、中点電圧V1〜V3を検出する。そして処理部50は、電圧差V1−V2の時間的な変化量と電流検出用抵抗30の抵抗値とに基づいてセンサ電流の時間的な変化量ΔIを検出し、電圧差V1−V3の時間的な変化量によってセンサ電圧の時間的な変化量ΔVを検出する。最後に処理部50はこれらセンサ電流とセンサ電圧それぞれの時間的な変化量ΔI、ΔVに基づいて気体濃度センサ200のインピーダンス若しくはアドミタンスを算出し、図6若しくは図7に示す温度特性によりセンサ温度を算出(検出)する。処理部50は特許請求の範囲に記載の検出部を含んでいる。
処理部50は算出したセンサ温度に基づいてフィードバック電圧をフィードバック制御する。すなわち処理部50は、センサ温度に対応する限界電流が、空燃比に依らずに気体濃度センサ200に流れるように、センサ温度に応じて電圧印加部12に出力するデジタル信号をフィードバック制御する。このデジタル信号がDA変換回路である電圧印加部12によってアナログ信号に変換されることで、上記したフィードバック電圧が第2バッファ14を介して気体濃度センサ200に印加される。以下においては説明を簡便とするために、処理部50からフィードバック電圧が出力される、と記載する。
処理部50はセンサ電流に追従してフィードバック電圧を制御しており、図8に示すようにV−I座標において、センサ温度の増減に応じて、電圧変化量によって電流変化量を割って成るフィードバック電圧の傾きを増減する。このような特性を有するフィードバック電圧を生成するためには、以下の処理をあらかじめ行っておく。すなわち、Nを2以上の自然数とすると、気体濃度センサ200の駆動温度域を第1〜第N温度域に区分し、第1〜第N温度域それぞれに対応する第1〜第Nフィードバック電圧を生成しておく。そしてこのN個のフィードバック電圧を処理部50に記憶させ、kを1以上N以下の自然数とすると、センサ温度が第k温度域に含まれる場合、処理部50から第kフィードバック電圧を出力させる。なお、もちろんではあるが、上記した第1〜第Nフィードバック電圧それぞれは第1〜第N温度域それぞれにおいて限界電流が流れるように決定される。
本実施形態においてフィードバック電圧はV−I座標において一次直線で表される。そして図8に示すようにフィードバック電圧はセンサ温度に応じて傾きが調整される。本実施形態ではN=2であり、第1温度域と第2温度域それぞれに対応する第1フィードバック電圧と第2フィードバック電圧を処理部50が記憶している。図8に実線で示すセンサ電流は第1温度域におけるセンサ電流の一例を示し、破線で示すセンサ電流は第2温度域におけるセンサ電流の一例を示している。第2温度域は第1温度域に比べてセンサ温度が低く、第2フィードバック電圧の傾きは、第1フィードバック電圧の傾きに対して緩やかになっている。このようにフィードバック電圧の傾きはセンサ温度の増減に応じて増減するようにあらかじめ調整されている。本実施形態ではフィードバック電圧の傾きがセンサ温度に正比例するようにあらかじめ調整されている。
なお、上記した各温度域におけるフィードバック電圧の特性(傾き)は以下のようにして決定される。Lを2以上の自然数とすると、第k温度域を自然数Lにて等分し、第1〜第L計測温度を定める。そして第1〜第L計測温度それぞれにおいて、酸素濃度によらずに限界電流の流れる特性を有する電圧を算出する。次いで算出した複数の特性を有する電圧の内、第1〜第L計測温度それぞれに対して共通する特性を有する電圧を選定する。こうすることで第k温度域において酸素濃度に依らずに限界電流の流れる特性(傾き)を有する第kフィードバック電圧を決定する。この決定方法は、換言すれば以下の通りとなる。すなわち、V−I座標に第1〜第L計測温度それぞれにおける各酸素濃度に対するセンサ電流をプロットする。そしてその複数のセンサ電流それぞれの限界電流を通る直線を設定する。こうすることで第kフィードバック電圧の特性(傾き)を決定する。
なお、限界電流を決定する第1電圧と第2電圧との間の真ん中の電圧を中間電圧とすると、V−I座標においてこの中間電圧を通るようにフィードバック電圧の特性は決定される。もちろん、センサ電流が3つ以上ある場合、全てのセンサ電流の中間電圧を通るようにフィードバック電圧の特性を設定することは難しくなる。しかしながら上記した1つの温度域における複数のセンサ電流の限界電流の中間電圧の近くを通るように、フィードバック電圧の特性が決定される。すなわち、各センサ電流の中間電圧とフィードバック電圧との離間距離が最小になるように、フィードバック電圧の特性が決定される。
最後に処理部50の処理をまとめて示す。処理部50は上記したようにセンサ温度を算出する。そして処理部50は算出したセンサ温度が上記した複数の温度域のどれであるのかを判定する。次いで処理部50は判定した温度域に対応するフィードバック電圧を気体濃度センサ200に印加し、気体濃度センサ200に限界電流を流す。最後に処理部50は限界電流を検出することで、排気ガスの酸素濃度を検出する。若しくは気体濃度センサ200の起電力の電圧値を検出することで空燃比を検出する。この気体濃度センサ200の起電力の電圧は第3中点電圧V3によって求めることができる。
次に、本実施形態に係る制御装置100の作用効果を説明する。上記したように、温度に対応する限界電流が、排気ガスの酸素濃度に依らずに気体濃度センサ200を流れるように、センサ温度に応じてフィードバック電圧がフィードバック制御される。これにより、温度が変化したとしても限界電流を気体濃度センサ200に流せなくなることが抑制され、排気ガスの酸素濃度検出精度の低下が抑制される。すなわち、被検出気体の濃度検出精度のロバスト性が向上される。
上記したようにV−I座標におけるセンサ電流の傾きは、温度が上昇すると急になり、温度が下降すると緩やかになる。これに対して処理部50は、センサ温度の増減に応じてフィードバック電圧の傾きを増減する。そのために温度が上昇するとフィードバック電圧の傾きが急になり、温度が下降するとフィードバック電圧の傾きが緩やかになる。このようにセンサ電流の時間変化とセンサ温度それぞれに対して追従するようにフィードバック電圧が制御される。これにより温度が変化したとしても、限界電流を気体濃度センサ200に流せなくなることが抑制され、排気ガスの酸素濃度検出精度の低下が抑制される。すなわち、排気ガスの酸素濃度検出精度のロバスト性が向上される。
V−I座標において、複数のセンサ電流の中間電圧とフィードバック電圧との離間距離が最小になるように、フィードバック電圧の特性が決定される。これによれば、例えば第1電圧と中間電圧との間の電圧が気体濃度センサ200に印加される構成と比べて、突発的な温度上昇などによって第1電圧が変動し、それによって限界電流を気体濃度センサ200に流せなくなることが抑制される。この結果、排気ガスの酸素濃度検出精度の低下が抑制され、排気ガスの酸素濃度検出精度のロバスト性が向上される。
なお、本実施形態ではフィードバック電圧の傾きをセンサ電流とセンサ温度とに応じて変化させる例を記載した。しかしながら図9に示すように、フィードバック電圧の傾きを一定にし、センサ温度に応じて、V−I座標のV軸におけるフィードバック電圧の値(センサ電流がゼロの時のフィードバック電圧の電圧値(以下、V切片と示す))を調整してもよい。上記したように限界電流の流れ始める第1電圧はセンサ温度に反比例する性質を有する。したがってV−I座標において第1電圧は温度が上昇すると原点に近づき、温度が下降すると原点から遠ざかる。したがって処理部50はセンサ温度の増減に応じてV切片を減増させる。すなわち処理部50は、温度が上昇するとV切片を原点に近づけ、温度が下降するとV切片を原点から遠ざける。こうすることで第1電圧の温度変化に追従するようにV切片の値を変化させる。これにより温度が変化したとしても、限界電流を気体濃度センサ200に流せなくなることが抑制され、排気ガスの酸素濃度検出精度の低下が抑制される。すなわち、排気ガスの酸素濃度検出精度のロバスト性が向上される。
図9ではフィードバック電圧の傾きが一定であり、センサ温度に応じてV切片が調整される例を示した。しかしながら図10に示すように、フィードバック電圧の傾きがゼロであり、センサ温度に応じてV切片だけが調整される構成を採用することもできる。
さらに言えば、図11に示すように、フィードバック電圧がセンサ電流に追随し、センサ温度に応じて傾きとV切片が調整される構成を採用することもできる。このようにセンサ温度に応じて傾きとV切片とを調整することで、排気ガスの酸素濃度検出精度のロバスト性がより効果的に向上される。なお、図9〜図11に示すフィードバック電圧は処理部50に記憶されている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では電圧印加部12がDAC回路であり、図8〜図11に示すセンサ温度に応じたフィードバック電圧が処理部50に記憶された例を示した。このように処理部50に記憶されたフィードバック電圧をアナログ信号に変換する以外に、例えば図12〜図15に示す制御装置100によって図8〜図11に示すフィードバック電圧をアナログ的に生成することもできる。
図12に示す電圧印加部12は差動増幅回路であり、フィードバック電圧の傾きを調整する傾き調整部15と、フィードバック電圧のV切片を生成するV切片生成部16と、を有する。傾き調整部15は、本実施形態に示した第2バッファ14の構成要素である第2オペアンプ14aと入力抵抗14b,14cを含み、V切片生成部16はセンサ電流がゼロの時の電圧(V切片)を第2オペアンプ14aに入力する機能を果たしている。
傾き調整部15はセンサ電流(センサ電圧)に応じてフィードバック電圧を上昇させるものであり、センサ温度に応じてその傾きが処理部50によって変更される。傾き調整部15は、上記した第2オペアンプ14aと入力抵抗14b,14cの他に、分圧抵抗17a,17bと、バッファ回路18と、直列抵抗19a,19b,19cと、スイッチ20と、帰還抵抗21と、を有する。この抵抗19a,19b,19c,21の抵抗値とスイッチ20の駆動状態によって第2オペアンプ14aの増幅率が調整され、フィードバック電圧の傾きが調整される。
図12に示すように、センサ電流の変動によって電位の変動する第2中点M2と、2つの抵抗11a,11bの中点とを接続する配線にバッファ回路22が設けられている。そして第2中点M2からバッファ回路22に向かって分圧抵抗17a,17bが順に直列接続され、分圧抵抗17a,17bの中点からグランドに向かって、バッファ回路18、直列抵抗19a,19b,19c、スイッチ20が順に直列接続されている。そして直列抵抗19a,19bの中点が入力抵抗14cを介して第2オペアンプ14aの他方の入力端子に接続され、直列抵抗19b,19cの中点が帰還抵抗21を介して第3中点M3に接
続されている。また上記したV切片生成部16は電源からグランドに向かって順に直列接続された分圧抵抗23a,23bを有し、その中点が入力抵抗14bを介して第2オペアンプ14aの一方の入力端子に接続されている。
以上に示した接続構成により第2オペアンプ14aには、センサ電流(第2中点電圧V2)とスイッチ20の駆動状態とによって定まる直列抵抗19a,19bの中点電位と、分圧抵抗23a,23bの中点電位とが入力される。そしてその増幅率がスイッチ20の駆動状態によって決められ、上記した入力電圧とその増幅率とに基づくフィードバック電圧が第2オペアンプ14aから出力される。直列抵抗19a,19bの中点電位は第1中点M1から第2中点M2へと向かうセンサ電流の増大に応じて減少する。したがって直列抵抗19a,19bの中点電位と分圧抵抗23a,23bの中点電位との差分値が増大する。この結果、図8に示すようにセンサ電流の増大に追随してフィードバック電圧も増大する。また、スイッチ20の駆動状態を制御することで、直列抵抗19aよりもグランド側の抵抗値が変更され、これによって第2オペアンプ14aの増幅率が調整される。この結果、フィードバック電圧のセンサ電流に対する増幅率が調整され、フィードバック電圧の傾きが図8に示すように調整される。このスイッチ20の駆動制御は処理部50によってセンサ温度に基づいて行われる。このスイッチ20のON抵抗がセンサ温度に応じて連続的に変化すように処理部50にて制御することで、フィードバック電圧の傾きを連続的に変化させることもできる。なお、V切片生成部16から出力される電圧はセンサ電流に依らずに一定なので、図8に示すようにセンサ電流がゼロにおけるフィードバック電圧の電圧値(V切片)が一定となっている。
図13に示す電圧印加部12も差動増幅回路であり、傾き調整部15とV切片生成部16を有する。図12に示す電圧印加部12とは異なり、図13に示す傾き調整部15は直列抵抗19cとスイッチ20を有さない。したがって図9に示すようにフィードバック電圧の傾きはセンサ温度に依らずに一定である。しかしながらV切片生成部16は、上記した分圧抵抗23a,23bの他に、抵抗24とスイッチ25を有する。抵抗24とスイッチ25は分圧抵抗23a,23bの中点からグランドに向かって順に直列接続されており、分圧抵抗23bと並列となっている。したがってスイッチ25の駆動状態を制御することで、分圧抵抗23aよりもグランド側の抵抗値が変更され、これによって図9に示すようにV切片電圧が二値的に変更される。このスイッチ25の駆動制御は処理部50によってセンサ温度に基づいて行われる。
図14に示す電圧印加部12は図13に示すV切片生成部16のみを有する。したがって図10に示すようにフィードバック電圧の傾きはゼロである。しかしながらV切片生成部16のスイッチ25の駆動状態を処理部50によってセンサ温度に基づいて制御されることで、図10に示すようにV切片電圧がセンサ温度に応じて二値的に変更される。
図15に示す電圧印加部12は図12に示す傾き調整部15と図13に示すV切片生成部16を有する。したがって処理部50がセンサ温度に基づいて傾き調整部15のスイッチ20とV切片生成部16のスイッチ25それぞれの駆動状態を制御することで、図11に示すようにフィードバック電圧の傾きとV切片電圧それぞれが変更される。
なお、図13ではV切片生成部16が分圧抵抗23a,23bの他に、分圧抵抗23bと並列接続される抵抗24とスイッチ25を有する例を示した。しかしながら分圧抵抗23bに並列接続される抵抗24とスイッチ25の数としては複数でもよい。例えば図16に示すように、抵抗24とスイッチ25とともに、分圧抵抗23bに並列接続される抵抗26とスイッチ27をV切片生成部16が有する構成を採用することもできる。これによれば、処理部50によってスイッチ25,27の駆動状態がセンサ温度に基づいて制御されることで、4種類のV切片を生成することができる。この4種類のV切片は、スイッチ25,27のオン状態とオフ状態とを組み合わせることで生成される。
また、図12では傾き調整部15が第2オペアンプ14a、入力抵抗14b,14c、分圧抵抗17a,17b、バッファ回路18、直列抵抗19a,19b、帰還抵抗21の他に、直列抵抗19cとスイッチ20を有する例を示した。この直列抵抗19cとスイッチ20の数としては、上記例に限定されず複数でもよい。図示しないが、複数の直列接続された直列抵抗19cとスイッチ20が並列接続された構成を採用することもできる。例えば2つの直列接続された直列抵抗19cとスイッチ20が並列接続された場合、処理部50によって2つのスイッチ20の駆動状態がセンサ温度に基づいて制御されることで、4種類の傾きを生成することができる。この4種類の傾きは、2つのスイッチ20のオン状態とオフ状態とを組み合わせることで生成される。
本実施形態では制御装置100が内燃機関の排気ガスに含まれる酸素濃度を検出する気体濃度センサ200の制御を行う例を示した。しかしながら制御装置100の制御対象としては上記例に依らず、被検出気体に含まれるH2O濃度やCO2濃度を検出する気体濃度センサを制御してもよい。
本実施形態ではフィードバック電圧がV−I座標において一次直線で表される例を示した。しかしながらフィードバック電圧としては上記例に限定されず、例えばV−I座標において曲線で表されてもよい。このようにフィードバック電圧を制御するためには、本実施形態で示したように、フィードバック電圧を処理部50にあらかじめ記憶させておく構成が考えられる。
本実施形態では気体濃度センサ200の駆動温度域が2つの温度域に区分され、これら2つの温度域それぞれに対応する第1フィードバック電圧と第2フィードバック電圧が処理部50に記憶された例を示した。しかしながら駆動温度域を区分する数としては上記例に限定されず、3つ以上でもよい。したがって3つ以上の温度域それぞれに対応するフィードバック電圧が処理部50に記憶されていてもよい。
本実施形態ではV−I座標において中間電圧を通るようにフィードバック電圧の特性が決定される例を示した。しかしながらフィードバック電圧の印加によって温度に依らずに限界電流が流れるのであれば、V−I座標において中間電圧を通るようにフィードバック電圧の特性が決定されなくともよい。
10・・・電圧制御部
11・・・掃引回路
12・・・電圧印加部
30・・・電流検出用抵抗
50・・・処理部
100・・・制御装置
200・・・気体濃度センサ

Claims (8)

  1. 電圧が印加されると自身の抵抗に応じた電流が流れ、印加される電圧が所定値を超えると、印加される電圧に依らずに自身を流れる電流が飽和し、被検出気体の濃度に応じた限界電流の流れる気体濃度センサ(200)を制御する制御装置であって、
    前記気体濃度センサに印加する電圧を制御する電圧制御部(10,50)と、
    前記気体濃度センサを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗(30)と、
    前記気体濃度センサの温度を検出する検出部(50)と、を有し、
    前記電圧制御部は、前記気体濃度センサに前記限界電流が流れるように電圧を印加する電圧印加部(12,50)を有し、
    前記電圧印加部は、前記検出部によって検出された前記気体濃度センサの温度に対応する前記限界電流が、前記被検出気体の濃度に依らずに前記気体濃度センサに流れるように、前記気体濃度センサの温度に応じて前記気体濃度センサに印加する電圧をフィードバック制御することを特徴とする制御装置。
  2. 前記電圧印加部は、前記気体濃度センサの電流に追従して前記気体濃度センサに印加する電圧をフィードバック制御しており、前記気体濃度センサに印加される電圧と流れる電流との関係を示すV−I座標において、前記気体濃度センサの温度の増減に応じて、電圧変化量によって電流変化量を割って成る前記気体濃度センサに印加する電圧の傾きを増減することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記限界電流が流れるのに最低限必要な電圧を第1電圧、前記限界電流よりも大きな電流が流れ始めるのに最低限必要な電圧を第2電圧とし、前記第1電圧と前記第2電圧との間の真ん中の電圧を中間電圧とすると、
    前記電圧印加部は、前記気体濃度センサの温度に対応する前記限界電流の前記中間電圧が前記気体濃度センサに印加されるように前記気体濃度センサに印加する電圧をフィードバック制御することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記電圧印加部は、前記気体濃度センサの温度の増減に応じて、前記気体濃度センサに印加される電圧と流れる電流との関係を示すV−I座標のV軸における前記気体濃度センサに印加する電圧の値を減増することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記V−I座標において、前記電圧印加部によって前記気体濃度センサに印加される電圧は一次直線で表されることを特徴とする請求項2〜4いずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記電圧印加部は、Nを2以上の自然数として、前記気体濃度センサの駆動温度域を第1〜第N温度域に区分すると、前記気体濃度センサに印加する電圧として、前記第1〜第N温度域それぞれに対応する第1〜第Nフィードバック電圧を有し、
    前記電圧印加部は、kを1以上N以下の自然数とすると、前記気体濃度センサの温度が第k温度域の場合、前記第k温度域に対応する第kフィードバック電圧を前記気体濃度センサに印加することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の制御装置。
  7. Lを2以上の自然数、前記第k温度域を前記自然数Lにて等分した各温度を第1〜第L計測温度とすると、前記第1〜第L計測温度それぞれにおいて各濃度の前記限界電流の流れる特性を有する電圧を算出し、算出した複数の特性の電圧に基づいて、前記第1〜第L計測温度それぞれに対して共通した特性を有する電圧を選定することで、前記第kフィードバック電圧が決定されることを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記電圧制御部は、前記電圧印加部の他に、前記気体濃度センサに時間的に電圧値が変動する掃引電圧を印加する掃引回路(11)を有し、
    前記検出部は、前記気体濃度センサのインピーダンス若しくはアドミタンスの温度特性を記憶しており、前記掃引電圧の前記気体濃度センサへの印加による前記気体濃度センサを流れる電流の変化および前記気体濃度センサに印加されている電圧の変化に基づいて前記インピーダンス若しくは前記アドミタンスを算出し、算出した前記インピーダンス若しくは前記アドミタンスと、前記インピーダンス若しくは前記アドミタンスの温度特性とに基づいて前記気体濃度センサの温度を検出することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の制御装置。
JP2015051072A 2014-06-17 2015-03-13 制御装置 Pending JP2016020892A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051072A JP2016020892A (ja) 2014-06-17 2015-03-13 制御装置
US14/681,272 US20150362457A1 (en) 2014-06-17 2015-04-08 Control unit for a gas concentration sensor

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124530 2014-06-17
JP2014124530 2014-06-17
JP2015051072A JP2016020892A (ja) 2014-06-17 2015-03-13 制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016020892A true JP2016020892A (ja) 2016-02-04

Family

ID=54835938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015051072A Pending JP2016020892A (ja) 2014-06-17 2015-03-13 制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150362457A1 (ja)
JP (1) JP2016020892A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108571395A (zh) * 2017-06-23 2018-09-25 株式会社电装 发动机温度测定装置及发动机温度测定方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10466296B2 (en) * 2017-01-09 2019-11-05 Analog Devices Global Devices and methods for smart sensor application
JP7081387B2 (ja) 2018-08-10 2022-06-07 株式会社デンソー 酸素センサ制御装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07225215A (ja) * 1992-12-02 1995-08-22 Nippondenso Co Ltd 酸素濃度判定装置
JPH11107830A (ja) * 1997-10-02 1999-04-20 Denso Corp 内燃機関の空燃比センサ系異常診断装置
JP2000081413A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Denso Corp ガス濃度検出装置
JP2000171439A (ja) * 1998-09-29 2000-06-23 Denso Corp ガス濃度検出装置
JP2002202285A (ja) * 2000-10-31 2002-07-19 Denso Corp ガス濃度検出装置
JP2011043522A (ja) * 2000-10-31 2011-03-03 Denso Corp ガス濃度検出装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07225215A (ja) * 1992-12-02 1995-08-22 Nippondenso Co Ltd 酸素濃度判定装置
JPH11107830A (ja) * 1997-10-02 1999-04-20 Denso Corp 内燃機関の空燃比センサ系異常診断装置
JP2000081413A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Denso Corp ガス濃度検出装置
JP2000171439A (ja) * 1998-09-29 2000-06-23 Denso Corp ガス濃度検出装置
JP2002202285A (ja) * 2000-10-31 2002-07-19 Denso Corp ガス濃度検出装置
JP2011043522A (ja) * 2000-10-31 2011-03-03 Denso Corp ガス濃度検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108571395A (zh) * 2017-06-23 2018-09-25 株式会社电装 发动机温度测定装置及发动机温度测定方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150362457A1 (en) 2015-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008203101A (ja) センサ制御装置、及び印加電圧特性の調整方法
JP5067442B2 (ja) 素子インピーダンス検出装置及びセンサユニット
KR20120098734A (ko) 배기 가스 센서를 진단하기 위한 장치 및 방법
JP5730318B2 (ja) 排ガスセンサの駆動制御のための装置及び方法
JP2016020892A (ja) 制御装置
JP2008530543A (ja) ガス測定センサ
JP3846058B2 (ja) ガス濃度検出装置
JP4327843B2 (ja) ガスセンサの駆動装置
JP2018179799A (ja) センサ装置およびセンサユニット
JP2006275628A (ja) センサ制御装置及び空燃比検出装置
JP5643898B2 (ja) ガスセンサを作動するための回路装置
JP6500715B2 (ja) 空燃比センサの制御装置
US9933389B2 (en) Sensor control apparatus and gas detection system
JP6321581B2 (ja) センサ制御装置及びガス検知システム
JP6032246B2 (ja) 制御回路
US10048240B2 (en) Control apparatus
JP2008070116A (ja) センサ制御装置、センサ制御方法
US10139359B2 (en) Sensor control apparatus and gas detection system
JP2017003463A (ja) ガスセンサ制御装置
JP2019070552A (ja) センサ制御装置およびセンサユニット
US9529019B2 (en) Impedance detector for oxygen concentration sensor element
KR20190066609A (ko) 람다 센서의 작동을 위한 제어 유닛
JP6720837B2 (ja) 空燃比センサ制御装置
KR101552025B1 (ko) 광대역 산소 센서 시뮬레이터
JP4107495B2 (ja) 空燃比演算装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170221