JP2016020764A - 冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドレン水蒸発皿のメンテナンス性を向上させると共に、冷媒漏れの危険性を低減する冷却装置を提供する。
【解決手段】圧縮機17と、凝縮器21と、膨張弁と、蒸発器14と、を順に冷媒が循環する冷凍サイクルを有し、前面側が開放され被冷却物を収納する冷却室と、少なくとも凝縮器21及び蒸発器14の結露水を貯留するドレン水蒸発皿18とを収納する機械室4と、を備えた冷却装置であって、機械室4内において前面側からドレン水蒸発皿18と、凝縮器21と、を順に配置し、ドレン水蒸発皿18は、機械室4の前面側から着脱が可能に機械室4内に設置された。
【選択図】図3
【解決手段】圧縮機17と、凝縮器21と、膨張弁と、蒸発器14と、を順に冷媒が循環する冷凍サイクルを有し、前面側が開放され被冷却物を収納する冷却室と、少なくとも凝縮器21及び蒸発器14の結露水を貯留するドレン水蒸発皿18とを収納する機械室4と、を備えた冷却装置であって、機械室4内において前面側からドレン水蒸発皿18と、凝縮器21と、を順に配置し、ドレン水蒸発皿18は、機械室4の前面側から着脱が可能に機械室4内に設置された。
【選択図】図3
Description
本発明は、ドレン水蒸発皿に引き出し構造を備えた冷却装置に関するものである。
従来の冷却装置の一例であるショーケースは、ショーケース本体の下方に機械室を配置し、冷却装置の冷媒回路の一部を構成する圧縮機と凝縮器及び凝縮器用送風機などが設置されると共に、ショーケースの運転を制御するための電装ボックスなどを設置している。さらに、機械室には、冷却器から滴下したドレン水を蒸発させるため、複数の蒸発板を有するドレン水蒸発皿も設置されている。
そして、機械室内には圧縮機を設置する固定基部と、固定基部に対してスライド可能な引出可能基部とを配置し、該引出可能基部の上に凝縮器、凝縮器用送風機およびドレン水蒸発皿を設置している。ドレン水蒸発皿内のドレン水は、ショーケース本体の前面側から吸い込んだ空気を凝縮器の排熱で暖め、ドレン水蒸発皿上の蒸発板間を通過させることで蒸発を促進させている。
また、引出可能基部上の凝縮器と固定基部上の圧縮機とを接続する冷媒配管を、引出可能基部の移動に対応できるように、伸縮可能な形状に形成している。当該冷媒配管は、例えば可撓性を有する銅管や、巻回形成したコイル形状もしくは蛇腹形状や蛇行形状に形成した銅管などで構成している。
このようなショーケースは、ドレン水蒸発皿上の蒸発板が経年劣化して目詰まりなどを起こしドレン水の蒸発能力が低下するため、引出可能基部の上に凝縮器、凝縮器用送風機およびドレン水蒸発皿を設置し、機械室内からドレン水蒸発皿を引き出し可能に構成することで蒸発板のメンテナンス性を確保している(特許文献1を参照)。
このように従来の冷却装置であるショーケースでは、引出可能基部の上に凝縮器、凝縮器用送風機およびドレン水蒸発皿を設置して機械室内からドレン水蒸発皿を引き出し可能に構成しているが、凝縮器の排熱をドレン水蒸発皿に供給する構造上、ショーケースの前面から見て凝縮器用送風機及び凝縮器の奥側にドレン水蒸発皿が設置されるためこれらを一体として引き出すこととなり、引出可能基部が大型化してドレン水蒸発皿のメンテナンス性が悪くなる問題があった。
また、引出可能基部上の凝縮器と固定基部上の圧縮機とを接続する冷媒配管を伸縮可能に構成しなければならないため、冷媒配管の構造が複雑になると共に、冷媒漏れの危険性が高まる問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ドレン水蒸発皿のメンテナンス性を向上させると共に、冷媒漏れの危険性を低減する冷却装置を提供することを目的としている。
本発明に係る冷却装置は、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を順に冷媒が循環する冷凍サイクルを有し、前面側が開放され被冷却物を収納する冷却室と、少なくとも凝縮器及び蒸発器の結露水を貯留するドレン水蒸発皿とを収納する機械室と、を備えた冷却装置であって、機械室内において前面側からドレン水蒸発皿と、凝縮器と、を順に配置し、ドレン水蒸発皿は、機械室の前面側から着脱が可能に機械室内に設置されたものである。
本発明に係る冷却装置によれば、機械室内において前面側からドレン水蒸発皿と、凝縮器と、を順に配置し、ドレン水蒸発皿を、機械室の前面側から着脱が可能に機械室内に設置することで、ドレン水蒸発皿のメンテナンス性を向上させると共に、冷媒漏れの危険性を低減することが可能となる。
以下、本発明に係る冷却装置としてショーケースを一例とし、実施の形態について添付図面を参照して説明する。なお、その他の冷却装置として、冷蔵庫や自動販売機、製氷機等、ドレン水蒸発皿を備えた装置にも本発明が適用可能である。
なお、以下で説明する構成は、一例であり、本発明に係る冷却装置は、そのような構成に限定されない。
また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。
また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
なお、以下で説明する構成は、一例であり、本発明に係る冷却装置は、そのような構成に限定されない。
また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。
また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るショーケースの外観斜視図である。
図2は、実施の形態1に係るショーケースのドレン水蒸発皿装着時の概略縦断面図である。
図3は、実施の形態1に係るショーケースのドレン水蒸発皿脱着時の概略縦断面図である。
図4は、実施の形態1に係るショーケースの冷凍サイクル及び制御回路を示すブロック図である。
図5は、実施の形態1に係るショーケースのドレン水蒸発皿の断面図である。
図1は、実施の形態1に係るショーケースの外観斜視図である。
図2は、実施の形態1に係るショーケースのドレン水蒸発皿装着時の概略縦断面図である。
図3は、実施の形態1に係るショーケースのドレン水蒸発皿脱着時の概略縦断面図である。
図4は、実施の形態1に係るショーケースの冷凍サイクル及び制御回路を示すブロック図である。
図5は、実施の形態1に係るショーケースのドレン水蒸発皿の断面図である。
<ショーケースの構成>
ショーケース1は、断熱材により所要の箱形状であるケース本体2を具備している。
ケース本体2は、その上部に、商品を陳列し冷蔵保存する冷却室3を配設する一方、その下部に機械室4を配設している。
ショーケース1は、断熱材により所要の箱形状であるケース本体2を具備している。
ケース本体2は、その上部に、商品を陳列し冷蔵保存する冷却室3を配設する一方、その下部に機械室4を配設している。
冷却室3は、その前面に、所要の商品を出入するための開口5を有している。また、冷却室3内には複数の陳列棚6,6,…を図中の上下方向に複数段並設している。
図2、3に示すように冷却室3は、図中、最上段の陳列棚6の上方に形成された内側上面パネル7、陳列棚6,6,…の背面側に形成された内側背面パネル8、底部に形成された内側底面パネル9により囲まれた内方に形成されている。これら内側上面パネル7、内側背面パネル8および内側底面パネル9は、断熱材により形成され、これら内側上面パネル7と内側背面パネル8の背面側に、図中の矢印方向に空気(冷気)を循環させる空気循環路10を画成している。
また、内側上面パネル7には、冷気(空気)を冷却室3内へ吹き出す冷気吹出口11を形成し、内側底面パネル9の開口5近くには、冷却室3内の冷気を吸い込む冷気吸込口12を形成している。そして、これら冷気吹出口11と冷気吸込口12は空気循環路10を介して連通している。
空気循環路10内には、その下方に、図2、3で示す冷凍サイクル13の一部を構成する冷却器としての蒸発器14と蒸発器用送風機15とを配設している。
冷凍サイクル13は、図4に示すように、圧縮機17、圧縮機17の吐出口17a、ドレン水蒸発皿18の加熱用配管19、凝縮器用送風機20を有する凝縮器21、ステップモータ等により駆動される膨張弁22、蒸発器用送風機15を有する蒸発器14、圧縮機17の吸込口17bを順次冷媒配管23により接続し、冷媒を循環させるように構成されている。圧縮機17は、運転周波数を制御することにより圧縮機17の所定時間当りの回転数(回転速度)を制御するインバータ16により駆動される。
上記圧縮機17、インバータ16、ドレン水蒸発皿18、凝縮器用送風機20、凝縮器21、膨張弁22は、ケース本体2下部の機械室4内に配設される。機械室4の前面側には、前面パネル28がケース本体2に対して開閉自在に取付けられ、外気に連通する排気口4aが開口している。また、排気口4aの上部には機械室4に連通する給気口4bが形成されている。給気口4bの前面側には、給気口4bの周囲を囲うように断面L形状の鍔部29が形成されている。
また、蒸発器14の下方には、この蒸発器14で発生する凝縮水であるドレン水を受けるドレン水受皿30が設置され、このドレン水受皿30に連通しドレン水を受けるドレン水蒸発皿18を機械室4内に配設している。蒸発器14の近傍には、蒸発器14に形成された霜を溶かす除霜手段として除霜ヒータ25が配設されている。
機械室4内は図2、3に示すように、仕切板4cにより水平方向に仕切られている。仕切板4cの下方には、ケース本体2の前面側から順番にドレン水蒸発皿18と、凝縮器21と、凝縮器用送風機20と、圧縮機17とが配置されている。仕切板4cの上方には、給気風路4dが形成されている。
ドレン水蒸発皿18の例えば外底面には、一平面上で蛇管状に折曲形成された加熱用配管19が添設されている。また、ドレン水蒸発皿18にはドレン水を含浸する不織布や濾紙等の吸水部材で形成された蒸発板18aが平行間隔を有して多数櫛歯状に立設され、凝縮器21を通過した温風を受けてドレン水の蒸発を促進するように構成されている。
また、制御器27は、配線を介して凝縮器用送風機20のファンモータ、蒸発器用送風機15のファンモータ、膨張弁22、インバータ16、と電気的に接続される。そして、制御器27は、冷却室3を所定の温度に維持するよう冷凍サイクル13を運転するため、凝縮器用送風機20のファンモータ、蒸発器用送風機15のファンモータ、膨張弁22、インバータ16等の容量制御を行う。
<ショーケースの動作、機能>
このような構成の実施の形態1に係るショーケースが運転を開始すると、圧縮機17が作動し、圧縮機17から吐出された高温高圧のガス冷媒が加熱用配管19内に通ることにより、ドレン水蒸発皿18を介してドレン水を加熱し、蒸発を促進させる。その後、凝縮器21で凝縮した液冷媒は、膨張弁22を通過して減圧され、蒸発器14で空気循環路10に流通する空気と熱交換し蒸発する。蒸発したガス冷媒は圧縮機17に再び吸引される。
このような構成の実施の形態1に係るショーケースが運転を開始すると、圧縮機17が作動し、圧縮機17から吐出された高温高圧のガス冷媒が加熱用配管19内に通ることにより、ドレン水蒸発皿18を介してドレン水を加熱し、蒸発を促進させる。その後、凝縮器21で凝縮した液冷媒は、膨張弁22を通過して減圧され、蒸発器14で空気循環路10に流通する空気と熱交換し蒸発する。蒸発したガス冷媒は圧縮機17に再び吸引される。
空気循環路10に流通する空気は蒸発器用送風機15の運転によって、冷却室3、冷気吸込口12、蒸発器用送風機15、蒸発器14、冷気吹出口11、冷却室3の順に循環する。一方、蒸発器14には、この循環空気に含まれる水分が霜となって付着するため、定期的に除霜運転を行う必要がある。除霜運転は、蒸発器14近傍に配置された除霜ヒータ25を運転する強制方式や、圧縮機17を停止させる自然除霜方式が採用可能である。蒸発器14の除霜によるドレン水は、凝縮水と同様にドレン水蒸発皿18に導かれる。
また、凝縮器用送風機20が運転されると、ケース本体2の前面側に設けた給気口4bから外気が給気風路4d内に流入する。流入した外気は、給気風路4d内をケース本体2の背面側に向けて進み、最背面側まで来ると風向を前面側に向けて折り返し、圧縮機17の周囲を通過して凝縮器用送風機20に吸引される、そして、凝縮器用送風機20から送風された外気は凝縮器21を通過して加熱され、ドレン水蒸発皿18の蒸発板18aの間を通過し蒸発板18aに含浸したドレン水を気化させる。この湿度の上昇した外気は排気口4aから機械室4の外部に排気される。
ドレン水蒸発皿18は、メンテナンスを行う際に、図3に示すように前面パネル28を開放することで、外部にスライドさせて取り出すことが可能である。前面パネル28は、機械室4の前面側にビスやヒンジ等で機械室4に対して開閉自在に取付けられている。ドレン水蒸発皿18は、ケース本体2の底板2a上に配設された加熱用配管19上をスライドさせて取り外すことができるように構成されている。ドレン水蒸発皿18の両側面は、例えば底板2aから機械室4内に突出する一対の位置決めレールに当接し、横方向の動きが規制され、ドレン水蒸発皿18が機械室4内で前後方向のみにスライドするようになっている。
また、機械室4内には、ドレン水蒸発皿18が装着されたか否かを判断する蒸発皿装着検出センサ24が設けられている。蒸発皿装着検出センサ24は、公知の光センサや接触式センサを採用することができる。
例えば接触式センサの場合には、機械室4の前面パネル28側からドレン水蒸発皿18を挿入したときに、装着位置に到達した段階で蒸発皿装着検出センサ24がドレン水蒸発皿18に接触して装着を検出し、制御器27が当該信号を受信してドレン水蒸発皿18が定位置に装着されたことを認識する。
例えば接触式センサの場合には、機械室4の前面パネル28側からドレン水蒸発皿18を挿入したときに、装着位置に到達した段階で蒸発皿装着検出センサ24がドレン水蒸発皿18に接触して装着を検出し、制御器27が当該信号を受信してドレン水蒸発皿18が定位置に装着されたことを認識する。
そして、蒸発皿装着検出センサ24がドレン水蒸発皿18の装着を検出していない場合に制御器27は冷凍サイクル13の運転を禁止する。また、ドレン水蒸発皿18が装着されていないことを外部に報知する。報知する手段としては、ショーケースに設けられた表示装置に表示を行う方式や、警報音を発報する方式、または外部監視装置に出力する方式などを採用することができる。
このように蒸発皿装着検出センサ24の検出値により冷凍サイクル13の運転を禁止することで、蒸発器14でドレン水が発生することを防止し、ドレン水が機械室4の外部に漏洩する事故を防ぐことができる。また、ドレン水蒸発皿18が装着されていないことを外部に報知することができるため、早期の運転再開が可能となる。
なお、ドレン水蒸発皿18は、上記のように加熱用配管19上に載置されているため、図5に示すようにドレン水蒸発皿18の底面に加熱用配管19が嵌る凹溝部18bを加熱用配管19の位置に対応させて形成し、加熱用配管19をレールとして使用してもよい。
<効果>
実施の形態1に係るショーケースは、凝縮器21を冷却するための外気をケース本体2の前面側の給気口4bから吸い込み、機械室4内を上下に2分する仕切板4c上方の給気風路4dから仕切板4c下方の流路へと風向を反転させ、再び前面側の排気口4aから機械室4外に排気する略U字状の風路としたため、ドレン水蒸発皿18がショーケースの前面側に配置されることとなり、機械室4の前面パネル28を開放するだけで簡単にドレン水蒸発皿18を機械室4の外部に取り出し、メンテナンスを行うことが可能となる。よって、従来のショーケースに比べてドレン水蒸発皿18のメンテナンス性が飛躍的に向上する。
実施の形態1に係るショーケースは、凝縮器21を冷却するための外気をケース本体2の前面側の給気口4bから吸い込み、機械室4内を上下に2分する仕切板4c上方の給気風路4dから仕切板4c下方の流路へと風向を反転させ、再び前面側の排気口4aから機械室4外に排気する略U字状の風路としたため、ドレン水蒸発皿18がショーケースの前面側に配置されることとなり、機械室4の前面パネル28を開放するだけで簡単にドレン水蒸発皿18を機械室4の外部に取り出し、メンテナンスを行うことが可能となる。よって、従来のショーケースに比べてドレン水蒸発皿18のメンテナンス性が飛躍的に向上する。
また、冷却室3から漏洩する冷気を鍔部29で囲った給気口4bから吸い込み、凝縮器21の排熱を排気口4aから前面側に排気することでショーケース前面のコールドアイルを減少させることができる。さらにこの冷気を凝縮器21に通して熱交換することで凝縮温度を低下させ、冷凍サイクル13の成績係数を向上させることができる。
この際、給気口4bの前面側には鍔部29が突出しているため、給気口4bと排気口4aとの間でショートサーキットを防止することができる。
この際、給気口4bの前面側には鍔部29が突出しているため、給気口4bと排気口4aとの間でショートサーキットを防止することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係るショーケースは、基本的な構造として実施の形態1に係るショーケースと同様であるが、凝縮器の冷却空気の風路の構成について実施の形態1に係るショーケースと異なっている。このため主にこの相違点について説明する。
図6は、実施の形態2に係るショーケースのドレン水蒸発皿装着時の概略縦断面図である。
図7は、実施の形態2に係るショーケースのドレン水蒸発皿脱着時の概略縦断面図である。
実施の形態2に係るショーケースは、基本的な構造として実施の形態1に係るショーケースと同様であるが、凝縮器の冷却空気の風路の構成について実施の形態1に係るショーケースと異なっている。このため主にこの相違点について説明する。
図6は、実施の形態2に係るショーケースのドレン水蒸発皿装着時の概略縦断面図である。
図7は、実施の形態2に係るショーケースのドレン水蒸発皿脱着時の概略縦断面図である。
<ショーケースの構成>
実施の形態1に係るショーケースにおいて凝縮器21を冷却するための空気の給気口4bは、ケース本体2の前面側に開口していたが、実施の形態2に係るショーケースでは、ケース本体2の上面かつ背面側に給気口4fを備えている。
給気口4fはケース本体2の背面側に位置する給気風路4gを通ってケース本体2の下部に配置された機械室4に連通している。
実施の形態1に係るショーケースにおいて凝縮器21を冷却するための空気の給気口4bは、ケース本体2の前面側に開口していたが、実施の形態2に係るショーケースでは、ケース本体2の上面かつ背面側に給気口4fを備えている。
給気口4fはケース本体2の背面側に位置する給気風路4gを通ってケース本体2の下部に配置された機械室4に連通している。
機械室4内には、ケース本体2の前面側から順番にドレン水蒸発皿18と、凝縮器21と、凝縮器用送風機20と、圧縮機17とが配置されている。また、機械室4の前面は、実施の形態1に係るショーケースと同様に開閉可能な前面パネル28で覆われている。前面パネル28には、排気口4aが開口している。
実施の形態2に係るショーケースにおいて凝縮器用送風機20が運転されると、図6に示すようにケース本体2の上面に設けた給気口4fから外気が給気風路4g内に流入する。流入した外気は、給気風路4g内をケース本体2の下側に向けて進み、最下部まで来ると風向を前面側に向けて曲折し、圧縮機17の周囲を通過して凝縮器用送風機20に吸引される。そして、凝縮器用送風機20から送風された外気は凝縮器21を通過して加熱され、ドレン水蒸発皿18の蒸発板18aの間を通過し蒸発板18aに含浸したドレン水を気化させる。この湿度の上昇した外気は排気口4aから機械室4の外部に排気される。
ドレン水蒸発皿18は、メンテナンスを行う際に、図7に示すように前面パネル28を開放することで、外部にスライドさせて取り出すことが可能である。ドレン水蒸発皿18は、実施の形態1と同様にケース本体2の底板2a上に配設された加熱用配管19上をスライドさせて取り外すことができるように構成されている。また、ドレン水蒸発皿18の両側面は、例えば底板2aから機械室4内に突出する一対の位置決めレールに当接し、横方向の動きが規制され、ドレン水蒸発皿18が機械室4内で前後方向のみにスライドするようになっている。
<効果>
実施の形態2に係るショーケースは、凝縮器21を冷却するための外気をケース本体2の上面の給気口4fから吸い込み、前面側の排気口4aから機械室4外に排気する略L字状の風路としたため、ドレン水蒸発皿18がショーケースの前面側に配置されることとなり、機械室4の前面パネル28を開放するだけで簡単にドレン水蒸発皿18を機械室4の外部に取り出し、メンテナンスを行うことが可能となる。よって、従来のショーケースに比べてドレン水蒸発皿18のメンテナンス性が飛躍的に向上する。
実施の形態2に係るショーケースは、凝縮器21を冷却するための外気をケース本体2の上面の給気口4fから吸い込み、前面側の排気口4aから機械室4外に排気する略L字状の風路としたため、ドレン水蒸発皿18がショーケースの前面側に配置されることとなり、機械室4の前面パネル28を開放するだけで簡単にドレン水蒸発皿18を機械室4の外部に取り出し、メンテナンスを行うことが可能となる。よって、従来のショーケースに比べてドレン水蒸発皿18のメンテナンス性が飛躍的に向上する。
1 ショーケース、2 ケース本体、2a 底板、3 冷却室、4 機械室、4a 排気口、4b 給気口、4c 仕切板、4d 給気風路、4f 給気口、4g 給気風路、5 開口、6 陳列棚、7 内側上面パネル、8 内側背面パネル、9 内側底面パネル、10 空気循環路、11 冷気吹出口、12 冷気吸込口、13 冷凍サイクル、14 蒸発器、15 蒸発器用送風機、16 インバータ、17 圧縮機、17a 吐出口、17b 吸込口、18 ドレン水蒸発皿、18a 蒸発板、18b 凹溝部、19 加熱用配管、20 凝縮器用送風機、21 凝縮器、22 膨張弁、23 冷媒配管、24 蒸発皿装着検出センサ、25 除霜ヒータ、27 制御器、28 前面パネル、29 鍔部、30 ドレン水受皿。
Claims (10)
- 圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を順に冷媒が循環する冷凍サイクルを有し、前面側が開放され被冷却物を収納する冷却室と、少なくとも前記凝縮器及び前記蒸発器の結露水を貯留するドレン水蒸発皿を収納する機械室と、を備えた冷却装置であって、
前記機械室内において前記前面側から前記ドレン水蒸発皿と、前記凝縮器と、を順に配置し、
前記ドレン水蒸発皿は、前記機械室の前記前面側から着脱が可能に前記機械室内に設置された冷却装置。 - 前記凝縮器は、凝縮器用送風機を備え、
前記ドレン水蒸発皿上には、ドレン水の蒸発を促進する吸湿部材が設置され、
前記凝縮器用送風機の作動により前記凝縮器で熱交換し加熱された空気を前記前面側に流通させ、前記吸湿部材を通過させる請求項1に記載の冷却装置。 - 前記ドレン水蒸発皿の下面には、前記圧縮機の吐出冷媒が流通する加熱用配管が配置され、前記ドレン水蒸発皿の下面と前記加熱用配管とは熱的に接続されている請求項1または2に記載の冷却装置。
- 前記ドレン水蒸発皿の下面には、前記加熱用配管が摺動可能に嵌合する凹溝が形成され、
前記ドレン水蒸発皿を着脱する際には、前記ドレン水蒸発皿を前記加熱用配管上に摺動させる請求項3に記載の冷却装置。 - 前記機械室の前記前面側には該機械室内に外気を吸入する給気口と、前記機械室から前記外気を排気する排気口と、を設け、
前記機械室内には該機械室を上下方向に仕切る仕切板を配置し、
前記仕切板の上側を前記給気口と連通する給気風路として前記外気を前記給気口から第1の方向に流通させ、
前記仕切板の下側を前記排気口に連通し前記凝縮器と前記ドレン水蒸発皿とを配置した排気風路とし、前記排気口に向けて前記外気を前記第1の方向に対向する第2の方向に流通させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却装置。 - 前記機械室は、前記冷却室の下部に配置され、
前記給気口の前記前面側には、前記冷却室から流下する冷気を受ける鍔部が形成される請求項5に記載の冷却装置。 - 前記機械室の上面側には該機械室内に外気を吸入する給気口を設けるとともに、前記機械室の前記前面側には該機械室から前記外気を排気する排気口を設け、
前記給気口と連通する給気風路内に前記外気を前記給気口から第1の方向に流通させ、
前記排気口に連通し前記凝縮器と前記ドレン水蒸発皿とを配置した前記機械室内に、前記排気口に向けて前記外気を前記第1の方向と異なる第2の方向に流通させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷却装置。 - 前記ドレン水蒸発皿の装着状態を判断する蒸発皿装着検出手段を有する制御部をさらに設け、
前記制御部は、前記蒸発皿装着検出手段により前記ドレン水蒸発皿が装着されていないと判断した際には、前記圧縮機の駆動を停止する請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷却装置。 - 前記蒸発器の除霜を行う除霜手段と、前記ドレン水蒸発皿の装着状態を判断する蒸発皿装着検出手段を有する制御部をさらに設け、
前記制御部は、前記蒸発皿装着検出手段により前記ドレン水蒸発皿が装着されていないと判断した際には、前記除霜手段の運転を禁止する請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷却装置。 - 前記ドレン水蒸発皿の装着状態を判断する蒸発皿装着検出手段と、報知手段と、を有する制御部をさらに設け、
前記制御部は、前記蒸発皿装着検出手段により前記ドレン水蒸発皿が装着されていないと判断した際には、前記報知手段により報知を行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷却装置。
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JP2014144268A JP2016020764A (ja) | 2014-07-14 | 2014-07-14 | 冷却装置 |
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