JP2016020567A - ユニット式建物の外廊下施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このユニット式建物は、複数の1階建物ユニット及び2階建物ユニットを平面コ字形となるように組み合わせて建てられる。その平面コ字形に囲まれた部分がオープンスペースとなっており、そのオープンスペース内部に2階の住居用の外階段ユニットを、建物ユニットとで隙間を隔てて設置する。この隙間には、2階の外廊下パネルを、外階段ユニットと建物ユニットとにわたして設ける。
このように、外階段ユニット、外廊下パネルは別個のユニットなので、分割して輸送すれば輸送制限に触れずに輸送できる。そして、外階段ユニットを取り付けた後、外廊下パネルを載せればよいので、取り付けが容易である。
複数の下階建物ユニット11及び上階建物ユニット21を平面コ字形となるように組み合わされた部分を含んで建てられるユニット式建物で、その平面コ字形に囲まれたオープンスペース内部に外廊下パネル4を施工する方法であって、
前記下階建物ユニット11を前記平面コ字形に組み合わせて建ててから、前記平面コ字形に沿った中央の前記下階建物ユニット11の上に前記上階建物ユニット21を設置した後、
前記上階建物ユニット21に一側を沿わせて前記外廊下パネル4を設置することを特徴とする。
さらに、平面コ字形に沿った両側の下階建物ユニット11の上には上階建物ユニット21が無い状態のため、外廊下パネル4と当該両側の上階建物ユニット21との間隔を気にせずに、外廊下パネル4の設置作業を行うことができる。
従って、平面コ字形に囲まれたオープンスペース内部に外廊下パネル4を容易かつ正確に設置することができる。
請求項1に記載のユニット式建物の外廊下施工方法において、
前記下階建物ユニット11に設けたガイドピン22を、前記外廊下パネル4の前記一側に設けたガイド孔40hに挿入することを特徴とする。
請求項1または2に記載のユニット式建物の外廊下施工方法において、
前記外廊下パネル4の前記一側と略直交方向の他側は、前記平面コ字形に沿った両側の前記下階建物ユニット11の上に後から設置される前記上階建物ユニット21との間に取付作業用空間が形成されて、
前記取付作業用空間において、前記下階建物ユニット11及び上階建物ユニット21同士の接合・シーリングをした後で、前記外廊下パネル4の前記他側を前記上階建物ユニット21に接合することを特徴とする。
請求項1から3のいずれか一項に記載のユニット式建物の外廊下施工方法において、
前記外廊下パネル4の施工後に、前記外廊下パネル4の外側に、その外廊下パネル4より一段低い踊り場パネル5bを備える外階段ユニット5を取り付けて、前記平面コ字形に囲まれたオープンスペース内部に前記外階段ユニット5を設置することを特徴とする。
また、外階段ユニット5は、外廊下パネル4より一段低い踊り場パネル5bを備えるので、階段5aの勾配を抑えることができる。
請求項3に記載のユニット式建物の外廊下施工方法において、
前記外廊下パネル4は、矩形状のフレーム40と、そのフレーム40上に重ねた床材42・43とからなり、
前記フレーム40及び床材42・43の前記他側の端部に前記取付作業用空間が形成されて、
前記取付作業用空間において、下階建物ユニット11及び上階建物ユニット21同士の接合・シーリングをして、前記外廊下パネル4の前記他側を前記上階建物ユニット21に接合した後で、
前記フレーム40の前記他側の端部上に前記床材42・43の端部(短辺側両端部片42a・43a)を重ねて前記取付作業用空間を閉塞することを特徴とする。
従って、平面コ字形に囲まれたオープンスペース内部に外廊下パネルを容易かつ正確に設置することができる。
(実施形態)
図1は本発明に係る外廊下施工方法を適用したユニット式建物の外廊下側を示すもので、図2はその矢印A−A線に沿った断面を示している。
この凹部には、1階から3階の各階の三つの居住部の玄関部1a・2a・3aが各々面していて、外廊下パネル4及び外階段ユニット5が設けられている。すなわち、2階の外廊下パネル4及び外階段ユニット5と、3階の外廊下パネル4及び外階段ユニット5が設けられている。
また、外廊下パネル4の矩形状のフレーム40の長辺側枠材40aには、一対のガイド孔40hが形成されている。
その後、2階建物ユニット21の長辺部の外廊下取付部に沿って設けられるシーリング23が、外廊下パネル4の長辺側端面に密着する。
なお、図3においては、一対のガイドピン22が長短異なっている。
そして、離れた状態にある部材(平面略コ字状の端部塩ビ鋼板45a、入隅パッチ46、立上り塩ビ鋼板47、ロックウール48、強化石膏ボード49、軒天材7、軒天見切縁8)が基本的に現場施工される。ただし、可能な限り、予め工場でパネル本体に組み込んでおいてもよい。
なお、角材41は、外廊下パネル4の上面に水勾配を形成するための角度調整材として機能する。
そして、外廊下パネル4の長辺側には、短辺側の端部塩ビ鋼板45aの間に位置する直線状で断面L字形の側部塩ビ鋼板45bが工場で平行に取り付けられている。
この外廊下パネル4のパネル本体は、図示のように、現場施工前において、床合板42及び硬質セメント板43が各々の短辺側両端部片42a・43aが分離された状態で、防水シート44の短辺側両端部が未接着の状態となっている。
このように、外廊下パネル4は、三方を建物ユニットで支持されるが、たわみ防止のため、一対の支柱6にも接合する。
なお、1階建物ユニット外壁パネル11p上端の切り欠き穴の内周と、ブラケット11bの周囲との下面及び横面間にも、シーリング27が設けられて、その内側にシーリング27が付かないようにバッカー材28が設けられているが、このシーリング27及びバッカー材28は工場で設けてもよい。
すなわち、前述したように、2階建物ユニット21の外廊下取付部下の1階建物ユニット天井梁11aに備えられて1階建物ユニット外壁パネル11pから外部に突出した一対のブラケット11bから突出するガイドピン22を、外廊下パネル4のフレーム40の長辺側枠材40aの一対のガイド孔40hにそれぞれ挿入して、ブラケット11bに長辺側枠材40aを4本のボルトで固定する。
すなわち、1階建物ユニット11上端の天井梁11aには、前述したブラケット11bと略同様のブラケット11cが溶接されており、このブラケット11cも、1階建物ユニット外壁パネル11pの上端に形成された切り欠き穴から外部に突出し、その突出面に受けアングル12がボルト結合して備えられている。
また、外廊下パネル4のフレーム40の短辺側枠材40bには、載せアングル40dが溶接により固定して備えられている。
その後、外廊下パネル4の左右の両短辺側において、1階建物ユニット11の上に2階建物ユニット21を設置する。
なお、1階建物ユニット外壁パネル11p上端の切り欠き穴の内周と、ブラケット11cの周囲との下面及び横面間にも、シーリング27が設けられて、その内側にシーリング27が付かないようにバッカー材28が設けられているが、このシーリング27及びバッカー材28は工場で設けてもよい。
なお、平面コ字形のオープンスペースを囲む三方の2階建物ユニット21は、入隅部以外の下端に工場で図示しない立上り塩ビ鋼板を取り付けた状態で現場に搬入される。
このように、平面コ字形のオープンスペースを囲む三方の2階建物ユニット21の入隅部を除く下端に工場で立上り塩ビ鋼板を取り付けておいて、外廊下パネル4の隅部を受けて2階建物ユニット21の入隅部下端に取り付ける立上り塩ビ鋼板47のみを現場で取り付けることで、外廊下パネル4を施工する際、例えば蹴込み等による壁の汚れ防止、躯体に対する上下及び横の摺動による壁の破壊防止を図ることができる。
なお、外廊下パネル4のフレーム40の短辺側枠材40bに溶接により固定して備えられた床受け40eが、床合板短辺側両端部片42aの下面を支持している。
次に、2階建物ユニット21の短辺部の外壁パネル21pの下端と外廊下パネル4の短辺側端面との間に沿って耐火目地26を設けて、その耐火目地26の上にシーリング24を設ける。
そして、踊り場パネル5bは、外廊下パネル4より一段低いものとなっている。
従って、直階段5aの勾配が抑えられている。
さらに、平面コ字形に沿った両側の下階建物ユニット11の上には2階建物ユニット21が無い状態のため、外廊下パネル4と当該両側の2階建物ユニット21との間隔を気にせずに、外廊下パネル4の設置作業を行うことができる。
従って、平面コ字形に囲まれたオープンスペース内部に外廊下パネル4を容易かつ正確に設置することができる。
以上の実施形態においては、3階建てのアパートとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、2階建てや4階建てのアパートであってもよい。
また、実施形態では、建物ユニットで三方向を囲んだ平面コ字形のオープンスペースとしたが、平面コ字形に限らず、建物ユニットで四方向を囲んだ平面ロ字形のオープンスペースであってもよい。
さらに、外廊下パネルの構成や外階段ユニットの構成等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
2 端部側居住部
3 端部側居住部
4 外廊下パネル
40 フレーム
40a 長辺側枠材
40b 短辺側枠材
40c 桟材
40d 載せアングル
40e 床受け
40h ガイド孔
41 角材
42 床合板(床材)
42a 床合板短辺側両端部片(端部)
43 硬質セメント板(床材)
43a 硬質セメント板短辺側両端部片(端部)
44 防水シート
45a 端部塩ビ鋼板
45b 側部塩ビ鋼板
46 入隅パッチ
47 立上り塩ビ鋼板
48 ロックウール(吸音・耐火材)
49 強化石膏ボード
5 外階段ユニット
5a 階段
5b 踊り場パネル
5c 手摺
5d 踊り場パネル
6 支柱
6a アングル
6b アングル
6c 手摺
7 軒天材
8 軒天見切縁
11 下階建物ユニット
11a 天井梁
11b ブラケット
11c ブラケット
11p 外壁パネル
12 受けアングル
21 上階建物ユニット
21a 床梁
21p 外壁パネル
22 ガイドピン
23 シーリング
24 シーリング
25 耐火目地
26 耐火目地
27 シーリング
28 バッカー材
29 ブチル耐水シート
Claims (5)
- 複数の下階建物ユニット及び上階建物ユニットを平面コ字形となるように組み合わされた部分を含んで建てられるユニット式建物で、その平面コ字形に囲まれたオープンスペース内部に外廊下パネルを施工する方法であって、
前記下階建物ユニットを前記平面コ字形に組み合わせて建ててから、前記平面コ字形に沿った中央の前記下階建物ユニットの上に前記上階建物ユニットを設置した後、
前記上階建物ユニットに一側を沿わせて前記外廊下パネルを設置することを特徴とするユニット式建物の外廊下施工方法。 - 請求項1に記載のユニット式建物の外廊下施工方法において、
前記下階建物ユニットに設けたガイドピンを、前記外廊下パネルの前記一側に設けたガイド孔に挿入することを特徴とするユニット式建物の外廊下施工方法。 - 請求項1または2に記載のユニット式建物の外廊下施工方法において、
前記外廊下パネルの前記一側と略直交方向の他側は、前記平面コ字形に沿った両側の前記下階建物ユニットの上に後から設置される前記上階建物ユニットとの間に取付作業用空間が形成されて、
前記取付作業用空間において、下階建物ユニット及び上階建物ユニット同士の接合・シーリングをした後で、前記外廊下パネルの前記他側を前記上階建物ユニットに接合することを特徴とするユニット式建物の外廊下施工方法。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のユニット式建物の外廊下施工方法において、
前記外廊下パネルの施工後に、前記外廊下パネルの外側に、前記外廊下パネルより一段低い踊り場パネルを備える外階段ユニットを取り付けて、前記平面コ字形に囲まれたオープンスペース内部に前記外階段ユニットを設置することを特徴とするユニット式建物の外廊下施工方法。 - 請求項3に記載のユニット式建物の外廊下施工方法において、
前記外廊下パネルは、矩形状のフレームと、そのフレーム上に重ねた床材とからなり、
前記フレーム及び床材の前記他側の端部に前記取付作業用空間が形成されて、
前記取付作業用空間において、下階建物ユニット及び上階建物ユニット同士の接合・シーリングをして、前記外廊下パネルの前記他側を前記上階建物ユニットに接合した後で、
前記フレームの前記他側の端部上に前記床材の端部を重ねて前記取付作業用空間を閉塞することを特徴とするユニット式建物の外廊下施工方法。
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CN107010517A (zh) * | 2017-06-10 | 2017-08-04 | 山东富士制御电梯有限公司 | 一种钢结构电梯用快装式走廊 |
JP2018168533A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 積水化学工業株式会社 | 外廊下の手摺及び建物 |
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JPH074602U (ja) * | 1993-06-03 | 1995-01-24 | ミサワホーム株式会社 | ユニット式建物 |
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JPH10176369A (ja) * | 1996-12-17 | 1998-06-30 | Sekisui Chem Co Ltd | バルコニーの支持構造 |
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- 2014-07-14 JP JP2014143779A patent/JP6371144B2/ja active Active
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