JP2016020123A - 超小型貨物車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で経済的でありがら多くの貨物を積載できると共に、運転操作が容易であり、しかも現道路運送車両法上への適合可能性を有する機能的で実用的な超小型貨物車を提供する。【解決手段】 原動機及び操舵装置を備える自走式の牽引車10と、牽引車10に連結される貨物台車としての被牽引車20とからなる。牽引車10は、前部の車室部11に対して後部が幅が狭く高さが低い連結部12とされ、前部の車室部11には前輪13を装備し、後部の連結部12には後輪14を装備する。被牽引車20は、牽引車10の連結部12を跨いで当該連結部12と組み合わされる門型に形成されており、荷重を受ける支持輪22を前記門型の両側部分(両側のサイド部21)に装備する。【選択図】 図3

Description

本発明は、コミュータと呼ばれる超小型自動車、特に貨物の積載が可能な超小型貨物車に関する。
コミュータと呼ばれる超小型自動車が世界各国で注目を集めており、日本でもその規格化が検討されている。日本国内で現在最も小さい自走車両は、道路運送車両法で規定された第一種原動機付き自転車である。原付と呼ばれるこの車両は、周知のとおり、排気量が50cc以下の内燃機関、又は定格出力が0.6kW以下の電動機を原動機とする自走車両であり、税制面も含め経済性に優れており、法制上は三輪以上のミニカーを含む。そして、このミニカーは、コミュータと呼ばれる超小型車として有望であり、貨物を積載できるようにした超小型貨物車としての用途も考えられる。
すなわち、道路運送車両法上の三輪以上のミニカーは、定格出力が0.6kW以下の電動機を原動機とすることができるので、商用貨物車として十分な最高出力を確保できる。寸法については、同法上の第一種原動機付き自転車に準じて、全長は2500mm以下、横幅は1300mm以下、高さは2000mm以下を確保でき、超小型貨物車としては十分な寸法となる。この寸法に収めることにより、普通車の標準的な駐車スペースの奥行きである5mに2台の駐車が可能となる。占有スペースの小さい車両は、商用貨物車を多く所有する事業所においては、限られた駐車場で多くの車両を保管できるので好都合である。
その一方で、このミニカーは、道路交通法上は運転に普通免許が必要となるが、これと引き換えに、車両の最高速度は60km/hに上がり、これはこれで好都合と言える。
しかしながら、このミニカーは道路交通法上、最大貨物積載荷重が30kgに制限される。このことは、商用貨物車としては大きな障害となる。このため、相当量の貨物を積載できるようにしたミニカーや超小型貨物車は殆ど開発されていない。
本発明の目的は、小型で経済的でありがら多くの貨物を積載できると共に、運転操作が容易であり、しかも現道路運送車両法への適合可能性を有する機能的かつ実用的な超小型貨物車を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明者は第一種原動機付き自転車、特に三輪以上のミニカーに着目し、その積載能力を高めるために付随車の取り付けを企画した。道路運送車両法では第一種原動機付き自転車における被牽引車が付随車と定義されている。そして、その付随車を含めて全長をミニカー規格の2500mm以下にするために、本発明者は図11〜図13に示すミニカー1、或いは図14〜図16に示すようなミニカー1を企画した。牽引車であるミニカー1は自走可能な2軸4輪車である。ミニカー1に牽引される被牽引車としての付随車2は1軸2輪車であり、牽引車であるミニカー1とはヒッチボール8とカプラー9等からなる牽引装置により連結される。
これらのミニカー1では、付随車を含めた全長を2500mm以下にするために、ミニカー1の全長をミニカー規格の最大全長である2500mmの2/3程度に抑え、残りを付随車2の全長に充当することにした。また、ミニカー1のホイールベースを長くするために、前輪3に比べて後輪4を小径とすると共に、その小径後輪4の後部を車体の後面より後方に突出させた。更に、その小径後輪4の後部が付随車2と干渉するのを回避するために、付随車2の前部に後輪4の後部が嵌合する窪み5を設けると共に、付随車2の支持輪6をミニカー1の後輪4と同様に小径として後方へ変位させた。
図14〜図16に示す後者のミニカー1では更に、ミニカー1の中央部後面から後方へ突出する支持部7をミニカー1の後部に設けると共に、当該支持部7が嵌合する凹部を付随車2の前面に設けた。
こうすることにより、付随車2の連結合体に伴って全長が後ろに長く延びる事態や、駐車時や走行時に付随車2が邪魔になる事態が回避される。また、付随車2は自重の多くを自らの支持輪6で受けるので、重たい貨物を積載しても、車両本体であるミニカー1に付加される荷重は僅かとなる。しかしながら、図11〜図13に示す前者のミニカー1では、付随車2がミニカー1の後方に牽引される通常の被牽引車両であることから、後退時に付随車2の向きが急変するなどの運転操作上の問題が生じる。また、ミニカー1のホイールベースを長くする工夫を講じているとはいえ、全長が長い通常のミニカーに比べると、ホイールベースの短縮による走行安定性上の問題が避けられない。
図14〜図16に示す後者のミニカー1では、ミニカー1の中央部後面から後方へ突出する支持部7が付随車2の前部に嵌合するために、後退時に付随車2の向きが急変するなどの運転操作上の問題は生じない。しかし、全長の短縮に伴うホイールベースの短縮による走行安定性上の問題は依然として残る。
そこで本発明者は、牽引車に対する被牽引車の合体構造に工夫を講じ、被牽引車を牽引車の後方に連結するのではなく、牽引車の後部に重ねることにした。すなわち、ミニカー仕様の牽引車の後部を前部の車室部分に比べて高さが低く横幅が狭い連結部分として、ここに後輪を取り付ける。そして、この連結部分を跨ぐ車輪付き門型車両に被牽引車を構成し、連結部分の外側に組み合わせて牽引車と連結する。すなわち、連結部分の両側の後輪の外側に、被牽引車の両側の車輪を重ね合わせるのである。
こうすると、被牽引車が牽引車の後部の上方及び側方に重なって直結されるので、第1に、被牽引車を含めた車両全体のサイズをミニカーサイズ内に収めることができ、路上や駐車場での占有スペースの増大を回避できる。第2に、被牽引車は荷重の多くを自身の車輪で受けるので、重たい貨物を積載した場合にも牽引車に付加される荷重を30kg以下に抑えることができる。第3に、車両全体を牽引車と同様の簡易さで運転操作することができる。第4に、牽引車のホイールベースが極端に短くなる事態が回避され、走行安定性が向上する。
かくして、この牽引式車両は、小型で経済的でありがら、多くの貨物を積載でき、しかも運転操作が容易であって走行安定性に優れ、なおかつ現在の道路運送車両法との適合を期待できる。すなわち、被牽引車は将来的に、道路運送車両法上の付随車になり得るものである。
本発明の超小型貨物車は、かかる知見から導き出されたものであり、原動機及び操舵装置を備える自走式であり、後部が前部の車室部に対して幅が狭く高さが低い連結部とされると共に、前記車室部に前輪を装備し、前記連結部に後輪を装備した牽引車と、車両本体の連結部を跨いで当該連結部と組み合わされる門型に形成されており、荷重を受ける支持輪を前記門型の両側サイド部に装備した貨物台車としての被牽引車との組み合わせにより構成される。
本発明の超小型貨物車においては、牽引車の後部を幅が狭く高さが低い連結部として、ここに外側から門型の被牽引車を嵌め合わせる合体構造が採用されている。これにより、組み合わせ状態での全長、全幅及び高さの全てが、牽引車の全長、全幅及び高さと同等に抑制されるので、被牽引車の組み合わせによる寸法増大が回避される。また、被牽引車の積載貨物を含めた荷重の大部分を自身の車輪が負担するので、被牽引車から牽引車に付加される荷重が小さく抑制される。被牽引車の組み合わせによる走行安定性の低下や運転操作上の問題が生じない。これらにより、この貨物車は小型ながらも積載性能に優れたミニカー仕様の機能的な超小型貨物車になり得る。
牽引車をミニカーとした場合、被牽引車は将来的には、道路運送車両法上の付随車になることを期待できる。被牽引車の全長は牽引車の連結部の全長と同等とするのがよい。また、被牽引車の全幅は牽引車の車室部の全幅と同等とするのがよい。これらにより、被牽引車における貨物積載スペースを確保しつつ、被牽引車の組み合わせによる寸法増大を回避することができる。被牽引車の全高については、牽引車の室内部の全高と連結部の全高との間の寸法となり、この範囲内で出来るだけ低くするのが、被牽引車への貨物積載性の観点から好ましい。
本発明の超小型貨物車は、自走式の牽引車の後部を幅が狭く高さが低い連結部として、ここに外側から門型の被牽引車を嵌合させる合体構造を採用したことにより、組み合わせ状態での全長、全幅及び高さの全てを牽引車の全長、全幅及び高さと同等に抑制できるので、被牽引車の組み合わせによる寸法増大や走行安定性の低下、運転操作上の問題を回避できる。また、被牽引車の積載貨物を含めた荷重の大部分を自身の車輪が負担するので、被牽引車から牽引車が受ける荷重を小さく抑制できる。
これらにより、道路運送車両法上の第一種原動機付き自転車に適合しつつ、これに要求される最大貨物積載荷重30kgという制限を回避でき、より多くの貨物積載が可能となるとなることを期待できる。したがって、この貨物車は小型ながらも積載性能に優れたミニカー仕様の機能的な超小型貨物車となり得る。
本発明の一実施形態を示す超小型貨物車の平面図で被牽引車を連結した状態を示す。 同超小型貨物車の側面図で被牽引車を連結した状態を示す。 同超小型貨物車の平面図で被牽引車を分離した状態を示す。 同超小型貨物車の側面図で被牽引車を分離した状態を示す。 同超小型貨物車の背面図で被牽引車を連結した状態を示す。 同被牽引車の正面図である。 同被牽引車と牽引車との連結部を示す側面図である。 同連結部を示す背面図である。 同連結部の拡大断面図で縦断側面図である。 同連結部の拡大断面図で縦断正面図である。 本発明の基礎となる超小型貨物車の側面図で被牽引車を連結した状態を示す。 同超小型貨物車の側面図で被牽引車を分離した状態を示す。 同超小型貨物車の平面図で被牽引車を分離した状態を示す。 本発明の基礎となる別の超小型貨物車の側面図で被牽引車を連結した状態を示す。 同超小型貨物車の側面図で被牽引車を分離した状態を示す。 同超小型貨物車の平面図で被牽引車を分離した状態を示す。
以下に本発明の実施形態を説明する。
本実施形態の超小型貨物車は、道路運送車両法で規定された第一種原動機付き自転車であり、その中の特に定格出力が0.6kW以下の電動機を原動機とするミニカー仕様の四輪貨物車である。この四輪貨物ミニカーは、図1〜図4に示すように、前記原動機を搭載し、且つ操舵機構を備えた自走式の牽引車10と、牽引車10の後部に貨物台車として組み合わされる被牽引車20との組み合わせからなる。
牽引車10は、前部の車室部11と後部の連結部12とからなる。車室部11は周知のキャビン構造であり、操舵輪である前輪13を装備している。前輪駆動の場合は、前輪13は駆動輪を兼ねる。車両本体10の全長のほぼ1/3を占める連結部12は、車室部11より横幅が狭く、高さも約1/3と低い。後輪14はこの連結部12の両側部に装備されており、前輪13と共に制動機構を備える。後輪駆動の場合はこの後輪14が駆動輪となる。連結部12の上面は平坦である。後輪14はトレッドが500mm未満だと道路運送車両法上は1輪と見做されるので、500mm以上のトレッドを確保している。
貨物台車としての被牽引車20は、牽引車10の連結部12に跨がる門型であり、門型の下方へ垂下した両側のサイド部21,21に支持輪22,22を具備している。すなわち、被牽引車20は1軸2輪構造であり、牽引車10の連結部12に設けられた後輪14の外側に同心状に配置されている。被牽引車20の前面は、牽引車10の連結部12を挿入させるために、下方へ開放した逆U状の開口部18を有している。また、被牽引車20の後面は、連結部12の後面を露出させるために矩形の開口部19を有している。
被牽引車20の構造は、堅牢な構造のフレーム24に両側一対のリアサスペンションを組み付け、これらを樹脂製などのカバーで覆った所謂フレーム構造である。両側のリアサスペンションは、貨物台車20の両側のサイド部21,21に、両側の支持輪22,22と共に組み込まれている。各リアサスペンションは、前部が堅牢な構造のフレーム24に回動自在に軸示されたリーディングトレーリングアームであり、中間部に支持輪22が回転自在に支持されると共に、後端部がコイルスプリングとダンパーを組み合わせた緩衝機構を介して上側の堅牢な構造のフレーム24に連結されている。
牽引車10の連結部12は、被牽引車20との連結部である。連結部12の中央部上面には、上側へ開放した凹溝15が、被牽引車20との連結機構として連結部12の全長にわたって設けられている。凹溝15は、開口部を上に向けたC型のチャンネル16により構成されており、被牽引車20との係合のために両側の上縁部が内側へフランジ状に突出している。両側のフランジ状突出部17,17の間は、後述するガイドピン27a,27aがスライド自在に挿入されるスリット18である。
凹溝15と係合する被牽引車20の側の連結機構27は、被牽引車20の両側のサイド部21,21に挟まれた中間部分の中央部下面に下向きに突設された前後2本のガイドピン27a,27aと、ガイドピン27a,27aにより昇降自在に縣吊支持されたスライドシュー27bと、スライドシュー27bを下方へ付勢するためにガイドピン27a,27aにそれぞれ外嵌するコイル状のスプリング27c,27cとを有している。
ガイドピン27a,27aは、被牽引車20の前記フレーム24から下方に突出している。スライドシュー27bは、前記凹溝15内、すなわち前記チャンネル16内に嵌合する一回り小さいC型のチャンネルであり、前記チャンネル16と同様に開口部を上に向けている。このスライドシュー27bは、ガイドピン27a,27aに摺動自在に外嵌するスリーブ27d,27dと前後2箇所で厚板状の取付け部材27e,27eを介して連結されている。厚板状の取付け部材27e,27eは、スリーブ27d,27dと結合され、スライドシュー27bのスリット状の上部開口部を閉塞することにより、スライドシュー27bをスリーブ27d,27dと連結する。コイル状のスプリング27c,27cは、前記フレーム24と取付け部材27e,27eとの間に圧縮状態で介装されることにより、スライドシュー27bをスリーブ27d,27dと共に下方へ付勢している。
スライドシュー27bがチャンネル16と共に上方へ相対移動するのを許容するために、スライドシュー27b及びチャンネル16には、ガイドピン27a,27aの各下部が下方へ貫通する逃げ孔27f及び16aが設けられている。スライドシュー27bの前端部上面には、車両本体10との連結のために連結金具27gが取付けられている。連結金具27gはカプラーであり、牽引車10の側のヒッチボールと組み合わされる。
また、チャンネル16の前端部内には、スライドシュー27bとの衝突による衝撃を緩和するために緩衝部材19が配置されている。チャンネル16の後端部は、スライドシュー27bを受け入れるために下方及び両側へテーパー状に広がっている。
被牽引車20の全長は連結部12の全長と実質同一である。被牽引車20の全幅は、車室部11の全幅と実質同一であり、全高は連結部12の全高より大きく、車室部11の全高のほぼ1/2である。被牽引車20の上面は、周辺部を除き平坦な貨物積載面となっている。
次に、このような本実施形態の超小型貨物車の機能について説明する。
牽引車10に貨物台車としての被牽引車20を連結するときは、牽引車10の連結部12に被牽引車20を嵌め合わせる。具体的には、停止させた牽引車10に対して被牽引車20を手で押して前進させ、連結部12の凹溝15内に後側から被牽引車20の連結機構27におけるスライドシュー27bを挿入する。スライドシュー27bの前端が緩衝部材19に当たるまで挿入を続けて、連結金具27gを車両本体10の側と接続することにより、被牽引車20は牽引車10と組み合わされ、前後方向、左右方向及び上下方向で連結される。
前後方向では、被牽引車20の支持輪22,22は牽引車10の後輪14,14と同軸となり、その車軸の前方及び後方に前後2本のガイドピン27a,27aがそれぞれ位置する。また、連結部12の後面が被牽引車20の後面と面一となり且つ後方に露出する。左右方向では、前後2本のガイドピン27a,27aにより両者が連結され、被牽引車20の牽引車10に対する折れ曲がりが阻止される。上下方向では、前後2本のガイドピン27a,27aと、これら外嵌する前後2つのスプリング27c,27cとにより両者が連結される。すなわち、上方には被牽引車20の動きがガイドピン27a,27aにより規制される。下方には被牽引車20の下降に伴ってスリーブ27d,27dがスプリング27c,27cによる押圧力に抗してガイドピン27a,27aに対して相対的に上昇することにより、被牽引車20の荷重の一部がスプリング27c,27cの圧縮により受けられる。
本実施形態の超小型貨物車は、道路運送車両法上で規定されるミニカーであるので、全長は2500mmまで、全幅は1300mmまで、高さは2000mmまで許容される。ここでは全長を2500mm、全幅を1300mm、高さは2000mm以下とする。そうすると、牽引車10の全長は2500mm、全幅は1300mm、高さは2000mm以下となり、そのうち車室部11の全長は約1700mmとなり、全幅は1300mmとなる。また、連結部12の全長は約800mmとなり、全幅は約700mmとなる。
一方、被牽引車20の全長は、連結部12の全長と同じ約800mmを確保でき、その全幅は、車室部11の全幅と同じ1300mmを確保できる。つまり、被牽引車20の上面は縦800mm程度×横1300mmと広く、積載性に優れる。
積載荷重については、被牽引車20に積載される貨物の荷重の殆どが自らの支持輪22,22に付加されるので、牽引車10の連結部12に付加される荷重は僅かとなる。被牽引車20に積載される貨物が後部に偏った場合は、被牽引車20に車軸を中心とする回転モーメントが生じ、連結部12の後部には、被牽引車20の車軸を支点とする前後荷重の差が荷重として付加されるが、その荷重は小さい。仮に荷重が大きい場合は、連結部12の前部が前側のガイドピン27aにより上方へ引き上げられ、連結部12の後部に付加される荷重、すなわち牽引車10に加わる荷重が相殺される。被牽引車20に積載される貨物が前部に偏った場合も同様に、連結部12の前部には荷重が付加されるが、その荷重は僅かである。荷重が大きい場合は連結部12の後部が後側のガイドピン27aにより上方へ引き上げられ、連結部12の前部に付加される荷重、すなわち車両本体10に加わる荷重が相殺される。
これらのために、被牽引車20に重量物が積載されても、牽引車10の最大積載荷重は、前記ミニカー仕様である30kg以下に制限することが可能となる。このため、被牽引車20がミニカー仕様での付随車として認められたなら、その最大積載荷重をミニカー仕様の上限である30kgを大幅に超えることが可能となる。被牽引車20は牽引車10にヒッチボールとカプラー等の連結装置により連結されているので、将来的にはミニカー仕様における付随車として認められる可能性が大である。
原動機は牽引車10に搭載された定格出力が0.6kW以下の電動機である。この電動機の最大実出力はトヨタコムス(商品名)の場合で5.0kW程度で、6.7pH程度である。原動機付き自転車として代表的なスーパーカブ(商品名)の原動機の最大出力が2.7kW程度で、3.7pH程度であることを考慮すると、定格出力が0.6kW以下の電動機の最大実出力(5.0kW程度で、6.7pH程度)は非常に高出力である。一方、当該貨物車の総重量は400kg程度である。これらのため、被牽引車20に重量物が積載されても走行性能に問題が生じることはない。
加えて、被牽引車20は牽引車10の連結部12と一体化される。すなわち、被牽引車20は連結部12の周囲(上側及び両側)に一体化される。このため、被牽引車20が連結された状態でも、当該貨物車の全幅は牽引車10の全幅を超えず、全長は牽引車10の全長を超えない。このため、リヤカーのような旧来の被牽引車両が連結される場合と異なり、被牽引車20の連結による路上や駐車場での占有スペースの増大を回避できる。また、駐車時や走行時に被牽引車20が邪魔にならないだけでなく、後退時に被牽引車20の向きが急変するといったことがなく、運転者が女性の場合でも後退操作が容易である。更に又、牽引車10のホイールベースがミニカー仕様と同じとなり、牽引車10の全長短縮、ホイールベース短縮による走行安定性の低下が回避される。
かくして、本実施形態の超小型貨物車は、小型で経済的でありがら、多くの貨物を積載でき、しかも運転操作が容易あって、なおかつ現在の道路運送車両法に適合する可能性をも有する実用的貨物車となる。
牽引車10と被牽引車20との連結機構15及び27については、車両の中央線上に位置している。このため、牽引車10の連結部12に対して、被牽引車20はローリング方向の自由度を有する。その結果、牽引車10の後輪14の外側にある被牽引車20の支持輪22だけが突起に乗り上げたときに牽引車10が引き上げられるとか、逆に外側の支持輪22だけが窪みに入ったときに牽引車10に荷重が直接付加されるといった現象が緩和される。
本実施形態の超小型貨物車で採用された連結機構は一例であり、スプリング27c,27cによる荷重相殺機構に代えて、パンタグラフ形式やスイングアーム形式の荷重相殺機構を組み込んだものでもよく、その種類は問わない。また、被牽引車20の支持輪22は1軸2輪構造であり、荷重相殺効果に優れるが、2軸4輪構造でもよい。2軸4輪構造の場合は荷重相殺効果に劣るものの安定性に優れる。
10 牽引車
11 車室部
12 連結部
13 前輪
14 後輪
15 凹溝(連結機構)
16 チャンネル
16a 逃げ孔
17 フランジ状突出部
19 緩衝部材
20 被牽引車(貨物台車)
21 両側のサイド部
22 支持輪
24 フレーム
27 連結機構
27a ガイドピン
27b スライドシュー
27c スプリング
27d スリーブ
27e 取付け部材
27f 逃げ孔
27g 連結金具
28,29 開口部

Claims (3)

  1. 原動機及び操舵装置を備える自走式であり、後部が前部の車室部に対して幅が狭く高さが低い連結部とされると共に、前記車室部に前輪を装備し、前記連結部に後輪を装備した牽引車と、
    車両本体の連結部を跨いで当該連結部と組み合わされる門型に形成されており、荷重を受ける支持輪を前記門型の両側サイド部に装備した貨物台車としての被牽引車と、
    を具備する超小型貨物車。
  2. 請求項1に記載の超小型貨物車において、当該貨物車は道路運送車両法で規定された第一種原動機付き自転車中のミニカーであり、前記被牽引車は当該ミニカーの付随車である超小型貨物車。
  3. 請求項1又は2に記載の超小型貨物車において、被牽引車の全幅は牽引車の車室部の全幅と同等であり、同被牽引車の全長は牽引車の連結部の全長と同等である超小型貨物車。
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