JP2016019065A - 通信チャンネル選択装置、通信チャンネル選択方法、及び通信チャンネル選択プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サーバ・アクセスポイント(対応アクセスポイントAP1)は、自機の取得したビーコン情報、及び他の対応アクセスポイントAP2〜3から取得したビーコン情報に、複数のBSSIDを持つ対応アクセスポイントAP3のビーコン情報が含まれていたときに、各対応アクセスポイントAP1〜3から取得したBSSIDリストに基づいて、ビーコン情報をアクセスポイント毎にまとめた上で、このまとめたビーコン情報に基づき、各アクセスポイントの使用中チャンネルを使用チャンネル状態としてまとめる。これにより、各通信チャンネルを使用中のアクセスポイントの実際の数に応じた、各通信チャンネルの混雑度の判定を行うことができる。
【選択図】図11
Description
A−1.ネットワークの構成
本発明の第1の実施形態の通信チャンネル選択装置であるサーバ・アクセスポイントについて説明する。図1は、このサーバ・アクセスポイント周辺のネットワークの例の構成図である。図に示されるネットワークには、所定のエリア内に配置された、無線LAN(Local Area Network)親機である3つのアクセスポイントAP1、AP2、AP3(無線中継装置)と、無線LAN子機である4つの無線端末5〜8が含まれている。アクセスポイントAP1〜3は、(これらのアクセスポイントが使用する)通信チャンネルの自動選択、及び(これらのアクセスポイントから出力される)電波の送信出力の自動調整の対象となるアクセスポイントであり、請求項における「自動選択無線中継装置」に相当する。以下の説明では、これらのアクセスポイントAP1〜3が、通信チャンネルの自動選択機能、及び送信出力の自動調整機能に対応していることから、アクセスポイントAP1〜3を、対応アクセスポイントと呼ぶ。これらの対応アクセスポイントAP1〜3は、いずれも、同じネットワークセグメント(以下、「セグメント」と略す)を有する(同じサブネットに属する)ものとする。本実施形態では、本発明の通信チャンネル選択装置であるサーバ・アクセスポイントSAは、上記の対応アクセスポイントAP1〜3の中から、所定の優先度情報に基づいて、自律的に選択されたアクセスポイントである。
図2は、上記の対応アクセスポイントAP1〜3の概略の電気的ブロック構成を示す。対応アクセスポイントAP1〜3は、いずれもサーバ・アクセスポイントSAになり得る機能を有している。このため、対応アクセスポイントAP1〜3は、全て同様の電気的ブロック構成を有しているので、ここでは、対応アクセスポイントAP1の電気的ブロック構成についてのみ説明する。対応アクセスポイントAP1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、無線LANインタフェース(無線LAN I/F)14と、有線LANインタフェース(有線LAN I/F)15と、バス16と、無線LANインタフェース14に接続されたアンテナ17とを備えている。CPU11と、ROM12と、RAM13と、無線LANインタフェース14と、有線LANインタフェース15とは、バス16を介して相互に接続されている。
次に、上記の対応アクセスポイントAP1〜3間で行われるサーバ・アクセスポイントSAの選択(選出)処理について説明する。図3は、対応アクセスポイントAP1〜3の状態(モード)の遷移図である。図3中のサーバ・モードは、サーバ・アクセスポイントSAに対応するモードである。また、クライアント・モードは、クライアント・アクセスポイントCAに対応するモードである。
次に、サーバ・アクセスポイントSAが行う通信チャンネル自動選択処理について説明する。以下の説明では、上記の対応アクセスポイントAP1〜3のうち、対応アクセスポイントAP1が、上記のサーバ・アクセスポイントSAの選択処理によって選択されたサーバ・アクセスポイントSAであり、他の対応アクセスポイントAP2〜3が、クライアント・アクセスポイントCAである場合の例について、説明する。
次に、図12のフローチャートに加えて、図13及び図14を参照して、上記S16における通信チャンネルと送信出力の決定処理のうちの、通信チャンネルの決定処理について、詳述する。図13中の実線は、有線LANを表し、この有線LANで接続される(C)〜(F)は、上記の対応アクセスポイントAP1〜3と同様な、(通信チャンネルの自動選択機能、及び送信出力の自動調整機能に対応した)対応アクセスポイントを表す。また、図13中の(A)(B)は、上記の非対応アクセスポイントAP4と同様な、(通信チャンネル自動選択及び送信出力自動調整の対象にならない)非対応アクセスポイントを表す。
次に、上記S33の処理において、チャンネル使用度が最小の通信チャンネルを求めるのに使用されるチャンネル使用度計算アルゴリズムについて、説明する。今回の決定対象アクセスポイントの周囲のアクセスポイント(のうち、チャンネル未決定状態ではないアクセスポイント)のBSSIDの数をX、今回の決定対象アクセスポイントの周囲の各アクセスポイントのBSSIDに対応するインデックス番号をx、今回の決定対象アクセスポイントの周囲の各アクセスポイントのBSSIDを、Bssid(x)(ただし、x=1,2,3,・・・,X)とする。なお、上記のインデックス番号xは、正確に言うと、Bssid(1)、Bssid(2)、Bssid(3)、・・・,Bssid(X)を要素とする配列Bssidの添え字である。また、サーバ・アクセスポイントSAの保有する最新のビーコン情報のうち、今回の決定対象アクセスポイントが観測(取得)した、Bssid(x)のBSSIDを有するビーコン情報のチャンネル番号(Bssid(x)のビーコンを送信するアクセスポイントが使用する通信チャンネルの番号)を、Ch(x)とする。そして、サーバ・アクセスポイントSAの保有する最新のビーコン情報のうち、今回の決定対象アクセスポイントが観測(取得)した、Bssid(x)のBSSIDを有するビーコン情報のRSSI値(Bssid(x)のビーコン受信時のRSSI値)を、Rssi(x)とする。なお、以下のチャンネル使用度の計算では、Rssi(x)は、dBm表記の数値をそのまま用いるのではなく、正の数値に正規化された上で、チャンネル使用度の計算に用いられる。
次に、サーバ・アクセスポイントSAの判定部25は、上記の使用チャンネル状態に基づいて、今回の決定対象アクセスポイントが使用可能な通信チャンネルの各々に該当する周波数帯の使用状態である混雑度を判定する。サーバ・アクセスポイントSAのチャンネル選択部26は、上記の混雑度の判定結果に基づいて、今回の決定対象アクセスポイントが使用可能な複数の通信チャンネルの中から、今回の決定対象アクセスポイントが使用する通信チャンネルを選択する。具体的には、サーバ・アクセスポイントSAの判定部25は、上記のチャンネル使用度計算アルゴリズムを用いた計算の結果、チャンネル使用度weight(y)が0となる通信チャンネルyを抽出する。そして、サーバ・アクセスポイントSAの判定部25は、チャンネル使用度weight(y)が0となる通信チャンネルyが1つしか存在しなかった場合は、この通信チャンネルが、混雑度が最小の通信チャンネルであると判定する。そして、サーバ・アクセスポイントSAのチャンネル選択部26は、上記の混雑度の判定結果に基づいて、上記のチャンネル使用度が0となる通信チャンネルを、今回の決定対象アクセスポイントの使用する通信チャンネルとして選択(決定)する。なお、上記の判定部25による混雑度の判定は、各通信チャンネルと周波数帯が重複する近隣チャンネルの使用状態も考慮して、行われる。従って、上記のように、チャンネル使用度weight(y)が0となる通信チャンネルyが1つしか存在しない場合にも、この通信チャンネルyのチャンネル使用度weight(y)に、この通信チャンネルyと周波数帯が重複する近隣チャンネルのチャンネル使用度も加算して、これらの合算値に基づき、上記の混雑度の判定を行ってもよいが、一般に、チャンネル使用度weight(y)が0となる通信チャンネルyについては、その近隣チャンネルのチャンネル使用度も低い場合が多いので、上記の例では、チャンネル使用度weight(y)が0となる通信チャンネルyが1つしか存在しない場合に、この通信チャンネルが、混雑度が最小の通信チャンネルであると判定した(みなした)。
B−1.ネットワークの構成
次に、本発明の第2の実施形態の通信チャンネル選択装置である無線LANコントローラについて説明する。本実施形態と第1の実施形態との差異は、本発明の通信チャンネル選択装置が、上記の対応アクセスポイントの中から自律的に選択されたサーバ・アクセスポイントではなく、対応アクセスポイントとは異なる(対応アクセスポイント以外の)通信装置である無線LANコントローラであるという点である。この無線LANコントローラは、対応アクセスポイントの集中管理、及び集中制御を行うための機器であり、全ての対応アクセスポイントの通信チャンネル自動選択及び送信出力自動調整に必要な情報を収集して、これらの通信チャンネル及び送信出力を決定(算出)する機能を有する。
図18は、上記の無線LANコントローラ30の概略の電気的ブロック構成を示す。無線LANコントローラ30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、有線LANインタフェース(有線LAN I/F)35と、バス36とを備えている。CPU31と、ROM32と、RAM33と、有線LANインタフェース35とは、バス36を介して相互に接続されている。
図19は、対応アクセスポイントAP1〜3の概略の電気的ブロック構成を示す。対応アクセスポイントAP1〜3は、全て同様の電気的ブロック構成を有しているので、ここでは、対応アクセスポイントAP1の電気的ブロック構成についてのみ説明する。本実施形態における対応アクセスポイントAP1のハードウェア自体は、図2に示される第1の実施形態の対応アクセスポイントAP1のハードウェアと、基本的に、同じである。従って、図19中において、図2と同じ構成要素には、同じ符号を付して、その説明を省略する。図19において、図2と異なる点は、対応アクセスポイントAP1が、ROM12に、図2中の通信チャンネル選択プログラム18の代わりに、クライアント側通信チャンネル選択プログラム51を格納している点と、この格納しているプログラムの相違に起因して、CPU11が、図2中の各機能部(BSSID設定情報取得部21、ビーコン情報取得部22、帯域幅情報取得部23、ビーコン情報整理部24、判定部25、チャンネル選択部26、及び使用可能チャンネル情報取得部27)を有していない点である。
次に、図20のフローチャートを参照して、本無線LANコントローラ30が行う通信チャンネル自動選択処理について説明する。図20は、通信チャンネル自動選択時に、無線LANコントローラ30側が行う処理のフローチャートを示す。図21は、通信チャンネル自動選択時に、対応アクセスポイントAP1〜3側が行う処理のフローチャートを示す。
上記の説明では、本実施形態の通信チャンネル選択装置が、無線LANコントローラ30である場合の例を示したが、本実施形態の通信チャンネル選択装置は、アクセスポイント管理用ソフトウエアを実行するコンピュータや、いわゆる無線LANスイッチ等の、対応アクセスポイントAP1〜3以外の通信装置であってもよい。
上記の説明では、無線LANコントローラ30が、同じセグメント内の全ての対応アクセスポイントAP1〜3から収集したビーコン情報とBSSIDリストに基づいて、全ての対応アクセスポイントAP1〜3が使用する通信チャンネル及び送信出力を決定するための計算を、まとめて行った。けれども、同じセグメント内の複数の対応アクセスポイントを、例えば、1階の対応アクセスポイントのグループと、2階の対応アクセスポイントのグループとに、グループ分けして、無線LANコントローラ30が、各グループの対応アクセスポイントから、ビーコン情報とBSSIDリストに加えて、自機(各対応アクセスポイント)が所属するグループを示す情報(グループ情報)を取得し、対応アクセスポイントのグループ毎に、通信チャンネル及び送信出力を決定するための計算を行ってもよい。具体的には、無線LANコントローラ30が、対応アクセスポイントの各々から、上記のグループ情報を取得するためのグループ情報取得部をさらに備え、無線LANコントローラ30のビーコン情報整理部44は、グループ情報取得部により取得したグループ情報に基づいて、S64でまとめた後のビーコン情報を、グループ毎のビーコン情報に分類し、この各グループ毎のビーコン情報に基づき、上記図15に示されるチャンネル使用度計算アルゴリズムを用いて、各グループ毎の各通信チャンネルのチャンネル使用度を求めることにより、グループ毎に使用チャンネル状態をまとめる。そして、無線LANコントローラ30の判定部45は、上記のグループ情報に基づいて、各グループ毎に、各通信チャンネルの混雑度を判定する。そして、無線LANコントローラ30のチャンネル選択部46は、図12の説明で述べた通信チャンネル決定方法と同様な方法で、グループ毎に、そのグループ内の各対応アクセスポイントが使用する通信チャンネルを選択(決定)すると共に、上記S64でまとめたビーコン情報に基づいて、所定の送信出力計算アルゴリズムに従い、グループ内の各対応アクセスポイントの送信出力を決定する。
C−1.ネットワークの構成
次に、本発明の第3の実施形態の通信チャンネル選択装置である対応アクセスポイントAP1〜3について説明する。本実施形態の対応アクセスポイントAP1〜3の周辺のネットワーク構成は、基本的に、図1に示される第1の実施形態の対応アクセスポイントAP1〜3の周辺のネットワーク構成と同じであるので、図1に付した符号と同じ符号を用いて、以下の説明を行う。ただし、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、対応アクセスポイントAP1〜3が、サーバ・アクセスポイントSAとクライアント・アクセスポイントCAに分類されることはなく、全ての対応アクセスポイントAP1〜3は、機能的に対等の立場にあり、各対応アクセスポイントAP1〜3が行う処理も同じである。
本実施形態の対応アクセスポイントAP1〜3の回路構成(電気的ブロック構成)は、図2に示される第1の実施形態の対応アクセスポイントAP1と基本的に同じであるので、図2に付した符号と同じ符号を用いて、以下の説明を行う。
次に、図22のフローチャートに加えて、図23〜図27の説明図を参照して、本対応アクセスポイントAP1〜3が行う通信チャンネル自動選択処理について説明する。図22は、通信チャンネル自動選択時に、各対応アクセスポイントAP1〜3が行う処理のフローチャートを示す。また、図23〜図27は、上記の通信チャンネル自動選択処理の概略の仕組みを示す。
なお、本発明は、上記の各実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。次に、本発明の変形例について説明する。
上記の各実施形態では、各実施形態の通信チャンネル選択装置(サーバ・アクセスポイントSA、無線LANコントローラ30、及び対応アクセスポイントAP1〜3)のビーコン情報整理部24、44は、チャンネル情報取得部22、42により取得したビーコン情報をアクセスポイント毎にまとめるときに、複数のBSSIDを持つ対応アクセスポイントAP3のビーコン情報の重みを、1つのBSSIDを持つ対応アクセスポイントAP1〜2のビーコン情報の重みと同じに設定した。すなわち、ビーコン情報整理部24、44は、各対応アクセスポイントAP1〜3の有するBSSIDの数を考慮せずに、ビーコン情報をまとめた上で、このまとめたビーコン情報に基づき、各アクセスポイントの使用中チャンネルを使用チャンネル状態としてまとめた。けれども、ビーコン情報整理部は、各アクセスポイントに対する所定の重みを考慮して、上記の使用チャンネル状態をまとめてもよい。例えば、複数のBSSIDを持つ対応アクセスポイントは、送信するビーコンの数も多いので、ビーコン情報整理部は、複数のBSSIDを持つ対応アクセスポイントのビーコン情報の重みを、1つのBSSIDを持つ対応アクセスポイントのビーコン情報の重みよりも、大きく設定してもよい。
上記変形例1−1で述べたように、上記の各実施形態では、通信チャンネル選択装置のビーコン情報整理部24、44は、各対応アクセスポイントAP1〜3の有するBSSIDの数を考慮せずに、ビーコン情報をまとめた上で、このまとめたビーコン情報に基づき、各アクセスポイントの使用中チャンネルを使用チャンネル状態としてまとめた。けれども、ビーコン情報整理部は、ビーコン情報をアクセスポイント毎にまとめるときに、複数のBSSIDを持つ対応アクセスポイントのビーコン情報の重みを、この対応アクセスポイントの有するBSSIDの数に応じた重みよりも、小さく設定してもよい。
上記の各実施形態では、各実施形態の通信チャンネル選択装置のチャンネル選択部26、46は、混雑度が最小の通信チャンネルを、各対応アクセスポイントAP1〜3の使用する通信チャンネルとして選択した。けれども、チャンネル選択部は、各対応アクセスポイントが使用可能な複数の通信チャンネルの中に、混雑度が所定値以下となる通信チャンネルが存在しないと判断した場合に、受信信号強度(RSSI値)が所定の閾値以上の(他のアクセスポイントが)使用中の通信チャンネルのうちの1つを、各対応アクセスポイントが使用する通信チャンネルとして選択してもよい。
上記の各実施形態では、今回の決定対象アクセスポイントの周囲に存在する各アクセスポイントのビーコン情報に基づいて、今回の決定対象アクセスポイントの使用する通信チャンネルを決定するようにした。けれども、上記の周囲の各アクセスポイントのビーコン情報に加えて、(a)今回の決定対象アクセスポイントの周囲の各対応アクセスポイントにAssociate(接続)している無線LANクライアント(無線LAN子機)の数、(b)今回の決定対象アクセスポイントの周囲の各対応アクセスポイントのトラフィック量(送受信するパケット数又はデータ量)、(c)今回の決定対象アクセスポイントの周囲の各対応アクセスポイントの最大リンクレート(各対応アクセスポイントと無線LAN子機との間の無線LAN通信の最大通信速度)、(d)今回の決定対象アクセスポイントの周囲の各対応アクセスポイントに設定されている最大パケット長等を考慮して、今回の決定対象アクセスポイントの使用する通信チャンネルを決定するようにしてもよい。
weight(Ch(x))=weight(Ch(x))+Rssi(x)+STA(x)*a
(ただし、STA(x)は、xに接続しているSTAの数)
上記の各実施形態に採用されている式(1)のチャンネル使用度計算アルゴリズムでは、通信チャンネルyから1チャンネル(5MHz)、2チャンネル(10MHz)離れたチャンネルを使用しているアクセスポイントのビーコン情報がある場合は、それぞれ、そのビーコン情報のRSSI値を0.66倍、0.5倍した値を、通信チャンネルyのチャンネル使用度weight(y)に加算した。これに加えて、通信チャンネルyから3チャンネル(15MHz)離れたチャンネルを使用しているアクセスポイントのビーコン情報がある場合は、そのビーコン情報のRSSI値を、例えば0.25倍した値を、通信チャンネルyのチャンネル使用度weight(y)に加算してもよい。
上記の各実施形態では、対応アクセスポイントAP1〜3の各々が、パッシブスキャンによるチャンネルスキャンを行って、自機の周囲に存在するアクセスポイントのビーコン情報を生成したが、アクティブスキャンによるチャンネルスキャンを行って、上記のビーコン情報に相当する情報(請求項におけるチャンネル情報)を生成してもよい。すなわち、各対応アクセスポイントAP1〜3が、無線子機インタフェース14bを用いて、使用可能な範囲のチャンネルの各々を使用して、プローブリクエストを送信し、これを受信した周囲のアクセスポイントから送信されたプローブレスポンスに基づいて、ビーコン情報と同様な情報(プローブレスポンスの送信元のアクセスポイントについての、BSSIDと、使用中のチャンネル番号と、プローブレスポンス(信号)の受信強度であるRSSI値とを含んだ情報)を生成してもよい。
上記の各実施形態では、各対応アクセスポイントAP1〜3がBSSIDリストやビーコン情報を記憶するための記憶媒体が、RAMである場合の例を示したが、RAMの代わりに、フラッシュROM等の不揮発性のメモリを用いてもよい。これにより、各対応アクセスポイントAP1〜3による処理中(例えば、通信チャンネルや送信出力を求めるための演算処理中)に、電源断が発生した場合におけるリトライを、迅速に行うことができる。
上記の第1の実施形態における式(1)や図15では、対応アクセスポイントと無線端末とが、11g方式に準拠し、5MHzずつ離れた通信チャンネルを用いて、2.4GHz帯の周波数帯域で無線通信を行う場合を例にしたため、各チャンネル番号Ch(x)についてのチャンネル使用度の計算を、チャンネル番号1から順番に(開始のチャンネル番号を1にして)、1つずつチャンネル番号を加算しながら行った。けれども、対応アクセスポイントと無線端末とが、11a、11n、又は11ac方式に準拠し、W52、W53、W56等のタイプの20MHzずつ離れた通信チャンネルを用いて、5GHz帯の周波数帯域で無線通信を行う場合には、各チャンネル番号Ch(x)についてのチャンネル使用度の計算を、対象となる周波数帯域に属する一番若いチャンネル番号(対象となる(W52、W53、W56等の)チャンネルのタイプにおいて使用する一番若いチャンネル番号)から開始して、チャンネル使用度の計算対象となる次の通信チャンネルに送る際に、5GHz帯では、次の使用可能なチャンネル番号が20MHz(4チャンネル分)離れているために、4チャンネルずつチャンネル番号を加算するように変更することで、上記式(1)や図15と同じ考え方によるチャンネル使用度の計算を行うことが可能である。
上記の第1の実施形態では、対応アクセスポイントと無線端末とが、11g方式に準拠し、2.4GHz帯の周波数帯域で無線通信を行う場合を例にしたため、サーバ・アクセスポイントSAのCPU11が、今回の決定対象アクセスポイントが、チャンネルボンディング機能を用いて、40MHzの周波数帯域幅を使用している場合に、20MHz離れた2つの通信チャンネルの全ての組み合わせについて、これらの通信チャンネルのチャンネル使用度weight(y)の合計値を計算し、この合計値が最小となる2つの通信チャンネルのうち、小さい方のチャンネル番号の通信チャンネルを、今回の決定対象アクセスポイントの使用する通信チャンネルとして選択(決定)する点のみを記載した。けれども、対応アクセスポイントと無線端末とが、11a、11n、又は11ac方式に準拠し、5GHz帯の周波数帯域で無線通信を行う場合には、40MHzの周波数帯域幅を使用する場合だけではなく、80MHzの周波数帯域幅を使用する場合も考えられる。このように、今回の決定対象アクセスポイントが80MHzの周波数帯域幅を使用する場合には、20MHzずつ離れた4つの通信チャンネルの全ての組み合わせについて、これらの通信チャンネルのチャンネル使用度weight(y)の合計値を計算し、この合計値が最小となる4つの通信チャンネルのうち、最小のチャンネル番号の通信チャンネル(例えば、W56のタイプのチャンネルを使用する場合における、100チャンネル、104チャンネル、108チャンネル、112チャンネルの4つの通信チャンネルの組み合わせの場合は、100チャンネル)を、今回の決定対象アクセスポイントの使用する通信チャンネルとして選択(決定)すればよい。
上記第1の実施形態では、使用可能チャンネル情報取得部27により取得した、使用可能な通信チャンネルの情報に基づいて、ビーコン情報整理部24による使用チャンネル状態のまとめ、判定部25による混雑度の判定、及びチャンネル選択部26による通信チャンネルの選択を行った。けれども、使用可能チャンネル情報取得部27により取得した、使用可能な通信チャンネルの情報に基づいて、ビーコン情報整理部24による使用チャンネル状態のまとめ、判定部25による混雑度の判定、及びチャンネル選択部26による通信チャンネルの選択の少なくとも一つを行ってもよい。
上記第1の実施形態では、帯域幅情報取得部23により取得した周波数帯域幅設定情報に基づいて、ビーコン情報整理部24による使用チャンネル状態のまとめ、判定部25による混雑度の判定、及びチャンネル選択部26による通信チャンネルの選択を行った。けれども、帯域幅情報取得部23により取得した周波数帯域幅設定情報に基づいて、ビーコン情報整理部24による使用チャンネル状態のまとめ、判定部25による混雑度の判定、及びチャンネル選択部26による通信チャンネルの選択の少なくとも一つを行ってもよい。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、通信チャンネル選択方法、通信チャンネル選択プログラム、通信チャンネル選択プログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
38 サーバ側通信チャンネル選択プログラム
21、41 BSSID設定情報取得部
22、42 ビーコン情報取得部(チャンネル情報取得部)
23、43 帯域幅情報取得部
24、44 ビーコン情報整理部(チャンネル情報整理部)
25、45 判定部
26、46 チャンネル選択部
27、47 使用可能チャンネル情報取得部
30 無線LANコントローラ(通信チャンネル選択装置)
31 CPU(グループ情報取得部)
AP1〜3 対応アクセスポイント(通信チャンネル選択装置、自動選択無線中継装置)
AP4 非対応アクセスポイント(自動選択無線中継装置以外の無線中継装置)
SA サーバ・アクセスポイント(通信チャンネル選択装置)
(A)、(B) 自動選択無線中継装置以外の無線中継装置
(C)〜(F) 対応アクセスポイント(通信チャンネル選択装置、自動選択無線中継装置)
Claims (16)
- 所定のエリア内に配置された無線中継装置に含まれる自動選択無線中継装置から、該自動選択無線中継装置の識別情報と、該自動選択無線中継装置が有するBSSID(Basic Service Set Identifier)とを含むBSSID設定情報を取得するBSSID設定情報取得部と、
前記自動選択無線中継装置から、該自動選択無線中継装置を含む前記無線中継装置が使用している通信チャンネルである使用中チャンネルとBSSIDとを含むチャンネル情報を取得するチャンネル情報取得部と、
前記BSSID設定情報取得部により取得したBSSID設定情報と、前記チャンネル情報取得部より取得したチャンネル情報とに基づいて、前記使用中チャンネルを使用チャンネル状態としてまとめるチャンネル情報整理部と、
前記チャンネル情報整理部によりまとめられた前記使用チャンネル状態に基づいて、前記無線中継装置が使用可能なチャンネルの各々に該当する周波数帯の使用状態である混雑度を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて、前記自動選択無線中継装置が使用する通信チャンネルを選択するチャンネル選択部とを備える通信チャンネル選択装置。 - 前記通信チャンネル選択装置は、前記自動選択無線中継装置の中から、所定の優先度情報に基づいて、自律的に選択されることを特徴とする請求項1に記載の通信チャンネル選択装置。
- 前記通信チャンネル選択装置は、前記自動選択無線中継装置以外の通信装置であることを特徴とする請求項1に記載の通信チャンネル選択装置。
- 複数のグループに分けられた前記自動選択無線中継装置の各々から、該自動選択無線中継装置が所属するグループを示すグループ情報を取得するグループ情報取得部をさらに備え、
前記チャンネル情報整理部は、前記グループ情報取得部により取得したグループ情報に基づいて、前記グループ毎に使用チャンネル状態をまとめ、
前記判定部は、前記グループ情報に基づいて、前記グループ毎に前記混雑度を判定し、
前記チャンネル選択部は、前記グループ毎に、当該グループ内の前記自動選択無線中継装置が使用する通信チャンネルを選択することを特徴とする請求項3に記載の通信チャンネル選択装置。 - 前記チャンネル情報取得部により取得されるチャンネル情報には、前記自動選択無線中継装置以外の無線中継装置が使用している通信チャンネルのチャンネル情報が含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の通信チャンネル選択装置。
- 前記判定部は、前記各通信チャンネルと周波数帯が重複する近隣チャンネルの使用状態も考慮して混雑度を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の通信チャンネル選択装置。
- 前記自動選択無線中継装置から、該自動選択無線中継装置が他の無線中継装置又は無線端末との間での無線通信に使用可能な通信チャンネルの情報を取得する使用可能チャンネル情報取得部をさらに備え、
前記使用可能チャンネル情報取得部により取得した、使用可能な通信チャンネルの情報に基づいて、前記チャンネル情報整理部による使用チャンネル状態のまとめ、前記判定部による混雑度の判定、及び前記チャンネル選択部による通信チャンネルの選択の少なくとも一つを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の通信チャンネル選択装置。 - 前記自動選択無線中継装置の各々についての周波数帯域幅設定情報を取得する帯域幅情報取得部をさらに備え、前記帯域幅情報取得部により取得した周波数帯域幅設定情報に基づいて、前記チャンネル情報整理部による使用チャンネル状態のまとめ、前記判定部による混雑度の判定、及び前記チャンネル選択部による通信チャンネルの選択の少なくとも一つを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の通信チャンネル選択装置。
- 前記チャンネル情報整理部は、前記無線中継装置に対する所定の重みを考慮して、前記使用チャンネル状態をまとめることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の通信チャンネル選択装置。
- 前記チャンネル情報整理部は、複数のBSSIDを持つ無線中継装置の重みを、1つのBSSIDを持つ無線中継装置の重みよりも、大きく設定することを特徴とする請求項9に記載の通信チャンネル選択装置。
- 前記チャンネル情報整理部は、複数のBSSIDを持つ無線中継装置の重みを、この無線中継装置の有するBSSIDの数に応じた重みよりも、小さく設定することを特徴とする請求項9に記載の通信チャンネル選択装置。
- 前記チャンネル選択部は、前記使用可能な複数の通信チャンネルの中に、前記判定部により判定された混雑度が所定値以下となる通信チャンネルが存在しないと判断した場合に、受信信号強度が所定の閾値以上の使用中の通信チャンネルと同一の通信チャンネルを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の通信チャンネル選択装置。
- 前記チャンネル選択部は、前記自動選択無線中継装置が使用する通信チャンネルを、前記自動選択無線中継装置の全てが共通して使用可能な複数の通信チャンネルの中から選択することを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の通信チャンネル選択装置。
- 前記チャンネル情報取得部により取得されるチャンネル情報は、前記自動選択無線中継装置が他の無線中継装置から受信したチャンネル情報を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の通信チャンネル選択装置。
- 所定のエリア内に配置された無線中継装置に含まれる自動選択無線中継装置から、該自動選択無線中継装置の識別情報と、該自動選択無線中継装置が有するBSSIDとを含むBSSID設定情報を取得するステップと、
前記自動選択無線中継装置から、該自動選択無線中継装置を含む前記無線中継装置が使用している通信チャンネルである使用中チャンネルとBSSIDを含むチャンネル情報を取得するステップと、
前記取得したBSSID設定情報と、前記取得したチャンネル情報とに基づいて、前記使用中チャンネルを使用チャンネル状態としてまとめるステップと、
前記まとめられた前記使用チャンネル状態に基づいて、前記無線中継装置が使用可能なチャンネルの各々に該当する周波数帯の使用状態である混雑度を判定するステップと、
前記判定の結果に基づいて、前記自動選択無線中継装置が使用する通信チャンネルを選択するステップとを備える通信チャンネル選択方法。 - 通信装置を、
所定のエリア内に配置された無線中継装置に含まれる自動選択無線中継装置から、該自動選択無線中継装置の識別情報と、該自動選択無線中継装置が有するBSSIDとを含むBSSID設定情報を取得するBSSID設定情報取得部、
前記自動選択無線中継装置から、該自動選択無線中継装置を含む前記無線中継装置が使用している通信チャンネルである使用中チャンネルとBSSIDとを含むチャンネル情報を取得するチャンネル情報取得部、
前記BSSID設定情報取得部により取得したBSSID設定情報と、前記チャンネル情報取得部より取得したチャンネル情報とに基づいて、前記使用中チャンネルを使用チャンネル状態としてまとめるチャンネル情報整理部、
前記チャンネル情報整理部によりまとめられた前記使用チャンネル状態に基づいて、前記無線中継装置が使用可能なチャンネルの各々に該当する周波数帯の使用状態である混雑度を判定する判定部、及び
前記判定部による判定結果に基づいて、前記自動選択無線中継装置が使用する通信チャンネルを選択するチャンネル選択部として機能させるための通信チャンネル選択プログラム。
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