JP2016018670A - 端子金具、及び、端子金具付き電線 - Google Patents

端子金具、及び、端子金具付き電線 Download PDF

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Abstract

【課題】端子金具と電線との電気的接続の信頼性を向上することができる端子金具、及び、端子金具付き電線を提供することを目的とする。
【解決手段】端子金具付き電線の端子金具3は、一端に開口33を有する筒状体として形成され開口33側から電線の導体の端末が挿入され圧着される導体圧着部31を備え、導体圧着部31は、内面に開口33が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなるテーパ面34aが形成されたテーパ部34と、テーパ部34のテーパ面34aに形成されるエッジ部35とを有することを特徴とする。これにより、端子金具3は、端子金具3と導体との接触抵抗を安定させることができると共にエッジ部35の加工性を向上することができるので、端子金具3と電線との電気的接続の信頼性を向上することができる、という効果を奏する。
【選択図】図3

Description

本発明は、端子金具、及び、端子金具付き電線に関する。
従来の端子金具、及び、端子金具付き電線として、例えば、特許文献1には、一端が閉塞し他端が開口した円筒状の胴体部と、胴体部の内周面に対して間隔を保った状態で、胴体部の閉塞した一端側から開口した他端側に向かって延びる棒状の心棒部とを備える端子金具、及び、端子金具付き電線が開示されている。
特開2013−058341号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の端子金具、端子金具付き電線は、例えば、端子金具と電線との電気的接続の信頼性の向上の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、端子金具と電線との電気的接続の信頼性を向上することができる端子金具、及び、端子金具付き電線を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子金具は、一端に開口を有する筒状体として形成され前記開口側から電線の導体の端末が挿入され圧着される導体圧着部を備え、前記導体圧着部は、内面に前記開口が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなるテーパ面が形成されたテーパ部と、前記テーパ部の前記テーパ面に形成されるエッジ部とを有することを特徴とする。
また、上記端子金具では、前記エッジ部は、前記テーパ部の前記テーパ面に、前記導体の端末の挿入方向と交差する方向に沿って形成される交差方向溝部を含んで構成されるものとすることができる。
また、上記端子金具では、前記エッジ部は、前記テーパ部の内外面を貫通する貫通孔部を含んで構成されるものとすることができる。
また、上記端子金具では、前記エッジ部は、前記テーパ部の前記テーパ面に、前記導体の端末の挿入方向に沿って形成される挿入方向凹凸部を含んで構成されるものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子金具付き電線は、線状の導体と、前記導体の外周側を覆う被覆部とを有する電線と、一端に開口を有する筒状体として形成され前記開口側から前記導体の端末が挿入され圧着される導体圧着部を有する端子金具とを備え、前記導体圧着部は、内面に前記開口が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなるテーパ面が形成されたテーパ部と、前記テーパ部の前記テーパ面に形成されるエッジ部とを有することを特徴とする。
本発明に係る端子金具、及び、端子金具付き電線は、導体圧着部に電線の導体の端末が挿入され圧着されることで、端子金具と電線とが電気的に接続される。そして、端子金具、及び、端子金具付き電線は、導体圧着部において、テーパ部の内面側のテーパ面に形成されるエッジ部が当該導体圧着部に圧着された導体に引っ掛かることで、導体が導体圧着部から抜けにくくすることができると共に、端子金具と導体との接触抵抗を安定させることができる。このとき、端子金具、及び、端子金具付き電線は、導体圧着部のテーパ部のテーパ面が、導体の端末を挿入するための開口が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなる形状とされており、当該テーパ部のテーパ面に上記エッジ部が形成されることから、エッジ部の加工性を向上することができる。この結果、端子金具、及び、端子金具付き電線は、端子金具と電線との電気的接続の信頼性を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る端子金具付き電線の概略構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係る端子金具付き電線の端子金具の概略構成を示す側面図である。 図3は、図2中に示すA−A断面図である。 図4は、図3中に示す囲み線B近傍の部分断面図である。 図5は、実施形態2に係る端子金具付き電線の概略構成を示す斜視図である。 図6は、実施形態2に係る端子金具付き電線の端子金具の概略構成を示す側面図である。 図7は、図6中に示すC−C断面図である。 図8は、図7中に示すD−D断面図である。 図9は、実施形態2に係る端子金具付き電線の端子金具を開口側から視た正面図である。 図10は、実施形態3に係る端子金具付き電線の端子金具の延在方向に沿った断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る端子金具付き電線の概略構成を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係る端子金具付き電線の端子金具の概略構成を示す側面図である。図3は、図2中に示すA−A断面図である。図4は、図3中に示す囲み線B近傍の部分断面図である。
図1、図2、図3、図4に示す本実施形態に係る端子金具付き電線1は、例えば、車両に配索されるワイヤーハーネス等に適用される。端子金具付き電線1は、例えば、車両等に搭載される多種多様な電子機器間で電力や制御信号などを伝えるものである。
具体的には、端子金具付き電線1は、電線2と、端子金具3とを備え、電線2の端末21bに端子金具3が圧着され電気的かつ機械的に接続されている。
電線2は、線状の導体21と、導体21の外周側を覆う被覆部22とを有する。導体21は、導電性の芯線であり、電気が通る金属部材によって構成される。導体21は、線状に延びる方向(以下、「延在方向」という場合がある。)に対してほぼ同じ径で延びるように形成される。導体21は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等により製造される。導体21は、素線21aを撚り合わせてなる導体構造のものや、断面矩形又は丸形となる棒状の導体構造(例えば平角単心や丸単心となる導体構造であり、この場合、電線自体も棒状となる。)のもののいずれであってもよい。導体21は、撚り線の場合、芯材(剛体となる線材)を中心にして撚り合わせてもよい。被覆部22は、導体21の外周側を被覆する電線被覆である。本図に例示する導体21は、複数の素線21aを単純に束ねたものである。被覆部22は、導体21の外周面に接して設けられる。被覆部22は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PPやPVC、架橋PE等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。被覆部22は、導体21の延在方向の一端から他端にかけて形成される。電線2は、導体21の端末21bにおいて、被覆部22が剥ぎ取られており、当該導体21の端末21bが被覆部22から露出している。電線2は、一例として、導体21の断面形状(延在方向と交差する方向の断面形状)が略円形状、被覆部22の断面形状(延在方向と交差する方向の断面形状)が略円環形状となっており、全体として略円形状の断面形状となっている。
端子金具3は、導体圧着部31と、接続部32とを有する。端子金具3は、導電性の金属部材によって構成される。端子金具3は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金により製造される。導体圧着部31は、一端に開口33を有する筒状体として形成され開口33側から電線2の導体21の端末21bが挿入され圧着されるものである。開口33は、略正円状に形成される。ここでは、導体圧着部31は、中心軸線が電線2の延在方向に沿うような円筒状体として形成され、当該中心軸線に沿って電線2の導体21が挿入される。すなわち、典型的には、電線2の延在方向と、導体圧着部31の中心軸線に沿った方向と、導体圧着部31への導体21の挿入方向とは、ほぼ平行となり、相互に沿った方向となる。そして、導体圧着部31は、一端に開口33を有する一方、他端が閉塞し、当該閉塞した端部側に接続部32が一体で形成される。導体圧着部31は、例えば、円筒状のパイプ部材の一端をプレス加工等によって押し潰し所定の形状に形成され、これにより、閉塞した端部側に接続部32が一体で形成される。接続部32は、相手側の端子やバッテリ等の電気機器が備える電極等と電気的に接続される部分である。ここでは、接続部32は、平坦状に形成されると共に中央部に略正円状の貫通孔32aが形成される。
ここで、端子金具3は、いわゆるクローズドバレル形式の導体圧着部31である。すなわち、導体圧着部31は、周方向の全周にわたって連続しており、継ぎ目等がないシームレスの円筒状体として形成される。さらに言えば、導体圧着部31は、加締め加工前の状態で円筒形状に形成されている。
そして、本実施形態の端子金具3は、導体圧着部31がテーパ部34とエッジ部35とを有することで、端子金具3と電線2との電気的接続の信頼性の向上を図っている。
テーパ部34は、導体圧着部31において、内周面にテーパ面34aが形成された部分である。テーパ面34aは、開口33が形成された一端側から閉塞した他端側に向けて先細りとなるように傾斜している。ここでは、テーパ部34は、外周面も同様に、導体圧着部31において開口33が形成された一端側から閉塞した他端側に向けて先細りとなるテーパ面34bが形成されている。言い換えれば、テーパ部34は、開口33側から接続部32側に向けて徐々に縮径するような円錐台筒形状に形成される。導体圧着部31は、当該テーパ部34の延在方向一端側に円筒状に形成された円筒部36が一体的に連続し当該円筒部36に上記開口33が形成される。円筒部36は、外径がテーパ部34の外径より大きい大径部として形成される。一方、導体圧着部31は、当該テーパ部34の延在方向他端側に接続部32との連結部37が一体的に連続して形成される。
エッジ部35は、図3、図4に示すように、テーパ部34の内周面(内面)側のテーパ面34aに凹凸状に形成される。エッジ部35は、導体圧着部31内に電線2の導体21の端末21bが挿入され圧着された状態で導体21に引っ掛かることで、端子金具3と電線2の導体21とを確実に電気的に接続させる部分である。
本実施形態のエッジ部35は、交差方向溝部としての周方向溝部38を含んで構成される。周方向溝部38は、テーパ部34のテーパ面34aに、導体21の端末21bの挿入方向と交差する方向、ここでは、テーパ面34aの周方向に沿って凹部状に形成される。周方向溝部38は、周方向の全周にわたって連続しており略正円環状に形成される。周方向溝部38は、電線2の延在方向に沿って複数、ここでは5つ形成される。複数の周方向溝部38は、テーパ部34の傾斜に沿って徐々に径が変化するように形成される。すなわち、複数の周方向溝部38は、開口33側から接続部32側に向けて1つずつ徐々に縮径するようにして形成される。この場合、各周方向溝部38の外径は、典型的には、図4等に示すように、開口33側に隣接する周方向溝部38の内径より小さくなるように形成される(ただし、最も開口33側に位置する周方向溝部38は除く。)。各周方向溝部38は、外径側の面が延在方向に沿って略平行となっている一方、内径側の面がテーパ面34aの傾斜に沿って傾斜している。周方向溝部38は、例えば、導体圧着部31の開口33側から金型等を挿入してプレス加工等によって形成される。
上記のように構成される端子金具付き電線1は、端子金具3の導体圧着部31内に開口33を介して電線2の導体21の端末21bが挿入されると共に導体圧着部31の外周側から加締めることにより導体圧着部31が変形して潰れて当該導体21の端末21bが導体圧着部31に圧着される。なお、図1では、図中上下方向に加締めるものとして矢印を図示しているが加締めの方向はこれに限らず、上下方向と直交する左右方向に加締めるものであってもよいし、全周から加締めるものであってもよい。これにより、端子金具付き電線1は、端子金具3と電線2とが電気的に接続される。そして、端子金具付き電線1は、導体圧着部31において、テーパ部34の内周面側のテーパ面34aに形成されるエッジ部35が当該導体圧着部31に圧着された導体21に引っ掛かり食い込むことで、導体21が導体圧着部31から抜けにくくすることができ、端子金具3と電線2との保持力を向上することができる。そしてさらに、端子金具付き電線1は、導体圧着部31において、例えば、エッジ部35を構成する各周方向溝部38の角部によって導体21の表面の酸化皮膜が破られ、あるいは削り取られることで、導体21の導電面(新生面)が導体圧着部31に極めて低い電気抵抗で接触し、端子金具3と導体21とが接触導通する。これにより、端子金具付き電線1は、端子金具3と導体21との接触抵抗を安定させることができ、導通性能を向上することができる。また、端子金具付き電線1は、端子金具3と導体21とがエッジ部35を構成する各周方向溝部38を介して接触することで接触面積が増大するので、この点でも電気抵抗を低減し、接触抵抗を安定させることができ、導通性能を向上することができる。
そして、端子金具付き電線1は、エッジ部35を構成する各周方向溝部38が形成されているテーパ部34の内周面側のテーパ面34aが、開口33側から接続部32側に向けて先細りとなる形状とされている。これにより、端子金具付き電線1は、導体圧着部31の開口33側から金型等を挿入して当該各周方向溝部38をプレス加工する際の加工性を向上することができる。
以上で説明した端子金具3によれば、一端に開口33を有する筒状体として形成され開口33側から電線2の導体21の端末21bが挿入され圧着される導体圧着部31を備え、導体圧着部31は、内面に開口33が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなるテーパ面34aが形成されたテーパ部34と、テーパ部34のテーパ面34aに形成されるエッジ部35とを有する。
以上で説明した端子金具付き電線1によれば、線状の導体21と、導体21の外周側を覆う被覆部22とを有する電線2と、一端に開口33を有する筒状体として形成され開口33側から導体21の端末21bが挿入され圧着される導体圧着部31を有する端子金具3とを備え、導体圧着部31は、内面に開口33が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなるテーパ面34aが形成されたテーパ部34と、テーパ部34のテーパ面34aに形成されるエッジ部35とを有する。
したがって、端子金具3、端子金具付き電線1は、導体圧着部31に電線2の導体21の端末21bが挿入され圧着されることで、端子金具3と電線2とが電気的に接続される。そして、端子金具3、端子金具付き電線1は、導体圧着部31において、テーパ部34の内面側のテーパ面34aに形成されるエッジ部35が当該導体圧着部31に圧着された導体21に引っ掛かることで、導体21が導体圧着部31から抜けにくくすることができると共に、端子金具3と導体21との接触抵抗を安定させることができる。このとき、端子金具3、端子金具付き電線1は、導体圧着部31のテーパ部34のテーパ面34aが、導体21の端末21bを挿入するための開口33が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなる形状とされており、当該テーパ部34のテーパ面34aに上記エッジ部35が形成されることから、エッジ部35の加工性を向上することができる。この結果、端子金具3、端子金具付き電線1は、端子金具3と電線2との電気的接続の信頼性を向上することができる。
さらに、以上で説明した端子金具3、端子金具付き電線1によれば、エッジ部35は、テーパ部34のテーパ面34aに、導体21の端末21bの挿入方向と交差する方向に沿って形成される周方向溝部38を含んで構成される。したがって、端子金具3、端子金具付き電線1は、エッジ部35を構成する周方向溝部38と、導体圧着部31内に挿入され圧着される電線2の導体21とが交差した状態で、当該周方向溝部38を導体21に引っ掛かけて食い込ませることができる。この結果、端子金具3、端子金具付き電線1は、導体21への周方向溝部38の引っ掛かり(食い込み)を、強い力で確実に実現することができる。したがって、端子金具3、端子金具付き電線1は、端子金具3と導体21との接触抵抗をさらに安定させることができ、端子金具3と電線2との電気的接続の信頼性をさらに向上することができる。
[実施形態2]
図5は、実施形態2に係る端子金具付き電線の概略構成を示す斜視図である。図6は、実施形態2に係る端子金具付き電線の端子金具の概略構成を示す側面図である。図7は、図6中に示すC−C断面図である。図8は、図7中に示すD−D断面図である。図9は、実施形態2に係る端子金具付き電線の端子金具を開口側から視た正面図である。実施形態2に係る端子金具、及び、端子金具付き電線は、エッジ部の形状が実施形態1とは異なる。その他、上述した実施形態と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する(以下、同様。)。
図5、図6、図7、図8、図9に示す本実施形態に係る端子金具付き電線201は、電線2と、端子金具203とを備える。電線2は、導体21と、被覆部22とを有する。端子金具203は、導体圧着部31と、接続部32とを有する。ここでは、導体圧着部31は、上述の端子金具付き電線1の導体圧着部31とは、テーパ部34の各テーパ面34a、34bの傾斜角度等が若干異なるが、エッジ部235以外は概略同等の構成となっている。
本実施形態のエッジ部235は、貫通孔部238を含んで構成される。貫通孔部238は、導体圧着部31のテーパ部34の内外面を貫通する。言い換えれば、貫通孔部238は、テーパ部34を構成する壁部を貫通する。つまり、貫通孔部238は、テーパ部34を内面側のテーパ面34aから外面側のテーパ面34bまで貫通する。ここでは、貫通孔部238は、略楕円形状に形成されるものとして図示しているが、略長円形状、略正円形状、略矩形状、略多角形状等であってもよい。ここでは、貫通孔部238は、延在方向と直交する方向(図5中では上下方向)に対して互いに対向する部分に、それぞれ6つずつ合計12個形成される。なお、貫通孔部238は、テーパ部34の全周にわたって形成されていてもよいし、互いに対向しない部分に形成されていてもよい。また、貫通孔部238は、テーパ部34の周方向に沿って等間隔で形成されていてもよいし、不等間隔でランダムに形成されていてもよい。貫通孔部238は、例えば、導体圧着部31の開口33側から金型等を挿入してプレス抜き加工等によって形成される。
以上で説明した端子金具203、端子金具付き電線201は、導体圧着部31に電線2の導体21の端末21bが挿入され圧着されることで、端子金具203と電線2とが電気的に接続される。そして、端子金具203、端子金具付き電線201は、導体圧着部31において、テーパ部34の内面側のテーパ面34aに形成されるエッジ部235が当該導体圧着部31に圧着された導体21に引っ掛かることで、導体21が導体圧着部31から抜けにくくすることができると共に、端子金具203と導体21との接触抵抗を安定させることができる。このとき、端子金具203、端子金具付き電線201は、導体圧着部31のテーパ部34のテーパ面34aが、導体21の端末21bを挿入するための開口33が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなる形状とされており、当該テーパ部34のテーパ面34aに上記エッジ部235が形成されることから、エッジ部235の加工性を向上することができる。この結果、端子金具203、端子金具付き電線201は、端子金具203と電線2との電気的接続の信頼性を向上することができる。
さらに、以上で説明した端子金具203、端子金具付き電線201によれば、エッジ部235は、テーパ部34の内外面を貫通する貫通孔部238を含んで構成される。したがって、端子金具203、端子金具付き電線201は、例えば、エッジ部235を構成する貫通孔部238を、導体圧着部31の開口33側から金型等を挿入してプレス抜き加工等によって形成することができるので、エッジ部235の加工性をさらに向上することができる。また、端子金具203、端子金具付き電線201は、エッジ部235を貫通孔部238によって構成することで、当該エッジ部235を導体圧着部31の形状等に応じて任意の位置、形状、数で形成しやすい構成とすることができる。
[実施形態3]
図10は、実施形態3に係る端子金具付き電線の端子金具の延在方向に沿った断面図である。実施形態3に係る端子金具、及び、端子金具付き電線は、エッジ部の形状が実施形態1、2とは異なる。
図10に示す本実施形態に係る端子金具付き電線301は、電線2(図1等参照)と、端子金具303とを備える。電線2は、導体21(図1等参照)と、被覆部22(図1等参照)とを有する。端子金具303は、導体圧着部31と、接続部32(図1等参照)とを有する。ここでは、導体圧着部31は、上述の端子金具付き電線1の導体圧着部31とは、エッジ部335以外は概略同等の構成となっている。
本実施形態のエッジ部335は、挿入方向凹凸部としての挿入方向突起部(凸部)338を含んで構成される。挿入方向突起部338は、テーパ部34の内周面側のテーパ面34aに、導体21の端末21bの挿入方向、すなわち、電線2の延在方向に沿って直線状の凸部として形成される。挿入方向突起部338は、テーパ部34の内周面側のテーパ面34aから径方向内側に向かって突出する。挿入方向突起部338は、テーパ部34の周方向に沿って等間隔で複数本、ここでは、8本が形成される。逆に言えば、この端子金具303は、テーパ部34の周方向に隣接する挿入方向突起部338の間の部分が挿入方向溝部(凹部)となる。ここでは、挿入方向突起部338は、径方向に沿った断面形状が略矩形状であるものとして図示しているが、略三角形状、略半円形状等であってもよい。複数の挿入方向突起部338は、開口33側から接続部32側に向けて径方向に対する間隔がテーパ部34のテーパ面34aの傾斜に沿って徐々に狭まるように形成される。挿入方向突起部338は、例えば、導体圧着部31の開口33側から金型等を挿入してプレス加工等によって形成される。
以上で説明した端子金具303、端子金具付き電線301は、導体圧着部31に電線2の導体21の端末21bが挿入され圧着されることで、端子金具303と電線2とが電気的に接続される。そして、端子金具303、端子金具付き電線301は、導体圧着部31において、テーパ部34の内面側のテーパ面34aに形成されるエッジ部335が当該導体圧着部31に圧着された導体21に引っ掛かることで、導体21が導体圧着部31から抜けにくくすることができると共に、端子金具303と導体21との接触抵抗を安定させることができる。このとき、端子金具303、端子金具付き電線301は、導体圧着部31のテーパ部34のテーパ面34aが、導体21の端末21bを挿入するための開口33が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなる形状とされており、当該テーパ部34のテーパ面34aに上記エッジ部335が形成されることから、エッジ部335の加工性を向上することができる。この結果、端子金具303、端子金具付き電線301は、端子金具303と電線2との電気的接続の信頼性を向上することができる。
さらに、以上で説明した端子金具303、端子金具付き電線301によれば、エッジ部335は、テーパ部34のテーパ面34aに、導体21の端末21bの挿入方向に沿って形成される挿入方向突起部338を含んで構成される。したがって、端子金具303、端子金具付き電線301は、例えば、エッジ部335を構成する挿入方向突起部338を、導体圧着部31の開口33側から金型等を挿入してプレス加工等によって形成する際に、当該金型を抜きやすい構成とすることができるので、エッジ部335の加工性をさらに向上することができる。
なお、以上で説明したエッジ部335は、テーパ部34の内周面側のテーパ面34aに、導体21の端末21bの挿入方向に沿って形成される挿入方向凹凸部として、挿入方向突起部338を含んで構成されるものとして説明したが、挿入方向凹凸部としての挿入方向溝部を含んで構成されてもよい。挿入方向溝部は、導体21の端末21bの挿入方向に沿って直線状の凹部として形成される。
また、本実施形態の端子金具303、端子金具付き電線301では、導体21は、複数の素線21aを螺旋状に撚り合わせてなる撚り線が用いられることが好ましい。この場合、端子金具303、端子金具付き電線301は、エッジ部335を構成する挿入方向突起部338と、螺旋状に撚られた導体21の素線21aとが交差しやすい構成とすることができるので、当該挿入方向突起部338を導体21に引っ掛かけて食い込ませやすくすることができる。この結果、端子金具303、端子金具付き電線301は、導体21への挿入方向突起部338の引っ掛かり(食い込み)を、強い力で確実に実現することができる。したがって、端子金具303、端子金具付き電線301は、端子金具303と導体21との接触抵抗をさらに安定させることができ、端子金具303と電線2との電気的接続の信頼性をさらに向上することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る端子金具、及び、端子金具付き電線は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係る端子金具、及び、端子金具付き電線は、以上で説明した各実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
以上で説明した導体圧着部31は、中心軸線が電線2の延在方向に沿うような円筒状体であるものとして説明したが、これに限らず、略矩形状や略多角形状等、筒状体であればよい。
また、以上の説明では、交差方向溝部は、テーパ部34のテーパ面34aの周方向に沿った周方向溝部38であるものとして説明したが、これに限らず、テーパ部34のテーパ面34aの周方向、及び、導体21の端末21bの挿入方向に対して傾斜していてもよい。
1、201、301 端子金具付き電線
2 電線
3、203、303 端子金具
21 導体
21b 端末
22 被覆部
31 導体圧着部
33 開口
34 テーパ部
34a、34b テーパ面
35、235、335 エッジ部
38 周方向溝部(交差方向溝部)
238 貫通孔部
338 挿入方向突起部(挿入方向凹凸部)

Claims (5)

  1. 一端に開口を有する筒状体として形成され前記開口側から電線の導体の端末が挿入され圧着される導体圧着部を備え、
    前記導体圧着部は、内面に前記開口が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなるテーパ面が形成されたテーパ部と、前記テーパ部の前記テーパ面に形成されるエッジ部とを有することを特徴とする、
    端子金具。
  2. 前記エッジ部は、前記テーパ部の前記テーパ面に、前記導体の端末の挿入方向と交差する方向に沿って形成される交差方向溝部を含んで構成される、
    請求項1に記載の端子金具。
  3. 前記エッジ部は、前記テーパ部の内外面を貫通する貫通孔部を含んで構成される、
    請求項1又は請求項2に記載の端子金具。
  4. 前記エッジ部は、前記テーパ部の前記テーパ面に、前記導体の端末の挿入方向に沿って形成される挿入方向凹凸部を含んで構成される、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の端子金具。
  5. 線状の導体と、前記導体の外周側を覆う被覆部とを有する電線と、
    一端に開口を有する筒状体として形成され前記開口側から前記導体の端末が挿入され圧着される導体圧着部を有する端子金具とを備え、
    前記導体圧着部は、内面に前記開口が形成された一端側から他端側に向けて先細りとなるテーパ面が形成されたテーパ部と、前記テーパ部の前記テーパ面に形成されるエッジ部とを有することを特徴とする、
    端子金具付き電線。
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