JP2016018465A - 電子ペン - Google Patents
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Abstract
【課題】異物の侵入に対処でき、品質低下を抑制するスイッチ構成とすることで、意図した描画が行える電子ペンを提供する。
【解決手段】電子ペン1は、先端部の押圧力が間接的に印加されて押圧力を検出する振動センサー32を有するスイッチ部3と、赤外線を発する発光部2と、スイッチ部3で検出した押圧力に対応して発光部2を発光させる制御部を有する回路ユニット4と、を備えている。また、振動センサー32は、フレキシブル性を有して形成され、押圧力による引張力および/または圧縮力の印加により形状を歪ませる。
【選択図】図4
【解決手段】電子ペン1は、先端部の押圧力が間接的に印加されて押圧力を検出する振動センサー32を有するスイッチ部3と、赤外線を発する発光部2と、スイッチ部3で検出した押圧力に対応して発光部2を発光させる制御部を有する回路ユニット4と、を備えている。また、振動センサー32は、フレキシブル性を有して形成され、押圧力による引張力および/または圧縮力の印加により形状を歪ませる。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子ペンに関する。
従来、プロジェクターにより投写される画像に対して、図形や文字等を重ねて表示できるように、画像が投写される投写面に先端を押圧することによって赤外線等を発する電子ペンを備えたシステムが知られている。このような電子ペンを用いたシステムは、電子ペンから射出される赤外線を検知して赤外線の射出位置(電子ペンのペン先の位置)をプロジェクターが検出する。そして、プロジェクターは、元の画像情報に、電子ペンによる赤外線の射出位置(ペン先の位置)の軌跡に関する情報を画像情報として重ねて投写する。これにより、投写面には、元の画像に電子ペンの軌跡(図形や文字等)による画像が重なった重畳画像が投写される。
特許文献1に記載の電子ペンは、筆記する際に用いられる、いわゆるペンを模した外形状を有し、シャフトと、赤外線を発する発光ダイオードと、ペン先となるキャップと、押圧スイッチ部等を有して構成されている。そして、押圧スイッチ部は、キャップの押圧によるシャフトの傾倒により接触状態が切り替わるように構成されている。詳細には、押圧スイッチ部は、2つの電極(導電板、プローブ)を有し、押圧されない状態では2つの電極は接触し、押圧された状態では2つの電極が非接触となる。このように、押圧スイッチ部は、電極の接触/非接触による電気導通を検出する構成となっている。
特許文献2に記載の電子ペンは、ペン先が可動構造となっており、ペン先に印加される押圧力(描画圧)により、ペン先が感圧センサーに当接して加圧することで、描画圧を検出する構成となっている。
しかし、特許文献1に記載の電子ペンは、押圧スイッチ部を構成する電極の間に異物が侵入すると接触/非接触の検出が正確に行われなくなるという課題がある。これにより、電子ペンによる描画が、意図した描画とならないという不具合が発生する。また、特許文献2に記載の電子ペンは、ペン先が感圧センサーに直接当接して加圧するため、感圧センサーの耐久性を含めた品質が低下し、押圧力の検出が難しくなるという課題がある。
従って、異物の侵入に対処でき、品質低下を抑制するスイッチ構成とすることで、意図した描画が行える電子ペンが要望されていた。
従って、異物の侵入に対処でき、品質低下を抑制するスイッチ構成とすることで、意図した描画が行える電子ペンが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電子ペンは、先端部が押圧されることにより赤外線を発する電子ペンであって、先端部の押圧力が間接的に印加されて押圧力を検出する振動センサーを有するスイッチ部と、赤外線を発する発光部と、スイッチ部で検出した押圧力に対応して発光部を発光させる制御部を有する回路部と、を備えていることを特徴とする。
このような電子ペンによれば、スイッチ部は、先端部の押圧力が間接的に印加されて押圧力を検出する振動センサーを有し、回路部(制御部)は、検出した押圧力に対応して発光部を発光させる。この構成は、従来のように、ペン先がセンサー(感圧センサー)に直接当接する構成ではなく、間接的に押圧力を振動センサーに印加する構成であるため、振動センサーの耐久性を含めた品質の低下を抑制することができる。また、振動センサーを有する構成とすることで、異物の侵入による押圧力の検出への影響を極力抑えることができる。これにより、意図した描画が行える電子ペンを実現することができる。
[適用例2]上記適用例に係る電子ペンにおいて、振動センサーは、フレキシブル性を有して形成され、押圧力による引張力および/または圧縮力の印加により形状を歪ませることが好ましい。
このような電子ペンによれば、振動センサーは、引張力、圧縮力の双方で形状を歪ませるため、振動センサーへの押圧力の印加方向が一定でなくても押圧力を検出することができる。また、フレキシブル性を有しているため、形状を歪ましても、歪みが残ることがない。これにより、振動センサーの耐久性が向上すると共に、確実に押圧力を検出することができる。
[適用例3]上記適用例に係る電子ペンにおいて、先端部の押圧に従動して傾倒するシャフトと、電子ペンの外装を構成する外装筐体内に固定される固定部と、を備え、振動センサーは、形状を歪ませる振動部と、振動部の両端に設置される保持部と、を備え、振動センサーは、一方の保持部がシャフトに保持され、他方の保持部が固定部に保持されることが好ましい。
このような電子ペンによれば、振動センサーは、一方の保持部がシャフトに保持され、他方の保持部が固定部に保持される。これにより、振動センサーの一方の保持部がシャフトの傾倒に従動して移動することにより、振動部は形状を歪ませる。この動作により、先端部の押圧力を確実に検出することができる。
また、振動センサーは、振動部の両端部がそれぞれ保持されるいわゆる両持ちの構造のため、一方の保持部のみで保持するいわゆる片持ちの構造に比べて、誤動作を防止することができる。
また、振動センサーは、振動部の両端部がそれぞれ保持されるいわゆる両持ちの構造のため、一方の保持部のみで保持するいわゆる片持ちの構造に比べて、誤動作を防止することができる。
[適用例4]上記適用例に係る電子ペンにおいて、振動センサーは、圧電部材により形成されていることが好ましい。
このような電子ペンによれば、振動センサーが圧電部材により形成されることにより、先端部の押圧力による形状の歪を、圧電部材の圧電効果により電圧に変換することができ、押圧による歪(振動)を電気的に検出することができる。
[適用例5]上記適用例に係る電子ペンにおいて、圧電部材は、フッ素系樹脂材料を用いていることが好ましい。
このような電子ペンによれば、圧電部材として、フッ素系樹脂材料を用いることにより、振動センサーを摩擦係数が低く滑りやすい部材として構成することができ、異物が振動センサーに付着することを防止することができる。
[適用例6]上記適用例に係る電子ペンにおいて、圧電部材は、無機圧電材料を高分子フィルムに分散して形成されていることが好ましい。
このような電子ペンによれば、振動センサーの耐久性を向上させることができる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態〕
図1は、本実施形態に係る電子ペン1の外観斜視図である。
電子ペン1は、図1に示すように、筆記具を模して形成されており、一方の端部には、筆記具のペン先に相当する先端を有するキャップ10が設けられている。キャップ10は、先端に向かう程細く形成されており、電子ペン1は、このキャップ10が押圧されることによってシャフト31(図2参照)が傾倒して赤外線を射出する。
なお、以下では、説明の便宜上、キャップ10の先端を「ペン先」、また、ペン先の方向を「ペン先側」、ペン先とは反対側を「後端側」として記述する。
図1は、本実施形態に係る電子ペン1の外観斜視図である。
電子ペン1は、図1に示すように、筆記具を模して形成されており、一方の端部には、筆記具のペン先に相当する先端を有するキャップ10が設けられている。キャップ10は、先端に向かう程細く形成されており、電子ペン1は、このキャップ10が押圧されることによってシャフト31(図2参照)が傾倒して赤外線を射出する。
なお、以下では、説明の便宜上、キャップ10の先端を「ペン先」、また、ペン先の方向を「ペン先側」、ペン先とは反対側を「後端側」として記述する。
電子ペン1は、図示省略するプロジェクターおよびPC(Personal Computer)と組み合わされることで、プロジェクターにより投写面に投写される画像に対して、投写面に描画した軌跡(図形や文字等)を重ねて表示できる表示システムを構成している。
詳細には、プロジェクターは、描画時に電子ペン1から射出される赤外線を検知し、赤外線の射出位置(電子ペン1のペン先の位置)の軌跡に関する情報をPCに送信する。PCは、受信した情報に基づいて赤外線の射出位置の解析を行い、この射出位置の軌跡を示す線の画像を元の画像に重畳した重畳画像を生成し、この重畳画像を画像情報としてプロジェクターに送信する。そして、プロジェクターは、電子ペン1の軌跡を示す線の画像が反映されたこの重畳画像を投写面に投写する。なお、プロジェクターは、通常、上述するPCとしての機能を兼ね備えて構成されている。
〔電子ペン1の主な構成〕
図2は、電子ペン1の概略の分解斜視図である。図3は、スイッチ部3を示す拡大斜視図である。図4は、スイッチ部3の構成を示す分解斜視図である。図5は、振動センサー32を示す外観斜視図である。
電子ペン1は、図2、図3に示すように、キャップ10に加え、発光部2、スイッチ部3、回路ユニット4、ベース部5、電池(図示省略)、電池端子7、および外装筐体8等を備えている。
図2は、電子ペン1の概略の分解斜視図である。図3は、スイッチ部3を示す拡大斜視図である。図4は、スイッチ部3の構成を示す分解斜視図である。図5は、振動センサー32を示す外観斜視図である。
電子ペン1は、図2、図3に示すように、キャップ10に加え、発光部2、スイッチ部3、回路ユニット4、ベース部5、電池(図示省略)、電池端子7、および外装筐体8等を備えている。
キャップ10は、上述したように、ペン先を形成する部材であり、発光部2から射出される赤外線を透過する材料から形成されている。キャップ10は、図2に示すように、先端が曲面の略円錐形状を有し、内部が中空に形成されている。キャップ10の内側には、後述するシャフト31のネジ溝3111に螺合するネジ溝101が形成されている。
発光部2は、赤外線を射出する発光ダイオードで構成され、キャップ10の内側に配置される。そして、発光部2は、回路ユニット4に設けられた制御部(図示省略)の制御に基づいて赤外線を射出する。
〔スイッチ部3の構成〕
スイッチ部3は、キャップ10に接続され、キャップ10が押圧されることによって傾倒し、発光部2を発光させるスイッチとしての機能を有する。スイッチ部3は、図2〜図4に示すように、シャフト31、振動センサー32、中継板33、第1支持部34、ピン35、固定ナット36、およびコイルバネ37等を備えている。なお、スイッチ部3には、コイルバネ37等を支持する後述するベース部5の第2支持部51等も含まれる。
スイッチ部3は、キャップ10に接続され、キャップ10が押圧されることによって傾倒し、発光部2を発光させるスイッチとしての機能を有する。スイッチ部3は、図2〜図4に示すように、シャフト31、振動センサー32、中継板33、第1支持部34、ピン35、固定ナット36、およびコイルバネ37等を備えている。なお、スイッチ部3には、コイルバネ37等を支持する後述するベース部5の第2支持部51等も含まれる。
〔シャフト31の構成〕
シャフト31は、図2〜図4に示すように、電子ペン1の略中心を通る仮想の軸Axに沿って棒状に延出する円筒状の軸部311、および軸部311の後端側に設けられて軸Axに対して垂直方向に張り出した略円板状の張出部312を有している。シャフト31は、軸Axに対して傾倒可能に、ベース部5、第1支持部34、および外装筐体8等に支持される。なお、以降では、仮想の軸Axを、説明の便宜上、シャフト31の中心軸としても適宜使用する。
シャフト31は、図2〜図4に示すように、電子ペン1の略中心を通る仮想の軸Axに沿って棒状に延出する円筒状の軸部311、および軸部311の後端側に設けられて軸Axに対して垂直方向に張り出した略円板状の張出部312を有している。シャフト31は、軸Axに対して傾倒可能に、ベース部5、第1支持部34、および外装筐体8等に支持される。なお、以降では、仮想の軸Axを、説明の便宜上、シャフト31の中心軸としても適宜使用する。
ここで、発光部2は、図示省略するリード線が接続されており、リード線がシャフト31の挿通孔3113に挿通された状態でシャフト31のペン先側の端部に取り付けられる。また、リード線は、シャフト31(挿通孔3113)の後端側から外部に引き出され、回路ユニット4に電気的に接続する。
軸部311のペン先側の外周面には、ネジ溝3111が形成され、キャップ10のネジ溝101と螺合する。また、ネジ溝3111の後端側には、後述するリング38を挿通させて保持するリング保持部3112が形成されている。
張出部312の側面には、軸Axを中心として回転対称となる各位置に、軸Axに向けて窪む3つの凹部3121が形成されている。張出部312の後端側の端面には、軸Axを中心として回転対称となる各位置に、後端側に突出する3つの凸部3122が形成されている。
張出部312には、軸Axを中心として回転対称となる各位置に、軸Axに平行して張出部312を貫通する3つの貫通孔3123が形成されている。言い換えると、貫通孔3123は、シャフト31の中心軸(軸Ax)を中心として同心円状に等間隔で3つ形成されている。なお、上述する3つの凹部3121、3つの凸部3122、3つの貫通孔3123は、それぞれ同一形状を有している。
〔振動センサー32の構成〕
振動センサー32は、外力による振動を検出するセンサーである。振動センサー32は、本実施形態では、1つ使用している。振動センサー32は、図5に示すように、外力により形状を歪ませる振動部321と、振動部321の両端に設置される保持部322,323と、保持部322から延出するリード線324と、を備えて構成されている。
振動センサー32は、外力による振動を検出するセンサーである。振動センサー32は、本実施形態では、1つ使用している。振動センサー32は、図5に示すように、外力により形状を歪ませる振動部321と、振動部321の両端に設置される保持部322,323と、保持部322から延出するリード線324と、を備えて構成されている。
振動センサー32は、フィルム状に形成されており、フレキシブル性を有している。そして、振動センサー32は、本実施形態では、ペン先の押圧によるシャフト31の傾倒を外力として、この傾倒による引張力および/または圧縮力が印加され、振動部321の形状を歪ませる(変形させる)ことにより振動する。
振動部321は、圧電部材により形成されている。詳細には、振動部321は、無機圧電材料を高分子フィルムに分散して形成されている。そして、振動部321の形状が歪んだ場合、その歪み(振動)を振動部321の圧電効果により電圧に変換する。
保持部322,323は、振動部321を他の部材に固定する際に用いられ、それぞれの中心部には、貫通孔3221,3231が形成されている。また、振動部321の両面には金属皮膜(図示省略)が形成され、その外面がフィルムによりラミネートされている。また、金属皮膜のそれぞれの端部には、リード線324の一方の端部が電気的に接続されている。リード線324の他方の端部は、回路ユニット4に電気的に接続される。リード線324は、振動部321で発生する電圧を回路ユニット4に伝達する。
〔中継板33の構成〕
中継板33は、図2〜図4に示すように、合成樹脂製で板状に形成され、振動センサー32を後述する第1支持部34に固定する際の中継用として用いられる。また、中継板33は、後述するピン35の当接部352が当接する部材である。
中継板33は、図2〜図4に示すように、合成樹脂製で板状に形成され、振動センサー32を後述する第1支持部34に固定する際の中継用として用いられる。また、中継板33は、後述するピン35の当接部352が当接する部材である。
中継板33は、平面視で、張出部312と略同一の径寸法を有して形成されている。そして、中継板33は、図4に示すように、シャフト31の軸部311が挿通される挿通孔331が形成され、後述する第1支持部34と共に、張出部312に対向してペン先側に配設される。
中継板33の側面には、図4に示すように、張出部312の各凹部3121に対向するように、凹部3121と略同形状の凹部332がそれぞれ形成されている。また、中継板33には、軸Axを中心として回転対称となる各位置に、中継板33を第1支持部34に第1固定ネジSC1で固定するための3つの貫通孔333が形成されている。
〔ピン35の構成〕
ピン35は、本実施形態では、電子ペン1内部において、ペン先が押圧されない状態での中継板33と張出部312との隙間を確保するスペーサーとしての機能を有する。ピン35は、図2〜図4に示すように、金属製で径が異なる円柱状部が繋がる軸部351と、合成樹脂製で円柱状に形成される当接部352とで構成されている。また、ピン35は、本実施形態では3つ用いられる。
ピン35は、本実施形態では、電子ペン1内部において、ペン先が押圧されない状態での中継板33と張出部312との隙間を確保するスペーサーとしての機能を有する。ピン35は、図2〜図4に示すように、金属製で径が異なる円柱状部が繋がる軸部351と、合成樹脂製で円柱状に形成される当接部352とで構成されている。また、ピン35は、本実施形態では3つ用いられる。
軸部351は、当接部352を固定するツバ部3511と、ツバ部3511の後端側に繋がり、張出部312の貫通孔3123に嵌合する嵌合部3512と、嵌合部3512の後端側に繋がり、ネジ溝(図示省略)が形成されて後述する固定ナット36と羅合するネジ部3513等で構成されている。なお、ツバ部3511のペン先側には当接部352が接着固定される。
本実施形態では、3つのピン35のうち、1つのピン35(このピン35をピン35Aとする)は、振動センサー32を張出部312に固定する際に用いられると共に、上記スペーサーとして機能する。そして、このピン35Aは、振動センサー32の保持部323の貫通孔3231に挿通し、ツバ部3511と張出部312のペン先側の端面とで保持部323を挟持する。そのため、ピン35Aを張出部312に固定した際に、他の2つのピン35を張出部312に固定した際の、中継板33と張出部312との隙間を同じくするために、保持部323の厚さ分、当接部352の厚さを他の2つの当接部352の厚さより薄くして形成されている。
〔ピン35のシャフト31(張出部312)への組立て〕
最初に、2つのピン35を、張出部312の対応するそれぞれの貫通孔3123に対し、当接部352をペン先側に向けた状態でペン先側からそれぞれ挿通する。ピン35を貫通孔3123に挿通した場合、ツバ部3511は、張出部312のペン先側端面に当接し、嵌合部3512は貫通孔3123内に嵌合し、ネジ部3513は張出部312の後端側の端面から延出した状態となる。この状態で、軸部351の後端側から固定ナット36を挿入し、ネジ部3513に羅合させる。これにより、ピン35は張出部312に固定される。
最初に、2つのピン35を、張出部312の対応するそれぞれの貫通孔3123に対し、当接部352をペン先側に向けた状態でペン先側からそれぞれ挿通する。ピン35を貫通孔3123に挿通した場合、ツバ部3511は、張出部312のペン先側端面に当接し、嵌合部3512は貫通孔3123内に嵌合し、ネジ部3513は張出部312の後端側の端面から延出した状態となる。この状態で、軸部351の後端側から固定ナット36を挿入し、ネジ部3513に羅合させる。これにより、ピン35は張出部312に固定される。
なお、1つのピン35Aは、上述したように、振動センサー32の保持部323の貫通孔3231に軸部351を挿通し、対応する貫通孔3123に対し、当接部352をペン先側に向けた状態でペン先側から挿通する。以降は、他のピン35の固定と同様に行い、固定ナット36をネジ部3513に羅合させることにより、ツバ部3511と張出部312のペン先側の端面とで保持部323を挟持した状態で、ピン35Aは張出部312に固定される。これにより、振動センサー32の一方の保持部323がシャフト31(張出部312)に固定(保持)される。以上の組立てにより、ピン35は、シャフト31の中心軸(軸Ax)を中心として同心円状に等間隔で3つ設置される。
〔コイルバネ37の構成〕
コイルバネ37は3つで構成されている。コイルバネ37は、図2〜図4に示すように、同一の形状を有し、金属の線部材で構成されている。そして、各コイルバネ37は、張出部312と、後述する第2支持部51(支持部本体511)との間に配設され、張出部312をペン先側に付勢する。コイルバネ37は、一端側が張出部312の凸部3122に掛止され、他端側が支持部本体511の凸部512に掛止されて取り付けられる。
コイルバネ37は3つで構成されている。コイルバネ37は、図2〜図4に示すように、同一の形状を有し、金属の線部材で構成されている。そして、各コイルバネ37は、張出部312と、後述する第2支持部51(支持部本体511)との間に配設され、張出部312をペン先側に付勢する。コイルバネ37は、一端側が張出部312の凸部3122に掛止され、他端側が支持部本体511の凸部512に掛止されて取り付けられる。
〔第2支持部51の構成〕
第2支持部51は、ベース部5のペン先側を構成し、第1支持部34とで、シャフト31やコイルバネ37を傾倒可能に支持する。第2支持部51の支持部本体511は、図4に示すように、張出部312と略同一の径寸法を有する略円板状に形成されている。支持部本体511のペン先側の端面には、図4に示すように、張出部312の各凸部3122に対向するように、各凸部3122と同様の凸部512がそれぞれ形成されている。そして、第2支持部51(支持部本体511)は、上述したように、凸部512で各コイルバネ37の他端側を掛止して支持する。
第2支持部51は、ベース部5のペン先側を構成し、第1支持部34とで、シャフト31やコイルバネ37を傾倒可能に支持する。第2支持部51の支持部本体511は、図4に示すように、張出部312と略同一の径寸法を有する略円板状に形成されている。支持部本体511のペン先側の端面には、図4に示すように、張出部312の各凸部3122に対向するように、各凸部3122と同様の凸部512がそれぞれ形成されている。そして、第2支持部51(支持部本体511)は、上述したように、凸部512で各コイルバネ37の他端側を掛止して支持する。
また、支持部本体511のペン先側の端面には、軸Axを中心として回転対称となる外周側に、図4に示すように、第1支持部34の3つの後述する貫通孔344に対応した位置で、軸Axに沿ってペン先側に突出し、第2固定ネジ(図2)が螺合する固定部513がそれぞれ形成されている。第2固定ネジ(図2)は、第1支持部34(支持部本体341)のペン先側の端面から貫通孔344に挿通する。なお、第2支持部51以外のベース部5の構成に関しては後述する。
〔第1支持部34の構成〕
第1支持部34は、中継板33を支持(固定)すると共に、第2支持部51とで、シャフト31やコイルバネ37を傾倒可能に支持する。第1支持部34は、図4に示すように、軸Axに垂直方向に延びる円板状の支持部本体341を備えている。支持部本体341には、シャフト31の軸部311が挿通される挿通孔342が形成され、中継板33と共に、張出部312に対向してペン先側に配設される。
第1支持部34は、中継板33を支持(固定)すると共に、第2支持部51とで、シャフト31やコイルバネ37を傾倒可能に支持する。第1支持部34は、図4に示すように、軸Axに垂直方向に延びる円板状の支持部本体341を備えている。支持部本体341には、シャフト31の軸部311が挿通される挿通孔342が形成され、中継板33と共に、張出部312に対向してペン先側に配設される。
また、支持部本体341には、中継板33の3つの貫通孔333に対応した位置に、ネジ孔343がそれぞれ形成されている。また、支持部本体341には、第2支持部51の3つの固定部513に対応した位置に、貫通孔344がそれぞれ形成されている。
また、支持部本体341のペン先側の端面には、軸Axを中心として回転対称となる外周側に、図2〜図4に示すように、軸Axに沿ってペン先側に突出し、第3固定ネジSC3が螺合する固定部345がそれぞれ形成されている。
〔リング38の構成〕
リング38は、ゴム等の弾性部材で構成され、円筒状に形成される。リング38は、シャフト31の軸部311にペン先側から挿通して、軸部311のリング保持部3112の外周面に設置する。
リング38は、ゴム等の弾性部材で構成され、円筒状に形成される。リング38は、シャフト31の軸部311にペン先側から挿通して、軸部311のリング保持部3112の外周面に設置する。
リング38は、緩衝部材として機能する。詳細には、リング38は、ユーザーが電子ペン1で描画する際に、シャフト31が傾倒して軸部311の外周面が後述する第5筐体85の挿通孔852(図6参照)に直接当接することを防止し、描画時の衝撃を和らげる。これにより、ユーザーは、描画時に不自然な衝撃を感じることがなく、違和感なく描画することができる。
〔スイッチ部3の組立て〕
最初に、第1支持部34(支持部本体341)の後端側の端面に中継板33を設置し、中継板33の後端側から第1固定ネジSC1を貫通孔333に挿通して支持部本体341のネジ孔343に羅合する。これにより、第1支持部34に中継板33を固定する。
最初に、第1支持部34(支持部本体341)の後端側の端面に中継板33を設置し、中継板33の後端側から第1固定ネジSC1を貫通孔333に挿通して支持部本体341のネジ孔343に羅合する。これにより、第1支持部34に中継板33を固定する。
この時、1つの第1固定ネジSC1は、振動センサー32の他方の保持部322を中継板33に挟持する状態とさせる。詳細には、第1固定ネジSC1を、中継板33の後端側から貫通孔333に挿通する際、振動センサー32の他方の保持部322の貫通孔3221に挿通した後、貫通孔333に挿通し、ネジ孔343に羅合させる。これにより、第1固定ネジSC1のネジ頭部が、振動センサー32の保持部322を中継板33に挟持して固定(保持)する状態となる。
なお、この時、張出部312には、振動センサー32の一方の保持部323が保持されているため。シャフト31の軸部311を、中継板33の挿通孔331と、第1支持部34の挿通孔342とに挿通した状態で行う。
次に、張出部312の凸部3122と、第2支持部51の凸部512とにコイルバネ37を掛止するようにして、第1支持部34を第2支持部51の固定部513に当接させる。詳細には、第1支持部34を、コイルバネ37の押圧力に抗して、後端側に移動させる。その際、張出部312の凹部3121と、中継板33の凹部332とに第2支持部51の固定部513を挿通させて、第1支持部34の貫通孔344の位置に第2支持部51の固定部513の先端を当接させる。
次に、図2に示すように、第1支持部34のペン先側から貫通孔344に、第2固定ネジSC2を挿通して、第2支持部51の固定部513に羅合させる。以上の組立てにより、図2、図3に示すように、スイッチ部3が組立てられる。その後、リング38を、シャフト31(軸部311)のリング保持部3112に設置する。
〔ベース部5の構成〕
ベース部5は、スイッチ部3を支持すると共に、回路ユニット4、電源スイッチ(図示省略)の電源キー55、表示部56、電池端子7等を支持する。ベース部5は、図2〜図4に示すように、上述した第2支持部51と、回路支持部52と、電池支持部53とが一体に繋がって構成されている。なお、以降では、上述した第2支持部51の説明は省略し、回路支持部52および電池支持部53を説明する。
ベース部5は、スイッチ部3を支持すると共に、回路ユニット4、電源スイッチ(図示省略)の電源キー55、表示部56、電池端子7等を支持する。ベース部5は、図2〜図4に示すように、上述した第2支持部51と、回路支持部52と、電池支持部53とが一体に繋がって構成されている。なお、以降では、上述した第2支持部51の説明は省略し、回路支持部52および電池支持部53を説明する。
回路支持部52は、第2支持部51の後端側に接続され、軸Axに沿って延びて形成されている。回路支持部52の下側には、後述する回路ユニット4を係止する係止部521が形成されている。回路支持部52の上側には、電源キー55の移動を案内する案内部522や、電池残量を表示する表示部56を案内する案内部523が形成されている。
なお、図2に示すように、電源キー55は、回路ユニット4に実装された電源スイッチ(図示省略)の上部に当接する状態で案内部522に案内される。電源スイッチは、電源キー55の押圧により、押圧力が伝達されて、サイクリックにON/OFFを繰り返す。また、表示部56は、導光部材で形成され、回路ユニット4に実装される図示省略するLED(Light emitting diode)素子の上部に位置するように案内部523に案内される。表示部56は、LED素子から射出される光を導光する機能を有する。
電池支持部53は、回路支持部52の後端側に接続して形成されている。電池支持部53は、後端側の端面に、電池端子7を固定する溝部531が形成されている。この溝部531には、図2に示すように、電池端子7を構成する陽極側端子71が挿入され、陽極側端子71を保持する。
〔回路ユニット4の構成〕
回路ユニット4は、図2に示すように、回路部として構成され、平面視矩形状に形成される回路基板41に、図示省略するCPU(Central Processing Unit)等の素子で構成された制御部が実装されている。回路基板41は、素子の実装面が軸Axに沿うように配置されている。回路ユニット4は、回路支持部52の係止部521等に係止されて、第2支持部51と電池支持部53とに挟まれる状態で、回路支持部52の下側に設置される。
回路ユニット4は、図2に示すように、回路部として構成され、平面視矩形状に形成される回路基板41に、図示省略するCPU(Central Processing Unit)等の素子で構成された制御部が実装されている。回路基板41は、素子の実装面が軸Axに沿うように配置されている。回路ユニット4は、回路支持部52の係止部521等に係止されて、第2支持部51と電池支持部53とに挟まれる状態で、回路支持部52の下側に設置される。
回路基板41には、制御部の他、上述した、LED素子や電源スイッチ等が実装されている。また、回路基板41には、発光部2からのリード線(図示省略)、振動センサー32からのリード線324等が電気的に接続されている。また、回路基板41には、電池端子7(陽極側端子71、陰極側端子72)に接続するリード線(図示省略)等が電気的に接続されている。
電源スイッチは、電源キー55が押圧される毎に、ONとOFFの状態をサイクリックに切り替える。なお、電子ペン1による描画は、電源スイッチがONの状態で行う。なお、制御部は、電源スイッチがONの状態で、キャップ10が押圧された場合に、発光部2を発光させて赤外線を射出させる。
制御部は、電源スイッチがONの状態で、電池電圧の残量レベルを検出し、残量レベルに応じ、LED素子に対して点灯や点滅による表示パターンで発光を行わせる。電源スイッチがOFFの場合には、消灯状態となる。なお、このLED素子から射出された光は、表示部56の内部を導光して表示部56の先端部から外部に射出される。
〔外装筐体8の構成〕
外装筐体8は、図2に示すように、電子ペン1の外装を構成し、内部にスイッチ部3等の部材を収容する。外装筐体8は、本実施形態では、第1筐体81、第2筐体82、第3筐体83、第4筐体84、第5筐体85の5つの筐体で構成されている。
外装筐体8は、図2に示すように、電子ペン1の外装を構成し、内部にスイッチ部3等の部材を収容する。外装筐体8は、本実施形態では、第1筐体81、第2筐体82、第3筐体83、第4筐体84、第5筐体85の5つの筐体で構成されている。
〔第1筐体81の構成〕
第1筐体81は、図2に示すように、軸Axに沿って延出するように形成され、外装筐体8のベースとなる部材である。第1筐体81は、外装筐体8の軸Axに沿う水平面で分割され、その上側(図1での上側)を構成し、分割された開口部810を有して半円筒状に形成される。そして、第1筐体81は、スイッチ部3を収容する第1収容部811と、回路ユニット4や電池を収容する第2収容部812とで構成されている。なお、スイッチ部3、回路ユニット4、ベース部5、電池等は、開口部810から収容される。
第1筐体81は、図2に示すように、軸Axに沿って延出するように形成され、外装筐体8のベースとなる部材である。第1筐体81は、外装筐体8の軸Axに沿う水平面で分割され、その上側(図1での上側)を構成し、分割された開口部810を有して半円筒状に形成される。そして、第1筐体81は、スイッチ部3を収容する第1収容部811と、回路ユニット4や電池を収容する第2収容部812とで構成されている。なお、スイッチ部3、回路ユニット4、ベース部5、電池等は、開口部810から収容される。
第1収容部811は、ペン先側が後端側より大きい径で形成され、ペン先側に開口部8111が形成されている。第2収容部812は、第1収容部811の後端側に繋がり、後端側端部の領域は、円筒状に構成されている。なお、第2収容部812の後端側端部には、開口部8121が形成されている。また、第2収容部812には、後端側の円筒状の外周面から水平方向に延出する延出部8122が形成され、この延出部8122には、ストラップ取付け用の孔が設けられている。また、第2収容部812のペン先側には、電源キー55を挿通する開口部8123、表示部56を挿通する開口部8124が形成されている。
〔第2筐体82の構成〕
第2筐体82は、図2に示すように、軸Axに沿って延出するように形成され、第1筐体81のペン先側に対応する部材である。第2筐体82は、外装筐体8の軸Axに沿う水平面で分割され、その下側(図1での下側)を構成し、分割された開口部820を有して半円筒状に形成される。第2筐体82は、スイッチ部3を収容する第1収容部821と、回路ユニット4、ベース部5を収容する第2収容部822とで構成されている。
第2筐体82は、図2に示すように、軸Axに沿って延出するように形成され、第1筐体81のペン先側に対応する部材である。第2筐体82は、外装筐体8の軸Axに沿う水平面で分割され、その下側(図1での下側)を構成し、分割された開口部820を有して半円筒状に形成される。第2筐体82は、スイッチ部3を収容する第1収容部821と、回路ユニット4、ベース部5を収容する第2収容部822とで構成されている。
第1収容部821は、ペン先側が後端側より大きい径で形成され、ペン先側に開口部8211が形成されている。第1収容部821は、第1筐体81の第1収容部811と同様の外形形状となる。
第2収容部822は、第1収容部821の後端側に繋がり、後端側端部には開口部8221が形成されている。また、第2収容部822の開口部8221近傍には、第2筐体82を第1筐体81に固定する固定部8222が形成されている。また、第2収容部822の開口部8221近傍には、第3筐体83を着脱可能に係合する係合部(図示省略)が形成されている。
〔第2筐体82の第1筐体81への固定〕
第2筐体82を第1筐体81に固定する際には、第1筐体81に、スイッチ部3、および回路ユニット4が固定されたベース部5等を収容した後、第1筐体81の開口部810に、第2筐体82の開口部820を重ねて設置する。その後、固定部8222にネジ(図示省略)を挿通して第1筐体81のネジ孔(図示省略)に羅合することで、第2筐体82を第1筐体81に固定する。
第2筐体82を第1筐体81に固定する際には、第1筐体81に、スイッチ部3、および回路ユニット4が固定されたベース部5等を収容した後、第1筐体81の開口部810に、第2筐体82の開口部820を重ねて設置する。その後、固定部8222にネジ(図示省略)を挿通して第1筐体81のネジ孔(図示省略)に羅合することで、第2筐体82を第1筐体81に固定する。
なお、第1筐体81に、スイッチ部3、および回路ユニット4が固定されたベース部5等を収容し、第2筐体82を第1筐体81に固定した場合、ベース部5が第1筐体81、第2筐体82双方に形成される係合部(図示省略)により係合されて固定される。また、この状態で、スイッチ部3は、第1筐体81、第2筐体82に支持される状態となる。
〔第4筐体84の構成〕
第4筐体84は、図2に示すように、第1筐体81の開口部8121に挿通して固定する部材である。そして、第4筐体84は、電池端子7を構成する陰極側端子72を支持固定する機能を有する。第4筐体84は、ペン先側の端部に開口部840を有し、後端側の端部は若干、後端側に盛り上る球面を有して形成される。第4筐体84には、陰極側端子72を第4筐体84に固定する固定部8401と、第4筐体84を第1筐体81に固定する固定部8402とが形成されている。
第4筐体84は、図2に示すように、第1筐体81の開口部8121に挿通して固定する部材である。そして、第4筐体84は、電池端子7を構成する陰極側端子72を支持固定する機能を有する。第4筐体84は、ペン先側の端部に開口部840を有し、後端側の端部は若干、後端側に盛り上る球面を有して形成される。第4筐体84には、陰極側端子72を第4筐体84に固定する固定部8401と、第4筐体84を第1筐体81に固定する固定部8402とが形成されている。
なお、陰極側端子72には、リード線(図示省略)が電気的に接続され、このリード線は、第1筐体81内面に沿って配設されて、回路ユニット4に電気的に接続される。
〔第4筐体84の第1筐体81への固定〕
最初に、第4筐体84の固定部8401に陰極側端子72を固定する。次に、陰極側端子72を固定した第4筐体84を第1筐体81の後端側の開口部8121から挿入する。詳細には、陰極側端子72を第1筐体81の開口部8121に挿入し、第4筐体84の開口部840を第1筐体81の開口部8121に位置させ、第4筐体84をペン先側に挿入する。次に、第1筐体81内部に形成される孔部(図示省略)に、第1筐体81の開口部810を介して、ネジ(図示省略)を挿通して固定部8402に羅合する。これにより、第4筐体84が第1筐体81に固定される。
最初に、第4筐体84の固定部8401に陰極側端子72を固定する。次に、陰極側端子72を固定した第4筐体84を第1筐体81の後端側の開口部8121から挿入する。詳細には、陰極側端子72を第1筐体81の開口部8121に挿入し、第4筐体84の開口部840を第1筐体81の開口部8121に位置させ、第4筐体84をペン先側に挿入する。次に、第1筐体81内部に形成される孔部(図示省略)に、第1筐体81の開口部810を介して、ネジ(図示省略)を挿通して固定部8402に羅合する。これにより、第4筐体84が第1筐体81に固定される。
〔第3筐体83の構成〕
第3筐体83は、電池カバーとしての機能を有する。第3筐体83は、図2に示すように、軸Axに沿って延出するように形成され、第1筐体81の後端側に対応する部材である。第3筐体83は、外装筐体8の軸Axに沿う水平面で分割され、その下側(図1での下側)を構成し、分割された開口部830を有して半円筒状に形成される。
第3筐体83は、電池カバーとしての機能を有する。第3筐体83は、図2に示すように、軸Axに沿って延出するように形成され、第1筐体81の後端側に対応する部材である。第3筐体83は、外装筐体8の軸Axに沿う水平面で分割され、その下側(図1での下側)を構成し、分割された開口部830を有して半円筒状に形成される。
第3筐体83は、第2筐体82の第2収容部822と同様の外形形状に形成される。第3筐体83は、後端側端部に開口部8301が形成されている。第3筐体83の開口部8301には、第3筐体83を第1筐体81に引掛ける引掛部8302が形成されている。第3筐体83のペン先側端部には、第3筐体83を第2筐体82に着脱可能に係合する断面U字状の係合部8303が形成されている。
〔第3筐体83の第1筐体81および第2筐体82への固定〕
第3筐体83は、上述したように、電池カバーとしての機能を有するため、第3筐体83を第1筐体81および第2筐体82に着脱可能に固定する場合の前提として、第1筐体81に、第2筐体82および第4筐体84が設置されているものとする。
第3筐体83は、上述したように、電池カバーとしての機能を有するため、第3筐体83を第1筐体81および第2筐体82に着脱可能に固定する場合の前提として、第1筐体81に、第2筐体82および第4筐体84が設置されているものとする。
最初に、第3筐体83の引掛部8302を、第1筐体81(第2収容部812)の後端側に形成される溝部(図示省略)に引掛け、その状態で、ペン先側を第2筐体82の後端側に位置させる。そして、そのまま、第3筐体83のペン先側を第1筐体81側に押し込む。これにより、第3筐体83のU字状の係合部8303が撓んで第2筐体82の開口部8221に形成される係合部(図示省略)に係合し、係合後には、撓みが元に戻る。これにより、第3筐体83が、第1筐体81および第2筐体82に固定される。なお、この状態で、第1筐体81の開口部810と第3筐体83の開口部830とが重なる。
なお、第3筐体83を取り外す場合(電池交換などを行う場合)には、第3筐体83の係合部8303の先端部に形成される把持部(図示省略)を把持し、係合部8303を撓ませることにより、第2筐体82の係合部(図示省略)との係合を解除する。これにより、第3筐体83を取り外すことができる。
〔電池の着脱〕
電池(図示省略)は、回路基板41を駆動するための電力を供給している。本実施形態では、電池として、乾電池(アルカリ電池、マンガン電池)等の一次電池を使用しているが、二次電池を採用してもよい。電池が電子ペン1に装着されている状態から、電池を取り外す場合、最初に、第3筐体83を、第2筐体82および第1筐体81から取り外す。そして、電池の陽極側の肩部分を指先で陰極方向に押圧することにより電池を移動させ、併せて、電池を持って取り外す。そして、電池が電子ペン1から取り外された状態から、電池を装着する場合、電池の陰極を陰極側端子72に当接させて、更に陰極側端子72を押圧して、電池の陽極を陽極側端子71に当接させる。そして、電池を、第1筐体81の内面側に当接させるように、電池を押し込む。これにより、電池を第1筐体81内部に固定する。その後、第3筐体83を取り付ける。
電池(図示省略)は、回路基板41を駆動するための電力を供給している。本実施形態では、電池として、乾電池(アルカリ電池、マンガン電池)等の一次電池を使用しているが、二次電池を採用してもよい。電池が電子ペン1に装着されている状態から、電池を取り外す場合、最初に、第3筐体83を、第2筐体82および第1筐体81から取り外す。そして、電池の陽極側の肩部分を指先で陰極方向に押圧することにより電池を移動させ、併せて、電池を持って取り外す。そして、電池が電子ペン1から取り外された状態から、電池を装着する場合、電池の陰極を陰極側端子72に当接させて、更に陰極側端子72を押圧して、電池の陽極を陽極側端子71に当接させる。そして、電池を、第1筐体81の内面側に当接させるように、電池を押し込む。これにより、電池を第1筐体81内部に固定する。その後、第3筐体83を取り付ける。
〔第5筐体85の構造〕
第5筐体85は、図2に示すように、第1筐体81のペン先側端部となる開口部8111と、第2筐体82のペン先側端部となる開口部8211とに渡って設置され、第1筐体81および第2筐体82に固定する部材である。第5筐体85は、キャップ10の後端側に位置してキャップ10の移動を当接して受ける部材となる。
第5筐体85は、図2に示すように、第1筐体81のペン先側端部となる開口部8111と、第2筐体82のペン先側端部となる開口部8211とに渡って設置され、第1筐体81および第2筐体82に固定する部材である。第5筐体85は、キャップ10の後端側に位置してキャップ10の移動を当接して受ける部材となる。
第5筐体85は、キャップ10の外面に倣う形状を有し、更に、第1筐体81の第1収容部811および第2筐体82の第1収容部821に繋がる形状を有している。第5筐体85は、後端側に開口部851を有し、側断面が台形となる筒状に形成されている。第5筐体85は、発光部2および軸部311が挿通される挿通孔852(図6参照)が形成されている。また、第5筐体85のペン先側には、第1支持部34の固定部345に対応して孔部(図示省略)が形成される。
〔第5筐体85の第1筐体81および第2筐体82への固定〕
第5筐体85を、第1筐体81、第2筐体82へ固定するには、最初に、スイッチ部3、および回路ユニット4が固定されたベース部5等が第1筐体81に収容され、その後、第2筐体82から第4筐体84までが第1筐体81に固定された状態で行う。
第5筐体85を、第1筐体81、第2筐体82へ固定するには、最初に、スイッチ部3、および回路ユニット4が固定されたベース部5等が第1筐体81に収容され、その後、第2筐体82から第4筐体84までが第1筐体81に固定された状態で行う。
第5筐体85を、第1筐体81、第2筐体82へ固定するには、最初に、第5筐体85の後端側から、発光部2が固定された軸部311を、挿通孔852(図6参照)に挿通する。軸部311を挿通孔852に挿通した状態では、第5筐体85のペン先側端部から、発光部2および軸部311に形成されたネジ溝3111が突出した状態となる。そして、第5筐体85の開口部851が、第1筐体81の開口部8111および第2筐体82の開口部8211と重なる状態とする。
次に、第5筐体85のペン先側から、第3固定ネジSC3を孔部(図示省略)に挿通し、第1支持部34の固定部345に羅合させる。これにより、第5筐体85は、第1筐体81および第2筐体82へ固定でき、併せて、第1支持部34を固定する。
最後に、第5筐体85から突出しているシャフト31(軸部311)のネジ溝3111に、キャップ10のネジ溝101を羅合させことにより、電子ペン1の組立てが終了し、電子ペン1が完成する。
〔電子ペン1の動作状態〕
図6は、シャフト31が軸Axに対して傾倒していない状態を示す概断面図である。図7は、シャフト31が軸Axに対して傾倒した状態を示す概断面図である。言い換えると、図6は、ユーザーが描画していない状態(以降、通常状態と呼称する)での電子ペン1の概断面図を示し、図7は、ユーザーが描画している状態(以降、押圧状態と呼称する)での電子ペン1の概断面図を示している。
図6は、シャフト31が軸Axに対して傾倒していない状態を示す概断面図である。図7は、シャフト31が軸Axに対して傾倒した状態を示す概断面図である。言い換えると、図6は、ユーザーが描画していない状態(以降、通常状態と呼称する)での電子ペン1の概断面図を示し、図7は、ユーザーが描画している状態(以降、押圧状態と呼称する)での電子ペン1の概断面図を示している。
なお、図7では、キャップ10のペン先が軸Ax方向に平行に押圧された状態を示している。従って、シャフト31は、傾倒の一形態として、軸Axに平行に後端側に移動した状態を示している。ここで、通常状態および押圧状態は、電子ペン1の電源スイッチがONされている状態を前提としている。
〔シャフト31の動作〕
スイッチ部3を構成するシャフト31の電子ペン1内部での動作を簡単に説明する。
第1支持部34(中継板33)と第2支持部51とは、外装筐体8に固定されている。そして、シャフト31(張出部312)は、固定された中継板33と第2支持部51との間で、ペン先からの押圧力と、コイルバネ37の付勢力との力のバランスにより、軸Ax方向を含めて移動(傾倒)可能となる。
スイッチ部3を構成するシャフト31の電子ペン1内部での動作を簡単に説明する。
第1支持部34(中継板33)と第2支持部51とは、外装筐体8に固定されている。そして、シャフト31(張出部312)は、固定された中継板33と第2支持部51との間で、ペン先からの押圧力と、コイルバネ37の付勢力との力のバランスにより、軸Ax方向を含めて移動(傾倒)可能となる。
また、シャフト31(軸部311)は、第5筐体85の挿通孔852、第1支持部34の挿通孔342、中継板33の挿通孔331に挿通し、この各挿通孔の内部で、上記力により軸Ax方向を含めて移動(傾倒)可能となっている。なお、軸部311には緩衝部材としてのリング38が設置されているため、シャフト31が傾倒した場合には、リング38の外周面と第5筐体85の挿通孔852の内周面とが当接する。
〔通常状態および押圧状態での電子ペン1の動作〕
以降では、電子ペン1の電源スイッチがONの場合を前提として説明する。
図6に示すように、通常状態では、シャフト31が、コイルバネ37に付勢されることにより、ペン先側に移動する。また、第1支持部34(中継板33)は、外装筐体8に固定されている。そのため、シャフト31(張出部312)に固定されたピン35の当接部352は、中継板33に当接した状態となっている。また、シャフト31がペン先側に移動しているため、キャップ10と第5筐体85との間には、隙間Sが形成されている。
以降では、電子ペン1の電源スイッチがONの場合を前提として説明する。
図6に示すように、通常状態では、シャフト31が、コイルバネ37に付勢されることにより、ペン先側に移動する。また、第1支持部34(中継板33)は、外装筐体8に固定されている。そのため、シャフト31(張出部312)に固定されたピン35の当接部352は、中継板33に当接した状態となっている。また、シャフト31がペン先側に移動しているため、キャップ10と第5筐体85との間には、隙間Sが形成されている。
通常状態では、上述したように、シャフト31(張出部312)は、ペン先側に移動し、ピン35の当接部352が中継板33に当接することにより、保持されている。そのため、振動センサー32は、取付時の形態を保ったままとなっており、電圧を発生しない。そのため、制御部は、振動センサー32からの電力を0Vとして検出し、振動センサー32の歪(変形)は「無い」と判断する。これにより、制御部は、発光部2を駆動(発光)させない。
図7に示すように、通常状態から、キャップ10のペン先が押圧され、その押圧力がコイルバネ37の付勢力に勝った場合には、コイルバネ37の付勢力に抗し、キャップ10に接続するシャフト31が後端側に移動して押圧状態となる。押圧状態では、シャフト31が後端側に移動することにより、ピン35の当接部352と中継板33との間に隙間を有する状態となる。
なお、押圧状態では、詳細には、シャフト31(張出部312)に固定された振動センサー32の一方の保持部323が、シャフト31が後端側に移動することに従動し、後端側に移動する。言い換えると、振動センサー32の一方の保持部323が、ペン先の押圧力を間接的に印加されて、後端側に移動する。
なお、振動センサー32の他方の保持部322は、外装筐体8に固定される第1支持部34に、中継板33を介して固定されているため、振動センサー32の振動部321は、一方の保持部323の移動に従動し、取付時の形態から後端側に延びるように変形した形態となる。詳細には、振動センサー32の振動部321は、一方の保持部323の移動に従動することにより、引張力および/または圧縮力を印加され、形状を歪ませる。従って、振動センサー32は、振動部321の変形により電圧を発生させる。
制御部は、振動センサー32で発生したこの電圧を検出する。そして、制御部は、電圧を検出することにより、振動センサー32の歪(変形)は「有り」と判断する。これにより、制御部は、発光部2を駆動(発光)させる。発光部2の発光により、赤外線が電子ペン1から射出される。
なお、振動センサー32(振動部321)の押圧状態での形態は、伸びきる形態ではなく余裕を持たせている。従って、通常状態(振動センサー32の取付時)での形態は、この余裕分と、傾倒による移動分と、を含めて撓んだ形態となっている。
図7では、ペン先が軸Ax方向に平行に押圧された状態を示しているため、ピン35の当接部352と中継板33との隙間は、3つとも同じ隙間となる。しかし、描画によるペン先に印加される押圧力の方向は、殆どが軸Axに交差する方向となり、シャフト31は、コイルバネ37の付勢力に抗し、ペン先の押圧に従動して、軸Axに対して傾倒する。
これにより、ピン35の当接部352と中継板33との隙間は、3つともそれぞれ異なった隙間となる。また、ペン先に印加される押圧力の方向や強さは、ユーザーの電子ペン1による描画の仕方に応じて、常に異なったものとなる。従って、振動センサー32の振動部321へも、描画による押圧力の方向や強さが常に変化して印加される。これにより、振動部321は、常に異なる引張力や圧縮力を印加され、形状を歪ませて(言い換えると、振動して)電圧を発生させる。
制御部は、振動センサー32で発生したこの電圧を検出することにより、振動センサー32の歪(変形)が「有り」と判断し、押圧状態であるとして発光部2を発光(赤外線を射出)させる。
本実施形態の電子ペン1によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の電子ペン1によれば、スイッチ部3は、先端部(ペン先)の押圧力が間接的に印加されて押圧力を検出する振動センサー32を有し、回路ユニット4の制御部は、検出した押圧力に対応して発光部2を発光させる。この構成は、従来のように、ペン先がセンサー(感圧センサー)に直接当接する構成ではなく、間接的に押圧力を振動センサー32に印加する構成であるため、振動センサー32の耐久性を含めた品質の低下を抑制することができる。また、振動センサー32を有する構成とすることで、異物の侵入による押圧力の検出への影響を極力抑えることができる。これにより、意図した描画が行える電子ペン1を実現することができる。
本実施形態の電子ペン1によれば、振動センサー32は、引張力、圧縮力の双方で形状を歪ませるため、振動センサー32への押圧力の印加方向が一定でなくても押圧力を検出することができる。また、振動センサー32は、フレキシブル性を有しているため、形状を歪ましても、歪みが残ることがない。これにより、振動センサー32の耐久性が向上すると共に、確実に押圧力を検出することができる。
本実施形態の電子ペン1によれば、振動センサー32は、一方の保持部323がシャフト31(張出部312)に保持され、他方の保持部322が固定部としての第1支持部34に保持される。これにより、振動センサー32の一方の保持部323がシャフト31の傾倒に従動して移動することにより、振動部321は形状を歪ませる。この動作により、先端部(ペン先)の押圧力を確実に検出することができる。
また、振動センサー32は、振動部321の両端部(保持部322,323)がそれぞれ保持されるいわゆる両持ちの構造のため、例えば、1つの保持部323のみをシャフト31(張出部312)に保持した構造となるいわゆる片持ちの構造に比べて、誤動作を防止することができる。
また、振動センサー32は、振動部321の両端部(保持部322,323)がそれぞれ保持されるいわゆる両持ちの構造のため、例えば、1つの保持部323のみをシャフト31(張出部312)に保持した構造となるいわゆる片持ちの構造に比べて、誤動作を防止することができる。
本実施形態の電子ペン1によれば、振動センサー32の振動部321は、圧電部材により形成されていることにより、先端部(ペン先)の押圧力による形状の歪を、圧電部材の圧電効果により電圧に変換することができ、押圧による歪(振動)を電気的に検出することができる。
本実施形態の電子ペン1によれば、振動センサー32の振動部321を構成する圧電部材は、無機圧電材料を高分子フィルムに分散して形成されていることにより、振動センサー32の耐久性を向上させることができる。
本実施形態の電子ペン1によれば、1つの振動センサー32を用いて、先端部(ペン先)の押圧を検出することができる。この構成により、スイッチ部3の組立てを含め、電子ペン1の組立てを容易とすることができる。
本実施形態の電子ペン1によれば、振動センサー32(振動部321)の取付時の形態として、押圧状態での余裕分と、傾倒による移動分と、を含めて撓んだ形態となっている。従って、ユーザーによる電子ペン1の操作に対して、意図しない曖昧な操作を排除して、意図して確実に行われた操作のみを検出することができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記実施形態の電子ペン1において、振動センサー32の振動部321は、圧電部材として、フッ素系樹脂材料を用いて構成されていてもよい。この構成とすることにより、振動センサー32を摩擦係数が低く滑りやすい部材として構成することができ、異物が振動センサー32に付着することを防止することができる。
前記実施形態の電子ペン1において、中継板33を用いているが、中継板33を省くこともできる。中継板33を省き、第1支持部34の後端側の面に、直接、ピン35の当接部352が当接する構成であってもよい。
前記実施形態の電子ペン1において、スペーサーの機能を有するピン35は、シャフト31の張出部312に設置されている。しかし、これに限られず、中継板33または第1支持部34の後端側の面に設置する構成でもよい。
前記実施形態の電子ペン1において、振動センサー32は1つ使用しているが、2つ以上使用することでもよい。振動センサー32を複数使用することにより、押圧力を検出する感度を向上させることができる。
前記実施形態の電子ペン1において、制御部は、振動センサー32の検出電圧が0Vの場合を通常状態と判断し、検出電圧が0V以外である場合には、押圧状態と判断して赤外線を射出させる。しかし、これに限られず、検出電圧に所定の範囲を設定し、この範囲に入った場合に押圧状態であると判断し、この範囲に入らなかった場合には通常状態であると判断させてもよい。この場合、範囲内の最低電圧値より小さい電圧の場合(ペン先による押圧力がわずかな場合)や、範囲内の最高電圧値より大きい電圧の場合(ペン先による押圧力が大き過ぎる場合)等、ユーザーが曖昧な操作を行った場合や、電子ペン1を落下させた場合等を含め、誤操作を排除することができる。これにより、意図して確実に行われた操作のみを検出することができ、意図した描画が確実に行える電子ペン1を実現することができる。
1…電子ペン、2…発光部、3…スイッチ部、4…回路ユニット(回路部)、10…キャップ(先端部、ペン先)、31…シャフト、32…振動センサー、34…第1支持部(固定部)、321…振動部、322,323…保持部。
Claims (6)
- 先端部が押圧されることにより赤外線を発する電子ペンであって、
前記先端部の押圧力が間接的に印加されて前記押圧力を検出する振動センサーを有するスイッチ部と、
前記赤外線を発する発光部と、
前記スイッチ部で検出した前記押圧力に対応して前記発光部を発光させる制御部を有する回路部と、
を備えていることを特徴とする電子ペン。 - 請求項1に記載の電子ペンであって、
前記振動センサーは、フレキシブル性を有して形成され、前記押圧力による引張力および/または圧縮力の印加により形状を歪ませることを特徴とする電子ペン。 - 請求項2に記載の電子ペンであって、
前記先端部の押圧に従動して傾倒するシャフトと、前記電子ペンの外装を構成する外装筐体に固定される固定部と、を備え、
前記振動センサーは、前記形状を歪ませる振動部と、当該振動部の両端に設置される保持部と、を備え、
前記振動センサーは、一方の前記保持部が前記シャフトに保持され、他方の前記保持部が前記固定部に保持されることを特徴とする電子ペン。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子ペンであって、
前記振動センサーは、圧電部材により形成されていることを特徴とする電子ペン。 - 請求項4に記載の電子ペンであって、
前記圧電部材は、フッ素系樹脂材料を用いていることを特徴とする電子ペン。 - 請求項4に記載の電子ペンであって、
前記圧電部材は、無機圧電材料を高分子フィルムに分散して形成されていることを特徴とする電子ペン。
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JP2014142025A JP2016018465A (ja) | 2014-07-10 | 2014-07-10 | 電子ペン |
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JP2019046037A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | 三菱鉛筆株式会社 | 電磁誘導タッチペン |
-
2014
- 2014-07-10 JP JP2014142025A patent/JP2016018465A/ja active Pending
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