JPWO2018230077A1 - 電子ペン - Google Patents

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Abstract

水平に近い状態に傾けて使用した場合に、広範囲を塗りつぶすような態様で描画装置に対して指示入力を行える電子ペンを実現する。芯体(110)は、テーパー形状の側面(111b)と凹部(113)とを有する先端部(110)と芯棒(112)とを有している。この芯体(110)は、筆圧検出部(150)が搭載された筒状(120)の筐体に、芯棒(112)が筆圧検出部(150)を押圧できるように当該芯体(110)が軸心方向に移動可能に取り付けられる。芯体(110)が筐体(120)に取り付けられた状態において、筐体(120)は芯体の凹部(130)の内壁面(111i)あるいは外壁面(111o)に対向する面(121o、121i)を備え、先端部(111)の側面(111b)に筆圧が掛けられても、芯棒(112)が撓むことを防止する。

Description

この発明は、例えば、静電結合方式や電磁誘導方式の位置検出装置に対する位置指示器としての機能を実現する電子ペンに関する。
例えば、鉛筆でデッサンをする場合において、細くはっきりとした線を描く場合には、鉛筆を板や紙などの記録媒体に対して垂直に近い状態に立てて使用する。これに対して、影を付ける場合などのように広範囲を塗りつぶすように描く場合には、鉛筆を記録媒体に対して水平に近い状態に傾けて使用する。具体的には、鉛筆を記録媒体に対して25度〜30度に傾けて、鉛筆の黒鉛部分の側面を使用して描くことにより、広範囲を塗りつぶすように描くことができる。
近年、電子ペンを用いて、例えばタブレット型情報端末などの描画装置に対して、デジタル的に絵を描く(入力する)ようにする利用態様が増えてきている。このため、電子ペンを用いて描画装置に対して絵を描くようにする場合にも、上述した鉛筆の場合と同様に、広範囲を塗りつぶすような使用態様でも電子ペンを使いたいとする要望がある。描画装置に電子ペンでの入力が反映される為には、描画装置に内蔵される位置検出装置で電子ペンが検出されなければならない。位置検出装置では、電子ペンのペン先の位置とペン先に加わる筆圧の値が検出される。
電子ペンの筆圧は、芯体が電子ペン内部の筆圧検出部を筆圧に応じて押圧することにより検出される。通常、鉛筆等の筆記具で紙等の記録媒体に文字を書く場合、筆記具を記録媒体に対して60度〜80度の角度傾けて文字を書く。このような状態で、電子ペンを用いて位置検出装置に文字を入力する場合は、ペン先の押圧力は芯体を伝わって、筆圧検出部を押圧する。
しかし、上記のような筆記具を25度〜30度に寝かせて(傾けて)、記録媒体に描かれた対象物に影を付ける等の描き方で電子ペンを使用した場合、芯体が電子ペンの軸心と交差する方向に撓ってしまい筆圧が筆圧検出部まで伝わらない。このため、後に記す特許文献1に開示されているように、電子ペンを水平に近い状態で使用するようにしても、筆圧を適切に検出することができるような工夫がなされてきている。
特開2008−269244号公報
しかし、上述した特許文献1に記載された方法の場合には、電子ペンの構成が複雑になる。また、芯体が挿入される電子ペンの筐体の先端部分には、信号の送信の為の部品が配置されている場合が多く、電子ペンの筐体の先端部分はある程度太くなっている。その為、特許文献1に記載の方法の場合、傾けると筐体の先端部分が位置検出装置の操作面に接触し芯体が離れてしまい、大きく傾けて描くことができない場合が発生する可能性がある。すなわち、特許文献1に記載の方法の場合、電子ペンを水平に近い状態に傾けて使用した場合に、鉛筆を水平に近い状態に傾けて使用した場合と同様の広範囲を塗りつぶすような使用態様を充分に実現できない場合があると考えられる。
以上のことに鑑み、水平に近い状態に傾けて使用した場合に、鉛筆を水平に近い状態に傾けて使用した場合と同様に、広範囲を塗りつぶすような態様で描画装置に対して指示入力を行える電子ペンを実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の電子ペンは、
先端に向かって先細となるテーパー形状の側面を有すると共に、前記先端の反対側から前記先端側に凹んだ凹部を有する先端部と、前記先端部の前記先端側から前記凹部の中心軸を通り、前記先端から離れる方向に延在する芯棒と、を有する芯体と、
筆圧検出部が搭載されると共に、前記芯体の前記芯棒により前記筆圧検出部を押圧できるように前記芯体が軸心方向に移動可能に取り付けられ、前記芯体の前記凹部の内側あるいは外側の面と対向する面を有する筒状の筐体と
を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明の電子ペンによれば、芯体は、テーパー形状の側面と凹部とを有する先端部と芯棒とを有している。この芯体は、筆圧検出部が搭載された筒状の筐体に、芯棒が筆圧検出部を押圧できるように芯体が軸心方向に移動可能に取り付けられる。そして、芯体が筐体に取り付けられた状態において、筐体は芯体の凹部の内側あるいは外側の面と対向する面を備えている。
このように、当該電子ペンが水平に近い状態に傾けられて、先端部のテーパー形状の側面に筆圧が掛けられた場合でも、筐体は芯体の凹部の内側あるいは外側の面と対向する面を備えているので芯体の芯棒が撓ることを規制(防止)し、芯棒が筆圧に応じて筆圧検出部を押圧し、適切に筆圧の検出ができるようにされる。したがって、当該電子ペンが水平に近い状態に傾けて使用しても、適切に指示入力ができる。
第1の実施の形態の電子ペンの全体の外観と、電子ペンが用いられて情報の入力が行われるタブレット型情報端末の外観とを示す図である。 電子ペンの芯体と筐体との接続部分の外観図(図2(A))と断面図(図2(B))である。 電子ペンの芯体の断面図(図3(A))と、芯体側の筐体の断面図(図3(B))である。 電磁誘導方式の電子ペン及び位置検出装置の回路構成例を示す図である。 電子ペンの変形例の芯体の断面図(5(A))と筐体の断面図(5(B))である。 電子ペンの変形例の芯体の断面図(6(A))と筐体の断面図(6(B))である。 電子ペンの変形例の断面図である。 第2の実施の形態のアクティブ静電結合方式の電子ペンの断面図である。 第2の実施の形態の電子ペンの回路構成図である。 第2の実施の形態の静電結合方式の位置検出装置を説明するためのブロック図である。 芯体の形成例について説明するための図である。
以下、図を参照しながら、この発明の電子ペンの実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
[電子ペン1の外観の一例]
図1は、第1の実施の形態の電子ペン1の全体の外観と、電子ペン1が用いられて情報の入力が行われるタブレット型情報端末2の外観とを示す図である。電子ペン1の外観構成は、芯体110と筐体120との大きく2つの部分からなる。芯体110は、万年筆などのペン先に相当する部分である。筐体120は、使用者の手によって把持される部分である。そして、電子ペン1は、タブレット型情報端末2に対して情報を入力する際に用いられるペン型の位置指示器(座標指示器)として機能する。
一方、タブレット型情報端末2は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスの比較的に大きな表示画面2Dが露呈する構成を有する。表示画面2Dの裏部には、表示画面2D上のどの位置を指し示した場合にもその指示位置が検出できるように、表示画面2Dの全面に対応するセンサ部を有する位置検出装置(入力デバイス)200が搭載されている。なお、位置検出装置200のセンサ部は、表示画面2Dの裏部(背面)に設けられる場合もあれば、表部(表面)に設けられる場合もある。この例では、センサ部は、表示画面2Dの裏部に設けられているものとする。また、タブレット型情報端末2の筐体内部には、表示デバイス(LCD等)や入力デバイス(位置検出装置200)が接続され、種々の情報処理を行う情報処理装置部(図示せず。)が搭載されている。
このように、タブレット型情報端末2は、位置検出装置200がメインの入力デバイスとなっている情報処理装置である。なお、表示画面2D上には例えば保護ガラスなどが設けられており、当該保護ガラスを介して表示画面2D上を操作面として電子ペンにより指示入力を行うことができる。そして、タブレット型情報端末2において、表示画面2D上で、電子ペン1により位置指示操作がされたとする。この場合、表示画面2Dの裏部に設けられた位置検出装置200のセンサ部からの検出出力に基づいて、位置検出装置200が備える処理部(CPU(Central Processing Unit))が、表示画面2Dでの指示位置を特定する。当該処理部で特定された指示位置を示す情報は、タブレット型情報端末2に搭載されている情報処理装置部に供給され、これに応じた処理を行うことができる。
なお、電子ペンを用いて位置指示入力が可能な位置検出装置には、例えば、電磁誘導方式(EMR(Erector Magnetic Resonance technology)方式)のものやアクティブ静電結合方式(AES(Active Electrostatic)方式)のものなどがある。この発明はいずれの方式の位置検出装置に対応する電子ペンにも適用可能である。以下においては、まず、第1の実施の形態として、電磁誘導方式の位置検出装置に対して用いられる電磁誘導方式の電子ペンに、この発明を適用した場合を例にして説明する。その後、第2の実施の形態として、静電結合方式の電子ペンについても説明する。
[電磁誘導方式の電子ペン1の構成例]
図2は、第1の実施の形態の電子ペン1の芯体110と筐体120との接続部分の外観図(図2(A))と断面図(図2(B))である。図2(A)の外観図に示すように、電子ペン1の外観は、芯体110と筐体120との大きく2つの部分からなる。芯体110は、図2(B)に示すように、先端111aが丸みを帯びた三角錐(cone)形状の先端部111と、この先端部111の中心軸に合致する位置に設けられ、先端111aから離れる方向に延在する芯棒112とからなる。
筐体120は、筒状に形成されたものであり、内部に電子ペンの機能を実現する電子ペン機能部が収納される。すなわち、図2(B)に示すように、筐体120内の芯体110側には、芯体110の芯棒112が貫通する貫通孔を有するフェライトコア131の側面に被覆導線を巻回することによりコイル132を形成したコイル部130が設けられている。コイル部130の後端側には、接続部材140を介して筆圧検出部150が接続される。
筆圧検出部150は、図2(B)に示すように、芯体110側に開口を有するホルダ151内に、当該開口から挿入される芯棒112を保持する保持部材152と、当該保持部材152により保持される芯棒112により押圧される押圧部材153とが収納される。保持部材152は、例えばゴムなどの弾性材料により形成され、芯棒112の挿抜が可能にされるが、芯棒112が挿入された状態では簡単に抜けることがないように保持することができるようになっている。
ホルダ151の押圧部材153側の端部も開口になっており、導電ゴム154よって閉じられる。導電ゴム154は後述もするように可変容量コンデンサの一方の電極として機能するものである。導電ゴム154のホルダ151とは反対側には、図示しないがリング状のスペーサが設けられ、このスペーサを挟んで誘電体155が設けられる。したがって、導電ゴム154と誘電体155との間には空隙SP3が設けられる構造になっている。そして、誘電体155の導電ゴム154とは反対側の面には他方の電極156が設けられる。
このように、導電ゴム154と電極156とは誘電体155を挟んで対向するように設けられており、この構成によりコンデンサ(キャパシタ)が構成される。そして、導電ゴム154と誘電体155との間には、上述もしたように空隙SP3が設けられているので、当該コンデンサは、導電ゴム154の誘電体への近付き具合によって静電容量が変化する可変容量コンデンサとして機能する。
そして、詳しくは後述するが、芯体110の先端部111は先端111aの反対側(底面側)から先端111a側に向かって凹んだ凹部を有している。このため、芯体110を、電子ペン機能部が搭載された筐体120に装着すると、図2(B)に示すように、芯体110の先端部111の凹部に筐体120の先端部及び電子ペン機能部を構成するフェライトコア131の先端部が入り込む。この場合に、図2(B)に示すように、芯体110と筐体120との間には、空隙SP1、SP2が設けられる。
このため、芯体110に筆圧がかかると、芯体110は、筐体120側に押し込まれ、芯体110の芯棒112が筆圧検出部150の押圧部材153を介して導電ゴム154を誘電体155側に押し込む。また、芯体110にかかる筆圧が解除されれば、導電ゴム154等の弾性力により、芯体110は押し返される。したがって、芯体110に加えられる筆圧に応じて導電ゴム154が誘電体155に近づく状態が変わり、筆圧検出部150の静電容量が変化するので、この変化する静電容量に応じて芯体110にかけられている筆圧を正確に検出できるようになっている。
そして、筆圧検出部150は、筒状に形成された内側筐体190内に挿入され、図2(B)に示すように、筆圧検出部150の電極156側には、電極156を誘電体155側に押し当てるように基板保持部材161が設けられる。基板保持部材161は、筒状の固定部材162によって内側筐体190内で軸心に交差する方向にがたつかないように保持される。そして、基板保持部材161と固定部材162とにより、回路基板170が挟持されて内側筐体190内に保持される。回路基板170には、制御部を構成するIC(integrated circuit)や複数のコンデンサなどの種々の回路素子が用いられて電子回路が形成されている。
回路基板170と当該回路基板170の下側に位置する固定部材162は、基板保護パイプ180内に収納され、この基板保護パイプ180の芯体110側の端部は、固定部材162の端部に当接する。そして、内部筐体190の後端から基板保護パイプ180の後端側の端部に当接するようにして図示しない蓋によって閉じられる。これにより、筆圧検出部150と、基板保持部材161と、固定部材162と、回路基板170と、基板保護パイプ180とのそれぞれが、内側筐体190内において、その位置が固定される。また、上述したように、コイル部130と筆圧検出部150とは接続部材140によって接続されている。更に、筐体120の後端から所定の蓋によって内部筐体190が芯体110側に押されるようにして位置が規制される。
そして、図2(B)に示すように、フェライトコア131の周囲に設けられたコイル132と回路基板170に形成された電子回路とが導電線135によって接続される。図2(B)では1本の導電線しか示していないが、コイル132の両端のそれぞれが、回路基板170上の電子回路に接続される。回路基板170に形成される電子回路は、上述もしたように複数のコンデンサなどの回路素子が用いられて構成されており、コイル132と回路基板170上のコンデンサとによって共振回路が構成される。また、筆圧検出部150の導電ゴム154と電極156も導電線によって回路基板170の電子回路に接続される。このようにして、筐体120内に、コイル部130と筆圧検出部150と回路基板170とを主要部とする電子ペン機能部が構成される。
これにより、タブレット型情報端末2の電磁誘導型の位置検出装置200から送信された信号を、電子ペン1のコイル132及びコンデンサからなる共振回路で受信する。そして、電子ペン1の当該共振回路では、受信信号に応じた信号を生じさせ、位置検出装置200に送信する。この時に送信信号の位相が筆圧検出部150において検出された筆圧に応じて調整され、電子ペン1の芯体110にかけられている筆圧も位置検出装置200に通知される。
そして、タブレット型情報端末2の表示画面2D上の操作面に対して、電子ペン1を倒し(寝かせて)芯体110の先端部111の側面を接触させるようにして指示入力を行うようにしたとする。図2(A)、(B)を用いて説明したように、芯体110の先端部111は三角錐形状(テーパー形状)であるため、先端部111の側面は傾斜しており、図2(A)において実線矢印fで示したように筆圧がかかる。この筆圧fは、図2(A)において点線矢印で示したように、電子ペン1の軸心と交差する方向の成分faと、電子ペン1の軸心に沿う方向の成分fbとを含んだものとなる。
このため、芯体110の先端部111の側面に筆圧fがかかると、そのうちの成分fbが芯体110の芯棒112にかかり、これが筆圧検出部150に伝わって筆圧の検出ができる。指示位置と筆圧との両方が検出できれば、タブレット型情報端末2に対して指示入力が可能となるので、例えば、鉛筆を倒して影付けをするような指示入力が、電子ペン1を用いてタブレット型情報端末2に対して行うことができる。
[電子ペン1の芯体110と筐体120の接続部分の構成]
図3は、第1の実施の形態の電子ペン1の芯体110の断面図(図3(A))と、芯体110側の筐体120の断面図(図3(B))である。芯体110は、上述もしたように、先端部111と芯棒112とから構成される。芯体110の先端部111は、先端111aが丸みを帯びた三角錐(cone)形状になっており、図3(A)に示すように側面111bが先端部111のテーパー形状を形成している。先端111aとは反対側の側面111bの端部は、軸心に交差する方向の端面111cになっている。すなわち、端面111cは、側面111bの端部に形成されたリング状の面部である。
そして、図3(A)に示すように、端面111cから軸心方向に沿って延伸された嵌合部111dが設けられている。すなわち、嵌合部111dは、リング状の面部である端面111cから軸心方向に延伸された筒状部である。そして、先端部111には、先端部111の先端111aとは反対側の端部(嵌合部111dの端部側)から先端111a側に向かって凹んだ凹部113が設けられている。
なお、嵌合部111dにおいて、凹部113側の側面が内壁面111iとなり、凹部113とは反対側の側面が外壁面111oとなる。また、嵌合部111dの端部は、軸心と交差する方向の端面111eになっている。したがって、嵌合部111dの端面もまたリング状の面部である。
そして、図3(A)に示すように、芯棒112は、先端部111の先端111a側から先端部111の中心軸(凹部113の中心軸)を通り、先端111aから離れる方向に延在するものである。この芯棒112が図2(B)を用いて説明したように、芯体110の先端部111にかけられる筆圧に応じて、筆圧検出部150を押圧する。
一方、筐体120は、芯体110が装着される側に外側筒状部121が設けられていると共に、外側筒状部121から軸心側に所定の間隔を空けて内側筒状部122が設けられている。この所定の間隔は、芯体110の嵌合部111dの厚みよりもやや広い距離となっている。外側筒状部121の端部は軸心方向と交差する方向の端面121eになっている。この端面121eは筐体120の中心軸を中心とするリング状の面部である。そして、内側筒状部122は、外側筒状部121よりも芯体110が装着される側に突き出した形状を有し、その端部は開口部120aとなっている。また、内側筒状部122の開口部120a側の端部部分は、図2(B)に示したように、コイル部130を筐体120内に位置させるようにするために軸心方向に張り出した張り出し部122aとなっている。
開口部120a側から筐体120を見ると、軸心を中心にして外側筒状部121と内側筒状部122とが同心円状に形成されている。このように、外側筒状部121と内側筒状部122とが軸心と交差する方向に所定距離離れて形成されることにより、外側筒状部121と内側筒状部122との間に嵌合溝123が形成される。この嵌合溝123の底が底面123eとなっている。
そして、図3(A)に示した芯体110の芯棒112が、図3(B)に示した筐体120の開口部120aから挿入するようにされ、芯体110の嵌合部111dが筐体120の嵌合溝123に嵌合して、芯体110が筐体120に取り付けられる。この場合、芯体110の側面111bの端面111cと筐体120の外側筒状部121の端面121eとが対向し、芯体110の嵌合部111dの端面111eと筐体120の嵌合溝123の底面123eとが対向する。
そして、筐体120に対して芯体110が取り付けられた状態では、筐体120の内側筒状部122の部分が、芯体110の先端部111の凹部113に差し込まれた状態となる。また、図2(B)に示したように、筐体120内に電子ペン機能部が搭載されている時には、内側筒状部122の開口部120aからコイル部130のフェライトコア131の先端部分が突出した状態となるので、このフェライトコア131の先端部分も芯体110の先端部111の凹部113内に位置する。
このように、筐体120に対して芯体110が装着された状態では、筐体120の内側筒状部122の外壁面122oと芯体110の嵌合部111dの内壁面111iとが対向する。また、筐体120の外側筒状部121の内壁面121iと芯体110の嵌合部111dの外壁面111oとが対向する。そして、図2(B)に示したように、芯体110の先端部111の内側とフェライトコア131及び内側筒状部122との間には空隙SP1が設けられる。また、芯体110の嵌合部111dの端面111eと筐体120の嵌合溝123の底面123eとの間には空隙SP2が設けられる。したがって、芯体110の軸心方向への摺動移動(押し下げ/押し上げ)ができるように構成されている。
このため、図2(A)に示したように、芯体110の先端部111の側面111bに筆圧fがかかったとする。この場合、軸心方向と交差する方向の成分faは、軸心方向と交差する方向に積層構造となる筐体120の内側筒状部122、芯体110の嵌合部111d、筐体120の外側筒状部121の3層構造によって抑止される。このため、芯体110の芯棒112が電子ペン1Aの軸心と交差する方向に撓むことがない。一方、軸心方向の成分fbは、適切に芯体110に作用する。これにより、全体として先端部111の側面111bにかけられた筆圧fは、効率よく芯棒112に伝達され、芯体110を軸心方向に適切に摺動移動させる。
これにより、芯体110の先端部111の側面111bにかけられた筆圧に応じて、芯体110の芯棒112が筆圧検出部150を適切に押圧し、側面111bにかけられた筆圧も適切に検知できる。そして、上述したように、指示位置と筆圧との両方が検出できれば、タブレット型情報端末2に対して指示入力が可能となるので、例えば、鉛筆を倒して影付けをするような指示入力が、電子ペン1を用いてタブレット型情報端末2に対して行うことができる。
これにより、電子ペン1を用いてタブレット型情報端末2に対して描く電子画像を、鉛筆を用いて紙に対して描く画像と同じタッチで描くことが可能になる。したがって、電子ペン1を用いた指示入力のバリエーションを増やし、表現の多様性を拡大することができる。
[電磁誘導方式の電子ペン1及び位置検出装置200の回路構成例]
図4は、電子ペン1及び位置検出装置200の回路構成例を示す図である。この実施の形態においては、上述もしたように、電子ペン1及び位置検出装置200は電磁誘導方式のものである。電子ペン1は、図4の左上に示すように、信号送受信用に用いられるコイル132と、可変容量コンデンサである筆圧検出部150と、回路基板170上に設けられた共振コンデンサCf等が並列に接続されることにより共振回路の構成とされたものである。
一方、位置検出装置200は、位置(座標)検出センサ201と位置検出回路202とから構成される。位置検出センサ201は、X軸方向ループコイル群204aと、Y軸方向ループコイル群204bとを積層させて設けることにより形成されたものである。各ループコイル群204a,204bは、例えば、それぞれ40本の矩形のループコイルからなっている。各ループコイル群204a,204bを構成する各ループコイルは、等間隔に並んで順次重なり合うように配置されている。
位置検出回路202は、発振器203と、電流ドライバ205と、選択回路206と、切り替え接続回路207と、受信アンプ208とを備える。更に、位置検出回路202は、検波器209と、低域フィルタ210と、サンプルホールド回路212と、A/D変換回路213とからなる位置検出系と、同期検波器216と、低域フィルタ217と、サンプルホールド回路218と、A/D変換回路219とからなる筆圧検出系と、処理部214とを備える。
発振器203は、周波数f0の交流信号を発生し、電流ドライバ205と同期検波器216に供給する。電流ドライバ205は、発振器203から供給された交流信号を電流に変換して切り替え接続回路207へ送出する。切り替え接続回路207は、処理部214からの制御により、2つのループコイル群204a,204bのうちの一のループコイルを順次選択する選択回路206によって選択されたループコイルが接続される接続先(送信側端子T、受信側端子S)を切り替える。この接続先のうち、送信側端子Tには電流ドライバ205が、受信側端子Rには受信アンプ208が、それぞれ接続されている。
選択回路206により選択されたループコイルに発生する誘導電圧は、選択回路206及び切り替え接続回路207を介して受信アンプ208に送られる。受信アンプ208は、ループコイルから供給された誘導電圧を増幅し、検波器209及び同期検波器216へ送出する。
検波器209は、ループコイルに発生した誘導電圧、すなわち受信信号を検波し、低域フィルタ210へ送出する。低域フィルタ210は、前述した周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、検波器209の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路212へ送出する。サンプルホールド回路212は、低域フィルタ210の出力信号の所定のタイミング、具体的には受信期間中の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路213へ送出する。A/D変換回路213は、サンプルホールド回路212のアナログ出力をデジタル信号に変換し、処理部214に出力する。
一方、同期検波器216は、受信アンプ208の出力信号を発振器203からの交流信号で同期検波し、それらの間の位相差に応じたレベルの信号を低域フィルタ217に送出する。この低域フィルタ217は、周波数f0より充分低い遮断周波数を有しており、同期検波器216の出力信号を直流信号に変換してサンプルホールド回路218に送出する。このサンプルホールド回路218は、低域フィルタ217の出力信号の所定のタイミングにおける電圧値を保持し、A/D(Analog to Digital)変換回路219へ送出する。A/D変換回路219は、サンプルホールド回路218のアナログ出力をデジタル信号に変換し、処理部214に出力する。
処理部214は、位置検出装置200の各部を制御する。すなわち、処理部214は、選択回路206におけるループコイルの選択、切り替え接続回路207の切り替え、サンプルホールド回路212、218のタイミングを制御する。処理部214は、A/D変換回路213、219からの入力信号に基づき、X軸方向ループコイル群204a及びY軸方向ループコイル群204bから一定の送信継続時間をもって電波を送信させる。
X軸方向ループコイル群204a及びY軸方向ループコイル群204bの各ループコイルには、電子ペン1から送信される電波によって誘導電圧が発生する。処理部214は、この各ループコイルに発生した誘導電圧の電圧値のレベルに基づいて電子ペン1のX軸方向及びY軸方向の指示位置の座標値を算出する。また、処理部214は、送信した電波と受信した電波との位相差に基づいて筆圧を検出する。
このように、この実施の形態の電磁誘導方式の電子ペン1と図4に示した電磁誘導方式の位置検出装置200とにより、タブレット型情報端末2の入力デバイスが構成される。そして、電子ペン1を用いてタブレット型情報端末2に対して従来と同様にして指示入力を行うことができる。また、電子ペン1をタブレット型情報端末2の操作面に対して寝かすように用いることにより、電子ペン1の先端部111の側面111bを操作面に接触させるようにして、指示入力を行うようにすることもできる。すなわち、鉛筆を紙に対して寝かすようにして用いることにより、紙のより広い範囲に芯を接触させて影付けをするような使い方を、電子ペン1を用いて行うことができる。
[電子ペン1の変形例(1)]
図5は、電子ペン1の変形例である電子ペン1Aを説明するための図であり、図5(A)は電子ペン1Aの芯体110の断面図であり、図5(B)は電子ペン1Aの筐体120Aの断面図である。図5において、図3を用いて説明した電子ペン1と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、それらについての詳細な説明については省略する。すなわち、図5(A)に示した芯体110は、図3(A)に示した芯体110と同様に構成されたものである。そして、図5(B)に示す筐体120Aが、図3(B)に示した筐体120とは異なるものである。
図3(B)を用いて説明した電子ペン1の筐体120は、外側筒状部121と内側筒状部122とを備えていた。これに対して、図5(B)に示す電子ペン1Aの筐体120Aは、外側筒状部121を備えるが、内側筒状部122は備えないものである。そして、図5(B)に示すように、外側筒状部121の芯体110が装着される側が開口部120Aaになっており、筐体120Aの内部の開口部120Aa寄りの位置にリング状の張出部124が形成されている。
図3(B)に示した筐体120の場合には、この張出部124から芯体110が装着される側に円筒が延在することにより内側筒状部122が形成されていた。これに対して、図5(B)に示す筐体120Aの場合には、張出部124の開口部120Aa側はリンク状の端面124aeになっている。また、張出部124の後端側はリンク状の端面124beになっている。
そして、芯体110の芯棒112が開口部120Aaから筐体120Aに挿入するようにされ、筐体120Aの外側筒状部121の内側に芯体110の筒状に形成された嵌合部111dが嵌合する。この場合、外側筒状部121の内壁面121iと、芯体110の嵌合部111dの外壁面111oとが対向する。そして、芯体110の側面111bの端面111cと、筐体120Aの外側筒状部121の端面121eとが対向し、芯体110の嵌合部111dの端面111eと、筐体120Aの張出部124の端面124aeとが対向する。
なお、図5(B)に示したこの変形例の筐体120A内にも、電子ペン機能部が図2(B)を用いて説明した場合と同様に搭載される。電子ペン機能部は上述もしたように、コイル部130、接続部材140、筆圧検出部150、基板保持部材161、固定部材162、回路基板170、基板保護パイプ180、内側筐体190などからなる部分である。そして、上述もしたように、コイル部130と筆圧検出部150とは接続部材140によって接続され、この接続部材140は、張出部124の後端側の端面124beに係合して、電子ペン機能部が開口部120Aa側に移動しないように位置規制される。
そして、この変形例の電子ペン1Aにおいて筐体120Aは、内側筒状部122を備えていないので、コイル部130の芯体側の部分が、そのまま芯体110の先端部111の凹部113内に入り込む。このような構成を有するこの変形例の電子ペン1Aにおいて、図2(A)において矢印で示したように、筐体120Aに対して装着された芯体110の先端部111の側面111bに筆圧fが加わったとする。この場合、電子ペン1Aの軸心と交差する方向の成分faは、筐体120Aの外側筒状部121と芯体110の嵌合部111dとの重なり部分によって抑止される。このため、芯体110の芯棒が電子ペン1の軸心と交差する方向に撓むことがない。
一方、芯体110に対して側面111bにかけられた筆圧fの軸心方向の成分fbは、そのまま芯体110に作用する。したがって、全体として、先端部111の側面111bにかけられた筆圧fは、効率よく芯棒112に伝達され、芯体110の軸心方向への摺動移動(押し下げ/押し上げ)が可能にされる。
これにより、図5に示す変形例の電子ペン1Aの場合にも、芯体110の先端部111の側面111bに筆圧がかけられると、芯体110の芯棒112が筆圧検出部150を押圧し、その筆圧を適切に検知できる。そして、指示位置と筆圧とが検出できれば、タブレット型情報端末2に対して指示入力が可能となる。したがって、この図5に示す電子ペン1Aの場合にも、鉛筆を倒して影付けをするような指示入力を、タブレット型情報端末2に対して行うことができる。
[電子ペン1の変形例(2)]
図6は、電子ペン1の変形例である電子ペン1Bを説明するための図であり、図6(A)は電子ペン1Bの芯体110Aの断面図であり、図6(B)は電子ペン1Bの筐体120Bの断面図である。図6において、図3を用いて説明した電子ペン1と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、それらについての詳細な説明については省略する。そして、この変形例の電子ペン1Bの場合には、芯体110A、筐体120Bは、図3を用いて説明した電子ペン1とは、その構成が異なっている。
図3(B)を用いて説明した電子ペン1の筐体120は、外側筒状部121と内側筒状部122とを備えていた。これに対して、図6(B)に示す電子ペン1Bの筐体120Aの場合には、内側筒状部122を備えるが、外側筒状部121は備えないものである。すなわち、図6(B)に示す電子ペン1Bの筐体120Bの場合には、張出部124から芯体110が装着される側に円筒が延在することにより内側筒状部122が形成されている。そして、図3(B)に示した筐体120において外側筒状部121が存在していた部分は、図6(B)に示すように、リング状の端面(平面)125eになっている。また、内側筒状部122の芯体110が装着される側が、図6(B)に示すように開口部120Baになっており、張出部124の後端側はリンク状の端面124beになっている。
このように、この変形例の電子ペン1Bの筐体120Bは、内側筒状部122を備え、外側筒状部121は備えていないものである。このため、芯体110Aは、芯体110Aの先端111Aaに向かって先細となるテーパー形状の側面111Abの端部から延びる嵌合部111xは、筐体120Bの端面125eに対応して幅広の(厚みのある)筒状部となっている。すなわち、図3(A)、図5(A)に示した芯体110の場合には側面111bは、その端部に端面111cを備えていた。これに対して、この変形例の電子ペン1Bの芯体110Aの場合には、図6(A)に示すように、側面111Abは端面111cを備えず、嵌合部111xの外壁面111xoが連続して形成されている。これにより、芯体110Aの嵌合部111xは、図3(A)、図5(A)に示した芯体110の嵌合部111dよりも厚みのある筒状部となっている。
そして、芯体110Aの芯棒112Aが開口部120Baから筐体120Bに挿入するようにされ、筐体120Bの内側筒状部122の外側に芯体110Aの筒状の嵌合部111xが嵌合する。この場合、内側筒状部122の外壁面122oと、芯体110Aの嵌合部111xの内壁面111xiとが対向する。そして、芯体110の嵌合部111xの端面111xeと、筐体120Bの端面125eとが対向する。
そして、この例の場合には、内側筒状部122とコイル部130の芯体側の部分とが、芯体110Aの凹部113内に入り込むようにされる。このような構成を有するこの変形例の電子ペン1Bにおいて、図2(A)において矢印で示したように、筐体120Bに対して装着された芯体110Aの先端部111Aの側面111Abに筆圧fが加わったとする。この場合、電子ペン1Bの軸心と交差する方向の成分faは、筐体120Bの内側筒状部122と芯体110の嵌合部111xとの重なり部分によって抑止される。このため、芯体110Aの芯棒112Aが電子ペン1Bの軸心と交差する方向に撓むことがない。
一方、芯体110Aに対して側面111Abにかけられた筆圧fの軸心方向の成分fbは、そのまま芯体110Aに作用する。したがって、全体として、先端部111Aの側面111Abにかけられた筆圧fは、効率よく芯棒112Aに伝達され、芯体110Aが軸心方向に摺動移動(押し下げ/押し上げ)ができるようにされる。
これにより、図6に示す変形例の電子ペン1Bの場合にも、芯体110Aの先端部111Aの側面111Abに筆圧がかけられると、芯体110Aの芯棒112Aが筆圧検出部150を押圧し、その筆圧を適切に検知できる。指示位置と筆圧とが検出できれば、タブレット型情報端末2に対して指示入力が可能となる。したがって、この図6に示す電子ペン1Bの場合にも、鉛筆を倒して影付けをするような指示入力を、タブレット型情報端末2に対して行うことができる。
[電子ペン1の変形例(3)]
図7は、電子ペン1の変形例である電子ペン1Cを説明するための断面図である。図7において、図2、図3を用いて説明した電子ペン1と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、それらについての詳細な説明については省略する。この変形例の電子ペン1Cは、筐体120Cの先端側には外側筒状部121や内側筒状部122は設けられず、また、芯体110Bにも、嵌合部111dや嵌合部111xが設けられないものである。
すなわち、この変形例の芯体110Bは、図7に示すように、先端111Baに向かって先細となるテーパー形状を有し、先端111Baが丸みを帯びた三角錐(cone)形状になっている。そして、芯体110Bの先端部111Bは、先端111Baの反対側(底面側)から先端111Ba側に向かって凹んだ凹部113Bを有している。そして、芯体110Bの芯棒112Bは、図7に示すように、先端部111Bの先端111Ba側から先端部111Bが備える凹部113Bの中心軸を通り、先端111Baから離れる方向に延在するものである。
そして、芯体110Bの側面111Bbの端部は、軸心に交差する方向の端面にリング状の端面111Bcが形成されている。このように、図7に示す芯体110Bは、上述した電子ペン1、1Aの芯体110が備えていた嵌合部111dや上述した電子ペン1Bが備えていた嵌合部111xは設けられていないものである。
一方、この変形例の電子ペン1Cの筐体120Cは、筒状のものであるが、その先端側には、軸心に交差する方向の端面120Ccを備え、この端面120Ccから先端側(芯体110B側)に向かってリング状であって先細になった(テーパー形状の)突起120Caが設けられている。この突起120Caの先端側は開口部になっており、図7に示すようにコイル部130のフェライトコア131の先端が突出するようになっている。
そして、図7に示すように、芯体110Bは、その芯棒112Bを、筐体120Cの先端から突出したフェライトコア131の貫通孔に差し込むことにより、筐体120Cに装着する。この場合、芯体110Bの凹部113Bに、筐体120Cの突起120Caとフェライトコア131の先端部分が差し込まれる。この状態のときには、芯体110Bの側面111Bbの内側の面(凹部113B側の面)111Bbiと、フェライトコア131の先端及び突起120Caの外壁面120Coが対向する。同時に、芯体110Bの端面111Bcと筐体120Cの端面120Ccとが対向する。
このような構成を有するこの変形例の電子ペン1Cにおいて、図2(A)において矢印で示したように、筐体120Cに対して装着された芯体110Bの先端部111Bの側面111Bbに筆圧fが加わったとする。この場合、電子ペン1Cの軸心と交差する方向の成分faは、筐体120Cの突起120Caと芯体110Bの側面111Bbとの重なり部分によって抑止される。このため、芯体110Bの芯棒112Bが電子ペン1Cの軸心と交差する方向に撓むことがない。
一方、芯体110Bに対して側面111Bbにかけられた筆圧fの軸心方向の成分fbは、そのまま芯体110Bに作用する。したがって、全体として、先端部111Bの側面111Bbにかけられた筆圧fは、効率よく芯棒112Bに伝達され、芯体110Bの軸心方向への摺動移動(押し下げ/押し上げ)が可能にされる。
これにより、図7に示す変形例の電子ペン1Cの場合にも、芯体110Bの先端部111Bの側面111Bbに筆圧がかけられると、芯体110Bの芯棒112Bが筆圧検出部150を押圧し、その筆圧を適切に検知できる。そして、指示位置と筆圧とが検出できれば、タブレット型情報端末2に対して指示入力が可能となる。したがって、この図7に示す電子ペン1Cの場合にも、鉛筆を倒して影付けをするような指示入力を、タブレット型情報端末2に対して行うことができる。
なお、図7に示し変形例の電子ペン1Cの場合には、芯体110Bの先端部111Bの側面111Bbの端面111Bcと、筐体120Cの端面120Ccとの間隔を比較的に大きく取っているが、この間隔を狭めることもできる。簡単には、先端部111Bの側面111Bbの長さを長く取るようにすればよい。このようにすれば、先端部111Bの側面111Bbの内側の面111Bbiと、筐体120Cの突起120Caの外壁面120Coが対向する面積が大きくなり、芯体110Bの先端部111Bの側面111Bbに筆圧fが加わった場合の電子ペン1Cの軸心と交差する方向の成分faを、より確実に抑止できる。このように、芯体110Bの先端部111Bの側面111Bbの長さや筐体120Cの突起120Caの先端側への長さは適宜の長さとすることができる。
<第2の実施の形態>
[アクティブ静電結合方式の電子ペン3への適用]
上述した第1の実施の形態の電子ペン1は電磁誘導方式のものであり、位置検出装置200と電子ペン1の共振回路との間で信号の送受信を行うことにより、電子ペン1から位置検出装置200に対して位置指示と筆圧の通知とを行うようにした。しかし、この発明は、電磁誘導方式の電子ペンに限るものではない。この発明は、電子ペンに搭載された発振回路からの信号を位置検出装置に送信して、位置指示と筆圧の通知とを行うアクティブ静電結合方式の電子ペンにも適用できる。
図8は、この発明を適用したアクティブ静電結合方式の電子ペン3について説明するための図であり、電子ペン3の断面図である。図8において、図2、図3を用いて説明した第1の実施の形態の電磁誘導方式の電子ペン1と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、それらの部分についての詳細な説明は省略する。なお、芯体110と筐体120とは、図2、図3を用いて説明した電子ペン1の場合と同様に構成されるものであるが、芯体110の材質は導電性材料が用いられて形成される。アクティブ静電結合方式の電子ペン3の場合、芯体110を通じて信号を送信するためである。
そして、この第2の実施の形態の電子ペン3の回路基板170Aには、発振回路や電圧変換回路などが搭載されて電子回路が形成される。更に、回路基板170A側には、回路基板170Aに形成される電子回路に電源を供給するバッテリが搭載される。また、電子ペン3において、コイル132は信号の送受信用の共振回路を構成するものではない。電子ペン3のコイル132は、導電線135Aを通じて回路基板170A側に設けられているバッテリ(図示せず)に接続されており、非接触の充電器から交流磁界の作用を受けて、電流を発生させ当該バッテリを充電するために用いられる。すなわち、コイル132は、この第2の実施の形態の電子ペン3においてはバッテリ充電用のものである。
また、筆圧検出部150の導電ゴム154と電極156とは、回路基板170に搭載された発振回路に接続されている。これにより、当該発振回路は、筆圧検出部150で静電容量の変化として検出される筆圧に応じて変化する信号を発生さることができる。更に、図8に示すように、筆圧検出部150の保持部材152の内側側面には、端子157が設けられている。この端子157は、導電線158を通じて回路基板170Aに搭載されている発振回路に接続されて発振回路からの信号を、芯体110を通じて送信することができる。
そして、上述もしたように、この第2の実施の形態の電子ペン3において、芯体110と筐体120とは、図2、図3を用いて説明した第1の実施の形態の電子ペン1と同様に構成される。また、芯体110に加わる筆圧の検出機構も電子ペン3と電子ペン1とで同じである。このため、図2(A)に示したように、芯体110の先端部111の側面111bに筆圧fがかかったとする。この場合、軸心方向と交差する方向の成分faは、軸心方向と交差する方向に積層構造となる筐体120の内側筒状部122、芯体110の嵌合部111d、筐体120の外側筒状部121の3層構造によって抑止される。このため、芯体110の芯棒112が電子ペン1Aの軸心と交差する方向に撓むことがない。一方、軸心方向の成分fbは、適切に芯体110に作用する。したがって、全体として、先端部110の側面111bにかけられた筆圧fは、効率よく芯棒112に伝達され、芯体110を軸心方向に摺動移動させる。
これにより、芯体110の先端部111の側面111bにかけられた筆圧に応じて、芯体110の芯棒112が筆圧検出部150を適切に押圧し、側面111bにかけられた筆圧も適切に検知できる。そして、指示位置と筆圧とが検出できれば、静電結合方式のタブレット型情報端末に対して指示入力が可能となるので、例えば、鉛筆を倒して影付けをするような指示入力が、静電結合方式の電子ペン3を用いて行うことができる。
[静電結合方式の電子ペン3及び位置検出装置700の回路構成例]
図9は、第2の実施の形態の電子ペン3の回路構成図である。図8と図9において、同一構成要素は同一符号で示す。図9において、171は電気二重層キャパシタ、172は整流用ダイオード、173は電圧変換回路、174は発振回路であり、これらの構成要素が、以下に説明するように接続されて、回路基板170A上に電子回路を形成する。すなわち、図9に示すように、この例では、コイル132の一端はダイオード172のアノードに接続され、他端は、接地(GND)されている。また、電気二重層キャパシタ171の一端はダイオード172のカソードに接続され、他端は、接地されている。電極芯を構成する芯体110は、発振回路174に対して端子157及び導電線158を通じて電気的に接続される。また、上述したように、電子ペン3の筐体120内に設けられる筆圧検出部150が発振回路174に対して電気的に接続されている。
発振回路174は、筆圧検出部150の可変容量キャパシタの容量に応じて周波数が変化する信号を発生し、その発生した信号を芯体110に供給する。発振回路174からの信号は、芯体110の先端部111よりその信号に基づく電界として放射される。発振回路174は、例えばコイルとキャパシタによる共振を利用したLC発振回路により構成される。この第2の実施形態の電子ペン3により指示された座標位置を検出する位置検出装置では、この信号の周波数より芯体110に加えられた筆圧を求めることができる。
電圧変換回路173は、電気二重層キャパシタ171に蓄えられた電圧を一定の電圧に変換して発振回路174の電源として供給する。この第2の実施の形態の静電結合方式の電子ペン3を図示しない充電器に装着したときに、充電器が発生する交番磁界によりコイル132には誘導起電力が発生して、ダイオード172を介して電気二重層キャパシタ171を充電する。すなわち、電気二重層キャパシタ171が、上述のバッテリに相当する。
このように、この第2の実施の形態の静電結合方式の電子ペン3は、発振回路174からの信号を、芯体110を通じて送信することにより、位置検出装置に対して位置を指示することができると共に、筆圧を通知することもできるものである。
図10は、図8、図9を用いて説明した、この第2の実施の形態の静電結合方式の電子ペン3からの信号を受け、センサ上の位置を検出すると共に、筆圧を検出するようにする位置検出装置700を説明するためのブロック図である。静電結合方式のタブレット型情報端末の場合には、電磁誘導方式の位置検出装置200に替えて、この静電結合方式の位置検出装置700が搭載される。
この第2の実施形態の静電結合方式の位置検出装置700は、図10に示すように、センサ710と、このセンサ710に接続されるペン検出回路720とからなる。センサ710は、第1の導体群711、第2の導体群712を積層して形成されたものである。第1の導体群711は、例えば、横方向(X軸方向)に延在した複数の第1の導体を互いに所定間隔離して並列に、Y軸方向に配置したものである。また、第2の導体群712は、第1の導体に対して交差する方向、この例では直交する縦方向(Y軸方向)に延在した複数の第2の導体を互いに所定間隔離して並列に、X軸方向に配置したものである。このように、位置検出装置700のセンサ710では、第1の導体群711と第2の導体群712を交差させて形成したセンサパターンを用いて、静電方式の電子ペン3が指示する位置を検出する構成を備えている。
ペン検出回路720は、センサ710との入出力インターフェースとされる選択回路721と、増幅回路722と、バンドパスフィルタ723と、検波回路724と、サンプルホールド回路725と、AD(Analog to Digital)変換回路726と、制御回路727とからなる。
選択回路721は、制御回路727からの制御信号に基づいて、第1の導体群711および第2の導体群712の中から1本の導体711Yまたは712Xを選択する。選択回路721により選択された導体は増幅回路722に接続され、静電結合方式の電子ペン3からの信号が、選択された導体により検出されて増幅回路722により増幅される。この増幅回路722の出力はバンドパスフィルタ723に供給されて、静電結合方式の電子ペン3から送信される信号の周波数の成分のみが抽出される。
バンドパスフィルタ723の出力信号は検波回路724によって検波される。この検波回路724の出力信号はサンプルホールド回路725に供給されて、制御回路727からのサンプリング信号により、所定のタイミングでサンプルホールドされた後、AD変換回路726によってデジタル値に変換される。AD変換回路726からのデジタルデータは制御回路727によって読み取られ、処理される。
制御回路727は、内部のROMに格納されたプログラムによって、サンプルホールド回路725、AD変換回路726、および選択回路721に、それぞれ制御信号を送出するように動作する。そして、制御回路727は、AD変換回路726からのデジタルデータから、静電結合方式の電子ペン3によって指示されたセンサ710上の位置座標を算出すると共に、筆圧検出部150で検出された筆圧を検出するようにする。
そして、上述もしたように、この第2の実施の形態の電子ペン3は、外観が三角錐形状の先端部111を有する芯体110と、これと接続される筐体120とからなっている。このため、電子ペン3を大きく傾けて、芯体110の先端部111の側面111bに筆圧が加わるようにしても、筆圧を適切に検出できる。すなわち、芯体110の先端部111の側面111bに筆圧が加わるようにした場合でも、その指示位置と筆圧とを電子ペン3から位置検出装置700に適切に通知できる。
これにより、この第2の実施の形態の静電結合方式の電子ペン3を用いてタブレット型情報端末に対して描く電子画像を、鉛筆を用いて紙に対して描く画像と同じタッチ(質感)で描くことが可能になる。したがって、この第2の実施の形態の静電結合方式の電子ペン3を用いた場合にも、指示入力のバリエーションを増やし、表現の多様性を拡大することができる。
なお、この第2の実施の形態の静電結合方式の電子ペン3の場合にも、図5〜図7を用いて説明した変形例を適用することができる。そして、図5〜図7の変形例を適用した場合にも、図8を用いて説明した電子ペン3の場合と同様の効果を得ることができる。
また、図7、図8を用いて説明した電子ペン3の場合には、充電用のコイル132を備えていた。しかしこれに限るものではない。例えば、コイル132に替えて充電用の接触端子を設けて、電気二重層キャパシタ171を充電するように構成することもできる。また、バッテリとして交換可能な電池を用いるようにすればコイル132や充電端子を設ける必要もない。
[芯体110の形成例と材質]
上述した第1の実施の形態の電磁誘導方式の電子ペン1の芯体110は、例えば、ゴム弾性を有する工業用材料であるエラストマー(elastomer)、強化プラスチックなどの種々の合成樹脂、セラミックなどの単一の材料を用いて、先端部111と芯棒とを一体に成型することができる。また、上述した第2の実施の形態の静電結合方式の電子ペン3の芯体110は、例えば、種々の金属やカーボン材料を混ぜた合成樹脂(カーボン樹脂)などの単一の導電性材料を用いて、先端部111と芯棒とを一体に成型することができる。また、図6(A)に示した変形例の先端部111Aの場合にも、上述の場合と同様の材料を用いて一体に成型することができる。
また、芯体110は、種々の態様で形成することが可能である。図11は、芯体110の形成例について説明するための図である。図11(A)は、異なる材料(異材質材料)同士を組み合わせて一体に成形する2色成型(ダブルモールド)により芯体110を形成する場合の例である。この例の先端部111Fは、頂点部111FAと側面部111FBとからなり、これら頂点部111FAと側面部111FBとは異なる材料により形成されている。また、この例では、側面部111FBと芯棒112Fとが同一材料により一体に形成されている。
そして、図11(A)に示すように、頂点部111FAと、側面部111FB及び芯棒112Fとが、二色成型により一体となるように形成される。このようにすれば、例えば、文字などの細かな入力に頻繁に用いられる頂点部111FAは、ある程度の弾性を有すると共に有し、摩擦が少ない滑り易い材料を使用して形成し、側面部111FBは、硬度が比較的に高い材料を用いて形成するといったことができる。
また、図11(B)は、先端部111Gの凹部113の底面に嵌合穴111GPを設け、この嵌合穴111GPに対して芯棒112Gを差し込んで(嵌合させて)固定することにより芯体110を形成した場合の例である。この場合には、先端部111Gと芯棒112Gを接着材により接着するようにしてもよい。なお、先端部111Gと芯棒112Gとは、同じ材料により形成してもよいし、異なる材料も用いて形成してもよい。
また、図11(C)は、先端部111Hの凹部113の底面から先端部111Hの先端まで貫通した貫通孔111HHを設け、この貫通孔111HHに対して芯棒112Hを差し込んで(嵌合させて)固定することにより芯体110を形成した場合の例である。この場合は、芯棒112Hが、先端部111Hから突出して先端を構成する。また、先端部111Hと芯棒112Hとを接着材により接着するようにしてもよい。なお、先端部111Hと芯棒112Hとは、同じ材料により形成してもよいし、異なる材料も用いて形成してもよい。
このようにすることによって、例えば、頂点部111FA、先端部111G、111Hは、エストラマや合成樹脂やセラミックなどの非導電性材料により形成し、側面部111FB及び芯棒112F、芯棒112G、112Hは、金属やカーボン樹脂などの導電性材料により形成するといったことが可能となる。もちろん、頂点部111FA、先端部111G、111Hと、側面部111FB及び芯棒112F、芯棒112G、112Hとの両方を、非導電性の材料で形成したり、導電性の材料を形成したりすることもできる。
また、頂点部111FA、先端部111G、111Hと、側面部111FB及び芯棒112F、芯棒112G、112Hとの両方を同じ材料で形成する場合であっても、一体成型するのではなく、それらを別々に形成し、これらを接続して芯体110を形成することもできる。
また、図11(B)、(C)の場合であって、先端部111G、111Hが合成樹脂で、芯棒112G、112Hが金属である場合には、いわゆるインサート成型により芯体110を形成することもできる。この場合には、先端部111G、111H用の樹脂成形金型に金属の芯棒112G、112Hを装填した後、当該成形金型に樹脂を注入し、芯棒112G、112Hを溶融樹脂で包み込み固化させ、樹脂と芯棒を一体化した芯体110を形成できる。図11を用いて説明した芯体110の形成方法は一例であり、この他にも種々の方法により芯体110を形成することができる。
[実施の形態の効果]
上述した実施の形態の電子ペンによれば、水平に近い状態に傾けて使用した場合に、鉛筆を水平に近い状態に傾けて使用した場合と同様に、広範囲を塗りつぶすような態様で指示入力を行える電子ペンが実現できる。
1、1A、1B、1C、3…電子ペン、110、110A…芯体、111、111A、111B…先端部、111a、111Aa、111Ba…先端、111b、111Ab…側面、111c、111Bc…端面、111d、111x…嵌合部、111o、111xo…外壁面、111i、111xi、111Bbi…内壁面、111e、111xe…端面、112、112A、112B…芯棒、113、113B…凹部、120、120A、120B…筐体、120a、120Aa、120Ba…開口部、120Ca…突起、120Cc…端面、120Co…外壁面、121…外側筒状部、121e…端面、121i…内壁面、122…内側筒状部、122o…外壁面、122a…張出部、123…嵌合溝、123e…底面、124…張出部、124ae…端面、124be…端面、130…コイル部、131…フェライトコア、132…コイル、135、135A…導電線、140…接続部材、150…筆圧検出部、151…ホルダ、152…保持部材、153…押圧部材、154…導電ゴム、155…誘電体、156…電極、157…電極、158…導電線、161…基板保持部材、162…固定部材、170、170A…回路基板、171…電気二重層キャパシタ、172…整流用ダイオード、173…電圧変換回路、174…発振回路、180…基板保護パイプ、190…内側筐体、111F、111G、111H…先端部、111FA…頂点部、111FB…側面部、112F、112G、112H…芯棒、111FT…底面、111GP…嵌合穴、111HH…貫通孔

Claims (13)

  1. 先端に向かって先細となるテーパー形状の側面を有すると共に、前記先端の反対側から前記先端側に凹んだ凹部を有する先端部と、前記先端部の前記先端側から前記凹部の中心軸を通り、前記先端から離れる方向に延在する芯棒と、を有する芯体と、
    筆圧検出部が搭載されると共に、前記芯体の前記芯棒により前記筆圧検出部を押圧できるように前記芯体が軸心方向に移動可能に取り付けられ、前記芯体の前記凹部の内側あるいは外側の面と対向する面を有する筒状の筐体と
    を備えることを特徴とする電子ペン。
  2. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体は、前記凹部の開口側に筒状の嵌合部を備え、
    前記筐体は、端部に開口部を形成する筒状部を備え、
    前記筐体の前記筒状部の内壁面と前記芯体の前記嵌合部の外壁面とが対向して嵌合することにより、前記筐体に前記芯体が取り付けられる
    ことを特徴とする電子ペン。
  3. 請求項2に記載の電子ペンであって、
    前記筐体に対して前記芯体が取り付けられた状態にあるときに、前記芯体の前記嵌合部の前記外壁面と前記筐体の前記筒状部の前記内壁面とは、軸心に対して平行である
    ことを特徴とする電子ペン。
  4. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体は、前記凹部の開口側に筒状の嵌合部を備え、
    前記筐体は、端部に開口部を形成する筒状部を備え、
    前記筐体の前記筒状部の外壁面と前記芯体の前記嵌合部の内壁面とが対向して嵌合することにより、前記筐体に前記芯体が取り付けられる
    ことを特徴とする電子ペン。
  5. 請求項4に記載の電子ペンであって、
    前記筐体に対して前記芯体が取り付けられた状態にあるときに、前記芯体の前記嵌合部の前記内壁面と前記筐体の前記筒状部の前記外壁面とは、軸心に対して平行である
    ことを特徴とする電子ペン。
  6. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体は、前記凹部の開口側に筒状の嵌合部を備え、
    前記筐体は、端部側において軸心を中心として同心円状に外側筒状部と内側筒状部とが前記軸心と交差する方向に所定の間隔を空けて形成されることにより、前記外側筒状部と前記内側筒状部との間に嵌合溝が形成されており、
    前記筐体の前記嵌合溝に、前記芯体の嵌合部が嵌合することにより、前記筐体に前記芯体が取り付けられる
    ことを特徴とする電子ペン。
  7. 請求項6に記載の電子ペンであって、
    前記筐体に対して前記芯体が取り付けられた状態にあるときに、前記芯体の前記嵌合部と、前記筐体の前記嵌合溝とは、軸心に対して平行である
    ことを特徴とする電子ペン。
  8. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記筐体には、前記芯体の前記芯棒が貫通する貫通孔を有するフェライトコアが、その先端を当該筐体の前記端部の開口部から突出させるようにして設けられ、
    前記筐体に対して前記芯体が取り付けられた状態にあるときに、前記芯体の前記先端部の前記凹部内に、前記フェライトコアの前記先端が位置する
    ことを特徴とする電子ペン。
  9. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体は、樹脂により形成されることを特徴とする電子ペン。
  10. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体は、前記先端部と前記芯棒とが異なる材料が用いられることにより二色成型により形成されることを特徴とする電子ペン。
  11. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体の少なくとも前記先端部はエラストマー材料により形成されることを特徴とする電子ペン。
  12. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    共振回路を備え、
    電磁誘導授受方式の位置検出センサからの信号を、前記共振回路を通じて受信し、これを利用した信号を、前記電磁誘導授受方式の位置検出センサに対して、前記共振回路を通じて送信することにより、前記電磁誘導授受方式の位置検出センサを通じて情報の入力を行うようにする電磁誘導授受方式の電子ペン。
  13. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体は、導電性材料により形成され、
    発振回路を備え、
    前記発振回路からの信号を、前記芯体を通じて送出することにより静電結合方式の位置検出センサを通じて情報の入力を行うようにする静電結合方式の電子ペン。
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