JP2016017887A - 干渉測定システム及び干渉測定方法 - Google Patents

干渉測定システム及び干渉測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016017887A
JP2016017887A JP2014141642A JP2014141642A JP2016017887A JP 2016017887 A JP2016017887 A JP 2016017887A JP 2014141642 A JP2014141642 A JP 2014141642A JP 2014141642 A JP2014141642 A JP 2014141642A JP 2016017887 A JP2016017887 A JP 2016017887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency band
interference
reception
radio signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014141642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5972316B2 (ja
Inventor
藤井 輝也
Teruya Fujii
輝也 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SoftBank Corp
Original Assignee
SoftBank Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SoftBank Corp filed Critical SoftBank Corp
Priority to JP2014141642A priority Critical patent/JP5972316B2/ja
Publication of JP2016017887A publication Critical patent/JP2016017887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5972316B2 publication Critical patent/JP5972316B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

【課題】通信端末と基地局との間で通信している中で通信端末と基地局との間で送受信される無線信号とは周波数帯が異なる無線信号から周波数変換されて発生した干渉信号の発生源の位置を高精度に推定する。【解決手段】所望信号と干渉信号とを含む第1周波数帯の無線信号を受信し、第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信し、第2周波数帯の受信信号を周波数変換して第1周波数帯の参照信号を生成する。そして、第2周波数帯の無線信号に対する第1周波数帯の干渉信号の遅延時間の測定結果と干渉信号の受信方向の方位の推定結果と第2周波数帯の無線信号の発信位置の情報とに基づいて第1周波数帯の干渉信号の発生源から第1周波数帯の無線信号の受信位置までの伝搬距離を推定する。この伝搬距離の推定結果と受信位置の絶対位置情報と干渉信号の受信方向の方位の推定結果とに基づいて干渉信号の発生源の絶対位置を推定する。【選択図】図13

Description

本発明は、通信端末と基地局との間で無線通信における干渉を測定する干渉測定システム及び干渉測定方法に関するものである。
従来、通信端末から送信された無線信号を基地局で受信するときの受信信号には、様々な干渉信号が含まれていることが知られている。例えば、通信端末から送信された無線信号を基地局で受信するときの受信信号に、放送衛星から送信されている無線放送波に起因した干渉信号が含まれている場合がある。この放送衛星から送信されている無線放送波に起因した干渉信号とは、パラボラアンテナで受信した放送衛星からの放送波を周波数変換して増幅するためのブースタ又はブースタと同軸ケーブルとの接続部などから漏洩する干渉信号である。
上記放送衛星から送信されている無線放送波に起因した干渉信号について、図16を用いて具体的に説明する。図16において、通常、放送衛星90からの無線放送波dRFの周波数帯は11GHz帯であるので、通信端末80から送信された1.5GHz帯の無線信号xMSに干渉することはないと考えられる。ところが、放送衛星90からの放送波dRFをBS受信システム95で受信した受信信号(BS−RF信号)は、基本的にパラボラアンテナ96に搭載されている受信装置97に組み込まれている周波数変換装置(LNB:Low Noise Block Converter)で中間周波数(BS−IF)の信号に変換され(以下、LNBによって中間周波数(BS−IF)に変換された信号を「LNBによるBS−IF信号」という。)、同軸ケーブル98を介して、図示しない放送受信装置に伝送される。また、LNBによるBS−IF信号は、同軸ケーブル98の伝送損失や集合住宅で受信信号を分配するときの分配損失などが考慮され、そのアンテナ96の近くに設けられた増幅装置(ブースタ)99によって増幅される場合がある(以下、ブースタ99で増幅された信号を「ブースタによるBS−IF信号」という。)。LNBによるBS−IF信号やブースタによるBS−IF信号は、通信端末80と基地局70との間で送受信される移動通信システムの無線信号xMS,xBSと同じ1.5GHz帯にある。例えば、BS21チャネルのBS−RF信号から変換されるBS−IF信号xBS−IFは、通信端末80から基地局70に送信される1.5GHz帯上り回線の無線信号xMSと同じ周波数帯にある。また、BS23チャネルのBS−RF信号から変換されるBS−IF信号xBS−IFは、基地局70から通信端末80に送信される1.5GHz帯下り回線の無線信号xBSと同じ周波数帯にある。そのため、これらの装置97、99の電波遮蔽(シールド)が不足したり、同軸ケーブル98のコネクタとの接続ミスがあったりすると、周波数変換後の中間周波数の信号xBS−IFが電波として空間に漏洩し、その漏洩した電波が基地局70や通信端末80に受信されて干渉信号となる。
上述した干渉の発生の状況を把握するため、本出願人は、通信端末と基地局との間で通信している中で、通信端末と基地局との間で送受信される無線信号とは周波数帯が異なる無線信号から周波数変換されて発生した干渉信号を測定する干渉測定システムを提案した(特許文献1参照)。この特許文献1の干渉測定システムでは、上記干渉信号の測定結果に基づいて、その干渉信号の発生源の位置を推定することができる。
本発明の目的は、通信端末と基地局との間で通信している中で、通信端末と基地局との間で送受信される無線信号とは周波数帯が異なる無線信号から周波数変換されて発生した干渉信号の発生源の位置を高精度に推定することができる干渉測定システム及び干渉測定方法を提供することである。
本発明の一態様に係る干渉測定システムは、通信端末と基地局との間の無線通信における干渉を測定する干渉測定システムであって、通信端末と基地局との間で送受信される所望信号と該所望信号に干渉する干渉信号とを含む第1周波数帯の無線信号を受信する第1受信手段と、前記第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信する第2受信手段と、前記第2周波数帯の受信信号を周波数変換して前記第1周波数帯の参照信号を生成する参照信号生成手段と、前記第1周波数帯の無線信号の受信位置の絶対位置情報を取得する受信位置情報取得手段と、前記第1周波数帯の無線信号の受信結果に基づいて、該無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位を推定する受信方位推定手段と、前記第1受信手段で受信した前記第1周波数帯の受信信号と前記参照信号生成手段で生成した前記第1周波数帯の参照信号とに基づいて、前記第2周波数帯の無線信号に対する前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間を測定する遅延時間測定手段と、前記遅延時間測定手段で測定された前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間の測定結果と、前記受信方位推定手段で推定した前記第1周波数帯の干渉信号の受信方向の方位の推定結果と、前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の情報とに基づいて、前記第1周波数帯の干渉信号の発生源から前記第1周波数帯の無線信号の受信位置までの伝搬距離を推定する伝搬距離推定手段と、前記受信位置の絶対位置情報と、前記干渉信号の受信方向の方位の推定結果と、前記伝搬距離の推定結果とに基づいて、前記干渉信号の発生源の絶対位置を推定する位置推定手段と、を備える。
また、本発明の他の態様に係る干渉測定方法は、通信端末と基地局との間の無線通信における干渉を測定する干渉測定方法であって、通信端末と基地局との間で送受信される所望信号と該所望信号に干渉する干渉信号とを含む第1周波数帯の無線信号を受信するステップと、前記第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信するステップと、前記第2周波数帯の受信信号を周波数変換して前記第1周波数帯の参照信号を生成するステップと、前記第1周波数帯の無線信号の受信位置の絶対位置情報を取得するステップと、前記第1周波数帯の無線信号の受信結果に基づいて、該無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位を推定するステップと、前記第1周波数帯の受信信号と前記第1周波数帯の参照信号とに基づいて、前記第2周波数帯の無線信号に対する前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間を測定するステップと、前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間の測定結果と、前記第1周波数帯の干渉信号の受信方向の方位の推定結果と、前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の情報とに基づいて、前記第1周波数帯の干渉信号の発生源から前記第1周波数帯の無線信号の受信位置までの伝搬距離を推定するステップと、前記受信位置の絶対位置情報と、前記干渉信号の受信方向の方位の推定結果と、前記伝搬距離の推定結果とに基づいて、前記干渉信号の発生源の絶対位置を推定するステップと、を含む。
これらの干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれによれば、第1周波数帯の無線信号の受信結果に基づいて、その無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位を推定する。この第1周波数帯の無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位の推定結果により、第1周波数帯の無線信号の受信位置を原点とした干渉信号の発生源の方位がわかる。また、第1周波数帯の干渉信号の発生源から第1周波数帯の無線信号の受信位置までの伝搬距離を推定する。この第1周波数帯の干渉信号の伝搬距離の推定結果と、上記干渉信号の発生源の方位の推定結果とにより、第1周波数帯の無線信号の受信位置を原点とした干渉信号の発生源の相対位置を推定することができる。この受信位置を原点とした干渉信号の発生源の相対位置の情報と、前記第1周波数帯の無線信号の受信位置の絶対位置情報とにより、干渉信号の発生源の絶対位置を推定することができる。
しかも、上記干渉信号の発生源の絶対位置の推定に用いる干渉信号の伝搬距離は、第2周波数帯の無線信号に対する第1周波数帯の干渉信号の遅延時間の測定結果だけでなく、干渉信号の受信方向の方位の推定結果と、第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号の発信位置の情報とに基づいて推定される。これにより、干渉信号の伝搬距離は、第1周波数帯の無線信号の受信位置及び干渉信号の発生源それぞれへの第2周波数帯の無線信号の到達タイミングのズレを考慮して推定することができるので、干渉信号の遅延時間の測定結果だけで推定する場合に比して、干渉信号の伝搬距離をより正確に推定できる。従って、干渉信号の伝搬距離に基づいて推定する干渉信号の発生源の絶対位置の高精度化を図ることができる。
なお、前記第1周波数帯の無線信号に複数の干渉信号が含まれている場合は、その干渉信号ごとに受信方向の方位を推定し、各干渉信号の発生源から受信位置までの伝搬距離を推定し、各干渉信号の発生源の絶対位置を推定してもよい。
また、前記干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれにおいて、前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の情報は、前記第1周波数帯の無線信号の受信位置を中心とした該発信位置の方位角θbase及び仰角φを含んでもよい。
この干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれによれば、前記第1周波数帯の無線信号の受信位置を基準にした第2周波数帯の無線信号の発信位置の方位角θbase及び仰角φを用いることにより、その方位角θbase及び仰角φを考慮して第1周波数帯の干渉信号の発生源から受信位置までの伝搬距離をより正確に推定できる。従って、第2周波数帯の無線信号の発信位置が干渉測定システムの鉛直方向の上方から傾いた位置にある場合でも、干渉信号の発生源の絶対位置を高い精度で推定できる。
また、前記干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれにおいて、前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の方位角θbase及び仰角φの情報を地域毎に有する参照テーブルを有し、前記受信位置情報取得手段で取得した前記第1周波数帯の無線信号の受信位置の絶対位置情報に基づいて該受信位置の地域を特定し、前記特定された地域に基づいて、前記参照テーブルから前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の方位角θbase及び仰角φの情報を得てもよい。
この干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれによれば、前記参照テーブルから得られた地域毎の前記第2周波数帯の無線信号の発信位置に対する方位角θbase及び仰角φを用いることにより、方位角θbase及び仰角φを考慮した第1周波数帯の干渉信号の発生源から受信位置までの伝搬距離の推定を簡易に行うことができるので、前記伝搬距離を推定する処理の高速化とシステム負荷の低減とを図ることができる。
また、前記干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれにおいて、前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の方位角θbaseを基準(=0°)とした前記第1周波数帯の干渉信号の発生源の相対方位角をθ[°]、該第2周波数帯の無線信号の発信位置の仰角をφ[°]、光速をc[m/sec]、前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間の測定値をΔτ[sec]、としたときに、前記第1周波数帯の干渉信号の発生源から前記第1周波数帯の無線信号の受信位置までの伝搬距離l[m]は、l=c・Δτ/(1−cosθcosφ)の式を用いて算出してもよい。
この干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれによれば、前記第1周波数帯の干渉信号の発生源から第1周波数帯の無線信号の受信位置までの伝搬距離l[m]をより正確に算出することができる。
また、前記干渉測定システムにおいて、前記第1受信手段は、水平面内に単一指向性のある受信アンテナと、該アンテナの回転軸を回転させる回転台と、該回転台を回転駆動する回転駆動装置と、を有し、前記受信方位推定手段は、前記アンテナの回転軸の回転角度の情報と基準方向の方位情報とに基づいて、前記第1周波数帯の無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位を推定してもよい。この干渉測定システムによれば、単一指向性のアンテナを回転させるという簡易な構成で、第1周波数帯の干渉信号の受信方向の方位を推定できる。ここで、前記受信方位推定手段は、前記回転軸の回転角度毎に前記第1周波数帯の無線信号を受信し、その受信結果に基づいて複数の干渉信号の電力を推定し、その干渉信号の電力を推定できた複数の回転角度の方位を、各干渉信号の受信方向の方位として推定してもよい。
また、前記干渉測定システムにおいて、前記第1受信手段は、水平面において配置された複数のアンテナ素子と、該複数のアンテナ素子それぞれの受信信号の位相を互いに独立に変化させることができる可変位相器と、各可変位相器の位相を制御する位相制御装置とを有するフェイズドアレイアンテナを用いて構成され、前記受信方位推定手段は、前記複数の可変位相器それぞれの位相と前記フェイズドアレイアンテナの基準方向の方位情報とに基づいて、前記第1周波数帯の無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位を推定してもよい。この干渉測定システムによれば、機械的な可動部のないフェイズドアレイアンテナを用いることにより、第1受信手段の高寿命化を図ることができる。
また、前記干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれにおいて、前記第1周波数帯の無線信号は、前記通信端末から送信された1.5GHz帯の無線信号であり、前記第2周波数帯の無線信号は、放送衛星から送信された11GHz帯の無線放送信号であってもよい。この干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれでは、1.5GHz帯の無線信号とは周波数帯が異なる11GHz帯の無線放送信号から周波数変換された1.5GHz帯の干渉信号の発生源の位置を推定することができる。
また、前記干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれにおいて、前記第1周波数帯の無線信号に含まれる干渉信号は、無線放送信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換装置及びその中間周波数の信号を増幅する増幅装置の少なくとも一方の装置から漏洩した漏洩信号であってもよい。
この干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれでは、無線放送波の受信信号を周波数変換した中間周波数の信号を増幅するブースタから漏洩した周波数変換後の信号による干渉信号の発生源の位置を推定することができる。
また、前記干渉測定システムにおいて、前記推定の結果を出力する出力手段を更に備えてもよい。また、前記干渉測定方法において、前記推定の結果を出力してもよい。この干渉測定システム及び干渉測定方法それぞれによれば、通信端末と基地局との間の通信中に、前記第1周波数帯の干渉信号の発生源を容易に把握できる。
本発明によれば、通信端末と基地局との間で通信している中で、通信端末と基地局との間で送受信される無線信号とは周波数帯が異なる無線信号から周波数変換されて発生した干渉信号の発生源の位置を高い精度で推定することができる。
本発明の実施形態に係る干渉測定システムに到達する移動通信システムの無線信号xMS,xBS及びBS受信システムからの干渉信号xBS−IFの様子を示す説明図。 本発明の実施形態に係る干渉測定システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 通信端末と基地局との間で送受信される移動通信システムの無線信号xMS(xBS)と干渉信号xBS−IFとを含む受信信号x(t)の周波数スペクトルを模式的に示す説明図。 本実施形態の干渉測定システムにおけるBF−IF干渉信号の測定アルゴリズムの一例を示すフローチャート。 (a)及び(b)はそれぞれ、振幅の大きさが閾値以上である複数のBS−IF干渉信号を例示する説明図。 実施例2の干渉信号探索処理において振幅の大きさ順に並べたBS−IF干渉信号を示す説明図。 実施例3の干渉信号探索処理における干渉信号の探索の様子を示す説明図。 (a)及び(b)はそれぞれ図8の実施形態において使用可能なアンテナの一構成例を示す説明図。(c)はアンテナの指向方向の角度θの説明図。 BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の推定アルゴリズムの一例を示すフローチャート。 干渉測定システムにおける放送衛星の位置に関連した記BS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離の誤差の原因を説明するための平面図。 干渉測定システムにおける放送衛星の位置に関連した記BS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離の誤差の原因を説明するための側面図。 (a)及び(b)は、BS−IF干渉信号xBS−IFの発信源であるBS受信システムが干渉測定システムと放送衛星とが通る同一鉛直面上にない場合のBS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離の誤差の原因を説明するための説明図。 放送衛星の方位角θbaseと仰角φとを考慮してBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源(BS受信システム95)の絶対位置を推定するアルゴリズムの一例を示すフローチャート。 参照テーブルを用いて放送衛星の方位角θbase及び仰角φの情報を取得するアルゴリズムの一例を示すフローチャート。 本発明の他の実施形態に係る干渉測定システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 従来の基地局における課題を説明するための説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る干渉測定システムに到達する移動通信システム(携帯電話システム)の無線信号xMS,xBS及びBS受信システムからの干渉信号xBS−IFの様子を示す説明図である。なお、図1は、BS受信システム95が放送衛星90からBS放送21チャネル(21ch)及び23チャネル(23ch)の無線放送波dRFを受信している例を示している。
図1において、家庭、オフィス、各種施設などに設置されたBS受信システム95は、パラボラアンテナ96、受信装置97及び増幅装置(ブースタ)99を備え、同軸ケーブル98を介して図示しない放送受信装置に接続されている。放送衛星90から送信されている11GHz帯(第2周波数帯)の無線放送波dRF(BS21ch,BS23ch)を受信した受信信号(BS−RF信号)は、受信装置97に組み込まれている周波数変換装置(LNB)で中間周波数のBS−IF信号に変換される。このBS−IF信号は、移動通信システムの無線信号xMS,xBSと同じ1.5GHz帯(第1周波数帯)にある。例えば、BS21チャネルのBS−RF信号から変換されるBS−IF信号xBS−IFは、通信端末80から基地局70に送信される1.5GHz帯上り回線の無線信号xMSと同じ周波数帯にあり、無線信号xMSに対する干渉信号となる。また、BS23チャネルのBS−RF信号から変換されるBS−IF信号xBS−IFは、基地局70から通信端末80に送信される1.5GHz帯下り回線の無線信号xBSと同じ周波数帯にあり、無線信号xBSに対する干渉信号となる。
以下に示す本発明の実施形態に係る干渉測定システム10は、基地局70を含む移動通信システムの運用中に、1.5GHz帯(第1周波数帯)の受信信号に含まれるBS受信システム95からの干渉信号(BS−IF信号xBS−IF)の電力及び振幅の少なくとも一方を測定し、その測定結果に基づいて干渉信号(BS−IF信号xBS−IF)の発生源の位置を推定するものである。
〔実施形態1〕
図2は、本発明の一実施形態に係る干渉測定システム10の全体構成の一例を示す概略構成図である。図2において、本実施形態に係る干渉測定システム10は、第1受信手段としての1.5GHz帯受信部20と、第2受信手段及び参照信号生成部としてのBS受信システム30と、参照信号処理部40とを備える。更に、干渉測定システム10は、時間相関算出手段しての相関算出部50と、第1周波数帯の干渉信号の電力及び振幅の少なくとも一方を推定する推定手段としての干渉推定部55と、制御手段としての制御部60と、出力手段としての入出力部65と、GPS受信機66と放送衛星位置情報部67を備える。
1.5GHz帯受信部20は、第1周波数帯(1.5GHz帯)の無線信号x(t)を受信する。例えば図示のように、アンテナ21と、そのアンテナ21の指向方向を変化させる指向方向可変装置210と、ダウンコンバータ(DC)221及びアナログデジタルコンバータ(ADC)222を有する受信信号処理部22とを備え、離散的な受信信号x(i)を出力することができる。
1.5GHz帯受信部20で受信される第1周波数帯(1.5GHz帯)の受信信号xは、図3に例示するように、基地局70と通信端末80との間で送受信される所望信号である無線信号(以下、適宜「移動体通信信号」という。)xMS,xBSと複数のBS−IF干渉信号xBS−IFとを含む。この複数のBS−IF干渉信号xBS−IFはそれぞれ、家庭、オフィス、各種施設などに設置された衛星放送受信システムの中間周波数の漏れ電波に起因した干渉信号である。家庭などに設置されたBS受信システムの増幅器(以下「BSブースタ」という。)は、第1周波数帯と同じ周波数となるBS−IF信号を増幅する。このBSブースタの電波遮蔽(シールド)が不足したり、BSブースタと同軸ケーブルのコネクタとの接続ミスがあったりすると、BSブースタからBS−IF信号が電波として空間に漏洩する場合がある。各BSブースタから漏洩した電波はそれぞれ異なる伝送経路を経由するため、遅れ時間及び強度が互いに異なる複数の無線信号として干渉測定システム10に到達する。また、家庭などに設置されたBS受信システムのBSアンテナが受信した無線信号(BS−RF信号)を中間周波数の信号(BS−IF信号)に変換する際、中間周波数に変換するための局部発信機の周波数偏差に起因する周波数オフセットを生じる。このように遅れ時間、強度及び周波数が互いに異なる複数の漏れ電波からなる無線信号が、第1周波数帯の受信信号xに含まれるBF−IF干渉信号xBS−IFとして、1.5GHz帯受信部20で受信される。
1.5GHz帯受信部20のアンテナ21を介して受信された第1周波数帯の受信信号x(t)は、受信信号処理部22で処理される。受信信号処理部22では、受信信号x(t)が、ダウンコンバータ(DC)221で所定の周波数に周波数変換された後、アナログデジタルコンバータ(ADC)222により時間間隔ΔTでサンプリングされてデジタル信号からなる受信信号x(i)に変換される。ここで、iはサンプリングの順番を表す自然数である。また、サンプリングの時間間隔ΔTは一般に移動通信システムにおける無線信号のシンボル長(=1/無線伝送帯域幅)の1/2または1/4程度の時間を設定すれば十分である。デジタル信号に変換された離散的な受信信号x(i)は相関算出部50に送られ、後述の参照信号との間の相関値の算出に用いられる。
なお、1.5GHz帯受信部20のアンテナ21と受信信号処理部22との間には、アンテナ21で受信された第1周波数帯の受信信号x(t)を増幅する高周波増幅部を設けてもよい。
BS受信システム30は、前記第1周波数帯(1.5GHz帯)の無線信号x(t)が受信されているときに、その第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯(11GHz帯)の無線信号である衛星放送BSの無線信号(電波)dRF(t)を受信する。また、BS受信システム30は、前記受信信号x(i)との間の相関値を算出するときに用いられる参照信号を生成する参照信号生成手段としても機能する。
BS受信システム30としては、例えば図2に示すように、アンテナ本体であるパラボラアンテナからなるBSアンテナ31と、そのBSアンテナ31に搭載されているBS−RF受信機32とを備えた、既存のBS受信システムを用いることができる。BS−RF受信機32は、第2周波数帯(11GHz帯)の受信信号dRF(t)を周波数変換して第1周波数帯(1.5GHz帯)の信号d(t)を生成するLNB(Low Noise Block Converter)を有する。BS−RF受信機32から出力された信号d(t)は同軸ケーブルを介して参照信号処理部40に送られる。以下、BS−RF受信機32で中間周波数BS−IFに周波数変換した信号d(t)を、「BS−IF参照信号d(t)」または単に「参照信号d(t)」と称する。
参照信号処理部40は、例えば図示のように、ダウンコンバータ(DC)401とアナログデジタルコンバータ(ADC)402とを備え、離散的な参照信号d(i)を出力することができる。BS受信システム30から出力された参照信号d(t)は、ダウンコンバータ(DC)401で所定の周波数に周波数変換された後、アナログデジタルコンバータ(ADC)402により時間間隔ΔTでサンプリングされてデジタル信号からなる離散的な参照信号d(i)に変換される。ここで、iはサンプリングの順番を表す自然数である。
なお、図2の例では、前記第2受信手段及び参照信号生成手段として、BSアンテナ31とLNB内蔵のBS−RF受信機32とを有する既存のBS受信システム30を用いた例について示しているが、この構成に限定されるものではない。例えば、BSアンテナ31についてのみ既存のパラボラアンテナを用い、BS−RF受信機及び周波数変換器(LNB)については、高い周波数安定度を有する個別の装置を用いるように構成してもよい。また、前記第2受信手段及び参照信号生成手段は、既存のパラボラアンテナを含まないで、高い周波数安定度を有する個別の装置として構成したBS−RF受信機及び周波数変換器(LNB)を含むように構成してもよい。
相関算出部50は、1.5GHz帯受信部20の受信信号処理部22から出力された1.5GHz帯の受信信号x(i)と、参照信号処理部40から出力された1.5GHz帯の参照信号d(i)とに基づいて、受信信号x(i)と参照信号d(i)の間の相関値を算出する。例えば、相関算出部50は、所定のアルゴリズムに基づいて、受信信号x(i)と参照信号d(i)と所定のパラメータとを含む相関関数を計算し、受信信号x(i)と参照信号d(i)との間の相関値を算出する。
干渉推定部55は、相関算出部50で得られた相関値の算出結果に基づいて、1.5GHz帯の受信信号xに含まれるBF−IF干渉信号xBS−IFの電力及び振幅を推定する。
制御部60は、相関算出部50、干渉推定部55、入出力部等に接続され、各部を制御したり、各部との間で各種パラメータや入出力データを送受信したりする。また、制御部60は、干渉推定部55で推定して得られたBF−IF干渉信号xBS−IFの電力及び振幅について各種統計処理などの演算処理を行う演算手段としても機能する。例えば、制御部60は、複数のBF−IF干渉信号xBS−IFの電力の値の総和や複数のBF−IF干渉信号xBS−IFの総数を求める演算を行う。
また、制御部60は、アンテナ21で受信する1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信方向の方位を推定する受信方位推定手段、及び1.5GHz帯(第1周波数帯)のBS−IF干渉信号の遅延時間を推定し、その推定結果に基づいて1.5GHz帯(第1周波数帯)のBS−IF干渉信号の発生源から1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信位置までの伝搬距離を推定する伝搬距離推定手段としても機能する。また、制御部60は、1.5GHz帯(第1周波数帯)のBS−IF干渉信号の遅延時間を測定する遅延時間測定手段、及び、その測定結果と上記1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信方向の方位の推定結果と放送衛星位置情報部67から得られる放送衛星90の位置情報(第2周波数帯の無線信号の発信位置の情報)とに基づいて、1.5GHz帯(第1周波数帯)のBS−IF干渉信号の発生源から1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信位置までの伝搬距離を推定する伝搬距離推定手段として機能する。更に、制御部60は、GPS受信機66から取得される受信位置の絶対位置情報と、前記受信方向の方位の推定結果と、BS−IF干渉信号の遅延時間とに基づいて、BS−IF干渉信号の発生源の絶対位置を推定する位置推定手段としても機能する。
また、入出力部65は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置やキーボード等の入力装置を備え、利用者による各種操作を受け付けたりすることができる。また、入出力部65は、干渉推定部55で推定して得られたBF−IF干渉信号xBS−IFの電力や振幅の測定結果(推定結果)や、制御部60で得られた各種統計の演算結果を出力することができる。
また、GPS受信機66は、GPS衛星からのGPS信号を受信して現在位置を出力することができ、1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信位置の絶対位置情報を取得する受信位置情報取得手段として用いられる。
放送衛星位置情報部67は、干渉測定システム10を中心とした放送衛星90の位置情報である方位角θbase及び仰角φの情報を所定の参照テーブルとして保持したり所定の式で算出したり外部サーバから取得したりすることにより、放送衛星90の位置情報(方位角θbase及び仰角φ)を制御部60で利用できるようにする手段として機能する。
前記相関算出部50、干渉推定部55、制御部60及び放送衛星位置情報部67の全体又は一部は、CPU、メモリ(ROM,RAM)、外部記憶装置、各種インターフェースなどを備えたコンピュータ装置を用いて構成することできる。上記各部50,55,60の機能は、コンピュータ装置に所定のプログラムを読み込んで実行することにより実現することができる。また、相関算出部50、干渉推定部55及び制御部60は、それらの一部を特定の用途向けに設計された半導体集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等の電子部品で構成してもよい。
図4は、上記構成の干渉測定システム10におけるBF−IF干渉信号の測定アルゴリズムの一例を示すフローチャートである。
図4において、まず、制御部60で複数組の周波数オフセットfoffset及び伝搬遅延時間τを設定しながら、相関算出部50により、受信信号x(i)と参照信号d(i)との間の所定の相関関数の値r及びその2乗の値│r│を相関値として算出する(ステップ101)。例えば、周波数オフセットfoffsetをfmin<foffset<fmaxの範囲で変化させ、伝搬遅延時間τをτmin<τ<τmaxの範囲で変化させ、各組の周波数オフセットfoffset及び伝搬遅延時間τについて、相関値r及び│r│を算出する。但し、実際には周波数オフセットfoffset及び伝搬遅延時間τをそれぞれ最小間隔Δf、ΔTで離散化して、fmin<foffset<fmax、τmin<τ<τmaxの範囲で上記相関値の算出を行う。
次に、干渉推定部55により、各組の周波数オフセットfoffset及び伝搬遅延時間τについて算出した相関値の算出結果に基づいて、BS−IF干渉信号の振幅r及びその電力│r│を推定する。例えば、相関算出部50で算出された複数の相関値│r│それぞれと予め設定したしきい値Lthとを比較する。この比較結果に基づいて、│r│≧Lthとなる1組又は複数組の周波数オフセットfoffset及び伝搬遅延時間τを選択する(ステップ102)。そして、選択した1組又は複数組の周波数オフセットfoffset及び伝搬遅延時間τに対応する相関値r及び│r│をそれぞれBS−IF干渉信号xBS−IFの振幅及び電力として推定する(ステップ103)。
次に、制御部60により、上記干渉推定部55で推定されたBS−IF干渉信号xBS−IFの電力│r│の値(必要に応じて、振幅の値r)を、その値が算出されたときの周波数オフセットfoffset及び伝搬遅延時間τの各データに対応付けて保存する(ステップ104)。
次に、制御部60により、上記保存されたBS−IF干渉信号xBS−IFの推定結果のデータを入出力部65に出力する(ステップ105)。この出力は、例えば、図5(a)に示すようにX軸を周波数オフセットfoffset、Y軸を伝搬遅延時間τ、Z軸を振幅の大きさ│r│や電力│r│とした3次元表示で行う。また、図5(b)に示すようにX軸を周波数オフセットfoffset、Y軸を伝搬遅延時間τとした2次元上に、BS−IF干渉信号xBS−IFの位置を表示するようにしてもよい。
また、制御部60により、上記保存されたBS−IF干渉信号xBS−IFの推定結果のデータについて各種統計処理を行ってもよい。例えば、上記干渉推定部55で推定された複数のBS−IF干渉信号xBS−IFの電力を加算して総和を求めたり、複数のBS−IF干渉信号xBS−IFの総数を演算したりする。また、上記干渉推定部55で推定された複数のBS−IF干渉信号xBS−IFそれぞれに対応する伝搬遅延時間τと光速c(≒300000km/s)とを用いて、各BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源から干渉測定システム10の受信位置までの伝搬距離(=τ×c)を算出してもよい。また、これらの統計処理や伝搬距離の演算結果は、上記入出力部65に出力してもよい。
次に、本実施形態に係る干渉測定システム10における干渉信号探索処理のより具体的な実施例について説明する。
〔干渉信号探索処理の実施例1〕
前述の図2の干渉測定システム10では、BS−IF干渉信号を含む受信信号を第1周波数帯(1.5GHz帯)から所定の周波数帯(中間周波数)に周波数変換(ダウンコンバート)し、また、参照信号d(i)も所定の周波数帯(中間周波数)に周波数変換(ダウンコンバート)してサンプリングを行い、それぞれを相関算出部に入力し、BS−IF干渉信号xBS−IFの振幅及び電力として推定する。
BS−IF干渉信号の電力を推定するには、受信信号x(t)に含まれる複数のBS−IF干渉信号それぞれの周波数オフセットfoffset、遅延時間τ、位相を含む振幅である複素振幅を推定する必要がある。特に、BS−IF干渉信号の周波数オフセットfoffsetの値はBS−IF干渉信号の発生源であるBSブースタ(BS受信機)ごとに大きくばらついている。
そこで、本実施例1では、まず、BS−IF干渉信号の周波数オフセットfoffsetと遅延時間τと複素振幅とを推定する。今、干渉測定システム10で受信した移動体通信信号とBS−IF干渉信号とを含む受信信号を、時間tの関数としてx(t)とおく。受信信号x(t)は、ダウンコンバータ(DC)221で所定の周波数に周波数変換された後、アナログデジタルコンバータ(ADC)222により時間間隔ΔTでサンプリングされてデジタル信号からなる受信信号x(i)に変換される。ここで、iはサンプリングの順番を表す自然数である。また、サンプリングの時間間隔ΔTは一般に無線信号のシンボル長(=1/無線伝送帯域幅)の1/2または1/4程度の時間を設定すれば十分である。
一方、干渉測定システム10に設けられたBSアンテナ31で受信した第2周波数帯(11GHz帯)のBS受信信号dRF(t)を周波数変換した第1周波数帯(1.5GHz帯)のBS−IF信号を、時間tの関数として参照信号d(t)とおく。参照信号d0(t)は、ダウンコンバータ(DC)401で所定の周波数に周波数変換された後、アナログデジタルコンバータ(ADC)402により時間間隔ΔTでサンプリングされてデジタル信号からなる参照信号d(i)に変換される。ここで、iはサンプリングの順番を表す自然数である。
参照信号d(i)を基に周波数オフセットしたBS−IF干渉信号を検出する。そのために、まず、受信した参照信号d(i)に対して、周波数オフセット量foffsetを周波数間隔Δfで離散化した値だけ周波数オフセットした参照信号をdoff(i,m)とおくと、doff(i,m)は次式(1)で表せる。ここで、式(1)中の「j」は虚数(√−1)を表し、「m」はΔfで離散化した周波数オフセットの順番を表す自然数である。また、「mΔf」は離散化した周波数オフセット量である。
Figure 2016017887
次に、周波数オフセットした参照信号doff(i,m)と受信信号x(i)との相関を取ることにより、BS−IF干渉信号を検出する。今、nだけ時間をずらした参照信号をdoff(i−n,m)とおく。受信信号x(i)と参照信号doff(i−n,m)との相関計算値をr(n,m)とおくと、r(n,m)は次式(2)で表せる。ここで、式(2)中の「*」は複素共役を表し、「Ns」は相関計算に用いるデータ数である。
Figure 2016017887
今、nの範囲をNmin〜Nmaxとし、mの範囲をMmin〜Mmaxとすると、(Nmax−Nmin+1)×(Mmax−Mmin+1)通りの相関計算が行われる。そして、計算した相関値r(n,m)の大きさ|r(n,m)|を予め設定している閾値Lthと比較し、次式(3)に示すように閾値Lth以上あるr(n,m)をBS−IF干渉信号の複素振幅とする。
Figure 2016017887
今、閾値Lth以上となった複数のBS−IF干渉信号の数をKmaxとし、その複数のBS−IF干渉信号の大きさを大きい順番に並べ、k番目の大きさとなるBS−IF干渉信号の複素振幅をr(n、m)とおく。この場合、r(n、m)がk番目のBS−IF干渉信号の複素振幅となり、次に示す3つの要素を持つ。
遅延時間τ:nΔT
周波数オフセットfoffset:mΔf
振幅:r(n、m
なお、前述の図5では、周波数オフセット及び遅延時間の座標空間において、振幅がr(n、m)、r(n、m)、r(n、m)、r(n、m)、r(n、m)、r(n、m)で表された、閾値Lth以上の振幅を有する6個のBS−IF干渉信号が例示されている。
〔干渉信号探索処理の実施例2〕
本実施例2では、相関計算処理によって検出された複数のBS−IF干渉信号から、前述の式(3)に示すように振幅の大きさ|r(n、m)|が閾値Lth以上である相関値をBS−IF干渉信号と判断する。なお、本実施例2の他の処理については、上記実施例1と同様であるので、説明を省略する。
〔干渉信号探索処理の実施例3〕
本実施例3は、BS−IF干渉信号の探索の高速化を図るものである。なお、本実施例3における処理のうち前述の実施例1と同様な部分については説明を省略する。
本実施例3において、周波数オフセット量foffsetの最大範囲をfwideとすると、周波数間隔Δfで離散化して探索する場合、Nmax=fwide/Δfが探索回数となる。また、遅延時間の最大範囲をTwideとすると、時間間隔ΔTで離散化して探索する場合、Mmax=Twide/ΔTが探索回数となる。従って、Nmax×Mmaxが総探索回数となる。
また、一回当たりの相関計算の処理時間は、その計算に用いるデータ数Nに比例する。従って、Nmax×Mmax×Nの計算が必要となる。Nmax、Mmax、Nを大きくすればする程、BS−IF干渉信号の検出精度は向上する。しかし、その分、処理時間が増大し、処理遅延が大きくなる。その結果、BS−IF干渉信号の検出が遅くなる。
そこで、本実施例3では、まず、次に示すように周波数間隔Δf、時間間隔ΔT、相関計算のデータ数Nを複数設定する。そして、それらの値を適応的に変える。
周波数間隔:Δf=Δf、Δf、−−−。但し、(Δf>Δf>−−−−)
時間間隔:ΔT=ΔT、ΔT、−−−。但し、(ΔT>Δf>−−−−)
相関計算のデータ数:N=Ns1、Ns2、−−−。但し、(Ns1< Ns2<−−−−)
ここで、周波数間隔Δf、及び時間間隔ΔTを大きく設定し、相関計算のデータ数Nを少なく設定する。具体的には、周波数間隔をΔf、時間間隔ΔT、相関計算のデータ数をNs1と設定して、相関値を計算し、その振幅を閾値Lthと比較して、次式(4)及び(5)に示すように閾値Lth以上となった場合には、そのn、mの値にBS−IF干渉信号があると仮判定し、そのときの周波数オフセット値nΔf、遅延時間mΔTを記録する。
Figure 2016017887
Figure 2016017887
次に、図7及び次式(6)、(7)に示すように、記録した周波数オフセット値nΔf、遅延時間mΔTの周辺をΔfより小さい周波数間隔Δf、ΔTより小さい時間間隔ΔT、またNs1より大きい相関計算のデータ数Ns2で、相関値を計算する。
Figure 2016017887
Figure 2016017887
但し、上記式(6)、(7)中のn、mは、次式(8)に示すように記録した周波数オフセット値nΔf、遅延時間mΔTの近辺領域に限定する。
Figure 2016017887
ここで、Δf、ΔTは、探索範囲を限定するための周波数オフセット幅、遅延時間幅にそれぞれ相当する。このように探索範囲を限定することで、処理時間を短縮できる。また、一層小さい周波数間隔Δf、一層小さい時間間隔ΔTで探索することで、精度の高い周波数オフセット値、遅延時間が推定できること、並びに相関計算のデータ数Ns2を大きくすることから、精度の高い振幅r(n、m)を推定できる。その結果、BS−IF干渉信号のキャンセル効果が増大できる。
以上のように、本実施例3では、精度の高いBS−IF干渉信号を高速に探索することができるとともに処理量の削減を図ることができる。なお、実施例3の説明では2通りの探索範囲限定の方法について示したが、3通り、4通りと同様の方法で探索範囲を限定することで、更なる処理時間の短縮と精度の高いr(n、m)の推定ができる。
次に、本実施形態に係る干渉測定システム10における、前記BS−IF干渉信号の発生源の絶対位置を推定する処理について詳細に説明する。
図8(a)は、図2の実施形態において使用可能なアンテナの一構成例を示す説明図である。本例は、1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号に対する指向性Prの中心方向である指向方向Prmaxを水平面内で変化させるように回転可能な単一指向性のアンテナ211を用いた構成例である。図8(a)において、指向方向可変装置210は、上記水平面内に単一指向性のあるアンテナ211の回転軸211aを回転させる回転台212と、その回転台212を回転駆動するモータやギアなどからなる回転駆動装置213とを用い、機械的に指向方向を変えるように構成されている。この回転駆動装置213を制御部60から制御することにより、回転駆動装置213で回転駆動される回転台212上のアンテナ211の回転角度θを変化させ、アンテナ211の指向方向Prmaxの角度θを変化させることができる(図8(c)参照)。また、本例において、受信方位推定手段として機能する制御部60は、アンテナ211の回転角度(指向性の角度)θの情報と、回転角度θの基準となっている基準方向θの方位情報とに基づいて、1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信方向の方位を推定することができる。なお、本実施形態において、上記基準方向の方位は放送衛星90の方位に設定され、上記基準方向の方位角θは放送衛星90の方位角θbaseである。そして、アンテナ211の回転角度(指向性の角度)θは、上記基準方向の方位角θ(=放送衛星90の方位角θbase)を基準(=0°)にした相対方位角度である。
図8(b)は、図2の実施形態において使用可能なアンテナの他の構成例を示す説明図である。本例は、水平面において円周状に配置された複数のアンテナ素子215を有するフェイズドアレイアンテナを用いて構成した例である。指向方向可変装置210は、複数のアンテナ素子215それぞれの受信信号の位相を互いに独立に変化させることができる可変位相器216と、各可変位相器216の位相を制御する位相制御装置217とを用いて、電気的に指向方向を変えるように構成されている。各可変位相器216の位相は、複数のアンテナ素子215が全体として、1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号に対して所定の指向方向を有するように調整することができる。従って、位相制御装置217を制御部60から制御して各可変位相器216の位相を所定の位相に変化させることにより、複数のアンテナ素子215の全体による指向性Prの中心方向である指向方向Prmaxの角度θを所定の角度に設定することができる(図8(c)参照)。また、本例において、受信方位推定手段として機能する制御部60は、各可変位相器216の位相と、基準方向θの方位情報とに基づいて、1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信方向の方位を推定することができる。
図9は、図2の干渉測定システムにおけるBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の推定アルゴリズムの一例を示すフローチャートである。この例は、11GHz帯(第2周波数帯)の無線放送波dRF(BS21ch,BS23ch)を発信している放送衛星90が干渉測定システム10の受信位置の鉛直方向におけるほぼ上方に位置している場合に適した例である。
図9において、まず、制御部60により指向方向可変装置210を制御することにより、上記基準方向に対するアンテナ21の指向方向の角度θを指定された角度に設定する(ステップ201)。
次に、指向方向が上記所定の角度θに設定されたアンテナ21で受信した1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信データx(i)と、前記参照信号d(i)とに基づいて、BS−IF干渉信号xBS−IFの電力│r(θ,foffset,τ)│又は振幅rと周波数オフセットfoffsetと伝搬遅延時間τとを測定する(ステップ202)。
次に、アンテナ21の指向方向の角度θを0°〜360°の範囲で所定の角度間隔Δθ単位で変化させ、その角度間隔Δθごとに、BS−IF干渉信号xBS−IFの電力│r(θ,foffset,τ)│(又はr)、周波数オフセットfoffset及び伝搬遅延時間τの測定を繰り返す(ステップ203)。
次に、上記アンテナ21の指向方向の角度θの全範囲0°〜360°について得られた伝搬遅延時間τの測定結果に基づいて、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源から干渉測定システム10の受信位置までの伝搬距離を推定し、上記1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信位置を原点としたBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の相対位置を算出して推定する(ステップ204)。例えば、上記1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信位置を原点とした2次元の極座標上で相対位置(τ×c、θ)を算出する。ここで「c」は光速を表す。また、BS−IF干渉信号xBS−IFが複数検出された場合は、各BS−IF干渉信号xBS−IF発生源について相対位置を算出して推定する。
次に、GPS受信機66より取得した干渉測定システムの絶対位置(東経、緯度)の情報と、前記相対位置の情報とに基づいて、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を算出する(ステップ205)。BS−IF干渉信号xBS−IFが複数検出された場合は、各BS−IF干渉信号xBS−IF発生源について絶対位置を算出して推定する。また、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置の算出結果(推定結果)は、例えば数値データとして出力したり、地図画像上に出力したりすることができる。
次に、11GHz帯(第2周波数帯)の無線放送波dRF(BS21ch,BS23ch)を発信している放送衛星90が干渉測定システム10の受信位置の鉛直方向における真上から傾いた位置にある場合に適した、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の推定アルゴリズムについて説明する。
本実施形態の干渉測定システム10で受信しているBS−IF干渉信号xBS−IFの元になっている11GHz帯(第2周波数帯)の無線放送波dRF(BS21ch,BS23ch)を発信している放送衛星90は、干渉測定システム10の受信位置の鉛直方向における真上から傾いた位置にある場合(例えば、日本で受信される東経110°BS放送衛星のように仰角φが25°〜60°の場合)がある。このような場合について、本発明者が前述の図9の推定アルゴリズムを用いてBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を推定したところ、高い位置精度が得られないことがあることがわかった。また、その原因が、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源から干渉測定システム10の受信位置までの伝搬距離を高い精度で推定できていないことにあることがわかった。具体的には、放送衛星90が、干渉測定システム10の受信位置の鉛直方向における真上から傾いた位置にある(例えば、日本で受信される東経110°BS放送衛星のように仰角φが25°〜60°)と、放送衛星90と1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信位置(干渉測定システム10)との間の距離と、放送衛星90とBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源(BS受信システム95)との間の距離との差が大きくなる。この距離の差があると、前述の伝搬遅延時間τの測定値に0.1〜0.3[μsec]程度の誤差が生じ、この伝搬遅延時間τに基づいて算出する、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源から受信位置までの伝搬距離に誤差が生じてしまうことがわかった。例えば、伝搬遅延時間τに0.1[μsec]の誤差が生じると、上記BS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離に約30[m]の誤差が生じてしまい、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を高い精度で推定することができない。この原因について更に詳しく説明する。なお、以下に説明において伝搬遅延時間は適宜「Δτ」と表記する。
図10及び図11はそれぞれ、干渉測定システム10における放送衛星90の位置に関連した記BS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離の誤差の原因を説明するための平面図及び側面図である。図10に示すように、干渉測定システム10の回りに4つの第1〜4のBS受信システム95a〜d(BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源)が等距離・等間隔で配置されている。また、放送衛星90は、干渉測定システム10と第1,3のBS受信システム95a,95cとを通る同一鉛直面上に存在している。
図11において、放送衛星90は遠方に存在するので、放送衛星90に対する仰角φは、干渉測定システム10の位置と第1,3のBS受信システム95a,95cの位置とでそれぞれ等しいものとする。また、第2,4のBS受信システム95b,95dそれぞれと放送衛星90との間の距離と、干渉測定システム10と放送衛星90との距離との差はごく小さいので、これらの距離は等しいものとみなす。
また、図11において、干渉測定システム10と放送衛星90との間の距離は、第1のBSシステム95aと放送衛星90との間の距離に比べて、lcosφだけ長い。また、第3のBS受信システム95cと放送衛星90との間の距離は、干渉測定システム10と放送衛星90との間の距離に比べて、lcosφだけ長い。この距離の差が、干渉測定システム10でのBS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離の推定における誤差の原因となる。つまり、この放送衛星90との距離の差によって、放送衛星90からの無線放送波dRFの信号(以下、適宜「放送信号」という。)の到達時間(t<t<t)が異なるため、干渉測定システム10でのBS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離の推定における誤差が生じる。
また、図11において、放送衛星90からの放送信号が干渉測定システム10へ到達した到達時間tを基準とした(t=0とした)場合に、その放送信号が第1のBS受信システム95aで受信されて周波数変換されたBS−IF干渉信号xBS−IFが干渉測定システム10に到達する相対到達時間である伝搬遅延時間をΔτとすると、次の式(9)で表される。但し、cは光速[m/s]である。
Figure 2016017887
また、同様に放送衛星90からの放送信号が第3のBS受信システム95cで受信されて周波数変換されたBS−IF干渉信号xBS−IFが干渉測定システム10に到達する相対到達時間である伝搬遅延時間Δτは、次の式(10)で表される。
Figure 2016017887
上記式(9)及び式(10)に示すように、BS−IF干渉信号xBS−IFが干渉測定システム10に到達する相対到達時間(伝搬遅延時間)Δτは、干渉測定システム10の受信位置を中心とした放送衛星90に対する仰角φによって変化する。
図10及び図11に示した構成は、BS−IF干渉信号xBS−IFの発信源である第1,3のBS受信システム95a,95cが干渉測定システム10と放送衛星90とが通る同一鉛直面上に位置している構成であるが、BS−IF干渉信号xBS−IFの発信源であるBS受信システム95は、干渉測定システム10と放送衛星90とが通る同一鉛直面上にない場合もある。
図12(a)及び(b)は、BS−IF干渉信号xBS−IFの発信源であるBS受信システム95が干渉測定システム10と放送衛星90とが通る同一鉛直面上にない場合のBS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離の誤差の原因を説明するための説明図である。
図12(a)の平面図において、干渉測定システム10を中心として放送衛星の方位角θbaseを基準(=0°)とした第5のBS受信システム95eの相対方位角をθとすると、図12(b)の側面図に示すように、放送衛星90と干渉測定システム10との間の距離と、放送衛星90と第5のBS受信システム95eとの間の距離との差は、「lcosθcosφ」で表される。すると、伝搬遅延時間Δτ、及び、干渉測定システム10と第5のBS受信システム95eとの間の距離lはそれぞれ、次の式(11)、(12)で表される。
Figure 2016017887

Figure 2016017887
図13は、放送衛星90の方位角θbaseと仰角φとを考慮してBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源(BS受信システム95)の絶対位置を推定するアルゴリズムの一例を示すフローチャートである。なお、図13の例では、放送衛星90が、東経110度、赤道上35,786[km]上空で静止しているBS放送衛星である場合について説明する。また、方位角θbaseは、真北の方向を基準にした(0°とした)時計回り方向(東回りに)に測定した角度である。なお、真北の方向は、例えば日本では磁北から4〜9°(地域によって異なる)だけ右方向(東方向)に傾いた方向である。また、仰角φは、水平方向を基準にした(0°にした)上に向いた角度であり、例えば、鉛直方向における真上の方向の仰角φは90°である。
図13において、まず、東経110度、赤道上35,786[km]上空に静止している放送衛星90の位置情報を取得する(ステップ301)。
次に、GPS受信機66で干渉測定システム10の位置情報を取得し(ステップ302)、その放送衛星90の位置情報と、ステップ302で取得した干渉測定システム10の位置情報とから、干渉測定システム10を中心とした放送衛星90に対する方位角θbaseと仰角φとを算出する(ステップ303)。
次に、放送衛星90の方位角をθbase=0[°]に設定し(ステップ304)、放送衛星90の方位に対するBS−IF干渉信号xBS−IFの到来方向θすなわち放送衛星90の方位角θbaseを基準(=0°)にしたBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の相対方位角θを特定するとともに、放送衛星90からの放送信号に対するBS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬遅延時間τを算出する(ステップ305)。
次に、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源から干渉測定システム10までの伝搬距離lを、上記式(12)に基づいて算出する(ステップ306)。
最後に、上記ステップ302で取得した干渉測定システム10の位置情報と、ステップ306で算出したBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源から干渉測定システム10までの伝搬距離lとに基づいて、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を算出する。
なお、上記図13のフローチャートを用いて説明したアルゴリズムにおいて、干渉測定システム10を中心とした放送衛星90の方位角θbase及び仰角φは、複数の地域について方位角θbase及び仰角φがあらかじめ算出して作成されている参照テーブルから取得してもよい。
図14は、放送衛星90の方位角θbase及び仰角φがあらかじめ地域毎に算出された参照テーブルを用いて放送衛星90の方位角θbase及び仰角φの情報を取得するアルゴリズムの一例を示すフローチャートである。表1は、東経110度のBS放送衛星に対する日本の一部の地域毎の方位角θbaseと仰角φとを示す参照テーブルの一例を示している。表1において、放送衛星90の方位角θbaseは、真北の方向を基準にした(0°とした)時計回り方向(東回りに)に測定した角度である。また、仰角φは、水平方向を基準にした(0°にした)上に向いた角度である。
Figure 2016017887
図14において、まず、表1に示す地域毎の放送衛星90に対する方位角θbase及び仰角φの情報を含む参照テーブルを、例えば制御部60のメモリに記憶しておく(ステップ401)。そして、GPS受信機66で干渉測定システム10の位置情報を取得し(ステップ402)、干渉測定システム10の位置情報に基づいて、干渉測定システム10が位置する地域を特定する(ステップ403)。
次に、上記ステップ403で特定された地域に基づいて参照テーブルを参照し、その地域の放送衛星90に対する方位角θbase及び仰角φの情報を取得する(ステップ404)。
次に、上記ステップ404で放送衛星90に対する方位角θbase及び仰角φを取得した後、前述の図13のステップ304〜307と同様にして、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を算出する。
また、上記図13のフローチャートを用いて説明したアルゴリズムにおいて、干渉測定システム10を中心とした放送衛星90の方位角θbase及び仰角φは、干渉測定システム10の位置情報と所定の計算式とを用いて算出してもよい。
以上、実施形態1の干渉測定システムによれば、その干渉測定システムを車両に搭載して走行しながら、BS−IF干渉信号xBS−IFの電力│r|や振幅rだけでなく、そのBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源を精度よく推定し、その推定結果を地図画像等に出力することができる。
なお、実施形態1の干渉測定システムにおいて、参照信号d(t)の生成に用いられる11GHz帯(第2周波数帯)の無線放送波dRF(BS21ch,BS23ch)を受信するBS受信システム30は、無線放送波dRFを所定感度で受信できるように自動追尾する機能を有するように構成してもよい。この構成によれば、干渉測定システムを自動車などの車両に取り付けて移動しながらBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源を測定する場合にも、無線放送波dRFを常に感度よく受信して参照信号d(t)を適切に生成できる。従って、自動車などの車両で移動しながらBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源をより確実に且つ精度よく推定することができる。
〔実施形態2〕
図15は、本発明の他の実施形態に係る干渉測定システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。本実施形態は、前述の実施形態1と同様に、前記BS−IF干渉信号の発生源の絶対位置を推定できる干渉測定システムの例である。なお、本実施形態の干渉測定システムの構成のうち、前述の図2で示した構成と同様な部分については、同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の干渉測定システムは、自動車などの移動可能な車両などに搭載される干渉電波測定装置11と、固定配置される参照信号生成装置12と、干渉測定本体装置13とを、別々の装置として備えている。
干渉電波測定装置11は、受信信号生成手段としての1.5GHz帯受信部20と、制御手段としての制御部110と、GPS受信機111と、データ記憶部112と、出力部113とを備えている。制御部110は、指向方向可変装置210を制御することにより、アンテナ21の指向方向の角度θを指定された角度に設定し、そのアンテナ21の角度情報をデータ記憶部112に出力する。GPS受信機111は、GPS衛星からのGPS信号を受信し、時刻情報及び位置情報(経度、緯度、高度)を出力する。データ記憶部112は、1.5GHz帯受信部20で生成した1.5GHz帯(第1周波数帯)の無線信号の受信データx(i)とGPS受信機111から出力された時刻情報及び位置情報と制御部110から出力された角度情報とを互いに対応付けて記憶する第1記憶手段として機能する。出力部113は、データ記憶部112から読み出した複数組の受信データx(i)と時刻情報と角度情報と位置情報とを、USBメモリや光ディスク等の外部記憶媒体などに出力する。
参照信号生成装置12は、参照信号生成手段としてのBS受信システム30と、参照信号処理部40と、GPS受信機121と、データ記憶部122と、出力部123とを備えている。GPS受信機121は、GPS衛星からのGPS信号を受信し、時刻情報を出力する。データ記憶部122は、BS受信システム30及び参照信号処理部40で生成した1.5GHz帯(第1周波数帯)の参照信号のデータd(i)と、GPS受信機121から出力された時刻情報とを互いに対応付けて記憶する第2記憶手段として機能する。出力部123は、データ記憶部122から読み出した複数組の参照信号のデータd(i)と時刻情報とを、USBメモリや光ディスク等の外部記憶媒体などに出力する。
干渉測定本体装置13は、相関算出部50と干渉推定部55と制御部60と入出力部65と入力部68と放送衛星位置情報部67とを備える。入力部68は、干渉測定本体装置13から離れた位置に配置されている干渉電波測定装置11及び参照信号生成装置12から出力された複数組の受信データx(i)と参照信号のデータd(i)と時刻情報と位置情報と角度情報とを、前記外部記憶媒体などから入力する入力手段として機能する。これら入力された各種データ及び情報は、BS−IF干渉信号xBS−IFの電力や発生源の推定に用いることができる。
本実施形態の干渉測定システムにおいて、干渉測定本体装置13の相関算出部50、干渉推定部55及び制御部60は、干渉電波測定装置11及び参照信号生成装置12の各データ記憶部112,122に記憶されている波形データ(複数組の時刻情報、受信データx(i)及び参照信号のデータd(i))や角度情報並びに位置情報を任意のタイミングで読み出し、受信位置毎にBS−IF干渉信号xBS−IFの電力(又は振幅)やBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を推定することができる。
特に、本実施形態では、自動車などの車両に参照信号生成装置12と干渉電波測定装置11を同時に設置することなく、干渉電波測定装置11を用いて走行しながら取得したデータと固定設置した参照信号生成装置12で取得したデータを用いて、オフライン処理で干渉測定本体装置13により受信位置毎にBS−IF干渉信号xBS−IFの電力などを測定したりBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を推定したりすることができる。
なお、図15の実施形態において、干渉電波測定装置11及び参照信号生成装置12はそれぞれに無線通信等の送信手段を設け、干渉測定本体装置13に無線通信などの受信手段を設け、干渉電波測定装置11及び参照信号生成装置12で記録したデータをそれぞれ干渉測定本体装置13に無線通信等によって送信してもよい。干渉測定本体装置13では、干渉電波測定装置11及び参照信号生成装置12それぞれから受信した上記各種データ及び情報を基にBS−IF干渉信号xBS−IFの電力(又は振幅)を測定したりBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を推定したりすることができる。
以上、上記各実施形態によれば、第1周波数帯(1.5GHz帯)の受信信号x(i)と、第2周波数帯の受信信号から生成した第1周波数帯の参照信号d(i)とに基づいて、第1周波数帯に含まれる干渉信号の電力及び振幅の少なくとも一方を推定する。これにより、通信端末80と基地局70との間で通信している中で、通信端末80と基地局70との間で送受信される第1周波数帯の受信信号とは周波数帯が異なる第2周波数帯(BS放送の11GHz帯)の無線信号から周波数変換されて発生した第1周波数帯のBS−IF干渉信号xBS−IFの電力及び振幅の少なくとも一方を測定したり、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を精度よく推定したりすることができる。
特に、上記各実施形態によれば、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置の推定に用いる干渉信号の伝搬距離lは、第2周波数帯(BS放送の11GHz帯)の無線信号に対する第1周波数帯(1.5GHz帯)の干渉信号の遅延時間(τ、Δτ)の測定結果だけでなく、BS−IF干渉信号xBS−IFの受信方向の方位の推定結果と、第1周波数帯のBS−IF干渉信号xBS−IFに周波数変換される前の第2周波数帯(BS放送の11GHz帯)の無線信号の発信位置(放送衛星90)の情報とに基づいて推定される。従って、干渉測定システム10及びBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源(BS受信システム95)それぞれへの第2周波数帯(BS放送の11GHz帯)の無線信号の到達タイミングのズレを考慮して上記BS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離lを推定できるため、BS−IF干渉信号xBS−IFの遅延時間の測定結果だけで推定する場合に比して、BS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離lをより正確に推定できる。従って、BS−IF干渉信号xBS−IFの伝搬距離lに基づいて推定するBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源の絶対位置を高い精度で推定できる。
また、第2周波数帯(BS放送の11GHz帯)の無線信号の発信位置(放送衛星90の位置)の情報として、第1周波数帯の無線信号の受信位置である干渉測定システム10の位置を中心とした上記発信位置(放送衛星90)の方位角θbase及び仰角φを用いている。これにより、その方位角θbase及び仰角φを考慮してBS−IF干渉信号xBS−IFの発生源(BS受信システム95)から干渉測定システム10までの伝搬距離lをより正確に推定できる。従って、第2周波数帯(BS放送の11GHz帯)の無線信号の発信位置(放送衛星90の位置)が鉛直方向における干渉測定システム10の上方に位置しない場合でも、BS−IF干渉信号xBS−IFの発生源(BS受信システム95)の絶対位置を高い精度で推定できる。
なお、上記各実施形態では、第1周波数帯が1.5GHz帯であり、第2周波数帯がBS放送の11GHz帯であり、家庭などに設置されたBSブースタ99から漏洩した漏れ電波からなる無線信号が干渉信号となっている場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、本発明は、第1周波数帯の干渉信号の元になっている周波数変換前の第2周波数帯の無線信号を干渉測定システム10で受信可能であれば、同様に適用することができ、同様な効果が得られるものである。
更に相関算出部40における処理アルゴリズムに関しても、上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、最小2乗平均(LMS:Least Mean Square)アルゴリズム、再帰最小2乗(RLS:Recursive Least Square)アルゴリズム、MUSIC(Multiple Signal Classification)等の超高分解能アルゴリズム、更に2次元LMSアルゴリズムなども同様に適用することができて、同様以上の効果が得られる場合もある。
10 干渉測定システム
11 干渉電波測定装置
12 参照信号生成装置
13 干渉測定本体装置
20 1.5GHz帯受信部
21 アンテナ
22 受信信号処理部
30 BS受信システム
31 BSアンテナ(パラボラアンテナ)
32 BS−RF受信機
40 参照信号生成部
50 相関算出部
55 干渉推定部
60 制御部
65 入出力部
66 GPS受信機
67 放送衛星位置情報部
68 入力部
70 基地局
80 通信端末
90 放送衛星
110 制御部
111,121 GPS受信機
112,122 データ記憶部
113,123 出力部
210 指向方向可変装置
230 受信信号処理部
特開2014−64139号公報

Claims (10)

  1. 通信端末と基地局との間の無線通信における干渉を測定する干渉測定システムであって、
    通信端末と基地局との間で送受信される所望信号と該所望信号に干渉する干渉信号とを含む第1周波数帯の無線信号を受信する第1受信手段と、
    前記第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信する第2受信手段と、
    前記第2周波数帯の受信信号を周波数変換して前記第1周波数帯の参照信号を生成する参照信号生成手段と、
    前記第1周波数帯の無線信号の受信位置の絶対位置情報を取得する受信位置情報取得手段と、
    前記第1周波数帯の無線信号の受信結果に基づいて、該無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位を推定する受信方位推定手段と、
    前記第1受信手段で受信した前記第1周波数帯の受信信号と前記参照信号生成手段で生成した前記第1周波数帯の参照信号とに基づいて、前記第2周波数帯の無線信号に対する前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間を測定する遅延時間測定手段と、
    前記遅延時間測定手段で測定された前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間の測定結果と、前記受信方位推定手段で推定した前記第1周波数帯の干渉信号の受信方向の方位の推定結果と、前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の情報とに基づいて、前記第1周波数帯の干渉信号の発生源から前記第1周波数帯の無線信号の受信位置までの伝搬距離を推定する伝搬距離推定手段と、
    前記受信位置の絶対位置情報と、前記干渉信号の受信方向の方位の推定結果と、前記伝搬距離の推定結果とに基づいて、前記干渉信号の発生源の絶対位置を推定する位置推定手段と、を備えたことを特徴とする干渉測定システム。
  2. 請求項1に記載の干渉測定システムにおいて、
    前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の情報は、前記第1周波数帯の無線信号の受信位置を中心とした該発信位置の方位角θbase及び仰角φを含むことを特徴とする干渉測定システム。
  3. 請求項2に記載の干渉測定システムにおいて、
    前記伝搬距離推定手段は、
    前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の方位角θbase及び仰角φの情報を地域毎に有する参照テーブルを有し、
    前記受信位置情報取得手段で取得した前記第1周波数帯の無線信号の受信位置の絶対位置情報に基づいて該受信位置の地域を特定し、
    前記特定された地域に基づいて、前記参照テーブルから前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の方位角θbase及び仰角φの情報を得ることを特徴とする干渉測定システム。
  4. 請求項2又は3に記載の干渉測定システムにおいて、
    前記伝達距離推定手段は、
    前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の方位角θbaseを基準とした前記第1周波数帯の干渉信号の発生源の相対方位角をθ[°]、該第2周波数帯の無線信号の発信位置の仰角をφ[°]、光速をc[m/sec]、前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間の測定値をΔτ[sec]、としたときに、
    前記第1周波数帯の干渉信号の発生源から第1周波数帯の無線信号の受信位置までの伝搬距離l[m]は、
    l=c・Δτ/(1−cosθcosφ)の式を用いて算出されることを特徴とする干渉測定システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の干渉測定システムにおいて、
    前記第1受信手段は、水平面内に単一指向性のある受信アンテナと、該アンテナの回転軸を回転させる回転台と、該回転台を回転駆動する回転駆動装置と、を有し、
    前記受信方位推定手段は、前記アンテナの回転軸の回転角度の情報と基準方向の方位情報とに基づいて、前記第1周波数帯の無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位を推定することを特徴とする干渉測定システム。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の干渉測定システムにおいて、
    前記第1受信手段は、水平面において配置された複数のアンテナ素子と、該複数のアンテナ素子それぞれの受信信号の位相を互いに独立に変化させることができる可変位相器と、各可変位相器の位相を制御する位相制御装置とを有するフェイズドアレイアンテナを用いて構成され、
    前記受信方位推定手段は、前記複数の可変位相器それぞれの位相と前記フェイズドアレイアンテナの基準方向の方位情報とに基づいて、前記第1周波数帯の無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位を推定することを特徴とする干渉測定システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の干渉測定システムにおいて、
    前記第1周波数帯の無線信号は、前記通信端末から送信された1.5GHz帯の無線信号であり、
    前記第2周波数帯の無線信号は、放送衛星から送信された11GHz帯の無線放送信号であることを特徴とする干渉測定システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の干渉測定システムにおいて、
    前記第1周波数帯の無線信号に含まれる干渉信号は、無線放送信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換装置及びその中間周波数の信号を増幅する増幅装置の少なくとも一方の装置から漏洩した漏洩信号であることを特徴とする干渉測定システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の干渉測定システムにおいて、
    前記推定の結果を出力する出力手段を更に備えたことを特徴とする干渉測定システム。
  10. 通信端末と基地局との間の無線通信における干渉を測定する干渉測定方法であって、
    通信端末と基地局との間で送受信される所望信号と該所望信号に干渉する干渉信号とを含む第1周波数帯の無線信号を受信するステップと、
    前記第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信するステップと、
    前記第2周波数帯の受信信号を周波数変換して前記第1周波数帯の参照信号を生成するステップと、
    前記第1周波数帯の無線信号の受信位置の絶対位置情報を取得するステップと、
    前記第1周波数帯の無線信号の受信結果に基づいて、該無線信号に含まれる干渉信号の受信方向の方位を推定するステップと、
    前記第1周波数帯の受信信号と前記第1周波数帯の参照信号とに基づいて、前記第2周波数帯の無線信号に対する前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間を測定するステップと、
    前記第1周波数帯の干渉信号の遅延時間の測定結果と、前記第1周波数帯の干渉信号の受信方向の方位の推定結果と、前記第2周波数帯の無線信号の発信位置の情報とに基づいて、前記第1周波数帯の干渉信号の発生源から前記第1周波数帯の無線信号の受信位置までの伝搬距離を推定するステップと、
    前記受信位置の絶対位置情報と、前記干渉信号の受信方向の方位の推定結果と、前記伝搬距離の推定結果とに基づいて、前記干渉信号の発生源の絶対位置を推定するステップと、を含むことを特徴とする干渉測定方法。
JP2014141642A 2014-07-09 2014-07-09 干渉測定システム及び干渉測定方法 Active JP5972316B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014141642A JP5972316B2 (ja) 2014-07-09 2014-07-09 干渉測定システム及び干渉測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014141642A JP5972316B2 (ja) 2014-07-09 2014-07-09 干渉測定システム及び干渉測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016017887A true JP2016017887A (ja) 2016-02-01
JP5972316B2 JP5972316B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=55233194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014141642A Active JP5972316B2 (ja) 2014-07-09 2014-07-09 干渉測定システム及び干渉測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5972316B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107632217A (zh) * 2017-09-03 2018-01-26 电子科技大学 一种用于电磁干扰源检测及远距离跟踪的装置

Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0275984A (ja) * 1988-09-12 1990-03-15 G D S:Kk 受動式レーダー装置
JPH02100424A (ja) * 1988-10-06 1990-04-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 干渉補償回路
JPH0750607A (ja) * 1993-08-05 1995-02-21 Nec Corp 衛星放送受信装置
JPH07321681A (ja) * 1994-05-30 1995-12-08 Nec Corp 干渉波除去装置
JP2000323915A (ja) * 1999-03-11 2000-11-24 Mitsubishi Electric Corp 干渉波抑圧装置
JP2001267942A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Hitachi Ltd 移動通信システム及び無線基地局装置
JP2005039526A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Meiji Univ Uwb受信方法及びuwb受信装置
WO2009017050A1 (ja) * 2007-07-27 2009-02-05 Hitachi Kokusai Electric Inc. 受信装置
JP2009232140A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Panasonic Corp チューナ受信部とこれを用いた高周波受信装置
JP2009296532A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Hitachi Kokusai Electric Inc 受信装置
JP2010147946A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチキャリア無線通信システム及びマルチキャリア無線通信方法
WO2010125760A1 (ja) * 2009-04-27 2010-11-04 シャープ株式会社 干渉抑圧無線通信システムおよび干渉抑圧無線通信装置
JP2013232855A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Softbank Mobile Corp 基地局、干渉抑圧装置及び干渉抑圧方法
JP2014064139A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Softbank Mobile Corp 干渉測定システム及び干渉測定方法
JP2015019166A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 ソフトバンクモバイル株式会社 基地局、干渉抑圧装置及び干渉抑圧方法
JP2015019169A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 ソフトバンクモバイル株式会社 基地局、干渉抑圧装置及び干渉抑圧方法
JP2015019168A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 ソフトバンクモバイル株式会社 基地局、干渉抑圧装置及び干渉抑圧方法

Patent Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0275984A (ja) * 1988-09-12 1990-03-15 G D S:Kk 受動式レーダー装置
JPH02100424A (ja) * 1988-10-06 1990-04-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 干渉補償回路
JPH0750607A (ja) * 1993-08-05 1995-02-21 Nec Corp 衛星放送受信装置
JPH07321681A (ja) * 1994-05-30 1995-12-08 Nec Corp 干渉波除去装置
JP2000323915A (ja) * 1999-03-11 2000-11-24 Mitsubishi Electric Corp 干渉波抑圧装置
JP2001267942A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Hitachi Ltd 移動通信システム及び無線基地局装置
JP2005039526A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Meiji Univ Uwb受信方法及びuwb受信装置
WO2009017050A1 (ja) * 2007-07-27 2009-02-05 Hitachi Kokusai Electric Inc. 受信装置
JP2009232140A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Panasonic Corp チューナ受信部とこれを用いた高周波受信装置
JP2009296532A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Hitachi Kokusai Electric Inc 受信装置
JP2010147946A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチキャリア無線通信システム及びマルチキャリア無線通信方法
WO2010125760A1 (ja) * 2009-04-27 2010-11-04 シャープ株式会社 干渉抑圧無線通信システムおよび干渉抑圧無線通信装置
JP2013232855A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Softbank Mobile Corp 基地局、干渉抑圧装置及び干渉抑圧方法
JP2014064139A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Softbank Mobile Corp 干渉測定システム及び干渉測定方法
JP2015019166A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 ソフトバンクモバイル株式会社 基地局、干渉抑圧装置及び干渉抑圧方法
JP2015019169A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 ソフトバンクモバイル株式会社 基地局、干渉抑圧装置及び干渉抑圧方法
JP2015019168A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 ソフトバンクモバイル株式会社 基地局、干渉抑圧装置及び干渉抑圧方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107632217A (zh) * 2017-09-03 2018-01-26 电子科技大学 一种用于电磁干扰源检测及远距离跟踪的装置
CN107632217B (zh) * 2017-09-03 2020-03-31 电子科技大学 一种用于电磁干扰源检测及远距离跟踪的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5972316B2 (ja) 2016-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11824272B2 (en) In-field millimeter-wave phased array radiation pattern estimation and validation
US9915724B2 (en) Method, apparatus and system of determining a time of arrival of a wireless communication signal
US9829560B2 (en) Determining the position of a mobile device using the characteristics of received signals and a reference database
US9949160B2 (en) Inter-frequency bias compensation for time difference measurements in position determinations
US9173187B2 (en) Determining the position of a mobile device using the characteristics of received signals and a reference database
EP3571785A1 (en) Millimeter- wave communication system and method for determining location of first device based on known location of second device
JP2006349515A (ja) 変位計測システム及び変位計測方法
JP5507642B2 (ja) 干渉測定システム及び干渉測定方法
JP2005257298A (ja) アレーアンテナの校正方法及び校正装置
JP4317372B2 (ja) 偏波測定装置並びにそれを用いたアンテナ特性測定装置及び電波測定装置
KR20200012897A (ko) 위성 위치결정 신호들을 수신하기 위한 장치 및 방법
Hejselbaek et al. Channel sounding system for mm-wave bands and characterization of indoor propagation at 28 GHz
Meles et al. Measurement based performance evaluation of drone self-localization using AoA of cellular signals
JP2009236707A (ja) 信号源位置推定方法
US11026066B2 (en) Determining wireless network device location
JP5972316B2 (ja) 干渉測定システム及び干渉測定方法
JP2007033129A (ja) 分散ネットワーク・レーダ装置
JP2012185007A (ja) 測角装置、レーダ装置、測角方法及び測角プログラム
JP4985359B2 (ja) 無線受信装置
JP2005195347A (ja) 方探センサ及び電波発射源位置推定システム
JP2018004609A (ja) 無線通信端末の位置計測方法、および無線装置
US20180249359A1 (en) Methods of detecting, diagnosing, and treating atherosclerotic plaque rupture
JP7315349B2 (ja) 位置推定装置、及び位置推定方法
JP2007271500A (ja) 位置・姿勢推定装置
JP2005260328A (ja) アレーアンテナ、到来波推定装置、及び平面アレーの合成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5972316

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250