JP2016016893A - エアゾール連続噴射機構およびこのエアゾール噴射操作機構を備えたエアゾール式製品 - Google Patents

エアゾール連続噴射機構およびこのエアゾール噴射操作機構を備えたエアゾール式製品 Download PDF

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Abstract

【課題】ロック用治具を取り付けたステムのガス抜き位置へのシフト動作の安定化,残留ガス放出処理の効率化,キャップ外観のデザイン性確保化,およびガス抜き実行済みの外部からの視認化を図る。
【解決手段】
ガス抜き状態設定のロック用治具4eは、ステム2の出力側からキャップ内部空間域へ連通する複数の通路部4j,4kを有し当該ステムに係合保持される下凹状部4hと、噴射ボタン1のステム結合凹状部1eを係合保持する上円柱状部4gとを備えている。ロック用治具4eはキャップ4と、その天井部4cから上方に飛び出ずキャップ内部空間域に収まる態様で一体成形されている。ガス抜きの際、ロック用治具4eを取り外した後の開口域4mはキャップ内部空間域からキャップ外部空間域へのガス流出部となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、エアゾール式製品のキャップを容器本体側から外し、かつ、押下げタイプの噴射ボタンをステムから取り外した上で、両者間を連続噴射対応のロック用治具により結合してキャップを再び容器本体側に取り付ける形のエアゾール連続噴射機構である。
この連続噴射は、例えば内容物を略消尽した後のエアゾール式製品の廃棄に際し、容器本体の噴射用ガスを容器本体から十分に取り出して、廃棄作業の安全化を図るためにおこなわれる。
なお、以下の記載では必要に応じて、押下げタイプの噴射ボタンを単に「噴射ボタン」といい、連続噴射対応のロック用治具を単に「ロック用治具」といい、また噴射用ガスを単に「ガス」という。
本明細書における「キャップ」は、内容物噴射操作を行わないときには容器本体に取り付けられて噴射ボタンなどを保護し、かつ、内容物噴射操作の際にはそれに先立って容器本体から取り外される形の着脱自在なカバー体を示す用語である。
「作動モード」は、噴射ボタンの操作にともなうガス噴射作用により内容物が外部空間域に噴射される状態を示し、「静止モード」は、噴射ボタンの未操作により内容物が外部空間域へ噴射されない状態を示す用語である。
また、「連続作動モード」は、押下げタイプの噴射ボタンが作動モードと同様の下動位置に強制的に保持されて、容器本体のガス,内容物などが外部空間域に連続噴射される状態を示す用語である。
本発明では、ステムと噴射ボタンとの間にロック用治具を挟み、当該噴射ボタンがいわばかさ上げされた状態でその操作面をキャップ天井面で押し下げて保持することにより、噴射ボタンを、ガス抜きなどの連続作動モード位置に強制的に継続設定している。
なお、ロック用治具は、そのステム結合側部分に、容器本体からステムへ流入する連続噴射対象物をステム周方向の略全体にわたるキャップ内部空間域に流出させるための通路部を備えている。
ロック用治具からキャップ内部空間域に流出した連続噴射対象物はキャップ開口部から外部空間域へと流れていく。このキャップ開口部は、例えばキャップの一部に当該キャップと一体成形されたロック用治具を取り外した後の開口域である。
なお、エアゾール式製品の連続作動モードにおいて、容器内容物をまだ使い切っていないときは内容物連続噴射状態となり、容器内容物を略使い切っているときはガス抜き状態となる。本明細書では、単なる説明の便宜上、必要に応じてガス抜き状態を前提として記載する。
このガス抜き状態と内容物連続噴射状態とはもっぱら用途上の違いにすぎず、エアゾール式製品の動作機構としては、これら各状態はともにアクチュエータ(噴射ボタン,ステムなど)がその作動位置に継続的に保持されているものである。すなわち当該各状態のそれぞれにおけるバルブ機構などの動作メカニズムに違いはない。
従来、ステムに取り付けたままの押下げタイプの噴射ボタンの操作面とキャップ天井面との間に連続作動モード対応のロック用治具を装着し、かつ、この装着状態のキャップを容器本体側へ取り付けて固定するガス抜き機構が提案されている(特許文献1参照)。
このロック用治具の装着状態でキャップを容器本体側へ取り付けることにより、押下げタイプの噴射ボタンがその作動モード位置まで移動して保持される。すなわち静止モードから連続作動モードのガス抜き状態に移行する。
このガス抜き機構の場合、ステムに取り付けたままの押下げタイプの噴射ボタンを、キャップ天井面からロック用治具に対する押圧作用により作動モード位置の方へ強制駆動している。
ここでガス抜き操作時の容器本体の残留ガスなどは、通常の作動モードと同じように噴射ボタンの出力孔部からキャップ内部空間域へ噴射される。
また、キャップ内部空間域からキャップ外部空間域へのガス出力用孔部が、キャップ側面にロック用治具とは関連性のない独立した形で設けられている。不使用時のロック用治具自体はキャップ内部に設けられている。
特開平10−86894号公報
このように従来のガス抜き機構は、ステムに取り付けられたままの噴射ボタンの操作面とキャップ天井面との間に連続作動モード対応のロック用治具を装着している。すなわち噴射ボタンとは別体のままのロック用治具がキャップ天井面との間に配設される。
また、ガス抜き状態において、容器本体の残留ガスは噴射ボタン自体の本来の出力孔部のみからキャップ内部空間域へと放出される。
また、エアゾール式製品のガス抜きの必要性が生じていない通常の使用状態では、ロック用治具がキャップ内部に取り付けられている。
そのため、ステムおよび噴射ボタンの一体物とロック用治具との間の一物性が担保されず、ガス抜きに際し、キャップ天井面から当該ロック用治具を介して当該一体物へと伝わる押圧力が効率的に作用しにくいという問題点があった。
また、噴射ボタンから流出する残留ガスが先ずキャップの内部空間域でいわば偏在してしまい、当該内部空間域から最終的な流出先であるキャップ外部空間域へ容器本体の残留ガスが効率的に放出されないという問題点があった。
また、キャップの内部空間域から外部空間域への残留ガスの放出用開口部をキャップの一部に別途形成しており、キャップ製造工程の煩雑化やキャップ外観のデザイン性低下につながりやすいという問題点があった。
また、容器本体側にキャップが取り付けられた状態のエアゾール式製品に対して、利用者などが、ロック用治具を用いたガス抜き作業が終了済みかどうかの視認がむずかしいという問題点があった。
そこで、本発明ではステムから噴射ボタンをいったん取り外してその両者間に取り付けられるロック用治具を用い、かつ、このロック用治具のステム取付け側にステム周方向の略全体にわたる残留ガス・内容物の流出部を形成している。
すなわち、もともと相手側と結合しているステムおよび噴射ボタンそれぞれのいわば結合部分自体にロック用治具を取り付けることにより、これらステム,ロック用治具および噴射ボタンの三者を効率的に一体化している。
また、ロック用治具をキャップと一体成形した上で、利用者がガス抜きなどのために当該ロック用治具を当該キャップから取り外した後に生じる開口域を、残留ガスなどの外部空間域への放出用開口部として作動させる。
本発明は、これらの構成により、
(11)キャップ天井面からの押圧作用で連続作動モード位置へと下動するステムのシフト動作の安定化を図り、
(12)連続噴射対象の残留ガス・内容物の、ステム出力部からキャップ内部空間域への放出処理、さらにはキャップ外部空間域への放出処理の効率化を図り、
(13)キャップ外観のデザイン性確保化を図り、
(14)ガス抜きなどの連続作動モードの処理が実行済みかどうかについての、外部空間域からの視認化を図る、
ことなどを目的とする。
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)ステム(例えば後述のステム2)に取り付けられた下動タイプの噴射ボタン(例えば後述の噴射ボタン1)を取り外してからこれら双方を連続噴射対応のロック用治具(例えば後述のロック用治具4e)で結合させた後、噴射ボタン保護用のキャップ(例えば後述のキャップ4)を容器本体側に取り付けることにより、当該噴射ボタンが当該キャップの押圧作用で作動モード位置へと下動して保持される形のエアゾール連続噴射機構において、
前記ロック用治具は、
前記ステムの上端側部分に係合保持される凹状部(例えば後述の下凹状部4h)と、
当該凹状部とは上下方向反対の部分に形成されて、前記噴射ボタンの本来のステム結合凹状部(例えば後述のステム結合凹状部1e)を係合保持する凸状部(例えば後述の上円柱状部4g)と、を備え、
前記ステムおよび前記噴射ボタンは、
前記ロック用治具によって上下方向に離間結合し、
前記凹状部は、
その内面部分に、それぞれ前記ステムの出力側からステム周りの異なるキャップ内部空間域へと連通する複数の通路部(例えば後述の天井面横溝状部4jおよび内周面縦溝状部4kを単位とする複数の通路部)を持つ、
構成態様のものを用いる。
(2)上記(1)において、
前記ロック用治具は、
前記キャップと一体化され、
連続作動モードの設定に際しては当該キャップから取り外され、その後の開口域(例えば後述の開口域4m)が前記キャップ内部空間域からそのキャップ外部空間域への連通部として作用する、
構成態様のものを用いる。
(3)上記(2)において、
前記ロック用治具は、
前記キャップと一体成形されたものである、
構成態様のものを用いる。
(4)上記(1),(2),(3)において、
前記ロック用治具は、
前記キャップの天井部(例えば後述の天井部4c)に設けられている、
構成態様のものを用いる。
このような構成からなるエアゾール連続噴射機構、および当該エアゾール連続噴射機構からなるエアゾール式製品を本発明の対象としている。
本発明は、以上の構成をとることにより、
(21)キャップ天井面からの押圧作用で連続作動モード位置へと下動するステムのシフト動作の安定化を図り、
(22)連続噴射対象の残留ガス・内容物の、ステム出力部からキャップ内部空間域およびキャップ外部空間域への放出処理の効率化を図り、
(23)キャップ外観のデザイン性確保化を図り、
(24)連続作動モードの処理が実行済みかどうかについての、外部空間域からの視認化を図る、
ことなどができる。
エアゾール噴射機構のキャップ取付け状態の静止モードを示す説明図である。 図1のキャップ4を外してから噴射ボタン1をステム2から取り外し、かつ、ロック用治具4eを一体成形相手の当該キャップから取り外したガス抜き準備初期段階を示す説明図である。 図2の分離後の噴射ボタン1とステム2との間にロック用治具4eを係合保持したガス抜き準備終了段階を示す説明図である。 図3の噴射ボタン1およびステム2の分離結合状態で、キャップ4を、容器本体3のアンダーカット3aに取り付けたガス抜きの連続作動モードを示す説明図である。 図3,図4の上下位置をとるロック用治具4eの斜視状態を示す説明図である。
図1乃至図5を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
上述したように本発明のエアゾール式製品における連続作動モードは、ガス抜き状態または内容物連続噴射状態である。
以下の実施形態では上述したように、単なる説明の便宜上、必要に応じて連続作動モードとしてのガス抜き状態、すなわち噴射ボタンが通常の作動モード位置に保持された状態で容器本体の残留ガスが外部空間域に連続噴射される連続作動モードを前提にする。
また、ロック用治具4eの上下については図3〜図5のガス抜き関連状態の上下関係を前提にする。
なお、以下のアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば上面1a)は原則として、当該参照番号の数字部分の構成要素(例えば噴射ボタン1)の一部であることを示している。
図1〜図5において、
1は押下げタイプの噴射ボタン,
1aは当該噴射ボタンの略平坦形状の上面(操作面),
1bは当該噴射ボタンに形成された略L字状の内容物通路域,
1cは内容物通路域1bの前部分(下流部分)に係合状態で取り付けられた内容物噴射用のノズル,
1dはノズル1cの前端部分に形成された内容物噴射用の出力孔部,
1eは内容物通路域1bの下端部分(上流端部分)に形成されて、後述のステム2の上端側筒状部が嵌合状態で取り付けられる下開口かつ横断面円形のステム結合凹状部,
をそれぞれ示している。
また、
2は噴射ボタン1の内容物通路域1bの上流端部分が取外し可能な形で取り付けられて、かつ、コイルスプリング(図示省略)の弾性力により上方向に付勢され、周知のバルブ作用および噴射通路作用を呈する上開口鞘状のステム,
3は後述の内容物および噴射用ガスを収容したエアゾール式製品の周知の容器本体,
3aはそれぞれ当該容器本体の構成要素である胴体上端部分とその上の肩カバー体下端部分との巻締め結合により設定されるアンダーカット,
をそれぞれ示している。
また、
4は容器本体3のアンダーカット3aに着脱自在な形で嵌合し、この嵌合状態で押下げ操作タイプの噴射ボタン1を保護する鞘状のキャップ,
4aは当該キャップの筒状起立部,
4bは筒状起立部4aの下端側内周面に形成されてアンダーカット3aと係合する計三個の周方向凸状部,
4cは筒状起立部4aの上端部分から連続する天井部,
4dは天井部4cの下面からなるキャップ天井面,
4eは天井部4cの一部にキャップ構成要素として取り外し可能な態様で一体成形された連続噴射対応のロック用治具,
4fは天井部4cとロック用治具4eとの間に形成された計四個の連結片部,
4gはロック用治具4eの構成要素であって、ステム2から分離した噴射ボタン1のステム結合凹状部1eに係合状態で取り付けられる凸状部としての上円柱状部,
4hはロック用治具4eの構成要素であって、噴射ボタン1から分離したステム2の上端側部分に係合状態で取り付けられる下開口の下凹状部,
4jは下凹状部4hの天井面中央部(=ステム2の出力部との対向部分)から径方向に形成されて残留ガスなどが通過する通路部としての計四個の周方向90度おきの天井面横溝状部,
4kは下凹状部4hの内周面に、天井面横溝状部4jの外端部分からそれぞれ下方に連続形成されて残留ガスなどが通過する通路部としての計四個の内周面縦溝状部,
4mは当該キャップからロック用治具4eを取り外したときに生じ、キャップ内部空間域からその外部空間域へと流出する残留ガスなどの通路部として作用する開口域,
をそれぞれ示している。
また、
5は容器本体3の開口端部側に取り付けられた、すなわち肩カバー体上端部分に取り付けられた周知のマウンティングキャップ,
6はマウンティングキャップ5の中央部分に係合保持され、噴射対象内容物などの貯留域,通路域として作動する周知のハウジング,
をそれぞれ示している。
ここで、噴射ボタン1,キャップ4およびロック用治具4eは例えばポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどからなるプラスチック製のものである。なお、キャップ4およびロック用治具4eは一体成形品である。
また、ステム2やハウジング6は例えばプラスチック製または金属製のものである。容器本体3やマウンティングキャップ5は例えば金属性のものである。
図示のエアゾール連続噴射機構の基本的特徴は、
(31)ロック用治具4eは、キャップ4と一体成形されて当該キャップから取外し可能であり、
(32)噴射ボタン1を、それとステム2との間にロック用治具4eを挟んだかさ上げ状態にしてから、キャップ4をアンダーカット3aに保持することにより、そのキャップ天井面4dで噴射ボタンを押下げた形のガス抜きなどの連続作動モードを強制的に設定し(図4参照)、
(33)ロック用治具4eのステム結合側部分に、容器本体3からステム2へ流入するガスなどの連続噴射対象物をステム周方向の略全体にわたるキャップ内部空間域に流出させるための天井面横溝状部4jおよび内周面縦溝状部4kを備え、
(34)ロック用治具4eの各溝状部からキャップ内部空間域にまんべんなく流出した残留ガスなどの連続噴射対象物は、もともと当該ロック用治具が形成されていた開口域4mを経て外部空間域に流出し、
(35)ロック用治具4eは、それがキャップ4に残っているかどうかの確認によりガス抜きなどの作業済み・未作業のバージンシール作用を呈しえる、
ことなどである。
図1のキャップ取付け状態の静止モードでは、
(41)容器本体3のアンダーカット3aにキャップ4の周方向凸状部4bが係合し、
(42)噴射ボタン1およびこれと一体のステム2が周知のコイルスプリングの弾性作用により上方向に付勢されて、周知の弁作用部(ステム孔部およびこれとの間で開閉作用を呈するステムガスケット)が閉じた、
状態に設定されている。
この弁作用部が閉じた状態の静止モードでは、勿論、容器本体3の収容内容物が噴射ボタン1の出力孔部1dから外部空間域に放出されることはない。
また、ロック用治具4eは、キャップ4の天井部4cから飛び出ることなくキャップ内部空間域に収まっている。
作動モードに設定するには、周知のように、図1の静止モードのキャップ4を容器本体3から外してから噴射ボタン1の上面1aを押下げ操作すればよい。
この噴射ボタン1の押下げ操作により、噴射ボタン1と一体のステム2が上記コイルスプリングの上方向への弾性力に抗しながら下動して、上記弁作用部のステム孔部とステムガスケットとの間が開状態にシフトする。
この弁作用部の開状態シフトにより、容器本体3に収容された内容物が、噴射用ガスの作用で「ハウジング6−ステム2の孔部−ステム2の内部通路域−噴射ボタン1の内容物通路域1b−ノズル1c−出力孔部1d」を経て外部空間域に放出される。
図1の静止モードのキャップ4を容器本体3から外した後、噴射ボタン1をステム2から取り外すことにより図2のガス抜き準備初期段階に移行する。
このとき、キャップ4の天井部4cに一体成形済みのロック用治具4eを当該天井部から取り外して単独部材の形に設定する。ロック用治具4eを取り外した後の天井部4cには開口域4mが生じる。
図2の初期段階で露出状態となったステム2の上端側にロック用治具4eの下凹状部4hを係合させ、かつ当該ロック用治具の上円柱状部4gを分離状態の噴射ボタン1のステム結合凹状部1eに係合させることにより、図3のガス抜き準備最終段階に移行する。
図3のガス抜き準備最終段階のとき、噴射ボタン1とステム2とはロック用治具4eの介在により離間結合している。
図4は、図3のガス抜き準備最終段階のエアゾール噴射機構のアンダーカット3aにキャップ4の周方向凸状部4bを係合固定させた状態、すなわちガス抜きの連続作動モードを示している。
このとき、噴射ボタン1,ロック用治具4eおよびステム2のいわば一体物は、その噴射操作用の上面1aがキャップ天井面4dで下方に継続して押下げられる。
この上面1aの下方への継続した押下げにともない、ロック用治具4eを介して噴射ボタン1と係合状態のステム2は下動し、内容物噴射の作動モードのときと同じ上下方向位置状態に連続設定される。
ステム2が作動モード位置に連続設定されることにより、当該ステムの上記弁作用部が継続的開状態に移行する。
その結果、容器本体3の残留ガスが「ハウジング6−ステム2の孔部−ステム2の内部通路域−ロック用治具4eの天井面横溝状部4j−ロック用治具4eの内周面縦溝状部4k」を経て、キャップ4の内部空間域に放出される。このときの放出エリアは下凹状部4hの周方向広範囲にわたる。
キャップ4の内部空間域に放出された残留ガスは、ロック用治具4eの取外し後の開口空間である開口域4mからキャップ外部空間域へと流出する。
開口域4mは、キャップ4の内部空間域上端の天井部4cに設定されるので、キャップ内部空間域へ流出した比較的比重の小さい残留ガスは効率的に外部空間域へと排出される。
本発明のエアゾール連続噴射機構が図示の実施形態に限定されるものでないことは勿論であり、例えば、
(51)図示の押下げタイプの噴射ボタンに代えて、回動タイプの噴射ボタンを用いる、
(52)ロック用治具4eをキャップ4の筒状起立部4aに形成する、
(53)ロック用治具4eの上円柱状部4gに代えて鞘状の上凹状部を形成する、
ようにしてもよい。
本発明が適用されるエアゾール式製品としては、洗浄剤,清掃剤,冷却剤,筋肉消炎剤,育毛剤,染毛剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,日焼け止め,化粧水,クレンジング剤,制汗剤,化粧品,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,園芸用剤,殺虫剤,害虫忌避剤,動物忌避剤,消臭剤,洗濯のり,消火器,塗料,接着剤,潤滑剤,ウレタンフォームなどの各種用途のものがある。
容器本体に収容される内容物としては、液状,クリーム状,ゲル状など種々の形態のものを用いる。内容物に配合される成分は例えば、粉状物,油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,各用途に応じた有効成分,水などである。
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,塩化マグネシウム,シリカ,酸化亜鉛,酸化チタン,ゼオライト,ナイロンパウダー,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
油成分としては、ジメチルポリシロキサンなどのシリコーン油,ミリスチン酸イソプロピルなどのエステル油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油などの油脂,流動パラフィンなどの炭化水素油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などの脂肪酸などを用いる。
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールやセタノールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコール,1,3−ブチレングリコールやグリセリンなどの多価アルコールなどを用いる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキルエーテルやポリグリセリン脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤,ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤,塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
高分子化合物としては、ヒドロキシエチルセルロース,メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼイン,キサンタンガム,カルボキシビニルポリマーなどを用いる。
各用途に応じた有効成分としては、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,過酸化水素水などの酸化剤,アクリル系樹脂やワックスなどのセット剤,パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルなどの紫外線吸収剤,レチノールやdl−α−トコフェロールなどのビタミン,ヒアルロン酸などの保湿剤,サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤,安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤,ピレスロイド,ジエチルトルアミドなどの害虫忌避剤,パラフェノールスルホン酸亜鉛などの制汗剤,カンフル,メントールなどの清涼剤,エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬,スクラロース,アスパルテームなどの甘味料,エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料,パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,過酸化水素水などの酸化剤,リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,乳化剤,酸化防止剤,金属イオン封鎖剤なども用いることができる。
内容物噴射用ガスとしては、炭酸ガス,窒素ガス,圧縮空気,亜酸化窒素,酸素ガス,希ガス,これらの混合ガスなどの圧縮ガスや、液化石油ガス,ジメチルエーテル,ハイドロフルオロオレフィンなどの液化ガスを用いる。
1:噴射ボタン
1a:上面(操作面)
1b:内容物通路域
1c:ノズル
1d:出力孔部
1e:ステム結合凹状部
2:ステム
3:容器本体
3a:アンダーカット
4:キャップ
4a:筒状起立部
4b:周方向凸状部
4c:天井部
4d:キャップ天井面
4e:ロック用治具
4f:連結片部
4g:上円柱状部
4h:下凹状部
4j:天井面横溝状部
4k:内周面縦溝状部
4m:開口域
5:マウンティングキャップ
6:ハウジング

Claims (5)

  1. ステムに取り付けられた下動タイプの噴射ボタンを取り外してからこれら双方を連続噴射対応のロック用治具で 結合させた後、噴射ボタン保護用のキャップを容器本体側に取り付けることにより、当該噴射ボタンが当該キャップの押圧作用で作動モード位置へと下動して保持される形のエアゾール連続噴射機構において、
    前記ロック用治具は、
    前記ステムの上端側部分に係合保持される凹状部と、
    当該凹状部とは上下方向反対の部分に形成されて、前記噴射ボタンの本来のステム結合凹状部を係合保持する凸状部と、を備え、
    前記ステムおよび前記噴射ボタンは、
    前記ロック用治具によって上下方向に離間結合し、
    前記凹状部は、
    その内面部分に、それぞれ前記ステムの出力側からステム周りのキャップ内部空間域へと連通する複数の通路部を持つ、
    ことを特徴とするエアゾール連続噴射機構。
  2. 前記ロック用治具は、
    前記キャップと一体化され、
    連続作動モードの設定に際しては当該キャップから取り外され、この取外し後の開口域が前記キャップ内部空間域からそのキャップ外部空間域への連通部として作用する、
    ことを特徴とする請求項1記載のエアゾール連続噴射機構。
  3. 前記ロック用治具は、
    前記キャップと一体成形されたものである、
    ことを特徴とする請求項2記載のエアゾール連続噴射機構。
  4. 前記ロック用治具は、
    前記キャップの天井部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエアゾール連続噴射機構。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のエアゾール噴射操作機構を備え、かつ、噴射用ガスおよび内容物を容器本体に収容した、
    ことを特徴とするエアゾール式製品。
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