JP2016016653A - 記録装置 - Google Patents

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Kunihiko Matsuhashi
邦彦 松橋
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信也 百瀬
Shinya Momose
信也 百瀬
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    • B41J3/4073Printing on three-dimensional objects not being in sheet or web form, e.g. spherical or cubic objects

Abstract

【課題】様々な媒体の形状に対応した記録を行うことができる記録装置を提供する。
【解決手段】媒体Mの標準形状を入力する入力部20と、媒体Mの実形状を認識する形状認識部9と、標準形状と実形状とに基づいて補正値を演算する演算部18と、媒体Mに液体を吐出する吐出部6を有する記録部44と、を備え、補正値に基づいて記録条件を調整する記録装置1。このような構成の記録装置1とすることにより、様々な媒体Mの形状に対応した記録を行うことが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置に関する。
従来から、媒体に液体を吐出して記録を行う記録装置が使用されている。このような記録装置においては、液体を吐出する吐出部から媒体までの距離(所謂PG)が一定であることが望ましい。そこで、例えば、特許文献1では、媒体に反りなどが発生してもPGを一定にすることが可能な記録装置が開示されている。
特開2000−280567号公報
特許文献1に開示される記録装置は、シート状の媒体においてPGを一定にすることが可能である。すなわち、シート状の媒体の形状に対応して記録することが可能である。
一方、近年、立体形状などの様々な形状の媒体に記録することが要求されている。
そこで、本発明の目的は、様々な媒体の形状に対応した記録を行うことである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、媒体の標準形状を入力する入力部と、前記媒体の実形状を認識する形状認識部と、前記標準形状と前記実形状とに基づいて補正値を演算する演算部と、前記媒体に液体を吐出する吐出部を有する記録部と、を備え、前記補正値に基づいて記録条件を調整することを特徴とする。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記形状認識部は、前記媒体に前記液体を吐出する際の前記実形状を認識することを特徴とする。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1又は第2の態様において、前記記録条件の調整は、前記液体の吐出間隔、前記液体の液滴径、前記液体の吐出速度及び前記液体の前記媒体に対する着弾角度の少なくとも1つの調整であることを特徴とする。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記媒体を保持する保持部を備え、前記保持部は、前記媒体を前記吐出部に対する姿勢及び位置の少なくとも一方を変更可能に保持し、前記記録条件の調整は、前記保持部における前記媒体の前記吐出部に対する姿勢及び位置の少なくとも一方の調整であることを特徴とする。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記媒体を保持する保持部を備え、前記記録部は、前記吐出部における前記保持部に対する姿勢及び位置の少なくとも一方を変更可能な吐出部移動機構を有し、前記記録条件の調整は、前記吐出部移動機構における前記吐出部の前記保持部に対する姿勢及び位置の少なくとも一方の調整であることを特徴とする。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記吐出部から吐出される前記液体は、電荷を有し、前記記録部は、電荷を有する前記液体の吐出方向を変更可能な電極部を備え、前記記録条件の調整は、前記電極部による前記液体の吐出方向の調整であることを特徴とする。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記媒体は、立体形状であることを特徴とする。
本発明によれば、様々な媒体の形状に対応した記録を行うことができる。
本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略図。 本発明の実施例1に係る記録装置を表すブロック図。 本発明の実施例2に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例3に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例3に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例4に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例5に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例6に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の実施例7に係る記録装置の要部を表す概略図。 本発明の記録方法の実施例のフローチャート。
[実施例1](図1〜図2)
以下に、本発明の実施例1に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施例の記録装置1の概略図である。
本実施例の記録装置1は、ノズルから被記録媒体M(媒体)に向けてインク(液体)を吐出することが可能な吐出部として記録ヘッド6及び被記録媒体Mの実形状を認識する形状認識部としてのセンサー9とを有するキャリッジ2を備えている。ここで、キャリッジ2は、キャリッジ支持軸3に沿って方向Xに移動可能である。また、キャリッジ支持軸3は、方向Xと交差する方向の面を有するキャリッジ支持軸支持部4に支持されており、キャリッジ支持軸支持部4に設けられたキャリッジ支持軸移動機構5により方向Yに移動可能である。キャリッジ支持軸支持部4は、記録装置1の基体部15に固定した状態で取り付けられている。このような構成により、キャリッジ2は方向X及び方向Yに移動可能である。
なお、図1において、本実施例の記録装置1を水平面に設置した場合、方向X及び方向Yは水平方向となり、方向Zは鉛直方向になる。
また、本実施例の記録装置1が使用可能なインクは、被記録媒体Mの記録面に画像を形成するためのブラック、シアン、マゼンタ及びイエロー等のカラーインクのほか、光沢性を付与するインク、下地層を形成するためのインクや、記録面に形成された画像を保護する保護層を形成するためのインクなども含まれる。
また、記録ヘッド6は、記録ヘッド支持部7を介してキャリッジ2に対して方向Zに移動可能に設けられており、さらに、記録ヘッド支持部7を回転軸として回転方向R1に回転可能であるとともに回動軸8を支点に回転方向R2に回転移動可能に構成されている。
このような構成により、本実施例の記録ヘッド6は、被記録媒体Mに対して方向X、方向Y及び方向Zの3次元に移動可能であるとともに、被記録媒体Mの記録面(インクの着弾面)の形状に合わせて該記録面に対する角度及び距離を調整することが可能になっている。本実施例では、該記録面に対する記録ヘッド6のインク吐出面が、所定の距離(所謂PG)になり、かつ、略平行(即ち記録面にインクが略垂直方向に着弾する)となるように、記録する。このように記録することで、記録面に着弾したインク滴は径(液滴径)のバラツキの少ない略真円状となり、高品質に記録することを可能にしている。
ここで、本実施例の記録装置1においては、このような構成により、キャリッジ2、記録ヘッド6などのキャリッジ2の構成部材、並びに、該キャリッジ2及び記録ヘッド6を移動させる移動機構によって、本実施例の記録装置1の記録部44を構成している。
なお、本実施例のセンサー9も、詳細は不図示であるが、記録ヘッド6と同様に被記録媒体Mに対して移動することができるとともに、記録ヘッド6と同様に被記録媒体Mに対する角度及び距離を調整することが可能になっている。このため、被記録媒体Mの形状を高精度で認識することが可能になっている。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Mを保持する保持部10を備えている。保持部10は、被記録媒体Mを把持する把持部11と、把持部11を支持する支柱12と、支柱12が固定した状態で取り付けられた回転板13と、を備えている。そして、把持部11は支柱12に対して回転方向R3に回転可能であり、回転板13は軸部14を回転軸として回転方向R4に回転可能である。また、基体部15には方向X及び方向Yに広がる空洞部17が設けられており、回転板13の軸部14の先端部16が該空洞部17を移動することにより、回転板13は方向X及び方向Yに移動可能になっている。ここで、本実施例の保持部10は把持部11を備えているので被記録媒体Mを確りと保持することができる構成になっている。
保持部10は、このような構成により、記録ヘッド6に対する様々な姿勢及び位置を被記録媒体Mに取らせることができる。また、被記録媒体Mを保持した状態で方向Zに移動可能な構成や、把持部11の長手方向及び軸部14の延びる方向と共に交差する方向の回転軸を有する回転機構などをさらに備える構成としてもよい。そのような構成とすることで、さらに多くの記録ヘッド6に対する様々な姿勢及び位置を被記録媒体Mに取らせることができる。
また、本実施例の記録装置1は、記録ヘッド6から被記録媒体Mに吐出されたインクを乾燥させる乾燥部としてのヒーター19を備えている。なお、本実施例の記録装置1は、インクを乾燥させる乾燥部としてヒーター19を備えているが、送風することにより乾燥させる乾燥部など、他の構成の乾燥部を備えていてもよい。
また、本実施例の記録装置1における各構成部材は、制御部18により制御されている。そして、制御部18には、ユーザーが指示(情報)を入力することによりユーザーからの指示を受付ける入力部としての役割を兼ねる教示部20が接続されている。本実施例において教示部20は、モニター、キーボード及びマウス等を備えたPCを使用しているが、このような構成に限定されず、例えば、記録装置1に設けられたタッチパネル等であってもよい。
なお、教示部20においてユーザーが入力可能な情報(記録情報)としては、記録画像情報、記録密度(解像度)、記録速度、使用インク(下地層やオーバーコートに使用するインクを含む)等が挙げられるが、これらに限定されず、これらの一部のみであってもこれらとは別のものであってもよい。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。
図2は、本実施例の記録装置1のブロック図である。
制御部18には、記録装置1の全体の制御を司るCPU21が設けられている。CPU21は、システムバス22を介して、CPU21が実行する各種制御プログラム等を格納したROM23と、データを一時的に格納可能なRAM24と、接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、記録ヘッド6を駆動するためのヘッド駆動部25と接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、ヒーター19を駆動するためのヒーター駆動部26と接続されている。
また、CPU21は、システムバス22を介して、モーター駆動部27と接続されている。
そして、モーター駆動部27は、吐出部移動機構としてのキャリッジ駆動モーター28及び保持部移動機構としての保持部駆動モーター29と接続されている。
ここで、キャリッジ駆動モーター28とは、キャリッジ2を方向Xに移動させるモーター、キャリッジ支持軸3を方向Yに移動させるモーター、記録ヘッド6を回転方向R1及びR2に回転移動させるモーターなど、キャリッジ2及びキャリッジ2の構成部材を移動させるモーターすべてを含むものである。
また、保持部駆動モーター29とは、把持部11を回転方向R3に移動させるモーター、回転板13を回転方向R4に移動させるモーター、回転板13を空洞部17に沿って方向X及び方向Yに移動させるモーターなど、保持部10及び保持部10の構成部材を移動させるモーターすべてを含むものである。
さらに、CPU21は、システムバス22を介して、入出力部30と接続されており、入出力部30は、センサー9及び教示部20と接続されている。
本実施例の記録装置1は、可撓性のプラスチック材料などで構成された変形可能な立体形状の被記録媒体Mに記録することが可能である。被記録媒体Mに標準形状を設定し、該標準形状の被記録媒体Mに記録することで高品質の記録を行うことが容易になる。
ここで、「標準形状」とは、記録装置1が被記録媒体Mに記録する際における該被記録媒体Mの理想的な形状を意味し、被記録媒体Mを製造する時の形状、被記録媒体Mの平均的な形状、被記録媒体Mを使用する時の形状など、任意に決めることができ、特にその形状に限定はない。
そして、本実施例の記録装置1は、該被記録媒体Mの標準形状とセンサー9によって認識される実形状とに基づいて制御部18は補正値を演算することができる。すなわち、制御部18は演算部としての役割を兼ねている。
なお、立体形状の被記録媒体Mに対応した記録を行うことはシート状の被記録媒体Mに対応した記録を行うことよりも困難であるが、本実施例の記録装置1によれば、立体形状の被記録媒体Mに対応して記録を行うことができる。
また、ユーザーは、教示部20を用いて標準形状を入力することが可能である。標準形状の入力は、ROM23に格納された複数の標準形状からユーザーが教示部20としてのPCにより選択することにより実行することができるほか、該PCでユーザーが標準形状を描きそれを制御部18に送信することによっても実行可能である。こうして、ユーザーが自由に標準形状を選択できるようにし、標準形状の選択の自由度を広げている。
このように、本実施例の記録装置1は、教示部20によりユーザーが標準形状を入力し、センサー9が認識する被記録媒体Mの実形状に対する補正値を制御部18において演算し、該補正値に基づいて記録条件を調整しながら記録ヘッド6からインクを吐出させて記録することができる。
そして、様々な標準形状を想定し、様々な媒体に対応して補正値を演算する。こうして、該補正値に基づいて記録条件を調整して様々な媒体の形状に対応した記録を行うことができるよう構成されている。
なお、補正値の演算方法について特に限定はないが、例えば、湾曲面にインクを吐出する場合において、被記録媒体Mの記録面に対するインクの入射角(着弾方向)の違いによるインクの着弾位置のバラツキを抑制する演算方法などが挙げられる。具体的には、一定の周波数及び一定の記録ヘッド6の移動速度で湾曲面に記録した場合、入射角が垂直に近い部分ほど隣接するインクの着弾位置は近くなる。このため、入射角が垂直から離れる部分ほど隣接するインクの着弾位置が近くなるように周波数を上げる又は記録ヘッド6の移動速度を下げるなどするよう演算する方法が挙げられる。また、入射角が垂直に近い部分ほど真円に近く、入射角が垂直から離れる部分ほど楕円になるため、その影響による画像品質の低下を抑制するために、湾曲面にインクを吐出する際の液滴径を小さくする(解像度を高くする)方法なども挙げられる。
ここで、制御部18は、記録動作に移る前、すなわち、被記録媒体Mにインクを吐出する際において被記録媒体Mの実形状を認識するようセンサー9を制御する。このため、記録を実行する際の被記録媒体Mの形状に基づいて補正値を演算することになるので、高い精度で様々な被記録媒体Mの形状に対応した記録を行うことを可能にしている。
また、前記記録条件の調整としては、インクの吐出間隔(吐出周波数)、インクの液滴径、インクの吐出速度及びインクの被記録媒体Mに対する着弾角度などを調整することができる。具体的には、記録ヘッド6に対する印加電圧の大きさや波形、記録ヘッド6の被記録媒体Mに対する向きや位置等を調整してこれらを調整することができる。
ここで、本実施例の記録ヘッド6は、記録素子としてピエゾ素子を有する記録ヘッドである。ただし、記録素子としてヒーターを有する記録ヘッドを使用してもよい。
また、前記記録条件の別の調整として、保持部10を移動させて被記録媒体Mの記録ヘッド6に対する姿勢や位置を調整してもよい。
ただし、被記録媒体Mに着弾したインクが乾燥する前に重力の影響で移動(液だれ)しないように、被記録媒体Mの記録面を略水平にして記録する調整を行うことが好ましい。
なお、被記録媒体Mの形状が同様な部分ごとにブロック分けし、ブロックごとに記録条件を異ならせるようにしてもよい。
また、本実施例の記録装置1は、把持部11で被記録媒体Mを確りと把持させた状態で、把持部11を回転軸として回転方向R3に回転させること、軸部14を回転軸として回転方向R4に回転させることにより、遠心力を利用して被記録媒体Mの形状を標準形状に近い形状に調整することが可能である。すなわち、保持部10は被記録媒体Mの形状を標準形状に調整する形状調整部としての役割も兼ねている。こうして、変形可能な被記録媒体Mの形状が安定しないことに伴う記録画像の品質の低下を抑制している。
また、別の表現をすると、把持部11も形状調整部を兼ねていると言えるので、別途、形状調整部を設ける必要が無く、装置構成の簡略化及び低コスト化を実現している。
本実施例の記録装置1は、一部の構成部材を取り外すことや一部の構成部材の機能を使用せずに他の構成部材によって該機能を補完させることが可能に構成されている。
別の表現をすると、本実施例の記録装置1は、記録に必要な機能の少なくとも一部を有する第1ユニットと、前記記録に必要な機能のうち前記第1ユニットとは異なる機能を有する第2ユニットと、を備え、前記第1ユニット及び前記第2ユニットは、共通の記録情報に基づいて動作するとともに、前記第1ユニット及び前記第2ユニットのうちの一方のユニットの機能を他方のユニットが補完可能であると言える。
さらに別の表現をすると、前記第1ユニット及び前記第2ユニットの機能において、前記記録に必要な機能に対する不足機能がある場合、前記第1ユニット及び前記第2ユニットのうちの少なくとも一方のユニットは、前記不足機能に対する代替機能を有すると言える。
このような構成により、本実施例の記録装置1は、前記第1ユニット及び前記第2ユニットのうちの一方のユニットが不調な場合でも他方のユニットがその機能を補完可能である。また、コストの削減などを目的としてその機能を実行する構成部材を取り外すことができ、ユニットの組み合わせ自由度及び組み換え自由度を高くすることができる。
ここで、「ユニット」とは、複数の機能を有する一体化した1つの構成部材からなるもののほか、複数の構成部材からなるものも含む意味である。
具体的には、本実施例の記録装置1は、立体形状の被記録媒体Mの標準形状を入力する入力機能を有する教示部20、被記録媒体Mの実形状を認識する形状認識機能を有するセンサー9、標準形状と実形状とに基づいて補正値を演算する演算機能を有する制御部18、被記録媒体Mにインクを吐出する吐出機能を有する記録ヘッド6、被記録媒体Mに吐出されたインクを乾燥させる乾燥機能を有するヒーター19を備えている。
このうち、例えば、センサー9を取り外すことができる。そして、センサー9を取り外した状態で記録を実行することが可能である。この場合、例えば、センサー9の形状認識機能を教示部20によって入力される標準形状の精度を高め、より実形状に近い標準形状を入力することによって形状認識機能を補完することができる。なお、予め被記録媒体Mの形状を計測した情報を標準形状として入力してもよく、予め計測した情報を入力することで、更に精度が向上する。
また、例えば、ヒーター19を取り外すことができる。そして、ヒーター19を取り外した状態で記録を実行することが可能である。この場合、例えば、制御部18は、記録ヘッド6から吐出されるインクの径が小さい記録モードで記録するように制御したり、インクの自然乾燥がし易いように記録速度の遅い記録モードで記録するように制御したりする等して、ヒーター19の乾燥機能を補完することができる。
すなわち、本実施例の記録装置1は、前記第1ユニット及び前記第2ユニットのうちの少なくとも一方のユニットを取り外しが可能であり、一方のユニットの取り外しによって生じる不足機能を他方のユニットが補完することができると言える。
なお、本実施例の記録装置1は、構成部材を取り外すことによって生じる機能の補完のほかにも、それ以外の理由に基づく機能の補完を行うことも可能である。例えば、被記録媒体Mの記録面に対するインクの入射角の調整が困難な場合に、液だれ等を抑制するために記録ヘッド6から吐出されるインクの径が小さい記録モードで記録するように制御部18に制御させることができる。また、別の例では、インクの吐出条件を制御する代わりに記録ヘッド6の移動速度を変更してインクの入射角を調整することができる。さらに、別の例では、記録ヘッド6から吐出させるインクの種類を乾燥しやすいインクに変えることや、下地層を形成するインクの種類を変えてインクを定着させやすくすることで、インクの吐出条件を制御する機能を補完することができる。
さらに、本実施例の記録装置1は、上記のような機能、又は、さらに別の機能のうち、不足機能がある場合には、その不足機能に対応する機能を有する第3ユニットを追加可能であり、不足機能を補完できる構成になっている。
なお、本実施例の記録装置1は、上記のように機能の補完が可能である。このため、構成部材を取り外すことによって生じる機能の補完のほかにも、一部の構成部材が不調である場合に、その構成部材を使用する代わりに他の構成部材で不調の構成部材の機能を補完させることができる。
また、追加や交換などによって、新たなユニットが設置された際、既存のユニットが有していて、新たに設置されたユニットでは不足している各種設定情報、記録情報、標準形状を含む形状情報など、があれば既存のユニットから新たなユニットに必要情報を伝達することができる。このため、新たなユニットの追加が容易にできる。つまり、各ユニットどうし互いに他のユニットの状態を捉えて、連携し合っており、記録装置1をユニットの構成に応じた最適な状態となるようにしている。
[実施例2](図3)
次に、実施例2の記録装置1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図3は、実施例2の記録装置1の要部である保持部10を表す概略図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、保持部10が複数の被記録媒体Mを移動可能に保持できること以外は実施例1の記録装置1と同様の構成である。
図3で表されるように、本実施例の記録装置1は、回転板13に、把持部11及び支柱12からなる被記録媒体Mのセット位置が4カ所設けられている。このような構成とすることにより、4カ所にセットされた立体形状の被記録媒体Mの何れに対しても対応して記録させているとともに、生産性(複数の被記録媒体Mに対するトータルでの記録速度)を向上させている。
なお、保持部10に保持された4つの被記録媒体Mに対する記録のうち、最初の被記録媒体Mへの記録が終了したら、2つ目以降の被記録媒体Mに対して記録を行う際は、センサー9による被記録媒体Mの形状認識を省略し、最初の被記録媒体Mにおける形状認識情報を使用してもよい。
[実施例3](図4〜図5)
次に、実施例3の記録装置1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図4及び図5は、実施例3の記録装置1の要部である保持部10を表す概略図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、保持部10以外は実施例1及び実施例2の記録装置1と同様の構成である。
実施例1及び実施例2の記録装置1は、被記録媒体Mを方向Zと交差する方向から把持部11で把持して保持させる構成であった。一方、本実施例の記録装置1は、図4で表されるように、筒状のセット部31に被記録媒体Mを方向Zに嵌めこんで保持させる構成である。
また、図4で表されるように、セット部31には矩形の孔部32が構成されており、記録ヘッド6を孔部32と対向する位置に配置させて、孔部32を介してセット部31にセットされた被記録媒体Mに対して記録を実行する構成になっている。本実施例の記録装置1はこのような構成になっているので、ユーザーは、被記録媒体Mにおける記録をしたい部分が孔部32に対応するように、被記録媒体Mをセット部31にセットする。
また、本実施例の保持部10は、図5(B)で表されるように、被記録媒体Mの内部に空気を注入(即ち加圧)して被記録媒体Mの形状を調整可能な形状調整部33が設けられている。形状調整部33は、管部34と蓋部35とを有しており、図5(A)で表されるような変形した被記録媒体Mの内部に空気を注入することで、被記録媒体Mの形状を調整する。なお、本実施例の保持部10においては、形状調整部33を1つ備える構成であるが、このような構成に限定されず、形状調整部33を各セット部31に対応して複数設ける構成としてもよい。
このように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Mの内部を加圧して形状を調整する構成であるが、例えば、被記録媒体Mの外部を内部よりも減圧して形状を調整する構成としてもよい。すなわち、被記録媒体Mの内部及び外部の少なくとも一方の圧力を変動して被記録媒体Mの形状を調整する構成であればよい。このような構成であれば、本実施例で使用される被記録媒体Mなどにおいては、高い精度で被記録媒体Mの形状を調整することができるためである。
[実施例4](図6)
次に、実施例4の記録装置1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図6は、実施例4の記録装置1の要部である保持部10を表す概略図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、保持部10以外は実施例1、実施例2及び実施例3の記録装置1と同様の構成である。
実施例3の記録装置1は、被記録媒体Mの内部に空気を注入して被記録媒体Mの形状を調整する構成であった。一方、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Mの内部を減圧して被記録媒体Mの形状を調整する構成である。
被記録媒体Mの形状は様々であるが、例えば、図6(A)で表されるような、袋状であって、内容積を大きくするためのマチ部37と、折れ曲がりなどを抑制するための補強部36とを有する被記録媒体Mがある。
このような被記録媒体Mに記録を実行する場合、被記録媒体Mが膨らんだ状態よりも被記録媒体Mがしぼんだ状態のほうが、記録面が平面状になることで記録が容易で記録品質が高くなる場合がある。
本実施例の記録装置1は、このような被記録媒体Mに記録を行う場合に特に有効である。
本実施例の保持部10は、図6(B)で表されるように、被記録媒体Mの内部から空気を吸引して被記録媒体Mの形状を調整可能な形状調整部33が設けられている。形状調整部33は、管部38を有しており、図6(B)で表されるような内部に空気が入った袋状の被記録媒体Mから内部の空気を吸引することで、被記録媒体Mの形状を調整する。なお、本実施例の保持部10においては、形状調整部33を1つ備える構成であるが、このような構成に限定されず、形状調整部33を各セット部31に対応して複数設ける構成としてもよい。
このように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Mの内部を減圧することで被記録媒体Mを圧縮して形状を調整する構成であるが、例えば、被記録媒体Mの内部を減圧する方法以外で被記録媒体Mを圧縮して形状を調整する構成としてもよい。すなわち、被記録媒体Mを圧縮して被記録媒体Mの形状を調整する構成であればよい。このような構成であれば、本実施例で使用される被記録媒体Mなどにおいては、高い精度で被記録媒体Mの形状を調整することができるためである。
[実施例5](図7)
次に、実施例5の記録装置1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図7は、実施例5の記録装置1の要部である保持部10を表す概略図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、保持部10以外は実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4の記録装置1と同様の構成である。
実施例3の記録装置1は、被記録媒体Mの内部に空気を注入して被記録媒体Mの形状を調整する構成であり、実施例4の記録装置1は、被記録媒体Mの内部を減圧して被記録媒体Mの形状を調整する構成であった。一方、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Mに張力を付与して被記録媒体Mの形状を調整する構成である。
被記録媒体Mの形状は様々であるが、例えば、図6(A)で表されるような補強部36を有さず、変形しやすい被記録媒体Mがある。図7(A)は変形しやすい袋状の被記録媒体Mを該被記録媒体Mの記録面と交差する方向から見た図であり、図中の上部が袋状の被記録媒体Mにおける開閉可能な側を表した図である。
このような被記録媒体Mに記録を実行する場合、被記録媒体Mが膨らんだ状態では記録面が曲面となり、被記録媒体Mがしぼんだ状態では記録面に皺が発生しやすいため、被記録媒体Mに張力を付与するほうが、記録面が平面状になることで記録が容易で記録品質が高くなる場合がある。
本実施例の記録装置1は、このような被記録媒体Mに記録を行う場合に特に有効である。
本実施例の保持部10は、図7(B)で表されるように、被記録媒体Mに張力を付与して被記録媒体Mの形状を調整可能な形状調整部33が設けられている。形状調整部33は、把持部39を有しており、複数(例えば2つ)の把持部39が被記録媒体Mの厚み方向Aに加圧して被記録媒体Mの両端部分を掴み、該複数の把持部39に対して被記録媒体Mを引き合う方向Bに力を加えて被記録媒体Mに張力を付与する。
このように、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Mに張力を付与することで被記録媒体Mの形状を調整する構成である。このような構成により、高い精度で被記録媒体Mの形状を調整している。
なお、本実施例の保持部10の変形例として、図7(C)で表されるように、被記録媒体Mの記録面とは反対側に平面部材40を設け、2つの把持部39で把持した状態の被記録媒体Mを平面部材40に押し当てる(方向Cに力を加える)構成としてもよい。このような構成とすることで、記録面をより平面状にすることができる。
[実施例6](図8)
次に、実施例6の記録装置1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図8は、実施例6の記録装置1の要部である保持部10を表す概略図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、保持部10以外は実施例1、実施例2、実施例3、実施例4及び実施例5の記録装置1と同様の構成である。
被記録媒体Mの形状は様々であるが、例えば、図8(A)で表されるようなカップ状でかつ変形しやすい被記録媒体Mがある。図8(A)は、変形しやすいカップ状の被記録媒体Mの開口部を下にして表した図である。
このような被記録媒体Mに記録を実行する場合、被記録媒体Mを標準形状にした場合の内側部分の形状に対応する形状の保持部41が該被記録媒体Mの内側に入り込むように方向Dから被せることで、被記録媒体Mを保持部41で支持させて標準形状に近い状態で安定して保持して記録することができる。
そこで、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Mを標準形状にした場合の内側部分の形状に対応する形状の保持部41を備えている。このため、本実施例の記録装置1は、このような被記録媒体Mに記録を行う場合に特に有効である。
[実施例7](図9)
次に、実施例7の記録装置1について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図9は、実施例7の記録装置1の要部である記録部44を表す概略図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
なお、本実施例の記録装置1は、記録部44における記録ヘッド6のノズル近傍に電極部42を備えること以外は実施例1の記録装置1と同様の構成である。
本実施例の記録装置1では、電荷を有するインクを使用可能である。このため、電荷を有するインクを使用し、電極部42に電圧を印加することで、記録ヘッド6から吐出されるインクの吐出方向を変更(調整)可能である。具体的には、例えば、図9(A)で表されるように、被記録媒体Mの記録面が記録ヘッド6から吐出されるインク滴43の吐出方向に対して略垂直状態である場合は、電極部42に電圧を印加することなくそのままインク滴43を被記録媒体Mの記録面に着弾させることで略真円状のインクドットを形成することができる。一方、図9(B)で表されるように、被記録媒体Mの記録面が記録ヘッド6から吐出されるインク滴43の吐出方向に対して垂直状態でない場合は、電極部42に電圧を印加しインク滴43の吐出方向を調整して、被記録媒体Mの記録面に略垂直方向となるように着弾させることで略真円状のインクドットを形成することができる。こうして、様々な媒体の形状に対応した記録を行うことができる。
なお、本実施例の記録装置1は電荷を有するインクを使用することによってインクの吐出方向(着弾方向)を調整可能な構成であるが、電荷を有していないインクを帯電させる帯電部を設けて記録ヘッド6から吐出されるインクに電荷を付与させる構成としてもよい。
[記録方法の実施例](図10)
次に、実施例1の記録装置1を用いた記録方法の実施例について説明する。
図10は、本実施例の記録方法のフローチャートである。
最初に、ステップS110の情報入力工程で、ユーザーは、被記録媒体Mの標準形状、記録画像情報、記録密度、記録速度、使用インク等の各種記録情報を、教示部21を用いて入力する。
次に、ステップS120の被記録媒体保持工程で、ユーザーは、被記録媒体Mを保持部10に保持させる。具体的には、被記録媒体Mを2つの把持部11で把持させることで被記録媒体Mを保持部10に保持させる。
次に、ステップS130の形状調整工程で、把持部11を回転方向R3に回転させること及び軸部14を回転軸として回転方向R4に回転させることにより、遠心力を利用して被記録媒体Mの形状を標準形状に近い形状に調整する。なお、本ステップは省略することも可能である。本ステップを省略する場合には、本ステップに伴う被記録媒体Mの形状調整機能の使用を省略する代わりに、後のステップS160における記録工程における記録条件を調整することでその機能を補完する。
なお、本ステップにより被記録媒体Mは、標準形状の状態で保持されることになると言える。
次に、ステップS140の形状認識工程で、センサー9により、保持部10に保持された被記録媒体Mの実形状を認識する。なお、本ステップは省略することも可能である。本ステップを省略する場合には、本ステップに伴う形状認識機能の使用を省略し、さらに次のステップS150の補正値演算工程における補正値の演算を省略する代わりに、ステップS110の情報入力工程でユーザーが入力した標準形状に基づいて後のステップS160における記録工程で記録することでその機能を補完する。
次に、ステップS150の補正値演算工程で、制御部18によって、ステップS110の情報入力工程でユーザーが入力した標準形状と、ステップS140の形状認識工程でセンサー9が認識した被記録媒体Mの実形状と、に基づいて補正値を演算する。
なお、本ステップにおいては、補正値の演算のほかに、制御部18によって、適切な記録条件(インクの吐出間隔、インクの液滴径、インクの吐出速度、インクの被記録媒体Mに対する着弾角度、被記録媒体Mの記録ヘッド6に対する姿勢や位置など)も設定する。
次に、ステップS160の記録工程で、ステップS150の補正値演算工程で演算された補正値と設定された記録条件に基づいて、記録ヘッド6から所望のインクを吐出して記録を行う。なお、本実施例においては、下地層、画像形成層、オーバーコート層の順に記録を行うが、下地層及びオーバーコート層の少なくとも一方を省略してもよい。
また、ステップS160の記録工程の終了後又はステップS160の記録工程と共に、ステップS170の乾燥工程で、ヒーター19により、被記録媒体Mに吐出されたインクの乾燥を行う。なお、本ステップは省略することも可能である。本ステップを省略する場合には、本ステップに伴う乾燥機能の使用を省略し、制御部18によって設定される記録条件を調整して、例えば、記録ヘッド6から吐出されるインクの径が小さい記録モードで記録するように制御したり、インクの自然乾燥がし易いように記録速度の遅い記録モードで記録するように制御したりすることでその機能を補完する。
そして、ステップS180の記録終了判断工程において、記録データに基づく記録が終了したかどうかを判断し、記録が終了していないと判断した場合にはステップS160の記録工程に戻り、記録が終了したと判断した場合には本実施例の記録方法を終了する。
本実施例の記録方法によれば、被記録媒体Mの形状を安定させ、その状態を保持して記録するので、被記録媒体Mの形状が安定しないことに伴う記録画像の品質の低下を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることは言うまでもない。
以上、本発明について具体的な実施例に基づいて詳述した。ここで、本発明について、もう一度まとめて説明する。
本発明の第1の態様の記録装置1は、媒体Mの標準形状を入力する入力部20と、媒体Mの実形状を認識する形状認識部9と、前記標準形状と前記実形状とに基づいて補正値を演算する演算部18と、媒体Mに液体を吐出する吐出部6を有する記録部44と、を備え、前記補正値に基づいて記録条件を調整することを特徴とする。
ここで、「標準形状」とは、記録装置1が媒体Mに記録する際における該媒体Mの想定される形状を意味し、特にその形状に限定はない。
本態様によれば、前記標準形状と前記実形状とに基づいて補正値を演算し、前記補正値に基づいて記録条件を調整する。このため、様々な標準形状を想定しておくことで様々な媒体に対応して補正値を演算することが可能になり、該補正値に基づいて記録条件を調整して様々な媒体の形状に対応した記録を行うことができる。
本発明の第2の態様の記録装置1は、前記第1の態様において、形状認識部9は、媒体Mに前記液体を吐出する際の前記実形状を認識することを特徴とする。
本態様によれば、形状認識部9は媒体Mに前記液体を吐出する際の前記実形状を認識する。すなわち、記録を実行する際の媒体形状に基づいて補正値を演算することになるので、高い精度で様々な媒体Mの形状に対応した記録を行うことができる。
本発明の第3の態様の記録装置1は、前記第1又は第2の態様において、前記記録条件の調整は、前記液体の吐出間隔、前記液体の液滴径、前記液体の吐出速度及び前記液体の媒体Mに対する着弾角度の少なくとも1つの調整であることを特徴とする。
本態様によれば、前記液体の吐出間隔、前記液体の液滴径、前記液体の吐出速度及び前記液体の媒体Mに対する着弾角度の少なくとも1つ、すなわち、吐出条件の調整(液滴制御)により、様々な媒体Mの形状に対応した記録を行うことができる。
本発明の第4の態様の記録装置1は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、媒体Mを保持する保持部10を備え、保持部10は、媒体Mを吐出部6に対する姿勢及び位置の少なくとも一方を変更可能に保持し、前記記録条件の調整は、保持部10における媒体Mの吐出部6に対する姿勢及び位置の少なくとも一方の調整であることを特徴とする。
本態様によれば、保持部10における媒体Mの吐出部6に対する姿勢及び位置の少なくとも一方の調整、すなわち、媒体Mの保持条件の調整により、様々な媒体Mの形状に対応した記録を行うことができる。
本発明の第5の態様の記録装置1は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、媒体Mを保持する保持部10を備え、記録部44は、吐出部6における保持部10に対する姿勢及び位置の少なくとも一方を変更可能な吐出部移動機構28を有し、前記記録条件の調整は、吐出部移動機構28における吐出部6の保持部10に対する姿勢及び位置の少なくとも一方の調整であることを特徴とする。
本態様によれば、吐出部6の保持部10に対する姿勢及び位置の少なくとも一方の調整、すなわち、媒体Mに対する吐出部6の位置の調整により、様々な媒体Mの形状に対応した記録を行うことができる。
本発明の第6の態様の記録装置1は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、吐出部6から吐出される前記液体は、電荷を有し、記録部44は、電荷を有する前記液体の吐出方向を変更可能な電極部42を備え、前記記録条件の調整は、電極部42による前記液体の吐出方向の調整であることを特徴とする。
本態様によれば、電極部42によって前記液体の吐出方向を調整することにより、様々な媒体の形状に対応した記録を行うことができる。
本発明の第7の態様の記録装置1は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、媒体Mは、立体形状であることを特徴とする。
立体形状の媒体Mに対応した記録を行うことはシート状の媒体Mに対応した記録を行うことよりも困難であるが、本態様によれば、媒体Mが立体形状であっても、その形状に対応した記録を行うことができる。
1 記録装置、2 キャリッジ、3 キャリッジ支持軸、
4 キャリッジ支持軸支持部、5 キャリッジ支持軸移動機構、
6 記録ヘッド(吐出部)、7 記録ヘッド支持部、8 回転軸、
9 センサー(形状認識部)、10 保持部、11 把持部(形状調整部)、
12 支柱、13 回転板、14 軸部、15 基体部、16 先端部、
17 空洞部、18 制御部(演算部)、19 ヒーター(乾燥部)、20 教示部、
21 CPU、22 システムバス、23 ROM、24 RAM、
25 ヘッド駆動部、26 ヒーター駆動部、27 モーター駆動部、
28 キャリッジ駆動モーター(吐出部移動機構)、29 保持部駆動モーター、
30 入出力部、31 セット部、32 孔部、33 形状調整部、34 管部、
35 蓋部、36 補強部、37 マチ部、38 管部、39 把持部、
40 平面部材、41 保持部、42 電極部、43 インク滴、44 記録部、
M 被記録媒体

Claims (7)

  1. 媒体の標準形状を入力する入力部と、
    前記媒体の実形状を認識する形状認識部と、
    前記標準形状と前記実形状とに基づいて補正値を演算する演算部と、
    前記媒体に液体を吐出する吐出部を有する記録部と、を備え、
    前記補正値に基づいて記録条件を調整することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記形状認識部は、前記媒体に前記液体を吐出する際の前記実形状を認識することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記記録条件の調整は、前記液体の吐出間隔、前記液体の液滴径、前記液体の吐出速度及び前記液体の前記媒体に対する着弾角度の少なくとも1つの調整であることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体を保持する保持部を備え、
    前記保持部は、前記媒体を前記吐出部に対する姿勢及び位置の少なくとも一方を変更可能に保持し、
    前記記録条件の調整は、前記保持部における前記媒体の前記吐出部に対する姿勢及び位置の少なくとも一方の調整であることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体を保持する保持部を備え、
    前記記録部は、前記吐出部における前記保持部に対する姿勢及び位置の少なくとも一方を変更可能な吐出部移動機構を有し、
    前記記録条件の調整は、前記吐出部移動機構における前記吐出部の前記保持部に対する姿勢及び位置の少なくとも一方の調整であることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記吐出部から吐出される前記液体は、電荷を有し、
    前記記録部は、電荷を有する前記液体の吐出方向を変更可能な電極部を備え、
    前記記録条件の調整は、前記電極部による前記液体の吐出方向の調整であることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体は、立体形状であることを特徴とする記録装置。
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