JP2016015269A - 密閉型電池 - Google Patents

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Kenta Kogo
憲太 向後
敦 畠山
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敦 畠山
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Abstract

【課題】外装缶の開口の周縁部に蓋板が溶接によって接合された電池ケースを有する密閉型電池において、外装缶と蓋板とを溶接する際に生じた熱が外装缶を介して電極体に伝わって該電極体が損傷を受けるのを防止可能な構成を得る。【解決手段】密閉型電池は、電極体(30)と、該電極体(30)を収容可能なように開口(11a)を有する箱状に形成された外装缶(11)と、該開口(11a)を覆った状態で該開口(11a)の周縁部と溶接される蓋板とを有する電池ケースと、電極体(30)と外装缶(11)との間に配置されたスペーサ(40)とを備える。スペーサ(40)は、電極体(30)と外装缶(11)との間隔が、該外装缶(11)と蓋板との溶接時に生じた熱によって電極体(30)が損傷を受けるような所定距離内である部分に配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、外装缶の開口の周縁部に蓋板が溶接によって接合された電池ケースを有する密閉型電池に関する。
従来より、外装缶の開口の周縁部に蓋板が溶接によって接合された電池ケースを有する密閉型電池が知られている。このような密閉型電池では、例えば特許文献1に開示されるように、電池缶(外装缶)の開口に対して電池蓋(蓋板)を配置した状態で、電池缶の開口の周縁部と電池蓋の外周縁部とを溶接することにより、電池ケースが得られる。
なお、電池缶(外装缶)の開口の周縁部と電池蓋(蓋板)の外周縁部との溶接は、特許文献1に開示されているように、一般的にはレーザー溶接によって行われる。電池缶(外装缶)の開口の周縁部と電池蓋(蓋板)の外周縁部との合わせ部分にレーザー光を照射すると、該開口の周縁部及び電池蓋(蓋板)の外周縁部は、レーザー光の熱によって溶融した後、冷却されることにより接合される。
特開2003−31186号公報
ところで、上述のように外装缶の開口の周縁部と蓋板とを溶接する場合、溶接時に生じた熱が外装缶を介して電極体に伝わる可能性がある。特に、電極体と外装缶との隙間が小さい部分では、該外装缶から電極体に熱が伝わって、該電極体が損傷を受ける可能性がある。
本発明の目的は、外装缶の開口の周縁部に蓋板が溶接によって接合された電池ケースを有する密閉型電池において、外装缶と蓋板とを溶接する際に生じた熱が外装缶を介して電極体に伝わって該電極体が損傷を受けるのを防止可能な構成を得ることにある。
本発明の一実施形態に係る密閉型電池は、電極体と、前記電極体を収容可能なように開口を有する箱状に形成された外装缶と、該外装缶の開口を覆った状態で該開口の周縁部と溶接される蓋板とを有する電池ケースと、前記電極体と前記外装缶との間に配置された伝熱抑制部材とを備える。前記伝熱抑制部材は、前記電極体と前記外装缶との間隔が、該外装缶と前記蓋板との溶接の際に生じた熱によって前記電極体が損傷を受けるような所定距離内である部分に配置される(第1の構成)。
上述のように、電極体と外装缶との間隔が、外装缶の開口の周縁部と蓋板との溶接時に生じた熱によって電極体が損傷を受けるような所定距離内である部分に、伝熱抑制部材を配置することで、溶接時の熱が外装缶を介して電極体へ伝わるのを効率良く抑制することができる。したがって、外装缶の開口の周縁部と蓋板とを溶接する際に生じた熱によって、電極体が損傷を受けるのを防止できる。
前記第1の構成において、前記伝熱抑制部材は、前記外装缶と前記蓋板との溶接部分に対応して配置される(第2の構成)。このように、外装缶と蓋板との溶接部分に対応して伝熱抑制部材を配置することで、溶接時に高温になりやすい部分に伝熱抑制部材を配置することができる。したがって、外装缶と蓋板との溶接の際に生じた熱が外装缶を介して電極体に伝わるのをより効果的に抑制することができる。
前記第1または第2の構成において、前記伝熱抑制部材は、前記電極体を挟み込むための一対の取付部を有する(第3の構成)。このように、一対の取付部によって電極体を挟み込むことで、該電極体に伝熱抑制部材を容易に取り付けることができるとともに、該電極体に伝熱抑制部材を取り付けた状態で外装缶内に容易に配置することができる。これにより、密閉型電池を組み立てる際に、電極体及び伝熱抑制部材を外装缶内に容易に配置することができる。また、外装缶内で伝熱抑制部材が移動するのを防止できる。
前記第1から第3の構成のうちいずれか一つの構成において、前記電極体には、該電極体を電池外部と電気的に接続するための接続端子が設けられている。前記伝熱抑制部材は、前記電極体と前記外装缶との隙間のうち、前記接続端子が配置されている部分以外に配置される(第4の構成)。
これにより、電極体と外装缶との間で且つ接続端子と干渉しない位置に伝熱抑制部材を配置することができる。よって、外装缶内に電極体及び伝熱抑制部材をよりコンパクトに配置することができる。
前記第1から第4の構成のうちいずれか一つの構成において、前記伝熱抑制部材は、前記電極体と前記外装缶との間に配置された状態で前記電極体及び前記外装缶の少なくとも一方側に向かって突出する凸部を有する(第5の構成)。
このように、伝熱抑制部材に、該伝熱抑制部材が電極体と外装缶との間に配置された状態で該電極体及び外装缶の少なくとも一方側に向かって突出する凸部を設けることにより、該凸部が電極体及び外装缶の少なくとも一方に点接触する。これにより、伝熱抑制部材と電極体及び外装缶の少なくとも一方とを点接触させることができ、外装缶と蓋板との溶接時に生じた熱が外装缶を介して電極体に伝わるのを効率良く抑制することができる。したがって、外装缶と蓋板との溶接時に生じた熱によって電極体が損傷を受けるのをより確実に防止することができる。
前記第5の構成において、前記凸部は、前記伝熱抑制部材が前記電極体と前記外装缶との間に配置された状態で前記外装缶の内面側に向かって突出するように前記伝熱抑制部材に設けられている(第6の構成)。
これにより、密閉型電池を組み立てる際に、伝熱抑制部材を電極体に装着した状態で、外装缶内に容易に配置することができる。すなわち、伝熱抑制部材を電極体と外装缶との間に配置した状態で外装缶の内面側に向かって突出するように、伝熱抑制部材に凸部を設けることにより、密閉型電池を組み立てる際の伝熱抑制部材と外装缶の内面との摩擦抵抗を小さくすることができ、電極体及び伝熱抑制部材を外装缶内に容易に配置することができる。
しかも、伝熱抑制部材と外装缶の内面との接触面積を小さくすることができるため、該外装缶と蓋板とを溶接する際に生じた熱が該外装缶を介して伝熱抑制部材に伝わりにくくなる。これにより、伝熱抑制部材が熱的な損傷を受けにくくなるとともに、電極体の損傷もより確実に防止することができる。
前記第1から第6の構成のうちいずれか一つの構成において、前記伝熱抑制部材は、一体形成されている(第7の構成)。このように伝熱抑制部材を一体形成することにより、該伝熱抑制部材を容易に形成できるとともに、密閉型電池を組み立てる際に、電極体に伝熱抑制部材を取り付けた状態で外装缶内に容易に配置することができる。
本発明の一実施形態に係る密閉型電池によれば、電極体と外装缶との間隔が、該外装缶と蓋板との溶接時に生じた熱によって電極体が損傷を受けるような所定距離内である部分に、伝熱抑制部材を配置する。これにより、外装缶と蓋板との溶接時に生じた熱が外装缶を介して電極体に伝わって該電極体が損傷を受けるのを防止できる。
図1は、実施形態1に係る密閉型電池の概略構成を示す斜視図である。 図2は、密閉型電池の蓋板の一部を切り欠いて該密閉型電池の内部構造を示す斜視図である。 図3は、図1におけるIII−III線断面図である。 図4は、図1におけるIV−IV線断面図である。 図5は、蓋板を外した状態の密閉型電池の缶底側を、外装缶の開口側から見た図である。 図6は、スペーサの概略構成を示す斜視図である。 図7は、図2におけるVII−VII線断面において、外装缶と蓋板とをレーザー光を用いて溶接する様子を模式的に示す図である。 図8は、実施形態2に係る密閉型電池のスペーサの概略構成を示す図5相当図である。 図9は、実施形態3に係る密閉型電池の概略構成を示す図1相当図である。 図10は、蓋板を外した状態の密閉型電池を外装缶の開口側から見た図である。 図11は、実施形態4に係る密閉型電池のスペーサの概略構成を示す図5相当図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
<実施形態1>
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る密閉型電池1の概略構成を示す斜視図である。この密閉型電池1は、直方体状の電池ケース10と、該電池ケース10内に封入される電極体30(図2参照)及び非水電解液(図示省略。以下、電解液という)とを備える。密閉型電池1は、例えば携帯端末などの電子機器の電源として用いられる二次電池である。
電池ケース10は、対向する一対の面が他の面に比べて幅広に形成されている。すなわち、電池ケース10は、厚み方向(図1及び図2における奥行き方向)の寸法に比べて幅方向(図1及び図2における左右方向)及び高さ方向(図1及び図2における上下方向)の各寸法が大きい扁平形状に形成されている。よって、電池ケース10は、高さ方向に延びる側面のうち、対向する一対の側面(一対の面)が他の側面よりも幅広である。なお、本実施形態の電池ケース10は、高さ方向の寸法が幅方向の寸法よりも大きい。
電池ケース10は、図2に示すように、前記一対の幅広の側面のうち一方の面が開口した箱状の外装缶11と、外装缶11の後述する開口11aを覆う平板状の蓋板12とを備える。
外装缶11には、電池ケース10における前記一対の幅広の側面のうち一方の側面に、開口11aが形成されている。蓋板12は、開口11aを覆って電池ケース10の前記一方の側面を構成するように、外装缶11に固定される。外装缶11及び蓋板12は、詳しくは後述するが、蓋板12の外周縁部12aが外装缶11の開口11aの周縁部11fに例えばシーム溶接によって接合されている。電池ケース10における前記一対の幅広の側面のうち他方の側面は、外装缶11の一つの面によって構成される。なお、図1において、電池ケース10における前記一対の幅広の側面のうち他方の側面(以下、外装缶11の幅広面という)を、符号11bで示す。
図1に示すように、電池ケース10の長手方向(図1における上下方向)の端面のうち、該電池ケース10の下側に位置する端面が、電池ケース10の底面10aである。また、電池ケース10の幅方向(図1における左右方向)の端面は、それぞれ、電池ケース10の側面10bである。これらの底面10a及び側面10bは、それぞれ、外装缶11の側面によって構成される。
図1に示すように、外装缶11の幅広面11bには、密閉型電池1の高さ方向の一方に、端子取付面11cが設けられている。この端子取付面11cは、図3及び図4にも示すように、幅広面11bの他の部分に比べて開口11aにより近い位置に位置づけられるように、段状に形成されている。詳しくは、端子取付面11cは、後述する各端子を配置した状態で、それらの端子が幅広面11bの他の部分よりも密閉型電池1の厚み方向に突出しないように、該幅広面11bの他の部分に比べて外装缶11の開口11a側にオフセットしている。よって、端子取付面11cにおける外装缶11の厚みは、幅広面11bの他の部分における外装缶11の厚みよりも小さい。なお、幅広面11bにおける前記他の部分は、電極体30を覆っている(図4参照)。
図1に示すように、端子取付面11cには、正極端子21及び負極端子22が配置されている。詳しくは後述するが、正極端子21は、電池ケース10に電気的に接続されている。一方、負極端子22は、後述するように、押さえ板25及び負極リードタブ28を介して電極体30の負極電極に電気的に接続されている(図3参照)。また、後述するように、負極端子22は、絶縁体24及び絶縁板26によって、電池ケース10に対して電気的に絶縁されている(図3参照)。
正極端子21は、図1に示すように、端子取付面11cを正面に見て、該端子取付面11cの左側に配置されている。負極端子22は、端子取付面11cを正面に見て、該端子取付面11cの右側に配置されている。すなわち、正極端子21及び負極端子22は、端子取付面11cに左右に並んで配置されている。
端子取付面11c上には、負極端子22を囲むように絶縁体23が配置されている。このように絶縁体23を設けることにより、負極端子22と正極端子21との間、及び、負極端子22と外装缶11との間で、それぞれ短絡が生じるのを防止することができる。
正極端子21及び負極端子22を含む、密閉型電池1の内部構造を、図3及び図4を用いて以下で詳細に説明する。図3は、図1におけるIII−III線断面図である。図4は、図1におけるIV−IV線断面図である。
図3に示すように、正極端子21は、外装缶11の端子取付面11cに形成された貫通穴11dを塞ぐ栓部21aと、該栓部21aの基端側が接続された平板部21bとを有する。栓部21aは、平板部21bを平面で見て、該平板部21bの中央部分に形成されている。これにより、正極端子21は、図3に示すように、全体として断面T字状に形成されている。
正極端子21の平面部21bは、2枚の平板状の部材を重ね合わせた状態で圧接することにより形成される。すなわち、正極端子21は、いわゆるクラッド材によって構成される。平面部21bを構成する2枚の平板状の部材のうち、端子取付面11c側に位置する部材には、上述の栓部21aが一体形成されている。すなわち、正極端子21は、平板状の部材と断面T字状の部材とがそれらの平面同士で圧接された部材である。
なお、正極端子21において、栓部21aを有する部材を外装缶11と同様の材料(例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金)によって構成し、その上に配置される平板状の部材をリード線(図示省略)と同様の材料(例えばニッケルまたはニッケル合金)によって構成するのが好ましい。これにより、外装缶11との接合強度が高く、且つ、リード線との接合強度も高い正極端子21が得られる。したがって、正極端子21に対する外装缶11及びリード線の接合強度を向上することができる。
正極端子21は、栓部21aが外装缶11の端子取付面11cに形成された貫通穴11dに挿入された状態で固定される。すなわち、栓部21aが端子取付面11cの貫通穴11dに圧入された状態で、平板部21bの外周側が端子取付面11cに溶接によって接合される。
なお、外装缶11の端子取付面11cに形成された貫通穴11dは、電池ケース10内に電解液を注入するための注入口として機能する。上述のように、正極端子21の栓部21aによって貫通穴11dを塞ぐことにより、電池ケース10の内部から電解液が漏れ出るのを防止できる。
図2及び図3に示すように、外装缶11の内面には、一端側が電極体30の正極に接続された正極リードタブ27(接続端子)の他端側が接続されている。これにより、正極端子21は、外装缶11及び正極リードタブ27を介して電極体30の正極に電気的に接続されている。
負極端子22は、例えば銅からなる部材であり、平板状の平面部22aと、円柱状の軸部22bとを有する。軸部22bは、平面部22aを平面で見て、該平面部22aの中央部分に形成されている。これにより、負極端子22も、正極端子21と同様、全体として断面T字状に形成されている。なお、負極端子22において、軸部22bは、平面部22aと一体形成されている。
負極端子22の軸部22bは、円筒状の絶縁体24とともに、外装缶11の端子取付面11cに形成された貫通穴11eを貫通している。詳しくは、軸部22bは、絶縁体24内に挿入された状態で、該絶縁体24とともに、外装缶11の端子取付面11cの貫通穴11e内に挿入されている。また、軸部22bは、その先端側が押さえ板25を貫通した状態で潰されることにより、該押さえ板25に固定されている。
なお、押さえ板25と外装缶11の内面との間には、絶縁板26が配置されている。この絶縁板26は、負極端子22に電気的に接続された押さえ板25と、正極端子21に電気的に接続された外装缶11とを電気的に絶縁する。負極端子22の軸部22b及び円筒状の絶縁体24は、絶縁板26を貫通している。これにより、外装缶11の貫通穴11eは、その周縁部分が絶縁体24及び絶縁板26によって覆われる。よって、外装缶11と、負極端子22及び押さえ板25との間で短絡が生じるのを防止できる。
押さえ板25には、一端側が電極体30の負極電極に接続された負極リードタブ28(接続端子)の他端側が接続されている。これにより、負極端子22は、押さえ板25及び負極リードタブ28を介して電極体30の負極電極に電気的に接続されている。
電極体30は、それぞれシート状に形成された正極電極、負極電極及びセパレータを重ね合わせた状態で渦巻状に巻回することによって形成された巻回電極体である。なお、電極体30は、正極電極、負極電極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回した後、押しつぶして扁平状に形成される。
正極電極は、帯状の正極集電体の片面または両面に正極合剤層が形成されたものである。正極集電体は、例えば、アルミニウムまたはチタン等の箔、平織金網、エキスパンドメタル、ラス網、またはパンチングメタル等によって形成されている。
正極合剤層は、正極活物質と、導電助剤と、バインダとを混合して形成されている。正極活物質として、マンガン酸リチウム、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、酸化バナジウム、または酸化モリブデン等を用いることができる。導電助剤として、黒鉛、カーボンブラック、またはアセチレンブラック等を用いることができる。バインダとして、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)等を、単独または混合して用いることができる。
負極電極は、帯状の負極集電体の片面または両面に負極合剤層が形成されたものである。負極集電体は、例えば、銅、ニッケル、またはステンレス等の箔、平織金網、エキスパンドメタル、ラス網、またはパンチングメタル等によって形成されている。
負極合剤層は、負極活物質と、バインダとを混合して形成されている。負極活物質として、天然黒鉛、メソフェーズカーボン、または非晶質カーボン等を用いることができる。バインダとして、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびヒドロキシプロピルセルロース(HPC)等のセルロース、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリルゴム等のゴムバインダ、PTFE、ならびにPVDF等を、単独または混合して用いることができる。
セパレータは、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、またはポリフェニルサルフィド(PPS)等の、多孔性フィルムまたは不織布によって形成されている。
電解液は、有機溶媒にリチウム塩を溶解させた溶液である。有機溶媒として、ビニレンカーボネート(VC)、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、またはγ‐ブチロラクトン等を、単独でまたは2種類以上を混合して用いることができる。リチウム塩として、LiPF、LiBF、またはLiN(CFSO等を用いることができる。
なお、正極電極、負極電極、セパレータ及び電解液は、上述の構成に限らず、密閉型電池1を実現可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
(スペーサ)
図5は、蓋板12を外した状態の密閉型電池1の缶底側を、外装缶11の開口11a側から見た図である。図6は、スペーサ40の概略構成を示す斜視図である。
図4及び図5に示すように、電極体30と外装缶11の缶底側との間には、スペーサ40(伝熱抑制部材)が配置されている。より詳しくは、スペーサ40は、電極体30と電池ケース10の底面10aとの間、及び、電極体30と電池ケース10の側面10bとの間に、それぞれ挟み込まれるように配置されている。
スペーサ40は、概略U字状に形成されている。具体的には、図5及び図6に示すように、スペーサ40は、電極体30の底面部に対応して幅方向に延びる底部41と、該底部41の長手方向両端部から該底部41の厚み方向の一方に向かって延びる一対の側壁部42(取付部)とを有する。底部41は、電極体30と電池ケース10の底面10aとの間に位置づけられる。側壁部42は、電極体30と電池ケース10の側面10bとの間に位置づけられる。これにより、スペーサ40によって、電極体30と電池ケース10の底面10a及び側面10bとの間にそれぞれ所定間隔の隙間が形成される。
スペーサ40の底部41及び側壁部42は、それぞれ、平板状に形成されている。側壁部42は、底部41の長手方向の両端部から該底部41の厚み方向の一方に突出するように、底部41と一体形成されている。なお、側壁部42は、電極体30の側面の一部のみを覆うような長さを有する。側壁部42をこのような長さにすることで、電池ケース10内に充填される電解液の量がスペーサ40によって大きく減少するのを防止できる。
スペーサ40が以上のような構成を有するため、該スペーサ40によって電極体30を挟み込むことができる。すなわち、スペーサ40の一対の側壁部42が電極体30を幅方向に挟み込むことにより、該スペーサ40が電極体30に対して容易に取り付けられる。
これにより、密閉型電池1を組み立てる際に、スペーサ40を電極体30に取り付けた状態で外装缶11に配置することができる。よって、外装缶11に対してスペーサ40及び電極体30を容易に配置することができる。しかも、上述のような構成を有するスペーサ40を電極体30に取り付けることにより、外装缶11内でスペーサ40が移動するのを防止できる。
また、スペーサ40において、底部41及び側壁部42が一体形成されているため、スペーサ40を容易に製造できるとともに、スペーサ40を電極体30に対して容易に配置することができる。
底部41は、スペーサ40が電極体30と外装缶11との間に配置された状態で外装缶11の内面側に位置する面(以下、底部41の下面という)に、複数の突出部41a(凸部)を有する。すなわち、突出部41aは、スペーサ40が電極体30と外装缶11との間に配置された状態で、外装缶11の内面側に向かって突出するように底部41に設けられている。これらの突出部41aは、底部41の長手方向の中央部及び両端部にそれぞれ設けられている。また、これらの突出部41aは、半球状に形成されている。
側壁部42は、スペーサ40が電極体30と電池ケース10との間に配置された状態で外装缶11の内面側に位置する面(以下、側壁部42の外面という)に、側壁部42の延伸方向に延びる突条部42a(凸部)を有する。突条部42aは、外装缶11の内面側に向かって突出するように断面半円状に形成されている。なお、底部41の長手方向両端部に位置する突出部41aは、側壁部42に設けられた突条部42aの端部によって構成される。
上述のように、スペーサ40の底部41に半球状の突出部41aを設けるとともに、側壁部42に断面半円状の突条部42aを設けることにより、密閉型電池1を組み立てる際に、電極体30にスペーサ40を装着した状態で外装缶11内に容易に配置することができる。すなわち、突出部41a及び突条部42aは、先端部分に、スペーサ40を電極体30に装着した状態で該電極体30の厚み方向に湾曲した曲面を有する。これにより、スペーサ40を電極体30に装着すれば、該スペーサ40の突出部41a及び突条部42aが外装缶11の内面に接触しても摩擦抵抗が小さいため、スペーサ40及び電極体30を外装缶11内に容易に配置することができる。
スペーサ40は、伝熱を抑制する材料によって構成される。例えば、スペーサ40は、ポリプロピレン等によって構成される。これにより、スペーサ40は、外装缶11から電極体30に熱が伝わるのを抑制できる。
上述のような構成を有するスペーサ40を、電極体30と外装缶11との間に配置することで、外装缶11と蓋板12とを溶接する際に生じた熱が外装缶11を介して電極体30に伝わるのを防止できる。すなわち、後述するように、外装缶11の開口11aの周縁部11fと蓋板12の外周縁部12aとを溶接する際に、溶接時に生じた熱が外装缶11から電極体30に伝わる可能性がある。しかしながら、電極体30と外装缶11との間にスペーサ40を配置することにより、上述のような伝熱を該スペーサ40によって抑制することができる。
ここで、上述のような構成を有する密閉型電池1における外装缶11と蓋板12との接合構造について、図7を用いて説明する。図7は、外装缶11と蓋板12とをレーザー光を用いて溶接する様子を模式的に示す図である。なお、図7以外の各図では、外装缶11と蓋板12との溶接部の記載を省略している。また、図7では、密閉型電池1の底部側のみを図示しているが、実際には、外装缶11の開口11aの周縁部11fと蓋板12の外周縁部12aとが全周に亘って溶接されている。
蓋板12及び外装缶11を、図7に示すように、レーザー光を用いて部分的に溶融させることにより、蓋板12と外装缶11とを接合する。詳しくは、蓋板12の外周縁部12aと外装缶11の開口11aの周縁部11fとの境界部分にレーザー光を照射する(白抜き矢印参照)。これにより、当該境界部分に溶融部分が形成され、蓋板12の溶融部分及び外装缶11の溶融部分が冷えて固まることにより、溶接部13が形成される。
このように蓋板12と外装缶11とを溶接する際には、図7に実線矢印で示すように、溶接時に生じた熱が外装缶11の底面11aを介して電極体30に伝わる可能性がある。これに対し、外装缶11と電極体30との間に、上述のような構成を有するスペーサ40を配置することにより、蓋板12と外装缶11との溶接時に生じた熱が外装缶11から電極体30に伝わるのをスペーサ40によって抑制できる。
しかも、スペーサ40の底部41の下面に突出部41aを設けるとともに、側壁部42の外面に突条部42aを設けることにより、スペーサ40と外装缶11との接触面積を小さくすることができる。これにより、外装缶11と蓋板12との溶接時に生じた熱が該外装缶11を介してスペーサ40に伝わるのをより確実に抑制することができる。したがって、外装缶11と蓋板12との溶接時に生じた熱によって、スペーサ40が損傷を受けるのを防止できるとともに、電極体30が損傷を受けるのをより確実に防止できる。
なお、本実施形態では、密閉型電池1の底部側にスペーサ40を配置しているが、この限りではなく、電極体30と外装缶11との間隔が、蓋板12と外装缶11との溶接時に生じた熱によって電極体30が損傷を受けるような所定距離内である部分にスペーサ40を配置すればよい。これにより、外装缶11と蓋板12とを溶接する際に生じた熱が外装缶11を介して電極体30に伝わるのを防止できる。
ただし、スペーサ40は、外装缶11と蓋板12との溶接部分に対応して配置するのが好ましい。このように、外装缶11と蓋板12との溶接部分に対応してスペーサ40を配置することで、溶接時により高温になりやすい部分にスペーサ40を効率良く配置することができる。
また、本実施形態では、電極体30と外装缶11との隙間の一部にスペーサ40を配置しているが、隙間全周にスペーサを設けてもよい。ただし、スペーサと正極リードタブ27及び負極リードタブ28との干渉を考慮して、スペーサは、正極リードタブ27及び負極リードタブ28が位置していない部分に設けるのが好ましい。これにより、電池ケース10内に電極体30及び外装缶11等の構成部品をコンパクトに配置することができる。
<実施形態2>
図8は、本発明の実施形態2に係る密閉型電池のスペーサ140の構成を示す図である。この実施形態では、スペーサが密閉型電池の幅方向に2つに分かれている点で、実施形態1の構成とは異なる。以下の説明において、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
図8に示すように、スペーサ140(伝熱抑制部材)は、電極体30と外装缶11との間に、該電極体30の幅方向に並んで配置されている。すなわち、実施形態1の構成とは異なり、スペーサが電極体30の幅方向に2つに分かれている。2つのスペーサ140は、同じ構成を有するため、以下では、一方のスペーサ140のみについて説明する。
スペーサ140は、電極体30の幅方向に延びる平板状の底部141と、該底部141の長手方向の一方の端部から該底部141の厚み方向に延びる側壁部142とを有する。底部141及び側壁部142は、一体形成されている。なお、スペーサ140は、実施形態1のスペーサ40と同様、例えばポリプロピレン等の伝熱を抑制する材料によって構成される。
底部141は、電極体30の幅寸法に対して、略半分の長さを有する。スペーサ140を電極体30と外装缶11との間に配置した状態で底部141の外装缶11側に位置する面には、2つの突出部141aが形成されている。突出部141aの一方は、底部141において、側壁部142とは反対側の端部に設けられている。突出部141aの他方は、該側壁部142が位置する端部に設けられている。側壁部142の外面には、断面半円状の突条部142aが形成されている。なお、突出部141a及び突条部142aは、それぞれ、実施形態1の突出部41a及び突条部42aと同様の構成を有するため、詳しい説明を省略する。
以上のように、スペーサ140の長さを電極体30の幅寸法の半分にして、電極体30と外装缶11との間に2つ並んで配置可能な構成にすることで、例えば電極体30の幅方向の一方側と外装缶11との間隔が狭い場合に、当該部分のみにスペーサ140を配置することが可能になる。したがって、電極体30と外装缶11との間隔のばらつきに応じて、必要な部分のみにスペーサ140を配置することが可能になる。
なお、本実施形態では、2つのスペーサ140を組み合わせているが、この限りではなく、3つ以上のスペーサを組み合わせても良い。
<実施形態3>
図9は、本発明の実施形態3に係る密閉型電池201の概略構成を示す図である。図10は、蓋板を外して外装缶211の開口211a側から密閉型電池201の内部を見た図である。この実施形態の密閉型電池201は、負極端子222のみを配置可能な狭い幅寸法を有する点で実施形態1の密閉型電池1の構成とは異なる。以下の説明において、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
密閉型電池201は、電池ケース210を構成する外装缶211及び図示しない蓋板を有する。電池ケース210は、負極端子222のみを配置可能な幅寸法を有し、実施形態1の密閉型電池1の電池ケース10に比べて幅が狭い。電池ケース210は、幅寸法が実施形態1に係る密閉型電池1の電池ケース10の幅寸法よりも小さく、端子取付面211cに負極端子222のみを配置可能な幅寸法を有する点を除いて、該電池ケース10と同様の構成を有するため、詳しい説明を省略する。
なお、図9において、符号210aは電池ケース210の底面であり、符号210bは電池ケース210の側面である。また、符号211bは幅広面であり、符号211cは端子取付面である。
電池ケース210の端子取付面211cには、負極端子222が配置されている。図10に示すように、負極端子222は、押さえ板225及び負極リードタブ228を介して電極体230の負極電極に電気的に接続されている。なお、負極端子222の取付構造は、実施形態1の密閉型電池1の負極端子22と同様なので、詳しい説明を省略する。図9において、符号223,224は、それぞれ絶縁体である。また、図10において、符号226は絶縁体である。
正極リードタブ227は、電極体230から負極リードタブ228とは反対側に延びるように設けられている。正極リードタブ227は、一方の端部が電極体30の正極電極に電気的に接続されているとともに、他方の端部が外装缶211の底部側に電気的に接続されている。これにより、外装缶211は、正極リードタブ227を介して電極体230の正極電極に電気的に接続されている。
電極体230は、実施形態1の電池ケース10よりも幅が狭い電池ケース210内に収納可能なように細長い形状に形成されている。
電極体230の長手方向の側面と電池ケース210の側面210bとの間には、スペーサ240(伝熱抑制部材)が配置されている。スペーサ240は、電極体230の側面を長手方向に挟み込むように略U字状に形成されている。具体的には、スペーサ240は、電極体230の長手方向に延びる本体部241と、該本体部241の両端部から該本体部241の厚み方向の一方に延びる一対の取付部242とを有する。本体部241及び取付部242は、一体形成されている。なお、スペーサ240は、実施形態1のスペーサ40と同様、例えばポリプロピレン等の伝熱を抑制する材料によって構成される。
図10に示すように、以上の構成を有するスペーサ240は、本体部241が電極体230の側面上に位置づけられた状態で一対の取付部242によって該電極体230を長手方向に挟み込むように、電極体230に対して配置される。これにより、密閉型電池201を組み立てる際に、電極体230に対してスペーサ240を取り付けた状態で外装缶211内に配置することができる。しかも、上述のようなスペーサ240の構成により、外装缶211内で該スペーサ240が電極体230に対して移動するのを防止できる。
以上の構成により、細長い形状の密閉型電池201において、電極体230と電池ケース210との間隔が狭い部分、すなわち電極体230の側面と電池ケース210の側面210bとの間に、スペーサ240を配置することができる。これにより、外装缶211と蓋板とを溶接する際に生じた熱が、該外装缶211を介して電極体230に伝わるのをスペーサ240によって抑制することができる。
したがって、細長い形状の密閉型電池201においても、外装缶211と蓋板との溶接時に生じた熱により、電極体230が損傷を受けるのを防止できる。
なお、特に図示しないが、本実施形態でも、実施形態1,2と同様、スペーサ240における外装缶211の内面側に位置する面に突出部を形成するのが好ましい。これにより、スペーサ240と外装缶211とを点接触させることができ、外装缶211と蓋板との溶接時に生じた熱がスペーサ240に伝わるのをより確実に防止できる。
<実施形態4>
図11は、本発明の実施形態4に係る密閉型電池のスペーサ340の概略構成を示す図である。この実施形態のスペーサ340は、板状の部材が蛇腹状に形成された構成を有する点で実施形態1に係る密閉型電池1のスペーサ30の構成とは異なる。以下の説明において、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
スペーサ340は、板状の部材を長手方向に交互に山折及び谷折することにより、蛇腹状に形成された部材である。スペーサ340は、蛇腹状に形成された状態で、電極体30の幅寸法と同等の長さを有する。なお、スペーサ340は、実施形態1のスペーサ40と同様、例えばポリプロピレン等の伝熱を抑制する材料によって構成される。
上述のような構成を有するスペーサ340は、電極体30と外装缶11との隙間が、該外装缶11及び蓋板の溶接時に生じた熱によって電極体30が損傷を受けるような隙間である部分に、配置される。図11の例では、スペーサ340は、電極体30と電池ケース10の底面10aとの間に配置される。
スペーサ340を電極体30と外装缶11との間に配置することで、該スペーサ340が電極体30及び外装缶11にそれぞれ線接触する。したがって、本実施形態の構成により、外装缶11と蓋板とを溶接する際に生じた熱がスペーサ340を介して電極体30に伝わるのをより確実に抑制できる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、スペーサ40,140,240,340を平板状の部材によって構成している。しかしながら、外装缶と蓋板との溶接時に生じた熱が該外装缶を介して電極体に伝わるのを抑制可能な構成であれば、スペーサはどのような構成であってもよい。例えば、スペーサは、一部が切り欠かれた形状であってもよいし、複数の部品によって構成されてもよい。
前記実施形態1から3では、スペーサ40,140,240は、側壁部42,142または取付部242を有する。しかしながら、これらの側壁部または取付部を設けない構成であってもよい。すなわち、スペーサは、一方向に延びる板状の部材であってもよい。
前記実施形態1から3では、スペーサ40,140における底部41,141の下面(外装缶11の内面側に位置する面)に突出部41a,141aが設けられている。しかしながら、スペーサ40,140の電極体30側に位置する面に突出部41a,141aを設けてもよい。同様に、実施形態1から3では、スペーサ40,140における側壁部42,142の外面(外装缶11の内面側に位置する面)に突条部42a,142aが設けられている。しかしながら、スペーサ40,140の電極体30側に位置する面に突条部42a,142aを設けてもよい。また、底部41,141の両面に突出部41a,141aを設けてもよいし、側壁部42,142の両面に突条部42a,142aを設けてもよい。
前記実施形態1から3では、スペーサ40,140には、底部41,141に突出部41a,141aが設けられているとともに、側壁部42,142に突条部42a,142aが設けられている。しかしながら、スペーサに突出部及び突条部の一方のみを設けてもよいし、いずれも設けなくてもよい。
前記各実施形態では、密閉型電池1,201の電池ケース10,210は、直方体である。しかしながら、電池ケースの形状は、他の形状であってもよい。
前記各実施形態では、密閉型電池1は二次電池である。しかしながら、密閉型電池は、一次電池であってもよい。
本発明は、外装缶の開口の周縁部に蓋板が溶接によって接合された電池ケースを有する密閉型電池に利用可能である。
1、201 密閉型電池
10、210 電池ケース
11、211 外装缶
11a、211a 開口
12 蓋板
21 正極端子(接続端子)
22、222 負極端子(接続端子)
27、227 正極リードタブ(接続端子)
28、228 負極リードタブ(接続端子)
30、230 電極体
40、140、240、340 スペーサ(伝熱抑制部材)
41、141 底部
41a、141a 突出部(凸部)
42 側壁部(取付部)
42a、142a 突条部(凸部)
142 側壁部
241 本体部
242 取付部

Claims (7)

  1. 電極体と、
    前記電極体を収容可能なように開口を有する箱状に形成された外装缶と、該外装缶の開口を覆った状態で該開口の周縁部と溶接される蓋板とを有する電池ケースと、
    前記電極体と前記外装缶との間に配置された伝熱抑制部材とを備え、
    前記伝熱抑制部材は、前記電極体と前記外装缶との間隔が、該外装缶と前記蓋板との溶接の際に生じた熱によって前記電極体が損傷を受けるような所定距離内である部分に配置される、密閉型電池。
  2. 請求項1に記載の密閉型電池において、
    前記伝熱抑制部材は、前記外装缶と前記蓋板との溶接部分に対応して配置される、密閉型電池。
  3. 請求項1または2に記載の密閉型電池において、
    前記伝熱抑制部材は、前記電極体を挟み込むための一対の取付部を有する、密閉型電池。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の密閉型電池において、
    前記電極体には、該電極体を電池外部と電気的に接続するための接続端子が設けられていて、
    前記伝熱抑制部材は、前記電極体と前記外装缶との隙間のうち、前記接続端子が配置されている部分以外に配置される、密閉型電池。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の密閉型電池において、
    前記伝熱抑制部材は、前記電極体と前記外装缶との間に配置された状態で前記電極体及び前記外装缶の少なくとも一方側に向かって突出する凸部を有する、密閉型電池。
  6. 請求項5に記載の密閉型電池において、
    前記凸部は、前記伝熱抑制部材が前記電極体と前記外装缶との間に配置された状態で前記外装缶の内面側に向かって突出するように前記伝熱抑制部材に設けられている、密閉型電池。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の密閉型電池において、
    前記伝熱抑制部材は、一体形成されている、密閉型電池。
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