JP2016013903A - エレベーターの診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベーターの制御に用いるコンピュータのCPUのデータ信号端子に係る故障について、迅速かつ確実な検出を図るエレベーターの診断装置を提供する。
【解決手段】エレベーターの診断装置において、互いに区別可能な第1のデータから第nのデータまでのn種類の排他的データを、定時間毎に順次かつ循環的に1種類ずつCPUデータ信号端子11から出力するCPU10と、CPUデータ信号端子11から出力されたデータが入力可能、かつ、高低2レベルの診断用信号を出力可能なCPLD70と、を備える。CPLD70は、前記排他的データが第1のデータから順に第nのデータが入力された場合に診断用信号のレベルを反転させ、CPU10は、CPLD70から出力される診断用信号のレベルが反転した回数を計数し、当該計数値に基づいてCPUデータ信号端子11の異常を診断する。
【選択図】図2

Description

この発明は、エレベーターの診断装置に関するものである。
近年におけるエレベーターは、コンピュータ制御されることが一般的である。このようなエレベーターの制御に用いるものも含むコンピュータにおいて、CPUと共通バスを介して接続される複数の入出力インターフェイス(モジュール)のうち、どのモジュールが故障しているのかを特定するため、順次にモジュールを共通バスから切り離して不良モジュールがどれなのかを判定する方式が従来において知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−138647号公報
この特許文献1に示された従来技術においては、順次にモジュールを共通バスから切り離していき、その都度、最初に起動時エラーが出たモジュールをCPUから起動することができるか否かを確認することで、不良モジュールがどれなのかを判定する。
しかしながら、CPU内のデータバスの故障、例えば、CPUのデータ信号端子の短絡あるいはオープン故障等が発生している場合、最初に起動時エラーが出たモジュール以外の全てのモジュールを共通バスから切り離しても、最初に起動時エラーが出たモジュールをCPUから起動することができない。そして、このような場合には、特許文献1に記載されたものでは最初に起動時エラーが出たモジュールの故障であると誤判定してしまう。
また、他の方法により最初に起動時エラーが出たモジュールの故障でないことが判明したとしても、CPU内のデータバスの故障を判定するためには、共通バスに接続されている全モジュールについて判定を行った後でなければならず、CPU内のデータバスの故障の検出までに、多くの時間を要してしまう。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、エレベーターの制御に用いるコンピュータのCPUのデータ信号端子に係る故障について、迅速に検出することができ、検出漏れの発生を抑制することができるエレベーターの診断装置を得るものである。
この発明に係るエレベーターの診断装置においては、エレベーターの制御に係る演算処理を実行するために設けられ、データを入出力するためのデータ信号端子を有し、nを2以上の整数として互いに区別可能な第1のデータから第nのデータまでのn種類の排他的データを、予め定められた一定時間毎に順次かつ循環的に1種類ずつ前記データ信号端子から出力する中央処理装置と、前記データ信号端子から出力されたデータが入力可能に設けられ、高低2レベルの診断用信号を出力可能な診断用装置と、を備え、前記診断用装置は、前記排他的データが前記第1のデータから順に前記第nのデータまで入力された場合に、前記診断用信号のレベルを現在出力中のものから反転させて出力し、前記中央処理装置は、前記診断用装置から出力される前記診断用信号のレベルが反転した回数を計数し、当該計数値に基づいて前記データ信号端子の異常を診断する構成とする。
この発明に係るエレベーターの診断装置においては、エレベーターの制御に用いるコンピュータのCPUのデータ信号端子に係る故障について、迅速に検出することができ、検出漏れの発生を抑制することができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るエレベーターの診断装置のハードウエア構成を説明するためのブロック図である。 図1の要部を詳細に示す図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターの診断装置の動作を示すフロー図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図3は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベーターの診断装置のハードウエア構成を説明するためのブロック図、図2は図1の要部を詳細に示す図、図3はエレベーターの診断装置の動作を示すフロー図である。
図1に示すCPU10は、エレベーターの制御に係る演算処理を実行するために設けられた中央処理装置(Central Processing Unit)である。CPU10は、与えられた命令(命令の集合であるプログラムを含む)を実行して情報の演算又は加工を行う。CPU10は、データバス20(共通バス)に接続されている。
データバス20には、ROM30及びRAM40が接続されている。ROM30は、データ又はプログラムを不揮発的に格納する読み出し専用メモリ(Read Only Memory)である。RAM40は、データ又はプログラムを揮発的すなわち一時的に格納するための読み書き可能なランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)である。
また、CPU10は、ポートパス50にも接続されている。CPU10は、ポートパス50を介して外部とI/O信号60をやり取りすることができる。すなわち、I/O信号60は、CPU10と外との間で入出力(I/O:Input/Output)される各種の信号を表している。
ROM30には、以上のように構成されたハードウエアであるコンピュータをエレベーターの制御装置として動作させるためのプログラムが予め格納されている。そして、CPU10は、まず、ROM30又はCPU10に内蔵されたROM(図示せず)からプログラムを読み出してRAM40に実行可能な形式でプログラムを格納する。そして、CPU10は、このRAM40に格納されたプログラムを読み出しながら実行する。この際におけるCPU10とROM30及びRAM40との間でのデータのやり取りは、データバス20を介して行われる。
このようにして、ソフトウエアたるプログラムがコンピュータで実行されることにより、ソフトウエアとハードウエア資源とが協働した具体的手段によって、情報の演算又は加工を実現することで、エレベーター制御に必要な各種の機能を備えたエレベーターの制御装置が構築される。なお、図1においては、アドレスバス、コントロールバス及びエレベーターの各機器等との接続については図示を省略している。
データバス20には、さらに、CPLD70が接続されている。CPLDとは、Complex Programmable Logic Device、すなわち「内部ロジックをユーザーで自由にプログラム可能なデバイス」のことである。
このCPLD70及びCPU10の構成について、図2を参照しながら、詳しく説明する。CPU10は、CPUデータ信号端子11、CPU書込信号端子12、CPUチップセレクト信号端子13及びカウンタ入力端子14を備えている。また、CPLD70は、CPLDデータ信号端子71、CPLD書込信号端子72、CPLDチップセレクト信号端子73及びトグル信号出力端子74を備えている。
CPUデータ信号端子11は、データを入出力するためのものである。CPUデータ信号端子11は、ここでは、D0からD15までの16ピンである。1つのピンで1ビットのデータを扱うことができるため、D0からD15までで16ビットのデータを扱うことができる。これらD0からD15までのCPUデータ信号端子11のそれぞれは、データバス20に接続されている。
また、CPLDデータ信号端子71も、ここでは、D0からD15までの16ピンである。したがって、CPLD70のCPLDデータ信号端子71もD0からD15までで16ビットのデータを扱うことができる。これらD0からD15までのCPLDデータ信号端子71のそれぞれも、データバス20に接続されている。CPLD70は、これらのCPLDデータ信号端子71により、CPUデータ信号端子11から出力されたデータの入力を受けることが可能である。
CPU書込信号端子12(WRL)は制御信号端子の一種である。CPU書込信号端子12はデータバス20に接続されている。また、CPLD書込信号端子72(WRL)も同じく制御信号端子の一種であり、データバス20に接続されている。
CPUチップセレクト信号端子13(CS1)は、CPLD70を選択するためのチップセレクト信号を出力するための制御信号端子である。このCPUチップセレクト信号端子13は、CPLDチップセレクト信号端子73(CSL)に直接的に接続されている。
CPUデータ信号端子11及びCPLDデータ信号端子71のそれぞれは、プルアップされている。また、CPU書込信号端子12、CPUチップセレクト信号端子13、CPLD書込信号端子72及びCPLDチップセレクト信号端子73の各制御信号端子もプルアップされている。
CPU10は、互いに区別可能な第1のデータから第nのデータまでのn種類の排他的データを、予め定められた一定時間毎に順次かつ循環的に1種類ずつCPUデータ信号端子11から出力する。ここで、nは2以上の整数である。
この排他的データの出力の具体的な例として、まず、nを2とした例(第1の例)について説明する。この第1の例の場合、CPU10は、CPUデータ信号端子11(D0〜D15)から、第1のデータと第2のデータとを前記一定時間毎に交互に出力する。
第1のデータとしては具体的には例えば「55H」(末尾の「H」はヘックスデータすなわち16進数データであることを示す。以下において同じ)とする。また、この第1のデータと区別可能である第2のデータは例えば「AAH」とする。これらの第1のデータと第2のデータとは、互いに排他的な関係にある。
なお、CPU10のCPUデータ信号端子11から排他的データを出力する際、出力した排他的データの値をCPU10が備える任意のレジスタに格納しておくようにしてもよい。そして、次のデータ出力のタイミングで、当該レジスタに格納されている値を確認し、当該レジスタに格納されているものではない方の排他的データを出力することで、第1のデータと第2のデータとを交互に出力することができる。
次に、第2の例としてnを16とした例について説明する。この第2の例の場合、CPU10は、CPUデータ信号端子11(D0〜D15)から、第1のデータから第16のデータまでを前記一定時間毎に順次かつ循環的に、すなわちサイクリックに出力する。
具体的には、まず、CPU10は、D0に「1」をセットし、他のD1〜D15に「0」をセットしたものを第1のデータとし、この第1のデータをCPUデータ信号端子11から出力する。そして、前記一定時間の経過後に、CPU10は、D1に「1」をセットし、他のD0、D2〜D15に「0」をセットしたものを第2のデータとし、この第2のデータをCPUデータ信号端子11から出力する。
このようにして、nを1から16の整数として、D0〜D15のうちのD(n−1)に「1」をセットし、他のCPUデータ信号端子11に「0」をセットしたものを第nのデータとする。そして、D15に「1」をセットし、D0〜D14に「0」をセットしたものを第16のデータとして出力した後、前記一定時間が経過すれば、CPU10は、再び第1のデータをCPUデータ信号端子11から出力する。なお、このように前記一定時間毎に第1のデータから第16のデータまでのデータを1つずつ順次かつ循環的に出力する他に、第1のデータから第16のデータまでの16個のデータの順次の出力を、前記一定時間が一度経過する間に終えてしまうように出力することも考えられる。
ここで、第1の例と同様に、CPU10が排他的データを出力する際、出力した排他的データの値をCPU10が備える任意のレジスタに格納しておくようにしてもよい。そして、次のデータ出力のタイミングで、当該レジスタに格納されている値を確認し、当該レジスタに格納されている値から1ビットシフトさせたデータを出力することで、第1のデータから第16のデータまでをサイクリックに出力することができる。
すなわち、mを2から前記nまでの整数として、第mのデータは、第(m−1)のデータを1ビットシフトして得られるデータとすることで、CPUデータ信号端子11から出力する排他的データを、前回に出力した排他的データからビットシフトするだけ得ることができるため、簡潔単純であって、CPU10への負荷も小さい。
CPLD70は、前述した内部ロジックのプログラム機能を利用して、高低2レベルの診断用信号を出力可能な診断用装置として機能するように構成される。すなわち、CPLD70は、トグル信号出力端子74から、高低2レベルの診断用信号を出力することができる。そして、CPLD70は、CPLDデータ信号端子71に前記第1のデータから順に前記第nのデータが入力された場合に、トグル信号出力端子74から出力される診断用信号のレベル(高低)を現在出力中のものから反転させて出力する。
前述した第1の例の場合、第1のデータがCPLDデータ信号端子71に入力された後、第2のデータがCPLDデータ信号端子71に入力された場合に、CPLD70は、トグル信号出力端子74から出力される診断用信号のレベル(高低)を反転させる。すなわち、トグル信号出力端子74から現在出力されている診断用信号のレベルが高(High)であればレベルを低(Low)にし、逆に現在出力されている診断用信号のレベルが低(Low)であればレベルを高(High)にする。
また、前述した第2の例の場合、第1のデータから第16のデータが順にCPLDデータ信号端子71に入力された場合に、CPLD70は、トグル信号出力端子74から出力される診断用信号のレベル(高低)を反転させる。なお、このように、第1のデータから第16のデータ全てがCPLDデータ信号端子71に入力された場合に、トグル信号出力端子74から出力される診断用信号のレベル(高低)を反転させる他に、第1のデータから第16のデータのうちの1つのデータがCPLDデータ信号端子71に入力される都度、トグル信号出力端子74から出力される診断用信号のレベル(高低)を反転させるようにしてもよい。
CPLD70のトグル信号出力端子74は、CPU10のカウンタ入力端子14と直接的に接続されている。したがって、トグル信号出力端子74から出力された診断用信号は、カウンタ入力端子14に入力される。CPU10は、内部にイベントカウンタ用のレジスタを備えている。そして、CPU10は、カウンタ入力端子14に入力される診断用信号のレベルが反転する度に、イベントカウンタ用のレジスタに格納されているカウント値を1だけカウントアップする。このようにして、CPU10は、診断用装置であるCPLD70から出力される診断用信号のレベルがCPU10からの出力データに応じて反転した回数を計数する。
なお、診断用信号のレベルの反転は、基本的には、診断用信号の時系列変化のエッジ(立ち上がり及び立ち下がり)を検出することで捉えることができる。この際、どのようなエッジを検出した際にカウンタを進めて計数するのかについては種々の方法が考えられる。
具体的に例えば、CPU10は、入力された診断用信号の立ち上がりエッジを検出する度に1だけカウントアップして計数することができる。また、CPU10は、入力された診断用信号の立ち下がりエッジを検出する度に1だけカウントアップして計数することもできる。あるいは、CPU10は、入力された診断用信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジのいずれかを検出する度に1だけカウントアップして計数してもよい。さらには、CPU10は、入力された診断用信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの両方を検出する度に1だけカウントアップして計数してもよい。
また、CPU10は、このようにして計数した診断用信号の反転回数の計数値に基づいて、CPUデータ信号端子11の異常を診断する。すなわち、まず、CPU10は、前記計数値、つまり、イベントカウンタ用のレジスタに格納された値を確認する。そして、イベントカウンタ用のレジスタに格納された値が前回の確認時より1だけ増加していた場合には、CPUデータ信号端子11に異常はないと判断する。一方、CPU10は、イベントカウンタ用のレジスタに格納された値が前回の確認時から変化がなかった場合には、CPUデータ信号端子11に異常が発生していると判断する。
なお、ここでいうCPUデータ信号端子11の異常には、CPUデータ信号端子11それ自身の異常のみならず、CPU10の内部において、CPUデータ信号端子11に接続されているCPU内データバスの異常も含まれる。
ここで、CPU10が計数値を確認するタイミングは、CPUデータ信号端子11から出力される排他的データの種類の数(すなわち、前記n)、トグル信号出力端子74から出力される診断用信号のトグル条件、及び、CPU10のイベントカウンタ用のレジスタの値がカウントアップされる条件により決定される。
例えば、前述した第1の例の場合で、診断用信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジのいずれかを検出する度に、イベントカウンタ用のレジスタの値を1だけカウントアップするときを考える。このようなときには、CPUデータ信号端子11が正常であれば、前記一定時間の2倍の時間が経過する度に、イベントカウンタ用のレジスタの値が1だけカウントアップされるはずである。したがって、CPU10は、前記一定時間の2倍の時間を1周期として、計数値を確認してCPUデータ信号端子11の診断を実施することができる。
また、例えば、前述した第2の例の場合で、診断用信号の立ち上がりエッジを検出する度に、イベントカウンタ用のレジスタの値を1だけカウントアップするときを考える。このようなときには、CPUデータ信号端子11が正常であれば、前記一定時間の32倍の時間が経過する度に、イベントカウンタ用のレジスタの値が1だけカウントアップされるはずである。したがって、CPU10は、前記一定時間の32倍の時間を1周期として、計数値を確認してCPUデータ信号端子11の診断を実施することができる。
ここで、前述した第1の例の場合で、CPLDデータ信号端子71に第1のデータが入力された後に第2のデータが入力された場合のみならず、第2のデータが入力された後に第1のデータが入力された場合にも、トグル信号出力端子74から出力される診断用信号のレベルを反転させるようしてもよい。このようにすることで、トグル信号出力端子74から出力される診断用信号のレベルは、前記一定時間毎に反転されるようになる。
そして、この場合に、診断用信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジのいずれかを検出する度に、イベントカウンタ用のレジスタの値を1だけカウントアップするようにすれば、CPUデータ信号端子11が正常なら、前記一定時間が経過する度にイベントカウンタ用のレジスタの値が1だけカウントアップされるはずである。したがって、CPU10は、前記一定時間と等しい周期で、計数値を確認してCPUデータ信号端子11の診断を実施することができる。
なお、CPU10のCPUデータ信号端子11から排他的データを出力する前記一定時間は、CPU10のクロック周期とすることが好ましい。前記一定時間をCPU10のクロック周期と等しくすることで、CPU10のメイン処理と同期させて、CPU10によるCPUデータ信号端子11の異常診断を実施することができる。
図3は、前述した第1の例において、第1のデータ及び第2のデータのうちの前回入力された方でない方がCPLD70に入力された場合に診断用信号のレベルを反転させ、診断用信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジのいずれかを検出する度にイベントカウンタ用のレジスタの値を1だけカウントアップし、前記一定時間をCPU10のクロック周期と等しくした場合の処理の流れを示すものである。
まず、ステップS1において、エレベーターの診断装置の電源が入れられる、あるいは、エレベーターの診断装置がリセットされると、ステップS2においてイニシャライズ(初期化)処理が実行される。このイニシャライズ処理においては、CPU10は、イベントカウンタ用のレジスタのカウントアップ条件を設定する。このカウントアップ条件は、前述したように、カウンタ入力端子14に入力される信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの少なくとも一方を検出した場合に計数値がカウントアップされるように設定される。また、CPU10は、イベントカウンタ用のレジスタの値をクリアする。
ステップS2のイニシャライズ処理が終了したら、ステップS3へと進む。ステップS3においては、CPU10は、CPUデータ信号端子11から、初期値、ここでは例えば第1のデータである「55H」を出力する。そして、CPLDデータ信号端子71に、この第1のデータが入力され、入力された第1のデータがCPLD70に書き込まれる。また、CPU10は、自身の任意のレジスタに、出力した第1のデータの値である「55H」を格納する。
ステップS3の後はステップS4へと進む。ステップS4においては、CPU10は、メイン処理を実行する。メイン処理とは、ここでは、エレベーターの制御に係る処理である。そして、ステップS5へと進む。
ステップS5においては、CPU10は、メイン処理の最終行までの実行が完了したか否かを確認する。メイン処理の最終行までの実行が完了していなければ、ステップS4に戻りメイン処理の実行を継続する。一方、メイン処理の最終行までの実行が完了していれば、ステップS6へと進む。
ステップS6においては、CPU10は、前回のCPLD70へのデータ書き込み値、すなわち、CPUデータ信号端子11からの出力値が「55H」(第1のデータ)であるか否かを確認する。これは、ステップS3で用いたCPU10の前記レジスタの値が「55H」であるか否かを確認すればよい。
そして、前回のCPLD70へのデータ書き込み値、すなわち、CPUデータ信号端子11からの出力値が「55H」(第1のデータ)である場合には、ステップS7へと進む。ステップS7においては、CPU10は、CPUデータ信号端子11から、第2のデータである「AAH」を出力する。そして、CPLDデータ信号端子71に、この第2のデータが入力され、入力された第2のデータがCPLD70に書き込まれる。また、CPU10は、自身の任意のレジスタに、出力した第2のデータの値である「AAH」を格納する。
ステップS7の後はステップS8へと進む。ステップS8においては、CPU10は、CPU10のイベントカウント用のレジスタに格納されている値を読み出す。
一方、ステップS6において、前回のCPLD70へのデータ書き込み値、すなわち、CPUデータ信号端子11からの出力値が「55H」(第1のデータ)でない場合には、ステップS9へと進む。ステップS9においては、CPU10は、CPUデータ信号端子11から、第1のデータである「55H」を出力する。そして、CPLDデータ信号端子71に、この第1のデータが入力され、入力された第1のデータがCPLD70に書き込まれる。また、CPU10は、自身の任意のレジスタに、出力した第1のデータの値である「55H」を格納する。
ステップS9の後はステップS10へと進む。ステップS10においては、CPU10は、CPU10のイベントカウント用のレジスタに格納されている値を読み出す。
このようにして、ステップS6、ステップS7及びステップS9の処理により、CPUデータ信号端子11から交互に第1のデータ及び第2のデータが出力される。そして、CPLD70に第1のデータ及び第2のデータが交互に正しく書き込まれていれば、トグル信号出力端子74から出力される診断用信号のレベルが交互に反転されるはずである。
そうすると、カウンタ入力端子14に入力される診断用信号のレベルが交互に反転される。そして、カウンタ入力端子14に入力される診断用信号のレベルの反転に応じて、CPU10は、イベントカウント用のレジスタの値をカウントアップする。
ステップS8及びステップS10の後は、ステップS11へと進む。ステップS11においては、CPU10は、イベントカウント用のレジスタの値が前回の確認時から1だけ増加しているか否かを確認する。そして、イベントカウント用のレジスタの値が前回の確認時から1だけ増加している場合には、CPUデータ信号端子11は正常であると判断してステップS4へと戻り、次のクロック周期のメイン処理を実行する。
一方、イベントカウント用のレジスタの値が前回の確認時から1だけ増加していない場合には、ステップS12へと進む。ステップS12においては、CPU10は、CPUデータ信号端子11は異常であると判断する。したがって、CPU10は、速やかにエレベーターを安全状態へと移行させる制御のための処理を実行する。
この「エレベーターを安全状態へと移行させる制御」とは、例えば、エレベーターが停止中でありかご内に乗客がいなければ、そのままエレベーターの運転を休止させる。エレベーターが停止中でありかご内に乗客がいれば、停止階において戸開してかご内の乗客を降車させた後にエレベーターの運転を休止させる。
また、エレベーターが走行中でありかご内に乗客がいなければ、エレベーターを緊急停止させた後にエレベーターの運転を休止させる。そして、また、エレベーターが走行中でありかご内に乗客がいれば、エレベーターを最寄階に停止させ、戸開してかご内の乗客を降車させた後にエレベーターの運転を休止させる。
なお、このステップS12においては、エレベーターの運転を休止させた後に外部にCPUデータ信号端子11の異常が発生した旨を発報するようにしてもよい。ステップS12の後は、一連の処理フローは終了となる。
以上のように構成されたエレベーターの診断装置は、エレベーターの制御に係る演算処理を実行するために設けられ、データを入出力するためのCPUデータ信号端子11を有し、nを2以上の整数として互いに区別可能な第1のデータから第nのデータまでのn種類の排他的データを、予め定められた一定時間毎に順次かつ循環的に1種類ずつCPUデータ信号端子11から出力する中央処理装置であるCPU10と、CPUデータ信号端子11から出力されたデータが入力可能に設けられ、高低2レベルの診断用信号を出力可能な診断用装置であるCPLD70と、を備えている。
そして、CPLD70は、前記排他的データが第1のデータから順に第nのデータが入力された場合に、診断用信号のレベルを現在出力中のものから反転させて出力し、CPU10は、CPLD70から出力される診断用信号のレベルが反転した回数を計数し、当該計数値に基づいてCPUデータ信号端子の異常を自己診断するものである。
このため、エレベーターの制御に用いるコンピュータのCPU10のCPUデータ信号端子11に係る故障を、迅速かつ確実に検出することができる。すなわち、CPU10は、CPU10内のデータバスの自己診断が可能であり、CPU10自身のデータバス故障の早期発見も可能であって、故障の潜在化も防ぐことができる。
ここで、CPUデータ信号端子11とデータバス20にはエレベーターを制御する上で非常に重要なデータがやりとりされているため、いかに早く故障を検出し、エレベーターを安全状態へ移行させるかが重要な要素となってくる。したがって、前述のようにCPU10による迅速かつ確実な自己診断が可能となることで、故障発見までの時間を短縮し、データバス故障時にエレベーターを安全状態へと移行するためのシステムリアクションタイムも短くできるため、ひいてはエレベーターシステムの安全性を向上することにつながる。さらに、回路構成も簡潔であるため、低コストで実現可能であり、CPU10の処理能力への負担も少ない。
なお、ここでは、特に図3においてCPU10のメイン処理の最後にCPU10内のデータバスの診断処理を実行する例について説明した。しかし、この診断処理は、メイン処理の途中において適宜に行うようにしてもよい。このようにすることで、診断処理の間隔をさらに短縮し、診断処理の実行頻度を増やすことができるため、故障発見までの時間をより短くすることができる。
10 CPU、 11 CPUデータ信号端子、 12 CPU書込信号端子、 13 CPUチップセレクト信号端子、 14 カウンタ入力端子、 20 データバス、 30 ROM、 40 RAM、 50 ポートパス、 60 I/O信号、 70 CPLD、 71 CPLDデータ信号端子、 72 CPLD書込信号端子、 73 CPLDチップセレクト信号端子、 74 トグル信号出力端子

Claims (4)

  1. エレベーターの制御に係る演算処理を実行するために設けられ、データを入出力するためのデータ信号端子を有し、nを2以上の整数として互いに区別可能な第1のデータから第nのデータまでのn種類の排他的データを、予め定められた一定時間毎に順次かつ循環的に1種類ずつ前記データ信号端子から出力する中央処理装置と、
    前記データ信号端子から出力されたデータが入力可能に設けられ、高低2レベルの診断用信号を出力可能な診断用装置と、を備え、
    前記診断用装置は、前記排他的データが前記第1のデータから順に前記第nのデータが入力された場合に、前記診断用信号のレベルを現在出力中のものから反転させて出力し、
    前記中央処理装置は、前記診断用装置から出力される前記診断用信号のレベルが反転した回数を計数し、当該計数値に基づいて前記データ信号端子の異常を診断するエレベーターの診断装置。
  2. 前記nは2であり、
    前記診断用装置は、第2のデータが入力された後に前記第1のデータが入力された場合にも、前記診断用信号のレベルを現在出力中のものから反転させて出力する請求項1に記載のエレベーターの診断装置。
  3. mを2から前記nまでの整数として、第mのデータは、第(m−1)のデータを1ビットシフトして得られるデータとする請求項1に記載のエレベーターの診断装置。
  4. 前記一定時間は、前記中央処理装置のクロック周期である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエレベーターの診断装置。
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