JP2016013620A - スタンプ、印面材、スタンプ台座及びスタンプの製造方法 - Google Patents

スタンプ、印面材、スタンプ台座及びスタンプの製造方法 Download PDF

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Koichi Kamei
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Abstract

【課題】スタンプ情報の保管や検索を容易にすることが可能なスタンプ、印面材、スタンプ台座及びスタンプの製造方法を提供する。【解決手段】スタンプは、印面が製版された印面材60と、印面材60を固定するスタンプ台座と、を備え、印面材60は、主印面部62と主印面部62に隣接する少なくとも1つの情報印面部61、63とを含み、スタンプ台座は、第1の面と第1の面に対して傾斜面として隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含み、第1の面に主印面部62が固定され、第2の面に情報印面部61、63が固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、スタンプ、印面材、スタンプ台座及びスタンプの製造方法に関する。
従来、スポンジゴムを印面材として、インキを含浸させて捺印するスタンプが知られている。
このようなスタンプのための印面材の印面を製造する装置として、例えば、多孔質性のシートの表面にサーマルヘッドを圧接させ、移動させて選択的に加熱することにより、インクが透過しない溶融固化部とインクが透過する非溶融部とからなる印面を形成する印面材の印面製造装置が知られている(特許文献1)。
スタンプの印面は、例えばパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)や携帯端末を用いて容易に制作することができる。そのため、特許文献1に開示された加熱式の印面製版装置(サーマルプリンタ)等により製造した印面材をスタンプ台座に貼り付けることにより、ユーザが多種類のスタンプを容易に製造することができるようになってきている。
特開平10−100464号公報 特開2000−211197号公報
このような状況において、ユーザが作成したスタンプ図柄を変更したり再利用したりする場合など、過去に作成したスタンプ図柄の作成日や保管場所などの情報が必要となる場合がある。しかしユーザが、多数のスタンプの管理のために、図柄データや作成日等のスタンプ図柄に関連するスタンプ情報を手書きで記録しようとすると手間がかかるという問題が生じる。またPCなどの情報端末へこのような情報を入力しても、スタンプの数が多くなるとその検索や照合が難しくなってくる。
例えば特許文献2には、画像データに基づく再プリントを簡単に行うことを目的として、画像データをプリントする際に、画像データの保管場所を示す情報をバーコード化して印刷しておく方法が開示されている。この方法では、プリントの一部にバーコードが併せて印刷され、そのバーコードを読み取って画像データを検索するので照合をする必要がなく、再プリントが容易となるが、バーコードが印刷されるために画像が見づらくなる可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、図柄データや作成日等のスタンプ情報の保管や検索を容易にすることが可能なスタンプ、印面材、スタンプ台座及びスタンプの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るスタンプの一様態は、
印面が製版された印面材と、
前記印面材を固定するスタンプ台座と、
を備え、
前記印面材は、主印面部と当該主印面部に隣接する少なくとも1つの情報印面部とを含み、
前記スタンプ台座は、第1の面と当該第1の面に対して傾斜面として隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含み、
前記第1の面に前記主印面部が固定され、前記第2の面に前記情報印面部が固定されている、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る印面材の一様態は、
前記スタンプに用いるための、製版する前の印面材である。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るスタンプ台座の一様態は、
前記スタンプに用いるための、第1の面と当該第1の面に対して傾斜面をなして隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含むスタンプ台座である。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るスタンプの製造方法の一様態は、
当該スタンプは、印面が製版された印面材と当該印面材を固定するスタンプ台座とを含み、
前記印面材は、主印面部と当該主印面部に隣接する少なくとも1つの情報印面部とを含み、前記スタンプ台座は、第1の面と当該第1の面に対して傾斜面として隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含み、
前記印面材の前記主印面部と前記情報印面部とを隣接させて、連続して製版する工程と、
製版した前記印面材の前記主印面部を前記第1の面に固定するとともに、前記情報印面部を前記第2の面に固定する工程と、
を含む、
ことを特徴とする。
本発明によれば、図柄データや作成日等のスタンプ情報を、製版時にスタンプ自体に保持させることができ、スタンプ情報の保管や検索を容易にすることができる。
(a)は本発明の一実施形態に係るスタンプの斜視図、(b)は図1(a)のB−B断面図である。 (a)は本発明の一実施形態に係るスタンプ台座の印面材固定部の斜視図、(b)は図2(a)のC−C断面図である。 印面材固定部に固定した印面材の印面構成を示す平面図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る印面製版装置を印面材ホルダとともに示す外観斜視図、(b)はそのX−Z面(搬送方向を含む鉛直面)における断面構造を示す斜視断面図である。 (a)は、図4(b)に示したIIA部における断面構造を示す要部断面図である。(b)は、排出口を含む印面製版装置の外観を示す正面図である。 本実施形態に係る印面製版装置のシステム構成のブロック図である。
以下、本発明の一実施形態に係るスタンプについて、図面を用いて詳細に説明する。図1(a)は、本実施形態のスタンプ100の斜視図である。
スタンプ100は、図1(b)に示すように、印面材固定部51と手で把持する把手部52とからなるスタンプ台座50と、印面材固定部51の下面に固定した製版した印面材60と、からなる。なお、印面材固定部51と把手部52とは図1(b)では点線で区切られているが、この区別はあくまで便宜的なものであり、分離できるようになっている必要はない。また印面材固定部51と把手部52との材料は公知のものを利用できる。
また図2(a)に示すように、印面材固定部51の下部には、底面55(第1の面)と、その両側に2つの傾斜面56、57(第2の面)と、が形成されている。
これらの2つの傾斜面56、57は、図2(b)に示すように、印面材固定部51の下部の稜線部70を2か所切除した時に得られる面である。ここで稜線部とは、直方体の2つの隣接する頂点を結ぶ領域をいう。面の形状が円形であれば、その円弧の一部でよい。この稜線部を斜めに切除して得られる面が第2の面となる。もちろん直方体から稜線部を切除して形成する必要はなく、最初からそのような形状に作ればよい。
図2(b)に示すように、印面材固定部51の底面(第1の面)55と傾斜面(第2の面)56、57とのなす角度をαとする。角度αは特に限定されるものではないが、30度以上60度以下程度とすることが好ましい。本実施形態では、角度αは約45度であり、底面55の両側に同じ角度αで2つの傾斜面56、57が形成されている。この角度αが30度以上60度以下程度であれば、押印時に第1の面(主印面となる)と第2の面(情報印面となる)との区別が明確となり、押し間違うことがない。また第2の面を押印する場合でも、あまり極端に傾ける必要がないため保持しやすく、押印が容易となるという利点を有する。
第1の面55と第2の面56、57には、図1に示すように印面材60が固定されている。第1の面55及び第2の面56、57の形状は限定されるものではなく、矩形、多角形、円形、楕円形等自由に選択できる。本実施形態では、印面材60の形状が矩形であり、その印面材60を固定するために第1の面及び第2の面の形状も矩形である。しかし印面材60が円形等、その他の形状であれば、それに合わせてスタンプ台座の第1の面及び第2の面の形状も適宜選択することができる。
本実施形態のスタンプ台座は、第2の面が第1の面の両側に1つずつ配置されている。そのように配置すれば、印面材を製版するときに、第1の情報印面部、主印面部、第2の情報印面部と連続して製版でき、それを第1の面の両側に1つずつ第2の面を配置したスタンプ台座にそのまま固定すればよいからである。
図3は本実施形態の印面材60の平面図である。図3では参考のため、印面材固定部51に固定された印面材60の断面図(図の上方)と、その断面位置に対応するように印面材60の平面図(図の下方)を示した。平面図に示すように印面材60は3つの部分から構成されている。主印面部62と、その両側に配置され製版された2つの情報印面部61、63である。主印面部62には、押印するスタンプ図柄64が製版されている。情報印面部61、63には、主印面部62のスタンプ図柄64に関連するスタンプ情報(識別情報)65が製版されている。このように配置することにより、主印面部及び情報印面部を一度に連続して製版装置で製版することができる。
製版された印面材60は、主印面部62が底面55に、情報印面部61、63が傾斜面56、57に配置されるようにスタンプ台座50に固定されている。固定する方法は何でもよく、接着剤や両面テープ等を用いることができる。なお、図3のように主印面部62と情報印面部61、63との間にミシン目66を入れておくと、情報印面部61、63を折り曲げて固定することが容易になる。ミシン目66は製版前の印面材60を製造するときに入れておいてもよいし、印面材60を製版するときに印面製版装置によって入れてもよい。このような多孔質性の印面材60は、液状のインクを含浸可能な多孔質スポンジ体であり、例えば多孔質エチレン酢酸ビニル(EVA:Ethylene Vinyl Acetate)・コポリマー等が好適に用いられる。
主印面のスタンプ図柄64に関連するスタンプ情報(識別情報)65は自由に選択できる。例えば、スタンプ図柄やスタンプを作成した日付、スタンプ図柄データの保存先に関する情報等であり、印面が複数の色から構成される場合は、各エリアの色の情報等を含んでもよい。また、文字、数字、記号等を組み合わせてもよい。スタンプ図柄64は、基本的にはユーザがPCや携帯端末の所定のアプリケーションを用いて作成する。そのため、図柄作成時に上記のような保存すべきスタンプ情報65も併せて作成しておくことができる。このようなスタンプ情報65は1次元バーコードやQRコード(登録商標)のような2次元バーコードとすることが好ましい。バーコード化することによって少ない面積で情報を記録でき、押印したバーコードを読み取って詳細な情報を容易に確認することができる。
次に、本発明のスタンプ100に用いる印面材60の印面を製版する印面製版装置の機械構成について、一例を図4、図5、図6を参照しつつ、説明する。
印面製版装置(以下、「プリンタ」と称す)1は、いわゆるサーマルプリンタであって、例えば図4(a)、図4(b)に示すように、挿入口10cから挿入された印面材ホルダ20を排出口10dに向けて搬送する。そして、プリンタ1は、搬送中の印面材ホルダ20上の印面材21にフイルムの上からサーマルヘッド4を所定の荷重で押し付け、サーマルヘッド4が有する複数の発熱体を選択的に加熱することにより、所望のパターン(文字、記号、図形など)を表す印面(印章やスタンプを押した時に、文字、記号、図形などからなる印影を形成する部分)を、印面材ホルダ20上の印面材21に形成する。
図4(a)、図4(b)に示すように、互いに直交するX、Y、Z方向を設定する。図面中に記載された方向を示すX、Y、Zの符号について、矢視方向を「+」を付して示し、矢視方向に対する逆方向を「−」を付して示し、両方向を示す場合には、符号(「+」または「−」)を付さない。X方向は、印面を形成する対象物である印面材21を含む印面材ホルダ20を搬送する方向と同じ方向であり、前後方向とも呼ぶ。Y方向は、プリンタ1の幅方向と同じ方向であり、左右方向とも呼ぶ。Z方向は、印面材ホルダ20にサーマルヘッド4を押し付ける方向と同じ方向であり、上下方向とも呼ぶ。
図4(a)、図4(b)に示すように、プリンタ1は、下ケース10aと上ケース10bとから構成されるケース10を備えており、下ケース10aの前後面に印面材ホルダ20を通すための挿入口10cと排出口10dとが形成されている。上ケース10bの上面には入力操作部6が設けられている。入力操作部6は、操作者による操作が行われると、操作内容に応じた信号を出力する。印面材ホルダ20は、ガイド14(傾斜面14a)に沿って+X方向に搬送される。サーマルヘッド4における印面材21を押圧する押圧部4aは、Y方向に沿った直線帯状に設けられている。サーマルヘッド4には、押圧部4aに配列される複数の発熱体の各々の発熱状態を制御するための駆動回路を備えたICチップ(ドライバIC)4bが設けられている。ドライバIC4bは、複数の発熱体が設けられた押圧部4aに対して、例えば印面材ホルダ20の搬送方向とは逆方向(−X方向)の位置に配置されている。
下ケース10aの排出口10dには、例えば図5(a)、図5(b)に示すように、排出口10dを構成する下側の内面10eに、排出口10d内に所定の高さで突出するように形成された複数のリブ(支持部)10fが、排出口10dの開口方向(Y方向)に沿って、所定の間隔で配置されている。ここで、複数のリブ10fは、排出口10dから排出される印面材ホルダ20の搬送路上に配置されている。すなわち、複数のリブ10fは、挿入口10cから挿入された印面材ホルダ20がプリンタ1内部を搬送されて、少なくとも、サーマルヘッド4の印面材ホルダ20への押し付け状態が特定の状態に変化した時点で、印面材ホルダ20の一端側(+X方向側)近傍の裏面側(サーマルヘッド4が押し付けられる印面の形成側とは反対側の面、すなわち図5の下側)に接触して支持するように設けられている。このとき、複数のリブ10fは、印面材ホルダ20が湾曲(変形)しない程度に印面材ホルダ20の裏面に接触するように設けられ、より好ましくは、印面材ホルダ20の搬送(送り量)に影響が及ばない程度に、例えば摩擦が少ない状態で軽く接触する程度に印面材ホルダ20を支持するように設けられている。サーマルヘッド4とプラテンローラ12との間隔(図5(a)中に、「H」と表記する)は、印面材ホルダ20の構成に応じて、予め設定された一定値に設定されているものであってもよいし、サーマルヘッド4、又は、プラテンローラ12をZ方向に移動させて、サーマルヘッド4とプラテンローラ12との間隔Hを調整するための機構(図5(a)中に、「32」と表記する。)を備えているものであってもよい。
次に、プリンタ1の機能構成、すなわち制御部(CPU:Central Processing Unit)によって制御されて機能する機能構成について説明する。
図6に示すように、プリンタ1は、中央制御回路2を備え、中央制御回路2には、センサ3、サーマルヘッド4、電源回路5、モータードライバ7、表示画面制御回路47、メモリ制御回路48、UI(User Interface)制御回路49、USB制御回路40、Bluetooth(登録商標)モジュール・無線LANモジュール41を有している。
また、モータードライバ7にはステッピングモータ9が接続され、表示画面制御回路47には表示デバイス43が接続され、USB(Universal Serial Bus)制御回路40には、PC44が接続されている。
なお、センサ3は、本例の場合、反射型光学センサで構成されており、印面材ホルダに設けられた切欠の検出を行う。中央制御回路2は、センサからの信号を検出することで、印刷開始位置やメディアサイズなどの検出・通電制御を行う。
また、表示デバイス43、表示画面制御回路47、UI制御回路49、USB制御回路(USB通信制御回路)40、又はBluetooth(登録商標)モジュール・無線LAN(Local Area Network)モジュール41等は、必ずしも全てが必要な訳ではない。
図6において、中央制御回路(制御部)2は、システム全体の制御を行っている。なお、この図では各回路のほとんどは中央制御回路2とのみ接続されているが、バスを通じて各回路同士がデータ通信を行うことももちろん可能である。中央制御回路2は、CPUを含む回路であり、当該CPUが必要に応じてコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、さまざまな機能(例えば、搬送量検出、寸法設定、寸法判定、位置検出、加熱制御、押圧力制御など)を実現する。
メモリ制御回路48は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のデバイスを含み、それらの制御を行っている。表示デバイス43は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置を指し、表示画像制御回路47では、表示デバイス43へのデータ転送等やバックライトの点灯・消灯等の制御をしている。
また、さまざまな機能を実現するために必要なコンピュータプログラムは、ROM等に格納されており、必要に応じてRAMに書き込まれて参照され、利用される。この印面製版装置は、パソコン(又はスマートフォン)側にドライバソフトおよびアプリケーションプログラムをインストールし、USB接続などにより連携して動作するものである。したがって、印面製版装置内のコンピュータプログラムと、パソコンなどの外部機器にインストールされたコンピュータプログラムとが連携してさまざまな機能を実現する。
例えば、PC44と有線接続または無線接続が必須の構成を有する機種の印面製版装置(プリンタ)の場合は、ユーザは、PC44又は不図示の携帯電話端末等のGUI(Graphical User Interface)上で操作を実施するため、ハードウェア側において表示画面制御回路47と表示デバイス43は必須ではない。
UI制御回路49は、キーボードやマウス、リモコンやボタン、タッチパネル等の入力デバイスからユーザがパソコンなどを介して、又は本印面製版装置(プリンタ)に設けた入力装置を介して入力した情報をもとに、メニュー画面表示等の制御を行う。電源回路5は、電源IC(Integrated Circuit)等からなり、各回路に必要な電源を作り出して供給する。
サーマルヘッド4は、中央制御回路2から出力されたデータと印刷信号とを受け取り、ヘッド内部のドライバICにて通電ドットの制御を行い、ヘッドに接している多孔質エチレン酢酸ビニル・コポリマー(以下、EVA)などの印面材に対して印刷(製版、以下同様)を行う。本印面製版装置における「印刷」は、インクを用いる印刷ではなくて、画像データに応じて、サーマルヘッド4の複数の発熱体が選択的に加熱されることにより、印面材21の表面をドットごとに、非多孔質化するかしないかの処理をすることを意味する。
なお、本システムの構成例では、中央制御回路2から他の回路が受け取るのはデータと信号のみであり、印刷に必要な電力は電源回路5から得ている。因みに、本例の装置では、サーマルヘッド4は、200dpi、すなわち200ドット/25.4mmの解像度(1dot当たり0.125mmの解像度)で48mmの有効印字幅を有している。
モータードライバ7は、ステッピングモータ9を駆動する駆動回路であり、中央制御回路2から出力される信号を受け取り、駆動用のパルス信号及び電力をステッピングモータ9に供給する。なお、中央制御回路2から受け取るのは励磁信号のみで、実際の駆動電力は電源回路5から得ている。
制御部(中央制御回路)2は、モータードライバ7に出力した信号のパルス数を数えることによりステッピングモータ9をどれだけ回転させたか、つまりプラテンローラ12により印面材ホルダを何mm搬送したかを正確に把握することが出来る。
本実施形態におけるプリンタ1は、1−2相励磁駆動を採用しており、ギア比は1ライン(0.125mm)当たり16ステップとなるように構成されている。すなわち、1ステップで、0.0078mmの搬送を行う。
なお、制御部2におけるプラテンローラ12による搬送距離の算出を、パルス数に基づいて行わずに他の方法を用いても良い。例えば、プラテンローラ12の回転数をロータリーエンコーダにより検出し、検出された回転数に基づいてプラテンローラ12による搬送距離を算出しても良い。
以上のように、スタンプ情報65と主印面のスタンプ図柄64のデータをまとめて印面製版装置に送信し、図3に示すように隣接配置して印面材60を製版してスタンプ台座50に固定することにより、スタンプ自体にスタンプ情報65を保持させておくことができるため、スタンプ情報の保管が容易となる。またそのようなスタンプ情報は必要なとき以外は印刷されないので、スタンプ図柄が見づらくなることがない。
スタンプ情報が必要な場合は、情報印面部を押印して読み取ることにより、その情報を容易に確認することができ、スタンプ情報の検索が容易となる。即ちスタンプ図柄データやそのデータの保存先を示す情報等を、文字、数字、バーコード、QRコード(登録商標)等で表現しておくことにより、再び同じ押し印を作成する場合、他人が同様な押し印を作成する場合、図柄データに修正を加えて新たなスタンプを作成する場合等に、これらの情報を読み取って、速やかにデータを入手することが可能となる。
本実施形態では、情報印面部を2か所に設けたが、1か所だけでもかまわない。また2か所設けておいて、情報が少ないスタンプの場合は、2か所の情報印面部のうちの、1か所だけを利用することでもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とに含まれる。以下に、本出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
印面が製版された印面材と、
前記印面材を固定するスタンプ台座と、
を備え、
前記印面材は、主印面部と当該主印面部に隣接する少なくとも1つの情報印面部とを含み、
前記スタンプ台座は、第1の面と当該第1の面に対して傾斜面として隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含み、
前記第1の面に前記主印面部が固定され、前記第2の面に前記情報印面部が固定されている、
ことを特徴とするスタンプ。
(付記2)
前記スタンプ台座は、印面材を固定する印面材固定部と手で把持する把手部とを含み、前記第1の面は前記印面材固定部の底面であり、前記第2の面は、前記第1の面に対して30度以上60度以下の角度をなしている、
ことを特徴とする付記1に記載のスタンプ。
(付記3)
前記情報印面部には、バーコードを含む前記主印面部の識別情報が製版されている、
ことを特徴とする付記1又は2に記載のスタンプ。
(付記4)
前記印面材の前記主印面部と前記情報印面部との間にミシン目が形成されている、
ことを特徴とする付記1から3のいずれかに記載のスタンプ。
(付記5)
付記1から4のいずれかに記載のスタンプに用いるための、製版する前の印面材。
(付記6)
付記1から4のいずれかに記載のスタンプに用いるための、第1の面と当該第1の面に対して傾斜面をなして隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含むスタンプ台座。
(付記7)
スタンプの製造方法であって、
当該スタンプは、印面が製版された印面材と当該印面材を固定するスタンプ台座とを含み、
前記印面材は、主印面部と当該主印面部に隣接する少なくとも1つの情報印面部とを含み、前記スタンプ台座は、第1の面と当該第1の面に対して傾斜面として隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含み、
前記印面材の前記主印面部と前記情報印面部とを隣接させて、連続して製版する工程と、
製版した前記印面材の前記主印面部を前記第1の面に固定するとともに、前記情報印面部を前記第2の面に固定する工程と、
を含む、
ことを特徴とするスタンプの製造方法。
1…製版用サーマルプリンタ(プリンタ、印面製版装置)、2…中央制御回路(制御部)、3…センサ、4…サーマルヘッド、4a…押圧部、4b…ドライバIC、5…電源回路、6…入力操作部、7…モータードライバ(ステッピングモータ駆動回路)、9…ステッピングモータ、10…ケース、10a…下ケース、10b…上ケース、10c…印字媒体挿入口(製版挿入部)、10d…排出口、10e…内面、10f…リブ、12…プラテンローラ、14…ガイド、14a…傾斜面、20…印面材ホルダ、21…印面材、22…保持体、32…間隔調整機構、40…USB制御回路、41…Bluetooth(登録商標)モジュール・無線LANモジュール、43…表示デバイス、44…PC(パーソナルコンピュータ)、47…表示画面制御回路、48…メモリ制御回路、49…UI(ユーザインターフェイス)制御回路、50…スタンプ台座、51…印面材固定部、52…把手部、55…底面(第1の面)、56、57…傾斜面(第2の面)、60…印面材、61、63…情報印面部、62…主印面部、64…(スタンプ)図柄、65…スタンプ情報(識別情報)、66…ミシン目、70…稜線部、100…スタンプ

Claims (7)

  1. 印面が製版された印面材と、
    前記印面材を固定するスタンプ台座と、
    を備え、
    前記印面材は、主印面部と当該主印面部に隣接する少なくとも1つの情報印面部とを含み、
    前記スタンプ台座は、第1の面と当該第1の面に対して傾斜面として隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含み、
    前記第1の面に前記主印面部が固定され、前記第2の面に前記情報印面部が固定されている、
    ことを特徴とするスタンプ。
  2. 前記スタンプ台座は、印面材を固定する印面材固定部と手で把持する把手部とを含み、前記第1の面は前記印面材固定部の底面であり、前記第2の面は、前記第1の面に対して30度以上60度以下の角度をなしている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスタンプ。
  3. 前記情報印面部には、バーコードを含む前記主印面部の識別情報が製版されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスタンプ。
  4. 前記印面材の前記主印面部と前記情報印面部との間にミシン目が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のスタンプ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のスタンプに用いるための、製版する前の印面材。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載のスタンプに用いるための、第1の面と当該第1の面に対して傾斜面をなして隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含むスタンプ台座。
  7. スタンプの製造方法であって、
    当該スタンプは、印面が製版された印面材と当該印面材を固定するスタンプ台座とを含み、
    前記印面材は、主印面部と当該主印面部に隣接する少なくとも1つの情報印面部とを含み、前記スタンプ台座は、第1の面と当該第1の面に対して傾斜面として隣接して形成された少なくとも1つの第2の面とを含み、
    前記印面材の前記主印面部と前記情報印面部とを隣接させて、連続して製版する工程と、
    製版した前記印面材の前記主印面部を前記第1の面に固定するとともに、前記情報印面部を前記第2の面に固定する工程と、
    を含む、
    ことを特徴とするスタンプの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107187223A (zh) * 2017-07-04 2017-09-22 电子科技大学中山学院 自动盖章装置
JP2022039857A (ja) * 2020-08-27 2022-03-10 文明 神向 印鑑

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