JP2016013569A - かしめ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの方向からのかしめ接合を可能としつつ、低頭化を図るかしめ装置を提供する。【解決手段】かしめ装置101は、第一油圧シリンダ12と、第一油圧シリンダ12に設けられ且つ第一油圧シリンダ12の伸縮方向に沿って往復動作可能な上側パンチ21と、上側パンチ21に対向して設けられる上側ダイ23と、第二油圧シリンダ13と、第二油圧シリンダ13に枢動可能なリンク部材17を介して設けられ且つ往復動作可能な下側パンチ22と、下側パンチ22に対向して設けられる下側ダイ24とを備える。第二油圧シリンダ13は、第一油圧シリンダ12の側方に並べて配置される。リンク部材17は、第二油圧シリンダ13の伸縮方向と異なる方向に動作させるように第二油圧シリンダ13の動作を下側パンチ22に伝達する。【選択図】図1

Description

この発明は、かしめ装置に関する。
金属板の機械的な接合方法として、重ねられた2つの金属板を共に、突出部を有するパンチと凹部を有するダイとではさみ込み、パンチをダイの凹部に挿入するように押し込むことによって2つの金属板を共に変形させて一体化するかしめ接合がある。
例えば、特許文献1には、かしめ受け部の上下それぞれに、かしめ用ポンチ(上述のパンチに相当)を装着した油圧シリンダを備えた装置が記載されている。この装置では、2つの油圧シリンダを作動させることによって、かしめ受け部の上下でかしめ加工(かしめ接合)を行うことができる。例えば、コの字状断面をした部材の2つの平行な突出部をかしめ受け部の上下に配置し、さらに、コの字状部材の突出部のそれぞれに板状部材を重ねて配置し、2つの油圧シリンダを作動させると、コの字状部材の位置及び向きを途中で変更することなく、コの字状部材の2つの突出部に2つの板状部材をかしめ接合することができる。
特開平9−239626号公報
特許文献1に記載される装置では、かしめ受け部の上下に設けられた油圧シリンダはそれぞれ、長手方向である伸縮方向を上下方向として配置されている。このため、実際の装置は、2つの油圧シリンダの最大伸長時の全長と、かしめ受け部の上下方向の高さとを少なくとも含む高さを要することになり、上下方向に大きいスペースを必要として設置場所を限定するという問題がある。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、2つの方向からのかしめ接合を可能としつつ、低頭化を図るかしめ装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係るかしめ装置は、重ねられた金属板をかしめ接合するかしめ装置において、伸縮自在な第一シリンダと、第一シリンダに設けられ、第一シリンダの伸縮方向に沿って往復動作可能な第一パンチ部と、第一パンチ部に対向して設けられ、第一パンチ部を受け入れてかしめ接合を形成可能な第一ダイ部と、伸縮自在な第二シリンダと、第二シリンダに枢動可能なリンク部を介して設けられ、往復動作可能な第二パンチ部と、第二パンチ部に対向して設けられ、第二パンチ部を受け入れてかしめ接合を形成可能な第二ダイ部とを備え、第二シリンダは、第一シリンダの側方に並べて配置され、リンク部は、第二シリンダの伸縮方向と異なる方向に動作させるように第二シリンダの動作を第二パンチ部に伝達する。
第二パンチ部の動作方向は、第二シリンダの伸縮方向と実質的に反対向きであってよい。
上記かしめ装置は、第一ダイ部及び第二ダイ部を共に支持するダイ支持部を備え、第一ダイ部の第一パンチ部を受け入れる方向は、第二ダイ部の第二パンチ部を受け入れる方向と実質的に反対向きであってよい。
上記かしめ装置は、第一ダイ部及び第二ダイ部の間の距離を変更する距離変更部を備えてよい。
上記かしめ装置は、水平方向及び鉛直方向に移動可能に吊り下げて設けられるように構成されてよい。
第一パンチ部及び第二パンチ部の少なくとも一方は、先端よりも突出し可撓性のある緩衝体を有してよい。
この発明に係るかしめ装置によれば、2つの方向からのかしめ接合を可能としつつ、低頭化することが可能になる。
この発明の実施の形態1に係るかしめ装置の側面図である。 図1のかしめ装置の正面図である。 図1のかしめ装置のダイ支持部周辺の拡大側面図である。 図1のかしめ装置のパンチ及びダイの構成を示す拡大断面側面図である。 図1のかしめ装置によってかしめ接合された2つの金属板の状態を示す断面側面図である。 この発明の実施の形態2に係るかしめ装置のダイ支持部の断面側面図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図である。 図6のダイ間の距離変更時の状態を示す断面図である。 図8のIX−IX線に沿った断面図である。
以下、この発明の実施の形態に係るかしめ装置について添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
まず、本実施の形態1に係るかしめ装置101の構成を説明する。
図1及び図2をあわせて参照すると、かしめ装置101は、ワイヤ、チェーン等の吊り線材1を介して吊り下げられて使用されるように構成されている。
本実施の形態1における吊り線材1は、例えば、工場等の作業施設の天井に設けられているレール材に取り付けられた図示しないホイストクレーンによって吊り下げられるスプリングバランサ2から延出するワイヤである。スプリングバランサ2は、その内部に、ワイヤが周囲に巻回されるドラムと、ドラムに回転方向の付勢力を与えるゼンマイバネとを備えている。ゼンマイバネは、ワイヤの引き出し方向と反対方向の付勢力をドラムに与え、それ故、ドラムから引き出されたワイヤの端部に吊された荷に上方向への荷重を与える。ゼンマイバネの付勢力は調整できるように構成されており、ゼンマイバネの付勢力を荷重量と釣り合うように調節することによって、ワイヤに吊された荷は、上下方向で荷重が平衡状態となる。これによって、ワイヤに吊された荷を、僅かな力で上下に移動させることができる。
また、ホイストクレーンは、レール材に沿って水平方向に移動可能である。
これにより、かしめ装置101は、レール材に沿ってホイストクレーンと共に水平方向に移動可能であると共に、スプリングバランサ2によって手動で上下方向に移動可能である。また、かしめ装置101は、吊り線材1を中心軸として回転することもできる。
なお、かしめ装置101は、吊り線材1側を重力方向の上方側として設置されて用いられる。そして、以下の説明では、かしめ装置101から吊り線材1に向かう方向を上方向と呼び、その反対方向を下方向と呼ぶ。
かしめ装置101は、吊り線材1の先端に直接的に連結されて吊り下げられる又は吊り線材1の先端の図示しないフックに掛けられて吊り下げられる柱状の吊部10を有している。
かしめ装置101はさらに、吊部10の下部に連結された略直方体状の本体部11を有している。
本体部11は、図1に示すように、吊部10よりも全体的に側方に幅広になった形状を有している。本体部11は、基部11aと、基部11aの上部から側方に向かって突出するシリンダ支持部11bと、基部11aの上下方向の中央付近からシリンダ支持部11bと同方向に突出するダイ支持部11cとを一体に有している。さらに、本体部11は、基部11aの下部から下方に向かって突出し且つ基部11aよりも幅狭になったリンク支持部11dと、リンク支持部11dからダイ支持部11cと同方向に突出するガイド部11eとを基部11aと一体に有している。シリンダ支持部11b、ダイ支持部11c及びガイド部11eは、上下方向に沿って一列に並んで位置している。
そして、吊部10は、本体部11の上端面11fの中央付近に連結されている。
また、かしめ装置101は、本体部11の上端面11f上に並列に配置された円筒状の第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13を有している。第一油圧シリンダ12は、本体部11のシリンダ支持部11bに固定され、第二油圧シリンダ13は、基部11aに固定されている。第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13は、同一の形状及び構造を有し、吊部10を間に挟むようにして互いに平行に延在している。
ここで、第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13はそれぞれ、第一シリンダ及び第二シリンダを構成している。
シリンダ支持部11bには、上下方向にシリンダ支持部11bを貫通する第一挿通穴11b1が形成され、基部11aには、上下方向に基部11aを貫通する第二挿通穴11a1が形成されている。
第一挿通穴11b1内及び第二挿通穴11a1内にはそれぞれ、円筒状のロッドガイド部材14及び15が挿入されて嵌合している。
第一油圧シリンダ12の伸縮自在なシリンダロッド12aは、第一挿通穴11b1及びロッドガイド部材14内を貫通して、シリンダ支持部11bの下方に突出している。円柱状のシリンダロッド12aは、ロッドガイド部材14の内周面に整合する外周面を有しており、ロッドガイド部材14によって上下方向に摺動自在に支持及び案内される。第一油圧シリンダ12は、シリンダ支持部11bの下端面11b2からシリンダロッド12aを上下方向に伸縮するように動作させる。
ロッドガイド部材15は、第二挿通穴11a1内で下方側に配置されている。基部11aの下端面11a2から第二挿通穴11a1及びロッドガイド部材15の内部に、円柱状のリンクロッド16が挿入されている。リンクロッド16は、ロッドガイド部材15の内周面に整合する外周面を有しており、ロッドガイド部材15によって上下方向に摺動自在に支持及び案内される。リンクロッド16の上端は、第二挿通穴11a1内において、第二油圧シリンダ13から延びる伸縮自在なシリンダロッド13aの下端に、同軸上に位置するように連結されている。第二油圧シリンダ13は、基部11aの下端面11a2からリンクロッド16を上下方向に伸縮するように動作させる。
また、かしめ装置101は、本体部11のリンク支持部11dの下方側に枢動自在に取り付けられたリンク部材17を有している。リンク部材17は、第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13の中心軸を通る平面(図1の紙面に平行な平面)と垂直に延在する枢動軸17c(図1の紙面に垂直な奥行き方向の軸)を中心に旋回することができる。さらに、リンク部材17は、その枢動軸17cに垂直な方向に突出する第一アーム部17a及び第二アーム部17bを一体に含んでいる。第一アーム部17a及び第二アーム部17bは、互いに対してほぼ反対方向に延びて、リンク支持部11dから側方に突出している。
ここで、リンク部材17は、リンク部を構成している。
第一アーム部17aの先端は、リンクロッド16の下端に枢動自在に連結されている。第二アーム部17bの先端は、上下方向に沿って延在する円柱状の押圧ロッド18の下端に枢動自在に連結されている。
ガイド部11eには、上下方向にガイド部11eを貫通する第三挿通穴11e1が形成されている。第三挿通穴11e1内には、円筒状のロッドガイド部材19が挿入され嵌合している。
押圧ロッド18は、ロッドガイド部材19の内周面に整合する外周面を有し、ロッドガイド部材19に挿入されていて上下方向に摺動自在に支持及び案内される。押圧ロッド18は、その中心軸が第一油圧シリンダ12のシリンダロッド12aの中心軸と同軸となるように配置されている。
そして、上述のようなリンクロッド16及び押圧ロッド18は、枢動軸17cを挟んで両側に、互いに平行に配置されている。
よって、第二油圧シリンダ13がシリンダロッド13aを伸長させると、リンクロッド16が基部11aから下方に向かって伸長し、それによりリンク部材17が枢動して、押圧ロッド18がガイド部11eに対して上方に向かって伸長するように動作する。一方、第二油圧シリンダ13がシリンダロッド13aを収縮させると、押圧ロッド18がガイド部11eに対して下方に向かって収縮するように動作する。
また、図1及び図3をあわせて参照すると、押圧ロッド18の上端には、かしめ用(本実施の形態ではクリンチかしめ用)の下側パンチ22が、先端を上方に向けて取り付けられている。第一油圧シリンダ12のシリンダロッド12aの下端には、かしめ用の上側パンチ21が、先端を下方に向けて取り付けられている。さらに、上側パンチ21及び下側パンチ22にはそれぞれ、その外周を囲むようにして円筒状の緩衝材25が取り付けられている。緩衝材25は、ウレタン等の可撓性のある樹脂材料から形成されている。上側パンチ21の緩衝材25は、上側パンチ21の先端よりも下方に突出しており、下側パンチ22の緩衝材25は、下側パンチ22の先端よりも上方に突出している。上側パンチ21及び下側パンチ22はそれぞれ、第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13によって上下方向に緩衝材25と共に往復移動するように駆動される。
ここで、上側パンチ21及び下側パンチ22はそれぞれ、第一パンチ部及び第二パンチ部を構成し、緩衝材25は緩衝体を構成している。
また、ダイ支持部11cにおいて、その上面11c1には、上側パンチ21と対向するようにかしめ用の上側ダイ23が埋め込まれている。ダイ支持部11cの下面11c2には、下側パンチ22と対向するようにかしめ用の下側ダイ24が埋め込まれている。上側ダイ23及び下側ダイ24はそれぞれ、上面11c1及び下面11c2からわずかに突出している。そして、上側パンチ21、上側ダイ23、下側ダイ24及び下側パンチ22は、上下方向に一直線上に並ぶように配置されている。
ここで、上側ダイ23及び下側ダイ24はそれぞれ、第一ダイ部及び第二ダイ部を構成している。
また、第一油圧シリンダ12のシリンダロッド12aにおける上側パンチ21の近傍には、上側位置センサ12bの被検知部12baが設けられ、本体部11の基部11aの側部には、上側位置センサ12bの検知部12bbが、被検知部12baと対向する位置に設けられている。検知部12bbは、上側パンチ21の緩衝材25がダイ支持部11cの上面11c1に近接する位置になったときに、被検知部12baを検知するように構成されている。
さらに、押圧ロッド18における下側パンチ22の近傍には、下側位置センサ18aの被検知部18aaが設けられ、本体部11の基部11aの側部には、下側位置センサ18aの検知部18abが、被検知部18aaと対向する位置に設けられている。検知部18abは、下側パンチ22の緩衝材25がダイ支持部11cの下面11c2に近接する位置になったときに、被検知部18aaを検知するように構成されている。
上述のように構成することによって、第一油圧シリンダ12による上側パンチ21を動作させる構成、並びに、第二油圧シリンダ13、リンクロッド16、リンク部材17及び押圧ロッド18による下側パンチ22を動作させる構成は、第二油圧シリンダ13、リンクロッド16及びリンク部材17による上下方向の高さ内に収められる。
また、基部11aに対するダイ支持部11cの結合部において、矩形状断面を有するダイ支持部11cの外周を囲み且つダイ支持部11cの外周に沿って結合部に向かって窪む角筒状の凹部11a3が、基部11aに形成されている。
ここで、図1及び図3において、第一油圧シリンダ12のシリンダロッド12a、第二油圧シリンダ13のシリンダロッド13a、ロッドガイド部材14、15及び19、リンクロッド16、押圧ロッド18、上側パンチ21、下側パンチ22、上側ダイ23、並びに下側ダイ24は、それぞれの構造の把握を容易にするために、他の部材によって隠れて見えない部分も実線で描かれている。
図2及び図3をあわせて参照すると、本体部11の基部11aにおける軸17cの方向の両側部11g及び11hそれぞれから、上側クランプ操作部31及び下側クランプ操作部32が突出している。上側クランプ操作部31及び下側クランプ操作部32はいずれも、側方に突出した後に向きを変えて上方に向かって延在している。上側クランプ操作部31及び下側クランプ操作部32の上端付近の側部にはそれぞれ、第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13(図1参照)を一時的に動作させて緩衝材25をそれぞれダイ支持部11cの上面11c1及び下面11c2に近接するように移動させるための上側プリクランプスイッチ31a及び下側プリクランプスイッチ32aが設けられている。
上側プリクランプスイッチ31a及び下側プリクランプスイッチ32aをそれぞれ押してON状態とすると、図示しないコントロールユニットが、第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13(図1参照)のシリンダロッドを伸長させ、上側パンチ21及び下側パンチ22をそれぞれ、上側ダイ23及び下側ダイ24に向かって移動させる。そして、コントロールユニットは、上側位置センサ12bの検知部12bbが被検知部12baを検知すると、第一油圧シリンダ12の動作を停止し、下側位置センサ18aの検知部18abが被検知部18aaを検知すると、第二油圧シリンダ13の動作を停止する。
さらに、上側クランプ操作部31及び下側クランプ操作部32の上端にはそれぞれ、第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13(図1参照)を動作させて上側パンチ21及び下側パンチ22をそれぞれ、上側ダイ23及び下側ダイ24に押しつけるための、上側クランプスイッチ31b及び下側クランプスイッチ32bが設けられている。
上側クランプスイッチ31b及び下側クランプスイッチ32bをそれぞれ押してON状態とすると、図示しないコントロールユニットが、第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13のシリンダロッドを伸長させ、上側パンチ21及び下側パンチ22をそれぞれ、上側ダイ23及び下側ダイ24に押しつける。
また、第一油圧シリンダ12には上側クランプ圧力操作部33が取り付けられ、第二油圧シリンダ13(図1参照)には下側クランプ圧力操作部34が取り付けられている。上側クランプ圧力操作部33及び下側クランプ圧力操作部34はそれぞれ、上側クランプ操作部31及び下側クランプ操作部32と同様にして、側方に突出した後に向きを変えて上方に向かって延在している。
上側クランプ圧力操作部33及び下側クランプ圧力操作部34の上端にはそれぞれ、第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13が上側パンチ21及び下側パンチ22をそれぞれ上側ダイ23及び下側ダイ24に押しつける圧力を設定するための上側圧力設定スイッチ33a及び下側圧力設定スイッチ34aが設けられている。
ここで、図4及び図5を参照して、かしめ装置101によって形成されるクリンチかしめの構成について説明する。
なお、上側パンチ21及び上側ダイ23と、下側パンチ22及び下側ダイ24とが形成するクリンチかしめの構成は、同一であるため、上側パンチ21及び上側ダイ23によるクリンチかしめの構成のみを説明する。
上側ダイ23は、上側パンチ21からの下方への押圧力を受け止める基部23aと、基部23aの側部23a1を囲繞し且つ基部23aよりも上方に突出するように設けられる枠部23bとを備えている。そして、枠部23bの内面23b1及び基部23aの上面23a2によって、上側パンチ21の先端部を受け入れ可能な受入凹部23cが形成される。
枠部23bは、通常、図示しない付勢手段によって側部23a1に押しつけられているが、側部23a1側から側方外側に向かう方向の力が付与されると、側部23a1から離れて拡がるように移動する。枠部23bが側部23a1に押しつけられているときの受入凹部23cは、上側パンチ21の先端21aと整合する形状となる。
かしめ接合を実施する場合、かしめようとする2つの金属板26a及び26bを重ねて、枠部23bの上に置く。そして、上側パンチ21が下方に移動すると、緩衝材25を金属板26aに当接させた後に上下方向に縮むように変形させつつ、その先端21aが、上側ダイ23の受入凹部23c内に向かって2つの金属板26a及び26bを共に押し込む。これにより、枠部23bが押圧されて側方外側に移動する。押圧される金属板26a及び26bは、受入凹部23cに沿うように変形し、さらに、基部23aの上面23a2及び枠部23bの内面23b1の間に生まれる隙間内に押し込まれるように変形する。よって、金属板26a及び26bは、図5に示すように、下部が側方に拡がるような形状に変形し、この変形部で一体化される、つまりかしめられる。これにより、金属板26a及び26bによるクリンチかしめ部27が形成され、かしめ部27では、金属板26a及び26bは、図5に示すようにいびつに変形することで互いに堅固に接合される。
次に、本実施の形態1のかしめ装置101の動作を説明する。
図1〜図3をあわせて参照すると、かしめ装置101を用いて、コの字状断面をした軽溝形鋼である第一金属部材28の上下のフランジ部28a及び28bの内側にそれぞれ、コの字状断面をした軽溝形鋼である第二金属部材29の上下のフランジ部29a及び29bをかしめ接合する。本実施の形態1では、第一金属部材28の上側のフランジ部28aと第二金属部材29の上側のフランジ部29aとのかしめ接合を行った後に、第一金属部材28の下側のフランジ部28bと第二金属部材29の下側のフランジ部29bとのかしめ接合を行う。なお、第二金属部材29は、フランジ部29a及び29bが第一金属部材28のフランジ部28a及び28bの内側に嵌まる寸法で形成されている。
ここで、第一金属部材28及び第二金属部材29は、金属板を構成している。
図3に示すように、図示しない組み立て台上で、第一金属部材28の内側に第二金属部材29を嵌め込むように配置し、クランプ等で仮固定する、つまり第一金属部材28及び第二金属部材29を仮組みする。そして、かしめ装置101を水平方向及び上下方向に移動させ、第二金属部材29のフランジ部29a及び29bの間にダイ支持部11cを挿入するようにして、仮組みした金属部材28及び29にセットする。
さらに、第一金属部材28のフランジ部28aと第二金属部材29のフランジ部29aとのかしめ接合を行うために、かしめ装置101の位置を水平方向、上下方向及び回転方向に微調整し、上側パンチ21の位置をかしめ接合を行うべき箇所に合わせる。このとき、第二金属部材29のフランジ部29aがダイ支持部11cの上側ダイ23上に載るようなかたちとなる。かしめ装置101は、第二金属部材29のフランジ部29a及び29bの一方が、ダイ支持部11cの上側ダイ23及び下側ダイ24の一方に接触するように構成されている。
また、第一金属部材28のフランジ部28aの端部又は第二金属部材29のフランジ部29aの端部からかしめ接合を行うべき箇所までの距離が大きい場合でも、基部11aの凹部11a3内に上記端部を挿入するようにかしめ装置101を回転させて位置決めすることよって、かしめ接合を行うべき箇所に上側パンチ21の位置を合わせることができる。
さらに、図2に示す上側圧力設定スイッチ33aを操作し、上側ダイ23への上側パンチ21の押圧力、即ちかしめ圧を、第一金属部材28のフランジ部28a及び第二金属部材29のフランジ部29aの材質、厚さ等に基づき予め算出したかしめ圧に設定する。そして、上側プリクランプスイッチ31aをON状態にし、第一油圧シリンダ12を動作させる。
このとき、図3に示すように、かしめ装置101は、シリンダロッド12aを伸長させ、上側パンチ21を上側ダイ23に向かって下降させる。上側パンチ21の緩衝材25がダイ支持部11cに近接し、フランジ部28aに接触して押圧するようになるとき、上側位置センサ12bの検知部12bbが被検知部12baを検知し、その結果、かしめ装置101は、第一油圧シリンダ12の動作を停止する。
このとき、上側パンチ21は、その緩衝材25のみを第一金属部材28のフランジ部28aに接触させて押圧し、フランジ部28aを第二金属部材29のフランジ部29aに密着させる。
かしめ位置に対する上側パンチ21の位置ずれ、金属部材28及び29の位置ずれ等の異常が確認されない場合、図2に示す上側クランプスイッチ31bをON状態にし、第一油圧シリンダ12を再び動作させて、本かしめが行われる。
このとき、図3に示すように、下降する上側パンチ21は、緩衝材25を上下方向に縮むように変形させつつ、その先端をフランジ部28aに接触させてフランジ部28a及び29aを共に上側ダイ23に押しつける。そして、かしめ装置101は、上側パンチ21の押圧力が設定したかしめ圧に達すると、シリンダロッド12aを収縮させ、上側パンチ21に押圧を停止させて上昇させる。これにより、フランジ部28a及び29aは、図5に示すように形成されるクリンチかしめ部27によって互いに接合される。なお、上側パンチ21を上昇させてクリンチかしめ部27から引き離す際、縮むように変形している緩衝材25が、上側パンチ21と共に上方に浮き上がろうとするフランジ部28aに対してその弾性力を伴った反力を与えて移動を阻止する。これにより、上側パンチ21のクリンチかしめ部27からの引き離しが容易になる。
次に、第一金属部材28のフランジ部28bと第二金属部材29のフランジ部29bとのかしめ接合を行う。図3に示す構成では、下側ダイ24とフランジ部29bとの間に間隙があるため、かしめ装置101を下方に移動させ、下側ダイ24をフランジ部29bに接触させる。
そして、図2に示す下側圧力設定スイッチ34aを操作し、下側ダイ24への下側パンチ22のかしめ圧を、第一金属部材28のフランジ部28b及び第二金属部材29のフランジ部29bの材質、厚さ等に基づき予め算出したかしめ圧に設定する。その後、下側プリクランプスイッチ32aをON状態とし、第二油圧シリンダ13を動作させる。
このとき、図3に示すように、かしめ装置101は、シリンダロッド13aを伸長させ、下側パンチ22を下側ダイ24に向かって上昇させる。なお、第一金属部材28のフランジ部28b及び第二金属部材29のフランジ部29bは、フランジ部28a及び29aがかしめ接合されていることによって、互いに密着している。
さらに、上昇する下側パンチ22が、その緩衝材25をダイ支持部11cに近接させ、緩衝材25のみをフランジ部28bに接触させて押圧するようになると、下側位置センサ18aの検知部18abが被検知部18aaを検知し、その結果、かしめ装置101は第二油圧シリンダ13の動作を停止する。
かしめ接合を行うにあたって問題がない場合、図2に示す下側クランプスイッチ32bをON状態にし、第二油圧シリンダ13を再び動作させて、本かしめが行われる。
このとき、図3に示すように、上昇する下側パンチ22は、緩衝材25を上下方向に縮むように変形させつつ、下側パンチ22の先端を接触させてフランジ部28b及び29bを共に下側ダイ24に押しつける。そして、かしめ装置101は、下側パンチ22の押圧力が設定したかしめ圧に達すると、シリンダロッド13a(図1参照)を収縮させ、下側パンチ22に押圧を停止させて下降させる。これにより、フランジ部28b及び29bは、図5に示すように形成されるクリンチかしめ部27によって互いに接合される。
さらに、下側パンチ22をクリンチかしめ部27から引き離す際も、緩衝材25が、フランジ部28bに対してその弾性力を伴った反力を与えて移動を阻止する。これにより、下側パンチ22のクリンチかしめ部27からの引き離しが容易になる。
なお、かしめ接合を行う前、フランジ部28b及びフランジ部29bは互いに密着しているため、下側パンチ22の押しつけ時に緩衝材25はなくてもよい。さらに、第一金属部材28及び第二金属部材29の強度が高い場合には、かしめ接合後の下側パンチ22の引き離し時に金属部材が変形等することがないため、緩衝材25はなくてもよい。
上述のように、かしめ装置101は、仮組みした金属部材28及び29にセットした後、上記の仮組みしたものを移動させること及び向きを変えることなく、第一金属部材28に第二金属部材29をかしめ接合することができる。
このように、この発明の実施の形態1に係るかしめ装置101は、重ねられた金属部材28及び29をかしめ接合するものである。そして、かしめ装置101は、伸縮自在な第一油圧シリンダ12と、第一油圧シリンダ12に設けられ且つ第一油圧シリンダ12の伸縮方向に沿って往復動作可能な上側パンチ21と、上側パンチ21に対向して設けられ且つ上側パンチ21を受け入れてかしめ接合を形成可能な上側ダイ23と、伸縮自在な第二油圧シリンダ13と、第二油圧シリンダ13に枢動可能なリンク部材17を介して設けられ且つ往復動作可能な下側パンチ22と、下側パンチ22に対向して設けられ且つ下側パンチ22を受け入れてかしめ接合を形成可能な下側ダイ24とを備える。第二油圧シリンダ13は、第一油圧シリンダ12の側方に並べて配置され、リンク部材17は、第二油圧シリンダ13の伸縮方向と異なる方向に動作させるように第二油圧シリンダ13の動作を下側パンチ22に伝達する。
このとき、第二油圧シリンダ13が第一油圧シリンダ12の側方に並べて配置されているため、かしめ装置101は、油圧シリンダ12及び13による上下方向の高さの増大を抑えることができる、つまり低頭化を可能にする。さらに、上側パンチ21が第一油圧シリンダ12の伸縮方向に沿って動作可能であるのに対し、下側パンチ22が第二油圧シリンダ13の伸縮方向と異なる方向に動作可能であるので、第一油圧シリンダ12及び第二油圧シリンダ13の延在方向に関係なく、上側パンチ21及び下側パンチ22の動作方向を異ならせることができる。よって、かしめ装置101は、異なる2つの方向からのかしめ接合を可能にしつつ低頭化を可能にする。
また、かしめ装置101において、下側パンチ22の動作方向は、第二油圧シリンダ13の伸縮方向と実質的に反対向きである。さらに、かしめ装置101は、上側ダイ23及び下側ダイ24を共に支持するダイ支持部11cを備える。さらにまた、上側ダイ23の上側パンチ21を受け入れる方向は、下側ダイ24の下側パンチ22を受け入れる方向と実質的に反対向きである。このとき、かしめ装置101は、互いに反対方向からのかしめ接合を可能にする。さらに、かしめ装置101は、接合部材にダイ支持部11cをセットすることによって、接合部材の位置及び向きを変更することなく、接合部材に対して互いに反対方向からのかしめ接合を可能にする。
また、かしめ装置101は、水平方向及び鉛直方向に移動可能に吊り下げて設けられるように構成される。これによって、接合部材へのかしめ装置101のダイ支持部11cのセットが容易になる。
また、かしめ装置101において、上側パンチ21及び下側パンチ22は、その先端よりも突出し可撓性のある緩衝材25を有する。これにより、かしめ接合時、上側パンチ21及び下側パンチ22それぞれが接触する前に緩衝材25が接合部材に接触して押圧し、重ねられた2つの接合部材を互いに密着させる。その後、上側パンチ21及び下側パンチ22はそれぞれ、緩衝材25を変形させつつ接合部材に接触して押圧し、かしめ接合を行う。よって、接合すべき2つの接合部材を密着させた状態でかしめ接合を行うことができるため、確実なかしめ接合が可能になる。さらに、かしめ接合後にかしめ部から上側パンチ21及び下側パンチ22をそれぞれ引き抜く際、接合部材に対して緩衝材25が反力を与えてその移動を阻止するため、引き抜きが容易になる。
なお、本実施の形態1では、上側パンチ21及び下側パンチ22の両方に緩衝材25を設けていたが、上側パンチ21によるかしめ接合後に下側パンチ22のかしめ接合を実施する場合、下側パンチ22の緩衝材25を省略することもできる。逆に、下側パンチ22によるかしめ接合後に上側パンチ21のかしめ接合を実施する場合、上側パンチ21の緩衝材25を省略することもできる。さらに、仮組み時に金属部材28及び29を密着させて固定することができれば、緩衝材25は、上側パンチ21及び下側パンチ22のいずれからも省略してもよい。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るかしめ装置は、実施の形態1に係るかしめ装置101において、上側ダイ23と下側ダイ24との上下方向の距離を変更する距離変更機構210をダイ支持部11cに設けたものである。
なお、以下の実施の形態2において、前出した図における参照符号と同一の符号は、同一または同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図6及び図7を参照すると、かしめ装置の本体部11のダイ支持部11cの内部には、距離変更機構210を収容する機構室211が形成されている。さらに、ダイ支持部11cには、機構室211から上方に延びてダイ支持部11cの上面11c1に開口する第一ダイ摺動穴212と、機構室211から下方に延びてダイ支持部11cの下面11c2に開口する第二ダイ摺動穴213とが形成されている。
第一ダイ摺動穴212内には、上側ダイ23が上下方向に摺動自在に挿入され、第二ダイ摺動穴213内には、下側ダイ24が上下方向に摺動自在に挿入されている。
さらに、機構室211内において、上側ダイ23及び下側ダイ24の間に、楕円形状の断面を有するカム体214が設けられている。カム体214は、楕円形の中心を通り且つダイ支持部11c内を本体部11の基部11aに向かって延びる回転シャフト215を一体に備えている。回転シャフト215は、図示しないアクチュエータ等の駆動装置によって、カム体214と共に回転駆動されるように構成されている。
さらにまた、上側ダイ23及び下側ダイ24の両側部には、上側ダイ23及び下側ダイ24を連結する付勢部材216が設けられている。付勢部材216は、上側ダイ23及び下側ダイ24に対して、互いに向かって引き寄せるように付勢する。付勢部材216は、本実施の形態2では、コイルばねとしているが、収縮性のある部材等の上側ダイ23及び下側ダイ24を互いに向かって引き寄せる付勢力を有するものであればよい。
付勢部材216によって付勢された上側ダイ23及び下側ダイ24は、カム体214の外周面であるカム面214aに押しつけられている。
図6及び図7のように、カム体214が楕円形状断面の長軸方向を側方に向けた状態のとき、上側ダイ23及び下側ダイ24との間の上下方向の距離が最小となる。このとき、上側ダイ23の先端23dは、ダイ支持部11cの上面11c1とほぼ同一の位置にあり、下側ダイ24の先端24dは、ダイ支持部11cの下面11c2とほぼ同一の位置にある。
また、図8及び図9のように、カム体214が楕円形状断面の長軸方向を上下方向(鉛直方向)に向けた状態のとき、上側ダイ23及び下側ダイ24の間の上下方向の距離が最大となる。このとき、上側ダイ23の先端23dは、上面11c1からの突出量を最大とし、下側ダイ24の先端24dは、下面11c2からの突出量を最大とする。
よって、カム体214を回転させることによって、上側ダイ23及び下側ダイ24を上下方向に移動させて互いの間の距離を自在に変更することができる。
また、本実施の形態2のかしめ装置でも、上側パンチ21及び下側パンチ22の両方に緩衝材25が設けられている。
上述のような構成によって、かしめ接合すべき金属部材28及び29におけるフランジ間の距離が変更されても、上側ダイ23及び下側ダイ24の間の距離を変更することによって、上側ダイ23及び下側ダイ24をそれぞれ、第二金属部材29のフランジ部29a及び29bに接触させるようにすることができる。従って、上側パンチ21及び下側パンチ22の一方によるかしめ接合後に他方によるかしめ接合を行うために、かしめ装置を移動させる必要がなくなる。
具体的には、本実施形態2のかしめ装置では、次のようにしてかしめ接合が実施される。
まず、図6及び図7に示すように、上側ダイ23及び下側ダイ24との間の距離を最小にした状態のダイ支持部11cに対して、仮組みした金属部材28及び29がセットされる。その後、カム体214が回転駆動されて、第二金属部材29のフランジ部29a及び29bにそれぞれ接触するまで、上側ダイ23が上昇させられると共に下側ダイ24が下降させられる。これにより、図8及び図9に示すような状態となり、金属部材28及び29がダイ支持部11cに対して固定される。その後、上側パンチ21及び下側パンチ22を一方ずつ或いは同時に上側ダイ23及び下側ダイ24に向かって移動させ、第二金属部材29のフランジ部29aと第一金属部材28のフランジ部28aとがかしめ接合されると共に、第二金属部材29のフランジ部29bと第一金属部材28のフランジ部28bとがかしめ接合される。かしめ接合完了後、上側パンチ21及び下側パンチ22が引き戻されて再び図6及び図7に示すような状態とされ、金属部材28及び29が取り除かれる又は次のかしめ接合のために移動させられる。このとき、上側ダイ23及び下側ダイ24が突出するかしめ部27(図5参照)に干渉しないため、金属部材28及び29の移動がスムーズになる。
また、この発明の実施の形態2に係るかしめ装置のその他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
そして、実施の形態2におけるかしめ装置によれば、上記実施の形態1のかしめ装置101と同様な効果が得られる。さらに、かしめ装置は、上側ダイ23及び下側ダイ24の間の距離を変更する距離変更機構210を備えているため、接合部材の寸法に関係なく、上側ダイ23及び下側ダイ24を同時に接合部材に接触させることができる。よって、上側ダイ23及び下側ダイ24における2つのかしめ接合の間でのかしめ装置の位置調整が不要となる。また、2つのかしめ接合を同時に行うことも可能になる。
なお、実施の形態2におけるかしめ装置においても、緩衝材25は、上側パンチ21及び下側パンチ22の一方にのみ設けられてもよく、両方に設けられなくてもよい。
また、実施の形態1及び2のかしめ装置では、上側パンチ21及び下側パンチ22の押圧方向が互いに対して180°をなす反対方向となっていたが、これに限定されるものでなく、上側パンチ21及び下側パンチ22の押圧方向が互いに異なっていればよい。
また、実施の形態1及び2のかしめ装置は、上方から吊される構成であったが、下方の移動可能な装置上に設置される構成であってもよい。このとき、かしめ装置を上下逆に配置してもよい。
また、実施の形態2のかしめ装置では、上側ダイ23及び下側ダイ24の間の距離をカム体214を用いて変更していたが、これに限定されるものでない。上側ダイ23及び下側ダイ24に螺合するねじを回転させることによって、上側ダイ23及び下側ダイ24を上下方向に移動させるようにしてもよい。又は、上側ダイ23及び下側ダイ24に係合する伸縮自在なシリンダ(油圧式、空気圧式等)、アクチュエータなどによって、上側ダイ23及び下側ダイ24を上下方向に移動させるようにしてもよい。
11 本体部、11a 基部、11c ダイ支持部、12 第一油圧シリンダ(第一シリンダ)、13 第二油圧シリンダ(第二シリンダ)、17 リンク部材(リンク部)、21 上側パンチ(第一パンチ部)、22 下側パンチ(第二パンチ部)、23 上側ダイ(第一ダイ部)、24 下側ダイ(第二ダイ部)、25 緩衝材(緩衝体)、28 第一金属部材(金属板)、29 第二金属部材(金属板)、210 距離変更機構(距離変更部)、101 かしめ装置。

Claims (6)

  1. 重ねられた金属板をかしめ接合するかしめ装置において、
    伸縮自在な第一シリンダと、
    前記第一シリンダに設けられ、前記第一シリンダの伸縮方向に沿って往復動作可能な第一パンチ部と、
    前記第一パンチ部に対向して設けられ、前記第一パンチ部を受け入れてかしめ接合を形成可能な第一ダイ部と、
    伸縮自在な第二シリンダと、
    前記第二シリンダに枢動可能なリンク部を介して設けられ、往復動作可能な第二パンチ部と、
    前記第二パンチ部に対向して設けられ、前記第二パンチ部を受け入れてかしめ接合を形成可能な第二ダイ部とを備え、
    前記第二シリンダは、前記第一シリンダの側方に並べて配置され、
    前記リンク部は、前記第二シリンダの伸縮方向と異なる方向に動作させるように前記第二シリンダの動作を前記第二パンチ部に伝達するかしめ装置。
  2. 前記第二パンチ部の動作方向は、前記第二シリンダの伸縮方向と実質的に反対向きである請求項1に記載のかしめ装置。
  3. 前記第一ダイ部及び前記第二ダイ部を共に支持するダイ支持部を備え、
    前記第一ダイ部の前記第一パンチ部を受け入れる方向は、前記第二ダイ部の前記第二パンチ部を受け入れる方向と実質的に反対向きである請求項2に記載のかしめ装置。
  4. 前記第一ダイ部及び前記第二ダイ部の間の距離を変更する距離変更部を備える請求項3に記載のかしめ装置。
  5. 水平方向及び鉛直方向に移動可能に吊り下げて設けられるように構成された請求項1〜4のいずれか一項に記載のかしめ装置。
  6. 前記第一パンチ部及び前記第二パンチ部の少なくとも一方は、先端よりも突出し可撓性のある緩衝体を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のかしめ装置。
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