JP2016013222A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Katsuya Wakita
克也 脇田
雅人 姜
Masahito Kyo
雅人 姜
菊川 智之
Tomoyuki Kikukawa
智之 菊川
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Abstract

【課題】洗剤の溶け残りによる洗いムラをなくして洗浄効果を高める。【解決手段】洗濯水から泡状の洗濯水を生成する泡生成部19と、水槽2の底部に設けられた取水口12から水槽2内の洗濯水を送水する送水ポンプ15と、泡生成部19で生成された泡状の洗濯水をドラム3内へ吐出する泡吐出口23と、洗濯水に含まれる洗剤の溶解状態を検知する洗剤溶解度検知部28と、制御部29とを備え、制御部29は、洗い工程において、洗剤溶解度検知部28によって洗剤が充分に溶解したことを検知すると、送水ポンプ15を駆動して水槽2内の洗濯水を泡生成部19へ送水し、泡生成部19で生成した泡状の洗濯水をドラム3内へ吐出させる泡吐出工程を実行した後、遠心力によって衣類がドラム3の内壁に張り付く速度でドラム3を回転させ、ドラム3内の泡状の洗濯水を衣類に浸透させる泡浸透工程を実行するように構成されたドラム式洗濯機である。【選択図】図1

Description

本発明は、衣類等の洗濯物を洗うドラム式洗濯機に関するものである。
従来、この種のドラム式洗濯機は、洗浄力を確保して洗いムラを減少させることが考えられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された従来のドラム式洗濯機は、衣類をドラム内で落下させて洗う叩き洗い工程と、衣類を遠心力でドラムの内壁に張り付かせるとともに洗濯水を吐出させるシャワー吐出工程を交互に実行するようにしたものである。
また、洗剤をすばやく溶解させて優れた洗浄力が得られるようにすることが考えられている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された従来のドラム式洗濯機は、給水後、回転ドラムを回転させつつ排水ポンプを逆回転させ、外槽から流れ出た洗剤を外槽に逆流させて溶解するようにしたものである。
また、内槽内に上方から洗剤泡を吐出させて、洗濯物全体に行きわたらせるようにすることが考えられている(例えば、特許文献3参照)。
特開2007−117140号公報 特開2007−236441号公報 特開2006−000260号公報
しかしながら、前記従来の構成では、洗剤の種類や洗剤の湿り具合等、洗剤の状態の変化に対応することが難しく、泡の発生状況によって判断することにおいても、洗濯水全体としての洗剤濃度として見た場合には、必ずしも洗剤の溶解のレベルと相関するものではないため、未溶解の洗剤が存在しているといった課題が存在した。そして、洗剤の溶解が不十分な状態では、例えば粉末洗剤の場合においては、未溶解の粉末状態の洗剤粒子が衣類に付着し、洗濯工程経過時においても十分溶けきることができず、部分的に高濃度の洗剤濃度環境がつくられることによって、洗いムラの発生や洗浄力が低下するという課題があった。
また、洗剤が十分に溶解しない状態で泡を生成した場合は、未溶解の状態で洗濯水側から泡側へと洗剤粒子が移動し、さらに溶解が進行しない状況が続くことになる。さらに、洗濯水を泡状にして衣類に吐出させただけでは、衣類の表面においては洗剤と汚れが接触しているものの、衣類の繊維内部への浸透は泡形状では抵抗が大きいために困難であり、主に衣類が含んでいる水あるいは洗濯水中に対して泡側から洗剤溶液が溶解拡散しながら浸透していくことが支配的であり、時間がかかるだけでなく、洗浄性能の向上に対する効果が小さいという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗剤の溶け残りによる洗いムラをなくして洗浄効果を高めたドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、筐体と、前記筐体内に弾性支持された水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられたドラムと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽内に洗濯水を給水する給水部と、前記洗濯水から泡状の洗濯水を生成する泡生成部と、前記水槽の底部に設けられた取水口から前記水槽内の洗濯水を送水する送水ポンプと、前記送水ポンプと前記泡生成部とを接続する送水路と、前記泡生成部で生成された泡状の洗濯水を前記ドラム内へ吐出する泡吐出口と、前記洗濯水に含まれる洗剤の溶解状態を検知する洗剤溶解度検知部と、洗い、すすぎ、脱水等の各工程を逐次制御する制御部とを備え、前記制御部は、洗い工程において、前記洗剤溶解度検知部によって洗剤が充分に溶解したことを検知すると、前記送水ポンプを駆動して前記水槽内の洗濯水を前記泡生成部へ送水し、前記泡生成部で生成された泡状の洗濯水を前記ドラム内へ吐出させる泡吐出工程を実行した後、遠心力によって衣類が前記ドラムの内壁に張り付く速度で前記ドラムを回転させ、前記ドラム内の泡状の洗濯水を衣類に浸透させる泡浸透工程を実行するように構成されたものである。
これによって、洗剤が充分に溶解した洗濯水を泡生成部へ送水して効果的に泡状の洗濯水を生成することができる。そして、ドラム内に泡状の洗濯水を吐出させて衣類の表面に保持させ、ドラムの高速回転による遠心力によって、衣類の表面に付着した泡から液状に戻った洗濯水を繊維の内部にまで浸透させて汚れに作用させることができ、洗剤の溶け残りによる洗いムラをなくして洗浄効果を高めることができる。
本発明のドラム式洗濯機は、洗剤の溶け残りによる洗いムラをなくして洗浄効果を高めることができる。
本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略構成図 本実施の形態におけるドラム式洗濯機のブロック構成図 本実施の形態におけるドラム式洗濯機の泡生成部の模式図 本実施の形態におけるドラム式洗濯機の動作を示すタイムチャート 本実施の形態におけるドラム式洗濯機の洗剤の溶解状態と導電度の関係を示すグラフ
第1の発明は、筐体と、前記筐体内に弾性支持された水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられたドラムと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽内に洗濯水を給水する給水部と、前記洗濯水から泡状の洗濯水を生成する泡生成部と、前記水槽の底部に設けられた取水口から前記水槽内の洗濯水を送水する送水ポンプと、前記送水ポンプと前記泡生成部とを接続する送水路と、前記泡生成部で生成された泡状の洗濯水を前記ドラム内へ吐出する泡吐出口と、前記洗濯水に含まれる洗剤の溶解状態を検知する洗剤溶解度検知部と、洗い、すすぎ、脱水等の各工程を逐次制御する制御部とを備え、前記制御部は、洗い工程において、前記洗剤溶解度検知部によって洗剤が充分に溶解したことを検知すると、前記送水ポンプを駆動して前記水槽内の洗濯水を前記泡生成部へ送水し、前記泡生成部で生成された泡状の洗濯水を前記ドラム内へ吐出させる泡吐出工程を実行した後、遠心力によって衣類が前記ドラムの内壁に張り付く速度で前記ドラムを回転させ、前記ドラム内の泡状の洗濯水を衣類に浸透させる泡浸透工程を実行するように構成されたものである。これにより、洗剤が溶解した洗濯水を泡生成部へ送水して効果的に泡を生成することができ、ドラム内に泡状の洗濯水を吐出させて衣類の表面に保持させ、ドラムの高速回転による遠心力によって、衣類の表面に付着した泡から液状に戻った洗濯水を繊維の内部にまで浸透させて汚れに作用させることができ、洗剤の溶け残りによる洗いムラをなくして洗浄効果を高めることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記泡生成部は、前記水槽の上方前部に配設され、前記ドラムの開口部の上方に設けられた前記泡吐出口から前記ドラム内へ泡状の洗濯水を吐出するように構成されたものである。これにより、ドラムの回転動作に制約されることなく、水槽外で泡状の洗濯水を最適に生成することができるとともに、ドラム内の衣類に対して泡を上方から広い範囲に効率よく吐出して浸透させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記送水ポンプと前記ドラムの開口部の下方に設けられたシャワー吐出口とを接続する循環水路を備え、前記送水ポンプによる送水を、前記送水路を通した前記泡生成手段への送水と、前記循環水路を通した前記水槽内への送水とに切り替え可能に構成されたものである。これにより、洗濯水を泡生成部へ送水する送水ポンプで、水槽内の洗濯水をドラム内へ循環させることができ、簡略な構成で洗濯水を衣類に供給することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記洗剤溶解度検知部は、前記洗濯水の導電度で洗剤の溶解状態を検知するように構成されたものである。これにより、制御部は、洗濯水に含まれる洗剤の溶解状態を検知して充分に溶解したことを判断することができ、未溶解の洗剤がドラム内の衣類に付着することを抑制し、洗いムラや洗浄力の低下を防止することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記泡吐出工程において、前記ドラムを低速で回転させながら、前記泡生成部で生成した泡状の洗濯水を前記ドラム内へ吐出するように構成されたものである。これにより、衣類の位置を移動させながら衣類全体を吐出された泡状の洗濯水で満遍なく包み込むことができ、洗いムラをなくして洗浄効果を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略構成図である。図2は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機のブロック構成図である。図3は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機の泡生成部の模式図である。図4は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機の動作を示すタイムチャートである。図5は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機の洗剤の溶解状態と導電度の関係を示すグラフである。
本実施の形態のドラム式洗濯機の構成について、図1および図2を用いて説明する。図1に示されるように、筐体1内に弾性支持された水槽2が設けられている。水槽2内には衣類等の洗濯物(以下、衣類または洗濯物という)を収容する有底円筒状のドラム3が回転可能に設けられている。ドラム3は、回転軸3aが角度θ(例えば、5度〜20度)で前上がりに傾斜するように設けられている。
衣類を出し入れする開口部6がドラム3の前面側に設けられている。ドラム3の周側面の内側には、内方へ突出した複数のバッフル4が設けられ、ドラム3がゆっくり回転するときに洗濯物を持ち上げる。また、ドラム3の周側面には、水槽2内と連通する多数の小孔5が設けられている。ドラム3を回転駆動するモータ7が水槽2の後面に取り付けられている。モータ7は、ブラシレス直流モータで構成され、インバータ制御によって回転速度を自在に変化させることができるようになっている。
水槽2内に洗濯水を給水する給水部は、水道等に接続された給水配管9に給水弁8と洗
剤ケース10を有して構成されている。洗濯水は、給水配管9を通り、給水弁8と洗剤ケース10とを経て、水槽2の後方上部に設けられた給水口11から水槽2内に流入する。このとき、洗濯の開始時の洗い工程であれば、洗剤ケース10に投入された洗剤が水道水とともに洗濯水として水槽2に供給され、すすぎ時であれば水道水だけが洗濯水として供給される。水槽2内に供給された洗濯水は、小孔5からドラム3内に流入する。
洗濯水の出口となる取水口12が水槽2の底部に設けられている。出口配管13が取水口12に接続されている。出口配管13は、衣類の埃や糸くずを補修するフィルタ14を経由して送水ポンプ15に接続されている。排水管16がフィルタ14で分岐するように接続され、排水管16に排水弁17が設けられて、排水部が構成されている。排水時は、排水弁13が開放され、水槽2や配管などに滞留する洗濯水が機外へ排出される。
泡生成部19は、水槽2の上方前部に配設され、送水ポンプ15と送水路18によって接続されている。送水路18と送水ポンプ15との間には切替弁20が設けられている。
泡生成部19について、図3を用いて説明する。送水ポンプ15によって加圧された洗濯水は、切替弁20により切り替えられて送水路18を流れ、洗濯水注水口21から泡生成部19内に導入される。洗濯水注水口21に対向した泡生成部19の壁面に衝突した洗濯水は、周囲の空気を巻き込みながら泡が形成される。泡生成部19内に液体成分として洗濯水が一部存在するが、この洗濯水の液面と衝突し、さらに空気を含みながら液中へと勢いよく入り込むことによって短時間で泡が生成される。
泡の生成に必要な空気は、大気に開放したドレイン口24から泡生成部19内に供給される。ドレイン口24は、洗濯水の水量が多い場合や、導入される洗濯水の勢いが強すぎた際に、一部の洗濯水が泡生成部19外へ排出されるように設けられている。仕切り板25は、生成した泡がドレイン口24側からの流出を防止するものである。仕切り板25は、洗濯水注水口21とドレイン口24の間に配設され、泡生成部19の上壁から下方に向かって形成されている。仕切り板25の下端と泡生成部19の下壁の間に隙間が設けられて連通部25aを形成している。
泡生成部19で生成された泡は、残った洗濯水とともに泡状の洗濯水として泡水送水口22から流出する。そして、ドラム3の開口部6の上方に設けられた泡吐出口23からドラム3内の衣類に向けて吐出される。泡生成部19で生成された泡状の洗濯水は、送水ポンプ15を運転している間、泡水送水口22から連続的に流出する。
循環水路26は、送水ポンプ15と、ドラム3の開口部6の下方に設けられたシャワー吐出口27とを接続し、切替弁20を経由して設けられている。切替弁20が循環水路26側に通じている場合、送水ポンプ15は、取水口12から切替弁20と循環水路26を経由してシャワー吐出口27からドラム3内へ洗濯水を吐出する。
このように、切替弁20は、送水ポンプ15により送水される水槽2内の洗濯水を、送水路18を通して泡生成部19へ送水したり、循環水路26を通して水槽2内へ循環するように送水したり、切り替えができるように設けられている。
取水口12とフィルタ14との間の出口配管13には、水槽2内に溜められた洗濯水に含まれる洗剤の溶解状態を検知する洗剤溶解度検知部28が設けられている。洗剤溶解度検知部28は、洗濯水の導電度を測定することによって投入された洗剤の溶解の程度を検知する。
洗濯水が泡を生成するために適切な状態であるか否かを判定する際に、投入された洗剤
量と給水量から算出される洗剤濃度から得られる導電度と、洗剤溶解度検知部28により経時的に計測される導電度との比較によって、洗濯水に含まれる洗剤の溶解状態を検知し、電気信号に変換して出力する。
制御部29は、筐体1内の上方前部に設けられている。制御部29の上部には、使用者が洗濯運転を設定する操作表示部34が設けられている。図2に示されるように、制御部29は、モータ7、給水弁8、排水弁17、送水ポンプ15、切替弁20等の駆動を制御し、洗い、すすぎ、脱水等の各工程を逐次制御して洗濯運転を実行する。また、制御部29には、ドラム3内に投入された衣類の量を検知する布量検知部30からの出力と、水槽2内に給水された洗濯水の量を検知する水位検知部31からの出力と、ドラム3の駆動を検知する回転検知部32と、洗剤溶解度検知部28からの出力と、使用者による操作表示部34からの設定が入力される。
なお、筐体1の前面に開閉自在な扉33が設けられている。使用者は、扉33を開くことにより、ドラム3の開口部6から衣類を出し入れすることができる。
以上のように構成されたドラム式洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、使用者が、筐体1の扉33を開いて開口部6からドラム3内に衣類を投入する。そして、操作表示部34の電源スイッチ(図示せず)をオン状態にし、洗濯運転の設定を行い、スタートスイッチ(図示せず)を操作して運転を開始する。洗濯運転の設定に従い、制御部29は、例えば、洗い工程、中間脱水工程、すすぎ工程A、すすぎ工程B、最終脱水工程の順に洗濯運転を実行する。
洗濯運転の開始により洗い工程が実行される。洗い工程は、図4に示されるように、さらに細分化された5つの工程を含む。制御部29は、洗い工程において、最初に布量検知工程を行い、ドラム3内に投入された衣類の量を布量検知部30によって検知する。衣類の量は、ドラム3を回転駆動し、ドラム3の回転時にモータ7にかかるトルク量や、モータ7の電流値等から検知することができる。
制御部29は、検知した衣類の量に応じて洗い、すすぎ、脱水等の各工程の時間と洗濯水量を設定するとともに、衣類の量に応じて設定された洗剤量を操作表示部34に表示する。使用者は、操作表示部34に表示された洗剤量にしたがって洗剤を洗剤ケース10に投入する。
制御部29は、布量検知工程が終われば給水工程を行う。給水工程では、水道水が、開かれた給水弁8から給水配管9を通って洗剤ケース10に入る。そして、洗剤ケース10の中の洗剤を溶かしながらさらに給水配管9を流れ、ドラム3に設けられた給水口11から水槽2内に洗濯水として供給される。このとき、排水弁17は閉じられている。
水槽2の底部に溜まった洗濯水には、給水時間内では十分溶解されなかった洗剤が含まれている。そのため、制御部29は、出口配管13に配設された洗剤溶解度検知部28により、洗濯水の導電度を経時的に測定し、洗剤の溶解の状態を把握する。
図5に示されるように、洗剤成分の溶解が進行する(例えば、時間T1の状態)とともに、洗剤中の界面活性剤を代表とするイオン解離できる成分が水中に溶解し、導電度が上昇する。例えば、給水量に対する洗剤投入量から洗剤濃度が算出され、理想的に洗剤が溶解したと仮定した際の導電度を得ることができる。この値と測定した導電度の値とを相対的に比較することで、洗濯水中の洗剤の溶解状態を把握することが可能である。この場合は、使用者が表示された洗剤量を正確に投入していることが前提となる。
また、別の方法として、導電度の値が時間の経過とともに徐々に頭打ちの曲線となること(例えば、時間T2の状態)を利用してもよい。すなわち、例えば、微小時間あたりの導電度の変化量を指標とし、その変化量が小さくなったことを見極めることによって、溶解が十分到達しているかどうかを判定することができる。
また、本実施の形態では、洗剤の溶解の状態を判定する時点における給水量は、布量検知工程において判定された衣類量から設定された洗濯水量よりも少ない水量に設定されている。従って、その水位はドラム3内の衣類に対して積極的に濡らすことのないレベルである。このとき、洗剤の溶解を促進するためにドラム3を低速(例えば、15r/min)で回転させ、水槽2内の洗濯水を撹拌するようにしてもよい。
また、洗剤の溶解においては、排水弁17を閉じ、切替弁20を循環水路26側が通じる状態として送水ポンプ15を駆動させることにより、水槽2内の洗濯水を取水口12から循環水路26に流入させ、ドラム3の開口部6の下方に設けられたシャワー吐出口27から水槽2内へ吐出して循環させてもよい。これによって、洗剤の溶解を加速することができる。この際、シャワー吐出口27から吐出される洗濯水がドラム3内の衣類にかからないように、送水ポンプ15を低速で駆動して循環流量を抑えることが好ましい。
そして、制御部29は、導電度の変化から洗剤の溶解状態を検知し、充分に溶解したと判断した場合、給水工程に続いて泡吐出工程を行う。泡吐出工程では、切替弁20を送水路18側に切り替え、送水ポンプ15によって加圧された洗濯水を泡生成部19へ供給する。洗濯水は、洗濯水注水口21から泡生成部19内に導入される。泡生成部19で生成された泡状の洗濯水は泡水送水口22から流出し、ドラム3の開口部6の上方に設けられた泡吐出口23からドラム3内の衣類に向けて吐出される。ここで、泡状の洗濯水とは泡と洗濯水とが混合したものであり、泡状態の比率が高いことが好ましいが、その比率は限定されるものではない。
泡状の洗濯水は、ドラム3を停止した状態でドラム3内に吐出される。制御部29は、その後、泡状の洗濯水を吐出しながらドラム3を低速(例えば、30r/min)でしばらくの間回転させる。これによって、衣類の位置を動かし、吐出された泡状の洗濯水で衣類全体を満遍なく包み込むようにしている。なお、泡吐出工程において、初めからドラム3を低速で回転させながら泡生成部19で生成した泡状の洗濯水をドラム3内へ吐出させるようにしてもよい。
制御部29は、泡吐出工程が終われば泡浸透工程を行う。送水ポンプ15の駆動を停止し、ドラム3の内周面に衣類が張り付く程度の速度、例えば100r/minでドラム3を回転させる。これにより、衣類上に付着していた泡状の洗濯水を遠心力によって衣類繊維の内部まで浸透させる。衣類を通り抜けた洗濯水は、小孔5から水槽2内へ流出する。ドラム3の回転数は上記回転数に限定されることはなく、より高いことが好ましい。
制御部29は、泡浸透工程が終われば叩き洗い工程を行う。給水弁8を開き、投入された衣類の量に応じて予め設定された水量となるように洗濯水を供給する。そして、水位検知部31により所定量の洗濯水が供給されたことを検知すると給水弁8を閉じる。
叩き洗いは、衣類がバッフル4によってドラム3の回転方向へ持ち上げられた後、ドラム3内の上部から落下し、ドラム3の底面あるいはドラム3の底部に留まっている衣類に叩きつけられることにより、洗剤による化学力と併せて、その機械力によって洗浄が行われる洗い方である。叩き洗いが行われるドラム3の回転数は、例えば、45r/minであり、正回転と逆回転とを交互に所定時間ずつ駆動するようにしてもよい。
制御部29は、叩き洗い工程では、排水弁17を閉じ、切替弁20を循環水路26側に切り替え、送水ポンプ15を駆動してシャワー吐出口27からドラム3内の衣類に向けて洗濯水を吐出する。これにより、洗濯水と汚れとの接触時間が長くなり、洗浄力を高めることができる。なお、送水ポンプ15の駆動は、連続的であっても間欠的であってもよい。
叩き洗い工程が終わり、洗い工程全体が終了すると、制御部29は、中間脱水工程へと移行し、その後、すすぎ工程A、すすぎ工程B、最終脱水工程の順に実行して洗濯運転を終了する。
本実施の形態では、洗い工程において、上記の細分化された工程を1回づつ実行するようにしたが、これに限られるものではなく、叩き洗い工程の終了後、再び給水工程から叩き洗い工程まで実行するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態のドラム式洗濯機においては、ドラム3内へ吐出させる泡を生成する泡生成部19と、水槽2の底部に設けた取水口12と泡生成部19を接続する送水路18と、水槽2内の洗濯水を送水路18を介して泡生成部19へ送水する送水ポンプ15と、泡生成部19で生成した泡をドラム3内へ吐出する泡吐出口23と、洗剤の溶解状態を検知する洗剤溶解度検知部28と、洗い、すすぎ、脱水等の各工程を逐次制御する制御部29とを備える。そして、制御部29は、洗い工程において、洗剤溶解度検知部28によって洗剤の溶解を検知すると、送水ポンプ15によって水槽2内の洗濯水を泡生成部19へ送水し、泡生成部19で生成した泡をドラム3内へ吐出させる泡吐出工程を実行した後、遠心力によって衣類がドラム3の内壁に張り付く速度でドラム3を回転させ、ドラム3内の泡を衣類に浸透させる泡浸透工程を実行するものである。
これにより、洗剤が溶解した洗濯水を泡生成部19へ送水して効果的に泡を生成することができ、ドラム3内に泡状の洗濯水を吐出させて衣類の表面に保持させる。そして、ドラム3の高速回転による遠心力によって、衣類の表面に付着した泡から液状に戻った洗濯水を繊維の内部にまで浸透させて汚れに作用させることができ、洗剤の溶け残りによる洗いムラをなくして洗浄効果を高めることができる。
なお、洗剤が溶解した後に行う追加給水は、泡吐出工程より後に行うことにより泡吐出工程において高濃度の洗濯水を泡生成部19へ送水することができ、泡を効果的に生成することができる。さらに、泡浸透工程より後に追加給水を行うことにより、泡浸透工程においてドラム3が高速回転する時に洗濯水に接触することによる抵抗を少なくすることができる。このように、叩き洗い工程の前に洗濯水を追加給水し、布量検知工程において判定された衣類量から設定された洗濯水量にすることにより、適正な量と濃度の洗濯水で衣類を効果的に洗うことができる。
なお、本実施の形態では、取水口12から出口配管13を設け、水槽2内の洗濯水を送水路18または循環水路26への送水と、排水管16への排水とを分岐するようにしたが、水槽2の底部に排水口を別に設け、排水口に排水管16を接続して排水するようにしてもよい。
また、泡生成部19への送水路18と水槽2へ循環水路26とに分岐し、切替弁20によって送水路18と循環水路26とを切替ができるように構成したが、切替弁20に代えて、送水路18と循環水路26の各々に開閉弁を設けてもよい。要は、送水ポンプ15により泡生成部19への送水と、水槽2内への洗濯水の循環が行えればよい。
以上のように、本発明は、洗い工程において泡吐出工程と泡浸透工程とを行うことにより、洗剤の溶け残りによる洗いムラをなくして洗浄効果を高めることができるので、ドラム式洗濯機のほかにも、縦型洗濯機などにも適用することができる。
1 筐体
2 水槽
3 ドラム
7 モータ
8 給水弁(給水部)
9 給水配管(給水部)
10 洗剤ケース(給水部)
12 取水口
15 送水ポンプ
18 送水路
19 泡生成部
20 切替弁
23 泡吐出口
26 循環水路
27 シャワー吐出口
28 洗剤溶解度検知部
29 制御部

Claims (5)

  1. 筐体と、前記筐体内に弾性支持された水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられたドラムと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽内に洗濯水を給水する給水部と、前記洗濯水から泡状の洗濯水を生成する泡生成部と、前記水槽の底部に設けられた取水口から前記水槽内の洗濯水を送水する送水ポンプと、前記送水ポンプと前記泡生成部とを接続する送水路と、前記泡生成部で生成された泡状の洗濯水を前記ドラム内へ吐出する泡吐出口と、前記洗濯水に含まれる洗剤の溶解状態を検知する洗剤溶解度検知部と、洗い、すすぎ、脱水等の各工程を逐次制御する制御部とを備え、前記制御部は、洗い工程において、前記洗剤溶解度検知部によって洗剤が充分に溶解したことを検知すると、前記送水ポンプを駆動して前記水槽内の洗濯水を前記泡生成部へ送水し、前記泡生成部で生成された泡状の洗濯水を前記ドラム内へ吐出させる泡吐出工程を実行した後、遠心力によって衣類が前記ドラムの内壁に張り付く速度で前記ドラムを回転させ、前記ドラム内の泡状の洗濯水を衣類に浸透させる泡浸透工程を実行するように構成されたドラム式洗濯機。
  2. 前記泡生成部は、前記水槽の上方前部に配設され、前記ドラムの開口部の上方に設けられた前記泡吐出口から前記ドラム内へ泡状の洗濯水を吐出するように構成された請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記送水ポンプと前記ドラムの開口部の下方に設けられたシャワー吐出口とを接続する循環水路を備え、前記送水ポンプによる送水を、前記送水路を通した前記泡生成部への送水と、前記循環水路を通した前記水槽内への送水とに切り替え可能に構成された請求項1または2記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記洗剤溶解度検知部は、前記洗濯水の導電度で洗剤の溶解状態を検知するように構成された請求項1〜3のいずれか1項記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記制御部は、前記泡吐出工程において、前記ドラムを低速で回転させながら、前記泡生成部で生成した泡状の洗濯水を前記ドラム内へ吐出するように構成された請求項1〜4のいずれか1項記載のドラム式洗濯機。
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