JP2016012999A - 回転機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に開示された回転機の制御装置は、操作信号生成部において変調率及びスイッチング回数に応じて位相パラメータを仮設定したパルスパターンについて、デッドタイムを考慮しつつ、複数相のレッグ同士で「同時スイッチング」が起きないかを評価する。そして、同時スイッチングが起きる場合、スイッチング回数や位相パラメータを変更したパルスパターンについて同様の評価を繰り返し、同時スイッチングを回避するパルスパターンを探索する。
(1)三相のうち一相のパルスパターンについて、電気角0〜90degの区間を一単位として設定し、電気角90degを中心として電気角0〜90degのパルスパターンを線対称に反転することで電気角90〜180degのパルスパターンを設定し、電気角180degを中心として電気角0〜180degのパルスパターンを点対称に反転することで電気角180〜360degのパルスパターンを設定する。
(2)他の二相のパルスパターンについて、一相のパルスパターンを電気角±120degずらすように設定する。これにより、三相の電圧波形の平衡が確保される。
θ1=60[deg]、又は、θ2=60[deg] ・・・(B)
θ1+θ2=60[deg] ・・・(C)
θ1+θ2=120[deg] ・・・(D)
|θ1−θ2|=60[deg] ・・・(E)
式(A)〜(E)は、異なる相同士の「同時スイッチング」が発生する条件を示す。すなわち、同時スイッチングが発生するスイッチング位相の領域が「禁止領域」である。
そして、パルスパターン設定部は、一相のパルスパターンを構成する全てのスイッチング位相が禁止領域から外れるように一相のパルスパターンを設定する。
この禁止幅は、例えば、スイッチング素子のスイッチング動作に伴って発生するサージ電圧が所定値以下に低減する時間、スイッチング素子に流れる相電流のリンギングが所定の収束範囲内に収束する時間、又は、スイッチング素子のデッドタイムに応じて設定されることが考えられる。
(一実施形態)
本発明の一実施形態の同期モータの制御装置の概略構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1、図2に示すように、「回転機の制御装置」としてのモータ制御装置60は、インバータ40のスイッチング状態を操作することでバッテリ11の直流電力を三相交流電力に変換し、「回転機」としてのモータジェネレータ50に出力する。
以下の説明では、モータジェネレータ50が電動機として機能する場合を主に想定し、単に「モータ50」という。モータ50のロータ近傍には、ロータ位置(電気角)θを検出する、例えばレゾルバ等の位置センサ55が設けられる。
インバータ40は、ブリッジ接続された三相の上下アームのスイッチング素子41〜46により構成される。上アームのスイッチング素子41、42、43、及び、下アームのスイッチング素子44、45、46は、それぞれ、U相、V相、W相に対応する。スイッチング素子としては、例えばIGBT等が用いられる。
なお、バッテリ11とインバータ40との間に周知の昇圧コンバータを設け、昇圧コンバータで昇圧された直流電圧をインバータ入力電圧VHとみなしてもよい。
まず図1を参照し、電流フィードバック制御方式の構成について説明する。モータ制御装置60は、電流フィードバック制御の構成として、電流指令演算部61、電流減算器62、制御器63、変調率/電圧位相演算部64を有している。また、共通の構成として、dq変換部65、微分器66、パルス数設定部67、及びパルスパターン設定部70を有している。
電流減算器62は、dq変換部65からフィードバックされるdq軸電流検出値Id、Iqをdq軸電流指令値Id*、Iq*から減算してdq軸電流偏差を算出する。
制御器63は、dq軸電流偏差をゼロに収束させるようにPI制御演算等によってdq軸電圧指令値Vd*、Vq*を算出する。
dq変換部65は、位置センサ55から取得した電気角θを用いて、三相電流検出値Iu、Iv、Iwをdq軸電流検出値Id、Iqにdq変換し、電流減算器62にフィードバックする。
微分器66、パルス数設定部67、及びパルスパターン設定部70については、トルクフィードバック制御方式の説明後にまとめて説明する。
乗算器82は、指令電圧設定部81が決定した比(Va/ωb)に、微分器66が算出した電気角速度ωを乗算する。
変調率演算部83は、インバータ入力電圧VH、及び、電圧振幅(Va×ω/ωb)=Va’に基づき、変調率mを演算する。
フィルタ85は、過変調領域で生じる電気周期に同期したリプル成分を減衰させるためのフィルタであり、例えば、電気周波数ω1に応じた「1/{(1/kω1)s+1}」のような1次ローパスフィルタ(LPF)である。
制御器87は、トルク偏差をゼロに収束させるようにPI制御演算等によって電圧位相φを算出する。
トルクフィードバック制御方式では、変調率演算部83と制御器87とを合わせた部分が特許請求の範囲に記載の「変調率/電圧位相演算部」を構成する。
パルス数設定部67は、微分器66が電気角θを時間微分して算出した電気角速度ωに応じて線間電圧パルスパターンのパルス数n(後述)を設定する。
パルスパターン設定部70は、変調率m、電圧位相φ及びパルス数nに基づき、インバータ40を駆動するためのパルスパターンを設定する。
そして、モータ50の駆動中に随時、変調率演算部64によって演算された変調率m、及びパルス数設定部67によって設定されたパルス数nに基づき、マップを参照して好ましいパルスパターンを選択する。
以下のパルスパターンの説明では、区別が必要な場合は、「各相パルスパターン」又は「線間電圧パルスパターン」と明示し、いずれを指しているかが自明な場合や、いずれで解釈しても文意が成立する場合は、単に「パルスパターン」と記す。
モータ制御において広く用いられているPWM信号に代えて、パルスパターンを用いてインバータ40を操作することでスイッチング回数を低減することができるため、特に、高回転の過変調領域等ではスイッチング損失の低減に効果がある。
図4に示すU相及びV相のパルスパターンにおいて、スイッチング状態がオフからオンに切り替わる立上がりエッジ、及び、オンからオフに切り替わる立下がりエッジの位相を「スイッチング位相」という。スイッチング位相では、スイッチング素子に流れる電流Iが急激に変化するため、回路のリアクタンスをLとすると、「V=−L×dI/dt」で表されるサージ電圧が発生する。スイッチング素子は、このサージ電圧に耐えられるだけの耐電圧特性を有している必要がある。
しかし、特許文献1の技術によると、仮設定したパルスパターンに対し、異なる相同士の同時スイッチングが発生するかどうかを評価するとき、三相の全てのスイッチング位相から2つを選び出す組合せの数について評価する必要があり、演算回数が膨大となる。したがって、制御装置の演算時間や処理負荷が増大するという問題がある。
そこで、本実施形態では、スイッチング位相について同時スイッチング条件が成立するための数式を定立することで、仮設定したパルスパターンが同時スイッチング条件に該当するかどうかを判定するための演算回数を低減することを目的とする。
図5(a)に示すように、本実施形態による各相パルスパターンは、電気角0〜90degの区間を一単位とするモデルで設定される。図5(a)の例では、電気角0〜90degの区間で3回のオフ期間と3回のオン期間が設定される。電気角90degから電気角0degに戻る側に見て、1回目のオン期間までの角度幅を第1の角度幅δ1とする。また、2回目及び3回目のオフ期間において中心位置をθ1、θ2とし、オフ期間の幅の(1/2)を角度幅δ2、δ3とする。これらの中心位置θ1、θ2及び角度幅δ1、δ2、δ3を「パルスパラメータ」という。各パルスパラメータが決まれば、電気角0〜90degの区間でのパルスパターンが決定する。
以下、明細書中ではθ1、θ2、δ1、δ2、δ3の「1」、「2」、「3」は、下付き文字でなく通常文字で記載する。
以上により、一相(例えばU相)についての電気1周期の各相パルスパターンが確定する。他の二相(V相、W相)については、一相のパルスパターンを電気角±120degずらすことによって設定する。
S11では、変調率/電圧位相演算部64、又は変調率演算部83によって演算された「設計したいパルスパターンの所望の変調率m」をセットする。S12では、候補となるパルスパターン(以下、「候補パルスパターン」という。)における中心位置θ1、θ2の初期値をセットし、S13では、候補パルスパターンにおける角度幅δ2、δ3の初期値をセットする。なお、線間電圧パルスパターンのパルス数が5より大きく、中心位置θ3以降、角度幅δ4以降が存在する場合は、それらを含めてセットする。
S20では、パルスパターン評価により最適解となる候補パルスパターンを保管する。
S22では、推定した電圧、電流等を評価関数Hyoに入力する。評価関数Hyoは、電力損失、電流歪、トルクリプルが小さいこと等の観点から、候補パルスパターンの好ましさを評価する指標である。本実施形態では、評価関数Hyoの値が小さいほど好ましいと判断する。
S23では、今回導出した候補パルスパターンの評価関数Hyoが、それまでに導出した候補パルスパターンの評価関数の最小値Hyo_minよりも小さいか否か判断する。
角度幅δ3、δ2及び中心位置θ2、θ1の全ての探索範囲が終了したら(S37:YES)、保管した最適解の候補パルスパターンを最適解として出力する。
パルスパターン設定部70は、モータ50の駆動中、最適解を都度オンラインで演算してもよく、或いは、予め演算した最適解を変調率m及びパルス数nを引数とするマップに記憶してもよい。
図8に示すように、三相のうち基準となる一相(例としてU相を基準とする)のパルスパターンは、電気角0〜90degの区間を一単位とするモデルで設定され、電気角90degを中心として電気角0〜90degのパルスパターンを線対称に反転することで電気角90〜180degのパルスパターンを設定する。また、電気角180degを中心として電気角0〜180degのパルスパターンを点対称に反転することで電気角180〜360degのパルスパターンを設定する。
以下、図8の形式の模式図を参照し、スイッチング位相を示すブロック矢印が二つの相において重なる条件を見出すことにより、「同時スイッチング条件」を導出する。以下の全ての式において角度単位は[deg]とし、各式での記載を省略する。
Pu=90+180×nu±θ ・・・(3.1)
Pv=90+180×nv±θ−120 ・・・(3.2)
W相パルスパターンは、U相パルスパターンを電気角+120degずらして設定され、電気1周期での第1スイッチング位相群Pwは、式(3.3)で表される。
Pw=90+180×nw±θ+120 ・・・(3.3)
Pu=Pv
→90+180×nu±θ=90+180×nv±θ−120
→180×(nu−nv)±θ=±θ−120
→±θ=−60−90×(nu−nv) ・・・(4.1)
→90+180×nv±θ−120=90+180×nw±θ+120
→180×(nv−nw)±θ−120=±θ+120
→±θ=120−90×(nv−nw) ・・・(4.2)
→90+180×nu±θ=90+180×nw±θ+120
→180×(nu−nw)±θ=±θ+120
→±θ= 60−90×(nu−nw) ・・・(4.3)
±θ=−150、−60、−30、30、60、120、150、210
・・・(4.4)
0≦θ≦90 ・・・(4.5)
よって、単独のスイッチング位相θによる同時スイッチング条件の式(A)、(B)が導かれる。
θ=30 ・・・(A)
θ=60 ・・・(B)
図10に示すように、U相パルスパターンは、電気角90deg、270degを中心として第1スイッチング位相θ1及び第2スイッチング位相θ2(0≦θ1、θ2≦90)が対称に設定される。電気1周期での第1スイッチング位相群P1u及び第2スイッチング位相群P2uは、式(5.1)、(5.2)で表される。
P1u=90+180×nu±θ1 ・・・(5.1)
P2u=90+180×nu±θ2 ・・・(5.2)
P1v=90+180×nv±θ1−120 ・・・(5.3)
P2v=90+180×nv±θ2−120 ・・・(5.4)
P1w=90+180×nw±θ1+120 ・・・(5.5)
P2w=90+180×nw±θ2+120 ・・・(5.6)
P1u=P2v
→90+180×nu±θ1=90+180×nv±θ2−120
→180×(nu−nv)±θ1=±θ2−120
→±θ1±θ2=−120−180×(nu−nv) ・・・(6.1)
→90+180×nv±θ1−120=90+180×nw±θ2+120
→180×(nv−nw)±θ1−120=±θ2+120
→±θ1±θ2= 240−180×(nv−nw) ・・・(6.2)
→90+180×nu±θ1=90+180×nw±θ2+120
→180×(nu−nw)±θ1=±θ2+120
→±θ1±θ2= 120−180×(nu−nw) ・・・(6.3)
±θ1±θ2=−300、−120、−60、
60、120、240、300、420 ・・・(6.4)
0≦(θ1+θ2)≦180 ・・・(6.5)
0≦|θ1−θ2|≦90 ・・・(6.6)
よって、2つのスイッチング位相θ1、θ2による同時スイッチング条件の式(C)、(D)、(E)が導かれる。
θ1+θ2=60 ・・・(C)
θ1+θ2=120 ・・・(D)
|θ1−θ2|=60 ・・・(E)
θ1=30、又は、θ2=30 ・・・(A)
θ1=60、又は、θ2=60 ・・・(B)
図11に示される実線領域を、パルスパターンの設定を禁止する領域という意味で「禁止領域」という。本実施形態のパルスパターン設定部70は、基準となる一相のパルスパターンを構成する全てのスイッチング位相が「禁止領域から外れるように」一相のパルスパターンを設定する。
スイッチング素子にオフ信号を指令したときから、コレクタ電流Icが0.9に減少するまでの時間をTd(off)、その後コレクタ電流Icが0.1に減少するまでの時間をTf、Td(off)とTfとの合計をオフ時間Toffとする。
このように、スイッチング素子のスイッチング動作時にはオン時間Ton、オフ時間Toffのような遷移時間が必要である。
また、特許文献1に記載された従来技術のように、上下アームの一方のスイッチング素子のオフタイミングから他方のスイッチング素子のオンタイミングまでのデッドタイムを考慮することも必要である。
図13に、禁止幅(2α)を含むように設定された禁止領域を破線で示す。この禁止幅は、回転数毎に時間幅を位相幅に換算してマップに記憶するようにしてもよく、或いは、回転数に拘わらず一律の位相幅を採用してもよい。また、オン時間Tonに対応する禁止幅と、オフ時間Toffに対応する禁止幅とをそれぞれ設定してもよい。
従来技術と本発明の実施形態に共通する前提として、(1)電気1周期のパルスパターンは、(1/4)周期に相当する電気角0〜90degの区間のパルスパターンを対称に反転させたものであり、電気角0〜90degの区間で探索すれば足りる。また、(2)三相のパルスパターンは、互いに電気角±120degずらすように設定されている。
ある微小位相範囲(以下、「判別単位」という。)にエッジが存在するか否かを判別可能な分解能を、電気1周期中の判別単位の数により「分解能M」と表す。例えば、電気角1deg毎にエッジの有無を判別可能な場合の分解能Mは360である。また、一相あたりの電気角90deg区間のエッジ数を「(スイッチング状態の)変化回数N」とする。
X=2(M/4)×(3NC2) ・・・(7.1)
まず、式(A)、(B)について、N個のエッジがそれぞれ30deg又は60degであるか否かの2回の判定をする回数は、(2N)回となる。次に、N個から抽出した2つのエッジに対して、3つの式(C)、(D)、(E)が成立するか否かを判定する回数は、(NC2×3)回となる。これらを合計すると、探索数Yは、式(7.2)のようになる。
Y=2(M/4)×(2N+NC2×3) ・・・(7.2)
従来技術 :X=2(360/4)×(3×6C2)=290×153回
本実施形態:Y=2(360/4)×(2×6+6C2×3)=290×57回
また、M=512としたときの変化回数Nと探索数X、Yとの関係は、図14のように示される。変化回数Nの増加に伴い、探索数の低減効果が増大することがわかる。
(ア)上記実施形態のモータ制御装置60では、パルスパターン設定部70は、変調率m及びパルス数nに応じて、全てのスイッチング位相が禁止領域から外れるように設定されたパルスパターンを関係づけたマップを予め記憶しており、モータ50の駆動中に、随時要求される変調率m及びパルス数nに基づき、マップを参照して好ましいパルスパターンを選択する。これに対し、他の実施形態のモータ制御装置は、モータの駆動中、随時要求される変調率m及びパルス数nに応じて、オンラインでパルスパターンを演算して仮設定し、且つ、上記実施形態と同様の同時スイッチング条件式を用いて、仮設定したパルスパターンの採用可否を判断するようにしてもよい。
(ウ)本発明のパルスパターンを規定するための対称性の定義は、基準位相の取り方によって適宜変更してよい。例えば、図5(b)、図8等において、90degの位置を0degとするように基準を変更すれば、「電気角90degを中心として電気角0〜90degのパルスパターンと電気角90〜180degのパルスパターンとが点対称」、且つ、「電気角180degを中心として電気角0〜180degのパルスパターンと電気角180〜360degのパルスパターンとが線対称」の関係となる。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
40・・・インバータ、 41〜46・・・スイッチング素子、
50・・・モータ(モータジェネレータ、回転機)
60・・・モータ制御装置(回転機の制御装置)、
70・・・パルスパターン設定部。
Claims (4)
- 三相の回転機(50)の電気角に同期した出力電圧のパルスパターンを設定するパルスパターン設定部(70)を備え、前記パルスパターン設定部が設定したパルスパターンに基づいてインバータ(40)の三相の上下アームのスイッチング素子(41〜46)のオンオフを操作し、バッテリ(11)の直流電力を交流電力に変換して前記回転機に出力することにより前記回転機の駆動を制御する回転機の制御装置(60)であって、
前記パルスパターン設定部は、
三相のうち一相のパルスパターンについて、電気角0〜90degの区間を一単位として設定し、電気角90degを中心として電気角0〜90degのパルスパターンを線対称に反転することで電気角90〜180degのパルスパターンを設定し、電気角180degを中心として電気角0〜180degのパルスパターンを点対称に反転することで電気角180〜360degのパルスパターンを設定し、他の二相のパルスパターンについて、前記一相のパルスパターンを電気角±120degずらすように設定する前提において、
さらに、前記一相のパルスパターンにおける電気角0〜90degの区間で、前記スイッチング素子がオン又はオフする複数のスイッチング位相から抽出した2つの前記スイッチング位相の全ての組に対して、第1スイッチング位相をθ1、第2スイッチング位相をθ2(0≦θ1、θ2≦90deg)とすると、下記の5つの式(A)〜(E)のいずれか1つ以上に該当する第1スイッチング位相θ1及び第2スイッチング位相θ2の領域を禁止領域と定義し、
θ1=30[deg]、又は、θ2=30[deg] ・・・(A)
θ1=60[deg]、又は、θ2=60[deg] ・・・(B)
θ1+θ2=60[deg] ・・・(C)
θ1+θ2=120[deg] ・・・(D)
|θ1−θ2|=60[deg] ・・・(E)
前記一相のパルスパターンを構成する全ての前記スイッチング位相が前記禁止領域から外れるように前記一相のパルスパターンを設定することを特徴とする回転機の制御装置。 - 前記禁止領域は、前記式(A)〜(E)に対し所定の電気角又は時間に対応する禁止幅を含むように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の回転機の制御装置。
- 前記禁止幅は、前記スイッチング素子のスイッチング動作に伴って発生するサージ電圧が所定値以下に低減する時間、前記スイッチング素子に流れる相電流のリンギングが所定の収束範囲内に収束する時間、又は、前記スイッチング素子のデッドタイムに応じて設定されていることを特徴とする請求項2に記載の回転機の制御装置。
- 前記回転機のトルク又は電流のフィードバック制御により、変調率及び電圧位相を演算する変調率/電圧位相演算部(64、83、87)と、
前記回転機の回転数に応じて所定の電気角区間におけるパルス数を設定するパルス数設定部(67)と、を備え、
前記パルスパターン設定部は、
変調率及びパルス数に応じて、全ての前記スイッチング位相が前記禁止領域から外れるように設定されたパルスパターンを関係づけたマップを予め記憶しており、
前記回転機の駆動中に随時前記変調率/電圧位相演算部によって演算された変調率、電圧位相、並びに、前記パルス数設定部によって設定されたパルス数に基づき、前記マップを参照してパルスパターンを設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転機の制御装置。
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