JP2016010360A - 無菌空間用加湿装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1の無菌空間用加湿装置においては、加湿容器をインキュベータ内に設置してあり、該加湿容器内で生じた水蒸気が菌不透過性透湿シートを通過してインキュベータの内部空間に供給されるようになっている。それにより、インキュベータ内が加湿されるようになっている。
さらに、特許文献1の加湿装置においては次のような不具合があることが判明した。すなわち、特許文献1の加湿装置においては、加湿容器内に貯溜された加湿用水の水面が菌不透過性透湿シートよりも下方に位置し、菌不透過性透湿シートと常に離隔している。そのため、加湿容器内の水面から蒸発した水蒸気が上方側に位置する菌不透過性透湿シートを通過するまでの間に空気層が存在するため、水蒸気が菌不透過性透湿シートを効率的に透過しにくいという欠点があった。
上記無菌空間の外部に配置されて加湿用水を貯留する補水タンクと、この補水タンクから無菌空間内の加湿容器に加湿用水を送る送水通路とを備え、加湿容器の加湿用水の蒸発に伴って補水タンクから加湿容器に加湿用水を補充して、上記菌不透過性透湿シートへの加湿用水の接触を維持することを特徴とするものである。
インキュベータ1は台車2の上に水平な状態で載置されており、このインキュベータ1に隣接させて台車2の側部に無菌空間用加湿装置3が設けられている。作業者が台車2を移動させることにより、インキュベータ1及び無菌空間用加湿装置3を所要の場所へ移動させることができるようになっている。
上記インキュベータ1内の設置位置Aに水平な支持部1Bが突設されており、この支持部1B上に加湿容器5が設置されている。加湿容器5は扁平な長方形状に形成されており、その上部となる天面に長方形の開口部5Aが形成されている。この開口部5Aの全域は菌不透過性透湿シート11によって塞がれている。菌不透過性透湿シート11は、水蒸気は透過させるが雑菌と水は透過させない性質を持っている。そのため、加湿容器5内の水Wが蒸発して生じた水蒸気は、透湿防水シートからなる菌不透過性透湿シート11を透過してインキュベータ1の内部空間に供給されるようになっている。それによって、インキュベータ1内が加湿されるようになっている。
本実施例は、菌不透過性透湿シート11に加湿容器5内の水Wの水面WAが常に接触するように構成されており、その状態においてインキュベータ1内を加湿するようになっている。
送水通路としての給水パイプ7は、補水タンク6の下部の側面と上記設置位置Aにおける加湿容器5の側部とにわたって設けられている。つまり、給水パイプ7の上流端7Aは補水タンク6の側面の送水口としての貫通孔6Bに気密と液密を保持して接続されており、給水パイプ7の下流端7Bは、加湿容器5の側部の給水口としての貫通孔5Bに気密と液密を保持して接続されている。
給水パイプ7の下流端7Bは、インキュベータ1の底部1Cの貫通孔1Dに気密を保持して貫通させてからインキュベータ1の内部に引き込んであり、下流端7Bの隣接部は図示しない保持具によって支持部1Bの隣接箇所に支持されている。給水パイプ7は、インキュベータ1内の気密を保持した状態で、インキュベータ1の外部にある補水タンク6からインキュベータ1内の加湿容器5に水Wを供給することができる。また、図2に示すように、給水パイプ7の下流端7Bの高さは、上流端7Aの高さよりも少し高く設定されている。
給水パイプ7の途中には開閉弁15が設けられており、開閉弁15が開放されると給水パイプ7内を水Wが流通して補水タンク6内の水Wを加湿容器5に供給できるようになっている。他方、開閉弁15が閉鎖されると、給水パイプ7内の水Wの流通が停止されて、補水タンク6から加湿容器5に水Wは供給されないようになっている。
また、本実施例においては、空気導入パイプ8の一端8Aの高さ、つまり、空気導入口としての貫通孔6Cの高さは、インキュベータ1内に設置された加湿容器5の菌不透過性透湿シート11の高さと同じか、それよりも高い位置に設定されている。
すなわち、先ず、両方の開閉弁15、17を閉鎖した状態において、現場の作業者がキャップ14を注入口6Aから取り外し、その状態で注入口6Aから補水タンク6内に水Wを注入する。
補水タンク6内の注入口6Aに近い位置まで水Wが注入されたら、作業者がキャップ14を注入口6Aに取り付けて補水タンク6内を密封し、その後、給水パイプ7の開閉弁15を開放させる。これにより、補水タンク6内の水Wの自重によって給水パイプ7を介して補水タンク6内の水Wが加湿容器5内に僅かに供給され、この後、作業者が空気導入パイプ8の開閉弁17を開放させるので、貫通孔6Cが外部雰囲気に開放される。これにより、空気導入パイプ8を介して補水タンク6内に空気が導入可能となり、導入された空気は水Wの内部を浮上して補水タンク6の密閉された空間部Bに溜められる。このように、空気導入パイプ8が大気に開放されたことにより、補水タンク6内の水Wが給水パイプ7を介して加湿容器5内に流入する。
加湿容器5内に流入する水Wの水面WAは、補水タンク6に開放されている貫通孔6Cの高さまで上昇する。すなわち、補水タンク6においては、注入口6Aが密閉された状態では、貯溜されている加湿用水に対しては、水中に開口する貫通孔6Cの位置において大気圧が作用している。インキュベータ1の内部はほぼ大気圧であるため、加湿容器5の水面WAは貫通孔6Cと同じ高さで均衡する。本実施例においては、貫通孔6Cの高さと加湿容器5の開口部5Aを塞ぐ菌不透過性透湿シート11の高さは同じであるため、図2に示すように、加湿容器5内に流入された水Wの水面WAの高さが上昇して菌不透過性透湿シート11の高さと同じになるまで、加湿容器5内に水Wが供給されて加湿容器5への水Wの流入が停止される。なお、貫通孔6Cの高さを菌不透過性透湿シート11の高さより若干高くした場合には、加湿容器5の開口部5Aから溢れる程に水Wが流入し、菌不透過性透湿シート11を押し上げた状態で停止するようになり、水面WAを菌不透過性透湿シート11に確実に接触させることができる。しかしながら、この場合は、菌不透過性透湿シート11の強度との兼ね合いで、菌不透過性透湿シート11が破れたり、水Wが染み出たりとかしないように貫通孔6Cの高さを設定する。また、無菌性を維持するためにインキュベータ1の内部を大気圧よりも若干高い圧力に維持している場合にも、貫通孔6Cの高さを菌不透過性透湿シート11よりも若干高くして、菌不透過性透湿シート11への加湿用水の接触を維持するようにする。
このようにして、加湿容器5内の水Wが蒸発することにともなって、加湿容器5内の水面WAが僅かに低下すると、空気導入パイプ8の一端8Aの高さが菌不透過性透湿シート11の高さより高くなっているために、空気導入パイプ8を介して空気が僅かに補水タンク6内に導入される。それに伴い、給水パイプ7を介して補水タンク6から僅かな水Wが加湿容器5に補充される。この時、給水パイプ7を介して加湿容器5に補充される水Wの量は、加湿容器5内の水面WAが僅かに上昇されて菌不透過シート11に接触した状態が維持される量となる。
この後、時間の経過に伴って加湿容器5内の水Wが蒸発して加湿容器5内の水面WAが僅かに低下すると、その都度、空気導入パイプ8から補水タンク6内に僅かな空気が導入されるとともに、給水パイプ7を介して加湿容器5に僅かずつ水Wが補充される。それにより、加湿容器5内の水Wの水面WAが常に菌不透過性透湿シート11に接触した状態に維持されるようになっている。
また、本実施例の無菌空間用加湿装置3においては、加湿容器5内の水Wの水面WAは菌不透過性透湿シート11に常に接触した状態が維持される。そのため、水面WAから蒸発した水蒸気が菌不透過性透湿シート11を効率的に透過することができ、従来と比較して効率良くインキュベータ1の内部を加湿することができる。また、加湿容器5の内部には、給水パイプ7を介して外部雰囲気に触れた加湿用水が流入しており、さらに外部雰囲気そのものが流入する可能性があるが、開口部5Aを菌不透過性透湿シート11で塞いでいるので、無菌空間を維持するインキュベータ1内に外部から菌や微生物が侵入することを防ぎつつ加湿容器5に加湿用水を補充することができる。
なお、上述した実施例は本発明の無菌空間用加湿装置3をインキュベータ1用の加湿装置に用いた場合について説明しているが、インキュベータ以外の無菌空間を加湿するために上記無菌空間用加湿装置3を用いることができる。
5‥加湿容器 5A‥開口部
6‥補水タンク 6C‥貫通孔(空気導入口)
7‥給水パイプ(送水通路) 11‥菌不透過性透湿シート
W‥水 WA‥水面
Claims (2)
- 無菌空間内に配置され、上部が開口部として開放されて内部に加湿用水を貯溜する加湿容器を備え、上記加湿容器の開口部を菌不透過性透湿シートで塞いだ無菌空間用加湿装置において、
上記無菌空間の外部に配置されて加湿用水を貯留する補水タンクと、この補水タンクから無菌空間内の加湿容器に加湿用水を送る送水通路とを備え、
加湿容器の加湿用水の蒸発に伴って補水タンクから加湿容器に加湿用水を補充して、上記菌不透過性透湿シートへの加湿用水の接触を維持することを特徴とする無菌空間用加湿装置。 - 上記補水タンクは、上部に密閉可能な注入口を備えるとともに下部に上記送水通路を接続する送水口を備えており、さらに、上記送水口より上方で貯溜された加湿用水の水中に開口する空気導入口を備え、
この空気導入口を、上記無菌空間内に配置された加湿容器の菌不透過性透湿シートの高さと同じもしくはそれより高い位置に位置させ、
上記加湿容器に加湿用水を補充する際は、上記注入口を密閉して空気導入口は外部雰囲気に開放させることを特徴とする請求項1に記載の無菌空間用加湿装置。
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