JP2016009037A - 投射装置および投射システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 屈折光学系11は、画像形成部LVから順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズG4を、配置している。
この投射装置は、屈折光学系11と、折り返しミラー12、自由曲面ミラー13とを有する。屈折光学系11において、
40−60度の範囲のD線における相対屈折率の温度係数をdnTとし、アッベ数をνdとする。
正レンズと負レンズを少なくとも1枚ずつ含み、前記正レンズ、前記負レンズが、
下記の条件式(1)、(2):
−6<dnT (1)
70<νd (2)
を満足するものとしている。
【選択図】 図1
Description
特に最近では、投射距離を短く、大画面を表示できる超短投射距離のフロント投射型プロジェクタの需要が高まってきている。小型で超短投射距離を実現する手段として、屈折光学系と曲面ミラーを組み合わせたものが、例えば、特許文献1(特開2007−079524号公報)、特許文献2(特開2009−251458号公報)、特許文献3(特開2011−242606号公報)、特許文献4(特開2009−216883号公報)等で提案されている。
近年、超短投射プロジェクタにおいても、高輝度化の要望は強くなってきていることから、同時にランプや電源からの熱、光線を吸収することによって発生する熱により、温度特性を十分考慮した光学系が求められる。
しかしながら、特許文献1から4においては、温度上昇による像面湾曲の補正については、何ら記載されておらず、昨今のプロジェクタの仕様を考えた場合不十分である。
40−60度の範囲のD線における相対屈折率の温度係数をdnTとし、アッベ数をνdとして、
正レンズP1と負レンズN1を少なくとも1枚ずつ含み、前記正レンズP1、前記負レンズN1が、
下記の条件式(1)、(2):
−6<dnT (1)
70<νd (2)
を満足することを特徴としている。
前記屈折光学系において、
40−60度の範囲のD線における相対屈折率の温度係数をdnTとし、アッベ数をνdとして、
正レンズP1と負レンズN1を、少なくとも1枚ずつ含み、前記正レンズP1、前記負レンズN1が、
下記の条件式(1)、(2):
−6<dnT (1)
70<νd (2)
を満足することにより、小型で高性能且つ温度特性に優れた超短投射距離の投射装置を提供することができる。
具体的な実施例について、説明する前に本発明の概念的あるいは、原理的な実施の形態を説明する。
本発明は、画像表示素子に表示される画像をスクリーンに拡大投影するための投射装置であって、屈折光学系と、少なくとも1つの反射光学素子を有する反射光学系とを有し、前記屈折光学系において、
40−60度の範囲のD線における相対屈折率の温度係数をdnTとし、アッベ数をνdとして、
正レンズP1と負レンズN1を少なくとも1枚ずつ含み、前記正レンズP1、前記負レンズN1が、
下記の条件式(1)、(2):
−6<dnT (1)
70<νd (2)
を満足することを特徴としている(請求項1に対応する)。
−5<dnT (1′)
72<νd (2′)
を満たすことが望ましい。
更に望ましくは、前記正レンズP1は、開口絞りよりも画像表示素子側、前記負レンズN1は開口絞りよりも拡大側に配置されていることが望ましい(請求項2に対応する)。前記のような配置とすることで、収差補正を効果的に行うことができる。ここで「開口絞り」とは、屈折光学系を通る画像表示素子全域からの光線の束(全体光束)の太さが最も細くなるところのことをいう。
更に望ましくは、前記正レンズP1と前記負レンズN1は、最も画像表示素子側の群、例えば、第1レンズ群に含まれていることが好ましい(請求項4に対応する)。前記レンズを前記レンズ群に配置することにより、温度特性の良好な投射光学系を得ることができる。
更に好ましくは、前記正レンズP1と前記負レンズN1は、フォーカス時に移動しない群に含まれていることが望ましい(請求項5に対応する)。各画像サイズにおいても良好な温度特性を得ることが可能となるからである。
更に好ましくは、前記屈折光学系には、樹脂レンズを含んでも良く、該樹脂レンズは、白画像表示時に最も温度が低いレンズを含む群に含まれていることが望ましい(請求項6に対応する)。上記の如き配置とすることで、温度変化に伴う像面湾曲を効果的に抑えることが可能となる。
更に好ましくは、前記凹面ミラーと前記屈折光学系の光軸との交点から前記スクリーンまでの距離/スクリーン横幅の比をTRとして、下記条件式(3):
TR<0.30 (3)
を満たすことが望ましい(請求項8に対応する)。
上記条件式を満たすことにより、投射距離の非常に短い投射装置を得ることができる。更に好ましくは下記条件式(3′):
TR<0.25 (3′)
を満たすことが望ましい。
更に好ましくは、前記画像表示素子を含む面と前記光軸との交点と、最も前記画像表示素子側のレンズの前記画像表示素子側面頂点との距離をBFとし、前記光軸と画像形成部端部との距離の最大値をYとし、
前記屈折光学系の軸対称の複数レンズが共有している軸を光軸とするときに、下記条件式(4):
BF/Y<4.0 (4)
を満たすことが望ましい(請求項9に対応する)。
BY/Y<3.5 (4′)
を満たすことが望ましい。
更に好ましくは、前記投射光学系がノンテレセントリック光学系であることが望ましい(請求項10に対応する)。ノンテレセントリック光学系とすることで、小型化に有利となる。
本発明の投射光学系は、上記のごとき構成により、投射距離が非常に短く、高輝度化が可能であり、小型、高性能で温度特性が良好な投射装置を提供することが可能となる。
次に、上述した本発明の投射装置の投射光学系の構成を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態であって且つ実施例1に係る投射装置の構成を光路と共に示す断面図である。
図2は、画像が形成される画像形成部の中心と光軸との配置関係を示す説明図であり、画像形成部は、光軸に対しY方向に所定量シフトしている。
図1において、符号LVは、画像形成部を示す。画像形成部LVは、具体的には、例えば「DMD(Digital Micro−mirror Device)」、「透過型液晶パネル」、「反射型液晶パネル」等のライトバルブであり、符号LVで示している部分は「投射すべき画像を形成する部分」である。画像形成部LVが、DMD等のように自ら発光する機能を持たない場合には、画像形成部LVに形成された画像情報が照明光学系LSからの照明光により照明される。照明光学系LSとしては、画像形成部LVを効率よく照明する機能を有するものが好ましい。また、照明をより均一にするため、例えばロッドインテグレータやフライアイインテグレータを用いることができる。また照明の光源としては、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、LEDなどの白色光源を用いることができる。また単色発光LED、LD(レーザダイオード)などの単色光源も用いることができる。照明光学系については、周知技術であるので、具体的な例については、ここでは省略する。
画像形成部LVの近傍に配設される平行平板Fは、画像形成部LVのカバーガラス(シールガラス)を想定している。Hは投射装置外装部、Sは絞り位置(開口絞り)を示している。また、図1のSCは、スクリーンを示している。
図1において、前玉が最も繰り出す48インチの場合の光路図を示している。図1に示すように、複数の軸対称レンズが共有する軸を軸A、軸Aに平行な方向をZ軸方向、画像表示素子の中心から射出され、絞りSの中心を通る光線を含む面内で、軸Aに垂直な軸をY軸、軸A、Y軸に垂直な軸をXとする。図1において、時計回りの回転方向を+α方向とする。
画像情報によりDMDで2次元的に強度変調された光束が物体光としての投射光束となる。画像形成部LVからの投射光束は、屈折光学系11、折り返しミラー12,自由曲面凹面ミラー13を通って結像光束とされる。つまり、DMD(画像形成部LV)上に形成された画像が投射光学系によりスクリーンSCに拡大投影され、投射画像となる。ここで、前記画像が形成される面を、画像形成面とする。前記屈折光学系11の各光学素子は、それぞれ光軸を共有しており、画像形成部LVは、図2に示す通り、該光軸Aに対してY方向にシフトしている。
高輝度化に伴って、照明光学系LSにおいては、電源、ランプからの熱、光を吸収することで発生した熱が大きくなる。特にノンテレセントリック光学系を用いたプロジェクタにおいては、小型化のためにバックフォーカスを短くすることにより、鏡胴部への光の吸収量が大きく増加するため、最も画像表示側のレンズ群は、温度が上昇しやすく、このレンズ群内で温度補償する必要がある。
そこで、この第1の実施の形態における実施例1においては、最も画像表示素子側の正レンズと、絞りを挟んだ正レンズ、負レンズにそれぞれ条件式(1)(2)を満たす硝材(例えばOHARA社のS−FPM3 nd:1.53775 νd:74.7031 DnT:−4.4)を用いることで、焦点距離の変動と、メカ保持部の熱による膨張とのバランスをとっている。また、上記に加え、最も画像表示素子側の正レンズを非球面レンズとすることで、像面湾曲の温度変化をより高度に調整することが可能となっている。
前記屈折光学系11を通った光は、画像形成部LVに形成された画像情報に共役な中間像を反射ミラーよりも画像形成部LV側に空間像として形成する。中間像は、平面像として結像する必要はなく、この第1の実施の形態においても、他の実施の形態においても曲面像として形成している。中間像を最も拡大側に配置した自由曲面凹面ミラー13により拡大投影し、スクリーンに映写する。中間像は、像面湾曲、歪曲を持っているが、凹面ミラーに自由曲面凹面ミラー13を用いることにより、これを補正することが出来る。そのため、レンズ系への収差補正の負担が減ることにより、設計の自由度が増し、小型化等に有利となる。また、ここで自由曲面とは、任意のY方向の位置にてX方向の位置に応じたX方向の曲率が一定ではなく、任意のX方向の位置にてY方向の位置に応じたY方向の曲率が一定でないアナモフィック面のことを言う。
自由曲面凹面ミラー13とスクリーンSCとの間に防塵ガラス14を設置することが望ましい。本第1の実施の形態においては防塵ガラス14として平板ガラスを用いているが、曲率がついていてもよく、またレンズ等パワーを持った光学素子でもよい。また、軸Aに対して垂直ではなく傾けて配置しているが、この角度は任意でよく、軸Aに対して垂直でもよい。
実施例1および後述する実施例2における記号の意味は、以下の通りである。
f:全系の焦点距離
NA:開口数
ω:半画角(deg)
R:曲率半径(非球面にあっては近軸曲率半径)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
Ai:i次の非球面定数
Cj:自由曲面係数
非球面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、円錐定数をK、上記各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、周知の下記の式(5):
また、自由曲面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、円錐定数をKとし、上記自由曲面係数を用い、Xを光軸方向における自由曲面量として、周知の下記の式(6)
図1に示すように、画像形成部法線方向であり、軸対称レンズが共有する軸である軸Aと平行な軸をZ軸、画像表示素子の中心から射出され、絞りの中心を通る光線を含む面内の軸のうち、軸Aに垂直な軸をY軸、軸A、Y軸に垂直な軸をX軸とし、図1において、時計回りの回転方向を+α方向とする。
図3に、本発明の第1の実施の形態であって、且つ実施例1に係る屈折光学系のレンズ構成と、フォーカスの様子を示す。この屈折光学系は、画像形成部側から拡大側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配置している。投射距離の変動に対するフォーカシングは、遠距離(80インチ)側から近距離(48インチ)側へのフォーカシングに際し、正の第2レンズ群G2と負の第3レンズ群G3が画像形成部側に移動し、正の第4レンズ群G4が拡大側に移動する。
尚、第1レンズL1と第5レンズL5をもって正レンズP1と称し、第7レンズL7をもって負レンズN1と称することとする。
以下、表1にレンズデータを示す。表中、面番号に*が付いているものは非球面、**がついているものは自由曲面を示している。
なお、非球面係数において、「En」は、「10のべき乗」、すなわち「×10n」をあらわし、例えば「E−05」は、「×10−5」をあらわしている。
このうち、可変間隔DAは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔、即ち、面23と面24との可変間隔である。可変間隔DBは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔、即ち、面25と面26との可変間隔である。可変間隔DCは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔、即ち、面31と面32の可変間隔である。 可変間隔DDは、第4レンズ群G4と折り返しミラー12との間隔、DEは、自由曲面凹面ミラー13とスクリーン面SCとの間の可変間隔である。
このように、投射光学系は、投射距離の変動に対するフォーカシングにおいて、遠距離から近距離側へのフォーカシングに際し、図3において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が画像形成部側に移動し、第4レンズ群G4が拡大側に移動する。このように、拡大率を変更することで、投射画像の対角線サイズが、48インチ、60インチ、80インチまで、投射サイズに合わせて、フォーカス調整される。
フォーカス調整の際に、レンズ群間隔が変化する面間隔DA、DB、DC、DD、DEは、表1に「可変DA」、「可変DB」、「可変DC」、「可変DD」、「可変DE」と記載され、これら面間隔DA〜DEを、投射画像対角線サイズ80、60、48インチに対し、次表3に示すように変化する。
DMDサイズ
ドットサイズ:7.56μm
横方向長さ:14.5152mm
縦方向長さ:8.1648mm
光軸〜素子中心:5.31mm
BF/Y:3.45
最も反射面側に位置するレンズの投影画像が最大となる合焦状態での頂点からの折り返しミラー12、自由曲面凹面ミラー13の位置座標を次表6に示す。なお回転に関しては、面法線と光軸とのなす角度を示している。
室温(20度)と温度が20度上昇時の全系、第1レンズ群の焦点距離を、次表7に示す。
この実施例1の場合、条件式(1)〜条件式(4)に対応する値は、下記の通りとなり、それぞれ条件式(1)〜(4)を満足している。
条件式(1) dnT=−4.4
条件式(2) νd=74.7031
条件式(3) TR=0.219〜0.232
条件式(4) BF/Y=3.45
図8に示すように、画像形成部法線方向であり、軸対称レンズが共有する軸である軸Aと平行な軸をZ軸、画像表示素子の中心から射出され、絞りSの中心を通る光線を含む面内の軸のうち、軸Aに垂直な軸をY軸、軸A、Y軸に垂直な軸をX軸とし、図8において、時計回りの回転方向を+α方向とする。
図9に、本発明の第2の実施の形態であって、且つ実施例2に係る屈折光学系のレンズ構成と、フォーカスの様子を示す。この屈折光学系は、画像形成部側から拡大側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配置している。図8に示すように、最も拡大側に自由曲面凹面ミラー13を有し、投射距離の変動に対するフォーカシングは、遠距離(100インチ)側から近距離(60インチ)側へのフォーカシングに際し、正の第2レンズ群G2と負の第3レンズ群G3が画像形成部側に移動し、正の第4レンズ群G4が拡大側に移動する。
尚、第3レンズL3をもって正レンズP1と称し、第5レンズL5をもって負レンズN1と称することとする。
以下、表8にレンズデータを示す。表中、面番号に*が付いているものは、非球面、**がついているものは、自由曲面を示している。
なお、非球面係数において、「En」は、「10のべき乗」、すなわち「×10n」をあらわし、例えば「E−05」は、「×10−5」をあらわしている。
このうち、可変間隔DAは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔、即ち、面21と面22との可変間隔である。可変間隔DBは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔、即ち、面23と面24との可変間隔である。可変間隔DCは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔、即ち、面29と面30の可変間隔である。
可変間隔DDは、第4レンズ群G4と折り返しミラー12との間隔、DEは、自由曲面凹面ミラー13とスクリーン面SCとの間の可変間隔である。
このように、投射光学系は、投射距離の変動に対するフォーカシングは遠距離から近距離側へのフォーカシングに際し、図9において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が画像形成部側に移動し、第4レンズ群G4が拡大側に移動する。このように、拡大率を変更することで、投射画像の対角線サイズが、60インチ、80インチ、100インチまで、投射サイズに合わせて、フォーカス調整される。
フォーカス調整の際に、レンズ群間隔が変化する面間隔DA、DB、DC、DD、DEは、表10に「可変DA」、「可変DB」、「可変DC」、「可変DD」、「可変DE」と記載され、これら面間隔DA〜DEを、投射画像対角線サイズ60、80、100インチに対し、次表10に示すように変化する。
DMDサイズ
ドットサイズ:7.56μm
横方向長さ:14.5152mm
縦方向長さ:8.1648mm
光軸〜素子中心:5.30mm
BF/Y:3.45
最も反射面側に位置するレンズの投影画像が最大となる合焦状態での頂点からの折り返しミラー12、自由曲面凹面ミラー13の位置座標を次表13に示す。なお回転に関しては、面法線と光軸とのなす角度を示している。
即ち、実施例2に係る投射装置において、図4に示した各画角(評価点)に対応するスクリーン上におけるスポットダイアグラムは、100インチの場合は、図10に、80インチの場合は、図11に、60インチの場合は、図12にそれぞれ示す如くである。
これら、図10〜図12に見られるように、良好な結像をしていることがわかる。
次に室温(20度)と温度が20度上昇した40度時の全系の焦点距離、第1レンズ群の焦点距離を、次表14に示す。
この実施例2の場合、条件式(1)〜条件式(4)に対応する値は、下記の通りとなり、それぞれ条件式(1)〜(4)を満足している。
条件式(1) dnT=−4.4
条件式(2) νd=74.7031
条件式(3) TR=0.215〜0.226
条件式(4) BF/Y=3.45
以上のような具体的な数値例によって特定される投射装置によれば、固定群内の正レンズ、負レンズそれぞれに、適切な硝材を指定することにより、小型で高性能かつ温度特性に優れた超短投射距離の画像投射装置を得ることができる。なお、上述した第1および第2の実施例の形態では、本発明の好適な実施形態例を示したが、本発明はその内容に限定されるものではない。
特に実施例1および実施例2で例示した各部の具体的形状および数値は、本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例にすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
このように、本発明は、本実施形態で説明した内容に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することができる。
12 折り返しミラー
13 自由曲面凹面ミラー
14 防塵ガラス
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
L1〜L16 第1レンズ〜第16レンズ
LV 画像形成部
N1 負レンズ
P1 正レンズ
Claims (10)
- 画像表示素子に表示される画像をスクリーンに拡大投影するための投射装置であって、投射装置は、屈折光学系と、少なくとも1つの反射光学素子を有する反射光学系とを有し、前記屈折光学系において、
40−60度の範囲のD線における相対屈折率の温度係数をdnTとし、アッベ数をνdとして、
正レンズP1と負レンズN1が少なくとも1枚ずつを含み、前記正レンズP1、前記負レンズN1が、
下記の条件式(1)、(2):
−6<dnT (1)
70<νd (2)
を満足することを特徴とする投射装置。 - 請求項1に記載の投射装置において、前記正レンズP1は開口絞りよりも画像表示素子側に配置され、前記負レンズN1は開口絞りよりも拡大側に配置されていることを特徴とする投射装置。
- 請求項1または2の投射装置において、前記正レンズP1と前記負レンズN1は、白画像表示時に最も高温となるレンズを含む群に含まれていることを特徴とする投射装置。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投射装置において、前記正レンズP1と前記負レンズN1は、最も画像表示素子側の群に含まれていることを特徴とする投射装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投射装置において、前記正レンズP1と前記負レンズN1は、フォーカス時に移動しない群に含まれていることを特徴とする投射装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の投射装置において、前記屈折光学系は樹脂レンズを含み、該樹脂レンズは白画像表示時に最も温度が低い群に含まれていることを特徴とする投射装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投射装置において、前記反射光学素子は、凹面ミラーであり、且つ自由曲面を有することを特徴とする投射装置。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の投射装置において、前記凹面ミラーと前記屈折光学系の光軸との交点から前記スクリーンまでの距離/スクリーン横幅の比をTRとして、下記条件式(3):
TR<0.30 (3)
を満たすことを特徴とする前記スクリーンを含む投射システム。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の投射装置において、前記画像表示素子を含む面と前記光軸との交点と、最も前記画像表示素子側のレンズの前記画像表示素子側面頂点との距離をBFとし、前記光軸と画像形成部端部との距離の最大値をYとし、
前記屈折光学系の軸対称の複数レンズが共有している軸を光軸とするときに、下記条件式(4):
BF/Y<4.0 (4)
を満たすことを特徴とする投射装置。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の投射装置において、前記投射光学系がノンテレセントリック光学系であることを特徴とする投射装置。
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