JP2016008609A - コヒーレンスを低減する燃料圧力振動装置用のシステム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コヒーレンスを低減する燃料圧力振動装置用のシステム及び方法を提供する。【解決手段】ガスタービンエンジンは、第1の燃料ノズルを有する第1の燃焼器と、第2の燃料ノズルを有する第2の燃焼器と、第1の燃料圧力振動システムと、を含む。第1の燃料圧力振動システムは、第1の燃料回路に結合された第1の回転装置を含む。第1の燃料回路が、第1の燃料ノズルにつながる第1の燃料通路に沿って配置される。第1の回転装置が、第1の燃料ノズルを通じて第1の燃料圧力振動を発生する。ガスタービンエンジンはまた、第2の燃料回路に結合された第2の回転装置を有する第2の燃料圧力振動システムを含む。第2の燃料回路が、第2の燃料ノズルにつながる第2の燃料通路に沿って配置され、第2の回転装置が、第2の燃料ノズルを通じて第2の燃料圧力振動を発生する。【選択図】 図1

Description

本明細書で開示される主題は、燃焼ダイナミックスのモード結合を低減するシステム及び方法に関する。特に、本システム及び方法は、ガスタービン又は他のターボ機械に組み込むことができる。
ガスタービンシステムは、一般に、圧縮機セクション、燃焼器セクション、及びタービンセクションを有するガスタービンエンジンを含む。燃焼器セクションは、1又はそれ以上の燃焼器(例えば、燃焼缶)を含むことができ、各燃焼器が一次燃焼ゾーンを有する。燃料及び/又は燃料−空気(例えば、酸化剤)混合気は、燃料ノズルを通じて一次燃焼ゾーンに送ることができ、該燃焼ゾーンは、燃料と酸化剤の混合気を燃焼させて高温燃焼ガスを発生し、この燃焼ガスが、タービンセクションにおいて1又はそれ以上のタービン段を駆動する。
高温燃焼ガスの発生は、燃焼ダイナミックスを生じる可能性があり、これは、火炎ダイナミックス(放熱の周期的振動成分としても知られる)が、燃焼器の1又はそれ以上の音響モードと相互作用し又はこの燃焼器の1又はそれ以上の音響モードを励起して、結果として燃焼器において圧力振動をもたらしたときに生じる。例えば、燃焼不安定性の1つの機構は、音響圧力脈動が燃料ポートにおいて質量流量変動を引き起こし、結果として火炎ゾーンにおける燃空比変動をもたらしたときに生じる場合がある。結果として生じる燃料/空気比の変動(例えば、放熱振動)及び音響圧力振動が特定の位相挙動(例えば、同相)を有する場合には、自励のフィードバックループが生じることになる。
燃焼ダイナミックスは、複数の離散的周波数において、又はある周波数範囲にわたって起こる可能性があり、それぞれの燃焼器に対して上流側及び下流側の両方に伝播する可能性がある。例えば、圧力波は、例えば1又はそれ以上のタービン段を通って下流側のタービンセクションに伝播し、或いは上流側の燃料システムに伝播する可能性がある。特に個々の燃焼器により生じる燃焼ダイナミックスが同相で互いにコヒーレント(可干渉性)な関係を示し、構成要素の固有周波数又は共振周波数もしくはその近傍の周波数を有する場合には、タービンシステムの特定の下流側構成要素が燃焼ダイナミックスに応答する可能性がある。一般に、「コヒーレンス」とは、2つのダイナミック信号間の線形関係の強度を指し、これら信号間の周波数の重なり度に強く影響される。特定の実施形態において、「コヒーレンス」は、燃焼システムによって示されるモード結合、すなわち燃焼器と燃焼器の間の音響相互作用の尺度として用いることができる。
米国特許第8,966,906号明細書
従って、タービンシステムにおける構成要素の何らかの望ましくない共鳴振動応答(例えば、共振挙動)の可能性を低減するために、燃焼ダイナミックス、及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合及び/又は燃焼ダイナミックスの燃焼器−燃焼器位相を制御する必要性がある。
最初に請求項に記載された本発明の範囲内にある特定の実施形態について以下で要約する。これらの実施形態は、特許請求した本発明の技術的範囲を限定することを意図するものではなく、むしろそれらの実施形態は、本発明の実施可能な形態の簡潔な概要を示すことのみを意図している。当然のことながら、本発明は、下記に説明した実施形態と同様のもの又は該実施形態と異なるものとすることができる様々な形態を含むことができる。
第1の実施形態において、システムはガスタービンエンジンを含む。ガスタービンエンジンは、第1の燃料ノズルを有する第1の燃焼器と、第2の燃料ノズルを有する第2の燃焼器と、第1の燃料圧力振動システムと、を含む。第1の燃料圧力振動システムは、第1の燃料回路に結合された第1の回転装置を含む。第1の燃料回路が、第1の燃料ノズルにつながる第1の燃料通路に沿って配置される。第1の回転装置が、第1の燃料ノズルを通じて第1の燃料圧力振動を発生するよう構成されている。ガスタービンエンジンはまた、第2の燃料回路に結合された第2の回転装置を有する第2の燃料圧力振動システムを含む。第2の燃料回路が、第2の燃料ノズルにつながる第2の燃料通路に沿って配置され、第2の回転装置が、第2の燃料ノズルを通じて第2の燃料圧力振動を発生するよう構成されている。
第2の実施形態において、システムは、第1の燃料ノズルを有する第1の燃料回路と、第2の燃料ノズルを有する第2の燃料回路と、第1の燃料ノズル及び第2の燃料ノズルの上流側に配置された第1の燃料圧力振動システムとを含む第1の燃焼器を備える。第1の燃料圧力振動システムは、燃料内で圧力振動を発生させるよう構成されている。第1の燃料圧力振動システムが、第1の燃料ノズルにつながる第1の燃料回路の第1の燃料ノズルに沿って配置された第1の回転装置と、第2の燃料ノズルにつながる第2の燃料回路の第2の燃料通路に沿って配置された第2の回転装置と、第1のギアに結合された第1の駆動部と、を含み、第1のギアが、第1の回転装置及び第2の回転装置を回転させる回転力を提供するよう構成される。
第3の実施形態において、方法は、燃料圧力振動システムの第1の回転装置に燃料を提供するステップを含む。第1の回転装置が、燃焼器の第1の燃料ノズルにつながる第1の燃料回路の第1の燃料通路に沿って配置され、第1の回転装置が、第1の複数のオリフィスを含む。本方法はまた、燃料圧力振動システムの第2の回転装置に燃料を提供するステップを含む。第2の回転装置が、燃焼器の第2の燃料ノズルにつながる第2の燃料回路の第2の燃料通路に沿って配置され、第2の回転装置が、第2の複数のオリフィスを含む。本方法はまた、燃料圧力振動システムの第1の回転装置及び第2の回転装置を回転させるステップと、第1の回転装置の第1の複数のオリフィスを通して燃料を脈動させて、第1の燃料圧力振動を発生させるステップと、を含む。本方法はまた、第2の回転装置の第2の複数のオリフィスを通して燃料を脈動させて、第2の燃料圧力振動を発生させるステップを含む。第1の燃料圧力振動は、第2の燃料圧力振動とは異なる。
本発明のこれらの及びその他の特徴、態様並びに利点は、図面全体を通して同じ参照符号が同様の部分を表す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、より良好に理解されるであろう。
複数の燃焼器を有し、各燃焼器が燃料圧力振動システムを備えたガスタービンシステムの1つの実施形態の概略図。 燃焼器が燃料圧力振動システム及びコントローラに動作可能に結合された、図1の燃焼器のうちの1つの燃焼器に関する1つの実施形態の概略断面図。 駆動モータと、燃料圧力振動システムの1又はそれ以上のスピニングディスクを密閉するよう構成されたハウジングとを示した、図2の燃焼器の端部カバーの1つの実施形態の概略図。 図3の燃料圧力振動システムのハウジングの1つの実施形態の概略図。
本発明の1つ又はそれ以上の特定の実施形態について、以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、本明細書では、実際の実施態様の全ての特徴については説明しないことにする。何れかの技術又は設計プロジェクトと同様に、このような何らかの実際の実装の開発において、システム及びビジネスに関連した制約への準拠など、実装毎に異なる可能性のある開発者の特定の目標を達成するために、多数の実装時固有の決定を行う必要がある点は理解されたい。更に、このような開発の取り組みは、複雑で時間を要する可能性があるが、本開示の利点を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の日常的な業務である点を理解されたい。更に、このような開発の取り組みは、複雑で時間を要する可能性があるが、本開示の利点を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の日常的な業務である点を理解されたい。
本発明の種々の実施形態の要素を導入する際に、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、要素の1つ又はそれ以上が存在することを意味するものとする。用語「備える」、「含む」、及び「有する」は、包括的なものであり、記載した要素以外の付加的な要素が存在し得ることを意味する。
本開示は、燃焼ダイナミックス及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合を低減し、及び/又は燃焼ダイナミックスの燃焼器と燃焼器の間の位相遅延を変更して、ガスタービンシステムの下流側構成要素及び/又は燃焼器自体における望ましくない振動応答を低減することを目的としている。上述のように、ガスタービンシステム内の燃焼器は、酸化剤−燃料混合気を燃焼させて高温の燃焼ガスを発生し、この燃焼ガスが、ガスタービンにおける1又はそれ以上のタービン段を駆動する。一部の状況において、燃焼システムは、燃焼プロセス、燃焼器に流入する吸入流体流(例えば、燃料、酸化剤、希釈剤、その他)の特性、及び様々な他の要因に起因して燃焼ダイナミックスを生じることがある。一部の状況において、燃焼システムは、燃焼プロセス、燃焼器に流入する吸入流体流(例えば、燃料、酸化剤、希釈剤、その他)の特性、及び様々な他の要因に起因して燃焼ダイナミックスを生じることがある。特定の作動条件では、特定周波数及び十分な振幅を有する燃焼ダイナミックスは、同相でコヒーレントであり、タービンセクション及び/又は他の下流側構成要素において望ましくない共鳴振動をもたらす可能性がある。例えば、燃焼ダイナミックス(例えば、特定の周波数、周波数範囲、振幅、燃焼器−燃焼器間位相、その他における)は、ガスタービンシステムにおいて下流側に移動する可能性がある。ガスタービン燃焼器及び/又は下流側の構成要素が、これらの圧力変動(すなわち、燃焼ダイナミックス)によって引き起こされる固有周波数又は共振周波数を有する場合には、圧力変動により、潜在的に振動、応力、疲労、その他が生じる可能性がある。構成要素は、タービンノズル、タービンブレード、タービンシュラウド、タービンホイール、軸受、燃料供給組立体、又はこれらの何れかの組み合わせを含むことができる。下流側構成要素は、同相及びコヒーレントである燃焼トーンの影響をより受けやすいので、特に重要である。従って、具体的には、コヒーレンス性が低減することにより、及び/又は燃焼器と燃焼器と間の位相が増大すること(例えば、より大きな位相外れ)により、下流側構成要素における望ましくない振動の可能性が低減される。
上記のことを考慮して、本開示の種々の実施形態は、1又はそれ以上の燃料圧力振動システムによる、燃焼ダイナミックスのモード結合の低減及び/又は燃焼器間位相の増大のためのシステム及び方法を含む。詳細には、ガスタービンシステムは複数の燃焼器を含むことができ、各燃焼器は、燃焼器の端部カバーから上流側で構成され且つ1又はそれ以上の燃料回路に動作可能に結合された燃料圧力振動システムを含むことができる。燃料圧力振動システムは、燃焼器のヘッド端部を通って1又はそれ以上の燃料ノズルに流れる燃料の圧力振動及び/又は圧力変調を引き起こすように構成することができる。結果として、燃料圧力の周期的振動は、燃焼器を通じた燃料流の周期的振動を引き起こすことが予想される。一部の状況では、特定の燃焼器内で及び/又は1又はそれ以上の燃焼器間で燃料ノズルを通る燃料流の圧力振動及び/又は圧力変調が変化することは、「ディザリング」として知られている。燃料圧力振動のタイミング及び振幅は、ランダム、定期的、及び/又は燃焼システムにより生じた燃焼不安定性の振幅、位相、コヒーレンス、及び/又は周波数のうちの1又はそれ以上に応答したものとすることができる。従って、燃料圧力振動システムは、2又はそれ以上の燃焼器の間の周波数の関係を変更して、全体として燃焼システムのコヒーレンスを低減することができ、何らかの燃焼器間の結合を低減する一助となることが期待される。或いは、燃料圧力振動システムは、燃焼ダイナミックスの燃焼器間位相を変えることが期待される。結果として、燃料圧力振動システムは、システムの下流側構成要素内及び/又は燃焼器自体内の振動応答を引き起こす燃焼器トーンの能力を低減することが期待される。
特定の実施形態において、燃料圧力振動システムは、ガスタービンシステムの特定の燃焼器の1又はそれ以上の燃料回路に動作可能に結合されて、圧力を振動させ、従って、1又はそれ以上の燃料回路の燃料ノズルを通る燃料流を振動させることができ、その結果、1又はそれ以上の燃料回路の燃料ノズルの燃料ノズル圧力比及び/又は当量比を振動させることができる。所与の燃料ノズル又は燃料ノズルのグループに対する燃料流量の差違から生じる燃料ノズル圧力比及び/又は当量比の変化は、特定の燃焼器における燃焼不安定性の周波数及び/又は振幅に直接影響を及ぼす可能性がある。このような実施形態において、燃料圧力振動システムは、燃料ノズル圧力比及び/又は当量比を振動(例えば、変化)させ、これにより燃焼器の周波数を振動させるように構成することができる。特定の燃焼器の周波数を振動させることは、特定の燃焼器の周波数を他の燃焼器の周波数から離すことによってコヒーレンスが低減されることが期待される。或いは、特定の燃焼器を通る燃料流の振動は、当該燃焼器と他の燃焼器との間の位相関係を変化させることを期待できる。
他の実施形態において、燃焼器のグループ、1つ置きの燃焼器、又はシステム内の各燃焼器は、燃料圧力振動システムを用いて構成することができる。2又はそれ以上の燃焼器間でタイムラグを有した燃料流の振動により、燃焼器間の燃料圧力振動の位相遅延がもたらされ、これは、燃焼器間の周波数変動の増大に起因してコヒーレンスが減少することが期待される。このような実施形態において、燃料圧力が燃料ノズルを通じて振動すると、燃料ノズル圧力比及びひいては燃焼ダイナミックス周波数が振動する。特定の燃焼器と少なくとも1つの燃焼器の周波数振動の間に時間遅延が存在する場合には、振動波形が交わる(例えば、特定の燃焼器の波形が燃料ノズルの圧力比において減少しており、別の燃焼器の波形が燃料ノズルの圧力比において増大している)時点を除いては、所与の何れかの時点で燃焼器間の周波数は異なり、結果として、燃焼器間の燃焼ダイナミックスの周波数変動が増大する。コヒーレンスの崩壊を最大にするために、各燃焼器(又は燃焼器の各グループ)に関連する燃料圧力振動システムは、特定の燃焼器又は燃焼器の特定のグループにおける燃焼ダイナミックス周波数を少なくとも1つの他の燃焼器又は燃焼器のグループと比べて逆位相で振動させるように、燃料圧力及びひいては周波数を振動させることができる。換言すると、最大のコヒーレンス崩壊は、燃焼ダイナミックス周波数が1つの燃焼器において最大値を通過すると同時に、別の燃焼器において最小値を通過するときに起こることになる。
或いは、1又はそれ以上の燃焼器の1又はそれ以上の燃料回路の燃料ノズルを通る燃料流を振動させることで、燃焼器間の燃焼ダイナミックスの位相関係を変えることができる。2又はそれ以上の燃焼器間の燃料流振動における時間遅延を導入すると、燃焼器間の位相遅延が増大し、燃焼器間の位相関係を変化させることができる。具体的には、2又はそれ以上の燃焼器間で燃料圧力を位相外れで振動させると、他の場合では「同相の」トーンの燃焼器間位相遅延を増大させることができる。燃料圧力振動の位相を燃焼器(又は燃焼システム)内の燃焼ダイナミックスの位相に対して制御することは、放熱(例えば、火炎ダイナミックス)と燃焼器音響振動との間で位相を変えることにより燃焼ダイナミックスの振幅を低減するのに効果的とすることができることは、十分立証されている。しかしながら、燃焼器間の燃料圧力振動の位相を位相外れであるように制御すると、燃焼器間で放熱(火炎ダイナミックス)の位相を変えることにより、燃焼間の位相を制御する追加の利点が得られることが期待される。最大の燃焼器間位相は、燃料圧力振動の周波数が対象の燃焼ダイナミックストーンの周波数付近(又は分数調波周波数の)にあり、燃料圧力振動が燃焼器間で位相外れにあるときに起こると予想される。下流側タービン構成要素は、同相のコヒーレンストーンの影響をより受けやすいので、燃焼器間でのコヒーレンスの崩壊及び/又は燃焼器間位相の増大は、燃焼システムから下流側の構成要素における望ましくない振動応答を低減することを期待できる。結果として、本発明の種々の実施形態は、燃焼器トーンの能力を低減して、下流側構成要素における振動応答を低減すると期待される。
上記のことを考慮すると、図1は、複数の燃焼器12を有するガスタービンシステム10の1つの実施形態の概略図であり、ここで各燃焼器12は、燃焼器12の端部カバー42に動作可能に結合された燃料圧力振動システム14(例えば、スピニングディスクシステム、回転装置又は構造体、往復動構造体、振動構造体、その他)を備えている。
図示のように、ガスタービンシステム10は、吸気口18、圧縮機20、タービン22、及び排気口24を含む。ガスタービンシステム10は、複数の燃料ノズル26(例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10又はそれ以上の燃料ノズル26)を有する1又はそれ以上の燃焼器12を含み、燃料ノズル26は、液体燃料及び/又は気体燃料などの燃料28を燃焼器12内に送り、一次燃焼ゾーン30内で燃焼させるようにする。燃焼器12は、酸化剤−燃料混合気を点火して燃焼させ、次いで、高温燃焼ガス32がタービン22に流入する。タービン22は、シャフト34に結合されたタービンブレードを含み、シャフト34はまた、システム10にわたって他の複数の構成要素に結合される。燃焼ガス32がタービン22においてタービンブレードを通過すると、タービン22が回転駆動され、これによりシャフト34が回転するようになる。最終的に、燃焼ガス32は、排気出口24を介してタービンシステム10から流出する。更に、シャフト34は、負荷36に結合することができ、負荷36は、シャフト34の回転によって動力が供給される。例えば、負荷36は、外部の機械的負荷のような、タービンシステム10の回転出力により動力を発生できるあらゆる好適な装置とすることができる。例えば、負荷36は、発電機、航空機のプロペラ、及びその他を含むことができる。
タービンシステム10の1つの実施形態において、圧縮機20の構成要素として圧縮機ブレードが含まれる。圧縮機20内のブレードは、シャフト34に結合され、上述のようにシャフト34がタービン22により回転駆動されるにつれて回転することになる。圧縮機20内のブレードの回転は、吸気口18から空気(又は何らかの好適な酸化剤)38を圧縮して加圧空気40(例えば、加圧酸化剤)にする。次いで、加圧酸化剤40は、燃焼器12の燃料ノズル26に送り込まれる。燃料ノズル26は、加圧酸化剤40と燃料28を混合して、燃料を無駄にせずに又は過剰なエミッションが生じないような燃焼(例えば、燃料がより完全に燃焼するような燃焼)に好適な混合比を生成する。
特定の実施形態において、システム10の燃焼器12は、燃料圧力振動システム14に動作可能に結合することができる。燃料圧力振動システム14は、燃焼器12の端部カバー42に動作可能に結合することができ、1又はそれ以上の燃料回路44を介して燃料28を受け取る。特定の実施形態において、各燃料回路44は、1又はそれ以上の燃料ノズル26と関連付けることができ、該1又はそれ以上の燃料ノズル26に燃料28を提供するよう構成することができる。詳細には、燃料圧力振動システム14は、端部カバー42を通って流れる燃料28の圧力振動を引き起こすように構成された1又はそれ以上のスピニングディスク46(例えば、回転装置、回転構造体、往復動構造体、振動構造体、その他)を含むことができる。特定の実施形態において、燃料圧力振動システム14の各スピニングディスク46は、燃料回路44と、該燃料回路44に関連付けられる1又はそれ以上の燃料ノズル26とに関連付けることができる。例えば、例示の実施形態において、第1の燃料回路48は、燃料28を1又はそれ以上の燃料ノズル26に提供するよう構成することができ、燃料圧力振動システム14の第1のスピニングディスク50と関連付けることができる。更に、第1のスピニングディスク50は、第1の燃料回路48から該第1の燃料回路48に関連する1又はそれ以上の燃料ノズル26に流れる燃料28の圧力振動を引き起こすように構成することができる。第2のスピニングディスク72は、第2の燃料回路68から該第2の燃料回路68に関連する1又はそれ以上の燃料ノズル26に流れる燃料28の圧力振動を引き起こすように構成することができる。第2のスピニングディスク72は、燃焼器12を通る総燃料流が時系列でほぼ一定に保持されるように第1のスピニングディスク50に対して位相外れ(例えば、時間的に遅延した)の燃料圧力振動を引き起こすように構成することができる。
特定の実施形態において、あるグループの燃焼器12、隣接する燃焼器12、1つ置きの燃焼器12、又はシステム10内の各燃焼器12は、燃料圧力振動システム14を用いて構成することができる。このような実施形態において、コヒーレンス崩壊を最大にするため、及び/又は燃焼器12間の位相遅延を最大にするために、1又はそれ以上の燃焼器12(又は燃焼器12の1又はそれ以上のグループ)に関連する燃料圧力振動システム14は、当該燃焼器12(又は燃焼器12のグループ)を通る燃料圧力を別の燃焼器12(又は燃焼器12の別のグループ)を通る燃料圧力に対して位相外れで振動させることができる。例えば、例示の実施形態において、第1の燃焼器52の燃料圧力振動システム14は、第1の燃焼器52の結果として生じる燃焼ダイナミックス周波数が第2の燃焼器54に対して位相外れで振動するように、燃料28の圧力振動を引き起こすことができる。実際に、第2の燃焼器54において周波数が最小値を通過すると同時に、第1の燃焼器52の燃焼ダイナミックスの周波数が、第2の燃焼器54と比べて時系列で異なるように変化する(例えば、第1の燃焼器52において周波数が最大値を通過する)と、燃焼器間の燃焼ダイナミックスの変動が増大することができ、コヒーレンスの低下が期待される。或いは、第1の燃焼器52において燃料流が第2の燃焼器54と比べて位相外れで振動するように燃焼器を通る燃料流を振動させると、特に(限定ではないが)、燃料圧力振動周波数が対象の燃焼不安定性の周波数の近くにあるときに、第1の燃焼器52と第2の燃焼器54との間で燃焼ダイナミックスの位相遅延を増大させるようにすることができる。
別の一例として、各グループが1又はそれ以上の燃焼器12を含む燃焼器12のグループは、別の燃焼器12の燃料圧力振動システム14に対して構成が異なる燃料圧力振動システム14を備えることができる。例えば、燃焼器12の燃料圧力振動システム14は、発生する振動の周波数、発生する振動の振幅、及び/又は発生する振動の時間遅延(例えば、位相)のうちの1又はそれ以上の点で別の燃焼器の燃料圧力振動システム14とは異なることができる。
更に、特定の実施形態において、ガスタービンシステム10の1又はそれ以上の燃焼器12(又は燃焼器12の1又はそれ以上のグループ)に対して単一の燃料圧力振動システム14を利用してもよい点に留意されたい。例えば、包括的な機械レベルの燃料圧力振動システム14は、燃料28を受け取り、該燃料28をシステム10の各燃焼器12に提供する前に燃料28の圧力振動を引き起こすように構成することができる。
図2は、図1の燃焼器12のうちの1つの燃焼器の実施形態の概略図であり、ここで燃焼器12は、燃料圧力振動システム14(例えば、スピニングディスク装置14)に動作可能に結合されている。燃焼器12は、端部カバー42を有するヘッド端部16と、燃焼器キャップ組立体56と、一次燃焼ゾーン30とを含む。端部カバー42及び燃焼器キャップ組立体56は、ヘッド端部16において一次燃料ノズル26を支持するよう構成することができる。例示の実施形態において、一次燃料ノズル26は、燃料28を一次燃焼ゾーン30に送る。更に、燃料ノズル26は、加圧酸化剤(例えば、加圧空気)40を燃焼器12のアニュラス58(例えば、ライナ60と流れスリーブ62との間)から受け取り、加圧酸化剤40を燃料28と混合して酸化剤/燃料混合気を形成し、この混合気を一次燃焼ゾーン3
上述のように、一次燃焼ゾーン30内の燃焼ダイナミックスは、下流側構成要素において、及び燃焼器自体において望ましくない振動応答をもたらす可能性がある。従って、システム10の種々の燃焼器12の間の燃焼ダイナミックス、及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合及び/又は燃焼ダイナミックスの位相を制御して、システム10内の構成要素の何らか望ましくない共鳴振動応答(例えば、共振挙動)の可能性を低減することが有利とすることができる。
図1に関して上述したように、システム10の燃焼器12は、システム10の燃焼器12は、燃料圧力振動システム14を用いて構成することができる。燃料圧力振動システム14は、燃焼器12の端部カバー42上に配置することができ、1又はそれ以上の燃料回路44を介して燃料28を受け取ることができる。特定の実施形態において、各燃料回路44は、1又はそれ以上の燃料ノズル26と関連付けることができ、1又はそれ以上の燃料ノズル26に燃料28を提供するよう構成することができる。例えば、第1の燃料回路48は、第1の燃料ノズル64及び第2の燃料ノズル66に燃料28を提供するよう構成することができる。同様に、第2の燃料回路68は、第3の燃料ノズル70に燃料28を提供するよう構成することができる。加えて、燃料圧力振動システム14は、端部カバー42を流れる燃料28の圧力振動を引き起こすように構成された1又はそれ以上のスピニングディスク46(例えば、回転装置、回転構造体、往復動構造体、振動構造体、その他)を含むことができる。特定の実施形態において、燃料圧力振動システム14の各スピニングディスク46は、燃料回路44と、該燃料回路44に関連付けられる1又はそれ以上の燃料ノズル26とに関連付けることができる。従って、第1のスピニングディスク50は、第1の燃料回路48により第1及び第2の燃料ノズル64、66にそれぞれ提供される燃料28の圧力振動を引き起こすことができる。同様に、第2のスピニングディスク72は、第2の燃料回路68によって第3の燃料ノズル70に提供される燃料28の圧力振動を引き起こすことができる。詳細には、燃料圧力振動システム14は、燃料28の圧力振動及びひいては第3の燃料ノズル70を通る燃料流の振動が第1の燃料ノズル64及び第2の燃料ノズル66とは異なり、これらに対して位相外れであるように燃料28を振動させるよう構成することができる。
特定の実施形態において、燃料圧力振動システム14は、1又はそれ以上のギア74を介して1又はそれ以上のスピニングディスク46の回転を駆動するよう構成された駆動モータ84(図3に示す)を含む。例えば、ギア74は、第1のスピニングディスク50及び第2のスピニングディスク72を回転駆動可能に係合するよう構成された中央ディスクとすることができる。詳細には、1又はそれ以上のギア74は、1つの駆動モータを用いて複数のスピニングディスク46を駆動するのに用いることができ、回転運動を駆動モータ84(図3に示す)からスピニングディスク46に伝達するよう構成することができる。上述のように、第1のスピニングディスク50及び第2のスピニングディスク72が回転すると、燃料28は、スピニングディスク46を通じて脈動されて、燃料28の圧力振動及びひいては燃料流振動を引き起こすことができる。例示の実施形態は、2つのスピニングディスク46と1つのギア74を有する燃料圧力振動システム14を描いているが、他の実施形態では、あらゆる数のスピニングディスク46(例えば、1,3,4,5,6,又はそれ以上)及びギア74(例えば、2,3,4,5,又はそれ以上)を異なる構成で利用することができる。或いは、又はこれに加えて、各スピニングディスク46が駆動モータを有することができ、これによりシステムにギア74が存在しないようになる。
特定の実施形態において、プロセッサ78及びメモリ80を有するコントローラ76を用いて、システム10の構成要素を遠隔に及び/又は自動的に制御することができる。例えば、コントローラ76を利用して、ギア74に動作可能に結合された駆動オーエム−他を制御する、或いは、燃料回路44の1又はそれ以上の燃料バルブ82を制御することができる。プロセッサ78は、一般に、当該技術分野で公知の何れかの好適な処理デバイスとすることができ、プロセッサ78によって実行可能な命令を格納するためのメモリ80を含むことができる。メモリ80は、一般に、限定ではないが、RAM、ROM、ハードドライブ、又は他のメモリデバイスを含む、何れかの好適な1つ又は複数のコンピュータ可読媒体とすることができる。一般的に理解されるように、メモリ80は、プロセッサ78によって実行可能な命令を含む、プロセッサ78によってアクセス可能な上方を格納するよう構成することができる。命令は、プロセッサ78によって実行されたときに、該プロセッサ78が所望の機能を提供するようになる何れかの命令セットとすることができる。例えば、命令は、コンピュータ可読形態にされたソフトウェア命令とすることができる。ソフトウェアが使用されるときには、本明細書に含まれる教示を実施するために、あらゆる好適なプログラミング言語、スクリプト言語、又は他のタイプの言語、もしくは言語の組み合わせを用いることができる。或いは、命令は、限定ではないが、特定用途回路を含む、ハードワイヤードロジック、又は他の回路により実施することができる。
特定の実施形態において、コントローラ76は、燃料圧力振動システム14によって発生した燃料28の燃料圧力振動のタイミング(例えば、複数のスピニングディスク46、及び/又は間の位相)、周波数、及び/又は振幅を調整するよう構成することができる。例えば、コントローラ76は、駆動モータを介してスピニングディスク46の回転速度を制御し、これにより燃料28内で発生した燃料圧力振動の振幅及び周波数を調整するよう構成することができる。他の実施形態において、燃料28の燃料圧力振動のタイミング及び/又は振幅は、ランダム、定期的、及び/又は燃焼システムの燃焼不安定性の振幅、位相、コヒーレンス、及び/又は周波数のうちの1又はそれ以上を示すセンサフィードバックに応答したものとすることができる。更に、コントローラ76は、単一の燃料圧力振動システム14に動作可能に結合されて図示されているが、他の実施形態では、コントローラ76は、システム10の1又はそれ以上の燃焼器12に関連する1又はそれ以上の燃料回路44に動作可能に結合された1又はそれ以上の燃料圧力振動システム14に動作可能に結合することができる点に留意されたい。
図3は、駆動モータ84と燃料圧力振動システム14の1又はそれ以上のスピニングディスク46を密閉するよう構成されたハウジング86とを示した、図2の燃焼器12のヘッド端部16の1つの実施形態の図である。詳細には、燃料圧力振動システム14は、端部カバー42の上流側で燃焼器12に動作可能に結合することができる。特定の実施形態において、端部カバー42の上流側に燃料圧力振動システム14を組み込むことで、端部カバー42のプリオリフィスを燃料圧力振動システム14に組み込み、これによりプリオリフィスを端部カバー42取り外し可能にすることができる。換言すると、燃料圧力振動システム14のスピニングディスク46は、燃料供給源から燃料28を受け取るよう構成されたプレオリフィスとして機能を果たすよう構成することができる。
特定の実施形態において、燃料28は、1又はそれ以上の配管取付具又はピグテールコネクタを介して各スピニングディスク46に流入する。例えば、第1のスピニングディスク50は、第1の燃料回路48から燃料28を受けるように構成することができる第1のピグテールコネクタ88に結合することができる。同様に、第2のスピニングディスク72は、第2の燃料回路68から燃料28を受けるように構成することができる第2のピグテールコネクタ90に結合することができる。他の実施形態では、あらゆる数のスピニングディスク46をハウジング86内に構成することができ、これらスピニングディスク46があらゆる数の燃料回路44から燃料28を受け取るように構成することができる点に留意されたい。
燃料28が燃料圧力振動システム14に流入すると、駆動モータ84は、ギア74を係合してスピニングディスク46を回転させ、端部カバー42を通って流れる燃料28の圧力振動を引き起こすことができる。詳細には、燃料28がスピニングディスク46上の1又はそれ以上のオリフィスを通って流れると、図4に関して更に説明するように、燃料28が脈動されて圧力振動が引き起こされるようになる。詳細には、上述のように、スピニングディスク46の回転は、第1のスピニングディスク50によって引き起こされる圧力振動が第2のスピニングディスク72によって引き起こされる圧力振動と異なることができるように、調整、定期的、及び/又はタイミング調整することができる。例えば、スピニングディスク46上のオリフィスは、図4に関して更に説明されるように、第1の燃料回路44内の燃料28の圧力振動を第2の燃料回路68内の燃料28の圧力振動に対して位相外れであるように発生させるようなサイズにし、離間し、又は配置することができる。更に、コントローラ76は、駆動モータ84を介してスピニングディスク46の回転速度を調整し、各燃料回路44内の圧力振動の発生を制御するよう構成することができる。燃料28が脈動されて、各燃料回路44間でほぼ位相外れであるように圧力振動が燃料流内で発生した後、燃料28は、端部カバー42を介して燃料圧力振動システム14から流出し、該燃料28は、適切な燃料ノズル26に送ることができる。このようにして、1又はそれ以上の燃料ノズル26を通る燃料28の圧力振動は、別の燃料ノズル26を通る燃料28の圧力振動に対して移動外れにすることができる。従って、上述のように、燃料回路44内の燃料圧力振動を互いに対して位相外れであるように発生させることにより、燃焼器を通る総燃料流を時系列でほぼ維持することができる。
更に、他の実施形態では、コヒーレンス崩壊を最大にするため、及び/又は燃焼器間の位相差を最大にするために、1又はそれ以上の燃焼器12(又は燃焼器12の1又はそれ以上のグループ)に関連する燃料圧力振動システム14は、特定の燃料回路44に関連する燃料ノズル26を通る燃料圧力を他の燃焼器12(又は燃焼器12の他のグループ)における同じ燃料回路44に関連する燃料ノズル26を通る燃料圧力振動に対して位相外れで振動させることができる。燃料圧力振動がシステム10内の他の燃焼器12の同じ燃料回路44と関連する燃料ノズルの燃料圧力振動と位相外れであるように、燃料圧力が1又はそれ以上の燃焼器12の特定の燃料回路44と関連する燃料ノズル26を通って振動すると、1又はそれ以上の燃焼器12の周波数は、システム10内の他の燃焼器12と比べて位相外れであるように振動する。換言すると、燃料圧力が、第2の燃焼器54(又は燃焼器の第2のグループ)と比べて第1の燃焼器52(又は燃焼器の第1のグループ)において逆位相で振動すると、第1の燃焼器52(又は燃焼器の第1のグループ)において周波数が最大値となると同時に、第2の燃焼器54(又は燃焼器の第2のグループ)においては周波数が最小値となり、その結果、燃焼器トーン周波数がシステム10内の燃焼器間で離隔され、これにより全体としてシステム10のコヒーレンスが低減され、燃焼ダイナミックスのモード結合が低減されると期待される。或いは、燃料圧力振動が、システム10内の第2の燃焼器54(又は燃焼器の第2のグループ)の同じ燃料回路44と関連する燃料ノズル26の燃料圧力振動と位相外れになるように、第1の燃焼器52(又は燃焼器の第1のグループ)の燃料回路44と関連する燃料ノズル26を通じて燃料圧力が振動すると、燃焼器間位相が変化し、これにより下流側構成要素の何らかの望ましくない振動応答を低減することができる。
図4は、スピニングディスク46上に配置された複数のオリフィス92を示す、図3の燃料圧力振動システム14のハウジング86に関する1つの実施形態の概略図である。上述のように、スピニングディスク46は、ハウジング86内に配置することができ、該ハウジングは、1又はそれ以上の燃料回路44によって供給される燃料28を保持するように構成されたシール付き筐体とすることができる。1又はそれ以上のギア74はまた、ハウジング86内に配置することができ、該ハウジング86の内部及び/又は外部に配置することができる駆動モータ84に動作可能に結合することができる。上述のように、駆動モータ84は、ギア74を駆動し、これにより燃料圧力振動システム14の1又はそれ以上のスピニングディスク46に回転速度をもたらすように構成することができる。図示の実施形態は、2つのスピニングディスク46と、これらの間に配置された単一のギア74とを例示しているが、他の実施形態では、あらゆる数のスピニングディスク46(例えば、1,3,4,5,6,7,又はそれ以上)をハウジング86内に配置することができ、また、単一の駆動モータ84から複数のスピニングディスク46に回転運動を伝達するために、適切な数のギア74を利用することができる。特定の実施形態において、回転運動を発生させるために、1又はそれ以上の駆動モータ84を利用してもよい。
詳細には、複数のオリフィス92をスピニングディスク46上に配置することができる。燃料28が燃料入口94を通って各スピニングディスク46に流入すると、燃料28がオリフィス92を通って流れるときに回転中のディスク46が燃料28を脈動させる。オリフィス92は、あらゆるサイズ(例えば、有効面積、半径96、外周98、長さ、幅、深さ、位置、その他)又は形状(例えば、円形、矩形、三角形、楕円形、長円形、その他)で構成することができ、幅広い種類のパターンで及び幅広い種類の間隔でスピニングディスク46上に配置することができる。例えば、特定の実施形態において、第1のスピニングディスク50のオリフィス92は、円形とすることができるが、第2のスピニングディスク72のオリフィス92は、異なる形状(例えば、矩形、三角形、楕円形、長円形、その他)とすることができる。別の1つの実施例として、オリフィス92は、第1のスピニングディスク50のオリフィス92のサイズが第2のスピニングディスク72のオリフィス92のサイズよりも大きいか又は小さいように、異なるサイズにすることができる
詳細には、オリフィス92は、幅広い種類のパターン(例えば、ランダム、円形配列、マトリックス、その他)を有してスピニングディスク46上に配置することができ、何れかの2つのオリフィス92の間の異なる間隔量で位置付けることができる。例えば、第1のスピニングディスク50上の2つのオリフィス92間の第1の距離100は、第2のスピニングディスク72上の2つのオリフィス92間の第2の距離102よりも大きいか又は小さいとすることができる。オリフィス92の間隔をオリフィス92の幾何形状(サイズ、形状、その他)及びスピニングディスク46の回転速度と組み合わせることで、燃料圧力振動の振幅及び周波数に影響を与えることになる。加えて、第1及び第2のスピニングディスク50,72は、互いに対して「クロック」制御されて、該第1及び第2のスピニングディスク50,72により生じる燃料圧力振動の位相同期に影響を及ぼすことができる。例えば、第1のスピニングディスク50の燃料入口94に対する第1のスピニングディスク50のオリフィス92の位置は、第2のスピニングディスク72の燃料入口94に対する第2のスピニングディスク72のオリフィス92の位置と比べて異なることができる。従って、スピニングディスク46上のオリフィス92の相対的位置決めにより、第2の燃料回路68に対する第1の燃料回路48の位相制御の調整を可能にすることができる。このようにして、燃料28がオリフィス92を通じて脈動されると、オリフィス92のサイズ、形状、及び相対的位置決めにより、第2の燃料回路68の燃料圧力振動に対して第1の燃料回路48の燃料圧力振動を位相外れで駆動することが可能となり、及び/又は第1及び/又は第2の燃料回路48,68の燃料圧力振動の周波数及び/又は振幅を変えることができる。
従って、燃料圧力振動システム14は、例えば、スピニングディスク46の数、ギア74の数、及び/又はオリフィス92のサイズ、形状、又は相対的位置決めなど、様々な幾何学的差違を有して構成することができる。このようにして、システム10内の周波数の所望の分散及び/又はシステム10内の燃焼器12間の所望の位相挙動を達成するように、幅広い種類の燃料圧力振動システム14を燃焼器12と共に形成及び構成することができる。例えば、第1の燃焼器52に動作可能に結合された燃料圧力振動システム14は、第2の燃焼器54に動作可能に結合された燃料圧力振動システム14と異なる少なくとも1つの幾何学的差違を有し、これにより、第1及び第2の燃焼器12間のモード結合を低減するのを助け、及び/又は第1及び第2の燃焼器12間の燃焼ダイナミックスの位相挙動を変えるのを助けることができる。別の一例として、燃焼器12の第1のグループ(ここで各グループは1又はそれ以上の燃焼器12を含む)に動作可能に結合された燃料圧力振動システム14は、燃焼器12の第2のグループに動作可能に結合された燃料圧力振動システム14と異なる少なくとも1つの幾何学的差違を有し、これにより、燃焼器12の第1及び第2のグループ間のモード結合を低減するのを助け、及び/又は燃焼器12の第1及び第2のグループ間の燃焼ダイナミックスの位相挙動を変えるのを助けることができる。別の1つの実施例として、システム10の各燃焼器12は、単一の燃料圧力振動システム14と共に構成することができ、ここで振動システム14は、システム内の別の振動システム14とは異なる少なくとも1つの幾何学的差違を有し、これにより、システム10の燃焼器12間のモード結合を低減するのを助け、及び/又はシステム10の燃焼器12間の燃焼ダイナミックスの位相挙動を変えるのを助けることができる。
本発明の技術的効果は、燃焼ダイナミックスのモード結合を低減し、及び/又は1又はそれ以上の燃料圧力振動システム14を介して燃焼ダイナミックスの燃焼器間の位相挙動を変えるためのシステム及び方法を提供することを含む。詳細には、燃料圧力振動システム14は、1又はそれ以上の燃焼器12に動作可能に結合することができ、燃焼器12の1又はそれ以上の燃料回路44を通って1又はそれ以上の燃料ノズル26に流れる燃料28の圧力振動及び/又は圧力変調を引き起こすよう構成することができる。詳細には、燃料圧力振動システム14は、異なる燃料回路44及びこれら燃料回路44に関連する燃料ノズル26内で圧力振動を引き起こし、これにより燃焼ダイナミックス周波数を変化させ、及び/又は別の燃焼器12の燃焼ダイナミックスに対して燃焼ダイナミックの位相を変えるように構成することができる。特定の実施形態において、単一の燃焼器12は、燃料圧力振動システム14を備えることができる。他の実施形態において、各々が1又はそれ以上の燃焼器12を有する燃焼器12のグループは、燃料圧力振動システム14を備えることができる。更に、特定の実施形態において、システム10の各燃焼器12は、燃料圧力振動システム14を備えることができる。このようにして、燃焼ダイナミックス周波数が単一の燃焼器12内で、及び/又は複数の燃焼器間で変えられて、燃焼器12間の燃焼ダイナミックスのモード結合を低減することができる。代替として、又はこれに加えて、燃焼器12間の燃焼ダイナミックスの位相を変えることができる。モード結合の低減及び/又は燃焼器12の間の位相の増大は、下流側タービン構成要素において、及び/又は燃焼器自体において望ましくない振動応答を低減することが期待される。
本明細書は、最良の形態を含む実施例を用いて本発明を開示し、また、あらゆる当業者が、あらゆるデバイス又はシステムを実施及び利用すること並びにあらゆる組み込み方法を実施することを含む本発明を実施することを可能にする。本発明の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、又は請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
10 ガスタービンシステム
12 燃焼器
14 燃料圧力振動システム
16 ヘッド端部
18 吸気口
20 圧縮機
22 タービン
24 排気口
26 燃料ノズル
28 燃料
30 一次燃焼ゾーン
32 高温燃焼ガス
34 シャフト
36 負荷
38 空気(又は酸化剤)
40 加圧酸化剤
42 端部カバー
44 燃料回路
46 スピニングディスク
48 第1の燃料回路
50 第1のスピニングディスク
52 第1の燃焼器
54 第2の燃焼器

Claims (20)

  1. ガスタービンエンジンを備えたシステム(10)であって、該ガスタービンエンジンが、
    第1の燃料ノズル(64)を有する第1の燃焼器(52)と、
    第2の燃料ノズル(66)を有する第2の燃焼器(54)と、
    第1の燃料回路(48)に結合された第1の回転装置を有する第1の燃料圧力振動システムと、
    を備え、
    前記第1の燃料回路が、前記第1の燃料ノズルにつながる第1の燃料通路に沿って配置され、前記第1の回転装置が、前記第1の燃料ノズル内で第1の燃料圧力振動を発生するよう構成されており、
    前記ガスタービンエンジンが更に、
    第2の燃料回路(68)に結合された第2の回転装置を有する第2の燃料圧力振動システムを備え、
    前記第2の燃料回路が、前記第2の燃料ノズルにつながる第2の燃料通路に沿って配置され、前記第2の回転装置が、前記第2の燃料ノズル内で第2の燃料圧力振動を発生するよう構成されている、システム。
  2. 前記第1の燃料圧力振動が前記第2の燃料圧力振動と異なり、前記燃料圧力振動の差違が、前記第1の燃焼器と前記第2の燃焼器との間のモード結合を低減するのを助けるよう構成されている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の燃料圧力振動が前記第2の燃料圧力振動と異なり、前記燃料圧力振動の差違が、前記第1の燃焼器と前記第2の燃焼器との間の位相を変化させるのを助けるよう構成されている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第1の回転装置上に第1の複数のオリフィスが配置され、前記第2の回転装置上に第2の複数のオリフィスが配置される、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記第1の複数のオリフィスの幾何形状が、前記第2の複数のオリフィスの幾何形状に対して少なくとも1つの幾何学的差違を有する、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記少なくとも1つの幾何学的差違が、異なるサイズ、異なる形状、異なる寸法、異なる有効面積、異なる間隔、異なるパターン、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つである、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記ガスタービンエンジンが、前記第1の回転装置の第1の駆動部又は前記第2の回転装置の第2の駆動部、或いはこれら両方を制御するよう構成されたコントローラを含み、前記第1及び第2の駆動部が、前記第1及び第2の回転装置それぞれを回転させるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記コントローラが、前記第2の回転装置の第2の回転速度と異なるように前記第1の回転装置の第1の回転速度を変えるように構成されている、請求項7に記載のシステム。
  9. 第1の燃焼器を備えたシステムであって、前記第1の燃焼器が、
    第1の燃料ノズル(64)を有する第1の燃料回路(48)と、
    第2の燃料ノズル(66)を有する第2の燃料回路(68)と、
    前記第1の燃料ノズル及び前記第2の燃料ノズルの上流側に配置され、燃料内で圧力振動を発生させるよう構成された第1の燃料圧力振動システムと、
    を備え、
    前記第1の燃料圧力振動システムが、
    前記第1の燃料ノズルにつながる前記第1の燃料回路の第1の燃料ノズルに沿って配置された第1の回転装置と、
    前記第2の燃料ノズルにつながる前記第2の燃料回路の第2の燃料通路に沿って配置された第2の回転装置と、
    第1のギアに結合された第1の駆動部と、
    を含み、前記第1のギアが、前記第1の回転装置及び前記第2の回転装置を回転させる回転力を提供するよう構成される、システム。
  10. 前記第1の回転装置が、前記第1の燃料ノズル内で第1の燃料圧力振動を発生するよう構成されており、前記第2の回転装置が、前記第2の燃料ノズル内で第2の燃料圧力振動を発生するよう構成されている、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記第1の燃料圧力振動が前記第2の燃料圧力振動と異なり、前記燃料圧力振動の差違が、前記第1の燃焼器と前記第2の燃焼器との間のモード結合を低減するのを助けるよう構成されている、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記第1の燃料圧力振動が前記第2の燃料圧力振動と異なり、前記燃料圧力振動の差違が、前記第1の燃焼器と前記第2の燃焼器との間の位相を変化させるのを助けるよう構成されている、請求項9に記載のシステム。
  13. 前記第1の回転装置が第1の複数のオリフィスを含み、前記第2の回転装置が第2の複数のオリフィスを含み、前記第1及び第2の複数のオリフィスが、燃料が前記第1及び第2の燃料通路それぞれを通過したときに前記燃料を脈動させるよう構成される、請求項9に記載のシステム。
  14. 前記第1の複数のオリフィスが、前記第2の複数のオリフィスに対して少なくとも1つの幾何学的差違を有し、前記少なくとも1つの幾何学的差違が、前記第2の燃料ノズルの第2の燃料圧力振動から位相外れした前記第1の燃料ノズルの第1の燃料圧力振動を発生するよう構成されている、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記少なくとも1つの幾何学的差違が、異なるサイズ、異なる形状、異なる寸法、異なる有効面積、異なるパターン、異なる間隔、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つである、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記システムが、前記第1の駆動部を制御し、これにより前記第1の回転装置及び前記第2の回転装置の回転速度を制御するよう構成されたコントローラを備える、請求項9に記載のシステム。
  17. 燃料圧力振動システムの第1の回転装置に燃料を提供するステップを含み、
    前記第1の回転装置が、燃焼器の第1の燃料ノズルにつながる第1の燃料回路の第1の燃料通路に沿って配置され、前記第1の回転装置が、第1の複数のオリフィスを含み、
    前記方法が更に、
    前記燃料圧力振動システムの第2の回転装置に燃料を提供するステップを含み、
    前記第2の回転装置が、前記燃焼器の第2の燃料ノズルにつながる第2の燃料回路の第2の燃料通路に沿って配置され、前記第2の回転装置が、第2の複数のオリフィスを含み、
    前記方法が更に、
    前記燃料圧力振動システムの第1の回転装置及び第2の回転装置を回転させるステップと、
    前記第1の回転装置の第1の複数のオリフィスを通して燃料を脈動させて、第1の燃料圧力振動を発生させるステップと、
    前記第2の回転装置の第2の複数のオリフィスを通して燃料を脈動させて、前記第1の燃料圧力振動とは異なる第2の燃料圧力振動を発生させるステップと、
    を含む、方法。
  18. 前記第1の複数のオリフィスが、前記第2の複数のオリフィスに対して少なくとも1つの幾何学的差違を有する、請求項17に記載の方法。
  19. 前記少なくとも1つの幾何学的差違が、異なるサイズ、異なる形状、異なる寸法、異なる有効面積、異なる間隔、異なるパターン、又はこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つである、請求項17に記載の方法。
  20. 前記第1の回転装置及び前記第2の回転装置の回転速度を制御するステップを含む、請求項17に記載の方法。
JP2015125222A 2014-06-26 2015-06-23 コヒーレンスを低減する燃料圧力振動装置用のシステム及び方法 Pending JP2016008609A (ja)

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