JP2015224867A - 燃焼システムにおけるコヒーレンス低減のためのシステム及び方法 - Google Patents

燃焼システムにおけるコヒーレンス低減のためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスタービンシステムにおける燃焼ダイナミックスを制御し、燃料ノズルのモード結合を低減する。
【解決手段】第1の燃焼器は、燃料ノズルの第1のセットと第1の複数の注入ペグとを含む。第1の複数の注入ペグは、第1の燃料経路に沿って燃料ノズルの第1のセットの上流側に第1の構成で配置され、該第1の複数の注入ペグは、燃料ノズルの第1のセットに燃料を送るよう構成される。第2の複数の注入ペグは、第2の燃料経路に沿って燃料ノズルの第2のセットの上流側に第2の構成で配置され、該第2の複数の注入ペグは、燃料ノズルの第2のセットに燃料を送るよう構成される。第2の構成は、第1の構成に対して少なくとも1つの相違点を有する。
【選択図】 図1

Description

開示される主題は、全体的に、ガスタービンシステムに関し、より詳細には、燃焼ダイナミックスを制御する、より具体的には燃料ノズルのモード結合を低減するシステム及び方法に関する。
ガスタービンシステムは、一般に、圧縮機セクション、燃焼器セクション、及びタービンセクションを有するガスタービンエンジンを含む。燃焼器セクションは、各燃焼器の燃焼室内に燃料及び酸化剤(例えば、空気)を注入するよう構成された燃料ノズルを備えた1又はそれ以上の燃焼器(例えば、燃焼缶)を含むことができる。各燃焼器において、燃料と酸化剤の混合器が燃焼して、高温の燃焼ガスを発生し、次いで、該燃焼ガスは、タービンセクションにおける1又はそれ以上のタービン段に流入してこれらを駆動する。各燃焼器は、燃焼ダイナミックスを発生する場合があり、これは、火炎ダイナミックス(放熱の周期的振動成分としても知られる)が、燃焼器の1又はそれ以上の音響モードと相互作用し又はこの燃焼器の1又はそれ以上の音響モードを励起して、結果として燃焼器において圧力の周期的振動をもたらしたときに生じる。
燃焼ダイナミックスは、複数の離散的周波数において、又はある周波数範囲にわたって起こる場合があり、それぞれの燃焼器の上流側及び下流側の両方に移動する可能性がある。例えば、圧力波及び/又は音響波は、例えば1又はそれ以上のタービン段を通って下流側のタービンセクションに移動し、或いは上流側の燃料システムに移動する可能性がある。特に個々の燃焼器により生じる燃焼ダイナミックスは、同相で互いにコヒーレント(可干渉性)な関係を示し、構成要素の固有周波数又は共振周波数もしくはその近傍の周波数を有する場合には、タービンセクションの特定の下流側構成要素が燃焼ダイナミックスに応答する可能性がある。本明細書で検討される「コヒーレンス」とは、2つのダイナミック信号間の線形関係の強度を指し、これら信号間の周波数の重なり度によって強い影響を受ける可能性がある。場合によっては、「コヒーレンス」は、燃焼システムによって示されるモード結合すなわち燃焼器間の音響相互作用の尺度である。従って、タービンシステムにおける構成要素の何らかの望ましくない共鳴振動応答(例えば、共振挙動)の可能性を低減するよう、燃焼ダイナミックス及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合を制御する必要性がある。
最初に請求項に記載された本発明の範囲内にある特定の実施形態について以下で要約する。これらの実施形態は、特許請求した本発明の技術的範囲を限定することを意図するものではなく、むしろそれらの実施形態は、本発明の実施可能な形態の簡潔な概要を示すことのみを意図している。当然のことながら、本発明は、下記に説明した実施形態と同様のもの又は該実施形態と異なるものとすることができる様々な形態を含むことができる。
第1の実施形態において、システムは、第1の燃焼器及び第2の燃焼器を有するガスタービンエンジンを含む。第1の燃焼器は、燃料ノズルの第1のセットと第1の複数の注入ペグとを含む。第1の複数の注入ペグは、第1の燃料経路に沿って燃料ノズルの第1のセットの上流側に第1の構成で配置され、該第1の複数の注入ペグは、燃料ノズルの第1のセットに燃料を送るよう構成される。本システムは更に、燃料ノズルの第2のセットと第2の複数の注入ペグとを有する第2の燃焼器を含む。第2の複数の注入ペグは、第2の燃料経路に沿って燃料ノズルの第2のセットの上流側に第2の構成で配置され、該第2の複数の注入ペグは、燃料ノズルの第2のセットに燃料を送るよう構成される。第2の構成は、第1の構成に対して少なくとも1つの相違点を有する。
第2の実施形態において、システムは、第1のタービン燃焼器を含む。第1の燃焼器は、第1のタービン燃焼器の燃焼室に空気−燃料混合気を送るよう構成された第1の複数の燃料ノズルを含む。第1の複数の燃料ノズルは、燃料ノズルの第1のセット及び燃料ノズルの第2のセットを含む。本システムはまた、第1の複数の燃料ノズルに燃料を送るよう構成された第1の複数の注入ペグを含む。第1の複数の注入ペグは、燃料ノズルの第1のセットに関連する注入ペグの第1のセットと、燃料ノズルの第2のセットに関連する注入ペグの第2のセットとを含む。注入ペグの第1のセットは、注入ペグの第2のセットに対して少なくとも1つの相違点を有する。
第3の実施形態において、方法は、第1の燃料経路に沿って燃料ノズルの第1のセットの上流側に配置された第1の複数の注入ペグの第1の構成を有して、第1の燃焼器の第1の燃焼ダイナミックス又は該第1の燃焼器の注入ペグの第1のセットの第1の対流時間を制御するステップを含む。本方法は更に、第2の燃料経路に沿って燃料ノズルの第2のセットの上流側に配置された第2の複数の注入ペグの第2の構成を有して、第2の燃焼器の第2の燃焼ダイナミックス又は該第2の燃焼器の注入ペグの第2のセットの第2の対流時間を制御するステップを含む。第2の複数の注入ペグは、第1の複数の注入ペグに対して少なくとも1つの相違点を有する。
本発明のこれらの及びその他の特徴、態様並びに利点は、図面全体を通して同じ参照符号が同様の部分を表す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、より良好に理解されるであろう。
燃焼ダイナミックス及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合を制御して、下流側構成要素における望ましくない振動応答の可能性を低減するよう構成されたそれぞれの燃料回路構成を有する複数の燃焼器を備えたガスタービンシステムの1つの実施形態の概略図。 燃焼器が注入ペグの軸方向揺動を有する第1の4連燃料回路構成を備えた、図1の燃焼器のうちの1つの燃焼器の実施形態に関する概略断面図。 燃焼器が注入ペグの円周方向配列を有する第2の4連燃料回路構成を備えた、図1の燃焼器のうちの1つの燃焼器の実施形態に関する概略断面図。 軸線の周りに配列され且つ第1の燃料回路に偏移された複数のクワットペグを示す、線4−4から見た図3の燃焼器の1つの実施形態の概略断面図。 燃焼ダイナミックス及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合を制御して、下流側構成要素における望ましくない振動応答の可能性を低減するよう構成されたそれぞれの4連燃料回路構成を有する複数の燃焼器を示す、線5−5から見た図1のガスタービンシステムの1つの実施形態に関する概略断面図。
本発明の1つ又はそれ以上の特定の実施形態について、以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、本明細書では、実際の実施態様の全ての特徴については説明しないことにする。何れかの技術又は設計プロジェクトと同様に、このような何らかの実際の実装の開発において、システム及びビジネスに関連した制約への準拠など、実装毎に異なる可能性のある開発者の特定の目標を達成するために、多数の実装時固有の決定を行う必要がある点は理解されたい。更に、このような開発の取り組みは、複雑で時間を要する可能性があるが、本開示の利点を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の日常的な業務である点を理解されたい。
本発明の種々の実施形態の要素を導入する際に、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、要素の1つ又はそれ以上が存在することを意味するものとする。用語「備える」、「含む」、及び「有する」は、包括的なものであり、記載した要素以外の付加的な要素が存在し得ることを意味する。
開示される実施形態は、4連燃料回路又はマニホルドの構成など、燃料回路構成を変えることによってガスタービンシステムにおける燃焼ダイナミックス及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合を低減することに関する。詳細には、本開示の実施形態は、ガスタービンシステムの1又はそれ以上の燃焼器に関連する1又はそれ以上の4連燃料回路内の複数の注入ペグ(例えば、クワットペグ)の構成を変えて、該4連ペグの配列が燃焼ダイナミックス及び/又はシステム内の望ましくない振動応答を低減するよう構成されるようにすることに関する。
上述のように、タービン燃焼器(又は燃焼器組立体)は、燃焼プロセス、燃焼器への吸入流体流(例えば、燃料、酸化剤、希釈剤、その他)の特性、及び他の種々の要因に起因して燃焼ダイナミックスを発生させる可能性がある。燃焼ダイナミックスは、特定の周波数での圧力変動、脈動、周期的振動、及び/又は波動として特徴付けることができる。流体流れ特性は、速度、圧力、速度及び/又は圧力の変動、流路の変化(例えば、転回、形状、遮断、その他)、又はこれらの何れかの組み合わせを含むことができる。全体として、燃焼ダイナミックスは、燃焼器から上流側及び/又は下流側の種々の構成要素において振動応答及び/又は共振挙動を引き起こす可能性がある。例えば、燃焼ダイナミックス(例えば、特定の周波数、周波数範囲、振幅、燃焼器間位相、その他にて)は、ガスタービンシステムにおいて上流側及び下流側の両方に移動する可能性がある。ガスタービン燃焼器、上流側構成要素及び/又は下流側構成要素がこれらの圧力変動(例えば、燃焼ダイナミックス)によって引き起こされる固有又は共振周波数を有する場合、この圧力変動は、振動、応力、疲労、その他を引き起こす可能性がある。構成要素は、燃焼器ライナ、燃焼器流れスリーブ、燃焼器キャップ、燃料ノズル、タービンノズル、タービンブレード、タービンシュラウド、タービンホイール、軸受、燃料供給組立体、又はこれらの組み合わせを含むことができる。下流側構成要素は、同相及びコヒーレントである燃焼トーンの影響をより受けやすいので、特に重要である。従って具体的には、コヒーレンス性を低減することにより、下流側構成要素の望ましくない振動の可能性が低減される。
以下で詳細に検討するように、開示された実施形態は、ガスタービン燃焼器の燃焼ダイナミックスを修正する(例えば、周波数、振幅、燃焼器間コヒーレンス、周波数範囲、又はこれらの組み合わせを変える)よう構成された特定の燃料回路構成(例えば、4連燃料回路構成)を有する、1又はそれ以上のガスタービン燃焼器を備えることができる。詳細には、特定の燃焼器に関連する各4連燃料回路システムの複数の4連ペグすなわちクワットペグ(例えば、注入ペグ)の構成は、1又はそれ以上のクワットペグに対する対流時間、及び/又はノズルレベルにおける燃料空気比を変更することができ、これにより、タービン燃焼器並びにガスタービン燃焼器の上流側及び/又は下流側の構成要素の何らかの望ましくない振動応答を実質的に低減又は排除するようにして燃焼ダイナミックスを変更することができる。ノズルレベルにて燃料空気比を変えることで放熱分布を修正することができ、これにより火炎ダイナミックス、及びひいては燃焼ダイナミックスが変化する。加えて、対流時間は、燃焼ダイナミックスの周波数及び/又は振幅の重要な因子である。対流時間は、燃料がガスタービン燃焼器の燃料ポートを通って注入される時間と、燃焼室に燃料が到達して点火される時間との間の遅延を指す。クワットペグの軸方向位置を変えることで、クワットペグと火炎ゾーンとの間の燃料の移動時間が変わり、従って、対流時間が変化する。一般に、対流時間と周波数との間には反比例の関係がある。すなわち、対流時間が増大すると燃焼不安定性の周波数が低下し、対流時間が減少すると、燃焼不安定性の周波数が上昇する。加えて、クワットペグ間の対流時間が変化すると、クワットペグによって発生する又はクワットペグに起因する燃焼ダイナミックスの相殺的干渉を促進する場合があり、これは、燃焼ダイナミックスの振幅の低減及び/又は燃焼ダイナミックスの周波数の変更を生じる可能性がある。例えば、燃焼器のヘッド端部の周りの軸方向及び/又は円周方向のクワットペグの構成(例えば、配置、配列、位置、区域、その他)の変更により、1又はそれ以上のクワットペグに対する対流時間及び/又はノズルレベルでの燃料空気比の調整を可能にし、振幅が小さく、及び/又はガスタービンシステムにおける構成要素の何れかの共振周波数に対して異なる周波数、及び/又はより大きな周波数範囲に拡大された周波数、及び/又はこれらの組み合わせを有する燃焼ダイナミックスをもたらすことができる。加えて、クワットペグの幾何学的寸法(例えば、サイズ、形状、角度、その他)を変えることにより、1又はそれ以上のクワットペグに対する対流時間、及び/又はノズルレベルでの燃料空気比の変更をもたらすことができ、また、振幅が小さく、及び/又はガスタービンシステムにおける構成要素の何れかの共振周波数に対して異なる周波数、及び/又はより大きな周波数範囲に拡大された周波数を有する燃焼ダイナミックスをもたらすことができる。
燃焼器レベル(すなわち、個々のタービン燃焼器)の修正に加えて、開示の実施形態は、複数のガスタービン燃焼器間で各4連燃料回路内のクワットペグの構成(例えば、配列、区域、位置、その他)及び/又は幾何学的寸法(例えば、角度、サイズ、形状、その他)を変更し、これにより、複数のガスタービン燃焼器間で燃焼ダイナミックスの振幅及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合を低減するように燃焼器間の燃焼ダイナミックスを変えることができる。例えば、システムの燃焼器間で軸方向及び/又は円周方向のクワットペグの構成(例えば、配置、区域、位置、配列、その他)の変更により、燃焼器間での燃焼ダイナミックスの周波数のばらつき(例えば、異なる周波数、及び/又はより大きな周波数範囲に拡大された周波数、及び/又はこれらの組み合わせ)が生じ、これにより、特にガスタービンシステムの構成要素の共振周波数と一致する周波数での燃焼器のモード結合の可能性を低減することができる。同様に、クワットペグの幾何学的寸法(例えば、サイズ、形状、角度、その他)をシステムの燃焼器間で変更し、望ましくない振動応答の低減を可能にすることができる。
上記のことを考慮すると、図1は、複数の燃焼器12を有するガスタービンシステム10の1つの実施形態の概略図であり、各燃焼器12は、1又はそれ以上の4連燃料回路13(例えば、クワット燃料回路13)と関連付けられる。各クワット燃料回路13は、複数の4連ペグ14(例えば、注入ペグ、クワットペグ)を含むことができ、ここで各クワットペグ14は、燃焼器12における燃料ノズル18の上流側で燃焼器12内に燃料を注入するよう構成することができる。例えば、各クワット燃料回路13は、燃料ノズル18(例えば、一次燃料ノズル18)の上流側で燃焼器12の円周周りに配列された1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はそれ以上のクワットペグ14を含むことができる。各クワット燃料回路13のクワットペグ14の構成及び/又は幾何学的寸法は、以下で更に説明するように、燃焼器12内で及び/又は燃焼器12間で変えられ、特定の燃焼器12及び/又は燃焼器12間の燃焼ダイナミックスを変化させ、これによりシステム10の下流側の構成要素における望ましくない振動応答を低減するのを可能にすることができる。具体的には、クワットペグ14の構成及び/又は幾何学的寸法を変えることで、以下で更に説明するように、クワットペグ間の対流時間及び/又はクワットペグ14に関連する燃料ノズル18間の燃料空気比が変化し、これにより特定の燃焼器12内、及び/又は隣接する燃焼器12間、及び/又は複数の燃焼器12間で燃焼ダイナミックスの振幅が低減され、及び/又は燃焼ダイナミックスの周波数が変化することができ、このことは、燃焼器12のコヒーレンスの低減が期待される。
図示の実施形態において、ガスタービンシステム10は、各々がクワット燃料回路13を有する1又はそれ以上の燃焼器12、圧縮機11、及びタービン16を含む。各クワット燃料回路13は、1又はそれ以上のクワットペグ14を含むことができ、該クワットペグ14は、燃焼器12内の1又はそれ以上の燃料ノズル18(例えば、1、2、3、4、5、6、又はそれ以上)の上流側で燃料源から燃焼器12に燃料を送るように構成することができる。燃焼器12は、燃焼室19内で加圧酸化剤(例えば、空気)及び燃料混合気(例えば、空気−燃料混合気)を点火して燃焼させ、次いで、結果として生じる加圧燃焼ガス24(例えば、排出ガス)をタービン16に送る。特定の実施形態において、燃料ノズル18は、1又はそれ以上の一次燃料回路(例えば、1、2、3、4、5、又はそれ以上の燃料回路)にグループ化することができ、各一次燃料回路は、1又はそれ以上の燃料ノズル18を含む。各一次燃料回路は、燃料源と関連付けることができる。1又はそれ以上の一次燃料回路に関連する燃料ノズル18はまた、1又はそれ以上のクワットペグ14と関連付けることができ、すなわち、1又はそれ以上のクワットペグ14は、流れ通路64(図2に示すような)内に燃料を注入することができ、ここで燃料は、1又はそれ以上の燃料回路に関連する1又はそれ以上の燃料ノズル18に流入する前に、圧縮機吐出部68(図2に示すような)からの空気流67と混合して燃料−空気混合気を生成し、その後、燃料ノズル18に流入し、ここで追加の燃料が燃料ノズル18によって注入されることになる。特定の実施形態において、クワットペグ14の構成及び/又は幾何学的寸法を変えることで、1又はそれ以上のクワットペグの対流時間及び/又はクワットペグ14に関連する1又はそれ以上の燃料ノズル18の燃料/空気比を調整し、これによりシステム10の燃焼器12内及び/又は燃焼器12間の燃焼ダイナミックスの振幅及び/又は周波数を変えることができる。
詳細には、クワットペグ14の構成及び/又は幾何学的寸法を変えることで、1又はそれ以上のクワットペグに対する対流時間及び/又は1又はそれ以上の燃料ノズル18に対する燃料空気比を変えることができる。従って、クワットペグ14の構成及び/又は幾何学的寸法を介して1又はそれ以上のクワットペグの対流時間及び/又は1又はそれ以上の燃料ノズル18の燃料空気比を変えることで、システム10の燃焼器12及び/又は燃焼器12間の結果として生じる燃焼ダイナミックスを修正することができる。燃焼ダイナミックスを修正することで、結果として、燃焼器12及び/又は下流側の構成要素における望ましくない振動応答の可能性を低減することができる。例えば、特定の実施形態において、システム10の燃焼器12は、各燃焼器12内のクワットペグ14の構成及び/又は幾何学的寸法の変化以外は同一とすることができる。従って、燃焼器12間のクワットペグ14の構成及び/又は幾何学的寸法の変化により、燃焼器12間の燃焼ダイナミックスのモード結合を修正又は低減することができる。
タービン16内のタービンブレードは、ガスタービンシステム10のシャフト26に結合され、シャフト26はまた、タービンシステム10全体にわたって他の複数の構成要素に結合することができる。燃焼ガス24がタービン16のタービンブレードに接して且つタービンブレード間を流れると、タービン16が回転駆動されて、シャフト26を回転させるようになる。最終的に、燃焼ガス24は、排出出口28を介してタービンシステム10から流出する。更に、図示の実施形態において、シャフト26は、負荷30に結合され、該負荷は、シャフト26の回転を介して動力が供給される。負荷30は、発電機、航空機のプロペラ、又は他の負荷のような、タービンシステム10のトルクを介して出力を発生する何らかの好適な装置とすることができる。
ガスタービンシステム10の圧縮機11は、圧縮機ブレードを含む。圧縮機11内の圧縮機ブレードは、シャフト26に結合され、上述のように、タービン16によってシャフト26が回転駆動されると、圧縮機ブレードが回転することになる。圧縮機11内で圧縮機ブレードが回転すると、圧縮機11は、吸気口32から受け取った空気(又は何れかの好適な酸化剤)を加圧して加圧空気34を生成する。次いで、加圧空気34は、燃焼器12の燃料ノズル18に送り込まれる。上述のように、燃料ノズル18は、加圧空気34と燃料を混合し、燃焼に好適な混合比を作り出す。以下の説明において、燃焼器12の軸方向又は軸線42(例えば、長手方向軸線)、燃焼器12の半径方向又は軸線44、及び燃焼器12の円周方向又は軸線46について参照する場合がある。
特定の実施形態において、軸方向及び/又は円周方向でクワット燃料回路13のクワットペグ14の構成を変えることで、及び/又はクワットペグ14の幾何学的寸法(例えば、形状、サイズ、角度、その他)を変えることで、システム10における燃焼器12内及び/又はタービン構成要素の下流側で望ましくない振動応答を低減することができる。例えば、図示の実施形態において、システム10は、第1のクワット燃料回路13に関連する第1の燃焼器17と、第2のクワット燃料回路13に関連する第2の燃焼器21とを含む。各クワット燃料回路13は、燃料及び/又は空気/燃料混合気を燃料ノズル18に送るよう構成された複数のクワットペグ14と関連付けることができる。特定の実施形態において、特定の燃焼器12と関連付けられる複数のクワットペグ14の構成は、隣接した又は非隣接の燃焼器12と関連付けられる複数のクワットペグ14の構成と異なることができる。例えば、第1の燃焼器17と関連付けられるクワットペグ14の第1のセットは、システム10の円周方向46に沿った第1の軸線48にほぼ沿って配置することができる。図示の実施形態において、第2の燃焼器21と関連付けられるクワットペグ14の第2のセットは、第1の軸線48にほぼ平行な第2の軸線50にほぼ沿って配置することができる。詳細には、クワットペグ14の第2のセットは、クワットペグ14の第1のセットに対して軸方向に揺動して配置することができ、その結果、クワットペグ14の第1の構成がクワットペグ15の第2の構成と異なるようになる。
図示の実施形態は、システム10の隣接する燃焼器12間のクワットペグ14が軸方向に揺動配置することによりクワットペグ14の構成を変えることを図示しているが、クワットペグ14の構成は、円周方向46に沿った1、2、3、4、5、6、又はそれ以上の軸方向位置に沿ってシステム10内で2、3、4、5、6、又はそれ以上の燃焼器12の間でクワットペグ14を軸方向に揺動配置することによって変えることもできる点に留意されたい。特定の実施形態において、クワットペグ14の構成は、特定の燃焼器12内で円周方向46に沿った1、2、3、4、5、6、又はそれ以上の軸方向位置に沿ってクワットペグ14を軸方向に揺動配置することにより、特定の燃焼器12(図2において更に説明される)内で変えることができる。加えて、特定の実施形態において、1又はそれ以上の燃焼器12間のクワットペグ14の構成は、図3〜5に関して更に説明するように、種々の構成でクワットペグ14を円周方向に配分することによって変えることができる点に留意されたい。
図2は、図1のシステム10における燃焼器12の1つの実施形態の概略断面図であり、ここで燃焼器12は、クワットペグ14(例えば、注入ペグ)が円周方向46に沿った1、2、3、4、5、6、又はそれ以上の軸方向位置に沿って軸方向に揺動配置される第1の4連燃料回路構成を含む。図1に関して上述したように、クワットペグ14の構成は、1又はそれ以上の軸方向位置48、50において1又はそれ以上の燃焼器12の間でクワットペグ14を軸方向に揺動配置することによって変えることができる。図示の実施形態において、クワットペグ14は、単一の燃焼器12内で変えられ、クワットペグ14は、システム10の円周方向46に沿った第1の軸方向位置48、第2の軸方向位置50、及び第3の軸方向位置52に沿って軸方向に揺動配置されるようになる。上述のように、燃焼器12内でクワットペグ14の構成及び/又は幾何学的寸法を変えることで、1又はそれ以上のクワットペグの対流時間及び/又はクワットペグ14に関連する燃料ノズル18の燃料空気比が変化し、これにより燃焼器内の燃焼ダイナミックスの振幅を低減することができ、これは、ガスタービンシステム10内の望ましくない振動応答の低減が期待される。
例示の実施形態において、燃焼器12は、ヘッド端部54と燃焼室19とを含む。燃焼器12のヘッド端部54は、一般に、キャップ組立体56と、1、2、3、4、5、6、7、又はそれ以上の燃料ノズル18のような燃料ノズル18とを密閉する。特定の実施形態において、燃料ノズル18は、燃料、空気、燃料−空気混合気、及び場合によっては他の流体を燃焼室19に送る。詳細には、燃料ノズル18は、1又はそれ以上の異なる燃料回路にグループ化され又は構成され、各燃料回路が1又はそれ以上の燃料ノズル18を包含し、各燃料回路が燃料及び/又は空気/燃料混合気を1又はそれ以上の燃料源から送ることができるようになる。燃焼器キャップ組立体56は、燃料ノズル18の長さの一部に沿って配置されて、燃料ノズル18を燃焼器12内に収容する。各燃料ノズル18は、加圧空気と燃料の混合を促進し、混合気を燃焼器キャップ組立体56を通って燃焼室19に送る。次いで、空気−燃料混合気は、燃焼室19の一次燃焼ゾーン57において燃焼し、これにより高温の加圧排出ガスを生成することができ、この排出ガスは、下流側方向69に流れる。これらの加圧排出ガスは、タービン16内のブレードの回転を駆動する。燃焼器12は、燃焼室19及び燃焼器12の軸線42の周りに円周方向46に延びる1又はそれ以上の壁を有し、一般には、ガスタービンシステム10の回転軸(例えば、シャフト26)の周りに円周方向に離間配列で配置される複数の燃焼器12のうちの1つを表す。
各燃焼器12は、内壁(例えば、燃焼器ライナ60)の円周周りに配置されて中間流れ通路又はスペース64を定める外壁(例えば、流れスリーブ58)を含み、該燃焼器ライナ60は、燃焼室19の円周周りに延びる。内壁60はまた、タービン16の第1段に向かってほぼ収束している移行部品66を含むことができる。移行部品66の円周方向周りにインピンジメントスリーブ59が配置される。ライナ60は、燃焼器12の内面を定め、燃焼室19に直接対面し露出されている。流れスリーブ58及びインピンジメントスリーブ59は複数の細孔61を含み、これら細孔は、圧縮機吐出部68から流れ通路64内に空気流67を送ると共に、インピンジメント(衝突)冷却の目的でライナ60及び移行部品66に空気を衝突させる。次いで、流れ通路64は、上流側方向にヘッド端部54に向けて(例えば、高温燃焼ガスの下流側方向69に対して)空気流67を配向し、その結果、空気流67が更に、ライナ60を冷却した後、燃焼キャップ組立体56及び燃焼ノズル18を通って燃焼室19に流入する。
特定の実施形態において、燃焼器12は、種々の構成及び/又は幾何学的寸法で複数のクワットペグ14を有する4連燃料回路13を含むことができる。具体的には、クワットペグ14は、ヘッド端部54の近傍で燃焼器12の円周周りに配置することができる。特定の実施形態において、燃焼器キャップ組立体56を通過する空気流67は、燃料ノズル18に関連するクワットペグ14に衝突することができる。具体的には、クワットペグ14は、燃料ノズル18の上流側で燃料の一部を空気流67に注入する燃料噴射装置として構成することができる。詳細には、1又はそれ以上のクワットペグ14は、1又はそれ以上のそれぞれの燃料ノズル18と関連付けることができる。特定の実施形態において、各燃料ノズル18は、1又はそれ以上のクワットペグ14と関連付けることができる。更に、一部の実施形態において、1又はそれ以上のクワットペグ14は、図5に関して更に説明されるように、特定の燃料回路内で燃料ノズル18のグループのような燃料ノズル18のグループと関連付けることができる。クワットペグ14によって注入される燃料は、燃料マニホルドを介してクワット燃料回路13に結合された1又はそれ以上の燃料源により提供することができる。特定の実施形態において、クワットペグ14は、燃焼器12の下流側方向69にほぼ垂直に面する及び/又は角度が付けられた1又はそれ以上の燃料開口(図示せず)を含むことができる。クワットペグ14によって提供される燃料は、燃料ノズル18に向かって流れる空気流67と混合されて空気/燃料混合気を形成し、次いで該空気/燃料混合気は、燃料ノズル18を介して燃焼室19に送られる。
上述のように、燃焼器12間のクワットペグ14の構成(例えば、位置、区域、配列、配置、軸方向揺動配置、円周方向の変動、その他)及び/又は幾何学的寸法(例えば、サイズ、形状、角度、その他)を変えることで、燃焼器12間でのクワットペグに対する対流時間及び/又はクワットペグ14に関連する燃料ノズル18の燃料空気比を変化させ、これにより燃焼器間での燃焼ダイナミックスの振幅の低減及び/又は燃焼ダイナミックスの周波数の変更を行うことができ、このことは、燃焼ダイナミックスのモード結合の低減が期待される。例えば、燃焼器12の図示の実施形態において、クワットペグの第1のセット14は、第1の軸方向位置48にほぼ沿って配置され、クワットペグの第2のセット15は、第2の軸方向位置50にほぼ沿って配置され、クワットペグの第3のセット23は、第3の軸方向位置52にほぼ沿って配置されて、クワットペグの各セット14、15、23は、ヘッド端部54に近接し且つ燃焼器12の円周周りに軸方向に揺動配置することができる。クワットペグ14の各セットは、1又はそれ以上の特定の燃料ノズル18に向けて燃料を送るよう構成された0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はそれ以上のクワットペグ14を含むことができる。一部の実施形態において、クワットペグ14を軸方向に揺動配置することで、1又はそれ以上のクワットペグに対する対流時間を変化させることができ、及び/又は1又はそれ以上の燃料ノズル18の燃料/空気比を変えることができる。例えば、例示の実施形態において、クワットペグ14の第1のセット(3つのクワットペグ14を有する)に関連する燃料ノズル18の燃料/空気比は、クワットペグ14の第3のセット(4つのクワットペグ14を有する)に関連する1又はそれ以上の燃料ノズル18の燃料/空気比と異なり、これにより、燃焼器12の燃焼ダイナミックスが変化し、燃焼器内及び/又は下流側構成要素における望ましくない振動応答を低減することができる。
図示の実施形態は、ほぼ同じサイズ及び/又は形状を有するクワットペグの各セット14、15、及び23を描いているが、一部の実施形態において、各クワットペグ14及び/又はクワットペグの各セット14、15、及び23は異なる幾何学的寸法(例えば、サイズ、形状、角度、その他)であってもよい点に留意されたい。例えば、特定の実施形態において、クワットペグの第1のセット14は、クワットペグの第2のセット15に対して異なるサイズ(例えば、比が1:1、1.5:1、2:1、2.5:1、その他)とすることができる。同様に、クワットペグの第1のセット14は、クワットペグの第2のセット15に対しておよそ異なる形状(例えば、方形、円錐、その他)とすることができ、或いは、クワットペグの第2のセット15に対して異なる角度にすることができ、これにより燃焼器12の燃焼ダイナミックスを変化させ、ガスタービンシステム10における望ましくない振動応答を低減することができる。例えば、クワットペグ14は、燃焼器12の下流側方向69に対してほぼ垂直に面する及び/又は角度が付けられた1又はそれ以上の燃料開口(図示せず)を含むことができる。特定の実施形態において、特定のクワットペグ14での下流側方向69に対する燃料開口の角度は、別のクワットペグ14での下流側方向69に対する燃料開口の角度(例えば、約1、2、3、4、5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180度又はそれ以上もしくはそれ以下)と比べて異なる(より大きい又はより小さい)ことができる。他の実施形態において、クワットペグ14全体は、下流側方向69に対してほぼ垂直に角度を付けることができ、その結果、特定のクワットペグ14の角度は、別のクワットペグ14の角度(例えば、約1、2、3、4、5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180度又はそれ以上もしくはそれ以下)と異なるようになる。
一部の実施形態において、クワットペグ14の構成は、図3に関して更に説明するように、種々の構成で円周方向46で特定の軸方向位置に沿ってクワットペグ14を円周方向に分散配置することによって、単一の軸方向位置(例えば、第1の軸方向位置48、第2の軸方向位置50、又は第3の軸方向位置52)において特定の燃焼器12内で変えることができる。更に、一部の実施形態において、クワットペグ14の構成は、図5に関して更に説明するように、少なくとも1つの他の燃焼器12と比べて1つの燃焼器12において異なるように種々の構成で特定の軸方向位置にてクワットペグ14を円周方向に分散配置することによって、システム10内で隣接する燃焼器12間及び/又は複数の燃焼器12間で変えることができる。
図3は、図1のシステム10における燃焼器12の1つの実施形態に関する概略断面図を示しており、ここで燃焼器12は、特定の軸方向位置においてクワットペグ14(例えば、注入ペグ)の円周方向分散配置(すなわち、円周方向軸線46に沿った)を有する第2の4連燃料回路構成を含む。例えば、例示の実施形態において、5つのクワットペグを有するクワットペグ14の第4のセット25と、3つのクワットペグを有するクワットペグ14の第5のセット27が、円周方向軸線46に沿った第2の軸方向位置50にほぼ沿って円周方向に配置(例えば、配列、構成、その他)される。詳細には、クワットペグの各セット25、27は、1又はそれ以上の特定の燃料ノズル18及び/又は1又はそれ以上の燃料ノズル18を有する燃料ノズル18の特定のグループ(例えば、燃料回路)に燃料を送るよう構成することができる。上述のように、燃焼器12内のクワットペグ14の構成を変えることで、1又はそれ以上のクワットペグ14の対流時間を変化させ、及び/又は1又はそれ以上のクワットペグ14に関連する1又はそれ以上の燃料ノズル18の燃料空気比を変化させ、これにより燃焼器12内並びに下流側構成要素におけるコヒーレンスを低減し、望ましくない振動応答を低減することができる。
一部の実施形態において、クワットペグ14は、およそ単一の軸方向位置(例えば、第2の軸方向位置50)に配置することができ、その結果、クワットペグ14は、種々の構成で円周方向に配列され、種々の燃料ノズル18及び/又は1又はそれ以上の燃料ノズル18を有する燃料ノズル18の種々のグループ(例えば、燃料回路)と関連付けられる。例えば、例示の実施形態において、5つのクワットペグ14を有するクワットペグ14の第4のセット25は、3つのクワットペグ14を有するクワットペグ14の第5のセット27から空間的に離れて配置及び/又はグループ化することができる。このような実施形態において、クワットペグ14の各セット(例えば、第4のセット25及び/又は第5のセット27)は、図4に関して更に説明されるように、単一の燃料ノズル18などの1又はそれ以上の燃料ノズル18、及び/又は単一の燃料回路にグループ化された燃料ノズル18のグループと関連付けることができる。クワットペグ14の各セットは、特定の燃料ノズル18又は燃料ノズル18の特定のグループに対して燃料空気比を増大又は減少させるよう構成された0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はそれ以上のクワットペグ14を含むことができる。一部の実施形態において、種々の円周方向構成で特定の軸方向位置にクワットペグ14を円周方向配置することで、1又はそれ以上のクワットペグ14に関連する1又はそれ以上の燃料ノズル18の空気−燃料比を変えることができる。例えば、図3の図示の実施形態において、クワットペグの第4のセット25(5つのクワットペグ14を有する)に関連する燃料ノズル18の燃料/空気比は、クワットペグの第5のセット27(3つのクワットペグ14を有する)と関連する1又はそれ以上の燃料ノズル18の空気−燃料比と異なることができる。更に、クワットペグの第4のセット25又はクワットペグの第5のセット27の何れかに関連しない1又はそれ以上の燃料ノズルの燃料−空気比も異なり、これにより燃焼器12内又は下流側構成要素内の望ましくない振動応答を低減するよう燃焼器12の燃焼ダイナミックスを変えることができる。
一部の実施形態において、種々のクワットペグ14構成(例えば、特定の軸方向位置48、50、又は52での円周方向配列)に加えて、各クワットペグ14及び/又はクワットペグの各セット25又は27は、異なる幾何学的寸法(例えば、サイズ、形状、角度、その他)を有することができる。例えば、特定の実施形態において、クワットペグの第4のセット25は、クワットペグの第5のセット27に対して異なるサイズ(例えば、比が約1:1、1.5:1、2:1、2.5:1、その他)とすることができ、その結果、第4のセット25からの1又はそれ以上のクワットペグ14が、第5のセット27からの1又はそれ以上のクワットペグ14よりもサイズが大きいか又は小さくなる。同様に、クワットペグの第4のセット25は、クワットペグの第5のセット27に対して異なる形状(例えば、方形、円錐、その他)とされ、或いは、クワットペグの第5のセット27に対して異なる角度を有し、これにより、燃焼器12内又は下流側構成要素内の望ましくない振動応答を低減するよう燃焼器12の燃焼ダイナミックスを変えることができる。例えば、クワットペグ14は、燃焼器12の下流側方向69にほぼ垂直に面する及び/又は角度が付けられた1又はそれ以上の燃料開口(図示せず)を含むことができる。特定の実施形態において、特定のクワットペグ14での下流側方向69に対する燃料開口の角度は、別のクワットペグ14での下流側方向69に対する燃料開口の角度より大きいか又はより小さい(例えば、約1、2、3、4、5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180度又はそれ以上もしくはそれ以下)とすることができる。
図4は、第2の軸方向位置50にて円周方向に配列され且つ第1の燃料回路72に偏ったクワットペグ14を示す、図3の燃焼器12の1つの実施形態69に関する概略断面図である。特定の実施形態において、燃焼器12は、第1の燃料回路72、中心燃料回路74、第2の燃料回路76、及び1又はそれ以上のクワット燃料回路13などの4又はそれ以上の燃料回路を含むことができる。具体的には、第1の燃料回路72は、3つの燃料ノズル18(例えば、第1の燃料ノズル73、第2の燃料ノズル75、及び第3の燃料ノズル77)を含むことができる。加えて、中心燃料回路74は、単一の燃料ノズルを含むことができ、第2の燃料回路76は、2つの燃料ノズル18(例えば、第4の燃料ノズル79及び第5の燃料ノズル81)を含むことができる。詳細には、各燃料ノズル18及び/又は各燃料回路(例えば、第1の燃料回路72、中心燃料回路74、又は第2の燃料回路76)は、それぞれの燃料ノズル18及び/又はそれぞれの燃料回路(例えば、1又はそれ以上の燃料ノズル18)に燃料を送るよう構成された1又はそれ以上のクワットペグ14と関連付けることができる。従って、クワットペグ14は、クワットペグ14に関連する燃料ノズル18及び/又は燃料回路の空気/燃料比を変更し、これにより燃焼器12及び/又は下流側構成要素内のコヒーレンスの低減及び望ましくない振動応答の低減を行うよう構成することができる。
一部の実施形態において、複数のクワットペグを燃焼器12の1又はそれ以上の燃料ノズル18と関連付けることもできる。例えば、例示の実施形態において、クワットペグの第4のセット25及びクワットペグの第5のセット27は、第1の燃料回路72と関連付けられる。具体的には、クワットペグの第4のセット25及びクワットペグの第5のセット27は、第1の燃料ノズル73、第2の燃料ノズル75、及び第3の燃料ノズル77と関連付けることができる。従って、クワットペグの第4のセット25及びクワットペグの第5のセット27は、第1の燃料回路72に関連する燃料ノズル18の上流側で空気流67内に燃料の一部を送る及び注入する燃料噴射装置として構成することができる。このようにして、第1の燃料回路72に関連するクワットペグ14は、第2の燃料回路76及び/又は中心燃料回路74に対して第1の燃料回路72の空気/燃料比を変化又は偏移させるよう構成することができる。更に、上述のように、燃料ノズル18の空気/燃料比を変えることで、燃焼ダイナミックスの振幅及び/又はコヒーレンスを低減することができ、従って、燃焼器12及び/又は下流側構成要素内の望ましくない振動応答を低減することができる。
一部の実施形態において、クワットペグ14(例えば、1又はそれ以上のクワットペグ14及び/又はクワットペグ14の1又はそれ以上のセット)は、燃料ノズル18及び/又は燃料回路(例えば、第2の燃料回路76及び/又は中心燃料回路74)の何れかに向けて燃料流を偏移させるよう配列され、燃料回路間及びひいては燃料ノズル18間の空気/燃料比が燃焼器12内及び/又は燃焼器12間で異なるようにすることができる。更に、クワットペグ14の軸方向及び円周方向構成を変えてクワットペグ14が特定の燃料ノズル18及び/又は特定の燃料回路を通るクワット回路の燃料流を偏移させるようにすることに加えて、クワットペグ14の幾何学的寸法は、各燃料ノズル18及び/又は各燃料回路間で異なることができる。例えば、第1の燃料回路72に関連するクワットペグ14のサイズ、形状、及び/又は角度は、第2の燃料回路76又は中心燃料回路74と関連するクワットペグとは異なることができ、その結果、燃料回路及びひいては燃料ノズル18間の対流時間及び/又は空気/燃料比が、燃焼器12内及び/又は燃焼器12間で異なるようにすることができる。
図5は、燃焼ダイナミックス及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合を制御して下流側構成要素における望ましくない振動応答の可能性を低減するように構成されたそれぞれのクワットペグ14構成を各々が有する複数の燃焼器12を示す、図1の線5−5から見たガスタービンシステム10の1つの実施形態の概略断面図である。詳細には、各クワットペグ14構成は、何れかの変動技術(例えば、軸方向揺動、円周方向配置、及び/又はサイズ、形状、角度、その他の変動)を含むことができ、及び/又は変動技術の何れかの組み合わせを含むことができる点に留意されたい。単独又は他の変動技術と組み合わせた各変動技術は、システム10内の下流側構成要素において燃焼ダイナミックスの振幅を低減し、及び/又はコヒーレンスを低減して望ましくない振動応答を低減するよう構成することができる。更に、クワットペグ14の構成は、以下で更に説明するように、システム10内で異なるパターン又はグループで変えることができる。
一部の実施形態において、クワットペグ14の構成は、1又はそれ以上の燃料回路に向けてクワット燃料を偏移させ、隣接する燃焼器12が、異なる燃料回路に燃料を偏移させるクワットペグ14を有するようにすることができる。例えば、例示の実施形態において、第1の燃焼器17におけるクワットペグ14の第1の構成70は、第1の燃料回路72にクワット燃料流を偏移させ、第1の燃焼器17の燃料ノズル73、75、及び77が、第1の燃焼器17の他の燃料回路とは異なるように偏移された空気/燃料比を有するように構成される。加えて、第2の構成78のクワットペグ14は、第2の燃料回路76にクワット燃料流を偏移させ、第2の燃料回路76の燃料ノズル79及び81が、第2の燃焼器21の他の燃料回路とは異なるように偏移された空気/燃料比を有するように構成される。その上、クワットペグ14の第1の構成70は、第2の燃焼器21におけるクワットペグ14の第2の構成78とは異なることができ、その結果、第1の燃焼器17は、第2の燃焼器21に対して異なる燃焼ダイナミックスの周波数を有し、これによりガスタービンシステム10におけるコヒーレンスが低減され、及び望ましくない振動応答が低減されるようになる。一部の実施形態において、クワットペグ14の幾何学的寸法は、燃焼器12間で変えられ、特定の燃焼器12が少なくとも1つの他の燃焼器12に対して異なる燃焼ダイナミックスの周波数を有するようにすることができる。例えば、例示の実施形態において、クワットペグ14の第1の構成70は、第3の燃焼器83におけるクワットペグ14の第3の構成80のクワットペグ14の形状(例えば、方形)とは異なるクワットペグ14の形状を含む。特定の実施形態において、クワットペグ14のサイズは、燃焼器12間で異なることができる。例えば、第4の燃焼器85における第4の構成82は、第5の燃焼器87における第5の構成84のクワットペグ14と比べて異なるサイズのクワットペグ14を含む。具体的には、第4の構成82のクワットペグ14は、サイズがより小さくすることができ、その結果、第4の構成82と第5の構成84のクワットペグ間の比は、約1:1、1.5:1、2:1、2.5:1、及びその他とすることができる。
一部の実施形態において、幾何学的寸法に関連する変動に加えて、クワットペグ14の構成(第1の構成70に対する第3の構成80)は、クワット燃料を他の燃料回路に偏移させるための種々の軸線に沿った軸方向揺動及び/又はクワットペグ14の円周方向位置決めに関連する変動を含むことができる。このようにして、異なるパラメータの組み合わせを用いて、システム10内の下流側構成要素におけるコヒーレンスの低減及び望ましくない振動応答の低減を可能にすることができる。更に、特定の実施形態において、特定の燃焼器12は、他の燃焼器12に対してクワットペグ14の変動がなくてもよく、及び/又はクワットペグ14を有さなくてもよい。例えば、第6の燃焼器89の第6の構成86において、燃焼器89内にはクワットペグ14は配置されない。このようにして、第6の燃焼器89は、第1の燃焼器17、第2の燃焼器21、第3の燃焼器83、第4の燃焼器85、及び/又は第5の燃焼器87と異なる燃焼ダイナミックス周波数を有することができる。
一部の実施形態において、システム10は、燃焼器12の1又はそれ以上のグループ(例えば、1、2、3、4、5、又はそれ以上)を含むことができ、燃焼器12の各グループは、1又はそれ以上の燃焼器12(例えば、1、2、3、4、5、又はそれ以上)を含む。場合によっては、燃焼器12の各グループは、システム10内の燃焼器12の1又はそれ以上の他のグループと異なる同一の燃焼器10を含むことができる。例えば、燃焼器12の第1のグループは、クワットペグ14の第1の構成を有する同一の燃焼器12を含むことができ、燃焼器12の第2のグループは、クワットペグ14の第2の構成を有する同一の燃焼器12を含むことができる。更に、クワットペグ14の第1の構成は、上述のように1又はそれ以上の様態(例えば、軸方向揺動、円周方向配置、及び/又はサイズ、形状、角度その他の変動)でクワットペグ14の第2の構成と異なることができる。従って、燃焼器12の第1のグループは、システム10内で燃焼器12の第2のグループの燃焼ダイナミックス周波数とは異なる燃焼ダイナミックス周波数を生成することができる。
本発明の技術的効果は、ガスタービンシステム10の1又はそれ以上の燃焼器12と関連する複数の注入ペグ14(例えば、クワットペグ14)の構成を変えることによって、ガスタービンシステム10における燃焼ダイナミックス及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合を低減すること(例えば、下流側構成要素における望ましくない振動応答を低減すること)を含む。特定の燃焼器12に関連する複数のクワットペグ14の配列は、燃焼器及び/又は燃焼器12の下流側構成要素の望ましくない振動応答を実質的に低減又は排除するようにして燃焼ダイナミックスを変えることができる。例えば、軸方向及び/又は円周方向のクワットペグ14の構成(例えば、配置、配列、位置、区域、その他)を変えることで、1又はそれ以上のクワットペグに対する対流時間及び/又は燃料ノズル18レベルでの燃料空気比の調整を可能にすることができ、また、ガスタービンシステムにおける構成要素の何れかの共振周波数に対して異なる周波数、及び/又はより大きな周波数範囲に拡大された周波数、及び/又はこれらの組み合わせを有する燃焼ダイナミックスの周波数、及び/又はガスタービンシステム10における他の燃焼器12のうちの1又はそれ以上の燃焼器の燃焼ダイナミックスをもたらすことができる。加えて、クワットペグ14の幾何学的寸法(例えば、サイズ、形状、角度、その他)を変えることで、2又はそれ以上のクワットペグ間の対流時間及び/又は2又はそれ以上の燃料ノズル18間の燃料空気比の変動をもたらすことができ、従って、燃焼ダイナミックスの振幅及び/又は燃焼ダイナミックスのモード結合の低減を可能にすることができ、これはまた、燃焼器12内及び/又はシステム10内の下流側構成要素内の望ましくない振動応答を低減することができる。
本明細書は、最良の形態を含む実施例を用いて本発明を開示し、更に、あらゆる当業者があらゆるデバイス又はシステムを実施及び利用すること並びにあらゆる包含の方法を実施することを含む本発明を実施することを可能にする。本発明の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、或いは、請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
10 ガスタービンシステム
12 燃焼器
13 4連燃料回路(クワット燃料回路)
14 4連ペグ(クワットペグ)
11 圧縮機
13 クワット燃料回路
16 タービン
18 燃料ノズル
19 燃焼室
24 加圧燃焼ガス
26 シャフト
28 排気出口
30 負荷
64 流れ通路
67 空気流

Claims (20)

  1. ガスタービンエンジンを備えたシステムであって、前記ガスタービンエンジンが、
    燃料ノズルの第1のセットと、第1の燃料経路に沿って前記燃料ノズルの第1のセットの上流側で第1の構成で配置され且つ前記燃料ノズルの第1のセットに燃料を送るよう構成された第1の複数の注入ペグとを有する第1の燃焼器と、
    燃料ノズルの第2のセットと、第2の複数の注入ペグとを有する第2の燃焼器と、
    を含み、前記第2の複数の注入ペグが、第2の燃料経路に沿って前記燃料ノズルの第2のセットの上流側で第2の構成で配置され、前記第2の複数の注入ペグが、前記燃料ノズルの第2のセットに燃料を送るよう構成され、前記第2の構成が前記第1の構成に対して少なくとも1つの相違点を有する、システム。
  2. 前記少なくとも1つの相違点が、前記注入ペグの第2のセットの第2の対流時間に対して前記注入ペグの第1のセットの第1の対流時間を変えることにより、前記第1の燃焼器と前記第2の燃焼器との間のコヒーレンスを低減するよう構成されている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記少なくとも1つの相違点が、前記燃料ノズルの第2のセットの空気−燃料混合気の第2の比に対して前記燃料ノズルの第1のセットの空気−燃料混合気の第1の比を変えることにより、前記第1の燃焼器と前記第2の燃焼器との間の燃焼ダイナミックスを変えるよう構成されている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第1の複数の注入ペグと前記第2の複数の注入ペグとの間の少なくとも1つの相違点が、前記第1の複数の注入ペグのうちの少なくとも1つの注入ペグと、前記第2の複数の注入ペグのうちの少なくとも1つの注入ペグとの間の相違点を含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記第1の複数の注入ペグと前記第2の複数の注入ペグとの間の少なくとも1つの相違点が、異なる軸方向構成、異なる円周方向構成、又は異なる幾何学的寸法のうちの少なくとも1つ、もしくはこれらの組み合わせを含む、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記異なる軸方向構成が、前記第1又は第2の燃焼器の1又はそれ以上の軸線間の異なる軸方向配置、異なる軸方向区域、異なる軸方向位置、又は異なる軸方向配列のうちの少なくとも1つ、或いはこれらの組み合わせを含む、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記異なる円周方向構成が、前記第1及び第2の燃焼器の第1の軸線間の異なる円周方向配置、異なる円周方向区域、異なる円周方向位置、又は異なる円周方向配列のうちの少なくとも1つ、或いはこれらの組み合わせを含む、請求項5に記載のシステム。
  8. 前記異なる幾何学的寸法が、前記第1の複数の注入ペグと前記第2の複数の注入ペグとの間の異なる角度、異なるサイズ、又は異なる形状のうちの少なくとも1つ、或いはこれらの組み合わせを含む、請求項5に記載のシステム。
  9. 前記燃料ノズルの第1のセットが1又はそれ以上の燃料回路内に配列され、前記第1の複数の注入ペグの第1の注入ペグ及び第2の注入ペグが、前記1又はそれ以上の燃料回路の第1の燃料回路及び第2の燃料回路それぞれと関連付けられる、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記第1の注入ペグが、前記第2の注入ペグに対して少なくとも1つの相違点を含み、該少なくとも1つの相違点が、異なる軸方向構成、異なる円周方向構成、又は異なる幾何学的寸法のうちの少なくとも1つ、もしくはこれらの組み合わせを含む、請求項9に記載のシステム。
  11. 第1のタービン燃焼器を備えたシステムであって、該第1のタービン燃焼器が、
    空気−燃料混合気を前記第1のタービン燃焼器の燃焼室に送るよう構成され、燃料ノズルの第1のセット及び燃料ノズルの第2のセットを有する第1の複数の燃料ノズルと、
    前記第1の複数の燃料ノズルに燃料を送るよう構成された第1の複数の注入ペグと、
    を含み、前記第1の複数の注入ペグが、前記燃料ノズルの第1のセットに関連する注入ペグの第1のセットと、前記燃料ノズルの第2のセットに関連する注入ペグの第2のセットとを含み、前記注入ペグの第1のセットが前記注入ペグの第2のセットに対して少なくとも1つの相違点を有する、システム。
  12. 前記少なくとも1つの相違点が、前記注入ペグの第2のセットの第2の対流時間に対して前記注入ペグの第1のセットの第1の対流時間を変えることにより、前記第1の燃焼器と前記第2の燃焼器との間のコヒーレンスを低減するよう構成されている、請求項11に記載のシステム。
  13. 第2のタービン燃焼器を備え、該第2のタービン燃焼器が、
    空気−燃料混合気を前記第2のタービン燃焼器の第2の燃焼室に送るよう構成され、燃料ノズルの第3のセット及び燃料ノズルの第4のセットを有する第2の複数の燃料ノズルと、
    前記第2の複数の燃料ノズルに燃料を送るよう構成された第2の複数の注入ペグと、
    を含み、
    前記第2の複数の注入ペグが、前記燃料ノズルの第3のセットに関連する注入ペグの第3のセットと、前記燃料ノズルの第4のセットに関連する注入ペグの第4のセットとを含む、システム。
  14. 前記注入ペグの第1のセット又は前記注入ペグの第2のセットが、前記注入ペグの第3のセット又は前記注入ペグの第4のセットに対して少なくとも1つの相違点を有する、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記少なくとも1つの相違点が、前記燃料ノズルの第2のセットの空気−燃料混合気の第2の比に対して前記燃料ノズルの第1のセットの空気−燃料混合気の第1の比を変えることにより、前記第1の燃焼器と前記第2の燃焼器との間の燃焼ダイナミックスを変えるよう構成されている、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記注入ペグの第1のセットと前記注入ペグの第2のセットとの間の少なくとも1つの相違点が、異なる軸方向構成、異なる円周方向構成、又は異なる幾何学的寸法、又はこれらの組み合わせを含む、請求項11に記載のシステム。
  17. 前記注入ペグの第1のセット又は前記注入ペグの第2のセットが、ゼロ個の注入ペグのセットを含む、請求項11に記載のシステム。
  18. 方法であって、
    第1の燃料経路に沿って燃料ノズルの第1のセットの上流側に配置された第1の複数の注入ペグの第1の構成を有して、第1の燃焼器の第1の燃焼ダイナミックス又は該第1の燃焼器の注入ペグの第1のセットの第1の対流時間を制御するステップと、
    第2の燃料経路に沿って燃料ノズルの第2のセットの上流側に配置された第2の複数の注入ペグの第2の構成を有して、第2の燃焼器の第2の燃焼ダイナミックス又は該第2の燃焼器の注入ペグの第2のセットの第2の対流時間を制御するステップと、
    を含み、前記第2の複数の注入ペグが、前記第1の複数の注入ペグに対して少なくとも1つの相違点を有する、方法。
  19. 前記少なくとも1つの相違点が、異なる軸方向構成、異なる円周方向構成、又は異なる幾何学的寸法、又はこれらの組み合わせを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第1の複数の注入ペグと前記第2の複数の注入ペグとの間の少なくとも1つの相違点が、前記第1の燃焼器と前記第2の燃焼器との間のモード結合を低減するよう構成されている、請求項18に記載の方法。
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