JP2004316506A - 燃焼器、ガスタービン及びジェットエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】周方向モードの燃焼振動発生を防止または抑制することができるガスタービン及びジェットエンジン用の燃焼器を提供する。
【解決手段】パイロットノズル14の周囲に複数のメインノズル16が配設された燃焼器10において、燃焼器10内で発生する圧力変動を計測する圧力センサ27と、この圧力センサ27の計測値から得られる圧力変動レベルが所定値以下となるよう周方向の発熱分布を調整する周方向発熱分布制御手段として、メインノズル16毎に設けたメイン燃料制御弁26とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼器、ガスタービン及びジェットエンジンに係り、特に、ガスタービン及びジェットエンジンの構成要素である燃焼器における周方向モードの燃焼振動を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンは、作動流体となる気体を圧縮機で圧縮してこれを加熱し、生じた高温高圧ガスをタービン中で膨張させることによって外部へ軸出力を取り出すものである。また、ジェットエンジンは、上記高温高圧ガスをタービン中で膨張させて出力を高速ジェットの運動エネルギの形で取り出し、たとえば航空機の推進用として利用するものである。
【0003】
このようなガスタービン及びジェットエンジンは、圧縮機、燃焼器及びタービンを主な構成要素としており、圧縮機とタービンとは互いに主軸で直結されている。なお、ガスタービン及びジェットエンジンは、出力の使用方法に違いはあるものの基本的な構成が略同じであるため、以下の説明ではガスタービンについて説明する。
圧縮機の吐出口には燃焼器が接続されており、圧縮機から吐出された作動流体は、燃焼器によって所定のタービン入口温度まで加熱される。タービンに供給された高温高圧の作動流体は、ケーシング内において静翼及び主軸側に取り付けられた動翼の間を通過して膨張し、これにより主軸が回転して出力が得られる。ガスタービンの場合、圧縮機の消費動力を引いた軸出力が得られるので、主軸の他端に発電機などを接続することで駆動源として利用することができる。
【0004】
また、上述したガスタービンの燃焼器は、通常タービン及び主軸を取り囲むようにして周方向に複数配置されている。
以下、従来の燃焼器を図6に示して簡単に説明する。ここで、図中の符号10は燃焼器、10aは燃焼室、11は内筒、12は外筒、13は予混合ノズル、14はパイロットノズル、15はパイロットスワーラ、16はメインノズル、17はメインスワーラ、18はパイロット燃料供給管、19はパイロット燃料制御弁、20はメイン燃料供給主管、21はメイン燃料マニホールド、22はメイン燃料総流量制御弁、23はメイン燃料分岐管、24は空気流路である。
【0005】
この燃焼器10は、燃料ノズルとして予混合ノズル13が使用されている。図示した予混合ノズル13は、中央に配置した1本のパイロットノズル14と、このパイロットノズル14を囲むようにして周方向に配置した複数(図示の例では8本)のメインノズル16とを備えている。また、パイロットノズル14及びメインノズル16の燃料供給系には、それぞれ独立してパイロット燃料制御弁19及びメイン燃料総流量制御弁22が設けられている。すなわち、複数のメインノズル16については、メイン燃料マニホールド21の上流側に設けた一つのメイン燃料総流量制御弁22により総流量が制御された燃料の分配を受け、パイロットノズル14については、専用のパイロット燃料制御弁19によりメインノズル16から独立した流量制御を受けるようになっている。
【0006】
このようなガスタービンの燃焼器10においては、従来より燃焼振動が問題となっている。この燃焼振動は、燃焼器10を構成する気体流路系、すなわち空気流路24の音響的固有振動が燃焼によって熱的に駆動され、燃焼器10内の圧力やガス流速が周期的に変動する現象のことであり、燃焼器内軸方向モードの燃焼振動と、周方向モードの燃焼振動とに分類される。
このうち、軸方向モードの燃焼振動対策については、複数設けられている燃焼器(燃料ノズル)を複数群に分け、各群毎に燃料を送り込む燃料配管のそれぞれに燃料流量調整弁を設けることにより、燃空比判別器の出力に基づいて燃焼振動が生じない燃空比となるように、各燃料流量調整弁を異なった開度に調整できるように構成したものが知られている。(たとえば、特許文献1参照)
【0007】
【特許文献1】
特開昭61−132729号公報(第3−4頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の燃焼器においては、周方向モードの燃焼振動について、特に有効な対策が講じられていないのが実状である。このような周方向モードの燃焼振動は、たとえば1本のパイロットノズル14の周囲に8本のメインノズル16が配置された構造の予混合ノズル13では、メインバーナ16の発熱量が理想通りに均一となれば燃焼振動は発生しない。すなわち、燃焼器10の周方向(図6(b)に示す縦断面)において生じる発熱分布がメインノズル16に対応する8分割で同じになれば、燃焼器10内における周方向モードの燃焼振動は発生しない。
【0009】
しかし、実際には各メインノズル16毎のノズル孔径の公差によるずれや、空気通路24における流れの周方向分布の不均一、音響系の周方向不均一等があるため、〔Ef − Ec〕で表される判別式が負(Ef<Ec)になる場合には、不安定な燃焼となって発振することが懸念される。
ここで、
Ef:場の減衰エネルギ(必ず正)、
Ec:燃焼によって生じるエネルギ(レーリーの式)
なお、理想的な燃焼器の場合、周方向の1〜4ノーダル(ND)に関してはレーリーの式で求められるEcが0となるので、判別式は正となり燃焼が安定して発振しない。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、周方向モードの燃焼振動発生を防止または抑制することができる燃焼器、そして、この燃焼器を備えたガスタービン及びジェットエンジンの提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の燃焼器は、パイロットノズルの周囲に複数のメインノズルが配設された燃焼器であって、燃焼器内で発生する圧力変動を計測する圧力変動検出手段と、該圧力変動検出手段の計測値から得られる圧力変動レベルが所定値以下となるよう周方向の発熱分布を調整する周方向発熱分布制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0012】
このような燃焼器とすれば、燃焼器内で発生する圧力変動を計測する圧力変動検出手段と、該圧力変動検出手段の計測値から得られる圧力変動レベルが所定値以下となるよう周方向の発熱分布を調整する周方向発熱分布制御手段とを備えているので、燃焼器における周方向発熱分布を均一にして周方向モードの燃焼振動が発生するのを防止または抑制することができる。この場合、周方向発熱分布を均一にするためには、メインノズル毎に燃料と空気との混合割合(燃空比)を調整すればよい。
【0013】
請求項1記載の燃焼器においては、周方向発熱分布制御手段が、メインノズル毎に設けられた燃料の流量制御手段であることが好ましく、これにより、メインノズル毎に燃料供給量を調整することが可能になる。このため、メインノズル毎に燃空比を適宜調整して、燃焼器における周方向発熱分布を均一にすることができる。
【0014】
また、請求項1記載の燃焼器においては、周方向発熱分布制御手段が、メインノズルに対応して燃焼空気流路に設けられた可動翼であることが好ましく、これにより、可動翼を作動させてメインノズル毎に空気供給量を調整することが可能になる。このため、メインノズル毎に燃空比を適宜調整して、燃焼器における周方向発熱分布を均一にすることができる。
【0015】
請求項4に記載のガスタービンは、空気を圧縮して空気流として供給する圧縮機と、請求項1から3のいずれかに記載の燃焼器と、前記燃焼器から供給される高温高圧ガスを膨張させて回転することで軸出力を出力するタービンと、を具備して構成したことを特徴とするものである。
【0016】
このようなガスタービンとすれば、燃焼器における周方向発熱分布を均一にして周方向モードの燃焼振動が発生するのを防止または抑制することができる。この場合、周方向発熱分布を均一にするためには、メインノズル毎の燃空比を調整すればよい。
【0017】
請求項5に記載のジェットエンジンは、空気を圧縮して空気流として供給する圧縮機と、請求項1から3のいずれかに記載の燃焼器と、前記燃焼器から高温高圧ガスを供給されるタービンと、を具備して構成したことを特徴とするものである。
【0018】
このようなジェットエンジンによれば、燃焼器における周方向発熱分布を均一にして周方向モードの燃焼振動が発生するのを防止または抑制することができる。この場合、周方向発熱分布を均一にするためには、メインノズル毎の燃空比を調整すればよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る燃焼器、ガスタービン及びジェットエンジンの一実施形態を、図面に基づいて説明する。
さて、ガスタービン及びジェットエンジンは、従来技術で説明したように、いずれも圧縮機、燃焼器及びタービンを主な構成要素とするものである。一方のガスタービンは、高温高圧のガスをタービン中で膨張させて主軸を回転させ、生じた軸出力を発電機等の駆動力として利用するものである。また、ジェットエンジンは、高温高圧のガスをタービン中で膨張させて主軸を回転させ、タービンから噴射される高速ジェット(排気)の運動エネルギを航空機の推進力として利用するものである。
なお、以下の各実施形態においては、ガスタービン及びその燃焼器を例示して説明する。
【0020】
<第1の実施形態>
図2は、ガスタービンの燃焼器周辺構造を示す断面図であり、図中の符号1はガスタービン、2は圧縮機、10は燃焼器、3はタービン、4は尾筒である。
このガスタービン1では、大気から燃焼用の空気を吸入して圧縮機1で圧縮する。この圧縮空気は燃焼器10に供給され、後述する燃料ノズルから供給される燃料を燃焼器10内で燃焼させる。こうして燃焼器10内で生成された高温高圧ガスが尾筒4を通ってタービン3に供給されると、タービン3のケーシング側に固定された静翼と主軸の回転軸側に固定された動翼との間を膨張しながら通過するので、動翼と一体に主軸が回転して外部へ軸出力を取り出すことができる。
なお、上述した圧縮機1は主軸を介してタービン3と直結され、タービン3の出力の一部を利用して駆動される。
【0021】
図1は、上述した燃焼器10の概略構成を示す断面図であり、(a)は軸方向の断面図、(b)は周方向の断面図である。なお、図6に示した従来構造と同様の部分には同じ符号を付してある。
この燃焼器10は、内側の筒状部材である内筒11と外側の筒状部材である外筒12とが同軸に配設され、内筒11の軸中心に沿って予混合ノズル13を設置したものである。予混合ノズル13は、その中心軸と一致する中央部にパイロットノズル14が配設されている。そして、このパイロットノズル14の周囲を取り囲むようにして、複数(図示の例では8本)のメインノズル16が等ピッチに配設されている。従って、パイロットノズル14の中心軸は、内筒11及び外筒12の中心軸と一致していることになる。
なお、このように構成された燃焼器10は、主軸及びタービンの外側を取り囲むようにして、複数が等ピッチに配置されている。
【0022】
予混合ノズル13のパイロットノズル14は、パイロットスワーラ15とパイロット燃料供給管18とを具備して構成される。
パイロットスワーラ15は、パイロットノズル14の外周部に設けられ、通過する空気流(図中に白抜矢印で示す)に旋回を与えてノズル先端部へ吹き出すようにしたものである。
パイロット燃料供給管18は、図示省略の燃料供給源とパイロットノズル14との間を接続するもので、その途中には燃料の流量を制御するパイロット燃料制御弁19が設けられている。
このパイロットノズル14では、旋回流となった空気流を燃焼空気として、燃焼室10a内においてパイロット燃料を燃焼させる。こうして得られたパイロットノズル14の火炎は、後述するメインノズル16の火種として用いられる。
【0023】
予混合ノズル13のメインノズル16は、それぞれがメインスワーラ17とメイン燃料供給管25とを具備して構成される。なお、図示した8本のメインノズル16は、いずれも同一の構成である。
メインスワーラ17は、メインノズル16の外周部に設けられ、通過する空気流(図中に白抜矢印で示す)に旋回を与えてノズル先端部へ流出させるようにしたものである。
【0024】
メイン燃料供給管25は、図示省略の燃料供給源とメインノズル16との間を接続するもので、その途中には燃料の流量を制御するメイン燃料制御弁26が設けられている。この場合、メイン燃料供給管25及びメイン燃料制御弁26は、一本のメインノズル16毎に設けられており、メイン燃料制御弁26が周方向発熱分布制御手段として機能している。
なお、メイン燃料制御弁26の上流側については、メイン燃料供給管25がそれぞれ図示省略の燃料供給源まで接続された構成としてもよいし、あるいは、各メイン燃料制御弁26の上流側にメイン燃料マニホールドを設けて一本のメイン燃料主配管を燃料供給源に接続するように構成してもよい。
【0025】
このメインノズル16では、メイン燃料供給管25を通って供給されたメイン燃料をメインスワーラ17の上流側で図示省略の噴出孔から空気流に噴出させ、メイン燃料と空気流とを予混合して予混合気を形成する。この予混合気は、メインスワーラ17を通過する際に旋回流となり、燃焼器10の燃焼室10a内に流出する。この予混合気は、燃焼室10a内において8組のメインノズル16からパイロットノズル14の周囲に流出し、前述したパイロットノズル14の火炎を火種として燃焼する。
【0026】
空気流路24は、内筒11と外筒12との間に形成され、上述したパイロットノズル14及び各メインノズル16に燃焼空気を供給するものである。この空気流路24は、圧縮機2から供給された圧縮空気を略180度反転させて燃焼器10内に導入し、再度反転させてからパイロットノズル14及びメインノズル16に沿って流し、燃焼室10aに導くものである。
【0027】
また、この燃焼器10は、燃焼器内に発生する圧力変動を検出する圧力検出手段として、1または複数の圧力センサ27を備えている。図示の例では、燃焼室10aを画成する内筒11に1個の圧力センサ27が取り付けられ、燃焼室10a内の圧力変動を検出して制御部30に入力している。この圧力センサ27としては、たとえば圧電型等を採用することができる。
なお、圧力センサ27の取付位置は、図1に示した燃焼室10aの他、たとえば後述する図5のように、圧縮空気が略180度の方向転換をする空気流路24の圧力変動を検出する位置で、外筒12に取り付けられたものでもよい。
【0028】
制御部30は、上述したパイロット燃料制御弁19及びメイン燃料制御弁25の開度制御を行うようになっている。このような開度制御により、各ノズル毎の燃料供給量が調整される。そして、メインノズル16の燃料供給量を上述した圧力センサ27の検出値と連動させて調整することにより、圧縮機2から供給される圧縮空気量が一定であれば、燃料の増減に応じて燃空比が変動する。この燃空比は、メインノズル16の発熱量に影響するので、各メインノズル16の発熱量が均一になるように調整すれば、燃焼器10の燃焼室10a内においては、周方向の発熱量分布も均一になる。
【0029】
さて、燃焼器10内における周方向モードの燃焼振動には、たとえば図3に示すように、1〜4NDモードのような複数の周方向圧力モード形状が存在する。なお、図3において、円は内筒11の断面形状を示している。
図3(a)に示した1NDモードの圧力モード形状では、内筒1の断面形状を二等分した半円の一方と他方で位相が逆相となる。すなわち、周方向において、位相の異なる領域が二分割されている。
また、図3(b)に示した2NDモードの圧力モード形状では、内筒1の断面形状を四等分した四分の一円が交互に位相が逆相となる。同様にして、図3(c)に示した3NDモードや図3(d)に示した4NDモードの場合についても、位相の異なる領域が周方向へ交互に繰り返される。
【0030】
そして、燃焼器10において実際に発生している周方向モードの燃焼振動がどの圧力モード形状になっているかについては、圧力センサ27により計測した圧力変動のデータ(以下、「計測データ」と呼ぶ)から推定することができる。
圧力モード形状の推定を具体的に説明すると、圧力センサ27の計測データを周波数分析して燃焼振動の周方向モードを推定する。すなわち、1NDモードの圧力モード形状はf1 Hzの振動数、2NDモードの圧力モード形状はf2 Hzの振動数、3NDモードの圧力モード形状はf3 Hzの振動数、4NDモードの圧力モード形状はf4 Hzの振動数というように、それぞれ固有の振動数を有することが予め分かる。このため、計測データの分析から振動数が分かれば、その振動数に対応する圧力形状モードを推測することが可能になるのである。
【0031】
圧力モード形状と振動数との対応は、公知の振動数計算式から容易に予測することが可能である。
また、より詳細な対応の予測を行うなら、有限要素法(FEM)による音響解析などで対応付けが可能であるし、実機の実測結果に基づいて決めることも可能である。
【0032】
ここで、たとえば計測データの振動数がf1 Hzであった場合、図3(a)に示した1NDモードであると想定される。なお、この場合における各メイン燃料制御弁26の開度は全て同じであり、この開度設定状態を「初期設定位置」と呼ぶことにする。
以下、8本のメインノズル16(図4では、矢印a〜hの8本)を備えた燃焼器10において、1NDモードの圧力モード形状を有する周方向モードの燃焼振動が発生した場合について、この燃焼振動を防止または抑制する手順を図4に基づいて説明する。
【0033】
最初に、任意のメインノズルを1本選択するが、ここではメインノズルaを選択してそのメイン燃料制御弁26の開度を大きくし、他の7本のメインノズルb〜hより燃料供給量を増加させる。この時、燃焼器10の発熱量を所定値に維持するため、8本のメインノズルa〜hに供給する合計量(総燃料供給量)を一定に保つ必要があり、このため、他の7本のメインノズルb〜hに燃料を供給するメイン燃料供給弁26については、その開度を少しずつ同量小さく絞り、それぞれに対応するメインノズルの燃料供給量を減少させる。このように、メイン燃料制御弁26について第1回目の調整を行った開度設定位置を、「第1開度設定位置」と呼ぶことにする。
【0034】
このような第1開度設定位置で対象とする1NDモードの燃焼振動が増加(悪化)した場合には、いったん初期設定位置に戻した後、次に対向位置のノズルaと逆相領域にあるメインノズルeを選択してそのメイン燃料制御弁26の開度を大きくし、他の7本のメインノズルa〜d,f〜hより燃料供給量を増加させる。この場合も、メイン燃料の総燃料供給量は一定に保つ必要があるので、他のメインノズルa〜d,f〜hでは燃料供給量を少しずつ低減させる。
このような「第2開度設定値」にすれば逆相領域の発熱量が相対的に増加し、レーリーの式に基づく発振条件により、判別式が正となって燃焼振動を低減できると判断される。
【0035】
上述した第2開度設定値で燃焼振動が低減されれば、さらにこれを低減するべく、メインノズルeに隣接するメインノズルd、fについても順次メイン燃料制御弁26の開度を調整する。
この場合、メインノズルdの燃料をノズルdと逆相領域のメインノズルeと共に増加すれば、メインノズルeのみを増加した第2開度設定値の場合より燃焼振動が増加して悪くなると考えられる。これが正しいことを確認したら、元の状態である第2開度設定位置に戻し、逆相領域にあるメインノズルfの燃料供給量をメインノズルeと共に増加させて燃焼振動が減少することを確認する。
なお、この場合も燃料の総供給量は一定であるため、残る6本のメインノズルa〜d,g,hについては、いずれも燃料供給量を少しずつ減少させる。
【0036】
以下同様にして、隣接するメインノズルg,hについても、総燃料供給量を一定に維持しながら順次燃料供給量を増加させ、燃焼振動が減少することを確認する。そして、燃焼振動が増加する所まで、このような燃料調整を進めていく。
一般的には、燃焼室10aの軸方向と直交する断面(周方向断面)に温度分布があると、窒素酸化物(NOx )を発生しやすいため、各メインノズルa〜hにおける燃料の流量配分は、燃焼振動の低減効果とNOx 発生量とを見て決める。すなわち、たとえばメインノズルfのみ燃料供給量を増加すると、局所的に温度分布が高くなる領域ができてNOx の発生量が増加すると考えられるので、4本のメインノズルe〜hに増加分を均等に分散させることが好ましい。
【0037】
この結果、逆相領域全体で略均一に発熱量が増加すると共に、同相領域では燃料供給量の減少により略均一に発熱量が減少するので、全体としての発熱量は周方向断面の全周にわたって均一化されて燃焼振動を抑制または防止し、これと同時に、発熱量の均一化により温度分布がなくなってNOx 発生量も抑制することが可能になる。
【0038】
このように、各メインノズルa〜h毎にそれぞれのメイン燃料制御弁26を開度調整し、メインノズル16のノズル孔径公差を原因とするずれを補正すれば、燃空比が調整されて周方向断面の発熱分布を均一化することができる。従って、レーリーの式で求められる燃焼によって生じるエネルギEcが0またはEf以下となり、結果的に判別式が正となって安定した燃焼が行われるようになるので、燃焼振動の発振は防止または抑制される。
なお、周方向圧力モード形状が1NDモード以外(2NDモード以上)となる周方向モードの燃焼振動についても、同様の手順によって最適なメイン燃料制御弁26の開度を設定し、周方向発熱分布を調整することによって温度分布を均一化すればよい。
【0039】
上述したように、周方向発熱分布制御手段としてメインノズル16毎に設けたメイン燃料制御弁26の開度制御による周方向発熱分布の調整は、制御部30が備えている制御プログラムにより、ガスタービン1の試運転または運転中にアクチュエータを備えたメイン燃料制御弁26の開度調整が自動的に実施されるようにしてもよいし、あるいは、試運転において手動操作のメイン燃料制御弁26を開度調整するようにしてもよい。
【0040】
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態を図5に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の部分については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
さて、この実施形態の燃焼器10は、周方向発熱分布制御手段として可動翼28を備えている。この可動翼28は、圧縮機2から供給される圧縮空気が燃焼器10に導入される入口部の近傍に、各メインノズル16と対応するようにして配設されている可変静翼である。すなわち、図示の例では、内筒11と外筒12との間に形成されて圧縮空気の流路となる空気流路24の適所に、8本のメインノズル16と対応する8枚の可動翼28が円周方向において等ピッチに配置されている。
【0041】
この可動翼28はそれぞれが独自の駆動機構28aを有し、制御部30から出力される制御信号に基づいて回動することにより、空気通路24の流路断面積を各メインノズル16毎に変化させる機能を有するものである。すなわち、等ピッチの放射線状に設けられた回転軸と一体に回動する概ね板状の可動翼28は、圧縮空気の流れ方向(軸方向)と平行となる位置で流路断面積を最大とし、この状態から90度回転した位置で流路断面積を最小に絞る。
なお、各可動翼28は、流路面積を最大にする位置(最大開度位置)から最小にする位置(最小開度位置)までの可動範囲内において、それぞれ独自に定められた任意の角度設定が可能であり、従って、空気流量の制御も最大から最小の範囲内で任意に選択することができる。
【0042】
また、この燃焼器10は、燃焼器内に発生する圧力変動を検出する圧力検出手段として、1または複数の圧力センサ27を備えている。図示の例では、圧縮空気が略180度の方向転換をして各ノズルに供給される空気流路24の圧力変動を検出するように、外筒12の端面部分に取り付けられている。この圧力センサ27には圧電型等が採用され、検出した空気流路24の圧力変動は、制御部30に入力される。
なお、圧力センサ27の取付位置は、燃焼室10aを画成する内筒11に取り付けられて燃焼室10a内の圧力変動を検出するものでもよいし、必要に応じて両方に設けてもよい。
【0043】
このような構成とすれば、メインノズル16に供給される圧縮空気量をノズル毎に制御することができるので、各メインノズル16毎に燃空比を調整することが可能になる。
以下、図4に基づいて8本のメインノズル16(矢印a〜hの8本)を備えた燃焼器10において、1NDモードの圧力モード形状を有する周方向モードの燃焼振動が発生した場合について、この燃焼振動を防止または抑制する手順を説明する。
【0044】
ここで、たとえば圧力センサ27で検出した計測データの振動数がf1 Hzであった場合、図3(a)に示した1NDモードであると想定される。なお、この場合における各可動翼28の開度は全て同じであり、この開度設定状態を「初期設定位置」と呼ぶことにする。
最初に、任意のメインノズルを1本選択するが、ここではメインノズルaを選択し、これに対応する可動翼28の開度を小さく絞り、他の7本のメインノズルb〜hより空気供給量を減少させる。この時、燃焼器10の発熱量を所定値に維持するため、8本のメインノズルa〜hに供給する空気の総供給量(合計量)を一定に保つ必要があり、このため、他の7本のメインノズルb〜hに空気を供給する可動翼28については、その開度を少しずつ同量開いて大きくし、それぞれに対応する空気供給量を増加させる。このように、可動翼28について第1回目の調整を行った開度設定位置を、「第1開度設定位置」と呼ぶことにする。
【0045】
このような第1開度設定位置で対象とする1NDモードの燃焼振動が増加(悪化)した場合には、いったん初期設定位置に戻した後、次に対向位置のノズルaと逆相領域にあるメインノズルeを選択してその可動翼28の開度を小さく絞り、他の7本のメインノズルa〜d,f〜hより空気供給量を減少させる。この場合も、圧縮空気の総供給量は一定に保つ必要があるので、他のメインノズルa〜d,f〜hでは空気供給量を少しずつ増加させる。
このような「第2開度設定値」にすれば、レーリーの式に基づく発振条件により、判別式が正となって燃焼振動を低減できると判断される。
【0046】
上述した第2開度設定値で燃焼振動が低減されれば、さらにこれを低減するべく、メインノズルeに隣接するメインノズルd、fについても順次対応する可動翼28の開度を調整する。
この場合、メインノズルdの空気量をノズルdと逆相領域のメインノズルeと共に減少させれば、メインノズルeのみを減少させた第2開度設定値の場合より燃焼振動が増加して悪くなると考えられる。この推測が正しいことを確認したら、元の状態である第2開度設定位置に戻し、逆相領域にあるメインノズルfの空気供給量をメインノズルeと共に減少させて燃焼振動が減少することを確認する。
なお、この場合も空気の総供給量は一定であるため、残る6本のメインノズルa〜d,g,hについては、いずれも空気供給量を少しずつ増加させる。
【0047】
以下同様にして、隣接するメインノズルg,hについても、空気の総供給量を一定に維持しながら順次空気供給量を減少させ、燃焼振動が減少することを確認する。そして、燃焼振動が増加する所まで、このような空気量の調整を進めていく。
一般的には、燃焼室10aの軸方向と直交する断面(周方向断面)に温度分布があると、窒素酸化物(NOx )を発生しやすいため、各メインノズルa〜hにおける空気量の配分は、燃焼振動の低減効果とNOx 発生量とを見て決める。すなわち、たとえばメインノズルfのみ空気供給量を減少すると、局所的に温度分布が高くなる領域ができてNOx の発生量が増加すると考えられるので、4本のメインノズルe〜hに減少分を均等に分散させることが好ましい。
【0048】
この結果、逆相領域全体で略均一に発熱量が増加すると共に、同相領域では空気供給量の増加により略均一に発熱量が減少するので、全体としての発熱量は周方向断面の全周にわたって均一化されて燃焼振動を抑制または防止し、これと同時に、発熱量の均一化により温度分布がなくなってNOx 発生量も抑制することが可能になる。
【0049】
このように、各メインノズルa〜h毎にそれぞれの可動翼28を開度調整し、燃焼器10内における圧縮空気の周方向分布が不均一になることを補正すれば、燃空比が調整されて周方向断面の発熱分布を均一化することができる。従って、レーリーの式で求められる燃焼によって生じるエネルギEcが0またはEf以下となり、結果的に判別式が正となって安定した燃焼が行われるようになるので、燃焼振動の発振は防止または抑制される。
なお、周方向圧力モード形状が1NDモード以外(2NDモード以上)となる周方向モードの燃焼振動についても、同様の手順によって最適な可動翼28の開度を設定し、周方向発熱分布を調整することによって温度分布を均一化すればよい。
【0050】
上述したように、周方向発熱分布制御手段としてメインノズル16毎に設けた可動翼28の開度制御による周方向発熱分布の調整は、制御部30が備えている制御プログラムにより、ガスタービン1の試運転または運転中に駆動機構28aを備えた可動翼28の開度調整が自動的に実施されるようにしてもよいし、あるいは、試運転時において手動操作により可動翼28の開度調整を実施し、最適位置に固定するようにしてもよい。
【0051】
上述した第1及び第2の実施形態から明らかなように、本発明によれば、各メインノズル16毎の燃空比を調整して、圧力センサ27で検出される圧力変動レベルが所定値以下となるように、周方向発熱分布を調整することが可能になる。すなわち、第1の実施形態では燃料側を調整し、第2の実施形態では空気側を調整して、それぞれ燃空比を調整しているが、必要に応じて燃料側の調整及び空気側の調整を併用して燃空比の調整を行うことも可能である。この場合、メイン燃料供給弁26及び可動翼28を共に設けることが必要となる。
【0052】
そして、周方向モードの燃焼振動が解消された燃焼器10を構成要素とするガスタービン及びジェットエンジンは、周方向モードの燃焼振動に起因する不具合が解消される。
なお、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
【0053】
【発明の効果】
上述した本発明によれば、各メインノズル毎に燃料側の供給量調整または空気側の供給量調整を実施することにより、燃焼器における周方向の発熱分布を制御できるようになるので、周方向モードの燃焼振動を防止または所定値以下に低減することが可能になる。
そして、このような燃焼器を構成要素とするガスタービン及びジェットエンジンは、燃焼器における周方向モードの燃焼振動が解消されて信頼性や耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る燃焼器を示す断面図である。
【図2】ガスタービンの燃焼器周辺構造を示す断面図である。
【図3】燃焼振動の周方向圧力モード形状を示す図で、(a)は1NDモード、(b)は2NDモード、(c)は3NDモード、(d)は4NDモードである。
【図4】1NDモードにおける制御手順の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る燃焼器を示す断面図である。
【図6】従来の燃焼器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン
2 圧縮機
3 タービン
4 尾筒
10 燃焼器
10a 燃焼室
11 内筒
12 外筒
13 予混合ノズル
14 パイロットノズル
15 パイロットスワーラ
16 メインノズル
17 メインスワーラ
18 パイロット燃料供給管
19 パイロット燃料制御弁
20 メイン燃料供給主管
21 メイン燃料マニホールド
22 メイン燃料総流量制御弁
23 メイン燃料分岐管
24 空気流路
25 メイン燃料供給管
26 メイン燃料制御弁(周方向発熱分布制御手段)
27 圧力センサ(圧力検出手段)
28 可動翼(周方向発熱分布制御手段)
30 制御部

Claims (5)

  1. パイロットノズルの周囲に複数のメインノズルが配設された燃焼器であって、
    燃焼器内で発生する圧力変動を計測する圧力変動検出手段と、該圧力変動検出手段の計測値から得られる圧力変動レベルが所定値以下となるよう周方向の発熱分布を調整する周方向発熱分布制御手段と、を備えていることを特徴とする燃焼器。
  2. 前記周方向発熱分布制御手段が、前記メインノズル毎に設けられた燃料の流量制御手段であることを特徴とする請求項1記載の燃焼器。
  3. 前記周方向発熱分布制御手段が、前記メインノズルに対応して燃焼空気流路に設けられた可動翼であることを特徴とする請求項1記載の燃焼器。
  4. 空気を圧縮して空気流として供給する圧縮機と、請求項1から3のいずれかに記載の燃焼器と、前記燃焼器から供給される高温高圧ガスを膨張させて回転することで軸出力を出力するタービンと、を具備して構成したことを特徴とするガスタービン。
  5. 空気を圧縮して空気流として供給する圧縮機と、請求項1から3のいずれかに記載の燃焼器と、前記燃焼器から高温高圧ガスを供給されるタービンと、を具備して構成したことを特徴とするジェットエンジン。
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