JP2016007848A - 制御装置、処理方法及ぶプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 データの描画処理を効率的に実行することができる。
【解決手段】 データに含まれる処理対象の描画オブジェクトの処理状態を判定する。その判定の結果に基づいて、複数のレンダリング部の間で、処理済の描画オブジェクトを再利用するように制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、外部装置から受信するデータから画像を生成するための処理技術に関するものである。
デジタル印刷の進展に伴い、その特色を活かした形態としてのバリアブルデータ印刷(Variable Data Print、以後、VDPと略す)が注目されている。印刷物の一部を可変データとして部毎に変更する印刷形態は、電子写真等のデジタルプリンタの特性を最大限に発揮するものである。初期のVDPでは、プリンタ記述言語として、様々なVDP言語が使用されていたが、現在では、標準言語としてのPPMLが規定され、広く利用されている。
PPMLでは、ページを描画する要素として、繰り返し参照されるリユーサブルオブジェクトと、一度限り参照されるローカルオブジェクトの二つがある。リユーサブルオブジェクトは、ページ内、ページ間、あるいはジョブ間で、単一の描画オブジェクトを複数箇所に配置する場合に用いられる。通常、ローカルオブジェクトやリユーサブルオブジェクト等の描画オブジェクトは、ソース描画データとしてPostScript(登録商標、以後、PSと略記する)やPDFにより記述される。
これらのソース描画データは、RIP処理を経てラスタイメージ化された後にページ上に配置される。PPMLのリユーサブルオブジェクトのように再利用されることが明確な場合は、ソース描画データからRIP処理した結果のラスタイメージをキャッシュする。その結果、非常に高速な描画処理が可能となる。但し、ラスタイメージは高解像度かつ高階調のカラーデータの場合、非常に大きなサイズとなる。そのため、大容量のメモリが必要となる。そこで、ラスタイメージに変換する前のディスプレイリスト(中間データ)をソース描画データから生成し、これをキャッシュするという方法もある。この方法は、ディスプレイリストをレンダリングするための時間は必要とされる一方で、キャッシュに必要なメモリ容量を大幅に削減することが可能である。
ところで、複数のCPUコアを単一パッケージに集積したCPUを用いて、複数ジョブを同時並行してRIP処理するジョブ並列処理方式が知られている。しかしながら、単一ジョブだけをみると、RIP処理時間はシングルコアで実行した場合と変わらない。
また、別の方法として、単一ジョブ内の複数ページを同時並行してRIP処理するページ並列処理方式が知られている。特許文献1では、VDPに特化した並列処理方式として、ジョブをVDPで定義されたレコード毎に分割して、レコード毎に同時並行してRIP処理するレコード並列処理方式が提案されている。尚、VDPの目的として、One to Oneマーケティングを実現するためのパーソナライズされた印刷物を製造する際の一人分のVDPデータをレコードと呼ぶ。また、特許文献2では、ページ並列方式でもキャッシュメモリ等の記憶装置の利用効率を向上させるために、一つの機器内のキャッシュメモリを共用する方法が提案されている。
特開2009−172913号公報 特開2012−200955号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、ある一つのリユーサブルオブジェクトを、同時並行でRIP処理する複数のページで同時に参照していると効率が低下する。これは、リユーサブルオブジェクトを複数の印刷制御装置で重複して中間データを生成する処理を実行する可能性があるからである。
また、特許文献2では、キャッシュメモリが不足する可能性が高くなる。その結果、中間データの削除と再生成、他の記憶装置への退避に時間がかかってしまい、全体のRIP処理時間がかかってしまう。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、データの描画処理を効率的に実行することができる処理技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明による制御装置は、
データに含まれる処理対象の描画オブジェクトの処理状態を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果に基づいて、複数のレンダリング部の間で、処理済の描画オブジェクトを再利用するように制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、データの描画処理を効率的に実行することができる。
印刷装置における制御の構成を説明するためのブロック図である。 コントロール部でのジョブ処理を示すフローチャートである。 レンダリング部でのレンダリング処理を示すフローチャートである。 印刷ジョブに対応する印刷データの例を示す図である。 レンダリング処理の状況を示す説明図である。 レンダリング処理途中の通信応答とレンダリング処理後に保持する情報を示す図である。 オブジェクト調停部でのオブジェクトの予約回数を更新する処理を示すフローチャートである。 レンダリング部での予約回数を元にディスプレイリストを削除する処理を示すフローチャートである。 レンダリング処理中に保持する情報を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を例示的に詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成要素の相対配置、装置形状等は、あくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本明細書において「印刷装置」とは、印刷機能に特化した専用機に限らず、印刷機能とその他の機能を複合した複合機や、記録紙上に画像やパターンを形成する製造装置等の機器も含むものとする。
<実施形態1>
図1は印刷装置における制御の構成を説明するためのブロック図である。
印刷装置102は、コントロール部103と、複数のレンダリング部104と、オブジェクト調停部115と、ユーザインタフェース部105と、プリンタエンジン部106とを含む。画像を印刷する印刷装置102では、情報処理装置であるパーソナルコンピュータ等の外部装置101からのジョブデータを処理し、ロールシート等の記録媒体に印刷を行う。
コントロール部103は、受信部107と、分割部108と、レンダリング管理部109と、CPU118と、メモリ119と、スプール部110とを含む。コントロール部103は、外部装置101からの受信データであるジョブデータを解析し、その解析結果やユーザインタフェース部105からの指示に基づき、レンダリング部104に送信するためのコマンドやデータを作成する。また、コントロール部103は、レンダリング部104からレンダリング処理後のデータを受信して、プリンタエンジン部106へ送信して印刷を行う。
CPU118は、印刷装置102の各種構成要素を制御する。メモリ119は、プログラムメモリ、ワークメモリ、及びフラッシュメモリを含んでいる。プログラムメモリは、CPU118が読み出すプログラムコード等のデータを格納するROM等のメモリである。また、ワークメモリは、印刷装置102の各種処理実行時に使用する画像データ等のデータを一時格納したり、バッファリングしたりするためのRAM等のメモリである。フラッシュメモリは、受信部107が受信したジョブデータの送信元情報を格納可能な不揮発性メモリである。CPU118は、プログラムメモリに格納されているプログラムをワークメモリ上で実行することにより、後述する各種の処理を実現することができる。
ユーザインタフェース部105は、操作指示の受付や装置状態の表示を行う。ユーザインタフェース部105は、例えば、表示部と操作部を有する。LCD等の表示装置で構成され、操作部は、ユーザからの各種操作を受け付けるためのスイッチやタッチパネルで構成される。
プリンタエンジン部106は、コントロール部103から送信されたレンダリング処理後のデータ(ここでは、ビットマップデータ)に対して色変換等の画像処理を施した後、ロールシート等の被記録媒体へ印刷を行う。このプリンタエンジン部106の印刷方式としては、インクジェット方式、電子写真方式、熱転写方式等の各種印刷方式を利用することができる。
コントロール部103において、受信部107は、外部装置101からジョブデータを受信し格納する。この受信部107は、例えば、USB等のシリアルインタフェースで実現されても良いし、有線ネットワーク/無線ネットワークのネットワークインタフェースで実現されても良い。また、ジョブデータは、例えば、ページ記述言語であるPDLデータによって構成されている。
分割部108は、受信されたジョブデータを解析し、レンダリング部104に指示する所定の単位データ(例えば、ページデータ)に分割し、その印刷順序を決定する。より詳しくは、分割部108は、例えば、ページデータ単位の並列処理のために、複数のレンダリング部104に対して担当ページデータの振り分けを行い、それぞれのページデータを含む印刷データを対応するレンダリング部104へ転送する。この場合、分割部108は、その印刷データの先頭ページデータから順に、各ページデータの処理をそれぞれ別々のレンダリング部104に振り分ける。
この振り分けは、予め定められた固定的な順序で各レンダリング部104にページデータを振り分ける方式であってもよい。また、振り分けられたページデータの処理が終了する毎にレンダリング部104が分割部108にその旨を通知し、その通知に応じて分割部108が未処理の先頭のページデータを通知元のレンダリング部104に振り分けるという制御でもよい。尚、これらはあくまで一例に過ぎず、他の振り分け方式を用いてもよい。
この分割部108は、外部装置101に内蔵(例えば、プログラムとしてインストール)されていてもよいし、これら複数のレンダリング部104とは別のコンピュータ装置上に構築されていてもよい。
本実施形態では、レンダリング部104は複数個存在し、各レンダリング部104によってレンダリング処理を並列処理することができる。各レンダリング部104は、レンダリング制御部111と、オブジェクトID生成部112と、PDLインタプリタ113と、キャッシュ保存部114と、問合せ結果保持部116と、レンダラ117と、を含む。
レンダリング管理部109は、分割部108により指示された印刷順序に従ってレンダリング部104のレンダリング制御部111にレンダリング処理の指示を行う。このレンダリング管理部109は、外部装置101に内蔵(例えば、プログラムとしてインストール)されていてもよいし、他の外部装置上に構築されていてもよい。レンダリング制御部111は、PDLインタプリタ113にジョブデータの解釈を指示し、描画オブジェクトの一覧を取得する。レンダリング制御部111は、オブジェクトID生成部112に、描画オブジェクトの一覧に含まれる各オブジェクトを識別する情報であるオブジェクトIDの生成を指示し、描画オブジェクトのID一覧を取得する。オブジェクトIDの生成方法については後述する。
オブジェクトID生成部112は、レンダリング制御部111の指示に応じて、各オブジェクトを識別する情報として、オブジェクトIDを生成する。
レンダリング制御部111は、描画オブジェクトのID一覧を使用して、描画オブジェクトの中間データであるディスプレイリストを生成するか否かを、キャッシュ保存部114及びオブジェクト調停部115へ問い合わせて判定する。レンダリング制御部111は、オブジェクト調停部115からの問い合わせ結果を問い合わせ結果保持部116に保持させる。レンダリング制御部111は、描画オブジェクトを生成する場合にはジョブデータの解釈を行い、ディスプレイリストを生成する。
キャッシュ保存部114は、描画オブジェクトをディスプレイリストの形式でキャッシュする。描画オブジェクトの再利用が可能である場合は、キャッシュ保存部114またはオブジェクト調停部115と連動して描画オブジェクトの再利用を行う。レンダリング制御部111における判定方法及び描画オブジェクトの再利用方法については後述する。レンダリング制御部111では、必要なディスプレイリストが揃ったらレンダラ117にビットマップデータの生成を指示する。
オブジェクト調停部115は、オブジェクトID生成部112で生成されたオブジェクトID毎に処理状態を管理する。即ち、各オブジェクトの処理状態を管理する。ここで、処理状態とは、未処理、処理中、処理済み等である。このオブジェクト調停部115は、外部装置101に内蔵(例えば、プログラムとしてインストール)されていてもよいし、他の外部装置上に構築されていてもよい。問い合わせ結果保持部116は、オブジェクト調停部115からの問い合わせ結果を保持する。
レンダラ117では、レンダリング制御部111からのビットマップデータの生成指示に基づき、処理対象のジョブデータに対して、画像補正やラスタライズ処理を含むレンダリング処理を実行する。これにより、レンダラ117は、ビットマップデータとビットマップデータに関するステータス情報を作成する。ステータス情報は、ジョブデータが正常にレンダリングされたか、エラーが発生したか等の状態を示す情報である。このステータス情報は、ユーザインタフェース部105上のジョブステータス表示に使用することができる。また、同時に、スプール部110は、レンダリング済データ保持部として、レンダリング処理結果であるビットマップデータと該ビットマップデータに関するステータス情報を保持する。
外部装置101は、CPU201、ディスク装置202、外部ディスク読取装置203、メモリ204、表示部205、操作部206、ネットワーク通信部207、及びUSB通信部208を含んでいる。外部装置101は、例えば、汎用PC等の情報処理装置に所定のソフトウェアをインストールすることによって、各種の処理を実現可能である。
CPU201は、信号線209を介して相互に接続される、外部装置101の各種構成要素を制御する。ディスク装置202は、CPU201が読み出すアプリケーションプログラムやOS(Operation System)等のプログラムをインストールし、また、各種ファイル等のデータを格納する。外部ディスク読取装置203は、CD−ROM等の外部記憶媒体の内容を読み出すための装置である。メモリ204は、CPU201が必要に応じてデータの一時的格納、バッファリング等の処理を行うためのメモリである。CPU201は、ディスク装置202に格納されている各種プログラムをメモリ204上で実行することにより、各種の処理を実現することができる。
CPU201は、外部装置101から印刷装置102を利用するためのソフトウェアのセットアッププログラムを実行することにより、各種プログラムが外部装置101にインストールされる。ディスク装置202に格納される各種プログラムには、印刷装置102を利用するためのプリンタドライバ等の各種デバイスドライバが含まれる。また、更に印刷装置102の状態(イベントの有無等)を問い合わせるためのポーリングアプリケーション、印刷装置102の状態(ステータス)を管理する管理ソフトウェア(ボタンモニター)等の各種アプリケーションが含まれる。
表示部205は、LCD等を含む表示装置で構成され、各種情報を表示する。操作部206は、キーボードやマウス、またタッチパネル等の入力装置で構成され、ユーザからの操作を受け付ける。ネットワーク通信部207は、外部装置101をネットワークに接続して各種通信を行う。ネットワーク通信部207は、有線ネットワークと無線ネットワークの内、少なくともいずれかに対応する。具体的な形態は、印刷装置102に内蔵の受信部107に対応するネットワークに応じて必要な機能及び形態をとる。USB通信部208は、各種周辺装置とUSBインタフェースを介して通信する。
このように、印刷装置102と外部装置101をネットワークを介して接続した処理システムとして構成することができる。このネットワークには、例えば、Local Area Network(LAN)がある。また、以降の説明では、有線ネットワークケーブルであるネットワークから構成されるネットワークについて扱うが、これに限定されない。ネットワークの態様は、無線ネットワークであっても、有線ネットワークと無線ネットワークが混在するネットワークであっても同様である。
次に、コントロール部103でのジョブ処理を、図2のフローチャートを用いて説明する。この処理は、印刷装置102のCPU118の指示により、コントロール部103がメモリ119に記憶されているプログラムを読み出し実行することにより実現される。
まず、S201で、受信部107は、外部装置101からジョブデータを受信し、分割部108は、そのジョブデータを解析し、1つ又は複数のレンダリング部104に指示する単位に分割し、その印刷順序を決定する。S202で、レンダリング管理部109は、レンダリング部104に対してレンダリング処理の実行を指示し、レンダリング処理を実行する。S203で、レンダリング管理部109は、レンダリング処理結果であるビットマップデータとステータス情報を受信し、スプール部110に保持する。S204で、レンダリング管理部109は、スプール部110からビットマップデータを印刷順序で取得して、プリンタエンジン部106へ送信して、印刷を指示する。
レンダリング部104でのレンダリング処理を、図3のフローチャートを用いて説明する。この処理は、印刷装置102のCPU118の指示により、コントロール部103がメモリ119に記憶されているプログラムを読み出し実行することで、レンダリング部104を制御することにより実現される。
まず、S301で、レンダリング制御部111は、レンダリング管理部109からレンダリング処理の指示を受信し、PDLインタプリタ113でジョブデータの描画オブジェクトの一覧を取得する。S302で、レンダリング制御部111は、オブジェクトID生成部112に、描画オブジェクトの一覧に含まれる各オブジェクトのオブジェクトIDの生成を指示し、描画オブジェクトのID一覧を取得する。
尚、このオブジェクトIDは、同一のPDLデータから生成したジョブデータ内のオブジェクトは同一であると判定できるものであり、また、異なるオブジェクトには異なるものが与えられる。分割部108でPDLデータの内容を変更する場合には、分割部108がジョブデータを分割する際に、分割前のPDLデータを識別する情報と、分割前のPDLデータ内のオブジェクトを識別する情報を与える。
分割前のPDLデータを識別する情報は、PDLデータに対してMD5(Message Digest Algorithm 5)やSHA−1(Secure Hash Algorithm 1)のようなハッシュ関数から算出したハッシュ値でもよい。または、分割前のPDLデータを識別する情報は、ジョブデータを識別する情報であるジョブIDであってもよい。更には、分割前のPDLデータ内のオブジェクトを識別する情報は、PDLデータ内で使用されているオブジェクトIDであってもよい。尚、これらの情報は、あくまで一例に過ぎず、他の情報を用いてもよい。
S303で、レンダリング制御部111は、該当ジョブデータの描画オブジェクトのディスプレイリストがキャッシュ保存部114に格納済であるか否かを判定する。格納済である場合(S303でYES)、S304で、レンダリング制御部111は、キャッシュ保存部114から格納済のディスプレイリストを取り出す。その後、S305に遷移する。
一方、格納済でない場合(S303でNO)、S305で、レンダリング制御部111は、該当ジョブデータのすべての描画オブジェクト分の処理が完了したか否かを判定する。すべての描画オブジェクト分の処理が完了していない場合(S305でNO)、S306で、レンダリング制御部111は、該当ジョブデータの描画オブジェクトの状態についてオブジェクト調停部115に問い合わせを行う。これにより、レンダリング制御部111は、該当ジョブデータの描画オブジェクトについての状態をオブジェクト調停部115から取得する。
S307で、レンダリング制御部111は、問い合わせに対する応答に「未処理」の描画オブジェクトが含まれるか否かを判定する。「未処理」の描画オブジェクトが含まれる場合(S307でYES)、S308で、レンダリング制御部111は、「未処理」の描画オブジェクトを1つ取り出す。S309で、レンダリング制御部111は、オブジェクト調停部115に指示して、取り出した描画オブジェクトの状態を「処理中」に設定する。S310で、レンダリング制御部111は、PDLインタプリタ113にて、取り出した描画オブジェクトに対応するディスプレイリストを生成する。
S311で、レンダリング制御部111は、生成したディスプレイリストをキャッシュ保存部114に格納する。尚、S311で、キャッシュ保存部の容量が不足してディスプレイリストの保存を実行できない場合、レンダリング制御部111は、他のディスプレイリストを削除する。そして、レンダリング制御部111は、削除したディスプレイリストに対応する描画オブジェクトの状態を「未処理」に設定することをオブジェクト調停部115に指示する。
S312で、レンダリング制御部111は、オブジェクト調停部115に指示して、他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出すためのアクセス情報とともに、S309で取り出した描画オブジェクトの状態を「処理済」に設定する。その後、S305に遷移する。
尚、他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出すためのアクセス情報は、URL(Uniform Resource Locator)であったり、IPアドレスやポート情報であってもよい。これらはあくまで一例に過ぎず、他の情報を用いてもよい。オブジェクト調停部115は、描画オブジェクトの状態と他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出すためのアクセス情報を紐づけて管理する。
S307で、応答に「未処理」の描画オブジェクトが含まれない場合(S307でNO)、S313で、レンダリング制御部111は、その応答に「処理済」の描画オブジェクトが含まれるか否かを判定する。「処理済」の描画オブジェクトが含まれる場合(S313でYES)、S314で、レンダリング制御部111は、S306の問い合わせの結果として「処理済」の描画オブジェクトと他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出するための情報を取得する。これにより、レンダリング制御部111は、他のレンダリング部から「処理済」の描画オブジェクトのディスプレイリストを取り出す。その後、S305に遷移する。
応答に「処理済」の描画オブジェクトが含まれない場合(S313でNO)、S315で、レンダリング制御部111は、その応答に「処理中」の描画オブジェクトが含まれるか否かを判定する。「処理中」の描画オブジェクトが含まれる場合(S315でYES)、S316で、レンダリング制御部111は、「処理中」の描画オブジェクトを1つ取り出す。S317で、レンダリング制御部111は、取り出した描画オブジェクトの状態が「処理済」になるのを待機する。その後、「処理済」になれば、S314に遷移する。
尚、この待機は、レンダリング制御部111が一定時間経過後に、オブジェクト調停部115に対して、描画オブジェクトの状態を問い合わせる方式であってもよい。また、オブジェクト調停部115に対し監視を依頼し、オブジェクトの状態が変更されたらオブジェクト調停部115がレンダリング制御部111にその旨を通知する方式であってもよい。これらの方式は、あくまで一例に過ぎず、他の待機方法を用いてもよい。
一方、応答に「処理中」の描画オブジェクトが含まれない場合(S315でNO)、S305に遷移する。
すべての描画オブジェクト分の処理が完了した場合(S305でYES)、S318で、レンダリング制御部111は、レンダラ117にてレンダリング処理を実行して、ディスプレイリストからビットマップデータを作成する。
図4は、ジョブデータによる印刷ジョブに対応する印刷データの例である。図4(a)に示すように、印刷ジョブ400は、ジョブを固有に識別する情報であるJobIDが「1」に設定されている。印刷ジョブ400は、印刷データを構成する複数(ここでは、2つ)のレコード410及び420を含んでいる。レコード410は、複数(ここでは、3ページ)のページ(ページ411、ページ412、ページ413)を含んでいる。レコード420は、複数(ここでは、3ページ)のページ(ページ421、ページ422、ページ423)を含んでいる。ObjectA431、ObjectB432、ObjectC433、及びObjectD434は、ページに含まれる描画オブジェクトを示している。ページ412は、ObjectA431、ObjectB432、及びObjectC433を含んでいる。ページ422は、ObjectA431、ObjectB432、及びObjectD434を含んでいる。このように、複数のページ間で、共有/共用される描画オブジェクトが存在する。
図4(b)は、図4(a)の印刷データを表すデータ構造の例である。ジョブデータは、ジョブヘッダ部441とドキュメントデータ部442に分かれる。ジョブヘッダ部441では、印刷の指示内容やJobID等の情報が含まれる。ドキュメントデータ部442では、PDLデータが含まれており、例えば、PDFフォーマットでは、更に、ヘッダ443、ボディ444、クロスリファレンス・テーブル445、及びトレイラ446を含んでいる。
ヘッダ443では、PDFドキュメントに準拠するPDF仕様のバージョン等の情報が含まれる。ボディ444では、描画オブジェクトやページ内の情報が含まれ、各々のオブジェクトは一意なObjectIDによって管理される。クロスリファレンス・テーブル445では、各オブジェクトのファイル内位置情報が含まれる。トレイラ446では、カタログと呼ばれるドキュメントの構造情報を格納するオブジェクトやクロスリファレンス・テーブル445のファイル内位置情報が含まれる。447では、Page102がObjectA、ObjectB及びObjectCを参照していることを示している。448では、Page202がObjectA、ObjectB及びObjectDを参照していることを示している。449では、ObjectA、ObjectB、ObjectC及びObjectDのファイル内の位置を表している。
次に、図3のフローチャートと図4の印刷データでレンダリング処理を行う場合の一例を、図5を用いて説明する。図5は左から右に時間の経過を示している。
501は、ページ412を処理するレンダリング制御部111(第1のレンダリング制御部)内での処理内容であり、このレンダリング制御部111は、複数のレンダリング部104の内の第1のレンダリング部に属している。
列502は、501のレンダリング制御部111が該当ジョブデータの描画オブジェクトの状態についてオブジェクト調停部115に問い合わせを行うタイミングを水平方向の矢印で示している。列503は、ObjectA431に関する処理のタイミングを水平方向の矢印で示している。列504は、ObjectB432に関する処理のタイミングを水平方向の矢印で示している。列505は、ObjectC433に関する処理のタイミングを水平方向の矢印で示している。
506は、オブジェクト調停部115内への通信を垂直方向の矢印で示している。
511は、501とは別のレンダリング制御部111であって、ページ422を処理するレンダリング制御部111(第2のレンダリング制御部)内での処理内容である。この別のレンダリング制御部111は、複数のレンダリング部104の内の第2のレンダリング部に属している。
列512は、511のレンダリング制御部111が該当ジョブデータの描画オブジェクトの状態についてオブジェクト調停部115に問い合わせを行うタイミングを水平方向の矢印で示している。列513は、ObjectA431に関する処理のタイミングを水平方向の矢印で示している。列514は、ObjectB432に関する処理のタイミングを水平方向の矢印で示している。列515は、ObjectD434に関する処理のタイミングを水平方向の矢印で示している。
まず、タイミング541にて、ページ412の処理とページ422の処理を開始する。タイミング541では、キャッシュ保存部114には何も格納されていない状態であり、かつオブジェクト調停部115に何も情報がない状態である。このとき、図4のフローチャートに沿って、第1のレンダリング制御部(501)によって、S306にて、問い合わせ521が行われる。タイミング542で、問い合わせ521の問い合わせ結果が問い合わせ結果保持部116にて保持される。図6(a)は、問い合わせ521の後の問い合わせ結果保持部116の内容を示している。601から603は、データフィールドである。601は、オブジェクトID生成部112にて生成したオブジェクトIDである。602は、描画オブジェクトの状態である。603は、他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出すためのURLである。問い合わせ521の問い合わせ結果は、すべての描画オブジェクト(ObjectA〜C)の状態は「未処理」となっている。そのため、ObjectAに対しS308〜S311によるディスプレイリストの生成522を開始し、特に、S309にて、オブジェクト調停部115のObjectAの状態を「未処理」から「処理中」へと変更する。
次に、第2のレンダリング制御部(511)によって、S306にて、問い合わせ523が行われる。タイミング543で、問い合わせ523の問い合わせ結果が問い合わせ結果保持部116にて保持される。図6(b)は、問い合わせ523の後の問い合わせ結果保持部116の内容を示している。問い合わせ523の問い合わせ結果は、ObjectAの状態が「処理中」、ObjectBとObjectCの状態がそれぞれ「未処理」となっている。そのため、ObjectBに対しS308〜S311のディスプレイリストの生成524を開始し、特に、S309にて、オブジェクト調停部115のObjectBの状態を「未処理」から「処理中」へと変更する。
次に、第1のレンダリング制御部(501)は、ディスプレイリストの生成522が完了すると、S312にて、オブジェクト調停部115のObjectAの状態を「処理中」から「処理済」へと変更する。更に、第1のレンダリング制御部(501)は、他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出すためのURLを記録する。次に、問い合わせ525が行われ、タイミング544で、その問い合わせ結果が問い合わせ結果保持部116にて保持される。図6(c)は、問い合わせ525の後の問い合わせ結果保持部116の内容を示している。問い合わせ525の問い合わせ結果は、ObjectCの状態が「未処理」となっている。そのため、ObjectCに対しS308〜S311のディスプレイリストの生成526を開始し、特に、309にて、オブジェクト調停部115のObjectCの状態を「未処理」から「処理中」へと変更する。
本実施形態では、問合せ対象とする描画オブジェクトのうち処理済みの描画オブジェクトは、問合せ結果保持部116から削除するものとした。尚、問い合わせ対象とする描画オブジェクトは、照会時にすべての描画オブジェクトから、第1のレンダリング制御部(501)で、ディスプレイリストを生成した描画オブジェクトを除外する方法であってもよい。また、照会時にすべての描画オブジェクトに対して問い合わせを行い、その応答時に、第1のレンダリング制御部(501)で、ディスプレイリストを生成した描画オブジェクトを除外する方法であってもよい。
次に、第2のレンダリング制御部(511)は、ディスプレイリストの生成524が完了すると、S312にて、オブジェクト調停部115のObjectBの状態を「処理中」から「処理済」へと変更する。更に、第2のレンダリング制御部(511)は、他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出すためのURLを記録する。次に、問い合わせ527が行われ、タイミング545で、その問い合わせ結果が問い合わせ結果保持部116にて保持される。図6(d)は、問い合わせ527の後の問い合わせ結果保持部116の内容を示している。問い合わせ527の問い合わせ結果は、ObjectDの状態が「未処理」となっている。そのため、ObjectDに対しS308〜S311のディスプレイリストの生成528を開始し、特に、S309にて、オブジェクト調停部115のObjectDの状態を「未処理」から「処理中」へと変更する。
次に、第1のレンダリング制御部(501)は、ディスプレイリストの生成526が完了すると、S312にて、オブジェクト調停部115のObjectCの状態を「処理中」から「処理済」へと変更する。更に、第1のレンダリング制御部(501)は、オブジェクト調停部115に他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出すためのURLを記録する。次に、問い合わせ529が行われ、タイミング546で、その問い合わせ結果が問い合わせ結果保持部116にて保持される。図6(e)は、問い合わせ529の後の問い合わせ結果保持部116の内容を示している。問い合わせ529の問い合わせ結果は、ObjectBの状態が「処理済」となっている。そのため、ObjectBに対しS313〜S314のディスプレイリストの取出530を行う。次に、S305にて、すべての描画オブジェクトが処理されたと判定されるため、S318にて、ビットマップデータが生成される。
次に、第2のレンダリング制御部(511)は、ディスプレイリストの生成528が完了すると、S312にて、オブジェクト調停部115のObjectDの状態を「処理中」から「処理済」へと変更する。更に、第2のレンダリング制御部(511)は、オブジェクト調停部115に他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出すためのURLを記録する。次に、問い合わせ531が行われ、タイミング547で、その問い合わせ結果が問い合わせ結果保持部116にて保持される。図6(f)は、問い合わせ531の後の問い合わせ結果保持部116の内容を示している。問い合わせ531の問い合わせ結果は、ObjectAの状態が「処理済」の状態となっている。そのため、ObjectAに対しS313〜S314のディスプレイリストの取出532を行う。次に、S305にて、すべての描画オブジェクトが処理されたと判定されるため、S318にて、ビットマップデータが生成される。
図6における一連の処理が完了したタイミング548では、オブジェクト調停部115は、図6(g)に示す情報を保持している。
以上説明したように、実施形態1によれば、印刷ジョブ内の各描画オブジェクトが他のレンダリング部で処理済であれば、その処理結果を利用し、描画オブジェクトが未処理であれば処理を実行して、その処理結果を他のレンダリング部から利用可能にする。これにより、共通なデータの処理を重複して実行することを防ぐことが可能となり処理効率を上げることができる。
また、印刷ジョブ内の描画オブジェクトを他のレンダリング部が処理中であれば、他の描画オブジェクトを優先して処理するよう制御する。これにより、他のレンダリング部の処理結果を待つ間にも他の描画オブジェクトの処理することが可能となり処理効率を上げることができる。
更に、描画オブジェクトの処理結果を単一のレンダリング部で保持するのではなく、複数のレンダリング部で分散して保持する。これにより、大量の処理結果を保持することが可能となり描画オブジェクトを処理せずに利用する確率を上げることができる。
このように、複数のレンダリング部でオブジェクトやページの処理状況と処理結果を共有し、共通なデータの処理を重複して実行することを防止することで処理効率を上げることができる。更に、複数のレンダリング部で処理結果を分散して保持することで大量の処理結果を保持することが可能となる。
<実施形態2>
実施形態2では、実施形態1と同様な構成で、描画オブジェクトの問い合わせの回数を規定する予約回数を保持する場合の処理の一例を説明する。尚、実施形態1と同様の構成については、説明を省略する。図7は、オブジェクト調停部115での描画オブジェクトの予約回数を更新する処理を示すフローチャートであり、図3のレンダリング部104でのレンダリング処理のS306に対して、オブジェクト調停部115が実行する処理である。
まず、図3のS306にて、レンダリング制御部111は、該当ジョブデータの描画オブジェクトの状態についてオブジェクト調停部115に問い合わせを予約するためのフラグをオンにして送信する。
これを受けて、S701で、オブジェクト調停部115は、レンダリング制御部111から描画オブジェクトの状態の問い合わせを受信する。S702で、オブジェクト調停部115は、受信した問い合わせの予約のためのフラグがオンであるか否かを判定する。予約のためのフラグがオンでない場合(S702でNO)、処理を終了する。一方、予約のためのフラグがオンである場合(S702でYES)、S703で、オブジェクト調停部115は、受信したすべての描画オブジェクトから描画オブジェクトを一つ取り出す。
S704で、オブジェクト調停部115は、取り出した描画オブジェクトの予約データフィールドに、問い合わせ元のレンダリング制御部111が含まれているか否かを判定する。予約データフィールドに問い合わせ元のレンダリング制御部111が含まれている場合(S704でYES)、S705に遷移する。
一方、予約データフィールドに問い合わせ元のレンダリング制御部111が含まれていない場合(S704でNO)、S706で、オブジェクト調停部115は、問い合わせ元のレンダリング制御部111を予約データフィールドに追加する。その後、S705に遷移する。
S705で、オブジェクト調停部115は、すべての問い合わせ中の描画オブジェクト分の処理が完了したか否かを判定する。完了していない場合(S705でNO)、S703に戻る。一方、完了している場合(S705でYES)、S707で、オブジェクト調停部115は、レンダリング制御部111にすべての問い合わせ中の描画オブジェクトの状態を返信する。
また、図3のS314において、レンダリング制御部111が他のレンダリング部から「処理済」の描画オブジェクトのディスプレイリストを取り出す場合には、次の処理を実行する。つまり、レンダリング制御部111は、取り出す描画オブジェクトの予約データフィールドからレンダリング制御部の情報を削除するようにオブジェクト調停部115に指示する。
同様に、図3のS312においても、レンダリング制御部111がディスプレイリストを生成した際に、生成した描画オブジェクトの予約データフィールドからレンダリング制御部111を削除するようにオブジェクト調停部115に指示する。
図8はレンダリング制御部111での予約回数を元にディスプレイリストを削除する処理を示すフローチャートであり、図3のレンダリング部104でのレンダリング処理のS311に対応する処理である。
S801で、レンダリング制御部111は、生成したディスプレイリストをキャッシュ保存部114に保存するために必要な容量が足りているか否かを判定する。容量が足りている場合(S801でYES)、S802で、レンダリング制御部111は、生成したディスプレイリストをキャッシュ保存部114に格納する。
一方、容量が足りていない場合(S801でNO)、S803で、レンダリング制御部111は、オブジェクト調停部115に、保存しているすべてのディスプレイリストの描画オブジェクトの状態について予約のためのフラグをオフにして問い合わせる。S804で、レンダリング制御部111は、問い合わせに対する応答から、予約データフィールドにレンダリング制御部が含まれていない描画オブジェクトが存在するか否かを判定する。描画オブジェクトが存在する場合(S804でYES)、S805で、レンダリング制御部111は、キャッシュ保存部114から予約データフィールドにレンダリング制御部が含まれていない描画オブジェクトのディスプレイリストをすべて削除する。一方、描画オブジェクトが存在しない場合(S804でNO)、S806で、レンダリング制御部111は、描画オブジェクトのディスプレイリストを1つ削除する。
S807で、レンダリング制御部111は、オブジェクト調停部115に指示して、S805またはS806にて削除したディスプレイリストの描画オブジェクトの状態を「未処理」に設定する。その後、S801に遷移する。
図9は図5における問い合わせ545時のオブジェクト調停部115が保持する情報(管理テーブル)を示している。901から904は、データフィールドである。901は、オブジェクトID生成部112にて生成したオブジェクトIDである。902は、描画オブジェクトの状態である。903は、他のレンダリング部から描画オブジェクトを取り出すためのURLである。904は、予約情報を格納する予約データフィールドであり、これは複数のレンダリング制御部を識別するための情報を格納する。レンダリング制御部を識別するための情報は、IPアドレスであってもよいし、また、MACアドレスであってもよい。尚、これらはあくまで一例に過ぎず、他の情報を用いてもよい。
図9では、予約データフィールドにレンダリング制御部が含まれているオブジェクトは、ObjectAとなっている。予約データフィールドにレンダリング制御部が含まれていないオブジェクトは、ObjectB、ObjectC、及びObjectDとなっている。そのため、レンダリング制御部であるrenderer1においてキャッシュ保存部114に保存するのに必要な容量が足りない場合にはObjectBのディスプレイリストを削除することになる。
以上説明したように、実施形態2によれば、レンダリング部にて処理結果を保持する容量が不足した場合に、他のレンダリング部が使用する予定がない処理結果を優先して削除する。これにより、使用する予定の処理結果を削除する確率を下げることが可能となり、描画オブジェクトを処理せずに利用する確率を上げることができる。
(他の実施形態)
本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、印刷装置は1台とし、複数のレンダリング部を備えるものとしたが、複数台の印刷装置を備えるものであってもよい。例えば、各印刷装置が1以上のレンダリング部を備えるものであってもよい。この場合も、複数の印刷装置で、オブジェクトやページの処理状況と処理結果を共有することで、共通なデータの処理を重複して実行することを抑制することができる。複数台の印刷装置に、キャッシュデータを分散させることで、1台あたりのキャッシュデータのメモリ量を小さくすることができ、また、大きな容量のデータを保持することもできる。
尚、以上の実施形態の機能は以下の構成によっても実現することができる。つまり、本実施形態の処理を行うためのプログラムコードをシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することとなり、またそのプログラムコードを記憶した記憶媒体も本実施形態の機能を実現することになる。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。更に、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。
101:外部装置、102:印刷装置、103:コントロール部、104:レンダリング部、105:ユーザインタフェース部、106:プリンタエンジン部、115:オブジェクト調停部

Claims (11)

  1. データに含まれる処理対象の描画オブジェクトの処理状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定の結果に基づいて、複数のレンダリング部の間で、処理済の描画オブジェクトを再利用するように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記判定手段の判定の結果に基づいて、各レンダリング部が処理する描画オブジェクトを決定する決定手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御手段は、処理対象の描画オブジェクトが未処理である場合、レンダリング部が当該処理対象の描画オブジェクトを実行するように制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記判定手段の判定の結果、前記描画オブジェクトがいずれかのレンダリング部で処理済である場合には、前記処理済の描画オブジェクトを利用して、前記データの処理を実行させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記複数のレンダリング部のそれぞれで処理する描画オブジェクトの状態と、処理済の描画オブジェクトを取り出すためのアクセス情報を管理する管理手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記処理対象の描画オブジェクトの状態を、前記管理手段で管理される内容を参照して判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記管理手段は、前記処理対象の描画オブジェクトの処理の経過に応じて、その状態を更新する
    ことを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記複数のレンダリング部はそれぞれ、
    前記処理対象の描画オブジェクトから生成されるディスプレイリストを格納するキャッシュを備え、
    前記制御手段は、前記レンダリング部にディスプレイリストを生成させて、前記キャッシュに格納させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記ディスプレイリストを前記キャッシュから削除する場合に、対応する描画オブジェクトの状態を更新する
    ことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記複数のレンダリング部のそれぞれで処理する描画オブジェクトの状態と、処理済の描画オブジェクトを取り出すためのアクセス情報と、前記制御手段からの前記描画オブジェクトの状態の問い合わせの回数を規定する予約回数とを管理する第2管理手段を更に備え、
    前記複数のレンダリング部はそれぞれ、
    前記処理対象の描画オブジェクトから生成されるディスプレイリストを格納するキャッシュを備え、
    前記制御手段は、前記第2管理手段で管理される前記予約回数に基づいて、前記キャッシュから削除するディスプレイリストを決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 外部装置から受信するデータから画像を生成するための処理を実行する処理方法であって、
    データに含まれる処理対象の描画オブジェクトの処理状態を判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定の結果に基づいて、複数のレンダリング部の間で、処理済の描画オブジェクトを再利用するように制御する制御工程と
    を備えることを特徴とする処理方法。
  11. コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の制御装置の各手段として機能させるための、または請求項10に記載の処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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