JP2016007739A - スクライビングホイール及びその製造方法 - Google Patents

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Toshio Fukunishi
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Abstract

【課題】脆性材料基板をスクライブし分断したときの基板の端面強度を向上させることができるスクライビングホイールを提供すること。
【解決手段】スクライビングホイールの円周をV字状に研磨して研磨面にダイヤモンド膜を形成する。次にV字状の先の稜線を含む帯状の部分を頂角α2となるよう粗研磨により研磨面15を形成する。更に研磨面15のうち稜線を含む帯状の部分を仕上げ研磨し、頂角α3の研磨面16を形成する。そして稜線から粗研磨と仕上げ研磨との境界までの研磨幅wを20μm以上とする。こうすれば刃先の稜線と傾斜面の凹凸を少なくすることができ、スクライブしたときの脆性材料基板の端面強度を向上させることができる。
【選択図】図4C

Description

本発明はセラミックス基板やガラス基板等の脆性材料基板をスクライブするためのスクライビングホイール及びその製造方法に関するものである。
従来のスクライビングホイールは、超硬合金製又は焼結ダイヤモンド製の円板に対して円周部を両側より互いに斜めに削り込み、円周面にV字形の刃先を形成している。スクライビングホイールは中心に貫通孔を有しており、スクライビング装置のスクライブヘッド等に回転自在に軸着して用いられる。
従来スクライビングホイールの円周面にV字形の刃先を形成するためには、まず円板101の中心に貫通孔102を形成する。図1(a)はこの円板101の側面図を示している。次いで図1(b)に側面図、図1(c)に正面図を示すように、円周部分を両側よりV字状に研磨して刃先部103とする。場合によっては刃先部103を更に細かい粒度の研磨材によって仕上げ研磨して、スクライビングホイール100を構成している。
特許文献1にはガラス基板を切断するためのガラス切断用刃に関し、その寿命を長くするために、V字形状の刃先表面をダイヤモンドで被膜したガラス切断用刃が開示されている。このガラス切断用刃は、ダイヤモンドと相性の良いセラミックで形成された刃先表面にダイヤモンド膜を被覆し、このダイヤモンド膜を表面研磨処理して整形される。このようなガラス切断用刃を用いることにより、刃の寿命が長く、また切断面が平滑となるように硬高度ガラスを切断できると示されている。
また、特許文献2には、スクライビングホイール基材にダイヤモンド膜を形成し、刃先部分のダイヤモンド膜を粗研磨し、更に仕上げ研磨してスクライビングホイールを製造することが示されている。
特開平04−224128号公報 特開2013−202975号公報
機械研磨でダイヤモンドの表面粗さを小さくしようとすると、粒径の小さな砥粒を使用する必要があるが、砥粒の粒径が小さくなると加工量が少なくなり、研磨時間が長くなる。一方、研磨時間を短くしようとすると粒径の大きな砥粒を用いなければならず、表面粗さを小さくすることが困難であった。特許文献1に示されているガラス切断用刃は基材をセラミックとし断面形状をV字形としてダイヤモンド膜を被覆し、更に研磨した構成としている。しかし1段階のみの研磨であり、ダイヤモンド膜の凹凸を除去することは可能であったが、研磨後の面粗さを十分に小さくすることができなかった。特許文献2に記載のダイヤモンド被覆切断刃においては研磨時間を短くすることを目的として、粗研磨と仕上げ研磨の二段階の研磨を行うようにしている。具体的には、粒径の大きな砥粒を用いて粗研磨により短時間で形状を整え、粒径の小さな砥粒による仕上げ研磨をより狭い範囲に行って稜線付近の面粗さを小さくすることにより、全面を仕上げ研磨するのに比較して短い加工時間で刃先を形成することが可能となった。しかし、刃先の粗研磨と仕上げ研磨との角度の差が大きければ、後述するように砥石の修正時間が長くなるため、加工効率の大きな向上には結びつかないという問題点があった。さらにまた、稜線の湾曲が大きくなり、またスクライビングホイールの稜線全周にわたって均一な加工が容易ではないという問題点があった。
砥石などの研磨材で被加工材を研磨する場合、研磨材自身も摩耗し、また局所的な加工により砥石等の形状が変化するなどして加工性が低下する。このような場合には、砥石等の形状の修正(ツルーイング、ドレッシングともいう)や交換等が必要となる。ダイヤモンドは非常に硬質であることから、研磨材の形状変化も大きく、砥石等の修正には時間がかかり、製造に時間がかかる原因となっていた。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、ダイヤモンド膜を被覆したスクライビングホイールにおいて研磨幅を大きくすることにより、稜線の湾曲を小さく、均一にするとともに、製造効率を向上させることを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のスクライビングホイールの製造方法は、円周部に沿って稜線が形成され、前記稜線と前記稜線の両側の傾斜面からなる刃先を有するスクライビングホイールの製造方法であって、円板状で、円周部に沿って両側の側面のそれぞれより斜めに形成された傾斜面が相互に交差した稜線部分がダイヤモンド膜で形成されたスクライビングホイール基材の前記稜線部分を含む前記傾斜面を研磨材によって粗研磨し、粗研磨により形成された第1の研磨面が交差した頂角(α2)を前記ダイヤモンド膜の傾斜面が交差した頂角(α1)より大きくなるように研磨して第1の研磨面を形成し、前記第1の研磨面のうち、稜線部分を含む傾斜面を粗研磨よりも粒度の細かい研磨材によって仕上げ研磨し、稜線から粗研磨と仕上げ研磨の境界までの幅を20μm以上とし、前記第2の研磨面が交差した頂角(α3)を前記第1の研磨面が交差した頂角より大きくなるように第2の研磨面を形成しものである。
ここで前記第1の研磨面が交差した頂角と,第2の研磨面が交差した頂角の差(θ2)を5°より大きく、25°以下とするようにしてもよい。
ここで前記ダイヤモンド膜の傾斜面が交差した頂角と前記第1の研磨面が交差した頂角との差(θ1)が、前記第1の研磨面が交差した頂角と前記第2の研磨面が交差した頂角との差(θ2)より大きくするようにしてもよい。
ここで前記スクライビングホイール基材は、超硬合金とするようにしてもよい。
この課題を解決するために、本発明のスクライビングホイールは、円周部に沿って稜線が形成され、前記稜線と前記稜線の両側の傾斜面からなる刃先を有するスクライビングホイールであって、円板の円周に沿って刃先部分が形成されたスクライビングホイール基材と、前記スクライビングホイール基材の刃先表面に形成されたダイヤモンド膜と、前記ダイヤモンド膜で形成された稜線の両側の領域に研磨材によって研磨された第1の研磨面と、前記第1の研磨面の先端の稜線の両側の領域に研磨材によって研磨された第2の研磨面と、を有し、前記第2の研磨面が交差した頂角(α3)は前記第1の研磨面が交差した頂角(α2)よりも大きくし、前記稜線から粗研磨と仕上げ研磨との境界までの研磨幅を20μm以上としたものである。
このような特徴を有する本発明によれば、スクライビングホイールの刃先をV字形に研磨すると共に、研磨面にダイヤモンド膜を形成し、その先端部分のみを粗研磨し、その後に仕上げ研磨している。そして粗研磨したときの頂角の角度より仕上げ研磨の頂角の角度を大きくし、稜線から粗研磨と仕上げ研磨との境界までの研磨幅を20μm以上としている。これにより稜線の湾曲程度を小さく、かつ稜線全周にわたり均一にするとともに、砥石の修正時間を短くすることができ、製造効率を向上させることができるという効果が得られる。
図1は従来例によるスクライビングホイールとその製造過程を示す側面図及び正面図である。 図2は本発明の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び側面図である。 図3は本実施の形態によるスクライビングホイールの製造過程を示す側面図である。 図4Aは本実施の形態によるスクライビングホイールの基材上にダイヤモンド膜を生成した状態を示す先端部分の拡大断面図である。 図4Bは粗研磨を行ったスクライビングホイールの先端部分を示す拡大断面図である。 図4Cは仕上げ研磨を行ったスクライビングホイールの先端部分を示す拡大断面図である。 図5は本発明の実施例と比較例によるスクライビングホイールの研磨角度と砥石修正時間、稜線曲率半径及び研磨幅を示す図である。
図2(a)は本発明の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図、図2(b)はその側面図である。又図3(a)〜(d)はこの実施の形態のスクライビングホイールの製造過程を示す側面図である。スクライビングホイール10を製造する際には、例えば、超硬合金、又はセラミック製のスクライビングホイール基材となる円板11の中央にまず図3(b)に示すように軸穴となる貫通孔12を形成する。
次にこの貫通孔12にモータ等のシャフトを連通して貫通孔12の中心軸を回転軸12aとして回転させつつ、円板11の全円周を両側より研磨して図3(b)に示すように傾斜面と稜線を有する垂直断面V字形に形成し、その斜面を研磨面13とする。このときの頂角は好ましくは80°〜150°であり、より好ましくは90°〜140°である。80°以下であると稜線先端が加工時に破損しやすく、150°以上であると刃先としての実用性がなくなる傾向にある。
次に略V字形の研磨面13にダイヤモンド薄膜を形成する。まず図4Aの刃先の稜線部分の拡大断面図を示すように、ダイヤモンド膜の付着が容易になるように略V字形の研磨面13をあらかじめ粗面にしておく。次にサブミクロン以下の粒径の核となるダイヤモンドを斜面部分に形成した後、化学気相反応によってダイヤモンドの核を成長させ、膜厚が例えば10〜30μmのダイヤモンド膜14を形成する。このようなダイヤモンド膜の形成は1回で行って単層のダイヤモンド膜としてもよく、又多数回繰り返して行って多層のダイヤモンド膜としてもよい。ここで、ダイヤモンド膜はスクライビングホイール基材の傾斜面及び稜線に略均一に形成されるため、ダイヤモンド膜の頂角はスクライビングホイール基材の頂角と略等しくなる。このダイヤモンド膜の頂角を第1の頂角α1とする。頂角α1は好ましくは80°〜150°であり、より好ましくは90°〜140°である。80°以下であると稜線先端が加工時に破損しやすく、150°以上であると刃先としての実用性がなくなる傾向にある。
次にダイヤモンド膜14に対して粗研磨を行う。粗研磨では、例えば粒度8000番又はそれ以下の番号の研磨材を用いる。8000番より大きい研磨材の場合は、研磨材の粒径が細かすぎるためダイヤモンド膜14に対して必要な加工度が得られない。この工程では稜線を中心に含む帯状の部分についてのみ第2の頂角α2(α2>α1)となるように研磨を行う。図4Bはこの先端部分を示す拡大図である。こうして形成した研磨面を第1の研磨面15とする。ここで頂角α2はα1に対してθ1だけ大きな値となるように研磨する。
次に図4Cに示すように研磨面15の稜線を中央に含むより狭い幅の帯状の部分についてのみ仕上げ研磨を行う。仕上げ研磨では粗研磨よりも細かい粒度の微粉の研磨材を用いて研磨する。そして研磨した後の稜線から成る円が含まれる面を回転軸12aに対し垂直となるように、また頂角が所望の第3の頂角α3(α3>α2)となるように研磨する。こうして形成した仕上げによる研磨面を第2の研磨面16とする。ここで稜線から研磨面15,16の境界までの研磨幅をwとする。この研磨幅wは20μm以上とする。
ここで研磨材の粒度は好ましくは粒度9000番以上であり、より好ましくは10000番以上であり、さらに好ましくは15000番以上である。仕上げ研磨では粗研磨よりも細かい粒度の微粉の研磨材を用いて研磨するため、第2の研磨面の算術平均粗さは第1の研磨面の算術平均粗さよりも小さくなる。仕上げ研磨工程では研磨後の刃先表面及び稜線の算術平均粗さRaが0.03μm以下、好ましくは0.015μm以下となるまで研磨する。研磨材の粒度が9000番より小さければ、研磨後の刃先表面及び稜線の算術平均粗さRaを0.03μm以下にすることが難しい。このためスクライブ時に膜のカケや剥離が生じやすく、また分断した脆性材料基板端面には傷が残りやすい傾向がある。ここで頂角α3はα2に対してθ2だけ大きな値となるように研磨する。θ2は5°より大きくする。又θ2は25°以下とし、好ましくは20°以下となるようにする。θ2が大きいほど、仕上げ研磨による刃先先端の形状変化が大きくなる。また、θ2はθ1よりも小さくすることが好ましい。この仕上げ研磨によりダイヤモンド膜の稜線から成る円を含む面がスクライビングホイール基材の中心軸に垂直となるようにする。尚最終の頂角α3が大きいものは高いスクライブ荷重で使用するのに適しており、頂角α3が小さいものは低いスクライブ荷重で使用するのに適している。
スクライビングホイールは、砥石などの研磨材によって研磨することにより、傾斜面をスクライビングホイールの全周にわたって同一の角度で研磨することが容易となる。一方の面の粗研磨又は仕上研磨を終えると、他方の面についても同様に研磨する。このように、特に砥石を用いた研磨によれば、頂角α2,α3を所望の値に認定したり、スクライビングホイールの稜線を側面視で直線にしたりすることが容易となる。さらに、確実に所望の幅wの領域を研磨することが容易にできる。
このように刃先を2段のV字状とすることでスクライビングホイールとして必要な刃先のダイヤモンドの先端部分のみ仕上げ研磨とし、加工面積を減らすことで加工時間を短縮しつつ、刃先の稜線の凹凸を少なくすることができる。
このように研磨することによって従来の焼結ダイヤモンドによるスクライビングホイールに比べ、脆性材料基板に接する部分の全てがダイヤモンドとなるため、スクライビングホイールの耐摩耗性を向上させることができる。又脆性材料基板に接する部分の全てがダイヤモンド膜となるためスクライブに寄与する刃先部分及び稜線の粗さを細かくすることができる。更にイオンビームによる研磨とは異なり、稜線の両側を同一の条件で研磨することができるため、研磨した両側の研磨面の粗さは同等とすることができ、また稜線を側面視で直線状にすること及び稜線に形成される湾曲度のばらつきを少なくすることが容易である。
尚ここで示した研磨材の粒度は一例であり、この粒度に限定されるものでない。
次に本発明のスクライビングホイールの研磨前の状態と研磨後の状態について図5の実施例及び比較例を用いて説明する。ここではスクライビングホイールの仕上げ後の頂角α3を140°とする。スクライビングホイール基材の頂角は100°であり、その上にダイヤモンド膜を形成している。そして研磨前の刃先の角度α1はいずれも100°であり、粗研磨では比較例では110°、実施例では130°としている。従ってα1とα2の差θ1は実施例では30°、比較例では10°、α2とα3の差θ2は実施例では10°、比較例では30°となる。すなわち、実施例ではθ1>θ2、比較例ではθ1<θ2とされている。そして仕上げ研磨時の砥石に対する押し込み量を一定とし、仕上げ研磨終了後の頂角α3はいずれも140°となるように研磨したものである。このとき研磨幅wは比較例では約15μm程度、実施例では約30μm程度となっている。仕上げ研磨における研磨幅は大きい方が砥石に対する接触面積が大きく、砥石に対する負荷が小さくなり、そのため砥石を使用した後に必要な砥石の修正時間が短くなる。例えば比較例では砥石修正時間は約50分であるのに対し、実施例では約10分であった。一方、研磨幅が異なることによる研磨時間の変化はなかった。粗研磨の場合は仕上げ研磨よりも粒径の大きな砥粒を用いるため、目的の先端角度への加工が容易であり、実施例と比較例で研磨時間に実質的な差はなかった。仕上げ研磨の場合、実施例では比較例より研磨幅が大きくなるが、θ2が比較例よりも小さく、先端の形状は大きく変化しないため、研磨時間が比較例より長くなることはなかった。又稜線の湾曲度は比較例では約2.5μmと2μm以上であり且つばらつきが大きかった。これに対して実施例では約1.5μm程度と2μm以下であり、稜線に比べて小さくなっている。このようなスクライビングホイールを用いてスクライブに切断したときに脆性材料基板の端面精度を向上させることができる。
本発明のスクライビングホイールは、脆性材料基板をスクライブするスクライブ装置に用いることができ、特に薄く、硬質の脆性材料基板をスクライブするスクライブ装置に有効である。
10 スクライビングホイール
11 円板
12 貫通孔
12a 回転軸
13 研磨面
14 ダイヤモンド膜
15 第1の研磨面
16 第2の研磨面

Claims (8)

  1. 円周部に沿って稜線が形成され、前記稜線と前記稜線の両側の傾斜面からなる刃先を有するスクライビングホイールの製造方法であって、
    円板状で、円周部に沿って両側の側面のそれぞれより斜めに形成された傾斜面が相互に交差した稜線部分がダイヤモンド膜で形成されたスクライビングホイール基材の前記稜線部分を含む前記傾斜面を研磨材によって粗研磨し、粗研磨により形成された第1の研磨面が交差した頂角(α2)を前記ダイヤモンド膜の傾斜面が交差した頂角(α1)より大きくなるように研磨して第1の研磨面を形成し、
    前記第1の研磨面のうち、稜線部分を含む傾斜面を粗研磨よりも粒度の細かい研磨材によって仕上げ研磨し、稜線から粗研磨と仕上げ研磨の境界までの幅を20μm以上とし、前記第2の研磨面が交差した頂角(α3)を前記第1の研磨面が交差した頂角より大きくなるように第2の研磨面を形成したスクライビングホイールの製造方法。
  2. 前記第1の研磨面が交差した頂角と,第2の研磨面が交差した頂角の差(θ2)を5°より大きく、25°以下とした請求項1記載のスクライビングホイールの製造方法。
  3. 前記ダイヤモンド膜の傾斜面が交差した頂角と前記第1の研磨面が交差した頂角との差(θ1)が、前記第1の研磨面が交差した頂角と前記第2の研磨面が交差した頂角との差(θ2)より大きいことを特徴とした請求項1記載のスクライビングホイールの製造方法。
  4. 前記スクライビングホイール基材は、超硬合金からなる請求項1記載のスクライビングホイールの製造方法。
  5. 円周部に沿って稜線が形成され、前記稜線と前記稜線の両側の傾斜面からなる刃先を有するスクライビングホイールであって、
    円板の円周に沿って刃先部分が形成されたスクライビングホイール基材と、
    前記スクライビングホイール基材の刃先表面に形成されたダイヤモンド膜と、
    前記ダイヤモンド膜で形成された稜線の両側の領域に研磨材によって研磨された第1の研磨面と、
    前記第1の研磨面の先端の稜線の両側の領域に研磨材によって研磨された第2の研磨面と、を有し、
    前記第2の研磨面が交差した頂角(α3)は前記第1の研磨面が交差した頂角(α2)よりも大きくし、前記稜線から粗研磨と仕上げ研磨との境界までの研磨幅を20μm以上としたスクライビングホイール。
  6. 前記第1の研磨面が交差した頂角と、第2の研磨面が交差した頂角の差(θ2)を5°より大きく、25°以下とした請求項5記載のスクライビングホイール。
  7. 前記ダイヤモンド膜の傾斜面が交差した頂角と前記第1の研磨面が交差した頂角との差(θ1)が、前記第1の研磨面が交差した頂角と前記第2の研磨面が交差した頂角との差(θ2)より大きいことを特徴とした請求項5記載のスクライビングホイール。
  8. 前記スクライビングホイール基材は、超硬合金からなる請求項5記載のスクライビングホイール。
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