JP2016007304A - 防煙垂壁および防煙垂壁の施工方法 - Google Patents

防煙垂壁および防煙垂壁の施工方法 Download PDF

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一聡 渋谷
丸山 哲
Satoru Maruyama
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Abstract

【課題】システム天井に容易に取り付けることができる防煙垂壁および防煙垂壁の施工方法を提供する。【解決手段】天井フレーム材21には、水平方向に延在する溝部71aが形成され、溝部71aの下側には、溝部71aの延在方向に交差する方向で、互いに近接する方向に突出した一対の下板部(板部)75,75が形成され、一対の下板部75,75の先端どうしの間には間隔があけられることで溝部71aは下方に開口されており、固定具4は、溝部71aに挿入されて天井フレーム材21に係止される受けナット41と、受けナット41と螺合して受けナット41とともに横枠材3に取り付け可能な取付ネジ42と、を有し、受けナット41は、長尺に形成されていて、長手方向の寸法が一対の下板部75,75の間隔よりも長い寸法に形成されているとともに、短手方向の寸法が一対の下板部75,75の間隔よりも短い寸法に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、防煙垂壁および防煙垂壁の施工方法に関する。
従来、板ガラスなどを使用した防煙垂壁は、重量が大きく、このような防煙垂壁を設置する場合は、天井下地材とは別に専用の下地材を設けて、この専用の下地材に防煙垂壁を固定している。
また、近年では、特許文献1乃至4に開示されているような板ガラスよりも軽量の例えば樹脂製の不燃性シートを使用した防煙垂壁が普及しており、このような防煙垂壁を設置する場合は、専用の下地材は設けずに、天井下地材に防煙垂壁を固定することが可能である。
特開2014−054307号公報 特開2013−135831号公報 特開2013−150765号公報 実用新案登録第3173619号公報
しかしながら、天井が建物の躯体から吊り支持された天井フレーム材に天井パネル材が支持されているシステム天井の場合、従来の天井下地材のような防煙垂壁を固定できる下地材が設けられていないため、防煙垂壁を容易に取り付けることができない。
そこで、本発明は、システム天井に容易に取り付けることができる防煙垂壁および防煙垂壁の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る防煙垂壁は、躯体から吊り支持された天井フレーム材に天井パネル材が支持されているシステム天井に取り付けられる防煙垂壁において、天井面に沿って配置される横枠材と、該横枠材を前記天井フレーム材に固定する固定具と、該横枠材に係止される不燃性シートと、を備え、前記天井フレーム材には、水平方向に延在する溝部が形成され、該溝部の下側には、該溝部の延在方向に交差する方向で、互いに近接する方向に突出した一対の板部が形成され、該一対の板部の先端同士の間には間隔があけられることで前記溝部は下方に開口されており、前記固定具は、前記溝部に挿入されて前記天井フレーム材に係止される受けナットと、該受けナットと螺合して該受けナットとともに前記横枠材に取り付け可能な取付ネジと、を有し、前記受けナットは、長尺に形成されていて、長手方向の寸法が前記一対の板部の間隔よりも長い寸法に形成されているとともに、短手方向の寸法が前記一対の板部の間隔よりも短い寸法に形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る防煙垂壁の施工方法では、上記の防煙垂壁を施工する防煙垂壁の施工方法において、前記横枠材を前記天井フレーム材に固定する横枠材固定工程と、前記横枠材に前記不燃性シートを係止させる不燃性シート取り付け工程と、を有し、前記横枠材固定工程では、前記横枠材に前記受けナットおよび前記取付ネジを取り付けて前記横枠材を前記天井フレーム材の下方に配置し、前記受けナットをその長手方向が前記溝部の延在方向と同じ向きとなるようにしてから該溝部に挿入し、前記受けナットをその長手方向が前記溝部の延在方向と交差するように該溝部内で回転させることを特徴とする。
本発明では、受けナットをその長手方向が天井フレーム材の溝部の延在方向と同じ向きとすることにより、受けナットを溝部の内部に挿入することができる。そして、溝部の内部に挿入された受けナットをその長手方向が溝部の延在方向と交差する向きとすることにより、受けナットが一対の板部と当接し、溝部の内部から下方への移動が拘束されるため、受けナットを天井フレーム材に係止された状態とすることができる。
そして、横枠材に取り付けられた受けナットを天井フレーム材に係止させることにより、横枠材を天井フレーム材に係止させることができる。
本発明によれば、受けナットおよび取付ネジで、横枠材を天井フレーム材に固定することができるため、横枠材を固定するためにシステム天井に専用の下地材を設けなくても、システム天井に防煙垂壁を容易に取り付けることができ、防煙垂壁の施工にかかる工期を短縮したり、コストを削減したりすることができる。
また、防煙垂壁をシステム天井の天井フレーム材に固定可能であることにより、防煙垂壁の配置を考慮せずにシステム天井を施工することができる。
また、システム天井の天井フレーム材が配置されているところであれば、防煙垂壁の位置の変更や増設を容易に行うことができる。
本発明の実施形態による防煙垂壁の一例を示す正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図1のC−C線断面図である。
以下、本発明の実施形態による防煙垂壁および防煙垂壁の施工方法について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態による防煙垂壁1は、室内11において防煙のために天井面2aから下方の所定の範囲に取り付けられる垂壁で、システム天井2に固定される横枠材3と、横枠材3をシステム天井2に固定する固定具4と、室内11の壁部12に固定される縦枠材5と、横枠材3および縦枠材5に係止され垂壁を構成する不燃性シート6と、を備えている。
システム天井2は、天井面2aに沿って格子状に組まれた天井フレーム材21と、格子状に組まれた天井フレーム材21の開口部に配置された天井パネル材22と、天井フレーム材21を上方の躯体のスラブ(不図示)に吊り支持する吊り支持材23と、を備えている。
天井フレーム材21は、一の水平方向(図1における左右方向、以下、X方向とする)に延在し、X方向と直交する他の水平方向(図1の紙面に直交する方向、以下Y方向とする)に所定の間隔をあけて配置された複数の第1バー7Aと、Y方向へ延在し、X方向に所定の間隔をあけて配置された複数の第2バー7Bと、を有している。
本実施形態では、Y方向に隣り合う第1バー7Aの間にX方向に所定の間隔をあけて複数の第2バー7Bが配置されていて、これらの複数の第1バー7Aおよび複数の第2バー7Bが格子を構成している。
図2に示すように、第1バー7Aは、延在方向(X方向、図2の紙面に直交する方向)に直交する断面形状が下方に開口する略C字形状のC字形部71と、C字形部71の上板部73に連結し板面がY方向を向く鉛直板部72と、を有している。鉛直板部72は、吊り支持材23(図1参照)に固定されていて、これによりスラブに吊り支持されている。
C字形部71は、上端部に配置され板面が上下方向を向く上板部73と、上板部73のY方向の両端部から下方に延びる一対の側板部74,74と、一対の側板部74,74の下端部からそれぞれ互いに近づく側に水平方向に延びる一対の下板部(板部)75,75と、を有している。一対の下板部75,75の先端部どうしは、Y方向に離間している。
そして、C字形部71は、上板部73、一対の側板部74,74、および一対の下板部75,75に囲まれた空間が形成されていて、この空間は、一対の下板部75,75の間隔から下方に開口されていて、X方向に延在する溝部71aを構成している。
なお、第2バー7B(図1参照)は、延在方向に直交する断面形状が、第1バー7Aの延在方向に直交する断面形状と略同じ形状に形成されていて、第1バー7Aの溝部71aと同様の溝部が形成されている。
天井パネル材22は、平面視形状が略正方形状または略長方形状の岩綿吸音板などで、外縁部22aの下部側に切欠き部22bが形成されている。天井パネル材22は、切欠き部22bがC字形部71の上板部73と側板部74との連結部分の角部76と嵌合可能で、切欠き部22bがC字形部71の角部76と嵌合すると、切欠き部22bの上側の外縁部22aの端面が、鉛直板部72と対向するように構成されている。
そして、天井パネル材22は、切欠き部22bがC字形部71の角部76と嵌合し、切欠き部22bの上側の外縁部22aの端面が、鉛直板部72と対向した状態で、天井フレーム材21に支持されている。
また、天井パネル材22は、天井フレーム材21に支持されると、下端面が第1バー7Aおよび第2バー7BのC字形部71の一対の下板部75,75の下面と略面一となるように構成されている。このため、C字形部71は、一対の下板部75,75の下面が室内11に露出するとともに、溝部71aが下方の室内11に開口するように構成されている。
なお、天井パネル材22を天井フレーム材21に係止するための係止具(不図示)が適宜設置されていてもよい。
横枠材3は、X方向に延在し両端部3aが壁部12(図1参照)に達する長さに形成されていて、天井フレーム材21に固定される基部8と、基部8の一部を覆うカバー部31と、不燃性シート6に取り付けられて基部8に不燃性シート6を係止する係止部9と、を有している。
本実施形態では、横枠材3は、天井フレーム材21の第1バー7Aと上下方向に重なる位置に配置されている。
基部8は、断面形状が下側に開口する略C字形状に形成されていて、上端部に配置され板面が上下方向を向く上板部81と、上板部81のY方向の一方の端部から下方に延びる第1側板部82と、上板部81のY方向の他方の端部から下方に延びる第2側板部83と、第1側板部82の下端部から第2側板部83側に向かって延びる下板部84と、第1側板部82の高さ方向の中間部から第2側板部83側に突出する不燃性シート係止部85と、を有している。
上板部81には、固定具4の取付ネジ42が挿通可能なネジ孔部81aがX方向に所定の間隔をあけて複数形成されている。
また、第2側板部83は、カバー部31が固定可能に構成されていて、カバー部31を固定するための取付ネジ33が挿入可能なネジ孔部83aがX方向に所定の間隔をあけて複数形成されている。本実施形態では、第2側板部83の下部側にネジ孔部83aが形成されていて、第2側板部83の下部側が上部側と比べて厚く形成されている。
下板部84および不燃性シート係止部85は、第2側板部83と離間していて、下板部84と第2側板部83との間隔と、不燃性シート係止部85と第2側板部83との間隔とは、略同じ寸法となるように構成されている。
不燃性シート係止部85は、断面形状が略L字形状に形成されていて、板面が上下方向を向き第1側板部82から第2側板部83側に突出する水平板部85aと、板面がY方向を向き水平板部85aの突出側の端部から上方に延びる鉛直板部85bと、を有している。鉛直板部85bは、上端部が上板部81と離間しており、不燃性シート6に取り付けられる係止部9のフック材91が上側から引っ掛けられるように構成されている。
カバー部31は、断面形状が略L字形状に形成されていて、板面がY方向を向いて基部8の第2側板部83の側方に配置される側板部31aと、側板部31aの下端部と連結し板面が上下方向を向いて基部8の下側に配置される下板部31bと、を有している。
側板部31aは、一方の面が第2側板部83の側面と当接するように構成され、基部8にカバー部31を固定するための取付ネジ33が挿通可能なネジ孔部31cがX方向に所定の間隔をあけて複数形成されている。
カバー部31が基部8に固定される際には、カバー部31に複数形成されたネジ孔部31cと、基部8の第2側板部83に複数形成されたネジ孔部83aとがそれぞれ重なり、これらの重なったネジ孔部31c,83aに取付ネジ33が挿入されるように構成されている。
また、カバー部31は、基部8に取り付けられると、下板部31bが、基部8の第2側板部83の下端部と当接するとともに、基部8の第2側板部83と基部8の下板部84との間隔のうちの第2側板部83側を下側から覆い、カバー部31の下板部31bと基部8の下板部84が、Y方向に間隔をあけて配置されるように構成されている。
そして、このカバー部31の下板部31bと基部8の下板部84との間隔には、不燃性シート6に取り付けられる係止部9が配置されるように構成されている。
係止部9は、不燃性シート6に取り付けられる複数のフック材91と、複数のフック材91それぞれに不燃性シート6を押さえる複数の押さえ材92と、を有している。これらの複数のフック材91および複数の押さえ材92は、不燃性シート6の上端部6a近傍にX方向に間隔をあけてリベットなどの固定具(不図示)で取り付けられている。
そして、係止部9は、不燃性シート6の一方の面側にフック材91が配置され、他方の面側に押さえ材92が配置されて、フック材91と押さえ材92とで不燃性シート6を挟むように構成されている。
フック材91は、断面形状が略J字状となるように形成され横枠材3の基部8の不燃性シート係止部85の鉛直板部85bに引っ掛けることが可能なフック部91aと、フック部91aの高さ方向の中間部からY方向の他方側に突出する水平板部91bと、を有している。
フック材91は、水平板部91bよりも下部側が、不燃性シート6の上端部6a近傍に固定されている。
また、フック材91は、基部8の不燃性シート係止部85に引っ掛けられると、基部8の下板部84および不燃性シート係止部85と対向するように構成されている。なお、図2において、フック材91は、基部8の下板部84および不燃性シート係止部85とY方向に離間しているが、当接していてもよい。
押さえ材92は、基部8の下板部84とカバー部31の下板部31bとの間隔に配置され、X方向に直交する断面形状が、カバー部31側に開口する略C字状に形成されていている。押さえ材92は、上端部に配置され板面が上下方向を向く上側水平板部92aと、下端部に配置され板面が上下方向を向く下側水平板部92bと、上端部が上側水平板部92aと連続し、下端部が下側水平板部92bと連続し板面がY方向を向く鉛直板部92cと、を有している。
不燃性シート6にフック材91および押さえ材92が取り付けられると、フック材91の水平板部91bよりも下部側と押さえ材92の鉛直板部92cとが不燃性シート6を挟み、フック材91の水平板部91bの下面と、押さえ材92の上側水平板部92aの上面とが当接している。このとき、フック材91の下端部と押さえ材92の下端部は、同じ高さに配置されている。
そして、フック材91および押さえ材92は、不燃性シート6を基部8に係止している状態では、それぞれの下端部が基部8の下板部84とカバー部31の下板部31bとの間に配置されている。
固定具4は、第1バー7AのC字形部71の溝部71aに挿入可能な受けナット41と、受けナット41に螺合可能な取付ネジ42と、を有している。これらの受けナット41および取付ネジ42は、横枠材3の基部8に取り付け可能に構成されている。
図3に示すように、受けナット41は、直交する2つの方向の寸法のうち、一の方向(以下、長手方向とする)の寸法d1が、他の方向(以下、短手方向とする)の寸法d2よりも長い長尺の部材で構成され、これらの長手方向および短手方向が水平方向となる向きに配置される。
そして、受けナット41は、長手方向の寸法d1がC字形部71の一対の下板部75,75の間隔d3よりも長い寸法に形成され、短手方向の寸法d2がC字形部71の一対の下板部75,75の間隔d3よりも短い寸法となるように形成されている。
また、受けナット41は、対角上に配置される一対の隅部にそれぞれ円弧状に面取りされた円弧部41a,41aが形成されている。
このような受けナット41は、長手方向がX方向(C字形部71の溝部71aの延在方向と同じ方向)となる向き(図3の2点鎖線で示す向き)とすることで、下方からC字形部71の溝部71aの内部に挿入可能となる。そして、受けナット41は、溝部71aの内部において、短手方向がX方向となる向き(図3の実線で示す向き)に変えることで、下面が一対の下板部75,75と当接し、C字形部71に係止されて溝部71aから落下しないように構成されている。
また、受けナット41には、短手方向および長手方向の中央部に上下方向に貫通し、取付ネジ42が螺合可能なネジ孔部41bが形成されている。
取付ネジ42は、基部8の上板部81に形成されたネジ孔部81aの径よりも大きい径の頭部を有し、基部8の上板部81に形成されたネジ孔部81aに挿入された状態で受けナット41のネジ孔部41bに螺合可能に構成されている。
そして、基部8の上板部81に、受けナット41と取付ネジ42とが取り付けられて、基部8に取り付けられた受けナット41がC字形部71に係止されることで、基部8が第1バー7Aに係止されるように構成されている。
図1に戻り、縦枠材5は、横枠材3の延在方向の両端部3aの下側にそれぞれ配置されている。
図4に示すように、縦枠材5は、不燃性シート6に取り付けられた丸棒材62を係止可能な受け金具51と、受け金具51を壁部12に支持する支持部52と、受け金具51および支持部52のY方向の両側にそれぞれ配置される一対のカバー部53,53と、を有している。
受け金具51は、上下方向に延在し、不燃性シート6に取り付けられた丸棒材62を挟持可能な挟持部51aを備えている。支持部52は、2つのL字型の金物52a,52bが連結された部材で、一方の金物52aが壁部12に固定され、他方の金物52bに受け金具51が固定されている。
一対のカバー部53,53は、それぞれ上下方向に延在する断面形状が略L字形状の部材で、略L字の一方の片53aの端部が壁部12と直交するように固定され、他方の片53bが受け金具51の壁部12と離間する側に配置されている。なお、カバー部53は支持部52に固定されていてもよい。
そして、一対のカバー部53,53のそれぞれの他方の片53bは、一方の片53aと連結している側と反対側の端部53cどうしが近づく向きに配置され、これらの端部53c,53cの間には、隙間が形成されていて、受け金具51に係止された不燃性シート6が配置可能に構成されている。
図1に戻り、不燃性シート6は、樹脂などで形成された不燃性のシートで、その面がY方向を向くように配置されている。不燃性シート6は、Y方向から見た形状が防煙を行う範囲に対応する略長方形状に形成されている。
また、図4に示すように、不燃性シート6には、X方向の両端部にそれぞれ折り返して接着された折り返し部61が形成されていて、折り返し部61の内部には不燃性シート6の高さの略全体わたって延在する丸棒材62が挿入可能に構成されている。丸棒材62は、不燃性シート6の折り返し部61とともに、縦枠材5の受け金具51の挟持部51aに挟持されるように構成されている。
続いて、上述した防煙垂壁1の施工方法について説明する。
(横枠材基部固定工程(横枠材固定工程))
まず、天井フレーム材21に横枠材3の基部8を固定する。
横枠材3の基部8の上板部81のネジ孔部81aに固定具4の取付ネジ42を挿入し、受けナット41および取付ネジ42を基部8に取り付ける。
そして、受けナット41および取付ネジ42が取り付けられた基部8を、天井フレーム材21の所定の第1バー7Aと上下方向に重なるように配置する。
続いて、受けナット41を第1バー7AのC字形部71の溝部71aの内部に設置する。
受けナット41を溝部71aに設置するには、受けナット41をその長手方向が溝部71aの延在方向と同じ方向となる向きでC字形部71の一対の下板部75,75の間から溝部71aの内部に挿入し、溝部71aの内部において、受けナット41をその長手方向が溝部71aの延在方向と直交する向きとなるように90°回転させる。このとき、受けナット41には、対角上に配置される一対の隅部にそれぞれ円弧状に面取りされた円弧部41a,41aが形成されていることにより、溝部71a内で回転する受けナット41がC字形部71の一対の側板部74,74と干渉することを防止できる。
そして、受けナット41がC字形部71の一対の下板部75,75の上面と当接し、溝部71aから下方に移動することがなくC字形部71に係止される。
これにより、横枠材3の基部8が天井フレーム材21(第1バー7A)に固定される。
(縦枠材受け金具固定工程(縦枠材固定工程))
続いて、壁部12に縦枠材5の受け金具51を固定する。
まず、縦枠材5の支持部52を壁部12に固定し、この支持部52に受け金具51を固定する。
なお、受け金具51と支持部52とを予め固定しておき、受け金具51が固定された支持部52を壁部12に固定してもよい。
(不燃性シート取り付け工程)
続いて、不燃性シート6を横枠材3の基部8および縦枠材5の受け金具51に係止させる。
まず、不燃性シート6の上端部6aに、フック材91および押さえ材92を固定するとともに、不燃性シート6の両端部の折り返し部61に丸棒材62を挿入する。
そして、フック材91のフック部91aを横枠材3の基部8の不燃性シート係止部85に引っ掛けるとともに、丸棒材62を不燃性シート6の折り返し部61とともに縦枠材5の受け金具51の挟持部51a挟持されるように配置する。
そして、不燃性シート6の設置状態を確認し、必要に応じて不燃性シート6の位置や貼り具合などの微調整等行う。
(横枠材カバー部設置工程)
続いて、横枠材3のカバー部31を設置する。
まず、カバー部31を基部8の第2側板部83の外側に設置し、カバー部31のネジ孔部31cおよび基部8第2側板部83のネジ孔部83aに取付ネジ33を挿入してカバー部31を基部8に固定する。このとき、取付ネジ33の先端部を押さえ材92に当接または挿入させ、不燃性シート6を挟んでいるフック材91および押さえ材92を横枠材3の基部8に押しつけて、フック材91および押さえ材92の位置を固定する。
(縦枠材カバー部設置工程)
続いて、縦枠材5のカバー部53を設置する。
一対のカバー部53,53を、不燃性シート6および丸棒材62を挟持している受け金具51を挟むように配置し、一対のカバー部53,53を壁部12または支持部52に固定する。これにより、受け金具51および支持部52が一対のカバー部53,53に覆われた状態なる。
そして、カバー部53と壁部12との間のコーキングを行う。
このようにして、防煙垂壁1が施工される。
次に、上述した防煙垂壁の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による防煙垂壁1では、受けナット41をその長手方向が第1バー7Aの溝部71aの延在方向と同じ向きとすることにより、受けナット41を溝部71aの内部に挿入することができる。そして、溝部71aの内部に挿入された受けナット41をその長手方向が溝部71aの延在方向と直交する向きとすることにより、受けナット41が一対の下板部75,75と当接し、溝部71aの内部から下方への移動が拘束されるため、受けナット41を天井フレーム材21に係止された状態とすることができる。
そして、横枠材3に取り付けられた受けナット41を天井フレーム材21に係止させることにより、横枠材3をシステム天井の天井フレーム材21に係止させることができる。
このように、受けナット41および取付ネジ42で、横枠材3を天井フレーム材21に固定することができるため、横枠材3を固定するためにシステム天井に専用の下地材を設けなくても、システム天井に防煙垂壁1を容易に取り付けることができ、防煙垂壁1の施工にかかる工期を短縮したり、コストを削減したりすることができる。
また、防煙垂壁1をシステム天井の天井フレーム材21に固定可能であることにより、防煙垂壁1の配置を考慮せずにシステム天井を施工することができる。
また、システム天井の天井フレーム材21が配置されているところであれば、防煙垂壁1の位置の変更や増設を容易に行うことができる。
以上、本発明による防煙垂壁および防煙垂壁の施工方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、横枠材3の延在方向と同じ方向に延在するシステム天井2の第1バー7Aに横枠材3と固定しているが、横枠材3の延在方向に直交する方向に延在するシステム天井2の第2バー7Bに横枠材3を固定してもよい。この場合、複数の第2バー7Bの溝部71aにそれぞれ受けナット41が挿入される。
また、上記の実施形態では、受けナット41を溝部71aに設置するには、受けナット41を溝部71aの内部でその長手方向が溝部71aの延在方向と直交する向きとなるように90°回転させているが、受けナット41を溝部71aの内部でその長手方向が溝部71aの延在方向と直交以外の交差する向きとなるように回転させてもよい。
また、受けナット41は、C字形部71に係止される際に、対角上に配置される一対の隅部にそれぞれ円弧状に面取りされた円弧部41a,41aがC字形部71の一対の側板部74,74と当接し、C字形部71に係止された状態において容易に回転しないように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、すべてのシステム天井2の第1バー7Aおよび第2バー7Bが溝部71aが形成されたC字形部71を有しているが、少なくとも一部の第1バー7Aおよび第2バー7Bが、溝部71aが形成されたC字形部71を有していてもよい。
また、天井フレーム材21は、受けナット41が挿入可能で、受けナット41を係止可能な溝部71aが形成されていれば、上記以外の形態としてもよい。
また、上記の実施形態では、横枠材3は、基部8、カバー部31、係止部9を有しているが、システム天井2に固定されて、不燃性シート6を係止可能であれば、上記以外の形態としてもよい。
また、上記の実施形態では、縦枠材5が設けられているが、横枠材3のみで不燃性シート6を係止可能で、不燃性シート6と壁部12とが隙間なく施工される場合は縦枠材5が設けられていなくてもよい。また、縦枠材5の形態は上記以外の形態としてもよい。
また、横枠材3および縦枠材5が不燃性シート6を係止する形態は、上記以外でもよい。
1 防煙垂壁
2 システム天井
3 横枠材
4 固定具
5 縦枠材
6 不燃性シート
21 天井フレーム材
22 天井パネル材
41 受けナット
42 取付ネジ
71 C字形部
71a 溝部
75 下板部(板部)
d1 長手方向の寸法
d2 短手方向の寸法
d3 一対の下板部の間隔(一対の板部の間隔)

Claims (2)

  1. 躯体から吊り支持された天井フレーム材に天井パネル材が支持されているシステム天井に取り付けられる防煙垂壁において、
    天井面に沿って配置される横枠材と、
    該横枠材を前記天井フレーム材に固定する固定具と、
    該横枠材に係止される不燃性シートと、を備え、
    前記天井フレーム材には、水平方向に延在する溝部が形成され、
    該溝部の下側には、該溝部の延在方向に交差する方向で、互いに近接する方向に突出した一対の板部が形成され、該一対の板部の先端同士の間には間隔があけられることで前記溝部は下方に開口されており、
    前記固定具は、前記溝部に挿入されて前記天井フレーム材に係止される受けナットと、該受けナットと螺合して該受けナットとともに前記横枠材に取り付け可能な取付ネジと、を有し、
    前記受けナットは、長尺に形成されていて、長手方向の寸法が前記一対の板部の間隔よりも長い寸法に形成されているとともに、短手方向の寸法が前記一対の板部の間隔よりも短い寸法に形成されていることを特徴とする防煙垂壁。
  2. 請求項1に記載の防煙垂壁を施工する防煙垂壁の施工方法において、
    前記横枠材を前記天井フレーム材に固定する横枠材固定工程と、
    前記横枠材に前記不燃性シートを係止させる不燃性シート取り付け工程と、を有し、
    前記横枠材固定工程では、前記横枠材に前記受けナットおよび前記取付ネジを取り付けて前記横枠材を前記天井フレーム材の下方に配置し、
    前記受けナットをその長手方向が前記溝部の延在方向と同じ向きとなるようにしてから該溝部に挿入し、
    前記受けナットをその長手方向が前記溝部の延在方向と交差するように該溝部内で回転させることを特徴とする防煙垂壁の施工方法。
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