JP2016006378A - 電磁波遮蔽装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁波遮蔽装置において、ドア板と対向する加熱室前板が傾斜し、加熱室とドア間の隙間が拡がる場合においても、安定した電磁波遮蔽性能を実現する。
【解決手段】加熱室外へのマイクロ波の漏洩を抑制するために、ドアに設けられた電磁波遮蔽機構の遮蔽溝を複数設けることで、単一溝の場合のように遮蔽される周波数のピークが一つではなく、複数の周波数のマイクロ波を遮蔽することができ、遮蔽帯域幅が広くなり、結果として電磁波遮蔽性能を向上することで、ドアと対向する加熱室前板が傾斜している場合においても安定した電磁波遮蔽性能を維持することが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】加熱室外へのマイクロ波の漏洩を抑制するために、ドアに設けられた電磁波遮蔽機構の遮蔽溝を複数設けることで、単一溝の場合のように遮蔽される周波数のピークが一つではなく、複数の周波数のマイクロ波を遮蔽することができ、遮蔽帯域幅が広くなり、結果として電磁波遮蔽性能を向上することで、ドアと対向する加熱室前板が傾斜している場合においても安定した電磁波遮蔽性能を維持することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、被加熱物を高周波で加熱する高周波加熱装置の電磁波遮蔽装置に関するものである。
高周波により対象物を加熱処理する高周波加熱装置の代表的な例としては、電子レンジがある。電子レンジにおいては、マグネトロンなどのマイクロ波発生器で発生したマイクロ波が金属製の加熱室の内部に放射され、加熱室内部の被加熱物が放射されたマイクロ波により誘電加熱される。
従来より、加熱室に放射されたマイクロ波が、加熱室と加熱室の開口部に設けられたドアの間を伝搬して加熱室外へ漏洩しないように、ドアには電磁波遮蔽機構が設けられている。さらに、板金の曲げ加工の際、加工しやすい構造と寸法管理がしやすい構造により電磁波遮蔽装置の形成が簡便で、遮蔽性能を安定させる構成も提案されている(例えば特許文献1参照)。
ただし、これらの先行例では、電磁波遮蔽装置が設けられたドアに対向する加熱室前板は、ドアと平行に設けられるように想定されており、加熱室前板が傾斜して設置されるなど、加熱室とドア間の隙間が拡がる場合においては、漏洩するマイクロ波を遮蔽する性能が不十分である。
前記従来の構成では、ドアに対向する加熱室前板が、ドア板と平行に設けられるのではなく、傾斜して設けられるなど加熱室とドア間の隙間が拡がる場合において、電磁波遮蔽性能が十分ではない場合があった。
そのため、本発明は前記従来の事情を鑑みてなされたもので、電磁波遮蔽性能を高めることで、従来不十分であったドアと対向する加熱室前板が傾斜している場合にも、マイクロ波の漏洩を抑制することができる電磁波遮蔽装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電磁波遮蔽装置は、食品を高周波加熱する加熱室の開口部に開閉自在に設けられたドアにおいて、前記ドアはその周縁部に複数のスリットを形成する複数の電磁波遮蔽溝が設けられており、前記ドアと対向する前記加熱室前板が前記加熱室から外側に向かって前記ドアとの間隔が広がるように傾斜している構成としている。
上記構成のように、傾斜した加熱室前板に、第一の電磁波遮蔽溝、第二の電磁波遮蔽溝のように複数の遮蔽溝を設けることにより、電磁波遮蔽性能を向上させ、ドアと加熱室前板との隙間が拡がった状態でも、安定して電磁波の漏洩を抑制することが可能となる。
ドアと加熱室前板の隙間から漏洩する電磁波の遮蔽性能を向上させることで、加熱室とドアの隙間が拡がった構成においても電磁波漏洩を抑制することができる。
第1の発明の電磁波遮蔽装置は、食品を高周波加熱する加熱室の開口部に開閉自在に設けられたドアにおいて、前記ドアはその周縁部に複数のスリットを形成する複数の電磁波遮蔽溝が設けられており、前記ドアと対向する前記加熱室前板が前記加熱室から外側に向かって前記ドアとの間隔が広がるように傾斜している構成とすることにより、漏洩電磁波の遮蔽性能を向上させ、前記加熱室前板とドアとの隙間が拡がった際にも、電磁波の漏洩を抑制することが可能になる。
以下、本発明に関わる電磁波遮蔽装置101の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、以下の実施の形態の電磁波遮蔽装置101においては電子レンジのマイクロ波遮蔽装置について説明するが、電子レンジは例示であり、本発明の電磁波遮蔽装置101は電子レンジ用の遮蔽装置に限定されるものではなく、誘電加熱を利用した加熱装置、生ゴミ処理機、あるいは半導体製造装置などのマイクロ波加熱装置での電磁波遮蔽装置101を含むものである。
また、本発明は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電磁波遮蔽装置101の断面図である。図1において、電磁波遮蔽装置101は、ドア102、加熱室前板103、ドアの周縁部には、第一の電磁波遮蔽溝104、第二の電磁波遮蔽溝105、およびスリット106で構成されている。
図1は、本発明の実施の形態1における電磁波遮蔽装置101の断面図である。図1において、電磁波遮蔽装置101は、ドア102、加熱室前板103、ドアの周縁部には、第一の電磁波遮蔽溝104、第二の電磁波遮蔽溝105、およびスリット106で構成されている。
なお、ここでは図示していないが、ドア102は電子レンジのドアを、加熱室107は食品を高周波加熱する電子レンジの加熱室を意味する。ドア102は加熱室の開口部に開閉自在に設けられている。
この電子レンジにおいて、図示しないマグネトロンなどのマイクロ波発生器で発生したマイクロ波が図示しない金属製の加熱室107の内部に放射され、この加熱室107内部の被加熱物が放射されたマイクロ波により誘電加熱される構成になっている。
マイクロ波により被加熱物を加熱する加熱室107の開口部に開閉自在に取り付けられるドア102と、ドア102に対向し、加熱室107から外側に向かってドア102との間隔が広がるように傾斜して設けられる加熱室前板103とがあり、加熱室107内に放射されたマイクロ波の一部は、加熱室107とドア102の間にできる隙間から漏洩してしまう。この漏洩するマイクロ波を遮蔽するためにドア102には電磁波遮蔽装置101が設けられる。
この電磁波遮蔽装置101は、第一の電磁波遮蔽溝104と、第二の電磁波遮蔽溝105と、遮蔽溝の長手方向に設けられるスリット106とを有して構成されており、遮蔽溝の中のマイクロ波が伝搬する距離を使用周波数における波長λの1/4にすることで、マイクロ波の合成による打ち消しで遮蔽溝の入り口のインピーダンスを無限大にしてマイクロ波の遮蔽を行うことができるものである。
遮蔽溝の中のマイクロ波が伝搬する距離により、遮蔽を行える周波数が決まるため、遮蔽溝一つにつき、遮蔽周波数のピークは一つとなる。遮蔽溝を複数にすると、遮蔽周波数のピークも複数の値を持つため、遮蔽帯域幅が広くなり、電磁波遮蔽性能が高くなる。
また、長手方向にも周期的なスリット106構造を設けることにより、長手方向のマイクロ波の伝搬を遮蔽し、遮蔽性能を高めることが出来る。上記のことから、第一の電磁波遮蔽溝104と、第二の電磁波遮蔽溝105とを設け、長手方向にもスリット106を設けることにより、電磁波の遮蔽性能を高めた構成となっているため、加熱室前板103と、ドア102間の隙間が拡がるように加熱室前板103を傾斜させた場合でも安定した遮蔽性能を実現することが出来る構成となっている。
以上より、ドア101と対向する加熱室前板103が傾斜した構成において、電磁波遮蔽装置101が、第一の電磁波遮蔽溝104および第二の電磁波遮蔽溝105のように、複数の遮蔽溝で構成されていることで、加熱室とドア101の間から漏洩するマイクロ波を抑制することが可能となる。
以上のように、本発明の電磁波遮蔽装置101は、傾斜した加熱室前板103が設けられている場合のように、加熱室とドアの隙間が拡がった際にも電磁波遮蔽性能が安定するため、業務用のマイクロ波加熱装置や殺菌装置などに対し、装置外へのマイクロ波の漏洩を抑制するために有効に利用することが出来る。
101 電磁波遮蔽装置
102 ドア
103 加熱室前板
104 第一の電磁波遮蔽溝
105 第二の電磁波遮蔽溝
106 スリット
107 加熱室
102 ドア
103 加熱室前板
104 第一の電磁波遮蔽溝
105 第二の電磁波遮蔽溝
106 スリット
107 加熱室
Claims (1)
- 食品を高周波加熱する加熱室の開口部に開閉自在に設けられたドアにおいて、
前記ドアはその周縁部に複数のスリットを形成する複数の電磁波遮蔽溝が設けられており、
前記ドアと対向する前記加熱室前板が前記加熱室から外側に向かって前記ドアとの間隔が広がるように傾斜している構成とした電磁波遮蔽装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015201693A JP2016006378A (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 電磁波遮蔽装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015201693A JP2016006378A (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 電磁波遮蔽装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016006378A true JP2016006378A (ja) | 2016-01-14 |
Family
ID=55224895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015201693A Withdrawn JP2016006378A (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 電磁波遮蔽装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016006378A (ja) |
-
2015
- 2015-10-13 JP JP2015201693A patent/JP2016006378A/ja not_active Withdrawn
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