JP2016006270A - 地盤改良工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】固化材(セメント)と水との比率W/Cが低くして(いわゆる「富配合」)、造成される地中固結体の強度或いは品質を向上することが出来ると共に、供給源から噴射装置まで確実に搬送することができて、しかも、施工の際に廃棄処理されてしまう固化材の量を減少させることが出来る地盤改良工法を提供する。
【解決手段】改良するべき地盤Gに掘削孔Hを穿孔する工程と、掘削孔Hに噴射装置1を挿入し、噴射装置1から地盤Gを切削する流体(安定液、仕切形成材)を噴射しつつ噴射装置1を回転して垂直方向に移動する(引き上げる)工程と、噴射装置1から固化材を噴射する工程を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、改良すべき地盤中の土壌(原位置土)を切削し、水と固化材(例えばセメント)とを混合、攪拌して、地中固結体を造成する地盤改良技術に関する。
改良するべき地盤に掘削孔を削孔し、当該掘削孔に噴射装置を挿入して、噴射装置から半径方向外方に高圧流体(例えば水等)を噴射して土壌を切削しつつ、噴射装置を回転して垂直方向に移動し(引き上げ、或いは、押し下げ)、それと共に、例えばセメント等の固化材を噴射或いは吐出することにより、原位置土と固化材を混合、攪拌し、以って、回転体形状の地中固結体を造成する技術が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
造成された地中固結体の強度(品質)を向上するためには、供給される固化材(セメント)と水との比率W/Cが低く、いわゆる「富配合」であることが望ましい。
しかし、W/Cが低いと、セメントと水との混合物の粘性が増加して、セメント供給源から噴射装置までの搬送経路を閉塞してしまう恐れがあり、固化材を噴射装置まで搬送することが困難である。
また、噴射装置から噴射された固化材の全てが地中で固化するのではなく、大量の固化材がスラリーとして地上側に排出される。そのため、産業廃棄物として廃棄処理されてしまう固化材が大量に存在するのが実情である。そして、W/Cが低く、いわゆる「富配合」である場合には、廃棄処理されてしまう固化材の量が多くなり、その分だけ施工コストが高騰してしまう。
上述した様な理由から、従来技術では、W/Cが100%以上の、いわゆる「貧配合」の固化材を使用せざるを得なかった。
特開平7−331652号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、固化材(セメント)と水との比率W/Cが低くして、いわゆる「富配合」にして造成される地中固結体の強度或いは品質を向上することが出来ると共に、供給源から噴射装置まで固化材を確実に搬送することができて、しかも、産業廃棄物として処理される固化材の量を減少させることが出来る地盤改良工法の提供を目的としている。
本発明の地盤改良工法は、改良するべき地盤(G)に掘削孔(H)を穿孔する工程と、掘削孔(H)に噴射装置(1)を挿入し、噴射装置(1)から地盤(G)を切削する流体(安定液、仕切形成材)を噴射しつつ噴射装置(1)を回転して垂直方向に移動する(引き上げる)工程と、噴射装置(1)から固化材を噴射する工程を有し、
前記噴射装置(1)から地盤(G)を切削する流体(安定液、仕切形成材)を噴射しつつ噴射装置(1)を回転して垂直方向に移動する(引き上げる)工程は、仕切形成材を噴射して地盤(G)を切削する工程と、仕切形成材を噴射した後に安定液を噴射して地盤(G)を切削しつつ固化材(C)を噴射する工程を有していることを特徴としている。
また本発明において、地上側に排出された安定液と切削された土壌との混合物(S:スラリー)をスラリー回収機構(2)により回収する工程と、
スラリー回収機構(2)で回収されたスラリー(S)をスラリー処理機構(4)に搬送し、酵素供給源(5)から酵素(E:セルラーゼ等のセルロース分解酵素)を添加する工程を有することが好ましい。
また本発明の地盤改良工法は汚染水浄化方法でもあり、改良するべき地盤(G)に掘削孔(H)を穿孔する工程と、掘削孔(H)に噴射装置(1)を挿入し、噴射装置(1)から地盤(G)を切削する流体(安定液、仕切形成材)を噴射しつつ噴射装置(1)を回転または回動して垂直方向に移動する(引き上げる)工程を有し、前記噴射しつつ垂直方向に移動する工程では、噴射装置(1)からゼオライトを噴射することを特徴としている。
上述の構成を具備する本発明によれば、セメントに対する水の割合(W/C)が26%〜40%という富配合の固化材を用いているため、造成された地中固結体の強度(品質)を、従来の貧配合の固化材により造成された地中固結体の強度に比較して、向上させることが出来る。
ここで、固化材(W/Cが26%〜40%の富配合の固化材)には高流動化剤を包含しており、富配合にしても固化材の粘性の増加は抑制されている。そのため本発明によれば、従来技術で用いられている固化材搬送用のポンプ、すなわち貧配合の固化材搬送用のポンプによって、富配合の固化材を搬送することが可能である。
本発明において、安定液で土壌を切削する工程に先立って、仕切形成材を噴射すれば、安定液と切削された土壌との混合物の層(L)と、富配合の固化材の層(L)との間に、仕切形成材で構成された分離層(L)が形成される。
係る分離層(L:仕切形成材で構成された層)により、地中に噴射された富配合の固化材は、安定液と切削された土壌との混合物に接触することが抑制される。
そのため、地上側には安定液と切削された土壌との混合物のみがスラリー(S)として排出され、富配合の固化材は地上側には殆ど排出されない。すなわち、仕切形成材の層(L:分離層)により、地中に噴射された固化材が地上側に排出されてしまうことが抑制される。
固化材がスラリー(S)として地上側に排出されてしまうことが抑制されるため、本発明によれば、従来技術に比較して、スラリー(S)として地上側へ排出される固化材の量を抑制され、その分だけ施工コストが節約される。
本発明において、地上側に排出された安定液と切削された土壌との混合物(S:スラリー)をスラリー回収機構(2)により回収する工程を有することにより、地上側に噴出したスラリー(S)を回収することが出来る。そのため、スラリー(S)が施工現場周辺に飛散して、作業環境を劣化させてしまう事態を防止することが出来る。
また、スラリー回収機構(2)で回収されたスラリー(S)をスラリー処理機構(4)に搬送し、酵素供給源(5)から酵素(E:セルラーゼ等のセルロース分解酵素)を添加する工程を有することにより、安定液と切削された土との混合溶液であるスラリー(S)は、セルロース分解酵素(E)により安定液中のグアガム(天然水溶性高分子材料)が分解され、水と土のみの混合液となる。ここで、水と土のみの混合液であれば産業廃棄物として処理する必要がないので、従来技術とは異なり、スラリーを産業廃棄物として処理施設に陸送する必要がなくなる。
本発明において、噴射装置(1)から地盤(G)を切削する流体(安定液、仕切形成材)を噴射しつつ噴射装置(1)を回転または回動して垂直方向に移動する(引き上げる)工程で、噴射装置(1)からゼオライトを噴射すれば、地中にゼオライトの層(L:ゼオライト底版)を形成することができる。
前記ゼオライト底版(L)を、例えば原子炉建屋(21)等の周辺の地中で、放射性物質により汚染された地下水(W)の流出(漏洩)経路或いは拡散経路に配置すれば、原子炉建屋(21)等から地中に流出、拡散する放射性物質による汚染された地下水(W)は、地中に流出、拡散する過程で前記ゼオライト底版(L)に流入し、前記ゼオライト底版(L)を通過(或いは透過)する。
地下水(W)がゼオライト底版(L)を通過(透過)する過程で、放射性物質の大部分を占めるセシウムは、そのほとんどがゼオライトにより吸着され地下水から除去される。その結果、前記ゼオライト底版(L)を通過(透過)した地下水における放射性物質濃度は大きく低下し、所謂「基準値」以下のレベルとなる。すなわち、本発明の地盤改良工法は、放射性物質で汚染された地下水の浄化方法としても作用する。
本発明の実施形態を示す説明図である。 実施形態を施工する際における最初の工程を示す工程図である。 図2で示す工程に続く工程を示す工程図である。 図3で示す噴射装置のA−A線矢視断面図である。 図3で示す工程に続く工程を示す工程図である。 図5で示す工程に続く工程を示す工程図である。 図2〜図6の手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態で解決するべき問題を説明する図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の工程を示す工程図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に実施形態に係る地盤改良工法を施工するのに必要な機器について、図1を参照して説明する。
図1において、本発明の工法が施工される地盤は、符号Gで示されている。地盤Gに穿孔された掘削孔Hには、ロッド状の噴射装置1が挿入されている。
ここで、図1において点線で示す建込機構6は、掘削孔H内に噴射装置1を挿入する(建て込む)ための機器である。
図1では示されていないが、噴射装置1は二重管構造となっている(図4参照)。図4において、内管15の内側空間は、富配合の固化材が供給される流路を構成している。そして、内管15と外管16との間の円環状空間は、安定液或いは仕切形成材が供給される流路を構成している。
図1において、噴射装置1の下端部には、固化材の吐出口11(噴射口)が設けられている。噴射装置1の下端部より垂直方向上方の位置には、複数(図1では2個)の噴射口12(例えばノズル)が設けられている。
噴射装置1の水平断面において、複数の噴射口12(図1では2個)は、垂直方向中心軸(図示せず)に対して対称となる様に配置されている。そして複数の噴射口12は、安定液或いは仕切形成材を噴射するために設けられている。
複数の噴射口12から、安定液及び仕切形成材が同時に噴射されることはない。図5及び図6に基づき後述する様に、前記複数の噴射口12から安定液が噴射して土壌を切削する工程に先立って、噴射口12からは仕切形成材が噴射される。
図1で示すように、安定液と切削された土壌との混合物の層Lと、固化材(富配合の固化材)の層Lとの間に、仕切形成材と切削された土壌との混合物で構成された分離層Lが形成される。
図1では、仕切形成材を噴射して分離層Lを形成する工程の後、仕切形成材で構成された分離層Lが形成されており、噴射口12からは安定液の噴流Jが噴射されて、土壌を切削している状態が示されている。ここで噴射装置1下端の吐出口11から固化材が吐出(噴射)されており、固化材の層Lを形成している。
図示の実施形態では、増粘剤(例えば天然水溶性高分子材料であるグアガム)を5重量%含有する溶液が、安定液として、噴射装置1複数の噴射口12から噴射され、土壌を掘削している。
仕切形成材は、図示の実施形態では、増粘剤(例えば、天然水溶性高分子材料であるグアガム)5重量%と、ケイ酸ナトリウムソーダ(水ガラス)5重量%を包含する溶液である。そして仕切形成材を土壌中に噴射して現地土と混合することにより、分離槽Lを構成する。
固化材は、図示の実施形態では、富配合のセメントと水の混合物であり、例えば、W/Cが26%〜40%の混合物である。なお、W/C=26%は理論値であり、これよりもW/Cを低くすることはできない。一方、発明者の実験では、W/Cが40%を超えると、地中固結体に所望の強度(品質)をうることが出来なかった。
図示の実施形態では、固化材(W/Cが26%〜40%)には高流動化剤が添加されている。高流動化剤を添加することにより、W/Cが26%〜40%という富配合の固化材の粘性が増大することが抑制され、当該富配合の固化材(W/Cが26%〜40%の固化材)を、貧配合の固化材を搬送するためのポンプ(通常の固化材搬送用ポンプ)で搬送することが可能となる。
図示の実施形態では、高流動化剤として、ポリカルボン酸系化合物(例えば、竹本油脂社の製品名「チューポール」)を、セメントに対して3〜7重量%添加している。発明者の実験では、ポリカルボン酸系化合物をセメントに対して5重量%添加した場合が、地中固結体の固化材の搬送に際して好適であった。
発明者の実験では、セメント100重量部、水25重量部、ポリカルボン酸系化合物5重量部を混合、攪拌した混合物(富配合の固化材)は、通常の固化材搬送用ポンプ、すなわち貧配合(W/Cが100%以上)の固化材を搬送するために用いられるポンプにより搬送することが出来た。
図1において、噴射装置1は、導入部14、供給ライン17を介して仕切形成材供給源7と連通しており、導入部14、供給ライン18を介して安定液供給源8と連通している。さらに噴射装置1は、導入部13、供給ライン19を介して固化材供給源9と連通している。
供給ライン17、18、19は、切換弁10を介装している。切換弁10を切り換えることにより、仕切形成材、安定液、固化材の各々が、噴射装置1に供給され或いは供給停止される。
図1で示す状態では、分離層Lの形成は終了しており、安定液を噴射して土壌を切削すると共に、固化材を吐出(噴射)し固化材の層Lを形成している。そのため図1では、切換弁10は、仕切形成材供給源7から噴射装置1への仕切形成材の供給を遮断するが、安定液供給源8から噴射装置1に安定液を供給し、固化材供給源9から噴射装置1に固化材を供給する切換位置となっている。
なお切換弁10に代えて、仕切形成材供給源7のポンプ(図示を省略)、安定液供給源8のポンプ(図示を省略)、固化材供給源9のポンプ(図示を省略)のON−OFF制御により、仕切形成材、安定液、固化材の供給/供給停止を制御することが出来る。
上述した通り、噴射装置から高圧水及び固化材を噴射しつつ、噴射装置を回転し(したがって噴射ノズルの噴射方向を回転し)、垂直方向に移動する(例えば引き上げる)際に、従来の地盤改良工法では、固化材が、水と土と固化材の混合物であるスラリーとして、地上側に逆流し、排出されてしまう。
これに対し、図示の実施形態では、図1で示す様に、仕切形成材と切削された土壌との混合物の層L(分離層)により、安定液と切削された土壌との混合物の層Lと、富配合の固化材の層Lとは仕切られている。そのため、土壌を切削している安定液の層Lは、富配合の固化材の層Lは、分離層Lを越えて混合してしまうことはほとんどない。
富配合の固化材が噴射され、固化材層Lの垂直方向寸法が大きくなる(厚くなる)に連れて、仕切形成材の層L(分離層)は上方に移動する。
その結果、安定液と切削された土壌との混合物は(スラリーとして)地上側に排出されるが、固化材層Lにおける固化材が分離層Lを越えて地上側に排出されることが抑制或いは防止される。
換言すれば、図示の実施形態では、仕切形成材の層L(分離層)により、土壌中に吐出(注入)された固化材(富配合の固化材)が地上側に排出されてしまうことが抑制される。そのため、図示の実施形態では、地上側に排出される(逆流する)スラリーには安定液と切削された土壌が包含されているが、固化材がスラリーとして地上側に排出されることが抑制されるのである。
ここで、仕切形成材の層L(分離層)の厚さ寸法は、固化材の吐出口11(噴射装置1の下端部における吐出口)と、安定液或いは仕切形成材が噴出する噴射口12(吐出口11よりも上方に複数設けられた噴射口)との垂直方向距離Lに等しい。
そして、前記吐出口11と噴射口12との垂直方向距離Lは、仕切形成材により構成される分離層Lが、安定液と切削された土壌との混合物の層Lと富配合の固化材の層Lとを仕切り、富配合の固化材が安定液と切削された土壌との混合物と混合するのを抑制するのに必要な厚さ(垂直方向寸法)に設定される。
図示の実施形態では、当該厚さ寸法(垂直方向距離)Lは、1mに設定されている。
掘削孔Hの地表部分には、スラリー回収機構2が設けられている。
図1において、スラリーは、掘削孔Hの内壁面と噴射装置1の間の断面円環状の空間を介して地上側に噴出する。
図1において、スラリー回収機構2により、地上側に排出されるスラリーを回収している。そのため、スラリーが施工現場周辺に飛散して、作業環境を劣化させてしまう事態が防止される。
スラリー回収機構2については、公知技術を適用すれば良い。
スラリー回収機構2で回収されたスラリーは、スラリー搬送ライン3を介してスラリー処理機構4に送られる。スラリー処理機構4に送られたスラリーには、酵素供給源5から酵素(セルラーゼ等のセルロース分解酵素)が添加される。
ここで従来技術では、地上側に排出されるスラリーは固化材を包含しているため、産業廃棄物として処理する必要がある。しかし、図1においては、上述した通り、スラリー処理機構4に送られたスラリーは安定液と切削された土壌との混合溶液であり、固化材を包含することは抑制される。そのため、図1において、スラリー処理機構4に送られたスラリーにセルロース分解酵素を添加すると、安定液中のグアガム(天然水溶性高分子材料)がセルロース分解酵素により分解されるので、水と土の混合液となる。水と土のみの混合液であれば、産業廃棄物には該当せず、産業廃棄物として処理施設に輸送する必要がなくなる。
次に、図2〜図7を参照して、上述した地盤改良工法の施工手順について説明する。
図2には、改良すべき地盤Gに掘削孔Hを穿孔した状態が示されている。掘削孔Hには、噴射装置1が挿入される。
図2において、掘削孔Hの内径Dは、挿入する噴射装置1の外径よりも大きい。ここで、安定液で地盤Gの土壌を切削する際に、掘削孔Hの内壁面と噴射装置1の外周面との間の断面円環状の空間を通ってスラリーが地上側に排出される(逆流する)が、掘削孔Hの内径Dはスラリーが円滑に地上側に排出される値に設定されている。
掘削孔Hの深さLは、地盤改良すべき土壌の深さに応じ設定される。
図2で示す工程に続く工程を示す図3において、掘削孔Hにはロッド状の噴射装置1が挿入されている。噴射装置1の挿入に際しては、公知の建込機構6が用いられる。
図3における噴射装置1の噴射口12付近のA−A線矢視断面図である図4は、噴射装置1のみを示しており、掘削孔Hの断面は示していない。図4で示すように、噴射装置1は、内管15及び外管16との二重管構造となっており、内管15の内部を固化材が流過し、内管15と外管16との間の空間を安定液或いは仕切形成材が流過する。
なお、安定液と仕切形成材は同時に噴射されることはない。工程により何れか一方のみが噴射される。安定液及び仕切形成材の導入部14は、噴射装置1の内管15と外管16との間の円環状の空間(図4参照)及び図示しない配管を介して、複数の噴射口12に連通している。
図3は、掘削孔Hに噴射装置1を挿入した状態を示しており、図3の状態では、固化材、安定液、仕切形成材は、何れも土壌中に噴射、吐出はされていない。
明示はされていないが、安定液及び仕切形成材の噴射と同時に、噴射装置1を長手方向中心軸回りに回転させて引き上げるため、図示しない機構(回転機構と昇降機構)が、建込機構6に設けられている。
図3において、掘削孔Hの地表部分に設けられたスラリー回収機構2は、掘削孔Hの内壁面と噴射装置1外周面の間の円環状空間と連通しており、地上側に噴出するスラリーを回収している。なおスラリー回収機構2は、図示しない動力機構により稼動している。
図5は、図3で示す工程に続く工程で、仕切形成材を噴射して地盤Gを切削する工程図である。なお、図5、図6において、建込機構6の図示は省略する。
図5において仕切形成材は、仕切形成材供給源7から供給ライン17、切換弁10を介して、導入部14から噴射装置1に導入され、内管15と外管16との間の円環状の空間(図4参照)を通って、複数の噴射口12より地中に、噴流Jとして半径方向外方に噴射される。
そして噴射装置1は、仕切形成材の噴流Jを噴射して地盤Gを切削しつつ、噴射装置1を回転して垂直方向に移動する(引き上げる)。その結果、仕切形成材と切削された土壌との混合物の層Lと(分離層)が形成される。図1を参照して説明したように、安定液を噴射して土壌を切削する工程に先立ち、仕切形成材を噴射して仕切形成材で構成された分離層Lを形成することにより、安定液と切削された土壌との混合物の層Lと、固化材の層Lとが交じり合うこと無く、分離された状態を維持する。
図5に示す様に、仕切形成材を噴射して地盤Gを切削する工程では、切換弁10は、仕切形成材供給源7から噴射装置1への供給ライン17のみ開放し、安定液供給源8及び固化材供給源9から噴射装置1への供給ライン18、19は閉鎖する。そのため、仕切形成材のみが噴射装置1に供給され、安定液及び固化材は噴射装置1には供給されない。
ここで、仕切形成材を噴射して地盤Gを切削する工程においても、仕切形成材と切削された土壌の混合物であるスラリーが発生し、地上側に逆流する。地上側に逆流したスラリーはスラリー回収機構2で回収される。
仕切形成材の層L(分離層)の厚さ寸法が、所定の寸法L(安定液と切削された土壌との混合物の層Lと富配合の固化材の層Lとを仕切り、富配合の固化材が安定液と切削された土壌との混合物と混合するのを抑制するのに必要な厚さ寸法:図示の実施形態では1m)になるまで噴射装置1が引き上げられたならば、図5で示す工程を終了して、図6で示す工程に進む。
図6で示す工程では、安定液を噴射して地盤Gを切削しつつ、固化材を噴射する。そして図6で示す工程では、切換弁10は、仕切形成材供給源7から噴射装置1への供給ラインL17を遮断するが、安定液供給源8から噴射装置1への供給ラインL18及び固化材供給源9から噴射装置1への供給ラインL19を開放する。
これにより、安定液供給源8から供給ライン18、切換弁10を介して供給される安定液は、噴射装置1上部導入部14から、内管15と外管16との間の円環状の空間(図4参照)を通って、複数の噴射口12より地中に、半径方向外方に噴射されている。そして、固化材供給源9から供給ライン19、切換弁10を介して、噴射装置1上部の固化材導入部13から固化材が噴射装置1に導入され、内管15(図4)の内部空間を通って、吐出口11より地中に吐出される。
安定液は、噴射装置1から噴流Jとして噴射され、地盤Gを切削する。そして噴射装置1は回転しながら垂直方向上方に引き上げられる。
一方、固化材は、噴射装置1の下端に設けられた吐出口11から吐出(噴射)される。そして、原位置土と固化材が混合されて、地中固結体が造成される。
噴射装置1から安定液を地中に噴射して地盤Gを切削、攪拌しつつ、噴射装置1の軸を中心に回転させながら垂直方向に引き上げることで、安定液と切削された土壌との混合物の層Lが形成される。そして、噴射装置1から固化材を地中に吐出(噴射)することで、固化材の層L(地中固結体)が形成される。
上述した様に、安定液と切削された土壌との混合物の層Lと固化材の層Lとの間には、仕切形成材で構成された分離層Lが介在しているので、安定液と切削された土壌との混合物の層Lと固化材の層Lとが混じり合うことが抑制される。
噴射装置1から固化材が吐出(噴射)し続け、固化材の層Lの垂直方向寸法が大きくなると(厚くなると)、それに連れて、仕切形成材の層(分離層L)は上方に移動する。
そのため、仕切形成材で構成された分離層Lの上方の領域、すなわち安定液と切削された土壌との混合物の層Lからのみ、スラリー(安定液と切削された土壌との混合物)が地上側に排出される。固化材の層Lにおける富配合の固化材は、地上側には殆ど排出されない。
図6で示す工程では固化材が地上側に排出されないため、スラリー回収機構2により回収されたスラリーは、スラリー処理機構4では酵素分解されると土と水の混合物となる。そして土と水との混合物であれば、産業廃棄物として専門の処理施設で処理する必要がなくなる。
図6で示す工程は、固化材の層L(地中固結体)が地上付近まで達して地中固結体の垂直方向寸法が所定の数値となるまで継続される。
図7は、図2〜図6で示す工程の手順をフローチャートとして示している。
図7のフローチャートを主として参照しつつ、図2〜図6をも参照して、図示の実施形態の作業手順を説明する。
図7において、ステップS1では、切換弁10を切り換えて、仕切形成材供給源7から噴射装置1への供給ライン17のみ開放し、安定液供給源8からの供給ライン18及び固化材供給源9から供給ライン19は閉鎖して、仕切形成材を噴射装置1に供給する。そして仕切形成材を噴射口12から地中に噴射しつつ、噴射装置1を回転して垂直方向に引き上げ、以って、仕切形成材で構成された分離層Lを形成する。そしてステップS2に進む。
ステップS2では、仕切形成材で構成された分離層Lの厚さが必要な厚さ(垂直方向寸法L:所定寸法)に到達したか否かを判定する。換言すれば、ステップS2では、噴射装置1の引き上げ量が所定寸法L以上であるか否かを判定している。
噴射装置1の引き上げ量(分離層Lの厚さ)が分離層Lの必要な厚さLよりも小さければ(ステップS2「NO」)ステップS1に戻り、仕切形成材を噴射し地盤Gを切削し、分離層Lを形成する工程を継続する。
一方、噴射装置1の引き上げ量(分離層Lの厚さ)が分離層Lの必要な厚さL以上であれば(ステップS2が「YES」)、ステップS3に進む。
ステップS3では、切換弁10を切り換えて、仕切形成材供給源7から噴射装置1への供給ライン17を閉鎖し、安定液供給源8から噴射装置1への供給ライン18及び固化材供給源9から噴射装置1への供給ライン19を開放する。これにより仕切形成材の噴射が停止し、安定液が水平方向へ噴射され、固化材が吐出される。
そして噴射装置1は、安定液を噴射して地盤Gを切削しつつ、回転しながら垂直方向に引き上げられる。同時に、噴射装置1の下端に設けられた吐出口11から固化材が吐出(噴射)され、切削された原位置土と混合して、地中固結体が造成される。
ステップS3の段階で発生したスラリー(安定液と切削された土壌との混合流体)は地上側で回収機構2により回収され、スラリー搬送ライン3によりスラリー処理機構4に搬送され、スラリー処理機構4では酵素供給源5から酵素を添加され、水と土のみの混合液となる。そのため、産業廃棄物として処理施設に輸送する必要がなくなる。
そしてステップS4に進む。
ステップS4では、固化材の層Lが地上付近まで達して地中固結体の垂直方向寸法が所望の寸法となり、地中固結体の造成が完了したか否かを判定する。
固化材の層L(地中固結体)が所望の厚さに達しておらず、地中固結体の造成が完了していない場合には(ステップS4が「NO」)、ステップS3に戻り、安定液を噴射して地盤Gを切削しつつ固化材を吐出(噴射)する工程を継続する。
固化材の層Lが所望の垂直方向寸法となり、地中固結体の造成が完了したのであれば(ステップS4が「YES」)、ステップS5に進む。
ステップS5では、切換弁10を切り換えて、安定液供給源8から噴射装置1への供給ライン18及び固化材供給源9から噴射装置1への供給ライン19を閉鎖して、安定液及び固化材を噴射装置1へ供給を停止する。
そして、噴射装置1を回転させる作動と、所定速度で地上側へ引き上げる作動も停止する。
仕切形成材供給源7から噴射装置1への通路はステップS3で閉鎖しているので、ステップS5においても仕切形成材は噴射装置1に供給されない。
そして、スラリー回収機構2、スラリー搬送ライン3及びスラリー処理機構4も停止し、ステップS5に進み作業を終了する。
図示の実施形態によれば、セメントに対する水の割合(W/C)が26%〜40%という富配合の固化材(C)を用いているため、造成された地中固結体の強度(品質)を、従来の貧配合(W/Cが100%以上)の固化材の場合に比較して、向上させることが出来る。
ここで、固化材(C:W/Cが26%〜40%の富配合の固化材)には、高流動化剤を包含しているため、固化材(C)の粘性の増加が抑制され、通常の固化材搬送ポンプ(従来技術における貧配合の固化材を搬送するためのポンプ)を用いて搬送することが出来る。
また図示の実施形態では、安定液で土壌を切削するステップS3に先立って、仕切形成材を噴射し仕切形成材で構成された分離層Lを形成するステップS1を実行するので、分離層Lによって安定液と切削された土壌との混合物の層Lと、富配合の固化材の層Lとが分離される。そのため、富配合の固化材が、安定液と切削された土壌との混合流体(層Lを構成する混合液体)に接触することが抑制され、地上側には安定液と切削された土壌との混合流体(層Lを構成する混合液体)のみがスラリーとして排出される。そのため、富配合の固化材は地上側には殆ど排出されないので、従来に比較し固化材の消費量を減少することができる。
さらに図示の実施形態では、地上側に排出された安定液と切削された土壌との混合物をスラリー回収機構2しているので、地上側に噴出したスラリーにより施工現場周辺を汚染してしまうことがない。
そして、スラリー回収機構2で回収されたスラリー(安定液と切削された土壌との混合物)をスラリー処理機構4に搬送し、酵素供給源5からセルロース分解酵素を添加することにより、スラリーは水と土のみの混合液となり、産業廃棄物ではなくなる。そのため、処理施設に輸送する必要がなくなり、スラリー処理コストを節約することが出来る。
ここで、近年、(例えば原子炉建屋周辺における)放射性物質で汚染された地下水の拡散が問題となっている。図1〜図7で上述したのとは別の実施形態によれば、係る問題を解消することが出来る。
ここで図8に基づいて、上述した問題(射性物質で汚染された地下水の拡散)について説明する。
図8において、原子炉建屋21(放射性物質や地下水の貯蔵施設を含む:以下、同じ)から放射性物質で汚染された地下水WG1が地盤G中に流出(漏洩)する場合に備えて、原子炉建屋21を取り囲むよう連続壁22(例えば凍土壁)を形成することが行われている。連続壁22により、原子炉建屋21から地中に流出、拡散する放射性物質を含んだ地下水WG1の流れを遮断して、汚染された地下水WG1が凍土壁22を超えてその外側にまで流出、拡散するのを防止するためである。
なお、図8における符号23は、凍土壁を形成するための装置である。
しかし、連続壁22のみでは、原子炉建屋21からその直下方向の地中に流出(漏洩)する汚染地下水WG2の拡散を防止することはできない。
図8から明らかなように、連続壁22よりも地中深く流れる汚染地下水WG22の流れを遮ることが出来ないからである。
係る問題を解決するための実施形態を、図9及び図10に基づき説明する。
図9で示すように、図1〜図7の実施形態に係る工法により、地盤G中であって原子炉建屋21の下方に、水平方向に延在するゼオライトの層(L:ゼオライト底版)を形成する。
ゼオライト底版Lの厚さBは、放射性物質で汚染された地下水WG2がゼオライト底版Lを通過(透過)する間に、当該地下水WG2に包含されるセシウムがゼオライト底版Lのゼオライトにより充分吸着できる程度の厚さに設定される。なお、当該厚さは、汚染の程度や各種条件により、ケース・バイ・ケースである。
また、ゼオライト底版Lの水平方向の範囲は、原子炉建屋21から流出(漏洩)する放射性物質で汚染された地下水WG2の流出、拡散経路が十分にカバーされる範囲に設定される。
図9に示すゼオライト底版Lを形成すれば、ゼオライトは放射性物質の主要成分であるセシウムを吸着する化学的特性を有しているため、原子炉建屋21からその直下方向の地中に流出(漏洩)、拡散する地下水WG2は、ゼオライト底版Lを通過する際に、セシウムが吸着、除去される。ここで、セシウムは放射性物質の大部分を占めているため、セシウムを除去することが出来れば、地下水WG2における放射性物質濃度は、安全に問題がない数値、即ち基準値以下に低下する。
そして、ゼオライト底版Lの上方を流れる地下水WG1は連続壁22により遮られ、拡散することはない。
なお、汚染地下水WG2の拡散を防止するため、連続壁22とゼオライト底版Lは接続されている。
図10は、図1〜図7で示す実施形態と同様な手順で、水平方向に延在するゼオライト底版Lを形成する過程を示している。
図10で示すように、地盤Gに掘削孔Hを穿孔し、掘削孔Hに噴射装置1を挿入し、噴射装置1から地盤Gを切削する流体(仕切形成材)を噴射しつつ噴射装置1を回転して垂直方向に移動する(引き上げる)工程については、図1〜図7と同様である。
噴射装置1は、仕切形成材の噴流Jを噴射して地盤Gを切削しつつ、回転して垂直方向上方に引き上げられるが、図1〜図7で示す実施形態と同様に、仕切形成材と切削された土壌との混合物の層L(分離層)を形成する。
そして図10で示す工程では、図1〜図7の実施形態における固化材に代えて、噴射装置1の下端に設けられた吐出口11からゼオライトを地中に吐出する。
ここで分離層Lが介在するため、吐出されたゼオライトは吐出口12から噴射された安定液や、安定液の噴流により切削された土壌と混合すること無く、水平方向に延在するゼオライト底版Lを形成する。
換言すれば、噴射装置1から安定液を地中に噴射して地盤Gを切削、攪拌しつつ、噴射装置1の軸を中心に回転させながら垂直方向に引き上げることで、図1〜図7で示す実施形態と同様に、安定液と切削された土壌との混合物の層Lと、仕切形成材と切削された土壌との混合物の層L(分離層)が形成される。そして、噴射装置1からゼオライトを地中に吐出(噴射)することで、ゼオライトの層Lz(ゼオライト底版)が形成される。
安定液と切削された土壌との混合物の層Lとゼオライトの層Lz(ゼオライト底版)との間には、仕切形成材で構成された分離層Lが介在しているので、層Lの安定液と切削された土壌はゼオライトの層Lz(ゼオライト底版)に混入してしまうことが抑制され、分離された状態を維持する。
図10で示す工程は、ゼオライトの層Lz(ゼオライト底版)が、地中における所定の垂直方向位置(深さ)で、所定の厚みを持つまで継続される。
ゼオライトの層Lz(ゼオライト底版)の断面形状(すなわち、ゼオライト底版Lの水平方向の範囲)は、図1〜図7に示す実施形態と同様に円形断面である。しかし、汚染水拡散の必要に応じて、ゼオライト底版Lの形状を非円形(例えば半円形、扇形)とすることもできる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
1・・・噴射装置
2・・・スラリー回収機構
3・・・スラリー搬送ライン
4・・・スラリー処理機構
5・・・酵素供給源
6・・・建込機構
7・・・仕切形成材供給源
8・・・安定液供給源
9・・・固化材供給源
10・・・切換弁
11・・・吐出口
12・・・噴射口
13・・・固化材導入部
14・・・安定液導入部、兼仕切形成材導入部
15・・・内管(噴射装置)
16・・・外管(噴射装置)
17・・・配管
G・・・地盤
H・・・掘削孔
・・・固化材の層
・・・仕切形成材の層(分離層)
・・・安定液と切削された土壌との混合物の層
21・・・原子炉建屋
22・・・連続壁
WG1、WG2・・・汚染地下水
・・・ゼオライトの層(ゼオライト底版)

Claims (3)

  1. 改良するべき地盤に掘削孔を穿孔する工程と、掘削孔に噴射装置を挿入し、噴射装置から地盤を切削する流体を噴射しつつ噴射装置を回転して垂直方向に移動する工程と、噴射装置から固化材を噴射する工程を有し、
    前記噴射装置から地盤を切削する流体を噴射しつつ噴射装置を回転して垂直方向に移動する工程は、仕切形成材を噴射して地盤を切削する工程と、仕切形成材を噴射した後に安定液を噴射して地盤を切削しつつ固化材を噴射する工程を有していることを特徴とする地盤改良工法。
  2. 地上側に排出された安定液と切削された土壌との混合物をスラリー回収機構により回収する工程と、
    スラリー回収機構で回収されたスラリーをスラリー処理機構に搬送し、酵素供給源から分解酵素を添加する工程を有する請求項1の地盤改良工法。
  3. 改良するべき地盤に掘削孔を穿孔する工程と、掘削孔に噴射装置を挿入し、噴射装置から地盤を切削する流体を噴射しつつ噴射装置を回転して垂直方向に移動する工程と、前記噴射しつつ垂直方向に移動する工程では、噴射装置からゼオライトを噴射することを特徴とする地盤改良工法。
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