JP2016003402A - 芯糸供給ユニット及び紡績機 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に着脱することができる芯糸供給ユニット、及びそのような芯糸供給ユニットを備える紡績機を提供する。【解決手段】芯糸供給ユニット50は、張力付与部60、弛み付与部70及び芯糸送出部90と、張力付与部60、弛み付与部70及び芯糸送出部90のそれぞれと電気的に接続された中継基板84と、張力付与部60、弛み付与部70及び芯糸送出部90並びに中継基板84を支持するユニットベース51と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、芯糸供給ユニット及び紡績機に関する。
従来の芯糸供給ユニットとして、芯糸の糸端をドラフト装置に送り出す芯糸送出部と、ドラフト装置に供給する芯糸に張力を付与する張力付与部と、芯糸送出部と張力付与部との間で芯糸に弛みを付与する弛み付与部と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−131591号公報
上述したような芯糸供給ユニットには、例えばメンテナンス等のために、ドラフト装置等で構成された本体ユニットに対して容易に着脱し得ることが求められている。
本発明は、容易に着脱することができる芯糸供給ユニット、及びそのような芯糸供給ユニットを備える紡績機を提供することを目的とする。
本発明の芯糸供給ユニットは、複数の可動部と、複数の可動部のそれぞれと電気的に接続された基板と、複数の可動部及び基板を支持するユニットベースと、を備える。
この芯糸供給ユニットでは、複数の可動部のそれぞれとの電気的な接続が基板に集約されているため、例えば、本体ユニットとの電気的な接続を簡易化することができる。よって、この芯糸供給ユニットによれば、着脱を容易化することが可能となる。
本発明の芯糸供給ユニットは、複数の可動部のそれぞれに対して電気信号を入出力するために基板に接続され、ユニットベースの外部に引き出された1本の多芯ケーブルを更に備えてもよい。この構成によれば、例えば、本体ユニットとの電気的な接続の簡易化を好適に実現することができる。
本発明の芯糸供給ユニットは、複数の可動部の少なくとも1つである供給対象に圧縮空気を供給するために供給対象に接続され、ユニットベースの外部に引き出された1本の第1空気供給管を更に備えてもよい。この構成によれば、圧縮空気供給路の接続の簡易化を好適に実現することができる。
本発明の芯糸供給ユニットは、複数の可動部として、芯糸の糸端を送り出す芯糸送出部と、芯糸に張力を付与する張力付与部と、を備えてもよい。この構成によれば、芯糸供給ユニットは、芯糸の糸端を送り出す機能、及び芯糸に張力を付与する機能を好適に発揮することができる。
本発明の芯糸供給ユニットは、芯糸送出部に圧縮空気を供給するために芯糸送出部に接続され、ユニットベースの外部に引き出された1本の第2空気供給管を更に備えてもよい。この構成によれば、芯糸送出部及びそれ以外の可動部に圧力の異なる圧縮空気を供給することができる。
本発明の芯糸供給ユニットは、ユニットベースを揺動可能に支持する支持部を更に備えてもよい。この構成によれば、例えば、本体ユニットに芯糸を供給する芯糸供給位置と、本体ユニットに芯糸を供給しない退避位置とにユニットベースを揺動させることができる。
本発明の芯糸供給ユニットでは、支持部は、ユニットベースに設けられた揺動軸を片持ち支持してもよい。この構成によれば、支持部の取り付け領域は片側のみになるので、反対側の領域を有効に利用することができる。
本発明の紡績機は、上述した芯糸供給ユニットと、繊維束をドラフトするドラフト装置と、芯糸を芯として繊維束に撚りを与えて紡績糸を生成する空気紡績装置と、紡績糸をパッケージに巻き取る巻取装置と、を備え、芯糸供給ユニットのベースユニットは、ドラフト装置に対して着脱可能である。
この紡績機では、芯糸が供給されるドラフト装置に対して芯糸供給ユニットが取り付けられるので、紡績機の構成を簡易化することができる。
本発明の紡績機は、芯糸供給位置と複数の退避位置との間で、ドラフト装置に対して揺動可能であるユニットベースを、前記芯糸供給位置及び複数の退避位置のそれぞれにおいて保持する保持部を更に備えてもよい。この構成によれば、紡績が行なわれる場合及び紡績が中断される場合等に応じて、芯糸供給位置及び各退避位置にユニットベースを保持することができる。
本発明の紡績機では、芯糸供給ユニットは、ドラフト装置に繊維束をセットするための作業領域の外側に配置されてもよい。この構成によれば、作業領域が確保されているので、ドラフト装置に繊維束をセットする作業を効率的に行うことができる。
本発明によれば、容易に着脱することができる芯糸供給ユニット、及びそのような芯糸供給ユニットを備える紡績機を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態の紡績機の正面図である。 図1の紡績機の紡績ユニットの側面図である。 図2の紡績ユニットの芯糸供給ユニットの斜視図である。 図2の紡績ユニットにおける芯糸供給ユニット周辺部分の側面図である。 図2の紡績ユニットにおける芯糸供給ユニット周辺部分の側面図である。 図3の芯糸供給ユニットの張力付与部の側面図である。 図3の芯糸供給ユニットの芯糸送出部の一部断面図である。 図2の紡績ユニットにおけるドラフト装置と芯糸供給ユニットとの位置関係を示す図である。 図2の紡績ユニットにおける芯糸供給ユニット周辺部分の側面図である。 図2の紡績ユニットにおける芯糸供給ユニット周辺部分の側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[紡績機の構成]
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、ブロワボックス4と、原動機ボックス5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、スライバS及び芯糸Cから紡績糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車3は、紡績糸Yが切断された紡績ユニット2において糸継動作を行う。ブロワボックス4には、紡績ユニット2の各部において吸引流及び旋回流等を発生させるための空気供給源等が収容されている。原動機ボックス5には、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための原動機等が収容されている。
なお、以下の説明では、スライバS及び紡績糸Yの走行経路において、スライバSが供給される側を上流側といい、紡績糸Yが巻き取られる側を下流側という。また、糸継台車3に対して紡績糸Yが走行する側を前側といい、その反対側を後側という。本実施形態では、複数の紡績ユニット2の配列方向に延在する作業通路(図示省略)が紡績機1の前側に設けられている。したがって、オペレータは、その作業通路から各紡績ユニット2の操作及び監視等を行うことができる。
[紡績ユニットの構成]
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、上流側から順に、ドラフト装置6及び芯糸供給装置40と、空気紡績装置7と、紡績糸監視装置8と、張力センサ9と、糸貯留装置14と、ワキシング装置11と、巻取装置12と、を備えている。これらの装置は、上流側が機台高さ方向において上側となるように(すなわち、下流側が機台高さ方向において下側となるように)、機台フレーム13によって直接的に又は間接的に支持されている。なお、紡績ユニット2のうち、芯糸供給装置40を除いた上記装置を本体ユニット30という。つまり、本体ユニット30は、ドラフト装置6、空気紡績装置7、紡績糸監視装置8、張力センサ9、糸貯留装置14、ワキシング装置11、巻取装置12、及び機台フレーム13によって構成されている。
ドラフト装置6は、スライバSをドラフトして繊維束Fを生成する。ドラフト装置6は、上流側から順に、バックローラ対15と、サードローラ対16と、エプロンベルト17が各ローラに架けられたミドルローラ対18と、フロントローラ対19と、を有している。各ローラ対15,16,18,19は、ケンス(図示省略)から供給されたスライバSをドラフトしつつ上流側から下流側に走行させる。
芯糸供給装置40は、芯糸パッケージCPから芯糸Cを解舒して、ドラフト装置6に芯糸Cを供給する。より詳細には、芯糸供給装置40は、ミドルローラ対18とフロントローラ対19との間から、繊維束Fの走行経路上に芯糸Cを供給する。これにより、芯糸Cは、繊維束Fと共に空気紡績装置7に供給される。
空気紡績装置7は、芯糸Cを芯として繊維束Fに撚りを与えて紡績糸Yを生成する。より詳細には(ただし、図示省略)、空気紡績装置7は、紡績室と、繊維芯糸ガイドと、旋回流発生ノズルと、中空ガイド軸体と、を有している。繊維芯糸ガイドは、上流側のドラフト装置6から供給された繊維束F及び芯糸Cを紡績室内に案内する。旋回流発生ノズルは、繊維束F及び芯糸Cの走行経路の周囲に配置されており、紡績室内に旋回流を発生させる。この旋回流によって、紡績室内に案内された繊維束Fの繊維端が反転されて旋回させられる。中空ガイド軸体は、紡績された紡績糸Yを紡績室内から空気紡績装置7の外部に案内する。
紡績糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置14との間において、走行する紡績糸Yを監視する。紡績糸Yに糸欠陥があることを検出した場合、紡績糸監視装置8は、糸欠陥検出信号をユニット制御装置10に送信する。なお、紡績糸監視装置8は、糸欠陥として、例えば、紡績糸Yの太さ異常及び/又は紡績糸Yに含まれる異物を検出する。張力センサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置14との間において、走行する紡績糸Yの張力を測定し、張力測定信号をユニット制御装置10に送信する。ワキシング装置11は、糸貯留装置14と巻取装置12との間において、走行する紡績糸Yにワックスを付与する。なお、ユニット制御装置10は、紡績ユニット2ごとに設けられており、上位コントローラである機台制御装置20の制御下において紡績ユニット2の動作を制御する。
糸貯留装置14は、空気紡績装置7と巻取装置12との間において、走行する紡績糸Yを貯留する。糸貯留装置14は、空気紡績装置7から紡績糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置7から送り出される紡績糸Yを滞留させて紡績糸Yが弛むのを防止する機能、及び巻取装置12側における紡績糸Yの張力を調節して巻取装置12側における紡績糸Yの張力の変動が空気紡績装置7に伝わるのを防止する機能を有している。
巻取装置12は、空気紡績装置7で生成された紡績糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置12は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバース装置23と、を有している。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、回転可能に支持するボビンB又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。巻取ドラム22は、紡績ユニット2ごとに設けられた電動モータ(図示省略)によって駆動されて、接触するボビンB又はパッケージPを回転させる。トラバース装置23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25によって駆動されて、回転するボビンB又はパッケージPに対して紡績糸Yを所定幅で綾振りする。
糸継台車3は、紡績糸Yが切断された紡績ユニット2まで走行し、当該紡績ユニット2において糸継動作を行う。糸継台車3は、糸継装置26と、第1糸捕捉案内装置27と、第2糸捕捉案内装置28と、を有している。第1糸捕捉案内装置27は、支軸27aによって回動可能に支持されており、空気紡績装置7からの紡績糸Yの糸端を吸い込みつつ捕捉して糸継装置26に案内する。第2糸捕捉案内装置28は、支軸28aによって回動可能に支持されており、巻取装置12からの紡績糸Yの糸端を吸い込みつつ捕捉して糸継装置26に案内する。糸継装置26は、例えばスプライサであり、案内された糸端同士の糸継ぎを行う。
[芯糸供給装置の構成]
図2に示されるように、芯糸供給装置40は、芯糸パッケージ保持部41と、芯糸供給ユニット50と、芯糸案内部43と、を備えている。芯糸パッケージ保持部41は、芯糸パッケージCPの中心線が水平且つ前後方向に延在した状態で芯糸パッケージCPを保持する。芯糸パッケージCPには、芯糸Cとして、例えばモノフィラメント糸又は仮撚り加工糸が巻かれている。モノフィラメント糸は、剛性の高い芯糸であり、仮撚り加工糸は、伸縮性の高い芯糸である。なお、芯糸Cとして、加工系の芯糸C、エアー加工系の芯糸C(例えば、スパンデックスと加工糸を交絡させた糸であり、加工系と巻縮性が類似した糸)、又はスパン系の芯糸C(一般的に用いられる紡績糸)が用いられてもよい。芯糸供給ユニット50は、芯糸パッケージCPからガイドローラ42を介して供給された芯糸Cに張力を付与する機能、当該芯糸Cに弛みを付与する機能、及び当該芯糸Cの糸端を送り出す機能を有している。芯糸案内部43は、芯糸Cをドラフト装置6に案内する筒状の部材である。芯糸案内部43の内側には、直線を含むように芯糸Cの走行領域が形成されている。なお、以下の説明では、芯糸供給ユニット50における芯糸Cの走行経路において、芯糸パッケージCPから芯糸供給ユニット50に芯糸Cが供給される側を上流側といい、芯糸供給ユニット50がドラフト装置6に芯糸Cを供給する側を下流側という。
[芯糸供給ユニットの構成]
図3に示されるように、芯糸供給ユニット50は、ユニットベース51と、張力付与部(可動部)60と、弛み付与部(可動部)70と、芯糸監視部81と、芯糸送出部(可動部)90と、を備えている。ユニットベース51の最上流側には、芯糸ガイド55が設けられている。ユニットベース51は、張力付与部60、弛み付与部70、芯糸監視部81及び芯糸送出部90を支持している。張力付与部60は、芯糸ガイド55と弛み付与部70との間において、ドラフト装置6に供給する芯糸Cに張力を付与する。弛み付与部70は、張力付与部60と芯糸監視部81との間において、芯糸Cに弛みを付与する。芯糸監視部81は、弛み付与部70と芯糸送出部90との間において、芯糸Cの有無を検出する。芯糸送出部90は、芯糸監視部81の下流側において、芯糸案内部43を介してドラフト装置6に芯糸Cの糸端を送り出す。なお、「芯糸Cの糸端を送り出す」とは、芯糸送出部90が芯糸Cの糸端を本体ユニット30に送り出す動作をいう。「芯糸Cを供給する」とは、芯糸供給装置40が芯糸Cを本体ユニット30に連続的に供給す動作(つまり、紡績が行なわれている際の動作)をいう。
図4に示されるように、芯糸供給ユニット50は、支持部材(支持部)52と、第1保持部材(保持部)53と、第2保持部材(保持部)54と、を更に備えている。支持部材52は、ドラフト装置6に対してユニットベース51を揺動可能に支持している。より詳細には、支持部材52は、ドラフト装置6のドラフトベース29に対して着脱可能に取り付けられている。支持部材52の先端部52aは、ユニットベース51に設けられた揺動軸51aの一端部に回転可能に取り付けられている。つまり、支持部材52は、揺動軸51aを片持ち支持している。なお、ドラフトベース29は、隣り合う一対の紡績ユニット2のドラフト装置6に共有されたベースであって、各ドラフト装置6の各ローラ対15,16,18,19(具体的には各ローラ対15,16,18,19のボトムローラ)を支持している。ドラフトベース29には、第1孔29a、屈曲部29b、及び第1孔29aと屈曲部29bの間に複数形成された第2孔29cが形成されている。
第1保持部材53は、芯糸供給位置においてユニットベース51を保持する。より詳細には、第1保持部材53は、ユニットベース51に固定されている。第1孔29aに第1保持部材53の先端部53aが係合することで、第1保持部材53は、芯糸供給位置においてユニットベース51を保持する。なお、芯糸供給位置とは、芯糸供給ユニット50がドラフト装置6に芯糸Cを供給する位置である。
図5に示されるように、第2保持部材54は、複数の退避位置のそれぞれにおいてユニットベース51を保持する。より詳細には、第2保持部材54は、ユニットベース51に設けられた支軸51bによって回転可能に支持されている。屈曲部29bに第2保持部材54の先端部54aが係合することで、第2保持部材54は、退避位置においてユニットベース51を保持する。更に、複数の第2孔29cのそれぞれに先端部54aが係合することで、第2保持部材54は、他の複数の退避位置においてユニットベース51を保持する。なお、退避位置とは、芯糸供給ユニット50が本体ユニット30に芯糸Cを供給しない位置であって、ユニットベース51が芯糸供給位置に保持されている場合よりも芯糸送出部90がドラフト装置6から離れた位置である。
図6に示されるように、張力付与部60は、張力付与機構61と、操作機構62と、を有している。張力付与機構61は、図6の(a)に示されるように、固定片63及び可動片64によって芯糸Cをジグザグ状に案内することで、芯糸Cに張力を付与する。固定片63は、ユニットベース51に固定されている。固定片63には、芯糸Cが掛けられる複数のシャフト63aが設けられている。
可動片64は、固定片63に設けられた支軸(図示省略)によって、固定片63に対して開閉可能に支持されている。可動片64は、固定片63に設けられたバネ(図示省略)によって、固定片63に対して開く方向に付勢されている。可動片64には、複数のシャフト63aに対して突出するように複数の突起64aが設けられている。各突起64aは、図6の(b)に示されるように、固定片63に対して可動片64が閉じた状態において各シャフト63aと交互に位置するように、可動片64に設けられている。各突起64aの先端部には、芯糸Cが挿通される孔64bが形成されている。
図6の(a)に示されるように、固定片63及び可動片64に芯糸Cが通され、固定片63に対して可動片64が開いた状態では、第1張力が芯糸Cに付与される。このときの張力付与機構61の状態を、張力付与状態という。図6の(b)に示されるように、固定片63及び可動片64に芯糸Cが通され、固定片63に対して可動片64が閉じた状態では、第1張力よりも小さい第2張力が芯糸Cに付与される。このときの張力付与機構61の状態を、張力非付与状態という。なお、第2張力には、芯糸Cに付与される張力が0である場合も含まれる。
図6に示されるように、操作機構62は、操作部材65と、エアシリンダ66と、を有している。操作部材65は、固定片63の反対側から可動片64に操作部材65の先端部65aが当接するように配置されている。固定片63に対して開く方向に付勢された可動片64は、操作部材65がエアシリンダ66によって移動させられることで、固定片63に対して開閉させられる。このように、操作機構62は、張力付与機構61を張力付与状態と張力非付与状態とに変化させる。
図3に示されるように、弛み付与部70は、アーム71と、エアシリンダ72と、を有している。アーム71は、ユニットベース51に設けられた支軸51cによって回動可能に支持されている。アーム71の先端部には、芯糸Cが挿通される孔73が設けられている。孔73は、閉じた環状(本実施形態では、円形状)の縁73aを有している。孔73の周囲部分には、例えばセラミック等の耐摩耗性に優れる材料が用いられている。アーム71は、エアシリンダ72によって、通常位置と待機位置とに回動させられる。なお、通常位置とは、芯糸Cの走行経路上に孔73が位置する位置(図3における実線の位置)であり、待機位置とは、芯糸Cの走行経路からユニットベース51の反対側に孔73が離れた位置(図3における二点鎖線の位置)である。
芯糸監視部81は、弛み付与部70と芯糸送出部90との間において、芯糸Cの有無を検出する。芯糸監視部81の上流側及び下流側のそれぞれには、芯糸Cを案内する芯糸ガイド56及び57が配置されている。
図7に示されるように、芯糸送出部90は、エアサッカー91と、クランプカッター92と、を有している。芯糸送出部90の内側には、直線を含むように芯糸Cの走行領域が形成されている。エアサッカー91は、芯糸送出ノズルブロック93と、芯糸送出ノズル94と、管体95と、を含んでいる。芯糸送出ノズルブロック93の内部には、芯糸Cの走行経路の一部となる芯糸送出ノズル94が配置されている。芯糸送出ノズル94の下部には、芯糸Cの走行経路の一部となる管体95が配置されている。芯糸Cの走行経路には、外部から圧縮空気が供給される。芯糸送出部90は、この圧縮空気の作用によって芯糸Cを芯糸案内部43に送り出す。
クランプカッター92は、クランプ部材96と、カッター97と、エアシリンダ98と、を含んでいる。クランプ部材96は、エアシリンダ98によって動作させられ、エアサッカー91の下流側において芯糸Cを把持する。カッター97は、エアシリンダ98によって動作させられ、クランプ部材96の下流側において芯糸Cを切断する。クランプカッター92は、芯糸Cが切断されるタイミングが、芯糸Cが把持されるタイミングよりも後になるように構成されている。
図8に示されるように、芯糸供給ユニット50は、ドラフト装置6にスライバ(繊維束)Sをセットするための作業領域Rの外側に配置されている。作業領域Rは、ドラフト装置6の後側(上流側)の領域であって、ドラフト装置6に設けられた筒状の案内部材6aにスライバSを挿入するための領域である。芯糸供給ユニット50が芯糸供給位置に位置する状態においては、芯糸送出部90及び芯糸案内部43は、それぞれにおける芯糸Cの走行領域が同一の直線Lを含むように配置される。当該直線Lとドラフト装置6における繊維束Fの走行経路とがなす角度θは、各ローラ対15,16,18,19を構成する各ローラの回転中心線及びドラフト装置6における繊維束Fの走行経路の両方に垂直な方向から見た場合に、10°〜70°(好ましくは、30°〜50°)である。つまり、芯糸送出部90及び芯糸案内部43における芯糸Cの走行経路は、ドラフト装置6における繊維束Fの走行経路に対して10°〜70°(好ましくは、30°〜50°)傾斜した方向から、ミドルローラ対18とフロントローラ対19との間において繊維束Fの走行経路に合流している。
図3に示されるように、芯糸供給ユニット50は、第1空気供給管82と、第2空気供給管83と、中継基板(基板)84と、多芯ケーブル85と、を更に備えている。第1空気供給管82は、ユニットベース51の外部に引き出されており、本体ユニット30の空気供給管(図示省略)に対して着脱可能に接続されている。第1空気供給管82は、ユニットベース51内に設けられた複数の配管(図示省略)を介して、張力付与部(供給対象)60のエアシリンダ66、弛み付与部(供給対象)70のエアシリンダ72及びクランプカッター(供給対象)92のエアシリンダ98のそれぞれに接続されている。これにより、ブロワボックス4の空気供給源から本体ユニット30の空気供給管を介して各エアシリンダ66,72,98に圧縮空気が供給される。
第2空気供給管83は、ユニットベース51の外部に引き出されており、本体ユニット30の空気供給管に対して着脱可能に接続されている。第2空気供給管83は、ユニットベース51内に設けられた配管(図示省略)を介して、エアサッカー(供給対象)91に接続されている。これにより、ブロワボックス4の空気供給源から本体ユニット30の空気供管を介してエアサッカー91に圧縮空気が供給される。
中継基板84は、ユニットベース51に支持されている。中継基板84は、ユニットベース51内に設けられた複数の配線(図示省略)を介して、芯糸送出部90のエアサッカー91動作用の電磁弁、張力付与部60のエアシリンダ66動作用の電磁弁、弛み付与部70のエアシリンダ72動作用の電磁弁、クランプカッター92のエアシリンダ98動作用の電磁弁、及び芯糸監視部81のそれぞれと電気的に接続されている。
多芯ケーブル85は、ユニットベース51の外部に引き出されており、例えばコネクタ(図示省略)を介して、本体ユニット30の多芯ケーブル(図示省略)に対して着脱可能に接続されている。多芯ケーブル85は、芯糸供給ユニット50の各部に対して電気信号を入出力するために複数の配線が束ねられたケーブルであって、中継基板84に接続されている。これにより、芯糸供給ユニット50の各部は、本体ユニット30のユニット制御装置10によって制御される。
[芯糸供給装置の動作]
芯糸Cが本体ユニット30に供給され、スライバS及び芯糸Cから紡績糸Yが生成されている場合(すなわち、紡績が行われている場合)には、図4に示されるように、芯糸供給ユニット50は、芯糸供給位置に位置しており、張力付与部60は、張力付与機構61を張力付与状態とすることで、第1張力を芯糸Cに付与している。このとき、弛み付与部70のアーム71は、通常位置(すなわち、芯糸Cの走行経路上に孔73が位置する位置)に位置している。このように、芯糸供給ユニット50は、芯糸パッケージCPから解舒された芯糸Cに第1張力を付与しながら芯糸Cをドラフト装置6に供給する。
紡績糸監視装置8により糸欠陥が検出されて紡績が中断された場合(又は、紡績が終了した場合)には、図9に示されるように、クランプカッター92が動作させられて、芯糸Cが把持され且つ切断される。これにより、芯糸パッケージCPから引き出された芯糸Cの糸端が、クランプカッター92において把持される。その後、弛み付与部70のアーム71が待機位置(すなわち、芯糸Cの走行経路からユニットベース51の反対側に孔73が離れた位置)に回動させられて、孔73に挿通された芯糸Cが引き上げられ、引き上げられた分だけ芯糸パッケージCPから芯糸Cが解舒される。
紡績が再開される場合には、図10に示されるように、クランプカッター92が動作させられて、芯糸Cの糸端の把持が解除される。弛み付与部70のアーム71が通常位置に回動させられる。張力付与部60が、張力付与機構61を張力非付与状態に変更させることで、張力付与機構61は第1張力よりも小さい第2張力を芯糸Cに付与する状態となる。この状態で、エアサッカー91が動作させられる。これにより、芯糸Cの糸端は、芯糸案内部43を介してドラフト装置6に送り出される。このように、張力付与部60において、芯糸送出部90が芯糸Cの糸端をドラフト装置6に送り出すときには(すなわち、空気紡績装置7への芯糸Cの供給が開始されるときには)、張力付与機構61は張力非付与状態となっている。
紡績が再開された後は、図3に示される状態に戻る。つまり、クランプカッター92及びエアサッカー91は動作させられず、張力付与部60は、張力付与機構61を張力付与状態とすることで、第1張力を芯糸Cに付与する。
メンテナンス等を行う場合には、芯糸供給ユニット50を本体ユニット30から取り外す。より詳細には、多芯ケーブル85を本体ユニット30の多芯ケーブルから取り外し、第1空気供給管82及び第2空気供給管83を本体ユニット30の空気供給管から取り外す。その後、支持部材52をドラフトベース29から取り外すことで、芯糸供給ユニット50を本体ユニット30から取り外すことができる。芯糸供給ユニット50を本体ユニット30に取り付ける場合は、取り外し作業の手順と逆の手順を行う。このように、少ない作業数で本体ユニット30に対して芯糸供給ユニット50を容易に着脱できる。なお、紡績を中断して簡易的な清掃を行う場合、芯糸供給ユニット50を取り外すことなく、図5に示されるように、第2保持部材54を用いて芯糸供給ユニット50を退避位置に保持させればよい。清掃が終了し紡績を再開する際に、第2保持部材54による保持を解除し、第1保持部材53を用いて芯糸供給ユニット50を芯糸供給位置にセットすればよい。
[効果]
芯糸供給ユニット50及び紡績機1(紡績ユニット2)では、各可動部60,70,90のそれぞれとの電気的な接続が中継基板84に集約されているため、芯糸供給ユニット50と本体ユニット30との電気的な接続を簡易化することができる。よって、この芯糸供給ユニット50及び紡績機1によれば、本体ユニット30に対する芯糸供給ユニット50の着脱を容易化することが可能となる。
芯糸供給ユニット50は、芯糸Cの糸端をドラフト装置6に送り出す芯糸送出部90と、ドラフト装置6に供給する芯糸Cに張力を付与する張力付与部60と、を備えている。これによれば、芯糸供給ユニット50は、芯糸Cの糸端を本体ユニット30に送り出す機能、及び本体ユニット30に供給する芯糸Cに張力を付与する機能を好適に発揮することができる。
芯糸供給ユニット50は、各可動部60,70,90のそれぞれに対して電気信号を入出力するために中継基板84に接続され、ユニットベース51の外部に引き出された1本の多芯ケーブル85を備えている。これにより、本体ユニット30との電気的な接続の簡易化を好適に実現することができる。
芯糸供給ユニット50では、第1空気供給管82は、エアサッカー91を除く各可動部60,70,92のそれぞれに圧縮空気を供給するために、各可動部60,70,92に接続され、ユニットベース51の外部に引き出されている。また、第2空気供給管83は、エアサッカー91に圧縮空気を供給するためにエアサッカー91に接続され、ユニットベース51の外部に引き出されている。これにより、エアサッカー91と各可動部60,70,92とに、圧力の異なる圧縮空気を供給することができる。また、芯糸供給ユニット50は、圧縮空気供給路としては、第1空気供給管82及び第2空気供給管83のみで外部(本体ユニット30)と接続しているので、圧縮空気供給路の接続の簡易化を好適に実現することができる。
芯糸供給ユニット50では、支持部材52は、ドラフトベース29に対してユニットベース51を揺動可能に支持する。これにより、本体ユニット30に芯糸Cを供給する芯糸供給位置と、本体ユニット30に芯糸Cを供給しない退避位置とにユニットベース51を揺動させることができる。
芯糸供給ユニット50では、支持部材52は、ユニットベース51に設けられた揺動軸51aを片持ち支持している。これにより、支持部材52の取り付け領域は片側のみになるので、反対側の領域を有効に利用することができる。具体的には、図1に示されるように、隣り合う紡績ユニット2が備える芯糸供給ユニット50を隣接して配置することができる。仮に、揺動軸51aを両持ち支持した場合、各紡績ユニット2の支持部材52の厚み分を考慮して、芯糸供給ユニット50を配置することになる。したがって、この場合、本実施形形態に比べて、各紡績ユニット2間の距離が離れることになり、紡績機1の大型化を招く。
紡績機1では、本体ユニット30において最初に芯糸Cが供給されるドラフト装置6に対して芯糸供給ユニット50が取り付けられるので、紡績機1の構成を簡易化することができる。また、芯糸Cをドラフト装置6に確実に供給することができる。
紡績機1では、第1保持部材53及び第2保持部材54は、本体ユニット30に対して揺動可能であるユニットベース51を、芯糸供給位置及び各退避位置のそれぞれにおいて保持する。これにより、紡績が行なわれる場合及び紡績が中断される場合等に応じて、芯糸供給位置及び各退避位置にユニットベース51を保持することができる。また、各退避位置は、作業内容(清掃及び/又は分解等)及び/又は作業者の身長に応じて使い分けることができる。
紡績機1では、芯糸供給ユニット50は、ドラフト装置6に繊維束Fをセットするための作業領域Rの外側に配置されている。この構成によれば、作業領域Rが確保されているので、ドラフト装置6にスライバSを挿入する作業等を効率的に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。紡績機1では、ドラフトベース29に対してユニットベース51が着脱可能であるが、本体ユニット30のその他の部分に対してユニットベース51が着脱可能であってもよい。例えば、機台フレーム13に対してユニットベース51が着脱可能であってもよい。なお、この場合も、ユニットベース51は、ドラフト装置6に対して着脱可能になっているということができる。
紡績機1では、芯糸供給ユニット50が、第1空気供給管82とは別に第2空気供給管83を備えている。しかしながら、エアサッカー91で用いられる圧縮空気の圧力が、各エアシリンダ66,72,98で用いられる圧縮空気の圧力と同等である場合には、第2空気供給管83を設けずに、第1空気供給管82をエアサッカー91に接続してもよい。同様に、芯糸供給ユニット50内にレギュレータを設ける場合には、第2空気供給管83を設けずに、当該レギュレータを介して第1空気供給管82をエアサッカー91に接続させてもよい。また、第1空気供給管82は、少なくとも1つの供給対象に接続されていればよい。例えば、第1空気供給管82は、張力付与部60のエアシリンダ66にのみ接続されていてもよい。この場合、弛み付与部70及びクランプカッター92は、エアシリンダと異なる駆動手段(例えば、モータ等)によって駆動すればよい。
紡績機1では、支持部材52は、揺動軸51aを片持ち支持しているが、揺動軸51aを両持ち支持してもよい。また、紡績機1の各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を適用することができる。
ユニット制御装置10及び機台制御装置20は、少なくとも芯糸供給ユニット50の各部を直接的に又は間接的に制御する制御装置であればよく、配置される位置等は限定されない。また、ユニット制御装置10は、紡績ユニット2ごとでなく、複数の紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。
紡績機1では、上側で供給された紡績糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていたが、下側で供給された糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。また、紡績機1では、ドラフト装置6の各ローラ対及びトラバース装置23のトラバース機構が、原動機ボックス5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていたが、紡績ユニット2の各部(例えば、ドラフト装置6、空気紡績装置7、巻取装置12等)が紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
空気紡績装置7は、繊維束Fの撚りが空気紡績装置7の上流側に伝わるのを防止するために、繊維芯糸ガイドに保持されて紡績室内に突出するように配置されたニードルを更に備えていてもよい。また、空気紡績装置7は、そのようなニードルに代えて、繊維芯糸ガイドの下流側端部によって、繊維束Fの撚りが空気紡績装置7の上流側に伝わるのを防止するものであってもよい。更に、空気紡績装置7は、互いに反対方向に撚りを掛ける一対のエアージェットノズルを備えていてもよい。
紡績糸Yの走行方向において、張力センサ9が紡績糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。紡績機1では、糸貯留装置14が空気紡績装置7から紡績糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで紡績糸Yが引き出されてもよい。ワキシング装置11、張力センサ9及び紡績糸監視装置8は、紡績ユニット2に設けられなくてもよい。
巻取装置12は、紡績ユニット2ごとに設けられた駆動モータによって駆動されるのではなく、複数の紡績ユニット2に共通で設けられた駆動源によって駆動されてもよい。この場合において、パッケージPを逆回転させるときには、パッケージPが巻取ドラム22から離間するように、クレードルアーム21がエアシリンダ(図示省略)によって移動させられ、糸継台車3に設けられた逆回転用ローラ(図示省略)によってパッケージPが逆回転させられる。
1…紡績機、6…ドラフト装置、7…空気紡績装置、12…巻取装置、30…本体ユニット、50…芯糸供給ユニット、51…ユニットベース、51a…揺動軸、52…支持部材(支持部)、53…第1保持部材(保持部)、54…第2保持部材(保持部)、60…張力付与部(可動部、供給対象)、82…第1空気供給管、83…第2空気供給管、84…中継基板(基板)、85…多芯ケーブル、90…芯糸送出部(可動部、供給対象)、C…芯糸、S…スライバ、F…繊維束、Y…紡績糸、P…パッケージ、R…作業領域。

Claims (10)

  1. 複数の可動部と、
    前記複数の可動部のそれぞれと電気的に接続された基板と、
    前記複数の可動部及び前記基板を支持するユニットベースと、を備える、芯糸供給ユニット。
  2. 前記複数の可動部のそれぞれに対して電気信号を入出力するために前記基板に接続され、前記ユニットベースの外部に引き出された1本の多芯ケーブルを更に備える、請求項1記載の芯糸供給ユニット。
  3. 前記複数の可動部の少なくとも1つである供給対象に圧縮空気を供給するために前記供給対象に接続され、前記ユニットベースの外部に引き出された1本の第1空気供給管を更に備える、請求項1又は2記載の芯糸供給ユニット。
  4. 前記複数の可動部として、
    前記芯糸の糸端を送り出す芯糸送出部と、
    前記芯糸に張力を付与する張力付与部と、を備える、請求項1〜3のいずれか一項記載の芯糸供給ユニット。
  5. 前記芯糸送出部に圧縮空気を供給するために前記芯糸送出部に接続され、前記ユニットベースの外部に引き出された1本の第2空気供給管を更に備える、請求項4記載の芯糸供給ユニット。
  6. 前記ユニットベースを揺動可能に支持する支持部を更に備える、請求項1〜5のいずれか一項記載の芯糸供給ユニット。
  7. 前記支持部は、前記ユニットベースに設けられた揺動軸を片持ち支持する、請求項6記載の芯糸供給ユニット。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項記載の芯糸供給ユニットと、
    繊維束をドラフトするドラフト装置と、
    前記芯糸を芯として前記繊維束に撚りを与えて紡績糸を生成する空気紡績装置と、
    前記紡績糸をパッケージに巻き取る巻取装置と、を備え、
    前記芯糸供給ユニットの前記ユニットベースは、前記ドラフト装置に対して着脱可能である、紡績機。
  9. 芯糸供給位置と複数の退避位置との間で、前記ドラフト装置に対して揺動可能である前記ユニットベースを、前記芯糸供給位置及び前記複数の退避位置のそれぞれにおいて保持する保持部を更に備える、請求項8記載の紡績機。
  10. 前記芯糸供給ユニットは、前記ドラフト装置に前記繊維束をセットするための作業領域の外側に配置されている、請求項8又は9記載の紡績機。
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