JP2016002557A - 粉末圧縮成型体の製造方法 - Google Patents

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Shuji Maruyama
修司 丸山
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Abstract

【課題】耐衝撃性が高い粉末圧縮成型体を短時間で安定的に製造できる粉末圧縮成型体の製造方法を提供すること。
【解決手段】サーボモータを用いた圧縮成型装置によって粉体原料に圧力を加えて圧縮成型体を製造する粉末圧縮成型体の製造方法である。粉体原料に第一の圧力P1及び第二の圧力P2を加える工程を含む。第二の圧力P2を加える工程の最中に、粉体原料に加える圧力を下降させ始める時点の圧力をSとしたとき、第一の圧力P1を1.3S超2.0S以下、第二の圧力P2を0.8S以上1.3S以下に制御し、第一の圧力P1を加える期間を0.01秒以上0.1秒以下に制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、粉末圧縮成型体の製造方法に関する。
パウダーファンデーションやアイシャドウ等の固形粉末化粧料、タブレット状浴用剤、錠剤形状の薬剤等は、粉体原料を圧縮成型して圧縮成型体とすることによって製品化される。粉体原料を圧縮成型する際には、圧縮成形後の品質のばらつきをなくすために、圧縮荷重や圧縮速度、圧縮時間等を制御する必要がある。例えば本出願人は先に、複数の測定点で圧縮荷重を測定し、測定された圧縮荷重をフィードバックして圧縮速度を調整することにより、圧縮荷重と時間とを変数として予め設定された設定波形に実波形が沿うように圧縮荷重を制御しながら、粉体原料を圧縮成型する方法を提案した(特許文献1参照)。
特開2004−141916号公報
上述の特許文献1に記載の方法では、所定の時間にわたって圧力を一定に保持する(以下、「通常の定圧プレスを行う」という)ことにより成型体を製造していた。
しかし、このような成型方法では粉体原料に加える圧力(以下、「実プレス圧力」という。)が、設定されたプレス圧力(以下、「設定プレス圧力」という。)に到達するまでの運転指令を細かく設定する必要があり、モータの稼働速度が低速となるため、リードタイムが長大となる課題があった。また、耐衝撃性が高い製品を安定的に製造するには限界があった。
したがって本発明の課題は、粉末圧縮成型体の製造方法の改良にあり、特に耐衝撃性が高い製品を短時間で安定的に製造することにある。
粉末圧縮成型体の製造方法(1)
本発明は、サーボモータを用いた圧縮成型装置によって粉体原料に圧力を加えて圧縮成型体を製造する粉末圧縮成型体の製造方法であって、
前記粉体原料に第一の圧力P1及び第二の圧力P2を加える工程を含み、
第二の圧力P2を加える工程の最中に、前記粉体原料に加える圧力を下降させ始める時点の圧力をSとしたとき、
第一の圧力P1を1.3S超2.0S以下、第二の圧力P2を0.8S以上1.3S以下に制御し、
第一の圧力P1を加える期間を0.01秒以上0.1秒以下に制御する、
粉末圧縮成型体の製造方法を提供するものである。
粉末圧縮成型体の製造方法(2)
また本発明は、サーボモータを用いた圧縮成型装置によって粉体原料に圧力を加えて圧縮成型体を製造する粉末圧縮成型体の製造方法であって、
前記粉体原料に加える圧力を周期的に上下変動させる工程を含み、
前記工程において、次の条件(A)及び(B)をともに満たす圧力変動のサイクルを、2サイクル以上発生させる、粉末圧縮成型体の製造方法を提供するものである。
(A)圧力変動周期が、0.03秒以上0.3秒以下の範囲に制御される。
(B)圧力の変動幅が、圧力の第一極小点から最終極小点までの期間内の圧力の算術平均値Stの0.05倍以上0.4倍以下の範囲に制御される。
本発明によれば、耐衝撃性が高い粉末圧縮成型体を短時間で安定的に製造することができる。
図1は、本発明の粉末圧縮成型体の製造方法に好適に用いられるプレス機を示す要部概略図である。 図2は、粉末圧縮成型体の製造方法(1)を採用したときのプレス波形を示すモデルグラフである。 図3は、粉末圧縮成型体の製造方法(2)を採用したときのプレス波形を示すモデルグラフである。 図4は、実施例1で採用した成型条件でのプレス波形を示すグラフである。 図5は、実施例2で採用した成型条件でのプレス波形を示すグラフである。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の製造方法に好適に用いられるプレス機の要部概略図が示されている。同図に示すプレス機10は、粉体原料に圧力を加えて圧縮成型して粉末圧縮成型体を製造するために用いるものである。本発明における粉体原料として、粉体及びバインダー剤等から構成される混合物(バルク)11が用いられ、該混合物11を例えば皿状の浅底容器12に充填するように加圧成型することによって、粉末圧縮成型体が製造される。粉体としては、顔料、金属粉、酸化金属粉、有機粉体等が挙げられ、バインダー剤としては液状油、固形油、有機樹脂等が挙げられる。本発明の製造方法により製造された粉末圧縮成型体は、例えばファンデーション、チーク、フェイスパウダー、アイシャドウ等の固形粉末化粧料として用いられる。
プレス機10は、成型用凹部13に投入するようにして供給された混合物11を、上方プレス体としての上杵14及び下方プレス体としての下杵15により挟み込んで圧縮成型する装置である。プレス機10は、下杵15による圧縮荷重の実波形が、圧縮荷重と時間とを変数として予め設定された設定波形に沿うように圧縮荷重を制御する圧縮制御機構16を備えている。圧縮制御機構16は、下杵15を圧縮方向である上方に移動させる圧縮駆動手段としてのサーボモータ17を備えている。このサーボモータ17と下杵15との間には、下杵15による実際の圧縮荷重(実圧縮荷重)を測定するロードセル18が介在している。ロードセル18はシーケンサー19と電気的に接続している。シーケンサー19は、ロードセル18によって測定された実圧縮荷重をサンプリングするとともに、設定波形と測定された実圧縮荷重とを比較してこれらの差が大きくならないように、サーボアンプ20に対して制御指令を送るようになっている。サーボアンプ20は、シーケンサー19から送られる制御指令に基づいてサーボモータ17を駆動制御する駆動制御手段として機能する。
プレス機10において、混合物11が供給される成型用凹部13は、従来公知の各種のプレス機と同様に、例えば回動可能あるいは横方向へスライド移動可能なテーブル21に複数設けられている。成型用凹部13は、例えば直径が20〜50mm程度の円形横断面を有する開口穴によって形成されている。成型用凹部13には、下杵15によって閉塞された底部に浅底容器12を嵌め込むように装着される。浅底容器12をした後、該浅底容器12内に混合物11が供給されて所定量が充填される。充填完了後、上杵14を成型用凹部13内に下降させ、その位置を保った状態下に、下杵15を上昇させて混合物11の加圧成型が行われる。
上杵14は、成型用凹部13と略同様の横断面形状を有する加圧部22を備える。上杵14は、成型用凹部13に対して上下動可能に設けられている。上杵14は、成型用凹部13に混合物11が供給された後、加圧部22の下端部分が成型用凹部13の上端部分に挿入配置された状態に位置決めされて、下杵15からの圧縮荷重を受けるようにしつつ下杵15との間に混合物11を挟み込んで圧縮成型することができるようになっている。
下杵15は、成型用凹部13と略同様の横断面形状を有する加圧部23を備える。下杵15は、サーボモータ16で発生した駆動力によって、上下駆動機構24を介して成型用凹部13に対して上下動可能になっている。上下駆動機構24は、ベルト25を介してサーボモータ17の回転に追随して回転する回転プーリ26を備える。また上下駆動機構24は、回転プーリ26の中央の雌ネジ孔に螺合されることにより、回転プーリ26の回転に伴って上下に移動するネジロッド27を備える。回転プーリ26の回転によってネジロッド27を上昇させて下杵15を上方に押し上げることにより、成型用凹部13に充填された混合物11に下方から圧縮荷重が加わり、下杵15と上杵14との間で粉末化粧料が圧縮成型される。
圧縮制御機構16を構成する圧縮駆動手段としてのサーボモータ17としては、公知の直流若しくは交流サーボモータ、直結駆動形サーボモータ、又はステップモータ等の各種のサーボモータを用いることができる。サーボモータ17は、サーボアンプ20からの指令に基づいて、下杵15による圧縮荷重が所定の値となるように上下駆動機構24を駆動する。
圧縮制御機構16を構成するロードセル18としては、例えば鋼製の円柱の周囲にひずみを電気抵抗に変換するひずみゲーシを取り付けてなる公知の各種のロードセルを用いることができる。ロードセル18は、上下駆動機構24のネジロッド27に取り付けられて、下杵15による成型用凹部13に充填された混合物11への実際の圧縮荷重(実圧縮荷重)を計測し、実圧縮荷重を電気信号に変換してシーケンサー19に送信する。
圧縮制御機構を構成するシーケンサー(プロブラマブルコントローラー又はシーケンスコントローラ)19は、高性能かつ高機能化された制御コントローラであることが好ましい。シーケンサー19は、1秒間に50回ないし500回の実圧縮荷重の高速サンプリングを行い、PID制御(比例動作(Proportinal)、積分動作(lntegral)、微分動作(Derivative)の3動作のできる制御)を介して実圧縮荷重の波形を設定波形と比較し、高速処理してサーボアンプ20に制御指令を送ることが可能な構成を備えるものであることが好ましい。このような高速処理が可能なシーケンサー19としては、例えば安川電機製のMP920(商品名)を用いることができる。
圧縮制御機構を構成するサーボアンプ20は、高性能かつ高機能化されたサーボアンプであることが好ましい。サーボアンプ20は、シーケンサー19から送られる1秒間に50回ないし500回の指令信号を受けて、サーボモータ17のトルクを制御する機能を備える。このような高速処理が可能なサーボアンプ20としては、例えば安川電機製のΣ−II(型式SGDM−30ADA)を用いることができる。
以上の構成を有するプレス機10を用いた本発明の粉末圧縮成型体の製造方法においては、粉体原料である混合物11を圧縮成型するときに、以下に述べる(1)又は(2)の態様で圧縮を行う。
(1)サーボモータを用いた圧縮成型装置によって粉体原料に圧力を加えて圧縮 成型体を製造する粉末圧縮成型体の製造方法であって、
前記粉体原料に第一の圧力P1及び第二の圧力P2を加える工程を含み、
第二の圧力P2を加える工程の最中に、前記粉体原料に加える圧力を下降させ始める時点の圧力をSとしたとき、
第一の圧力P1を1.3S超2.0S以下、第二の圧力P2を0.8S以上1.3S以下に制御し、
第一の圧力P1を加える期間を0.01秒以上0.1秒以下に制御する、
粉末圧縮成型体の製造方法。
(2)サーボモータを用いた圧縮成型装置によって粉体原料に圧力を加えて圧縮成型体を製造する粉末圧縮成型体の製造方法であって、前記粉体原料に加える圧力を周期的に上下変動させる工程を含み、
前記工程において、次の条件(A)及び(B)をともに満たす圧力変動のサイクルを、2サイクル以上発生させる、粉末圧縮成型体の製造方法。
(A)圧力変動周期が、0.03秒以上0.3秒以下の範囲に制御される。
(B)圧力の変動幅が、圧力の第一極小点から最終極小点までの期間内の圧力の算術平均値Stの0.05倍以上0.4倍以下の範囲に制御される。
粉末圧縮成型体の圧縮成型の技術では、粉体原料を圧縮している間は、実プレス圧力を極力一定に保つことが大前提であり、これまでの技術はその目的を達成することを主眼としてきた。これとは対照的に、本発明は、実プレス圧力を一定にするという条件を敢えて乱すように制御することで、意外にも、耐衝撃性が高い粉末圧縮成型体を短時間で製造できるという知見に基づいてなされたものである。以下、これら(1)及び(2)の態様についてそれぞれ説明する。
図2には、(1)の態様を行った場合のプレス波形が示されている。プレス波形とは、実プレス圧力とプレスの経過時間との関係を示すグラフのことである。なお図2の縦軸の圧力は、19.5cmの面積に加わる荷重を示している。同図には、(1)の製造方法を採用した場合のプレス波形2Aと、通常の定圧プレスを行った場合のプレス波形2Bとが示されている。同図中、横軸の時間ゼロは、一つの圧縮成型体を得るための圧縮工程の開始時を意味している。
(1)の態様による粉末圧縮成型体の製造方法を、図2のプレス波形2Aを基に説明する。図2中のSとは、後述の実プレス圧力下降開始時点の圧力である。
圧縮工程を開始して最初に、実プレス圧力を1.3Sに達するまで上昇させる(工程(I))。「最初に」とは、圧縮工程を開始して、実プレス圧力を1.3Sに達するまで上昇させるまでの間に、他の圧縮工程を行わないことをいう。
実プレス圧力が1.3Sに達した後、1.3S超2.0S以下の第一の圧力P1を、0.01秒以上0.1秒以下の期間、粉体原料に加えて圧縮する(工程(II))。
実プレス圧力が1.3S以下に減衰して工程(II)が終了した後、引き続き、0.8S以上1.3S以下の第二の圧力P2を粉体原料に加えて圧縮する(工程(III))。
最後に、第二の圧力P2を加える工程の最中に、実プレス圧力を下降させて(工程(IV))、一つの粉末圧縮成型体を製造するための一連の工程を終える。
プレス波形2Aにおいて、第一の圧力P1を粉体原料に加える期間を期間Pとして示す。また、第二の圧力P2を加え始めてから実プレス圧力下降始時点までの期間を期間Cとして示す。プレス波形2Aから明らかなとおり、工程(II)は工程(I)の直後に行われ、両工程間には他の工程は介在しない。同様に、工程(III)は工程(II)の直後に行われ、両工程間には他の工程は介在せず、工程(IV)は工程(III)の直後に行われ、両工程間には他の工程は介在しない。
本発明における実プレス圧力下降開始時点とは、第二の圧力P2を加える工程の最中に、上杵及び下杵の少なくとも一方をサーボモータの駆動力により進退移動させることにより実プレス圧力を下降させ始める時点をいう。この時点後に、杵の進退移動に伴い、実プレス圧力は下降する。
(1)の態様を行う場合には、期間Pは、圧縮工程を開始して最初に、実プレス圧力が上昇している最中に観察されるようにする。また、図2に示すように、典型的には1.3S超2.0S以下の第一の圧力P1が1度だけ観察される。
(1)の態様において、圧縮工程を開始して最初に、実プレス圧力を上昇させるには、サーボモータに接続された上杵及び下杵の少なくとも一方を進退移動させればよい。具体的には、下杵15に接続されたサーボモータ17を駆動させて該下杵15を上昇させてもよく、又は上杵14に接続されたサーボモータ17を駆動させて該杵14を下降させてもよい。
(1)の態様において、粉体原料に1.3S超2.0S以下の大きさの第一の圧力P1を加えた後、引き続き0.8S以上1.3S以下の大きさの第二の圧力P2を加えるという連続した工程は、例えば上述したプレス機10に備えられたシーケンサー19におけるPID制御のゲインを調整することで実現できる。また、第一の圧力P1を加える期間Pを0.01秒以上0.1秒以下に制御すること及び第二の圧力P2を加え始めてから実プレス圧力下降開始時点までの期間Cを所定の範囲に制御することも、例えば上述したプレス機10に備えられたシーケンサー19におけるPID制御のゲインを調整することで実現できる。
(1)の態様において、最後に実プレス圧力を下降させるには、サーボモータに接続された上杵及び下杵の少なくとも一方を進退移動させればよい。具体的には、下杵15に接続されたサーボモータ17を駆動させて該下杵15を下降させてもよく、又は上杵14に接続されたサーボモータ17を駆動させて該杵14を上昇させてもよい。
(1)の態様は、サーボモータ17を駆動源とする圧縮で初めて実現できるものであり、油圧シリンダを駆動源とした場合には、制御不可能であるか、又は制御が極めて困難である。
本発明者の検討の結果、同等の硬度を有する粉末圧縮成型体を得る場合、(1)の態様により得られるものは、通常の定圧プレスを行うことにより得られるものに比べて、耐衝撃性が高いことが判明した。ここで言う耐衝撃性が高いとは、例えば落下強度が高いこと等のことである。また、図2に示すとおり、同等の硬度の粉末圧縮成型体を得る場合、(1)の態様を行うほうが、通常の定圧プレスを行うよりも、成型が短時間で完了することも判明した。図2に示す例では、本発明の方法を採用すると、通常の定圧プレスを行った場合に比べて成型時間が約0.5秒短縮されることが判る。成型が短時間で完了することは、一つの粉末圧縮成型体を製造するためのサイクルタイムが短縮化することであるから、本発明の方法を採用することで、従来の定圧プレスを行っていた場合よりも生産性が向上する。
以上の有利な効果を一層顕著なものとする観点から、圧縮工程を開始して最初に、実プレス圧力の大きさを1.3Sに達するまで上昇させる際には、単調に増加させることが好ましい。
実プレス圧力下降開始時点の圧力Sは、1000kgf以上、特に1500kgf以上が好ましい。また、4000kgf以下、特に3000kgf以下、特に2500kgf以下が好ましい。
第一の圧力P1の最大値PP(図2参照)は、1.4S以上、特に1.5S以上に制御されることが好ましい。また、1.9S以下、特に1.8S以下に制御されることが好ましい。
第一の圧力P1を加える期間Pは、0.02秒以上、特に0.03秒以上に制御されることが好ましい。また0.09秒以下、特に0.08秒以下に制御されることが好ましい。
第二の圧力P2の大きさは略一定であることが好ましく、具体的には、第二の圧力P2の極大値(極大値が複数ある場合はそれらの最大値)は1.2S以下、特に1.15S以下に制御されることが好ましい。また、第二の圧力P2の極小値(極小値が複数ある場合はそれらの最小値)は0.85S以上、特に0.9S以上に制御されることが好ましい。
第二の圧力P2を加え始めてから実プレス圧力下降開始時点までの期間Cは、0.1秒以上、特に0.2秒以上に制御されることが好ましい。また0.5秒以下、特に0.4秒以下に制御されることが好ましい。
期間Pに対する期間Cの比(期間C/期間P)は、2以上、特に3以上、特に4以上に制御されることが好ましい。また、10以下、特に8以下に制御されることが好ましい。
一つの圧縮成型体を得るための一連の圧縮工程の最終工程として、実プレス圧力を下降させる際には、単調に減少させることが好ましい。
一方、図3には、(2)の態様を行った場合のプレス波形が示されている。同図には、(2)の態様を行った場合のプレス波形3Aと、通常の定圧プレスを行った場合のプレス波形3Bとが示されている。同図中、横軸の時間ゼロは、一つの圧縮成型体を得るための圧縮工程の開始時を意味している。
(2)の態様による粉末圧縮成型体の製造方法を図3のプレス波形3Aに基づき説明する。波形3Aに示されるように、本態様による粉末圧縮成型体の製造方法は、粉体原料に加える圧力を周期的に上下変動させる工程を含むため、プレス波形において、複数の極大点及び極小点が現れる。プレス波形において、最初に現れる極大点を第一極大点、最後に現れる極大点を最終極大点と呼び、同様に最初に現れる極小点を第一極小点、最後に現れる極小点を最終極小点と呼ぶものとする。
圧縮工程を開始して最初に、実プレス圧力を、第一極大点の圧力に達するまで上昇させる(工程(I))。「最初に」とは、圧縮工程を開始して、実プレス圧力を、第一極大点の圧力に達するまで上昇させるまでの間に、他の圧縮工程を行わないことをいう。
次いで、実プレス圧力を、第一極大点から最終極大点までの期間、周期的に上下変動させながら、粉体原料を圧縮する(工程(II))。実プレス圧力を、周期的に上下変動させる際は、次の条件(A)及び(B)をともに満たす圧力変動サイクルを、2サイクル以上発生させる:
(A)圧力変動周期が、0.03秒以上0.3秒以下の範囲に制御される。
(B)圧力の変動幅が、第一極小点から最終極小点までの期間内の圧力の算術平均値Stの0.05倍以上0.4倍以下の範囲に制御される。
最後に、最終極大点において、実プレス圧力を下降させて(工程(III))、一つの粉末圧縮成型体圧縮を製造するための一連の工程を終える。
プレス波形3Aにおいて、実プレス圧力を周期的に上下変動させながら粉体原料を圧縮する期間を期間Hとして示す。
本発明における圧力変動周期とは、周期的な圧力変動を表すプレス波形において、互いに隣り合う圧力の極大点間の期間をいい、例えば、図3のプレス波形3Aにおける符号fで示される期間のことである。
また、本発明における圧力変動幅とは、周期的な圧力変動を表すプレス波形において、互いに隣り合う実プレス圧力の極値の差をいい、例えば、図3のプレス波形3AにおけるΔHで示される幅のことである。
更に、本発明における圧力変動サイクルとは、周期的な圧力変動を表すプレス波形において、圧力変動周期及び圧力変動幅について、次の条件(A)及び(B)をともに満たす、1周期間の変動をいう。
(A)圧力変動周期が、0.03秒以上0.3秒以下の範囲に制御される;及び
(B)圧力の変動幅が、第一極小点から最終極小点までの期間T(図3のプレス波形3A参照。)内の圧力の算術平均値Stの0.05倍以上0.4倍以下の範囲に制御される。
実プレス圧力を周期的に上下変動させながら粉体原料を圧縮する工程は、例えば上述したプレス機10に備えられたシーケンサー19におけるPID制御のゲインを調整することで実現できる。また、期間Hにおける、圧力変動周期f、圧力変動幅ΔH、及び圧力変動サイクル数等の各種パラメータも、PID制御のゲインを調整することで制御できる。
(2)の態様における期間Hの発生や、その圧力変動周期f、圧力変動幅ΔH、及び圧力変動サイクル数等の各種パラメータの制御は、サーボモータ17を駆動源とする圧縮で初めて実現できるものであり、油圧シリンダを駆動源とした場合には、制御が困難である。
本発明者の検討の結果、同等の硬度を有する粉末圧縮成型体を得る場合、(2)の態様により得られるものは、通常の定圧プレスを行うことにより得られるものに比べて、耐衝撃性が高いことが判明した。また、図3に示すとおり、同等の硬度の粉末圧縮成型体を得る場合、(2)の態様を行うほうが、通常の定圧プレスを行うよりも、成型が短時間で完了することも判明した。図3に示す例では、本発明の方法を採用すると、通常の定圧プレスを行った場合に比べて成型時間が約0.3秒短縮されることが判る。したがって、本発明の方法を採用することで、従来の定圧プレスを行っていた場合よりも生産性が向上する。
以上の有利な効果を一層顕著なものとする観点から、圧力の上下変動時において、第一極小点から最終極小点までの期間内の圧力の算術平均値Stは1000kgf以上、特に1500kgf以上が好ましい。また、4000kgf以下、特に3000kgf以下、特に2500kgf以下が好ましい。
前記条件(A)に関して、圧力変動周期が、0.05秒以上に制御されることが特に好ましく、また0.15秒以下に制御されることが特に好ましい。
また、前記条件(B)に関して、圧力の変動幅が、圧力の算術平均値Stに対して、0.1倍以上に制御されることが特に好ましく、また0.25倍以下に制御されることが好ましい。
加えて、耐衝撃性が高い製品を安定的に製造する観点から、前記条件(A)及び(B)をともに満たす圧力変動サイクルを3サイクル以上、特に5サイクル以上、特に7サイクル以上発生させることが好ましい。また、前記条件(A)及び(B)について、前記の特に好ましい条件をともに満たす圧力変動サイクルを3サイクル以上、特に5サイクル以上、特に7サイクル以上発生させることが特に好ましい。例えば、(A)圧力変動周期が0.03秒以上0.3秒以下の範囲に制御される及び(B)圧力の変動幅が圧力の算術平均値Stの0.05倍以上0.4倍以下の範囲に制御される、という要件をともに満たす圧力変動サイクルを3サイクル以上発生させることが好ましく、また(A)圧力変動周期が0.05秒以上0.3秒以下の範囲に制御される及び(B)圧力の変動幅が圧力の算術平均値Stの0.1倍以上0.4倍以下の範囲に制御される、という要件をともに満たす圧力変動サイクルを5サイクル以上発生させることが特に好ましく、更には(A)圧力変動周期が0.05秒以上0.15秒以下の範囲に制御される及び(B)圧力の変動幅が圧力の算術平均値Stの0.1倍以上0.25倍以下の範囲に制御されるという要件をともに満たす圧力変動サイクルを7サイクル以上発生させることが特に好ましい。
更に加えて、耐衝撃性が高い製品を安定的に製造する観点から、前記条件(A)及び(B)をともに満たす圧力変動サイクルを連続して3サイクル以上、特に連続して5サイクル以上、特に連続して7サイクル以上発生させることが好ましい。また、前記条件(A)及び(B)について、前記の特に好ましい条件をともに満たす圧力変動サイクルを連続して3サイクル以上、特に連続して5サイクル以上、特に連続して7サイクル以上発生させることが特に好ましい。
更に加えて、粉末圧縮成型体を短時間で製造する観点から、圧力変動サイクルを30サイクル以下、特に20サイクル以下に制御することが好ましい。
本発明の製造方法で用いられる粉体原料は、1種又は2種以上の粉体成分を含み、更に必要に応じ1種又は2種以上の液体成分を含むものである。粉体成分は、その粒径や形状に特に制限はなく、例えば球状、板状、針状、不定形など各種の形状のものを用いることができる。このような粉体原料から成型される成型体としては、例えばファンデーション、白粉、アイシャドウ、アイカラー、アイライナーなどの固形粉末化粧料などが挙げられる。また、これ以外に、浴用剤、錠剤などを成型することもできる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、本発明を実施するためのプレス機としては、サーボプレス機である限り、図1に示す装置以外のものを用いてもよい。例えば、図1に示す装置においては、上杵14を固定しておき、下杵15に接続されたサーボモータ17を駆動させて該下杵15を進退移動させることで粉体原料である混合物11を圧縮成型したが、これに代えて、下杵を固定しておき、上杵に接続されたサーボモータを駆動させて該上杵を進退移動させることで粉体原料を圧縮成型してもよい。これら以外にも、上杵14及び下杵15の両方に接続されたサーボモータ17を駆動させて、該上杵15及び該下杵15を進退移動させることで粉体原料である混合物11を圧縮成型してもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
(1)粉体原料の準備
以下の表1に示す粉体成分と油剤をFMミキサー(日本コークス工業(株)製)によって混合した後、アトマイザー((株)ダルトン製)を用いて凝集粒子を解砕した。引き続き、目開き200μmの篩を用いて篩掛けし、化粧料粉末の原料となる粉体原料を得た。製造条件は以下のとおりである。
ミキサー:FM−1000C/I(日本コークス)
原料仕込み量:100kg
回転数:520rpm
混合時間:70分
(2)圧縮成型
図1に示すプレス機10を用いて、以下の(2−1)〜(2−2)の波形を生成して、圧縮成型を行った。プレス機10におけるシーケンサー19として安川電機製のMP920(商品名)を用いた。サーボアンプ20としてΣ−II(型式SGDM−30ADA、安川電機製)を用いた。また、サーボモータ17として安川電機製のSGMSS−25A(商品名)を用いた。PET製の浅底皿(原料を充填する面積は49.3×41.35mm、皿の深さは5.1mmで表される)内に粉体原料を10g供給して充填し、以下の条件で圧縮成型を行い、パウダリーファンデーションを得た。各成型条件でのプレス波形を図4に示す。
(2−1)1段(標準)−1〜2波形の生成(比較例)
圧縮成型時における上昇SPD、戻りSPD、設定プレス圧力、及び保持時間を表2に記載のとおり設定するとともに、PIDゲインを適宜制御することにより、1段(標準)−1〜2波形を生成した。1段(標準)波形の生成のためのPIDゲインの制御にあたり、「PID制御」(須田信英著、朝倉書店、初版第2刷、1993年3月10日発行)の9頁ないし38頁を参考とした。1段(標準)−1波形を生成した際に設定したPIDゲインをそれぞれ100(基本値)とした。1段(標準)−1〜2波形に基づく圧縮成型によって得られた粉末圧縮成型体における中央部の硬さを、アスカーゴム硬度計C1L型(高分子計器(株)製)を用いて計測したところ、ともに71であった。なお、表2に示す実測値の圧力は、19.5cmの面積に加わる荷重を示している。
(2−2)1段(第一の圧力P1及び第二の圧力P2)−1〜3波形の生成(実施例)
上昇SPD、戻りSPD、設定プレス圧力、保持時間、及びPIDゲインを表2に記載のとおり設定することにより、1段(第一の圧力P1及び第二の圧力P2)−1〜3の波形を生成した。表2の1段(第一の圧力P1及び第二の圧力P2)−1〜3のPIDゲイン設定値は、1段(標準)のP,I,Dゲインを100(基本値)としたときの相対値である。1段(第一の圧力P1及び第二の圧力P2)−1〜3の波形に基づく圧縮成型によって得られた粉末圧縮成型体における中央部の硬さを、アスカーゴム硬度計C1L型(高分子計器(株)製)を用いて計測したところ、それぞれ70、69、及び71であった。
1段(第一の圧力P1及び第二の圧力P2)−1〜3波形について、実プレス圧力下降開始時点の圧力S、第一の圧力P1の最大値と圧力Sとの比、第二の圧力P2の極大値と圧力Sとの比、第二の圧力P2の極小値と圧力Sとの比、第一の圧力P1を加える期間P、及び第二の圧力P2を加え始めてから圧力下降時点までの期間Cは、表2に記載のとおりであった。
また、1段(第一の圧力P1及び第二の圧力P2)−1〜3波形及び1段(標準)−1〜2波形について、立ち上り時間(一つの粉末圧縮成型体を製造するための圧縮工程を開始してから、実プレス圧力が圧力上昇により設定プレス圧力の0.1倍に最初に達する時点までの時間をいう)及びプレス時間(一つの粉末圧縮成型体を製造するための圧縮工程において、実プレス圧力が、圧力上昇により設定プレス圧力の0.1倍に最初に達した時点から、圧力下降により設定プレス圧力の0.1倍に最後に達する時点までの時間をいう)は、表2に記載のとおりであった。
〔実施例2〕
(1)粉体原料の準備
実施例1に記載の方法で粉体原料を得た。
(2)圧縮成型
本実施例では、図1に示すプレス機10を用いて、以下の(2−1)〜(2−3)の波形を生成して、圧縮成型を行った。以下の条件で圧縮成型を行う以外は、実施例1と同様にしてパウダリーファンデーションを得た。各成型条件でのプレス波形を図5に示す。
(2−1)1段(標準)波形の生成(比較例)
プレス成型時に、上昇SPD、戻りSPD、設定プレス圧力、及び保持時間を表3に記載のとおり設定するとともに、PIDゲインを適宜制御することにより、1段(標準)波形を生成した。1段(標準)波形の生成のためのPIDゲインの制御にあたり、「PID制御」(須田信英著、朝倉書店、初版第2刷、1993年3月10日発行)の9頁ないし38頁を参考とした。1段(標準)波形を生成した際に設定したPIDゲインをそれぞれ100(基本値)とした。本波形に基づく圧縮成型によって得られた粉末圧縮成型体における中央部の硬さを、アスカーゴム硬度計C1L型(高分子計器(株)製)を用いて計測したところ72であった。なお、表3に示す実プレス圧は、19.5cmの面積に加わる荷重を示している。
(2−2)2段(全戻し)波形及び2段(半戻し)波形の生成(比較例)
上昇SPD、戻りSPD、戻り距離、設定プレス圧力、保持時間、及びPIDゲインを表3に記載のとおり設定することにより、2段(全戻し)波形及び2段(半戻し)波形を生成した。表3の2段完全波形及び2段半戻し波形のPIDゲイン設定値は、1段(標準)のP,I,Dゲインを100(基本値)としたときの相対値である。2段(全戻し)波形及び2段(半戻し)波形に基づく圧縮成型によって得られた粉末圧縮成型体における中央部の硬さを、アスカーゴム硬度計C1L型(高分子計器(株)製)を用いて計測したところ、それぞれ71及び73であった。
(2−3)1段(圧力上下変動)波形の生成(実施例)
上昇SPD、戻りSPD、設定プレス圧力、保持時間、及びPIDゲインを表3に記載のとおり設定することにより、1段(圧力上下変動)波形を生成した。表3の1段(圧力上下変動)のPIDゲイン設定値は、1段(標準)のP,I,Dゲインを100(基本値)としたときの相対値である。本波形に基づく圧縮成型によって得られた粉末圧縮成型体における中央部の硬さを、アスカーゴム硬度計C1L型(高分子計器(株)製)を用いて計測したところ71であった。
1段(圧力上下変動)波形について、圧力変動サイクル数、圧力変動周期(平均値)、第一極小点から最終極小点までの期間内の圧力の算術平均値St、及び圧力変動幅(平均値)と圧力の算術平均値Stとの比は、表3に記載のとおりであった。
なお、ここでの圧力変動サイクル数とは、周期的な圧力変動を表すプレス波形において、圧力変動周期及び圧力変動幅について、次の条件(A)及び(B)をともに満たす回数である:
(A)圧力変動周期が、0.03秒以上0.3秒以下の範囲に制御される;及び
(B)圧力の変動幅が、圧力の算術平均値Stの0.05倍以上0.4倍以下の範囲に制御される。
また、1段(圧力上下変動)波形、1段(標準)波形、2段(全戻し)波形、及び2段(半戻し)波形について、立ち上り時間及びプレス時間は、表3に記載のとおりであった。
〔評価〕
実施例1及び2で得られた粉末圧縮成型体について、以下の方法で耐衝撃性評価を評価した。樹脂皿に成型された粉末圧縮成型体を、化粧品用コンパクト容器に装填した。この容器を高さ0.3mから水平の姿勢で厚さ20mmのSUS304板上に落下させた。樹脂皿内の粉末圧縮成型体が破損するまで落下を繰り返し、破損する直前の落下回数を試料の耐割れ落下回数とした。ここでの破損とは、目視により、ひび、欠け、成型体の浮きが観察できる状態をいう。同一条件で成型した試料5個の耐割れ落下回数の算術平均値を、耐衝撃性の評価とした。その結果を以下の表4及び5に示す。
表4及び5に示す結果から明らかなとおり、圧縮成型時に製造方法(1)又は(2)を採用することで、従来の圧縮成型法を用いた場合に比べて、粉末圧縮成型体の耐衝撃性が向上することが判る。また図4及び図5に示す結果から明らかなとおり、圧縮成型時に製造方法(1)又は(2)を採用することで、従来の圧縮成型法を用いた場合に比べて、成型時間が短縮化されることが判る。
10 プレス機
11 混合物
12 浅底容器
13 成型用凹部
14 上杵
15 下杵
16 圧縮制御機構
17 サーボモータ
18 ロードセル
19 シーケンサー
20 サーボアンプ
24 上下駆動機構
25 ベルト
26 回転プーリ
27 ネジロッド

Claims (7)

  1. サーボモータを用いた圧縮成型装置によって粉体原料に圧力を加えて圧縮成型体を製造する粉末圧縮成型体の製造方法であって、
    前記粉体原料に第一の圧力P1及び第二の圧力P2を加える工程を含み、
    第二の圧力P2を加える工程の最中に、前記粉体原料に加える圧力を下降させ始める時点の圧力をSとしたとき、
    第一の圧力P1を1.3S超2.0S以下、第二の圧力P2を0.8S以上1.3S以下に制御し、
    第一の圧力P1を加える期間を0.01秒以上0.1秒以下に制御する、
    粉末圧縮成型体の製造方法。
  2. 第一のプレス圧力P1を粉体原料に加える工程が、粉体原料に加えるプレス圧力を1.3Sに達するまで上昇させた後に連続して行われる、請求項1に記載の粉末圧縮成型体の製造方法。
  3. 第二のプレス圧力P2を加える工程が、第一のプレス圧力P1を加える工程の後に連続して行われる、請求項1又は2に記載の粉末圧縮成型体の製造方法。
  4. 第二の圧力P2を加え始めてから、圧力を下降させ始める時点までの期間を、0.1秒以上1秒以下に制御する、請求項1ないし3に記載の粉末圧縮成型体の製造方法。
  5. サーボモータを用いた圧縮成型装置によって粉体原料に圧力を加えて圧縮成型体を製造する粉末圧縮成型体の製造方法であって、
    前記粉体原料に加える圧力を周期的に上下変動させる工程を含み、
    前記工程において、次の条件(A)及び(B)をともに満たす圧力変動のサイクルを、2サイクル以上発生させる、粉末圧縮成型体の製造方法。
    (A)圧力変動周期が、0.03秒以上0.3秒以下の範囲に制御される。
    (B)圧力の変動幅が、圧力の第一極小点から最終極小点までの期間内の圧力の算術平均値Stの0.05倍以上0.4倍以下の範囲に制御される。
  6. 前記条件(A)及び(B)をともに満たす圧力変動のサイクルを、連続して3サイクル以上発生させる請求項5に記載の粉末圧縮成型体の製造方法。
  7. 圧力変動のサイクルが30サイクル以下である、請求項5又は6に記載の粉末圧縮成型体の製造方法。
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KR101919922B1 (ko) * 2017-04-28 2018-11-20 몬트롤 주식회사 성형선도 자동 생성 기능을 갖는 지능형 nc 금속분말 유압성형 프레스 및 그 제어방법

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