JP2016002250A - サニタリールーム - Google Patents

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Abstract

【課題】立位の利用者が洋式便器へのアプローチ用の手摺りとしても安全に用いることができるサポート部材を備えたサニタリールームを提供する。【解決手段】サニタリールームA内に設置された洋式便器Tの両側にサポート装置3aのサイドサポート6aを設けるとともに、サイドサポート本体の手摺り部となる上側水平部61aの床からの高さを700〜800mmとし、下側水平部に支持されたアームレスト部となるアームレスト部材62の床からの高さを550〜650mmとし、上側水平部61aを持てば立位の利用者が洋式便器Tに安全にアプローチできるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも洋式便器が設置されたサニタリールーム、特に、高齢者や障害者等が安全に使用しやすいサニタリールームに関する。
高齢者や障害者等の歩行困難者が利用する介護施設や病院のような施設等には、洋式便器に隣接してシャワー装置や洗面装置が設けられるユニット式のサニタリールームがある(特許文献1)。
また、この種のサニタリールームにおいては、図7に示すように、洋式便器Tの両側にアームレスト部110を有するサイドサポート100が設けられていることが多い。
すなわち、サイドサポート100によって洋式便器を利用する利用者(以下、「利用者」とのみ記す)の体の横方向(着座した状態の左右方向)への倒れを防止するとともに、アームレスト部110に肘を掛けて、用便時に安定した姿勢を保つことができるようにしている。
また、このサイドサポート100は、洋式便器Tの後方側に設けられた軸部120を中心に上下方向に回動可能に支持されていて、上方に回動させて跳ね上げることができる。
すなわち、サイドサポート100を跳ね上げ姿勢にすれば、介助者が利用者を介助しながら、洋式便器Tの横方向から便座への腰掛け動作あるいは立ち上り動作をさせやすくしたり、介助者が利用者の洗浄等の介助作業をしやすくするようにしている。
図7中、200は背凭れ、300はシャワー・洗面装置、400は壁面固定手摺り、500はドアである。
また、上記サイドサポート100以外に、図8に示すようなサポート部材600が設置されている場合がある。
すなわち、このサポート部材600は、サイドサポート610がステンレス鋼管や樹脂被覆鋼管がU字に曲げられて形成されていて、洋式便器Tの両側を挟むように支持部620を介してサニタリールームの壁面にサイドサポート610の2本の水平部611,612が上下に並ぶように壁面に固定され、上段の水平部611がアームレスト部となっている。
特開平2013-28978号公報
ところで、介護施設や病院等では、車椅子から洋式便器の便座に乗り移りやすいように便座の床からの高さは450mm前後となっている。したがって、上記サイドサポート100、610は、その上面が、床から600mm前後の高さに設定されている。
しかし、上記高さでは、車椅子を用いず、立位で洋式便器にアプローチできる利用者にとっては、アプローチする際にサポート装置のサイドサポートを手摺り代わりに掴もうとした場合、低すぎて却ってバランスを崩し転倒するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みて、立位の利用者が洋式便器へのアプローチ用の手摺りとしても安全に用いることができるサポート装置を備えたサニタリールームを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のサニタリールーム(以下、「本発明1のサニタリールーム」と記す)は、アームレスト部を有するサイドサポートを、洋式便器の両側に配置したサニタリールームであって、前記サイドサポートは、手で掴んで体位を保持しやすい太さの2本の水平部と、この水平部の一端同士を湾曲して連結する湾曲連結部を有する略U字形部材からなるサポート本体を有し、このサポート本体が、U字の両水平部を上下方向に配置した状態で支持部材を介してサニタリールームの壁又は床に支持されているとともに、上段の水平部が手摺り部、下段の水平部がアームレスト部となっていて、床から前記アームレスト部の上面までの高さが550〜650mm、床から前記手摺り部の上面までの高さが700〜800mmとなっていることを特徴としている。
また、本発明の請求項2に記載のサニタリールーム(以下、「本発明2のサニタリールーム」と記す)は、アームレスト部を有するサイドサポートを、洋式便器の両側に配置したサニタリールームであって、前記サイドサポートは、手で掴んで体位を保持しやすい太さの2本の水平部と、この水平部の一端同士を湾曲して連結する湾曲連結部を有する略U字形部材からなるサポート本体を有し、このサポート本体が、U字の両水平部を上下方向に配置した状態で支持部材を介してサニタリールームの壁又は床に支持されているとともに、上段の水平部が手摺り部となり、サポート本体より軟質の材料からなるアームレスト部材が、下段の水平部に取り付けられてアームレスト部が形成されていて、洋式便器に着座した利用者の前方で、2つのサイドサポートを連結し、着座した利用者の前倒れを防止する前倒れ防止部材をサイドサポートに着脱自在に備えていることを特徴としている。
本発明のサニタリールームは、水平投影したとき、アームレスト部の洋式便器側の端縁が、手摺り部の洋式便器側の端縁より洋式便器側に50mm以上突出して投影されるようにアームレスト部を設けることが好ましい。
すなわち、洋式便器に着座したときに、手摺り部が邪魔にならず、スムーズに腕をアームレスト部に支持させることができる。アームレスト部の突出長さは、50mm以上であれば、特に限定されないが、70mm程度が好ましい。また、あまり突出しすぎると、上手摺り部が洋式便器から離れすぎて、アプローチしにくくなるおそれがある、あるいは、アームレスト部が洋式便器側に近づきすぎて利用者を圧迫するおそれがあるため、100mm以下が好ましい。
なお、水平投影とは、鉛直方向から正投影することを意味する。
なお、上記サポート本体は、鋼管やステンレス鋼管を曲げ加工して得ることができ、表面に塗装が施されていてもよいし、樹脂被覆されていてもよい。
アームレスト部材としては、特に限定されないが、たとえば、軟質の発泡ウレタン樹脂や、金属や硬質プラスチックの表面をエラストマー等の弾性材料で被覆したものが挙げられる。
上記手で掴んで体位を保持しやすい太さとは、平均的な利用者が、手で握ることができて、自分で立位した状態を保持できれば、特に限定されないが、たとえば、直径で25mm〜40mmで、断面が円形あるいは楕円形のものが好ましく、直径30mm〜35mmで、断面が円形あるいは楕円形のものが特に好ましい。
本発明のサニタリールームは、サイドサポート以外に、背凭れ部を設けることが好ましい。
すなわち、背凭れ部を設けることによって、サイドサポートによって利用者の側方への倒れを防止することができるだけでなく、利用者が背凭れ部に背中を支持させた状態で着座することができ、より安定した状態で着座できる。
また、背凭れ部は、利用者の背中を受ける背凭れ本体部と、この背凭れ本体部を支持するフレーム材とで構成し、このフレーム材を手で掴んで体位を保持しやすい太さにしておけば、フレーム材を手摺りとして用いることができる。
さらに、背凭れ部本体としては、特に限定されないが、たとえば、軟質の発泡ウレタン樹脂や、金属や硬質プラスチックの表面をエラストマー等の弾性材料で被覆したものが挙げられる。
本発明のサニタリールームは、洋式便器が、洋式便器の幅方向の両側で、サイドサポートとサニタリールームの壁面との間に、洋式便器の側方からアプローチ可能な空間を形成するように設けられ、前記サイドサポートが、洋式便器着座時使用位置と、洋式便器から壁面側に回動した手摺り専用使用位置とを選択可能に支持部材を介して水平方向に回動可能に支持されている構成とすることが好ましい。
すなわち、手摺り専用使用位置まで回動しておけば、手摺り部が壁に近くなり、利用者本人が、壁に設けられた別の手摺りや壁を伝いつつ、手摺り部を持って立位状態で安全に洋式便器の側方までアプローチしやすくなる。
また、洋式便器の両側にアプローチ可能な空間が設けられていることによって、片側マヒで左右いずれか一方の手でしか手摺り部をつかめないような人も安全にアプローチできる。
しかも、アプローチ可能な空間を使用すれば、洋式便器の両側から介助者が利用者を容易にサポートすることができるとともに、2人の介助者が同時に両側からサポートできて、一人では介助できないような重度の障害をもつ利用者も、洋式便器へ安全に着座および車椅子等に乗り移りを行わせることができる。
本発明のサニタリールームは、洋式便器に着座した利用者の前方で、2つのサイドサポートを連結し、着座した利用者の前倒れを防止する前倒れ防止部材をサイドサポートに着脱自在に備えていることが好ましい。
すなわち、上記構成にすれば、前倒れ防止部材を装着することで、利用者が背凭れや便器の水槽等に背中を受けさせず、前傾姿勢になる場合も安定した状態で姿勢を保持させることができる。そして、前傾姿勢に保持することでよりよく排泄を促すことができる。また、姿勢を安定保持しにくい介護度の高い利用者もより安全である。
本発明のサニタリールームは、特に限定されないが、スケルトンが、ユニット化された防水パン、壁パネル、天井パネルおよびドアを組み立て形成されるユニット式であることが好ましい。
すなわち、在来工法に比べ、短期間で施工可能であるとともに、施工が容易で防水信頼性が高い。
また、本発明のサニタリールームは、特に限定されないが、洋式便器以外に、シャワー装置および洗面装置の少なくともいずれかを備えていてもよい。
上記のように、本発明1のサニタリールームは、アームレスト部を有するサイドサポートを、洋式便器の両側に配置したサニタリールームであって、前記サイドサポートは、手で掴んで体位を保持しやすい太さの2本の水平部と、この水平部の一端同士を湾曲して連結する湾曲連結部を有する略U字形部材からなるサポート本体を有し、このサポート本体が、U字の両水平部を上下方向に配置した状態で支持部材を介してサニタリールームの壁又は床に支持されているとともに、上段の水平部が手摺り部、下段の水平部がアームレスト部となっていて、床から前記アームレスト部の上面までの高さが550〜650mm、床から前記手摺り部の上面までの高さが700〜800mmとなっているので、ある程度自立できるような立位の利用者が手摺り部を持ってアプローチが容易であり、安全性が高くなる。
また、本発明2のサニタリールームは、アームレスト部を有するサイドサポートを、洋式便器の両側に配置したサニタリールームであって、前記サイドサポートは、手で掴んで体位を保持しやすい太さの2本の水平部と、この水平部の一端同士を湾曲して連結する湾曲連結部を有する略U字形部材からなるサポート本体を有し、このサポート本体が、U字の両水平部を上下方向に配置した状態で支持部材を介してサニタリールームの壁又は床に支持されているとともに、上段の水平部が手摺り部となり、サポート本体より軟質の材料からなるアームレスト部材が、下段の水平部に取り付けられてアームレスト部が形成されていて、洋式便器に着座した利用者の前方で、2つのサイドサポートを連結し、着座した利用者の前倒れを防止する前倒れ防止部材をサイドサポートに着脱自在に備えているので、ある程度自立できるような立位の利用者が手摺り部を持ってアプローチが容易であり、安全性が高くなる。また、前倒れ防止部材を装着することで、利用者が前傾姿勢になる場合も安定した状態で姿勢を保持させることができる。そして、前傾姿勢に保持することでよりよく排泄を促すことができる。また、姿勢を安定保持しにくい介護度の高い利用者もより安全である。
そして、前倒れ防止部材が不要な利用者の場合、取り外しておけば、邪魔にならない。
さらに、本発明のサニタリールームは、水平投影したとき、アームレスト部の洋式便器側の端縁が、手摺り部の洋式便器側の端縁より洋式便器側に50mm以上突出して投影されるようにアームレスト部を設けるようにすれば、手摺り部が邪魔にならずに下段のアームレスト部に肘を掛けることができる。また、アームレスト部に肘を掛けた状態で利用者の体が洋式便器の側方に傾こうとしても、上腕部が上段の手摺り部の側面に受けられ、傾きが防止される。
そして、手摺り部が、座高が高い利用者等のアームレスト部としても用いることができる。
本発明のサニタリールームの第1の実施の形態の断面図である。 図1のサニタリールームのサポート装置の斜視図である。 本発明のサニタリールームの第2の実施の形態で、洋式便器を正面からみた要部斜視図である。 図3のサニタリールームの洋式便器を左斜め方向からみた要部斜視図である。 本発明のサニタリールームの第3の実施の形態の断面図である。 図5のサニタリールームのサイドサポートと、前倒れ防止部材の着脱機構を説明する図であって、同図(a)は装着状態、同図(b)は装着途中の状態をあらわしている。 従来のサニタリールームの断面図である。 従来の洋式便器のサイドサポートを説明する斜視図である。
以下に、本発明を、その実施の形態を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明にかかるサニタリールームの第1の実施の形態をあらわしている。
図1に示すように、このサニタリールームAは、ユニット式であって、スケルトンが、床を構成する防水パン1と、この防水パン1上に支持されるドア21と、ドア21とともに周壁2を形成する複数の壁パネル(図では詳細にあらわしていない)と、天井を構成する天井パネル(図示せず)とから形成される。
周壁2は、ドア21と、ドア21に対面する後方壁22と、ドア21の一側方向の第1側方壁23とのコーナーが切り欠かれた形状の斜め壁24と、ドア21の他側方向の第2側方壁25を備えた平面視5角形をしている。
ドア21は、スライド式の3枚扉で、最大で約2/3の幅で開口し、車椅子がスムーズに出入可能になっている。
また、サニタリールームA内には、洋式便器Tと、サポート装置3a、シャワー・洗面装置4、手摺り5a〜5dが設けられている。
そして、洋式便器Tは、その後方壁22側が斜め壁24に向うように配置され、前後方向が後方壁22およびドア21に対して45度に傾いた状態に設置されている。
すなわち、洋式便器Tと後方壁22との間、および洋式便器Tと第1側方壁23との間には、介助者(図示せず)のアプローチ用空間Sが設けられるようにしている。
アプローチ用空間Sは、後述する、サイドサポート6aがサイドサポート位置にあるときに、介助者が入り込んで、洋式便器Tを使用する利用者の介助作業を行える広さになっている。
サポート装置3aは、図1および図2に示すように、1対のサイドサポート6aと、1対の支持部材7aと、背凭れ部8aとを備えている。
また、1対のサイドサポート6aは、それぞれサイドサポート本体61と、アームレスト部材62と、支柱取り付け筒部63とを備えている。
サイドサポート本体61は、手で掴んで体位を保持しやすい太さである25mm〜40mm(特に好ましくは30mm〜35mm)のパイプを略U字形に湾曲させて形成され、上側水平部61a、下側水平部61b、および、これらの水平部61a,61bの一端同士を湾曲して連結する湾曲連結部61cを備えている。
また、上側水平部61aと下側水平部61bは、反湾曲連結部側の他端が、支柱取り付け筒部63の側方壁に溶接固定されている。
また、上側水平部61aと下側水平部61bは、その中心軸が、支柱取り付け筒部63の筒の中心軸に直交している。
すなわち、支柱取り付け筒部63の中心軸方向から投影すると、上側水平部61aと下側水平部61bが完全に重なるように支柱取り付け筒部63に固定されている。
そして、上側水平部61aが後述するように手摺り部を兼ねるとともに、下側水平部61bにアイームレスト部となるアームレスト部材62が支持固定されている。
アームレスト部材62は、ウレタン樹脂発泡体で形成され、サイドサポート本体61に比べクッション性に富んでいるとともに、図1に示すように、水平投影したとき、その洋式便器T側端縁の上側水平部61aの洋式便器T側の端縁より突出幅wが50mm以上となるように突出して投影される。
支持部材7aは、支柱部71と、上下1対の壁面固着部72とを備え、サイドサポート本体61と同様のパイプの両側部を、同方向に湾曲させながら折り曲げて略コ字をしている。
一方の支持部材7aは、支柱部71の中心軸が鉛直となるように、壁面固着部72が後方壁22の斜め壁近傍に固定されている。
他方の支持部材7aは、支柱部71の中心軸が鉛直となるように、壁面固着部72が第1側方壁23の斜め壁近傍に固定されている。
そして、サイドサポート本体61は、サイドサポート6aが、図1に実線で示す洋式便器着座時使用位置a、洋式便器着座時使用位置aから22.5度後方壁22側あるいは第1側方壁23側に向かって回動した二点鎖線で示す第1手摺り専用使用位置b、および、洋式便器着座時使用位置aから45度後方壁22あるいは第1側方壁23側回転した二点鎖線で示す第2手摺り専用使用位置cをそれぞれ選択可能に支柱取り付け筒部63が支持部材7aの支柱部71に回動可能に外嵌されている。
なお、サイドサポート本体61は、洋式便器着座時使用位置aと、第1手摺り専用使用位置b、あるいは、第2手摺り専用使用位置cで上方に押し上げられると、回動ロックが解除されて、その状態で水平方向に押す(あるいは引く)と押した方向(あるいは引いた方向)に回動し、洋式便器着座時使用位置a、第1手摺り専用使用位置b、あるいは、第2手摺り専用使用位置cまで回動すると、自重で回動ロック状態となるようにされている。
また、サイドサポート6aは、上側水平部61aの上端の床からの高さH1が700〜800mm、アームレスト部材62の上端の床からの高さH2が550〜650mmとなっている。
背凭れ部8aは、フレーム部80と背凭れ本体81とを備えている。
フレーム部80は、手で掴んで体位を保持しやすい太さである25mm〜40mm(特に好ましくは30mm〜35mm)で形成され、支柱部71間を連結するように設けられている。
背凭れ本体81は、アームレスト部材62と同様の発泡ウレタン樹脂で形成されていて、その上端部がフレーム部80に固定されている。
このサニタリールームは、上記のように、サポート装置3aのアームレスト部材62の上端の高さH2が550〜650mmであるので、利用者がアームレスト部に肘を掛けた状態で安定して着座することができる。
また、床からの高さH1が700〜800mmの位置に手摺り部となる上側水平部61aを備えているので、洋式便器Tの利用者が立位で上側水平部61aを持ちながら洋式便器Tに安全にアプローチしやすい。
しかも、水平投影したとき、アームレスト部材62の洋式便器T側端縁が上側水平部61aの洋式便器T側の端縁より50mm以上洋式便器T側に突出して投影されるようになっているので、利用者の腕の上げ下げに上側水平部61aが邪魔にならない。
また、サイドサポート6aが、洋式便器着座時使用位置aと、第1手摺り専用使用位置b、あるいは、第2手摺り専用使用位置cを採ることができるので、介助者の見守りだけで、手摺り5a(5b,5c,5d)や上側水平部61aを持ちながら立位で歩行が可能な利用者の場合、サイドサポート6aを第1手摺り専用位置bあるいは第2手摺り専用位置cになるように回動させておけば、手摺り5a(5b,5c,5d)および上側水平部61aを持ちながら、洋式便器Tの側方から自力で洋式便器Tにアプローチできる。
特に、サイドサポート6aが第2手摺り専用位置cにある場合、手摺り5a(5b,5c,5d)を用いるとともに、周壁2伝いに洋式便器Tにアプローチすることができるため、より安全性が高い。
また、両側のサイドサポート6aが回動するため、片麻痺の利用者もいずれかの壁伝いにアプローチでき、安全である。
さらに、アプローチ用空間Sを備えているので、アプローチ用空間Sを使用すれば、洋式便器Tの両側から介助者が歩行困難な利用者を容易にサポートすることができるとともに、2人の介助者が同時に両側からサポートできて、一人では介助できないような重度の障害をもつ利用者も、洋式便器Tへ安全に着座および車椅子等に乗り移りを行わせることができる。
また、アームレスト部材62が軟質の発泡ウレタン樹脂で形成され、クッション性に富んでいるので、利用者が違和感なく肘をかけることができる。
サイドサポート本体61が、洋式便器着座時使用位置aと、第1手摺り専用使用位置b、あるいは、第2手摺り専用使用位置cで上方に押し上げられると、回動ロックが解除されるようになっているので、すなわち、不意の荷重がかかりにくい、上方へのみ荷重がかかったときにのみロックが解除されるようになっているので、利用者が転倒を避けようとサイドサポート6aによって体を支えようとしたときにロックが解除されず、安全である。
そして、上方へ押し上げるだけでロックが解除できるので、回動操作を容易に行える。
また、背凭れ部8aを備えているので、サイドサポート6aによって利用者の側方への傾きを防止できるだけでなく、背凭れ本体81に利用者の背中を受けさせるように利用者を着座させることができ、利用者により安定した安全な着座姿勢を採らせることができる。
さらに、フレーム部80が、手で掴んで体位を保持しやすい太さである25mm〜40mm(特に好ましくは30mm〜35mm)で形成され、支柱部71間を連結するように設けられているので、フレーム部80も手摺りとして用いることができ、利用者が立位によりサニタリールーム内を移動する際に安全性を高くすることができる。
図3および図4は、本発明のサニタリールームの第2の実施の形態をあらわしている。
図3および図4に示すように、このサニタリールームBは、サポート装置3bの支持部材7bが後方壁22に固定されるプレート状をした壁面固定部73と、この壁面固定部73の上端から上側支持部74が突設され、壁面固定部73の下端から下側支持部75が突設されている。
ぞして、第1の実施の形態と同様に、サイドサポート6bの支柱取り付け筒部63が上側支持部74と下側支持部75とを連結するように設けられた支柱(図示せず)に外嵌されている。
また、サイドサポート6bのサイドサポート本体64は、上側水平部64aが下側水平部64bのより洋式便器Tから離れた位置から延出するように、反湾曲連結部側が支柱取り付け筒部63が固定されている。
すなわち、水平投影したとき、サイドサポート本体64の下側水平部64bが上側水平部64aに対し洋式便器T側にずれるように投影されるように設けられている。
そして、アームレスト部材62の下側水平部64bから洋式便器T側への突出を短くした以外は、第1の実施の形態のサニタリールームと同様になっている。
したがって、第1の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付している。なお、図3,4中、64cは湾曲連結部である。
このサニタリールームBは、図示していないが、アプローチ用空間Sを備え、サイドサポート6bが洋式便器着座時使用位置aと、第1手摺り専用使用位置b、あるいは、第2手摺り専用使用位置cを選択できるようになっているので、第1の実施の形態と同様の効果を備えている。
また、上記のように、水平投影したとき、サイドサポート本体64の下側水平部64bが上側水平部64aに対し洋式便器T側にずれるように投影されるように設けられているので、第1の実施の形態より、アームレスト部材62の下側水平部64bから洋式便器T側への突出長さを短くすることができる。
すなわち、より軟質なクッション性に富み使用感に優れた材料でアームレスト部材62を作製することができる。
図5は、本発明のサニタリールームの第3の実施の形態をあらわしている。
図5に示すように、このサニタリールームCは、前倒れ防止部材9を備えている。
前倒れ防止部材9は、洋式便器Tに着座した利用者の前方で、2つのサイドサポート6aを連結し、着座した使用者の前倒れを防止するようになっている。
前倒れ防止部材9は、図6に示すように、部材本体91と、第1係合部92と、第2係合部93と、クッション材94とを備えている。
第1係合部92は、図6(a)に示すように、サイドサーポート6aへの装着状態において、水平方向に開口92aが向く略C字形の略筒状をしている。そして、第1係合部92は、開口92aを下側水平部61bに臨ませ、下側水平部61b方向に押し込むと弾性変形しつつ下側水平部61bが内部に入り込んで係合状態となるように形成されている。
一方、第2係合部93は、図6(a)に示すように、サイドサーポート6aへの装着状態において、下方に開口93aが向く略C字形の略筒状をしている。そして、第2係合部93は、開口93aを下側水平部61bに臨ませ、下側水平部61b方向に押し込むと弾性変形しつつ下側水平部61bが内部に入り込んで係合状態となるように形成されている。
そして、この前倒れ防止部材9は、第1係合部92を、図6(b)に示すように、斜め上方から一方(この実施の形態では、洋式便器Tに向って左側)のサイドサポート6aの下側水平部61bに係合させたのち、図6(b)に矢印でしめすように、第2係合部93側を下方に向うように第1係合部92側を中心に回動させて図6(a)に示すように第2係合部93を他方のサイドサポート6aの下側水平部61bに係合させることによって装着できる。
また、上記装着工程を逆転させれば、容易に取り外すことができる。
クッション材94は、アームレスト部材62と同様にウレタン樹脂発泡体で形成されている。
なお、上記以外は、第1の実施の形態と同様になっているので、第1の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付している。
このサニタリールームCは、着脱自在な前倒れ防止部材9を備えているので、前倒れ防止部材9を装着することで、利用者が前傾姿勢になる場合も安定した状態で姿勢を保持させることができる。そして、前傾姿勢に保持することでよりよく排泄を促すことができる。また、姿勢を安定保持しにくい介護度の高い利用者もより安全である。
そして、前倒れ防止部材9が不要な利用者の場合、取り外しておけば、邪魔にならない。
本発明のサニタリールームは、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、ドアの正面壁と一方の側面壁とのコーナー部に当たる部分が斜め壁になっていて、ドアを含む周壁が平面視で五角形となっていたが、斜め壁は設けず、洋式便器を、その後方壁側がドアの正面壁と一方の側面壁に対して斜めになるように配置するだけでも構わない。
また、洋式便器を後方壁の幅方向の中央部に配置し、洋式便器の両側にアプローチ用空間を設け、サイドサポートを両方後方壁に沿うように90度回動可能に設けるようにしても構わない。
上記の実施の形態では、サポート装置が後方壁と第1側方壁に支持固定されていた、すなわち、壁のみで荷重が支持されるようになっていたが、支柱部の下端を床で支持するようにしても構わない。
A,B,C サニタリールーム
S アプローチ用空間
T 洋式便器
a 洋式便器着座時使用位置
b 第1手摺り専用使用位置
c 第2手摺り専用使用位置
w 突出幅
1 防水パン
2 周壁
21 ドア
22 後方壁
23 第1側方壁
24 斜め壁
25 第2側方壁
3a,3b サポート装置
4 シャワー・洗面装置
5a〜5d 手摺り
6a サイドサポート
61、64 サイドサポート本体
62 アームレスト部材(アームレスト部)
63 支柱取り付け筒部
61a 上側水平部(手摺り部)
61b 下側水平部
61c 湾曲連結部
64a 上側水平部
64b 下側水平部
64c 湾曲連結部
66 受け金具
7a, 7b 支持部材
71 支柱部
72 壁面固着部
73 壁面固定部
74 上側支持部
75 下側支持部
8a 背凭れ部
80 フレーム部
81 背凭れ本体
9 前倒れ防止部材
91 部材本体
92 第1係合部
92a 開口
93 第2係合部
93a 開口
94 クッション材

Claims (4)

  1. アームレスト部を有するサイドサポートを、洋式便器の両側に配置したサニタリールームであって、
    前記サイドサポートは、手で掴んで体位を保持しやすい太さの2本の水平部と、この水平部の一端同士を湾曲して連結する湾曲連結部を有する略U字形部材からなるサポート本体を有し、
    このサポート本体が、U字の両水平部を上下方向に配置した状態で支持部材を介してサニタリールームの壁又は床に支持されているとともに、
    上段の水平部が手摺り部、下段の水平部がアームレスト部となっていて、
    床から前記アームレスト部の上面までの高さが550〜650mm、床から前記手摺り部
    の上面までの高さが700〜800mmとなっていることを特徴とするサニタリールーム。
  2. アームレスト部を有するサイドサポートを、洋式便器の両側に配置したサニタリールームであって、
    前記サイドサポートは、手で掴んで体位を保持しやすい太さの2本の水平部と、この水平部の一端同士を湾曲して連結する湾曲連結部を有する略U字形部材からなるサポート本体を有し、
    このサポート本体が、U字の両水平部を上下方向に配置した状態で支持部材を介してサニタリールームの壁又は床に支持されているとともに、
    上段の水平部が手摺り部となり、サポート本体より軟質の材料からなるアームレスト部材が、下段の水平部に取り付けられてアームレスト部が形成されていて、
    洋式便器に着座した利用者の前方で、2つのサイドサポートを連結し、着座した利用者の前倒れを防止する前倒れ防止部材をサイドサポートに着脱自在に備えていることを特徴とするサニタリールーム。
  3. 水平投影したとき、アームレスト部の洋式便器側の端縁が、手摺り部の洋式便器側の端縁より洋式便器側に50mm以上突出して投影される請求項1または請求項2に記載のサニタリールーム。
  4. 洋式便器が、洋式便器の幅方向の両側で、サイドサポートとサニタリールームの壁面との間に、洋式便器の側方からアプローチ可能な空間を形成するように設けられ、
    前記サイドサポートが、洋式便器着座時使用位置と、洋式便器から壁面側に回動した手摺り専用使用位置とを選択可能に支持部材を介して水平方向に回動可能に支持されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のサニタリールーム。
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