JP2016001564A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】量子ドットを用いたときに生じる発光強度のばらつきを抑制し、画素領域の面内均一性を向上させた画像表示装置を提供することを目的の一つとする。【解決手段】発光素子が設けられた画素が複数個配列する画素部を有し、発光素子は、量子ドットを含む発光層と、発光層の一方の面に設けられた第1の電極と、発光層と第1の電極との間に設けられた絶縁層と、発光層と絶縁層との間に設けられた第2の電極とを有し、第2の電極は、少なくとも一端部が第1の電極の上面部と重なるように設けられている画像表示装置が提供される。【選択図】図10

Description

本発明は、発光素子を用いた画像表示装置に関する。本明細書において開示される発明の一実施形態は、量子ドット材料を用いた発光素子により画素が構成される画像表示装置を含む。
半導体ナノ粒子又は量子ドットと呼ばれるナノスケールの発光材料のディスプレイへの応用が注目されている。量子ドットは直径が数ナノメートルの粒径を有する材料であり、II−VI族、III−V族、IV−VI族等の元素グループによって構成される。このようなナノ粒子は、外部からのエネルギー線(紫外光、青色光)などの照射、また電界を印加することで発光する。従来、発光材料として有機エレクトロルミネセンス材料が知られているが、量子ドットは、粒子のサイズを変化させることによって発光波長の調節が可能であること、発光効率が高いこと、濃度消光がないことなど従来の材料では得られない利点を有している。
このため、有機エレクトロルミネセンス素子に換わる新たな発光素子として量子ドットを用いた表示装置が提案されている。例えば、透明な基板上に、透光性の第1電極、該第1電極に対向する第2電極、無機半導体マトリックス中に量子ドットを含む多結晶無機発光層を含む発光素子が開示されている(特許文献1参照)。また、基板上に第1電極層を形成し、その第1電極層上に相分離が可能なブロック共重合体膜からナノサイズの複数の貫通ホールを含む量子ドットテンプレート膜を形成し、量子ドットテンプレート膜の貫通ホール内に有機発光層を含む量子ドット構造を形成する量子ドット有機電界発光素子の製造方法が開示されている(特許文献2参照)。
特開2010−520603号公報 特開2012−146689号公報
特許文献1に記載された多結晶無機発光層は、多結晶無機発光層を量子ドットおよび半導体マトリックスナノ粒子のコロイド分散液をアニーリングして形成しているが、このような製法では膜厚の正確な制御が困難である。量子ドットを用いた発光素子は一対の電極間に電界を印加して発光させるが、製造方法によらず一対の電極間に量子ドットを含む発光層を挟んだ構造では、当該発光層の膜厚のばらつきにより発光強度が変わってしまう。これが、表示装置の画素部の面内であると、量子ドットを含む発光層の膜厚の不均一性により、発光強度が画素間でばらついてしまうことが問題となる。さらに、第1電極、量子ドットを含む発光層及び第2電極を縦方向に積層したスタック構造の発光素子を、そのまま微細な画素を有する高精細パネルに適用すると、隣接画素に光漏れが生じて正確な色表示ができないという問題がある。
一方、特許文献2に開示された量子ドット構造を含む有機電界発光素子は、発光層自体を微小な柱状として集合させたものである。しかし、これでは発光素子の製造方法が複雑であり、製造に困難を伴うことが問題である。
特許文献1及び特許文献2で開示されるように、第1電極と第2電極との間に量子ドットを挟む構造では、発光層内での発光効率が高くても、第1電極を光が透過することにより、吸収若しくは界面での反射損失により出射される光が減衰してしまうことが問題となる。
本発明はこのような状況に鑑み、量子ドットを用いたときに生じる発光強度のばらつきを抑制し、画素領域の面内均一性を向上させた画像表示装置を提供することを目的の一つとする。また、画素を高精細化した場合でも、隣接する画素に光が漏洩しない画像表示装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態によれば、発光素子が設けられた画素が複数個配列する画素部を有し、発光素子は、量子ドットを含む発光層と、発光層の一方の面に設けられた第1の電極と、発光層と第1の電極との間に設けられた絶縁層と、発光層と絶縁層との間に設けられた第2の電極とを有し、第2の電極は、少なくとも一端部が第1の電極の上面部と重なるように設けられている画像表示装置が提供される。
他の一態様として、発光層側に光反射面を有していてもよい。
他の一態様として、第1の電極は、周縁部が発光層の側に屈曲していてもよい。
他の一態様として、第1の電極は、該第1の電極の下地側に設けられた絶縁層の凹型部に沿って設けられ、第1の電極の周縁部が凹型部の段差領域と重なるように設けられていてもよい。
発光層の第1の電極とは反対側の面に、第3の電極が設けられていてもよい。
他の一態様として、第2の電極は、バス電極部と、バス電極部から延びるグリッド電極とを有し、一端部がグリッド電極に含まれていてもよい。
他の一態様として、第2の電極は、バス電極部と、バス電極部から延びる複数のグリッド電極とを有し、複数のグリッド電極は、シェブロン型に屈曲していてもよい。
他の一態様として、第2の電極は、バス電極部と、バス電極部から延びる複数のグリッド電極とを有し、複数のグリッド電極は、該グリッド電極の間隔が、発光素子の発光中心波長の整数倍であってもよい。
本発明の一実施形態によれば、発光素子が設けられた画素が配列する画素部を有し、発光素子は、量子ドットを含む発光層と、発光層の一方の面に設けられた第1の電極と、発光層と第1の電極との間に設けられた絶縁層と、発光層と絶縁層との間に設けられた第2の電極と、を有し、第1の電極は、第1のバス電極部と、第1のバス電極部から延びる第1のグリッド電極とを有し、第2の電極は、バス電極部と、バス電極部から延びるグリッド電極とを有し、第1のグリッド電極と第2のグリッド電極は、絶縁層を介して咬み合うように配設されている画像表示装置が提供される。
他の一態様として、第1の電極のバス電極部とグリッド電極は、発光層側に光反射面を有していてもよい。
他の一態様として、第1の電極は、周縁部においてバス電極部が発光層の側に屈曲していてもよい。
他の一態様として、第1の電極は、該第1の電極の下地側に設けられた絶縁層の凹型部に沿って設けられ第1の電極の周縁部においてバス電極部が凹型部の段差領域と重なるように設けられていてもよい。
他の一態様として、発光層の、第1の電極とは反対側の面に、第3の電極が設けられていてもよい。
他の一態様として、第1の電極は複数の第1のグリッド電極を有し、第2の電極は複数の第2のグリッド電極を有し、複数の第1のグリッド電極及び複数の第2のグリッド電極のそれぞれは、シェブロン型に屈曲していてもよい。
他の一態様として、第1の電極は複数の第1のグリッド電極を有し、第2の電極は複数の第2のグリッド電極を有し、複数の第1のグリッド電極及び複数の第2のグリッド電極のそれぞれは、該グリッド電極の間隔が、発光素子の発光中心波長の整数倍であってもよい。
他の一態様として、画素部において、第1の電極は、画素に対応して個別に設けられ、第2の電極は、画素部に含まれる複数の画素に共通に設けられていてもよい。
他の一態様として、画素部において、第1の電極は、画素部に含まれる複数の画素に共通に設けられ、第2の電極は、画素に対応して個別に設けられていてもよい。
他の一態様として、発光素子が白色光を出射し、発光素子に重ねてカラーフィルタ層が設けられていてもよい。
他の一態様として、発光素子が青色光又は紫外光を出射し、発光素子に重ねて色変換層が設けられていてもよい。
本発明の一実施形態に係る発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像表示装置の構成示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示し、(A)は一画素が4つの副画素が正方配置されて構成されている一例を、(B)は一画素がストライプ配置された3つの副画素で構成される一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る画素回路の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像表示装置の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、各副画素に発光波長の異なる発光素子が設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、各副画素にカラーフィルタが設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、各副画素にカラーフィルタと色変換層が設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る画素に設けられる電極の構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、発光素子に第1乃至第3の電極が設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素回路の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素回路の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す平面図であり、第1の電極が凹型構造を有する一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、第1の電極が凹型構造を有する一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、第1の電極が凹型構造を有し、各副画素に発光波長の異なる発光素子が設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、第1の電極が凹型構造を有し、各副画素にカラーフィルタが設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、第1の電極が凹型構造を有し、各副画素にカラーフィルタと色変換層が設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の作製方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る画素の作製方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、発光素子に第1乃至第3の電極が設けられ、第1の電極が凹型構造を有している一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す平面図であり、第1の電極と第2の電極が櫛歯状にかみ合うように設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、第1の電極と第2の電極が櫛歯状にかみ合うように設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す平面図であり、第1の電極が凹型構造を有していると共に、第1の電極と第2の電極が櫛歯状にかみ合うように設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、第1の電極が凹型構造を有していると共に、第1の電極と第2の電極が櫛歯状にかみ合うように設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素の構成を示す断面図であり、発光素子に第1乃至第3の電極が設けられ、第1の電極が凹型構造を有していると共に、第1の電極と第2の電極が櫛歯状にかみ合うように設けられた一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画素に設けられる電極の構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本明細書において、ある部材又は領域が、他の部材又は領域の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限り、これは他の部材又は領域の直上(又は直下)にある場合のみでなく、他の部材又は領域の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の部材又は領域の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る発光素子108の構成を断面図で示す。発光素子108は、第1の電極110、第2の電極114、絶縁層112及び発光層120を有している。第1の電極110と第2の電極114とは、基板128上に積層される発光層120の一方の面に設けられている。第1の電極110と第2の電極114は絶縁層112を挟んで設けられている。発光層120は絶縁層112の上に設けられ、第2の電極114は発光層120で覆われるように設けられている。
第1の電極110と第2の電極114は絶縁層112を挟んで積層されている。幅広に設けられた第1の電極110に対し、第2の電極114は短冊状又は格子状の形態を有し第1の電極110と比較して幅狭に設けられている。したがって、第1の電極110の面積に対し、第2の電極114が第1の電極110と重なる部分の面積は相対的に小さいものとなっている。別言すれば、第2の電極114の端部は、第1の電極110上に配置されるように設けられている。すなわち、第2の電極114は、第1の電極110の端部に至らない内側に、少なくとも一部の端部が重なるように設けられる。なお、本発明に適用される発光素子の構造は図1で示すものに限定されず、例えば、電極構造、絶縁層、発光層について、各種の変形された構造が適用され得る。
第1の電極110の上部には、絶縁層112を介して量子ドットを含む発光層120が設けられている。量子ドットを含む発光層120は各種の形態が適用可能である。例えば、量子ドットの集合体によって発光層120が形成されていてもよく、または量子ドットが無機又は有機半導体でなる母体材料に分散されていてもよい。或いは、発光層120が正孔又は電子注入層、正孔又は電子輸送層などの複数層が並置された形態を有し、これらの層の上部に量子ドットを含む層が重なるように設けられていてもよい。また、正孔または電子に対して共通に作用するキャリア注入層およびキャリア輸送層117を一様に形成し、その上部に量子ドットを含む層が重なるように設けた構造としてもよい。
図1で示す構成において、第1の電極110と第2の電極114との間に電位差を与えると電界が発生する。図1は、第1の電極110と第2の電極114間に発生する電界分布を点線で模式的に示している。電界は、第1の電極110から第2の電極114に向けて発生する。或いは第2の電極114から第1の電極110に向けて発生する。すなわち、図1で示すように、第1の電極110の内側に端部が位置するように第2の電極114を設けることで、第1の電極110から第2の電極114に向けて(或いはその逆に向けて)回り込み電界(以下、「フリンジ電界」ともいう)を発生させることができる。なお、図1で示す電気力線の向きは一例であり、第1の電極110と第2の電極114との間の電位の高低、電位差の大きさにより電界分布は様々に変化する。
第1の電極110と第2の電極114との間には絶縁層112と発光層120が介在しているので、フリンジ電界はこれらに広がって分布する。第1の電極110と第2の電極114間に所定の強度でフリンジ電界が印加されると、発光層120は発光する。フリンジ電界は、第1の電極110から絶縁層112を介して発光層120に対してFowler−Nordbeimトンネリング電子を放出させ、放出された電子はキャリアとして発光層120に注入される。発光メカニズムとしては、例えば、注入されたキャリアは電界で加速され、発光層120に含まれる量子ドットが作る局在化された準位にトラップされ、そのキャリアが基底状態に遷移するときに光子を放出することで、発光層120が発光するものと考えられる。発光層120へのキャリアの注入量は電界強度によって変化するため、発光素子108の発光強度は、電界強度によって制御することができる。
上述のように、本実施形態に係る発光素子108は、絶縁層112を挟んで第1の電極110と第2の電極114が設けられ、これが発光層120の一方の面に設けられ、他方の面には電極が配設されない構成を有している。発光素子108は、当該電極が配設されていない面が光出射面となっている。発光層120で発光した光は全方向に放射される。発光層120から光出射面に向けて放射された光は、外部への出射光として取り出すことができる。一方、これとは反対側に、発光層120から第1の電極110側に放射される光は、第1の電極110で反射されて、その反射光の一部は発光層120の光出射面から、外部への出射光として取り出すことができる。このため、第1の電極110は反射率の高い金属材料で形成されていることが好ましい。
第1の電極110を高反射率の電極とするには、アルミニウム(Al)、銀(Ag)若しくはこれらの合金などの金属材料を用いることが好ましい。アルミニウム(Al)や銀(Ag)などは、抵抗率が低く、光の反射率が高いので、第1の電極110として好適に用いることができる。
本実施形態に係る発光素子108は、図1で示すように発光層120の一方の面に、発光を制御する第1の電極110と第2の電極114とが絶縁層112を挟んで設けられ、他方の面が光出射面となっている。この光出射面には光を吸収又は遮断する金属電極などの障害物が設けられていないので、発光層120で発生した光の取り出し効率を高めることができる。
なお、本明細書において、「光取り出し効率」とは、発光層内で発生した光子の数に対し、外部に取り出すことのできる光子の数の割合をいうものとする。
これに対し、発光層の上下を電極で挟む、所謂サンドイッチ型をした従来の発光素子は、光出射面に透光性の電極が設けられているものの、この透光性の電極での光吸収及び反射はゼロではないので、その分だけ光の取り出し効率が低下してしまう。また、発光素子の発光強度は一対の電極間の電界強度で変化するが、発光層の膜厚が、素子間又は素子内でばらついていると、電界強度が変化し結果として発光強度がばらついてしまう。
本実施形態において、量子ドットを含む発光層120は、各種の製法で作製され得る。例えば、量子ドットを含む溶液を印刷法や塗布法などのウェットプロセスで作製することが可能である。かかる場合において、発光層の膜厚がばらついてしまうと従来の構造では素子間で発光強度がばらついてしまう問題が生じる。これに対し本実施形態に係る発光素子108は、発光層120の膜厚の影響を直接的に受けない構造を有しているため、発光強度のばらつきを抑制することができる。
すなわち、本実施形態で示す発光素子108は、第1の電極110と第2の電極114との間にある絶縁層112の膜厚で電界強度が決まるので、発光層120の膜厚によって発光強度が変動しにくいという利点を有している。絶縁層112は、スパッタリング法やプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの確立された薄膜形成技術の適用により、膜厚の制御及び均一性を得ることが容易である。絶縁層112の膜厚が一定であれば発光層120の膜厚ばらつきにかかわらず電界強度分布を一定にすることができる。したがって、本実施形態に係る発光素子108は、発光強度を発光層120の膜厚分布の影響を受けずに制御することができる。
なお、発光素子108に用いる絶縁層112としては、無機絶縁材料又は有機絶縁材料を適用することができる。無機絶縁材料としては、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウムなどの酸化物若しくは窒化物でなる絶縁材料を用いることができる。また、有機絶縁材料として、ポリイミドなどの有機材料を用いることができる。
発光素子108の発光強度は、第1の電極110と第2の電極114との間に形成されるフリンジ電界の電界強度分布の積分値として定まる。よって、発光素子108における発光強度の面内分布は、第2の電極114の幾何学的な形状(平面的な形状)によっても制御することができる。
第2の電極114の形状は特に限定されないが、発光層120に広がるフリンジ電界を発生させるために、第2の電極114を短冊状又は格子状に成形されていることが好ましい。なお、第2の電極114の形状は、短冊状又は格子状に限定されるものではなく、一又は複数の開口部を有するように、任意の形状に成形されていているものを用いることができる。例えば、第2の電極114の形態は、網目状であったり、平板に一又は複数のスルーホールを設けたパンチングプレートに類似の構造であったりすることができる。
いずれにしても、第1の電極110と第2の電極114によって発生するフリンジ電界を発光層120に有効に作用させるため、第2の電極114は、第1の電極110と重なる領域において、網目状に細線化された微細なパターンを有していることが好ましい。発光層120の面内に密に電界が作用するように第2の電極114の形態を微細化することで有効発光領域が拡大し、発光輝度を高めることができる。
第2の電極114は、絶縁層112上において導電性の薄膜で形成すればよいので、フォトリソグラフィー法により微細で精密なパターンを形成することが可能である。したがって、第2の電極114は、微細な幾何学的形状を高い精度で形成することができる。このため本実施形態に係る発光素子108の発光強度は、基本的に量子ドット材料を含む発光層120の影響を受けにくくなり、第1の電極110と第2の電極114との間に設けた絶縁層112の膜厚と、第2の電極114のパターン寸法が支配的となり、発光輝度の制御をプロセスの品質で制御することができる。すなわち、量子ドット材料を含む発光層120の膜厚制御を高精度化しなくても、発光強度若しくは発光強度の面内分布を一定にすることができる。
第2の電極114は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)などの各種金属材料、若しくはモリブデン(Mo)−タングステン(W)合金のようなそれらの合金材料で形成することができる。
第1の電極110と第2の電極114は、いずれも発光層120の光出射側とは反対側の面に設けられるので、光を透過しない金属材料で設けられていても、発光層120からの出射光を遮ることはない。すなわち、発光層120から光を出射する側に、光を遮断し、あるいは吸収する遮蔽物が存在しないようにできるので、光の損失を低減することができる。また、第2の電極114を、酸化スズを含む酸化インジウム(Indium Tin Oxide:ITO)などの透明導電膜材料で形成すれば、第1の電極110で反射した光を、第2の電極114を透過させて、発光層120から出射することができ、光取り出し効率を高めることができる。
所定の形状に成形された第2の電極114の端部側面は、垂直に立っていてもよいし、上方に開く向きに傾く傾斜面(テーパー状の面)であってもよい。第2の電極114の端部側面が傾斜面であると、発光層120は第2の電極114による段差に密に接して被覆することができるので、発光効率を高めることが可能となる。
発光層120に含まれる量子ドットは、各種の材料を適用することができる。例えば、量子ドットとして、数nm〜数十nmの大きさを有する化合物半導体や酸化物半導体の微粒子を用いることができる。そのような微粒子としては、例えば、II−VI族半導体で構成されたもの(CdSe、CdS、CdTe、ZnO、ZnS、ZnTe、HgS、HgTe、CdZnSe等)、III−V族半導体で構成されたもの(InAs、InP、InN、GaN、InSb、InAsP、InGaAs、GaAs、GaP、AlP、AlN、AlSb、CdSeTe、ZnCdSe等)、または、IV−VI族半導体で構成されたもの(PbSe、PbTe、PbS、PbSnTe、Tl2SnTe5等)が挙げられる。
また、量子ドットとして、IV族半導体で構成されたものを用いてもよい。例えば、一原子層の炭素原子の炭素原子の六員環が連なって平面状に配列した、グラフェン(graphene)を用いることができる。
量子ドットの構造は、発光部位であるコア部のみを有する構造でもよいし、コア部の周囲にシェル部を有するコア/シェル構造でもよい。また、シェル/コア/シェル構造等のマルチシェル構造としてもよい。なお、シェルとは、コア部への電子及び正孔の閉じ込め機能を高めるために設ける物質であり、コア部よりバンドギャップエネルギーの大きい物質が好ましい。このシェル部により、非発光遷移による電子および正孔の損失が低減され、発光効率を向上することができる。
このような量子ドットを発光層に含ませることにより、量子井戸を形成することができる。この量子井戸は発光層120で発光中心として作用する。発光層120に注入されたキャリアは、量子ドットにより形成される量子井戸にトラップされ、再結合の過程で光子を放出する。
量子ドットは、材料の組成、粒子のサイズによって放出される光、すなわち発光波長を制御することができる。したがって、粒子径の揃った量子ドットを発光層120に分散させることで、スペクトルピークが鋭く、色純度の高い発光を得ることができる。
本実施形態において、発光層120は、第2の電極114によるフリンジ電界の影響を受けて発光できる膜厚を有していればよい。例えば、第2の電極114に設けられた開口部(例えば、短冊状のパターンが配列する間の開口部分)を埋め込む程度の厚さを有していればよい。また、第2の電極114を完全に埋め込んでしまう程度の膜厚を有していればよい。
第1の電極110と第2の電極114に印加される電圧として、直流電圧を印加することができる。また、交流電圧を印加して発光素子108を駆動するようにしてもよい。本実施形態では、第1の電極110と第2の電極114が絶縁層112で分離されているため、発光素子108は高い耐圧を有している。また、本実施形態の発光素子108は、量子ドットを含む発光層120の上下を一対の電極で挟む構造を有していないため、発光層120の欠陥による短絡を防ぐことができる。
以上のように、本発明の一実施形態に係る発光素子は、発光層の膜厚に依存せず発光強度のばらつきを抑制することができる。また、発光層の光出射面とは反対側に一対の電極が設けられるため、発光層から出射される光の有効利用を図ることができる。また、異物などを電極間に挟み込んで短絡不良を生じさせるという製造上の問題が大幅に低減できるので、高い歩留で製品を生産することができる。
本実施形態に係る発光素子を画像表示装置の画素に設けることで、画素領域全体(すなわち表示画面)の発光輝度を均一にすることができる。また、発光層に量子ドットを含ませることで、発光スペクトルのピークが鋭く、色純度の高い光を出射させることができる。
<変形例1>
図1に示す発光素子108における絶縁層112については、例えば図2に示すように、第2の電極114の下部を除いて除去した構造とすることで、第1の電極110からのより強い電界を用いることができる。さらに絶縁層112が除去されたことで、第1の電極110表面で反射する光が絶縁層を通過することが無くなり、その透過率損失の影響が無くなるので発光効率をより向上させることができる。
<変形例2>
絶縁層112については、例えば図3に示すように、第2の電極114の下部では絶縁層112を厚く、第2の電極114が存在しない第1の電極110上では絶縁層112を薄くするようにしてもよい。このようにすることで、第1の電極110から絶縁層112を介して発光層120に対してFowler−Nordbeimトンネリング電子がより放出されやすくできる。
<変形例3>
図4に示すように、第2の電極114の下部の絶縁層112の両脇に第1の電極110を形成するようにしてもよい。このようにすることでフリンジ電界をより強くすることができる。
<変形例4>
図5に示すように、第2の電極114上部および側面にも絶縁層113を設けても良い。このようにすることで、フリンジ電界を発光層120形成時の溶液から保護することができる。
<変形例5>
図6に示すように、第2の電極114上、絶縁層112側面上、および第2の電極114が形成されていない第1の電極110上にキャリア注入層および輸送層117を設けても良い。このようにすることでより効率的にフリンジ電界によりキャリア注入層および輸送層117によるキャリア生成を高めることができ、より効率的に発光することができる。
[第2の実施形態]
<画像表示装置の構成>
本実施形態は、第1の実施形態で示す発光素子を用いて画素が構成される画像表示装置の一例を示す。
本実施形態に係る画像表示装置100の一例を図7に示す。画像表示装置100は、基板128上に複数の画素104が配列された画素部102と、当該画素部102に信号を入力する走査線駆動回路122、データ線駆動回路124、入力端子部126を有している。画素104には第1の実施形態で示す構成を有する発光素子が設けられている。画素に設けられた発光素子の発光は、走査線駆動回路122から出力される走査信号と、当該走査信号に同期してデータ線駆動回路124から出力されるデータ信号によって制御される。
図8(A)及び(B)は、画素部102に設けられる画素104の一例を示す。図8(A)及び(B)で示す画素104は、複数の副画素によって一画素が構成される一例を示す。図8(A)は、一つの画素104に、赤色に対応する第1の副画素106a、緑色に対応する第2の副画素106b及び青色に対応する第3の副画素106cに加え、白色に対応する第4の副画素106dが設けられ、これらの副画素が正方配列している一例を示す。図8(B)は、一つの画素104に赤色に対応する第1の副画素106a、緑色に対応する第2の副画素106b、および青色に対応する第3の副画素106cがストライプ状に配列している一例を示す。
本実施形態に係る画像表示装置において、副画素の配列及び構成は任意であるが、異なる色に対応する副画素を組み合わせて一画素を構成することで、カラー表示を行うことができる。
図9は、第1の副画素106a、第2の副画素106b及び第3の副画素106cが設けられた画素104の平面図を示す。副画素106(第1の副画素106a、第2の副画素106b、第3の副画素106c)のそれぞれには、第1の電極110(第1の電極110a、第1の電極110b、第1の電極110c)が設けられている。第1の電極110(第1の電極110a、第1の電極110b、第1の電極110c)は、それぞれがコンタクト部134(コンタクト部134a、コンタクト部134b、コンタクト部134c)を有している。第1の電極110(第1の電極110a、第1の電極110b、第1の電極110c)は、コンタクト部134(コンタクト部134a、コンタクト部134b、コンタクト部134c)によって、それぞれが制御素子と接続され、個別に電位が制御される構成を有している。
第1の電極110(第1の電極110a、第1の電極110b、第1の電極110c)の上部には、絶縁層を介して第2の電極114が設けられている。第2の電極114は、第1の副画素106a、第2の副画素106b及び第3の副画素106cに共通する電極として設けられている。
第2の電極114は、短冊状又は格子状のパターンを有している。この第2の電極114の形状は、第1の電極110上に延びる細線状のグリッド電極118と、第1の電極110に延設されグリッド電極118と接続するバス電極116の組み合わせとして把握することもできる。各画素106には、このような形態を有する第2の電極114が第1の電極110(第1の電極110a、第1の電極110b、第1の電極110c)と重なるように配置されている。
図9に示すA−B線に対応する第1の副画素106aの断面構造を図10に示す。図10で示すように、第1の副画素106aには第1の電極110aの上部には絶縁層112が設けられている。第2の電極114は、この絶縁層112を挟んで第1の電極110aと重なるように設けられている。量子ドットを含む発光層120は、絶縁層112の上面部に設けられている。これによって、第2の電極114は、発光層120に被覆されている。第1の副画素106aに設けられる発光素子108aは、第1の電極110a、絶縁層112、第2の電極114及び発光層120が積層した構造を有しており、この構成は第1の実施形態で説明した発光素子と同様である。なお、第2の副画素106b、第3の副画素106cの構成も同様である。
図10において、第1の電極110aとグリッド電極118(第2の電極114の一部)によって発生するフリンジ電界は、量子ドットを含む発光層120に広がって分布する。図10では、第1の電極110aとグリッド電極118(第2の電極114の一部)によって発生するフリンジ電界を点線で模式的に示している。量子ドットを含む発光層120に電界が印加されると、発光層120は発光する。第2の電極114をグリッド電極118とバス電極116の組み合わせにより、短冊状又は格子状のような所定のパターンとすることで、第1の電極110a上にフリンジ電界を分布させることができ、それによって面状の発光を励起することができる。発光素子108aの発光強度は、第1の電極と第2の電極との間の電場の強さのみでなく、第2の電極の平面的な形状により、画素の発光強度及び発光分布を制御することができる。
発光層120で発光した光は、第1の電極110a及びグリッド電極118(第2の電極114の一部)が設けられた面とは反対側の面から出射される。発光層120で発光した光は全方位に放射されるため、当該出射面から直接出射される光の他に、第1の電極110a側にも光が出射される。第1の電極110側に放射された光は、第1の電極110aがアルミニウム(Al)や銀(Ag)などの金属で形成されていることにより反射して、発光層120の光出射面から出射させることができる。このように第1の電極110を反射面として用いることで、発光層120で発光した光を有効に取り出すことができる。
なお、第1の電極110は金属の単層で形成されるのみでなく、複数の導電膜を積層させて形成されていてもよい。例えば、最表面にITOなどの透明導電膜を用い、その下層に金属層を設けることで光反射面を設けるようにしてもよい。
また、少なくともグリッド電極118(第2の電極114の一部)が金属であると、発光層120からの入射光を反射することができる。また、グリッド電極118(第2の電極114の一部)が透明導電膜で形成されている場合、発光層120から照射される光は、第2の電極114を透過して第1の電極110aの反射面で反射することができる。
なお、発光層120で発光した光の一部は、発光層120内を導波して横方向にも拡散する。発光層120内で多重反射して導波する光の一部は、第1の電極110a及び第2の電極114が金属である場合、当該金属表面で乱反射して発光層120から外へ出射する光とすることができる。グリッド電極118とバス電極116の組み合わせによる所定のパターンで形成された第2の電極114は導波光を散乱させる上で有効である。一方、第2の電極114を透明導電膜で形成した場合には、第1の電極110で反射した光を透過して出射光とすることができる。
図10では、第1の副画素106aについて説明したが、第2の副画素106b及び第3の副画素106bにおける構成も同様である。いずれにしても、本実施形態に係る発光素子108は、量子ドットを含む発光層120の光出射側に電極が存在しないため、電極による光吸収又は反射の影響や、電極により影となってしまう部分を低減することができるので、光の取り出し効率を高めることができる。
また、図10において、第1の電極110と基板128との間には層間絶縁層138が設けられ、その下層側には画素回路を形成する素子及び配線が形成されていてもよい。図11は、発光素子108が画素回路を形成する制御素子140と接続する構成を示す。
図11で示す発光素子108は、図10で示すものと同様の構成を有している。制御素子140と発光素子108との間には層間絶縁膜142が設けられている。発光素子108における第1の電極110は、層間絶縁膜142に設けられたコンタクト部134aで制御素子140のソース・ドレイン電極150と接続されている。第1の電極110の周縁部には隔壁152が設けられていてもよく、この隔壁152によって第1の電極110及びコンタクト部134aによって生じる段差を埋めている。
第1の電極110の電位は、制御素子140によって制御される。制御素子140は、半導体層144とゲート電極148がゲート絶縁層112によって絶縁された電界効果トランジスタを適用することができる。具体的には、非晶質又は多結晶のシリコン、若しくは酸化物半導体でなる半導体層144にゲート電圧が印加されてチャネルが形成される薄膜トランジスタの形態を有している。
図11で示すように、量子ドットを含む発光層を有する発光素子と、当該発光素子と接続するトランジスタを同一基板上に設けることができる。このようなトランジスタを用いることで、各画素の発光を制御する画素回路や、画素に駆動信号を与える駆動回路を、基板上に設けることができる。
<画素回路>
図12(A)及び(B)は、本実施形態の画像表示装置に適用することのできる画素回路の一例を示す。
図12(A)は、走査信号線160に与えられる走査信号によってスイッチング動作する選択トランジスタ154と、選択トランジスタ154がデータ信号線162から取り込んだデータ信号に基づく電位がゲートに与えられる駆動トランジスタ156とを有する画素回路の一例を示す。駆動トランジスタ156は電源線164と発光素子108との間に接続されている。駆動トランジスタ156のゲート電位は容量素子158によって保持される。発光素子108は2端子であり、図9及び図10で説明する発光素子108に対応して説明すると、第1の電極側が駆動トランジスタ156に接続され、第2の電極が共通電位線166と接続される構成となる。本実施形態において、発光素子108は第1の電極と第2の電極が絶縁層を挟んで設けられるため、容量性の素子とみなすこともできる。
図12(B)は、選択トランジスタ154から与えられる電位が直接的に発光素子108に与えられ、その電位を容量素子158が保持する構成の画素回路を示す。このように、本実施形態の発光素子108は、駆動トランジスタ156を省略して、選択トランジスタ154によって発光を制御することができる。
<画像表示装置の外観構成>
図13は、本実施形態に係る画像表示装置の構成を示す斜視図である。画素部102データ線駆動回路124、フレキシブルプリント基板130が設けられた基板128と、画素部102と重なるように設けられた封止基板132が設けられている態様を示す。
画素部102における画素104の発光は、封止基板132側に出射されるトップエミッション型の構成を有している。発光層120の上面には、パッシベーション膜や封止基板が設けられる場合もあるが、光出射面に電極が存在しないため、電極による光吸収又は反射の影響や、電極により影となってしまう部分が存在しないようにすることができ、画素の開口率を高めることができる。
<画素部の構成>
図9は、赤色に対応する第1の副画素106a、緑色に対応する第2の副画素106b及び青色に対応する第3の副画素106cが配列する例を示している。各画素の発光色は、発光層120に含まれる量子ドットの組成、粒子のサイズを異ならせることで制御することができる。図14は、各副画素で発光色の異なる発光層を設ける一例を示す。
図14は、第1の副画素106aには第1の電極110aが、第2の副画素106bには第1の電極110bが、第3の副画素106cには第1の電極110cがそれぞれ設けられている。第2の電極114(グリッド電極118)は第1乃至第3の副画素に共通電位を与える電極として設けられている。第1の電極110と第2の電極114(グリッド電極118)との間の絶縁層112は、第1の電極110a、第1の電極110b及び第1の電極110cを覆うように設けられている。
第1の副画素106aには第1の発光層120aが、第2の副画素106bには第2の発光層120bが、第3の副画素106cには第3の発光層120cがそれぞれ設けられている。第1の発光層120a、第2の発光層120b及び第3の発光層120cのそれぞれは、異なる粒径の量子ドットが含まれており、発光波長が調整されている。例えば、第1の発光層120aは赤色光を発光し、第2の発光層120bは緑色光を発光し、第3の発光層120cは青色光を発光するように、量子ドットが選択されていてもよい。
このように、図14で示す画素104の構成によれば、量子ドットを有する発光層を各色に対応して設けることにより、色純度の高い光を出射する画素を構成することができる。
図15は、白色発光する発光層120dを第1の副画素106a、第2の副画素106b及び第3の副画素106cに共通に設け、それぞれの副画素に対して、赤色に対応する第1のカラーフィルタ層168a、緑色に対応する第2のカラーフィルタ層168b及び青色に対応する第3のカラーフィルタ層168cを設けた画素構成の一例を示す。図15の構成によれば、発光層を副画素ごとに分割して設ける必要がないため、発光層の作製が容易なものとなる。
図16は、青色又は紫外光を発光する発光層120eを各画素に共通に設けた一例を示す。発光層120eの上方には、各画素に応じて、赤色に対応する第1の色変換層170a、緑色に対応する第2の色変換層170b及び青色に対応する第3の色変換層170cが設けられている。発光層120eから放射される青色光又は紫外光を各色変換層に入射させることにより、色変換層からは各色に対応する光が出射される。色変換層から出射された光の色純度を高めるために、さらにカラーフィルタ層168(赤色に対応する第1のカラーフィルタ層168a、緑色に対応する第1のカラーフィルタ層168b、青色に対応する第1のカラーフィルタ層168c)を組み合わせてもよい。また、色変換層は白色又は白色に近い光に変換できるものとし、各副画素に連続するように設けてもよい。
図14、図15及び図16によれば、各副画素の発光素子の構造は共通にして、発光層の量子ドットの組成、粒径を異ならせるようにすること、或いは単色の発光層を各副画素に共通に設け、カラーフィルタ層及び/又は色変換層によって、画素から出射される光の波長を異ならせるようにすることができる。
以上のように、本実施形態に係る画像表示装置は、上記構成の画素を画素部に設けることにより画像を表示することができる。この場合において、各画素の発光素子の発光強度は、第1の電極と第2の電極の間に設けられる絶縁層の膜厚を一定にすれば、発光層の膜厚に依存せず第1の電極と第2の電極の電位差によって制御可能となる。したがって、発光層の膜厚がばらついても、その影響を受けないようにすることができる。このため、画像表示装置の画素部、すなわち表示画面を大面積化しても、発光輝度のばらつきを低減することができる。
また、発光層に量子ドットを含ませることで、発光スペクトルのピークが鋭く、色純度の高い光を出射させることができるので、鮮明な画像を表示することができる。さらに、各画素の発光素子が、発光層に量子ドットを含み、発光層の上面部に電極を設けない構成とすることで、発光効率及び光の取り出し効率を高めることができ、画像表示装置の低消費電力化を図ることができる。
<変形例6>
図17は、本実施形態における画像表示装置に適用され得る画素の他の一例を示す。図17で示す画素104bは、赤色に対応する第1の副画素106a、緑色に対応する第2の副画素106b及び青色に対応する第3の副画素106cが隣接して配列している。これに対して第1の電極110は、これらの副画素が共有するように設けられている。一方、第2の電極114a、第2の電極114b及び第2の電極114cは、各副画素で個別に設けられており、それぞれのコンタクト部134(コンタクト部134a、コンタクト部134b、コンタクト部134c)において制御素子と接続されることにより、個別に電位が制御される構成となっている。
図17で示す画素104bの構成によれば、第1の電極110は反射電極として、アルミニウム(Al)や銀(Ag)などの低抵抗の金属材料で形成されるため、画素部の大面積化により第1の電極110面積が拡大した場合でも、電極抵抗の影響を低減することができる。一方、第2の電極114(第2の電極114a、第2の電極114b、第2の電極114c)は、各副画素に対し個別電極として設けられるため、透明導電膜を用いて形成しても電気抵抗の影響をほとんど受けないですむようにできる。さらに、第1の電極110で反射した発光層からの光を、第2の電極114(第2の電極114a、第2の電極114b、第2の電極114c)を透過して出射することができる。
図17で示すA−B線に沿った画素の断面構造は、図10で示すものと同様である。図17で示す画素104bは、図9で示す画素と同様に、発光層の膜厚の影響を受けることなく、発光素子の発光強度を、第1の電極と第2の電極の間隔、すなわち第1の電極と第2の電極との間に設けられる絶縁層の厚さと、第2の電極のパターンによって調節することができる。
<変形例7>
図18は、本実施形態における画像表示装置に適用される画素の他の一例を示す。図18で示す画素104cは、赤色に対応する第1の副画素106a、緑色に対応する第2の副画素106b及び青色に対応する第3の副画素106が隣接して配列している。これらの副画素において、第1の電極110(第1の電極110a、第1の電極110b、第1の電極110c)と第2の電極114(第2の電極114a、第2の電極114b、第2の電極114c)は各副画素において個別に電位が制御されるように設けられている。すなわち、第1の副画素106aにおいて、第1の電極110aはコンタクト部134aで制御素子と接続され、第2の電極114aは第2のコンタクト部136aで制御素子と接続され、個別に電位が制御される。第2の副画素106b、第3の副画素106cにおいても同様である。なお、図18で示すA−B線に沿った断面構造は、図10に示す構造と同様である。
図18で示すように、各副画素で、個別に第1の電極と第2の電極の電位を制御することにより、各副画素の発光強度をより精密に制御することができる。図18で示す画素の構成は、図9で示す画素と同様に、発光層の膜厚の影響を受けることなく、発光素子の発光強度を、第1の電極と第2の電極の間隔、すなわち第1の電極と第2の電極との間に設けられる絶縁層の厚さと、第2の電極のパターンによって調節することができる。
<変形例8>
本実施形態において、第2の電極114は、第1の電極の上部において、少なくとも一部の端部が重なるように配置される。第2の電極114の端部が第1の電極の上部に配置されると、両電極間に電位差を与えたとき、第2電極の周囲にフリンジ電界を生じさせることができる。このとき、第2の電極114の形状は任意であるが、画素の面内で有効にフリンジ電界を発生させ、発光層120に作用させるために、ジェブロン型の構造を有するようにしてもよい。
図19(A)及び(B)は、ジェブロン型をした第2の電極の一例を示す。図19(A)で示す第2の電極115aは、グリッド電極118が、略中央部を頂部としたときに、左右に斜線部が広がる逆V字の形態を有している。そして、グリッド電極118の両側にはバス電極116が延びている。また、図19(B)で示す第2の電極115bは、ジェブロン型として逆V字型のグリッド電極118の略中央部にバス電極116が延びている。
このような、図23(A)で示す第2の電極115a及び図19(B)で示す第2の電極115bは、図9、図17及び図18で示す第2の電極と置き換えて用いることができる。図19(A)及び(B)で示す第2の電極の形態によれば、視野角特性を改善することができる。電界強度が最も強い場所は第2の電極の縁の部分である。この縁の部分が最も強く発光する領域となる。この縁の部分が図19の第2の電極の形状においては斜めの部分もあることとなる。このことで上下左右斜めいずれからディスプレイを見ても視野角特性が改善することとなる。
[第3の実施形態]
図20は、本実施形態に係る画像表示装置における画素の断面構造を示す。図20において発光素子108bは、第1の電極110、絶縁層112、第2の電極114及び発光層120を有している。さらに、本実施形態に係る発光素子108bは、発光層120に第3の電極121が設けられている。第3の電極121は、発光層120において第1の電極110側とは反対側の面に設けられている。
第3の電極121は、発光層120の光出射面側に配置される。このため第3の電極121は透光性の電極であり、例えば、酸化スズが添加された酸化インジウム(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム・酸化亜鉛(IZO)などの透明導電膜材料、或いは半透過の金属膜で形成されている。図20では、第3の電極121が発光層120と接する構成を示しているが、第3の電極121と発光層120との間に絶縁層が介在していてもよい。
第3の電極121を設けることで、発光層120の電界分布を制御することができる。第3の電極121は、発光層120を挟んで第1の電極110及びグリッド電極118(第2の電極114の一部)と反対側の面に設けられているので、これらの電極の電位を相互に制御することで発光層120に広がる電界分布を制御することができる。
例えば、第1の電極110と第2の電極114との間に電位差を与えた場合において、第3の電極121の電位を第1の電極110の電位と同じ電位にすることができる。この場合、第1の電極110及び第3の電極121から第2の電極114に向けて電界が発生し、量子ドットを含む発光層120の全体に電界を広げることができる。
図21(A)は、発光素子108bの第1の電極110と第3の電極121に等電位が与えられる場合の画素回路の一例を示す。発光素子108bは、第1の電極と第3の電極が駆動トランジスタ156に接続され、第2の電極114が共通電位線166に接続している。また、図21(B)に示すように、発光素子108bの第1の電極と第2の電極が共通電位線166に接続され、第2の電極が駆動トランジスタ156に接続されてもよい。
第1の電極110の電位に対して、グリッド電極118(第2の電極114の一部)と第3の電極121の電位を共通電位とすると、グリッド電極118(第2の電極114の一部)と第3の電極121が重なる領域は等電位になるので、発光にはあまり寄与しないことになる。しかし、第1の電極110の電位と、グリッド電極118(第2の電極114の一部)及び第3の電極121の電位差により、グリッド電極118(第2の電極114の一部)の開口部で発光することができるので、画素の面内で発光エリアを制御することができる。
図22(A)は、発光素子108bの第1の電極110の電位に対して、第2の電極114と第3の電極121の電位を共通電位とした場合の画素回路の一例を示す。発光素子108bは、第1電極が駆動トランジスタ156に接続され、第2電極と第3電極が共通電位線166に接続されている。なお、第3の電極121の電位に対して、第1の電極110と第2の電極114の電位を共通電位とした場合も同様である。
また、図20で示す発光素子108bにおいて、第1の電極110、第2の電極114及び第3の電極121の電位を、それぞれを個別に制御できるようにしてもよい。図22(B)は、そのような場合の画素回路の一例を示す。発光素子108bの第2の電極は駆動トランジスタ156に接続され、第1の電極は第1の共通電位線166aに接続され、第3の電極は第2の共通電位線166bに接続されている。このような画素回路の構成では、発光素子108bの第2の電極に駆動トランジスタ156から画像信号に基づく電位が与えられるとき、第1の電極の電位が所定の共通電位であれば、発光素子108bは発光する。このとき、第3の電極の電位を第2の共通電位線166bにより電界強度が強くなるように制御して、発光強度を高めるように制御することができる。また、その逆に発光素子108bの発光強度を弱めるように制御することもできる。
本実施形態によれば、第2の実施形態における画像表示装置で得られる効果に加え、発光素子に第3の電極を設けたことにより、発光効率を高め、発光強度をより精密に制御することができる。
[第4の実施形態]
<画像表示装置の構成>
本実施形態は、発光素子から放射される光を一方向に集めることのできる画素の構成を示す。図23は、本実施形態に係る画像表示装置の画素104dを説明する平面図である。また、図23において示すC−D線に沿った断面構造を図24に示す。
図23において示すように、画素104dは、赤色に対応する第1の副画素106a、緑色に対応する第2の副画素106b及び青色に対応する第3の副画素106cが隣接して配列している。本実施形態において、第1の電極110(第1の電極110a、第1の電極110b、第1の電極110c)は、平坦ではなく、中央を略平坦な基準面と仮定すると、電極周縁部は上方(発光層120が設けられる面側)に屈曲した傾斜面を有している。すなわち、第1の電極110(第1の電極110a、第1の電極110b、第1の電極110c)は、発光層120の底面側に位置する平坦部と、発光層120を囲むように設けられた側面部を有している。本明細書では、このような第1の電極の形態を「バスタブ構造」と呼ぶことがある。また、このような構造部を指して「凹型構造部」と呼ぶことがある。
凹型構造部174には、第2の電極114が絶縁層を介して第1の電極110上に設けられている。第2の電極114は、第2の実施形態で説明したように、例えば、グリッド電極118とバス電極116が組み合わされたパターンで形成されている。発光層120は、絶縁層112の上面に設けられている。発光層120は、少なくとも第2の電極114における当該開口部を埋めるように設けられている。また、発光層120は少なくとも凹型構造部174の内側に設けられている。
第1の電極110は金属材料で形成され反射面を形成している。発光層120で発光した光は全方向に放射される。発光層120から第1の電極110に放射された光は、第1の電極110で反射され、少なくとも一部は発光層120の上面から出射される。一方、発光層120を横方向に導波する光は、凹型構造部174の周縁部における側壁部で反射される。これにより、隣接する画素への光漏れが抑制される。さらに、発光層120の上方に向けて反射した光は、発光層120から出射されるので外部に取り出すことができる。
各副画素106(第1の副画素106a、第2の副画素106b、第3の副画素106c)に設けられる凹型構造部174の深さは、少なくとも第2の電極114厚さ分よりは深く、好ましくは発光層120が埋まる深さであることが望ましい。このような構造であることで、凹型構造部174の周縁部に設けられる傾斜面で、発光層120を導波する光を反射させ、光取り出し効率を高めることが可能となる。
上記に示す第1の電極110の形状は、下地絶縁膜を加工して凹面を形成し、この凹面に沿って電極を形成する金属膜を設けることで作製することができる。また、電極を形成するための金属膜を加工して凹面構造とすることができる。あるいは、複数の金属膜を積層して、凹型構造部174の底面を形成する金属層と傾斜面を形成する金属層を重ね合わせることで凹面構造とすることができる。
このように、本実施形態の画素構造によれば、発光層で発光した光を、光出射面の方向に集光することができる。それにより、発光層を横方向に拡散する光を外部に取り出すことができる。すなわち、画素で発光した光の取り出し効率を高めることができる。
<画素の構成>
図23は、赤色に対応する第1の副画素106a、緑色に対応する第2の副画素106b及び青色に対応する第3の副画素106cが配列する例を示す。各画素の発光色は、量子ドット材料の組成、粒子のサイズを異ならせて所定の発光色で光を出射するようにすればよい。
図25(A)は、各副画素で発光色の異なる第1の発光層120a、第2の発光層120b及び第3の発光層120cを設ける一例を示す。図25(A)において、第1の電極110(第1の電極110a、第2の電極114b、第2の電極114c)は各副画素において個別に設けられ、第2の電極114は副画素間で共通の電極として設けられている。また、第1の電極110上には絶縁層112が設けられている。図25(A)の構成によれば、量子ドットを有する第1の発光層120a、第2の発光層120b及び第3の発光層120cを各色に対応して設けることにより、色純度の高い光を出射する画素を構成することができる。
このとき、各副画素には凹型構造部174が設けられているので、例えば、第1の副画素106aで発光した光のうち横方向に導波する光は、凹型構造部174の傾斜面で反射される。そのため、隣接する第2の副画素106bへ光が漏洩することを防ぐことができる。そのため、色混合が防止され、量子ドットの効果と相まって色純度の高い画像表示をすることができる。
図26は、白色発光する発光層120dを、第1の副画素106a、第2の副画素106b及び第3の副画素106cに共通に設け、それぞれの副画素に対して、赤色に対応する第1のカラーフィルタ層168a、緑色に対応する第1のカラーフィルタ層168b及び青色に対応する第1のカラーフィルタ層168cを設けた画素構成の一例を示す。図36の構成によれば、発光層を副画素ごとに分割して設ける必要がないため、発光層の作製が容易なものとなる。
このとき、各副画素の発光は単色であるが、例えば、第1の副画素106aで発光した光が、斜め方向に放射され隣接する第2の副画素106bのカラーフィルタ層168bへ入射するのを抑制することができる。
図27は、青色又は紫外光を発光する発光層120eを各画素に共通に設けた一例を示す。発光層120eの上方には、各画素に応じて、赤色に対応する第1の色変換層170a、緑色に対応する第2の色変換層170b及び青色に対応する第3の色変換層170cが設けられている。発光層120bから放射される青色光又は紫外光を各色変換層に入射させることにより、色変換層からは各色に対応する光が出射される。色変換層から出射された光の色純度を高めるために、さらにカラーフィルタ層168(赤色に対応する第1のカラーフィルタ層168a、緑色に対応する第1のカラーフィルタ層168b、青色に対応する第1のカラーフィルタ層168c)を組み合わせてもよい。また、色変換層は白色又は白色に近い光に変換できるものとし、各副画素に連続するように設けてもよい。
この場合においても、各副画素に設けられた凹型構造部により、隣接する画素へ光が漏れて色混合が生じるのを抑制することができる。
図25、図26、図27によれば、各副画素の発光素子の構造は共通にして、発光層の量子ドット異ならせるようにすること、或いは単色の発光層を各副画素に共通に設け、カラーフィルタ層及び/又は色変換層によって、画素から出射される光の波長を異ならせるようにすることができる。
<製造工程>
図28(A)乃至(C)を参照して、本実施形態に係る画像表示装置の製造方法を説明する。
図28(A)は下地絶縁膜178を作製する段階を示す。下地絶縁膜178は画像表示装置の基体となる基板128上に設けられる。下地絶縁膜178は、画素回路を形成する制御素子や配線などを埋め込む層間絶縁膜142の上に設けることができる。下地絶縁膜178は、無機絶縁材料又は有機絶縁材料を用いて形成することができる。無機絶縁材料としては酸化シリコン、窒化シリコンなど用いることができる。有機絶縁材料としては、ポリイミド樹脂やアクリル樹脂などを用いることができる。
下地絶縁膜178に、発光素子を形成する位置に合わせて凹型構造部174を形成する。凹型構造部174は、下地絶縁膜178をエッチングによって掘り下げることで形成することができる。また、下地絶縁膜178を複数の層で形成することによっても凹型構造部174を形成することができる。例えば、略平坦な第1の下地絶縁膜の上に、該第1の下地絶縁膜よりもエッチングレートの早い第2の下地絶縁膜を形成し、第2の下地絶縁膜を選択的にエッチングすることで凹型構造部174を形成することができる。
下地絶縁膜178に設ける凹型構造部174の側壁部176は、傾斜面となっていることが好ましい。この側壁部176に沿って第1の電極が設けられることにより、発光層で発光した光を反射する、反射面として利用することができる。このため、第1の電極の段差被覆性と、光反射面としての機能の面から、この傾斜部176の傾斜角は30度から70度、好ましくは45度から60度の範囲にあることが望ましい。また、凹型構造部174による段差の高さは、0.2μmから10μm、好ましくは0.5μmから5μmであることが望ましい。このような段差の高さを有することにより、凹型構造部174の傾斜部176に沿って第1の電極を設け、反射板として用いることができる。
図28(B)は、凹型構造部174が形成された下地絶縁膜178の上面に第1の電極110及び絶縁層112を形成する段階を示す。第1の電極110は、金属材料で形成される。例えば、第1の電極110を、アルミニウム(Al)、銀(Ag)などの金属材料を用いて形成することができる。下地絶縁膜178の上に厚膜で形成したアルミニウム(Al)、銀(Ag)などの金属膜をパターニングして、第1の電極110を形成した後、絶縁層112を形成する。絶縁層112は、酸化シリコン、窒化シリコンなどの絶縁材料を用い、100nmから1000nmの厚さに形成する。また、第1の電極110がアルミニウム(Al)で形成されている場合、陽極酸化処理によってアルミニウム(Al)の表面を酸化して絶縁層112として用いてもよい。
図28(C)は、絶縁層112の上に第2の電極114及び発光層120を形成する段階を示す。第2の電極114は、第1の電極110の上部に配置され、フリンジ電界を発生させることができるように、バス電極116からグリッド電極118が延びるパターンに形成する。第2の電極114は、アルミニウム(Al)の他、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、タングステン(A)などの金属材料、若しくはモリブデン(Mo)−タングステン(W)合金などのこれらの金属の合金を用いて作製することができる。また、ITO、ZnO、IZOなどの透明導電膜を用いて形成してもよい。
量子ドットを含む発光層120は、第1の電極110と重畳するように、絶縁層112及び、少なくともグリッド電極118(第2の電極114の一部)上に設ける。発光層120は、少なくとも凹型構造部174の内側に設けられるようにする。各副画素で発光色を異ならせるには、量子ドットのサイズを異ならせる必要がある。この場合、各副画素の発光層を凹型構造部174の内側に設けることで、隣接する副画素と干渉することなく、発光層を分離形成することが容易となる。
量子ドットを含む発光層120は各種の製法で形成される。例えば、量子ドットのコロイド分散液をスピン塗布法又はディップ法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法、凸版印刷法などの塗布法により絶縁層112上に塗布して堆積させる。このとき、発光層120の母体材料となる無機半導体の微粒子と量子ドットの共分散液を用いてもよい。また、量子ドットが分散された有機溶媒をスプレー噴霧すると共にイオン化し、これを被堆積面である絶縁層112上に堆積させるようにしてもよい。さらに、量子ドットを含む溶液をインクジェット法によって形成してもよい。このように、塗布法により量子ドットを含む膜を、第2の電極114を埋設するように絶縁層112上に形成し、必要に応じて熱処理を行って残留する溶媒を除去することで、発光層120を形成することができる。
発光層120の上面には、保護膜として、窒化シリコンなどの被膜を設けてもよい。また、封止基板を設け、大気に直接晒されないようにしてもよい。また、発光層を単色の発光体として、色変換層及び/又はカラーフィルタ層を設ける場合には、発光層120の上にこれらの層を設けてもよい。
図29(A)は、発光層120の上に色変換層170を設ける構成を示す。図29(A)で示すように、発光層120に近接して色変換層170を設けることで、発光層120からの光を十分吸収し、また隣接する画素への光漏れを防ぐことができる。なお、図29(A)において、色変換層に代えてカラーフィルタ層を設けるようにしてもよい。図29(B)は、色変換層170の上にカラーフィルタ層168を重ねて設けた構成を示す。色変換層170とカラーフィルタ層168の間には、絶縁層172が設けられていてもよい。
図29(A)及び(B)に示す画素の構成は、カラー表示を行うために、発光層120を画素毎(副画素毎)に作り分ける必要がなく、色変換層及び/又はカラーフィルタ層を印刷法などにより、各画素(各副画素)に対応して作り分けることができるので、工程数は増えるものの、工程の難易度は容易なものとなる。
以上のように、本実施形態によれば、画素に設けられる発光素子の裏面側に位置する第1の電極の周縁部を屈曲させた形状とし、発光層の裏面及び側面を囲むように設けることで、第1の電極を反射板として有効に利用することができる。これにより、量子ドットを含む発光層で発光した光は、表面(出射面)側に出射方向が制限され、光の取り出し効率を高めることができる。
また、第2の実施形態で述べたように、各画素の発光素子の発光強度は、第1の電極と第2の電極の間隔、すなわち第1の電極と第2の電極との間に設けられる絶縁層の厚さと、第2の電極のパターンによって制御されるので、発光層の膜厚がばらついても、その影響を受けないようにすることができる。このため、画像表示装置の画素部、すなわち表示画面を大面積化しても、発光輝度のばらつきを低減することができる。また、発光層に量子ドットを含ませることで、発光スペクトルのピークが鋭く、色純度の高い光を出射させることができるので、鮮明な画像を表示することができる。さらに、各画素の発光素子が、発光層に量子ドットを含み、発光層の上面部に電極を設けない構成とすることで、発光効率及び光の取り出し効率を高めることができ、画像表示装置の低消費電力化を図ることができる。
[第5の実施形態]
図30は、本実施形態に係る画像表示装置の副画素を示す。本実施形態に係る画像表示装置は、第4の実施形態で示すものと同様に、第1の電極110がバスタブ構造を有している。すなわち、発光素子108bは、第1の電極110が反射電極であると共に、その周縁部が屈曲して光の出射に指向性を与える構成を有している。さらに、第3の実施形態で示すように、第1の電極110と対向する第3の電極121が設けられている。第3の電極121は、発光層120の光出射側の面に設けられている。
本実施形態によれば、第3の実施形態と同様に発光素子に第3の電極を設けたことにより、発光効率を高め、発光強度をより精密に制御することができる。
[第6の実施形態]
本発明の第6の実施形態に係る画像表示装置を、図31及び図32を参照して説明する。本実施形態では、第2の実施形態で説明する、画素に設けられる発光素子と対比して、第1の電極の構成が異なるものについて示す。
図31(A)は、本実施形態の画像表示装置における画素104eの平面図を示し、図31(B)は、バス電極184とグリッド電極186を有する第1の電極180を示し、図31(C)は、バス電極185とグリッド電極187を有する第2の電極182を示す。また、図31に示すE−F線に沿った断面構造を図32に示す。図31は、画素104eに第1の副画素106a、第2の副画素106b、第3の副画素106cが設けられている態様を示す。各副画素において、第2の電極182はバス電極185から延びるグリッド電極187が短冊状又は櫛歯状のパターンが形成されている。第1の電極180は、第2の電極182の短冊状又は櫛歯状のパターンと咬み合うように、バス電極184から延びるグリッド電極186が短冊状又は櫛歯状のパターンが形成されている。第1の電極180と第2の電極182は金属で形成することができ、それにより発光層120で発光した光を反射する反射板としての機能を持たせることができる。
図32を参照すると、第1の電極180と第2の電極182は、絶縁層112を挟んで交互に設けられている。このような構成にすると、第1の電極180の短冊状又は櫛歯状のパターン端部と、第2の電極の短冊状又は櫛歯状のパターン端部とをより近接させることができる。第1の電極180と第2の電極182に電位差を与えたとき、第1の電極180と第2の電極182の端部が絶縁層112を挟んで近接していることにより、電界強度を強めることが可能となる。それにより、発光効率を高めることができる。また、第1の電極180と第2の電極182が重なる面積が低減するので、発光素子108の容量成分を低減することができ、より高速で駆動することができる。
なお、本実施の形態において、第1の電極180の構成が異なること以外は、第2の実施形態と同様である。また、本実施形態において第1の電極180と第2の電極182とは、図17、図18又は図19で示す第1の電極及び第2の電極の構成を適用することができる。
すなわち、第1の電極180を複数の画素(副画素)に対して共通の電位を与える共通電極とし、第2の電極182を個別電極としてもよい。また、第1の電極180及び第2の電極182を、それぞれの画素(副画素)において個別に電位が制御されるようにしてもよい。
画素104eは、図15で示すように、各副画素にカラーフィルタ層を重ねて設けるようにしてもよい。また、図16に示すように色変換層とカラーフィルタ層を重ねて設けるようにしてもよい。また、第1の電極及び第2の電極は、図19で示すようにジェブロン型の構造を有していてもよい。
本実施形態によれば、第2の実施形態で得られる作用効果に加え、発光素子にかかる電界強度を高めることが可能となることから、より輝度の高い発光を得ることができる。或いは、発光素子の輝度を一定とした場合に、低電圧で駆動することができる。
[第7の実施形態]
本実施形態は、第6の実施形態において示す画素構造に、第4の実施形態で示すバスタブ構造の画素を適用した一例を示す。図33(A)は、本実施形態に係る画素104fの平面図を示し、図33(B)は、バス電極184とグリッド電極186を有する第1の電極180を示し、図33(C)は、バス電極185とグリッド電極187を有する第1の電極180を示す。また、同図中に示すG−H線に沿った断面構造を図34に示す。
本実施形態において、第1の電極180がバスタブ構造を有していることを除いて、発光素子108の態様は第6の実施形態と同様である。画素(副画素)に設けられた凹型構造部174の形状を反映して、第1の電極180は、周縁部にあるバス電極184が上方に屈曲する傾斜面を有している。第1の電極180は金属で形成され、発光層120で発光した光を反射する反射板としての機能を有している。
発光層120で発光した光は、正面側(図34で示す矢印で示す方向)に出射される他、第1の電極180側に放射された光は反射され、正面方向に出射される。また、第1の電極180がバスタブ型であることにより、発光層120を導波する光をこの面で反射して、正面方向に出射させることができる。
本実施形態によれば、第6の実施形態で得られる作用効果の他、第1の電極がバスタブ型の形態を有していることにより、発光層で発光した光を、正面側に集光して出射させることができる。それにより、発光層の横方向に拡散する光を外部に取り出すことができるので、光の有効利用が図られ、外部量子効率を高めることができる。
[第8の実施形態]
図35は、本実施形態に係る画像表示装置の画素104fを示す。本実施形態に係る画像表示装置は、第7の実施形態で示すものと同様に、バスタブ構造を有している。すなわち、画素104fに設けられる発光素子は、第1の電極180がバスタブ構造を有しており、第1の電極110が反射電極であると共に、その周縁部が屈曲して光の出射に指向性を与える構成を有している。さらに、第3の実施形態で示すように、第1の電極110と対向する第3の電極121が設けられている。第3の電極121は、発光層120の光出射側の面に設けられている。
本実施形態によれば、第3の実施形態と同様に発光素子に第3の電極を設けたことにより、発光効率を高め、発光強度をより精密に制御することができる。
[第9の実施形態]
本実施形態は、発光素子から放射される光の色純度を高めることのできる画素の構成について例示する。
図36に本実施形態に係る画素100cの平面図を示す。画素100cには、第1の副画素106a、第2の副画素106b、第3の副画素106cが含まれている。図36では、各副画素において、平板状の第1の電極110と、第1の電極上で、一方向に延びるバス電極116と、バス電極116から延びる複数のグリット電極118を有する第2の電極114を有している。
図36において、赤色に対応する第1の副画素106aにおける第2の電極114aのグリット電極118aのピッチと、緑色に対応する第2の副画素106bにおける第2の電極114bのグリット電極118bのピッチと、青色に対応する第1の副画素106cにおける第2の電極114cのグリット電極118cのピッチとは、それぞれ異なっている。
例えば、赤色に対応する第1の画素104aの中心波長を0.75μm、緑色に対応する第2の副画素106bの中心波長を0.55μm、青色に対応する第3の副画素106cの中心波長を0.45μmとすると、各副画素における第2の電極のグリット電極の間隔は、当該各波長の整数倍とすることができる。
このように、各副画素が出射する波長に基づき、長波長光を出射する画素は第2の電極のグリット電極の間隔をその波長に合わせて広くし、短波長の副画素に対しては出射波長に合わせて狭くすることで、光の干渉作用を利用して、出射光の色純度を高めることができる。
図36で示す画素電極の構造は、第2乃至第8の実施形態で示す各画素における発光素子の電極に置き換えて適用することができる。本実施形態で示す電極の構成を適用することにより、上記各実施形態で得られる作用効果に加え、出射光の色純度を高めることができるという効果を得ることができる。
100・・・画像表示装置、102・・・画素部、104・・・画素、106・・・副画素、108・・・発光素子110・・・第1の電極、112・・・絶縁層、114・・・第2の電極、115・・・第2の電極、116・・・バス電極、117・・・キャリア注入層およびキャリア輸送層、118・・・グリッド電極、120・・・発光層、121・・・第3の電極、122・・・走査線駆動回路、124・・・データ線駆動回路、126・・・入力端子部、128・・・基板、130・・・フレキシブルプリント基板、132・・・封止基板、134・・・コンタクト部、136・・・第2のコンタクト部、138・・・層間絶縁層、140・・・制御素子、142・・・層間絶縁膜、144・・・半導体膜、146・・・ゲート絶縁膜、148・・・ゲート電極、150・・・ソース・ドレイン電極、152・・・隔壁、154・・・選択トランジスタ、156・・・駆動トランジスタ、158・・・容量素子、160・・・走査信号線、162・・・データ信号線、164・・・電源線、166・・・共通電位線、168・・・カラーフィルタ層、170・・・色変換層、172・・・保護絶縁層、174・・・凹型構造部、176・・・側壁部、178・・・下地絶縁膜、180・・・第1の電極、182・・・第2の電極、184・・・第1のバス電極、185・・・第2のバス電極、186・・・第1のグリッド電極、187・・・第2のグリッド電極。

Claims (19)

  1. 発光素子が設けられた画素が複数個配列する画素部を有し、
    前記発光素子は、量子ドットを含む発光層と、前記発光層の一方の面に設けられた第1の電極と、前記発光層と前記第1の電極との間に設けられた絶縁層と、前記発光層と前記絶縁層との間に設けられた第2の電極と、を有し、
    前記第2の電極は、少なくとも一端部が前記第1の電極の上面部と重なるように設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第1の電極は、前記発光層側に光反射面を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第1の電極は、周縁部が前記発光層の側に屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記第1の電極は、該第1の電極の下地側に設けられた絶縁層の凹型部に沿って設けられ、前記第1の電極の周縁部が前記凹型部の段差領域と重なることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記発光層の、前記第1の電極とは反対側の面に、第3の電極が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 前記第2の電極は、バス電極部と、前記バス電極部から延びるグリッド電極とを有し、前記一端部が前記グリッド電極に含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 前記第2の電極は、バス電極部と、前記バス電極部から延びる複数のグリッド電極とを有し、前記複数のグリッド電極は、シェブロン型に屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  8. 前記第2の電極は、バス電極部と、前記バス電極部から延びる複数のグリッド電極とを有し、前記複数のグリッド電極は、該グリッド電極の間隔が、前記発光素子の発光中心波長の整数倍であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  9. 発光素子が設けられた画素が配列する画素部を有し、
    前記発光素子は、量子ドットを含む発光層と、前記発光層の一方の面に設けられた第1の電極と、前記発光層と前記第1の電極との間に設けられた絶縁層と、前記発光層と前記絶縁層との間に設けられた第2の電極と、を有し、
    前記第1の電極は、第1のバス電極部と、前記第1のバス電極部から延びる第1のグリッド電極とを有し、
    前記第2の電極は、第1のバス電極部と、前記第1のバス電極部から延びる第2のグリッド電極とを有し、
    前記第1のグリッド電極と前記第2のグリッド電極は、前記絶縁層を介して咬み合うように配設されていることを特徴とする画像表示装置。
  10. 前記第1の電極の前記第1のバス電極部と前記第1のグリッド電極は、前記発光層側に光反射面を有することを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  11. 前記第1の電極は、周縁部において前記第1のバス電極部が前記発光層の側に屈曲していることを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  12. 前記第1の電極は、該第1の電極の下地側に設けられた絶縁層の凹型部に沿って設けられ、前記第1の電極の周縁部において前記第1のバス電極部が前記凹型部の段差領域と重なることを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  13. 前記発光層の、前記第1の電極とは反対側の面に、第3の電極が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  14. 前記第1の電極は複数の第1の前記グリッド電極を有し、前記第2の電極は複数の前記第2のグリッド電極を有し、前記複数の第1のグリッド電極及び前記複数の第2のグリッド電極のそれぞれは、シェブロン型に屈曲していることを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  15. 前記第1の電極は複数の第1の前記グリッド電極を有し、前記第2の電極は複数の前記第2のグリッド電極を有し、前記複数の第1のグリッド電極及び前記複数の第2のグリッド電極のそれぞれは、該グリッド電極の間隔が、前記発光素子の発光中心波長の整数倍であることを特徴とする請求項9に記載の画像表示装置。
  16. 前記画素部において、前記第1の電極は、前記画素に対応して個別に設けられ、前記第2の電極は、前記画素部に含まれる複数の画素に共通に設けられていることを特徴とする請求項1又は9に記載の画像表示装置。
  17. 前記画素部において、前記第1の電極は、前記画素部に含まれる複数の画素に共通に設けられ、前記第2の電極は、前記画素に対応して個別に設けられていることを特徴とする請求項1又は9に記載の画像表示装置。
  18. 前記発光素子が白色光を出射し、前記発光素子に重ねてカラーフィルタ層が設けられていることを特徴とする請求項1又は9に記載の画像表示装置。
  19. 前記発光素子が青色光又は紫外光を出射し、前記発光素子に重ねて色変換層が設けられていることを特徴とする請求項1又は9に記載の画像表示装置。
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