JP2016000422A - 樹脂フィルム加工装置 - Google Patents

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【課題】樹脂フィルムに孔を安定して形成することができる樹脂フィルム加工装置を提供すること。【解決手段】樹脂フィルム加工装置1は、樹脂フィルム20を搬送する溝付きローラ21を有する搬送手段2を備える。溝付きローラ21は、外周部211にその長手方向と直交する方向に沿って形成された第1の溝212と、外周部211の長手方向の中央部211aから一端側の部分に形成された第2の溝215と、外周部211の中央部211aから他端側の部分に形成された第3の溝216とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、樹脂フィルム加工装置に関する。
青果物には、樹脂フィルムを袋状に形成して、その袋体に包装されているものがある。この樹脂フィルムには、複数の孔が形成されている。この孔より、青果物自身の呼吸速度が調整されて、当該青果物の鮮度保持が行なわれる。
樹脂フィルムに複数の孔を形成する装置が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の装置は、樹脂フィルムが掛け回されつつ回転する複数のローラと、樹脂フィルムの搬送中に当該樹脂フィルムにレーザ光を照射して孔を形成するレーザ光照射部とを備えている。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、樹脂フィルムは、その搬送方向に主として引張られることとなるが、搬送方向と直交する方向、すなわち、ローラの長手方向への引張りが不十分となる。この場合、樹脂フィルムにしわがよって、樹脂フィルムのローラに対する位置がズレてしまい、その状態で、孔の形成を行なうと、その孔が正確な位置に形成されなかったり、孔の大きさにばらつきが生じてしまう。
特開2008−272833号公報
本発明の目的は、樹脂フィルムに孔を安定して形成することができる樹脂フィルム加工装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(13)の本発明により達成される。
(1) 長尺状をなす樹脂フィルムをその長手方向に沿って搬送する搬送手段であって、外形形状が円柱状をなし、その外周部に前記樹脂フィルムの長手方向の途中が接触して、掛け回されつつ回転する複数のローラを有する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送されている途中の前記樹脂フィルムに対してレーザ光を照射することにより、その照射された部分に孔を形成するレーザ光照射部を有する孔形成手段とを備え、
前記複数のローラのうちの少なくとも1つのローラは、前記レーザ光照射部に対向して配置されており、該ローラの外周部にその長手方向と直交する方向に沿って形成された少なくとも1本の第1の溝と、
前記外周部の前記長手方向の中央部から一端側の部分に、前記長手方向に対して傾斜して形成された少なくとも1本の第2の溝と、
前記外周部の前記中央部から他端側の部分に、前記中央部に関して前記第2の溝と対称的に傾斜して形成された少なくとも1本の第3の溝とを有することを特徴とする樹脂フィルム加工装置。
(2) 前記第1の溝上では、前記樹脂フィルムに前記孔が形成され、
前記第2の溝は、前記樹脂フィルムに対して、前記中央部から前記一端側への張力を付与する機能を有し、
前記第3の溝は、前記樹脂フィルムに対して、前記中央部から前記他端側への張力を付与する機能を有する上記(1)に記載の樹脂フィルム加工装置。
(3) 前記第1の溝は、前記長手方向に沿って間隔をおいて複数形成されており、
前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、前記長手方向に隣り合う前記第1の溝同士の間に少なくとも1本ずつ配置されている上記(1)に記載の樹脂フィルム加工装置。
(4) 前記各第2の溝は、それぞれ、前記長手方向に対する傾斜角度が同じであり、
前記各第3の溝は、それぞれ、前記長手方向に対する傾斜角度が同じである上記(3)に記載の樹脂フィルム加工装置。
(5) 前記長手方向に隣り合う前記第2の溝同士は、前記長手方向に対する傾斜角度が異なり、
前記長手方向に隣り合う前記第3の溝同士は、前記長手方向に対する傾斜角度が異なる上記(4)に記載の樹脂フィルム加工装置。
(6) 前記長手方向に隣り合う前記第2の溝同士のうち、前記中央部側に位置する前記第2の溝の傾斜角度は、前記一端側に位置する前記第2の溝の傾斜角度よりも大きく、
前記長手方向に隣り合う前記第3の溝同士のうち、前記中央部側に位置する前記第3の溝の傾斜角度は、前記一端側に位置する前記第2の溝の傾斜角度よりも大きい上記(5)に記載の樹脂フィルム加工装置。
(7) 前記長手方向に隣り合う前記第2の溝同士のうち、前記中央部側に位置する前記第2の溝の傾斜角度は、前記一端側に位置する前記第2の溝の傾斜角度よりも小さく、
前記長手方向に隣り合う前記第3の溝同士のうち、前記中央部側に位置する前記第3の溝の傾斜角度は、前記一端側に位置する前記第2の溝の傾斜角度よりも小さい上記(5)に記載の樹脂フィルム加工装置。
(8) 前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、前記第1の溝と連通していない上記(3)ないし(7)のいずれかに記載の樹脂フィルム加工装置。
(9) 前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、前記第1の溝と連通している上記(3)ないし(7)のいずれかに記載の樹脂フィルム加工装置。
(10) 前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、螺旋状をなす上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の樹脂フィルム加工装置。
(11) 前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、その深さが前記第1の溝の深さよりも浅い上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の樹脂フィルム加工装置。
(12) 前記第1の溝は、その幅が該第1の溝の形成方向に沿って変化した幅変化部を有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の樹脂フィルム加工装置。
(13) 前記樹脂フィルムは、熱可塑性樹脂で構成されており、
前記レーザ光照射部が照射する前記レーザ光は、COレーザ光である上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の樹脂フィルム加工装置。
本発明によれば、樹脂フィルムの搬送中、当該樹脂フィルムをその搬送方向に引張ることができることの他に、搬送方向と直交する方向、すなわち、ローラの長手方向へも引張ることができる。これにより、樹脂フィルムに孔を形成する際に、その形成を安定して行なうことができる。
図1は、本発明の樹脂フィルム加工装置の第1実施形態を示す正面図である。 図2は、図1に示す状態から抱き角調整機構を作動させた状態を示す正面図である。 図3は、図1に示す樹脂フィルム加工装置で樹脂フィルムに孔が形成される状態を示す断面図である。 図4は、図1に示す樹脂フィルム加工装置が備える溝付きローラの平面図である。 図5は、図4中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大図である。 図6は、図1に示す樹脂フィルム加工装置が備える抱き角調整機構の正面図である。 図7は、図1に示す樹脂フィルム加工装置の主要部のブロック図である。 図8は、搬送速度と抱き角との関係を示すグラフである。 図9は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第2実施形態)での樹脂フィルムの厚さと抱き角との関係を示すグラフである。 図10は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第3実施形態)での樹脂フィルムの伸び率と抱き角との関係を示すグラフである。 図11は、本発明の樹脂フィルム加工装置の第4実施形態を示す正面図である。 図12は、図11に示す樹脂フィルム加工装置で樹脂フィルムに孔が形成される状態を示す断面図である。 図13は、図11に示す樹脂フィルム加工装置で樹脂フィルムに孔が形成される状態を示す断面図である。 図14は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第5実施形態)が備える溝付きローラの平面図である。 図15は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第6実施形態)が備える溝付きローラの平面図である。 図16は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第7実施形態)が備える溝付きローラの平面図である。 図17は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第8実施形態)が備える溝付きローラの拡大平面図である。 図18は、図1に示す樹脂フィルム加工装置で加工された樹脂フィルムから包装袋を製造する過程を順に示す図である。 図19は、図1に示す樹脂フィルム加工装置で加工され得る樹脂フィルムの他の構成例を示す斜視図である。 図20は、図19中のB−B線断面図である。
以下、本発明の樹脂フィルム加工装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の樹脂フィルム加工装置の第1実施形態を示す正面図である。図2は、図1に示す状態から抱き角調整機構を作動させた状態を示す正面図である。図3は、図1に示す樹脂フィルム加工装置で樹脂フィルムに孔が形成される状態を示す断面図である。図4は、図1に示す樹脂フィルム加工装置が備える溝付きローラの平面図である。図5は、図4中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の拡大図である。図6は、図1に示す樹脂フィルム加工装置が備える抱き角調整機構の正面図である。図7は、図1に示す樹脂フィルム加工装置の主要部のブロック図である。図8は、搬送速度と抱き角との関係を示すグラフである。図18は、図1に示す樹脂フィルム加工装置で加工された樹脂フィルムから包装袋を製造する過程を順に示す図である。図19は、図1に示す樹脂フィルム加工装置で加工され得る樹脂フィルムの他の構成例を示す斜視図である。図20は、図19中のB−B線断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3および図6中(図11〜図13についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言い、左側を「左」、右側を「右」と言う。また、図4中(図14〜図16についても同様)の左側を「左」、右側を「右」と言う。
図1、図2に示す樹脂フィルム加工装置(以下単に「加工装置」と言う)1は、樹脂フィルム20に多数の孔201を形成する加工を施す装置である。この加工装置1は、樹脂フィルム20を搬送する搬送手段2と、樹脂フィルム20に孔201を形成する孔形成手段3と、これらの作動を制御する制御手段10とを備えている。加工装置1の各部の構成について説明する前に、樹脂フィルム20について説明する。
樹脂フィルム20は、長尺状、すなわち、帯状をなし、加工が施される以前はロール状に巻回されており、加工が施されている最中は引き伸ばされ、加工が施された後は再度ロール状に巻回される。
図18に示すように、本実施形態では、樹脂フィルム20に多数の孔201が形成されており、その配置態様は、樹脂フィルム20の長手方向に沿って等間隔に配置され、幅方向には等間隔に4つ配置されている。なお、長手方向に沿った間隔と、幅方向に沿った間隔とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
樹脂フィルム20は、熱可塑性樹脂で構成されており、その熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリアミド(例:ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6−12、ナイロン6−66)、熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリ乳酸エチルなどのポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。その他、紙、不職布等が混合されていてもよい。
なお、樹脂フィルム20は、単層のものであってもよいし、複数の層が積層された積層体であってもよい。
図18に示すように、樹脂フィルム20は、加工が施されると、孔201が形成された孔付き樹脂フィルム20Aとなる。この孔付き樹脂フィルム20Aは、所定長さに裁断されて、例えば青果物等の食品を包装する包装袋20Cとなる。孔付き樹脂フィルム20Aが包装袋20Cとなるまでの製造工程について説明する。
図18(a)に示すように、孔付き樹脂フィルム20Aを引き伸ばして、例えばはさみやカッターなどを用いて所定長さに裁断する。この裁断されたものが包装袋20Cの母材20Bとなる(図18(b)参照)。
次に、図18(c)に示すように、母材20Bの幅方向の中央部を折り曲げ部202として、折り曲げる。
そして、母材20Bが袋状をなるように縁部を例えば融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)して、図18(d)に示す包装袋20Cを得る。この包装袋20Cでは、表側に6つの孔201が3行2列の行列状に配置され、裏側にも6つの孔201が3行2列の行列状に配置されたものとなっている。包装袋20Cに包装された青果物は、自身の呼吸速度が孔201より調整されて、鮮度保持が行なわれる。
このような孔加工を施すのに、加工装置1が用いられる。
次に、加工装置1の各部の構成について説明する。前述したように、加工装置1は、搬送手段2と、孔形成手段3と、制御手段10とを備えている。
図1(図2についても同様)に示すように、搬送手段2は、樹脂フィルム20をその長手方向に沿って搬送するものである。搬送手段2は、第1の溝212、第2の溝215および第3の溝216を有する溝付きローラ21と、溝付きローラ21に対して樹脂フィルム20の搬送方向(以下単に「搬送方向」と言う)上流側に配置されたテンショナ22、23、24、25と、溝付きローラ21に対して搬送方向下流側に配置されたテンショナ26、27、28、29とを有している。なお、各ローラは、それぞれ、例えばステンレス鋼等のような金属材料で構成されているのが好ましい。また、これらのローラは、中心軸(回動軸)214同士が同じ方向を向いており、互いに離間して配置されている。また、テンショナ25、26を除くローラは、例えば加工装置1全体を支持するフレーム(図示せず)に回動可能に支持されている。
溝付きローラ21は、外形形状が円柱状をなし、その外周部211の一部に樹脂フィルム20の長手方向の途中が接触して、掛け回されつつ回転するローラである。
テンショナ22〜29も溝付きローラ21と同様に、外形形状が円柱状をなし、樹脂フィルム20の長手方向の途中が接触して、掛け回されつつ回転するローラである。これにより、樹脂フィルム20に対してその搬送方向に張力を掛けつつ、当該樹脂フィルム20を搬送することができる。図1に示す構成では、テンショナ22とテンショナ29とが溝付きローラ21に関して対称的に配置され、テンショナ23とテンショナ28とが溝付きローラ21に関して対称的に配置され、テンショナ24とテンショナ27とが溝付きローラ21に関して対称的に配置され、テンショナ25とテンショナ26とが溝付きローラ21に関して対称的に配置されている。
また、搬送方向最上流側では、未だ孔201が形成されていない樹脂フィルム20がロール状に巻回されている。そして、この樹脂フィルム20を搬送方向に送出すことができる。
一方、搬送方向最下流側では、孔201が形成された樹脂フィルム20を巻き取ることができ、その巻き取りローラにモータ11が接続される。そして、このモータ11の作動により、樹脂フィルム20を搬送することができる。
また、モータ11に印加する電圧の大きさを変更することにより、樹脂フィルム20の搬送速度vも変更することができる。これにより、樹脂フィルム20に対してレーザ光Lが当たる時間を調整することができ、よって、孔201の形状や大きさを変更することができる。
孔形成手段3は、レーザ光Lを照射するレーザ光照射部31を有している。このレーザ光照射部31は、溝付きローラ21の上側に当該溝付きローラ21に対向して配置され、加工装置1全体を支持する前記フレームに支持、固定されている。
また、レーザ光照射部31は、レーザ光Lを照射する照射口311が各第1の溝212にそれぞれ臨んでいる。そして、図3に示すように、搬送途中である樹脂フィルム20の溝付きローラ21に接触して、掛け回された接触部203に、レーザ光Lを照射することができる。これにより、当該接触部203が溶融して、各第1の溝212上でそれぞれ孔201が形成される。また、接触部203が溶融したことで微小片が生じるが、この微小片は、一部または全部が揮散しつつ第1の溝212から排出される。
また、レーザ光照射部31が照射するレーザ光Lは、樹脂フィルム20の構成材料に応じて適宜選択され、例えば、COレーザ光等の遠赤外線レーザ光、Nd−YAGレーザ光等の近赤外線レーザ光、エキシマレーザ光が挙げられるが、樹脂フィルム20の構成材料が熱可塑性樹脂の場合、COレーザ光であるのが好ましい。COレーザ光としては、波長が9.2〜10.8μm程度であるのが好ましく、9.4〜10.6μmがより好ましい。なお、用いる波長は、樹脂フィルム20の透過率を考慮して適宜選択して決定することができる。また、COレーザ光は、遠赤外線であり、例えばCO混合ガスを封入した管に高周波、高電圧をあてて励起させることによって得られ、熱可塑性樹脂で構成された樹脂フィルム20に孔201を容易かつ確実に形成することができる。
図7に示すように、制御手段10は、搬送手段2や孔形成手段3等と電気的に接続されており、これらの作動を制御する機能を有している。制御手段10は、CPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102とを有している。
CPU101は、樹脂フィルム20に孔加工を施すための処理等の各種処理用のプログラムを実行することができる。
メモリ102は、例えばフラッシュメモリであり、各種プログラム等を記憶することができる。
加工装置1では、搬送速度vが大きくなればなるほど、樹脂フィルム20の搬送中に当該樹脂フィルム20と各ローラとの間に空気が巻き込まれて(入り込んで)、当該樹脂フィルムが波打つ、すなわち、バタつくおそれがあった。特に、孔201を形成する際に、樹脂フィルム20と溝付きローラ21との間でこのような波打った状態(以下「波打ち状態」と言う)が生じると、形成された孔201の大きさがばらつく等の現象が起きる。そこで、加工装置1では、このような現象を解消するのに有効な構成となっている。以下、これについて説明する。
図1、図2に示すように、搬送手段2では、樹脂フィルム20の溝付きローラ21に対する接触部203の抱き角(抱き角度)θを調整することができ、その調整用のための機構として抱き角調整機構4が設置されている。ここで、「抱き角」とは、接触部203で、搬送方向最上流側に位置する上流端203aと、搬送方向最下流側に位置する下流端203bと、溝付きローラ21を中心軸214方向から見たときの中心213とのなす角のことである。すなわち、「抱き角」とは、接触部203を円の弧としたときの当該弧の中心角のことである。
図6に示すように、抱き角調整機構4は、抱き角調整用ローラとしてのテンショナ25、26と、テンショナ25、26を上下方向に移動可能に支持する移動支持機構41とを有している。
前述したように、テンショナ25とテンショナ26とは、溝付きローラ21に関して対称的に配置されている。すなわち、テンショナ25は、溝付きローラ21に対して搬送方向上流側に隣り合って配置され、テンショナ26は、溝付きローラ21に対して搬送方向下流側に隣り合って配置されている。
移動支持機構41は、テンショナ25、26を鉛直方向、すなわち、搬送方向と交差する方向に移動可能に支持する機構である。図6に示すように、移動支持機構41は、モータ42と、カップリング43と、ボールねじ44と、リニアガイド45と、連結部材46とで構成されている。
モータ42は、例えばサーボモータやステッピングモータであり、前記フレームに固定されている。
ボールねじ44は、ねじ軸441と、ナット442と、これらの間を摺動する多数個の球体(図示せず)とで構成されている。ねじ軸441は、その下端部がカップリング43を介してモータ42と連結されている。また、ねじ軸441の上端部は、前記フレームに支持されている。
リニアガイド45は、レール部材451と、スライド部材452と、これらの間を摺動する多数個の球体(図示せず)とで構成されている。レール部材451は、前記フレームに鉛直方向に沿って、すなわち、ボールねじ44と平行に支持、固定されている。
連結部材46は、テンショナ25とテンショナ26とを連結する長尺状をなす硬質部材である。連結部材46の左端部461では、テンショナ25が回動可能に支持されており、右端部462では、テンショナ26が回動可能に支持されている。また、連結部材46は、その長手方向の中央部付近が、ボールねじ44のナット442とリニアガイド45のスライド部材452とに、例えばボルトを介して固定されている。
以上のような構成の移動支持機構41では、モータ42が回転動作することにより、ボールねじ44のねじ軸441が回転する。そして、ねじ軸441とナット442との間で、回転運動が直線運動に変換されて、連結部材46がテンショナ25、26ごと鉛直上方に向かって移動することができる。また、モータ42が前記と反対に回転動作することにより、連結部材46がテンショナ25、26ごと鉛直下方に向かって移動することができる。このように、移動支持機構41は、テンショナ25、26を一括して同じ方向に移動させることができる。
そして、抱き角調整機構4が作動した際、すなわち、移動支持機構41によりテンショナ25、26が図1に示す状態から図2に示す状態に変位した際、樹脂フィルム20(接触部203)と溝付きローラ21との接触面積が増大し、その結果、抱き角θも増大する。この抱き角θの増大により、樹脂フィルム20の接触部203と溝付きローラ21との密着の程度も増大する。これにより、樹脂フィルム20の搬送中にこれらの間に空気が巻き込まれるのが確実に防止され、よって、波打ち状態が解消される。その結果、樹脂フィルム20に孔201を安定して確実に形成することができる。
また、搬送速度vと抱き角θとの関係は、検量線としての例えば図8に示すグラフが制御手段10のメモリ102に予め記憶されている。なお、検量線としては、グラフに限定されず、例えば、表(テーブル)であってもよい。制御手段10は、例えば樹脂フィルム20を巻き取るためのモータ11に内蔵されたエンコーダからの情報に基づいて、搬送速度vを検出する。そして、その検出結果が搬送速度vであった場合には、抱き角θとなるように抱き角調整機構4が制御される(図8参照)。また、搬送速度vよりも大きい搬送速度vであった場合には、抱き角θよりも大きい抱き角θとなるように抱き角調整機構4が制御される(図8参照)。このように抱き角調整機構4は、搬送速度vの大小により抱き角θの大きさを調整するよう、制御手段10によって制御されている。これにより、波打ち状態を確実に防止することができ、よって、樹脂フィルム20に対する孔加工を安定して行なうことができる。
抱き角調整機構4による抱き角θの調整範囲は、0度以上、180度以下であるのが好ましく、30度以上、150度以下であるのがより好ましい。これにより、搬送速度vの他、樹脂フィルム20の厚さ、樹脂フィルム20の伸び率等の種々の条件下で、波打ち状態を確実に防止することができる。
前述したように、移動支持機構41は、テンショナ25、26を一括して同じ方向に移動させることができる。これにより、テンショナ25、26のうちの一方を移動させた場合に比べて、迅速に抱き角θを調整することができる。
また、抱き角調整機構4では、テンショナ25、26が移動した分、樹脂フィルム20に対して搬送方向のテンションを調整することもできる。これにより、抱き角θの調整とともに、搬送速度vに応じて、樹脂フィルム20の接触部203と溝付きローラ21との密着の程度も調整される。これにより、波打ち状態がより確実に防止され、よって、樹脂フィルム20に対して孔加工をより好適に施すことができる。
図1、図2に示すように、テンショナ25、26の外径は、それぞれ、溝付きローラ21の外径よりも小さいのが好ましい。これにより、樹脂フィルム20と溝付きローラ21との間の滑りが少なく、樹脂フィルム20のバタツキを低減することができる。
また、加工装置1で好適に加工される樹脂フィルム20として、図19に示す構成のものがある。この樹脂フィルム20は、幅方向の中央部から半分(図19中の左側)の部分に印刷204が施されている。そして、このような樹脂フィルム20では、図20に示すように、図中の左側の印刷204が施された部分と、それと反対側、すなわち、図中の右側の無地の部分とで、厚さが異なっている。このように、樹脂フィルム20の幅方向に厚さが厚い部分と薄い部分とがある。例えば樹脂フィルム20がバナナ等の青果物を包装する包装袋20Cとなる場合、図20中の左側での厚さtleftは、33μmとなり、図20中の右側での厚さtrightは、30μmとなる。
このように幅方向に厚さが厚い部分と薄い部分とがある樹脂フィルム20では、搬送速度vの大小にかかわらず、搬送中に波打ち状態となり易い。そこで、加工装置1は、前記厚い部分と前記薄い部分との厚さの差の程度によって、抱き角θの大きさを調整することができる。これにより、前述したように樹脂フィルム20と溝付きローラ21との密着性が向上し、よって、波打ち状態が防止されて、安定して樹脂フィルム20に孔加工を施すことができる。
以上のように抱き角θが調整される溝付きローラ21は、前述したように、第1の溝212と、第2の溝215と、第3の溝216とを有している。
図4に示すように、溝付きローラ21の外周部211には、その周方向に沿った、すなわち、溝付きローラ21の中心軸214方向(長手方向)と直交する方向に沿ったリング状をなす第1の溝212が形成されている。第1の溝212の本数は、図4に示す構成では4本である。この本数は、樹脂フィルム20の幅方向に沿った孔201の個数と同じとなっている。前述したように、各第1の溝212上で樹脂フィルム20に対してレーザ光Lを照射することにより、その照射された部分に孔201を形成することができる(図3参照)。なお、4本の第1の溝212の間隔は、樹脂フィルム20に形成する孔201の間隔に応じたものとするのが好ましく、例えば図4に示す構成では溝付きローラ21の中心軸214方向に沿って等間隔となっている。また、4本の第1の溝212のうち、溝付きローラ21の外周部211の長手方向の中央部211aから左側(一端側)にある2本の第1の溝212と、中央部211aから右側(他端側)にある2本の第1の溝212とは、中央部に関して対称的に配置されている。以下では、4本の第1の溝212を左側から順に「第1の溝212a」、「第1の溝212b」、「第1の溝212c」、「第1の溝212d」という。
また、溝付きローラ21の外周部211の中央部211aから左側の部分には、中心軸214方向に対して傾斜し、中央部211aと反対側の端部が回転方向前方に位置し、中央部211a側の端部が溝付きローラ21の回転方向後方に位置する多数本の第2の溝215が形成されている。また、中央部211aから右側の部分には、中心軸214方向に対して傾斜し、中央部211aと反対側の端部が回転方向前方に位置し、中央部211a側の端部が溝付きローラ21の回転方向後方に位置する多数本の第3の溝216が形成されている。各第2の溝215と各第3の溝216とは、中央部211aに関して互いに対称的に傾斜して形成されている。すなわち、各第2の溝215と各第3の溝216とは、互いの間隔pが、溝付きローラ21の回転方向に向かって大きくなるように傾斜して形成されている。
なお、第2の溝215の長さ、第3の溝216の長さは、それぞれ、溝付きローラ21の外周部211を半周した長さよりも短い。
図4に示すように、本実施形態では、これらの第2の溝215は、複数本の第2の溝215同士が集まった第2の溝群217として4箇所にまとめられている。そして、各第2の溝群217では、第2の溝215が外周部211の周方向に沿って等間隔に配置されている。
また、4つの第2の溝群217は、中心軸214方向に沿って等間隔に配置されており、第1の溝212aの左側に1つの第2の溝群217が配置され、第1の溝212aと第1の溝212bとの間に2つの第2の溝群217が配置され、第1の溝212bと中央部211aとの間に、1つの第2の溝群217が配置されている。
第2の溝215と同様に、第3の溝216も、複数本の第3の溝216同士が集まった第3の溝群218として4箇所にまとめられている。そして、各第3の溝群218では、第3の溝216が外周部211の周方向に沿って等間隔に配置されている。
また、4つの第3の溝群218は、中心軸214方向に沿って等間隔に配置されており、中央部211aと第1の溝212cとの間に、1つの第3の溝群218が配置され、第1の溝212cと第1の溝212dとの間に2つの第3の溝群218が配置され、第1の溝212dの右側に1つの第3の溝群218が配置されている。
以上のような第2の溝215に搬送中の樹脂フィルム20が係合することとなる。これにより、第2の溝215は、樹脂フィルム20に対して、溝付きローラ21の中央部211aから左側への張力TSleftを付与する機能を確実に発揮することができる(図4参照)。一方、第3の溝216にも搬送中の樹脂フィルム20が係合することとなる。これにより、第3の溝216は、樹脂フィルム20に対して、溝付きローラ21の中央部211aから右側への張力TSrightを付与する機能を確実に発揮することができる(図4参照)。そして、前述したように、第2の溝215と第3の溝216とは、中央部211aに関して対称的に配置されている。これにより、張力TSleftと張力TSrightとが均等に作用し、よって、樹脂フィルム20の搬送方向と直交する方向、すなわち、中心軸214方向左側または右側へのズレを確実に防止することができる。この位置ズレ防止により、樹脂フィルム20に対して安定して孔201を形成することができ、また、その形成位置を正確に設定することができる。
また、張力TSleft、TSrightが作用しているため、溝付きローラ21上で樹脂フィルム20にしわが生じるのが防止されている。これにより、孔201を一定の大きさで安定して形成することができる。また、孔201の形成位置をより正確に設定することができる。
また、抱き角調整機構4で抱き角θを調整することにより、張力TSleft、TSrightも調整することができる。すなわち、抱き角θが大きくなればなるほど、樹脂フィルム20と溝付きローラ21との接触面積が増大して、樹脂フィルム20の第2の溝215への係合の程度も増大する。この場合、張力TSleft、TSrightが増大する。これに対し、抱き角θが小さくなればなるほど、樹脂フィルム20と溝付きローラ21との接触面積が減少して、樹脂フィルム20の第2の溝215への係合の程度も減少する。この場合、張力TSleft、TSrightが減少する。
図4に示すように、各第2の溝215は、それぞれ、中心軸214方向に対する傾斜角度βが同じである。また、各第3の溝216も、それぞれ、中心軸214方向に対する傾斜角度βが同じである。さらに、傾斜角度βと傾斜角度βも同じである。
なお、傾斜角度βおよびβは、それぞれ、15度以上、75度以下であるのが好ましく、30度以上、60度以下であるのがより好ましい。
このような傾斜角度により、例えば、溝付きローラ21の製造過程で第2の溝215、第3の溝216を形成する際、その形成を容易かつ迅速に行なうことができる。また、樹脂フィルム20が安定して搬送され、よって、樹脂フィルム20への孔201の形成の安定性をさらに高めることができるという利点もある。
また、本実施形態では、各第2の溝215と各第3の溝216とは、それぞれ、各第1の溝212と連通していない。これにより、例えば、孔201の形成によって生じた前記微小片が、第1の溝212から第2の溝215や第3の溝216を介して樹脂フィルム20に付着するのが防止される。
図5に示すように、第2の溝215の深さd、第3の溝216の深さdは、第1の溝212の深さdよりも浅いのが好ましい。また、第2の溝215の幅w、第3の溝216の幅wは、第1の溝の幅wよりも大きいのが好ましい。
これは、樹脂フィルム20に対する第2の溝215や第3の溝216による係合には、幅w、幅wの大小が影響し、深さdや深さdの大小はあまり影響がないからである。なお、第1の溝212には、前記微小片の排出をするのに十分な程度の深さdと幅wが必要である。
深さd、dは、例えば、深さdの0.5%以上、30%以下であるのが好ましく、1%以上、5%以下であるのがより好ましい。幅w、wは、例えば、幅wの10%以上、80%以下であるのが好ましく、20%以上、80%以下であるのがより好ましい。
<第2実施形態>
図9は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第2実施形態)での樹脂フィルムの厚さと抱き角との関係を示すグラフである。
以下、この図を参照して本発明の樹脂フィルム加工装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、抱き角の大きさを調整するときの条件が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
搬送速度vが一定である場合、樹脂フィルム20が比較的厚いものと比較的薄いものとでは、薄い方が波打ち状態が生じ易い。そこで、本実施形態では、抱き角調整機構4は、樹脂フィルム20の厚さtの大小により抱き角θの大きさを調整するよう構成されている。
厚さtと抱き角θとの関係は、検量線としての例えば図9に示すグラフが制御手段10のメモリ102に予め記憶されている。加工装置1の操作者(オペレータ)によって厚さtがメモリ102に入力されている。そして、その入力値が厚さtであった場合には、抱き角θとなるように抱き角調整機構4が制御される(図9参照)。また、厚さtよりも厚い厚さtであった場合には、抱き角θよりも小さい抱き角θとなるように抱き角調整機構4が制御される(図9参照)。
以上のような制御により、波打ち状態を確実に防止することができ、よって、樹脂フィルム20に対する孔加工を安定して行なうことができる。
<第3実施形態>
図10は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第3実施形態)での樹脂フィルムの伸び率と抱き角との関係を示すグラフである。
以下、この図を参照して本発明の樹脂フィルム加工装置の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、抱き角の大きさを調整するときの条件が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
搬送速度vが一定である場合、樹脂フィルム20が比較的伸び易いものと比較的伸び難いものとでは、伸び易い方が波打ち状態が生じ易い。そこで、本実施形態では、抱き角調整機構4は、樹脂フィルム20の伸び易さ、すなわち、伸び率αの大小より抱き角θの大きさを調整するよう構成されている。
伸び率αと抱き角θとの関係は、検量線としての例えば図10に示すグラフが制御手段10のメモリ102に予め記憶されている。加工装置1の操作者によって伸び率αがメモリ102に入力されている。そして、その入力値が伸び率αであった場合には、抱き角θとなるように抱き角調整機構4が制御される(図10参照)。また、伸び率αよりも大きい伸び率αであった場合には、抱き角θよりも大きい抱き角θとなるように抱き角調整機構4が制御される(図10参照)。
以上のような制御により、波打ち状態を確実に防止することができ、よって、樹脂フィルム20に対する孔加工を安定して行なうことができる。
例えば、熱可塑性樹脂の1種であるポリエチレンは、比較的伸び易い樹脂材料であり、この材料で樹脂フィルム20を構成した場合、当該樹脂フィルム20に過剰なテンションをかけるのが困難となることがある。このようにテンションをできる限り抑えたい場合に、抱き角θを調整して波打ち状態を防止するのは、好ましい構成と言うことができる。
<第4実施形態>
図11は、本発明の樹脂フィルム加工装置の第4実施形態を示す正面図である。図12および図13は、それぞれ、図11に示す樹脂フィルム加工装置で樹脂フィルムに孔が形成される状態を示す断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の樹脂フィルム加工装置の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、孔形成手段の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図11に示すように、本実施形態では、孔形成手段3は、レーザ光照射部31を上下方向に移動可能に支持する移動支持機構(レーザ光照射部支持機構)32を有している。移動支持機構32は、レーザ光照射部31に連結された連結部材321と、連結部材321を案内するガイドレール322と、連結部材321をガイドレール322に沿って移動駆動させる駆動源323とで構成されている。
ガイドレール322は、加工装置1全体を支持する前記フレームに鉛直方向に沿って配置、固定されている。
駆動源323としては、例えば、2つのプーリと、これらプーリ間に掛け回された無端ベルトと、2つのプーリのうちの一方のプーリに連結されたモータとを有する構成とすることができる。
このような構成の移動支持機構32の作動により、レーザ光照射部31は、溝付きローラ21の第1の溝212に対して接近(図12参照)、離間(図13参照)することができる。例えば、図12に示す状態では、レーザ光照射部31が溝付きローラ21に最も接近しており、これにより、レーザ光Lの樹脂フィルム20に対する照射面積が最大になり、よって、最大の孔201を形成することができる。また、図13に示す状態では、レーザ光照射部31が溝付きローラ21に最も離間しており、これにより、レーザ光Lの樹脂フィルム20に対する照射面積が最小になり、よって、最小の孔201を形成することができる。
このように加工装置1では、レーザ光照射部31の溝付きローラ21に対する離間距離に応じて、孔201の大きさを変更することができる。
<第5実施形態>
図14は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第5実施形態)が備える溝付きローラの平面図である。
以下、この図を参照して本発明の樹脂フィルム加工装置の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第2の溝および第3の溝の傾斜角度が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図14に示すように、本実施形態では、各第2の溝群217では、それに属する第2の溝215の傾斜角度βは、互いに同じであるが、中心軸214方向に隣り合う第2の溝群217同士では、一方の第2の溝群217に属する第2の溝215の傾斜角度βと、他方の第2の溝群217に属する第2の溝215の傾斜角度βとは、異なっている、すなわち、中央部211a側に位置する第2の溝215の傾斜角度βは、左側に位置する第2の溝215の傾斜角度βよりも大きい。
各第3の溝群218では、それに属する第3の溝216の傾斜角度βは、互いに同じであるが、中心軸214方向に隣り合う第3の溝群218同士では、一方の第3の溝群218に属する第3の溝216の傾斜角度βと、他方の第3の溝群218に属する第3の溝216の傾斜角度βとは、異なっている、すなわち、中央部211a側に位置する第3の溝216の傾斜角度βは、右側に位置する第3の溝216の傾斜角度βよりも大きい。
このように本実施形態では、第2の溝215の傾斜角度βと第3の溝216の傾斜角度βとがそれぞれ中央部211aに近づくにつれて増加しており、その増加率は、双方同じである。
そして、例えば樹脂フィルム20がその中央部付近で滑り易いものである場合、中央部211a側に位置する第2の溝215や第3の溝216によって、樹脂フィルム20の中央部付近に対する係合が確実に行なわれる。これにより、樹脂フィルム20に対して張力TSleft、TSrightを確実に付与することができる。
<第6実施形態>
図15は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第6実施形態)が備える溝付きローラの平面図である。
以下、この図を参照して本発明の樹脂フィルム加工装置の第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第2の溝および第3の溝の傾斜角度が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図15に示すように、本実施形態では、中央部211a側に位置する第2の溝215の傾斜角度βは、左側に位置する第2の溝215の傾斜角度βよりも小さい。また、中央部211a側に位置する第3の溝216の傾斜角度βは、右側に位置する第3の溝216の傾斜角度βよりも小さい。
このように本実施形態では、第2の溝215の傾斜角度βと第3の溝216の傾斜角度βとがそれぞれ中央部211aから遠ざかるに従って減少しており、その減少率は、双方同じである。
そして、例えば樹脂フィルム20がその左側の縁部や右側の縁部付近で滑り易いものである場合、左側に位置する第2の溝215や右側に位置する第3の溝216によって、樹脂フィルム20の各縁部付近に対する係合が確実に行なわれる。これにより、樹脂フィルム20に対して張力TSleft、TSrightを確実に付与することができる。
<第7実施形態>
図16は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第7実施形態)が備える溝付きローラの平面図である。
以下、この図を参照して本発明の樹脂フィルム加工装置の第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第2の溝および第3の溝の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図16に示すように、本実施形態では、第2の溝215は、溝付きローラ21の中央部211aから左側に向かって連続的に形成され、螺旋状をなしている。これにより、第2の溝215は、第1の溝212a、212bと連通する。
第3の溝216は、溝付きローラ21の中央部211aから右側に向かって連続的に形成され、螺旋状をなしている。これにより、第3の溝216は、第1の溝212c、212dと連通する。
そして、例えば、孔201の形成によって生じた前記微小片が、第1の溝212から第2の溝215や第3の溝216に入り込んだとしても、溝付きローラ21が回転中であるため、当該微小片は、その入り込んだ溝を通過することができ、よって、溝付きローラ21の左側または右側に向かって排出される。また、樹脂フィルム20と溝付きローラ21との密着性が向上するという利点もある。
<第8実施形態>
図17は、本発明の樹脂フィルム加工装置(第8実施形態)が備える溝付きローラの拡大平面図である。
以下、この図を参照して本発明の樹脂フィルム加工装置の第8実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1の溝の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図17に示すように、本実施形態では、各第1の溝212は、それぞれ、その幅wが当該第1の溝212の形成方向に沿って変化した、すなわち、中心軸214回りの回転方向に向かって漸減した幅変化部219を有している。幅変化部219は、第1の溝212の形成方向に沿って多数設けられている。
このような幅変化部219により、樹脂フィルム20の搬送方向と反対方向への滑りを防止することができ、よって、当該樹脂フィルム20を確実に搬送することができる。
以上、本発明の樹脂フィルム加工装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、樹脂フィルム加工装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の樹脂フィルム加工装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、溝付きローラでの溝の形成数は、前記各実施形態では樹脂フィルムの幅方向に沿った孔の個数と同じとなっているが、これに限定されず、樹脂フィルムの幅方向に沿った孔の個数よりも多ければよい。この場合、各孔の樹脂フィルムの幅方向の加工位置の自由度を向上させることができる。
また、溝付きローラでの第1の溝、第2の溝、第3の溝の形成数は、それぞれ、特に限定されず、前記各実施形態では複数本であるが、1本以上であればよい。
また、溝付きローラ21の中心軸方向に隣り合う第1の溝同士の間には、前記各実施形態では第2の溝および第3の溝がそれぞれ複数ずつ配置されているが、配置本数はこれに限定されず、1本ずつ配置されていればよい。
また、樹脂フィルムに対するレーザの照射方向は、前記各実施形態では溝付きローラでの溝に向けているが、これに限定されず、樹脂フィルムが波打ち状態となっていない場合には、溝付きローラに接する手前に向けていてもよい。
また、樹脂フィルムの搬送方向上流側にあるテンショナと、樹脂フィルムの搬送方向下流側にあるテンショナとは、前記各実施形態では溝付きローラに関して対称的に配置されているが、これに限定されず、非対称であってもよい。
また、搬送手段では、テンショナ同士の間にアイドラが配置されていてもよい。
また、抱き角調整機構の抱き角調整用ローラは、前記各実施形態では溝付きローラ21に対して樹脂フィルムの搬送方向上流側および下流側の双方に配置されているが、これに限定されず、例えば、搬送方向上流側および下流側の一方に配置されていてもよい。
また、抱き角調整機構は、前記各実施形態では2つの抱き角調整用ローラを一括して同じ方向に移動させるよう構成されているが、これに限定されず、各抱き角調整用ローラをそれぞれ独立して移動させるよう構成されていてもよい。
また、樹脂フィルム加工装置は、抱き角調整機構を構成するローラ(テンショナ)が上下可動する際に、ローラ間の平行を維持する機構を備えていてもよい。この場合、各ローラの平行度のズレを防止することができる。これにより、樹脂フィルムの弛みや波打ちの誘発を低減することができる。
また、本発明の樹脂フィルム加工装置では、抱き角調整機構を省略してもよい。
1 樹脂フィルム加工装置(加工装置)
2 搬送手段
21 溝付きローラ
211 外周部
211a 中央部
212、212a、212b、212c、212d 第1の溝
213 中心
214 中心軸(回動軸)
215 第2の溝
216 第3の溝
217 第2の溝群
218 第3の溝群
219 幅変化部
22、23、24、25、26、27、28、29 テンショナ
3 孔形成手段
31 レーザ光照射部
311 照射口
32 移動支持機構(レーザ光照射部支持機構)
321 連結部材
322 ガイドレール
323 駆動源
4 抱き角調整機構
41 移動支持機構
42 モータ
43 カップリング
44 ボールねじ
441 ねじ軸
442 ナット
45 リニアガイド
451 レール部材
452 スライド部材
46 連結部材
461 左端部
462 右端部
10 制御手段
101 CPU(Central Processing Unit)
102 メモリ
11 モータ
20 樹脂フィルム
20A 孔付き樹脂フィルム
20B 母材
20C 包装袋
201 孔
202 折り曲げ部
203 接触部
203a 上流端
203b 下流端
204 印刷
L レーザ光
TSleft TSright 張力
、d、d 深さ
p 間隔
t、t、t、tleft、tright 厚さ
v、v、v 搬送速度
、w、w
α、α、α 伸び率
β、β 傾斜角度
θ、θ、θ、θ、θ、θ、θ 抱き角(抱き角度)

Claims (13)

  1. 長尺状をなす樹脂フィルムをその長手方向に沿って搬送する搬送手段であって、外形形状が円柱状をなし、その外周部に前記樹脂フィルムの長手方向の途中が接触して、掛け回されつつ回転する複数のローラを有する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されている途中の前記樹脂フィルムに対してレーザ光を照射することにより、その照射された部分に孔を形成するレーザ光照射部を有する孔形成手段とを備え、
    前記複数のローラのうちの少なくとも1つのローラは、前記レーザ光照射部に対向して配置されており、該ローラの外周部にその長手方向と直交する方向に沿って形成された少なくとも1本の第1の溝と、
    前記外周部の前記長手方向の中央部から一端側の部分に、前記長手方向に対して傾斜して形成された少なくとも1本の第2の溝と、
    前記外周部の前記中央部から他端側の部分に、前記中央部に関して前記第2の溝と対称的に傾斜して形成された少なくとも1本の第3の溝とを有することを特徴とする樹脂フィルム加工装置。
  2. 前記第1の溝上では、前記樹脂フィルムに前記孔が形成され、
    前記第2の溝は、前記樹脂フィルムに対して、前記中央部から前記一端側への張力を付与する機能を有し、
    前記第3の溝は、前記樹脂フィルムに対して、前記中央部から前記他端側への張力を付与する機能を有する請求項1に記載の樹脂フィルム加工装置。
  3. 前記第1の溝は、前記長手方向に沿って間隔をおいて複数形成されており、
    前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、前記長手方向に隣り合う前記第1の溝同士の間に少なくとも1本ずつ配置されている請求項1に記載の樹脂フィルム加工装置。
  4. 前記各第2の溝は、それぞれ、前記長手方向に対する傾斜角度が同じであり、
    前記各第3の溝は、それぞれ、前記長手方向に対する傾斜角度が同じである請求項3に記載の樹脂フィルム加工装置。
  5. 前記長手方向に隣り合う前記第2の溝同士は、前記長手方向に対する傾斜角度が異なり、
    前記長手方向に隣り合う前記第3の溝同士は、前記長手方向に対する傾斜角度が異なる請求項4に記載の樹脂フィルム加工装置。
  6. 前記長手方向に隣り合う前記第2の溝同士のうち、前記中央部側に位置する前記第2の溝の傾斜角度は、前記一端側に位置する前記第2の溝の傾斜角度よりも大きく、
    前記長手方向に隣り合う前記第3の溝同士のうち、前記中央部側に位置する前記第3の溝の傾斜角度は、前記一端側に位置する前記第2の溝の傾斜角度よりも大きい請求項5に記載の樹脂フィルム加工装置。
  7. 前記長手方向に隣り合う前記第2の溝同士のうち、前記中央部側に位置する前記第2の溝の傾斜角度は、前記一端側に位置する前記第2の溝の傾斜角度よりも小さく、
    前記長手方向に隣り合う前記第3の溝同士のうち、前記中央部側に位置する前記第3の溝の傾斜角度は、前記一端側に位置する前記第2の溝の傾斜角度よりも小さい請求項5に記載の樹脂フィルム加工装置。
  8. 前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、前記第1の溝と連通していない請求項3ないし7のいずれか1項に記載の樹脂フィルム加工装置。
  9. 前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、前記第1の溝と連通している請求項3ないし7のいずれか1項に記載の樹脂フィルム加工装置。
  10. 前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、螺旋状をなす請求項1ないし9のいずれか1項に記載の樹脂フィルム加工装置。
  11. 前記第2の溝および前記第3の溝は、それぞれ、その深さが前記第1の溝の深さよりも浅い請求項1ないし10のいずれか1項に記載の樹脂フィルム加工装置。
  12. 前記第1の溝は、その幅が該第1の溝の形成方向に沿って変化した幅変化部を有する請求項1ないし11のいずれか1項に記載の樹脂フィルム加工装置。
  13. 前記樹脂フィルムは、熱可塑性樹脂で構成されており、
    前記レーザ光照射部が照射する前記レーザ光は、COレーザ光である請求項1ないし12のいずれか1項に記載の樹脂フィルム加工装置。
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JP2000109252A (ja) * 1998-08-04 2000-04-18 Sugimura Seisakusho:Kk ウォ―ムロ―ル

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