JP2015535051A - 水冷式内燃機関のシリンダヘッドおよびこのシリンダヘッドを備える水冷式内燃機関 - Google Patents

水冷式内燃機関のシリンダヘッドおよびこのシリンダヘッドを備える水冷式内燃機関 Download PDF

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Abstract

本発明は、別々に製造された上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とによって構成され、燃料噴射器孔(876)、吸気バルブステム孔(8812)および排気バルブステム孔(8822)は、それぞれ上側シリンダヘッド(87)に形成される燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部、吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部と、下側シリンダヘッド(88)に形成される燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部、吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部および排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部とによって構成され、吸気通路(887)と排気通路(889)は、下側シリンダヘッド(88)に形成され、ヘッド側ウォータージャケット(83)は、上側シリンダヘッド(87)に形成されるウォータージャケット上側シリンダヘッド部と下側シリンダヘッド(88)に形成されるウォータージャケット下側シリンダヘッド部とによって構成され、または、下側シリンダヘッド(88)に一体的に形成される水冷式内燃機関のシリンダヘッド(80)を提供する。

Description

本発明は、水冷式内燃機関のシリンダヘッドおよびこのシリンダヘッドを備える水冷式内燃機関、ならびに上記シリンダヘッドを備える水冷式内燃機関が取り付けられた機械装置に関するものである。
従来、冷却ウォータージャケットを有する水冷式内燃機関のシリンダヘッドが知られている。例えば、中国特許ZL200720139399.7およびZL200410082513.8の明細書および図面には、一種の横型水冷式単気筒ディーゼルエンジンが公開された。上記特許の図面における水冷式シリンダヘッドの断面図に示すように、シリンダヘッドの冷却ウォータージャケットが燃料噴射器取付穴の外壁、吸気通路の外壁、および排気通路の外壁を囲んでおり、ウォータージャケットの形状が複雑であり、ウォータージャケット用の砂中子によって水冷式シリンダヘッドを鋳造する必要がある。砂中子の製造には砂と接着剤とを使用する必要があり、砂中子のダスト清掃および鋳造によって環境が汚染されることがある。さらに、従来の水冷式シリンダヘッドの構造が複雑であり、ダイカスト金型の離型および中子引き抜きが困難であるため、ダイカストプロセスによって製造することができない。また、中国特許ZL94194819.6の明細書および図面には、一種のダイカストによって製造された風冷式単気筒ディーゼルエンジンのシリンダヘッドが公開され、複雑な螺旋状の吸気通路を段階的に中子引き抜きを行うことによってダイカスト成形することを初めて実現した。出願番号が200480042175.3の中国特許出願の明細書および図面には、風冷式ディーゼルエンジンのシリンダヘッド全体のダイカスト方法および当該方法に用いられるダイカスト金型がさらに公開された。従来、水冷・風冷式内燃機関の本体、風冷式内燃機関のシリンダヘッドが共にアルミ合金によってダイカスト製造されることが多いため、水冷式内燃機関のシリンダヘッドとしての機能を満足した上に、水冷式シリンダヘッドのダイカスト成形が容易であるとともに、プロセスが簡単で信頼性が高く、実用性および経済性に優れ、エネルギー節約および環境保護が可能となり、大量の生産および使用が容易になるような新たな水冷式シリンダヘッドの構造を発明することが切に要求されている。
従来の水冷式シリンダヘッドのウォータージャケットにおける燃料噴射器孔、吸気通路穴および排気通路穴のそれぞれの形状が複雑であり、シリンダヘッドの胴体がウォータージャケットを囲んでおり、吸気通路および排気通路がウォータージャケット内に収容されるため、ダイカスト金型の設計が困難であり、離型および中子引き抜きのダイカストプロセスによって水冷式シリンダヘッドを製造することができない。
本発明は、通常の離型および中子引き抜きのダイカストプロセスによって水冷式シリンダヘッドを製造し、ダイカストプロセスによって形状が湾曲した螺旋状の複雑な吸気通路、排気通路を製造することができ、特に各種の水冷式多気筒内燃機関における形状が湾曲した螺旋状の複雑な吸気通路および排気通路をダイカストすることができるために、一体的な水冷式シリンダヘッドを2以上の異なるシリンダヘッド体に分割して製造した後、一体的な水冷式シリンダヘッドに接続するという技術方案を提供し、従来のダイカスト、押圧、ダイ鍛造、プラス、溶接、接着、ねじ接続、リベット締めなどの各種のプロセスを組み合わせて使用することができ、加工が容易であり、品質が良く、経済性が良く、エネルギーを節約でき、環境にやさしいとともに、大量の生産および使用が容易である。
本発明では、その技術問題を解決するために用いられる技術方案として、水冷式シリンダヘッドを2つの異なるシリンダヘッド体に分割して製造し、吸気通路887と、排気通路889と、ウォータージャケット83と、燃料噴射器孔876と、吸気バルブステム孔8812と、排気バルブステム孔8822とを備えるシリンダヘッド80であって、別々に製造される上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とによって構成され、そのうち、前記燃料噴射器孔876、前記吸気バルブステム孔8812および前記排気バルブステム孔8822は、それぞれ前記上側シリンダヘッド87に形成される燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部、吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部と、前記下側シリンダヘッド88に形成される燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部、吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部および排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部とによって構成され、前記吸気通路887と前記排気通路889は、前記下側シリンダヘッド88に形成され、前記ヘッド側ウォータージャケット83は、前記上側シリンダヘッド87に形成されるウォータージャケット上側シリンダヘッド部と、前記下側シリンダヘッド88に形成されるウォータージャケット下側シリンダヘッド部とによって構成され、または、前記下側シリンダヘッド88に一体的に形成される。
上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とは、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続されてシリンダヘッド80が構成される。
上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接合面に全周にわたって溶接が採用されることによって、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とが溶接されて一体的なシリンダヘッド80が構成される技術方案では、溶接ビードによって上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接続および密封を実現し、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との溶接箇所にシール材を使用する必要が無くなる。
上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接合面に接着、ねじ接続およびリベット締めが採用されることによって、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とが接続されて一体的なシリンダヘッド80が構成される技術方案では、接着、ねじ接続およびリベット締めによって上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接続を実現し、前記上側シリンダヘッド87と前記下側シリンダヘッド88との接合面にシール材を使用することによって密封する。また、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めを組み合わせて使用するによって上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとを接続する技術方案では、溶接ビードが存在する箇所の一部にシール材を使用する必要がなくなる。
溶接によって接続される技術方案としては、例えば、燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部および/または燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、燃料噴射器孔側Oリング溝885が形成され、吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および/または吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、それぞれ吸気バルブステム孔側Oリング溝872、排気バルブステム孔側Oリング溝873が設けられ、前記上側シリンダヘッド87には、上側シリンダヘッドボルト穴871が設けられ、前記下側シリンダヘッド88には、下側シリンダヘッドボルト穴881が設けられ、前記上側シリンダヘッドボルト穴871および/または前記シリンダヘッドボルト穴881の対応する接合面の開口よりも内側に、ヘッド側ウォータージャケット83の外周を周回するウォータージャケット用シールリング溝883が設けられ、燃料噴射器孔側Oリング溝885、吸気バルブステム孔側Oリング溝872、排気バルブステム孔側Oリング溝873およびウォータージャケット用シールリング溝883に、それぞれシールリングが嵌装されており、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接合面の外側に、この接合面を周回する溶接ビード803が設けられ、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とが前記溶接ビード803によって溶接されてシリンダヘッド80が構成される。
接着によって接続される技術方案としては、例えば、燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部および燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、接着シール材が塗布され、吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、それぞれ接着シール材が塗布され、前記上側シリンダヘッド87には、上側シリンダヘッドボルト穴871が設けられ、前記下側シリンダヘッド88には、下側シリンダヘッドボルト穴881が設けられ、上側シリンダヘッドボルト穴871および前記シリンダヘッドボルト穴881の対応する接合面の開口の周囲に接着シール材が塗布され、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との対応する接合面に、ヘッド側ウォータージャケット83の接合面を周回するように接着シール材が塗布されており、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とが接着シール材によって接着されてシリンダヘッド80が構成される。
ねじ接続によって接続される技術方案としては、例えば、燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部および/または燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、燃料噴射器孔側Oリング溝885が設けられ、吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および/または吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、それぞれ吸気バルブステム孔側Oリング溝872、排気バルブステム孔側Oリング溝873が設けられ、前記上側シリンダヘッド87には、上側シリンダヘッドボルト穴871が設けられ、前記下側シリンダヘッド88には、下側シリンダヘッドボルト穴881が設けられ、上側シリンダヘッドボルト穴871および/またはシリンダヘッドボルト穴881の対応する接合面の開口よりも内側に、ヘッド側ウォータージャケット83の外周を周回するウォータージャケット用シールリング溝883が設けられ、燃料噴射器孔側Oリング溝885、吸気バルブステム孔側Oリング溝872、排気バルブステム孔側Oリング溝873およびウォータージャケット用シールリング溝883に、それぞれシールリングが嵌装されており、上側シリンダヘッド87にボルト8710を通過可能な皿穴8713が設けられ、下側シリンダヘッドボルト穴881の開口に貫通穴付ボルト8710を螺入させるための雌ねじが設けられ、貫通穴付ボルト8710の軸方向中心にシリンダヘッドボルト74を通過させるボルト貫通穴8711が設けられ、貫通穴付ボルト8710は、皿穴8713を通過して下側シリンダヘッドボルト穴881の開口における雌ねじに螺入され、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とが貫通穴付ボルト8710および/またはねじによってねじ接続されてシリンダヘッド80が構成される。
リベット締めによって接続される技術方案としては、例えば、燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部および/または燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、燃料噴射器孔側Oリング溝885が設けられ、吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および/または吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、それぞれ吸気バルブステム孔側Oリング溝872、排気バルブステム孔側Oリング溝873が設けられ、前記上側シリンダヘッド87には、上側シリンダヘッドボルト穴871が設けられ、前記下側シリンダヘッド88には、下側シリンダヘッドボルト穴881が設けられ、前記上側シリンダヘッドボルト穴871および/または前記シリンダヘッドボルト穴881の対応する接合面の開口よりも内側に、ヘッド側ウォータージャケット83の外周を周回するウォータージャケット用シールリング溝883が設けられ、燃料噴射器孔側Oリング溝885、吸気バルブステム孔側Oリング溝872、排気バルブステム孔側Oリング溝873およびウォータージャケット用シールリング溝883に、それぞれシールリングが嵌装されており、上側シリンダヘッドボルト穴871と下側シリンダヘッドボルト穴881を貫通するリベット管801が設けられ、リベット管801の軸方向中心にシリンダヘッドボルト74を通過させる貫通穴805が設けられ、このリベット管801の両端につば出し加工を実施してリベット締めを行うことによって、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とがリベット管801によってリベット締めされてシリンダヘッド80が構成される。
また、本発明は、カムシャフトプッシュロッドが取り付けられる水冷式内燃機関のシリンダヘッドにも適用することができる。この場合、前記シリンダヘッド80は、カムシャフトプッシュロッド穴85をさらに備え、前記カムシャフトプッシュロッド穴85は、カムシャフトプッシュロッド穴85をさらに備え、前記カムシャフトプッシュロッド穴85は、上側シリンダヘッド87に形成されるカムシャフトプッシュロッド穴上側シリンダヘッド部と、下側シリンダヘッド88に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴下側シリンダヘッド部とによって構成され、または、下側シリンダヘッド88に一体的に製造され、上側シリンダヘッド87の外縁の内側にカムシャフトプッシュロッド穴85が設けられていない。
また、下側シリンダヘッド88における吸気通路887および排気通路889と下側シリンダヘッド88の底部との間により良い冷却水の流動空間を形成するために、本発明の水冷式シリンダヘッドは、さらに3つの異なる部分に分割して製造することができる。例えば、以下のような技術方案を採用することができる。すなわち、下側シリンダヘッド88は、別々に製造された下側シリンダヘッド上部8819と下側シリンダヘッド下部8818との2つの部分によって構成され、前記下側シリンダヘッド上部8819と前記下側シリンダヘッド下部8818とは、下側シリンダヘッド分割面x8によって分割され、前記吸気通路887は、軸方向が前記下側シリンダヘッド分割面x8と平行となる吸気通路平行部と、軸方向が前記下側シリンダヘッド分割面x8に垂直する吸気通路垂直部とを備え、前記排気通路889は、前記下側シリンダヘッド分割面x8と平行となる排気通路平行部と、軸方向が前記下側シリンダヘッド分割面x8に垂直する排気通路垂直部とを備え、前記下側シリンダヘッド分割面x8は、前記吸気通路垂直部と前記排気通路垂直部とのみを切断させ、吸気通路887の吸気ポートと排気通路889の排気ポートとが全体的に下側シリンダヘッド上部8819に設けられ、下側シリンダヘッド下部8818には、吸気バルブステム孔8812と軸方向で対応する吸気バルブライン8810が形成され、下側シリンダヘッド下部8818には、排気バルブステム孔8822と軸方向で対応する排気バルブライン8820が形成され、下側シリンダヘッド下部8818には、燃料噴射器開口886が形成され、下側シリンダヘッド上部8819と下側シリンダヘッド下部8818との接合面に、シールリングおよび/または接着シール材が設けられ、下側シリンダヘッド上部8819と下側シリンダヘッド下部8818とは、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続されて下側シリンダヘッド88が構成される。
さらに、水冷式シリンダヘッドは、さらに4つの異なるシリンダヘッド体に分割して製造することができる。例えば、ダイカスト方法によって各種のダイカスト金型の中子引き抜きが不可能な湾曲した螺旋状の吸気通路および排気通路を製造することができるために、以下のような技術方案を採用することができる。すなわち、下側シリンダヘッド88は、別々に製造された下側シリンダヘッド下部8818、下側シリンダヘッド中部8817および下側シリンダヘッド上部8816の3つの部分によって構成され、前記下側シリンダヘッド上部8816と前記下側シリンダヘッド中部8817とは、下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6によって分割され、前記下側シリンダヘッド中部8817と前記下側シリンダヘッド下部8818とは、下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7によって分割され、前記吸気通路887は、軸方向が前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7と平行となる吸気通路平行部と、軸方向が前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7に垂直する吸気通路垂直部とを備え、前記排気通路889は、前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7と平行となる排気通路平行部と、軸方向が前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7に垂直する排気通路垂直部とを備え、前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6は、前記吸気通路887の吸気通路平行部および前記排気通路889の排気通路平行部を半割りさせ、前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7は、前記吸気通路垂直部と前記排気通路垂直部とのみを切断させ、下側シリンダヘッド下部8818には、吸気バルブステム孔8812と軸方向で対応する吸気バルブライン8810が形成され、下側シリンダヘッド下部8818には、排気バルブステム孔8822と軸方向で対応する排気バルブライン8820が形成され、下側シリンダヘッド下部8818には、燃料噴射器開口886が形成され、前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割x7における吸気通路887と排気通路889との接合面には、それぞれシールリングおよび/または接着シール材が設けられ、下側シリンダヘッド上部8816、下側シリンダヘッド中部8817および下側シリンダヘッド下部8818同士は、それぞれ溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続されて下側シリンダヘッド88が構成される。
そして、上側シリンダヘッド87を複数の部分に分割して製造することもできる。また、下側シリンダヘッド88は、5つ、6つまたはそれ以上のシリンダヘッド体に分割して製造し、さらに溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続してシリンダヘッド80を構成することもできる。接着シール材についての技術の発展に伴い、接着シール材には金属粉末を添加してもよく、別々に製造されたシリンダヘッド体の接合面に対して切削加工を行うことなく、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって別々に製造された複数のシリンダヘッド体を接続してシリンダヘッド80を構成することができる。
シリンダヘッドボルト穴に貫通穴付ボルト8710および/またはリベット管801の収納空間を増加することができないようにコンパクトに設計される場合であっても、別々に製造されたシリンダヘッド体を締め付け接続することができるために、シリンダヘッドボルト穴871、881およびカムシャフトプッシュロッド穴85以外の位置にねじ穴888と貫通穴882を設けて締め付け接続し、かつ貫通穴を設けて通常のソリッドリベットでリベット締めするようにしてもよい。シリンダヘッドボルトによる締め付けの均一性および確実性に優れたため、漏れ試験に合格した別々に製造されたシリンダヘッド体を接続してなるシリンダヘッドを内燃機関に取り付けた後、別々に製造されたシリンダヘッド体を締め付けるためのねじまたはリベットが緩んでも、シリンダヘッドは、漏れが発生することなく確実に使用することができる。
上記の溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めなどの接続方式は、同じセットのシリンダヘッド80に組み合わせて使用してもよく、例えば、同じセットの上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88の接続プロセスにおいて、複数の部分にそれぞれ溶接、接着、ねじ接続、リベット締めを採用してもよい。また、接着にねじ接続および/またはリベット締めを加えても良く、接着剤が硬化する前に溶接を行ってもよく、各々のシリンダヘッドの分割面の接合面に接着シール材とシールリングとを同時に使用して接続および密封を実施してもよい。
シリンダヘッドを本体に締め付けるためのシリンダヘッドボルト穴に上記ねじ接続、リベット締めを実施することができ、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとを一体的なシリンダヘッドに締め付けるための専用ボルト、専用リベット管に中心貫通穴が形成され、シリンダヘッドを本体に取り付ける場合、シリンダヘッドを容易に冷却するために、従来の一体的なシリンダヘッドと同様に、シリンダヘッドボルトが中心貫通穴を通過するようにして、比較的大きいウォータージャケットをできるだけ保留する。あるシリンダヘッドボルトの間隔が大きくなると、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとを締め付けて一体的なシリンダヘッドを構成するときの密封を実現するために、シリンダヘッドボルト穴の間にねじ接続、リベット締め用の穴を増加し、またはねじ接続、リベット締め用の接続穴としてシリンダヘッドボルト穴を選択しなくてもよい。
吸気バルブステム孔8812および/または排気バルブステム孔8822に、吸気バルブステム孔導管8811および/または排気バルブステム孔導管8821が嵌入されるようにしてもよく、さらに、吸気バルブステム孔および排気バルブステム孔に同時にバルブステム孔導管が嵌入されると、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接続時の位置決めおよび締め付け時の密封に有利である。
シリンダヘッドと本体との間のシリンダヘッドガスケットは、シリンダ内の気体を密封する以外に、シリンダヘッドボルトが締め付けられた状態における肉厚安定性が内燃機関の燃焼効率に影響を与えるため、下側シリンダヘッド88における下側シリンダヘッドボルト穴881の開口にボス8815がさらに設けられ、かつボス8815の平面がシリンダヘッドガスケットを挟んで本体の平面に押し付けられ、ボスの高さがシリンダヘッドガスケットの厚さよりも小さくなり、この差により、シリンダヘッドボルトが締め付けられた状態におけるシリンダヘッドガスケットの弾性変形を最適な設計数値範囲内に確保するようにしてもよい。
下側シリンダヘッドの底面におけるリベット管801の貫通穴805の開口にリベット締め用ボス8814が設けられ、下側シリンダヘッドの底面を切削加工した後、下側シリンダヘッドと上側シリンダヘッドとをリベット締めさせ、リベット締め用ボス8814によっても、シリンダヘッドボルトが締め付けられた状態におけるシリンダヘッドガスケットの弾性変形を最適な設計数値範囲内に確保することができる。
下側シリンダヘッド88の底面に、ヘッド側ウォータージャケット83に直接連通する通水孔830とヘッド側ウォータージャケット83に直接連通しない止まり穴840が設けられ、下側シリンダヘッド88の底面に通水孔830と止まり穴840とを連通するための溝850が設けられるようにしてもよい。
下側シリンダヘッド88の底面に、通水孔81、通水孔830および止まり穴840を周回する溝850がさらに設けられ、シリンダーライナーを周回するシリンダヘッドガスケットの一部に水を接触させて冷却するようにしてもよい。
吸気通路887、排気通路889の下部と下側シリンダヘッド88の底面との間の通水孔は、ヘッド側ウォータージャケット83と部分的に連通するような構造を採用してもよく、この場合、下側シリンダヘッド88の底面とシリンダヘッドガスケットとの間に環状の水流路が存在するような構造を実現することができ、シリンダヘッドとシリンダヘッドガスケットとをより良好に水冷させることができる。
また、シリンダヘッド全体の強度を向上させ、製造コストを低下させるため、金属板、特に鋼板によって上側シリンダヘッドを製造してもよい。この場合、前記ヘッド側ウォータージャケット83の全体が前記下側シリンダヘッド88に形成されるようになる。シリンダヘッドの異なる位置における部分が別々に製造されるため、各々の部分に異なる材料を使用することができ、コストをさらに低下させることができる。
本発明における別々に製造されたシリンダヘッド体を接続してなるシリンダヘッドを内燃機関の本体に取り付けた後、本体に螺入してシリンダヘッドを締め付けるためのシリンダヘッドボルトの締め付けトルクが安定するため、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの密封接続を長時期にわたって保証することができる。また、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの締め付け接続面に、シリンダヘッドと本体との取付接続穴が設けられていなく、シリンダヘッドボルトが上側シリンダヘッドに接触することなく下側シリンダヘッドを本体に直接締め付ける場合、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとを接続して一体的なシリンダヘッドを構成することもできる。しかしながら、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの密封接続効果を長時期にわたって保証することから、シリンダヘッドボルトによってシリンダヘッドを本体に締め付け接続するための締め付け力の均一性および確実性に対する要求が高く、各種のシリンダヘッドボルト穴の設計位置の均一性および妥当性に優れる必要があるため、シリンダヘッドボルト穴にねじ接続またはリベット締めを実施することは合理的な選択であり、かつシリンダヘッドにおけるほかの機能の設計空間に影響を与えない。
また、本発明の水冷式内燃機関は、本体70とピストン20とを備える水冷式内燃機関であって、本体70には、上記各種の技術方案のいずれか1つに記載のシリンダヘッド80が取り付けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の水冷式内燃機関が取り付けられた機械装置は、水冷式内燃機関の本体70とピストン20とを備える機械装置であって、前記水冷式内燃機関の本体70に上記の各種の技術方案のいずれか1つに記載のシリンダヘッド80が取り付けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の1つの実施形態における水冷式内燃機関のシリンダヘッドによれば、前記シリンダヘッド80は、吸気通路887、排気通路889、ヘッド側ウォータージャケット83、燃料噴射器孔876、吸気バルブステム孔8812、排気バルブステム孔8822、カムシャフトプッシュロッド穴85を備え、前記シリンダヘッド80は、別々に製造された上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とによって構成され、上側シリンダヘッド87には、下側シリンダヘッド88に一体的にダイカスト成形された燃料噴射器孔876、吸気バルブステム孔8812および排気バルブステム孔8822を通過させるための貫通穴が設けられ、下側シリンダヘッド88には、吸気通路887、排気通路889、ヘッド側ウォータージャケット83、燃料噴射器孔876、吸気バルブステム孔8812および排気バルブステム孔8822が設けられ、前記カムシャフトプッシュロッド穴85は、前記上側シリンダヘッド87に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴上側シリンダヘッド部と、前記下側シリンダヘッド88に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴下側シリンダヘッド部とによって構成され、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との外縁の接合面に、シリンダヘッドボルト穴用貫通穴の内側を周回する溶接ビード(8030)が形成され、下側シリンダヘッド88に一体的にダイカスト成形された燃料噴射器孔876の外周と上側シリンダヘッド87の接続貫通穴に溶接ビード8031が設けられ、下側シリンダヘッド88に一体的にダイカスト成形された吸気バルブステム孔8812の外周と上側シリンダヘッド87の接続貫通穴に溶接ビード8032が設けられ、下側シリンダヘッド88に一体的にダイカスト成形された排気バルブステム孔8822の外周と上側シリンダヘッド87の接続貫通穴に溶接ビード8033が設けられ、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との分割面において、カムシャフトプッシュロッド穴85の接続穴の開口の周囲に溶接ビード8034が設けられ、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とは、溶接ビード8030、溶接ビード8031、溶接ビード8032、溶接ビード8032および溶接ビード8034によって溶接されてシリンダヘッド80が構成される。
またさらに、本発明の1つの実施形態の水冷式内燃機関のシリンダヘッドによれば、吸気通路887、排気通路889、ヘッド側ウォータージャケット83、燃料噴射器孔876、吸気バルブステム孔8812、排気バルブステム孔8822、およびカムシャフトプッシュロッド穴85を備えるシリンダヘッド80であって、前記シリンダヘッド80は、別々に製造された上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とによって構成され、上側シリンダヘッド87には、下側シリンダヘッド88に一体的にダイカスト成形された燃料噴射器孔876、吸気バルブステム孔8812、排気バルブステム孔8822およびシリンダヘッドボルト穴871を通過させるための貫通穴が設けられ、下側シリンダヘッド88には、吸気通路887、排気通路889、ヘッド側ウォータージャケット83、燃料噴射器孔876、シリンダヘッドボルト穴871、吸気バルブステム孔8812および排気バルブステム孔8822が設けられ、前記カムシャフトプッシュロッド穴85は、前記上側シリンダヘッド87に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴上側シリンダヘッド部と、前記下側シリンダヘッド88に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴下側シリンダヘッド部とによって構成され、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接合面に、その外周を周回する溶接ビード803が設けられ、下側シリンダヘッド88に一体的にダイカスト成形された燃料噴射器孔876の外周と上側シリンダヘッド87の接続貫通穴に溶接ビード8031が設けられ、下側シリンダヘッド88に一体的にダイカスト成形された吸気バルブステム孔8812の外周と上側シリンダヘッド87の接続貫通穴に溶接ビード8032が設けられ、下側シリンダヘッド88に一体的にダイカスト成形された排気バルブステム孔8822の外周と上側シリンダヘッド87の接続貫通穴に溶接ビード8033が設けられ、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との分割面において、カムシャフトプッシュロッド穴85の接続穴の開口の周囲に溶接ビード8034が設けられ、上側シリンダヘッド87と上側シリンダヘッドボルト穴871の接続穴の開口の周囲に溶接ビード8035が設けられ、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とは、溶接ビード803、溶接ビード8031、溶接ビード8032、溶接ビード8033、溶接ビード8034および溶接ビード8035によって溶接されてシリンダヘッド80が構成される。
さらに、前記シリンダヘッド(80)の外壁には、燃料噴射器孔876、吸気通路887および/または排気通路889のぞれぞれのダイカスト離型デッドゾーンに対応する中子引き抜き用貫通穴8762および封止栓8763が設けられている。
本発明の1つの実施形態の水冷式内燃機関によれば、本体70と前記本体70に取り付けられる上記の実施形態のうちのいずれか1つに記載のシリンダヘッド80とを備える。
本発明は、単気筒または多気筒水冷式内燃機関のシリンダヘッドおよびこのシリンダヘッドを備える水冷式内燃機関、ならびに横型または縦型の水冷式内燃機関のシリンダヘッドおよびこのシリンダヘッドを備える水冷式内燃機関に適用することができ、以下のような有益な効果を達成できる。すなわち、シリンダヘッドを上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドに分割し、または、下側シリンダヘッドおよび/または上側シリンダヘッドをさらに複数の部分に分割して別々に製造した後、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとを接続して内燃機関のシリンダヘッドを構成する(上側シリンダヘッドおよび/または下側シリンダヘッドがさらに複数の部分に分割される場合、先ず、前記複数の部分をそれぞれ接続して上側シリンダヘッドおよび/または下側シリンダヘッドを構成する)ことによって、ダイカスト金型の順調な離型および多方向への中子引き抜きを実現することができ、内燃機関のシリンダヘッドのダイカスト成形を実現することができる。また、吸気通路と排気通路とを半割りにして別々にダイカストする場合、湾曲した螺旋状の複雑な吸気通路と排気通路を容易にダイカストすることができ、別々にダイカストされたシリンダヘッドの品質が良く、プロセスが簡単であり、組立てが容易であるとともに経済性に優れたという目的を達成できる。さらに、シリンダヘッドの底面とシリンダヘッドガスケットとの間に環状の水流路が設けられるという構造を採用することによって、シリンダヘッドとシリンダヘッドガスケットに対する水冷効果がより良くなる。本発明によれば、シリンダヘッドを分割してダイカストした後、一体的なシリンダヘッドに組み立てることができるため、従来技術における砂中子、砂型によるダイカストプロセスが必要なくなり、環境汚染を低減させることができる。さらに、ダイカスト成形を採用しているため、より軽量な金属材料を選択してシリンダヘッドの重量を低減させることができ、エンジン全体の重量を低減させることができるため、燃料などのエネルギーを節約することができ、環境保護に有利である。
以下、本発明について図面と実施例とを結合してさらに説明する。
一種の水冷式単気筒内燃機関の構造を示す断面図である。 本発明の1つの実施例に係るシリンダヘッドを備える水冷式単気筒内燃機関を図1におけるF方向から見たときの構造を示す断面図であり、シリンダヘッドの分割面k-kが示されている。 本発明の水冷式単気筒内燃機関を図1におけるE方向から見たときの図面である。 本発明の水冷式単気筒内燃機関のシリンダヘッドを図1におけるE方向から見たときの図面である。 本発明の水冷式単気筒内燃機関のシリンダヘッドを図1におけるE方向から見たときの図面である。 本発明の水冷式単気筒内燃機関のシリンダヘッドを図1におけるG方向から見たときの図面であり、そのうち、下側シリンダヘッド88の底面に通水孔830と止まり穴840とを連通するための溝850が設けられている。 上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとが溶接および/または接着によって接続されてシリンダヘッドが構成される実施例の構造を示すものである。 上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとがねじ接続および/またはリベット締めによって接続されてシリンダヘッドが構成される実施例の構造を示すものである。 シールリングがシールリング溝に嵌入された状態を示す断面図である。 上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接続分割面が曲面である実施例を示す断面図である。 1つの実施例におけるシリンダヘッドの分割面を図2におけるK方向から見たときの断面図である。 図4に示すシリンダヘッドの1つの実施例のA-A断面図である。 図4に示すシリンダヘッドの上記実施例のB-B断面図である。 一種の水冷式四気筒内燃機関のシリンダヘッドを側上方から見たときの斜視図である。 図14に示す水冷式四気筒内燃機関のシリンダヘッドを側下方から見たときの斜視図である。 図14における水冷式四気筒内燃機関のシリンダヘッドの右側断面図であり、このシリンダヘッドを上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとに分割し、さらに、下側シリンダヘッドを下側シリンダヘッド上部と下側シリンダヘッド下部とに分割した実施例を示すものである。 図14に示す水冷式四気筒内燃機関の半割り吸気通路および排気通路の底面図である。 図14に示す水冷式四気筒内燃機関の半割り吸気通路および排気通路の平面図である。 図4に示すシリンダヘッドの別の実施例のA-A断面図である。 図19に示すシリンダヘッドを図1におけるE方向から見たときの図面である。 シリンダヘッド体に多方向から挿入された金型可動中子によって燃料噴射器孔下側ダイカストデッドゾーン、排気管下側ダイカストデッドゾーンおよび吸気管下側ダイカストデッドゾーンに通水空間が直接ダイカストされる実施例を示すものである。 図21のA-A断面図である。 図21のB-B断面図である。 上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接合面に全周にわたって溶接を採用する実施例を示す平面図である。 図24のA-A断面図である。 図24のC-C断面図である。 同一の分割式シリンダヘッドの実施例においてシールリング溝、接着シール材および接着性を有しないシール材を組み合わせて使用する場合の断面図である。 上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接合面に全周にわたって溶接を採用する別の実施例を示す断面図である。
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。
図1は、一種の水冷式単気筒内燃機関の構造を示す断面図である。図1に示すように、前記内燃機関は、本体70と、この本体70に取り付けられるシリンダヘッド80とを備える。破線で示されるシリンダヘッドにおける通水孔830は、本体における通水孔73に対応的に連通している。シリンダヘッド80のヘッド側ウォータージャケット83は、その形状が複雑であり、周囲に胴体が存在しているため、従来では砂中子によって鋳造する必要がある。
図2は、水冷式単気筒内燃機関を図1におけるF方向から見たときの構造を示す断面図である。図2に示すように、シリンダヘッド80は、ヘッド側ウォータージャケット83と、吸気通路887と、排気通路889とを備える。図3は、本発明の水冷式単気筒内燃機関を図1におけるE方向から見たときの図面である。図3に示すように、単気筒内燃機関のシリンダヘッド80は、シリンダヘッドボルト74によって内燃機関の本体70に締め付けられている。
図2から明らかなように、シリンダヘッド80のヘッド側ウォータージャケット83は、吸気通路887と排気通路889とを囲んでいるとともに、その形状が複雑であり、本分野の従来観点によるとダイカスト離型を実現することができないため、ダイカストによって製造することができなく、シリンダヘッドを一体的に鋳造して、砂中子によってウォータージャケットを鋳造する必要がある。しかし、本発明者が研究したところ、これが一種の伝統的な偏見である。本発明によれば、図2に示すように、例えば、シリンダヘッドをk-k分割面で上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとに分割して製造し、形状が複雑なヘッド側ウォータージャケットを、ダイカスト離型および中子引き抜きを可能とした、上側シリンダヘッドに形成されるウォータージャケット上側シリンダヘッド部と、下側シリンダヘッドに形成されるウォータージャケット下側シリンダヘッド部とに分割させることによって、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドのダイカスト成形をそれぞれ実現することができ、かつ、ウォータージャケット、吸気通路、排気通路および燃料噴射器孔を一回でダイカスト成形することができる。
図4および図5は、図1におけるE方向から見たときの図面であり、上側シリンダヘッド87を示すためのものである。図6は、図1におけるG方向から見たときの図面であり、下側シリンダヘッド88を示すためのものである。上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とは、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続されてシリンダヘッド80が構成される。
図4に示すように、上側シリンダヘッド87には、上側シリンダヘッド87を下側シリンダヘッド88に締め付けるためのねじ穴888が設けられている。図5に示すように、上側シリンダヘッド87には、弁揺り腕支えを接続するためのねじ穴877がさらに設けられている。
図6に示すように、下側シリンダヘッド88には、ウォータージャケット83を周回するウォータージャケット用シールリング溝883が設けられ、かつ、下側シリンダヘッド88に設けられる通水孔830、止まり穴840および通水孔81によって、本体側ウォータージャケット72とヘッド側ウォータージャケット83とが連通され、通水孔830と止まり穴840と通水孔81との間には、それらを連通させる溝850が設けられる。また、ダイカストによる溝の製造は非常に容易であり、位置決め精度が高く、溝850を介して止まり穴840と通水孔830とを連通させることができる。
図7は、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとが溶接および/または接着によって接続されてシリンダヘッドが構成される実施例を示すものである。図7には、符号803は溶接ビード、符号802は接着シール材を示している。図7には、理解の便宜のために、溶接ビード803と接着シール材802とが同時に示されているが、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接続は、溶接方式または接着方式を単独で採用しても良く、2種の方式を同時に採用してもよいと理解すべきである。図7には、分割面において燃料噴射器孔876の周囲に形成される燃料噴射器孔側Oリング溝885と、ヘッド側ウォータージャケットの周囲に形成されるウォータージャケット側Oリング溝883とがさらに示されており、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを組み立てる場合、燃料噴射器孔とウォータージャケットとを密封するために、燃料噴射器孔側Oリング溝885とウォータージャケット側Oリング溝883とにそれぞれOリングが取り付けられる。また、接着によって上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを接続する場合、より良い密封効果を得るために、Oリング溝による密封構造を同時に採用してもよいが、接着シール材も密封効果を有するため、Oリング溝による密封構造を省略させてもよい。また、図7に示すように、シリンダヘッド80を本体70に固定するためのシリンダヘッドボルト穴は、上側シリンダヘッド87に形成される上側シリンダヘッドボルト穴871と、下側シリンダヘッド88に形成される下側シリンダヘッドボルト穴881とに分割され、燃料噴射器孔876は、上側シリンダヘッド87に形成される燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部と燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部とに分割される。
図8は、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとがねじ接続および/またはリベット締めによって接続されてシリンダヘッドが構成される実施例を示すものである。図8に示すように、シリンダヘッドにおける上側シリンダヘッドボルト穴871と下側シリンダヘッドボルト穴881とを改良して、貫通穴付ボルト8710を螺入させることによって、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とが一体的に締め付けられてシリンダヘッド80が構成される。この場合、シリンダヘッドボルトが貫通穴付ボルト8710に形成されるボルト貫通穴8711を通過することができ、一体的なシリンダヘッド80を本体70に締め付けることができる。さらに、吸気バルブステム孔側Oリング溝872、排気バルブステム孔側Oリング溝873およびウォータージャケット用シールリング溝883にシールリング800を嵌入させることによって密封を実現する。一方、例えば金属製のリベット管801によって上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを締め付けて一体的なシリンダヘッド80を構成してもよい。リベット管801は、空間を節約するために、その肉厚が比較的薄く設けられる。図8において、リベット管801にボス8814が設けられているが、リベット管801にボスが設けられなく、このリベット管801の両端のリベット端面を上側シリンダヘッド87の上面および下側シリンダヘッド88の底面に一致させるようにしても良い。リベット管によって上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとを組み立てる場合、多気筒内燃機関における複数のリベット管のリベット締めを同時に行うことができるため、効率が高く、コストが低いという利点を有する。シリンダヘッドの従来デザインの座標系における穴位置を変化することなく、シリンダヘッドボルト穴へのリベット管の挿入のみによって、別々に製造して一体的なシリンダヘッドに組み立てることを実現することができる。同様に、図8には、理解の便宜のために、1つのシリンダヘッド構造においてねじ接続およびリベット締めの2種の接続方式が同時に示されているが、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接続は、ねじ接続またはリベット締めを単独で採用してもよく、この2種の接続方式を同時に採用してもよい。
さらに、シリンダヘッドの接続については、溶接、接着、ねじ接続およびリベット締めなどの接続方式のうちのいずれか一種を選択してもよく、または、これらの接続方式を任意に組み合わせて使用してもよい。そして、シールリング溝へのシールリングの嵌入または接着シール材の塗布を単独で採用してもよく、この2種の密封方式を同時に採用してもよい。
図11は、図2に示すシリンダヘッドのK方向の断面図である。図11において、止まり穴840は、吸気通路887または排気通路889によって遮蔽されるため、破線で示されている。この図の右上方における1つの通水孔830は、その上半部分が吸気通路887によって遮蔽されていないため、ヘッド側ウォータージャケット83と直接連通することができ、ここでは、この通水孔830を半貫通ホールと称する。また、図11において、吸気バルブステム孔8812と排気バルブステム孔8822とがさらに示されている。吸気バルブステム孔8812と排気バルブステム孔8822の周囲には、吸気バルブステム側Oリング溝872と排気バルブステム側Oリング溝873とがそれぞれ設けられる。
図9において、吸気バルブステム側Oリング溝872にシールリング800が嵌入される場合を例に示しており、シールリング800が押し付けられたときに変形量x1が発生して、エラストマシールを実現することができる。図示しないが、排気バルブステム側Oリング溝873にもシールリングが嵌入されると理解すべきである。
上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接続分割面は、接続及び密封を容易にさせるために平面に形成することができる。また、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接続分割面は、互いに対応する曲面、段差面、鋸歯面などのような接続および密封が可能な形状に形成されてもよく、例えば、図10に示すように、下側シリンダヘッドにおいて吸気通路887の周囲に凸形状の曲面が形成され、上側シリンダヘッド87には、この凸形状の曲面と対応する凹形状の曲面が形成され、吸気通路887は上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接続面内に上方に向かって突出している。また、図示していないが、排気通路889は、同様に上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接続面内に上方に向かって突出するように配置されてもよい。
さらに、図12は、燃料噴射器孔876が下側シリンダヘッド88に一体的に製造される実施例を示すものであり、図中において燃料噴射器孔876が示されており、この燃料噴射器孔876の前端には、燃料噴射器開口886が形成されている。図12に示す実施例は、図7に示す実施例と比べて、燃料噴射器孔876が下側シリンダヘッド88に一体的に形成される点で異なっている。図12に示すように、ダイカスト離型を実施し難い部位にインサート8761を配置し、かつダイカストする前にインサートを金型に放置し、ダイカストが完了した後にインサートを除去することによって、燃料噴射器孔876が下側シリンダヘッド88に一体的に形成されることができる。
図13に示すように、一体的な下側シリンダヘッド88を製造するときに、ダイカストする前に、金型にインサート8891を放置し、インサート8891の形状が吸気通路、排気通路と下側シリンダヘッド88の底部との間にあるヘッド側ウォータージャケット83の形状と対応し、ダイカストが完了した後にインサート8891を取り外す。インサート8891が必要であり、かつ、ダイカスト前の金型へのインサート8891の放置およびダイカスト後の金型からのインサート8891の取り外しのための時間、人工が必要となるので、コストダウンおよび生産効率の向上に不利である。そのため、好ましくは、下側シリンダヘッド88が別々に製造された下側シリンダヘッド上部と下側シリンダヘッド下部とによって構成され、下側シリンダヘッド上部と下側シリンダヘッド下部とのシリンダヘッド分割面x8が下側シリンダヘッド88のヘッド側ウォータージャケット83内に位置し、下側シリンダヘッド上部と下側シリンダヘッド下部との接合面にもシールリング800および/または接着シール材802が設けられ、これにより、インサート8891を必要としなくなる。上側シリンダヘッド87、下側シリンダヘッド上部および下側シリンダヘッド下部を別々にダイカスト成形した後、さらに溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続されてシリンダヘッド80が構成される。
本発明は、水冷式単気筒内燃機関だけではなく、水冷式多気筒内燃機関にも応用することができる。
例えば、図14には、一種の水冷式四気筒内燃機関のシリンダヘッドが示されており、各々の4弁式燃焼室は、それぞれ2つの吸気弁と2つの排気弁とを備え、吸気通路および排気通路の形状が湾曲した螺旋状となっており、8つの吸気通路887を接続する主吸気通路をさらに備え、吸気通路および排気通路のキャビティーは、その形状が複雑であるので、伝統的なプロセスでは中子引き抜きを行うことができないため、側面方向に中子を引き抜くというプロセスによって直接ダイカストされる。
図15は、図14に示す水冷式四気筒内燃機関を側下方から見た斜視図であり、冷却水流動口810が排気通路889の側上方に設けられている。
図16は、図14に示す水冷式四気筒内燃機関の右側断面図であり、単気筒および/または多気筒水冷式内燃機関の下側シリンダヘッド88をさらに分割して製造することを解決するための技術方案を示しており、吸気通路および排気通路の外壁全体およびヘッド側ウォータージャケット83がシリンダヘッド分割面x5の下部に設けられる。また、下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6によって吸気通路および排気通路を半割りにさせるため、形状が湾曲した螺旋状である吸気通路および排気通路は、中子引き抜きを行うことなくダイカストによって製造することができる。さらに、下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7によって、吸気通路887および排気通路889とシリンダヘッド88の底部との間にあるヘッド側ウォータージャケット83を切断させるため、インサート8891および複雑な砂中子の使用を回避できる。また、下側シリンダヘッド上部8816、下側シリンダヘッド中部8817および下側シリンダヘッド下部8818は、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続されて下側シリンダヘッド88が構成され、上側シリンダヘッド87、下側シリンダヘッド上部8816、下側シリンダヘッド中部8817および下側シリンダヘッド下部8818は、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続されてシリンダヘッド80が構成される。図16に示す実施例によれば、湾曲した螺旋状となる複雑な空気通路を容易に直接ダイカストすることができる。上述した実施例に基づいて、内燃機関のシリンダヘッドを分割式に設計する場合、各々の穴の元の位置を変化することなく、ウォータージャケット内に各々の穴を接続するための補強リブを増加することができ、対応する分割面の接合面にシールリング800および/または接着シール材802が設けられ、シリンダヘッドボルト穴に配置される肉厚の薄いリベット管によって、シリンダヘッドの各々の分割体をリベット締めして一体的なシリンダヘッド80を構成し、複数の穴におけるリベット管によるシリンダヘッドの分轄体のリベット締めを一回で容易に行うことができ、元のシリンダヘッドの設計要求を満足でき、コストが低く、製品の一致性を容易に保証することができる。
図17は、図14における水冷式四気筒内燃機関の半割り吸気通路および半割り排気通路の底面図であり、切断面に接着シール材802を塗布した後、対応する半割り吸気通路および半割り排気通路を締め付け接続して一体的なシリンダヘッド80を構成し、従来の接着シール材によって容易にシーリングすることができる。
図18は、図14における水冷式四気筒内燃機関の半割り吸気通路および半割り排気通路の平面図である。半割り吸気通路および半割り排気通路の半割面をダイカスト金型の分割面とし、その後、別々にダイカスト成形された各々のシリンダヘッド体の接合面にシールリング800および/または接着シール材802を設置し、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによってシリンダヘッド80を構成する。また、本発明では、水冷式内燃機関のシリンダヘッドの吸気通路および排気通路を、中子引き抜きを行うことなく直接ダイカスト成形することを初めて実現し、吸気通路および排気通路の精度がより良く、ダイカスト効率がより高くなる。また、本発明における分割式シリンダヘッドの接合面に、耐高温、耐老化および高強度などの特性を有する接着シール材を適用することができ、従来技術による精密なダイカスト表面に対して切削加工を行うことなく、耐高温、耐老化および高強度などの特性を有する接着シール材を塗布し、単気筒または多気筒水冷式内燃機関のシリンダヘッドの分割体を大量で自動的に一体的なシリンダヘッドに組み立てることができる。
さらに、例えば図7、図13、図14、図15、図16、図17、図18および/または図27に示す内燃機関のシリンダヘッドの分割面において、シリンダヘッド分割面x5、下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6、下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7および/または下側シリンダヘッド分割面x8の両側におけるシリンダヘッドの接合面の溶接は、以下のような溶接方式を採用することができる。
1.シリンダヘッド分割面x5、下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6、下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7および/または下側シリンダヘッド分割面x8の両側におけるシリンダヘッドの接合面に、分割面の両側におけるシリンダヘッドの接合面を完全に覆うように電極プレートを配置し、分割面の両側におけるシリンダヘッドの接合面を共に電極プレートに近接させ、電極プレートに通電することによって発生した高温が両側のシリンダヘッドの接合面に伝達され、両側のシリンダヘッドの接合面が溶融状態となったときに、電極プレートを抽出させて両側のシリンダヘッドの接合面を接触させることによって一体的なシリンダヘッド80に溶接させる。
2.シリンダヘッド分割面x5、下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6、下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7および/または下側シリンダヘッド分割面x8の両側におけるシリンダヘッドの接合面の延長線の一側に、長さが分割面の両側におけるシリンダヘッドの接合面の長さまたは幅と等しくまたは超える長尺形の電極を配置し、分割面の両側におけるシリンダヘッドの接合面を対応的に密着固定させ、一側に配置される長尺形の電極に通電することによって高温を発生する。また、径方向中心が両側のシリンダヘッドの密着接合面に合わせるとともに、軸方向がシリンダヘッドの分割面と平行となった後、長尺形の電極をシリンダヘッドに向かって移動させ、長尺形の電極への通電による高温によって、進行方向におけるシリンダヘッド材料が溶解され、溶解されたシリンダヘッド材料が長尺形の電極の径方向に沿う進行方向の後方に融合して、両側のシリンダヘッドを一体的に溶接させる。より好ましくは、シリンダヘッドの分割面が垂直に配置されかつ対応的に密着固定され、長尺形の電極を、径方向が両側のシリンダヘッドの密着接合面にあわせるとともに、軸方向がシリンダヘッドの分割面と平行となるように下方から上方に向かって移動させ、高温によって溶解されたシリンダヘッドの材料が重力により長尺形の電極の径方向の表面を流れて長尺形の電極の径方向に沿う進行方向の後方に融合して、両側のシリンダヘッドを一体的に溶接させる。
3.シリンダヘッド分割面x5、下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6、下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7および/または下側シリンダヘッド分割面x8の両側におけるシリンダヘッドの接合面の延長線の一側に、長さが分割面の両側におけるシリンダヘッドの接合面の長さまたは幅と等しくまたは超える高速回転が可能な円形状の金属棒を配置し、かつ、径方向中心が両側のシリンダヘッドの密着接合面にあわせるとともに、軸方向がシリンダヘッドの分割面と平行となった後、円形状の金属棒をシリンダヘッドに向かって移動させ、高速で回転する円形状の金属棒が分割面の両側におけるシリンダヘッドの接合面に接触すると、摩擦によって高温を発生し、高速で回転する円形状の金属棒が発生した高温によって溶解されたシリンダヘッド材料が、高速で回転する円形状の金属棒の径方向に沿う進行方向の後方に融合して、両側のシリンダヘッドを一体的に溶接させる。より好ましくは、シリンダヘッドの分割面が垂直に配置されかつ対応的に密着固定され、円形状の金属棒を、径方向が両側のシリンダヘッドの密着接合面にあわせるとともに、軸方向がシリンダヘッドの分割面と平行となるように下方から上方に向かって移動させ、高温によって溶解されたシリンダヘッドの材料が重力により高速で回転する円形状の金属棒の径方向の表面を流れて長尺形の電極の径方向に沿う進行方向の後方に融合して、両側のシリンダヘッドを一体的に溶接させる。
4.シリンダヘッド分割面x5、下側シリンダヘッドにおける第1の分割面x6、下側シリンダヘッドにおける第2の分割面x7および/または下側シリンダヘッド分割面x8の両側におけるシリンダヘッド接合面の延長線の一側に、レーザーを配置し、レーザービームの径方向中心が両側のシリンダヘッドの密着接合面にあわせるとともに、軸方向がシリンダヘッドの分割面と平行となった後、レーザーをシリンダヘッドに向かって移動させ、レーザービームが発生した高温によってレーザービームの進行方向におけるシリンダヘッド材料が溶解され、溶解されたシリンダヘッド材料がレーザービームの径方向に沿う進行方向の後方に融合して、両側のシリンダヘッドを一体的に溶接させる。より好ましくは、シリンダヘッドの分割面が垂直に配置されかつ対応的に密着固定され、レーザーを、レーザービームの径方向が両側のシリンダヘッドの密着接合面にあわせるとともに、レーザービームの軸方向がシリンダヘッドの分割面と平行となるように、下方から上方に向かって移動し、高温によって溶解されたシリンダヘッドの材料が重力によりレーザービームの径方向に沿う進行方向の後方に流れて融合して、両側のシリンダヘッドを一体的に溶接させる。
本発明は、カムシャフトプッシュロッドを有する内燃機関のシリンダヘッドにも応用することができる。
例えば、図19において、燃料噴射器孔876の全体が下側シリンダヘッド88に一体的にダイカストされ、上側シリンダヘッド87には、燃料噴射器孔876を通過させる貫通穴がダイカストされており、溶接ビード8031によって燃料噴射器孔876と下側シリンダヘッド88とを一体的に溶接させる。また、吸気バルブステム孔8812、排気バルブステム孔8822およびカムシャフトプッシュロッド穴85と上側シリンダヘッド87との溶接も、上記の構造によって実現することができる。溶接ビード8030は、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接合面の外周を周回している。中子引き抜き用貫通穴8762が、燃料噴射器孔876、吸気通路887および/または排気通路889のダイカスト離型デッドゾーンに対応し、インサート8761、8891の代わりにダイカスト金型の可動中子を使用することによって、ウォータージャケット内の冷却水の流動が順調になるとともにダイ鋳物の肉厚が均一になる。中子引き抜き用貫通穴8762は、封止栓8763によって封止される。カムシャフトプッシュロッドのオイル通路851を介してカムシャフトプッシュロッド穴85の間の潤滑油を導通させ、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88の分割面におけるカムシャフトプッシュロッド穴85の接続穴の開口の周囲に溶接ビード8034が設けられている。
図20は、一種の実施例を示すものであり、そのうち、シリンダヘッドボルト穴871は、外側に向かってU形状となるように開口しているため、溶接ビード8030が上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接合面の外周を周回することが容易となる。シリンダヘッドボルト穴871の外側に向かうU形状の開口が上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接合面の外周における溶接ビード8030の周回位置のみに設けられ、シリンダヘッド80の両端面の間のシリンダヘッドボルト穴871、881が依然として円形状の貫通穴に形成されることができるため、その強度が高くなる。燃料噴射器孔876、吸気バルブステム孔8812、排気バルブステム孔8822およびカムシャフトプッシュロッド穴85は、溶接ビード8031、溶接ビード8032、溶接ビード8033および溶接ビード8034によって上側シリンダヘッド87に一体的に溶接される。カムシャフトプッシュロッド穴85は、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを貫通する。
図20に示す実施例の別の変形例によれば、シリンダヘッドボルト貫通穴がこの図20の左上方に示すような上側シリンダヘッドボルト穴871であり、下側シリンダヘッド88に一体的にダイカストされた上側シリンダヘッドボルト穴871が、上側シリンダヘッド87に予め形成される接続貫通穴を対応的に通過した後、溶接ビード8035によって上側シリンダヘッド87に一体的に溶接される。上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とは、シリンダヘッドの外周を周回する溶接ビード803によって溶接されてシリンダヘッド80が構成される。
この図20に示す上記の2つの実施例における分割式シリンダヘッドの対応する接合面には、何れも、シールリング800および/または接着シール材802を使用する必要が無くなり、溶接ビードの表面がシリンダヘッドと他の部品との接続面より低くなるため、研磨または切削加工を行う必要が無く、溶接による水冷式内燃機関の分割式シリンダヘッドの接続を大量で自動的に行うことに適する。さらに、図21には、シリンダヘッド体に複数の方向から挿入される金型可動中子によって、燃料噴射器孔下側ダイカストデッドゾーン、排気管下側ダイカストデッドゾーンおよび吸気管下側ダイカストデッドゾーンに通水空間が直接ダイカストされる実施例を示しており、図中において、燃料噴射器孔下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子8764、排気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子8765、および/または吸気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子8766が、それぞれ離型時に外側へ抽出され、燃料噴射器孔における封止栓を嵌装するための段差状穴8768、排気管における封止栓を嵌装するための段差状穴8769および/または吸気管における封止栓を嵌装するための段差状穴8770には、各々の段差状穴の形状に対応する封止栓8763がそれぞれ嵌装されており、封止栓と段差状穴との接続は、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めなどの方式によって密封を実現することができる。また、ねじ接続および/またはリベット締めを使用する場合、封止栓と段差状穴との接合面にシール材が配置されている。
図22は、図21のA-A断面図である。この図に示すように、燃料噴射器孔下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子8764がダイカスト離型時に外側へ抽出され、燃料噴射器孔における封止栓を嵌装するための段差状穴8768に封止栓8763を嵌装することによって、密封を実現することができる。
図23は、図21のB-B断面図である。この図に示すように、下側シリンダヘッドにおける金型凸体8767が排気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子8765に密着した状態でダイカストを行い、ダイカストの保圧が完了して離型するときに、排気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子8765が抽出されることによって、通水孔830がヘッド側ウォータージャケット83と連通するようになり、冷却水が吸気管および排気管とシリンダヘッドの底部との間の高温領域に順調に流動することができる。
図24、図25および図26は、上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接合面にシール材を塗布することなく、溶接によって分割式シリンダヘッドを接続して一体的なシリンダヘッド80を構成するさらに別の実施例を示すものである。
図24において、上側シリンダヘッド87の外縁に、下側シリンダヘッド88のヘッド側ウォータージャケット83の外縁を対応的に周回する溶接ビード8036が設けられ、下側シリンダヘッド88における燃料噴射器孔876、吸気バルブステム孔8812および排気バルブステム孔8822は、上側シリンダヘッド87における燃料噴射器孔用貫通穴、吸気バルブステム孔用貫通穴および排気バルブステム用貫通穴をそれぞれ対応的に通過して上側シリンダヘッド87に露出し、上側シリンダヘッド87には、燃料噴射器孔876を周回する燃料噴射器孔溶接ビード8031と、吸気バルブステム孔8812を周回する吸気バルブステム孔溶接ビード8032と、排気バルブステム孔8822を周回する排気バルブステム孔溶接ビード8033とが設けられ、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とは、前記溶接ビード8036、8031、溶接ビード8032、溶接ビード8033によって接続されてシリンダヘッド80が構成される。また、本実施例では、ヘッド側ウォータージャケット83の外側に位置するシリンダヘッドボルト穴881およびカムシャフトプッシュロッド穴85は、上側シリンダヘッド87の外縁よりも外側かつヘッド側ウォータージャケット83の外周を周回する溶接ビード8036の外側に形成される。
本実施例では、以上で説明したようにシール材を使用する必要がないが、本実施例における上側シリンダヘッド87に対して溶接を行うことなく、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接合面にシール材を設置し、ねじ穴888によって上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを締め付けて一体的なシリンダヘッド80を構成するようにしてもよい。または、上記の締め付けねじの代わりにリベットによって接続してもよい。さらに、締め付け部材を使用することなく、接着シール材によって上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを接続して一体的なシリンダヘッド80を構成するようにしてもよい。本実施例における上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接合面において、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めを組み合わせて使用するによって、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを接続して一体的なシリンダヘッド80を構成するようにしてもよい。
図25は、図24のA-A断面図であり、下側シリンダヘッド88に一体的に製造される燃料噴射器孔876は、上側シリンダヘッド87における貫通穴を通過して上側シリンダヘッド87に露出し、燃料噴射器孔876を周回する燃料噴射器孔溶接ビード8031と、下側シリンダヘッド88のヘッド側ウォータージャケット83の外周を対応的に周回する溶接ビード8036とによって、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを接続して一体的なシリンダヘッド80を構成する。
図26は、図24のC-C断面図であり、下側シリンダヘッド88に一体的に製造された排気バルブステム孔8822は、上側シリンダヘッド87における貫通穴を通過して上側シリンダヘッド87に露出し、排気バルブステム孔8822を周回する排気バルブステム孔溶接ビード8033と、下側シリンダヘッド88のヘッド側ウォータージャケット83の外周を対応的に周回する溶接ビード8036とによって、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを接続して一体的なシリンダヘッド80を構成する。吸気バルブステム孔8812を周回する吸気バルブステム孔溶接ビード8032については、この図に示す構造と同様に配置することができる。
図24、図25および図26における上側シリンダヘッド87には、他の実施例における上側シリンダヘッドが含まれており、また、平板によって製造することもできる。平板によって上側シリンダヘッド87を製造する場合、前記ヘッド側ウォータージャケット83全体が前記下側シリンダヘッド88に形成される。
図27は、各種のシール材を組み合わせて使用する実施例を示すものであり、そのうち、下側シリンダヘッド下部8818と下側シリンダヘッド上部8819との接合面に接着性を有しないシール材806が使用されており、締め付け接続時の押圧によって密封を実現することもできる。また、ねじ穴888と貫通穴882との接合面に接着シール材802が使用されており、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド上部8819との接合面にシールリング溝883が使用されている。
図28において、下側シリンダヘッド88に形成されるシリンダヘッドボルト穴881、燃料噴射器孔876、吸気バルブステム孔8812および排気バルブステム孔8822は、上側シリンダヘッド87に形成されるシリンダヘッドボルト穴用貫通穴、燃料噴射器孔用貫通穴、吸気バルブステム孔用貫通穴および排気バルブステム孔用貫通穴をそれぞれ対応的に通過して上側シリンダヘッド87の上面に露出し、下側シリンダヘッド88に形成される吸気通路887および排気通路889は、上側シリンダヘッド87に形成される吸気通路貫通穴および排気通路貫通穴にそれぞれ対応的に近接し、上側シリンダヘッド87には、シリンダヘッドボルト穴881を周回するシリンダヘッドボルト穴溶接ビード8035と、燃料噴射器孔876を周回する燃料噴射器孔溶接ビード8031と、吸気バルブステム孔8812を周回する吸気バルブステム孔溶接ビード8032と、排気バルブステム孔8822を周回する排気バルブステム孔溶接ビード8033とが設けられ、さらに、上側シリンダヘッド87には、吸気通路および排気通路用貫通穴を周回する吸気通路および排気通路穴溶接ビード8037が設けられ、上側シリンダヘッド87の下部と下側シリンダヘッド88の底部との接合面に、シリンダヘッドの外周を周回する溶接ビード8030が設けられ、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とは、前記溶接ビード8030、溶接ビード8031、溶接ビード8032、溶接ビード8033、溶接ビード8035および溶接ビード8037によって接続されてシリンダヘッド80が構成される。また、離型勾配aは、下側シリンダヘッド88における吸気通路穴および排気通路穴を上側シリンダヘッド87における各々の吸気通路穴および排気通路穴用貫通穴に対応的に近接させて溶接ビード8037を形成することを容易にさせる。また、上記構造に基づいて下側シリンダヘッド88をダイカストする場合、吸気通路、排気通路、燃料噴射器孔、シリンダヘッドボルト穴がいずれもヘッド側ウォータージャケット83の底部よりも上方に露出するため、ダイカスト離型および多方向への中子引き抜きがより容易となり、吸気通路および排気通路とシリンダヘッドの底部との間の接合面が溶接ビード8030によって密封されるため、封止栓8763を使用する必要が無くなり、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接続の一体性、美観度が向上される。排気通路と吸気通路とが対応的に配置され、同じ構造によって接続することができるため、図中において、下側シリンダヘッドにおける吸気通路887の開口と上側シリンダヘッド87における対応する貫通穴との接合面が溶接ビード8037によって溶接される断面図を示しており、排気通路についての断面図を省略している。シリンダヘッドボルト穴、燃料噴射器孔、吸気通路および排気通路が共に下側シリンダヘッドに一体的に製造されるため、下側シリンダヘッドお88は、シリンダヘッドボルトの締め付け力および高温を耐えると共に耐振動性を有するなどの設計要求を満足することができ、本実施例における上側シリンダヘッド87は、プレス成形品を選択して使用することができる。また、本実施例をカムシャフトプッシュロッド穴を有するシリンダヘッドに応用する場合、下側シリンダヘッドに一体的に製造されるカムシャフトプッシュロッド穴も、本実施例におけるシリンダヘッドボルト穴と同様な構造によって上側シリンダヘッドに接続することができる。
さらに、上述した上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88との接合面に、シール材を使用することなく溶接によって密封を実現する実施例では、接着シール材によって上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを接続して一体的なシリンダヘッド80を構成するようにしてもよく、または、そのうちの一部に溶接、他の部分に接着を使用することによって、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88を一体的なシリンダヘッド80に接続させるようにしてもよい。さらに、ねじ接続、リベット締め、溶接および/または接着の組み合わせによって、上側シリンダヘッド87と下側シリンダヘッド88とを一体的なシリンダヘッド80に接続させるようにしても良い。また、本発明は、水冷式単気筒内燃機関および水冷式多気筒内燃機関に適用することができ、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
10…燃料噴射器、20…ピストン、29…エアクリーナー、30…マフラー、40…シリンダライナー、50…水タンク、60…燃料タンク、70…本体、72…本体側ウォータージャケット、73…本体とシリンダヘッドの通水孔、74…シリンダヘッドボルト、75…燃料噴射器、76…シリンダヘッドカバー、80…シリンダヘッド、81…シリンダヘッドと本体の通水孔、83…ヘッド側ウォータージャケット、84…シリンダヘッドの排水ポート、85…カムシャフトプッシュロッド穴、86…カムシャフトプッシュロッド、87…上側シリンダヘッド、88…下側シリンダヘッド、90…シリンダカバー、201…ピストン輪郭線、800…シールリング、801…リベット管、802…接着シール材、803…溶接ビード、8030…上側シリンダヘッドと下側シリンダヘッドとの接合面の外周を周回する溶接ビード、8031…燃料噴射器孔溶接ビード、8032…吸気バルブステム孔溶接ビード、8033…排気バルブステム孔溶接ビード、8034…カムシャフトプッシュロッド穴溶接ビード、8035…シリンダヘッドボルト穴溶接ビード、8036…上側シリンダヘッドの外縁におけるウォータージャケットの外縁を対応的に周回する溶接ビード、8037…上側シリンダヘッドにおける吸気通路および排気通路用貫通穴と下側シリンダヘッドにおける吸気通路および排気通路用貫通穴の開口を周回する溶接ビード、804…リベット締め用窪み、805…貫通穴、806…接着性を有しないシール材、810…冷却水流動口、830…通水孔、840…止まり穴、850…溝、871…上側シリンダヘッドボルト穴、872…吸気バルブステム孔側Oリング溝、873…排気バルブステム孔側Oリング溝、875…燃料噴射器の締め付け穴、876…燃料噴射器孔、877…弁揺り腕支えを接続するためのねじ穴、8710…貫通穴付ボルト、8711…ボルト貫通穴、8712…ボルトにおけるねじ山、8713…皿穴、8761…インサート、8762…中子引き抜き用貫通穴、8763…封止栓、8764…燃料噴射器孔下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子、8765…排気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子、8766…吸気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子、8767…下側シリンダヘッドの金型凸体、8768…燃料噴射器孔に封止栓を嵌装するための段差状穴、8769…排気管に封止栓を嵌装するための段差状穴、8770…吸気管に封止栓を嵌装するための段差状穴、881…下側シリンダヘッドボルト穴、882…ねじ接続用の貫通穴、883…ウォータージャケット用シールリング溝、885…燃料噴射器孔側Oリング溝、886…燃料噴射器開口、887…吸気通路、888…ねじ穴、889…排気通路、8809…ねじ接続用の貫通穴、8810…吸気バルブライン、8811…吸気バルブステム孔導管、8812…吸気バルブステム孔、8813…吸気バルブステム、8814…リベット締め用ボス、8815…ボス、8816…下側シリンダヘッド上部、8817…下側シリンダヘッド中部、8818…下側シリンダヘッド下部、8819…下側シリンダヘッド上部、8820…排気バルブライン、8821…排気バルブステム孔導管、8822…排気バルブステム孔、8823…排気バルブステム、8891…インサート、x1…シールリングの押付変形量、x2…ボスの高度、x3…シリンダヘッドガスケットの厚さ、x4…シリンダヘッドガスケットの締め付けた後の圧縮変形量、x5…シリンダヘッド分割面、x6…下側シリンダヘッドにおける第1の分割面、x7…下側シリンダヘッドにおける第2の分割面、x8…下側シリンダヘッド分割面、a…離型勾配

Claims (22)

  1. 吸気通路(887)と、排気通路(889)と、ヘッド側ウォータージャケット(83)と、燃料噴射器孔(876)と、吸気バルブステム孔(8812)と、排気バルブステム孔(8822)とを備える水冷式内燃機関のシリンダヘッドであって、
    別々に製造された上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とによって構成され、
    前記燃料噴射器孔(876)、前記吸気バルブステム孔(8812)および前記排気バルブステム孔(8822)は、それぞれ前記上側シリンダヘッド(87)に形成される燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部、吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部と、前記下側シリンダヘッド(88)に形成される燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部、吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部および排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部とによって構成され、
    前記吸気通路(887)と前記排気通路(889)は、前記下側シリンダヘッド(88)に形成され、
    前記ヘッド側ウォータージャケット(83)は、前記上側シリンダヘッド(87)に形成されるウォータージャケット上側シリンダヘッド部と、前記下側シリンダヘッド(88)に形成されるウォータージャケット下側シリンダヘッド部とによって構成され、または、前記下側シリンダヘッド(88)に一体的に形成されることを特徴とするシリンダヘッド。
  2. 前記上側シリンダヘッド(87)と前記下側シリンダヘッド(88)との接合面は、シールリングおよび/または接着シール材によって密封されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  3. 前記上側シリンダヘッド(87)と前記下側シリンダヘッド(88)との接合面は、接着性を有しないシール材によって密封されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  4. 前記上側シリンダヘッド(87)と前記下側シリンダヘッド(88)との接合面には、前記上側シリンダヘッド(87)と前記下側シリンダヘッド(88)とを一体的に接続する溶接ビードが形成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  5. 燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部および/または燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、燃料噴射器孔側Oリング溝(885)が設けられ、
    吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および/または吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、それぞれ吸気バルブステム孔側Oリング溝(872)、排気バルブステム孔側Oリング溝(873)が設けられ、
    前記上側シリンダヘッド(87)には、上側シリンダヘッドボルト穴(871)が設けられ、
    前記下側シリンダヘッド(88)には、下側シリンダヘッドボルト穴(881)が設けられ、
    前記上側シリンダヘッドボルト穴(871)および/または前記シリンダヘッドボルト穴(881)の対応する接合面の開口よりも内側に、ヘッド側ウォータージャケット(83)の外周を周回するウォータージャケット用シールリング溝(883)が設けられ、
    燃料噴射器孔側Oリング溝(885)、吸気バルブステム孔側Oリング溝(872)、排気バルブステム孔側Oリング溝(873)およびウォータージャケット用シールリング溝(883)に、それぞれシールリングが嵌装されており、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)との接合面の外側に、この接合面を周回する溶接ビード(803)が設けられ、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とが前記溶接ビード(803)によって溶接されてシリンダヘッド(80)が構成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  6. 燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部および/または燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、接着シール材が塗布されており、
    吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部における対応する接合面の開口の周囲に、それぞれ接着シール材が塗布されており、
    前記上側シリンダヘッド(87)には、上側シリンダヘッドボルト穴(871)が設けられ、
    前記下側シリンダヘッド(88)には、下側シリンダヘッドボルト穴(881)が設けられ、
    上側シリンダヘッドボルト穴(871)およびシリンダヘッドボルト穴(881)の対応する接合面の開口の周囲に接着シール材が塗布されており、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)との対応する接合面に、ヘッド側ウォータージャケット(83)の接合面を周回するように接着シール材が塗布されており、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とが接着シール材によって接着されてシリンダヘッド(80)が構成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  7. 燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部および/または燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、燃料噴射器孔側Oリング溝(885)が設けられ、
    吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および/または吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、それぞれ吸気バルブステム孔側Oリング溝(872)、排気バルブステム孔側Oリング溝(873)が設けられ、
    前記上側シリンダヘッド(87)には、上側シリンダヘッドボルト穴(871)が設けられ、
    前記下側シリンダヘッド(88)には、下側シリンダヘッドボルト穴(881)が設けられ、
    上側シリンダヘッドボルト穴(871)および/またはシリンダヘッドボルト穴(881)の対応する接合面の開口よりも内側に、ヘッド側ウォータージャケット(83)の外周を周回するウォータージャケット用シールリング溝(883)が設けられ、
    燃料噴射器孔側Oリング溝(885)、吸気バルブステム孔側Oリング溝(872)、排気バルブステム孔側Oリング溝(873)およびウォータージャケット用シールリング溝(883)に、それぞれシールリングが嵌装されており、
    上側シリンダヘッド(87)に貫通穴付ボルト(8710)が通過可能な皿穴(8713)が設けられ、下側シリンダヘッドボルト穴(881)の開口に貫通穴付ボルト(8710)を螺入させるための雌ねじが設けられ、貫通穴付ボルト(8710)の軸方向中心にシリンダヘッドボルト(74)を通過させるボルト貫通穴(8711)が設けられ、貫通穴付ボルト(8710)は、皿穴(8713)を通過してシリンダヘッドボルト穴(881)の開口における雌ねじに螺入され、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とが貫通穴付ボルト(8710)によってねじ接続されてシリンダヘッド(80)が構成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  8. 燃料噴射器孔上側シリンダヘッド部および/または燃料噴射器孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、燃料噴射器孔側Oリング溝(885)が設けられ、
    吸気バルブステム孔上側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔上側シリンダヘッド部および/または吸気バルブステム孔下側シリンダヘッド部、排気バルブステム孔下側シリンダヘッド部の対応する接合面の開口の周囲に、それぞれ吸気バルブステム孔側Oリング溝(872)、排気バルブステム孔側Oリング溝(873)が設けられ、
    前記上側シリンダヘッド(87)には、上側シリンダヘッドボルト穴(871)が設けられ、
    前記下側シリンダヘッド(88)には、下側シリンダヘッドボルト穴(881)が設けられ、
    上側シリンダヘッドボルト穴(871)および/またはシリンダヘッドボルト穴(881)の対応する接合面の開口よりも内側に、ヘッド側ウォータージャケット(83)の外周を周回するウォータージャケット用シールリング溝(883)が設けられ、
    燃料噴射器孔側Oリング溝(885)、吸気バルブステム孔側Oリング溝(872)、排気バルブステム孔側Oリング溝(873)およびウォータージャケット用シールリング溝(883)に、それぞれシールリングが嵌装されており、
    上側シリンダヘッド(871)と下側シリンダヘッド(881)を貫通するリベット管(801)が設けられ、
    リベット管(801)の軸方向中心にシリンダヘッドボルト(74)を通過させる貫通穴(805)が設けられ、
    このリベット管(801)の両端につば出し加工を実施してリベット締めを行うことによって、上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とがリベット管(801)によってリベット締めされてシリンダヘッド(80)が構成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  9. 前記上側シリンダヘッド(87)に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴上側シリンダヘッド部と前記下側シリンダヘッド(88)に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴下側シリンダヘッド部とからなるカムシャフトプッシュロッド穴(85)をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  10. 下側シリンダヘッド(88)は、別々に製造された下側シリンダヘッド上部(8819)と下側シリンダヘッド下部(8818)との2つの部分によって構成され、
    前記下側シリンダヘッド上部(8819)と前記下側シリンダヘッド下部(8818)とは、下側シリンダヘッド分割面(x8)によって分割され、
    前記吸気通路(887)は、軸方向が前記下側シリンダヘッド分割面(x8)と平行となる吸気通路平行部と、軸方向が前記下側シリンダヘッド分割面(x8)に垂直する吸気通路垂直部とを備え、
    前記排気通路(889)は、前記下側シリンダヘッド分割面(x8)と平行となる排気通路平行部と、軸方向が前記下側シリンダヘッド分割面(x8)に垂直する排気通路垂直部とを備え、
    前記下側シリンダヘッド分割面(x8)は、前記吸気通路垂直部と前記排気通路垂直部とのみを切断させ、
    吸気通路(887)の吸気ポートと排気通路(889)の排気ポートとは、全体的に下側シリンダヘッド上部(8819)に設けられ、
    下側シリンダヘッド下部(8818)には、吸気バルブステム孔(8812)と軸方向で対応する吸気バルブライン(8810)が形成され
    下側シリンダヘッド下部(8818)には、排気バルブステム孔(8822)と軸方向で対応する排気バルブライン(8820)が形成され、
    下側シリンダヘッド下部(8818)には、燃料噴射器開口(886)が形成され、
    下側シリンダヘッド上部(8819)と下側シリンダヘッド下部(8818)との接合面に、シールリングおよび/または接着シール材が設けられ、
    下側シリンダヘッド上部(8819)と下側シリンダヘッド下部(8818)とは、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続されて下側シリンダヘッド(88)が構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  11. 前記下側シリンダヘッド分割面(x8)に、前記下側シリンダヘッド上部(8819)と前記下側シリンダヘッド下部(8818)とを一体的に接続させる溶接ビードが形成されることを特徴とする請求項10に記載のシリンダヘッド。
  12. 下側シリンダヘッド(88)は、別々に製造された下側シリンダヘッド下部(8818)、下側シリンダヘッド中部(8817)および下側シリンダヘッド上部(8816)の3つの部分によって構成され、
    前記下側シリンダヘッド上部(8816)と前記下側シリンダヘッド中部(8817)とは、下側シリンダヘッドにおける第1の分割面(x6)によって分割され、
    前記下側シリンダヘッド中部(8817)と前記下側シリンダヘッド下部(8818)とは、下側シリンダヘッドにおける第2の分割面(x7)によって分割され、
    前記吸気通路(887)は、軸方向が前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面(x6)および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面(x7)と平行となる吸気通路平行部と、軸方向が前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面(x6)および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面(x7)に垂直する吸気通路垂直部とを備え、
    前記排気通路(889)は、前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面(x6)および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面(x7)と平行となる排気通路平行部と、軸方向が前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面(x6)および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面(x7)に垂直する排気通路垂直部とを備え、
    前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面(x6)は、前記吸気通路(887)の吸気通路平行部および前記排気通路(889)の排気通路平行部を半割りさせ、
    前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面(x7)は、前記吸気通路垂直部と前記排気通路垂直部とのみを切断させ、
    下側シリンダヘッド下部(8818)には、吸気バルブステム孔(8812)と軸方向で対応する吸気バルブライン(8810)が形成され、
    下側シリンダヘッド下部(8818)には、排気バルブステム孔(8822)と軸方向で対応する排気バルブライン(8820)が形成され、
    下側シリンダヘッド下部(8818)には、燃料噴射器開口(886)が形成され、
    前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面(x6)および前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面(x7)における吸気通路(887)と排気通路(889)との接合面には、それぞれシールリングおよび/または接着シール材が設けられ、
    下側シリンダヘッド上部(8816)、下側シリンダヘッド中部(8817)および下側シリンダヘッド下部(8818)同士は、それぞれ溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めによって接続されて下側シリンダヘッド(88)が構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  13. 前記下側シリンダヘッドにおける第1の分割面(x6)に、前記下側シリンダヘッド上部(8816)と前記下側シリンダヘッド中部(8817)とを一体的に接続する溶接ビードが形成され、
    前記下側シリンダヘッドにおける第2の分割面(x7)に、前記下側シリンダヘッド中部(8817)と前記下側シリンダヘッド下部(8818)とを一体的に接続する溶接ビードが形成されることを特徴とする請求項12に記載のシリンダヘッド。
  14. 吸気バルブステム孔(8812)および/または排気バルブステム孔(8822)に、吸気バルブステム孔導管(8811)および/または排気バルブステム孔導管(8821)が嵌入されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のシリンダヘッド。
  15. カムシャフトプッシュロッド穴(85)を備える請求項1に記載のシリンダヘッドであって、
    別々に製造された上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とによって構成され、
    上側シリンダヘッド(87)には、下側シリンダヘッド(88)に一体的にダイカスト成形された燃料噴射器孔(876)、吸気バルブステム孔(8812)および排気バルブステム孔(8822)を通過させるための貫通穴が設けられ、
    下側シリンダヘッド(88)には、吸気通路(887)、排気通路(889)、ヘッド側ウォータージャケット(83)、燃料噴射器孔(876)、吸気バルブステム孔(8812)および排気バルブステム孔(8822)が設けられ、
    前記カムシャフトプッシュロッド穴(85)は、前記上側シリンダヘッド(87)に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴上側シリンダヘッド部と、前記下側シリンダヘッド(88)に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴下側シリンダヘッド部とによって構成され、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)との外縁の接合面に、シリンダヘッドボルト穴用貫通穴の内側を周回する溶接ビード(8030)が形成され、
    下側シリンダヘッド(88)に一体的にダイカスト成形された燃料噴射器孔(876)の外周と上側シリンダヘッド(87)の接続貫通穴に溶接ビード(8031)が設けられ、
    下側シリンダヘッド(88)に一体的にダイカスト成形された吸気バルブステム孔(8812)の外周と上側シリンダヘッド(87)の接続貫通穴に溶接ビード(8032)が設けられ、
    下側シリンダヘッド(88)に一体的にダイカスト成形された排気バルブステム孔(8022)の外周と上側シリンダヘッド(87)の接続貫通穴に溶接ビード(8033)が設けられ、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)との分割面において、カムシャフトプッシュロッド穴(85)の接続穴の開口の周囲に溶接ビード(8034)が設けられ、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とは、溶接ビード(8030)、溶接ビード(8031)、溶接ビード(8032)、溶接ビード(8032)および溶接ビード(8034)によって溶接されてシリンダヘッド(80)が構成されることを特徴とするシリンダヘッド。
  16. カムシャフトプッシュロッド穴(85)を備える請求項1に記載のシリンダヘッドであって、
    別々に製造された上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とによって構成され、
    上側シリンダヘッド(87)には、下側シリンダヘッド(88)に一体的にダイカスト成形された燃料噴射器孔(876)、吸気バルブステム孔(8812)、排気バルブステム孔(8822)およびシリンダヘッドボルト穴(871)を通過させるための貫通穴が設けられ、
    下側シリンダヘッド(88)には、吸気通路(887)、排気通路(889)、ヘッド側ウォータージャケット(83)、燃料噴射器孔(876)、シリンダヘッドボルト穴(871)、吸気バルブステム孔(8812)および排気バルブステム孔(8822)が設けられ、
    前記カムシャフトプッシュロッド穴(85)は、前記上側シリンダヘッド(87)に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴上側シリンダヘッド部と、前記下側シリンダヘッド(88)に形成されたカムシャフトプッシュロッド穴下側シリンダヘッド部とによって構成され、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)との接合面に、その外周を周回する溶接ビード(803)が設けられ、
    下側シリンダヘッド(88)に一体的にダイカスト成形された燃料噴射器孔(876)の外周と上側シリンダヘッド(87)の接続貫通穴に溶接ビード(8031)が設けられ、
    下側シリンダヘッド(88)に一体的にダイカスト成形された吸気バルブステム孔(8812)の外周と上側シリンダヘッド(87)の接続貫通穴に溶接ビード(8032)が設けられ、
    下側シリンダヘッド(88)に一体的にダイカスト成形された排気バルブステム孔(8822)の外周と上側シリンダヘッド(87)の接続貫通穴に溶接ビード(8033)が設けられ、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)との分割面において、カムシャフトプッシュロッド穴(85)の接続穴の開口の周囲に溶接ビード(8034)が設けられ、
    上側シリンダヘッド(87)と上側シリンダヘッドボルト穴(871)の接続穴の開口の周囲に溶接ビード(8035)が設けられ、
    上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とは、溶接ビード(803)、溶接ビード(8031)、溶接ビード(8032)、溶接ビード(8033)、溶接ビード(8034)および溶接ビード(8035)によって溶接されてシリンダヘッド(80)が構成されることを特徴とするシリンダヘッド。
  17. シリンダヘッド(80)の外壁には、燃料噴射器孔(876)、吸気通路(887)および/または排気通路(889)のそれぞれのダイカスト離型デッドゾーンに対応する中子引き抜き用貫通穴(8762)および封止栓(8763)が設けられていることを特徴とする請求項1、15または16に記載のシリンダヘッド。
  18. 前記シリンダヘッドをダイカストするときに、燃料噴射器孔下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子(8764)、排気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子(8765)、および/または吸気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子(8766)を使用し、前記燃料噴射器孔下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子(8764)、排気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子(8765)、および/または吸気管下側ダイカストデッドゾーンに嵌入された金型可動中子(8766)が、離型時にそれぞれ外側へ抽出され、
    燃料噴射器孔における封止栓を嵌装するための段差状穴(8768)、排気管における封止栓を嵌装するための段差状穴(8769)および/または吸気管における封止栓を嵌装するための段差状穴(8770)には、各々の段差状穴の形状に対応する封止栓(8763)がそれぞれ嵌装されており、
    封止栓と段差状穴との接続は、溶接、接着、ねじ接続および/またはリベット締めなどの方式によって密封を実現することができることを特徴とする請求項1、15または16に記載のシリンダヘッド。
  19. 別々に製造された上側シリンダヘッド(87)と下側シリンダヘッド(88)とによって構成され、
    前記上側シリンダヘッド(87)と前記下側シリンダヘッド(88)とを接続する場合、下側シリンダヘッド(88)に形成される燃料噴射器孔(876)、吸気バルブステム孔(8812)および排気バルブステム孔(8822)が、上側シリンダヘッド(87)に形成される燃料噴射器孔用貫通穴、吸気バルブステム孔用貫通穴および排気バルブステム孔用貫通穴をそれぞれ対応的に通過して上側シリンダヘッド(87)の上面に露出し、
    前記上側シリンダヘッド(87)の外縁には、前記下側シリンダヘッド(88)における前記ヘッド側ウォータージャケット(83)の外側を対応して周回する溶接ビード(8036)が設けられ、
    前記上側シリンダヘッド(87)には、燃料噴射器孔(876)を周回する燃料噴射器孔溶接ビード(8031)と、吸気バルブステム孔(8812)を周回する吸気バルブステム孔溶接ビード(8032)と、排気バルブステム孔(8822)を周回する排気バルブステム孔溶接ビード(8033)とがさらに設けられ、
    前記上側シリンダヘッド(87)と前記下側シリンダヘッド(88)とは、前記溶接ビード(8036)、前記燃料噴射器孔溶接ビード(8031)、前記吸気バルブステム孔溶接ビード(8032)、および前記排気バルブステム孔溶接ビード(8033)によって接続されてシリンダヘッド(80)が構成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  20. 前記上側シリンダヘッド(87)と前記下側シリンダヘッド(88)とを接続する場合、前記下側シリンダヘッド(88)に形成されるシリンダヘッドボルト穴(881)、燃料噴射器孔(876)、吸気バルブステム孔(8812)および排気バルブステム孔(8822)が、前記上側シリンダヘッド(87)に形成されるシリンダヘッドボルト穴用貫通穴、燃料噴射器孔用貫通穴、吸気バルブステム孔用貫通穴および排気バルブステム孔用貫通穴をそれぞれ対応的に通過して上側シリンダヘッド(87)の上面に露出し、
    前記下側シリンダヘッド(88)に形成される吸気通路(887)および排気通路(889)は、前記上側シリンダヘッド(87)に形成される吸気通路貫通穴および排気通路貫通穴にそれぞれ対応的に近接し、
    前記上側シリンダヘッド(87)には、シリンダヘッドボルト穴(881)を周回するシリンダヘッドボルト穴溶接ビード(8035)と、燃料噴射器孔(876)を周回する燃料噴射器孔溶接ビード(8031)と、吸気バルブステム孔(8812)を周回する吸気バルブステム孔溶接ビード(8032)と、排気バルブステム孔(8822)を周回する排気バルブステム孔溶接ビード(8033)とが設けられ、かつ、前記上側シリンダヘッド(87)には、吸気通路および排気通路貫通穴を周回する吸気通路および排気通路穴溶接ビード(8037)が設けられ、
    前記上側シリンダヘッド(87)の下部と前記下側シリンダヘッド(88)の底部との接合面に、シリンダヘッドの外周を周回する溶接ビード(8030)が設けられ、
    前記上側シリンダヘッド(87)と前記下側シリンダヘッド(88)とは、前記溶接ビード(8030)、前記燃料噴射器孔溶接ビード(8031)、前記吸気バルブステム孔溶接ビード(8032)、前記排気バルブステム孔溶接ビード(8033)、前記シリンダヘッドボルト穴溶接ビード(8035)および前記吸気通路および排気通路穴溶接ビード(8037)によって接続されてシリンダヘッド(80)が構成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  21. 本体(70)と、前記本体(70)に取り付けられる請求項1〜20のいずれか1項に記載のシリンダヘッド(80)とを備えることを特徴とする水冷式内燃機関。
  22. 水冷式内燃機関が取り付けられる機械装置であって、
    前記機械装置に取り付けられる水冷式内燃機関は、請求項21に記載の水冷式内燃機関であることを特徴とする機械装置。
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