JP2015530252A - 制御されたacアーク溶接プロセスを提供するシステム及び方法 - Google Patents

制御されたacアーク溶接プロセスを提供するシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

制御されたACアーク溶接プロセスのためのシステム及び方法を提供する。アーク溶接電源(100)の実施形態では、主ブリッジ回路(160)及び補助ブリッジ回路の構成(170)の構成は、溶接出力回路経路を介して出力溶接電流の方向切り替えを可能にし、アーク電流を急速に減衰する1又は複数の高いインピーダンス経路を選択的に提供する。高インピーダンス経路は、低スパッタで、溶融金属球が消耗電極(E)から被加工物(W)へ移送されることを促進し、溶融金属球が移送されるときに、消耗電極(E)と被加工物(W)との間のアークを維持すること及びアークを再形成することを促進する。

Description

本発明は、溶接電源及び方法に関する。本発明の特定の実施形態は、アーク溶接に関する。より詳細には、本発明の特定の実施形態は、制御されたACアーク溶接プロセスを提供するためのシステムおよび方法に関する。
ある従来技術の溶接システムは、AC溶接能力を提供するために、溶接電源においてブリッジトポロジーを使用する。ハーフブリッジ・トポロジー(half−bridge topology)は、共有経路内で、各出力が反対の極性の流れを誘起することができるように、共通の経路を共有するように構成されるデュアル出力電流経路を持つ溶接電源で使用することができる。
実際に、多くの溶接電源はこのように構成され、第2の経路を完了するために第2の整流素子の組を追加することのみを必要とし得る。スイッチは、各電源柱(脚:leg)の非共有経路に配置され、接続された溶接出力回路を介して流れる経路電流の方向はアクティブな柱によって決定される。フルブリッジトポロジー(full bridge topology)は、ほぼすべての電源トポロジーとともに使用することができ、既存の設計された電源に柔軟性及び可能性の追加を提供する。フルブリッジトポロジーは、ゼロクロスアシスト回路の容易に実装することができる。ブロッキング・ダイオードは、ゼロクロスの間に発生する高電圧過渡から電源のデバイスを保護するために使用することができる。
さらに、図面を参照して本出願の残りの部分に記載された本発明の実施形態にかかるシステム及び方法の比較を通じて、従来の、伝統的に、提案されている手法の制限及び欠点は当業者には明らかになるであろう。
例えば、表面張力移行処理などの短絡回路移行溶接プロセスのために、出力電流は、プロセス中のある時点で急速に特定の値に減衰しなければならない。従来技術において、この技法は、正のDC及び負のDC用途における出力電流のような急激な減少を達成するために適用されている。
しかし、AC溶接プロセスにおいて、漏れ電流及びスパッタを最小限に維持しながら、及び電極から被加工物へ溶融金属球を移行した後に消耗電極と被加工物との間にアークを簡単に再形成することを可能にしながら、正電流方向及び負電流方向の両方向において出力電流を急速に減少させる能力を実現することは、困難な問題であった。
本発明の実施形態は、制御されたACアーク溶接プロセスを提供するためのシステムおよび方法を含む。AC出力溶接機械の溶接回路に高インピーダンス経路を導く手段は、電流をゼロに到達させることなく電流を迅速に減衰させるために、提供されているが、アークをいじすることが困難である。AC溶接、可変極性溶接(例えば、いずれかの極性のDC溶接)、および他の混合溶接プロセスがサポートされる。
主ブリッジ回路および補助ブリッジ回路の構成は、溶接出力回路経路を介して出力溶接電流の方向切り替えを可能にし、迅速にアーク電流を減衰するために1つ以上の高インピーダンス経路を選択的に提供する。高インピーダンス経路は、低スパッタで、溶融金属球が消耗電極から被加工物へ移送されることを促進し、溶融金属球が移送されるときに、消耗電極と被加工物との間のアークを維持すること及びアークを再形成することを促進する。
一般的に、溶接プロセス中に、液滴が消耗溶接ワイヤ電極の端部から被加工物へ移行しようとするとき、高インピーダンス経路は(例えば、表面張力が低く、15を横切って液滴を引っ張るために使用することができる電流を消光スパッタ方法で)。電流を抑制する。
本発明の一実施形態は、溶接電源である。溶接電源は、入力電流を出力電流へ変換するように構成された電力変換回路を含む。電力変換回路は、ハーフブリッジ出力トポロジーに基づいて変圧器であり得る。電力変換回路は、DC出力のトポロジーを含むことができる。電力変換回路は、例えばインバータベースの回路やチョッパーベースの回路であってもよい。
溶接電源は、電力変換回路に動作可能に接続された主ブリッジ回路をさらに備えており、主ブリッジ回路は、溶接電源の制御部の指令で、溶接電源の溶接出力に接続された溶接出力回路経路を介して出力電流の方向を切り替えるように構成されている。主ブリッジ回路は、ハーフブリッジ回路として構成されてもよい、または、フルブリッジ回路として構成されてもよい。主ブリッジ回路は、例えば、少なくとも2つのスイッチングトランジスタを含んでもよい。
溶接電源は、主ブリッジ回路に動作可能に接続された補助ブリッジ回路をさらに備えており、補助ブリッジ回路は溶接電源の制御部の指令で、溶接出力回路経路と電力変換回路との間に高インピーダンス経路を導くように構成されている。補助ブリッジ回路は、例えば、少なくとも2つのスイッチングトランジスタと、少なくとも1つの抵抗を含むことができる。少なくとも1つの抵抗の抵抗値は、様々な実施形態において、2Ω未満、又は1Ω未満とすることができる。電力変換回路、主ブリッジ回路、及び補助ブリッジ回路は、溶接電源の制御部の指令によって、DC正の溶接動作、DC負の溶接作業、及びAC溶接作業のいずれかの機能を提供するように構成され得る。
別の代替的な実施形態によれば、主ブリッジ回路と補助ブリッジ回路とは、例えば溶接電源に動作可能に接続されるモジュールの形で、溶接電源の外部にあってもよい。
本発明の一実施形態は、溶接電源である。溶接電源は、入力電流を出力に変化するための手段と、少なくともAC溶接作業を提供するために動作可能に溶接電源の溶接出力に接続された溶接出力回路経路を介して出力電流の方向を切り換えるための手段と、を備える。溶接電源は、消耗溶接電極の端部にある低スパッタで濡らされた溶融金属球を被加工物の溶接液だまりへ提供するように、及び溶融金属球が消耗溶接電極の端から被加工物へ移送された直後にアークの自動的に再形成を提供するように、出力電流を非ゼロ電流レベルへと急速に減少させる手段と、をさらに備える。
本発明の一実施形態は、方法である。この方法は、溶接電源において入力電流を出力電流へ変換するステップを含む。方法は、溶接電源の制御部の指令で、溶接電源の溶接出力に動作可能に接続される溶接出力回路経路を介して出力電流の方向を、第一の方向から第二の方向へ切り替えるステップをさらに含む。方法は、溶接出力経路を通る出力電流を第二の方向に維持しながら、出力電流のレベルを調整された非ゼロレベルへと減少させるように、溶接電源の制御部の指令により溶接電源内にある高インピーダンス経路を通る出力電流を選択的に切り替えるステップと、をさらに含む。
方法は、溶接電源の制御部の指令で、溶接出力回路経路を介して出力電流の方向を第二の方向から第一の方向へ切り替えるステップと、溶接出力経路を通る出力電流を第一の方向に維持しながら、出力電流のレベルを調整された非ゼロレベルへと減少させるように、溶接電源の制御部の指令により溶接電源内にある高インピーダンス経路を通る出力電流を選択的に切り替えるステップと、をさらに有する。このような方法において、高インピーダンス経路は少なくとも1つのスイッチングトランジスタと、少なくとも1つの抵抗を備え得る。
本発明の一実施形態は、溶接電源内の溶接出力電流波形を生成する方法である。この方法は、溶接出力電流波形において正電流部の後に負電流部が来るように溶接出力電流波形を生成するステップを含む。溶接出力電流波形の正電流部及び負電流部の夫々は、バックグラウンド電流区間に続いて、第1の低電流遷移区間に続いて、ピンチ電流区間に続いて、第2の低電流遷移区間に続いて、ピーク電流区間に続いて、テールアウト電流区間を順番に備えている。第1の低電流遷移区間中、及び第2の低電流遷移区間中、溶接電源内の高インピーダンス経路を介して、溶接電流波形を切り替えることにより、第1の低電流遷移区間及び第2の低電流遷移区間の電流は、バックグラウンド電流区間のレベルよりもゼロ電流レベルに近い非ゼロ電流レベルへと、調整される。高インピーダンス経路は、少なくとも1つのスイッチングトランジスタと少なくとも1つの抵抗を備えていてもよい。
溶接出力電流波形が、消耗溶接電極と被加工物とを備える溶接出力回路経路へと印加されるとき、第1の低電流遷移区間の調整された非ゼロレベルは、消耗溶接電極の端部にある低スパッタで濡らされた溶融金属球を、被加工物の溶接液だまりへ提供する。溶接出力電流波形が、消耗溶接電極と被加工物とを備える溶接出力回路経路へと印加されるとき、第2の低電流遷移区間の、調整された非ゼロレベルは、溶融金属球が消耗溶接電極の端から被加工物へ移送された直後に、アークの自動的な再形成を提供する。
本発明の一実施形態は、溶接電源である。溶接電源は、AC溶接出力電流を提供するように構成され、AC溶接出力電流のための高インピーダンス経路を選択的に供給する、混合ブリッジ回路を備える。高インピーダンス経路は、少なくとも1つのスイッチングトランジスタと、少なくとも1つの抵抗を含む。
本発明の一実施形態は、溶接電源である。溶接電源は、AC溶接出力電流を提供するように構成され、低インピーダンス経路を模倣する、AC溶接出力電流のための高インピーダンス経路を選択的に供給する、混合ブリッジ回路を備える。
本発明の一実施形態は、溶接電源である。溶接電源は、低インピーダンス経路と高インピーダンス経路を有する混合ブリッジ回路を備えており、混合ブリッジ回路は、高インピーダンス経路を通る出力電流によって、溶接電源の溶接出力に接続された負荷の両端の電圧を増加させるように、低インピーダンス経路を選択的に中断させるように構成されている。
本発明の例示の実施形態の詳細は、以下の説明、特許請求の範囲、及び図面からより完全に理解されるであろう。
一態様によれば、システムは、溶接出力回路経路を介して出力溶接電流の方向切り替えを可能にし、アーク電流を急速に減衰する1又は複数の高いインピーダンス経路を選択的に提供できる。
動作可能に消耗溶接電極と工作物に接続された溶接電源の例示的な実施形態の概略ブロック図を示す。 溶接出力電流波形の例示的な実施形態を示す図である。 主ブリッジ回路及び補助ブリッジ回路を備える、図1の溶接電源の一部の第1実施形態の概略図を示す。 図2のAC型の溶接出力電流波形の正電流部を実装する場合の図3の溶接電源の一部の動作を説明する。 図2のAC型の溶接出力電流波形の負電流部を実装する場合の図3の溶接電源の一部の動作を説明する。 主ブリッジ回路及び補助ブリッジ回路を備える、図1の溶接電源の一部の第2実施形態の概略図を示す。 図2のAC型の溶接出力電流波形の正電流部を実装する場合の図5の溶接電源の一部の動作を説明する。 図2のAC型の溶接出力電流波形の負電流部を実装する場合の図5の溶接電源の一部の動作を説明する。 主ブリッジ回路及び補助ブリッジ回路を備える、図1の溶接電源の一部の第3実施形態の概略図を示す。 図2のAC型の溶接出力電流波形の正電流部を実装する場合の図7の溶接電源の一部の動作を説明する。 図2のAC型の溶接出力電流波形の負電流部を実装する場合の図7の溶接電源の一部の動作を説明する。 主ブリッジ回路及び補助ブリッジ回路を備える、図1の溶接電源の一部の第4実施形態の概略図を示す。 図2のAC型の溶接出力電流波形の正電流部を実装する場合の図9の溶接電源の一部の動作を説明する。 図2のAC型の溶接出力電流波形の負電流部を実装する場合の図9の溶接電源の一部の動作を説明する。
まず、開示範囲内で使用することができる例示的な用語を定義する。すべての用語の単数形及び複数形の両方はそれぞれの意味の範囲内に該当する。
本明細書で使用する「ソフトウェア」又は「コンピュータプログラム」とは、コンピュータまたは他の電子デバイスに、所望の方法で機能、動作、及び/又は挙動を実行させる、1つまたは複数のコンピュータ読み取り可能及び/又は実行可能な指令を含むが、これらに限定されるものではない。指令は、動的にリンクされたライブラリとは別のアプリケーション又はコードを含むルーチン、アルゴリズム、モジュール又はプログラムなどの様々な形態で実施することができる。ソフトウェアはまた、スタンドアロン(独立型:stand−alone)プログラム、関数呼び出し、サーブレット、アプレット、アプリケーションは、メモリに格納された指令、オペレーティング・システムの一部、又は実行可能指令の他のタイプ、などの様々な形態で実施することができる。ソフトウェアの形状は、所望のアプリケーションの要求メリット、動作環境、及びデザイナー及び/又はプログラマーの願望などに依存することが、当業者によって理解されうるであろう。
本明細書で使用する「コンピュータ」、「処理要素」、又は「コンピュータ装置」とは、データを格納、取得、および処理することができる、任意のプログラムされた、またはプログラム可能な電子デバイスを含むが、これらに限定されるものではない。「非一時的なコンピュータ可読媒体」は、CD−ROM、リムーバブルフラッシュメモリカード、ハードディスクドライブ、磁気テープ、及びフロッピーディスクを含むが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する「溶接ツール」とは、溶接電源によって提供される電力を電極へ印加するために、溶接ガン、溶接トーチ、又は非消耗溶接電極を受け入れる任意の溶接装置を含むが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する「溶接出力回路経路」とは、溶接電源の溶接出力の第1の側から、第1の溶接ケーブル(または溶接ケーブルの第1の側)を通って溶接電極へ至り、短絡(short−circuit)、又は溶接電極と被加工物との間のアークを介して)被加工物へ至り、第2の溶接ケーブル(または溶接ケーブルの第二の側)を通って、溶接電源の溶接出力の第2の側へ戻る、電気経路を指す。
本明細書で使用する「溶接ケーブル」とは、溶接電極と被加工物との間にアークを作成するための電力を供給するように、溶接電源と、溶接電極と、被加工物とを(例えば、溶接ワイヤ供給装置を介して)接続する電気ケーブルを指す。
本明細書で使用する「溶接出力」とは、電気出力回路、出力ポート、又は溶接電源の端子を指すか、溶接電源の電気出力回路又は出力ポートによって供給される電力、電圧、又は電流を指すか、または溶接電源の出力に接続される負荷を指す。
本明細書で使用する「コンピュータメモリ」とは、コンピュータまたは処理エレメントによって取得することができるデジタルデータ又は情報を記憶するように構成される記憶装置を指す。
本明細書で使用する「制御部(controller)」とは、溶接電源を制御することに関与する、論理回路、及び/又は処理エレメントと関連するソフトウェア又はプログラムを指す。
用語「信号」、「データ」、及び「情報」は、本明細書において交換可能に使用されてもよいし、デジタルの形態であっても又はアナログの形態であってもよい。
本明細書で使用する、用語「AC(交流)溶接」は、通常、正極性と負極性との両方、可変極性溶接、及び他のハイブリッド溶接プロセスにおける、実際のAC溶接、DC溶接の両方を指すことができる。
図1は、消耗溶接電極Eと被加工物(ワーク、母材、work piece)Wに動作可能に接続された溶接電源100の例示的な実施形態の概略ブロック図を示す。溶接電源100は、溶接電極Eと被加工物Wとの間の溶接出力電力を供給する電力変換回路110を含む。
電力変換回路110は、ハーフブリッジ出力トポロジーに基づく、変圧器であり得る。
例えば、電力変換回路110は、溶接トランスの一次側と二次側の夫々で区切られるように、入力電源側及び出力電源側を含む、インバータタイプのものであってもよい。
電力変換回路の他のタイプ、例えば、DC出力のトポロジーを有するチョッパー型なども同様に可能である。
任意のワイヤ送給装置5は、消耗ワイヤ溶接電極Eを被加工物Wに対して供給できる。あるいは、GTAW処理において、電極Eは非消耗であって、ワイヤ送給装置5が使用されなくてもよい、又は電極E、被加工物Wに向かってフィラーワイヤを使用してもよい。
ワイヤ送給装置5、消耗溶接電極E、及び被加工物Wは、接合電源100の一部ではなく、溶接出力ケーブルを介して溶接電源100に動作可能に接続することができる。
溶接電源100は、波形生成部120及び制御部(コントローラ)130をさらに備える。波形発生器120は、制御部130の指令で溶接波形を生成する。波形生成部120によって生成された波形により、電源変換回路110の出力が変調され、電極Eと被加工物Wとの間の溶接出力電流を生成する。
溶接電源100は、電圧帰還部140と電流帰還部150とを備えていてもよく、電極EとワークWとの間の溶接出力電圧および電流を監視し、制御部130に戻って監視される電圧及び電流を提供する。帰還電圧及び帰還電流は、例えば、波形生成部120で生成された溶接波形を修正することに関する決定を行うために、及び/又は溶接電源100の安全な動作に影響を与える他の決定をするために、制御部130によって使用されてもよい。
溶接電源100は、主ブリッジ(main bridge)回路160と補助ブリッジ(auxiliary bridge)回路170とを有する混合ブリッジ回路180を含む。
主ブリッジ回路160は、電力変換回路110に動作可能に接続され、制御部130の指令で溶接電源100の溶接出力に接続された低インピーダンスの溶接出力回路経路(電極Eと被加工物Wを含む)を介して、出力電流の方向を切り替えるように構成されている。
補助ブリッジ回路170は、主ブリッジ回路160に動作可能に接続され、電力変換回路110と、制御部130の指令で、溶接出力回路経路との間に高インピーダンス経路を誘導するように構成されている。
ある実施形態によれば、高インピーダンス経路は、溶接出力回路経路を介して出力電流が提供される方向(第一の方向、第二の方向)(極性)の意味で、低インピーダンス経路を模倣する。このような混合ブリッジ回路の詳細な例及び動作を、下記説明する。
図2は、溶接出力電流波形200の例示的な実施形態を示す。波形200は、表面張力移行(STT)プロセスとして知られている短絡移行溶接プロセスで使用するように設計されている。波形200は、バックグラウンド電流区間210、ピンチ電流区間220、ピーク電流区間230、及びテールアウト(末尾:tail out)電流区間240を含む。バックグラウンド電流区間210とピンチ電流区間220との間は、第1の低電流遷移区間215である。また、ピンチ電流区間220とピーク電流区間230との間は、第2の低電流遷移区間225である。
波形200を使用する溶接作業中において、図2の期間Aの間、すなわち、バックグラウンド電流区間(section)210中、溶融金属球250が消耗溶接電極260の端部に生成される。
図2の期間Bの間、すなわち、第1の低電流遷移区間215中、溶融金属球250は被加工物270へ短絡し、電流が減少することで、溶融金属球250は、被加工物270上に液だまり(puddle)に濡らされる(浸される:wet in)。
図2の期間Cの間、すなわち、ピンチ電流区間220中、傾斜ピンチ電流は、短絡状態へ印加して、被加工物270上に液だまりに浸っている電極260の端部から溶融金属球250をピンチオフする(つまみ取る:pinch off)のに役立てる。
図2の期間Dの間、すなわち、第2の低電流遷移区間225中、電流が減少することで、溶融金属球250が電極260の端部からピンチオフされ、短絡が解消した後に、電極260と被加工物270との間に溶接アーク280が簡単に形成されることが可能になる。
図2の期間Eの間、すなわち、ピーク電流区間230中、ピーク電流が印加されて、アークが再形成されて適切なアーク長を設定するように、電極の端から新しい溶融金属球の溶融を開始する。
テールアウト電流区間240中、発生した熱は、ピーク電流レベルからバック電流レベルへの電流の遷移の割合を制御することによって、制御される。
溶接プロセス中に波形が繰り返すことで溶接部を形成する。
一例として、100A(アンペア)のバックグラウンド電流は、電極と被加工物との間にアークを維持し、ベースメタルの加熱に寄与する。電極は、被加工物上の溶接プールに最初に短絡した後、電流が迅速に固体短絡(solid short)を確実にするように電流が減少する。そして、電気信号からの液体ブリッジのネッキング(断面収縮:necking)を監視しながら、溶接プールに溶融溶接金属をしぼる(圧迫する squeeze)ように、ピンチ電流が印加される。液体ブリッジが崩壊しそうなとき、電流を約50Aへ減少させることによって、電源が反応する。
アーク再形成の直後に、プラズマ力を発生させるためにピーク電流が印加され、偶発的短絡を防止するために、液だまり及び溶接接合部を加熱することで溶接プールを押し下げる。指数関数テールアウト区間は、全体的な熱入力を調節するように調整されており、バックグランド電流区間、微細な熱制御として機能する。
本発明の実施形態によれば、溶接電源100にある高インピーダンス経路を介して溶接出力電力波形200を印加することによって、第1の低電流遷移区間215及び第2の低電流遷移区間225での電流は迅速に減少し、バックグランド電流区間210のレベルよりもゼロ電流に近い、非ゼロのレベルへと迅速に調整される。
電流を迅速に減少させ低い非ゼロレベルへ調整することで、スパッタ(spatter)が減少し、溶融金属球の低いスパッタ移行が容易となり、信頼できるやり方で電極260と被加工物270との間でアーク280が簡単に再形成される。
本発明の複数の実施形態は、本明細書で以下に詳細に説明するように、AC溶接作業を提供しながら、適切なタイミングで高インピーダンス経路に切り替える制御部130の制御下におかれる混合ブリッジ回路を提供する。
本明細書に記載される方法の特定の態様はまた、アークが消滅しないで、溶融金属球が被加工と接触しアークに渡って移行される前に、該溶接金属球が電極無しで破壊されることができる。このような非短絡溶接プロセスでは、混合ブリッジ回路の高インピーダンス経路は、アークを維持しながら、アークを横切る溶融金属球の低いスパッタ移行を容易にすることができる。
<<第1実施形態>>
図3は、主ブリッジ回路160及び補助ブリッジ回路170を備える、混合ブリッジ回路180を含む、図1の溶接電源100の一部の第1実施形態の概略図を示す。図3では、電力変換回路110がセンタータップまたはハーフブリッジトポロジー(例えば、インバータベースの回路)である、電力変換回路110の一部310を示す。
図3の混合ブリッジ回路図180は、各出力経路が共有経路内の反対の極性の流れを誘起できるように、電力変換回路110が共通の経路を共有するように構成されたデュアル出力電流経路を提供する、ハーフブリッジトポロジーの形である。
主ブリッジ回路160は、スイッチングトランジスタ311及び312を備える。補助ブリッジ回路170は、スイッチングトランジスタ313及び314、及び抵抗315を備える。本実施形態によれば、スイッチングトランジスタは、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)である。アクティブスナバ回路181(緩衝回路)は混合ブリッジ替回路180の両端の電圧を(例えば、一例として300V〜600Vに)制限するために使用され、出力回路経路を介して出力電流を迅速に低下させる。
図3の混合ブリッジ回路図180は、AC溶接作業を提供し、スパッタ制御のために溶接出力電流を低レベルへ調整する高インピーダンス経路を提供し、溶接プロセスの間、所定の時間間隔で、電極Eと被加工物Wとの間の溶接アークを再形成する。これらを、図2及び4A〜4Cを参照して説明する。図示された溶接出力端子191及び192は、溶接ケーブル経路を介して電極E及び被加工物Wへ接続することができる溶接電源の溶接出力を表している。
図4A〜4Cは、図2のAC型の溶接出力電流波形(AC溶接出力電流波形)200を実装する場合の、図3の溶接電源の一部動作を示す。図4Aは、溶接出力電流波形200の正電流部の期間中、図3の回路の動作を示す図である。バックグラウンド電流区間210、ピンチ電流区間220、ピーク電流区間230、及びテールアウト電流区間240の間(4Aの上部の波形の太線部参照)、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ311はONになり、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ312はOFFである。その結果、図4Aの上部に実線矢印で示すように、溶接出力電流が低インピーダンス経路を介して流れる。
電流減衰部(立ち下がり部)と、低電流遷移区間215,225の間(図4Aの下部の波形の太線部参照)、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ313が唯一ONである。その結果、図Aの下部に実線矢印で示すように、溶接出力電流は、スイッチングトランジスタ313と抵抗315とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れることによって、電極Eと被加工物Wとの間の高電位降下を提供し、溶接出力電流を迅速に減衰させて、決定されたローレベルへと調節することが可能になる。
これにより、電極Eと被加工物Wとの間に高電位の状況を作成し、Vを電圧、Lをインダクタンス、diを電流変化、及びdtを時間の変化とすると、周知の式
V=L(di/dt)
に従って、溶接出力電流を素早く強制的に減衰させる。
本発明の本実施形態の一例によれば、抵抗315の値が2Ω(オーム)未満(例えば、1Ω)である。別の例によれば、抵抗315の値が1Ω未満(例えば、0.5Ω)である。
また、上述の混合ブリッジ回路180における、溶接出力電流の急速な減衰及び調整により、低スパッタ条件のために、電極Eと被加工物Wとの間のアークを確実な再形成が提供される。
図4A〜図4Bに示す負荷は、電極E、被加工物W、及び電極E及び被加工物Wを溶接電源へ接続する溶接ケーブル経路(すなわち、溶接出力回路経路)の間のアークの抵抗及びインダクタンスを表す。しかしながら、電極E、被加工物W、及び溶接ケーブル経路は、溶接電源の一部ではない。
主ブリッジ回路160に加えて補助ブリッジ回路170を設けることにより、負荷を介する出力溶接電流の遮断のより良好な制御を可能にする。
同様に、図4Bは、溶接電流波形の負電流部の期間中の、図3の回路の動作を示す図である。バックグラウンド電流区間210、ピンチ電流区間220、ピーク電流区間230、及びテールアウト電流区間240(図4Bの上部の波形の太線部参照)の期間中、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ312はONであり、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ311はOFFである。その結果、溶接出力電流は、図4Bの上部に実線矢印で示すように、流れる。
電流減衰部(立ち上がり部)の間及び低電流遷移区間215,225の間(図4Bの底部の波形の太線部参照)、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ314が唯一ONである。その結果、溶接出力電流は、図4Bの下部に実線矢印で示すように、スイッチングトランジスタ314と抵抗315とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れることによって、電極EとワークWとの間に高電位降下を提供し、溶接出力電流を迅速に減衰させて、決定されたローレベルへと調節することが可能になる。また、このような溶接出力電流の急速な減衰及び調整により、低スパッタ条件のために、電極Eと被加工物Wとの間のアークを確実な再形成を提供する。本発明の本実施形態によれば、スイッチングトランジスタのON/OFFの切り替えは、制御部130によって制御される。
本実施形態(図3〜図4C参照)によれば、高インピーダンス経路は、混合ブリッジ回路を流れる電流が提供される方向(極性)の意味において低インピーダンス経路を模倣する。つまり、補助ブリッジは主ブリッジの極性に追従し、補助ブリッジによって提供される高インピーダンス経路を導くために(負荷の両端電圧を増加させるように)、主ブリッジ(低インピーダンス経路)は、特定の時間、中断される。そのような模倣は、主ブリッジ回路と補助ブリッジ回路とで対応するトランジスタを同時に同じ方法で切り替えることによって、達成することができる。さらに、このような模倣は、高インピーダンス経路への移行を容易にし得る、および/または、より効率的なタイミング及びスイッチングを提供し得る。
しかしながら、他の実施形態は、主ブリッジ回路に補助ブリッジ回路の極性を追従させる性質をリンクさせなくてもよい。
一般的に、溶融金属球(ボール)250の移行中、主ブリッジ回路160は開いており、電流の流れを中断することなく、高インピーダンス経路を提供するために補助ブリッジ回路170を残している。補助ブリッジ回路170がない場合、減衰経路のみがアクティブスナバ181を介するように、主ブリッジ回路160が完全に中断され、溶接出力電流がゼロに降下することが可能である。このような動作を補助ブリッジ回路170無しで行うと、信頼性、低スパッタ条件、及び所望の制御されたアークの再形成が提供できないであろう。
<<第2実施形態>>
図5は、主ブリッジ回路160及び補助ブリッジ回路170を備える、混合ブリッジ回路180を含む、図1の溶接電源100の一部の第2実施形態の概略図を示す。図5では、電力変換回路110がDC+出力を供給する(例えば、チョッパーベースの回路)である、電力変換回路110の一部510を示す。
図5の混合ブリッジ回路180は、ほとんどすべての電源トポロジーを使用することができる、既存の設計された電源に追加して柔軟性及び可能性を提供する、フルブリッジ・トポロジーの形である。主ブリッジ回路160は、スイッチングトランジスタ511、512、513、及び514を備えている。補助ブリッジ回路170は、スイッチングトランジスタ515、516、517、及び518と、抵抗519及び520を備えている。本実施形態によれば、スイッチングトランジスタは、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)である。アクティブスナバ回路181は混合ブリッジ回路180の両端の電圧を制限するために使用される。
図5の混合ブリッジ回路180は、AC溶接作業を提供し、スパッタ制御のために溶接出力電流を低レベルへ調整する高インピーダンス経路を提供し、溶接プロセスの間、所定の時間間隔で、電極Eと被加工物Wとの間の溶接アークを再形成する。これらを、図2及び6A〜6Cを参照して説明する。図示された溶接出力端子191及び192は、溶接ケーブル経路を介して電極E及び被加工物Wへ接続することができる溶接電源の溶接出力を表している。
図6A〜6Cは、図2のAC型の溶接出力電流波形200を実装する場合の、図5の溶接電源の一部動作を示す。図6Aは、溶接出力電流波形200の正電流部の期間中、図5の回路の動作を示す図である。バックグラウンド電流区間210は、ピンチ電流区間220、ピーク電流区間230、及びテールアウト電流区間240の間(図6Aの上段の波形の太線部参照)、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ511及び514はONになり、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ512及び513はOFFである。その結果、図6Aの上段に実線矢印で示すように、溶接出力電流が流れる。
電流減衰部の間(図6Aの中段の波形の太線部参照)、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ515及び518のみがONである。その結果、ダイオード505は逆バイアスとなり、電力変換回路510からの電流が流れることを防ぎ、及び(負荷インダクタンスにより)負荷に蓄積されたエネルギーは電流源として作用する。
一般に、図6Aの中段に示すように、溶接出力電流は、スイッチングトランジスタでのフルブリッジ逆並列ダイオードと補助ブリッジ抵抗とを含む二つの平行な回路を介して減衰する。具体的には、図6Aの中央部及び下部における実線の矢印で示すように、補助ブリッジ回路のスイッチングトランジスタ515及び518、補助ブリッジ回路の抵抗519及び520、及び主ブリッジ回路のスイッチングトランジスタ512及び513の逆並列ダイオードによって提供される高インピーダンス経路を通る溶接出力電流を備えることによって、負荷に蓄積されたエネルギーは、消費される(dissipate)。
これにより、電極Eと被加工物Wとの間に高電位の状況を作成し、Vを電圧、Lをインダクタンス、diを電流変化、及びdtを時間の変化とすると、周知の式
V=L(di/dt)
に従って、溶接出力電流を素早く強制的に減衰させる。本発明の本実施形態の一例によれば、抵抗519及び520の抵抗値は2Ω未満(例えば、1Ω)である。別の例によれば、抵抗519及び520の抵抗値が1Ω未満(例えば、0.5Ω)である。
低電流遷移区間215,225の間(図6Aの下段の波形の太線部参照)、また、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ515及び518のみがONである。上記のように、一旦負荷に蓄えられたエネルギーが消費されると、ダイオード505は、順方向にバイアスされ、電力変換回路からの電流が再び流れるようになる。その結果、図6Aの下段の実線矢印で示すように、スイッチングトランジスタ515及び518と抵抗519及び520とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れることによって、溶接出力電流を決定されたローレベルへと調節することが可能になる。
また、上述の混合ブリッジ回路180における、溶接出力電流の急速な減衰及び調整により、低スパッタ条件のために、電極Eと被加工物Wとの間のアークを確実な再形成が提供される。図6A〜図6Bに示す負荷は、電極E、被加工物W、及び電極E及び被加工物Wを溶接電源へ接続する溶接ケーブル経路(すなわち、溶接出力回路経路)の間のアークの抵抗及びインダクタンスを表す。しかしながら、電極E、被加工物W、及び溶接ケーブル経路は、溶接電源の一部ではない。
同様に、図6Bは、溶接電流波形の負電流部の期間中の、図5の回路の動作を示す図である。バックグラウンド電流区間210、ピンチ電流区間220、ピーク電流区間230、及びテールアウト電流区間240(図6Bの上段の波形の太線部参照)の期間中、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ512及び513はONであり、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ511及び514はOFFである。その結果、溶接出力電流は、図6Bの上部に実線矢印で示すように、流れる。
電流減衰部の間(図6Bの中段の波形の太線部参照)、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ516及び517のみがONである。その結果、ダイオード505は逆バイアスとなり、電力変換回路510からの電流が流れることを防ぎ、及び(負荷インダクタンスにより)負荷に蓄積されたエネルギーは電流源として作用する。
一般に、図6Bの中段に示すように、溶接出力電流は、スイッチングトランジスタでのフルブリッジ逆並列ダイオードと補助ブリッジ抵抗とを含む二つの平行な回路を介して減衰する。具体的には、図6Bの中段及び下段における実線の矢印で示すように、補助ブリッジ回路のスイッチングトランジスタ516及び517、補助ブリッジ回路の抵抗519及び520、及び主ブリッジ回路のスイッチングトランジスタ511及び514の逆並列ダイオードによって提供される高インピーダンス経路を通る溶接出力電流を備えることによって、負荷に蓄積されたエネルギーは、消費される。これにより、電極Eと被加工物Wとの間に高電位の状況を作成し、溶接出力電流を素早く強制的に減衰させる。
低電流遷移区間215,225の間(図6Bの下段の波形の太線部参照)、また、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ516及び517のみがONである。上記のように、一旦負荷に蓄えられたエネルギーが消費されると、ダイオード505は、順方向にバイアスされ、電力変換回路からの電流が再び流れるようになる。その結果、図6Bの下段の実線矢印で示すように、スイッチングトランジスタ516及び517と抵抗519及び520とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れることによって、溶接出力電流を決定されたローレベルへと調節することが可能になる。
一般的に、溶融金属球250の移行中、主ブリッジ回路160は開いており、電流の流れを中断することなく、高インピーダンス経路を提供するために補助ブリッジ回路170を残している。補助ブリッジ回路170がない場合、減衰経路のみがアクティブスナバ181を介するように、主ブリッジ回路160が完全に中断され、溶接出力電流がゼロに降下することが可能である。このような動作を補助ブリッジ回路170無しで行うと、信頼性、低スパッタ条件、及び所望の制御されたアークの再形成が提供できないであろう。
<<第3実施形態>>
図7は、主ブリッジ回路160及び補助ブリッジ回路170を備える、混合ブリッジ回路180を含む、図1の溶接電源100の一部の第3実施形態の概略図を示す。図7では、電力変換回路110が(図5と同様に)チョッパーベースの回路である、電力変換回路110の一部710を示す。
図7の混合ブリッジ回路180は、ほとんどすべての電源トポロジーを使用することができる、既存の設計された電源に追加して柔軟性及び可能性を提供する、フルブリッジ・トポロジーの形である。主ブリッジ回路160は、スイッチングトランジスタ711、712、713、及び714を備えている。補助ブリッジ回路170は、スイッチングトランジスタ715及び716と、抵抗717及び718を備えている。本実施形態によれば、スイッチングトランジスタは、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)である。アクティブスナバ回路181は混合ブリッジ回路180の両端の電圧を制限するために使用される。
図7の混合ブリッジ回路180は、AC溶接作業を提供し、スパッタ制御のために溶接出力電流を低レベルへ調整する高インピーダンス経路を提供し、溶接プロセスの間、所定の時間間隔で、電極Eと被加工物Wとの間の溶接アークを再形成する。これらを、図2及び8A〜8Cを参照して説明する。図示された溶接出力端子191及び192は、溶接ケーブル経路を介して電極E及び被加工物Wへ接続することができる溶接電源の溶接出力を表している。
図8A〜8Cは、図2のAC型の溶接出力電流波形200を実装する場合の、図7の溶接電源の一部動作を示す。図8Aは、溶接出力電流波形200の正電流部の期間中、図7の回路の動作を示す図である。バックグラウンド電流区間210は、ピンチ電流区間220、ピーク電流区間230、及びテールアウト電流区間240の間(図8Aの上段の波形の太線部参照)、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ711及び714はONになり、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ712及び713はOFFである。その結果、図6Aの上段に実線矢印で示すように、溶接出力電流が流れる。
電流減衰部の間(図8Aの中段の波形の太線部参照)、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ716のみがONである。その結果、図8Aの中段に実線矢印で示すように、溶接出力電流は、スイッチングトランジスタ716と抵抗718とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れ、電極EとワークWとの間に高電位降下を与えることで、溶接出力電流の急速な減衰を可能にする。
本実施形態では、制御部は、電流減衰の間に出力電流がゼロに近づくときを予測し、主ブリッジのスイッチ(例えば、スイッチ711)をONに戻るように切り替える。例えば、電源は、溶接出力電流を監視し、監視される電流が制御部130へ戻るように提供する、電流帰還部150を使用してもよい。一般に、溶滴移行の間、主ブリッジが開いており、一次減衰経路は、図8Aの中段に示すように、部分的な補助ブリッジおよび反対側の主ブリッジ支柱(leg)のスイッチングトランジスタ712の逆並列ダイオードを通っている。
低電流遷移区間215,225の間(図8Aの中段の波形の太線部参照)、また、主ブリッジ回路160ではスイッチングトランジスタ711518のみがONであり、補助ブリッジ回路170ではスイッチングトランジスタ716のみがONである。
その結果、図8Aの下部の実線矢印で示すように、スイッチングトランジスタ716と抵抗718とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れることによって、溶接出力電流を決定されたローレベルへと調節することが可能になる。本発明の本実施形態の一例によれば、抵抗717及び718の抵抗値は2Ω未満(例えば、1Ω)である。別の例によれば、抵抗717及び718の抵抗値が1Ω未満(例えば、0.5Ω)である。
また、上述の混合ブリッジ回路180における、溶接出力電流の急速な減衰及び調整により、低スパッタ条件のために、電極Eと被加工物Wとの間のアークを確実な再形成が提供される。図8A〜図8Bに示す負荷は、電極E、被加工物W、及び電極E及び被加工物Wを溶接電源へ接続する溶接ケーブル経路(すなわち、溶接出力回路経路)の間のアークの抵抗及びインダクタンスを表す。しかしながら、電極E、被加工物W、及び溶接ケーブル経路は、溶接電源の一部ではない。
同様に、図8Bは、溶接電流波形の負電流部の期間中の、図7の回路の動作を示す図である。バックグラウンド電流区間210、ピンチ電流区間220、ピーク電流区間230、及びテールアウト電流区間240(図6Bの上部の波形の太線部参照)の期間中、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ712及び713はONであり、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ711及び714はOFFである。その結果、溶接出力電流は、図8Bの上部に実線矢印で示すように、流れる。
電流減衰部の間(図8Bの中段の波形の太線部参照)、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ715のみがONである。その結果、図8Bの中段に実線矢印で示すように、溶接出力電流は、スイッチングトランジスタ715と抵抗717とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れ、電極EとワークWとの間に高電位降下を与えることで、溶接出力電流の急速な減衰を可能にする。
本実施形態によれば、制御部は、電流減衰の間に出力電流がゼロに近づくときを予測し、主ブリッジのスイッチ(例えば、スイッチ713)をONに戻るように切り替える。例えば、電源は、溶接出力電流を監視し、監視される電流が制御部130へ戻るように提供する、電流帰還部150を使用してもよい。一般に、溶滴移行の間、主ブリッジが開いており、一次減衰経路は、図8Bの中段に示すように、部分的な補助ブリッジおよび反対側の主ブリッジ支柱のスイッチングトランジスタ712の逆並列ダイオードを通っている。
低電流遷移区間215,225の間(図8Bの下段の波形の太線部参照)、主ブリッジ回路160においてスイッチングトランジスタ713のみがONであり、補助ブリッジ回路170において、スイッチングトランジスタ715のみがONである。その結果、図8Bの下段の実線矢印で示すように、スイッチングトランジスタ715と抵抗717とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れることによって、溶接出力電流を決定されたローレベルへと調節することが可能になる。
一般的に、溶融金属球250の移行中、主ブリッジ回路160は開いており、電流の流れを中断することなく、高インピーダンス経路を提供するために補助ブリッジ回路170を残している。補助ブリッジ回路170がない場合、減衰経路のみがアクティブスナバ181を介するように、主ブリッジ回路160が完全に中断され、溶接出力電流がゼロに降下することが可能である。このような動作を補助ブリッジ回路170無しで行うと、信頼性、低スパッタ条件、及び所望の制御されたアークの再形成が提供できないであろう。
<<第4実施形態>>
図9は、主ブリッジ回路160及び補助ブリッジ回路170を備える、混合ブリッジ回路180を含む、図1の溶接電源100の一部の第4実施形態の概略図を示す。図9では、電力変換回路110がチョッパーベース回路である、電力変換回路110の一部910を示す。図9の混合ブリッジ回路180は、ほとんどすべての電源トポロジーを使用することができる、既存の設計された電源に追加して柔軟性及び可能性を提供する、フルブリッジ・トポロジーの形である。主ブリッジ回路160は、スイッチングトランジスタ911、912、913、及び914を備えている。補助ブリッジ回路170は、スイッチングトランジスタ915及び916と抵抗917とを備えている。本実施形態によれば、スイッチングトランジスタは、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)である。アクティブスナバ回路181は混合ブリッジ回路180の両端の電圧を制限するために使用される。
図9の混合ブリッジ回路180は、AC溶接作業を提供し、スパッタ制御のために溶接出力電流を低レベルへ調整する高インピーダンス経路を提供し、溶接プロセスの間、所定の時間間隔で、電極Eと被加工物Wとの間の溶接アークを再形成する。これらを、図2及び10A〜10Cを参照して説明する。図示された溶接出力端子191及び192は、溶接ケーブル経路を介して電極E及び被加工物Wへ接続することができる溶接電源の溶接出力を表している。
図10A〜10Cは、図2のAC型の溶接出力電流波形200を実装する場合の、図9の溶接電源の一部動作を示す。図10Aは、溶接出力電流波形200の正電流部の期間中、図10の回路の動作を示す図である。バックグラウンド電流区間210、ピンチ電流区間220、ピーク電流区間230、及びテールアウト電流区間240(図6Aの上段の波形の太線部参照)の期間中、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ911及び914はONになり、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ912及び913はOFFである。その結果、図10Aの上段に実線矢印で示すように、溶接出力電流が流れる。
電流減衰部の間(図6Aの中段の波形の太線部参照)、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ916のみがONである。その結果、図10Aの中段に実線矢印で示すように、溶接出力電流は、スイッチングトランジスタ916と抵抗917とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れ、電極Eと被加工物Wとの間に高電位降下を与えることで、溶接出力電流の急速な減衰を可能にする。
本実施形態によれば、制御部は、電流減衰の間に出力電流がゼロに近づくときを予測し、主ブリッジのスイッチ(例えば、スイッチ911)をONに戻るように切り替える。例えば、電源は、溶接出力電流を監視し、監視される電流が制御部130へ戻るように提供する、電流帰還部150を使用してもよい。一般に、溶滴移行の間、主ブリッジが開いており、一次減衰経路は、図10Aの中段に示すように、部分的な補助ブリッジおよび反対側の主ブリッジ支柱(脚部)のスイッチングトランジスタの逆並列ダイオードを通っている。
低電流遷移区間215,225の間(図10Aの下段の波形の太線部参照)、主ブリッジ回路160においてスイッチングトランジスタ911のみがONであり、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ916のみがONである。その結果、図6Aの下段の実線矢印で示すように、スイッチングトランジスタ916と抵抗917とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れることによって、溶接出力電流を決定されたローレベルへと調節することが可能になる。本発明の本実施形態の一例によれば、抵抗519及び520の抵抗値は2Ω未満(例えば、1Ω)である。別の例によれば、抵抗519及び520の抵抗値が1Ω未満(例えば、0.5Ω)である。
また、上述の混合ブリッジ回路180における、溶接出力電流の急速な減衰及び調整により、低スパッタ条件のために、電極Eと被加工物Wとの間のアークを確実な再形成が提供される。図10A〜図10Bに示す負荷は、電極E、被加工物W、及び電極E及び被加工物Wを溶接電源へ接続する溶接ケーブル経路(すなわち、溶接出力回路経路)の間のアークの抵抗及びインダクタンスを表す。しかしながら、電極E、被加工物W、及び溶接ケーブル経路は、溶接電源の一部ではない。
同様に、図10Bは、溶接電流波形の負電流部の期間中の、図9の回路の動作を示す図である。バックグラウンド電流区間210、ピンチ電流区間220、ピーク電流区間230、及びテールアウト電流区間240(図10Bの上段の波形の太線部参照)の期間中、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ912及び913はONであり、主ブリッジ回路160のスイッチングトランジスタ911及び914はOFFである。その結果、溶接出力電流は、図10Bの上部に実線矢印で示すように、流れる。
電流減衰部の間(図6Bの中段の波形の太線部参照)、補助ブリッジ回路170のスイッチングトランジスタ915のみがONである。その結果、図8Aの中段に実線矢印で示すように、溶接出力電流は、スイッチングトランジスタ915と抵抗917とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れ、電極EとワークWとの間に高電位降下を与えることで、溶接出力電流の急速な減衰を可能にする。
本実施形態によれば、制御部は、電流減衰の間に出力電流がゼロに近づくときを予測し、主ブリッジのスイッチ(例えば、スイッチ912)がONに戻るように切り替える。例えば、電源は、溶接出力電流を監視し、監視される電流が制御部130へ戻るように提供する、電流帰還部150を使用してもよい。一般に、溶滴移行の間、主ブリッジが開いており、一次減衰経路は、図10Bの中段に示すように、部分的な補助ブリッジおよび反対側の主ブリッジ支柱のスイッチングトランジスタの逆並列ダイオードを通っている。
低電流遷移区間215,225の間(図10Bの下段の波形の太線部参照)、主ブリッジ回路のいてはスイッチングトランジスタ912のみがONであり、補助ブリッジ回路170においてはスイッチングトランジスタ915のみがONである。その結果、図10Bの下段の実線矢印で示すように、スイッチングトランジスタ915と抵抗917とによって提供される高インピーダンス経路を通って流れることによって、溶接出力電流を決定されたローレベルへと調節することが可能になる。また、このような溶接出力電流の急速減衰及び調節は、低スパッタ条件のために、電極Eと被加工物Wとの間のアークを確実な再形成を提供する。
本発明の本実施形態によれば、スイッチングトランジスタは、制御部130によって、ONとOFFとの切り替えが制御される。
一般的に、溶融金属球250の移行中、主ブリッジ回路160は開いており、電流の流れを中断することなく、高インピーダンス経路を提供するために補助ブリッジ回路170を残している。補助ブリッジ回路170がない場合、減衰経路のみがアクティブスナバ181を介するように、主ブリッジ回路160が完全に中断され、溶接出力電流がゼロに降下することが可能である。このような動作を補助ブリッジ回路170無しで行うと、信頼性、低スパッタ条件、及び所望の制御されたアークの再形成が提供できないであろう。
要するに、制御されたACアーク溶接プロセスを提供するためのシステム及び方法が開示される。電源の実施例をアーク溶接では、主ブリッジ回路および補助ブリッジ回路の構成は、溶接出力回路経路を介して出力溶接電流の方向切り替えを可能にし、アーク電流を急速に減衰させるように、1又は複数の高インピーダンス経路を選択的に提供する。高インピーダンス経路は、低スパッタにおいて、溶融金属球が消耗電極Eから被加工物Wへ移送されることを促進し、溶融金属球が移送されるときに、消耗電極Eと被加工物Wとの間のアークを維持すること及びアークを再形成することを促進する。
添付の特許請求の範囲において、「備える(including)」及び「含む、持つ(having)」という用語は、「有する(comprising)」、「ある(in which)」という用語の平易な言語の同等物として使用されている。また、添付の特許請求の範囲において、用語「第1」、「第2」「第3」、「上」、「下」、「上部」、「下部」などは、単にラベルとして使用されており、これらの対象物の数値または位置要件を意味するものではない。
以下の請求項において、用語「方法」が使用されない限り、請求項に記載された特徴または要素のいずれも、米国特許法第112条パラグラフ6に準ずるミーンズプラスファンクションによる限定と解釈されるべきではない。
本明細書で使用される単数の(「a」「an」)要素またはステップは、除外が明示的に述べられていない限り、複数の要素又はステップの複数を排除しないと理解されるべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載した特徴を同様に組入れた付加的な実施形態の存在を排除するものとして解釈されることを意図するものではない。また、明記しない限り、実施形態において、「有する(comprising)」、「含む(including)」または「備える(including)」という、特定の特性を有する1又は複数の要素は、その特性を有していない追加の要素を含むことができる。さらに、特定の実施形態がどのように、または類似の要素を有するものとして示されてもよいが、これは例示目的のためだけであり、そのような実施形態は、特許請求の範囲で指定しない限り、必ずしも同一の要素を持つ必要はない。
本明細書で使用する用語「〜してもよい(may)」「〜し得る(may be)」は、状況のセット内で発生する可能性があること;特定の、特性、特徴又は機能、を所持すること;および/または、能力、能力、または可能性のより多くを発現することにより、別の動詞を修飾すること、を意味する。したがって、「〜してもよい(may)」「〜し得る(may be)」を使用すると、様々な遭遇するいくつかの状況を考慮して、修正された用語は、時には、適切な、可能な、又は適当でないこともありうるが、修正された用語は、所定の容量、機能、又は使用のために、適切な、可能、または好適なことを表している。例えば、いくつかの状況では、事象又は能力が期待できる一方、その他の状況では事象や容量が発生しないことがある。この区別は、「〜してもよい(may)」「〜し得る(may be)」の用語によって、取得することができる。
本明細書は、最良の形態を含む本発明の一例を開示するとともに、当業者があらゆる装置又はシステムを作製しかつ使用しまたあらゆる組込み方法を実行する、本発明を実施することを可能にする。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到するその他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言と区別しない構造要素を有する場合、それらが特許請求の範囲の文言と実質的でない差を有する等価な構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図されている。
特定の実施形態を参照して特許請求の範囲に係る本願の主題を説明してきたが、特許請求の範囲に係る主題の範囲を逸脱することなく、様々な変形が為され、均等物が代用され得ることが、当業者に理解されるであろう。加えて、特許請求の範囲に係る本願の主題から逸脱せずに特定の状況又は材料を特許請求の範囲に係る本願の主題の教示に適合するために多くの変更が行われ得る。従って、特許請求の範囲に係る本願の主題は記載した特定の実施態様に限定されず、特許請求の範囲に係る本願の主題は添付の特許項の範囲内に含まれる全ての実施態様を含むことが意図される。
5 ワイヤ送給装置
100 溶接電源
110 電力変換回路
120 波形発生器
130 制御部
140 電圧帰還部
150 電流帰還部
160 主ブリッジ回路
170 補助ブリッジ回路
180 混合ブリッジ回路
181 スナバ(アクティブスナバ)
191 出力端子
192 出力端子
200 波形
210 バックグラウンド電流区間
215 第1の低電流遷移区間
220 ピンチ電流区間
225 第2の低電流遷移区間
230 ピーク電流区間
240 テールアウト電流区間
250 溶融金属球
260 溶接電極
270 被加工物
280 溶接アーク
310 部分
311,312,313,314,315 トランジスタ
505 ダイオード
510 部分
511,512,513,514,515,516,517,518,519,520 トランジスタ
710 部分
711,712,713,714,715,716,717,718 トランジスタ
910 部分
911,912,913,914,915,916,917 トランジスタ
A,B,C,D,区間
E 溶接電極
L インダクタンス
V 電圧
W 被加工物(ワーク)

Claims (18)

  1. 入力電流から出力電流へ変換するように構成された電力変換回路と、
    前記電力変換回路に動作可能に接続され、溶接電源の制御部の指令により、前記溶接電源の溶接出力に接続された溶接出力回路経路を介して前記出力電流の方向を切り替えるように構成される主ブリッジ回路と、
    前記主ブリッジ回路に動作可能に接続され、前記溶接電源の前記制御部の指令で、前記溶接出力回路経路と前記電力変換回路との間に高インピーダンス経路を導くように構成される補助ブリッジ回路と、を備える、
    溶接電源。
  2. 前記電力変換回路、前記主ブリッジ回路、及び前記補助ブリッジ回路は、当該溶接電源の前記制御部の指令で、DC正極の溶接作業、DC負極の溶接作業、及びAC溶接作業の機能のいずれかを提供するように構成されている、
    請求項1記載の溶接電源。
  3. 前記電力変換回路は、ハーフブリッジ出力トポロジーに基づく変圧器である、
    請求項1又は2に記載の溶接電源。
  4. 前記電力変換回路は、DC出力のトポロジーを含む、
    請求項1又は2に記載の溶接電源。
  5. 前記電力変換回路は、インバータベース回路である、
    請求項1又は2に記載の溶接電源。
  6. 前記電力変換回路は、チョッパーベース回路である、
    請求項1又は2に記載の溶接電源。
  7. 前記主ブリッジ回路は、ハーフブリッジ回路又はフルブリッジ回路として構成されており、及び/又は、少なくとも2つのスイッチングトランジスタを含んでいる、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の溶接電源。
  8. 補助ブリッジ回路は、少なくとも2つのスイッチングトランジスタと、少なくとも1つの抵抗を含み、
    前記少なくとも1つの抵抗の抵抗値は2Ω未満である、又は前記少なくとも1つの抵抗の抵抗値が1Ω未満である、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の溶接電源。
  9. 溶接電源において入力電流を出力電流へ変換するステップと、
    前記溶接電源の制御部の指令で、前記溶接電源の溶接出力に動作可能に接続される溶接出力回路経路を介して出力電流の方向を、第一の方向から第二の方向へ切り替えるステップと、
    前記溶接出力経路を通る前記出力電流を前記第二の方向に維持しながら、前記出力電流のレベルを調整された非ゼロレベルへと減少させるように、前記溶接電源の制御部の指令により前記溶接電源内にある高インピーダンス経路を通る出力電流を選択的に切り替えるステップと、を有する、
    方法。
  10. 前記溶接電源の前記制御部の指令で、前記溶接出力回路経路を介して前記出力電流の方向を前記第二の方向から前記第一の方向へ切り替えるステップと、
    前記溶接出力経路を通る前記出力電流を前記第一の方向に維持しながら、前記出力電流のレベルを調整された非ゼロレベルへと減少させるように、前記溶接電源の制御部の指令により前記溶接電源内にある高インピーダンス経路を通る出力電流を選択的に切り替えるステップと、をさらに有する、
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記高インピーダンス経路が少なくとも1つのスイッチングトランジスタと、少なくとも1つの抵抗を含む、
    請求項9又は10に記載の方法。
  12. 溶接電源内の溶接出力電流波形を生成する方法であって、
    前記溶接出力電流波形において正電流部の後に負電流部が来るように前記溶接出力電流波形を生成するステップを有し、
    前記溶接出力電流波形の前記正電流部と前記負電流部の夫々は、バックグラウンド電流区間、第1の低電流遷移区間、ピンチ電流区間、第2の低電流遷移区間、ピーク電流区間、及びテールアウト電流区間を順番に備えており、
    前記第1の低電流遷移区間中及び前記第2の低電流遷移区間中、前記溶接電源内の高インピーダンス経路を介して、前記溶接出力電流波形を切り替えることにより、前記第1の低電流遷移区間及び前記第2の低電流遷移区間の電流は、前記バックグラウンド電流区間のレベルよりもゼロ電流レベルに近い非ゼロ電流レベルへと、調整される、
    請求項9乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記溶接出力電流波形が、消耗溶接電極と被加工物とを備える前記溶接出力回路経路へと印加されるとき、
    前記第1の低電流遷移区間中、調整された非ゼロレベルは、前記消耗溶接電極の端部にある低スパッタで濡らされた溶融金属球を、前記被加工物の溶接液だまりへ提供する、
    請求項12記載の方法。
  14. 前記溶接出力電流波形が、消耗溶接電極と被加工物とを備える前記溶接出力回路経路へと印加されるとき、
    前記第2の低電流遷移区間中、調整された非ゼロレベルは、溶融金属球が消耗溶接電極の端から前記被加工物へ移送された直後に、アークの自動的な再形成を提供する、
    請求項12又は13に記載の方法。
  15. 入力電流を出力に変化するための手段と、
    少なくともAC溶接作業を提供するために動作可能に溶接電源の溶接出力に接続された溶接出力回路経路を介して出力電流の方向を切り換えるための手段と、
    消耗溶接電極の端部にある低スパッタで濡らされた溶融金属球を、被加工物の溶接液だまりへ提供するように、前記出力電流を非ゼロ電流レベルへと急速に減少させる手段と、
    前記溶融金属球が前記消耗溶接電極の端から前記被加工物へ移送された直後に、アークの自動的な再形成を提供するように、前記出力電流を非ゼロ電流レベルへと急速に減少させる手段と、を備える、
    溶接電源。
  16. AC溶接出力電流を提供するように構成され、少なくとも1つのスイッチングトランジスタと少なくとも1つの抵抗を備える、前記AC溶接出力電流のための、高インピーダンス経路を選択的に供給する、混合ブリッジ回路を有する、
    溶接電源。
  17. AC溶接出力電流を提供するように構成され、低インピーダンス経路を模倣する、前記AC溶接出力電流のための高インピーダンス経路を選択的に供給する、混合ブリッジ回路を有する、
    溶接電源。
  18. 低インピーダンス経路と高インピーダンス経路とを有する混合ブリッジ回路を備えており、
    前記混合ブリッジ回路は、前記高インピーダンス経路を通る出力電流によって、溶接電源の溶接出力に接続された負荷の両端の電圧を増加させるように、前記低インピーダンス経路は選択的に中断させるように構成される、
    溶接電源。
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