JP2015528338A - 二重パネル式光線力学療法用ランプ - Google Patents

二重パネル式光線力学療法用ランプ Download PDF

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Abstract

光線力学療法用ランプは、LEDのアレイを備える2つのランプモジュールを具備する。これらのランプモジュールのそれぞれは2つのランプモジュールが実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能である。

Description

本発明は、二重パネル式光線力学療法用ランプ(dual panel photodynamic therapy lamp)、および二重パネル式光線力学療法用ランプを使用する方法に関する。
光線力学療法(PDT)は、さまざまな癌の処置に、また感染、創傷治癒、およびさまざまな皮膚病を含む非悪性疾病に使用される発展途上にある療法である。光線力学療法は、皮膚の美容処置にも使用される。PDTは、光増感物質またはその前駆体を関心領域に投与することを伴う。光増感物質またはその前駆体は、細胞中に摂取され、そこで、光増感物質の前駆体が光増感物質に変換される。関心領域が光に曝された後、光増感物質は励起され、通常は、基底一重項状態から励起一重項状態になる。次いで、これは、より長寿命の励起三重項状態への項間交差を受ける。基底三重項状態を伴う組織中に存在するいくつかの化学種のうちの1つは、分子酸素である。光増感物質および酸素分子が近接している場合、エネルギー伝達が起きて光増感物質は基底一重項状態に緩和し、励起一重項状態酸素分子を生じ得る。一重項酸素は、非常に攻撃的な化学種であり、付近にある生体分子と非常に速やかに反応する。最終的に、これらの破壊的反応が、アポトーシスまたはネクローシスを通じて細胞を殺し、これにより、例えば、癌細胞が選択的に殺される。これらの機構は、まだ完全には理解されていないが、研究により、この臨床結果(すなわち、癌性細胞に対する選択性)が癌性細胞による選択的摂取によるものでないことが示唆されている。むしろ、すべての細胞種類において類似のレベルで摂取される。しかし、変換および排除の過程は、悪性細胞において、および、一般的に、炎症または感染細胞などの代謝的に活性な細胞において異なり、癌性組織と正常組織との間に濃度勾配が生じる。臨床経験から、PDTが、座瘡、光線性角化症、およびさまざまな皮膚癌を含むいくつかの病的状態の治療に対する代替療法に勝る利点を有することが示されている。PDTの一変種に、光増感物質またはその前駆体なしで、すなわち、光だけを使って実施されるPDT(光線療法または光療法とも称される)がある。
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2011/0212146号(特許文献1)では、光により老化した皮膚の美容処置の方法において、光増感物質のいくつかの前駆体、すなわち、例えば、5−ALAエステルおよびその塩などの、5−アミノレブリン酸(5−ALA)の誘導体を使用することを説明している。
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2008/0188558号(特許文献2)では、座瘡、例えば、尋常性座瘡の光線力学処置の方法において、光増感物質のいくつかの前駆体、すなわち、例えば、5−ALAエステルおよびその薬学的に許容される塩などの、5−アミノレブリン酸(5−ALA)の誘導体を使用することを説明している。
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2010/0137439号(特許文献3)では、PDT、特にPDTの、例えば、座瘡のPDTの副作用(例えば、疼痛および/または紅斑)が予防されるか、または低減される、PDTにおける5−アミノレブリン酸(5−ALA)および5−ALAの誘導体を使用することを説明している。
座瘡は、最もよくある人間皮膚疾病の1つであり、脂漏症(鱗状赤色皮膚)、面皰(毛穴の黒ずみおよび毛穴の脂)、丘疹(ピンヘッド)、膿疱(吹き出物)、小結節(大きな丘疹)、および場合によっては瘢痕化のある皮膚の領域によって特徴付けられる。座瘡は、ふつうは、皮脂性濾胞の最も密度の高い母集団を有する皮膚に影響を及ぼし、これらの領域は、顔、胸郭上部、および背中を含む。
安全で効率的なPDT、例えば、座瘡の光線力学処置における一要素は、光源であり、これは、レーザ、従来型のランプ、または発光ダイオード(LED)に基づくランプを含み得る。PDT用に従来型のランプまたはレーザの代わりにLEDを使用することには多数の利点がある。例えば、広い領域を覆うようにLEDのアレイを形成することができる。それに加えて、その高い効率により、必要な熱放散が低くて済む。さらに、LEDは、長期間安定し、したがって、10000時間の動作に適しているランプを設計することも比較的容易である。
米国特許出願公開第2002/0029071号(特許文献4)では、頭皮に光を導くための1つのパネルならびに顔の前、顔の右側、および顔の左側にそれぞれ光を導くために移動可能に接続される3つのパネルからなるLEDアレイの4つのパネルの配置構成を説明している。そのような4パネルLEDランプが、顔および/または頭皮の処置に使用され得るが、4つのパネルの配置構成は、ランプをかなり複雑にする。4パネルLEDランプは、相当な重量をも有する、すなわち、好適な支持アームと、ランプを移動するための台車(trolley)とを必要とする。その設置面積に起因して、病院または診療所で場所を取る。
参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2004/0260365号(特許文献5)では、LEDの2次元アレイを備える単一パネル光線力学療法用ランプを説明している。これらの光線力学療法用ランプでは、その処置領域が限られている。例えば、米国特許出願公開第2008/0188558号で説明されているように、患者の顔の座瘡の光線力学処置に使用される場合、ランプは、1回の照射セッションで顔を均一に照らすのには適しておらず、操作者が顔のそれぞれの側を個別に照らす必要がある。同様に、患者の胸または背中の座瘡を処置する場合、1回の照射セッションで前記胸または背中の一部しか処置できない。その結果、現在処置を受けていない顔の側または背中もしくは胸の部分は、望ましくない照射迷光がそのような側または部分に当たるのを防ぐ適切な手段によって覆われなければならない。したがって、光線力学療法用ランプは、患者の顔の両側または胸もしくは背中全体を処置するために比較的長い処置時間、追加のオペレーター機能、および追加の材料を必要とする。さらに、ランプは、均一な照射が確実になされるように患者の顔のそれぞれの側または患者の背中もしくは胸のそれぞれの部分について独立して正確に位置決めされなければならず、それにより、光線力学処置を正しく実施するために操作者にさらなる負担がかかる。そこで、正しい処置を確実に行うために、患者の側または部分毎に受光線量を測定し、評価する必要があり、その後、必要な光線量を受光しなかった特定の領域の再処置が必要になることがあり、それにより、処置がさらに複雑になり、時間も長引く。
米国特許出願公開第2011/0212146号 米国特許出願公開第2008/0188558号 米国特許出願公開第2010/0137439号 米国特許出願公開第2002/0029071号 米国特許出願公開第2004/0260365号
座瘡を患っている患者の顔を処置するために、米国特許出願公開第2004/0260365号で説明されているランプを単純に拡大するだけでは十分でないが、それは、拡大されたランプは1回の照射セッションで顔全体を照らすことができるけれども、そのような照射は均一でなく、したがって、正しい光線量が顔のそれぞれの部分に投与されることが確実でないからである。
Sagentiaによって公開されている「The Gen, News from Sagentia Spring 2009」において、顔全体への均一な照射を行う光線力学療法用ランプが開示されている。ランプは、赤色光の制御された線量を送達する512個の発光ダイオードを有する2つのライトパネルを備える。これらのパネルは、胸または背中などのいずれかの平坦な領域を処置するように調整することができるか、または顔を処置するように調整する(角度を付ける)ことも可能である。しかし、そのような平坦な領域の処置に対する詳細/角度も顔の処置に対する詳細/角度も開示されていない。
本発明の例示的な一実施形態によれば、光線力学療法用ランプは、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールはLEDの2次元アレイを備え、これらのランプモジュールのそれぞれは2つのランプモジュールが実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される。
本発明の例示的な一実施形態によれば、光線力学療法用ランプは、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールはLEDの2次元アレイを備え、ランプモジュールのそれぞれは、ランプモジュール間の角度が157〜180度である第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される。
本発明の例示的な変形形態によれば、光線力学療法用ランプは、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールはLEDの2次元アレイを備え、ランプモジュールのそれぞれは、ランプモジュール間の角度が157〜180度である第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間に画成された範囲の間でのみ移動可能であるように構成される。
本発明の例示的な変形形態によれば、第1の位置では、2つのランプモジュールは、実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる、すなわち、ランプモジュール間の角度は、約180度である。本発明の別の例示的な変形形態によれば、第1の位置における角度は、好ましくは163〜172度、より好ましくは第1の位置における角度は、166.5〜170.5度まで、最も好ましくは第1の位置における角度は、168.5度である。第1の位置におけるランプモジュール間に間隙が存在する。前記第1の位置における前記間隙は、好ましくは約16mmである。
本発明の例示的な変形形態によれば、第2の位置における角度は、好ましくは55〜65度、より好ましくは第2の位置における角度は、58〜62度まで、最も好ましくは第2の位置における角度は、60度である。第2の位置におけるランプモジュール間に間隙が存在する。前記第2の位置における前記間隙は、好ましくは約136mmである。
本発明の例示的な変形形態によれば、LEDは、コリメートLEDである。本発明の文脈における「コリメート(される)」という用語は、それぞれのLEDからの光線が、一方のLEDから出る光線と隣接するLEDとに何らかの重なりがあるように完全には平行でない状態で発散を低減していることを意味する。コリメートLEDは、光学ミラーまたはレンズ、好ましくはレンズを備える。好ましい一実施形態では、単一のレンズがそれぞれのLEDについて備えられている。
本発明の例示的な変形形態によれば、ランプモジュールは同一である。
本発明の例示的な変形形態によれば、ランプモジュールは実質的に平坦である。
本発明の例示的な変形形態によれば、ランプモジュールは、ランプモジュールを第1および第2の位置に係止するように構成された係止要素を備える。
本発明の例示的な変形形態によれば、ランプモジュールは、第1および第2の位置を示すように構成された視覚的マーキングを備える。
本発明の例示的な変形形態によれば、それぞれのランプモジュールはハウジングを備え、そのハウジング内に、LEDの2次元アレイが設けられる。
本発明の例示的な変形形態によれば、それぞれのランプモジュールは、光線力学療法用ランプが使用中であるときに、患者の処置表面に面する光学窓を有するハウジングを備える。
本発明の例示的な変形形態によれば、光線力学療法用ランプが使用中の場合、ランプモジュールと患者の処置表面との間の距離は、約5〜約8cmまでの間である。
本発明の例示的な変形形態によれば、光学窓およびしたがって前記光学窓を備えるそれぞれのランプモジュールの表面は、実質的に平坦である。
本発明の例示的な変形形態によれば、それぞれのランプモジュールは、LEDのアレイが装着されている基板と、ヒートシンクとをさらに備える。好ましい一実施形態において、基板がヒートシンクである。
本発明の例示的な変形形態によれば、それぞれのランプモジュールは、光学窓を有するハウジングを備え、ハウジング内には、LEDの2次元アレイ、LEDのアレイが装着されている基板、ヒートシンク、LEDのアレイを冷却するように構成されている冷却ユニット、および少なくとも1つのドライバモジュールが設けられる。好ましい一実施形態において、基板がヒートシンクである。
本発明の例示的な変形形態によれば、冷却ユニットは少なくとも1つのファン、好ましくは、LEDのアレイの強制空冷を行うように構成されているファンを備える。
本発明の例示的な変形形態によれば、LEDのそれぞれのアレイは、同一の数のLEDを備える。それぞれのLEDアレイは、好ましくは144個以上のLED、より好ましくは192個以上のLED、なおいっそう好ましくは240〜320個のLED、最も好ましくは256個のLEDを収容する。
本発明の例示的な変形形態によれば、LEDのそれぞれのアレイは、矩形である。
本発明の例示的な変形形態によれば、LEDのアレイは、規則正しいパターンで、好ましくは米国特許出願公開第2004/0260365号で説明されているような蜂の巣状パターン(すなわち、六角形のアレイ)で配置構成された個別のLEDアレイ要素から形成される。
本発明の例示的な変形形態によれば、それぞれのLEDは、赤色光、好ましくは約632nm±5nmの公称波長の、より好ましくは636nmの公称波長の赤色光を放射する。本発明の別の例示的な変形形態によれば、それぞれのLEDは、青色光、好ましくは約417±5nmの公称波長の青色光を放射する。本発明の別の例示的な変形形態によれば、LEDのそれぞれのアレイは、赤色光を放射するLEDのサブセット、および青色光を放射するLEDの別のサブセットからなる。好ましくは、それぞれのサブセットは同じ数のLEDを収容する。
本発明の例示的な変形形態によれば、LEDのアレイの放射照度(フルエンス率)は、30〜150mW/cm2、好ましくは40〜100mW/cm2、および最も好ましくは46〜68mW/cm2、例えば、46mW/cm2および68mW/cm2である。
本発明の例示的な変形形態によれば、LEDのアレイの光線量は、約1〜99J/cm2、より好ましくは5〜80J/cm2、および最も好ましくは10〜70J/cm2である。
本発明の例示的な変形形態によれば、ランプは、基部、好ましくは移動可能な基部、および2つのランプモジュールを基部と移動可能に接続する支持アームをさらに備える。
本発明の例示的な変形形態によれば、基部は、電源、制御電子機器、および患者冷却ユニットを備える。患者冷却ユニットは、患者によって操作可能な、ファンおよびコンセントを備える。
本発明の例示的な変形形態によれば、ランプは、少なくとも1つの入力デバイスおよび少なくとも1つの出力デバイスを有するユーザインターフェースをさらに備える。
本発明の例示的な一実施形態によれば、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールがLEDの2次元アレイを備える、光線力学療法用ランプを使用する方法であって、これらのランプモジュールのそれぞれが2つのランプモジュールが実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される、方法が提供される。
本発明の例示的な一実施形態によれば、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールがLEDの2次元アレイを備える、光線力学療法用ランプを使用する方法であって、ランプモジュールのそれぞれがランプモジュール間の角度が157〜180度である第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される、方法が提供される。
本発明の例示的な変形形態によれば、この方法は、ランプモジュールを第1または第2の位置に位置決めすること、好ましくはランプモジュールを係止要素を使って前記第1または第2の位置に係止することをさらに含む。
本発明の例示的な変形形態によれば、この方法は、ランプモジュールを第1または第2の位置に位置決めすることの前に、光増感物質または光増感物質の前駆体を含む組成物を患者の処置領域に投与することと、任意に一定期間(インキュベーション時間)待機することとをさらに含む。
本発明の例示的な変形形態によれば、この方法は、ランプモジュールを最適な処置が行えるように患者の処置領域に位置合わせすることを、好ましくは処置領域をLEDのアレイからのLEDのサブセットで照らし、処置領域に関してランプモジュールの正しい位置決めを決定することによって行うことをさらに含む。ランプモジュールを第1の位置に位置合わせすることは、ランプモジュールを処置領域から所定の距離のところに位置決めすることを含む。所定の距離は、好ましくは約5〜約8cmまでである。
本発明の例示的な変形形態によれば、この方法は、光線力学処置のパラメータを、ユーザインターフェースを介して入力することと、入力されたパラメータに基づき処置を実施することとをさらに含む。
本発明の例示的な変形形態によれば、処置を実施することは、一方または両方のランプモジュールのLEDのアレイから光を放射することを含む。
本発明の例示的な変形形態によれば、この方法は、患者によって操作可能な、ファンおよびコンセントを備える患者冷却ユニットにより患者を冷却することをさらに含む。
本発明の例示的な一実施形態によれば、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールがLEDの2次元アレイを備える、光線力学療法用ランプを使用する方法であって、これらのランプモジュールのそれぞれが2つのランプモジュールが実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成され、ランプは、光増感物質または光増感物質の前駆体を含む組成物とともに、好ましくは光増感物質の前駆体を含む組成物とともに使用されるように構成される、方法が提供される。好ましい一実施形態において、光増感物質の前駆体は、5−ALAもしくはその薬学的に許容される塩または5−ALAもしくはその薬学的に許容される塩の誘導体である。より好ましい一実施形態において、光増感物質の前駆体は、5−ALAもしくはその薬学的に許容される塩の誘導体、より好ましくは5−ALAエステルもしくはその薬学的に許容される塩である。
本発明の例示的な一実施形態によれば、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールがLEDの2次元アレイを備える、光線力学療法用ランプを使用する方法であって、ランプモジュールのそれぞれがランプモジュール間の角度が157〜180度である第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成され、ランプは、光増感物質または光増感物質の前駆体を含む組成物とともに、好ましくは光増感物質の前駆体を含む組成物とともに使用されるように構成される、方法が提供される。好ましい一実施形態において、光増感物質の前駆体は、5−ALAもしくはその薬学的に許容される塩または5−ALAもしくはその薬学的に許容される塩の誘導体である。より好ましい一実施形態において、光増感物質の前駆体は、5−ALAもしくはその薬学的に許容される塩の誘導体、より好ましくは5−ALAエステルもしくはその薬学的に許容される塩である。
本発明の例示的な一実施形態によれば、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールがLEDの2次元アレイを備える、光線力学療法用ランプを使用する方法であって、これらのランプモジュールのそれぞれは2つのランプモジュールが実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される、方法が提供され、前記方法は(i)光増感物質または光増感物質の前駆体を含む組成物を患者の処置領域に施すことと、(ii)任意に一定期間(インキュベーション時間)待機することと、(iii)LEDのアレイが処置領域に面するようにランプモジュールを第1の位置および第2の位置のうちの一方に位置決めすることと、(iv)光線力学処置を実施することとを含む。
本発明の例示的な一実施形態によれば、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールがLEDの2次元アレイを備える、光線力学療法用ランプを使用する方法であって、ランプモジュールのそれぞれがランプモジュール間の角度が157〜180度である第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される、方法が提供され、前記方法は(i)光増感物質または光増感物質の前駆体を含む組成物を患者の処置領域に施すことと、(ii)任意に一定期間(インキュベーション時間)待機することと、(iii)LEDのアレイが処置領域に面するようにランプモジュールを第1の位置および第2の位置のうちの一方に位置決めすることと、(iv)光線力学処置を実施することとを含む。
本発明の例示的な一実施形態によれば、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールがLEDの2次元アレイを備える、光線力学療法用ランプを使用する方法であって、これらのランプモジュールのそれぞれは2つのランプモジュールが実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される、方法が提供され、前記方法は(i)LEDのアレイが処置領域に面するようにランプモジュールを第1の位置および第2の位置のうちの一方に位置決めすることと、(ii)光線力学処置を実施することとを含む。
本発明の例示的な一実施形態によれば、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールがLEDの2次元アレイを備える、光線力学療法用ランプを使用する方法であって、ランプモジュールのそれぞれがランプモジュール間の角度が157〜180度である第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される、方法が提供され、前記方法は(i)LEDのアレイが処置領域に面するようにランプモジュールを第1の位置および第2の位置のうちの一方に位置決めすることと、(ii)光線力学処置を実施することとを含む。
本発明のいくつかの好ましい実施形態を、単に例示の目的で、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による光線力学療法用ランプの例示的な一実施形態を示す図である。 図2Aは、第1の位置にある図1に示されている光線力学療法用ランプのランプモジュールを示す図である。図2Bは、図2Aのランプモジュールが横たわっている患者の胸の上に、または着座している患者の胸の前に、前記患者の胸の光線力学処置のために位置決めされている状態を示す概略図である。図2Cは、図2Aのランプモジュールが横たわっている患者の背中の上に、または着座している患者の背中の背後に、前記患者の背中の光線力学処置のために位置決めされている状態を示す概略図である。 図3Aは、第2の位置にある図1に示されている光線力学療法用ランプのランプモジュールを示す図である。図3Bは、図3Aのランプモジュールが横たわっている患者の顔の上に、または着座している患者の顔の前に、前記患者の顔の光線力学処置のために位置決めされている状態を示す概略図である。 図4Aは、図1に示されている光線力学療法用ランプの単一ランプモジュールの正面を示す図である。図4Bは、図4Aのランプモジュールの一部におけるLEDのアレイおよびレンズのアレイを示す図である。図4Cは、図4Aのランプモジュール内のレンズのアレイを示す図である。図4Dは、図4Aのランプモジュールの後部エンクロージャおよびさらなるコンポーネントを示す図である。 図5は、図1に示されている光線力学療法用ランプのランプモジュールの係止要素を示す図である。 図6Aおよび図6Bは、米国特許出願公開第2004/0260365号で説明されている光線力学療法用ランプ、すなわち、本発明によるものではない光線力学療法用ランプである、Aktilite(登録商標)128ランプで照らされている人間の顔の3D照射モデリングの結果を示す図である。 図7Aおよび図7Bは、米国特許出願公開第2004/0260365号で説明されている光線力学療法用ランプ、すなわち、本発明によるものではない光線力学療法用ランプで照らされている人間の顔の3D照射モデリングの結果を示す図である。 図8A、図8B、図8C、および図8Dランプモジュールが第2の位置に位置決めされている本発明による光線力学療法用ランプで照らされている人間の顔の3D照射モデリングの結果を示す図である。 図9Aは、ランプが人間の顔に関して最適に位置決めされている、ランプモジュールが第2の位置にある本発明による光線力学療法用ランプのLEDのそれぞれのアレイからの2列のLEDによって照らされる人間の顔の3D照射モデリングの結果を示す図である。図9B、図9C、および図9Dは、ランプが人間の顔に関して最適に位置決めされていない、ランプモジュールが第2の位置にある本発明による光線力学療法用ランプのLEDのそれぞれのアレイからの2列のLEDによって照らされる人間の顔の3D照射モデリングの結果を示す図である。 ランプモジュールが第2の位置および第2の位置の外に位置決めされている本発明による光線力学療法用ランプで照らされている面の照射モデリングの結果を示す図である。 光線力学処置における本発明による光線力学療法用ランプを使用する方法を示す概略図である。
本発明によれば、2つのランプモジュール(これ以降ランプモジュールまたはモジュール)を有する光線力学療法用ランプは、好ましくはハウジング内にあるように供えられており、モジュールはヒンジを介して接続される。平面状の配向、すなわち、第1の位置において、2つのLEDランプモジュールは、実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる。前記第1の位置において、ランプモジュールは、比較的平坦な表面を均一に照らす。すなわち、平面状の配向、すなわち、第1の位置において、2つのランプモジュール間の角度は、約180度である。ハウジングがないことにより、または前記第1の位置においてそれぞれのモジュールのLEDの一番内側の列のLEDの間の距離が最小となるように設計されているハウジングがあることにより、第1の位置において2つのモジュールの間に間隙がないか、または小さい間隙のみが存在する(図2A参照)。あるいは、平面状の配向、すなわち、第1の位置において、2つのランプモジュール間の角度は、157〜180度、より好ましくは163〜172度、なおいっそう好ましくは166.5〜170.5度、最も好ましくは168.5度である。本発明の例示的な一実施形態において、モジュールがハウジング内に設けられることにより第1の位置において2つのモジュールの間に間隙が存在し得る。そこで、実質的に平面状の配向で処置領域を均一に照らすために、2つのランプモジュールは、互いの方へわずかに角度を付けられ得る。平面状の配向において2つのランプモジュールの間に間隙がない代替的な例示的実施形態では、処置領域を均一に照らすために互いの方へ2つのランプモジュールの角度を付ける必要はないものとしてよい。したがって、そのような代替的な例示的実施形態では、第1の位置において2つのランプモジュール間の角度は、約180度とすることができる。
代替的な角度を付けた配向、すなわち、第2の位置において、ランプモジュールのそれぞれは、それぞれのモジュールが他のランプモジュールに少なくとも部分的に面する方向を照らすように他のランプモジュールの方へ回転させることができる。つまり、角度を付けた配向、すなわち、第2の位置において、2つのランプモジュール間の角度は、50〜70度、好ましくは55〜65度、より好ましくは58〜62度、最も好ましくは60度である。
ランプモジュールの平面状の配向、すなわち、第1の位置において、本発明によるランプは、患者の比較的平坦な表面、例えば、患者の胸または背中を処置するために使用され得る。ランプモジュールの角度を付けた配向、すなわち、第2の位置において、本発明によるランプは、人間の起伏のある表面、例えば、患者の顔を処置するために使用され得る。
2つのランプモジュールが備えられ、先に説明した平面状で角度を付けた配向でランプモジュールを位置決めしているので、本発明による光線力学療法用ランプは、1回だけ患者のより広い、比較的平坦な表面の処置、さらには患者の起伏のある表面の処置のために使用できる。さらに、第1および第2の位置について説明されている特定の角度で2つのランプモジュールを位置決めすることによって、選択された処置領域(例えば、患者のより広い、比較的平坦な表面および起伏のある表面)は均一に照らされる。そのため、選択された処置領域のすべての部分は同じ光線量を受け、これにより、処置時間を短縮し、処置のために必要な操作者の機能を減らすことがしやすくなり、最も重要なこととして、安全かつ効率的な処置を確実に行える。この点に関して、光線力学処置の成功は、薬剤用量と光線量の両方に左右される。例えば、処置領域の一部が必要な光線量を超える光線量を受けた場合、疼痛、発赤、および/または浮腫を含む、処置による副作用が生じる可能性がある。その一方で、処置領域の一部が必要な光線量より少ない光線量を受ける場合、処置を失敗する可能性があり、これにより、効果のない/不十分な処置となる、および/または再処置の可能性が生じる。
したがって、本発明による光線力学療法用ランプにより、従来技術のランプに勝る、例えば、制限された処置領域のみをもたらす米国特許出願公開第2004/0260365号で説明されているランプに勝る利点が提供されることは明らかである。例えば、患者のより広い、比較的平坦な表面または顔などの患者の起伏のある表面の光線力学処置に使用される場合、1回の照射セッションでこの処置領域の一部のみが処置され得る。その結果、現在処置を受けていない処置領域の部分は、望ましくない照射迷光がそのような部分に当たるのを防ぐ適切な手段によって覆われなければならない。したがって、光線力学療法において米国特許出願公開第2004/0260365号で説明されているランプを使用するには、処置領域全体を処置するために比較的長い処置時間、追加のオペレーター機能、および追加の材料を必要とする。さらに、ランプは、均一な照射が確実になされるように処置領域のそれぞれの部分について独立して正確に位置決めされなければならず、それにより、光線力学処置を正しく実施するために操作者にさらなる負担がかかる。そこで、正しい処置を確実に行うために、処置領域の部分毎に受光線量を決定する(例えば、測定し、評価する)必要があり、その後、必要な光線量を受光しなかった特定の部分の再処置が必要になることがあり、それにより、処置がさらに複雑になり、時間も長引く。
平面状または角度が付けられた配向のいずれかで、すなわち、第1および第2の位置で、本発明によるランプモジュールの正確な位置決めを維持するために、本発明による光線力学療法用ランプは、第1および第2の位置におけるランプモジュールの正しい位置決めを円滑にし、処置中のランプモジュールの望ましくない移動を防ぐ係止位置および/または係止要素を備えることができる。例えば、係止要素は、それぞれランプモジュールを第1の位置に保持することができ、同じまたは異なる係止要素は、それぞれランプモジュールを第2の位置に保持することができる。それに加えて、係止位置および/または係止要素により、処置を実施するための、ランプモジュールの正確な位置決めを確実に行えるように、正のフィードバックが操作者に提供されるので、潜在的な誤りの発生源をさらに低減することができる。
本発明による光線力学療法用ランプの2つのランプモジュールは、それぞれ、LEDの2次元アレイ、好ましくはLEDの矩形のアレイを備える。LEDのそれぞれのアレイは、好ましくは、同一の数のLEDを備える。一般に、LEDの数は、処置領域、例えば、顔の全体を確実に照らすのに十分な数でなければならない。しかし、LEDの数を最小にすることは、総原価および複雑度にも影響するランプモジュールの冷却要件ならびに総重量および全サイズを低減できるので重要である。本発明による光線力学療法用ランプの2つのランプモジュールに備えられているLEDのそれぞれのアレイは、好ましくは144個以上のLED、より好ましくは192個以上のLED、なおいっそう好ましくは240〜320個のLED、最も好ましくは256個のLEDを収容する。一実施形態において、LEDのアレイは、規則正しいパターンで、好ましくは米国特許出願公開第2004/0260365号で説明されているような蜂の巣状パターン(すなわち、六角形のアレイ)で配置構成された個別のLEDアレイ要素から形成される。256個のLEDからなるLEDのアレイでは、前記LEDは、好ましくは、16個の個別のLEDアレイ要素から作られた規則正しいパターンで配置構成され、前記要素のそれぞれは16個のLEDからなる。
LEDは、好ましくはコリメートLEDであり、本発明の光線力学療法用ランプのランプモジュールは、LEDから放射された光をコリメートするように構成された、光学ミラーまたはレンズ、好ましくはレンズを備える。好ましい一実施形態において、レンズは、レンズのアレイ、好ましくは単一のレンズがLED毎に備えられるようにLEDのアレイと、それに整合するレンズのアレイとの形態で備えられる。したがって、本発明による光線力学療法用ランプの2つのランプモジュールは、好ましくは、それぞれ、LEDの2次元アレイおよびレンズの2次元アレイ、好ましくはLEDの矩形のアレイおよびレンズの矩形のアレイを備え、LEDの前記アレイ内のLEDの数は、レンズの前記アレイ内のレンズの数に対応する。例えば、最も好ましい一実施形態において、本発明による光線力学療法用ランプのそれぞれのランプモジュールは、256個のLEDからなるLEDの2次元アレイと、それに整合する、256個のレンズからなる2次元アレイを備える。さらなる好ましい一実施形態では、前記256個のLEDは、16個の個別のLEDアレイ要素から作られた規則正しいパターンで配置構成され、前記要素のそれぞれは16個のLEDからなり、前記256個のレンズは、16個の個別のレンズアレイ要素から作られた規則正しいパターンで配置構成され、前記要素のそれぞれは16個のレンズからなる。
図1は、本発明による光線力学療法用ランプ10の例示的な一実施形態を示している。ランプ10は、ランプヘッド20、支持アーム30、および基部40を備える。
ランプヘッド20は、LEDの2次元アレイおよびハウジングをそれぞれ備え、実質的に平坦である、2つの隣接したランプモジュール21、ヒンジ22、ヨーク23、およびユーザインターフェースを具備する。2つのランプモジュール21は、処置のための位置決めを目的としてランプモジュール21が互いに関して個別に移動される、すなわち、互いの方へ、また互いから回転されるようにできるヒンジ22によって互いに接続される。平面状または角度が付けられた配向のいずれかで、すなわち、第1および第2の位置で、本発明によるランプモジュールの正確な位置決めを維持するために、ヒンジ22は、好ましくは、ランプモジュールを前記第1および第2の位置に係止し(係止要素)、処置中のランプモジュールの望ましくない移動を防ぐ要素を備える。例えば、係止要素は、それぞれランプモジュールを第1の位置に保持することができ、同じまたは異なる係止要素は、それぞれランプモジュールを第2の位置に保持することができる。それに加えて、係止要素により、処置を実施するための、ランプモジュールの正確な位置決めを確実に行えるように、正のフィードバックが操作者に供給されるので、潜在的な誤りの発生源をさらに低減することができる。
ランプヘッド20は、2つのランプモジュール21を支持アーム30に接続するヨーク23をさらに備える。回転継手は、好ましくは、ヨーク23と2つのランプモジュール21が水平「x」軸の周りに回転することを許すそれぞれのランプモジュール21との接続部に存在し、それにより、LEDのアレイが垂直方向に向き付けられた処置領域、例えば、着座している患者の顔、胸、または背中の方を、または水平方向に向き付けられている処置領域、例えば、横たわっている患者の顔、胸、または背中の方を向いている位置に位置決めされ得る。さらに、回転継手は、好ましくは、ヨーク23とランプヘッド20が垂直「z」軸の周りに回転するのを許す支持アーム30との接続部に存在する。これにより、操作者はユーザインターフェース24に容易にアクセスできる。ユーザインターフェース24は、ランプ10を制御するために備え得る。例えば、ユーザインターフェースは、キーボードまたはキーパッドなどの入力デバイス、およびディスプレイ、LCDディスプレイ、および/またはオーディオ出力などの出力デバイスを備えることができる。ユーザインターフェースは、ランプヘッド20上に配置され、LEDを駆動するように構成され得る。ユーザインターフェースは、電源シーケンス制御を行い、ランプ10における障害を監視し、報告することができる。
支持アーム30は、基部40に一端で接続され、ランプヘッド20に他端で接続される。支持アームで、ランプヘッド20を基部40に関して移動することができる。支持アーム30は、処置のための所望の位置に、例えば、患者の顔、背中、または胸の処置のための位置にランプヘッド20を吊り、処置中に漂わないようにこの位置を維持するように構成された自己均衡アームとすることができる。
基部40は、電源を備えることができ、および/または外部電源との接続部を備えることができる。それに加えて、基部40は、車輪41、および関連するブレーキを備え、これにより、光線力学療法用ランプ10を移動し、また一時的に静止状態に保つことができる。基部40は、ランプ10を処置の部位まで移動し、アクセスのため操作することを可能にする、台車、例えば、車輪と関連するブレーキとを備える移動式スタンドを備えることができる。基部40の一体型垂直支柱部42は、支持アーム30のアンカーポイントを備えることができ、ランプヘッド20が着座しているか、または横たわっている患者、例えば、イスに着座しているもしくはベッドに寝ている患者の処置に適した高さに保持することを確実にする。さらに、基部40は、ランプ10用の電源および電子機器、および患者/操作者によって制御可能な、周囲空気を引き込むファンおよび冷却用空気吹き出し口、例えば、ホース/ダクトを有するオプションの患者冷却ユニット43も収納することができる。あるいは、基部40は、テーブル装着支持体および/または壁掛け支持体として構成され得る。
図2A、2B、および2Cは、本発明による光線力学療法用ランプ10の例示的な実施形態のランプモジュール21の平面状の配向を示している。平面状の配向、すなわち、第1の位置において、ランプモジュール21は、実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に、すなわち、同じ方向に面して向き付けられる。ハウジングがないか、または前記第1の位置においてそれぞれのモジュールのLEDの一番内側の列のLEDの間の距離が最小となるように設計されているハウジングがある場合に、第1の位置において2つのモジュールの間に間隙がないか、または小さい間隙のみが存在する。そのような場合、2つのランプモジュール21間の角度は、約180度である。ハウジングが存在する場合、2つのランプモジュール21間の角度は、157〜180度、より好ましくは163〜172度、なおいっそう好ましくは166.5〜170.5度、最も好ましくは168.5度である。それに加えて、平面状の配向では、2つのランプモジュール21の内縁は、約16mm±2mmの間隙で互いから隔てられ得る。この平面状の配向では、より広い表面領域は、1回だけで処置され、それによって、処置時間が短縮され、また処置のために必要なオペレーター機能を減らすことが容易に行える。そのようなより広い表面領域は、横たわっている患者の胸(前方端から見て)または着座している患者の胸(上から見て)の処置を示す図2Bに示されているような患者の胸とすることができる。さらに、そのようなより広い表面領域は、横たわっている患者の背中(前方端から見て)または着座している患者の背中(上から見て)の処置を示す図2Cに示されているような患者の背中とすることができる。
図3Aおよび3Bは、本発明による光線力学療法用ランプ10の例示的な実施形態のランプモジュール21の角度が付けられた配向を示している。つまり、角度を付けた配向、すなわち、第2の位置において、ランプモジュール21は、互いに関して回転され、互いの方に少なくとも部分的に面して、これにより、2つのランプモジュール21間の角度は、50〜70度、好ましくは55〜65度、より好ましくは58〜62度、最も好ましくは60度である。それに加えて、角度が付けられた配向では、2つのランプモジュール21の内縁は、約136mm±2mmの間隙で互いから隔てられ得る。この角度を付けられた配向では、起伏のある表面、例えば、着座している患者の顔(上から見て)または横たわっている患者の顔(前方端から見て)の処置を示す図3Bに示されているような患者の顔を処置することができる。
図4は、本発明による光線力学療法用ランプ10の例示的な実施形態の2つのランプモジュール21のうちの一方を示している。図4Aは、前部エンクロージャ25aおよび後部エンクロージャ25b(図示せず)を備えるハウジング25と、LEDの2次元アレイに整合する、レンズ26の2次元アレイによって覆われているLED(図示せず)の2次元アレイを具備するランプモジュール21の正面図である。好ましくは、レンズのアレイは、光学的に透明な窓、例えば、処置のためLEDから放射される光が通るポリマー製窓によって覆われる。好ましくは、一方のランプモジュール21は、実質的に平坦な支持体上に装着される256個のLED27を備える。LEDのタイプは処置用に選択された波長に依存し、さらにこれは光線力学処置で使用される光増感物質に依存する。一般に、LEDのタイプは、光増感物質の吸収スペクトルと実質的に一致する発光スペクトルを有するように選択される。大半の光増感物質の吸収スペクトルは複数のピークを示す、すなわち、光増感物質を励起するのに複数の波長が適している場合がある。この場合、波長は侵入深さにも従って選択され得る。一般に、赤色光は、例えば青色光に比べて皮膚の深部に侵入し、したがって、皮膚内のより深い層および構造、例えば、座瘡処置の場合には脂腺に到達し、処置することができる。LEDは、さまざまな供給業者から市販されている。本発明の光線力学療法用ランプに好ましいLEDは、Lumileds(登録商標)によって生産されているLuxeon Rebel発光体である。個別のLEDは、好ましくは、16×16個のLEDの規則正しいパターンで、好ましくは図4Bに示されているような蜂の巣状パターンで配置構成される。LEDのアレイは、LEDから放射された光をコリメートするように構成されている、例えば、ポリカーボネートから作られた、LEDのアレイに整合する、レンズ26のアレイによって覆われる。例えば、個別のLEDアレイ要素は、12.9mmのピッチまたは中心間距離の蜂の巣状パターンで配置構成され得る。
LEDは、赤色光、好ましくは約632nm±5nm、好ましくは636nmの公称波長を有する赤色光を放射することができる。あるいは、LEDは、青色光、好ましくは約417nm±5nmの公称波長の青色光を放射することができる。別の実施形態において、LEDのそれぞれのアレイは、赤色光を放射するLEDのサブセット、および青色光を放射するLEDの別のサブセットからなる。好ましい一実施形態において、それぞれのサブセットにおけるLEDの数は同一である。別の好ましい実施形態では、LEDのそれぞれのアレイは、交互に並ぶ青色発光LEDおよび赤色発光LEDからなる。
PDT用のLEDの有効性は、温度に左右される。すなわち、ランプ10が使用中で、LEDが熱を発生するときに、温度が高ければ、発光出力は低下し、波長はより高い波長にシフトする。発光出力が低下すると、所定の光線量を達成するために照射時間を延長する必要が生じる。したがって、LEDの温度が制御されない場合、照射時間は可変であり、所定の光線量を達成するために延長され得る。適切な冷却システムを使用してLEDの温度を制御することによって、照射時間を固定パラメータとして設定することができる。好ましい一実施形態において、所定の光線量を確実に送達するために、LEDに対する駆動電流は、可変であり、かつ、固定された照射時間内で光線量の送達条件を満たすように動作時に適合される。ランプモジュール21の出力は、好ましくは、高放射照度(フルエンス率)と低放射照度(フルエンス率)、例えば、約150mW/cm2の高いフルエンス率と約30mW/cm2の低いフルエンス率との間で変化し得る。好ましい一実施形態において、ランプモジュール21の出力は、好ましくは、約68mW/cm2の高いフルエンス率と約46mW/cm2の低いフルエンス率との間で変化し得る。さらに、光線量は1〜99J/cm2までの間で変化し得る。例えば、光線量は、青色光が座瘡または光線性角化症の処置に使用される場合には約10J/cm2、または赤色光が光線性角化症もしくは座瘡の処置または光により老化した皮膚の美容処置に使用される場合には37J/cm2であるものとしてよい。
ランプモジュール21は、好ましくは、最適な性能を発揮するようにLEDの温度を維持するための冷却システムを備えることができる。好ましくは、ランプモジュール21は、強制空冷によって冷却され得る。例えば、それぞれのランプモジュール21は、LEDアレイが直接装着されるヒートシンク、ならびに効果的な強制空冷を行うLEDのそれぞれのアレイの背後にあるファンおよび関連するダクトを備えることができる。代替的に、またはそれに加えて、ランプモジュール21は、例えばヒートシンクを使用する対流空気冷却によって、および/またはコイルとポンプとを使用する液体冷却によって冷却され得る。冷却システムの選択は、例えば、重量、費用、複雑度、温度均一さ、騒音、および信頼性を含む、さまざまな要因に依存し得る。
LEDは、熱抵抗の低い、例えば、アルミニウムから作られた支持体上に装着され、次いで、支持体は、例えばこれもアルミニウムから作られたヒートシンクに熱接着され得る。好ましい一実施形態において、支持体は、ヒートシンクである、すなわち、LEDは、図4Cに示されているようなヒートシンクに装着される。さらに、それぞれのランプモジュール21の支持体および/またはヒートシンクは、冷却用の1つまたは複数の冷却ファン28および関連するダクト、ならびに図4Dに示されているようなランプモジュール21の制御用の1つまたは複数のドライバモジュール29に装着され得る。それぞれのランプモジュール21は2つのドライバ基板を備え、これによりそれぞれのドライバ基板においてそれぞれのモジュールのLEDの半分、例えば、128個のLEDを駆動するようにできる。
それぞれのランプモジュール21は、前部エンクロージャ25aおよび後部エンクロージャ25b、例えば、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)から作られたプラスチック射出成形の前部エンクロージャおよび後部エンクロージャを備えるハウジング25を具備する。それぞれのランプモジュール21は、例えば、超音波溶接、接着剤、および/または締め具を含む、さまざまな接合方法を使用して組み立てられ得る。
好ましくは、光線力学療法用ランプ10は、角度が付けられた、および/または平面状の配向で、すなわち、第1および第2の位置に、ランプモジュール21を位置決めし、維持するための係止要素を備える。例えば、係止要素は、ランプモジュール21のそれぞれの第1および第2の位置に設けられた正戻り止めを備えることができる。それに加えて、または代替的に、ランプモジュール21および/またはランプヘッド20は、操作者が第1および第2の位置にランプモジュール21を位置決めし、および/または確認するのを視覚的に補助するためのマーキングを備えることができる。例えば、係止要素は、それぞれランプモジュールを第1の位置に保持することができ、同じまたは異なる係止要素は、それぞれランプモジュールを第2の位置に保持することができる。それに加えて、係止要素により、処置を実施するための、ランプモジュールの正確な位置決めを確実に行えるように、正のフィードバックが操作者に提供されるので、潜在的なエラー発生源をさらに低減することができる。
図5は、本発明による光線力学療法用ランプ10のランプモジュール21のうちの1つのモジュールの係止要素を示している。第2のランプモジュール21は、図示されていないが、好ましくは同一の係止要素を備える。係止要素は、ヒンジ22の一部であり、ベアリングディスク22aおよびガイドスロット22bを備える。ベアリングディスク22aは、それぞれ第1および第2の位置でガイドスロット22bの端部で静止する。ランプモジュールが第1の位置から第2の位置に(またはその逆に)移動されると、ベアリングディスクは、前記第2の位置で静止するようになるまでガイドスロット内を摺動する。好ましい一実施形態において、ランプヘッド20の質量中心は、2つのランプモジュール21が第1の位置から第2の位置に(またその逆に)移動されたときに移動中に常にランプヘッド20の中心線の周りに対称的に位置決めされたままとなるように公称位置から±10mmを超えて移動しないものとする。
前の方で述べたように、処置領域が均一に照らされること、および同じ光線量が前記処置領域のすべての部分に供給されることが光線力学処置の有効性と安全性にとって重要である。例えば、座瘡を患っている患者の顔を処置するために、米国特許出願公開第2004/0260365号で説明されている光線力学療法用ランプを単純に拡大するだけでは十分でないが、それは、拡大されたランプは1回の照射セッションで顔全体を照らすことができるけれども、そのような照射は十分に均一でなく、したがって、正しい光線量が顔のそれぞれの部分に供給されることが確実でないからである。
図6は、米国特許出願公開第2004/0260365号によるランプで患者の顔/頭部を照らす3D数学的モデルの結果を示している。このモデルは、三角形メッシュで覆われたかなり大きな人間の頭部の幾何学的形状およびサイズ、ならびに多角形上のLEDの規則的な格子として説明されているコリメートLEDのアレイを備えるランプモジュールから放射される光を前記頭部に照射することに基づく。したがって、LEDのアレイをモデル化することができる。LEDはランプモジュールの表面からある距離のところにある、すなわち、前記LEDから放射された光をコリメートするように構成されたレンズ、例えば、レンズのアレイおよび光学窓を占めるという仮定がなされる。LEDは、ある角度強度関数を持つ点源としてモデル化される。照度は、三角形メッシュのそれぞれの三角形にわたって均一であるとさらに仮定される。前記モデルに基づき、それぞれのLEDからの照度は、それぞれの三角形で計算される。計算結果は、最も強い照射(最高強度、ホットスポット)に対する赤色から最弱照射(最低強度、コールドスポット)に対する暗青色までの色範囲で表示される。
図6に示されているように、モデルは、米国特許出願公開第2004/0260365号によるランプからの患者の顔/頭部の照度を計算するために使用され、これは図6Aの右上部分に表示されているように、16×8個のLEDの規則正しい蜂の巣状パターンで配置構成された128個のLEDのアレイを収容する単一のランプモジュールを備える。ランプは、Galdermaによって「Aktilite(登録商標)128」という名称で販売されている。ランプモジュールは、供給業者によって推奨される距離のところの図6Aの左上部分に示されているような患者の顔の前に配置される。図6Aの下側部分は、2D像で患者の顔の照度を示しており、図6Bは、3Dモデルで患者の顔の照度を示し、鼻/口から頬の真ん中へ向かう顔の中間部分のみがランプによって照らされる。目の外側隅から、頬の真ん中から外への部分、額、および耳は、照らされないか、または弱く照らされるだけである(すなわち、青色のコールドスポット)。照射されている部分と同様に、照射は、額の真ん中、鼻背、顎、および目の内側隅のピーク照射(すなわち、赤色のホットスポット)での色分布から明らかなように均一でない。したがって、このランプが、患者の顔の光線力学処置、例えば、座瘡の処置に使用された場合、前記処置の効果は保証され得ないが、それは、顔の部分が全く照らされず、顔の他の部分は均一に照らされない、すなわち、異なる光線量が顔の異なる部分に供給されるからである。
図7に示されているように、モデルは、米国特許出願公開第2004/0260365号によるランプからの患者の顔/頭部の照度を計算するために使用され、これは図7Aの右上部分に表示されているように、32×24個のLEDの規則正しい蜂の巣状パターンで配置構成された768個のLEDのアレイを収容する単一のランプモジュールを備える。したがって、このランプは、図6で使用されている、すなわち、Aktilite(登録商標)128ランプと同じ方法で配置構成されているLEDのより大きなアレイを備えるAktilite(登録商標)128ランプの拡大バージョンである。ランプモジュールは、図6Aと同じ距離のところの図7Aの左上部分に示されているような患者の顔の前に配置される。図7Aの下側部分は、2D像で患者の顔の照度を示しており、図7Bは、3Dモデルで患者の顔の照度を示し、耳を含む顔全体が、ランプによって照らされるが、図6のランプの場合と同様に、照射は、ピーク照射、すなわち、額、鼻背、顎、および目の下の領域のホットスポット(赤色の)での色分布から明らかなように均一でない。したがって、このランプが、患者の顔の光線力学処置、例えば、顔面座瘡の処置に使用された場合、前記処置の効果は保証され得ないが、それは、顔が均一に照らされない、すなわち、異なる光線量が顔の異なる部分に供給されるからである。
図8に示されているように、モデルは、2つのランプモジュール21を備え、それぞれのランプモジュールが256個のLEDの2次元アレイと、それに整合する、レンズのアレイとを備える、本発明による光線力学療法用ランプ10からの患者の顔/頭部の照度を計算するために使用された。それぞれのランプモジュール内のLEDは、図8Bの右上の2つのランプモジュール21について示されている16×16個のLEDの規則正しい蜂の巣状パターンで配置構成される。上から見た図8Aに示されているように、ランプモジュール21は、角度が付けられた配向、すなわち、これらが成す角度が60度(図8B)、50度(図8C)、および70度(図8D)の角度である第2の位置で顔から5〜8cmの距離のところに位置決めされる。図8B/C/Dの下側部分は、2D像で患者の顔の照度を示しており、図8B/C/Dの左上部分は、3Dモデルで患者の顔の照度を示している。ランプモジュール21が60度(図8B)の角度で位置決めされている場合に、顔全体が、ランプによって最適な形で均一に照らされる、すなわち、コールドスポットもホットスポットも生じない。ランプモジュールが50度(図8C)の角度で位置決めされている場合、顔全体が、それでもまだかなり均一に照らされるが、60度の角度の場合より幾分落ち、これは額の真ん中の増大した照射によって明らかである。しかし、コールドスポットもホットスポットも生じないので、照射の均一さは、それでもまだ許容可能である。ランプモジュールが70度(図8D)の角度で位置決めされている場合も、顔全体が、それでもまだかなり均一に照らされるが、60度の角度の場合より幾分落ち、これは額の真ん中および鼻背の減少した照射によって明らかである。しかし、コールドスポットもホットスポットも生じないので、照射の均一さは、それでもまだ許容可能である。このモデルは、処置中の頭部の移動が照射の均一さに及ぼす影響を評価するためにも使用されており、均一な照射は、それでも、頭部の公称位置から右、左、後、および前への20mmのオフセットで達成されることが判明している。したがって、患者の顔の光線力学処置の方法において、例えば、顔面座瘡の処置に、本発明による光線力学療法用ランプを使用することで、顔が均一に照らされる、すなわち、正しい光線量が顔のすべての部分に供給されるので、前記処置の有効性および安全性が確実になる。
本発明による光線力学療法用ランプの2つのランプモジュールを第2の位置に位置決めすることで、全体的な頭部移動の許容差が適切なものとなるが、本発明による光線力学療法用ランプは、好ましくは、患者の顔/頭部および2つのランプモジュールを第2の位置、すなわち、角度が付けられた配向で最適に位置合わせし、第1の位置、すなわち、平面状の配向での患者の背中または胸および2つのランプモジュールの最適な距離を見つけるための方法を操作者に提供する。これは、処置領域への均一な照射、したがって処置の安全性および有効性をさらに確実なものとする。第2の位置での位置合わせのため、LEDのそれぞれのアレイの2列のLEDが、ランプモジュールまでの顔/頭部の線対称の軸の位置を三角測量するために使用される。この方法を使用することで、顔/頭部の前からの正しいランプモジュール距離を設定することに加えて中心位置決め、垂直および水平位置決めを行うことができる。同様に、第1の位置での位置合わせのため、LEDのそれぞれのアレイの2列のLEDが、最適な垂直位置決め、すなわち、ランプモジュールから処置表面までの最適な距離を決定するために使用される。さらに、スケールまたは他の視覚補助を使用して、ランプモジュールと処置領域との間の距離を約5〜約8cmの間に維持することができる。好ましくは、そのようなスケールまたは視覚補助がランプモジュール上に備えられる。
図9に示されているような患者の顔/頭部の照度を計算するために図8のランプおよび数学的モデルが使用された。256個のLEDの2次元アレイのうちの2列のみが、図9Aの右上部分に例示されているように照射に使用された。ランプモジュール21および患者の顔/頭部は、図8Aに示されているように位置決めされる、すなわち、ランプモジュール21は、それらの間の角度60度で、角度が付けられた配向で、すなわち、第2の位置で、顔から5〜8cmの距離のところに位置決めされる。図9Aの下側部分は、2D像で患者の顔の照度を示しており、図9Aの左上部分は、3Dモデルで患者の顔の照度を示し、顔/頭部の線対称の軸は、顔の中心に陰影を作らずに均一に照らされ、ピーク照射は、前記線対称の軸に揃えられ、ランプが最適に位置決めされていることを示す。ランプモジュールの位置決めが患者の顔から離れすぎている場合、最適な位置からのオフセットが、図9Bで示されているように強度を減らして(藍色)示される。ランプモジュールの位置決めが患者の顔に近すぎる場合、最適な位置からのオフセットが、図9Cで示されているように、額から顎に延在する患者の顔の中心の陰影によって示される。ランプモジュールの位置決めが顔/頭部の線対称の軸から右(または左)に寄りすぎている場合、最適な位置からのこのオフセットは、前記線対称の軸から外れている、すなわち、図9Dで示されているように右(または左)に移動してしまっているピーク照明によって示される。したがって、本発明の光線力学療法用ランプが、患者の顔の光線力学処置に使用されるときに、操作者は、ランプモジュールを第2の位置、すなわち、角度が付けられた配向に位置決めし、ランプヘッドを、LEDのアレイが患者の顔の方へ向く形で(図3Bに示されているように)患者の顔から5〜8cmの距離に配置する。次いで、操作者は、単に位置合わせ手順を実行すればよく(例えば、ユーザインターフェース上のボタンを押すことによって、および/またはメニューから位置合わせ手順を選択することによって)、患者の顔に陰影が見える場合、ランプヘッド/ランプの位置決めを、陰影が見えなくなり、ピーク照射が患者の顔の線対称の軸に位置合わせされるまで繰り返す。
ランプモジュールを第1の位置に、すなわち、平面状の配向に位置合わせする方法は、同じ原理に基づき、実質的に、同じ方法で実行される。したがって、本発明の光線力学療法用ランプが、例えば、患者の背中または胸の光線力学処置に使用される場合、操作者は、ランプモジュールを第1の位置に移動し、ランプヘッドを患者の背中/胸の選択された処置領域の上の5〜8cmの距離のところに位置決めし、その際に、LEDのアレイは処置領域に面している(図2Bおよび2Cに示されているように)。次いで、操作者は、単に位置合わせ手順を実行すればよく(例えば、ユーザインターフェース上のボタンを押すことによって、および/またはメニューから位置合わせ手順を選択することによって)、患者の背中/胸に陰影が見える場合、ランプの位置決めを、陰影なく均一に照射するまで繰り返す。
代替的に、または位置合わせの方法に加えて、ランプは、ガイド光機能、すなわち、第1または第2の位置で強度を減じたすべてのLEDからの照射をもたらし得る。ガイド光の特徴により、操作者は、正しい位置、例えば、顔または背中または胸へランプによって均一に照射されているかをチェックすることができる。陰影は、照らされていない領域、または十分に照らされていない領域を示し、ランプと処置領域との間の距離は、陰影が消えるように調整することができる。
図10は、ランプモジュールが第2の位置、すなわち、50〜70度、および第2の位置の外に位置決めされている本発明による光線力学療法用ランプで照らされている面の照度モデリングの結果を示す図である。このモデルは、図6〜9で使用された患者の顔/頭部の照度の3D数学的モデルの簡略化されたバージョンである。図10のモデルは、面、すなわち、小さな平坦領域に基づく。面の角度は、図10の水平軸で示されているような順方向に導入され得る。面の正の角度を順方向に導入することによって、面は額−鼻−顎の垂直線の片側にある顔の領域を模倣し、面の負の角度を順方向に導入することによって、面は額−鼻−顎の垂直線の他方の側にある顔の領域を模倣する。角度が大きければ大きいほど、面は外に向かい、前記垂直線から離れて配置される。そのようなものとして、角度0の面は、額−鼻−顎の垂直線の中間の小さな平坦領域を模倣し、角度+10/−10の面は、内側頬骨、鼻翼、口角の小さな平坦領域を大まかに模倣し、角度+90/−90の面は、耳、またはこめかみの外側の小さな平坦領域を大まかに模倣する。図10の垂直軸は、2つのランプモジュール間の角度に関して本発明による光線力学療法用ランプの2つのランプモジュールで照らされている面の照射の相対的強度を示す、すなわち、「I60度」は、60度に位置決めされた2つのランプモジュールにより照られている面の照射の相対的強度であり、「I55度」は、55度に位置決めされた2つのランプモジュールにより照られている面の照射の相対的強度である。図10から、2つのランプモジュールが60度に位置決めされたときに(黒色実線の曲線)照射の変動が最低、すなわち、最高の均一度であることがわかり、相対的強度は、−90〜+90度の順方向に向かう面の角度の範囲にわたって約0.87〜1だけ変化する。このことは、60度の位置において、額−鼻−顎の垂直線中間に近い顔の領域およびより外を向き前記垂直線から離れる顔の領域は、ほぼ等しく照らされることを意味する。50〜70度では、すなわち、第2の位置における角度の範囲の終点については、最適な60度の角度と比較した強度の最大の変動は、約30%であり、そのような強度の変動は許容可能である。50〜70度の範囲の外(例えば、40または80度)では、最適な60度の角度と比較した強度の変動は、もはや許容可能でない、すなわち、そのような角度の照射はもはや均一でなくなる。したがって、顔面座瘡の処置については、50〜70度の範囲の外の角度は、異なる光線量(低すぎる/高すぎる)が顔の異なる部分に供給されるので、もはや前記処置の有効性および安全性を保証しない。
本発明による光線力学ランプは、好ましくは、患者の皮膚の光線力学処置に、好ましくは顔のような起伏のある処置領域ならびに胸および背中のような比較的平坦な処置領域の光線力学処置に使用される。光線力学処置は、治療的処置、すなわち、患者の疾患または障害を防ぐか、緩和するか、または治癒させる処置であるものとしてよい。そのような治療的処置の好ましい例は、皮膚病、すなわち、皮膚に影響を及ぼす疾患および障害の処置である。そのような皮膚病の好ましい例は、座瘡、例えば、プロピオン酸菌属(例えば、プロピオニバクテリウムアクネス、プロピオニバクテリウムグラヌローサムおよび/またはプロピオニバクテリウムアビダム)などの細菌に関連する座瘡、尋常性座瘡、酒さ、集簇性座瘡、丘疹性座瘡、および成人月経前期アクネ、乾癬、皮膚癌(例えば、ボーエン病、扁平上皮癌)または光線性角化症などの皮膚の前癌状態である。光線力学処置は、美容処置、すなわち、光による老化の兆候を改善するか、緩和するか、または処置し、皮膚の見栄えを良くする処置であってよい。本発明による光線力学ランプは、光増感物質(または光増感物質の前駆体)なしで光線力学処置において使用され得る。そのような処置は、「光線療法」または「光療法」とも称され、治療的処置、すなわち、患者の疾患または障害を防ぐか、緩和するか、もしくは治癒させる処置、または美容処置であるものとしてよい。あるいは、本発明による光線力学ランプは、光増感物質(または光増感物質の前駆体)とともに光線力学処置において使用され得る。一般に、知られている光増感物質またはその前駆体は、本発明による光線力学療法用ランプが使用されるPDTの方法で使用され得る。
典型的なそのような光増感物質として、ヒペリシンおよびPVPヒペリシンなどの色素、ソラレン、ヘマトポルフィリン、プロトポルフィリン、ウロポルフィリン、コプロポルフィリン、ベンゾポルフィリンまたはジュウテロポルフィリンなどのポルフィリン、特にPhotofrin(登録商標)(ポルフィマーナトリウム)、フォトサンIIIまたはベルテポルフィン、クロリンe6などのバクテリオクロリンおよびイソクロリンを含む、クロリン、タラポルフィンまたはテモポルフィン、およびアルミニウムおよびシリコンフタロシアニンなどのフタロシアニンが挙げられる。好ましくは、光増感物質の前駆体が、本発明による光線力学療法用ランプが使用されるPDTの方法で使用される。光増感物質の典型的な前駆体は、5−アミノレブリン酸(5−ALA)およびそのいくつかの誘導体、例えば、5−ALA N−誘導体または5−ALAエステルもしくはその塩、好ましくは誘導体およびその塩が挙げられ、これらについてはWO 96/28412、WO 99/53962、米国特許出願公開第2005/124984号、米国特許出願公開第2008/0064752号、および米国特許出願公開第2010/0273725号で説明されている。
光増感物質または光増感物質の前駆体は、例えば、WO 96/28412、WO 99/53962、米国特許出願公開第2011/0020441号、米国特許出願公開第2011/0293528号、米国特許出願公開第2012/0134921号、米国特許出願公開第2012/0136055号、米国特許出願公開第2011/0212146,WO 2011/161220、WO 2012/004399で説明されているような当技術分野で知られている親和性のある賦形剤により製剤される。非経口的投与の場合、光増感物質または光増感物質の前駆体は、溶液、好ましくは水溶液として製剤され得る。腸内投与の場合、光増感物質または光増感物質の前駆体は、経口投与用の固形物、例えば、ピル、錠剤、粉末、顆粒として製剤され得るか、あるいは、光増感物質または光増感物質の前駆体は、経口投与用の半固形物、例えば、ゲル、乳剤、泡状物質、または軟膏として製剤され得る。さらに、光増感物質または光増感物質の前駆体は、経口投与用の液体、例えば、溶液、懸濁液、またはシロップとして製剤され得る。局所性投与の場合、例えば、皮膚への塗布の場合、光増感物質または光増感物質の前駆体は、液体、例えば、水溶液および/またはアルコール溶液もしくは懸濁液などの溶液として、半固形物、例えば、クリーム、乳剤、ローション、軟膏、ゲル、泡状物質、およびペーストとして、または固形物、例えば、経皮貼布として製剤され得る。座瘡、光線性角化症の光線力学処置の場合、または美容処置の場合、光増感物質または光増感物質の前駆体は、好ましくは、皮膚への局所性投与用に、より好ましくは半固形物、例えば、クリーム、乳剤、ローション、軟膏、ゲル、泡状物質、およびペーストとして、または固形物、例えば、経皮貼布として製剤される。
本発明による光線力学ランプが座瘡の処置で使用される場合、好ましくは、光増感物質の前駆体とともに、より好ましくは5−ALAもしくはその塩または5−ALAの誘導体もしくはその塩とともに、最も好ましくは5−ALAエステルもしくはその塩とともに使用され、例えば、米国特許出願公開第2008/0188558号および米国特許出願公開第2010/0137439号で説明されているとおりである。好ましい一実施形態において、本発明による光線力学ランプは、5−ALAメチルエステルまたはその塩とともに、好ましくは5−ALAメチルエステルの塩酸塩とともに座瘡の処置で使用される。
本発明による光線力学ランプが光線性角化症の処置で使用される場合、好ましくは、光増感物質の前駆体とともに、より好ましくは5−ALAもしくはその塩または5−ALAの誘導体もしくはその塩とともに、最も好ましくは5−ALAエステルもしくはその塩とともに使用され、例えば、米国特許出願公開第2010/0137439号で説明されているとおりである。好ましい一実施形態において、本発明による光線力学ランプは、5−ALAメチルエステルまたはその塩とともに、好ましくは5−ALAメチルエステルの塩酸塩とともに光線性角化症の処置で使用される。
本発明による光線力学ランプが光により老化した皮膚の美容処置で使用される場合、好ましくは、光増感物質の前駆体とともに、より好ましくは5−ALAもしくはその塩または5−ALAの誘導体もしくはその塩とともに、最も好ましくは5−ALAエステルもしくはその塩とともに使用され、例えば、米国特許出願公開第2011/0212146号で説明されているとおりである。好ましい一実施形態において、本発明による光線力学ランプは、5−ALAヘキシルエステルまたはその塩とともに、好ましくは5−ALAヘキシルエステルの塩酸塩またはナプシル酸塩とともに光により老化した皮膚の美容処置で使用される。
本発明の手順による光線力学ランプとともにPDTの方法で使用するための薬剤または美容組成物中の光増感物質または光増感物質の前駆体の濃度は、光増感物質または光増感物質の前駆体の性質、組成物/製剤の性質、投与方法、処置すべき疾患、障害、または病状に依存しており、選択に従って変えられるか、または調整され得る。5−ALAおよび5−ALAの誘導体などの光増感物質の前駆体では、一般的に、0.05〜20重量%、または1〜10重量%、例えば、1〜5重量%などの0.01〜50重量%の濃度範囲が好適である。
座瘡の光線力学による治療的処置では、5−ALAエステルまたはその塩が光増感物質の前駆体として使用される場合、皮膚への局所性投与用の薬剤組成物中のそのような5−ALAエステルまたはその塩の濃度は、好ましくは、1〜20重量%、より好ましくは5〜16重量%、なおいっそう好ましくは6〜10重量%、最も好ましくは7〜9重量%である。
光線性角化症の光線力学による治療的処置では、5−ALAエステルまたはその塩が光増感物質の前駆体として使用される場合、皮膚への局所性投与用の薬剤組成物中のそのような5−ALAエステルまたはその塩の濃度は、好ましくは、1〜20重量%、より好ましくは5〜16重量%である。
光により老化した皮膚の光線力学による美容処置では、5−ALAエステルまたはその塩が光増感物質の前駆体として使用される場合、皮膚への局所性投与用の美容組成物中のそのような5−ALAエステルまたはその塩の濃度は、好ましくは、2重量%以下、より好ましくは0.02〜1.75重量%、なおいっそう好ましくは0.05〜1.5重量%、最も好ましくは0.1〜1重量%である。
図11は、本発明の例示的な一実施形態による光線力学処置においてランプを使用する方法を示している。
ステップ11Aで、PDT手順は、任意に、処置領域、例えば、処置すべき皮膚の前処置から開始するものとしてよい。そのような前処置は、石鹸/水などの好適な洗浄剤で皮膚を洗浄するステップを含み得る。さらに、そのような前処置は、皮膚表面上の死んだ皮膚細胞を、例えば、尿素を含む作用薬剤および/またはサリチル酸もしくは乳酸などのヒドロキシ酸などの角質溶解薬で、またはそのような死んだ細胞を手で、例えば、ブラシで、こすり落とすことによって、取り除くステップを含み得る。前処置は、病変部、例えば、光線性角化症病変部の表面を、皮膚キュレットで準備して鱗屑および硬い外皮を取り除き、病変部の表面を粗面化するステップも含み得る。
本発明による光線力学ランプが光増感物質または光増感物質の前駆体とともに使用される場合、そのような光増感物質または光増感物質の前駆体を含む薬剤または美容組成物が、ステップ11Bで患者に投与される。あるいは、本発明による光線力学ランプは、光増感物質または光増感物質の前駆体なしで使用される。投与方法は、光増感物質または光増感物質の前駆体の組成および性質に依存する。典型的には、投与は、非経口的(注入、注射)に、腸内に(例えば、経口または直腸投与)、または局所に対してなされ得る。
待機するステップ11Cは、処置領域の標的細胞内の光増感物質の有効濃度を達成するために(インキュベーション時間)、または前駆体が使用される場合には、前駆体を光増感物質に変換し、処置領域の標的細胞内の光増感物質の有効濃度を達成するために実行される。インキュベーション時間は、光増感物質または光増感物質の前駆体の性質、その濃度、その配合、さらにはその投与方法に依存する。一般に、インキュベーション時間は0分〜数時間までの範囲内であり、例えば、12時間である。皮膚への局所性投与では、インキュベーション時間は、5分〜4時間、より好ましくは15分〜3時間、なおいっそう好ましくは30分〜2時間、最も好ましくは1〜1.5時間である。皮膚への局所性投与では、インキュベーションは、閉塞下で、例えば、Tegaderm(登録商標)またはOpsite(登録商標)などの粘着密封包帯で実行され得る。そのような密封包帯は、局所性投与製剤の浸透および吸収を高めることができる。インキュベーション後、光増感物質または光増感物質の前駆体を含む組成物の残りは、組成物が局所性投与された場合に取り除くことができる。
患者の比較的平坦な処置表面、例えば、患者の胸または背中の光線力学処置に対する図11のステップ11D(i)において、ランプモジュール21は、平面状の配向、すなわち、第1の位置に、例えば、ランプモジュール21を、ランプモジュール21が正しい第1の位置に来る、好ましくは、係止要素を使って前記第1の位置に係止されるまで互いから遠ざかるように回転させることによって、配置される。次いで、ランプヘッド20は、前記比較的平坦な処置表面を均一に照らすのに適した距離に、例えば、すでに説明されている位置合わせ方法を使用することによって位置決めされる。
患者の起伏のある処置表面、例えば、患者の顔の光線力学処置に対するステップ11D(ii)において、ランプモジュール21は、角度が付けられた配向、すなわち、第2の位置に、例えば、ランプモジュール21を、ランプモジュール21が正しい第2の位置に来る、好ましくは係止要素を使って前記第2の位置に係止されるまで互いの方へ回転させることによって、配置される。次いで、ランプヘッド20は、前記起伏のある処置表面を均一に照らすのに適した距離に、例えば、図9を参照しつつ説明されている位置合わせ方法を使用することによって位置決めされる。
美顔術では、患者は眼球保護帯を着用することが推奨され、他の処置では、患者は通常の保護眼鏡を着用することが推奨される。すべての処置に対して、操作者はプロ用保護眼鏡またはゴーグルを着用することが推奨される。
ランプヘッド20が、処置のため正しい位置に位置決めされた後、光線力学処置パラメータ、例えば、ランプモジュール21のLEDに対する必要な光線量および/または照射時間が、ステップ11Eでランプ10のユーザインターフェースを使用して操作者によって入力される。
次いで、ステップ11Fで、光線力学処置が必要な光線量および照射時間で実施される。処置中、ユーザインターフェースに、処置パラメータおよび残りの処置時間を表示するか(display)、または示す(indicate)ことができる。好ましい一実施形態において、処置は、例えば、患者が痛みを訴えた場合に操作者によって(繰り返し)中断され得る。次いで、一定期間(例えば、1時間)内の任意の時点において処置が継続されるものとしてよく、ランプが残りの光線量を送達する。処置の完了時に、ユーザインターフェースに、処置が完了したことを視覚的および/聴覚的に出力して表示するか(display)、または示す(indicate)ことができる。光線力学処置は、適切な処置が患者に対して行われるように必要に応じて一時停止、再開、および/または中断され得る。さらに、患者は、処置全体を通して望むときにオプションの患者冷却ユニットを使用することができる。
以下の例では、光線力学療法の方法における本発明による光線力学療法用ランプの使用を示している。
[実施例1:座瘡の光線力学処置]
この臨床研究の目的は、重度の座瘡を患っている患者においてNedax(登録商標)ランプ(光線力学療法用ランプ10)による赤色光照射が続くプラセボ(クリーム配合物5−ALAメチルエステル塩酸塩を含まないVisonac(登録商標))に対する10重量%の5−ALAメチルエステル塩酸塩(8重量%の5−ALAメチルエステルに対応する)を含むVisonac(登録商標)クリームの有効性および安全性の調査であった。臨床試験は、多施設臨床共同無作為化二重盲検法、およびプラセボ対照試験であった。12〜35歳の合計153人の男性および女性の患者が米国内の15カ所の施設に登録され、これらの人々はフィッツパトリック皮膚タイプI〜IV、25〜75の炎症性座瘡病変部、および20〜100の非炎症性座瘡病変部、3個の以下の小結節、および医師による重症度の全般評価(IGA)4を有していた。Visonac(登録商標)またはプラセボが、皮膚に投与され、1.5時間かけて閉塞下(Opsite(登録商標)、Smith and Nephew)でインキュベートさせた。平均波長632nmの赤色光を発する256個のLEDの2次元アレイと、それに整合する、レンズのアレイとをそれぞれ備える2つのランプモジュール21を具備するNedax(登録商標)ランプにより照射が行われた。2つのランプモジュール21は、平面状の配向、すなわち、168.5度の角度での背中または胸の処置のための第1の位置、および角度が付けられた配向、すなわち、60度の角度での顔の処置のための第2の位置に位置決めされた。ランプモジュール21は、処置領域から5〜8cmの距離に位置決めされた。ランプは、68mW/cm2の放射照度(フルエンス率)に設定され、37J/cm2の光線量が供給された。患者は、処置全体を通して望むときに、可能であれば、ランプの患者冷却ユニットを使用して処置領域を冷却することが可能であった。患者は、処置中に防護ゴーグルを着用した。
すべての患者は、間を2週間あけて4回の処置を受けた(第0週、第2週、第4週、および第6週)。この研究の主要エンドポイントは、最後の処置(第12週)から6週間後の炎症性病変の低減であった。二次的エンドポイントは、IGAによる成功(ベースラインから少なくとも2グレードの改善として定義される成功)、非炎症性病変の低減、0〜10の視覚アナログ尺度(VAS)を使用した照射時に感じた疼痛、および紅斑スコアを有する患者の割合であった。Nedax(登録商標)ランプと組み合わせたVisonac(登録商標)で処置された患者は、プラセボ群(p=0.003)における26.6%に比べて43.8%と炎症性病変の統計的に有意な低減を有していた。Visonac(登録商標)処置は、44.0%対26.4%(p=0.013)と、プラセボと比較して統計的に有意なより高いIGA処置成功率を示した。非炎症性病変の比較可能な低減は、両方の群(p=0.853)で達成された。処置後処置紅斑が、Visonac(登録商標)群でより頻繁に報告されたが(89%対70%)、これは一般的に次の日までに戻った。12人の患者が、有害事象のため研究から離脱した。Visonac(登録商標)群の6人(6%)の患者が、疼痛関係の有害事象(疼痛、ひりひりする、または刺すような痛み)により離脱した。重大な有害事象は、研究では報告されなかった。
結論として、Visonac(登録商標)およびNedax(登録商標)、本発明による光線力学療法用ランプ10による座瘡の光線力学治療は、プラセボと比較して炎症性病変部の数を著しく減少させ、IGA成功率を著しく改善した。処置は良好な忍容性を示した。非炎症性病変の低減で比較可能な効果が実証された。
実施例2:光線性角化症の光線力学処置]
複数のまたは少数の、ただしかなり広範な病変を顔面に有する光線性角化症患者は、20重量%の5−ALAメチルエステル塩酸塩(16重量%の5−ALAメチルエステルに対応する)を含むクリーム、例えば、Metvix(登録商標)クリーム(Galderma)を使用し、続いてNedax(登録商標)ランプ、本発明による光線力学療法用ランプ10により赤色光照射を行って、処置される。病変部の表面は、鱗屑および硬い外皮を取り除き、病変部の表面を粗面化するために小さな皮膚キュレットで準備される。クリームが病変部に投与され、3時間の間、閉塞下でインキュベートに任せる。クリームの残りは取り除かれ、平均波長632nmの赤色光を発する256個のLEDの2次元アレイと、それに整合する、レンズのアレイとをそれぞれ備える2つのランプモジュール21を具備するNedax(登録商標)ランプにより照射が行われる。ランプの2つのランプモジュール21は、角度が付けられた配向、すなわち、60度の角度での顔の処置用の第2の位置に位置決めされる。ランプモジュール21は、顔から5〜8cmの距離に位置決めされる。ランプは、68mW/cm2の放射照度(フルエンス率)に設定され、37J/cm2の光線量が供給される。患者は、処置全体を通して望むときにランプ10の患者冷却ユニットを使用して顔を冷却することができる。患者は、処置中に防護ゴーグルを着用する。
実施例3:光線性角化症の光線力学処置]
複数のまたは少数の、ただしかなり広範な病変を顔面に有する光線性角化症患者は、使用の直前に希釈液と混合された実質的に無水の5−ALA塩酸塩を使用し、結果として皮膚への局所性投与に20%溶液を用い(例えば、Levulan(登録商標)Kerastick(登録商標)、Dusa Pharmaceuticals)、その後、本発明による光線力学療法用ランプ10により青色光の照射を実施することで処置される。病変部の表面は、鱗屑および硬い外皮を取り除き、病変部の表面を粗面化するために小さな皮膚キュレットで準備される。溶液が病変部に投与される。初回投与溶液が乾燥した後、その後に1回または複数回投与を実施して、2mg/cm2の5−ALA塩酸塩をほぼ投与することができる。処置された病変部の細胞内への光増感物質ポルフィリンの形成が、次の14〜18時間で生じるが、その間、直射日光または他の明るい光源への露出は最小限度に抑えるべきである。ALAの投与後14〜18時間の間に、平均波長417nmの青色光を発する256個のLEDの2次元アレイと、それに整合する、レンズのアレイとをそれぞれ備える2つのランプモジュールを具備する本発明による光線力学療法用ランプにより照射が行われる。ランプの2つのランプモジュールは、角度が付けられた配向、すなわち、60度の角度での顔の処置用の第2の位置に位置決めされる。ランプモジュールは、顔から5〜8cmの距離に位置決めされる。10J/cm2の光線量が供給される。患者は、処置全体を通して望むときにランプの患者冷却ユニットを使用して顔を冷却することができる。患者は、処置中に防護ゴーグルを着用する。
実施例4:光により老化した皮膚の美容光線力学処置]
顔にでこぼこ、黄ばみ、斑状色素沈着、顔面びまん性発赤、毛細血管拡張、および/または細い線もしくは皺の形成などの光による老化の典型的な兆候が見られる患者は、0.5重量%の5−ALAヘキシルエステルナプシル酸塩または0.5重量%の5−ALAヘキシルエステル塩酸塩を含むクリーム(例えば、Allumera(登録商標)、Photocure Inc.)を使用し、続いてNedax(登録商標)ランプ、本発明による光線力学療法用ランプ10により赤色光照射を行って、処置される。顔を石鹸/水で洗浄し、軽く乾燥させる。約2gのクリームを、照射時にゴーグルで覆われる領域を除く顔のすべての領域に投与する。クリームは約1時間の間顔面に残され、クリームの残りは取り除かれる。平均波長632nmの赤色光を発する256個のLEDの2次元アレイと、それに整合する、レンズのアレイとをそれぞれ備える2つのランプモジュール21を具備するNedax(登録商標)ランプにより照射が行われる。ランプの2つのランプモジュール21は、角度が付けられた配向、すなわち、60度の角度での顔の処置用の第2の位置に位置決めされる。ランプモジュール21は、顔から5〜8cmの距離に位置決めされる。ランプは、68mW/cm2の放射照度(フルエンス率)に設定され、37J/cm2の光線量が供給される。患者は、処置全体を通して望むときにランプ10の患者冷却ユニットを使用して顔を冷却することができる。患者は、処置中に防護ゴーグルを着用する。
実施例5:座瘡の光線力学処置]
非炎症性座瘡(すなわち、座瘡病変の大半は、非炎症性病変である)または中等度の炎症性座瘡を顔、背中、および/または胸に患っている患者は、光増感物質または光増感物質の前駆体を使用せずに赤色光照射をNedax(登録商標)ランプ(光線力学療法用ランプ10)で実行することによって処置される。平均波長632nmの赤色光を発する256個のLEDの2次元アレイと、それに整合する、レンズのアレイとをそれぞれ備える2つのランプモジュール21を具備するNedax(登録商標)ランプにより照射が行われる。2つのランプモジュール21は、平面状の配向、すなわち、168.5度の角度での背中または胸の処置のための第1の位置、および角度が付けられた配向、すなわち、60度の角度での顔の処置のための第2の位置に位置決めされる。ランプモジュール21は、処置領域から5〜8cmの距離に位置決めされる。ランプは、68mW/cm2の放射照度(フルエンス率)に設定され、37J/cm2の光線量が供給される。患者は、処置全体を通して望むときに、可能であれば、ランプの患者冷却ユニットを使用して処置領域を冷却することができる。患者は、処置中に防護ゴーグルを着用する。そのような処置は、主処置、薬剤または局所薬の代替、またはスキンケアプログラムの付属手段であってよい。
実施例6:座瘡の光線力学処置]
中等度の炎症性座瘡を顔、背中、および/または胸に患っている患者は、光増感物質または光増感物質の前駆体を使用せずに本発明による光線力学療法用ランプで青色光照射を実行することによって処置される。平均波長417nmの青色光を発する256個のLEDの2次元アレイと、それに整合する、レンズのアレイとをそれぞれ備える2つのランプモジュールを具備するランプにより照射が行われる。2つのランプモジュールは、平面状の配向、すなわち、168.5度の角度での背中または胸の処置のための第1の位置、および角度が付けられた配向、すなわち、60度の角度での顔の処置のための第2の位置に位置決めされる。ランプモジュールは、処置領域から5〜8cmの距離に位置決めされる。10J/cm2の光線量が供給される。患者は、処置全体を通して望むときに、可能であれば、ランプの患者冷却ユニットを使用して処置領域を冷却することができる。患者は、処置中に防護ゴーグルを着用する。処置は、週1回または2回実施され、約5週間ほど続けるものとしてよい。そのような処置は、主処置、薬剤または局所薬の代替、またはスキンケアプログラムの付属手段であってよい。
本発明のさらなる実施形態について、以下において番号を振った箇条書きで説明する。
1.光線力学療法用ランプであって、2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールはLEDの2次元アレイを備え、これらのランプモジュールのそれぞれは2つのランプモジュールが実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる第1の位置とランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される、光線力学療法用ランプ。
2.第1の位置の角度は、157〜180度である項目1に記載のランプ。
3.第1の位置の角度は、163〜72度である項目1に記載のランプ。
4.第1の位置の角度は、166.5〜170.5度である項目1に記載のランプ。
5.第1の位置の角度は、168.5度である項目1に記載のランプ。
6.第1の位置におけるランプモジュールの間の間隙は、約16mmである項目5に記載のランプ。
7.第2の位置の角度は、55〜65度である項目1に記載のランプ。
8.第2の位置の角度は、58〜62度である項目1に記載のランプ。
9.第2の位置の角度は、60度である項目1に記載のランプ。
10.第2の位置におけるランプモジュールの間の間隙は、約136mmである項目1に記載のランプ。
11.ランプが使用中の場合、ランプモジュールと患者の処置表面との間の距離は、約5〜約8cmまでである項目1に記載のランプ。
12.それぞれのランプモジュールは、実質的に平坦である項目1に記載のランプ。
13.ランプモジュールは、同一である項目1に記載のランプ。
14.ランプモジュールは、ランプモジュールを第1および第2の位置に係止するように構成された係止要素を備える項目1に記載のランプ。
15.ランプモジュールは、第1および第2の位置を示すように構成された視覚的マーキングを備える項目1に記載のランプ。
16.移動可能な基部、および2つのランプモジュールを基部と移動可能に接続する支持アームをさらに備える項目1に記載のランプ。
17.基部は、電源、制御電子機器、および患者冷却ユニットを備える項目16に記載のランプ。
18.患者冷却ユニットは、患者によって操作可能な、ファンおよびコンセントを備える項目17に記載のランプ。
19.それぞれのランプモジュールは、光学窓を有するハウジングを備え、ハウジング内には、LEDの2次元アレイ、LEDのアレイが装着されている基板、ヒートシンク、LEDのアレイを冷却するように構成されている冷却ユニット、および少なくとも1つのドライバモジュールが設けられる、項目1に記載のランプ。
20.それぞれのランプモジュールは、144個以上のLEDを収容する項目19に記載のランプ。
21.それぞれのランプモジュールは、192個以上のLEDを収容する項目19に記載のランプ。
22.それぞれのランプモジュールは、240〜320個のLEDを収容する項目19に記載のランプ。
23.それぞれのランプモジュールは、256個のLEDを収容する項目19に記載のランプ。
24.LEDのアレイは、規則正しいパターンで配置構成されている個別のLEDアレイ要素から形成される項目19に記載のランプ。
25.パターンは、蜂の巣状パターンである項目24に記載のランプ。
26.LEDのアレイの放射照度は、30〜150mW/cm2である項目19に記載のランプ。
27.LEDのアレイの放射照度は、40〜100mW/cm2である項目19に記載のランプ。
28.LEDのアレイの放射照度は、46〜68mW/cm2である項目19に記載のランプ。
29.LEDのアレイの放射照度は、46mW/cm2および68mW/cm2である項目19に記載のランプ。
30.LEDのアレイの光線量は、約1〜99J/cm2である項目19に記載のランプ。
31.LEDのアレイの光線量は、約5〜80J/cm2である項目19に記載のランプ。
32.LEDのアレイの光線量は、約10〜70J/cm2である項目19に記載のランプ。
33.LEDのアレイの光線量は、約37J/cm2である項目19に記載のランプ。
34.動作しているときに、LEDのアレイのそれぞれのLEDは、約632nm±5nmの公称波長の光を放射する項目19に記載のランプ。
35.動作しているときに、LEDのアレイのそれぞれのLEDは、約417nm±5nmの公称波長の光を放射する項目19に記載のランプ。
36.LEDは、コリメートLEDである項目19に記載のランプ。
37.コリメートLEDは、光をコリメートするように構成されたレンズを備える項目36に記載のランプ。
38.レンズは、LEDのアレイと、それに整合するレンズのアレイとで配置構成される項目36に記載のランプ。
39.LEDのアレイ内のLEDの数およびレンズのアレイ内のレンズの数は、同一である項目38に記載のランプ。
40.動作しているときに、LEDの発光出力は、冷却ユニットによりそれらの温度を制御することによって一定に保たれる項目19に記載のランプ。
41.冷却ユニットは、少なくとも1つのファンを備える項目40に記載のランプ。
42.少なくとも1つのファンは、LEDのアレイの強制空冷を行うように構成される項目41に記載のランプ。
43.少なくとも1つのドライバモジュールからの電流は、可変であり、かつ、固定された照射時間内に設定光線量の送達条件を動作時に満たすように適合される項目19に記載のランプ。
44.少なくとも1つの入力デバイスおよび少なくとも1つの出力デバイスを有するユーザインターフェースをさらに備える項目198に記載のランプ。
45.項目1に記載の光線力学療法用ランプを使用する方法であって、ランプモジュールを第1の位置および第2の位置のうちの一方の位置に位置決めすることを含む方法。
46.ランプモジュールは、患者の処置領域から所定の距離内に位置決めされる項目45に記載の方法。
47.所定の距離は、約5〜約8cmである項目46に記載の方法。
48.ランプモジュールは、患者の比較的平坦な処置領域を処置するために第1の位置に位置決めされる項目45に記載の方法。
49.比較的平坦な処置領域は、背中または胸である項目48に記載の方法。
50.ランプモジュールは、患者の起伏のある処置領域を処置するために第2の位置に位置決めされる項目45に記載の方法。
51.起伏のある処置領域は、顔である項目50に記載の方法。
52.ランプモジュールは、係止要素を使って第1および第2の位置に係止される項目45に記載の方法。
53.ランプモジュールを位置決めすることの前に、光増感物質または光増感物質の前駆体を含む組成物を処置領域に投与することをさらに含む項目45に記載の方法。
54.組成物は、光増感物質の前駆体を含む項目53に記載の方法。
55.前駆体は、5−ALAもしくはその塩または5−ALAの誘導体もしくはその塩である項目54に記載の方法。
56.前駆体は、5−ALAの誘導体またはその塩である項目55に記載の方法。
57.誘導体は、5−ALAエステルまたはその塩である項目56に記載の方法。
58.組成物を投与した後一定期間待機することをさらに含む項目53に記載の方法。
59.ランプモジュールを患者の処置領域に最適な処置となるように位置合わせすることをさらに含む項目45に記載の方法。
60.ランプモジュールを位置合わせすることは、それぞれのランプモジュールのLEDの少なくともサブセットを照射することを含む項目59に記載の方法。
61.光線力学処置のパラメータをユーザインターフェースを介して入力することと、入力されたパラメータに基づき処置を実施することとをさらに含む項目45に記載の方法。
62.処置を実施することは、一方または両方のランプモジュールのLEDのアレイから光を放射することを含む項目61に記載の方法。
63.処置を実施することは、両方のランプモジュールのLEDのアレイから光を放射することを含む項目62に記載の方法。
64.患者によって操作可能な、ファンおよびコンセントを備える患者冷却ユニットによって患者を冷却することをさらに含む項目45に記載の方法。
65.ランプは、患者の皮膚に局所性投与を行うために5−ALAもしくはその塩または5−ALAの誘導体もしくはその塩である光増感物質の前駆体を含む組成物とともに使用されるように構成される項目1に記載の光線力学療法用ランプ。
66.光増感物質の前駆体は、5−ALAもしくはその塩または5−ALAエステルもしくはその塩である項目65に記載のランプ。
67.組成物は、皮膚病を患っている患者の皮膚に局所性投与を行うための組成物である項目66に記載のランプ。
68.前記皮膚病は、座瘡、乾癬、皮膚癌、または皮膚の前癌症状から選択される項目67に記載のランプ。
69.前記皮膚病は、座瘡である項目68に記載のランプ。
70.組成物は、患者の光により老化した皮膚に局所性投与を行うための組成物である項目66に記載のランプ。
71.項目1に記載の光線力学療法用ランプを使用して座瘡の光線力学処置を行う方法であって、前記方法は(i)患者の座瘡の影響を受ける領域である処置領域に、5−ALAエステルまたはその塩を含む組成物を投与することと、(ii)一定期間待機することと、(iii)ランプモジュールを、処置領域が顔である場合に第2の位置に、または処置領域が胸もしくは背中である場合に第1の位置に位置決めすることと、(iv)ランプモジュールを、処置領域から所定の距離内に位置決めすることと、(v)光線力学処置のパラメータをユーザインターフェースを介して入力し、入力されたパラメータに基づき処置を実施することとを含む。
72.5−ALAエステルは、5−ALAメチルエステルである項目71に記載の方法。
73.5−ALAメチルエステルは、塩酸塩の形態をとる項目72に記載の方法。
74.待機期間は、1〜3時間である項目71に記載の方法。
75.待機期間は、1.5時間である項目71に記載の方法。
76.処置領域は、前記待機期間中に閉塞される項目71に記載の方法。
77.第2の位置の角度は、60度である項目71に記載の方法。
78.所定の距離は、約5〜約8cmである項目71に記載の方法。
79.ランプモジュールを処置領域と位置合わせすることをさらに含む項目71に記載の方法。
80.前記パラメータは、68mW/cm2の放射照度を含む項目71に記載の方法。
81.前記パラメータは、37J/cm2の光線量を含む項目71に記載の方法。
82.処置は、座瘡の影響を受ける患者の領域に、ランプモジュールに備えられているLEDのアレイから放射される公称波長632±5nmの光を照射することによって実施される項目71に記載の方法。
83.光線力学処置の方法で使用するための項目1に記載の光線力学療法用ランプであって、前記方法は(i)任意に、患者の処置領域に、光増感物質または光増感物質の前駆体を含む組成物を投与することと、(ii)任意に一定期間待機することと、(iii)ランプモジュールを処置領域から所定の距離内の第1の位置および第2の位置のうちの一方に位置決めすることと、(iv)光線力学療法用ランプ上のユーザインターフェースを介して光線力学処置のパラメータを入力し、入力されたパラメータに基づき処置を実施し、処置は一方または両方のランプモジュールのLEDのアレイから光を放射することを伴うこととを含む。
前記の説明では、本発明の非限定的な実施形態を開示している。上で開示されている例示的な二重式パネル光線力学療法用ランプの修正、およびそれを使用する方法は、本発明の範囲内にあり、当業者には容易に明らかになろう。
したがって、本発明は、上記の非限定的な実施形態に関して開示されているが、他の実施形態は、以下の請求項で定義されているように、本発明の精神および範囲のうちにあるものとしてよいことは理解されるであろう。

Claims (21)

  1. 2つのランプモジュールを備え、それぞれのランプモジュールはLEDの2次元アレイを備え、前記ランプモジュールのそれぞれは前記2つのランプモジュールが実質的に同じ平面内で互いに実質的に平行な方向に向き付けられる第1の位置と前記ランプモジュール間の角度が50〜70度である第2の位置との間で移動可能であるように構成される光線力学療法用ランプ。
  2. 前記第1の位置において、前記ランプモジュール間の角度は157〜180度であり、第2の位置において、前記ランプモジュール間の角度は50〜70度である請求項1に記載の光線力学療法用ランプ。
  3. 前記ランプモジュールのそれぞれは、前記第1の位置と前記第2の位置との間に画成される範囲内のみ移動可能であるように構成される請求項1に記載の光線力学療法用ランプ。
  4. 前記光線力学療法用ランプが使用中の場合、前記ランプモジュールと患者の処置表面との間の距離は、約5〜約8cmまでである請求項1〜3のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  5. 前記ランプモジュールは、前記ランプモジュールを前記第1および第2の位置に係止するように構成された係止要素を備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  6. 移動可能な基部、および前記2つのランプモジュールを前記基部と移動可能に接続する支持アームをさらに備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  7. それぞれのランプモジュールは、光学窓を有するハウジングを備え、前記ハウジング内には、LEDの前記2次元アレイ、LEDの前記アレイが装着されている基板、ヒートシンク、LEDの前記アレイを冷却するように構成されている冷却ユニット、および少なくとも1つのドライバモジュールが設けられる請求項1〜6のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  8. 前記少なくとも1つのドライバモジュールからの電流は、可変であり、かつ、固定された照射時間内に設定光線量の送達条件を動作時に満たすように適合される請求項7に記載の光線力学療法用ランプ。
  9. 動作しているときに、前記LEDの発光出力は、前記冷却ユニットにより温度を制御することによって一定に保たれる請求項7または8に記載の光線力学療法用ランプ。
  10. それぞれのランプモジュールは、144個以上のLEDを収容する請求項1〜9のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  11. 前記2つのランプモジュールは、同一である請求項1〜10のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  12. LEDの前記アレイの放射照度は、30〜150mW/cm2である請求項1〜11のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  13. 前記LEDは、コリメートLEDである請求項1〜12のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  14. 前記LEDは、前記LEDからの光をコリメートするように構成されたレンズを備える請求項1〜13のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  15. 前記レンズは、LEDの前記アレイと、それに整合する、レンズのアレイとで配置構成される請求項14に記載の光線力学療法用ランプ。
  16. 前記第1の位置の角度は、163〜172度、好ましくは166.5〜170.5度である請求項1〜15のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  17. 前記第1の位置の角度は、168.5度である請求項16に記載の光線力学療法用ランプ。
  18. 前記第2の位置の角度は、55〜65度、好ましくは58〜62度である請求項1〜17のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  19. 前記第2の位置の角度は、60度である請求項18に記載の光線力学療法用ランプ。
  20. 動作しているときに、LEDの前記アレイのそれぞれのLEDは、約632nm±5nmの公称波長の光を放射する請求項1〜19のいずれか一項に記載の光線力学療法用ランプ。
  21. 動作しているときに、LEDの前記アレイのそれぞれのLEDは、約417nm±5nmの公称波長の光を放射する請求項1〜19のいずれかに記載の光線力学療法用ランプ。
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