JP2004528930A - 光線力学的療法ランプ - Google Patents
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Abstract
光線力学的療法ランプは、LED(21)の2つの配列(20)から形成されている光源を含んでいるカバー(10,11,12,13)を有する。LEDは、ハニカムパターンに配置されていて、630〜640nmのピーク波長を有する。LEDの下は、各LED用のレンズ(23)を含んでいるレンズパック(22)である。この下は、拡散器(7)である。レンズは、ハニカムパターンに配置されていて、実質的に平行な狭ビームに光を集める働きをする。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、光線力学的療法(PDT)において使用するための照明器源(illuminator source)(ランプとも称される)に関する。
【背景技術】
【0002】
光線力学的療法(PDT)は、発展中の療法であり、現在、各種のがんの治療のほか、伝染病、傷の治療、各種の皮膚病などの悪性ではない病気にも使用されている。この方法は、酸素の特定の光感受性物質(photosensitizer)と光の相互作用に基づく。過去の臨床経験によると、PDTには、にきび角化症(acne keratosis)や各種の皮膚がんなど、いくつかの病的状態の治療のための他の療法をしのぐ利点がある。PDTの臨床的な使用の一般的な背景については、米国特許第6,225,333号、米国特許第6,136,841号、米国特許第6,114,321号、米国特許第6,107,466号、米国特許第6,036,941号、米国特許第5,965,598号、米国特許第5,952,329号に記載されている。
【0003】
いくつかの光感受性物質、例えば、5−アミノレブリン酸(5−ALA)、5−ALAの誘導剤、ポルフィリン誘導剤などが市販されており、前臨床又は臨床開発段階にある。先行技術には、その他の光感受性物質が提案されていて、例えば、Harat,M.らの「Neurologia i Neurochirurgia Polska 34,973(2000)」、Sharma,S.の「Can.J.Ophthalmology 36,7(2001)」、Pervaiz,S.「FASEB Journal 15,612(2001)」、Korner−Stifbold,U.の「Therapeutische Umschau 58,28(2001)」、Soubrane,G.らの「Brit.J.Ophthalmology 85,483(2001)」、Depettre,T.らの「J.Fr.Ophthalomologie 24,82(2001)」、Barr,H.らの「Alimentary Pharmacology & Therapeutics 15,311(2001)」、Schmidt−Erfurth,U.らの「Ophthalmolgie 98,216(2001)」、Rockson,S.G.らの「Circulation 102,591(2000)」を参照されたい。
【0004】
安全かつ効果的なPDTに欠かせない要素の1つは、光源である。臨床的に有用な光源は、いくつかの基準、すなわち、光の強度が高い(すなわち放射束が大きい)こと、線量の設定が容易であること、発光スペクトルのピーク波長が対象の領域内にあること、対象の領域内の放射光の強度が均一であること、構造の信頼性が高く運転コストが低く構造が単純であること、を満たしている必要がある。
【0005】
先行技術には、PDT用の光源がいくつか記載されていて、米国特許第5,441,531号(DUSA)には、正しい波長を選択して赤外線を除去するためのフィルターとダイクロイックミラーを使用するステップを含む、PDTの方法が記載されていて、米国特許第5,782,895号(DUSA)には、バルブホルダーと、フィルターと、ダイクロイックミラーとを備えている、PDT用の照明器について記載されていて、米国特許第5,961,543号(Herbert Waldman)には、ランプ反射器と、フィルターユニットと、一対の送風器とを備えているPDT照射用の装置が記載されていて、米国特許第5,634,711号(Kennedy)には、PDT用の携帯型ポータブル発光デバイスが記載されていて、米国特許第5,798,523号(Theratechnologies)には、PDT用の電動式デバイスが記載されていて、米国特許第5,843,143号(Cancer Research Campaign Technology)には、出力強度75mW/cm2以上、帯域幅0〜30nmの範囲内の高輝度ランプを備えている非レーザー光源が請求されていて、米国特許第5,849,027号(MBG Technologies)には、約300〜400Wの広い波長の放射エネルギーを生成することのできる非コヒレント電磁エネルギー源が記載されていて、米国特許第6,007,225号(Advanced Optical Technologies)には、円錐形の光偏向器を利用する有向照明装置(directed lighting system)が記載されていて、米国特許第6,048,359号(Advanced Photodynamic Technologies)には、皮膚病の診断用の光学系に関連する装置及び方法が記載されていて、米国特許第6,096,066号(Light Sciences Limited Partnership)には、光療法パッチが記載されていて、米国特許第6,128,525号(Zengら)には、PDTの線量測定を制御する装置が記載されていて、WO00/00250(Genetronics)には、細胞のエレクトロポレーションとエレクトロポレーション処理された細胞の光活性化(light activation)の両方を行う装置が記載されている。WO99/10046(Advanced Photodynamic Technologies)には、高分子材料から成る外板とライナーを備えている発光治療デバイスが記載されている。WO98/04317(Light Science Limited Partnership)には、光療法の効果を高めるために温熱療法(hyperthermia)を適用するデバイスが提案されていて、WO85/00527(M.Utzhas)には、特に皮膚病への用途を持つ、複数のフィルターを有する照射装置が記載されていて、WO99/56827(DUSA)には、輪郭の描かれている表面(contoured surface)用の、複数の光源を備えている光源が記載されていて、ヨーロッパ特許第O 604 931(Matushita Electric Industrial Co.)には、医療用レーザー装置が記載されていて、WO99/06113(Zengら)には、PDTの線量測定を制御する装置が記載されていて、WO84/00101(The John Hopkins University)には、PDTの効果を監視し、治療用の光放射の正しい線量を算定する装置が記載されている。WO45/32441(米国政府)には、光ファイバを有する光供給デバイスが請求されていて、WO00/25866(Gart)には、広い帯域幅の放射エネルギーを生成する、フィルターリング手段とフォーカシング手段を有する非コヒレント光エネルギー源を使用する、PDT用の装置が記載されている。
【0006】
光線力学的療法用のその他のデバイスは、米国特許第4,576,173号(Johns Hopkins University)、米国特許第4,592,361号(Johns Hopkins University)、米国特許第4,973,848号(J.McCaughan)、米国特許第5,298,742号(Dep.Health,USA)、米国特許第5,474,528号(DUSA)、米国特許第5,489,279号(DISA)、US5,500,009(Amron)、米国特許第5,505,726号(DUSA)、米国特許第5,519,435号(米国政府)、米国特許第5,521,392号(EFOS)、米国特許第5,533,508号(PDT Systems)、米国特許第5,643,334号(ESC Medical Systems Ltd.)、及び米国特許第5,814,008号(Light Science Limited Partnership)に記載されている。
【0007】
先行技術におけるいくつかの特許には、従来のランプを使用する代わりに、発光ダイオード(LED)に基づく光線力学的療法用のランプが提案されていて、それらは、WO/94/15666(PDT Systems)、FR 2492666(Maret)、WO95/19812(Markham)、米国特許第5,259,380号(Amcor)、ヨーロッパ特許第0266038号(Kureha Kagaku Kogyo)、米国特許第5,698,866号(PDT Systems)、米国特許第5,420,768号(Kennedy)、米国特許第5,549,660号(Amron)、米国特許第6,048,359号(Advanced Photodynamic Technologies)である。
【0008】
従来のランプの代わりにLED技術を使用することには多数の利点があると考えられている。例えば、LEDの配列を形成することによって大きな領域をカバーすることができる。更に、LEDは効率が高いため、必要な熱放散が少ない。更に、LEDは長期的に安定であり、このため数万時間の作動に適するランプを容易に設計することができる。その他の利点として、運転費と維持費が低いこと、駆動電圧が低く安全性が高いこと、機械的な特性が頑丈であること、構造がモジュール式で軽量かつコンパクトであること、移動及び輸送が容易であること、があげられる。
【0009】
しかしながら、これらの重要な利点にもかかわらず、先行技術に記載されている、光線力学的療法用にLED技術を使用することには、PDTにおけるLEDランプの有用性に影響するいくつかの欠点がある。
【0010】
二次元配列におけるLEDランプを使用することの主な欠点は、光の均一性が不十分であるために、安全かつ効果的なPTD治療が得られないことである。この理由は、LEDからの光パターンが、例えば、出力角度の広いコウモリ翼形状であるためである。公知のPTD技術を使用することのその他の欠点として、液体ベースの冷却系統が必要であるためにコストと複雑さが比較的高いこと、光のスペクトルが比較的広い(600〜700nm)こと、光出力量が限られているため治療時間が長くなること、があげられる。
【発明の開示】
【0011】
本発明によると、LED(発光ダイオード)の二次元の配列を備えており、かつ前記LEDから発せられる光をコリメートするための手段を更に備えている、光線力学的療法において使用するための照射源が提供される。
【0012】
このようにして光をコリメートすることによって、照射源からの距離に伴う光の強度の変動が大幅に低減し、このことは、患者と光源の間の距離が、当たる線量に重大な影響を与えないことを意味する。これによって、治療が単純化されるのみならず、平面でない面の効果的かつ均一な治療が可能になる。更に、光源からの任意の有効な距離における光の強度が大きくなり、本発明は、ずっと均一な照射パターンを生成することを可能にもする。
【0013】
コリメートは、LEDに加えてレンズを使用し、かつ、最も好ましくは各LEDランプが対応する追加レンズ系を有する場合に、最も効果的に達成される。このようにして、身体からの任意の作動距離において最も均一な光が達成される。
【0014】
マルチエレメントレンズ(multi−element lenses)を使用してもよいが、各LEDに1枚の追加レンズを設けることが好ましい。本発明において使用するのに好ましいレンズは、対象の領域上の光の強度が均一になるように光を導くことのできるレンズである。代表的なレンズは、合成材料又はガラスから製作されているレンズである。最も好ましいレンズのタイプは、アキシコン・コリメーティング光導体(axicon collimating lightguide)である。このようなレンズは、散乱効果を低減するように設計されているのが最も好ましく、散乱効果が低減されないと、ほぼコリメートされているビームの外側で光が失われる原因になる。
【0015】
ここまで説明した配置は、均質の特性の均一で広い光の照射範囲が確保されるという、先行技術をしのぐ重要な恩恵を提供するが、レンズ系は、ダイオードマトリクスの上の、六角形パターンに稠密配置された六角形レンズユニットから成ることが好ましい。従って、個々のレンズは、平面において六角形、又は実質的に六角形であることが好ましい。このことは、それ自体が発明的であると考えられ、従ってさらなる観点から、本発明は、ハニカムパターンに配置されているほぼ六角形のレンズの配列を備えているPDTランプを提供する。
【0016】
対象の領域上の光の強度の変化は、+/−15%未満、好ましくは+/−10%未満、最も好ましくは+/−7%未満である必要がある。
【0017】
必要な場合にはより低い出力を使用してよいが、本発明による光源は、少なくとも20mW/cm2を出力することが好ましい。また、約18nmの半値幅(FWHM)に基づく公称距離5cmにおける出力は、100mW/cm2を超えないことが好ましい。この出力は、長時間の治療を回避するために距離5cmにおいて40mW/cm2以上であることが好ましい。
【0018】
LEDの数は、照射領域に応じて変わってよいが、LEDの実用的な数は1〜3000の間である。より好ましい数は、4〜512の間であり、最も好ましい数は8〜256個のLEDである。
【0019】
照射領域は、レンズの配置とLED数に応じて変わってよいが、これは1m2〜3000cm2以の間であることが好ましい。
【0020】
40mm×50mmの照射用のランプは、例えば、16個のダイオードを有する。90mm×190mmの照射用のランプは、例えば、128個のダイオードを有する。ダイオード間の距離は、光の強度に応じて2mm〜20mmの範囲内であることが好ましい。
【0021】
PDTに有用であるためには、光のピーク波長は、例えばPhotoporphyrin IXでの使用の場合、好ましくは620〜645nmの範囲内であり、より好ましくは625〜640nmであり、最も好ましくは630〜640nmである。しかしながら、フォトフリン、Phorphycenes、Sn−Etiopurin、m−THPC、NpE6、Zn−フタロシアニン(Zn−Phtalocyanine)、ベンゾポルフィリンなどの他の光感受性物質のピーク領域をカバーするために、ランプは異なるLEDによる異なる波長を有することができる。
【0022】
LEDベースのランプは、自身から発生する熱が他のタイプの光源よりも少ないが、随意的に、患者のターゲット領域を冷やすための患者ファンをランプに設けてもよい。このファンは、ランプ自体の冷却装置と組み合わせられていることが好ましい。従って、例えば、LEDを(直接的又は間接的に)冷却するのみならず、患者の照射部分が冷やされるように、発せられる光とほぼ同じ方向にランプの外にも空気を導く冷却ファンをランプに設けることができる。例えば、ファンによってランプ内に引き込まれた空気を、それぞれの目的に1本ずつの2本の流れに分けることができる。
【0023】
ダイオードには、熱を放散させるためにヒートシンクが関連付けられていることが好ましく、このヒートシンク自体はファンによって供給される空気流によって冷却することができる。この冷却は、連続的に行うか、又は簡単なサーモスタットスイッチによって制御してもよいが、例えば温度センサーからの入力に基づいてマイクロプロセッサによって制御されるのが好ましい。必要な場合、ピーク出力周波数を変化させるためにLEDの温度を制御してもよい。このような制御は、NTCレジスタによって、例えばマイクロプロセッサに入力を供給することによって行うことができる。代表的な周波数変動は、0.2nm/Kである。
【0024】
このコンセプトは、それ自体が発明的であると考えられ、従って別の観点から鑑み、LEDの配列を備えていて、かつ前記LEDの出力周波数が、その温度を制御することによって変えられる、PDTにおいて使用するための光源が提供される。
【0025】
線量タイマー、及び/又は、前記ランプの寿命を(合計使用時間に基づいて)判断するためのタイマーを追加的又は代替的に設けることができるように、前記ランプはマイクロプロセッサによって制御されることが好ましい。また、光源からの距離に伴う強度の残余変動を補正するために照射線量を(自動的又は手動によって)調整することができるように、自動距離測定機器を設けてもよい。
【0026】
また、例えばコンピュータメモリに格納されているプログラムに従って光の振幅又は周波数を時間とともに変化させることができるように、これも好ましくはマイクロプロセッサによって制御される、光源の変調の手段を設けてもよい。特定の状況においては、このような変調によってより効果的な治療を行うことができる。例えば、光のパルス列の後に短い休止を置くことによって、細胞が更に酸素を吸収することができるものと考えられる。変調は、ユーザがプログラムできるものであることが好ましい。(好ましくは上述したような)変調可能なランプを設けることは、それ自体が発明的であると考えられ、本発明の別の観点を形成する。従って、別の観点から鑑み、本発明は、使用中に変調可能な複数のLED光源を有する、PDTにおいて使用するためのランプを提供する。
【0027】
さらなる好ましい特徴は、照射される領域を小さくするための分割手段を設けることである。従って、一例として、例えば8グループのLEDを選択的に作動停止させるか、又は、選択されているLEDからの光が患者に達しないようにランプ内にマスクを設けることができる。
【0028】
本発明によって、特にその好ましい形式において得られる光は、あらゆるPDT用途に対して十分に均一であるが、コリメートされている各ビームが対象表面の上を動くように、LEDの機械的な振動の手段を設けることによって、均一性を更に向上させることができる。必要な動きはごく小さい程度であり、例えば1本のビームの光軸を、隣のビームの光軸の前の(すなわち移動前の)位置によって対象領域上に定義されるポイントの方向にその中間まで移動させることができる程度であることが理解される。このコンセプトも、それ自体が発明的であると考えられ、従って別の観点から鑑み、振動するように配置されている光源の配列を備えている、PDTにおいて使用するためのランプが提供される。
【0029】
本発明は、PDTを提供する方法にも拡張され、従って更に別の観点から鑑み、本発明は、本発明の他の観点によるランプ又は光源の使用を含む、PDTの方法を提供する。この方法は、本発明の好ましい形式のいずれかによるランプ又は光源の使用を含むことが好ましい。
【0030】
本発明の特定の実施形態を、添付されている図面を参照しながら一例として以下に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
最初に図1を参照して、光線療法ランプ1は、クランプ(示されていない)付きのカウンターバランス式(counterbalanced)支持アーム2と、外部電源(示されていない)と、ランプヘッド3から成る。この図は、本発明の第1の実施形態を示すが、第2の実施形態にも類似するアーム(図7参照)が設けられている。このアームは、例えば医者の診察室の中の机などの表面にランプを固定することを可能にする。アームは、本質的に従来式であり、ランプヘッドを、治療する患者の身体の部位の上の位置に動かすことができるようにする。
【0032】
次に図2を参照して、第1の実施形態のランプヘッド3は、全体的にこのランプヘッドの外形に一致するように成形されているサイドアーム2aに枢動的に取り付けられていることがわかる。(このことは図5においてより明確に見ることができ、この図5においては、サイドアーム2aは枢動ピン2cと噛み合っていることがわかる。) サイドアーム自体は、スイベルジョイント4を介して主アーム2bに連結されている。スイベルジョイント4は、2本の垂直軸の回りの動きを可能にし、サイドアームをランプヘッドに枢動的に取り付けることにより、さらなる動きが得られる。
【0033】
ハウジング6は、その下面に開口を有し、この下面においては、光源5が薄い拡散器7を通して見える。図3から、ハウジング6の上側部分には、ハウジング自体に形成されている換気長孔の形での空気吹き出し口8が設けられていることがわかる。また、制御パネル/ディスプレイユニット8もある。
【0034】
次に、図4〜図6を参照して、ハウジング6がいくつかの成形プラスチック構成要素、すなわち上側カバー10と、下側カバー11と、エンドカバー12及び13から形成されていることがわかる。両方のエンドカバーには、使用時にランプ内に空気を流すための換気長穴が設けられていて、エンドカバー13の長穴は空気取り入れ口であり、エンドカバー12の長穴は吹き出し口である。
【0035】
ハウジング内には、いくつかのLEDから成る光源と、制御装置と、冷却系統と、ハウジング内に設けられているレンズ系とがある。これらの構成要素について、以下に詳細に説明する。
【0036】
光源は、それぞれが64個のLED21を含んでいるモジュールの2つの配列20から形成されている。LEDは、図13に示されているようなハニカムパターン(すなわち六角形配列)に配置されている。各LEDは、630〜640nm範囲内のピーク波長と、5cmにおける60W/cm2の出力を有する。
【0037】
LED配列20の下は、各LED用のレンズ23を含んでいるレンズパック22である。このレンズパックの下は、下側カバー11の開口のくぼみ内に位置する薄い拡散器7である。
【0038】
図14は、レンズ23の1つを示していて、図12は、その動作を示している光線図である。LED21はこの図12の下部にあり、その上がレンズ23である。図を明確にするため、拡散器7は省略されている。光線図からわかるように、LED21からの実質的にすべての光が、レンズとLEDの光軸を中心とする実質的に平行な狭ビームに集められる。後述するように、レンズの効果は、図15aと図15bに示されている。
【0039】
LEDモジュールへの電流は、従来式の電源(従ってこれ以上は説明しない)によって、マイクロプロセッサベースの制御装置25を介して供給される。制御装置は、LED21への電流の供給を制御することに加えて、電気冷却ファン27と様々なその他の特徴要素(ランプ寿命監視器、線量タイマーなど)も制御する。
【0040】
必要な出力放射周波数を維持するためには、LED21は熱くなりすぎることがなく安定した温度に制御できることが重要である。従って、ファンが空気冷却系統の一部であり、この冷却系統は、LEDパネルの後面に取り付けられているヒートシンク28を更に備えている。ファンは、カバー13の空気取り入れ口から強制的に空気を入れ、LED配列20の上を経て、冷却リブ(cooling rib)を通じてカバー12の吹き出し口から出す。動作温度がセンサー(示されていない)を介して感知され、マイクロプロセッサがこの温度を制御するようにフィードバックシステムが設けられている。
【0041】
必要な場合、LEDの出力ピーク波長を調整するためにLEDの温度を変化させることができる。LEDの接合部温度(junction temperature)と波長の間には、ほぼ線形の関係がある。図16は、これを実証するための実験の結果を示している。この実験においては、異なるLED接合部温度におけるLEDスペクトルを記録し、LED接合部温度に対するピーク波長をプロットした。これは図16に示されていて、この図から、ピーク波長は接合部温度に比例することがわかる。データ点への最適な線形当てはめ(best linear fit)によって、1℃あたり0.208nmの比例関係が得られる。従って、LEDランプ内において接合部温度を制御して、光感受性物質(例:プロトポルフィリンIX)の吸収スペクトルとLEDの発光スペクトルが重なるようにすることができる。
【0042】
空気流は、実際には、取り入れ口において2本の経路に分割される。一方の経路は、ヒートシンク28に導かれ、他方の経路は、患者の皮膚に空気を吹き出すように配置されている。これにより、化学薬剤の反応によって生じる痛みを軽減する冷却効果が得られる。
【0043】
使用時、ランプは、アーム2a及び2bとクランプ(示されていない)とを介して表面に固定される。次いで、ランプは、照射される患者の皮膚の領域の上に配置される。
【0044】
ランプの制御スイッチ類は、制御パネル/ディスプレイユニット9に配置されている。
【0045】
システムは、ON/OFFボタンを押すことによってオン/オフが切り替えられる。システムをオンにするときには、ボタンを押し、そのままの状態で、ディスプレイウィンドウにテキスト「CURELIGHT V x. x,Ser. no:0100XXXX」が表示されるまで保持する。次に、ボタンを離す。数秒後、メッセージ「REMAINING LAMP LIFE: XXhXX」が表示される。これは、FULL LIGHTモードで作動可能な残り時間を示していて、マイクロプロセッサによって計算され、時間と分で表示される。タイマーが0h00を示すと、それ以上使用することはできない。特定の治療中にオンである残り時間を示す線量タイマーも設けられている。
【0046】
システムは、ON/OFFボタンをもう一度押すことによってオフにされる。ボタンを押すとビープ音が鳴り、システムがオフになる。
【0047】
治療する領域の上にランプを正しく位置させるために、オペレータは、GUIDE LIGHTボタンを押し、ランプを低出力でオンにする。次いで、皮膚の正しい領域が照射されるようにランプを動かすことができる。LOW LIGHTモードにおいては、たとえ線量タイマーの現在値が表示されてもタイマーは作動しない。このタイマーは、通常、進行中のFULL LIGHT治療が停止されていない限りは0:00である。GUIDE LIGHTボタンをもう一度押すことによって、光がオフになる。
【0048】
GUIDE LIGHTボタンを押す前にランプがFULL LIGHTモードであった場合には、ランプはGUIDE LIGHTに切り替わり、タイマーが停止する。
【0049】
更に、治療を一時的に停止するために使用することのできるPAUSEボタンが設けられている。このボタンをもう一度押すと、停止された場所から治療が継続する。
【0050】
必要な場合に光の線量を調整するためにSET DOSE機能を選択するために使用されるMODE BUTTONもある。このボタンは、線量値を調整するためにSET DOSE機能と一緒に使用される。+/−ボタンは、1 J/cm2の間隔で線量を調整し、同時に、対応する線量時間が計算されて分及び秒として表示される。このボタンを押し下げた状態に保持すると、上げ下げ調整の速度が増す。最も効果的な光線量は37J/cm2であると考えられる。Modeボタンは、照射される領域の区画を小さくする(より小さい治療領域)などの他の機能を有効にするときにも使用される。
【0051】
ランプが正しく配置された後、オペレータはSTARTボタンを押してランプを治療強度に切り替える。ランプがFULL LIGHTモードのとき、線量タイマーとランプタイマーのカウントが行われる。線量タイマーのみが表示される。
【0052】
線量タイマーが0:00になると、光が自動的にオフに切り替わり、点滅するメッセージ「END OF DOSE」が表示される。RESETボタン(次段落参照)が押されるまで間断性の音が鳴る。
【0053】
STOP/RESETボタンは、進行中の動作を終了する、あるいは「END OF DOSE」又はエラーメッセージをクリアするために使用することができる。
【0054】
本発明の第2の実施形態は、ほとんどの動作上の観点においては第1の実施形態に類似するが、図7〜図11からわかるように、外観と構造はかなり異なる。具体的には、サイドアームを使用することなくアーム2がスイベルジョイント4を介してハウジングの側面に直接的に連結されるように、ハウジングは90度だけ回転している。更に、空気取り入れ口と吹き出し口が、ジョイント4の対向する面に位置するエンドカバー12、13に設けられている。
【0055】
図10と図11からわかるように、ランプヘッド3は、2つのエンドカバー12、13と、フロントカバー及びバックカバー(これらの図においては明確さの理由から示されていない)とから形成されているハウジングを有する。
【0056】
図11は、光源の配置を良く示していて、この光源は、前の実施形態のように、薄い拡散器7と、レンズ配列22と、LED配列20と、ヒートシンク28とを備えている。しかしながら、留意すべき点として、LEDとレンズの数が大幅に低減されていて、従って、このランプは皮膚のより小さな領域での使用を目的としていることが理解されるであろう。光の囲い29は、カバーの追加部分を形成している。
【0057】
図の左端において、ファン27は、前述されているように、取り入れ口を通じて空気を吸い込み、その空気をヒートシンク28のフィンの上に導く。
【0058】
ヒートシンクの上には、制御システムとディスプレイが設けられいて、これらは図10においてより明確に見ることができる。
【0059】
第2の実施形態のランプは、第1の実施形態に関連して上に説明されているものと同じように動作する。
【0060】
最後に、両方の実施形態において使用されているレンズの1つの一例が、図14に示されている。留意すべき点として、図13に示されている六角形(ハニカム)配置に密集させることができるように、レンズの外形は六角形である。レンズはアキシコン・コリメーティング光導体であり、図12に示されているような実質的に平行なビームが得られるように成形されている。
【0061】
図15aと図15bは、レンズ配列22の効果を実証するための実験の結果を示している。レンズを有する(図15a)とレンズを有さない(図15b)の2つのLED配列をすりガラスの下に置き、すりガラスとカメラの間の同じ距離において撮影した。図15aからわかるように、レンズは、輪郭のはっきりした範囲内に光を集めるのに対して、図15bにおいては、光はずっと分散している。
【0062】
前述されているように、ビームは実質的にコリメートされているため、ランプと患者の間の距離は、供給される線量(光エネルギー)に重大には影響しない。このことは、ランプを患者の皮膚からの正確な距離に位置させる必要がないことのみならず、平らでない表面も、高い領域と低い領域の間での大きな線量の変動なしに効果的に治療することができることを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1の実施形態の斜視図であり、据え付けアームを示している。
【図2】図1の第1の実施形態の下からの斜視図である。
【図3】図1の実施形態の上からの斜視図である。
【図4】図1の実施形態の、(図2に対応する)分解図である。
【図5】図1の実施形態の下と一方の側面からの分解図である。
【図6】図1の実施形態の下と他方の側面からの分解図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の上からの斜視図であり、据え付けアームを示している。
【図8】図7の実施形態の下からの斜視図である。
【図9】図7の実施形態の上からの斜視図である。
【図10】図7の実施形態の上からの分解図である。
【図11】図7の実施形態の下からの分解図である。
【図12】両方の実施形態において使用されている光学系を示している線図的な光線図である。
【図13】実施形態におけるLEDの配置を示している略図である。
【図14】実施形態において使用されるレンズの斜視図である。
【図15a】本発明の実施形態において使用されているレンズの効果を示している。
【図15b】本発明の実施形態において使用されているレンズの効果を示している。
【図16】LEDの接合部温度を変化させることの、ピーク波長に対する影響を示している。
【0001】
本発明は、光線力学的療法(PDT)において使用するための照明器源(illuminator source)(ランプとも称される)に関する。
【背景技術】
【0002】
光線力学的療法(PDT)は、発展中の療法であり、現在、各種のがんの治療のほか、伝染病、傷の治療、各種の皮膚病などの悪性ではない病気にも使用されている。この方法は、酸素の特定の光感受性物質(photosensitizer)と光の相互作用に基づく。過去の臨床経験によると、PDTには、にきび角化症(acne keratosis)や各種の皮膚がんなど、いくつかの病的状態の治療のための他の療法をしのぐ利点がある。PDTの臨床的な使用の一般的な背景については、米国特許第6,225,333号、米国特許第6,136,841号、米国特許第6,114,321号、米国特許第6,107,466号、米国特許第6,036,941号、米国特許第5,965,598号、米国特許第5,952,329号に記載されている。
【0003】
いくつかの光感受性物質、例えば、5−アミノレブリン酸(5−ALA)、5−ALAの誘導剤、ポルフィリン誘導剤などが市販されており、前臨床又は臨床開発段階にある。先行技術には、その他の光感受性物質が提案されていて、例えば、Harat,M.らの「Neurologia i Neurochirurgia Polska 34,973(2000)」、Sharma,S.の「Can.J.Ophthalmology 36,7(2001)」、Pervaiz,S.「FASEB Journal 15,612(2001)」、Korner−Stifbold,U.の「Therapeutische Umschau 58,28(2001)」、Soubrane,G.らの「Brit.J.Ophthalmology 85,483(2001)」、Depettre,T.らの「J.Fr.Ophthalomologie 24,82(2001)」、Barr,H.らの「Alimentary Pharmacology & Therapeutics 15,311(2001)」、Schmidt−Erfurth,U.らの「Ophthalmolgie 98,216(2001)」、Rockson,S.G.らの「Circulation 102,591(2000)」を参照されたい。
【0004】
安全かつ効果的なPDTに欠かせない要素の1つは、光源である。臨床的に有用な光源は、いくつかの基準、すなわち、光の強度が高い(すなわち放射束が大きい)こと、線量の設定が容易であること、発光スペクトルのピーク波長が対象の領域内にあること、対象の領域内の放射光の強度が均一であること、構造の信頼性が高く運転コストが低く構造が単純であること、を満たしている必要がある。
【0005】
先行技術には、PDT用の光源がいくつか記載されていて、米国特許第5,441,531号(DUSA)には、正しい波長を選択して赤外線を除去するためのフィルターとダイクロイックミラーを使用するステップを含む、PDTの方法が記載されていて、米国特許第5,782,895号(DUSA)には、バルブホルダーと、フィルターと、ダイクロイックミラーとを備えている、PDT用の照明器について記載されていて、米国特許第5,961,543号(Herbert Waldman)には、ランプ反射器と、フィルターユニットと、一対の送風器とを備えているPDT照射用の装置が記載されていて、米国特許第5,634,711号(Kennedy)には、PDT用の携帯型ポータブル発光デバイスが記載されていて、米国特許第5,798,523号(Theratechnologies)には、PDT用の電動式デバイスが記載されていて、米国特許第5,843,143号(Cancer Research Campaign Technology)には、出力強度75mW/cm2以上、帯域幅0〜30nmの範囲内の高輝度ランプを備えている非レーザー光源が請求されていて、米国特許第5,849,027号(MBG Technologies)には、約300〜400Wの広い波長の放射エネルギーを生成することのできる非コヒレント電磁エネルギー源が記載されていて、米国特許第6,007,225号(Advanced Optical Technologies)には、円錐形の光偏向器を利用する有向照明装置(directed lighting system)が記載されていて、米国特許第6,048,359号(Advanced Photodynamic Technologies)には、皮膚病の診断用の光学系に関連する装置及び方法が記載されていて、米国特許第6,096,066号(Light Sciences Limited Partnership)には、光療法パッチが記載されていて、米国特許第6,128,525号(Zengら)には、PDTの線量測定を制御する装置が記載されていて、WO00/00250(Genetronics)には、細胞のエレクトロポレーションとエレクトロポレーション処理された細胞の光活性化(light activation)の両方を行う装置が記載されている。WO99/10046(Advanced Photodynamic Technologies)には、高分子材料から成る外板とライナーを備えている発光治療デバイスが記載されている。WO98/04317(Light Science Limited Partnership)には、光療法の効果を高めるために温熱療法(hyperthermia)を適用するデバイスが提案されていて、WO85/00527(M.Utzhas)には、特に皮膚病への用途を持つ、複数のフィルターを有する照射装置が記載されていて、WO99/56827(DUSA)には、輪郭の描かれている表面(contoured surface)用の、複数の光源を備えている光源が記載されていて、ヨーロッパ特許第O 604 931(Matushita Electric Industrial Co.)には、医療用レーザー装置が記載されていて、WO99/06113(Zengら)には、PDTの線量測定を制御する装置が記載されていて、WO84/00101(The John Hopkins University)には、PDTの効果を監視し、治療用の光放射の正しい線量を算定する装置が記載されている。WO45/32441(米国政府)には、光ファイバを有する光供給デバイスが請求されていて、WO00/25866(Gart)には、広い帯域幅の放射エネルギーを生成する、フィルターリング手段とフォーカシング手段を有する非コヒレント光エネルギー源を使用する、PDT用の装置が記載されている。
【0006】
光線力学的療法用のその他のデバイスは、米国特許第4,576,173号(Johns Hopkins University)、米国特許第4,592,361号(Johns Hopkins University)、米国特許第4,973,848号(J.McCaughan)、米国特許第5,298,742号(Dep.Health,USA)、米国特許第5,474,528号(DUSA)、米国特許第5,489,279号(DISA)、US5,500,009(Amron)、米国特許第5,505,726号(DUSA)、米国特許第5,519,435号(米国政府)、米国特許第5,521,392号(EFOS)、米国特許第5,533,508号(PDT Systems)、米国特許第5,643,334号(ESC Medical Systems Ltd.)、及び米国特許第5,814,008号(Light Science Limited Partnership)に記載されている。
【0007】
先行技術におけるいくつかの特許には、従来のランプを使用する代わりに、発光ダイオード(LED)に基づく光線力学的療法用のランプが提案されていて、それらは、WO/94/15666(PDT Systems)、FR 2492666(Maret)、WO95/19812(Markham)、米国特許第5,259,380号(Amcor)、ヨーロッパ特許第0266038号(Kureha Kagaku Kogyo)、米国特許第5,698,866号(PDT Systems)、米国特許第5,420,768号(Kennedy)、米国特許第5,549,660号(Amron)、米国特許第6,048,359号(Advanced Photodynamic Technologies)である。
【0008】
従来のランプの代わりにLED技術を使用することには多数の利点があると考えられている。例えば、LEDの配列を形成することによって大きな領域をカバーすることができる。更に、LEDは効率が高いため、必要な熱放散が少ない。更に、LEDは長期的に安定であり、このため数万時間の作動に適するランプを容易に設計することができる。その他の利点として、運転費と維持費が低いこと、駆動電圧が低く安全性が高いこと、機械的な特性が頑丈であること、構造がモジュール式で軽量かつコンパクトであること、移動及び輸送が容易であること、があげられる。
【0009】
しかしながら、これらの重要な利点にもかかわらず、先行技術に記載されている、光線力学的療法用にLED技術を使用することには、PDTにおけるLEDランプの有用性に影響するいくつかの欠点がある。
【0010】
二次元配列におけるLEDランプを使用することの主な欠点は、光の均一性が不十分であるために、安全かつ効果的なPTD治療が得られないことである。この理由は、LEDからの光パターンが、例えば、出力角度の広いコウモリ翼形状であるためである。公知のPTD技術を使用することのその他の欠点として、液体ベースの冷却系統が必要であるためにコストと複雑さが比較的高いこと、光のスペクトルが比較的広い(600〜700nm)こと、光出力量が限られているため治療時間が長くなること、があげられる。
【発明の開示】
【0011】
本発明によると、LED(発光ダイオード)の二次元の配列を備えており、かつ前記LEDから発せられる光をコリメートするための手段を更に備えている、光線力学的療法において使用するための照射源が提供される。
【0012】
このようにして光をコリメートすることによって、照射源からの距離に伴う光の強度の変動が大幅に低減し、このことは、患者と光源の間の距離が、当たる線量に重大な影響を与えないことを意味する。これによって、治療が単純化されるのみならず、平面でない面の効果的かつ均一な治療が可能になる。更に、光源からの任意の有効な距離における光の強度が大きくなり、本発明は、ずっと均一な照射パターンを生成することを可能にもする。
【0013】
コリメートは、LEDに加えてレンズを使用し、かつ、最も好ましくは各LEDランプが対応する追加レンズ系を有する場合に、最も効果的に達成される。このようにして、身体からの任意の作動距離において最も均一な光が達成される。
【0014】
マルチエレメントレンズ(multi−element lenses)を使用してもよいが、各LEDに1枚の追加レンズを設けることが好ましい。本発明において使用するのに好ましいレンズは、対象の領域上の光の強度が均一になるように光を導くことのできるレンズである。代表的なレンズは、合成材料又はガラスから製作されているレンズである。最も好ましいレンズのタイプは、アキシコン・コリメーティング光導体(axicon collimating lightguide)である。このようなレンズは、散乱効果を低減するように設計されているのが最も好ましく、散乱効果が低減されないと、ほぼコリメートされているビームの外側で光が失われる原因になる。
【0015】
ここまで説明した配置は、均質の特性の均一で広い光の照射範囲が確保されるという、先行技術をしのぐ重要な恩恵を提供するが、レンズ系は、ダイオードマトリクスの上の、六角形パターンに稠密配置された六角形レンズユニットから成ることが好ましい。従って、個々のレンズは、平面において六角形、又は実質的に六角形であることが好ましい。このことは、それ自体が発明的であると考えられ、従ってさらなる観点から、本発明は、ハニカムパターンに配置されているほぼ六角形のレンズの配列を備えているPDTランプを提供する。
【0016】
対象の領域上の光の強度の変化は、+/−15%未満、好ましくは+/−10%未満、最も好ましくは+/−7%未満である必要がある。
【0017】
必要な場合にはより低い出力を使用してよいが、本発明による光源は、少なくとも20mW/cm2を出力することが好ましい。また、約18nmの半値幅(FWHM)に基づく公称距離5cmにおける出力は、100mW/cm2を超えないことが好ましい。この出力は、長時間の治療を回避するために距離5cmにおいて40mW/cm2以上であることが好ましい。
【0018】
LEDの数は、照射領域に応じて変わってよいが、LEDの実用的な数は1〜3000の間である。より好ましい数は、4〜512の間であり、最も好ましい数は8〜256個のLEDである。
【0019】
照射領域は、レンズの配置とLED数に応じて変わってよいが、これは1m2〜3000cm2以の間であることが好ましい。
【0020】
40mm×50mmの照射用のランプは、例えば、16個のダイオードを有する。90mm×190mmの照射用のランプは、例えば、128個のダイオードを有する。ダイオード間の距離は、光の強度に応じて2mm〜20mmの範囲内であることが好ましい。
【0021】
PDTに有用であるためには、光のピーク波長は、例えばPhotoporphyrin IXでの使用の場合、好ましくは620〜645nmの範囲内であり、より好ましくは625〜640nmであり、最も好ましくは630〜640nmである。しかしながら、フォトフリン、Phorphycenes、Sn−Etiopurin、m−THPC、NpE6、Zn−フタロシアニン(Zn−Phtalocyanine)、ベンゾポルフィリンなどの他の光感受性物質のピーク領域をカバーするために、ランプは異なるLEDによる異なる波長を有することができる。
【0022】
LEDベースのランプは、自身から発生する熱が他のタイプの光源よりも少ないが、随意的に、患者のターゲット領域を冷やすための患者ファンをランプに設けてもよい。このファンは、ランプ自体の冷却装置と組み合わせられていることが好ましい。従って、例えば、LEDを(直接的又は間接的に)冷却するのみならず、患者の照射部分が冷やされるように、発せられる光とほぼ同じ方向にランプの外にも空気を導く冷却ファンをランプに設けることができる。例えば、ファンによってランプ内に引き込まれた空気を、それぞれの目的に1本ずつの2本の流れに分けることができる。
【0023】
ダイオードには、熱を放散させるためにヒートシンクが関連付けられていることが好ましく、このヒートシンク自体はファンによって供給される空気流によって冷却することができる。この冷却は、連続的に行うか、又は簡単なサーモスタットスイッチによって制御してもよいが、例えば温度センサーからの入力に基づいてマイクロプロセッサによって制御されるのが好ましい。必要な場合、ピーク出力周波数を変化させるためにLEDの温度を制御してもよい。このような制御は、NTCレジスタによって、例えばマイクロプロセッサに入力を供給することによって行うことができる。代表的な周波数変動は、0.2nm/Kである。
【0024】
このコンセプトは、それ自体が発明的であると考えられ、従って別の観点から鑑み、LEDの配列を備えていて、かつ前記LEDの出力周波数が、その温度を制御することによって変えられる、PDTにおいて使用するための光源が提供される。
【0025】
線量タイマー、及び/又は、前記ランプの寿命を(合計使用時間に基づいて)判断するためのタイマーを追加的又は代替的に設けることができるように、前記ランプはマイクロプロセッサによって制御されることが好ましい。また、光源からの距離に伴う強度の残余変動を補正するために照射線量を(自動的又は手動によって)調整することができるように、自動距離測定機器を設けてもよい。
【0026】
また、例えばコンピュータメモリに格納されているプログラムに従って光の振幅又は周波数を時間とともに変化させることができるように、これも好ましくはマイクロプロセッサによって制御される、光源の変調の手段を設けてもよい。特定の状況においては、このような変調によってより効果的な治療を行うことができる。例えば、光のパルス列の後に短い休止を置くことによって、細胞が更に酸素を吸収することができるものと考えられる。変調は、ユーザがプログラムできるものであることが好ましい。(好ましくは上述したような)変調可能なランプを設けることは、それ自体が発明的であると考えられ、本発明の別の観点を形成する。従って、別の観点から鑑み、本発明は、使用中に変調可能な複数のLED光源を有する、PDTにおいて使用するためのランプを提供する。
【0027】
さらなる好ましい特徴は、照射される領域を小さくするための分割手段を設けることである。従って、一例として、例えば8グループのLEDを選択的に作動停止させるか、又は、選択されているLEDからの光が患者に達しないようにランプ内にマスクを設けることができる。
【0028】
本発明によって、特にその好ましい形式において得られる光は、あらゆるPDT用途に対して十分に均一であるが、コリメートされている各ビームが対象表面の上を動くように、LEDの機械的な振動の手段を設けることによって、均一性を更に向上させることができる。必要な動きはごく小さい程度であり、例えば1本のビームの光軸を、隣のビームの光軸の前の(すなわち移動前の)位置によって対象領域上に定義されるポイントの方向にその中間まで移動させることができる程度であることが理解される。このコンセプトも、それ自体が発明的であると考えられ、従って別の観点から鑑み、振動するように配置されている光源の配列を備えている、PDTにおいて使用するためのランプが提供される。
【0029】
本発明は、PDTを提供する方法にも拡張され、従って更に別の観点から鑑み、本発明は、本発明の他の観点によるランプ又は光源の使用を含む、PDTの方法を提供する。この方法は、本発明の好ましい形式のいずれかによるランプ又は光源の使用を含むことが好ましい。
【0030】
本発明の特定の実施形態を、添付されている図面を参照しながら一例として以下に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
最初に図1を参照して、光線療法ランプ1は、クランプ(示されていない)付きのカウンターバランス式(counterbalanced)支持アーム2と、外部電源(示されていない)と、ランプヘッド3から成る。この図は、本発明の第1の実施形態を示すが、第2の実施形態にも類似するアーム(図7参照)が設けられている。このアームは、例えば医者の診察室の中の机などの表面にランプを固定することを可能にする。アームは、本質的に従来式であり、ランプヘッドを、治療する患者の身体の部位の上の位置に動かすことができるようにする。
【0032】
次に図2を参照して、第1の実施形態のランプヘッド3は、全体的にこのランプヘッドの外形に一致するように成形されているサイドアーム2aに枢動的に取り付けられていることがわかる。(このことは図5においてより明確に見ることができ、この図5においては、サイドアーム2aは枢動ピン2cと噛み合っていることがわかる。) サイドアーム自体は、スイベルジョイント4を介して主アーム2bに連結されている。スイベルジョイント4は、2本の垂直軸の回りの動きを可能にし、サイドアームをランプヘッドに枢動的に取り付けることにより、さらなる動きが得られる。
【0033】
ハウジング6は、その下面に開口を有し、この下面においては、光源5が薄い拡散器7を通して見える。図3から、ハウジング6の上側部分には、ハウジング自体に形成されている換気長孔の形での空気吹き出し口8が設けられていることがわかる。また、制御パネル/ディスプレイユニット8もある。
【0034】
次に、図4〜図6を参照して、ハウジング6がいくつかの成形プラスチック構成要素、すなわち上側カバー10と、下側カバー11と、エンドカバー12及び13から形成されていることがわかる。両方のエンドカバーには、使用時にランプ内に空気を流すための換気長穴が設けられていて、エンドカバー13の長穴は空気取り入れ口であり、エンドカバー12の長穴は吹き出し口である。
【0035】
ハウジング内には、いくつかのLEDから成る光源と、制御装置と、冷却系統と、ハウジング内に設けられているレンズ系とがある。これらの構成要素について、以下に詳細に説明する。
【0036】
光源は、それぞれが64個のLED21を含んでいるモジュールの2つの配列20から形成されている。LEDは、図13に示されているようなハニカムパターン(すなわち六角形配列)に配置されている。各LEDは、630〜640nm範囲内のピーク波長と、5cmにおける60W/cm2の出力を有する。
【0037】
LED配列20の下は、各LED用のレンズ23を含んでいるレンズパック22である。このレンズパックの下は、下側カバー11の開口のくぼみ内に位置する薄い拡散器7である。
【0038】
図14は、レンズ23の1つを示していて、図12は、その動作を示している光線図である。LED21はこの図12の下部にあり、その上がレンズ23である。図を明確にするため、拡散器7は省略されている。光線図からわかるように、LED21からの実質的にすべての光が、レンズとLEDの光軸を中心とする実質的に平行な狭ビームに集められる。後述するように、レンズの効果は、図15aと図15bに示されている。
【0039】
LEDモジュールへの電流は、従来式の電源(従ってこれ以上は説明しない)によって、マイクロプロセッサベースの制御装置25を介して供給される。制御装置は、LED21への電流の供給を制御することに加えて、電気冷却ファン27と様々なその他の特徴要素(ランプ寿命監視器、線量タイマーなど)も制御する。
【0040】
必要な出力放射周波数を維持するためには、LED21は熱くなりすぎることがなく安定した温度に制御できることが重要である。従って、ファンが空気冷却系統の一部であり、この冷却系統は、LEDパネルの後面に取り付けられているヒートシンク28を更に備えている。ファンは、カバー13の空気取り入れ口から強制的に空気を入れ、LED配列20の上を経て、冷却リブ(cooling rib)を通じてカバー12の吹き出し口から出す。動作温度がセンサー(示されていない)を介して感知され、マイクロプロセッサがこの温度を制御するようにフィードバックシステムが設けられている。
【0041】
必要な場合、LEDの出力ピーク波長を調整するためにLEDの温度を変化させることができる。LEDの接合部温度(junction temperature)と波長の間には、ほぼ線形の関係がある。図16は、これを実証するための実験の結果を示している。この実験においては、異なるLED接合部温度におけるLEDスペクトルを記録し、LED接合部温度に対するピーク波長をプロットした。これは図16に示されていて、この図から、ピーク波長は接合部温度に比例することがわかる。データ点への最適な線形当てはめ(best linear fit)によって、1℃あたり0.208nmの比例関係が得られる。従って、LEDランプ内において接合部温度を制御して、光感受性物質(例:プロトポルフィリンIX)の吸収スペクトルとLEDの発光スペクトルが重なるようにすることができる。
【0042】
空気流は、実際には、取り入れ口において2本の経路に分割される。一方の経路は、ヒートシンク28に導かれ、他方の経路は、患者の皮膚に空気を吹き出すように配置されている。これにより、化学薬剤の反応によって生じる痛みを軽減する冷却効果が得られる。
【0043】
使用時、ランプは、アーム2a及び2bとクランプ(示されていない)とを介して表面に固定される。次いで、ランプは、照射される患者の皮膚の領域の上に配置される。
【0044】
ランプの制御スイッチ類は、制御パネル/ディスプレイユニット9に配置されている。
【0045】
システムは、ON/OFFボタンを押すことによってオン/オフが切り替えられる。システムをオンにするときには、ボタンを押し、そのままの状態で、ディスプレイウィンドウにテキスト「CURELIGHT V x. x,Ser. no:0100XXXX」が表示されるまで保持する。次に、ボタンを離す。数秒後、メッセージ「REMAINING LAMP LIFE: XXhXX」が表示される。これは、FULL LIGHTモードで作動可能な残り時間を示していて、マイクロプロセッサによって計算され、時間と分で表示される。タイマーが0h00を示すと、それ以上使用することはできない。特定の治療中にオンである残り時間を示す線量タイマーも設けられている。
【0046】
システムは、ON/OFFボタンをもう一度押すことによってオフにされる。ボタンを押すとビープ音が鳴り、システムがオフになる。
【0047】
治療する領域の上にランプを正しく位置させるために、オペレータは、GUIDE LIGHTボタンを押し、ランプを低出力でオンにする。次いで、皮膚の正しい領域が照射されるようにランプを動かすことができる。LOW LIGHTモードにおいては、たとえ線量タイマーの現在値が表示されてもタイマーは作動しない。このタイマーは、通常、進行中のFULL LIGHT治療が停止されていない限りは0:00である。GUIDE LIGHTボタンをもう一度押すことによって、光がオフになる。
【0048】
GUIDE LIGHTボタンを押す前にランプがFULL LIGHTモードであった場合には、ランプはGUIDE LIGHTに切り替わり、タイマーが停止する。
【0049】
更に、治療を一時的に停止するために使用することのできるPAUSEボタンが設けられている。このボタンをもう一度押すと、停止された場所から治療が継続する。
【0050】
必要な場合に光の線量を調整するためにSET DOSE機能を選択するために使用されるMODE BUTTONもある。このボタンは、線量値を調整するためにSET DOSE機能と一緒に使用される。+/−ボタンは、1 J/cm2の間隔で線量を調整し、同時に、対応する線量時間が計算されて分及び秒として表示される。このボタンを押し下げた状態に保持すると、上げ下げ調整の速度が増す。最も効果的な光線量は37J/cm2であると考えられる。Modeボタンは、照射される領域の区画を小さくする(より小さい治療領域)などの他の機能を有効にするときにも使用される。
【0051】
ランプが正しく配置された後、オペレータはSTARTボタンを押してランプを治療強度に切り替える。ランプがFULL LIGHTモードのとき、線量タイマーとランプタイマーのカウントが行われる。線量タイマーのみが表示される。
【0052】
線量タイマーが0:00になると、光が自動的にオフに切り替わり、点滅するメッセージ「END OF DOSE」が表示される。RESETボタン(次段落参照)が押されるまで間断性の音が鳴る。
【0053】
STOP/RESETボタンは、進行中の動作を終了する、あるいは「END OF DOSE」又はエラーメッセージをクリアするために使用することができる。
【0054】
本発明の第2の実施形態は、ほとんどの動作上の観点においては第1の実施形態に類似するが、図7〜図11からわかるように、外観と構造はかなり異なる。具体的には、サイドアームを使用することなくアーム2がスイベルジョイント4を介してハウジングの側面に直接的に連結されるように、ハウジングは90度だけ回転している。更に、空気取り入れ口と吹き出し口が、ジョイント4の対向する面に位置するエンドカバー12、13に設けられている。
【0055】
図10と図11からわかるように、ランプヘッド3は、2つのエンドカバー12、13と、フロントカバー及びバックカバー(これらの図においては明確さの理由から示されていない)とから形成されているハウジングを有する。
【0056】
図11は、光源の配置を良く示していて、この光源は、前の実施形態のように、薄い拡散器7と、レンズ配列22と、LED配列20と、ヒートシンク28とを備えている。しかしながら、留意すべき点として、LEDとレンズの数が大幅に低減されていて、従って、このランプは皮膚のより小さな領域での使用を目的としていることが理解されるであろう。光の囲い29は、カバーの追加部分を形成している。
【0057】
図の左端において、ファン27は、前述されているように、取り入れ口を通じて空気を吸い込み、その空気をヒートシンク28のフィンの上に導く。
【0058】
ヒートシンクの上には、制御システムとディスプレイが設けられいて、これらは図10においてより明確に見ることができる。
【0059】
第2の実施形態のランプは、第1の実施形態に関連して上に説明されているものと同じように動作する。
【0060】
最後に、両方の実施形態において使用されているレンズの1つの一例が、図14に示されている。留意すべき点として、図13に示されている六角形(ハニカム)配置に密集させることができるように、レンズの外形は六角形である。レンズはアキシコン・コリメーティング光導体であり、図12に示されているような実質的に平行なビームが得られるように成形されている。
【0061】
図15aと図15bは、レンズ配列22の効果を実証するための実験の結果を示している。レンズを有する(図15a)とレンズを有さない(図15b)の2つのLED配列をすりガラスの下に置き、すりガラスとカメラの間の同じ距離において撮影した。図15aからわかるように、レンズは、輪郭のはっきりした範囲内に光を集めるのに対して、図15bにおいては、光はずっと分散している。
【0062】
前述されているように、ビームは実質的にコリメートされているため、ランプと患者の間の距離は、供給される線量(光エネルギー)に重大には影響しない。このことは、ランプを患者の皮膚からの正確な距離に位置させる必要がないことのみならず、平らでない表面も、高い領域と低い領域の間での大きな線量の変動なしに効果的に治療することができることを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1の実施形態の斜視図であり、据え付けアームを示している。
【図2】図1の第1の実施形態の下からの斜視図である。
【図3】図1の実施形態の上からの斜視図である。
【図4】図1の実施形態の、(図2に対応する)分解図である。
【図5】図1の実施形態の下と一方の側面からの分解図である。
【図6】図1の実施形態の下と他方の側面からの分解図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の上からの斜視図であり、据え付けアームを示している。
【図8】図7の実施形態の下からの斜視図である。
【図9】図7の実施形態の上からの斜視図である。
【図10】図7の実施形態の上からの分解図である。
【図11】図7の実施形態の下からの分解図である。
【図12】両方の実施形態において使用されている光学系を示している線図的な光線図である。
【図13】実施形態におけるLEDの配置を示している略図である。
【図14】実施形態において使用されるレンズの斜視図である。
【図15a】本発明の実施形態において使用されているレンズの効果を示している。
【図15b】本発明の実施形態において使用されているレンズの効果を示している。
【図16】LEDの接合部温度を変化させることの、ピーク波長に対する影響を示している。
Claims (14)
- LED(発光ダイオード)の二次元の配列を備えており、かつ前記LEDから発せられる光をコリメートする手段を更に備えている、光線力学的療法において使用するための照射源。
- 各LEDランプが、関連付けられている追加のレンズ系を有する、請求項1に記載の照射源。
- 各LEDに対して1つの追加レンズが設けられている、請求項2に記載の照射源。
- 前記個々のレンズが、平面において六角形、又は実質的に六角形である、請求項3に記載の照射源。
- 前記レンズ系が、六角形パターンに稠密配置された六角形レンズユニットから好ましくは成る、請求項4に記載の照射源。
- 前記ランプが、線量タイマー、及び/又は、前記ランプの寿命を判断するためのタイマーが設けられるように、マイクロプロセッサによって制御される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の照射源。
- 前記ランプが、患者の対象領域を冷やすための患者ファンを更に備えている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の照射源。
- 前記患者ファンが、前記ランプ自体の冷却系統と組み合わせられている、請求項7に記載の照射源。
- 前記ランプが、
前記LEDを冷却するのみならず、患者の照射部分が冷やされるように、発せられる光とほぼ同じ方向に前記ランプの外にも空気を導く冷却ファン
を備えている、請求項7又は8に記載の照射源。 - 前記ダイオードの温度を制御するために空気流が供給され、前記空気流が、マイクロプロセッサによって制御される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の照射源。
- 前記LEDの出力周波数が、その温度を制御することによって変化させられる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の照射源。
- 前記光源が、変調可能である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の照射源。
- 前記光の振幅又は周波数が、マイクロプロセッサの制御下において変調可能である、請求項12に記載の照射源。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の照射源の使用を含む、光線力学的療法の方法。
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