JP2015527076A - 増粘された乳製品又は乳製品様製品及びそれらを製造するための方法 - Google Patents

増粘された乳製品又は乳製品様製品及びそれらを製造するための方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、乳児及び乳幼児の栄養要求量をも満たしながら、濃厚なテクスチャを有する、貯蔵安定性のある乳製品ベース組成物、並びにそれを製造するための方法を提供する。また、乳製品ベース組成物を増粘する方法も提供される。一般的な実施形態において、本開示は、乳製品ベース組成物及び特別に配合された果物又は香味調製物を用意して、子供に魅力的であるテクスチャ及び栄養成分を有する、増粘された乳製品ベース栄養組成物を生み出すことによって、貯蔵安定性のある乳製品ベース栄養組成物を製造するための方法を提供する。【選択図】 図1

Description

背景
[0001]本開示は、一般的には、健康及び栄養に関する。より詳細には、本開示は、乳幼児(young children)の栄養ニーズに適合した、増粘されたテクスチャを有する、貯蔵安定性のある乳製品又は乳製品様栄養組成物に関する。また、上記栄養組成物を製造するための方法も提供される。
[0002]市場には現在、多くのタイプの栄養組成物が存在する。栄養組成物は、当該栄養組成物における特定の食物及び/又は他の原材料に基づいて、一定の集団又は消費者グループ、例えば、若年層、中高年層、運動選手などを標的とし得る。成長している乳幼児(例えば、乳児(baby)及びよちよち歩きの子(toddler))に、特定の栄養素の摂取を制限しながら、彼らの毎日の微量栄養素要求量及び主要栄養素要求量を満たすことを助けるために、包括的で栄養に富んだ食餌を与えることが重要である。しかし、乳幼児に栄養に富む食物を摂らせるには、味及びテクスチャが極めて重要である。
[0003]したがって、栄養支援の1つの目標は、子供の日々の食餌に必要とされる栄養要求量も提供しながら、喜びを与えるテクスチャを有する乳製品又は乳製品様製品のような、発達に適した栄養組成物を乳幼児に提供することである。栄養支援の別の目標は、特別に適合された果物又は香味調製物の使用により、増粘されたテクスチャを有する乳製品又は乳製品様製品を製造するための製造方法を提供することである。
要約
[0004]増粘されたテクスチャを有する、貯蔵安定性のある乳製品ベース栄養組成物が提供される。また、増粘されたテクスチャを有する乳製品ベース栄養組成物を製造する方法も提供される。一般的な実施形態において、方法は、乳製品ベース組成物、親水コロイドを含む果物又は香味調製物を用意し、上記乳製品ベース組成物と上記果物又は香味調製物とを混合し、それによって上記組成物の増粘を引き起こし、上記組成物をパッケージに入れ、必要である場合、上記組成物の後の増粘を起こさせることによって乳製品ベース栄養組成物を製造することを含む。
[0005]さらに別の実施形態において、乳製品ベース組成物を増粘する方法が提供される。この方法は、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、又はこれらの組合せからなる群から選択されるイオンを含む乳製品ベース組成物を用意することと、親水コロイドを含む香味調製物を用意することと、上記乳製品ベース組成物と上記香味調製物とを混合することと、上記乳製品ベース組成物の増粘を引き起こすことと、上記組成物をパッケージに入れることと、上記組成物の後の増粘を起こさせることとを含む。
[0006]さらに別の実施形態において、乳製品ベース組成物を増粘する方法が提供される。この方法は、乳製品ベース組成物を用意することと、不完全水和親水コロイドを含む香味調製物を用意することと、上記香味調製物を上記乳製品ベース組成物に導入することと、上記組成物の増粘を引き起こすことと、上記組成物をパッケージに入れることと、上記組成物の後の増粘を起こさせることとを含む。
[0007]一実施形態において、乳製品ベース組成物は発酵されている。乳製品ベース組成物は、ヨーグルト、サワークリーム、バターミルク、ケフィール、サワーミルク、生クリーム、発酵チーズ、又はこれらの組合せからなる群から選択される乳製品原材料を含み得る。
[0008]一実施形態において、乳製品ベース組成物は発酵されていない。乳製品ベース組成物は、牛乳、ヒツジのミルク、ヤギのミルク、無発酵チーズ、クリーム、バター、又はこれらの組合せからなる群から選択される乳製品原材料を含み得る。
[0009]一実施形態において、乳製品ベース組成物は乳製品代替品である。乳製品ベース組成物は、ライスミルク、豆乳、ココナッツミルク、アーモンドミルク、ナッツミルク、又はこれらの組合せからなる群から選択される乳製品代替原材料を含み得る。
[0010]一実施形態において、乳製品ベース組成物は、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、又はこれらの組合せからなる群から選択されるイオンを含む。
[0011]一実施形態において、果物又は香味調製物は、不完全水和親水コロイドを含む。親水コロイドは、ペクチン、カラギーナン、ゼラチン、グアルガム、タピオカ、デンプン、又はこれらの組合せであり得る。
[0012]一実施形態において、乳製品ベース組成物、及び果物又は香味調製物は、最終の増粘された栄養組成物の粘度より低い粘度を有する。
[0013]一実施形態において、調製物は、リンゴ、バナナ、マンゴー、オレンジ、タンジェリン、タンジェロー、グレープフルーツ、レモン、ライム、ブドウ、パッションフルーツ、サクランボ、ベリー、ラズベリー、クロイチゴ、ボイゼンベリー、クワの実、イチゴ、ブルーベリー、ゴジベリー、スグリ、アサイー、モモ、ネクタリン、プラム、アンズ、パイナップル、グアバ、キウィ、チェリモヤ、キンカン、ライチ、ピタヤ、ジャックフルーツ、メロン、セイヨウナシ、マンゴスチン、ザクロ、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の果物成分を含む果物調製物である。
[0014]一実施形態において、調製物は、バニラ、チョコレート、コーヒー、カラメル、バタースコッチ、ミント、スパイス、ナッツ、ショウガ、シナモン、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含む、非果物香味調製物である。
[0015]一実施形態において、栄養組成物は、炭水化物源、脂肪源、キャノーラ油、亜麻仁油、オメガ−3脂肪酸源、タンパク質源、繊維源、香味料、着色料、野菜ピューレ、ビタミン、ミネラル、DHA、EPA、酸化防止剤、アミノ酸、魚油、フィトケミカル、プロバイオティクス、プレバイオティクス、シンバイオティクス、非複製性微生物、液体全粒穀物、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の原材料を含む。
[0016]一実施形態において、方法は、約36ヶ月齢までの乳児及びよちよち歩きの子の栄養ニーズに合わせた主要栄養素及び微量栄養素を用意することを含む。一実施形態において、主要栄養素及び微量栄養素は、6〜36ヶ月齢、又は12〜18ヶ月齢の乳児の栄養ニーズに合わせられる。
[0017]一実施形態において、方法は、カルシウム、マグネシウム、及び亜鉛を用意することを含む。
[0018]一実施形態において、方法は、乳児及びよちよち歩きの子の栄養ニーズに合わせたタンパク質含有量を用意することを含む。
[0019]一実施形態において、果物又は香味調製物は、栄養組成物をパッケージに入れる直前に、乳製品ベース組成物と混合される。
[0020]一実施形態において、栄養組成物は、約6〜36ヶ月齢、又は12〜18ヶ月齢の子供に喜びを与えるテクスチャまで増粘される。
[0021]一実施形態において、栄養組成物は、ゼリー化されたテクスチャまで、増粘される。テクスチャは、また、滑らかで均一なテクスチャであり得る。
[0022]一実施形態において、方法は、約40°〜約80℃の範囲の温度で栄養組成物を熱間充填することを含み、最終のパッケージにおいて後の固化を行うことを含む。一実施形態において、後の固化は、親水コロイドによって支援される。
[0023]一実施形態において、方法は、栄養組成物のUHT処理を含む。一実施形態において、方法は、栄養組成物の無菌処理を含む。一実施形態において、方法は低温殺菌を含む。一実施形態において、方法は、衛生的(無菌ではない)充填プロセスを含む。
[0024]一実施形態において、方法は、また、熱ショック処理、乳清タンパク質フラクションの加熱活性化、ミルクタンパク質機能の修飾、菌体外多糖を有するヨーグルト細菌培養物の組成物への組入れ、又はこれらの組合せのいずれかにより、栄養組成物のテクスチャに影響を及ぼすステップを含む。
[0025]一実施形態において、パッケージは、子供及び彼らの保護者に、美的に魅力的である。一実施形態において、パッケージは、自分で食べ始める子供にとって、適切な大きさ及び形状のものである。
[0026]一実施形態において、乳製品ベース栄養組成物は、周囲温度で、貯蔵安定性がある。
[0027]別の実施形態において、既存の製造ラインを用いて、貯蔵安定性のある新しい乳製品ベース栄養組成物を製造する方法が提供される。この方法は、乳製品ベース組成物を用意することと、果物調製物を用意することと、上記乳製品ベース組成物又は上記果物調製物のいずれの粘度よりも大きな粘度を有する栄養組成物を生み出すように上記乳製品ベース組成物と上記果物調製物とを混合することとを含む。
[0028]一実施形態において、果物調製物は、リンゴ、バナナ、マンゴー、オレンジ、タンジェリン、タンジェロー、グレープフルーツ、レモン、ライム、ブドウ、パッションフルーツ、サクランボ、ベリー、ラズベリー、クロイチゴ、ボイゼンベリー、クワの実、イチゴ、ブルーベリー、ゴジベリー、スグリ、アサイー、モモ、ネクタリン、プラム、アンズ、パイナップル、グアバ、キウィ、チェリモヤ、キンカン、ライチ、ピタヤ、ジャックフルーツ、メロン、セイヨウナシ、マンゴスチン、ザクロ、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の果物成分を含む。
[0029]一実施形態において、この方法は、バニラ、チョコレート、コーヒー、カラメル、バタースコッチ、ミント、スパイス、ナッツ、ショウガ、シナモン、又はこれらの組合せからなる群から選択される、非果物香味成分を用意することを含む。
[0030]一実施形態において、乳製品ベース組成物と果物調製物との混合は、後の増粘の作用を引き起こす。
[0031]一実施形態において、栄養組成物の粘度は、製造工程の最終段階まで、高くならない。
[0032]一実施形態において、組成物は、既存の製造ラインを改変することなく、製造される。
[0033]一実施形態において、1つの乳製品ベース組成物が、異なるテクスチャを有する多数の栄養組成物を製造するために用いられる。
[0034]一実施形態において、組成物は、約6〜36ヶ月齢の子供に喜びを与える高粘度を有する。一実施形態において、高粘度は、約12〜18ヶ月齢の子供に喜びを与える。
[0035]さらに別の実施形態において、自分で食べ始めた乳幼児に栄養を提供する方法が提供される。この方法は、子供の発達のための栄養素を含む乳製品ベース組成物と香味調製物とを混合し、それによって上記組成物の増粘を引き起こし、上記組成物をパッケージに入れ、上記組成物の後の増粘を起こさせることによって栄養組成物を製造することと、乳幼児を含む標的市場による摂取のために上記製品を販売することとを含む。
[0036]さらに別の実施形態において、子供の成長及び発達を促進する方法が提供される。この方法は、乳製品ベース組成物と、子供の発達のための栄養素を含む香味調製物とを混合し、それによって上記組成物の増粘を引き起こし、上記栄養組成物をパッケージに入れ、上記組成物の後の増粘を起こさせることによって貯蔵安定性のある濃厚な乳製品ベース栄養製品を製造することと、子供の年齢及び発達段階に基づいて、子供に、上記貯蔵安定性のある濃厚な乳製品ベース栄養製品を提供することとを含む。
[0037]一実施形態において、乳製品ベース組成物は発酵されている。乳製品ベース組成物は、ヨーグルト、サワークリーム、バターミルク、ケフィール、サワーミルク、生クリーム、発酵チーズ、又はこれらの組合せからなる群から選択される乳製品原材料を含み得る。
[0038]一実施形態において、乳製品ベース組成物は、発酵されていない。乳製品ベース組成物は、牛乳、ヒツジのミルク、ヤギのミルク、無発酵チーズ、クリーム、バター、又はこれらの組合せからなる群から選択される乳製品原材料を含み得る。
[0039]一実施形態において、乳製品ベース組成物は乳製品代替品である。乳製品ベース組成物は、ライスミルク、豆乳、ココナッツミルク、アーモンドミルク、ナッツミルク、又はこれらの組合せからなる群から選択される乳製品代替原材料を含んでいてもよい。
[0040]一実施形態において、乳製品ベース組成物は、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、又はこれらの組合せからなる群から選択されるイオンを含む。
[0041]一実施形態において、果物又は香味調製物は、不完全水和親水コロイドを含む。親水コロイドは、ペクチン、カラギーナン、ゼラチン、グアルガム、タピオカ、デンプン、又はこれらの組合せであり得る。
[0042]一実施形態において、乳製品ベース組成物、及び果物調製物は、最終の増粘された栄養製品の粘度より低い粘度を有する。
[0043]一実施形態において、調製物は、リンゴ、バナナ、マンゴー、オレンジ、タンジェリン、タンジェロー、グレープフルーツ、レモン、ライム、ブドウ、パッションフルーツ、サクランボ、ベリー、ラズベリー、クロイチゴ、ボイゼンベリー、クワの実、イチゴ、ブルーベリー、ゴジベリー、スグリ、アサイー、モモ、ネクタリン、プラム、アンズ、パイナップル、グアバ、キウィ、チェリモヤ、キンカン、ライチ、ピタヤ、ジャックフルーツ、メロン、セイヨウナシ、マンゴスチン、ザクロ、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の果物成分を含む果物調製物である。
[0044]一実施形態において、調製物は、バニラ、チョコレート、コーヒー、カラメル、バタースコッチ、ミント、スパイス、ナッツ、ショウガ、シナモン、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含む、非果物香味調製物である。
[0045]一実施形態において、栄養組成物は、炭水化物源、脂肪源、キャノーラ油、亜麻仁油、オメガ−3脂肪酸源、タンパク質源、繊維源、香味料、着色料、野菜ピューレ、ビタミン、ミネラル、DHA、EPA、酸化防止剤、アミノ酸、魚油、フィトケミカル、プロバイオティクス、プレバイオティクス、シンバイオティクス、非複製性微生物、液体全粒穀物、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の原材料を含む。
[0046]一実施形態において、方法は、約36ヶ月齢までの乳児及びよちよち歩きの子の栄養ニーズに合わせた主要栄養素及び微量栄養素を提供することを含む。一実施形態において、主要栄養素及び微量栄養素は、6〜36ヶ月齢、又は12〜18ヶ月齢の乳児の栄養ニーズに合わせられる。
[0047]一実施形態において、子供の発達のための栄養素は、支えられれば座れる子(supported sitter)、座れる子、はいはいする子(crawler)、よちよち歩きの子、未就学児、又はこれらの組合せからなる群から選択される発達段階の子供によって、健康的な成長のために必要とされる栄養素である。
[0048]一実施形態において、栄養組成物は、カルシウム、マグネシウム、及び亜鉛を提供することを含む。一実施形態において、栄養製品は、乳幼児の1日当たりのカルシウム、マグネシウム、及び亜鉛の要求量の少なくとも15%を提供し得る。また、一実施形態において、鉄も提供される。一実施形態において、栄養製品は、カルシウム、マグネシウム、及び亜鉛に対する乳幼児の日々の要求量の少なくとも45%を提供し得る。また、一実施形態において、鉄も提供される。
[0049]一実施形態において、栄養組成物は、支えられれば座れる子、座れる子、はいはいする子、よちよち歩きの子、未就学児、又はこれらの組合せからなる群から選択される発達段階の子供の栄養ニーズに合わせたタンパク質含有量を含む。
[0050]一実施形態において、果物又は香味調製物は、栄養製品をパッケージに入れる直前に、乳製品ベース組成物と混合される。
[0051]一実施形態において、栄養製品は、約6〜36ヶ月齢、又は12〜18ヶ月齢の子供に喜びを与えるテクスチャまで増粘される。
[0052]一実施形態において、栄養製品は、ゼリー化されたテクスチャまで増粘される。また、テクスチャは、滑らかで均一なテクスチャであり得る。
[0053]一実施形態において、方法は、約40°〜約80℃の範囲の温度で栄養製品を熱間充填することを含み、最終のパッケージにおいて後の固化を行うことを含む。一実施形態において、後の固化は、親水コロイドによって支援される。
[0054]一実施形態において、方法は、栄養製品のUHT処理を含む。一実施形態において、方法は、栄養製品の無菌処理を含む。
[0055]一実施形態において、方法は、また、熱ショック処理、乳清タンパク質フラクションの加熱活性化、ミルクタンパク質機能の修飾、菌体外多糖を有するヨーグルト細菌培養物の組成物への組入れ、又はこれらの組合せのいずれかにより、栄養製品のテクスチャに影響を及ぼすステップを含む。
[0056]一実施形態において、乳製品ベース栄養製品は、周囲温度で貯蔵安定性がある。
[0057]一実施形態において、パッケージは、子供及び彼らの保護者に、美的に魅力的である。一実施形態において、パッケージは、自分で食べ始める子供にとって、適切な大きさ及び形状のものである。一実施形態において、パッケージは、栄養製品の標的市場の年齢及び/又は発達段階に関する指示を含む。また、パッケージは、栄養製品の香味に対応する色を含み得る。
[0058]一実施形態において、パッケージは、子供にとって適切な量のスナックであるのに十分な栄養製品を含む。一実施形態において、パッケージは、子供にとって適切な量の食事(meal)であるのに十分な栄養製品を含む。一実施形態において、パッケージは、子供にとって適切な量のデザートであるのに十分な栄養製品を含む。
[0059]さらに別の実施形態において、貯蔵安定性のある乳製品ベース栄養組成物が提供される。この組成物は、乳製品ベース組成物及び香味調製物を含み、濃厚なテクスチャの栄養組成物を生じるように、乳製品ベース組成物が香味調製物と混合されている。
[0060]一実施形態において、乳製品ベース組成物は発酵されている。乳製品ベース組成物は、ヨーグルト、サワークリーム、バターミルク、ケフィール、サワーミルク、生クリーム、発酵チーズ、又はこれらの組合せからなる群から選択される乳製品原材料を含み得る。
[0061]一実施形態において、乳製品ベース組成物は発酵されていない。乳製品ベース組成物は、牛乳、ヒツジのミルク、ヤギのミルク、無発酵チーズ、クリーム、バター、又はこれらの組合せからなる群から選択される乳製品原材料を含み得る。
[0062]一実施形態において、乳製品ベース組成物は乳製品代替品である。乳製品ベース組成物は、ライスミルク、豆乳、ココナッツミルク、アーモンドミルク、ナッツミルク、又はこれらの組合せからなる群から選択される乳製品代替原材料を含み得る。
[0063]一実施形態において、乳製品ベース組成物は、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、又はこれらの組合せからなる群から選択されるイオンを含む。
[0064]一実施形態において、香味調製物は、親水コロイドを含む。一実施形態において、親水コロイドは、不完全水和親水コロイドである。一実施形態において、親水コロイドは、ペクチン、カラギーナン、グアルガム、タピオカ、デンプン、又はこれらの組合せからなる群から選択される。
[0065]一実施形態において、乳製品ベース組成物及び香味調製物は、最終の増粘された栄養組成物の粘度より低い粘度を有する。
[0066]一実施形態において、香味調製物は、リンゴ、バナナ、マンゴー、オレンジ、タンジェリン、タンジェロー、グレープフルーツ、レモン、ライム、ブドウ、パッションフルーツ、サクランボ、ベリー、ラズベリー、クロイチゴ、ボイゼンベリー、クワの実、イチゴ、ブルーベリー、ゴジベリー、スグリ、アサイー、モモ、ネクタリン、プラム、アンズ、パイナップル、グアバ、キウィ、チェリモヤ、キンカン、ライチ、ピタヤ、ジャックフルーツ、メロン、セイヨウナシ、マンゴスチン、ザクロ、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の果物成分を含む果物調製物である。
[0067]一実施形態において、香味調製物は、バニラ、チョコレート、コーヒー、カラメル、バタースコッチ、ミント、スパイス、ナッツ、ショウガ、シナモン、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の成分を含む、非果物香味調製物である。
[0068]一実施形態において、組成物は、炭水化物源、脂肪源、キャノーラ油、亜麻仁油、オメガ−3脂肪酸源、タンパク質源、繊維源、香味料、着色料、野菜ピューレ、ビタミン、ミネラル、DHA、EPA、酸化防止剤、アミノ酸、魚油、フィトケミカル、プロバイオティクス、プレバイオティクス、シンバイオティクス、非複製性微生物、液体全粒穀物、又はこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の原材料をさらに含む。
[0069]一実施形態において、組成物は、カルシウム、マグネシウム、及び亜鉛を含む。また、組成物は、鉄も含み得る。一実施形態において、組成物は、変性又は天然デンプンを含む。
[0070]一実施形態において、組成物は、低糖又は無糖の組成物である。また、組成物は、香味料、人工の香味料、着色料、及び保存剤を含まないこともあり得る。
[0071]一実施形態において、組成物は、低酸性度(高pH)組成物である。
[0072]一実施形態において、組成物は、カード(curd)のテクスチャを有するが、全く異なる栄養プロフィールを有する。一実施形態において、組成物は、標準的な冷蔵乳製品より少ないタンパク質含有量を有する。
[0073]一実施形態において、子供の発達のための栄養素は、支えられれば座れる子、座れる子、はいはいする子、よちよち歩きの子、未就学児、又はこれらの組合せからなる群から選択される適切な発達段階での栄養ニーズに合わせたタンパク質含有量を含む。
[0074]一実施形態において、栄養組成物は、ゼリー化されたテクスチャまで、増粘される。一実施形態において、組成物は、滑らかで均一なテクスチャを有する。
[0075]一実施形態において、組成物は、スナックである。一実施形態において、組成物は、食事全体である。一実施形態において、組成物は、食事の一部である。一実施形態において、組成物は、デザートである。
[0076]別の実施形態において、乳幼児に栄養支援を提供するように設計された、貯蔵安定性のある乳製品ベース栄養組成物が提供される。この組成物は、乳製品ベース組成物、香味調製物、並びに乳幼児の栄養ニーズに合わせた主要栄養素及び微量栄養素を含み、濃厚なテクスチャの栄養組成物を生じるように、乳製品ベース組成物が香味調製物と混合されている。
[0077]一実施形態において、栄養組成物は、6〜36ヶ月齢の子供の栄養ニーズに合わせた、主要栄養素及び微量栄養素含有量をさらに含む。一実施形態において、栄養素含有量は、12〜18ヶ月齢の子供のニーズに合わせられる。
[0078]一実施形態において、栄養組成物は、6〜36ヶ月齢の栄養ニーズに合わせた、タンパク質含有量をさらに含む。
[0079]一実施形態において、栄養組成物は、支えられれば座れる子、座れる子、はいはいする子、よちよち歩きの子、未就学児、又はこれらの組合せからなる群から選択される発達段階の子供に喜びを与える濃厚感を有する濃厚なテクスチャを有する。
[0080]一実施形態において、栄養組成物は、支えられれば座れる子、座れる子、はいはいする子、よちよち歩きの子、未就学児、又はこれらの組合せからなる群から選択される発達段階の子供による消費にとって、適切な大きさである。
[0081]本開示の一つの利点は、濃厚なテクスチャを有する、貯蔵安定性のある乳製品又は乳製品様製品を提供することである。
[0082]本開示の別の利点は、乳児がひとりで食べ始め、自主性を発達させることを助けるのに適合したテクスチャ及び分量サイズを有する製品を提供することである。
[0083]本開示のさらに別の利点は、乳児及びよちよち歩きの子の消費者が、新しいテクスチャを発見することを可能にする乳製品又は乳製品様製品を提供することである。
[0084]本開示のさらに別の利点は、健康的な成長及び発達を促進する乳製品又は乳製品様製品を提供することである。
[0085]本開示の別の利点は、骨の発達及び正常な骨の成長のためのカルシウム、マグネシウム、及び亜鉛を含む製品を提供することである。
[0086]さらに別の利点は、増粘されたテクスチャを有する、貯蔵安定性のある乳製品又は乳製品様組成物を製造する方法を提供することである。
[0087]別の利点は、製造工程における粘度の高まりを遅らせる、製造方法を提供することである。
[0088]さらに別の利点は、各相の個々の粘度より高い粘度の最終製品を生じる、製造方法を提供することである。
[0089]さらなる特徴及び利点は、本明細書に記載され、以下の詳細な説明及び図から明らかになるであろう。
本開示の一つの実施形態による、貯蔵安定性のある、後に増粘される乳製品又は乳製品様製品を製造するために用いられる工程の流れ図である。
詳細な説明
[0091]定義
[0092]本明細書で用いられる場合、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、前後関係により、そうではないと明確に示されているのでなければ、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「ポリペプチド」に対する指示対象は、2種又はそれより多いポリペプチドの混合物を含む、などである。
[0093]本明細書で用いられる場合、「約」は、ある数値範囲の数値を表すと理解されている。さらに、本明細書における全ての数値範囲は、その範囲内の全ての整数、全数又は分数を含むと理解されるべきである。
[0094]本明細書で用いられる場合、語句「許容される主要栄養素分布範囲」は、慢性疾患のリスクの低下を伴う主要栄養素摂取量の範囲を含むものとする(また、十分な必須栄養素も提供する)。
[0095]本明細書で用いられる場合、語句「十分な摂取量」は、全ての健康な個体の栄養素ニーズ(目標摂取量レベル)をカバーすると考えられる栄養素のレベルを含むものとする。しかし、現在のデータは、この摂取量レベル(目標摂取量レベル)によってカバーされる個体の数を、自信を持って特定するには不十分である。
[0096]本明細書で用いられる場合、語句「アミノ酸」は、1種又は複数のアミノ酸を含むと理解されている。アミノ酸は、例えば、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパルテート、シトルリン、システイン、グルタメート、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシセリン、ヒドロキシチロシン、ヒドロキシリシン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、タウリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、又はこれらの組合せであり得る。
[0097]本明細書で用いられる場合、用語「酸化防止剤」は、活性酸素種(「ROS」)並びに他のラジカル及び非ラジカル種によって促進される酸化又は反応を抑制する、ベータ−カロテン(ビタミンA前駆体)、ビタミンC、ビタミンE、及びセレンのような様々な物質のいずれかの1種又は複数を含むと理解されている。さらに、酸化防止剤は、他の分子の酸化を遅らせる又は防ぐことができる分子である。酸化防止剤の非限定的例には、カロテノイド、コエンザイムQ10(「CoQ10」)、フラボノイド、グルタチオン、ゴジ(ウルフベリー)、ヘスペリジン、ラクトウルフベリー、リグナン、ルテイン、リコペン、ポリフェノール、セレン、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ゼアキサンチン、又はこれらの組合せが含まれる。
[0098]本明細書で用いられる場合、「炭水化物」は、トリオース(例えば、ケトトリオース(ジヒドロキシアセトン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド))、ケトテトロース(例えば、エリトルロース)及びアルドテトロース(例えば、エリトロース、トレオース)を含むテトロース、ケトペントース(例えば、リブロース、キシルロース)、アルドペントース(例えば、リボース、アラビノース、キシロース、リキソース)、デオキシ糖(例えば、デオキシリボース)を含むペントース、ケトヘキソース(例えば、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース)、アルドヘキソース(例えば、アロース、アルトロース、グルコース、マンノース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース)、デオキシ糖(例えば、フコース、フクロース、ラムノース)を含むヘキソース、ヘプトース(例えば、セドヘプツロース)、オクトース、ノノース(例えば、ノイラミン酸)を含む単糖;スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、ツラノース、セロビオース、コージビオース、ニゲロース、イソマルトース、及びパラチノースを含む二糖;メレジトース、及びマルトトリオースを含む三糖;コーンシロップ及びマルトデキストリンを含むオリゴ糖;並びに、グルカン(例えば、デキストリン、デキストラン、ベータ−グルカン)、グリコーゲン、マンナン、ガラクタン、及びデンプン(例えば、アミロースとアミロペクチンを含めて、トウモロコシ、コムギ、タピオカ、米、及びジャガイモからのもの。デンプンは、天然であるか、又は変性若しくは糊化されていてもよい)を含む多糖;並びにこれらの組合せを含むものとする。また、炭水化物には、甘味料源、例えば、蜂蜜、メープルシロップ、グルコース(デキストロース)、コーンシロップ、コーンシロップ固形物、高フルクトースコーンシロップ、クリスタリンフルクトース、果汁濃縮物、及びクリスタリン果汁も含まれる。
[0099]本明細書で用いられる場合、「完全栄養」は、投与される消費者にとって唯一の栄養源であるのに十分であるように、十分な種類とレベルの主要栄養素(タンパク質、脂肪及び炭水化物)並びに微量栄養素を含む栄養製品を意味する。
[00100]本明細書で用いられる場合、乳製品ベースという用語は、ミルクから生産される乳製品、又は、豆乳、ココナッツミルク、ライスミルク、ナッツミルク、アーモンドミルクなどのようなミルク代替品から生産される乳製品様製品のいずれの製品を含む。
[00101]本明細書で用いられる場合、「発達段階」は、子供が、特定の行動を典型的に示し始めるか、又は、特定の行為を典型的に実施できる、子供の人生における段階を表す。例えば、固形食は、通常「支えられれば座れる子」の段階で子供に導入され、この段階は、約4〜約6ヶ月齢であり得る。発達段階の他の例には、約ゼロ〜約4ヶ月の「誕生+」、約6ヶ月+の「座れる子」、約8ヶ月+の「はいはいする子」、約10ヶ月の「はいはいする子10+」、約12ヶ月+の「よちよち歩きの子」、約24ヶ月+の「未就学児」が含まれる。
[00102]本明細書で用いられる場合、「影響力のあるテクスチャ属性」又は「鍵となるテクスチャ属性」は、特定の年齢又は特定の発達段階について適切に分類されている食物製品を区別する時に、重要な影響を及ぼすテクスチャ属性を表す。影響力のあるテクスチャ属性は、より大きなテクスチャ属性グループの統計分析(例えば、段階的線形重回帰分析、段階的判別分析など)によって特定され得る。
[00103]本明細書で用いられる場合、「有効量」は、不足を防止し、個体の疾患又は病状を治療する、或いは、より一般的に、症状を弱め、疾患の進行を管理する、又は、個体に栄養上の、生理学的な、若しくは医療上の利益をもたらす量である。治療は、患者又は医者に関連し得る。
[00104]本明細書で用いられる場合、「推定平均要求量」は、ある年齢グループにおける50%の個体のニーズを満たすと予想される栄養素レベルを含むものとする。
[00105]本明細書で用いられる場合、「食物グレード微生物」は、食物に用いられ、用いて安全であると一般に見なされている微生物を意味する。
[00106]本明細書で用いられる場合、ω−3脂肪酸(例えば、α−リノレン酸(「ALA」)、ドコサヘキサエン酸(「DHA」)及びエイコサペンタエン酸(「EPA」))源の非限定的例には、魚油、オキアミ、鳥肉、卵、又は他の植物若しくはナッツ源、例えば、アマの種子、クルミ、アーモンド、藻類、改変植物などが含まれる。
[00107]本明細書で用いられる場合、「食事」食物製品は、朝食、昼食及び夕食の通常の食事時間に消費されることが意図された、1種又は複数の食物製品を表す。
[00108]本明細書で用いられる場合、用語「微生物」は、細菌、酵母及び/又は真菌、微生物を含む細胞増殖培地、又は微生物が培養された細胞増殖培地を含むものとする。
[00109]本明細書で用いられる場合、用語「ミネラル」は、ホウ素、カルシウム、クロム、銅、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、モリブデン、ニッケル、リン、カリウム、セレン、ケイ素、スズ、バナジウム、亜鉛、又はこれらの組合せを含むと理解されている。
[00110]本明細書で用いられる場合、「非複製性」微生物は、生存細胞及び/又はコロニー形成単位が、古典的平板培養法によっては検出できないことを意味する。このような古典的平板培養法は、微生物学の本:James Monroe Jayら、「Modern food microbiology」、第7版、Springer Science、New York、N. Y.790頁(2005)に要約されている。通常、生存細胞が存在しないことは、次のように示すことができる:様々な濃度の細菌調製物(「非複製性」試料)による接種と、適切な条件下(好気的及び/又は嫌気的雰囲気で少なくとも24時間)でのインキュベーションの後で、寒天平板培地上に目に見えるコロニーがないこと、又は液体増殖培地の濁度の増加がないこと。例えば、ビフィドバクテリウムロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウムラクティス(Bifidobacterium lactis)及びビフィドバクテリウムブレーベ(Bifidobacterium breve)などのビフィドバクテリウム、又は、例えば、ラクトバチルスパラカゼイ(Lactobacillus paracasei)若しくはラクトバチルスラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)などの乳酸桿菌は、熱処理、特に、低温/長時間熱処理によって、非複製性にされ得る。
[00111]本明細書で用いられる場合、「正常な骨の成長」は、小児期及び青年期の間、骨がモデリングによって形作られることを含み、これは、1つのサイトでの新しい骨の形成と、同じ骨の内部の別のサイトからの古い骨の除去を可能にする。このプロセスは、個々の骨のサイズが大きくなり、場所が移動することを可能にする。小児期の間、骨は、骨の内部で再吸収(骨を破壊する過程)が起こり、同時に、新しい骨の形成がその外側(骨膜)表面で起こるので、成長する。思春期に、骨は、外側及び内側(骨内膜)表面の両方で形成が起こることができるので、太くなる。リモデリング過程は、全生涯を通じて起こり、骨がそのピーク骨量に達するまでに(通常、20歳代初期までに)、主要な過程になる。リモデリングでは、骨梁の表面又は皮質の内部の少量の骨が、除去され、次いで、同じサイトで置き換えられる。リモデリング過程は、骨の形状を変えないが、それでもやはり、骨の健康にとって不可欠である。モデリング及びリモデリングは、全生涯を通して続き、その結果、成人の骨格の大部分は、約10年ごとに置き換えられる。リモデリングは、初期成人期までに支配的になるが、特に骨の弱体化に応じて、モデリングは依然として起こり得る。
[00112]本明細書で用いられる場合、「栄養組成物」又は「栄養製品」は、任意の数の健康によい食物原材料と、適用され得る全ての規制に完全に従い、且つ製品における機能上の必要性に基づく任意選択の追加の原材料とを含むと理解されている。任意選択の原材料には、これらに限らないが、通常の食物添加剤、例えば、1種又は複数の、酸味料、追加の増粘剤、pH調節のための緩衝剤若しくは薬品、キレート剤、着色剤、乳化剤、賦形剤、香味剤、ミネラル、浸透剤、薬学的に許容される担体、保存剤、安定化剤、糖、甘味料、テクスチャ付与剤、及び/又はビタミンが含まれ得る。任意選択の原材料は、適切な任意の量で添加され得る。
[00113]本明細書で用いられる場合、「フィトケミカル」又は「植物栄養素」は、多くの食物に見出される非栄養成分である。フィトケミカルは、基礎栄養の及ばない健康上の利益を有する機能食物であり、植物源に由来する健康増進成分である。「フィトケミカル」及び「植物栄養素」は、使用者に1つ又は複数の健康上の利益を付与する、植物によって産出される何らかの化学物質を表す。フィトケミカル及び植物栄養素の非限定的例には、以下のものが含まれる:
[00114]i)フェノール化合物、これらには、モノフェノール(例えば、アピオール、カルノソール、カルバクロール、ジラピオール、ローズマリノールなど);フラボノール(例えば、クエルセチン、フィンゲロール(fingerol)、ケンフェロール、ミリセチン、ルチン、イソラムネチンなど)、フラバノン(例えば、フェスペリジン(fesperidin)、ナリンゲニン、シリビン、エリオジクチオールなど)、フラボン(例えば、アピゲニン、タンゲリチン、ルテオリンなど)、フラバン−3−オール(例えば、カテキン、(+)−カテキン、(+)−ガロカテキン、(−)−エピカテキン、(−)−エピガロカテキン、(−)−エピガロカテキンガラート(EGCG)、(−)−エピカテキン3−ガラート、テアフラビン、テアフラビン−3−ガラート、テアフラビン−3’−ガラート、テアフラビン−3、3’−ジガラート、テアルビジンなど)、アントシアニン(フラボナール(flavonal))及びアントシアニジン(例えば、ペラルゴニジン、ペオニジン、シアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペチュニジンなど)、イソフラボン(フィトエストロゲン)(例えば、ダイゼイン(ホルモノネチン)、ゲニステイン(ビオカニンA)、グリシテインなど)、ジヒドロフラボノール、カルコン、クメスタン(フィトエストロゲン)、並びにクメストロールを含むフラボノイド(ポリフェノール);フェノール酸(例えば、エラグ酸、没食子酸、タンニン酸、バニリン、クルクミンなど);ヒドロキシケイ皮酸(例えば、カフェー酸、クロロゲン酸、ケイ皮酸、フェルラ酸、クマリンなど);リグナン(フィトエストロゲン)、シリマリン、セコイソラリシレシノール、ピノレシノール及びラリシレシノール;チロソールエステル(例えば、チロソール、ヒドロキシチロソール、オレオカンタール、オレウロペインなど);スチルベノイド(例えば、レスベラトロール、プテロスチルベン、ピセアタンノールなど)並びにプニカラギンが含まれる;
[00115]ii)テルペン(イソプレノイド)、これらには、カロテン(例えば、α−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、δ−カロテン、リコペン、ノイロスポレン、フィトフルエン、フィトエンなど)、及びキサントフィル(例えば、カンタキサンチン、クリプトキサンチン、アエアキサンチン(aeaxanthin)、アスタキサンチン、ルテイン、ルビキサンチンなど)を含むカロテノイド(テトラテルペノイド);モノテルペン(例えば、リモネン、ペリリルアルコールなど);サポニン;フィトステロール(例えば、カンペステロール、ベータ−シトステロール、ガンマ−シトステロール、スチグマステロールなど)、トコフェロール(ビタミンE)、並びにω−3、−6、及び−9脂肪酸(例えば、ガンマ−リノレン酸など)を含む脂質;トリテルペノイド(例えば、オレアノール酸、ウルソール酸、ベツリン酸、モロン酸など)が含まれる;
[00116]iii)ベタレイン、これらには、ベタシアニン(例えば、ベタニン、イソベタニン、プロベタニン、ネオベタニンなど);並びにベタキサンチン(非グリコシド型)(例えば、インジカキサンチン、及びブルガキサンチンなど)が含まれる;
[00117]iv)オルガノスルフィド、これらには、例えば、ジチオールチオン(イソチオシアネート)(例えば、スルホラファンなど);及びチオスルホネート(ネギ類由来の化合物)(例えば、アリルメチルトリスルフィド、及びジアリルスルフィドなど)が含まれる;インドール、グルコシノラート、これらには、例えば、インドール−3−カルビノールが含まれる;スルホラファン;3,3’−ジインドリルメタン;シニグリン;アリシン;アリイン;アリルイソチオシアネート;ピペリン;syn−プロパンチアール−S−オキシド;
[00118]v)タンパク質阻害剤、これらには、例えば、プロテアーゼ阻害剤が含まれる;
[00119]vi)他の有機酸、これらには、シュウ酸、フィチン酸(イノシトール六リン酸);酒石酸;及びアナカルジン酸が含まれる;或いは
[00120]vii)これらの組合せ。
[00121]本明細書で用いられる場合、「プレバイオティクス」は、腸内で選択的に、有益細菌の増殖を促進するか、又は病原細菌の増殖又は粘膜付着を抑制する食物物質である。それらは、胃及び/又は腸上部において不活化されない、又は、それらを摂取する人の胃腸管において吸収されないが、胃腸内微生物叢及び/又はプロバイオティクスによって発酵される。プレバイオティクスは、例えば、Glenn R.Gibson、及び、Marcel B.Roberfroid、「Dietary Modulation of the Human Colonic Microbiota:Introducing the Concept of Prebiotics」、J.Nutr.1995 125:1401〜1412によって定義されている。プレバイオティクスの非限定的な例には、アカシアゴム、アルファグルカン、アラビノガラクタン、ベータグルカン、デキストラン、フラクトオリゴ糖、フコシルラクトース、ガラクトオリゴ糖、ガラクトマンナン、ゲンチオオリゴ糖、グルコオリゴ糖、グアルガム、イヌリン、イソマルトオリゴ糖、ラクトネオテトラオース、ラクトスクロース、ラクツロース、レバン、マルトデキストリン、乳オリゴ糖、部分加水分解グアルガム、ペクチンオリゴ糖(pecticoligosaccharide)、難消化性デンプン、老化デンプン、シアロオリゴ糖、シアリルラクトース、ダイズオリゴ糖、糖アルコール、キシロオリゴ糖、又はそれらの加水分解物、或いはこれらの組合せが含まれる。
[00122]本明細書で用いられる場合、プロバイオティクス微生物(以後、「プロバイオティクス」)は、適切な量で投与された時に宿主に健康上の利益を付与し得る、より詳細には、宿主の腸内微生物バランスを改善し、宿主の健康又は良好な状態への効果につながることによって、宿主に有益な影響を及ぼす、食物グレード微生物(半生存若しくは衰弱化を含めて、生きている、及び/又は、非複製性)、代謝産物、微生物細胞製剤又は微生物細胞構成成分である。Salminen S、Ouwehand A.Benno Y.ら、「Probiotics:how should they be defined?」、Trends Food Sci.Technol.、10、107−10(1999)を参照。一般に、これらの微生物は、腸管内の病原性細菌の成長及び/又は代謝を阻害する、又はそれに影響を及ぼすと考えられている。また、プロバイオティクスは、宿主の免疫機能を活性化し得る。この理由で、プロバイオティクスを食物製品に含めるための多くの異なる手法が存在する。プロバイオティクスの非限定的な例には、アエロコッカス(Aerococcus)、アスペルギルス(Aspergillus)、バチルス(Bacillus)、バクテロイデス(Bacteroides)、ビフィドバクテリウム、カンジダ(Candida)、クロストリジウム(Clostridium)、デバロマイセス(Debaromyces)、エンテロコッカス(Enterococcus)、フゾバクテリウム(Fusobacterium)、ラクトバチルス、ラクトコッカス(Lactococcus)、ロイコノストック(Leuconostoc)、メリソコッカス(Melissococcus)、ミクロコッカス(Micrococcus)、ムコール(Mucor)、オエノコッカス(Oenococcus)、ペディオコッカス(Pediococcus)、ペニシリウム(Penicillium)、ペプトストレプトコッカス(Peptostrepococcus)、ピキア(Pichia)、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)、シュードカテヌラータム(Pseudocatenulatum)、リゾプス(Rhizopus)、サッカロマイセス(Saccharomyces)、スタフィロコッカス(Staphylococcus)、ストレプトコッカス(Streptococcus)、トルロプシス(Torulopsis)、ワイセラ(Weissella)、又はこれらの組合せが含まれる。
[00123]本明細書で用いられる場合、用語「タンパク質」、「ペプチド」、「オリゴペプチド」又は「ポリペプチド」は、単一のアミノ酸(単量体)、ペプチド結合によってつながれた2つ若しくはそれより多いアミノ酸(ジペプチド、トリペプチド、又はポリペプチド)、コラーゲン、前駆体、同族体、類似体、模倣物、塩、プロドラッグ、代謝産物、又はこれらの断片、或いはこれらの組合せを含む何らかの組成物を表すと理解されている。明瞭さのために言えば、上記用語のいずれかの使用は、特に断らない限り、交換可能である。ポリペプチド(又はペプチド又はタンパク質又はオリゴペプチド)は、自然界に存在する20種のアミノ酸と一般に呼ばれる20種のアミノ酸以外のアミノ酸をしばしば含むこと、並びに、末端アミノ酸を含めて、多くのアミノ酸は、グリコシル化及び他の翻訳後修飾などの自然の過程によるか、又は当技術分野においてよく知られている化学的修飾法によるかのいずれかで、所定のポリペプチドにおいて修飾され得ることが、認識されるであろう。本発明でのポリペプチドに存在し得る、知られている修飾の中には、これらに限らないが、アセチル化、アシル化、ADP−リボシル化、アミド化、フラバノイド又はヘム部分の共有結合、ポリヌクレオチド又はポリヌクレオチド誘導体の共有結合、脂質又は脂質誘導体の共有結合、ホスファチジルイノシトールの共有結合、架橋、環化、ジスルフィド結合の形成、脱メチル化、共有結合架橋の形成、シスチンの形成、ピログルタメートの形成、ホルミル化、ガンマ−カルボキシル化、糖化、グリコシル化、グリコシルホスファチジルイノシトール(「GPI」)膜アンカー形成、ヒドロキシル化、ヨウ素化、メチル化、ミリストイル化、酸化、タンパク質分解プロセシング、リン酸化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、ポリペプチドへのアミノ酸の転移RNA媒介付加(例えば、アルギニル化)、及びユビキチン化が含まれる。また、用語「タンパク質」は、「人工タンパク質」も含み、これは、ペプチドの交互の繰り返しからなる直鎖状又は非直鎖状ポリペプチドを表す。
[00124]タンパク質の非限定的な例には、乳製品ベースタンパク質、植物ベースタンパク質、動物ベースタンパク質及び人工タンパク質が含まれる。乳製品ベースタンパク質には、例えば、カゼイン、カゼイン塩(例えば、カゼインのナトリウム、カルシウム、カリウム塩を含む全ての形)、カゼイン加水分解物、乳清(例えば、濃縮物、分離物、脱塩物を含む全ての形)、乳清加水分解物、ミルクタンパク質濃縮物、及びミルクタンパク質分離物が含まれる。植物ベースタンパク質には、例えば、ダイズタンパク質(例えば、濃縮物及び分離物を含む全ての形)、エンドウ豆タンパク質(例えば、濃縮物及び分離物を含む全ての形)、キャノーラタンパク質(例えば、濃縮物及び分離物を含む全ての形)、商業的には、コムギ及び分画コムギタンパク質、トウモロコシ及びゼインを含むその画分、米、オートムギ、ジャガイモ、ピーナッツ、グリーンピース粉末、サヤインゲン粉末である他の植物タンパク質、並びに、マメ、ヒラマメ、及び豆類に由来する任意のタンパク質が含まれる。動物ベースタンパク質は、牛肉、鳥肉、魚肉、子羊肉、海産食物、又はこれらの組合せからなる群から選択され得る。
[00125]本明細書で用いられる場合、用語「貯蔵安定性のある」は、損なわれる又は腐ることなく、室温(例えば、約20℃〜約25℃)で、長期間(例えば、3ヶ月を超えて)、保存できることを意味する。典型的な乳製品ベース栄養組成物は、通常、冷蔵され保存される必要があるが、本開示の実施形態における貯蔵安定性のある乳製品ベース組成物は、それらの味又はテクスチャを許容されないほど変えることなく、有益に長い貯蔵寿命の間、室温又は周囲温度で、密封された容器に安全に保存できるように処理されている。製造される乳製品ベース栄養組成物は、例えば、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、18ヶ月などを超える、貯蔵安定性があり得る。
[00126]本明細書で用いられる場合、「スナック」食物製品は、食事食物製品より分量サイズが通常少ない、及び/又は、朝食、昼食及び夕食の通常の食事の間に消費されることが意図された、1種又は複数の食物製品を表す。
[00127]本明細書で用いられる場合、「シンバイオティク」は、一緒に働いて腸の微生物叢を改善する、プレバイオティクとプロバイオティクの両方を含むサプリメントである。
[00128]本明細書で用いられる場合、語句「テクスチャ属性」は、食物製品のテクスチャに関する属性又は記述的特性を表す。テクスチャ属性には、これらに限らないが、マトリックスにおける断片の量、表面粗さ、かたさ、湿性、細分化(breakdown)、塊の凝集性、塊の付着性、湿分吸収、(嚥下の準備のための)操作の回数、嚥下の容易さ、残留口腔被膜、濃密さ、脆さ、及び塊の粗さが含まれ得る。一実施形態において、マトリックスにおける断片の量、表面粗さ、及び(嚥下の準備のための)操作の回数というテクスチャ属性は、全て、本明細書において以下で説明されるように、舌→口蓋法(Tongue to Palate Method)を用いて測定され得る。別の実施形態において、濃密さ、脆さ、及び塊の粗さというテクスチャ属性は、全て、本明細書において以下で説明されるように、咀嚼法(Chewing Method)を用いて測定され得る。また、上述のテクスチャ属性の多くは、舌→口蓋法評価、及び咀嚼法の両方を用いて測定され得る。例えば、一実施形態において、かたさ、湿性、湿分吸収、細分化、塊の凝集性、塊の付着性、嚥下の容易さ、及び残留口腔被膜は、全て、舌→口蓋法又は咀嚼法のいずれか又は両方により測定され得るテクスチャ属性の例である。
[00129]本明細書で用いられる場合、「舌→口蓋法」は、食物試料を舌で硬口蓋に押し付け、操作することを含む、食物製品の評価方法を表す。舌→口蓋法において評価される主要パラメータには、これらに限らないが、初期の舌の操作、舌による口蓋への最初の押付け、舌による口蓋への、試料の5〜7回の操作、及び舌による操作回数が含まれる。
[00130]本明細書で用いられる場合、用語「ビタミン」は、体の正常な成長及び活動のために僅かな量であるが不可欠であり、植物及び動物食物から天然に得られるか又は合成的に作製される様々な脂溶性又は水溶性有機物質(非限定的な例には、ビタミンA、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB3(ナイアシン又はナイアシンアミド)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール、又はピリドキサミン、又は塩酸ピリドキシン)、ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB9(葉酸)、及びビタミンB12(様々なコバラミン;一般的には、ビタミンサプリメント中のシアノコバラミン)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸及びビオチンが含まれる)、プロビタミン、誘導体、類似体のいずれをも含むと理解されている。
[00131]栄養組成物の成分
[00132]本開示は、周囲温度で貯蔵安定性がある、濃厚なテクスチャを有する乳製品ベース栄養組成物、並びに特別に調製された果物及び/又は香味調製物の使用により当該栄養組成物を製造する方法を提供する。上記貯蔵安定性のある乳製品ベース栄養組成物は、消費者に喜びを与える、高められた濃厚なテクスチャを有する。一実施形態において、濃厚なテクスチャは、乳児及びよちよち歩きの子に魅力的である。子供が組成物を消費する時、組成物のテクスチャ属性が経験され、子供が新しい食物テクスチャを発見することが可能になる。この発見は、ちょうど自分で食べることを学ぶ乳幼児に役立つ。
[00133]現在、市場には多くの冷蔵される食物製品が存在する。冷蔵は、食物製品の寿命を延ばすために、より低い温度に、食物製品を冷却又は冷凍する方法である。貯蔵の間、食物製品内の細菌は、経時的に食物製品が損なわれる原因となり得る。冷蔵することによって、食物製品は、数週間又は数ヶ月間のような長期間、損なわれることなく維持することができる。冷蔵を必要とする典型的な食物製品には、肉及び乳製品が含まれる。通常、それらは、冷蔵又は冷凍に伴うエネルギーコストのせいで、冷蔵されない食物より、保存するのに、より大きなコストがかかる。周囲温度で貯蔵安定性のある食物を提供することにより、より低い価格を設定することが可能になり、また消費者にとっての利便性が増す。
[00134]貯蔵安定性のある食物は、通常は冷蔵保存されるが、長い貯蔵寿命の間、室温又は周囲温度で安全に保存できるように処理されている食物である。様々な食物保存及び包装技術が、食物の貯蔵寿命を延ばすために用いられる。これらの技術のいくつかは、食物製品中の有効水分の量を減らすこと、その酸性度を増すこと、又は食物製品を照射するか若しくは別の方法で滅菌し、次いで、それを気密容器に密封すること、を含む。いくつかの食物では、代わりの原材料が使用され得る。一実施形態において、貯蔵安定性のある乳製品ベース組成物が提供される。一実施形態において、これらの組成物は、9ヶ月までの貯蔵安定性がある。
[00135]また、本開示の組成物は、様々な年齢又は発達段階の子供の消費者の健康ニーズを満たすように特に合わせられた微量及び主要栄養素を含み得る。組成物は、乳児又は乳幼児の健康にとって栄養の点から適切であるものと、その年齢でその特定の発達段階にある子供に、味及びテクスチャが魅力的である食物タイプとのバランスを捜し求めている保護者に適している。上記のように、子供の発達は、特定の年齢で通常達成される行動及び能力に基づいて、一定の発達段階に分けることができる。これらの段階が、表1に特定され、記載されている。
[00136]
Figure 2015527076

Figure 2015527076
[00137]また、各発達段階は、特定の栄養要求量を有する。特定の発達段階の子供向けの製品は、他の段階での消費に考案されたものとは全く異なり得る。一実施形態において、本組成物は、様々な発達段階の子供の栄養必要量を満たし、さらに、その発達段階の子供にとって魅力的であると思われる味及びテクスチャを有する製品を提供する。例えば、ここで開示されている組成物は、よちよち歩きの子の発達段階の、12〜18ヶ月齢の子供の栄養必要量を満たす。また、その年齢の子供にとって魅力的な味及びテクスチャ特性も有する。別の実施形態において、組成物は、未就学の発達段階の中で、36ヶ月齢までの子供の栄養必要量を満たす。
[00138]本栄養組成物は、少なくとも2つの成分(乳製品ベース成分及び香味調製物)を含む。これらの成分は、低い粘度を有する。しかし、組み合わせにすると、これらの成分の混合物は、どちらの成分の粘度より高い粘度を有する組成物を生じ、より濃厚なテクスチャが実現され得る。当業者は、栄養組成物は上記2つの成分だけに限定されないこと、及び、多数の他の原材料が含められ得ることを認識するであろう。
[00139]また、ここで開示されている栄養組成物は、子供の成長を支えるのに必要な栄養素を含む。一実施形態において、組成物は、ミルクの自然の滋養分により、健康的な成長及び発達を支える。また一実施形態において、栄養組成物は、一般に成長並びに強い骨及び歯の発達のために、カルシウム、マグネシウム及び亜鉛を提供する。一実施形態において、60グラムの栄養組成物の2回の提供は、乳児の1日当たりのカルシウム、マグネシウム及び亜鉛の必要量の45%を提供する。
[00140]上記のように、本発明の栄養組成物は、乳製品ベース組成物である。乳製品ベース組成物は、ミルクから作製される原材料、又はミルク代替品から作製される原材料のいずれかを含む。栄養組成物の様々な実施形態は、ラクトース不耐性、又は特定のミルク製品に対する他の嫌悪を有する者によって消費されることが可能である。栄養組成物は、発酵した乳製品ベース製品、又は無発酵乳製品ベース製品のいずれかにより調製され得る。当業者は、どのような乳製品ベース製品も、組成物に使用され得ることを認識するであろう。
[00141]一実施形態において、発酵した乳製品ベース製品が、組成物に用いられる。例えば、発酵した乳製品ベース原材料には、ヨーグルト、サワークリーム、バターミルク、ケフィール、サワーミルク、生クリーム、発酵チーズなどが含まれる。
[00142]別の実施形態において、無発酵乳製品ベース製品が用いられる。これらには、牛乳、ヒツジのミルク、ヤギのミルク、無発酵チーズ、クリーム、バター及び異なるミルクから作製される他の製品などが含まれ得る。
[00143]また、乳製品様製品(乳製品代替品)も本発明の栄養組成物に組み入れられてもよい。一実施形態において、組成物は、ライスミルク、豆乳、ココナッツミルク、アーモンドミルク、ナッツミルクなどからの少なくとも1種を含む。
[00144]無発酵乳製品ベース製品は、製造工程の一部として、発酵されてもよい。
[00145]また、本発明の栄養組成物は果物調製物である香味調製物をも含む。調製物は、どのような食用果物から作製されてもよい。非限定的な例には、リンゴ、バナナ、マンゴー、オレンジ、タンジェリン、タンジェロー、グレープフルーツ、レモン、ライム、ブドウ、パッションフルーツ、サクランボ、ベリー、ラズベリー、クロイチゴ、ボイゼンベリー、クワの実、イチゴ、ブルーベリー、ゴジベリー、スグリ、アサイー、モモ、ネクタリン、プラム、アンズ、パイナップル、グアバ、キウィ、チェリモヤ、キンカン、ライチ、ピタヤ、ジャックフルーツ、メロン、セイヨウナシ、マンゴスチン、ザクロ、などが含まれる。一実施形態において、果物調製物は、モモ−ラズベリーである。別の実施形態では、マンゴーである。自然の果物は、成人及び乳幼児の両方の食餌に対する、健康によい添加物である。
[00146]他の香味調製物も、同様に、組成物に用いられてもよい。果物調製物の代わりに、又はそれに加えて、栄養組成物は、バニラ、チョコレート、コーヒー、カラメル、バタースコッチ、ミント、スパイス、ナッツ、ショウガ、シナモン、などの香味を添えられてもよい。当業者は、様々な香味が消費者に魅力的であり得ることを認識するであろう。また、当業者は薄い香味の栄養組成物が製造され得ることも認識するであろう。
[00147]果物/香味調製物は、栄養組成物に、魅力的で食欲をそそる香味を加える。また、乳製品ベース組成物と混合される果物/香味調製物の反応が製品の増粘を引き起こし、理想的なテクスチャ属性が実現されることを可能にするという機能的な目的をも有する。
[00148]様々な香味は、自分で食べ始めたばかりの子供の消費者が、新しい味を認識し、また彼らの味覚を向上させることを可能にすると同時に、子供のその時点の年齢に対応する発達段階で乳児又は乳幼児が必要とする正しいバランスの栄養素及びビタミンを、子供が受け取ることを可能にする。
[00149]他の原材料は、適宜、標的とする消費者の栄養ニーズを満たすために含められ得る。例えば、様々な発達段階で子供の成長を支えるために付加される栄養素が、適宜、含められ得る。子供が12ヶ月齢を超えると、両親及び保護者は、多くの場合、伝統的な乳児食から子供を離させるための食物を探し始める。しかし、12ヶ月齢では、乳児は、依然として一定の栄養ニーズを有する。一実施形態において、栄養組成物は、6〜36ヶ月齢の年齢の範囲の子供に適する主要栄養素及び微量栄養素を供給する。別の実施形態において、栄養組成物は、12〜36ヶ月齢の子供に必要な主要栄養素及び微量栄養素を提供する。また、組成物は、12〜18ヶ月齢の子供にとっても適切であり得る。組成物は、当該の発達段階の子供の栄養ニーズを満たすのに役立つ。
[00150]また、本栄養組成物は、他の有益な又は機能的な原材料を含み得る。例えば、栄養組成物は、タンパク質源を含んでいてもよい。タンパク質源は、これらに限らないが、動物タンパク質(例えば、肉タンパク質又は卵タンパク質)、乳製品タンパク質(例えば、カゼイン、カゼイン塩(例えば、カゼインのナトリウム、カルシウム、カリウム塩を含む全ての形)、カゼイン加水分解物、乳清(例えば、濃縮物、分離物、脱塩物を含む全ての形)、乳清加水分解物、ミルクタンパク質濃縮物、及びミルクタンパク質分離物)、植物タンパク質(例えば、ダイズタンパク質、コムギタンパク質、米タンパク質、及びエンドウ豆タンパク質)、又はこれらの組合せを含めて、食餌用タンパク質であり得る。一実施形態において、タンパク質源は、乳清、鶏肉、トウモロコシ、カゼイン塩、コムギ、アマ、ダイズ、イナゴマメ、エンドウ豆、又はこれらの組合せからなる群から選択される。
[00151]一実施形態において、本発明の栄養組成物は、適切な発達段階の子供の栄養ニーズを満たすように合わせた、そのように合わせていない乳製品ベース製品より少ないタンパク質含有量を有する。
[00152]また、一実施形態において、乳製品ベース組成物は、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンのようなイオンを含む。当業者は、これらのイオンが、天然由来であるか、又は、組成物に添加されてもよいことを認識するであろう。
[00153]一実施形態において、本発明の栄養組成物は、1種又は複数のプレバイオティクス/菌体外多糖をさらに含む。プレバイオティクスは、アカシアゴム、アルファグルカン、アラビノガラクタン、ベータグルカン、デキストラン、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ガラクトマンナン、ゲンチオオリゴ糖、グルコオリゴ糖、グアルガム、イヌリン、イソマルトオリゴ糖、ラクトスクロース、ラクツロース、レバン、マルトデキストリン、部分加水分解グアルガム、ペクチンオリゴ糖、老化デンプン、ダイズオリゴ糖、糖アルコール、キシロオリゴ糖、又はこれらの組合せからなる群から選択され得る。一実施形態において、本発明の組成物は、菌体外多糖を有するヨーグルト細菌培養物を含む。
[00154]一実施形態において、栄養組成物は、アエロコッカス、アスペルギルス、バクテロイデス、ビフィドバクテリウム、カンジダ、クロストリジウム、デバロマイセス、エンテロコッカス、フゾバクテリウム、ラクトバチルス、ラクトコッカス、ロイコノストック、メリソコッカス、ミクロコッカス、ムコール、オエノコッカス、ペディオコッカス、ペニシリウム、ペプトストレプトコッカス、ピキア、プロピオニバクテリウム、シュードカテヌラータム、リゾプス、サッカロマイセス、スタフィロコッカス、ストレプトコッカス、トルロプシス、ワイセラ、又はこれらの組合せからなる群から選択される1種又は複数のプロバイオティクスをさらに含む。
[00155]また、栄養組成物は、繊維源、繊維又は様々なタイプの繊維のブレンドをも含み得る。繊維ブレンドは、可溶性及び不溶性繊維の混合物を含んでいてもよい。可溶性繊維には、例えば、フラクトオリゴ糖、アカシアゴム、イヌリンなどが含まれ得る。不溶性繊維には、例えば、エンドウ豆外側繊維が含まれ得る。
[00156]一実施形態において、栄養組成物は、炭水化物源をさらに含む。これらに限らないが、スクロース、ラクトース、グルコース、フルクトース、固形コーンシロップ、マルトデキストリン、変性デンプン、アミロースデンプン、タピオカデンプン、コーンスターチ、又はこれらの組合せを含めて、適切な任意の炭水化物が、本栄養組成物に用いられ得る。
[00157]一実施形態において、栄養組成物は、脂肪源をさらに含む。脂肪源には、適切な任意の脂肪又は脂肪混合物が含まれ得る。例えば、脂肪には、これらに限らないが、植物脂肪(例えば、オリーブオイル、トウモロコシ油、ヒマワリ油、菜種油、ヘーゼルナッツオイル、大豆油、ヤシ油、ココナッツオイル、キャノーラ油、レシチンなど)、及び動物脂肪(例えば、乳脂肪)が含まれ得る。
[00158]別の実施形態において、栄養組成物は、1種又は複数のアミノ酸をさらに含む。アミノ酸の非限定的例には、イソロイシン、アラニン、ロイシン、アスパラギン、リシン、アスパルテート、メチオニン、システイン、フェニルアラニン、グルタメート、トレオニン、グルタミン、トリプトファン、グリシン、バリン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、シトルリン、ヒスチジン、又はこれらの組合せが含まれる。
[00159]一実施形態において、栄養組成物は、1種又は複数のシンバイオティクス、植物栄養素及び/又は酸化防止剤をさらに含む。酸化防止剤は、カロテノイド、コエンザイムQ10(「CoQ10」)、フラボノイド、グルタチオン、ゴジ(ウルフベリー)、ヘスペリジン、ラクトウルフベリー、リグナン、ルテイン、リコペン、ポリフェノール、セレン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、又はこれらの組合せからなる群から選択され得る。
[00160]一実施形態において、栄養組成物は、1種又は複数のビタミン及びミネラルをさらに含む。ビタミンの非限定的例には、ビタミンA、B−コンプレックス(例えば、B−1、B−2、B−6及びB−12)、C、D、E及びK、ナイアシン、並びに酸性ビタミン、例えば、パントテン酸及び葉酸、ビオチン、又はこれらの組合せが含まれる。ミネラルの非限定的例には、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウム、ヨウ素、銅、リン、マンガン、カリウム、クロム、モリブデン、セレン、ニッケル、スズ、ケイ素、バナジウム、ホウ素、又はこれらの組合せが含まれる。
[00161]一実施形態において、組成物は、炭水化物源、脂肪源、キャノーラ油、亜麻仁油、オメガ−3脂肪酸源、タンパク質源、繊維源、香味料、着色料、野菜ピューレ、ビタミン、ミネラル、DHA、EPA、酸化防止剤、アミノ酸、魚油、フィトケミカル、プロバイオティクス、プレバイオティクス、シンバイオティクス、非複製性微生物、液体全粒穀物などを含み得る。
[00162]他の任意選択の原材料が、栄養組成物を、十分に口に合うようにするために添加されてもよい。例えば、本開示の栄養組成物は、通常の食物添加剤、例えば、酸味料、追加の増粘剤、pH調節のための緩衝剤若しくは薬品、キレート剤、着色剤、乳化剤、賦形剤、香味剤、ミネラル、浸透剤、薬学的に許容される担体、保存剤、安定化剤、糖、甘味料、テクスチャ付与剤、又はこれらの組合せのいずれかを任意選択で含んでいてもよい。任意選択の原材料は、適切な如何なる量で添加されてもよい。一実施形態において、組成物は、如何なる人工の香味料、着色料、又は保存剤をも含まない。
[00163]栄養組成物は、少量の添加された糖を含み得る。一実施形態において、組成物は、従来の冷蔵乳製品より少量の糖を含む。一実施形態において、組成物は、添加された糖を全く含まない。少量の糖を含む組成物は、大量の添加された糖を彼らの食餌に含むべきでない乳幼児及び乳児、並びに糖尿病、低血糖を有するか、さもなければ低い糖の食餌を必要とする人にとって、有益である。
[00164]栄養組成物は、製品のテクスチャ、粘度、及び食感に影響を及ぼす要素をさらに含み得る。一実施形態において、果物/香味調製物は、親水性コロイド、例えば、ペクチン、ゼラチン、カラギーナン、ゼラチン、グアルガム、タピオカ、デンプンなどを含む。当業者は、他の親水コロイドも同様に組成物に使用され得ることを認識するであろう。一実施形態において、組成物は、後の増粘の作用を可能にするために、テクスチャ付与剤又は増粘剤(変性デンプンが含まれる)を含む。
[00165]また、異なる発達段階の子供は、異なる好みのテクスチャ属性、及び食物に関連する他の鍵となる属性を示し得る。また、自分で食べることを学んでいる子供は、他のものより喜びを得られる特定のテクスチャ及び属性を見出し得る。一実施形態において、本組成物は、乳児及び乳幼児が自分で食べることを学ぶ助けとなるように適合されたテクスチャを有する。一実施形態において、組成物は濃厚なテクスチャを有する。より濃厚なテクスチャは、乳幼児が助けなしに組成物をスプーンですくって食べることができることを助けることによって、自分で食べることを容易にする。別の実施形態において、組成物はゼリー化されたテクスチャを有する。組成物は、滑らかで均一なテクスチャを有し得る。組成物は、冷蔵乳製品において得られるテクスチャに類似したテクスチャを有し得る。
[00166]乳製品ベース栄養組成物は、一実施形態において、乳製品ベース栄養組成物が、乳児及び乳幼児が発達の各段階で必要とする栄養素とビタミンとの適正なバランスを有するという点で、乳児及び乳幼児の両親及び保護者に魅力的であり得る。また、組成物は、子供の味覚及び味の識別力を、彼らに、新しい味、テクスチャ及び香味に初めて触れさせることによって、進歩させる助けとなる。
[00167]また、分量サイズは、特定の発達段階の子供の消費を標的にする組成物を開発するために重要である。分量サイズは、消費者に、適切な発達段階に必要な栄養素を供給するのに十分なだけ多くあるべきであるが、自分で食べることを学び始めた消費者を、おじけづかせる程多すぎるべきでない。一実施形態において、組成物は、子供が一人で食べ始め、自立性を発達させることを助けるのに適する分量サイズのものである。
[00168]当業者は、分量サイズが、与えられる子供の発達段階によって決められることを認識するであろう。分量サイズは、食事全体、食事の一部、スナック、デザートなどに適切であり得る。一実施形態において、組成物は、ミルクベースのデザートである。一実施形態において、組成物は、完全な食事の一部である。
[00169]栄養組成物は、何らかのタイプのパッケージに入れられ得る。パッケージは、消費の市場性を向上させるために、ロゴ、色、及びデザインを含むように構築され得る。一実施形態において、パッケージは、子供及び彼らの保護者に、美的に魅力的である。
[00170]パッケージは、消費者に組成物に関する情報を伝えるための指示を含み得る。パッケージは、組成物が対象とする年齢範囲を説明する情報を含み得る。一実施形態において、パッケージは、組成物が12〜18ヶ月齢の子供向けであることを示す。
[00171]また、パッケージは、栄養組成物の栄養プロフィールに関する情報をも伝え得る。一実施形態において、パッケージは、中の組成物は、強い骨及び歯のために、また健康な骨を構築するために、カルシウム及び鉄が豊富であることを、記載する。当業者は、成長又は他の健康上の主張が、パッケージに含められ得ることを認識するであろう。一実施形態において、パッケージは、カルシウム、マグネシウム、及び亜鉛含有量、並びに、これらの健康上及び成長上の利点に関する主張を含む。
[00172]パッケージの色は、標的とする消費者による自己選択の助けとなる表示であり得る。薄い黄色のパッケージはバニラ、茶色のパッケージはチョコレート、赤いパッケージはラズベリー、オレンジ色のパッケージはマンゴーを含み得る、など。当業者は、様々な色が、様々な香味と対にして組み合わせられ得ることを認識するであろう。また、パッケージは、1つより多い香味を含んでいてもよい。
[00173]パッケージが乳幼児のための栄養組成物を含む場合、当業者は、乳幼児が自分で食べている間、パッケージを保持できるように、パッケージが成形され得ることを認識するであろう。一実施形態において、パッケージは、乳幼児の手に合うように曲がっており、その結果、子供は、パッケージを独力で保持できる。また、小さなパッケージは、多くの品目を一度に携行する必要のある両親又は保護者の助けになる。また、乳製品ベース栄養組成物のためのパッケージは、このような組成物を捜し求めている他の買い手に訴えることも、目標とし得ることを、当業者は認識するであろう。
[00174]貯蔵安定性のある乳製品ベース栄養組成物を製造する方法
[00175]一般的な実施形態において、乳製品ベース栄養組成物を製造する方法が提供される。一般的な実施形態において、方法は、乳製品ベース組成物と、香味調製物(果物又は非果物ベースのいずれか)とを混合して、濃厚なテクスチャを有する、周囲温度で貯蔵安定性のある乳製品ベース栄養組成物を生み出すことを含む。これらの方法は、標的消費者グループの栄養ニーズに適合させることができ、新しいテクスチャを体験させる栄養組成物を製造する。また、以下の方法は、貯蔵安定性のある乳製品ベース栄養組成物だけでなく、増粘されたテクスチャを有する冷蔵乳製品ベース組成物の製造にも適用可能であり得ることを、当業者は認識するであろう。
[00176]図1に例示されるように、果物/香味調製物は、最終の乳製品ベース栄養組成物をパッケージ又は容器に充填する前の最終ステップとして、乳製品ベース組成物に添加され得る。出願人は、乳製品ベース組成物と果物/香味調製物との混合が栄養組成物の増粘を引き起こすことを見出した。また、組成物が最終のパッケージに入れられた後、組成物の後の増粘が起こることも見出された。
[00177]図1にさらに例示されているように、方法は、また、果物/香味調製物の添加と共に、乳製品ベース組成物の調製、組成物の低温殺菌、乳製品培養物の添加による発酵、加熱殺菌及び滅菌、並びに無菌収容をも含み得る。方法は、超高温(UHT)処理を含んでいてもよい。
[00178]一実施形態において、方法は、組成物の熱間充填、及び最終カップにおける後の固化を含む。一実施形態において、熱間充填は、40〜100℃の間の温度で行われる。一実施形態において、熱間充填は、50〜80℃の間の温度で行われる。当業者は、後の固化の効果が、親水コロイドを含めて、選ばれる原材料によって、支えられ得ることを認識するであろう。
[00179]組成物に用いられる果物調製物は、ペクチン、ゼラチン、グアルガム、カラギーナン、タピオカ、デンプンなどのような親水コロイドを含み得る。当業者は、様々な親水コロイドが、果物調製物に含められ得ることを認識するであろう。チョコレート、カラメル、コーヒー、スパイス、ナッツなどのような香味調製物が、果物調製物と共に、又はその代わりに用いられてもよい。また、香味調製物は、親水コロイドをも含み得る。
[00180]また、乳製品ベース組成物は、親水コロイドと反応する成分、例えば、Ca++、Mg++イオンなどを含んでいてもよい。これらの成分は、天然由来であってもよく、又は組成物に添加されてもよい。
[00181]方法は、従来の製造ラインで、ラインに如何なる変更も要することなく、新しい高粘度製品を製造するのに用いられ得る。発酵乳製品組成物と選ばれた親水コロイドを含む果物/香味調製物との混合は、最終の栄養組成物をパッケージに充填する直前に実施される。混合の後、製品の増粘が引き起こされ、最終のパッケージにおいて後の増粘が起こる。当業者は、どのようなタイプの乳製品ベース組成物も使用され得ることを認識するであろう。
[00182]果物/香味調製物及び乳製品ベース組成物は、どちらも、低粘度を有する。しかし、開示されている方法によって製造される最終の栄養組成物は、副次成分のいずれよりも高い粘度、及び、望ましい濃厚なテクスチャを有する。貯蔵安定性のある濃厚な乳製品ベース栄養組成物を製造する、開示されている方法は、製造工程における粘度の高まりを遅らせることを可能にし、したがって、高粘度製品が、より低い粘度の製品と同じラインで製造されることを可能にする。この方法は、粘度の高まりを遅らせることを通じて、製造ラインの所定の圧力限界未満に留まりながら、濃厚な栄養組成物が製造されることを可能にする。既存の製造ラインは、充填ステップに至るまで、高粘度の製品を取り扱う能力に限界があり得るので、この方法は、既存の製造ラインの技術的変更(投資を含む)を最低限にしながら、高粘度の製品を製造する可能性をもたらす。最終製品における後の増粘の作用を活用することで、能力上の制約が回避される。一実施形態において、開示されている方法を実施するために、既存の製造ラインへの如何なる変更も、行われる必要はない。
[00183]さらに、開示されている方法によって製造される栄養組成物において実現され得る濃厚なテクスチャは、カードのような高粘度乳製品のテクスチャに似せることができると同時に、全く異なる栄養プロフィールを保つ。例えば、ここで開示されている組成物は、本方法を用いて製造されたのではない同じようなテクスチャの従来の乳製品ベース製品より少ないタンパク質含有量を有し得る。一実施形態において、ここで開示されている方法によって製造される栄養組成物は、濃厚なテクスチャを有するが、また、6〜36ヶ月齢の乳児及びよちよち歩きの子の栄養要求量をも満たす。一実施形態において、方法は、12〜18ヶ月齢の子供の栄養要求量を満たす組成物を製造するために用いられる。
[00184]当業者は、方法がまた、1つの乳製品ベースを、異なるテクスチャ及び栄養プロフィールを有する様々な別個の最終製品に差別化する能力をも提供することを認識するであろう。一実施形態において、方法は、低い酸度(高いpH)を有する、濃厚なテクスチャの乳製品ベース製品を製造するために用いられ得る。
[00185]如何なる理論にも拘束されないが、乳製品ベース組成物と果物/香味調製物との組合せによって実現される増粘作用は、果物調製物中の選ばれた親水コロイド(例えば、ペクチン)と、乳製品ベース組成物中に存在する成分(例えば、Ca++/Mg++イオン、天然由来であるか又は添加される)との、増粘及び/又はゼリー化作用を生じる相互作用に基づき得ると、出願人は考える。
[00186]また、テクスチャ属性は、発酵した乳製品ベース組成物への、果物又は香味調製物を通じての、非水和又は不完全水和親水コロイドの導入によって実現され得る。果物調製物の低いaw値のせいで、親水コロイドの膨潤は、最初、抑制される。しかしながら、最終製品における親水コロイドの膨潤は、発酵乳製品ベース組成物が、高いaw値を有するので、果物と乳製品ベース組成物との混合によって開始される。これは、親水コロイドの完全な膨潤、さらには粘度の高まり又はゼリー化が起こり得るのに十分な自由水を提供する。
[00187]また、方法は、組成物に含まれる乳清タンパク質フラクションの加熱活性化、乳製品ベース組成物のミルクタンパク質機能の修飾、及び/又は、菌体外多糖を有する様々なヨーグルト細菌の使用により、増粘効果を実現することを含み得る。本明細書に記載された、本発明の好ましい実施形態への、様々な変更及び改変が、当業者には明らかであろうことが理解されるべきである。このような変更及び改変は、本発明の主題の精神及び範囲から逸脱することなく、また、その意図される利点を減じることなく、成され得る。したがって、このような変更及び改変は、添付の特許請求の範囲によって包含されるものとする。

Claims (21)

  1. 濃厚なテクスチャの乳製品ベース栄養組成物を製造する方法であって、
    乳製品ベース組成物を用意するステップと、
    親水コロイドを含む調製物を用意するステップと、
    前記乳製品ベース組成物と前記調製物とを混合し、前記組成物の増粘を引き起こすステップと、
    前記組成物をパッケージに入れるステップと、
    前記組成物の後の増粘を起こさせるステップと
    を含み、
    前記乳製品ベース栄養組成物が、周囲温度で貯蔵安定性がある、方法。
  2. 前記乳製品ベース組成物が、発酵した乳製品ベース組成物である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記乳製品ベース組成物が、ヨーグルト、サワークリーム、バターミルク、ケフィール、サワーミルク、生クリーム、発酵チーズ、牛乳、ヒツジのミルク、ヤギのミルク、無発酵チーズ、クリーム、バター、及びこれらの組合せからなる群から選択される乳製品原材料を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記乳製品ベース組成物が、ライスミルク、豆乳、ココナッツミルク、アーモンドミルク、ナッツミルク、及びこれらの組合せからなる群から選択される乳製品代替原材料を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記調製物が、不完全水和親水コロイド、ペクチン、カラギーナン、ゼラチン、グアルガム、タピオカ、デンプン、及びこれらの組合せからなる群から選択される親水コロイドを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記栄養組成物が、炭水化物源、脂肪源、キャノーラ油、亜麻仁油、オメガ−3脂肪酸源、タンパク質源、繊維源、香味料、着色料、野菜ピューレ、ビタミン、ミネラル、DHA、EPA、ω−6脂肪酸源、アラキドン酸(「AA」)、リン脂質、卵脂質、酸化防止剤、アミノ酸、魚油、フィトケミカル、プロバイオティクス、プレバイオティクス、シンバイオティクス、非複製性微生物、液体全粒穀物、及びこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の原材料を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記栄養組成物が、約6〜約36ヶ月齢の乳児及びよちよち歩きの子の栄養ニーズに合わせた主要栄養素及び微量栄養素を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記栄養組成物をパッケージに入れる直前に、前記調製物が前記乳製品ベース組成物と混合される、請求項1に記載の方法。
  9. 約50°〜約80℃の範囲の温度で前記栄養組成物を熱間充填するステップと、最終のパッケージにおいて後の固化を行うステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 果物調製物を用意するステップと、
    前記乳製品ベース組成物又は前記果物調製物のいずれの粘度よりも大きい粘度を有する栄養組成物を生み出すように、前記乳製品ベース組成物と前記果物調製物とを混合するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 自分で食べ始めた乳幼児に栄養を提供する方法であって、
    子供の発達のための栄養素を含む乳製品ベース組成物と香味調製物とを混合し、それによって前記組成物の増粘を引き起こし、製品をパッケージに入れ、栄養製品の後の増粘を起こさせることによって栄養製品を製造するステップと、
    乳幼児を含む標的市場による摂取のために前記栄養製品を販売するステップと
    を含む、方法。
  12. 前記乳製品ベース組成物が、発酵した乳製品ベース組成物である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記乳製品ベース組成物が、ヨーグルト、サワークリーム、バターミルク、ケフィール、サワーミルク、生クリーム、発酵チーズ、牛乳、ヒツジのミルク、ヤギのミルク、無発酵チーズ、クリーム、バター、及びこれらの組合せからなる群から選択される乳製品原材料を含む、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 前記乳製品ベース組成物が、ライスミルク、豆乳、ココナッツミルク、アーモンドミルク、ナッツミルク、及びこれらの組合せからなる群から選択される乳製品代替原材料を含む、請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記調製物が、不完全水和親水コロイド、ペクチン、カラギーナン、ゼラチン、グアルガム、タピオカ、デンプン、及びこれらの組合せからなる群から選択される親水コロイドを含む、請求項11〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記栄養組成物が、炭水化物源、脂肪源、キャノーラ油、亜麻仁油、オメガ−3脂肪酸源、タンパク質源、繊維源、香味料、着色料、野菜ピューレ、ビタミン、ミネラル、DHA、EPA、ω−6脂肪酸源(例えば、アラキドン酸(「AA」))、リン脂質、卵脂質、酸化防止剤、アミノ酸、魚油、フィトケミカル、プロバイオティクス、プレバイオティクス、シンバイオティクス、非複製性微生物、液体全粒穀物、及びこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1種の原材料を含む、請求項11〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記栄養組成物が、約6〜約36ヶ月齢の乳児及びよちよち歩きの子の栄養ニーズに合わせた主要栄養素及び微量栄養素を含む、請求項11〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記栄養組成物をパッケージに入れる直前に、前記調製物が前記乳製品ベース組成物と混合される、請求項11に記載の方法。
  19. 前記栄養組成物が、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法からなる群から選択される方法によって製造される、請求項11に記載の方法。
  20. 乳幼児に栄養を提供することが、子供の成長及び発達を促進する、請求項11〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法からなる群から選択される方法によって製造される栄養組成物。
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