JP2015525142A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、エンボス加工装置に含まれる2つの円筒型回転ツール間に存在する半径方向間隔の調整方法に関する。本発明は、調整可能な半径方向間隔を有する2つの円筒型回転ツールを含むエンボス加工装置にも関する。本発明は、2つの円筒型回転ツールを含むエンボス加工装置を備えたフォルダーグルアにも関する。
包装産業では、フォルダーグルアと呼ばれる機械を用いて厚紙ブランク材を折り畳んで糊付けすることにより、ラインで箱の製造が行われる。フォルダーグルアは、それぞれが機能的に配置された一連のモジュール及びステーションを備える。モジュールの数は、選択した種類の箱に必要な製造作業の複雑さによって様々である。
フォルダーグルアは、スタックから機械にブランク材を1枚ずつ供給するフィーダと、整列モジュールと、予め非長手方向の折り目を入れるブレーカと、ブランク材の前耳部を折り曲げた後に後耳部を折り曲げるフック付きフォルダーと、糊付けステーションと、ブランク材の長手方向の折り目を折り曲げるためのフォルダーと、全ての折り目を加圧して、箱を屋根板状の流れ(shingle stream)に堆積させるプレス機と、箱を受け取るとともに、糊を乾燥させるためにこれらの箱を加圧状態に維持する配送モジュールとを備える。
ブランク材は、下側コンベヤと上側コンベヤの間に摩擦によってブランク材を把持するベルト式コンベヤを用いて、実質的に平面的で水平な軌道に沿って1つのステーションから別のステーションに搬送される。下側コンベヤは下側ベルトを有し、上側コンベヤは、上側ベルト又は上側支持ローラを有する。
視覚又は視力障害者向けの情報に関する特定の法令に対応するために、いくつかの包装箱、特に薬箱にはいくつかのメッセージを点字で印刷することが必要になった。これらの点字は、ドットがレリーフ又は突出部の形で出現して触覚的にメッセージを読めるようにするために、箱の表面にエンボス加工される。
この点字のエンボス加工は、エンボス加工モジュールに搭載された装置を用いて行われ、この装置はフォルダーグルアに組み込まれる。この装置は、雄のエンボス加工ツールが雌のエンボス加工ツールと協働する2つの回転エンボス加工ツールを備え、これらのツールは、軌道に沿ったブランク材の移動によって定められる平面の一方側と他方側に取り付けられる。
視覚又は視力障害者がエンボス加工したメッセージを読む際の読みやすさ及び速度は、箱の表面に位置する点字のサイズ、形状及び規則性に依存する。点字は、バリを伴わずにエンボス加工するとともに、所定の高さでなければならない。このようにして得られる箱の品質は、点字のエンボス加工の質にも依存する。
米国特許出願公開第2012/0053034号に、フォルダーグルア内で点字をエンボス加工するための、2つの構造を有する装置を備えたモジュールが記載されている。上側の横構造は、上側エンボス加工ツールを含むカセットを担持し、下側の横構造は、下側エンボス加工ツールを含むカセットを担持する。下側構造は、モジュールの前後のフレーム上に保持される。上側構造は、上流側に位置する横方向枢動軸により、下側構造に対して枢動する。
エンボス加工の高さは調整することができる。最初に、2つの前後のジャッキによって2つのツール間の距離を調整する。これらのジャッキは、下側構造に固定して連結され、上側構造を引き寄せて下側構造の方向に枢動させる。
エンボス加工の高さを微調整するための機構も設けられている。上側構造に固定して連結された上側停止部が、下側構造に固定して連結された下側停止部と逆方向に移動する。下側停止部は固定され、上側停止部は所望の距離にわたって調整することができる。上側停止部は下側停止部を圧迫し、上側構造を押し離して下側構造とは逆の方向に枢動させる。
しかしながら、このような調整は正確でない。同時に、ジャッキが上側構造の前端部と後端部を引き寄せることによって変形が生じる。また、微調整機構は、枢動自在な上側構造に取り付けられている。微調整システムは、上側停止部を下側停止部に圧迫して作用する。従って、全ての力が上側構造によって吸収されることにより、横方向枢動軸に機械的応力が生じる。上側構造は全体的に細長く、これに様々な公差及び微調整制御機構の遊びが積み重なるため、上側構造の前側と後側で同じ調整を行うことは不可能である。最終的に、得られる調整は、上側の横構造の全長にわたり、上側構造の前側と後側の間で非常にばらつきの多いものとなる。
欧州特許第1932657号には、フォルダーグルア内で点字をエンボス加工する装置が記載されている。この装置は、2つの円筒型回転エンボス加工ツールを備える。ブランク材は、フォルダーグルアに入ってこれらの2つのツール間を通過することによりエンボス加工される。この装置は、骨組と、この骨組に対して平行移動できるように取り付けられた、第1の円筒回転ツールを有する第1の構造と、骨組に固定されるように取り付けられた、第2の円筒ツールを有する第2の構造とを備える。
点字の高さを調整するために、可動構造に押圧力を加える押圧手段が設けられる。それぞれの傾斜面を通じて互いに協働する水平配置された2つの傾斜くさびを有する微調節手段が設けられる。刻み付きホイール式のネジが、くさびの一方をその軸に沿って平行移動させる。一方のくさびの傾斜面が、他方のくさびの傾斜面の下側に滑り込んで垂直に変位させる。
しかしながら、くさび、ネジ、及び刻み付きホイールの長手方向の位置に起因して、この微調整手段を改善することは困難である。この理由は、部品を加えると、厚紙ブランク材の横方向の移動空間が失われるためである。部品を加えると、大きなブランク材を通すことができなくなる。部品を加えると、ブランク材上の点字の位置が制限され、ブランク材の中央に文字をエンボス加工することができなくなる。
本発明の主な目的は、エンボス加工装置内の2つの円筒型回転エンボス加工ツール間の半径方向間隔の調整方法を実施することである。第2の目的は、2つの円筒型回転ツールを有し、これらの2つのツール間の半径方向間隔を調整するための手段を備えたエンボス加工装置を製造することである。第3の目的は、2つの円筒型回転ツール間の半径方向間隔を、エンボス加工する必要がある支持体の厚みに関して適合するように調整することである。第4の目的は、支持体のエンボス加工の深さを正確に調整するための手段を提供することである。第5の目的は、先行技術文献で言及されている技術的課題を解決することである。別の目的は、少なくとも1つのエンボス加工装置、より具体的には点字をエンボス加工するための装置が取り付けられたエンボス加工モジュールを備えたフォルダーグルアを製造することである。
本発明は、骨組と、この骨組に対して平行移動可能に取り付けられた、第1の円筒型回転エンボス加工ツールを含む第1の構造と、骨組上に固定して取り付けられた、第2の円筒型回転エンボス加工ツールを含む第2の構造とを備えるタイプのエンボス加工装置内の2つの円筒型回転エンボス加工ツール間の半径方向間隔の調整方法に関する。
本発明の第1の態様によれば、この方法は、
− 第1の円筒型回転エンボス加工ツールと第2の円筒型回転エンボス加工ツールの間の半径方向間隔を調整するために、骨組に圧力を加えることにより、移動可能に取り付けられた第1の構造を固定して取り付けられた第2の構造に近付けるように第1の構造を押圧するステップと、
− 第1の円筒型回転エンボス加工ツールと第2の円筒型回転エンボス加工ツールの間の半径方向間隔を微調整するために、骨組に圧力を加えることにより、移動可能に取り付けられた第1の構造を固定して取り付けられた第2の構造から引き離すように第1の構造を牽引するステップと、
を含む。
− 第1の円筒型回転エンボス加工ツールと第2の円筒型回転エンボス加工ツールの間の半径方向間隔を調整するために、骨組に圧力を加えることにより、移動可能に取り付けられた第1の構造を固定して取り付けられた第2の構造に近付けるように第1の構造を押圧するステップと、
− 第1の円筒型回転エンボス加工ツールと第2の円筒型回転エンボス加工ツールの間の半径方向間隔を微調整するために、骨組に圧力を加えることにより、移動可能に取り付けられた第1の構造を固定して取り付けられた第2の構造から引き離すように第1の構造を牽引するステップと、
を含む。
すなわち、第1のステップは、第1のツールを有する移動可能な第1の構造を、第2のツールを有する固定された第2の構造に対して押圧することにより、第1のツールを第2のツールに対して予引張状態に置くものである。この第1の調整ステップでは、2つのツール間の間隔を、具体的には半径方向間隔を、主に2つのツール間を通るエンボス加工しなければならない支持体の厚みに従って調整することができる。
第2のステップは、第2のツールを担持する固定された第2の構造から第1のツールを担持する移動可能な第1の構造を引き離すために、第1のツールを牽引することにより、第1のツールの位置を第2のツールに対して精細かつ正確に調整することである。この牽引は、第1のステップで与えた予引張に対抗して行われる。この第2の調整ステップでは、主に支持体上における所望のエンボス加工の深さに従って2つのツール間の間隔を調整することができる。
本発明の別の態様では、2つの円筒型回転エンボス加工ツールを有するエンボス加工装置が、
− 骨組と、
− 骨組対して平行移動可能に取り付けられた、第1の円筒型回転エンボス加工ツールを含む第1の構造と、
− 骨組に固定して取り付けられた、第2の円筒型回転エンボス加工ツールを含む第2の構造と、
− 骨組によって担持された、第1の円筒型回転エンボス加工ツールと第2の円筒型回転エンボス加工ツールの間の半径方向間隔を調整するために、移動可能に取り付けられた第1の構造を固定して取り付けられた第2の構造の方向に押圧することができる押圧部材と、
− 第1の円筒型回転エンボス加工ツールと第2の円筒型回転エンボス加工ツールの間の半径方向間隔を調整するための調整手段と、
を備える。
− 骨組と、
− 骨組対して平行移動可能に取り付けられた、第1の円筒型回転エンボス加工ツールを含む第1の構造と、
− 骨組に固定して取り付けられた、第2の円筒型回転エンボス加工ツールを含む第2の構造と、
− 骨組によって担持された、第1の円筒型回転エンボス加工ツールと第2の円筒型回転エンボス加工ツールの間の半径方向間隔を調整するために、移動可能に取り付けられた第1の構造を固定して取り付けられた第2の構造の方向に押圧することができる押圧部材と、
− 第1の円筒型回転エンボス加工ツールと第2の円筒型回転エンボス加工ツールの間の半径方向間隔を調整するための調整手段と、
を備える。
この装置は、調整手段が、第1の円筒型回転エンボス加工ツールと第2の円筒型回転エンボス加工ツールの間の半径方向間隔を微調整するために、移動可能に取り付けられた第1の構造を、固定して取り付けられた第2の構造から引き離すように第1の構造に牽引力を加えることができる、骨組によって担持された牽引部材を含むことを特徴とする。
本発明のさらに別の態様によれば、フォルダーグルアが、以下で説明し特許請求する1又はそれ以上の技術的特徴を有する、ブランク材にエンボス加工を行うための少なくとも1つの装置を備えることを特徴とする。
添付の概略的な図面を参照して行う以下の非限定的な実施形態についての説明から、本発明が明確に理解されるとともに、その様々な利点及び異なる特徴がさらに良く認識されるであろう。
図1に示すように、フォルダーグルア1は、モジュ―ル構造を有する。前部との定義は、「オペレータ側」として知られている、機械の制御プラットフォーム側である機械の前面に関連して行うものである。後部との定義は、「オペレータ側の逆」として知られている、機械の制御プラットフォームとは逆側である機械に関連して行うものである。上流位置及び下流位置との定義は、フォルダーグルア1の入力部からフォルダーグルア1の出力部までの長手方向及びブランク材の移動方向(図1の矢印F)に関連して行うものである。
フォルダーグルア1は、下流方向に向かって順に、フィーダ2、整列モジュール3、オンライン品質管理装置4、点字をエンボス加工するためのモジュール6、予備折り曲げモジュール7、糊付けモジュール8、折り畳みモジュール9、転送モジュール11及び配送モジュール12を備える。
エンボス加工モジュール6は、フレーム13、及び点字をエンボス加工するための装置14(欧州特許第1932657号を参照)を備える。エンボス加工モジュール6は、モジュール6のフレーム13の前側と後側に配置された2つのエンボス加工装置を備えることができる。エンボス加工モジュール6は、(図示していない)2つのコンベヤも備える。
エンボス加工装置14は、特に第1の雄の上側回転エンボス加工ツール16と、第2の雌の下側回転エンボス加工ツール17とを備え、これらの2つのツール16及び17は、回転自在に取り付けられて互いに協働する。雄のツール16は、ピンを有する金属プレートが周囲面に巻かれたシリンダ18によって構成される。これらのピンは、エンボス加工作業中に点字を形成するために厚紙の厚みに導入される。雌のツール17は、周囲面に中空部材を有するシリンダによって構成される。ブランク材は、これらの2つのツール16と17の間を移動する。
このエンボス加工装置14は、フレーム13によって保持される。エンボス加工装置14が前側に存在する場合、ツール16及び17は後方に突出するように配向される(後述)。エンボス加工装置14が後側に存在する場合、ツール16及び17は前方に突出するように配向される。
エンボス加工装置14は、実質的に水平なベース部21に固定して連結された実質的に垂直なプレート19を有する骨組を備える。装置14は、1又は複数のコンベヤから離れて、又はコンベヤの方に動くことができるように横方向に移動することができる。装置14は、骨組のベース部21を介して保持手段及び(図示していない)横向き平行移動手段に機械的に連結される。保持手段はレール式であり、フレーム13上に位置する。平行移動手段は、横方向シャフト及び駆動モーター式であり、フレーム13内に位置する。
エンボス加工装置14は、下側フランク22の形の下側固定構造を備える。下側フランク22は、下側フランク22に平行であって骨組のベース部21に垂直な骨組プレート19の後部に、くさび23によって間隔を空けられた状態で固定される。
装置14は、まず上側フランク24を含む上側可動構造を有する。上側フランク24は、骨組プレート19の後部の下側フランク22の延長部内に、骨組プレート19と平行な状態で保持される。
上側ツール16は、上側ツールキャリアシャフト26の後部自由端に取り付けられる。下側ツール17は、(図では確認できない)下側ツールキャリアシャフトの後部自由端に取り付けられる。これらの2つの下側及び上側シャフト26は互いに平行であり、張り出した形で取り付けられる。
可動構造は、上側シャフト26を保持してこれを保護する上側支持ハウジング27を有する。上側ハウジング27は、上側フランク24の後部に固定される。固定構造は、下側シャフトを保持してこれを保護する下側支持ハウジング28を有する。下側ハウジング28は、下側フランク22の後部に固定される。これらの2つのハウジング27及び28の各々は、一般に中空円錐台の形をとる。シャフトの屈曲を制限するために、2つのハウジング27及び28の各々は、シャフトのできるだけ自由端の近くを保持するように軸受を受け入れる。
上側シャフト26は、上側同期駆動モーター29の回転軸に、前側が上側ツール16に対向する状態で取り付けられる。上側モーター29は、上側フランク24の前部に固定される。この実施形態では、上側ツール16、上側シャフト26及び上側モーター29が、可動構造の一部を形成する。
下側シャフトは、下側同期駆動モーター31の回転軸に、下側ツール17に対向して取り付けられる。下側モーター31は、下側フランク22の前部に固定される。下側ツール17、下側シャフト及び下側モーター31は、固定構造の一部を形成する。
点字をエンボス加工する作業を開始するためには、ツール16及び17をそれぞれのシャフト上に互いに正しく位置付ける。この目的のために、下側ツール17をそのシャフト及びモーター31と共に軸方向に移動させるように軸方向くさび留め手段が設けられる。製造中にツール16及び17の角度位置のあらゆるドリフトを訂正する角度付きくさび留め手段も設けられる。
2つのツール16と17の間隔を確実に調整するためには、可動構造16、24、26、27及び29を垂直方向に上から下に、及びその逆に移動させる。この目的のために、骨組プレート19の後部の上流側と下流側の各側に、2つの垂直な側方摺動部材32が設けられる。上側フランク24は、上側フランク24、上側ツール16、上側シャフト26、上側ハウジング27及び上側モーター29を保持するために設けられた2つの側方摺動部材33を有し、これらの2つの側方摺動部材33は、2つの摺動部材32上で摺動するように設けられる。
エンボス加工装置14は、上側ツール16と下側ツール17の間の半径方向間隔の最初の調整を行うために、骨組19及び21によって担持された押圧部材34を備える。押圧部材34は、可動構造16、24、26、27及び29を固定構造17、22、28及び31の方向に垂直に押圧する(図3の矢印T)ことができる。直径方向に押圧力Tが加わり、この力が上側ツール16を下側ツール17に近付けて動かす。押圧部材34は、骨組プレート19の前部に配置されたコンソール36によって保持される。
押圧部材34は、例えば空気圧ジャッキの形をとる。ジャッキ34のロッド37自由端の底部は、前部に向かって配置された上側フランク24の耳部38の上面に当接するようになる。上側フランク24、上側ツール16、上側シャフト26、上側ハウジング27及び上側モーター29を含む可動構造は、下側フランク22、下側ツール17、下側シャフト、下側ハウジング28及び下側モーター31を含む固定構造の方向である下向き方向Tに押圧される。
エンボス加工装置14は、コンソール36及び上側フランク24の耳部38に取り付けられたバー39の形の調整可能な停止部を有する。停止部39は、押圧部材34の最大移動経路、及び2つのツール16と17の間の最小半径方向間隔を定める。
本発明によれば、エンボス加工装置14は、上側ツール16と下側ツール17の間に存在する半径方向間隔の微調整手段を備える。この目的のために、牽引部材40が設けられる。牽引部材40は、可動構造16、24、26、27及び29を固定構造17、22、28及び31から遠ざけるように、可動構造を垂直方向上向きに引き上げる(図3の矢印P)。直径方向に牽引力Pが加わることにより、上側ツール16が下側ツール17から離れて動くようになる。
非常に好ましい方法では、牽引部材40がねじロッド41を含む。ロッド41は、平行移動が固定される一方で、骨組19及び21によって回転することができる。具体的には、ロッド41は、平行移動が固定される一方で、骨組プレート19の後部に固定して連結された軸受42を形成する部品によって回転することができる。軸受42を形成する部品は、ロッド41に加わる牽引力を吸収する。
牽引部材40は、電気駆動モーター44を含む。ロッド41の上端は、電気駆動モーター44の基部に向かって垂直に配向された回転シャフト43に固定される。モーター44は、ロッド41を回転させることによってロッド41を上下させる。モーター44は、それ自体が固定用耳部46を介して、軸受42を形成する部品上で骨組プレート19の後部に固定される。
牽引部材40は、牽引力Pを生じるために、この例ではロッド41の端部に設けられたフックを形成する又はフック状の第1の部分を含むことが有利である。このフックを形成する第1の部分は、可動構造16、24、26、27及び29上に存在する相補的なフックを形成する第2の部分に係合するようになる。
このフックを形成する第2の部分は、内部をロッド41が延びる、第1の可動構造16、24、26、27及び29に固定して連結された湾曲部材47であることが好ましい。湾曲部材47は、骨組プレート19に対する後部側において、上側フランク24の上面に固定して連結される。
フックを形成する第1の部分は、牽引部材40の端部に適合して固定された、例えばナット48などの突出部であることが有利である。ナット48は、ロッド41の端部にねじ止めされる。ナット48は、湾曲部材47に設けられた空洞49内に収容される。フックを形成する第1の部分、すなわちナット48は雄の凸形状を有し、この雄の凸形状は、補完的な雌の凹形状を有する、フックを形成する第2の部分、すなわち湾曲部材47に収容されて湾曲部材47と協働する。可動構造16、24、26、27及び29は、湾曲部材47の空洞49の壁に当接するナット48を適合させることにより、固定構造17、22、28及び31に対して自己中心性を有する。
フックを形成する第1の部分、すなわちナット48は、牽引部材、すなわちロッド41の端部にねじ込まれたり、又は緩められたりすることによって調整できる位置を有することが有利である。
上側フランク24、上側ツール16、上側シャフト26、上側ハウジング27及び上側モーター29を含むアセンブリは、下側フランク22、下側ツール17、下側シャフト、下側ハウジング28及び下側モーター31を含むアセンブリの方向の上向きPに牽引される。
エンボス加工装置14は、フォルダーグルア1内で厚紙のブランク材に点字をエンボス加工するために使用することができる。オペレータが最初に行う作業は、フォルダーグルアに通すブランク材に印刷するメッセージに従ってツール16及び17を選択することである。その後、ツール16及び17をそれぞれのシャフトに取り付け、角度方向及び軸方向の位置を定める。
装置14は、2つの円筒型回転エンボス加工ツール16と17の間の半径方向間隔の調整方法の実施を可能にする。従って、オペレータは、まずフォルダーグルア1に通す厚紙ブランク材の厚みに従って2つのツール16及び17を調整することに注意を払う。このようにして、第1のステップでは、第1の可動構造16、24、26、27及び29が第2の固定構造17、22、28及び31に近付くように骨組19及び21に圧力を掛けることにより、第1の可動構造がTの方に押圧されて、第1の上側ツール16と第2の下側ツール17の間の半径方向間隔が調整されるようになる。
その後、オペレータは、フォルダーグルア1内を通過中の厚紙ブランク材に上側ツール16のピンが侵入する深さを正確に調整する。このようにして、第2のステップでは、第1の可動構造16、24、26、27及び29が第2の固定構造17、22、28及び31から離れるように骨組19及び21に圧力を掛けることにより、第1の可動構造がPの方に牽引されて第1の上側ツール16と第2の下側ツール17の間の半径方向間隔が微調整されるようになる。
本発明は、説明し図示した実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲よって定められる範囲から逸脱しない限り、数多くの修正を行うことができる。
電気駆動モーター44は、微調整のために小さな刻み付きホイールと置き換えることができる。
Claims (13)
- エンボス加工装置(14)内の2つの円筒型回転エンボス加工ツール(16、17)間の半径方向間隔の調整方法であって、前記エンボス加工装置(14)は、
− 骨組(19、21)と、
− 前記骨組(19、21)対して移動可能に取り付けられるとともに、第1の円筒型回転ツール(16)を含む第1の構造(16、24、26、27、29)と、
− 前記骨組(19、21)に固定して取り付けられるとともに、第2の円筒型回転ツール(17)を含む第2の構造(17、22、28、31)と、
を備え、前記方法は、
− 前記第1のツール(16)と前記第2のツール(17)の間の前記半径方向間隔を調整するために、前記第1の構造(16、24、26、27、29)を前記骨組(19、21)に対して摺動させて前記第2の構造(17、22、28、31)に近付けるように前記第1の構造(16、24、26、27、29)を押圧(T)するステップと、
− 前記第1のツール(16)と前記第2のツール(17)の間の前記半径方向間隔を微調整するために、前記第1の構造(16、24、26、27、29)を前記骨組(19、21)に対して摺動させて前記第2の構造(17、22、28、31)から離すように前記第1の構造(16、24、26、27、29)を牽引(P)するステップと、
を含むことを特徴とする方法。 - 2つの円筒型回転ツールを有するエンボス加工装置であって、
− 骨組(19、21)と、
− 前記骨組(19、21)対して平行移動可能に取り付けられるとともに、第1の円筒型回転ツール(16)を含む第1の構造(16、24、26、27、29)と、
− 前記骨組(19、21)に固定して取り付けられるとともに、第2の円筒型回転ツール(17)を含む第2の構造(17、22、28、31)と、
− 前記骨組(19、21)によって担持され、前記第1のツール(16)と前記第2のツール(17)の間の半径方向間隔を調整するために前記第1の構造(16、24、26、27、29)を前記第2の構造(17、22、28、31)の方向に押圧(T)することができる押圧部材(34)と、
− 前記第1のツール(16)と前記第2のツール(17)の間の前記半径方向間隔を調整するための調整手段と、
を備え、
前記調整手段は、前記骨組(19、21)によって担持され、前記第1のツール(16)と前記第2のツール(17)の間の前記半径方向間隔を微調整するために前記第1の構造(16、24、26、27、29)を前記第2の構造(17、22、28、31)から離すように前記第1の構造(16、24、26、27、29)に牽引力を加えることができる牽引部材(40)を含む、
ことを特徴とするエンボス加工装置。 - 前記牽引部材(40)は、フック(48)を形成する第1の部分を含み、該第1の部分は、前記第1の構造(16、24、26、27、29)上に存在する相補的なフック(47)を形成する第2の部分と係合する、
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。 - フック(48)を形成する前記第1の部分は、相補的なフック(47)を形成する前記第2の部分に設けられた空洞(49)内に収容される、
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。 - フック(48)を形成する前記第1の部分は、雄の凸形状を有し、雄の凸形状は、相補的な雌の凹形状を有するフック(47)を形成する前記第2の部分内に収容されて該第2の部分と協働する、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の装置。 - フック(48)を形成する前記第1の部分は、前記牽引部材(40)の端部に固定された突出部である、
ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の装置。 - フック(48)を形成する前記第1の部分は、前記牽引部材(40)の端部において調整可能な位置を有する、
ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の装置。 - フックを形成する前記第2の部分は、前記牽引部材(40、41)が貫通して延びるとともに前記第1の構造(16、24、26、27、29)に固定的に連結された、湾曲部材(47)である、
ことを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載の装置。 - 前記牽引部材(40)は、前記骨組(19、21)に対して回転可能に取り付けられたねじロッド(41)を含み、フックを形成する前記第1の部分は、前記ロッド(41)の端部に固定される、
ことを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の装置。 - 前記ロッド(41)は、モーターによって回転自在に駆動される、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。 - 前記押圧部材(34)の最大移動経路、及び最小半径方向間隔を定める、調整可能な停止部(39)を備える、
ことを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の装置。 - 請求項2から11のいずれか1項に記載の少なくとも1つの装置(14)を備える、
ことを特徴とするフォルダーグルア。 - 前記装置(14)は、エンボス加工モジュール(6)に取り付けられた、点字をエンボス加工するための装置である、
ことを特徴とする請求項12に記載のフォルダーグルア。
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