JP2015524351A - 原油および天然ガス処理施設において生成された水の処理プロセス - Google Patents

原油および天然ガス処理施設において生成された水の処理プロセス Download PDF

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Abstract

本発明の実施形態は、処理水流を生成するための方法を提供する。本方法は、水相中に溶解された少なくとも1つの物質を含む供給流を受容することと、最低の温度および圧力から最高の温度および圧力で作動するように配置された複数の段階で供給水流を処理して、処理水流および濃縮流を生成することとを含む。各段階が、容器、熱交換器、蒸発器、および凝縮器を含む。各蒸発器は、直接熱または間接熱のうちの1つを用いてある量の水を蒸発させるように構成される。各凝縮器は、連続段階で発生したスチームの少なくとも一部を凝縮するように構成される。様々な実施形態によれば、複数の段階は、直列に配置される。他の実施形態では、複数の段階は、並列に配置される。

Description

本発明の実施形態は、概して、塩水脱塩に関する。より具体的には、本発明の実施形態は、原油および天然ガス生産施設で利用可能な生成されたブラインから真水(以下、「処理水(treated water)」とも称される)を生成するためのシステムおよび方法に関する。
関連技術の説明
原油から塩を除去するために、ガス油分離プラント(以下、「GOSP」と称される)では真水が使用される。従来、水は、外部源、例えば、遠方の帯水層または海水脱塩プラントから提供され、熱脱塩システム、例えば、非限定的な例として多段フラッシュ蒸留システム、多重効用式蒸留システム、または蒸気圧縮システム等の熱脱塩システム、を用いて処理される。
現在、様々な商業的プロセスが、油溜めのスチーム支援重力排油(SAGD)の単独用途のためのスチーム発生を利用している。この用途は、1989年に一例として最初に言及された。このプロセスは、蒸気圧縮蒸発器を使用するために2000年代初めにさらに開発され、継続的に改善されてきた。
図1は、従来の熱脱塩システム、すなわち、多段フラッシュ蒸留システムの概略図である。多段フラッシュ蒸留システムは、図1に示されるように、複数の蒸発チャンバを含み、その中で最低温度のものは、供給流の中の海水を受容する。海水は、一連の熱交換器の管を流れ、外部熱交換器、例えば、図1において「加熱スチーム(Heating steam)」と名付けられるブライン加熱器に達する前に各段階で加熱される。ブライン加熱器は、供給水を第1の段階における温度および圧力と比較して過熱して、供給水が第1の蒸発チャンバに入るとき、供給水を蒸発させる。この従来システムにおける連続蒸発チャンバは、高温側の第1の段階(すなわち、図1の左側)から低温側の最終段階(すなわち、図1の右側)まで圧力レベルが連続的に減少して作動される。各段階において生成されたスチームは、それぞれの蒸発チャンバの上に配置された熱交換器内で新たな液体水に凝縮される。ブラインは、最低温度の段階に達するまでさらなる蒸発をするために次の段階に循環され、その後、システムから出る。各段階から生成された淡水は、「蒸留物(distillate)」ラインで混合され、最低温度の段階を経てシステムから出る。
図2は、別の従来の熱脱塩システム、すなわち、多重効用式蒸留システムの概略図である。多重効用式蒸留システムは、図2に示されるように、連続セルが第1の高温チャンバ(すなわち、図2の左側)から最終の低温チャンバ(すなわち、図2の右側)まで減少する圧力および温度のレベルで作動されるという点で、図1に示される多段フラッシュ蒸留システムに類似する方法で作動する。この従来のシステムによれば、各チャンバは、海水で溶射される水平な高温管束を含む。加熱スチームは、高温管束の管の内側を流れ、それによって1の段階から生成されたスチームは、液体処理水に凝縮されるためにより低い温度および圧力で次の段階に搬送される。海水蒸発から所定の段階で生成されたスチームは、次の段階よりも高い温度であり、したがって次の段階のための加熱流体として使用され得る。最終の凝縮器段階の出口では、温められた海水流の一部は、このプロセスの入口で再循環のために使用され得るが、他の部分は通常、海で排出される。ブラインおよび蒸留物は、このプロセスにおける最終段階で収集され、多重効用式蒸留システムから外に排出される。
図3は、別の従来の熱脱塩システム、すなわち、蒸気圧縮システムの概略図である。蒸気圧縮システムは、図3に示されるように、熱が外部源から利用可能ではないときに概して使用される。蒸気圧縮システムの作動の原理は、図2に示される多重効用式蒸留システムに非常に類似している。しかしながら、蒸気圧縮システムの主な利点は、スチームが最終段階から抽出され、第1の(すなわち、最高温度の)チャンバ圧力を超える圧力まで圧縮されることである。これにより、スチームを蒸気圧縮システムの第1の段階のチャンバ内で熱源として再利用することができる。
これらの従来の熱脱塩システムの各々は、外部源から淡水を供給するために複雑な基盤を必要とし、GOSP施設内で使用するための処理水を生成するために多量の外部エネルギーを消費する。例えば、従来の脱塩プラントは、4kWh/mの脱塩された海水のエネルギー消費を特徴とし、これに脱塩された水を使用用地に輸送するエネルギーコストが追加されなければならない。したがって、必要とされるのは、原油および天然ガス生産施設で利用可能な、生成されたブラインから処理水を生成するための改善されたシステムおよび方法であって、例えば、建設コスト、運転コスト、および維持コスト等が、減少されたコストで作動し、(遠隔地からGOSP施設に淡水を供給するためのパイプライン基盤およびシステムの排除により)処理水を発生させるためにより少ない外部エネルギーですむ、システムおよび方法である。
概して、本発明の実施形態は、原油および天然ガス生産施設で利用可能な生成されたブラインから処理水をその場で生成するためのシステムおよび方法を提供する。
具体的には、本発明の実施形態は、従来の熱脱塩システムと比較して、例えば、建設コスト、運転コスト、および維持コストといった減少されたコスト、及びより低いエネルギー消費ペナルティで、処理水をその場で生成するシステムおよび方法を対象とする。本明細書に記載される様々な実施形態によるシステムおよび方法を組み込んでいるGOSP施設は、処理水の自給生産者であり、淡水井戸をドリル穿孔する必要性、帯水層蓄積量の枯渇、または遠隔地から淡水を輸送する必要性を効果的に排除しており、環境に与える影響がより少ない。したがって、処理水の生成と関連付けられたエネルギーコストは、例えば、毎年4kWh/mから0.2kWh/mまで大幅に減少される。
本明細書に記載される様々な実施形態によるシステムおよび方法は、GOSP施設内で所望の処理水を発生するために、必要とされるエネルギーを最小限するために異なる圧力および温度で作動する蒸発および凝縮段階を組み込んでいる。これらのシステムとこれらの方法によって発生した熱は、水を蒸発させ、生成水からスチームを生成するために使用されて、GOSP施設内のエネルギー消費をさらに最小限し、外部エネルギー源の必要性を効果的に排除して、GOSP施設内で所望の処理水を発生させる。ある特定の実施形態では、蒸発/凝縮段階が直列に組み合わせられるが、他の実施形態では、蒸発/凝縮段階は、並列に組み合わせられる。ある特定の実施形態によれば、各段階が異なる圧力で作動し、それによってこのシステムは、外部用途のための所望の処理水を処理しそして発生させるための異なる温度で発生した廃熱を使用する。
ある特定の実施形態によれば、廃熱は、GOSP施設内の処理水を発生させるための主なエネルギー源として機能を果たし、ガス圧縮器の排出スチーム、原油生成流、および/または生成された水流において利用可能である。発生したスチームは、所望の処理水を発生させるために、空気ならびに/または水および/もしくは海水によって、部分的には、内部でかつ完全に凝縮される。処理水はその後、様々な用途、例えば、ブライン−原油において分離プロセスの原油脱塩および熱増強、GOSP施設内でさらなるタスクを完了するための他の源からの淡水と混合、または外部用途、例えば、濃縮塩水の生成、例えばブライン又は例として緊急貯水池のための水源としての蒸留水の生成を増強するためのスチームの生成のために使用され得る。
本明細書に記載される様々な実施形態によるシステムおよび方法は、例えば、生成水が、ある量、例として1体積%の原油および油溶性ガスを含有するときであっても、事前に処理されなかった生成水を例えば、浄化され、処理されるなどして、処理するのに有効である。様々な実施形態は、ブライン中に含有された相当な油量を回収(すなわち、ブライン中に含有された油の35%以上の回収)するシステムおよび方法を提供する。
したがって、一実施形態によれば、処理水流を生成するための方法が提供される。本方法は、水相中に混合された少なくとも1つの物質を含む供給流を受容するためのステップと、最低の温度および圧力から最高の温度および圧力で作動するように配置された複数の段階で供給水流を処理して、処理水流および濃縮流を生成するステップとを含む。各段階が、容器、熱交換器、蒸発器、および凝縮器を含む。各蒸発器は、直接熱または間接熱のうちの1つを用いてある量の水を蒸発させるように構成される。各凝縮器は、連続的な段階で発生したスチームの少なくとも一部を凝縮するように構成される。
ある特定の実施形態では、複数の段階は、直列に配置され、それによって供給水流を受容する第1の段階は、他の段階と比較して最低の温度および圧力で作動される。
ある特定の実施形態では、複数の段階は、並列に配置され、各段階が、同一の源から供給水流を受容するように構成され、互いに熱を交換するように構成される。
ある特定の実施形態では、処理をするステップは、他の段階と比較して最低の温度および圧力で作動される第1の段階に供給水流を供給することをさらに含む。第1の段階の蒸発器は、第1の段階の凝縮器によって凝縮される水蒸気流を生成して、第1の処理水流を生成するように構成される。処理をするステップは、第1の段階の蒸発器からブライン濃縮物を抽出することと、第2の段階の蒸発器にブライン濃縮された供給流を供給することとをさらに含む。第2の段階は、さらなる処理水流および複数の段階における連続的な段階の蒸発器に供給される一連のブライン濃縮流を生成するために、第1の段階よりも高い温度および圧力を含む。各連続的な段階は、先行段階よりも高い温度および圧力を含む。各連続的な段階の蒸発器は、さらなる処理水流および複数の段階における連続的な段階の蒸発器に供給される一連のブライン濃縮流を生成するように構成される。さらに、処理をするステップは、他の段階と比較して最高の温度および圧力を有する段階の蒸発器からのブライン濃縮流から、ブラインを抽出することをさらに含む。抽出されたブラインは、複数の段階の蒸発器の各々に供給されるブライン濃縮流を加熱するエネルギーを提供するために使用される。
ある特定の実施形態では、他の段階と比較して最高の温度および圧力を有する段階からの抽出されたブラインは、最高の温度および圧力から最低の温度および圧力まで有する複数の段階の蒸発器にエネルギーを提供するために使用される。
ある特定の実施形態では、各蒸発器は、電気加熱、熱媒体流体からの対流加熱、燃焼、および酸化のうちの少なくとも1つによって提供された直接熱を使用するように構成された補償加熱システムを含む。
ある特定の実施形態では、供給水流は、塩性帯水層、工業プロセスからの汽水流、または有機汚染物質を含む水の混合物のうちの1つから生成されたブライン水流である。
ある特定の実施形態では、供給水流は、ガス生産田または原油生産田のうちの1つから生成されたブライン水流である。
ある特定の実施形態では、供給水流は、原油および天然ガス処理施設で利用可能な生成された水流であり、供給水流は、液体若しくは溶解炭化水素、または化学添加剤のうちの1つを含み、生成された水流は、圧力好気性または嫌気性流のうちの1つである。
ある特定の実施形態では、供給水流は、水相および別の非混和性または部分的に混和性の流体相を含む。非混和性または部分的に混和性の流体相は、1ppm〜10体積%の範囲の割合で、溶解されない気相、油相、または分散固体粒子のうちの1つを含む。処理水流を生成するための方法は、水と別の非混和性または部分的に混和性の流体相とを分離するためにさらに使用される。
様々な実施形態によれば、複数の蒸発器は、0.01〜0.2バールA(絶対圧)(1〜20kPa)で作動するように構成された低圧蒸発器と、0.1〜0.5バールA(10〜50kPa)で作動するように構成された中圧蒸発器と、0.4バールA(40kPa)を超えて作動するように構成された高圧蒸発器とを含む。
他の実施形態によれば、複数の蒸発器の圧力レベルの変化は、既存エネルギー量ならびに既存エネルギーが原油および天然ガス生産施設で利用可能なある温度に基づいている。
本発明のこれらおよび他の特徴、態様、ならびに利点は、以下の発明を実施するための形態、添付の特許請求の範囲、および添付の図に関してより良く理解される。なお、図は、本発明の様々な実施形態を例示しているだけであり、したがって、他の有効な実施形態を含むことができるように、本発明の範囲を限定するものと見なされるべきでないことに留意すべきである。
従来の熱脱塩システムの概略図である。
別の従来の熱脱塩システムの概略図である。
第3の従来の熱脱塩システムの概略図である。
本発明の一実施形態による、多段直列水処理システムの概略図である。
本発明の一実施形態による、図4に示されるような多段直列水処理システムを組み込む統合された水処理システムの概略図である。
本発明の一実施形態による、多段並列水処理システムの概略図である。
本発明の一実施形態による、ハイブリッド水処理システムの概略図である。
本発明の一実施形態による、炭化水素内容物を有しない図4に示されるような多段直列水処理システムの概略プロセス図である。 本発明の一実施形態による、炭化水素内容物を有しない図4に示されるような多段直列水処理システムの概略プロセス図である。
本発明の一実施形態による、炭化水素内容物を有する図4に示されるような多段直列水処理システムの概略プロセス図である。 本発明の一実施形態による、炭化水素内容物を有する図4に示されるような多段直列水処理システムの概略プロセス図である。
本発明は、本発明の実施形態を図解する添付の図面を参照しながら以下により完全に記載される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載される図解された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、当業者に本発明の範囲を完全に伝えるように提供される。類似の番号は、あらゆる場所で類似の要素を指す。プライム表記法は、使用される場合、代替の実施形態における類似の要素を示す。
添付の図面は、本発明の実施形態の様々な構成要素を図解するが、様々な実施形態による処理水生成システムのすべての構成要素(例えば、弁、ポンプ、通気孔、コネクタなど)は図解されていない。当業者であれば、追加の構成要素が様々な実施形態のために後述される構成要素を結合し、および/または本明細書に論述されるプロセスもしくはシステムを最適化するために必要とされ得ることを理解しているであろう。
概して上述されるように、本発明の実施形態は、原油および天然ガス生産施設で利用可能な、生成されたブラインから処理水をその場で生成するための、システムおよび方法に関する。本発明の様々な実施形態は、異なる温度でGOSP施設内の利用可能な熱を使用して多段加熱を実施するシステムおよび方法を提供することによって、従来の熱脱塩システムおよびプロセスと関連付けられた問題に対処する。異なる温度でGOSP内の利用可能な熱を使用することによって、有効エネルギー損失が最小限になり、その場で脱塩水を生成するプロセスに必要とされる外部エネルギー量は、既存の油およびガス生産施設で大幅に減少され得る。ある特定の実施形態によれば、対応する温度レベルにおけるエネルギー容量は、GOSP施設内の異なる最適化された作動方式につながる。
概して上述されるように、従来の脱塩システムでは、塩水または海水が最高温度の容器(すなわち、多段フラッシュ蒸留システムのような)に供給されるか、または異なる容器(多重蒸留システムのような)に並列に供給され、ブラインは、最低温度/圧力の容器またはチャンバから抽出される。少なくとも一実施形態によれば、多段直列構成が提供されており、これは、塩水が最低温度/圧力の容器に供給され、かつブラインが最高温度/圧力の容器から抽出されるため、従来の脱塩方式と大いに違いがある。
一実施形態によれば、多段直列構成は、3つの圧力レベルを含み、2つが周囲圧力未満であり、1つが周囲圧力である。いくつかの実施形態によれば、周囲圧力未満の3つの圧力レベルがあるが、一方で、他の実施形態では、周囲圧力を超える3つの圧力レベルがある。様々な実施形態の間の圧力レベルの多様性は、GOSP施設内で利用可能なエネルギー量およびこのエネルギーが利用可能である温度に基づいている。好ましい実施形態では、多段直列構成は、最高の利用可能な温度と最低の利用可能な温度との間の差が小さいとき、3つの代わりに2つの圧力レベルを含む。様々な実施形態によれば、圧力レベルは、30(30)ケルビン温度差ごとに提供される。少なくとも一実施形態では、最低圧力レベルは、0.01〜0.2バールA(1〜20kPa)であり、中間圧力レベルは、0.1〜0.5バールA(10〜50kPa)であり、最高圧力レベルは、0.4バールA(40kPa)である。しかしながら、他の実施形態によれば、追加のエネルギー(すなわち、内部および外部の両方)およびより高いGOSP作動圧力の存在は、前述の圧力帯を変更することができる。
ある特定の実施形態によれば、生成水および生成水の熱交換器の使用は、GOSP施設内のエネルギー利用率にも基づいている。エネルギー源として生成水を利用することは、外部エネルギー源の必要性を減少させる。
いくつかの実施形態では、かなりの熱容量(すなわち、熱量)が、30ケルビンより小さい温度差における特定の温度(すなわち、相変化の間)で利用可能である。これらの実施形態によれば、システムの構成は、各温度レベルに対し1つの処理段階を含み、有効エネルギー損失を最小限にする。
少なくとも1つの他の実施形態では、生成水がGOSP施設内のエネルギー回収を最大にするために内部熱交換器を通って生成水を事前調整した後、並列に容器またはチャンバに供給される、多段並列構成が提供される。さらに、ブラインはまた、高圧容器または区画から抽出される。
ある特定の実施形態による方法およびシステムは、ブラインまたは雑排水からの熱または廃熱を使用する処理水生成に関心を持つ、あらゆる現場または工業施設とともに利用される。本明細書に記載される方法およびシステムはまた、海上プラットフォームにおいて処理された真水の現場生産等、いくつかの用途における海水脱塩に使用され得る。他の実施形態によれば、本明細書に論述される方法およびシステムは、あらゆる既存の廃水流により、混合物中の他の揮発性有機構成要素と比較して、水を大量に蒸発させることが基本的に可能である産業で使用される。この用途および供給水組成に応じて、発生した処理水の品質は、油溶性ガスまたは低い沸点の構成要素が供給混合物中に存在するとき特に影響を受ける。
様々な実施形態は、使用する方法、および可動部を有しない静止した設備を含むシステム、ならびにすべての塩水脱塩プロセス内の共通の設備であるポンプを提供し、したがって蒸気圧縮脱塩システムの可動部を維持するために必要とされる高い維持コストを削減する。
ほとんどの場合、従来の熱脱塩システムは、最高作動温度で単一エネルギー源を使用する。その一方、様々な実施形態によれば、異なる温度における異なるエネルギー源が使用され、システム内の全エネルギー消費を減少させ、したがって従来の熱脱塩システムを越えた有利な性能および信頼性を提供する。
従来の熱塩水脱塩技術は、これらの技術が海水を脱塩することに本質的に注目したために、供給水中に含有された溶解炭化水素を扱う問題を考慮することができていない。この点は、供給水が最大数体積パーセントの炭化水素を含有するため、炭化水素生成施設で生成された水処理の場合における問題になり得る。同様に、従来の熱脱塩システムは、供給水中に含有されたCOおよびHSを扱う問題を考慮していない。この点は、供給水が溶解CO、HS、および他の酸性ガスで汚染され得るため、炭化水素施設で生成された水処理の場合における問題になり得る。
従来の熱脱塩プロセスにおけるこのような供給水の加熱および減圧は、プロセスまたはシステムへの潜在的に有害な結果および悪影響を有する脱塩施設のいくつかの領域内に蓄積する遊離炭化水素ガスを発生させる。従来の熱脱塩システムおよびプロセスはまた、GOSP施設における環境および作業者に有毒かつ腐食性のある遊離CO、HS、および他の酸性ガスを放出することを含む可能性がある。
様々な実施形態は、遊離炭化水素ガスを扱うことができる方法および統合されたシステムを提供する。遊離ガスの蓄積は、連続的な流体循環によって回避される。加えて、最低温度段階から最高温度段階までの多段蒸発は、各容器内の多量のガス状炭化水素の発生を制限し、初期の供給におけるガス状炭化水素の初期の炭化水素の体積含有量が最大4体積%である場合であっても、1.1体積%の濃度未満、すなわち、プロセスの各段階で燃焼性のより低い閾値未満のガス状炭化水素を保持する。さらに、ある特定の実施形態による方法およびシステムは、発生したガス状炭化水素がシステムから出る処理水流で凝縮され、それと混合されることを可能にし、有害ガス濃度の蓄積の危険性を排除する。
様々な実施形態はまた、供給水中に溶解された有毒かつ腐食性のあるガスを扱うことができる方法および統合されたシステムを提供する。炭化水素ガスと同様に、遊離ガスの蓄積は、連続的な流体循環によってシステム内で回避される。プロセスの工業用途に応じて、これらのガスは、既知の分離技術、例えば膜分離によってシステムから除去され得る。
様々な実施形態はまた、従来の熱脱塩システムに通常必要とされるような供給水を加熱する炉および燃焼器の必要性を排除する。したがって、これらの実施形態は、分類された炭化水素生成プラントの爆発性かつ可燃性環境に対する炭化水素生成産業の安全要件を考慮に入れる無炎熱脱塩システムを提供する。
ある特定の実施形態によれば、図4に示されるように、原油および天然ガス生産施設で利用可能な、生成されたブラインから処理水を生成するためのシステムが提供される。このシステムは、直列に組み合わされた複数の蒸発/凝縮段階を含む(以下、「多段直列構成(multistage−in−series configuration)」と称される)。
多段直列構成は、生成水の主流100(脱塩目的のために必要とされる淡水または処理水よりもはるかに高い割合で生成される)が含まれ、図4に示されるように、加熱目的に使用される加熱流101と、処理水の発生に使用される生成された水流103とに分かれる。
生成された水流103は、システムのその初期圧力Pから低い作動圧力Pまで圧力膨張器150を使用して膨張される。様々な実施形態によると、システムおよび関連方法を論述するために使用される異なる圧力レベルは、さまざまな実施形態において、GOSPからの高温レベルのエネルギーの使用を最大にするために、システム内で利用可能なエネルギー温度に基づいて決定される。代表的な作動パラメータが特定のGOSP構成に対して後述される。しかしながら、当業者であれば、これらの値が1つの作動方式のみを表し、異なるGOSPに適用されるとき、この値が異なることを理解しているであろう。
脱塩に向かう生成された水流103は、加熱流101とやりとりする生成水の熱交換器160に入る前に、例えば、約0.1バールA(10kPa)まで膨張される。圧力膨張器150から出る低圧流104は、例えば、約50℃の飽和温度を有し、したがって、生成水の主流100の初期温度、例えば54℃で、熱交換器160に入る加熱流101によって加熱されて、スチーム生成を開始することができる。
図4にさらに示されるように、加熱流101は、熱交換器160内で冷却され、生成された水流102の中を使ってプロセスから外に搬送される。加熱流105は、熱交換器160の低温側から出て、水蒸気発生および液体/蒸気分離のために低圧容器170に入る。低圧容器170は、様々な実施形態に対して本明細書に論述されるように、より大きい容器内の、特徴ある容器、区画、またはチャンバであり得る。当業者であれば、低圧容器170が後述される機能を果たすことができるいくつかの従来のタイプの容器であり得ることを理解しているであろう。
低圧容器170内の生成水は、低圧容器170を離れる水蒸気流121を生成するために内部熱源およびGOSP熱源を使用する異なる手段によって加熱され、凝縮器163によって冷却される。凝縮器163は、流れ122の生成水を凝縮し、次に、凝縮された生成水はポンプ182による圧縮後、処理水の収集ライン126の流れ123に搬送される。凝縮器163は、低圧容器170の外側またはそれの内側に物理的に配置され得る。凝縮器163の低温シンクは、空気、水、海水、または任意の利用可能な低温ヒートシンクを含み得る。
図4に示される熱交換器は、熱交換器143、144、145、および146を含む。様々な実施形態によれば、熱交換器143は、外部熱交換器であり、水を蒸発させ、かつスチームを発生するために、例えば、75℃〜53℃のGOSP低温エネルギーをやりとりするために使用されるGOSPからの利用可能な熱は、熱交換器143の熱負荷を決定付け、したがってこのレベルでスチームの生成に影響を与える。実際には、このプロセスの低圧段階の飽和温度および圧力は、より詳細に後述されるように、その温度レベルでGOSPから利用可能なエネルギー量を計算することによって必要とされる量のスチームを発生させると決定されるだろう。熱交換器144、145、および146は、より詳細に後述されるように、低圧容器170内で水蒸気を発生させるために生成水を加熱する。
低温、低圧、液体生成水は、ブライン流106によって低圧容器170の底面から抽出され、中圧レベルまでブライン収集器ラインポンプ180によって圧縮された末に、流れ107内に入り、熱交換器161から出て、流れ108の中に入り、最後に中圧容器171に入る。
図4にさらに示されるように、熱交換器161は、内部熱交換器であり、生成水を加熱するためにブライン(より詳細に後述されるように、高圧容器172から出て、ブライン流112内に入る生成水)中で利用可能な熱を使用した末に、流れ108を通って中圧容器171へ侵入する。
様々な実施形態によれば、中圧は、約0.35バールAであり、飽和温度は、例えば、約75℃である。中圧容器171内の生成水は、1つ以上の熱交換器、例えば熱交換器141および142によって加熱されて、水蒸気を発生させ、中圧容器171を離れて、流れ118の中に入る。
熱交換器141は、例えば、105℃〜75℃のGOSPの中温エネルギーからエネルギーを取り出す外部熱交換器であり、中圧容器171内の生成水にそのエネルギーを提供して、スチームを発生させる。様々な実施形態によれば、中段の飽和温度および圧力は、この温度レベルでGOSPにおける利用可能なエネルギーに基づいて計算される。
様々な実施形態によれば、濃縮された生成水は、高圧まで圧縮されている流れ109によって中圧容器171を離れ、熱交換器162に入る。熱交換器162から出て、流れ111の中に入り、その後、高圧容器172に入る。高圧飽和温度および圧力はそれぞれ、例えば、102℃および1バールAである。当業者であれば、「低い(low)」、「中間(medium)」、および「高い(high)」という概念が、低圧容器170、中圧容器171、および高圧容器172それぞれ、ならびにそれらの作動パラメータの様々な実施形態を説明するために使用されるとき、相対語であり、絶対語ではないことを理解するであろう。
熱交換器140は、濃縮された生成水を加熱し、より多くのスチームを発生させるために必要なエネルギーを提供するために使用され、スチームは高圧容器172を離れて、スチーム流116の中に入る。熱交換器140は、上記の温度、例えば105℃でGOSP内の利用可能な廃熱またはエネルギーによって作動される。少なくとも一実施形態によれば、熱交換器140は、高圧容器172内で蒸気発生の状態にさせる唯一の熱交換器である。
様々な実施形態によれば、スチームが高圧容器172内で発生する限り、濃縮された生成水は、より濃縮されるようになり、今やブラインであると見なされる。ブライン溶液は、高圧容器172を離れ、高温および高圧でブライン流112の中に入り、内部発生したエネルギーをシステムに提供することができ、したがってエネルギーを節約し、外部エネルギー源の必要性を排除する。
ブライン流112は、熱交換器162の高温側に入り、中圧段階から高圧段階まで搬送された、濃縮された生成水を加熱する。ブライン流113は、熱交換器162を離れて、熱交換器161の高温側に入り、低圧段階から中圧段階まで搬送された、濃縮された生成水を加熱する。ブライン流114は、熱交換器161を離れて、低圧容器170内の熱交換器146に入り、生成水を加熱し、かつ一部のスチームを発生させるために熱を交換した末に、流れ115の中を使って、システムから外に搬送される。
図4にさらに示されるように、中圧で作動する中圧容器171内で発生したスチームは、流れ118を通って低圧容器170内の熱交換器144に搬送される。低圧容器170が低圧および低温で機能しているため、流れ118は、熱交換器144内で完全に凝縮し、より多くのスチームが低圧容器170内で発生することを可能にし、流れ119を通って処理水として出る。次に、流れ119は、所望の圧力までポンプ183によって圧縮され、次いで流れ120を通って処理水収集ライン126の流れ124に向かう。
発生したスチーム流116は、高圧容器172を離れて、中圧容器171内の熱交換器142に入る。中圧容器171の作動温度および圧力は、熱交換器142内で発生したスチーム流116の中の流れを凝縮させ、中圧容器171内のより多くのスチーム発生を可能にする。凝縮された処理水は、熱交換器142を離れ、流れ117の中に入り、少なくとも一実施形態によれば、流れ117aを介して処理水収集ラインに向かって進む。
しかしながら、熱交換器142内で凝縮された処理水が依然として低圧容器170の温度より高い温度であるため、流れ117は、流れ117bによって低圧容器170内の熱交換器145に搬送されることができ、次いで流れ117cを通って処理水収集ライン126の流れ125まで送られることができる。
ある特定の実施形態によれば、この経路および熱交換器145の使用(または不使用)は、経済状態によって決定付けられる。少なくとも一実施形態によれば、熱交換器145は、その熱負荷が小さいことにより排除される。したがって、この実施形態では、利用可能な熱が後で脱塩容器(図示せず)内の原油に移されるとき、それを導入し、それを維持することは経済的に実行可能ではないため、浪費されない。
図4にさらに示されるように、ポンプ184は、処理水収集ライン126から処理水を収集し、それを圧縮し、および/または処理水流127を通って所望の圧力および用途、例えば油脱塩までそれを搬送する。ポンプ184は、処理水収集ライン126内の圧力が処理水の使用に必要とされる供給圧力より低いときに必要とされる。
様々な実施形態によれば、ポンプ182および183がシステム内に必要とされるかどうかの決定は、圧力レベルおよびポンプ184の有無に基づいている。例示的な目的のために、本明細書に論述される実施形態は、図4に示されるように、設備の体積を減少させ、かつ水圧縮を最小限にするために高圧段階における大気圧であることが留意されるべきである。システムのための好ましい構成は、凝縮された処理水を回収し、かつ必要とされる圧力までそれを圧縮するために1つのポンプ、例えばポンプ184を含み、したがって必要とされるポンプの数を最小限にする。
様々な実施形態によれば、システムアーキテクチャおよび構成ならびに連続的な段階の数は、エネルギー量およびこのエネルギーがGOSP内で利用可能である温度に基づいている。いくつかの実施形態によれば、ガス圧縮器の排出から利用可能なエネルギーは、熱交換器140、141、および143に所望の温度レベルで所望の熱を供給するのに十分であり、特定の用途に所望の量の処理水を生成するために、必要とされる量のスチームを発生させることを可能にする。必要とされる外部熱エネルギー入力は、いくつかの実施形態の場合では、ゼロであり、必要とされる唯一の外部エネルギー入力は、システム内のポンプを駆動する電気エネルギーである。したがって、全電力消費は、例えば、0.2kWh/m未満の生成された処理水である。
代替の実施形態では、異なるエネルギー源、例えば、熱、スチーム、圧力、または水力が現場で利用可能であるときか、または電気が提供されないとき、機械的圧縮(例えば、モータまたはタービン駆動ポンプ)を熱圧縮および/または排出器と置き換えることが可能である。そうすることにより、外部の電気エネルギー源の必要性なしにシステムを設計することが可能になり、したがって0.2kWh/mの生成された処理水の電力消費を節約するが、これは、システムの設計を複雑にすることを犠牲にするだろう。
GOSP内の利用可能なエネルギーが熱交換器140を通る高圧段階における所望の量のスチームを生成するのに十分である実施形態では、1つの段階のみが次に必要であり、プロセスの作動は、あらゆる商業的に利用可能な脱塩技術より依然として安価である。
いくつかの実施形態によれば、熱交換器160は、GOSP内のエネルギーの利用率に応じて、プロセスに組み込まれてもよく、または組み込まれなくてもよい。例えば、ガス圧縮器の排出から利用可能なエネルギーが所望の処理水を生成するのに十分である場合、熱交換器160は必要とされない。しかしながら、エネルギーが所望の処理水を生成するのに不十分である場合、熱交換器160の使用は有益であり得る。少なくとも一実施形態によれば、蒸気圧縮サイクルは、所望の処理水を生成するために必要とされるエネルギーを補完するためにプロセスに組み込まれる。
可能な限り高くその温度を保持するために原油の熱エネルギーの使用を回避することが通常好ましく、これは、原油からのブラインの分離に役立つ。様々な実施形態によれば、システムおよびプロセスの利点のうちの1つは、比較的高温または少なくとも原油温度に等しい温度で処理水を提供することができることであり、これは、GOSPで形成されることもある水と原油のエマルションの安定性を減少させるのに有益であり、したがってエマルション分離を容易にし、GOSP施設の分離および脱塩性能を向上させる。
しかしながら、いずれの場合でも、GOSPからの回収可能なエネルギーが十分ではない場合、熱エネルギーの補完は、フレア、大部分のGOSP内で容易に利用可能な構成要素、および/または燃焼、および/または再生可能エネルギー、および/または直接加熱のための電気エネルギー、および/またはヒートポンプ、および/または1つもしくはいくつかの容器に統合された、圧縮された蒸気脱塩ループによって容易に提供され得る。
いくつかの実施形態によれば、システムに供給される生成水は、GOSP内の異なる位置、水油分離器(WOSEP)の上流、またはWOSEPの下流から提供され得る。プラント内のより高い温度でブラインを取ることは、脱塩に必要とされるエネルギー量を低下させる。しかしながら、GOSPの初期段階における部分的油/水の分離に起因して、概して、供給水中のより高い油含有量を示唆する。
様々な実施形態によれば、システムは、あらゆるブラインの前処理なしに、例えば、最大約4体積%など、油および油溶性ガスの低い割合でブラインを処理する。より詳細に後述されるように、システムの異なる段階における気化油は次に凝縮され、システムから外に送られ、処理水流と混合される。このシステムのための処理プロセスにおける油回収率は、約35%であり、初期の油含有量およびシステム作動温度に基づいている。これは、回収された油が主要な油生成流に戻されるため、処理水が原油脱塩の目的のために脱水器または脱塩器内で再利用されるある特定の実施形態によれば、システムまたはプロセスのいくつかの用途で有利であり得る。得られた利点は、追加された炭化水素生成の観点からか、または本発明の様々な実施形態によるプロセスのエネルギーバランスへの正味の積極的な貢献の観点からのいずかを定量化され得る。
しかしながら、処理水が脱塩目的に意図されず、低いかまたはゼロの油含有量が必要とされる用途では、いくつかの実施形態によれば、従来の水/油分離技術を有するか、または段落[0050]に上述されるような油蒸気およびスチームを分離するための膜を有するシステムを補完することが必要であろう、あるいは、システムに供給するためにWOSEPからの生成水を使用することが最良であろう。
様々な実施形態によれば、システムの詳細な幾何学的構成は、炭化水素ガスが蓄積し得る高所を回避するように設計され得る。システムの安全かつ容易な作動のために、システム内の通気孔または脱ガスデバイスは、開始段階中または空気がシステムに浸透したときに使用される。
商業的に利用可能な通気孔または脱ガスデバイスは、非凝縮性(所望されないガス)を除去するためにシステム内の各容器で使用され、一定の水質出力を持つプロセスの安定した作動を提供することができる。しかしながら、周囲圧力未満で機能するとき、脱ガス方式は、システムから外に放出されたガスを追い出すためにそのガスを圧縮することを考慮すべきである。置換の技術はまた、システムまたは吸着および/もしくは吸収技術もしくは任意の好適な技術(すなわち、有機揮発物のためのモレキュラーシーブを使用する吸着等の気体流から外に非凝縮性ガスを除去し得るあらゆる商業的技術を含む好適な技術)から外に非凝縮性ガスを追い出すために使用され得る。
図5は、本発明の一実施形態による、図4に図解された多段直列構成のための統合された方式の概略図を示す。図5に示されるように、図4に示されるシステムは、区画に分割された容器に統合されることができ、塩水脱塩のための多段フラッシュまたは多重効果蒸留プロセスの市場で利用可能な設備を利用することができる。
図6は、本発明の一実施形態による、多段並列水処理システムの概略図を示す。図6に示されるように、生成水の主流100は、4つの流れに分けられる。すなわち、加熱流101、生成された水流103、第1の並列の生成された水流103a、および第2の並列の生成された水流103bである。加熱流101、低圧流104、および生成水の熱交換器160の構成、ならびにその作動方式は変更されないため、図4に対して上述されるこれらの要素の説明は、これらの実施形態に対して同じである。
図4に対して同様に上述されるように、生成された水流103は、圧力膨張器150を用いて膨張される。低圧流104は、熱交換器160内で加熱され、加熱流105内から出て、これはその後、低圧容器170に入る。熱交換器160の高温側では、加熱流101は冷却され、生成された水流102を使ってシステムから出る。
いくつかの実施形態によれば、エネルギーは、熱交換器143、144、146を介して、また、いくつかの実施形態では、補助的熱交換器145を介して、低圧容器170内の流体に移される。熱交換器143は、その高温側にGOSP低温エネルギーで機能する外部熱交換器である。
低圧容器170に提供される熱は、水蒸気流121を使って低圧容器170から出る水蒸気流の蒸発が、空気、水、または海水によって作動される凝縮器163に搬送されることを可能にする。様々な実施形態によれば、凝縮器163は、低圧容器170の内側または外側のいずれかに配置される。
凝縮器163から出る凝縮流は、処理水と呼ばれ、ポンプ182によって圧縮され、次いで処理水収集ライン126の流れ123に搬送される。
図6に示されるように、生成水の濃縮溶液は、ブライン収集器ラインポンプ180を用いて、ブライン流106を使って低圧容器170から抽出される。
第1の並列の生成された水流103aは、膨張デバイス151内で中圧値に膨張され、流れ107を通って熱交換器161まで搬送され、加熱された末に、流れ108を通って中圧容器171に入る。
中圧容器171は、熱交換器141および142によって加熱される。熱交換器141は、GOSPエネルギーからその負荷を得る外部熱交換器である。中圧容器171内で生成水を加熱すると、水蒸気を発生し、流れ118を通って中圧容器171を離れる。
流れ118は、低圧容器170の内部の熱交換器144に搬送され、温度および圧力状態により、それが凝縮され、低圧容器170内でスチーム発生のためのエネルギーを提供する。流れ118は、流れ119を通って熱交換器144から出て、所望の圧力までポンプ183によって圧縮され、次いで流れ120を通って処理水収集ライン126の流れ124に向かう。
第2の並列の生成された水流103bは、高圧値まで膨張デバイス152内で膨張され、流れ110を通って熱交換器162の中に搬送され、加熱され、流れ111を通って容器の高圧容器172に入る。
高圧容器172は、GOSPからの高温熱負荷によって作動される熱交換器140によって加熱される。高圧容器172内で発生したスチームは、発生したスチーム流116によって高圧容器172から外に搬送されて、中圧容器171内の熱交換器142に供給され、それは凝縮し、中圧容器171内でより多くのスチームを蒸発させるためのエネルギーを提供する。
発生したスチーム流116は、流れ117を通って熱交換器142から出て、それは、追加の冷却のために、流れ117aを介して処理水収集ライン、または流れ117bを介して低圧容器170内の熱交換器145のいずれかに搬送され、その後、流れ117cを介して処理水収集ラインに搬送され得る。
高圧および高温ブラインは、ブライン流112を通って高圧容器172を出て、熱交換器162の高温側に供給され、それは冷却され、ブライン流113を介して出て、流れ109を介して中圧容器171から出てポンプ181によって圧縮される中圧ブライン流に加わる。
ブライン流113とポンプ181から出る流れ128との合流は、ブライン流114を生成し、熱交換器161の高温側に入り、次いで追加の冷却のために低圧容器170内の熱交換器146に搬送され、このようにしてより多くの熱を提供して、低圧容器170でスチームを発生させる。流れ129を介して容器から出るブラインは、低圧容器170から出るブライン流106に合流した末に、合流したブライン流130はブライン収集器ラインポンプ180において所望のブライン収集器圧力まで圧縮され、かつ流れ131を介してシステムから出る。
代替の実施形態によれば、熱交換器160は、多段直列および多段並列構成で、「ハイブリッド(hybrid)」構成をもたらす設備および結合を節約するために熱交換器146と合流され得る。図7は、本発明の一実施形態による、係るハイブリッド水処理システムの概略図を示す。熱交換器160は常に必要とされないが、「ハイブリッド(hybrid)」構成は、熱交換器160の負荷がプロセスで必要とされるとき、いくつかの用途で作動上の利点を有することができる。「ハイブリッド(hybrid)」構成の選択肢は、それと関連付けられるすべての結合および保守で熱交換器を節約する。
図7は、低圧流104が加熱流105に結合され、かつ低圧容器170に直接的に入ることをさらに示す。一方、加熱流101の中のより高い圧力の生成水は、ブライン流114からの流体流動と合流されて、生成された水流102を通って熱交換器146に入り、流れ115を使ってシステムを出る。
様々な実施形態によれば、例えば加熱流101の中の生成水の入口流と、例えばブライン流114の中の流体流動との間の圧力差に基づいて、例えば膨張もしくは圧縮調整器または注入器の等の圧力調整器が、生成された水流102を通って熱交換器146に入る前に2つの流れを混合するために使用される。
他の「ハイブリッド(hybrid)」構成は、GOSP施設内に所望の処理水を発生させるために必要とされる外部エネルギーを最小限にするために、異なる圧力および温度で作動している蒸発および凝縮段階を組み込む本発明の様々な実施形態に従って企図される。
図8a、8b、9a、および9bは、本発明の様々な実施形態による、図4に示されるような多段直列水処理システムの変形を示す。具体的には、図8aおよび8bは、本発明の一実施形態による、炭化水素内容物を有しない図4に示されるような多段直列水処理システムの略プロセス図であり、一方、図9aおよび9bは、本発明の一実施形態による、炭化水素内容物を有する図4に示されるような多段直列水処理システムの略プロセス図である。
図8a、8b、9a、および9bは、様々な実施形態による、プロセスを単純化した方式のためのAspen plus(商標)環境におけるシミュレーションワークベンチを用いて図解され、熱交換器は、数字をより良く理解し、かつ作動中にシステム内で起こっていることを視覚化するために明示的(分解図)であった。図8a、8b、9a、および9bは、すべての構成要素はAspen plus(商標)プロセスシミュレーションソフトウェアパッケージを用いて熱力学的にシミュレーションされることができ、各熱交換器で生じる熱負荷が各段階ですべての必要とされる熱負荷の計算を可能にし、続いて、必要とされるエネルギーがGOSPにおいてその場で利用可能であるか否かを確認することを示す。例えば、少なくとも一実施形態によれば、GOSP内のガス圧縮器は、すべての熱交換器の負荷に対処し、かつGOSP施設で存在する脱塩器容器の特定の用途のために、目標とされた量の処理水、例えば4.8kg/秒を生成するのに十分である。
本発明は、開示される要素を適切に含み、それらから構成され、またはそれらから、基本的に、要素から構成されていてもよく、開示されない要素がない場合には実践されてもよい。例えば、それは、ある特定のステップが単一のステップに組み合わせられ得ることが当業者によって認識され得る。
特に定義されない限り、使用されるすべての技術的かつ科学的用語は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
単数形「a」、「an」、および「the」は、特に文脈が明確に指示しない限り、複数の指示物を含む。
本明細書および添付の特許請求の範囲内に使用されるとき、用語「comprise」、「has」、および「include」、ならびにこれらのすべての文法的変異は各々、追加の要素またはステップを排除しない開放型の非限定的な意味を有することが意図される。
「Optionally」は、続いて記載される事象または状況が生じ得るか、または生じ得ないことを意味する。この説明は、事象または状況が生じる例、およびそれが生じない例を含む。
約1つの特定の値から、および/またはおよそ別の特定の値までの範囲が本明細書に表され得る。このような範囲が表されるとき、前記範囲内のすべての組み合わせとともに、別の実施形態が1つの特定の値から、および/または他の特定の値までであることが理解されるべきである。
本発明は詳細に記載されたが、本発明の原理および範囲から逸脱することなく、様々な変更、置換、および変形がこれに関してなされ得ることを理解されるべきである。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの適切な法的等価物によって決定されるべきである。

Claims (10)

  1. 処理水流を生成するための方法であって、
    水相中に混合された少なくとも1つの物質を含む供給流を受容するステップと、
    最低の温度および圧力から最高の温度および圧力で作動するように配置された複数の段階で供給水流を処理して、前記処理水流および濃縮流を生成するステップと、を含み、
    各段階が、容器、熱交換器、蒸発器、および凝縮器を備え、
    各蒸発器は、直接熱または間接熱のうちの1つを用いてある量の水を蒸発させるように構成され、
    各凝縮器は、連続的な段階で発生したスチームの少なくとも一部を凝縮するように構成される、方法。
  2. 前記複数の段階は、直列に配列され、前記供給水流を受容する第1の段階は、他の段階と比較して最低の温度および圧力で作動される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数の段階は、並列に配置され、各段階が、同一の源から前記供給水流を受容するように構成され、かつ互いに熱を交換するようにさらに構成される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記処理をするステップは、
    他の段階と比較して最低の温度および圧力で作動される第1の段階に前記供給水流を供給することであって、前記第1の段階の蒸発器は、前記第1の段階の凝縮器によって凝縮される水蒸気流を生成して、第1の処理水流を生成するように構成される、供給することと、
    前記第1の段階の前記蒸発器からブライン濃縮物を抽出し、第2の段階の蒸発器にブライン濃縮供給流を供給することであって、前記第2の段階は、さらなる処理水流および前記複数の段階における連続的な段階の蒸発器に供給される連続ブライン濃縮流を生成するために前記第1の段階よりも高い温度および圧力を含み、各連続的な段階は、先行段階よりも高い温度および圧力を含み、各連続的な段階の蒸発器は、さらなる処理水流および前記複数の段階における連続的な段階の蒸発器に供給される連続ブライン濃縮流を生成するように構成されることと、
    他の段階と比較して最高の温度および圧力を有する段階の蒸発器からの前記ブライン濃縮流から、ブラインを抽出することであって、前記抽出されたブラインは、前記複数の段階の前記蒸発器の各々に供給される前記ブライン濃縮流を加熱するエネルギーを提供するために使用されることと、をさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 他の段階と比較して最高の温度および圧力を有する段階からの前記抽出されたブラインは、最高の温度および圧力から最低の温度および圧力まで前記複数の段階の前記蒸発器にエネルギーを提供するために使用される、請求項4に記載の方法。
  6. 各蒸発器は、電気加熱、熱媒体流体からの対流加熱、燃焼、および酸化のうちの少なくとも1つによって提供された直接熱を使用するように構成された補償加熱システムを備える、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記供給水流は、塩性帯水層、工業プロセスからの汽水流、または有機汚染物質を含む水の混合物のうちの1つから生成されたブライン水流である、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記供給水流は、ガス生産田または原油生産田のうちの1つから生成されたブライン水流である、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記供給水流は、原油および天然ガス処理施設で利用可能な生成された水流であり、液体、溶解炭化水素、または化学添加剤のうちの1つを含み、前記生成された水流は、圧力好気性または嫌気性流のうちの1つである、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記供給水流は、水相および別の非混和性または部分的に混和性の流体相を含み、前記非混和性または部分的に混和性の流体相は、1ppm〜10体積%の範囲の割合で、溶解されない気相、油相、または分散固体粒子のうちの1つを含み、前記処理水流を生成するための前記方法は、前記水と前記別の非混和性または部分的に混和性の流体相とを分離するためにさらに使用される、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
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