JP2015523868A - 医療装置用の多方向可撓性ワイヤ・ハーネス - Google Patents

医療装置用の多方向可撓性ワイヤ・ハーネス Download PDF

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Abstract

医療装置用のワイヤ・ハーネスは、ワイヤリング束、遠位フレックス回路および近位フレックス回路を含む。ワイヤリング束は複数のツイスト・ペア・ワイヤリングおよびシールドを含み、動作可能にまたは導電的に、遠位フレックス回路を近位フレックス回路に接続する。遠位フレックス回路は、動作可能にまたは導電的に、医療装置の遠位部分に配置された電気的に制御された対象物に接続するように構成されてよい。近位フレックス回路は、動作可能にまたは導電的に、電気コネクタに接続するように構成されてよい。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2010年5月11日に出願された米国仮出願第61/333,641号(‘641出願)の利益を主張する、2011年5月11日に出願された米国出願第13/105,646号(‘646出願)の一部継続出願である、2012年5月7日に出願された米国特許出願第13/465,655号(‘655出願)に対する優先権を主張する。本願は、2012年4月9日に出願された米国仮出願第61/621,814号(‘814出願)の利益もまた主張する。‘655出願、‘646出願、‘641出願および‘814出願はすべて、全体として本明細書に示されたかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は一般に、カテーテル等の体内に導入するための医療装置、およびその他の操作可能な医療装置を含む医療装置の分野に関する。
偏向可能な遠位端部を備える可撓性管状本体と、遠位端部の偏向制御用の制御ハンドルとを有するカテーテルおよびシースが、多くの非侵襲的な医療処置に関連して一般に使用される。例えば、心腔内心エコーの研究には、本体の遠位端に沿って1つ以上の超音波トランスデューサを有するカテーテルが使用される。カテーテル本体の遠位端は通常、患者の心臓内に配置され、超音波トランスデューサは信号データを提供し得る。この信号データを用いて、心臓内の視覚化、ナビゲーションおよびマッピング中の心臓内の構造および心臓の血流を視覚化する画像データを生成することができる。概して、超音波トランスデューサは1つの圧電素子または複数の圧電素子を備えてよい。各圧電素子は、圧電素子に取り付けられた比較的細い導電性のワイヤを有することができ、ワイヤはカテーテル本体を通って、最終的には電子制御ユニット(ECU)まで延びてよい。例えば、導電性ワイヤはカテ−テルの遠位端から近位端まで延びてよいが、ここでワイヤはECU内に備えられた対応ソケットと接続するように構成され得る電気コネクタで終端してよい。カテーテル本体を通る複数のワイヤをまとめるために、ワイヤをフラットマイラーリボン(a flat mylar ribbon)に配置し取り付けてよい。
より鮮明な画像を得るために、素子の数が増加した超音波トランスデューサを使用することができる。しかしながら、素子の増加によって、カテーテル本体を通って延びる、付随するまたは対応する導電性ワイヤの数もまた増加させられる。カテーテル本体を通って延びる導電性ワイヤの数の増加により、ワイヤリングに伴って剛性が高まりカテーテルの可撓性および操作性が低下し得る。さらに、フラット・リボン上にワイヤリングがなされると、リボンの位置に対する本体の屈曲または湾曲方向によって可撓性が一貫しないものとなり得る。
前述の考察は本分野を例示することのみを意図し、特許請求の範囲を否定するものとしてみなされてはならない。
一実施形態において、医療装置用のワイヤ・ハーネスは、ワイヤリング束、遠位フレックス回路および近位フレックス回路を含んでよい。ワイヤリング束は、複数のツイスト・ペア・ワイヤリング(すなわち撚り合わされたワイヤの対)および複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの一部を取り囲むシールドを含んでよく、動作可能にまたは導電的に遠位フレックス回路を近位フレックス回路に接続してよい。遠位フレックス回路は、医療装置の遠位部分に配置された、電気的に制御された対象に動作可能にまたは導電的に接続するように構成されてよい。近位フレックス回路は、動作可能にまたは導電的に、電気コネクタに接続するように構成されてよい。医療装置は、ルーメンを有する細長の管状体を含んでよく、ワイヤ・ハーネスは医療装置の細長の管状体のルーメン全体を実質的に通ってよい。
一実施形態において、医療装置用の一対のワイヤ・ハーネスは、第1のワイヤ・ハーネスおよび第2のワイヤ・ハーネスを含んでよく、各ワイヤ・ハーネスは、ワイヤリング束、遠位フレックス回路および近位フレックス回路を含んでよい。ワイヤリング束は、複数のツイスト・ペア・ワイヤリング、および複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの一部を取り囲むシールドを含んでよく、動作可能にまたは導電的に、遠位フレックス回路を近位フレックス回路に接続してよい。遠位フレックス回路は、電気的に制御された対象および少なくとも1つのフレキシブル・プリント回路を含む電気的に制御された対象アセンブリに動作可能にまたは導電的に接続するように構成されてよい。電気的に制御された対象アセンブリは医療装置の遠位部分に配置されてよい。近位フレックス回路は、動作可能にまたは導電的に、電気コネクタに接続するように構成されてよい。第1のワイヤ・ハーネスおよび第2のワイヤ・ハーネスはそれぞれ、動作可能にまたは導電的に、電気的に制御された対象アセンブリの同じフレキシブル・プリント回路に接続されてよい。
一実施形態において、医療装置用の複数のワイヤ・ハーネス対は、第1のワイヤ・ハーネスおよび第2のワイヤ・ハーネスを含むワイヤ・ハーネス対を含んでよい。各ワイヤ・ハーネスは、ワイヤリング束、遠位フレックス回路および近位フレックス回路を含んでよい。ワイヤリング束は、複数のツイスト・ペア・ワイヤリング、複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの一部を取り囲むシールドを含んでよい。遠位フレックス回路は、動作可能にまたは導電的に、超音波トランスデューサ・アセンブリに接続するように構成されてよい。超音波トランスデューサ・アセンブリは、超音波トランスデューサおよび、動作可能にまたは導電的に超音波トランスデューサに接続された複数のフレキシブル・プリント回路を含んでよい。超音波トランスデューサ・アセンブリは医療装置の遠位部分に配置されてよい。近位フレックス回路は、電子制御ユニットに動作可能にまたは導電的に接続するように構成されてよい電気コネクタに、動作可能にまたは導電的に接続するように構成されてよい。第1のワイヤ・ハーネスおよび第2のワイヤ・ハーネスはそれぞれ、動作可能にまたは導電的に、超音波トランスデューサ・アセンブリの複数のフレキシブル・プリント回路のうち同じフレキシブル・プリント回路に接続されてよい。
本発明の前述のおよび他の態様、特徴、詳細、有用性および利点は、以下の説明および特許請求の範囲を読むことによって、また添付図面を検討することによって明らかとなるであろう。
電子制御ユニット(ECU)およびディスプレイに接続されたカテーテルの実施形態を含むシステムの図を概略的に示す。
図1の、超音波トランスデューサ・アセンブリ、本体、ハンドル、電気コネクタおよびワイヤ・ハーネスを有するカテーテルの実施形態の側面図を概略的に示す。
複数のワイヤ・ハーネスを有する種々の構成での超音波トランスデューサ・アセンブリの実施形態を示したものである。
図1のハンドルの実施形態の側断面図を示したものである。
ワイヤ・ハーネスの実施形態を示したものである。
複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの実施形態を概略的に示したものである。
複数のワイヤ・ハーネスを受容するように構成された複数のゼロ挿入力(ZIF)コネクタを有する電気コネクタの実施形態を示したものである。
図5のワイヤ・ハーネスの近位端を受容するように構成された、図7のZIFコネクタを示したものである。
図5のワイヤ・ハーネスの遠位フレックス回路および近位フレックス回路の実施形態を概略的に示したものである。
図5のワイヤ・ハーネスの遠位フレックス回路および近位フレックス回路の別の実施形態を概略的に示したものである。
種々の実施形態が、種々の装置、システムおよび/または方法について本明細書に記載される。本明細書に記載され、添付図面に示される実施形態の全体的な構造、機能、製造および使用の完全な理解を提供するように、多数の特定の詳細が記載される。しかしながら、当業者は、本実施形態がこのような特定の詳細なしに実践され得ることを理解するであろう。その他の場合、本明細書に記載される実施形態を不明瞭なものとしないために、公知の操作、部品および要素は詳細に記述されていない。当業者は、本明細書に記述され例示される実施形態は、非限定的な例であることを理解するであろう。したがって、本明細書に開示される特定の構造および機能の詳細は代表的なものであってよいが、必ずしも本実施形態の範囲を限定するものではなく、その範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ規定されることが理解できる。
本明細書を通して「種々の実施形態」、「いくつかの実施形態」、「ある実施形態」または「一実施形態」等の言及は、本実施形態に関連して記述される特定の機能、構造または特徴が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して所々に現れる語句「種々の実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「ある実施形態において」または「一実施形態において」等の表現は必ずしもすべてが同じ実施形態に言及しているわけではない。さらに、特定の機能、構造または特徴は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせてよい。したがって、1つの実施形態に関連して図示されたまたは記載された特定の機能、構造または特徴は、全体的にまたは部分的に1つ以上の他の実施形態の機能、構造または特徴と組み合わせることが非論理的または非機能的でないのであれば、制限なしに組み合わされてよい。
用語「近位」および「遠位」は本明細書全体を通して、患者を治療するために用いられる器具の一端を操作する臨床医に関して用いられてよいと理解されよう。用語「近位」とは、臨床医にもっとも近い器具の部分を意味し、用語「遠位」とは、臨床医からもっとも離れて位置する部分を意味する。簡潔さおよび明瞭さのため、本明細書では「垂直」、「水平」、「上」および「下」等の空間用語は図示した実施形態に関して使用されてよいことがさらに理解されよう。しかしながら、外科用器具は多くの配向および位置で使用され、これらの用語は限定的または絶対的であることを意図しない。
種々の図において同一の部品を識別するために同様の参照番号が用いられる図面をここで参照すると、図1〜2は概して、1つ以上の診断および/または治療機能を行うカテ−テル10の例示的実施例を示す。より詳細には、カテ−テル10は、心腔内心エコー(「ICE」)手術を行うための部品を含んでよい。しかしながら、下記の説明はICEカテーテルに関するものである一方、本開示の主題は多様な医療装置に関連する用途を見出すことができることが理解されるべきである。図1に概略的に示されるように、カテ−テル10は、超音波トランスデューサ・アセンブリ12、ハンドル14、本体16、ワイヤ・ハーネス18、管材料20、および、例えば、セント・ジュード・メディカル社により市販される適合可能なViewFlex(商標)カテーテル・インタフェース・モジュールを介してViewMate(商標)ZまたはViewMate(商標)II心臓内超音波コンソール等の電子制御ユニット(ECU)23に接続するように構成される電気コネクタ22を含んでよいが、これらに限定されない。一実施形態において、超音波コンソールは、4.5〜8.5MHzのシステム周波数を有してよい。別の実施形態において、システム周波数は3.0〜9.0MHzであってよい。一実施形態において、超音波コンソールは、90°Fの視野角を有してよい。別の実施形態において、視野角は80°Fであってよい。一実施形態において、超音波コンソールは18cmの最大視野深度を有してよい。カテ−テル10は遠位端24および近位端26を有してよい。一実施形態において、超音波撮像モードは、Bモード、Mモード、スペクトル(パルス波ドップラー)ドップラー、および/またはカラー・ドップラーを含んでよい。
図3を参照すると、超音波トランスデューサ・アセンブリ12は、トランスデューサ28および複数のフレキシブル・プリント回路30を含んでよい。超音波トランスデューサ・アセンブリは、遠位端32および近位端34を有してよい。トランスデューサ28は、フレキシブル・プリント回路30に動作可能にまたは導電的に接続される複数の圧電素子を含んでよい。各フレキシブル・プリント回路30は、フレキシブル基板36、基板36上に画定される複数の導電性配線38、および複数の導電性パッド40を含んでよい。各圧電素子は、動作可能にまたは導電的に、フレキシブル・プリント回路30の基板36上に画定される別々の配線38に接続されてよい。例示的実施形態において、トランスデューサの圧電素子は、動作可能にまたは導電的に、圧力、熱および時間を組み合わせて使用するリフロー(ホットバー)半田付けまたは異方性導電膜(ACF)接合等の技法を使用して配線ごとに半田付けすることによって複数の配線38に接続されてよい。一実施形態において、トランスデューサ28は、圧電複合体(PZT)材料からなる64素子の線形フェーズド・アレイを含んでよいが、これらに限定されない。一実施形態において、トランスデューサ28はシリコーンに収容されてよい。一実施形態において、トランスデューサ28はX線透視で、またはX線透視下で目に見える。
例示的実施形態において、超音波トランスデューサ・アセンブリ12は、64の圧電素子、およびトランスデューサ28に動作可能にまたは導電的に接続される4つのフレキシブル・プリント回路30を有するトランスデューサ28を有してよい。4つのフレキシブル・プリント回路30のそれぞれは、例えば18の配線38および18のパッド40を含んでよく、個々の配線38は動作可能にまたは導電的に個々のパッド40それぞれに接続されて、配線/パッド回路を形成する。このような実施形態において、18の導電性配線381〜18および18の導電性パッド401〜18が、18の配線/パッド回路を形成することができ、2つの配線/パッド回路は接地線に接続されてよく、残りの16の配線/パッド回路はトランスデューサ28の16の圧電素子に接続されてよい。例示的実施形態において、2つのもっとも外側の配線/パッド回路が接地線に対応してよく、16の内側配線/パッド回路は16の個々の圧電素子に対応してよい。例えば、これに限定されないが、圧電素子1〜16は第1のフレキシブル・プリント回路30に対応してよく、圧電素子17〜32は第2のフレキシブル・プリント回路30に対応してよく、圧電素子33〜48は第3のフレキシブル・プリント回路30に対応してよく、圧電素子49〜64は第4のフレキシブル・プリント回路30に対応してよい。超音波トランスデューサ・アセンブリ12は4つのフレキシブル・プリント回路301〜4とともに説明したが、本開示はそのように限定することを意図したものではない。むしろ、複数のフレキシブル・プリント回路30は所望に応じて用いられてよく、また本開示の趣旨および範囲内に留まるものである。
図1、2および4に概略的に示されるように、ハンドル14の実施形態は、その全体が本明細書に完全に記載されたものとして参考として組み込まれる、米国出願第13/105,646号(2011年11月17日に米国特許出願公開第2011/0282176A1号として公開された)に記載されたハンドルに類似していてよい。実施形態において、ハンドル14は、2つ以上の制御部材の操作によってカテ−テル10の本体16の遠位端部分(以下でさらに詳細に説明される)および/または超音波トランスデューサ・アセンブリ12の四方向操作を提供できる。図2で明らかなように、ハンドル14の実施形態は、2つ以上の制御部材を操作するように構成されてよい、1つのアクチュエータもしくはつまみ42、または、第1のつまみ42および第2のつまみ44等の複数のアクチュエータもしくはつまみを含んでよい。図4で明らかなように、ハンドル14は、遠位端46および近位端48を有してよい。本体16のルーメンに位置するワイヤ・ハーネス18は、ハンドル14の遠位端46から入り、通路50を経由してハンドル14の中を通って、ハンドル14の近位端48から出る。一実施形態において、ワイヤ・ハーネス18の一部は、ハンドル14の通路50内の保護スリーブ49に取り囲まれていてよい。ワイヤ・ハーネス18がハンドル14を通った後、ワイヤ・ハーネス18は管材料20のルーメン内を通過してよい。一実施形態において、ワイヤ・ハーネス18は、ハンドル14の中央長手軸52に実質的に平行な経路に沿って直接ハンドル14内の通路50を通ってもよい。別の実施形態において、ワイヤ・ハーネス18がハンドル14の近位端を出るときにワイヤ・ハーネス18の一部はハンドル14の中心を外れて提供されてよい。
図1および2に概略的に示されるように、カテーテル10の本体16は、偏向可能な遠位端部分54および近位端56を有する可撓性管状本体16を含んでよい。本体16の遠位端部分54の偏向は、ハンドル14によって作動されてよく、遠位端部分54の偏向は多方向であってよい。一実施形態において、本体16の遠位端部分54は各方向に少なくとも約120°の角度で左右および前後への偏向が可能である、四方向偏向で構成されてよい。一実施形態において、偏向可能であってよい遠位端部分54は、およそ4と1/2インチの長さであってよい。別の実施形態において、偏向可能な長さはおよそ11.68cm±0.50cmであってよい。一実施形態において、本体16の遠位端部分54は、例えばハンドル14に配置された第1のつまみ42を回転することによって、前後方向に偏向することができる。一実施形態において、前/後の偏向は、互いから公称180°、ハンドル14のニュートラル・インジケータと本体16の遠位端部分54の中心軸とでなされる平面から±25°離れてよい。一実施形態において、本体16の遠位端部分54は、ハンドル14に配置された第2つまみ44を回転することによって、左右方向にも偏向することができる。一実施形態において、左右の偏向は、互いから公称180°、ハンドル14のニュートラル・インジケータと本体16の遠位端部分54の中心軸とでなされる平面からは±25°離れてよい。別の実施形態において、第1のつまみ42により左右の偏向を制御してよく、第2のつまみ44により前後の方向における偏向を制御してよい。一実施形態において、本体16は円筒形であり非導電性であってよい。一実施形態において、本体16は9フレンチ(F)の直径を有してよい。本体16の直径が9Fの一実施形態において、10Fのイントロデューサを、例えば大腿静脈または頚静脈への挿入のために、9Fの本体とともに用いてよい。一実施形態において、本体16は放射線不透過性Pebax(商標)管材料を含んでよい。一実施形態において、本体16は約90cmの使用可能な長さ(「L1」)を有してよい。一実施形態において、超音波トランスデューサ・アセンブリ12は本体16の遠位端部分54に配置されてよく、超音波トランスデューサ・アセンブリ12に取り付けられている(例えば、以下でさらに詳細に記載されているような)ワイヤ・ハーネス18は、実質的にカテ−テル10の遠位端24から近位端26まで本体16を通って延びてよい。一実施形態において、本体16、および本体16を通って延びるワイヤ・ハーネス18はハンドル14の開口に入ることができる。
上述したように、ワイヤ・ハーネス18の遠位端58とワイヤ・ハーネス18の近位端60との間にハンドル14があるように、ワイヤ・ハーネス18は完全にハンドル14を通過してよい。一実施形態において、ハンドル14とワイヤ・ハーネス18の近位端60との間のワイヤ・ハーネス18の部分は管材料20によって被覆されてよい。一実施形態において、管材料20は、コネクタ22およびハンドル14に接続されてよく、管材料20はワイヤ・ハーネス18を保護し包んでよい。一実施形態において、図2に示されているような、管材料20、および管材料20を通って延びるワイヤ・ハーネス18は約110cmの長さであってよい長さ(「L2」)を有してよい。
図5〜10を参照すると、ワイヤ・ハーネス18は、ワイヤリング束62、遠位フレックス回路64および近位フレックス回路66を含んでよい。ワイヤ・ハーネス18は超音波トランスデューサ・アセンブリ12を電子制御ユニット(ECU)23に電気的に接続するように構成されてよく、ECU23は、トランスデューサ28から取得された信号データの捕捉および記録すること、ならびにトランスデューサ28のデータに基づく画像をECU23に接続されたディスプレイ装置27を介して提供することを含むが、これらに限定されない、トランスデューサ28の種々の機能を制御できる。
ワイヤリング束62は、遠位部分および近位部分を有してよい。ワイヤ・ハーネス18のワイヤリング束62は、図5および6に示されるように複数のツイスト・ペア・ワイヤリング68(すなわち撚り合わされたワイヤ対)およびシールド70を含んでよい。図6に概略的に示されるように、各ツイスト・ペア・ワイヤリングは、個々のワイヤ68A、68Bがそれぞれ絶縁材で取り囲まれた、2本のワイヤ68A、68Bを含んでよい。2本の個々のワイヤ68A、68Bは互いに撚り合わされて、ツイスト・ペア・ワイヤリング68を形成することができる。ツイスト(「R」)の率または頻度は、例えば、1インチあたり27回であってよいが、これに限定されない。例示的実施形態において、ワイヤ68A、68Bは46ゲージ・ワイヤリングであってよく、個々のワイヤ68A、68Bそれぞれは色分けされてよく、色は特定の回路に接続するように事前に決定されてよい。例示的実施形態において、複数のツイスト・ペア・ワイヤリング68は直線配置ルーティング配向(a straight lay routing orientation)にてまとめられてよく、各ツイスト・ペア・ワイヤリング68は別のツイスト・ペア・ワイヤリング68には撚り合わせられない。直線配置ルーティング配向により、ワイヤリング束62の断面直径の最小化および/またはワイヤリング束62の可撓性の最大化等のメリットがもたらされ得る。例示的実施形態において、複数のツイスト・ペア・ワイヤリング68は、8本のツイスト・ペア・ワイヤリング68を含んでよい。まとめられた複数のツイスト・ペア・ワイヤリング68はシールド70で固定されてよい。例示的実施形態において、シールド70は編まれていてよく、シールド70の長さ全体を通るピグテール・ワイヤ72を有していてよい。例示的実施形態において、シールド70は銀めっき銅編組(a silver plated copper braiding)を含んでよい。例示的実施形態において、シールド70は46ゲージであってよい。例示的実施形態において、シールド70は複数のツイスト・ペア・ワイヤリング68の長さの少なくとも90%を被覆してよい。いくつかの実施形態で、シールド70は100インチ以上もの長さ(「L3」)を有してよい。例示的実施形態において、シールド70の一端は遠位フレックス回路64の縁部80からおよそ1/2インチのところに配置されてよく、シールド70の他端は近位フレックス回路66の縁部98からおよそ1/2インチのところに配置されてよい。
図5および10に概略的に示されるように、ワイヤ・ハーネス18の遠位フレックス回路64は、フレキシブル基板74、複数の導電性配線76および複数の導電性パッド78を含むフレキシブル・プリント回路30であってよい。
基板74は、基板74が屈曲、湾曲および折り畳むことができる、概して薄い厚み(断面領域)を有してよい。基板74の形状は、第1の縁部80、第2の縁部82、第3の縁部84および第4の縁部86によって画定されてよい。第1の縁部80(すなわち近位縁部)は、ワイヤリング束62のシールド70端部にもっとも近く配置されてよい。第2の縁部82(すなわち遠位縁部)は、第1の縁部80の反対側に配置されてよい。第3の縁部84および第4の縁部86は、第1の縁部80および第2の縁部82にそれぞれ隣接してよく、第3の縁部84および第4の縁部86は、第1の縁部80および第2の縁部82にそれぞれ接続してよい。一実施形態において、基板74は実質的に矩形の形状であってよく、この形状は第1の縁部80、第2の縁部82、第3の縁部および第4の縁部86によって画定される。一実施形態において、基板74は、ポリイミド等であるがこれに限定されない、誘電材料を含んでよい。
複数の導電性配線76および複数の導電性パッド78は基板74上に画定されてよい。所定の配線76およびパッド78を組み合わせて、導電性の回路をフレキシブル回路上に形成するように構成される配線/パッドの組み合わせを形成してよい。パッド78は概して配線76よりも幅が大きくてもよい。一実施形態において、パッド78は、特定のワイヤを特定の回路を形成する配線/パッドの組み合わせに接続するように半田接合を受容して構成されてよい。別の実施形態において、パッド78は、超音波トランスデューサ・アセンブリ12の複数のフレキシブル・プリント回路30の1つに配置される、対応するパッド78の組に嵌合するように構成されてよい。一実施形態において、ワイヤ・ハーネス18の遠位フレックス回路64と超音波トランスデューサ・アセンブリ12のフレキシブル・プリント回路30との間の導電性接合は、リフロー(ホットバー)半田付けを用いて接続されてよい。別の例示的実施形態において、ワイヤ・ハーネス18の遠位フレックス回路64と超音波トランスデューサ・アセンブリ12のフレキシブル・プリント回路30との間に異方性導電膜(ACF)を配置することによって導電性接合するために、ACFを用いてよい。
例示的実施形態において、遠位フレックス回路64は、導電性パッド78の2つの組、すなわち第1の組88および第2の組90を有してよい。各組88、90は、複数の導電性パッド78を有してよく、組におけるパッド78の数は、遠位フレックス回路64に画定される電気回路の数に等しい。例えば、例示的実施形態において、第1の組88は9つのパッド78を有してよく、第2の組90は9つのパッド78を有してよい。組88、90の各パッド78は、配線76によって接続される画定された回路の一部であってよい。換言すれば、第1の組88の第1のパッド78は第2の組90の第1のパッド78に接続されてよく、各パッド78は配線76によって接続される。したがって、1組88、90につき9つのパッド78を有する本実施形態において、9つの別々の回路を有することになる。上述の説明では9つのパッド78を有する組88、90について記述したが、本開示はこれに限定されることを意図しないことが理解されよう。むしろ、他の例示的実施形態は、所望の数の電気回路に対応するために1組につき任意の数のパッド78を用いてよい。したがって、本明細書にて詳細に記述されたような実施形態以外の実施形態が、本開示の趣旨および範囲内に留まるものであることが理解されよう。
例示的実施形態において、第1の組のパッド78はワイヤ束62のツイスト・ペア・ワイヤリング68およびシールド70のピグテール・ワイヤリング72に取り付けられてよい。例えば、8本のツイスト・ペア・ワイヤリング68を有するワイヤリング束62を有する実施形態において、遠位フレックス回路64の各組のパッド78は9つのパッド78を有してよい。8本のツイスト・ペア・ワイヤリング68のそれぞれから1本のワイヤ68Aを半田付けするか、または他の接合技法により第1の組88の対応するパッド78に接続してよい。第1の組88に直接接続していないツイスト・ペア・ワイヤリング68の他方のワイヤ68Bを、動作可能にまたは導電的にシールド70のピグテール・ワイヤリング72に接続してよく、次いでピグテール・ワイヤリング72は動作可能にまたは導電的に第1の組88の9つ目のパッド78に接続されてよい。一実施形態において、9つ目のパッド78は接地目的で用いられてよい。一実施形態において、ツイスト・ペア・ワイヤリング68が第1の組88またはピグテール・ワイヤリング72のいずれかに接続された後、接続部を、これに限定されないが、エポキシのような非導電性材料によって被覆されてよく、これにより接続部を保護することができる。基板74の第2縁部82近傍に配置された第2の組のパッド90を、リフロー(ホットバー)半田付けまたはACF等であるが、これらに限定されない上述の技法を用いて、超音波トランスデューサ・アセンブリ12のフレキシブル・プリント回路30に動作可能にまたは導電的に接続するために用いてよい。上述の実施形態は、遠位フレックス回路64上に画定される9つの回路に接続されている8本のツイスト・ペア・ワイヤリング68を用いるワイヤ・ハーネス18について記述したが、任意の数のツイスト・ペア・ワイヤリング68が、遠位フレックス回路64上に画定される必要な数の回路に対応するのに利用されてよく、本開示の趣旨および範囲内に留まるものである。
ワイヤ・ハーネス18の近位フレックス回路66は、図6に概略的に示すように、フレキシブル基板92、基板上に画定される複数の導電性配線94および複数の導電性パッド96を含むフレキシブル・プリント回路30であってよい。
基板92は、基板92が屈曲、湾曲および/または折り畳むことができる、概して薄い厚み(断面領域)を有してよい。基板の形状は、第1の縁部98、第2の縁部100、第3の縁部102および第4の縁部104によって画定されてよい。第1の縁部98(すなわち遠位縁部)は、ワイヤリング束62のシールド70端部にもっとも近く配置されてよい。第2の縁部100(すなわち近位縁部)は、第1の縁部98の反対側に配置されてよい。第3の縁部102および第4の縁部104は、第1の縁部98および第2の縁部100にそれぞれ隣接してよく、第3の縁部102および第4の縁部104は、第1の縁部98および第2の縁部100にそれぞれ接続してよい。一実施形態において、基板92は概して矩形の形状であってよい。一実施形態において、基板92は、ポリイミド等であるがこれに限定されない、誘電材料を含んでよい。
複数の配線94および複数のパッド96は基板92上に画定されてよい。所定の配線94およびパッド96を組み合わせて、導電性の回路をフレキシブル回路上に形成するように構成される配線/パッドの組み合わせを形成してよい。パッド96は概して配線94よりも幅が大きくてもよい。一実施形態において、パッド96は、特定のワイヤ68Aを、配線/パッドの組み合わせによって形成された特定の回路に接続するように半田接合を受容して構成されてよい。
図7〜8に概略的に示されるように、近位フレックス回路66のパッド96および基板92の別の実施形態は、電気コネクタ22の、ケーブルエッジ・カード(a cable edge card)等のプリント回路基板108上に配置された少なくとも1つのゼロ挿入力(ZIF)コネクタ106と嵌合するように構成されてよい。ZIFコネクタ106は近位フレックス回路66を受容するように構成されてよい。近位フレックス回路66の基板92上に配置されたパッド96は、直接ZIFコネクタ106の第1の部分110の内部またはこの上に配置されてよい。ZIFコネクション106の第2の部分112はZIFコネクション106の第1の部分110と係合してよく、これによりZIFコネクタ106と近位フレックス回路66との導電性接続ができ、ならびに近位フレックス回路66の基板92を物理的に把持できる。いくつかのZIFコネクションシステムと関係した利点は、このシステムは近位フレックス回路66等のフレキシブル・プリント回路30に嵌合される嵌合半体を必要とせず、これにより低減されたまたは小型化された機器の省スペース化および経費削減が可能であることである。一実施形態において、少なくとも1つのZIFコネクタ106を有するプリント回路基板108(リジッド・ケーブル・エッジ・カード(a rigid cable edge card)等)は、ECU23に電気的に接続するように構成されてよい。プリント回路基板(リジッド・ケーブル・エッジ・カード等)は電気コネクタ22のハウジング114内に配置されてよい。電気コネクタ22はECU23に接続されてよい。
図5、9および10で明らかなように、近位フレックス回路66の実施形態は2つの組のパッド96、すなわち第1の組116および第2の組118を有してよい。各組116、118は、複数のパッドを有してよく、組116、118におけるパッド96の数は近位フレックス回路66上に画定される電気回路の数と合致する。例えば、一実施形態において、第1の組116は、8つのパッド96を有してよく、第2の組118もまた8つのパッド96を有してよい。組116、118の各パッド96は、配線94によって接続される画定された回路の一部であってよい。換言すれば、第1の組116の第1のパッド96は第2の組118の第1のパッド96に接続されてよく、各パッド96は配線94によって接続される。このように、1つの組116、118につき8つのパッド96を有する実施形態は、例えば8つの別々の回路を有する。
一実施形態において、パッド96の第1の組116は、ワイヤ束62のツイスト・ペア・ワイヤリング68に取り付けてよい。例えば、これに限定しないが、8本のツイスト・ペア・ワイヤリング68を有するワイヤリング束62を有する実施形態において、近位フレックス回路66のパッド96の第1の組116は8つのパッド96を有してよい。8本のツイスト・ペア・ワイヤリング68のそれぞれから1本のワイヤ68Aを半田付けするか、または他の電気的に接続される接合技法により第1の組116の対応するパッド96に接続してよい。パッド96の第1の組116に直接接続していないツイスト・ペア・ワイヤリング68の他方のワイヤ68Bはシールド70のピグテール・ワイヤリング72に接続されてよく、また、覆われて近位フレックス回路66に接続していなくてもよい。ワイヤ・ハーネス18の近位端60に配置されるツイスト・ペア・ワイヤリング68の他方のワイヤ68Bと組み合わされているピグテール・ワイヤリング72はシールド70に固定されてよい。一実施形態において、ツイスト・ペア・ワイヤリング68Aがパッド96の第1の組116に接続された後、接続部を、エポキシ等であるが、これに限定されない非導電性材料によって被覆されてよく、これにより接続部を保護する。第2の組118は第2縁部100付近に配置されてよく、パッド96の第2の組118を有する近位フレックス回路66は、プリント回路基板108上に配置されるZIFコネクタ106内に挿入されてよい。一実施形態において、プリント回路基板108は、例えば、セント・ジュード・メディカル社製のViewMate(商標)ZまたはViewMate(商標)II心臓内超音波コンソールに接続されてよい、セント・ジュード・メディカル社製ViewFlex(商標)カテーテル・インタフェース・モジュールに接続されてよい。上述の実施形態には、近位フレックス回路66上に画定される8つの回路に接続されている8本のツイスト・ペア・ワイヤリング68を用いるワイヤ・ハーネス18について記述したが、任意の数のツイスト・ペア・ワイヤリング68が、近位フレックス回路66上に画定される所望の数の回路に対応するために利用されてよい。
上述のワイヤ・ハーネス18の種々の実施形態において、超音波トランスデューサ・アセンブリ12を、ECU23に電気的に接続するように構成される、電気コネクタに電気的に接続する単一のワイヤ・ハーネス18が開示された。しかしながら、図3から明らかなように超音波トランスデューサ・アセンブリ12をECU23に電気的に接続するために複数のワイヤ・ハーネス18が用いられてよいことが理解されよう。複数のワイヤ・ハーネス18を用いる種々の利点には、ワイヤ・ハーネス18を用いる医療装置の可撓性の最大化、カテーテル10のワイヤ・ハーネス18を実装するフレックス回路のサイズの低減、および、共通のワイヤ・ハーネス18を異なる医療装置で用いることによるスケールメリットの利用を含んでよいが、これらに限定されない。
例えば、これに限定されないが、64の圧電素子およびトランスデューサ28に電気的に接続された4つのフレキシブル・プリント回路30を有する超音波トランスデューサ・アセンブリ12の前述した実施形態にて、4つのフレキシブル・プリント回路30はそれぞれ18の個々の回路、合計72の回路を有する(圧電素子とECU23との間の信号を電気的に導通させる64の回路および8つの接地回路)。8本の個々のワイヤ・ハーネス18を、超音波トランスデューサ・アセンブリ12のフレキシブル・プリント回路30あたり2本ずつ、超音波トランスデューサ・アセンブリ12をECU23に接続するために用いてよい。
図9および10から明らかなように、超音波トランスデューサ・アセンブリ12のフレキシブル・プリント回路30の実施形態は、もっとも外側の回路に配置される接地回路を有してよい。これらの実施形態により、ワイヤ・ハーネス18A、18Bを超音波トランスデューサ・アセンブリ12に接続する際、第1のワイヤ・ハーネス18Aおよび第2のワイヤ・ハーネス18Bが超音波トランスデューサ・アセンブリ12のもっとも外側の接地回路の位置と合致してもよい。第1のワイヤ・ハーネス18Aおよび第2のワイヤ・ハーネス18Bは遠位フレックス回路64上の接地回路の位置のみ異なっていてよい。例えば、図9で明らかなように、遠位フレックス回路は、配線761〜Nおよびパッド781〜Nの組み合わせにより形成された複数の回路(例えば、配線/パッド回路761〜N、781〜N)を有してよい。第1のワイヤ・ハーネス18Aは、第1の配線/パッド組み合わせ76、78に隣接して位置する接地回路76GND、78GNDを有してよい。図10から明らかなように、第2のワイヤ・ハーネス18Bは、第N番目の配線/パッド組み合わせ76、78に隣接して位置する接地回路76GND、78GNDを有してよい。第1のワイヤ・ハーネス18Aおよび第2のワイヤ・ハーネス18Bの両方において、接地回路はもっとも外側の配線/パッド回路のうちの1つであってよい。一実施形態において、2本のワイヤ・ハーネス18は色分けされてよい。例えば、第1のワイヤ・ハーネス18Aは赤色に、第2のワイヤ・ハーネス18Bに黒色に色分けされてよい。
図3から明らかなように、2本のワイヤ・ハーネス18が超音波トランスデューサ・アセンブリ12のフレキシブル・プリント回路30のそれぞれに取り付けられている実施形態において、超音波トランスデューサ・アセンブリ12の各フレキシブル・プリント回路30は、配線38の少なくとも一部に略平行に配向された折り目120に沿ってそれ自体の上に折り畳むことができる。超音波トランスデューサ・アセンブリ12のフレキシブル・プリント回路30を折り畳むことによって、超音波トランスデューサ・アセンブリ12のフレキシブル・プリント回路30の幅(「W」)が、より小さい幅(「W」)に減少されてよく、この幅はワイヤ・ハーネス18の遠位フレックス回路64とほぼ同じ幅(「W」)であり得る。本明細書に開示されるワイヤ・ハーネス18の種々の実施形態の使用により、制御ハンドル14により多方向に操作されたときに本体16の可撓性が向上し、かつ/または一貫するという便益が与えられ得る。
特定の実施形態のみをある程度の特殊性と共に上述してきたが、当業者であれば本開示の範囲から逸脱することなく開示された実施形態に対して多くの変更を行うことができる。結合に関する参照(例えば、取り付けられる、結合される、接続されるなど)は、広義に解釈されるべきであり、要素の接続部の中間部材や、要素間の相対運動の中間部材を包含している。このように、結合に関する参照は、2つの要素が直接接続されていること、及び互いに固定されていることを必ずしも推論するものではない。加えて、電気的な接続及び通信という用語は広義に解釈されるべきであり、有線及び無線の接続及び通信の双方を包含している。上記の説明に含まれるまたは添付図面に示されるすべての事項は例示にすぎず、限定するものとして解釈されるべきでないことが意図される。細部又は構造の変更は、添付の特許請求の範囲に規定される本発明から逸脱することなく行うことができる。
本明細書中に参照により援用されると称される、いかなる特許、出版物、もしくはその他の開示マテリアルは全体として又はその一部として組み込まれたマテリアルは、既存の定義、記述、または本開示おけるその他の開示マテリアルと競合しない範囲においてのみ、参照により本明細書に組み込まれる。また、必要な範囲内において、本明細書に明示的に記載した開示は、本明細書に参照により組み込まれる全てのマテリアルよりも優先される。任意のマテリアル、またはその部分は、参照により本明細書に援用されると称されるが、既存の定義、記述、または本明細書に記載の他の開示マテリアルとその組み込まれたマテリアルとの間に衝突が生じない程度に組み入れるものとする。

本明細書中に参照により援用されると称される、いかなる特許、出版物、もしくはその他の開示マテリアルは全体として又はその一部として組み込まれたマテリアルは、既存の定義、記述、または本開示おけるその他の開示マテリアルと競合しない範囲においてのみ、参照により本明細書に組み込まれる。また、必要な範囲内において、本明細書に明示的に記載した開示は、本明細書に参照により組み込まれる全てのマテリアルよりも優先される。任意のマテリアル、またはその部分は、参照により本明細書に援用されると称されるが、既存の定義、記述、または本明細書に記載の他の開示マテリアルとその組み込まれたマテリアルとの間に衝突が生じない程度に組み入れるものとする。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)ルーメンを有する細長の本体を含む、医療装置用のワイヤ・ハーネスであって、
遠位部分および近位部分、
複数のツイスト・ペア・ワイヤリング、ならびに
前記複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの一部を取り囲むシールド
を含むワイヤリング束と、
電気的に制御された対象に動作可能に接続するように構成された、前記ワイヤリング束の前記遠位部分に接続された遠位フレックス回路と、
電気コネクタに動作可能に接続するように構成された、前記ワイヤリング束の前記近位部分に接続された近位フレックス回路と
を含み、
前記医療装置の前記細長の本体の前記ルーメンを実質的に通って延びるようにサイズ決めおよび構成されるワイヤ・ハーネス。
(項目2)前記複数のツイスト・ペア・ワイヤリングは直線配置配向にて提供される、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目3)前記電気的に制御された対象は、超音波トランスデューサおよび複数のフレキシブル・プリント回路を含む超音波トランスデューサ・アセンブリであり、前記遠位フレックス回路が前記複数のフレキシブル・プリント回路の少なくとも1つに動作可能に接続するように構成されている、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目4)前記超音波トランスデューサが、少なくとも64の圧電素子を含む、項目3に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目5)前記遠位フレックス回路と、前記複数のフレキシブル・プリント回路のうち少なくとも1つとの間の動作可能なまたは導電性の接続部は、接合または半田付けされる、項目3に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目6)前記遠位フレックス回路と、前記複数のフレキシブル・プリント回路のうち少なくとも1つとの間の動作可能な接続部は、前記遠位フレックス回路と、前記複数のフレキシブル・プリント回路のうち少なくとも1つとの間に設けられる異方性導電膜で接合される、項目3に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目7)前記近位フレックス回路は、フレキシブル基板および複数の導電性パッドを含み、前記フレキシブル基板および前記複数の導電性パッドはゼロ挿入力(ZIF)型コネクタに接続するように構成される、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目8)前記ZIF型コネクタはリジッド・プリント回路基板上に設けられる、項目7に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目9)前記医療装置はハンドルを含み、前記ワイヤ・ハーネスは前記ハンドルを完全に通って延びるように構成されている、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目10)前記医療装置は、少なくとも1つのアクチュエータを含むハンドルを含み、
前記少なくとも1つのアクチュエータは、前記少なくとも1つのアクチュエータの操作により少なくとも4つの方向に前記細長の本体を操作するように構成される、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目11)前記ワイヤリング束は、少なくとも8本の前記ツイスト・ペア・ワイヤリングを含む、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目12)前記ツイスト・ペア・ワイヤリングは、1インチあたり少なくとも27回のツイスト率を有する、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目13)前記シールドは、銀めっき銅編組を含む、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目14)前記シールドは、接地用に構成されたピグテール・ワイヤを含み、前記ツイスト・ペア・ワイヤリングは、第1のワイヤおよび第2のワイヤを含み、前記近位フレックス回路は、フレキシブル基板および複数の導電性パッドを含み、前記ツイスト・ペア・ワイヤリングの前記第1のワイヤは、前記複数の導電性パッドの個々の導電性パッドで動作可能に終端し、前記第2のワイヤは前記ピグテール・ワイヤに動作可能に接続される、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目15)
前記シールドは、接地用に構成されたピグテール・ワイヤを含み、前記ツイスト・ペア・ワイヤリングは、第1のワイヤおよび第2のワイヤを含み、前記遠位フレックス回路は、フレキシブル基板および複数の導電性パッドを含み、前記ツイスト・ペア・ワイヤリングの前記第1のワイヤは、前記複数の導電性パッドの個々の導電性パッドで動作可能に終端し、前記第2のワイヤは前記ピグテール・ワイヤに動作可能に接続され、前記ピグテール・ワイヤは前記複数の導電性パッドのうちのある導電性パッドで動作可能に終端する、項目1に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目16)電気的に制御された対象は、一組の導電性パッドを含む少なくとも1つのフレキシブル・プリント回路を含み、前記遠位フレックス回路は、前記遠位フレックス回路の遠位端に隣接して備えられる前記一組の導電性パッドを有し、前記一組の導電性パッドは前記ツイスト・ペア・ワイヤリングの第1のワイヤに直接接続されておらず、前記遠位フレックス回路の前記一組の導電性パッドは、前記電気的に制御された対象の前記一組の導電性パッドに導電的に接合するように構成される、項目15に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目17)第1のワイヤ・ハーネスおよび第2のワイヤ・ハーネスを含む医療装置用の一対のワイヤ・ハーネスであって、各ワイヤ・ハーネスが、
複数のツイスト・ペア・ワイヤリング、および
前記複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの一部を取り囲むシールド
を含むワイヤリング束と、
電気的に制御された対象および少なくとも1つのフレキシブル・プリント回路を含む電気的に制御された対象アセンブリに動作可能に接続するように構成される遠位フレックス回路であって、前記電気的に制御された対象アセンブリが前記医療装置の遠位部分に備えられる、遠位フレックス回路と、
電気コネクタに動作可能に接続するように構成される近位フレックス回路と
を含み、
前記ワイヤリング束は動作可能に前記遠位フレックス回路を前記近位フレックス回路に接続し、前記第1のワイヤ・ハーネスおよび前記第2のワイヤ・ハーネスはそれぞれ、動作可能に、前記電気的に制御された対象アセンブリの同じ前記フレキシブル・プリント回路に接続される、一対のワイヤ・ハーネス。
(項目18)前記電気的に制御された対象は、第1の幅を有するフレキシブル基板を含む少なくとも1つのフレキシブル・プリント回路を含み、前記電気的に制御された対象の前記フレキシブル基板は第2の幅になるよう屈曲または折り畳まれるように構成され、前記第2の幅は前記第1の幅よりも小さい、項目17に記載のワイヤ・ハーネス。
(項目19)医療装置用の複数のワイヤ・ハーネス対であって、
第1のワイヤ・ハーネスおよび第2のワイヤ・ハーネスを含むワイヤ・ハーネス対を含み、各ワイヤ・ハーネスが、
複数のツイスト・ペア・ワイヤリング、および
前記複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの一部を取り囲むシールド
を含むワイヤリング束と、
超音波トランスデューサ・アセンブリに動作可能に接続するように構成される遠位フレックス回路であって、
超音波トランスデューサ、および
前記超音波トランスデューサに動作可能に接続される複数のフレキシブル・プリント回路
を含み、前記超音波トランスデューサ・アセンブリは前記医療装置の遠位部分に配置される、遠位フレックス回路と、
電子制御ユニットに動作可能に接続するように構成された電気コネクタに、動作可能に接続するように構成された近位フレックス回路と
を含み、
前記ワイヤリング束は動作可能に前記遠位フレックス回路を前記近位フレックス回路に接続し、
前記第1のワイヤ・ハーネスおよび前記第2のワイヤ・ハーネスはそれぞれ、前記超音波トランスデューサ・アセンブリの前記複数のフレキシブル・プリント回路のうち同じフレキシブル・プリント回路に動作可能に接続される、複数のワイヤ・ハーネス対。
(項目20)前記複数のワイヤ・ハーネス対は少なくとも4つのワイヤ・ハーネス対を含む、項目19に記載のワイヤ・ハーネス。

Claims (20)

  1. ルーメンを有する細長の本体を含む、医療装置用のワイヤ・ハーネスであって、
    遠位部分および近位部分、
    複数のツイスト・ペア・ワイヤリング、ならびに
    前記複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの一部を取り囲むシールド
    を含むワイヤリング束と、
    電気的に制御された対象に動作可能に接続するように構成された、前記ワイヤリング束の前記遠位部分に接続された遠位フレックス回路と、
    電気コネクタに動作可能に接続するように構成された、前記ワイヤリング束の前記近位部分に接続された近位フレックス回路と
    を含み、
    前記医療装置の前記細長の本体の前記ルーメンを実質的に通って延びるようにサイズ決めおよび構成されるワイヤ・ハーネス。
  2. 前記複数のツイスト・ペア・ワイヤリングは直線配置配向にて提供される、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  3. 前記電気的に制御された対象は、超音波トランスデューサおよび複数のフレキシブル・プリント回路を含む超音波トランスデューサ・アセンブリであり、前記遠位フレックス回路が前記複数のフレキシブル・プリント回路の少なくとも1つに動作可能に接続するように構成されている、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  4. 前記超音波トランスデューサが、少なくとも64の圧電素子を含む、請求項3に記載のワイヤ・ハーネス。
  5. 前記遠位フレックス回路と、前記複数のフレキシブル・プリント回路のうち少なくとも1つとの間の動作可能なまたは導電性の接続部は、接合または半田付けされる、請求項3に記載のワイヤ・ハーネス。
  6. 前記遠位フレックス回路と、前記複数のフレキシブル・プリント回路のうち少なくとも1つとの間の動作可能な接続部は、前記遠位フレックス回路と、前記複数のフレキシブル・プリント回路のうち少なくとも1つとの間に設けられる異方性導電膜で接合される、請求項3に記載のワイヤ・ハーネス。
  7. 前記近位フレックス回路は、フレキシブル基板および複数の導電性パッドを含み、前記フレキシブル基板および前記複数の導電性パッドはゼロ挿入力(ZIF)型コネクタに接続するように構成される、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  8. 前記ZIF型コネクタはリジッド・プリント回路基板上に設けられる、請求項7に記載のワイヤ・ハーネス。
  9. 前記医療装置はハンドルを含み、前記ワイヤ・ハーネスは前記ハンドルを完全に通って延びるように構成されている、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  10. 前記医療装置は、少なくとも1つのアクチュエータを含むハンドルを含み、
    前記少なくとも1つのアクチュエータは、前記少なくとも1つのアクチュエータの操作により少なくとも4つの方向に前記細長の本体を操作するように構成される、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  11. 前記ワイヤリング束は、少なくとも8本の前記ツイスト・ペア・ワイヤリングを含む、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  12. 前記ツイスト・ペア・ワイヤリングは、1インチあたり少なくとも27回のツイスト率を有する、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  13. 前記シールドは、銀めっき銅編組を含む、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  14. 前記シールドは、接地用に構成されたピグテール・ワイヤを含み、前記ツイスト・ペア・ワイヤリングは、第1のワイヤおよび第2のワイヤを含み、前記近位フレックス回路は、フレキシブル基板および複数の導電性パッドを含み、前記ツイスト・ペア・ワイヤリングの前記第1のワイヤは、前記複数の導電性パッドの個々の導電性パッドで動作可能に終端し、前記第2のワイヤは前記ピグテール・ワイヤに動作可能に接続される、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  15. 前記シールドは、接地用に構成されたピグテール・ワイヤを含み、前記ツイスト・ペア・ワイヤリングは、第1のワイヤおよび第2のワイヤを含み、前記遠位フレックス回路は、フレキシブル基板および複数の導電性パッドを含み、前記ツイスト・ペア・ワイヤリングの前記第1のワイヤは、前記複数の導電性パッドの個々の導電性パッドで動作可能に終端し、前記第2のワイヤは前記ピグテール・ワイヤに動作可能に接続され、前記ピグテール・ワイヤは前記複数の導電性パッドのうちのある導電性パッドで動作可能に終端する、請求項1に記載のワイヤ・ハーネス。
  16. 電気的に制御された対象は、一組の導電性パッドを含む少なくとも1つのフレキシブル・プリント回路を含み、前記遠位フレックス回路は、前記遠位フレックス回路の遠位端に隣接して備えられる前記一組の導電性パッドを有し、前記一組の導電性パッドは前記ツイスト・ペア・ワイヤリングの第1のワイヤに直接接続されておらず、前記遠位フレックス回路の前記一組の導電性パッドは、前記電気的に制御された対象の前記一組の導電性パッドに導電的に接合するように構成される、請求項15に記載のワイヤ・ハーネス。
  17. 第1のワイヤ・ハーネスおよび第2のワイヤ・ハーネスを含む医療装置用の一対のワイヤ・ハーネスであって、各ワイヤ・ハーネスが、
    複数のツイスト・ペア・ワイヤリング、および
    前記複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの一部を取り囲むシールド
    を含むワイヤリング束と、
    電気的に制御された対象および少なくとも1つのフレキシブル・プリント回路を含む電気的に制御された対象アセンブリに動作可能に接続するように構成される遠位フレックス回路であって、前記電気的に制御された対象アセンブリが前記医療装置の遠位部分に備えられる、遠位フレックス回路と、
    電気コネクタに動作可能に接続するように構成される近位フレックス回路と
    を含み、
    前記ワイヤリング束は動作可能に前記遠位フレックス回路を前記近位フレックス回路に接続し、前記第1のワイヤ・ハーネスおよび前記第2のワイヤ・ハーネスはそれぞれ、動作可能に、前記電気的に制御された対象アセンブリの同じ前記フレキシブル・プリント回路に接続される、一対のワイヤ・ハーネス。
  18. 前記電気的に制御された対象は、第1の幅を有するフレキシブル基板を含む少なくとも1つのフレキシブル・プリント回路を含み、前記電気的に制御された対象の前記フレキシブル基板は第2の幅になるよう屈曲または折り畳まれるように構成され、前記第2の幅は前記第1の幅よりも小さい、請求項17に記載のワイヤ・ハーネス。
  19. 医療装置用の複数のワイヤ・ハーネス対であって、
    第1のワイヤ・ハーネスおよび第2のワイヤ・ハーネスを含むワイヤ・ハーネス対を含み、各ワイヤ・ハーネスが、
    複数のツイスト・ペア・ワイヤリング、および
    前記複数のツイスト・ペア・ワイヤリングの一部を取り囲むシールド
    を含むワイヤリング束と、
    超音波トランスデューサ・アセンブリに動作可能に接続するように構成される遠位フレックス回路であって、
    超音波トランスデューサ、および
    前記超音波トランスデューサに動作可能に接続される複数のフレキシブル・プリント回路
    を含み、前記超音波トランスデューサ・アセンブリは前記医療装置の遠位部分に配置される、遠位フレックス回路と、
    電子制御ユニットに動作可能に接続するように構成された電気コネクタに、動作可能に接続するように構成された近位フレックス回路と
    を含み、
    前記ワイヤリング束は動作可能に前記遠位フレックス回路を前記近位フレックス回路に接続し、
    前記第1のワイヤ・ハーネスおよび前記第2のワイヤ・ハーネスはそれぞれ、前記超音波トランスデューサ・アセンブリの前記複数のフレキシブル・プリント回路のうち同じフレキシブル・プリント回路に動作可能に接続される、複数のワイヤ・ハーネス対。
  20. 前記複数のワイヤ・ハーネス対は少なくとも4つのワイヤ・ハーネス対を含む、請求項19に記載のワイヤ・ハーネス。
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