JP2015522292A - 協働的プライマー、プローブ、およびそれらの用途 - Google Patents
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Abstract
核酸の増幅および検出に関する組成物および方法が開示される。【選択図】なし
Description
関連出願の相互参照
本出願は、2012年7月17日出願の米国仮特許出願第61/672,329号および2012年12月3日出願の同第61/732,537号の利益を主張するものであり、それらは共に、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。
本出願は、2012年7月17日出願の米国仮特許出願第61/672,329号および2012年12月3日出願の同第61/732,537号の利益を主張するものであり、それらは共に、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。
開示される本発明は、概してその全体が、核酸増幅の分野におけるものである。
核酸試験は、続く試験を経るための十分な濃度および/または純度を実現するためにしばしば核酸の増幅を必要とする。核酸の増幅は、タンパク質等の非核酸の検出における代用として用いられることがある。核酸増幅/伸長反応の大半は、ポリメラーゼの存在下で伸長を可能にする3’末端における修飾または天然核酸から成るプライマーの存在に依存する。
そのような増幅反応における共通する問題は、プライマーダイマーの存在である。プライマーダイマーは、プライマーが標的核酸ではなく互いに伸長する場合に形成される。プライマーダイマーは、プライマーを使い果たし、反応中の不純物の存在を引き起こす。さらに悪いことに、場合によっては、プライマーダイマーは、偽陰性を引き起こすのに十分な程プライマーを使い果たすこともある。あるいは、プローブと相互作用している場合、プライマーダイマーは、偽陽性を引き起こし得る。
ポリメラーゼの蝋物質中への懸濁、抗体によるポリメラーゼの阻害、ポリメラーゼの化学修飾、プライマーの隔離、および様々な他の方法を含む、プライマーダイマーの課題に対処するための様々なホットスタートが開発されている。これらの方法のすべてにおける問題は、これらが増幅/伸長の第1のラウンドの前でのみ有効であることである。その後形成するあらゆるプライマーダイマーは、指数関数的な割合で増幅される。
プライマーダイマーに対処する他の方法には、ネステッドPCR等の方法が挙げられる。しかしながら、これは、2つの別々の反応を必要とし、混入の可能性を増加させる。
多くの増幅/伸長反応はまた、検出プローブを伴う。原理はしばしば、Taqman等の標識された線形プローブまたはMolecular Beacons等の標識されたヘアピンプローブを中心に展開する。いくつかの方法は、Tentacle Probes等の協働的に連結する2つのプローブの使用を通して、驚くべき特異性を実現する。しかしながら、これらのプローブに基づく方法のそれぞれは、野生型の高いバックグラウンドにおける変異体の検出において制限される。それらは一塩基変異多型および他の変異の全か無かの検出を実現することができるが、10〜20の野生型配列のバックグラウンドにおいて約1つの変異体しか抽出しない。これは、プライマーが野生型および変異体両方を増幅し、両方を検出することができないまま枯渇するせいである。ARMSのような方法は、この問題をある程度克服するためにプローブ検出技術と組み合わされ得るが、1つより多い変異が同一の普遍的な領域で生じる場合、リアルタイム検出に対して効果的に多重化されない場合がある。
Amplifluorプライマー、Rapid Detexプライマー、およびScorpionプライマー等の検出機構を含むいくつかのプライマーが開発されている。最初の2つは、配列特異性でないため、プライマーダイマー問題からの偽陽性を特に起こしやすい。後者は、プローブが核酸鋳型ではなくプライマー伸長生成物に結合する、自己探索プライマーである。それが配列特異的プローブを有するため、偽陽性をもたらす可能性は低いが、依然としてプライマーダイマー関連の問題の対象である。
a)第1の核酸配列であって、標的核酸の第1の領域に実質的に相補的であり、その第1の核酸配列が3’末端上で伸長可能な第1の核酸配列と、b)標的核酸の第2の領域に実質的に相補的である第2の核酸配列と、を含み、その第1および第2の核酸配列が互いに結合し、第2の核酸配列が第1の核酸配列の3’末端から下流の標的核酸配列にハイブリダイズする、協働的核酸分子が本明細書に開示される。
標的核酸を増幅するための方法であって、a)本明細書に開示される協働的核酸分子を提供することと、b)標的核酸を提供することと、c)増幅に適切な条件下で標的核酸を増幅し、それにより標的核酸を増幅することと、を含む、方法がさらに開示される。
試料中の核酸を検出するための方法であって、a)本明細書に開示される協働的核酸分子を提供することであって、その協働的核酸が検出可能な標識を含む、提供することと、b)標的核酸を提供することと、c)標的核酸を検出し、それにより標的核酸を検出することと、を含む方法もまた開示される。
試料中の核酸を検出するための方法であって、a)本明細書に開示される協働的核酸分子を提供することであって、その協働的核酸が検出可能な標識を含む、提供することと、b)標的核酸を提供することと、c)標的核酸を検出し、それにより標的核酸を検出することと、を含む方法もまた開示される。
開示される方法は、核酸配列および全ゲノムまたは他の非常に複雑な核酸試料の増幅を可能にするある特定の物質および手順を用いる。これらの物質および手順は、以下に詳細に記載される。
定義
特に別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術および科学用語は、本発明に関連する当業者に通常理解されるものと同一の意味を有する。以下の定義は当業者を捕捉し、本出願を対象とし、あらゆる関係のある、もしくは関係のない事例に、例えば、いかなる共同所有された特許または出願にも帰属しない。本明細書に記載のものと同様もしくは同等のあらゆる方法および物質を本発明の試験のための実践において使用することができるが、好ましい物質および方法がここに記載される。したがって、本明細書で使用する専門用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、制限するように意図されるものではない。
特に別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術および科学用語は、本発明に関連する当業者に通常理解されるものと同一の意味を有する。以下の定義は当業者を捕捉し、本出願を対象とし、あらゆる関係のある、もしくは関係のない事例に、例えば、いかなる共同所有された特許または出願にも帰属しない。本明細書に記載のものと同様もしくは同等のあらゆる方法および物質を本発明の試験のための実践において使用することができるが、好ましい物質および方法がここに記載される。したがって、本明細書で使用する専門用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、制限するように意図されるものではない。
本明細書で使用する場合、「核酸配列」は、核酸の鎖に沿うヌクレオチドの順序または配列を指す。いくつかの場合において、これらのヌクレオチドの順序は、対応するポリペプチド鎖に沿うアミノ酸の順序を決定し得る。このようにして、核酸配列は、アミノ酸配列をコードする。核酸配列は、指定されるように、一本鎖または二本鎖であってもよく、または二本鎖および一本鎖配列の両方の部分を含有する。核酸配列は、ゲノムおよびcDNA両方のDNA、RNA、またはハイブリッドで構成され得、配列は、デオキシリボ−およびリボ−ヌクレオチドの任意の組み合わせ、ならびにウラシル(U)、アデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)、イノシン、キサンチン ヒポキサンチン、イソシトシン、イソグアニン等を含む塩基の任意の組み合わせを含む。それには、ロックド核酸、ペプチド核酸、および当業者に既知の他のものを含む修飾塩基を含み得る。
「オリゴヌクレオチド」.は、2つ以上のヌクレオチドを含むポリマーである。ポリマーは、標識、クエンチャー、保護基等の非ヌクレオチド要素をさらに含むことができる。オリゴヌクレオチドのヌクレオチドは、天然または非天然であってもよく、非置換、無修飾、置換、または修飾であってもよい。ヌクレオチドは、ホスホジエステル結合によって、またはホスホロチオエート結合、メチルホスホン酸結合、ボラノリン酸結合等によって連結され得る。
「ペプチド核酸」(PNA)は、2つ以上のペプチド核酸モノマーを含むポリマーである。ポリマーは、標識、クエンチャー、保護基等の要素をさらに含むことができる。PNAのモノマーは、非置換、無修飾、置換、または修飾であってもよい。
「協働的核酸」とは、第1の核酸配列および第2の核酸配列を最小限に組み込む核酸配列を意味し、第2の核酸配列は、第1の核酸配列の3’末端の下流の標的核酸にハイブリダイズする。核酸の3’末端は、本明細書の他の部分で考察されるように伸長可能であってもよい。1つの例において、第1の核酸はプライマーであり、第2の核酸はキャプチャー配列である。第1および第2の核酸配列は、例えば、リンカーによって分離され得る。
「プライマー」は、鋳型核酸鎖の領域に相補的である配列を含有する核酸であり、鋳型(またはその部分)に相補的である鎖の合成を刺激する。プライマーは、典型的には、比較的短い化学合成されたオリゴヌクレオチド(典型的には、デオキシリボヌクレオチド)であるが、そうである必要はない。増幅、例えばPCR増幅において、一対のプライマーは、典型的には、増幅される核酸標的の2つの相補鎖の5’末端を定義する。「協働的プライマー」または第1の核酸配列は、リンカーを介して、キャプチャー配列とも称される第2の核酸配列に結合するプライマーを意味する。第2の核酸配列またはキャプチャー配列は、プライマーの3’末端の下流の鋳型核酸または第1の核酸配列にハイブリダイズすることができる。「正常なプライマー」とは、リンカーを介してそれに結合するキャプチャー配列または第2の核酸配列を有さないプライマーを意味する。
本明細書において「第2の核酸配列」とも称される「キャプチャー配列」は、標的核酸にハイブリダイズし、第1の核酸配列またはプライマー配列を標的核酸の標的領域の近くにすることを可能にする配列を意味する。
「下流」とは、核酸合成または伸長の間のポリメラーゼの作用に対するものである。例えば、Taqポリメラーゼがプライマーを伸長する場合、それはプライマーの3’末端に塩基を追加し、「プライマーの3’末端から下流」の配列に近づく。
「標的領域」は、増幅されるか、検出されるか、またはその両方である標的核酸の領域である。
指定された条件下における核酸二重鎖の「Tm」(融解温度)とは、核酸配列の半分が結合されず、半分が結合する温度である。本明細書で使用する場合、「単独のTm」は、協働的な対の中でない場合の、協働的核酸中の第1または第2の核酸配列のいずれかの個々の融解温度を指す。「有効なTm」とは、共に連結される場合の、第1または第2の核酸のいずれかの結果として生じる融解温度を指す。
「リンカー」という用語は、第1および第2の核酸を互いに結合する組成物を意味する。リンカーは、少なくとも1つの非伸長可能部分を含むが、伸長可能な核酸も含み得、任意の長さであり得る。リンカーは、3’末端、5’末端に連結されてもよく、または第1および第2の核酸配列の両方の末端から1つ以上の塩基(「中間」)に連結されてもよい。連結は、共有結合、水素結合、イオン相互作用、疎水性相互作用等であり得る。「非伸長可能」という用語は、ネイティブなTaqポリメラーゼがある部分を認識できず、それにより核酸合成を継続できないことを言及する。様々な天然および修飾核酸塩基は、ポリメラーゼによって認識され、「伸長可能」である。非伸長可能な部分の例には、特に、フルオロフォア、クエンチャー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、および当業者に既知の他のものが挙げられる。いくつかの場合において、逆の配向(例えば、5’ACGT3’ 3’A5’ 5’AAGT3’)を有する核酸塩基であっても、またはさもなければ、Taqポリメラーゼがそこを通して伸長できないようにされる核酸塩基が、「非伸長可能」であると考えられ得る。本明細書で使用する場合、「非核酸リンカー」という用語は、第1の核酸を第2の核酸に、またはより具体的にはプライマーをキャプチャー配列に共有結合することができる反応化学基を指す。好適な可動性リンカーは、典型的には、少なくとも1つまたは2つの原子の鎖、より典型的には1〜12個の炭素原子(および/または他の骨格原子)の長さの有機ポリマー鎖における線状分子である。例となる可動性リンカーには、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等が挙げられる。
本明細書で使用する場合、「相補的」または「相補性」は、ポリヌクレオチド分子中のヌクレオチドが第2のポリヌクレオチド分子中の別のヌクレオチドと塩基対を形成する能力を指す。例えば、配列5’−A−C−T−3’は、配列3’−T−G−A−5’に相補的である。相補性は、ヌクレオチドのうちのいくつかだけが塩基対合に従って一致する部分的なものであってもよく、すべてのヌクレオチドが塩基対合に従って一致する完全なものであってもよい。本発明の目的において、「実質的に相補的」とは、標的塩基対領域の長さにわたる90%以上の同一性を指す。相補性はまた、50、60、70、75、80、85、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、もしくは100%相補的、またはこれらの量を下回るか、もしくはその間の任意の量であり得る。
本明細書で使用する場合、「増幅する(amplify)、増幅すること、増幅する(amplifies)、増幅される、増幅」は、標的DNAの1つ以上の同一または相補的コピーの創造を指す。コピーは、一本鎖または二本鎖であり得る。増幅は、プライマーの伸長、逆転写、ポリメラーゼ連鎖反応、核酸配列決定、ローリングサークル増幅等のいくつかのプロセスの一部であってもよい。
本明細書で使用する場合、「精製される」とは、細胞残屑、例えば、高分子量DNA、RNA、およびタンパク質から分離されたポリヌクレオチド、例えば標的核酸配列を指す。これには、DNAを含む細胞残屑から分離されるだろう単離RNA試料が含まれるだろう。これはまた、非ネイティブ、または天然に生じない核酸も意味し得る。
本明細書で使用する場合、「タンパク質」、「ペプチド」、および「ポリペプチド」は同義に使用され、アミノ酸ポリマーまたは1組の2つ以上の相互作用する、もしくは結合されたアミノ酸ポリマーを意味する。
本明細書で使用する場合、「ストリンジェンシー」は、ポリヌクレオチド間のハイブリダイゼーションが生じる条件、すなわち、温度、イオン強度、溶媒等を指す。増幅プロセスのアニーリングステップ中にプライマーと鋳型DNAとの間で生じるプロセスである、ハイブリダイゼーション。
様々な追加の用語が、本明細書で定義ないしは特徴付けられる。
物質および方法
本発明は、プライマーおよびプローブ等の協働的核酸に関する。協働的核酸は、第2のオリゴヌクレオチドに連結されるオリゴヌクレオチドプライマーを含み、それはプライマーの3’末端から下流の鋳型の領域に相補的である(例えば、図1に見られる)。この第2のオリゴヌクレオチドは、キャプチャー配列として作用する。いくつかの実施形態において、これは、低融解温度(「Tm」)を有するプライマーが標的に効率的にハイブリダイズすることを可能にする。
本発明は、プライマーおよびプローブ等の協働的核酸に関する。協働的核酸は、第2のオリゴヌクレオチドに連結されるオリゴヌクレオチドプライマーを含み、それはプライマーの3’末端から下流の鋳型の領域に相補的である(例えば、図1に見られる)。この第2のオリゴヌクレオチドは、キャプチャー配列として作用する。いくつかの実施形態において、これは、低融解温度(「Tm」)を有するプライマーが標的に効率的にハイブリダイズすることを可能にする。
キャプチャー配列はプライマーを鋳型の近くに保持し、低Tmであっても伸長/増幅が生じることを可能にする。しかしながら、プライマーダイマー等のキャプチャー配列に対する相補的配列を有さない非特異的配列は、効率的に伸長されない。キャプチャー配列はプライマーの3’末端から下流に独特にハイブリダイズするので、増幅の特異性は全サイクルにおいて実現される。これは、第1のサイクル後にその特異性が徐々に消えていく従来のホットスタート方法と対照的である。
これはまた、二重特異性プライマー等の概念(米国特許公開第20120135473号、二重特異性プライマーに関するその教示に対するその全体が参照により本明細書に組み込まれる)とは対照的である。二重特異性プライマーはイノシン残基を介して短いプライマーに連結されるキャプチャー配列を有し、ここではキャプチャー配列はプライマーの5’側の標的にハイブリダイズする。その結果、二重特異性プライマーが増幅の第1のラウンドにおいて高い特異性を有する。しかしながら、二重特異性プライマーが互いに増幅する場合、ポリメラーゼは、5’末端の初めから終わりまでを伸長し、その後のすべてのラウンドにおいて増殖される高Tmのプライマーダイマーを作り出す。これは、キャプチャー配列がプライマーの3’側の標的にハイブリダイズし、それが、プライマーダイマーの増殖を可能にするのに必要な順序でプライマーダイマー中に組み込まれることを防ぐ協働的核酸とは対照的である。
協働的核酸およびそれらを使用する方法はまた、「パドロックプローブ」(Nilsson et al.1994:“Padlock probes:circularizing oligonucleotides for localized DNA detection”.Science 265(5181):2085-2088)、Molecular Inversion Probe(MIP)(Hardenbol et al 2003:“Multiplexed genotyping with sequence−tagged molecular inversion probes”.Nat Biotechnol 21(6):673−678)、およびConnector Inversion Probe(CIP)(Akhras et al.2007:Hall,Neil.ed.“Connector inversion probe technology:a powerful one−primer multiplex DNA amplification system for numerous scientific applications”.PLoS ONE 2(9):e195)と異なる。例えば、本明細書に開示されるプローブは、少なくとも1つの非伸長可能な部分を有するリンカーを有してもよい。さらに、本明細書に開示される分子はプライマーであるのに対して、「パドロックプローブ」は連結され、また連結されていないパドロックプローブは消化されるか、またはさもなければ増幅の前に除去され、プライマーとして使用することはできない。
パドロックプローブは、40ヌクレオチド長のリンカー配列によって連結される標的に相補的な2つの20ヌクレオチド長のセグメントを有する一本鎖DNA分子である。標的相補的領域がDNA標的にハイブリダイズされる際、パドロックプローブもまた環状化になる。しかしながら、MIPと異なり、パドロックプローブは、標的相補的領域がハイブリダイゼーション時に間隙を残さずすべての標的領域にまたがるように設計される。このため、パドロックプローブは、既知の配列を有するDNA分子の検出においてのみ有用である。
Molecular Inversionプローブは、SNP遺伝子型判定を実施するために開発され、それは、プローブがゲノム標的にハイブリダイズされる際、SNP位置に間隙が存在するような修飾されたパドロックプローブである。SNP部位においてヌクレオチドに相補的であるヌクレオチドを用いた間隙充填は、多型の同一性を決定する。この設計は、従来のパドロックプローブ技術よりも多数の利益をもたらす。妥当なSNPに特異的な複数のパドロックプローブの使用は、所与の遺伝子座におけるSNP数が適切に正規化されることを確実にするため、これらの対立遺伝子特異的プローブの濃度を慎重に平衡を保つことを必要とする。
Connector Inversion Probeは、ハイブリダイズされたプローブ末端によって区切られた間隙を伸長することによる、MIPの修正された設計を使用し、その設計は、Connector Inversion Probe(CIP)と名付けられる。間隙は、捕捉される目的とするゲノム領域(例えば、エクソン)に対応する。間隙充填反応は、全4つのヌクレオチドを使用するDNAポリメラーゼによって実現される。補捉される領域の同定は、次いで、プローブの標的相補的末端のうちの1つに位置する遺伝子座特異的プライマーを使用してそれらを配列決定することによって行われ得る。
「プライマーダイマー」(PD)は、PCR中の潜在的な副生成物である。その名前に暗示されるように、PDは、プライマー中の何本もの相補的塩基列により、または他の非特異的相互作用を通して、互いに結合した(ハイブリダイズした)プライマー分子から成る。結果として、DNAポリメラーゼはPDを増幅し、PCR試薬の競争を引き起こし、このため、PCR増幅に対して標的とされるDNA配列の増幅を阻害する可能性がある。リアルタイムPCRにおいて、PDは、シグナル弱体化(dampening)、偽陰性、偽陽性等を通して正確な定量化を妨げ得る。
本発明はまた、プローブも含む協働的に連結される核酸に関する。この修飾プライマー/プローブは協働的核酸と類似しているが、キャプチャー配列またはプライマーのいずれかに対する1つ以上の検出可能な標識をさらに有して、プローブに変化している。協働的プライマー/プローブの伸長は検出可能であるため、ARMSに基づく手段を使用するSNPの差別化を必要とする多重化用途を含む様々な用途において有用であり得る。いくつかの実施形態において、プライマーおよびプローブの両方は、プライマーがプローブ結合なしで増幅せず、またプローブがプローブ結合なしでシグナルを有さないように、増幅反応において使用される融解温度を下回るTmを有するように設計される。これは、同一のプライマー/プローブの組み合わせにおいて特異性の2つのポイントを作る。
本発明のプライマーおよびプローブ等の協働的核酸は、ポリメラーゼ連鎖反応、ローリングサークル増幅、核酸配列決定、およびその他が挙げられるが、これらに限定されない当業者に既知の様々なプライマー伸長/増幅反応において有用である。本発明の協働的プライマーおよびプローブはまた、ある配列とのハイブリダイゼーション等の伸長/増幅後ステップを有する用途においても使用され得る。本発明における協働的プライマー/プローブはプライマーダイマーを実質的に減少させるため、それらは多重および高度多重反応において特に使用される。
協働的核酸の使用は、存在するプライマーダイマーの量を正常なプライマー(非協働的核酸)が使用される場合に存在するプライマーダイマーの量と比較して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、または100パーセント減少し得る。
したがって、a)第1の核酸配列であって、標的核酸の第1の領域に実質的に相補的であり、その第1の核酸配列が3’末端上で伸長可能な第1の核酸配列と、b)標的核酸の第2の領域に実質的に相補的である第2の核酸配列と、を含み、その第1および第2の核酸配列が互いに結合し、第2の核酸配列が第1の核酸配列の3’末端から下流の標的核酸配列にハイブリダイズし、第1の核酸分子の有効な融解温度(Tm)が、第2の核酸配列がそれに結合しない場合、第1の核酸配列の単独のTmと比較して少なくとも1℃上昇する、協働的核酸分子が本明細書に開示される。
協働的核酸は、線状であってもまたは環状化されていてもよい。
「3’末端上で伸長可能」とは、増幅または伸長されるために、第1の核酸がこの末端上で遊離していることを意味する。これは、他の技術の中でも特にLebedevらに説明されるもの等の熱活性化可能なプライマーを含むことを意味する。
第1の核酸配列はプライマーであり、第2の核酸配列は、代替として「キャプチャー核酸配列」と称される。第1または第2の配列のいずれかが検出可能な標識を有し得るか、あるいは第3の配列が検出可能な標識を有し得る。第1および第2の核酸配列は、非核酸配列であり得るリンカーを介して結合され得る。1つの例において、リンカーは、第1の核酸配列の5’末端を第2の核酸配列の3’末端に結合することができる。これは、例えば、図2において見ることができる。あるいは、第1の核酸配列は、第1の核酸配列の5’末端が第2の核酸配列の5’末端に結合するように反転される。これは、例えば、図3において見ることができる。さらに別の例において、図1において見られるように、第2の核酸配列の5’末端が、配列の中央で第1の核酸配列に連結され得る。「配列の中央」とは、リンカーが核酸の5’末端または3’末端のいずれかで第1の核酸配列に結合されるのではなく、むしろ、5’および3’末端上のヌクレオチドの内側のヌクレオチドに結合することを意味することに留意されたい。
1つの例において、協働的核酸は、同一の配向において75、70、65、60、55、50、45、40、35、30、25、20、15、10、またはそれ未満の連続するヌクレオチドを含む。言い換えると、これは、単一の、壊れていない核酸配列の一部であり、同じ5’から3’への方向、または3’から5’への方向に方向付けられたヌクレオチドの数である。例として、リンカーが核酸配列である場合は、リンカー中のヌクレオチドが、それが直接連結される第1または第2の核酸配列のいずれかと同じ配向である場合、リンカーを含むことができる。
リンカーは、核酸、非核酸、または両方のいくつかの組み合わせから構成され得る。リンカーが核酸で構成される場合、それは1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、60、70、80、90、もしくは100ヌクレオチド以上の長さ、またはその間の任意の数であり得る。リンカーの型は、本明細書の他の部分で考察される。リンカーは任意の長さであってよく、第1および第2の核酸配列を組み合わせた長さよりも長いもしくは短いか、第1の核酸配列のみよりも長いもしくは短いか、または第2の核酸配列よりも長いもしくは短くてもよい。
さらに、第1の核酸配列および第2の核酸配列がハイブリダイズする標的核酸上の空間が存在し得る。言い換えると、一方が第1の核酸配列とハイブリダイズし、他方が第2の核酸配列にハイブリダイズする標的核酸上の2つのはっきりと異なる領域が存在する。標的上の第1の領域と第2の領域との間の距離は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、60、70、80、90、または100ヌクレオチド以上の長さであり得る。
本明細書に開示される協働的核酸分子をその使用のための説明書と共に含むキットもまた本明細書に開示される。いくつかの実施形態において、追加の協働的核酸分子が、キット中に提供される。さらにその他では、ポリメラーゼ、dNTP、緩衝液等の伸長を実施するための試薬が含まれる。いくつかの実施形態において、陽性および陰性対照が含まれ得る。そのような実施形態において、試薬は、すべて別々にパッケージ化され得るか、または単一の管もしくは容器中で混合され得る。
標的核酸を増幅するための方法であって、a)本明細書に開示される協働的核酸分子を提供することと、b)標的核酸を提供することと、c)増幅に適切な条件下で標的核酸を増幅することと、を含み、第1の核酸分子の有効なTmが、第2の核酸配列がそれに結合しない場合、第1の核酸配列の単独のTmと比較して少なくとも1℃上昇し、それにより標的核酸を増幅する方法がさらに開示される。
本明細書の他の部分で増幅方法が開示される。1つより多い協働的核酸分子が提供されてもよく、それらは同じか、または異なる配列を有し得る。例えば、異なる配列の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、60、70、80、90、または100以上の核酸分子が提供され得る。
プライマー設計
いくつかの実施形態において、本明細書において第1の核酸配列とも称されるプライマーの単独の融解温度「Tm」は、PCRのアニーリング期またはアニーリング期を伴わない反応の伸長期の間に使用される反応温度を1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50度以上下回る。ゆえに、プライマー配列の融解温度は、PCR反応において使用される反応温度を約1℃〜40℃、約3℃〜20℃、約5℃〜15℃下回る。好ましい実施形態において、単独のTmは、反応温度を約7℃〜12℃下回る。これは、単離されたプライマーにハイブリダイズされる鋳型の50%未満、およびより好ましくは20%未満を提供する。
いくつかの実施形態において、本明細書において第1の核酸配列とも称されるプライマーの単独の融解温度「Tm」は、PCRのアニーリング期またはアニーリング期を伴わない反応の伸長期の間に使用される反応温度を1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50度以上下回る。ゆえに、プライマー配列の融解温度は、PCR反応において使用される反応温度を約1℃〜40℃、約3℃〜20℃、約5℃〜15℃下回る。好ましい実施形態において、単独のTmは、反応温度を約7℃〜12℃下回る。これは、単離されたプライマーにハイブリダイズされる鋳型の50%未満、およびより好ましくは20%未満を提供する。
当業者であれば、長さ等の多くの因子に基づく所与の融解温度で、および増加するGC含量でプライマーを設計することができる。(Tm)を算出するための単純な公式は以下の通りである。
さらに、当業者であれば、実際のTmは、Mg2+、K+、および共溶媒の濃度に影響されることを理解するだろう。プライマー設計を支援する多数のコンピュータプログラムが存在する。
所望の融解温度を実現するために、第1の核酸配列またはプライマーは、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、および40塩基長であり得る。例えば、プライマーは、GC含量に応じて約5〜26、約7〜22、約9〜17塩基長であり得る。
異なるヌクレオチド配列の任意の所望の数のプライマーが使用され得るが、1つまたは少数のプライマーの使用が好ましい。増幅反応は、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、または17個のプライマーを用いて実施され得る。さらなるプライマーが使用されてもよい。使用され得るプライマーの数に対する根本的な上限はない。しかしながら、より少ないプライマーの使用が好ましい。複数のプライマーが使用される場合、プライマーはそれぞれ、異なる特異的なヌクレオチド配列を有するべきである。
増幅反応は、単一のプライマーを用いて、ならびに例えば、追加のプライマーを用いずに、1個の追加のプライマーを用いて、2個の追加のプライマーを用いて、3個の追加のプライマーを用いて、4個の追加のプライマーを用いて、5個の追加のプライマーを用いて、6個の追加のプライマーを用いて、7個の追加のプライマーを用いて、8個の追加のプライマーを用いて、9個の追加のプライマーを用いて、10個の追加のプライマーを用いて、11個の追加のプライマーを用いて、12個の追加のプライマーを用いて、13個の追加のプライマーを用いて、14個の追加のプライマーを用いて、15個の追加のプライマーを用いて、16個の追加のプライマーを用いて、17個の追加のプライマーを用いて、18個の追加のプライマーを用いて、19個の追加のプライマーを用いて、20個の追加のプライマーを用いて、21個の追加のプライマーを用いて、22個の追加のプライマーを用いて、23個の追加のプライマーを用いて、24個の追加のプライマーを用いて、25個の追加のプライマーを用いて、26個の追加のプライマーを用いて、27個の追加のプライマーを用いて、28個の追加のプライマーを用いて、29個の追加のプライマーを用いて、30個の追加のプライマーを用いて、31個の追加のプライマーを用いて、32個の追加のプライマーを用いて、33個の追加のプライマーを用いて、34個の追加のプライマーを用いて、35個の追加のプライマーを用いて、36個の追加のプライマーを用いて、37個の追加のプライマーを用いて、38個の追加のプライマーを用いて、39個の追加のプライマーを用いて、40個の追加のプライマーを用いて、41個の追加のプライマーを用いて、42個の追加のプライマーを用いて、43個の追加のプライマーを用いて、44個の追加のプライマーを用いて、45個の追加のプライマーを用いて、46個の追加のプライマーを用いて、47個の追加のプライマーを用いて、48個の追加のプライマーを用いて、49個の追加のプライマーを用いて、50個の追加のプライマーを用いて、51個の追加のプライマーを用いて、52個の追加のプライマーを用いて、53個の追加のプライマーを用いて、54個の追加のプライマーを用いて、55個の追加のプライマーを用いて、56個の追加のプライマーを用いて、57個の追加のプライマーを用いて、58個の追加のプライマーを用いて、59個の追加のプライマーを用いて、60個の追加のプライマーを用いて、61個の追加のプライマーを用いて、62個の追加のプライマーを用いて、63個の追加のプライマーを用いて、64個の追加のプライマーを用いて、65個の追加のプライマーを用いて、66個の追加のプライマーを用いて、67個の追加のプライマーを用いて、68個の追加のプライマーを用いて、69個の追加のプライマーを用いて、70個の追加のプライマーを用いて、71個の追加のプライマーを用いて、72個の追加のプライマーを用いて、73個の追加のプライマーを用いて、74個の追加のプライマーを用いて、75個の追加のプライマーを用いて、76個の追加のプライマーを用いて、77個の追加のプライマーを用いて、78個の追加のプライマーを用いて、79個の追加のプライマーを用いて、80個の追加のプライマーを用いて、81個の追加のプライマーを用いて、82個の追加のプライマーを用いて、83個の追加のプライマーを用いて、84個の追加のプライマーを用いて、85個の追加のプライマーを用いて、86個の追加のプライマーを用いて、87個の追加のプライマーを用いて、88個の追加のプライマーを用いて、89個の追加のプライマーを用いて、90個の追加のプライマーを用いて、91個の追加のプライマーを用いて、92個の追加のプライマーを用いて、93個の追加のプライマーを用いて、94個の追加のプライマーを用いて、95個の追加のプライマーを用いて、96個の追加のプライマーを用いて、97個の追加のプライマーを用いて、98個の追加のプライマーを用いて、99個の追加のプライマーを用いて、100個の追加のプライマーを用いて、110個の追加のプライマーを用いて、120個の追加のプライマーを用いて、130個の追加のプライマーを用いて、140個の追加のプライマーを用いて、150個の追加のプライマーを用いて、160個の追加のプライマーを用いて、170個の追加のプライマーを用いて、180個の追加のプライマーを用いて、190個の追加のプライマーを用いて、200個の追加のプライマーを用いて、210個の追加のプライマーを用いて、220個の追加のプライマーを用いて、230個の追加のプライマーを用いて、240個の追加のプライマーを用いて、250個の追加のプライマーを用いて、260個の追加のプライマーを用いて、270個の追加のプライマーを用いて、280個の追加のプライマーを用いて、290個の追加のプライマーを用いて、300個の追加のプライマーを用いて、310個の追加のプライマーを用いて、320個の追加のプライマーを用いて、330個の追加のプライマーを用いて、340個の追加のプライマーを用いて、350個の追加のプライマーを用いて、360個の追加のプライマーを用いて、370個の追加のプライマーを用いて、380個の追加のプライマーを用いて、390個の追加のプライマーを用いて、400個の追加のプライマーを用いて、410個の追加のプライマーを用いて、420個の追加のプライマーを用いて、430個の追加のプライマーを用いて、440個の追加のプライマーを用いて、450個の追加のプライマーを用いて、460個の追加のプライマーを用いて、470個の追加のプライマーを用いて、480個の追加のプライマーを用いて、490個の追加のプライマーを用いて、500個の追加のプライマーを用いて、550個の追加のプライマーを用いて、600個の追加のプライマーを用いて、650個の追加のプライマーを用いて、700個の追加のプライマーを用いて、750個の追加のプライマーを用いて、800個の追加のプライマーを用いて、850個の追加のプライマーを用いて、900個の追加のプライマーを用いて、950個の追加のプライマーを用いて、1,000個の追加のプライマーを用いて、1,100個の追加のプライマーを用いて、1,200個の追加のプライマーを用いて、1,300個の追加のプライマーを用いて、1,400個の追加のプライマーを用いて、1,500個の追加のプライマーを用いて、1,600個の追加のプライマーを用いて、1,700個の追加のプライマーを用いて、1,800個の追加のプライマーを用いて、1,900個の追加のプライマーを用いて、2,000個の追加のプライマーを用いて、2,100個の追加のプライマーを用いて、2,200個の追加のプライマーを用いて、2,300個の追加のプライマーを用いて、2,400個の追加のプライマーを用いて、2,500個の追加のプライマーを用いて、2,600個の追加のプライマーを用いて、2,700個の追加のプライマーを用いて、2,800個の追加のプライマーを用いて、2,900個の追加のプライマーを用いて、3,000個の追加のプライマーを用いて、3,500個の追加のプライマーを用いて、または4,000個の追加のプライマーを用いて、実施され得る。
増幅反応は、単一のプライマーを用いて、ならびに例えば、追加のプライマーを用いずに、2個未満の追加のプライマーを用いて、3個未満の追加のプライマーを用いて、4個未満の追加のプライマーを用いて、5個未満の追加のプライマーを用いて、6個未満の追加のプライマーを用いて、7個未満の追加のプライマーを用いて、8個未満の追加のプライマーを用いて、9個未満の追加のプライマーを用いて、10個未満の追加のプライマーを用いて、11個未満の追加のプライマーを用いて、12個未満の追加のプライマーを用いて、13個未満の追加のプライマーを用いて、14個未満の追加のプライマーを用いて、15個未満の追加のプライマーを用いて、16個未満の追加のプライマーを用いて、17個未満の追加のプライマーを用いて、18個未満の追加のプライマーを用いて、19個未満の追加のプライマーを用いて、20個未満の追加のプライマーを用いて、21個未満の追加のプライマーを用いて、22個未満の追加のプライマーを用いて、23個未満の追加のプライマーを用いて、24個未満の追加のプライマーを用いて、25個未満の追加のプライマーを用いて、26個未満の追加のプライマーを用いて、27個未満の追加のプライマーを用いて、28個未満の追加のプライマーを用いて、29個未満の追加のプライマーを用いて、30個未満の追加のプライマーを用いて、31個未満の追加のプライマーを用いて、32個未満の追加のプライマーを用いて、33個未満の追加のプライマーを用いて、34個未満の追加のプライマーを用いて、35個未満の追加のプライマーを用いて、36個未満の追加のプライマーを用いて、37個未満の追加のプライマーを用いて、38個未満の追加のプライマーを用いて、39個未満の追加のプライマーを用いて、40個未満の追加のプライマーを用いて、41個未満の追加のプライマーを用いて、42個未満の追加のプライマーを用いて、43個未満の追加のプライマーを用いて、44個未満の追加のプライマーを用いて、45個未満の追加のプライマーを用いて、46個未満の追加のプライマーを用いて、47個未満の追加のプライマーを用いて、48個未満の追加のプライマーを用いて、49個未満の追加のプライマーを用いて、50個未満の追加のプライマーを用いて、51個未満の追加のプライマーを用いて、52個未満の追加のプライマーを用いて、53個未満の追加のプライマーを用いて、54個未満の追加のプライマーを用いて、55個未満の追加のプライマーを用いて、56個未満の追加のプライマーを用いて、57個未満の追加のプライマーを用いて、58個未満の追加のプライマーを用いて、59個未満の追加のプライマーを用いて、60個未満の追加のプライマーを用いて、61個未満の追加のプライマーを用いて、62個未満の追加のプライマーを用いて、63個未満の追加のプライマーを用いて、64個未満の追加のプライマーを用いて、65個未満の追加のプライマーを用いて、66個未満の追加のプライマーを用いて、67個未満の追加のプライマーを用いて、68個未満の追加のプライマーを用いて、69個未満の追加のプライマーを用いて、70個未満の追加のプライマーを用いて、71個未満の追加のプライマーを用いて、72個未満の追加のプライマーを用いて、73個未満の追加のプライマーを用いて、74個未満の追加のプライマーを用いて、75個未満の追加のプライマーを用いて、76個未満の追加のプライマーを用いて、77個未満の追加のプライマーを用いて、78個未満の追加のプライマーを用いて、79個未満の追加のプライマーを用いて、80個未満の追加のプライマーを用いて、81個未満の追加のプライマーを用いて、82個未満の追加のプライマーを用いて、83個未満の追加のプライマーを用いて、84個未満の追加のプライマーを用いて、85個未満の追加のプライマーを用いて、86個未満の追加のプライマーを用いて、87個未満の追加のプライマーを用いて、88個未満の追加のプライマーを用いて、89個未満の追加のプライマーを用いて、90個未満の追加のプライマーを用いて、91個未満の追加のプライマーを用いて、92個未満の追加のプライマーを用いて、93個未満の追加のプライマーを用いて、94個未満の追加のプライマーを用いて、95個未満の追加のプライマーを用いて、96個未満の追加のプライマーを用いて、97個未満の追加のプライマーを用いて、98個未満の追加のプライマーを用いて、99個未満の追加のプライマーを用いて、100個未満の追加のプライマーを用いて、110個未満の追加のプライマーを用いて、120個未満の追加のプライマーを用いて、130個未満の追加のプライマーを用いて、140個未満の追加のプライマーを用いて、150個未満の追加のプライマーを用いて、160個未満の追加のプライマーを用いて、170個未満の追加のプライマーを用いて、180個未満の追加のプライマーを用いて、190個未満の追加のプライマーを用いて、200個未満の追加のプライマーを用いて、210個未満の追加のプライマーを用いて、220個未満の追加のプライマーを用いて、230個未満の追加のプライマーを用いて、240個未満の追加のプライマーを用いて、250個未満の追加のプライマーを用いて、260個未満の追加のプライマーを用いて、270個未満の追加のプライマーを用いて、280個未満の追加のプライマーを用いて、290個未満の追加のプライマーを用いて、300個未満の追加のプライマーを用いて、310個未満の追加のプライマーを用いて、320個未満の追加のプライマーを用いて、330個未満の追加のプライマーを用いて、340個未満の追加のプライマーを用いて、350個未満の追加のプライマーを用いて、360個未満の追加のプライマーを用いて、370個未満の追加のプライマーを用いて、380個未満の追加のプライマーを用いて、390個未満の追加のプライマーを用いて、400個未満の追加のプライマーを用いて、410個未満の追加のプライマーを用いて、420個未満の追加のプライマーを用いて、430個未満の追加のプライマーを用いて、440個未満の追加のプライマーを用いて、450個未満の追加のプライマーを用いて、460個未満の追加のプライマーを用いて、470個未満の追加のプライマーを用いて、480個未満の追加のプライマーを用いて、490個未満の追加のプライマーを用いて、500個未満の追加のプライマーを用いて、550個未満の追加のプライマーを用いて、600個未満の追加のプライマーを用いて、650個未満の追加のプライマーを用いて、700個未満の追加のプライマーを用いて、750個未満の追加のプライマーを用いて、800個未満の追加のプライマーを用いて、850個未満の追加のプライマーを用いて、900個未満の追加のプライマーを用いて、950個未満の追加のプライマーを用いて、1,000個未満の追加のプライマーを用いて、1,100個未満の追加のプライマーを用いて、1,200個未満の追加のプライマーを用いて、1,300個未満の追加のプライマーを用いて、1,400個未満の追加のプライマーを用いて、1,500個未満の追加のプライマーを用いて、1,600個未満の追加のプライマーを用いて、1,700個未満の追加のプライマーを用いて、1,800個未満の追加のプライマーを用いて、1,900個未満の追加のプライマーを用いて、2,000個未満の追加のプライマーを用いて、2,100個未満の追加のプライマーを用いて、2,200個未満の追加のプライマーを用いて、2,300個未満の追加のプライマーを用いて、2,400個未満の追加のプライマーを用いて、2,500個未満の追加のプライマーを用いて、2,600個未満の追加のプライマーを用いて、2,700個未満の追加のプライマーを用いて、2,800個未満の追加のプライマーを用いて、2,900個未満の追加のプライマーを用いて、3,000個未満の追加のプライマーを用いて、3,500個未満の追加のプライマーを用いて、または4,000個未満の追加のプライマーを用いて、実施され得る。
増幅反応は、例えば、2個未満のプライマーを用いて、3個未満のプライマーを用いて、4個未満のプライマーを用いて、5個未満のプライマーを用いて、6個未満のプライマーを用いて、7個未満のプライマーを用いて、8個未満のプライマーを用いて、9個未満のプライマーを用いて、10個未満のプライマーを用いて、11個未満のプライマーを用いて、12個未満のプライマーを用いて、13個未満のプライマーを用いて、14個未満のプライマーを用いて、15個未満のプライマーを用いて、16個未満のプライマーを用いて、17個未満のプライマーを用いて、18個未満のプライマーを用いて、19個未満のプライマーを用いて、20個未満のプライマーを用いて、21個未満のプライマーを用いて、22個未満のプライマーを用いて、23個未満のプライマーを用いて、24個未満のプライマーを用いて、25個未満のプライマーを用いて、26個未満のプライマーを用いて、27個未満のプライマーを用いて、28個未満のプライマーを用いて、29個未満のプライマーを用いて、30個未満のプライマーを用いて、31個未満のプライマーを用いて、32個未満のプライマーを用いて、33個未満のプライマーを用いて、34個未満のプライマーを用いて、35個未満のプライマーを用いて、36個未満のプライマーを用いて、37個未満のプライマーを用いて、38個未満のプライマーを用いて、39個未満のプライマーを用いて、40個未満のプライマーを用いて、41個未満のプライマーを用いて、42個未満のプライマーを用いて、43個未満のプライマーを用いて、44個未満のプライマーを用いて、45個未満のプライマーを用いて、46個未満のプライマーを用いて、47個未満のプライマーを用いて、48個未満のプライマーを用いて、49個未満のプライマーを用いて、50個未満のプライマーを用いて、51個未満のプライマーを用いて、52個未満のプライマーを用いて、53個未満のプライマーを用いて、54個未満のプライマーを用いて、55個未満のプライマーを用いて、56個未満のプライマーを用いて、57個未満のプライマーを用いて、58個未満のプライマーを用いて、59個未満のプライマーを用いて、60個未満のプライマーを用いて、61個未満のプライマーを用いて、62個未満のプライマーを用いて、63個未満のプライマーを用いて、64個未満のプライマーを用いて、65個未満のプライマーを用いて、66個未満のプライマーを用いて、67個未満のプライマーを用いて、68個未満のプライマーを用いて、69個未満のプライマーを用いて、70個未満のプライマーを用いて、71個未満のプライマーを用いて、72個未満のプライマーを用いて、73個未満のプライマーを用いて、74個未満のプライマーを用いて、75個未満のプライマーを用いて、76個未満のプライマーを用いて、77個未満のプライマーを用いて、78個未満のプライマーを用いて、79個未満のプライマーを用いて、80個未満のプライマーを用いて、81個未満のプライマーを用いて、82個未満のプライマーを用いて、83個未満のプライマーを用いて、84個未満のプライマーを用いて、85個未満のプライマーを用いて、86個未満のプライマーを用いて、87個未満のプライマーを用いて、88個未満のプライマーを用いて、89個未満のプライマーを用いて、90個未満のプライマーを用いて、91個未満のプライマーを用いて、92個未満のプライマーを用いて、93個未満のプライマーを用いて、94個未満のプライマーを用いて、95個未満のプライマーを用いて、96個未満のプライマーを用いて、97個未満のプライマーを用いて、98個未満のプライマーを用いて、99個未満のプライマーを用いて、100個未満のプライマーを用いて、110個未満のプライマーを用いて、120個未満のプライマーを用いて、130個未満のプライマーを用いて、140個未満のプライマーを用いて、150個未満のプライマーを用いて、160個未満のプライマーを用いて、170個未満のプライマーを用いて、180個未満のプライマーを用いて、190個未満のプライマーを用いて、200個未満のプライマーを用いて、210個未満のプライマーを用いて、220個未満のプライマーを用いて、230個未満のプライマーを用いて、240個未満のプライマーを用いて、250個未満のプライマーを用いて、260個未満のプライマーを用いて、270個未満のプライマーを用いて、280個未満のプライマーを用いて、290個未満のプライマーを用いて、300個未満のプライマーを用いて、310個未満のプライマーを用いて、320個未満のプライマーを用いて、330個未満のプライマーを用いて、340個未満のプライマーを用いて、350個未満のプライマーを用いて、360個未満のプライマーを用いて、370個未満のプライマーを用いて、380個未満のプライマーを用いて、390個未満のプライマーを用いて、400個未満のプライマーを用いて、410個未満のプライマーを用いて、420個未満のプライマーを用いて、430個未満のプライマーを用いて、440個未満のプライマーを用いて、450個未満のプライマーを用いて、460個未満のプライマーを用いて、470個未満のプライマーを用いて、480個未満のプライマーを用いて、490個未満のプライマーを用いて、500個未満のプライマーを用いて、550個未満のプライマーを用いて、600個未満のプライマーを用いて、650個未満のプライマーを用いて、700個未満のプライマーを用いて、750個未満のプライマーを用いて、800個未満のプライマーを用いて、850個未満のプライマーを用いて、900個未満のプライマーを用いて、950個未満のプライマーを用いて、1,000個未満のプライマーを用いて、1,100個未満のプライマーを用いて、1,200個未満のプライマーを用いて、1,300個未満のプライマーを用いて、1,400個未満のプライマーを用いて、1,500個未満のプライマーを用いて、1,600個未満のプライマーを用いて、1,700個未満のプライマーを用いて、1,800個未満のプライマーを用いて、1,900個未満のプライマーを用いて、2,000個未満のプライマーを用いて、2,100個未満のプライマーを用いて、2,200個未満のプライマーを用いて、2,300個未満のプライマーを用いて、2,400個未満のプライマーを用いて、2,500個未満のプライマーを用いて、2,600個未満のプライマーを用いて、2,700個未満のプライマーを用いて、2,800個未満のプライマーを用いて、2,900個未満のプライマーを用いて、3,000個未満のプライマーを用いて、3,500個未満のプライマーを用いて、または4,000個未満のプライマーを用いて、実施され得る。
開示されるプライマーは、1つ以上の修飾ヌクレオチドを有し得る。そのようなプライマーは、本明細書において修飾プライマーと称される。キメラプライマーもまた使用され得る。キメラプライマーは、デオキシリボヌクレオチドおよびリボヌクレオチドの両方、リボヌクレオチドおよび修飾ヌクレオチド、2つ以上の種類の修飾ヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチドおよび2つ以上の異なる種類の修飾ヌクレオチド、リボヌクレオチドおよび2つ以上の異なる種類の修飾ヌクレオチド、またはデオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、および2つ以上の異なる種類の修飾ヌクレオチド等の少なくとも2つの種類のヌクレオチドを有するプライマーである。キメラプライマーの1つの形態は、ペプチド核酸/核酸プライマーである。例えば、5’−PNA−DNA−3’または5’−PNA−RNA−3’プライマーが、より効率的な鎖侵入および重合侵入のために使用され得る。キメラプライマーの他の形態は、例えば、5’−(2’−O−メチル)RNA−RNA−3’または5’−(2’−O−メチル)RNA−DNA−3’である。
多くの修飾ヌクレオチド(ヌクレオチド類似体)が既知であり、オリゴヌクレオチドにおいて使用され得る。ヌクレオチド類似体は、塩基、糖、またはリン酸塩部分のいずれかに対するある種類の修飾を含有するヌクレオチドである。塩基部分に対する修飾は、A、C、G、およびT/U、ならびにウラシル−5−イル、ヒポキサンチン(hypoxanthin)−9−イル(I)、および2−アミノアデニン−9−イル等の異なるプリンまたはピリミジン塩基の天然および合成修飾を含むだろう。修飾塩基には、5−メチルシトシン(5−me−C)、5−ヒドロキシメチルシトシン、キサンチン、ヒポキサンチン、2−アミノアデニン、6−メチル、ならびにアデニンおよびグアニンの他のアルキル誘導体、2−プロピル、ならびにアデニンおよびグアニンの他のアルキル誘導体、2−チオウラシル、2−チオチミンおよび2−チオシトシン、5−ハロウラシルおよびシトシン、5−プロピニルウラシルおよびシトシン、6−アゾウラシル、シトシン、およびチミン、5−ウラシル(偽ウラシル)、4−チオウラシル、8−ハロ、8−アミノ、8−チオール、8−チオアルキル、8−ヒドロキシル、ならびに他の8−置換アデニンおよびグアニン、5−ハロ、特に5−ブロモ、5−トリフルオロメチル、ならびに他の5−置換ウラシルおよびシトシン、7−メチルグアニンおよび7−メチルアデニン、8−アザグアニンおよび8−アザアデニン、7−デアザグアニンおよび7−デアザアデニン、ならびに3−デアザグアニンおよび3−デアザアデニンが挙げられるが、これらに限定されない。さらなる塩基修飾は、例えば、米国特許第3,687,808号、Englisch et al.,Angewandte Chemie,International Edition,1991,30,613、およびSanghvi,Y.S.,Chapter 15,Antisense Research and Applications,pages 289−302,Crooke,S.T.and Lebleu,B.ed.,CRC Press,1993において見ることができる。2−アミノプロピルアデニン、5−プロピニルウラシル、および5−プロピニルシトシンを含む5−置換ピリミジン、6−アザピリミジン、ならびにN−2、N−6、およびO−6置換プリン等のある特定のヌクレオチド類似体。5−メチルシトシンは、二重鎖形成の安定性を上昇することができる。他の修飾塩基は、ユニバーサル塩基として機能するものである。ユニバーサル塩基には、3−ニトロピロールおよび5−ニトロインドールが挙げられる。ユニバーサル塩基は、正常な塩基の代わりをするが、塩基対合における偏りを有さない。つまり、ユニバーサル塩基は、任意の他の塩基と塩基対合し得る。1つ以上のユニバーサル塩基を有するプライマーは、特異的配列を有するプライマーであるとは考えられない。
塩基修飾はしばしば、上昇した二重鎖安定性等の独特の特性を実現するために、例えば、2’−O−メトキシエチル糖等の糖修飾と組み合わされてもよい。様々な塩基修飾を詳細に記載する、第4,845,205号、第5,130,302号、第5,134,066号、第5,175,273号、第5,367,066号、第5,432,272号、第5,457,187号、第5,459,255号、第5,484,908号、第5,502,177号、第5,525,711号、第5,552,540号、第5,587,469号、第5,594,121号、第5,596,091号、第5,614,617号、および第5,681,941号等の多数の米国特許が存在する。これらの特許のそれぞれは、参照により本明細書に組み込まれる。
ヌクレオチド類似体はまた、糖部分の修飾を含む。糖部分に対する修飾には、リボースおよびデオキシリボースの天然修飾、ならびに合成修飾を含むだろう。糖修飾には、2’位における以下の修飾が挙げられるが、これらに限定されない:OH;F;O−、S−、もしくはN−アルキル;O−、S−、もしくはN−アルケニル;O−、S−、もしくはN−アルキニル;またはO−アルキル−O−アルキル(式中、アルキル、アルケニル、およびアルキニルは、置換もしくは非置換のC1〜C10アルキル、またはC2〜C10アルケニルおよびアルキニルであり得る)。2’糖修飾にはまた、−O[(CH2)nO]mCH3、−O(CH2)nOCH3、−O(CH2)nNH2、−O(CH2)nCH3、−O(CH2)n−ONH2、および−O(CH2)nON[(CH2)nCH3)]2(式中、nおよびmは、1〜約10である)が挙げられるが、これらに限定されない。
2’位における他の修飾には、C1〜C10低級アルキル、置換低級アルキル、アルカリル、アラルキル、O−アルカリルもしくはO−アラルキル、SH、SCH3、OCN、Cl、Br、CN、CF3、OCF3、SOCH3、SO2CH3、ONO2、NO2、N3、NH2、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルカリル、アミノアルキルアミノ、ポリアルキルアミノ、置換シリル、RNA切断基、レポーター基、介入物質、オリゴヌクレオチドの薬物動態特性を改善するための基、またはオリゴヌクレオチドの薬力学的特性を改善するための基、ならびに類似の特性を有する他の置換基が挙げられるが、これらに限定されない。また同様の修飾を、糖上の他の位置、特に3’末端ヌクレオチドまたは2’−5’連結オリゴヌクレオチド内の糖の3’位、およびの5’末端ヌクレオチドの5’位で行うこともできる。また修飾糖には、CH2およびS等の架橋環酸素での修飾を含有するものが挙げられるだろう。ヌクレオチド糖類似体は、ペントフラノシル糖の代わりに、シクロブチル部分等の糖擬態を有することもできる。そのそれぞれが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、第4,981,957号、第5,118,800号、第5,319,080号、第5,359,044号、第5,393,878号、第5,446,137号、第5,466,786号、第5,514,785号、第5,519,134号、第5,567,811号、第5,576,427号、第5,591,722号、第5,597,909号、第5,610,300号、第5,627,053号、第5,639,873号、第5,646,265号、第5,658,873号、第5,670,633号、および第5,700,920号等の、そのような修飾糖構造の調製を教示する多数の米国特許が存在する。
ヌクレオチド類似体はまた、リン酸塩部分において修飾され得る。修飾リン酸塩部分には、2つのヌクレオチド間の結合が、ホスホロチオエート、キラルホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホトリエステル、アミノアルキルホスホトリエステル、3′−アルキレンホスホネートを含むメチルおよび他のアルキルホスホネート、ならびにキラルホスホネート、ホスフィネート、3’−アミノホスホルアミデートを含むホスホルアミデートおよびアミノアルキルホスホルアミデート、チオノホスホルアミデート、チオノアルキルホスホネート、チオノアルキルホスホトリエステル、ならびにボラノリン酸を含有するように修飾され得るものが挙げられるが、これらに限定されない。2つのヌクレオチド間のこれらのリン酸塩または修飾リン酸塩結合は、3’−5’結合または2’−5’結合を介することができ、結合は、3’−5’から5’−3’または2’−5’から5’−2’等の反転した方向性を含有することができることを理解する。種々の塩、混合塩、および遊離酸形態も含まれる。多数の米国特許が修飾リン酸塩を含有するヌクレオチドをどのように作製し、使用するかを教示しており、第3,687,808号、第4,469,863号、第4,476,301号、第5,023,243号、第5,177,196号、第5,188,897号、第5,264,423号、第5,276,019号、第5,278,302号、第5,286,717号、第5,321,131号、第5,399,676号、第5,405,939号、第5,453,496号、第5,455,233号、第5,466,677号、第5,476,925号、第5,519,126号、第5,536,821号、第5,541,306号、第5,550,111号、第5,563,253号、第5,571,799号、第5,587,361号、および第5,625,050号(そのそれぞれが参照により本明細書に組み込まれる)が挙げられるが、これらに限定されない。
ヌクレオチド類似体は単一の修飾しか含有する必要はないが、部分のうちの1つの中にまたは異なる部分の間に、複数の修飾も含有し得ることを理解する。
ヌクレオチド置換体は、ペプチド核酸(PNA)等のヌクレオチドと同様の機能特性を有するが、リン酸塩部分を含有しない分子である。ヌクレオチド置換体は、Watson−CrickまたはHoogsteen様式で相補核酸を認識し、ハイブリダイズする分子であるが、リン酸部分以外の部分を通して共に連結される。ヌクレオチド置換体は、適切な核酸分子と相互作用する場合、二重らせん型構造に適合することができる。
ヌクレオチド置換体は、リン酸塩部分および/または糖部分が置き換えられたヌクレオチドまたはヌクレオチド類似体である。ヌクレオチド置換体は、標準的なリン原子を含有しない。リン酸塩の置換体は、例えば、短鎖アルキルもしくはシクロアルキルヌクレオシド間結合、混合ヘテロ原子およびアルキルもしくはシクロアルキルヌクレオシド間結合、または1つ以上の短鎖ヘテロ原子もしくは複素環式ヌクレオシド間結合であり得る。これらは、(ヌクレオシドの糖部分から部分的に形成された)モルホリノ結合、シロキサン骨格、スルフィド、スルホキシドおよびスルホン骨格、ホルムアセチルおよびチオホルムアセチル骨格、メチレンホルムアセチルおよびチオホルムアセチル骨格、アルケン含有骨格、スルファミン酸塩骨格、メチレンイミノおよびメチレンヒドラジノ骨格、スルホン酸塩およびスルホンアミド骨格、アミド骨格、ならびに混合N、O、S、およびCH2構成要素を有する他のものを有するものを含む。多数の米国特許がこれらの種類のリン酸塩置換をどのように作製し、使用するかを開示しており、第5,034,506号、第5,166,315号、第5,185,444号、第5,214,134号、第5,216,141号、第5,235,033号、第5,264,562号、第5,264,564号、第5,405,938号、第5,434,257号、第5,466,677号、第5,470,967号、第5,489,677号、第5,541,307号、第5,561,225号、第5,596,086号、第5,602,240号、第5,610,289号、第5,602,240号、第5,608,046号、第5,610,289号、第5,618,704号、第5,623,070号、第5,663,312号、第5,633,360号、第5,677,437号、および第5,677,439号(そのそれぞれが参照により本明細書に組み込まれる)が挙げられるが、これらに限定されない。
またヌクレオチド置換体において、ヌクレオチドの糖およびリン酸塩の部分の両方が、例えばアミド型結合(アミノエチルグリシン)(PNA)で置き換えられ得ることが理解される。米国特許第5,539,082号、第5,714,331号、および第5,719,262号は、PNA分子をどのように作製し、使用するかを教示しており、そのそれぞれが参照により本明細書に組み込まれる。(Nielsen et al.,Science 254:1497−1500(1991)も参照されたい)。
プライマーは、ヌクレオチドから構成され得、異なる種類のヌクレオチドまたは同一の種類のヌクレオチドから構成されてもよい。例えば、プライマー中のヌクレオチドのうちの1つ以上が、リボヌクレオチド、2’−O−メチルリボヌクレオチド、もしくはリボヌクレオチドと2’−O−メチルリボヌクレオチドとの混合物であってもよく、ヌクレオチドの約10%〜約50%が、リボヌクレオチド、2’−O−メチルリボヌクレオチド、もしくはリボヌクレオチドと2’−O−メチルリボヌクレオチドとの混合物であってもよく、ヌクレオチドの約50%以上が、リボヌクレオチド、2’−O−メチルリボヌクレオチド、もしくはリボヌクレオチドと2’−O−メチルリボヌクレオチドとの混合物であってもよく、またはヌクレオチドのすべてが、リボヌクレオチド、2’−O−メチルリボヌクレオチド、もしくはリボヌクレオチドと2’−O−メチルリボヌクレオチドとの混合物である。ヌクレオチドは、塩基(すなわち、ヌクレオチドの塩基部分)から構成され得、異なる種類の塩基を含んでもよい(通常は含む)。
キャプチャー配列設計
本明細書において「第2の核酸配列」とも称されるキャプチャー配列は、プライマーの3’末端から下流の標的核酸分子にハイブリダイズするように鋳型に相補的である。いくつかの実施形態において、標的核酸の変異に対する抵抗が望ましく、キャプチャー配列は反応温度よりも高い融解温度で設計される。これらの実施形態において、キャプチャー配列は、反応温度を1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50度以上上回る単独のTmで設計される。例えば、キャプチャー配列または第2の配列は、反応温度を約0℃〜40℃、約5℃〜30℃、約7℃〜25℃上回る。いくつかの実施形態において、キャプチャー配列の予測される融解温度もまた、予期された変異体について設定される。これらの実施形態において、予期された変異体に対するキャプチャー配列の単独のTmは、反応温度を摂氏約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15 16、17、18、19、20度、もしくはそれ以上下回るか、または反応温度を摂氏10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、および50度以上上回る温度の間である。例えば、それは反応温度を10℃下回り、および反応温度を30℃上回り、反応温度を約3℃下回る温度と反応温度を約10℃上回る温度との間であり得る。
本明細書において「第2の核酸配列」とも称されるキャプチャー配列は、プライマーの3’末端から下流の標的核酸分子にハイブリダイズするように鋳型に相補的である。いくつかの実施形態において、標的核酸の変異に対する抵抗が望ましく、キャプチャー配列は反応温度よりも高い融解温度で設計される。これらの実施形態において、キャプチャー配列は、反応温度を1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50度以上上回る単独のTmで設計される。例えば、キャプチャー配列または第2の配列は、反応温度を約0℃〜40℃、約5℃〜30℃、約7℃〜25℃上回る。いくつかの実施形態において、キャプチャー配列の予測される融解温度もまた、予期された変異体について設定される。これらの実施形態において、予期された変異体に対するキャプチャー配列の単独のTmは、反応温度を摂氏約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15 16、17、18、19、20度、もしくはそれ以上下回るか、または反応温度を摂氏10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、および50度以上上回る温度の間である。例えば、それは反応温度を10℃下回り、および反応温度を30℃上回り、反応温度を約3℃下回る温度と反応温度を約10℃上回る温度との間であり得る。
これらの融解温度を実現するために、キャプチャー配列の長さは、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、または75塩基長以上であり得る。例えば、それは、約20〜約50、約22〜約40、約23〜約37塩基であり得る。
いくつかの実施形態において、標的配列における変異に対するさらに高い抵抗が望まれる。これらの実施形態において、反応温度を約0℃〜40℃上回る単独のTmを有するキャプチャー配列に加えて、協働的プライマーは、反応温度の約7℃未満〜約20℃超、約5℃未満〜約10℃超、約3℃未満〜約3℃超の単独のTmを有するように設計される。プライマーとキャプチャー配列との間の協働的な相互作用は、協働的プライマーに対するさらに高い有効なTmをもたらし、配列における変異にほぼ影響を受けないようにする。比較として、正常なプライマーは、標的配列における変異に対する同等の抵抗を有するためにさらなる5〜30塩基長でなければならない可能性があり、またその結果として、プライマーダイマー形成の影響をより受けやすいだろう。
他の実施形態において、プライマーダイマーに対するより高い抵抗が好ましく、単独のキャプチャーまたは第2の核酸配列の融解温度は、反応温度未満であるように設計される。例えば、キャプチャーまたは第2の核酸配列は、PCRの反応温度またはアニーリング期を1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50度以上下回る。好ましい実施形態において、単独のキャプチャーまたは第2の核酸配列のTmは、反応温度を約0℃〜12℃、約1℃〜8℃、約2℃〜5℃下回る。これらの低融解温度を実現するために、キャプチャー配列の長さは、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、もしくは50塩基長以上であり得る。例えば、キャプチャーまたは第2の核酸配列は、約5〜30、約8〜25、および約10〜22塩基であり得る。
いくつかの実施形態において、ポリメラーゼがキャプチャー配列の下を伸長でき、キャプチャー配列を無傷で残すように、キャプチャー配列は標的配列に結合し、すぐに放出する。いくつかの実施形態において、これは、キャプチャー配列の5’末端に結合するリンカーを有する協働的プライマーを使用して強化される。好ましい実施形態において、ポリメラーゼは、伸長の間にキャプチャー配列を切断することができる。好ましい実施形態において、これは、キャプチャー配列の3’末端に結合するリンカーを有する協働的プライマーを使用して強化される。
リンカー
鋳型における第1の核酸またはプライマー配列の3’末端と第2の核酸またはキャプチャー配列ハイブリダイゼーション部位の5’末端との間の塩基の数は、重要である。いくつかの実施形態において、プライマーとキャプチャー配列との間の塩基の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50個である。例えば、それらは、約0〜30、約0〜20、約0〜10塩基であり得る。
鋳型における第1の核酸またはプライマー配列の3’末端と第2の核酸またはキャプチャー配列ハイブリダイゼーション部位の5’末端との間の塩基の数は、重要である。いくつかの実施形態において、プライマーとキャプチャー配列との間の塩基の数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50個である。例えば、それらは、約0〜30、約0〜20、約0〜10塩基であり得る。
キャプチャー配列の切断が望まれる場合、2つの部位の間により多くの塩基があればあるほど、リンカーがますます長くなる必要がある。リンカーが長ければ長いほど、システム中に進入するエントロピーが増え、それは協働的結合の効果を低下させる。これは、以下の方程式において表される。
Keffが有効または協働的な平衡定数である場合、Kプライマーは孤立したプライマーの平衡定数であり、Kキャプチャーは平衡状態にあるキャプチャー配列の平衡定数であり、Lcは以下に定義される局所濃度である。
式中、rは、デシメートルでのリンカー長である。これは、プライマーとプローブとの間の協働的相互作用によるモル濃度での有効な局所濃度を提供する。したがって、リンカー長は、有効平衡定数に対する協働的寄与(LcKプライマーKキャプチャー)を直接決定する。
当業者に既知である最近傍または他の計算を用いて、プライマーおよびキャプチャー配列に対するエンタルピーおよびエントロピー値を得ることによって、KプライマーおよびKキャプチャーを計算することができる。
プライマーによって結合される鋳型の総量を、以下の通りに計算することができる。
式中、Tプライマーはプライマーによって結合される鋳型であり、Toは鋳型の総量であり、Poは開始時の協働的プライマー濃度である。LcKプライマーKキャプチャーがKプライマーよりもはるかに大きい場合、協働的効果が最大であることが分かる。これを生じるために、リンカー長は可能な限り短くあるべきである。
この計算は、リンカー長が可能な限り短くあるべきであることを示すが、リンカーが実際にどれだけ短くなることができるかに対するいくつかの制限が存在する。キャプチャー配列およびプローブが鋳型に結合する際、それらは、強固な二重らせん体を形成する。リンカー長は、この構造に適応するのに十分でなければならない。
いくつかの実施形態において、リンカーは、プライマーの5’末端をキャプチャー配列の3’末端に結合させる(図2)。この実施形態において、リンカーは、プライマーとキャプチャー配列とを組み合わせた長さよりも長い。リンカーがキャプチャー配列の3’末端に結合する好ましい実施形態において、リンカーは、6ヘキサエチレングリコールを含む。別の実施形態において、プライマーは、プライマーの5’末端がキャプチャー配列の5’末端に結合されるように反転される(図3)。この実施形態において、リンカーは、プライマーよりも長い。リンカーがキャプチャー配列の5’末端に結合する好ましい実施形態において、リンカーは、3ヘキサエチレングリコールを含む。さらに別の実施形態において、キャプチャー配列の3’末端は、プライマーの中央に連結される(図1)。この事例において、リンカーは、プライマーの長さよりも短くてもよい。
様々なリンカーの型および組成が当業者に既知である。例には、ポリエチレングリコールおよび炭素リンカーが挙げられるが、これらに限定されない。リンカーは、共有結合、イオン結合、水素結合、極性会合、磁性会合、およびファンデルワールス会合が挙げられるが、これらに限定されない様々な方法を通して結合され得る。好ましい方法は、標準的なDNA合成法を介した共有結合である。
ポリエチレングリコールリンカーの長さは、1モノマー当たり約0.34nmである。いくつかの実施形態において、ポリエチレングリコールリンカーの長さは、約1〜90、約2〜50、約3〜30モノマーである(約1〜10nm完全に伸長される)。
プローブとしてのキャプチャー配列の使用
いくつかの実施形態において、プローブとしても働くキャプチャー配列を有することが好ましい。いくつかの実施形態において、これは、1つ以上の標識をキャプチャー配列に追加することによって行われる。好ましい実施形態において、標識には、FRET対が挙げられる。
いくつかの実施形態において、プローブとしても働くキャプチャー配列を有することが好ましい。いくつかの実施形態において、これは、1つ以上の標識をキャプチャー配列に追加することによって行われる。好ましい実施形態において、標識には、FRET対が挙げられる。
種々の核酸プローブ構築物は、当業者に既知である。これらには、二重標識化プローブ、ヘアピンプローブ、および単一標識プローブが挙げられるが、これらに限定されない(図4を参照されたい)。
いくつかの実施形態において、高いシグナル対雑音比に関して低バックグラウンドシグナルが望まれる。いくつかの実施形態において、ヘアピンプローブを用いて、高いシグナル対雑音の提供を支援するための増大した接触反応停止を提供する。
他の実施形態において、プライマー−プローブダイマーを最小化するためにより短いプローブが望まれる。より短いプローブを必要とするいくつかの実施形態において、二重標識化プローブが用いられる。偽(spurious)伸長生成物の減少にさらなる重点を置くことを必要とする実施形態において、単離されたプローブ標的複合体の融解温度は、反応温度よりも低い。
標識化プローブからシグナルを検出するための様々な方法が、当業者に既知である。いくつかの実施形態において、プローブを切断するポリメラーゼを用いて、シグナルを変更する標識を放出する。他の実施形態において、プローブを切断しないポリメラーゼを用いる。むしろ、シグナルは、プローブの鋳型へのハイブリダイゼーションによって修飾される。
検出機構を備えたプライマーの使用
いくつかの実施形態において、プライマーは、検出機構を備えている。いくつかの実施形態において、検出機構は、1つ以上の検出可能な標識を含む。好ましい実施形態において、検出機構は、FRET対を含む。検出機構を備えたプライマーの例には、Amplifluorプライマー、Rapid Detexプライマー、および当業者に既知の他のものが挙げられるが、これらに限定されない。この一例は、図7に見られる。
いくつかの実施形態において、プライマーは、検出機構を備えている。いくつかの実施形態において、検出機構は、1つ以上の検出可能な標識を含む。好ましい実施形態において、検出機構は、FRET対を含む。検出機構を備えたプライマーの例には、Amplifluorプライマー、Rapid Detexプライマー、および当業者に既知の他のものが挙げられるが、これらに限定されない。この一例は、図7に見られる。
検出機構を備えた協働的核酸は、検出機構を備えた非協働的核酸(正常なプライマー)よりもアッセイの設計者により有用であり得る。理論に束縛されるものではないが、これは、協働的核酸がプライマーダイマー等の非特異的生成物からシグナルを生成しにくいためである。
いくつかの実施形態において、SYBR Green等の核酸結合色素を使用して、増幅反応の進行を監視する。
蛍光変化プローブおよび蛍光変化プライマーとは、検出、アッセイ、もしくは複製されるプローブまたはプライマーおよび核酸の形態または立体構造の変化に基づく蛍光強度または波長の変化に関与するすべてのプローブおよびプライマーを指す。蛍光変化プローブおよびプライマーの例には、分子ビーコン、Amplifluor、FRETプローブ、切断可能FRETプローブ、TaqManプローブ、スコーピオンプライマー、蛍光三重オリゴ、蛍光水溶性複合ポリマー、PNAプローブ、およびQPNAプローブが挙げられる。
蛍光変化プローブおよびプライマーは、それらの構造および/または機能に従って分類され得る。蛍光変化プローブには、ヘアピン反応停止プローブ(hairpin quenched probe)、切断反応停止プローブ(cleavage quenched probe)、切断活性化プローブ、および蛍光活性化プローブが挙げられる。蛍光変化プライマーには、幹状部反応停止(stem quenched)プライマーおよびヘアピン反応停止プライマーが挙げられる。いくつかの種類の蛍光変化プローブおよびプライマーの使用が、Schweitzer and Kingsmore,Curr.Opin.Biotech.12:21−27(2001)において概説されている。Hall et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 97:8272−8277(2000)は、Invaderアッセイを用いた蛍光変化プローブの使用を説明する。
ヘアピン反応停止プローブは、標的配列に結合されない場合、標識からの蛍光が反応停止されるように蛍光標識および反応停止部分を近接させるヘアピン構造(および典型的には、ループ)を形成するプローブである。このプローブが標的配列に結合する際、幹状部は破壊され、反応停止部分はもはや蛍光標識の近くにはなく、蛍光が増大する。ヘアピン反応停止プローブの例は、分子ビーコン、蛍光三重オリゴ、およびQPNAプローブである。
切断活性化プローブは、プローブの切断によって蛍光が増大するプローブである。切断活性化プローブには、標識からの蛍光が反応停止するように蛍光標識および反応停止部分を近接して含み得る。プローブが切り取られるか、または消化される場合(典型的には、増幅の間のポリメラーゼの5’−3’エキソヌクレアーゼ活性による)、反応停止部分はもはや蛍光標識の近くにはなく、蛍光が増大する。TaqManプローブ(Holland et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:7276−7280(1991))は、切断活性化プローブの一例である。
切断反応停止プローブは、プローブの切断によって蛍光が減少するか、または変化するプローブである。切断反応停止プローブは、アクセプター蛍光標識およびドナー部分を含むことができ、アクセプターおよびドナーが近接するときに、ドナーからアクセプターへの蛍光共鳴エネルギー移動がアクセプターに蛍光を発させるようにする。このため、プローブは、標的配列にハイブリダイズされる際に蛍光性である。プローブが切り取られるか、または消化される場合(典型的には、増幅の間のポリメラーゼの5’−3’エキソヌクレアーゼ活性による)、ドナー部分はもはやアクセプター蛍光標識の近くにはなく、アクセプターからの蛍光が減少する。ドナー部分自体が蛍光標識である場合、それは、アクセプターに近接しないとき、(典型的には、アクセプターの蛍光と異なる波長で)蛍光としてエネルギーを放出することができる。その結果、全体的な効果は、アクセプター蛍光の減少およびドナー蛍光の増加となるだろう。切断反応停止プローブの場合のドナー蛍光は、反応停止部分であるアクセプターおよび蛍光標識であるドナーを有する切断活性化プローブによって生成される蛍光と同等である。切断可能FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)プローブは、切断反応停止プローブの一例である。
蛍光活性化プローブは、プローブの標的配列へのハイブリダイゼーションによって蛍光が増大するか、または変化するプローブまたはプローブの対である。蛍光活性化プローブは、アクセプター蛍光標識およびドナー部分を含むことができ、アクセプターおよびドナーが近接するとき(プローブが標的配列にハイブリダイズされるとき)に、ドナーからアクセプターへの蛍光共鳴エネルギー移動がアクセプターに蛍光を発させるようにする。蛍光活性化プローブは、典型的には、アクセプターおよびドナーを近接させるように隣接配列にハイブリダイズするように設計されたプローブの対である。蛍光活性化プローブはまた、ドナーおよびアクセプターの両方を含有する単一のプローブであってもよく、プローブが標的配列にハイブリダイズされないときは、ドナーおよびアクセプターは近接しないが、プローブが標的配列にハイブリダイズされるとき、ドナーおよびアクセプターが近接させられる。これは、例えば、ドナーおよびアクセプターをプローブの反対の端に配置することによって、および標的相補配列を、標的相補配列が標的配列中の隣接配列に相補的であるプローブの各端に配置することによって達成され得る。蛍光活性化プローブのドナー部分自体が蛍光標識である場合、それは、アクセプターに近接しないとき(つまり、プローブが標的配列にハイブリダイズされないとき)、(典型的には、アクセプターの蛍光と異なる波長で)蛍光としてエネルギーを放出することができる。プローブが標的配列にハイブリダイズする場合、結果、全体的な効果は、ドナー蛍光の減少およびアクセプター蛍光の増加となるだろう。FRETプローブは、蛍光活性化プローブの一例である。
幹状部反応停止プライマーは、相補的配列にハイブリダイズされない場合、標識からの蛍光が反応停止されるように蛍光標識および反応停止部分を近接させる幹状部構造(分子内の幹状部構造または分子間の幹状部構造のいずれか)を形成するプライマーである。プライマーが相補的配列に結合する際、幹状部は破壊され、反応停止部分はもはや蛍光標識の近くにはなく、蛍光が増大する。開示される方法において、幹状部反応停止プライマーを核酸合成のためのプライマーとして使用し、このため、合成されるか、または増幅される核酸内に取り込まれる。幹状部反応停止プライマーの例は、ペプチド核酸反応停止プライマーおよびヘアピン反応停止プライマーである。
ペプチド核酸反応停止プライマーは、幹状部構造を形成するためにペプチド核酸クエンチャーまたはペプチド核酸蛍光体(fluor)と会合するプライマーである。プライマーは、蛍光標識または反応停止部分を含有し、それぞれ、ペプチド核酸クエンチャーまたはペプチド核酸蛍光体のいずれかと会合する。これは、蛍光標識を反応停止部分の近くにおく。プライマーが複製される際、ペプチド核酸は置き換えられ、このため、蛍光標識が蛍光シグナルを生成することを可能にする。
ヘアピン反応停止プライマーは、相補的配列にハイブリダイズされない場合、標識からの蛍光が反応停止されるように蛍光標識および反応停止部分を近接させるヘアピン構造(および典型的には、ループ)を形成するプライマーである。プライマーが相補的配列に結合する際、幹状部は破壊され、反応停止部分はもはや蛍光標識の近くにはなく、蛍光が増大する。ヘアピン反応停止プライマーは、典型的には、核酸合成のためのプライマーとして使用され、このため、合成されるか、または増幅される核酸内に取り込まれる。ヘアピン反応停止プライマーの例は、Amplifluorプライマー(Nazerenko et al.,Nucleic Acids Res.25:2516−2521(1997))およびスコーピオンプライマー(Thelwell et al.,Nucleic Acids Res.28(19):3752−3761(2000))である。
切断活性化プライマーは、複製鎖に組み込まれ、次いで、その後に切断されるプライマーであることを除いて切断活性化プローブと類似している。Little et al.,Clin.Chem.45:777−784(1999)は、切断活性化プライマーの使用を説明する。
ARMSを用いる多重化
いくつかの実施形態において、複数の多型、挿入、欠失、または他の変異の検出が望まれる。いくつかの実施形態において、プライマーは、3’末端上の塩基が変異を超えるように設計される。いくつかの実施形態において、追加の意図的な多型が、プライマー中に設計される。1つの実施形態において、プライマーに結合しているプローブの存在は、同一の部位における複数の多型の対立遺伝子特異的リアルタイム検出を可能にする。
いくつかの実施形態において、複数の多型、挿入、欠失、または他の変異の検出が望まれる。いくつかの実施形態において、プライマーは、3’末端上の塩基が変異を超えるように設計される。いくつかの実施形態において、追加の意図的な多型が、プライマー中に設計される。1つの実施形態において、プライマーに結合しているプローブの存在は、同一の部位における複数の多型の対立遺伝子特異的リアルタイム検出を可能にする。
プローブを用いた変異の差別化
いくつかの実施形態において、多型の差別化は、プライマーに結合しているキャプチャー配列を用いて達成される。いくつかの実施形態において、キャプチャー配列は、差別化を改良するために意図的に追加されたさらなる変異を有する。いくつかの実施形態において、キャプチャー配列は、多型が存在するときは結合せず、効率的な増幅を次々に妨げる。キャプチャー配列が検出可能な標識を有するいくつかの実施形態において、いくつかの増幅が生じるとしても、キャプチャー配列は検出可能なシグナルを生成するほどには結合しない。
いくつかの実施形態において、多型の差別化は、プライマーに結合しているキャプチャー配列を用いて達成される。いくつかの実施形態において、キャプチャー配列は、差別化を改良するために意図的に追加されたさらなる変異を有する。いくつかの実施形態において、キャプチャー配列は、多型が存在するときは結合せず、効率的な増幅を次々に妨げる。キャプチャー配列が検出可能な標識を有するいくつかの実施形態において、いくつかの増幅が生じるとしても、キャプチャー配列は検出可能なシグナルを生成するほどには結合しない。
RNAおよび他の反応
いくつかの実施形態において、DNAポリメラーゼ以外のポリメラーゼが使用される。1つ以上の塩基を核酸鋳型に追加することのできる様々なポリメラーゼおよび酵素が、当業者に既知である。いくつかの実施形態において、逆転写が望まれる。いくつかの実施形態において、プローブは、ポリメラーゼがその下で伸長できるほど十分な低融解温度を有する。他の実施形態において、重合初期後の温度の上昇は、鋳型からキャプチャー配列を取り除き、ポリメラーゼが伸長することを可能にする。他の実施形態において、キャプチャー配列を有さない追加のプライマー配列が使用され、ポリメラーゼが、より低い反応温度で制約されない様式においてコピーを作製することを可能にする。
いくつかの実施形態において、DNAポリメラーゼ以外のポリメラーゼが使用される。1つ以上の塩基を核酸鋳型に追加することのできる様々なポリメラーゼおよび酵素が、当業者に既知である。いくつかの実施形態において、逆転写が望まれる。いくつかの実施形態において、プローブは、ポリメラーゼがその下で伸長できるほど十分な低融解温度を有する。他の実施形態において、重合初期後の温度の上昇は、鋳型からキャプチャー配列を取り除き、ポリメラーゼが伸長することを可能にする。他の実施形態において、キャプチャー配列を有さない追加のプライマー配列が使用され、ポリメラーゼが、より低い反応温度で制約されない様式においてコピーを作製することを可能にする。
標的核酸分子
増幅の対象である核酸分子は、任意の源からの任意の核酸であり得る。一般的に、開示される方法は、増幅される核酸分子を含有する(または、含有すると思われる)核酸試料を使用して実施される。
増幅の対象である核酸分子は、任意の源からの任意の核酸であり得る。一般的に、開示される方法は、増幅される核酸分子を含有する(または、含有すると思われる)核酸試料を使用して実施される。
核酸試料は、目的とする任意の核酸試料であり得る。多くのそのような核酸試料の源、同一性、および調製が既知である。増幅または検出方法における使用のための既知の、または確認される核酸試料が本明細書に記載される方法に対して使用されることが好ましい。核酸試料は、例えば、1つ以上の細胞、組織、または血液、尿、精液、リンパ液、脳脊髄液、もしくは羊水等の体液からの核酸試料、または組織培養細胞、頬側のスワブ、口腔洗浄剤、便、組織切片、吸引生検等の他の生体試料、および骨もしくはミイラ化した組織等の考古学的試料であり得る。有用な核酸試料の種類には、血液試料、尿試料、精液試料、リンパ液試料、脳脊髄液試料、羊水試料、生検試料、針穿刺吸引生検試料、癌試料、腫瘍試料、組織試料、細胞試料、細胞可溶化物試料、粗細胞可溶化物試料、法医学的試料、考古学的試料、感染試料、院内感染試料、生成試料、薬物調製試料、生体分子生成試料、タンパク質調製試料、脂質調製試料、および/または炭水化物調製試料が挙げられる。
全ゲノム増幅において、好ましい核酸試料は、単一細胞からの核酸試料である。開示される方法において使用する核酸試料は、複合および非反復の核酸分子および試料であることが好ましい。核酸試料がゲノム核酸試料である場合、ゲノムは、目的とする任意の生物からのゲノムであり得る。例えば、ゲノムは、ウイルスゲノム、細菌ゲノム、真正細菌ゲノム、古細菌ゲノム、真菌ゲノム、微生物ゲノム、真核生物ゲノム、植物ゲノム、動物ゲノム、脊椎動物ゲノム、無脊椎動物ゲノム、昆虫ゲノム、哺乳動物ゲノム、またはヒトゲノムであり得る。標的ゲノムは、純粋または実質的に純粋であることが好ましいが、これは必須ではない。例えば、動物源からのゲノム試料には、汚染したまたは感染した生物からの核酸が含まれてもよい。
核酸試料は、例えば、同一もしくは異なる生物、組織、細胞、もしくは組み合わせからの1つ以上の全ゲノム、同一もしくは異なる生物、組織、細胞、もしくは組み合わせからの1つ以上の部分ゲノム、同一もしくは異なる生物、組織、細胞、もしくは組み合わせからの1つ以上の全染色体、同一もしくは異なる生物、組織、細胞、もしくは組み合わせからの1つ以上の部分染色体、同一もしくは異なる生物、組織、細胞、もしくは組み合わせからの1つ以上の染色体断片、1つ以上の人工染色体、1つ以上の酵母人工染色体、1つ以上の細菌人工染色体、1つ以上のコスミド、またはこれらの任意の組み合わせであり得るか、またはそれらから生じ得る。
オリゴヌクレオチド合成
確立されたオリゴヌクレオチド合成法を使用して、プライマー、検出プローブ、アドレスプローブ、および任意の他のオリゴヌクレオチドを合成することができる。オリゴヌクレオチドを生成するまたは合成するための方法は、当該技術分野において周知である。そのような方法は、ヌクレオチド断片単離が続く標準的な酵素消化(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,2nd Edition(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.,1989)Chapters 5,6を参照されたい)から純粋な合成方法、例えば、シアノエチルホスホラミダイト法によるものまで様々であり得る。DNA断片の固相化学合成は、保護されたヌクレオシドシアノエチルホスホラミダイトを用いて日常的に実施される(S.L.Beaucage et al.(1981)Tetrahedron Lett.22:1859)。この手法において、初期5’−保護ヌクレオシドの3’−ヒドロキシル基は、まず、ポリマー支持体に共有結合される(R.C.Pless et al.(1975)Nucleic Acids Res.2:773(1975))。次いで、オリゴヌクレオチドの合成は、結合したヌクレオシドの5’−ヒドロキシル基の脱保護によって進行し、入ってきたヌクレオシド−3’−ホスホラミダイトの脱保護されたヒドロキシル基へのカップリングが続く(M.D.Matteucci et a.(1981)J.Am.Chem.Soc.103:3185)。結果として生じる亜リン酸塩トリエステルは、ヌクレオチド間結合を完了するために最終的にホスホロトリエステルに酸化される(R.L.Letsinger et al.(1976)J.Am.Chem.Soc.9:3655)。代替として、ホスホロチオエート結合の合成は、亜リン酸塩トリエステルの硫化によって行われることができる。いくつかの化学物質、特に3H−1,2−ベンゾジチオーレ(benzodithiole)−3−オン、1,1−ジオキシドを使用して、この反応を実施することができる(R.P.Iyer,W.Egan,J.B.Regan,and S.L.Beaucage,J.Am.Chem.Soc.,1990,112,1253−1254)。脱保護、カップリング、および酸化のステップは、所望の長さおよび配列のオリゴヌクレオチドが得られるまで繰り返される。H−ホスホネート法(Hall et al,(1957)J.Chem.Soc.,3291−3296)またはIkuta et al.,Ann.Rev.Biochem.53:323−356(1984)(ホスホトリエステルおよび亜リン酸塩−トリエステル法)およびNarang et al.,Methods Enzymol.,65:610−620(1980)(ホスホトリエステル法)によって説明されるホスホトリエステル法等のオリゴヌクレオチドを生成するための他の方法が現存する。タンパク質核酸分子は、Nielsen et al.,Bioconjug.Chem.5:3−7(1994)によって説明されるもの等の既知の方法を使用して作製されてもよい。オリゴヌクレオチド合成の他の形態は、米国特許第6,294,664号および米国特許第6,291,669号に記載されている。
確立されたオリゴヌクレオチド合成法を使用して、プライマー、検出プローブ、アドレスプローブ、および任意の他のオリゴヌクレオチドを合成することができる。オリゴヌクレオチドを生成するまたは合成するための方法は、当該技術分野において周知である。そのような方法は、ヌクレオチド断片単離が続く標準的な酵素消化(例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,2nd Edition(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.,1989)Chapters 5,6を参照されたい)から純粋な合成方法、例えば、シアノエチルホスホラミダイト法によるものまで様々であり得る。DNA断片の固相化学合成は、保護されたヌクレオシドシアノエチルホスホラミダイトを用いて日常的に実施される(S.L.Beaucage et al.(1981)Tetrahedron Lett.22:1859)。この手法において、初期5’−保護ヌクレオシドの3’−ヒドロキシル基は、まず、ポリマー支持体に共有結合される(R.C.Pless et al.(1975)Nucleic Acids Res.2:773(1975))。次いで、オリゴヌクレオチドの合成は、結合したヌクレオシドの5’−ヒドロキシル基の脱保護によって進行し、入ってきたヌクレオシド−3’−ホスホラミダイトの脱保護されたヒドロキシル基へのカップリングが続く(M.D.Matteucci et a.(1981)J.Am.Chem.Soc.103:3185)。結果として生じる亜リン酸塩トリエステルは、ヌクレオチド間結合を完了するために最終的にホスホロトリエステルに酸化される(R.L.Letsinger et al.(1976)J.Am.Chem.Soc.9:3655)。代替として、ホスホロチオエート結合の合成は、亜リン酸塩トリエステルの硫化によって行われることができる。いくつかの化学物質、特に3H−1,2−ベンゾジチオーレ(benzodithiole)−3−オン、1,1−ジオキシドを使用して、この反応を実施することができる(R.P.Iyer,W.Egan,J.B.Regan,and S.L.Beaucage,J.Am.Chem.Soc.,1990,112,1253−1254)。脱保護、カップリング、および酸化のステップは、所望の長さおよび配列のオリゴヌクレオチドが得られるまで繰り返される。H−ホスホネート法(Hall et al,(1957)J.Chem.Soc.,3291−3296)またはIkuta et al.,Ann.Rev.Biochem.53:323−356(1984)(ホスホトリエステルおよび亜リン酸塩−トリエステル法)およびNarang et al.,Methods Enzymol.,65:610−620(1980)(ホスホトリエステル法)によって説明されるホスホトリエステル法等のオリゴヌクレオチドを生成するための他の方法が現存する。タンパク質核酸分子は、Nielsen et al.,Bioconjug.Chem.5:3−7(1994)によって説明されるもの等の既知の方法を使用して作製されてもよい。オリゴヌクレオチド合成の他の形態は、米国特許第6,294,664号および米国特許第6,291,669号に記載されている。
オリゴヌクレオチドのヌクレオチド配列は、概して、合成の間にサブユニットブロックのサブユニットがオリゴヌクレオチド鎖に追加される順序によって決定される。追加の各ラウンドは、異なる特異的ヌクレオチド前駆体、または1つ以上の異なるヌクレオチド前駆体の混合物を含み得る。特異的配列の開示されるプライマーに関して、特異的ヌクレオチド前駆体が順次追加されるだろう。
本明細書に記載されるオリゴヌクレオチドの多くは、安定したハイブリッドがそれらの間に形成され得るように、他のオリゴヌクレオチドまたは核酸のある特定の部分に相補的であるように設計される。これらのハイブリッドの安定性を、Lesnick and Freier,Biochemistry 34:10807−10815(1995),McGraw et al.,Biotechniques 8:674−678(1990)、およびRychlik et al.,Nucleic Acids Res.18:6409−6412(1990)に記載されるもの等の既知の方法を使用して計算することができる。
それらの関連機能が維持される限り、プライマー、検出プローブ、アドレスプローブ、および任意の他のオリゴヌクレオチドは、修飾ヌクレオチド(ヌクレオチド類似体)から構成されるか、または修飾ヌクレオチド(ヌクレオチド類似体)を含み得る。多くの修飾ヌクレオチドが既知であり、オリゴヌクレオチドにおいて使用され得、本明細書の他の部分で開示される。
キット
上述の物質ならびに他の物質を、開示される方法を実施する、またはその実施を補助するために有用なキットとして任意の好適な組み合わせで共にパッケージ化してもよい。所与のキット中のキット構成要素が、開示される方法において共に使用するために設計され、適応されることは有用である。例えば、協働的核酸およびDNAポリメラーゼを含む核酸試料の増幅のためのキットが開示される。キットはまた、ヌクレオチド、緩衝液、検出プローブ、蛍光変化プローブ、溶解液、安定化溶液、変性溶液、または組み合わせも含有することができる。
上述の物質ならびに他の物質を、開示される方法を実施する、またはその実施を補助するために有用なキットとして任意の好適な組み合わせで共にパッケージ化してもよい。所与のキット中のキット構成要素が、開示される方法において共に使用するために設計され、適応されることは有用である。例えば、協働的核酸およびDNAポリメラーゼを含む核酸試料の増幅のためのキットが開示される。キットはまた、ヌクレオチド、緩衝液、検出プローブ、蛍光変化プローブ、溶解液、安定化溶液、変性溶液、または組み合わせも含有することができる。
用途
開示される方法および組成物は、細胞中に存在する核酸の分析(例えば、細胞中のゲノムDNAの分析)、疾患検出、変異検出、遺伝子発見、遺伝子マッピング(分子ハプロタイピング)、および農業研究が挙げられるが、これらに限定されない多数の分野に応用することができる。特に有用なのは、全ゲノム増幅である。他の用途には、例えば、細胞中およびゲノムDNAアレイ上の核酸の検出、分子ハプロタイピング、変異検出、嚢胞性線維症、筋ジストロフィー、糖尿病、血友病、鎌状赤血球貧血等の遺伝性疾患の検出、前立腺癌、乳癌、肺癌、結腸癌、卵巣癌、精巣癌、膵臓癌等の癌の素因の評価が挙げられる。
開示される方法および組成物は、細胞中に存在する核酸の分析(例えば、細胞中のゲノムDNAの分析)、疾患検出、変異検出、遺伝子発見、遺伝子マッピング(分子ハプロタイピング)、および農業研究が挙げられるが、これらに限定されない多数の分野に応用することができる。特に有用なのは、全ゲノム増幅である。他の用途には、例えば、細胞中およびゲノムDNAアレイ上の核酸の検出、分子ハプロタイピング、変異検出、嚢胞性線維症、筋ジストロフィー、糖尿病、血友病、鎌状赤血球貧血等の遺伝性疾患の検出、前立腺癌、乳癌、肺癌、結腸癌、卵巣癌、精巣癌、膵臓癌等の癌の素因の評価が挙げられる。
増幅
本方法との使用に適した増幅方法には、例えば、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、逆転写PCR(RT−PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、転写に基づく増幅システム(TAS)、核酸配列に基づく増幅(NASBA)反応、自己持続性配列複製(3SR)、鎖置換増幅(SDA)反応、ブーメランDNA増幅(BDA)、Q−ベータ複製、または等温核酸配列に基づく増幅が挙げられる。増幅のこれらの方法はそれぞれ以下に簡単に説明され、また当該技術分野において周知である。
本方法との使用に適した増幅方法には、例えば、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、逆転写PCR(RT−PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、転写に基づく増幅システム(TAS)、核酸配列に基づく増幅(NASBA)反応、自己持続性配列複製(3SR)、鎖置換増幅(SDA)反応、ブーメランDNA増幅(BDA)、Q−ベータ複製、または等温核酸配列に基づく増幅が挙げられる。増幅のこれらの方法はそれぞれ以下に簡単に説明され、また当該技術分野において周知である。
PCRは、特異的な鋳型DNA配列の多くのコピーを作製するための技法である。この反応は複数の増幅サイクルから成り、コピーされる配列の5’および3’末端にハイブリダイズする一対のプライマーオリゴヌクレオチドを使用して開始される。増幅サイクルには、初期変性ならびに最大50サイクルのアニーリング、鎖延長(または伸長)、および鎖分離(変性)を含む。反応の各サイクルにおいて、プライマー間のDNA配列がコピーされる。コピーの総数が時間と共に指数関数的に増加するように、プライマーはコピーされたDNAならびに元の鋳型配列に結合することができる。Whelan,et al,Journal of Clinical Microbiology,33(3):556−561(1995)に従って、PCRを実施することができる。簡潔に、サーマルサイクラーを使用して増幅されるPCR反応混合物は、2つの特異的プライマー、dNTP、Taqポリメラーゼ、および1XPCR緩衝液を含む。サイクリングパラメータは、例えば、プライマーの融解温度または伸長される核酸の長さに応じて異なってもよい。当業者であれば、標的配列の増幅に適切なプライマーを設計し、調製することができる。本発明において使用するための増幅プライマーの長さは、ヌクレオチド配列同一性およびこれらの核酸がインビトロでの核酸増幅の間にハイブリダイズされるか、または使用される温度を含むいくつかの因子に左右される。特定の配列同一性の増幅プライマーに対する好ましい長さを決定するのに必要な検討材料は当業者に周知であり、本明細書に記載される検討材料を含む。例えば、短い核酸またはオリゴヌクレオチドの長さは、そのハイブリダイゼーション特異性または選択性に関わり得る。
リアルタイムPCRは、PCR生成物がリアルタイムで検出される、つまり、PCR生成物の蓄積が各サイクルで決定され得るPCRに基づく増幅方法である。リアルタイムPCRの一例は、高処理リアルタイムPCRシステムであるApplied Biosystems(ABI)Prism 7900HT Sequence Detection System等の好適な増幅/分析器と組み合わせてTaqManプローブを使用して実施される。簡潔に、増幅される標的配列に特異的なTaqManプローブが、PCR増幅反応に含まれる。これらのプローブは、5’末端にレポーター色素および3’末端にクエンチャー色素を含有する。異なる標的配列にハイブリダイズするプローブは、異なる蛍光レポーター色素と結合する。このようにして、1つより多い標的配列が同一の反応器中に対してアッセイされ得る。PCRの間、蛍光標識化プローブは、それらのそれぞれの標的配列に特異的に結合する。Taqポリメラーゼの5’ヌクレアーゼ活性はプローブからのレポーター色素を切断し、蛍光シグナルが生成される。標的配列がプローブに相補的であり、PCRの間に増幅される場合のみ、蛍光シグナルの増加が検出される。プローブと標的との間のミスマッチは、プローブハイブリダイゼーションおよび切断の効率を大きく減少させる。ABI Prism 7700HTまたは7900HT Sequence detection Systemは、PCRサーマルサイクリングの間の蛍光の増加を測定し、PCR生成物蓄積の「リアルタイム」検出を提供する。ABI Prism 7900HTまたは7900HT Sequence Detector上のリアルタイム検出は、各PCRサイクルの間の蛍光を監視し、Rnを計算する。閾サイクルまたはCt値は、蛍光が閾値と交わるサイクルである。閾値は、配列検出システムソフトウェアによって、または手作業で決定される。
本明細書で使用する場合、「RT−PCR」は、単一のアッセイにおける逆転写およびPCRの組み合わせを指す。「逆転写」は、RNA鋳型が逆転写酵素によってDNA分子中に転写されるプロセスである。このため、「逆転写酵素」は、RNA依存性DNAポリメラーゼとして特徴付けられるポリメラーゼのクラスを記述する、つまり、そのようなポリメラーゼはRNA鋳型を用いてDNA分子を合成する。歴史的に、逆転写酵素は、mRNAをcDNAに逆転写するために使用されている。しかしながら、逆転写酵素は、ウイルスゲノムRNAまたはウイルス亜ゲノムRNA等の他の種類のRNAを逆転写するために使用することができる。標準的な逆転写酵素には、マロニーマウス白血病ウイルス逆転写酵素(MoMuLV RT)およびニワトリ骨髄芽球症ウイルス(AMV)が挙げられる。これらの酵素は、5’から3’方向のRNA依存性DNAポリメラーゼ活性、5’から3’方向のDNA依存性DNAポリメラーゼ活性、およびRNase H活性を有する。しかしながら、多くのDNA依存性DNAポリメラーゼと異なり、これらの酵素は、「プルーフリーディング」(すなわち、転写の間に作製されたエラーを校正する)に必須の3’から5’方向のエキソヌクレアーゼ活性を欠く。RNAのDNAコピーが調製された後、DNAコピーは、PCR等の種々のDNA増幅方法に供され得る。
LCRは、2個の代わりに4個のプライマーを使用し、酵素リガーゼを使用してDNAの2つのセグメントを連結するか、または結合することを除いて、PCRと同様のDNA増幅の方法である。Moore et al.,Journal of Clinical Microbiology36(4)1028−1031(1998)に従って、LCRを実施することができる。簡潔に、LCR反応混合物は、2対のプライマー、dNTP、DNAリガーゼ、およびDNAポリメラーゼを含有し、約90μlを示し、そこに100μlの標的生物からの単離核酸が添加される。増幅は、サーマルサイクラー(例えば、LCx of Abbott Labs,North Chicago,Ill)中で実施される。
TASは、各サイクルが、cDNA合成ステップおよびRNA転写ステップから成る核酸増幅のシステムである。cDNA合成ステップにおいて、DNA依存性RNAポリメラーゼ(すなわち、ポリメラーゼ結合配列またはPBS)によって認識された配列は、2ドメインオリゴヌクレオチドプライマーを使用して増幅される標的またはマーカー配列の下流のcDNAコピーに挿入される。第2のステップにおいて、RNAポリメラーゼを用いて、cDNA鋳型からRNAの複数のコピーを合成する。TASを使用する増幅は、DNA依存性RNA転写はcDNA鋳型の各コピーに関して10〜1000個のコピーをもたらすことができるため、少数のサイクルのみを必要とする。Kwoh et al.,PNAS86:1173−7(1989)に従って、TASを実施することができる。簡潔に、抽出されたRNAは、TAS増幅緩衝液ならびにウシ血清アルブミン、dNTP、NTP、およびそのうちの1つがPBSを含有する2つのオリゴヌクレオチドプライマーと組み合わせられる。試料をRNA鋳型が変性されるように加熱し、プライマーアニーリング温度まで冷却する。逆転写酵素(RT)が、cDNA延長を可能にする適切な温度でインキュベートされた試料に添加される。その後に、T7 RNAポリメラーゼが添加され、試料はRNAの合成のために37℃でおよそ25分インキュベートされる。次いで、上記のステップが繰り返される。代替として、初期のcDNA合成後、1分かけた100℃変性に続いてRTおよびRNAポリメラーゼの両方が添加され、その後、37℃でおよそ30分のRNA延長が続く。また、Wylie et al.,Journal of Clinical Microbiology,36(12):3488−3491(1998)に従って、固相上でTASを実施することもできる。この方法において、核酸標的は、特異的キャプチャープライマーを含有する磁気ビーズを用いて補捉される。補捉される標的を伴うビーズは、増幅プライマー、dNTP、NTP、2500Uの逆転写酵素、および2500UのT7 RNAポリメラーゼを含有する増幅試薬を添加する前に洗浄され、ペレット状にされる。100μlのTMA反応混合物を管の中に配置し、200μlの油試薬を添加し、水浴中で、42℃で1時間のインキュベーションによって増幅が達成される。
NASBAは、RNAまたはDNA標的のいずれかからのRNAを増幅する転写に基づく増幅方法である。NASBAは、1つの温度での単一の混合物中における核酸の連続増幅のために用いられる方法である。例えば、RNA増幅に対して、ニワトリ骨髄芽球症ウイルス(AMV)逆転写酵素、RNase H、およびT7 RNAポリメラーゼが使用される。Heim,et al.,Nucleic Acids Res.,26(9):2250−2251(1998)に従って、この方法を実施することができる。簡潔に、NASBA反応混合物は、2つの特異的プライマー、dNTP、NTP、6.4UのAMV逆転写酵素、0.08Uの大腸菌Rnase H、および32UのT7 RNAポリメラーゼを含有する。増幅は、201の総体積で、41℃で120分かけて行われる。
関連する方法では、自己持続性配列複製(3SR)反応、3つの酵素活性(逆転写酵素、DNA依存性RNAポリメラーゼ、および大腸菌リボヌクレアーゼH)を使用するインビトロでの標的DNAもしくはRNA配列の等温増幅。この方法は、T7 RNAポリメラーゼを用いるが、大腸菌リボヌクレアーゼHを用いない増幅を可能にするために、ニワトリ骨髄芽球症ウイルス(AMV)逆転写酵素の代わりにヒト免疫不全ウイルス(HIV)−1逆転写酵素を用いて3酵素システムから2酵素システムに変更されてもよい。2酵素3SRでは、増幅されるRNAは、3酵素3SRと比較して純粋な形態で得られる(Gebinoga&Oehlenschlager European Journal of Biochemistry,235:256−261,1996)。
SDAは、等温核酸増幅方法である。制限部位を含有するプライマーは、鋳型にアニールされる。次いで、増幅プライマーは5’隣接配列にアニールされ(切れ目を形成する)、増幅を固定温度で開始する。新たに合成されるDNA鎖は制限酵素によって切れ目が入っており、ポリメラーゼ増幅が再び開始され、新たに合成される鎖を置き換える。Walker,et al.,PNAS,89:392−6(1992)に従って、SDAを実施することができる。簡潔に、SDA反応混合物は、4つのSDAプライマー、dGTP、dCTP、TTP、dATP、150UのHinc II、および大腸菌DNAポリメラーゼI(exo.sup.−Klenowポリメラーゼ)の5Uのエキソヌクレアーゼ欠乏性の大きな断片を含有する。試料混合物は、95℃に4分かけて加熱され、酵素の添加前に標的DNAを変性させる。2つの酵素の添加後、増幅は、50μlの総体積で、37℃で120分かけて行われる。次いで、反応は、95℃で2分間の加熱によって終結する。
ブーメランDNA増幅(BDA)は、ポリメラーゼが単一のプライマー結合部位からの伸長を開始し、次いで、他の鎖までループを作製し、最終的には、DNA上の元のプライミング部位に戻る方法である。BDAは、それが単一のプライマーの使用を介すことで、PCRとは異なる。この方法は、試料DNAのエンドヌクレアーゼ消化に関与し、付着末端を有する分離したDNA断片を生成し、断片を「アダプター」ポリヌクレオチド(連結可能末端ならびにスペーサー配列によって分離される第1および第2の自己相補的配列から成る)に連結し、それにより連結された二重鎖を形成する。連結された二重鎖は、オリゴヌクレオチドプライマーが目的とする標的またはマーカー配列内の特異的配列でアニールする鋳型を形成するように変性される。プライマーは、DNAポリメラーゼを用いて伸長され、二重鎖生成物を形成し、その後、二重鎖生成物の変性が続く。その後のアニーリング、伸長、および変性の複数のサイクルが実施され、所望の増幅の程度を実現する(米国特許第5,470,724号)。
Q−ベータ複製システムは、鋳型としてRNAを使用する。Q−ベータレプリカーゼは、大腸菌ファージQβの一本鎖RNAゲノムを合成する。RNAの切断および目的とする核酸内での連結は、RNAがQ−ベータレプリカーゼによって複製される場合、その配列の複製を可能にする(Kramer&Lizardi Trends Biotechnol.1991 9(2):53−8,1991)。
様々な増幅酵素が当該技術分野で周知であり、例えば、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、逆転写酵素、Q−ベータレプリカーゼ、熱安定性DNA、およびRNAポリメラーゼが挙げられる。これらのおよび他の増幅反応は酵素によって触媒されるので、最終的な検出が増幅に基づくものである場合、単一ステップアッセイにおいて、核酸放出試薬および検出試薬が潜在的に増幅酵素の阻害物質であるべきではない。
核酸試料中での核酸分子の増幅は、核酸試料中の核酸配列の少なくとも0.01%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも0.1%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも1%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも5%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも10%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも20%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも30%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも40%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも50%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも60%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも70%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも80%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも90%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも95%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも96%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも97%、核酸試料中の核酸配列の少なくとも98%、または核酸試料中の核酸配列の少なくとも99%の複製をもたらすことができる。
上述の、および本明細書の他の部分に記載の種々の配列表現は、例えば、1つの標的配列、2つの標的配列、3つの標的配列、4つの標的配列、5つの標的配列、6つの標的配列、7つの標的配列、8つの標的配列、9つの標的配列、10個の標的配列、11個の標的配列、12個の標的配列、13個の標的配列、14個の標的配列、15個の標的配列、16個の標的配列、17個の標的配列、18個の標的配列、19個の標的配列、20個の標的配列、25個の標的配列、30個の標的配列、40個の標的配列、50個の標的配列、75個の標的配列、または100個の標的配列に対するものであり得る。配列表現は、例えば、少なくとも1つの標的配列、少なくとも2つの標的配列、少なくとも3つの標的配列、少なくとも4つの標的配列、少なくとも5つの標的配列、少なくとも6つの標的配列、少なくとも7つの標的配列、少なくとも8つの標的配列、少なくとも9つの標的配列、少なくとも10個の標的配列、少なくとも11個の標的配列、少なくとも12個の標的配列、少なくとも13個の標的配列、少なくとも14個の標的配列、少なくとも15個の標的配列、少なくとも16個の標的配列、少なくとも17個の標的配列、少なくとも18個の標的配列、少なくとも19個の標的配列、少なくとも20個の標的配列、少なくとも25個の標的配列、少なくとも30個の標的配列、少なくとも40個の標的配列、少なくとも50個の標的配列、少なくとも75個の標的配列、または少なくとも100個の標的配列に対するものであり得る。
配列表現は、例えば、1つの標的配列、2つの異なる標的配列、3つの異なる標的配列、4つの異なる標的配列、5つの異なる標的配列、6つの異なる標的配列、7つの異なる標的配列、8つの異なる標的配列、9つの異なる標的配列、10個の異なる標的配列、11個の異なる標的配列、12個の異なる標的配列、13個の異なる標的配列、14個の異なる標的配列、15個の異なる標的配列、16個の異なる標的配列、17個の異なる標的配列、18個の異なる標的配列、19個の異なる標的配列、20個の異なる標的配列、25個の異なる標的配列、30個の異なる標的配列、40個の異なる標的配列、50個の異なる標的配列、75個の異なる標的配列、または100個の異なる標的配列に対するものであり得る。配列表現は、例えば、少なくとも1つの標的配列、少なくとも2つの異なる標的配列、少なくとも3つの異なる標的配列、少なくとも4つの異なる標的配列、少なくとも5つの異なる標的配列、少なくとも6つの異なる標的配列、少なくとも7つの異なる標的配列、少なくとも8つの異なる標的配列、少なくとも9つの異なる標的配列、少なくとも10個の異なる標的配列、少なくとも11個の異なる標的配列、少なくとも12個の異なる標的配列、少なくとも13個の異なる標的配列、少なくとも14個の異なる標的配列、少なくとも15個の異なる標的配列、少なくとも16個の異なる標的配列、少なくとも17個の異なる標的配列、少なくとも18個の異なる標的配列、少なくとも19個の異なる標的配列、少なくとも20個の異なる標的配列、少なくとも25個の異なる標的配列、少なくとも30個の異なる標的配列、少なくとも40個の異なる標的配列、少なくとも50個の異なる標的配列、少なくとも75個の異なる標的配列、または少なくとも100個の異なる標的配列に対するものであり得る。
検出
任意の核酸検出技術を使用して増幅の生成物を検出することができる。リアルタイム検出では、増幅の間に増幅生成物および増幅の進行を検出する。リアルタイム検出は、蛍光変化プローブおよび蛍光変化プライマーのうちの1つ以上または1つ、またはその組み合わせを使用して有用に達成される。他の検出技術は、単体で、またはリアルタイマー検出ならびに/または蛍光変化プローブおよびプライマーに関与する検出と組み合わせてのいずれかで使用することができる。核酸を検出するための多くの技術が既知である。増幅される配列のヌクレオチド配列もまた、任意の好適な技術を使用して決定され得る。
任意の核酸検出技術を使用して増幅の生成物を検出することができる。リアルタイム検出では、増幅の間に増幅生成物および増幅の進行を検出する。リアルタイム検出は、蛍光変化プローブおよび蛍光変化プライマーのうちの1つ以上または1つ、またはその組み合わせを使用して有用に達成される。他の検出技術は、単体で、またはリアルタイマー検出ならびに/または蛍光変化プローブおよびプライマーに関与する検出と組み合わせてのいずれかで使用することができる。核酸を検出するための多くの技術が既知である。増幅される配列のヌクレオチド配列もまた、任意の好適な技術を使用して決定され得る。
例えば、核酸生成物は、様々な周知の方法のいずれか、例えば、電気泳動(例えば、ゲル電気泳動またはキャピラリー電気泳動)によって検出され得る。増幅される断片は、例えば、変異体配列(例えば、一塩基多型(SNP))を検出するさらなる方法に供され得る。一例となる方法は、単一ヌクレオチドプライマー伸長である(Lindblad−Toh et al.,Large−scale discovery and genotyping of single−nucleotide polymorphisms in the mouse.Nature Genet.2000 April;24(4):381−6)。この反応において、オリゴヌクレオチドプライマーは、5’から特異的変異部位までが1つのヌクレオチドである3’末端を有するように設計される。いくつかの実施形態において、伸長プライマーは、固相上のプライマーの捕捉を可能にするために、結合する対のタグまたはメンバーで標識される。特定の実施形態において、プライマーは、単一の反応において好ましくは2つ以上、より好ましくは3つ以上、4つ以上、5つ以上、さらには10個以上の異なる変異(多型性)の多重検出を可能にするために、様々な長さの非特異的ポリヌクレオチド(例えば、ポリGACT)でタグを付けられてもよい。プライマーは、1つ以上の標識されたddNTPおよびDNAポリメラーゼの存在下でPCR増幅産物にハイブリダイズする。ポリメラーゼは、1つのヌクレオチド分プライマーを伸長し、単一の標識されたddNTPを伸長プライマーの3’末端に追加する。ジデオキシヌクレオチドの添加は、鎖延長を終結する。1つより多いジデオキシヌクレオチド(例えば、ddATP、ddGTP、ddCTP、ddTTP、ddUTP等)を反応に用いる場合、1つ以上が標識され得る。複数の標識を用いる場合、標識は区別可能であってもよく、例えば、それぞれが異なる蛍光有色色素で標識される。生成物は標識されたオリゴヌクレオチドであり、その1つ1つがその標識に基づいて検出され得る。変異体配列を検出するさらなる方法には、READIT SNP Genotyping System(Promega Corporation,Madison Wis.)およびオリゴヌクレオチド連結アッセイが挙げられる。
実施例
実施例
マラリアのためのプライマー
55℃の反応温度を2〜5℃下回るTmを有するキャプチャー配列を設計した。反応温度10℃前後下回るTmを有するプライマー配列を設計した。プライマーの5’末端をプローブの5’末端に結合するリンカーを使用した(図5を参照されたい)。
通常のプライマーを逆方向プライマーに対して使用し、対照は順方向プライマーに対して通常のプライマーを使用し、検出にはRapid Probeを使用した。5mMの最終MgCl2濃度を有するGoTaq DNAマスターミックスを用いるリアルタイムPCR反応にプライマーを流した。最終プライマー濃度は250nMであった。反応条件は、95℃で20秒、その後95℃で1秒の45サイクルが続いて、55℃で20秒である。
全3つの協働的プライマーは検出可能な増幅産物を生成し、標識されたキャプチャー配列からの検出可能なシグナルを有した。プライマーとキャプチャー配列との間に距離のない協働的プライマーは、その他よりも非効率的に増幅された。
50℃のアニーリング/伸長温度で同一のリアルタイムPCR反応を繰り返した。標識されたキャプチャー配列から生成されたシグナルは、全3つの協働的プライマーについてより大きかった。リアルタイムPCR効率は、より低温で改善するようには見えなかった。
高Tmキャプチャー配列
55℃の反応温度を7〜10℃上回るTmを有する標識されたキャプチャー配列を設計した。反応温度よりも約2℃低いTmを有する非標識されていないキャプチャー配列を有する逆方向協働的プライマーを作製した。反応温度を7〜10℃前後下回るTmを有するプライマー配列を設計した。
5mMの最終MgCl2濃度を有するGoTaq DNAマスターミックスを用いるリアルタイムPCR反応にプライマーを流した。最終プライマー濃度は250nMであった。反応条件は、95℃で20秒、その後95℃で1秒の50サイクルが続いて、55℃で20秒である。また、40秒の伸長ステップを伴うリアルタイムPCRを繰り返した。
高Tmキャプチャー配列を有する協働的プライマーは、実施例1からの低Tmキャプチャー配列と同様の増幅効率および蛍光の変化を有した。伸長時間の増加は、増幅効率を上昇するようには見えなかった。
プライマーダイマーの排除
協働的プライマーおよび正常なプライマーに対するプライマーダイマーを合成した。0、600、6,000、または600,000個のいずれかのプライマーダイマーをマラリアDNAの60個のコピーを含有する反応に添加した。5mMの最終MgCl2濃度を有するGoTaq DNAマスターミックスを用いるリアルタイムPCR反応にプライマーを流した。最終プライマー濃度は250nMであった。反応条件は、95℃で20秒、その後95℃で1秒の50サイクルが続いて、55℃で20秒である。
正常なプライマーを有する対照は、プライマーダイマーを添加しなかった場合、容易に見ることができる陽性を有した。しかしながら、わずか600個のプライマーダイマーを添加した場合、シグナルは消失し、偽陰性をもたらした。対照的に、例え600,000個ものプライマーダイマーを添加した場合であっても、協働的プライマーは、増幅生成物を抑えるかまたは損失するシグナルは有さなかった。
2.2% Lonza flashgelをPCR生成物を流して作動させたとき、協働的プライマーに対してプライマーダイマーが一切増幅されなかったという事実をそのゲルにより確認した。しかしながら、正常なプライマーは、マラリアDNAではなくプライマーダイマーを明白に増幅し、偽陰性をもたらした。
プライマー上に検出機構を有する協働的プライマー
プライマー上に検出機構を有する協働的プライマーを作製した:
キャプチャー配列の標識化
熱帯熱マラリア原虫リアルタイムPCRを、GoTaq Colorless Master Mix(Promega)中に250nMの最終濃度の各プライマー(PfcF inv、PfcF inv62、PfcF inv62HP、またはPfcRを有するPfcFのいずれか)、5mMの最終濃度のMgCl2、および追加の0.25U/反応のGoTaqポリメラーゼ(Promega)を有するマスターミックスを作製することによって実施した。鋳型の5,000,000、600,000、50,000、500、または0個のコピーを各反応に添加した。反応はABI StepOne上で実施され、95℃で20秒の変性ステップ、続いて95℃で1秒の45サイクル、および55℃で20秒を含んだ。各反応を2連で行った。
協働的プライマーは効率的な増幅が可能であり、かつプライマーダイマーからの干渉を排除することができることを実証してきたので、本発明者らはプローブをプライマー中に組み込むことを試みた。これは、キャプチャー配列の標識化によって行った。まず、逆プライマーは、反応温度を下回る、および上回る両方のTmを有するキャプチャー配列の5’末端に結合され、これにはフルオロフォアのより大きな反応停止を促すヘアピン形成を持つキャプチャー配列を含んだ(Pf cF inv、Pf cF inv 62、およびPf cF inv 62HP)。しかしながら、これらのプライマーからはごく少量のシグナルしか観察されず、電気泳動ゲルは、プライマーがほとんどキャプチャー配列を切断していないことを示した(図8−協働的プライマーの増幅産物の下のほとんど見ることができない帯)。
リンカーからの立体構造的染色がキャプチャー配列の5’末端を持ち上げ、ポリメラーゼが配列を切断するのではなくむしろ置き換えるようにすると考えられた。したがって、(例えば、リンカーが結合される場所を変えることによって)そのストレインを5’末端から3’末端に移動すると、ポリメラーゼはより効率的にキャプチャー配列を切断し得る。この仮説の試験において、蛍光シグナルは劇的に上昇した(図8)。標識されたキャプチャー配列が反応温度を下回るTmを有したにもかかわらず、シグナルは依然として、正常なハイブリダイゼーションプローブからのシグナルよりも2.5倍高かった。
SNPの差別化
リファンピシン抵抗を付与したrpoB遺伝子中のD516V変異に対する結核菌リアルタイムPCRを、GoTaq Colorless Master Mix(Promega)中に250nMの最終濃度の各プライマー/プローブ(MTb cF、MTb P、およびMTb cR1、MTb cR2、MTb cR3、MTb cR4、MTb cR5、MTb cR6、MTb cR7、MTb cR8、またはMTb cR9のうちの1つ)、5mMの最終濃度のMgCl2、ならびに追加の0.25U/反応のGoTaq ポリメラーゼ(Promega)を有するマスターミックスを作製することによって実施した。鋳型(MTb 野生型またはMTb D516V)の50,000個のコピーを各反応に追加した。各反応を2連で行った。反応はABI 7500上で実施され、95℃で20秒の変性ステップ、続いて95℃で3秒の45サイクル、および55℃で3秒を含んだ。Ctは、10,000の閾値で機械によって自動的に決定され、ΔRnは出力されたデータのサイクル45から出した。
最後に、SNPを差別化するため、これらの効率的なプライマーダイマー遊離型協働的プライマーの能力を分析した。インドでの最大7.4%のリファンピシン抵抗結核菌分離株中に存在するrpoB遺伝子D516V変異に対して協働的プライマーを設計した。2つの異なる戦略を用いた:1)ARMS法および2)標識されたキャプチャー配列の差別化。両方の方法が、標準的なプライマーおよびプローブに類似のSNPを差別化する能力をもたらした(図9および表1のデータ要約)。
プローブに基づく方法に関して、協働的プライマーMTb cR6は、変異体と野生型ストレインとの間の蛍光シグナルの最良の比率を示した。ARMSに基づく方法に関して、MTb cR8は、Ct値において最良の差異を示した。両方が、図9に示される。
表1は、SNP差別化法の要約を示す。各プライマーを、ARMSまたはプローブ(標識されたキャプチャー配列)に基づく差別化を使用したかどうか、プライマーまたはプローブに対する予測されるTmが反応温度を上回るか、または下回る度数(反応温度を下回る値は赤字、括弧付である)、変異体と野生型Ct値との間の差、ならびに変異体および野生型蛍光の比率と共に列挙する。
開示される方法および組成物は、記載される特定の方法論、プロトコル、および試薬が変化し得るため、これらに制限されないことを理解する。本明細書で使用される専門用語は特定の実施形態を説明するためだけのものであり、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される本発明の範囲を制限するとは意図されないことも理解される。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用する場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数の言及を含むことに留意されなければならない。したがって、例えば、「あるプライマー(a primer)」への言及は、複数のそのようなプライマーを含み、「そのプライマー(the primer)」とは、1つ以上のプライマーおよび当業者に既知のその同等物への言及等である。
「任意の」または「任意に」は、その後に説明される現象、状況、または物質が生じてもよく、もしくは生じなくてもよく、または存在してもよく、もしくは存在しなくてもよく、その説明は、現象、状況、または物質が生じるか、もしくは存在する事例ならびにそれらが生じないか、もしくは存在しない事例を含むことを意味する。
範囲は、「およそ」一方の特定の値から、および/または「およそ」他方の特定の値までとして、本明細書で表現され得る。そのような範囲が表現される場合、文脈が別途具体的に示さない限り、ある特定の値から、および/または他の特定の値までの範囲もまた、具体的に企図され、開示されるとみなされる。同様に、先行詞「約」の使用によって値が近似値として表現される場合、文脈が別途具体的に示さない限り、その特定の値は、開示されたとみなされるべきである別の具体的に企図される実施形態を形成することが理解されるだろう。文脈が別途具体的に示さない限り、範囲のそれぞれの終点は、一方の終点と関連して、かつ他方の終点とは切り離して意味を成すことがさらに理解されるだろう。最後に、文脈が別途具体的に示さない限り、明白に開示される範囲内に含有される個別の値のすべておよび値の部分領域はまた、具体的に企図され、かつ開示されたとみなされるべきであることを理解されたい。特定の場合において、これらの実施形態のいくつか、またはすべてが明白に開示されるかどうかにかかわらず、前述の内容は適用される。
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および化学用語は、開示される方法および組成物が属する当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。本明細書に記載されるものと類似の任意の方法および物質またはそれらの同等物を本方法および組成物の実践および試験において用いることができるが、特に有用な方法、機器、および物質は、記載されたものである。本明細書に引用される出版物およびそれらが引用される資料は、参照により具体的に組み込まれる。本明細書におけるいずれの内容も、本発明が先行発明によりそのような開示に先行する資格がないことを認めるものと解釈されるべきではない。
当業者であれば、ほんの日常的な実験を使用して、本明細書に記載される方法および組成物の具体的な実施形態に対する多くの同等物を理解するか、または確認することができるであろう。そのような同等物は、以下の特許請求の範囲に包含されると意図される。
Claims (20)
- 協働的核酸分子であって、
a. 第1の核酸配列であって、前記第1の核酸配列が標的核酸の第1の領域に相補的であり、前記第1の核酸が3’末端上で伸長可能である、第1の核酸配列と、
b. 第2の核酸配列であって、前記第2の核酸配列が、前記標的核酸の存在下で、前記第1の核酸配列の3’末端から下流の前記標的核酸にハイブリダイズするように、前記標的核酸の第2の領域に相補的である、第2の核酸配列と、
c. 前記第1および第2の核酸配列の両方が同時に前記標的にハイブリダイズすることを可能にする様式で、前記第1と第2の核酸配列とを連結するリンカーと、を含む、協働的核酸分子。 - 前記第2の核酸分子が前記標的にハイブリダイズしない場合、前記第1の核酸分子が前記標的にハイブリダイズしない、請求項1に記載の協働的核酸分子。
- 前記第1の核酸分子が前記標的にハイブリダイズしない場合、前記第2の核酸分子が前記標的にハイブリダイズしない、請求項1に記載の協働的核酸分子。
- 他方が前記標的にハイブリダイズしない場合、前記第1も前記第2の核酸分子もいずれも前記標的にハイブリダイズしない、請求項1に記載の協働的核酸分子。
- 前記第1の核酸分子の有効な融解温度(Tm)が、前記第2の核酸配列がそれに結合しない場合、前記第1の核酸配列の単独のTmと比較して少なくとも1℃上昇する、請求項1に記載の協働的核酸分子。
- 前記協働的核酸分子が、標識を含む、請求項1に記載の協働的核酸分子。
- 前記第2の核酸配列が、標識を含む、請求項6に記載の核酸。
- 核酸を合成するための方法であって、
a. 標的核酸を協働的核酸分子と接触させることであって、
b. 前記協働的核酸分子が、
i. 第1の核酸配列であって、前記第1の核酸配列が標的核酸の第1の領域に相補的であり、前記第1の核酸が3’末端上で伸長可能である、第1の核酸配列と、
ii. 第2の核酸配列であって、前記第2の核酸配列が、前記第1の核酸配列の3’末端から下流の前記標的核酸にハイブリダイズするように、前記標的核酸の第2の領域に相補的である、第2の核酸配列と、
iii. 前記第1および第2の核酸配列の両方が同時に前記標的にハイブリダイズすることを可能にする様式で、前記第1と第2の核酸配列とを連結するリンカーと、を含む、接触させることと、
c. 核酸合成に適切な条件を提供し、それにより核酸を合成することと、を含む、方法。 - 前記協働的核酸分子が、標識を含む、請求項8に記載の方法。
- 異なる配列を有する1つより多い協働的核酸分子が提供される、請求項8に記載の方法。
- 標的核酸を検出するための方法であって、
a. 前記標的核酸を含有する試料を協働的核酸分子と接触させることであって、
b. 前記協働的核酸分子が、
i. 第1の核酸配列であって、前記第1の核酸配列が標的核酸の第1の領域に相補的であり、前記第1の核酸が3’末端上で伸長可能である、第1の核酸配列と、
ii. 第2の核酸配列であって、前記第2の核酸配列が、前記第1の核酸配列の3’末端から下流の前記標的核酸にハイブリダイズするように、前記標的核酸の第2の領域に相補的である、第2の核酸配列と、
iii. 前記第1および第2の核酸配列の両方が同時に前記標的にハイブリダイズすることを可能にする様式で、前記第1と第2の核酸配列とを連結するリンカーと、を含む、接触させることと、
c. 標的分析物を検出することと、を含む、方法。 - 前記標識が前記第2の核酸配列に結合している、請求項11に記載の方法。
- シグナルの変化が、前記第2の核酸配列のヌクレアーゼ切断によるシグナルの変化から生じる、請求項12に記載の方法。
- 標的核酸を増幅するための方法であって、
a)請求項1に記載の協働的核酸分子を提供することと、
b)標的核酸を提供することと、
c)増幅に適切な条件下で前記標的核酸を増幅することと、を含む、方法。
前記第1の核酸配列が、プライマーである、請求項14に記載の方法。 - 前記第2の核酸配列が、プローブである、請求項14に記載の方法。
- 異なる配列を有する1つより多い協働的核酸分子が提供される、請求項14に記載の方法。
- 前記第1の核酸配列が、前記第2の核酸配列がそれに結合しない場合、正常なプライマーである、請求項14に記載の方法。
- 核酸を検出するための方法であって、
a)請求項1に記載の協働的核酸分子を提供することであって、前記協働的核酸が検出可能な標識を含む、提供することと、
b)標的核酸を提供することと、
c)前記標的核酸を検出することと、を含む、方法。 - 前記検出可能な標識が、前記第1の核酸配列に結合している、請求項18に記載の方法。
- 前記検出可能な標識が、前記第2の核酸配列に結合している、請求項18に記載の方法。
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