JP2015520727A - カバーガラスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

強化ガラス物品の製造方法は、選択された輪郭と保護コーティング層で覆われたガラス表面とを有する平板ガラス物品を提供する工程を含む。当該保護コーティング層は、いかなる固体物体もガラス表面に触れさせることなく、ガラス表面から除去される。保護コーティング層がガラス表面から除去された直後に、当該平板ガラス物品は、平板ガラス物品を強化してその後の損傷に対する平板ガラス物品の抵抗性を向上させるために、イオン交換処理を施される。

Description

優先権
本出願は、米国特許法第119条に基づいて、2012年5月9日に出願された米国特許仮出願第61/644598号の優先権の恩典を主張するものであり、なお、本出願は、当該仮出願の内容に依拠し、当該仮出願は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。
本開示は、概して、ガラスを強化する方法、ならびに丈夫で、損傷に対して抵抗性を有し、可搬式電子デバイスのカバーガラスとして使用可能な強化ガラス物品に関する。
ガラスは、その自然な美しさ、滑らかさ、および透明性故に、可搬式(携帯式)電子デバイスにおけるディスプレイのカバーガラスとしての使用に対して望ましい。しかしながら、可搬式電子デバイスは、それらの可搬性ならびに多くの場合においての小さいサイズ故に、ガラスに引っかき傷が付いたり、欠けたり、損傷したりする原因となり得るような偶発的事故に見舞われる傾向にある。可搬式電子デバイスにおいて広く使用されるためには、カバーガラスは、丈夫で損傷に対して抵抗性を有している必要があるであろう。
非特許文献1。突発的な破損に対する閾値を高めるために、ガラスは、多くの場合、熱的または化学的な強化処理を施される。これらの強化処理は、ガラス表面に圧縮を生じさせ、それにより、ガラスが破損する前にガラスに加えることができる荷重の量を増加させる。
強化する前、ガラスは、固体(もしくは硬質)物体がガラスに触れた時に生じ得る損傷に対して特に影響を受けやすい。ガラスへの損傷は、表面傷、例えば、引っかき傷および刻み傷など、を含み得、これらは、高応力下において破損部位となるであろう。ガラスの表面傷は、典型的には、ガラスが強化処理を施された後も残る。例えば5μm未満の小さな表面傷は、ボール落下試験によって測定した場合の強化ガラスの性能に悪影響を及ぼすことが分かっている。
本開示は、ガラス物品の強化について説明する。当該強化ガラス物品は、可搬式電子デバイスのカバーガラスとして使用することができるが、当該強化ガラス物品は、必ずしもそのような使用方法に限定されるわけではない。本開示において説明される本発明は、結果として強化ガラス物品の性能を向上させるために、表面傷が最小限から全く無い強化ガラス物品を製造する方法を提供するものである。
本発明の例示的一実施形態において、強化ガラス物品を製造する方法は、選択された輪郭と保護コーティング層で覆われたガラス表面とを有する平板ガラス物品を提供する工程を含む。当該方法は、いかなる固体物体もガラス表面に触れさせることなくガラス表面から保護コーティング層を除去する工程を含む。保護コーティング層がガラス表面から除去された直後に、当該平板ガラス物品は、当該平板ガラス物品を強化してその後の損傷に対する当該平板ガラス物品の抵抗性を向上させるために、イオン交換処理を施される。
本発明の別の例示的実施形態において、強化ガラス物品を製造する方法は、溶融ガラスが堰からオーバーフローしてガラスリボンを形成するように当該堰に溶融ガラスを供給する工程を含み、当該ガラスリボンは、熱的に傾斜させたチャネルを通して引き取られる。熱的に傾斜させたチャネルを通してガラスリボンを引き取りながら、当該ガラスリボンの表面エリアに保護コーティング層を形成するために少なくとも1種の保護コーティング材料が当該ガラスリボンの表面エリアに被着される。そして、ガラスシートが、保護コーティング層で覆われたガラスリボンの一部から分離される。当該方法は、当該ガラスシートから、選択された輪郭と保護コーティング層で覆われたガラス表面とを有するガラス物品を調製する工程を含む。当該方法はさらに、いかなる固体物体もガラス表面に触れさせることなくガラス表面から保護コーティング層を除去する工程を含む。保護コーティング層がガラス表面から除去された直後、当該平板ガラス物品は、当該平板ガラス物品を強化してその後の損傷に対する当該平板ガラス物品の抵抗性を向上させるために、イオン交換処理を施される。
上記において説明した例示的実施形態は、本発明に対する序論を提供することを意図するものである。それらは、本発明の主要なまたは重要な要素を識別すること、または本発明の範囲を説明することを意図するものではない。本発明の様々な実施形態について、添付の図面を参照しながら下記において非常に詳細に説明する。
以下は添付の図面における図の説明である。当該図は、必ずしも原寸に比例している必要はなく、当該図の特定の特徴および特定の図は、明瞭さおよび簡潔さのために、縮尺においてまたは図式的に誇張して示されている場合がある。
平板ガラス物品を示す。 線1B−1Bに沿った、図1Aの平板ガラス物品の断面図。 異なる硬度の副層を有する保護コーティングで覆われたガラス表面を有する平板ガラス物品を示す。 フュージョンドローシステムの側面図を示す。 フュージョンドローシステムの正面図を示す。 フュージョンドローにおいてガラスリボンに適用される保護コーティングを示す。 ガラスリボンのスプレーコーティングを示す。 可動式スプレーノズルによるガラスリボンのスプレーコーティングを示す。 コーティング済みおよび未コーティングガラス試料における、破壊確率対荷重を示す。 コーティング済みおよび未コーティングガラス試料における、破壊荷重対ガラス厚さを示す。
本発明の様々な実施形態の徹底的な理解を提供するために、以下の説明において、多くの具体的な詳細が説明され得る。しかしながら、これらの具体的な詳細の一部または全てなしに本発明が実施され得る場合、それらは、当業者にとって明白であろう。他の例において、周知の特徴またはプロセスについては、詳細に説明されない場合もある。さらに、共通のまたは同様の要素を識別するために、同様のまたは同一の符号が使用され得る。
強化ガラス物品、例えば、可搬式電子デバイスのためのカバーガラスなど、を製造する方法は、図1Aにおいて符号100で示されるような平板ガラス物品を提供する工程を伴う。当該平板ガラス物品100は、輪郭101を有する。カバーガラス用途の場合、当該輪郭101は、当該カバーガラスが使用される可搬式電子デバイスの要件によって決まるであろう。輪郭の例としては、これらに限定されるわけではないが、長方形および丸みを帯びた長方形の輪郭が挙げられる。他の用途の場合、輪郭101は、それらの用途の要件によって決まるであろう。
図1Bにおいて、平板ガラス物品100は、保護コーティング層106で覆われたガラス表面102を有する。図示されていないが、当該平板ガラス物品100の外側表面104も、保護コーティング層で覆われていてもよい。ほとんどのガラス厚に対して、当該保護コーティング層106は、1〜14マイクロメートルの範囲の厚さを有し得る。典型的には、当該ガラス厚は、1.5mm未満であろう。保護コーティング層106は、単一の硬度を有し得るか、または異なる硬度を有する複数の副層を有し得る。好ましい実施形態において、保護コーティング層106で覆われたガラス表面102は、バージンガラス表面である。「バージンガラス表面」なる用語は、当該ガラス表面が、溶融ガラスから作製されて以来、ガラス表面に傷を形成し得るいかなる固体(もしくは硬質)物体によっても触れられていないことを意味する。したがって、当該バージンガラス表面は、保護コーティング層106によって覆われる前および保護コーティング層で覆われている間、初期のままである。当該ガラス表面104も、バージンガラス表面であってもよく、ならびに上記において既に言及したような保護コーティング層によって覆われていてもよい。
当該方法は、いかなる固体(もしくは硬質)物体もガラス表面102に触れさせることなくガラス表面102から保護コーティング層106を除去する工程を含む。平板ガラス物品100の外側表面104が保護コーティング層で覆われている場合、この保護コーティング層も除去される。ガラス表面102から保護コーティング層106を除去した直後に、ガラス表面102を覆う保護コーティング層を有さない当該平板ガラス物品100は、イオン交換処理によって化学的に強化される。結果として得られるイオン交換ガラスは、カバーガラスとなる。強化後、当該カバーガラスは、他の表面コーティング、例えば、汚れ防止コーティングなど、によって覆われるであろう。ガラス表面102がバージンガラス表面の場合、保護コーティング層106は、ガラス表面が溶融ガラスから作られてから当該ガラス表面にイオン交換処理が施されるまでの間、ガラス表面102での傷の形成を防ぐ。これにより、結果として、実質的に表面傷を有さずかつ損傷に対する抵抗性を有する強化カバーガラスが得られる。
図1Bにおいて、保護コーティング106は、均一で単一の硬度を有するように示されている。図1Cには、異なる硬度の2つの副層108、110を有する保護コーティング層106aを備えた平板ガラス物品100aが示されている。内側副層108は、ガラス表面102に接触しており、外側副層110は、内側副層108に接触しており、この場合、外側副層110は内側副層108よりも高い硬度を有する。内側副層108の低硬度は、ガラス表面102に緩衝効果を提供し、外側副層110の高硬度は、硬質のもしくは鋭利な物体からの突入に抵抗する保護コーティング層106aの外装に対してより耐久性のある層を提供する。保護コーティング層106aは、ガラス表面102に最も近い副層が最も低い硬度を有し、ガラス表面102から最も遠い副層が最も高い硬度を有するという基本原則に基づいて、3つ以上の副層を有していてもよい
一実施形態において、内側副層108の保護コーティング材料は、外側副層110の保護コーティング材料と同じであり、内側と外側の副層108、110の硬度の違いを達成するために、示差的な硬化(すなわち、異なる条件下での硬化)が用いられる。保護コーティング層106aを形成する実用的方法の1つは、内側副層108に対応する保護コーティング材料を第一厚さにおいてガラス表面上に被着させて、この第一厚さの保護コーティング材料をある一連の条件下において硬化させることである。次いで、当該第一厚さの保護コーティング材料の上に、外側副層110に対応する保護コーティング材料が第二厚さにおいて被着され得、別の一連の条件下において硬化され得る。ガラス表面上に保護コーティング層106aの厚さ全体を被着させ、次いで、当該保護コーティング層の内側領域に影響を及ぼす第一硬化ならびに当該保護コーティング層の外側領域に影響を及ぼす第二硬化を適用することも可能であり得る。
別の実施形態において、内側および外側副層108、110の保護コーティング材料は異なり、かつ内側および外側副層108、110が硬化後に異なる硬度を有するように選択される。
概して、保護コーティング106、106aは、有機コーティングまたは有機/無機ハイブリッドコーティングであり得る。一実施形態において、当該保護コーティング106、106aは、ポリマーコーティングである。特定の一実施形態において、保護コーティング106、106aはアクリルコーティングである。好適なアクリルコーティングの一例は、Michelman,Inc.(オハイオ州シンシナティオ所在)からコードMP−4983R−PLにおいて入手可能である。硬化もしくは乾燥MP−4983R−PLアクリルコーティングは、アンモニアまたは高pH媒体に可溶である。当該MP4983R−PLアクリルコーティングは、汚れ、摩耗、および他の要素に耐えるであろう薄くマイクロメートル範囲の半透明なコーティングを提供する。当該アクリルコーティングは、室温で乾燥して透明なフィルムを形成する。他のタイプのアクリルコーティングも使用することができる。
好ましくは、保護コーティング層106、106aの形成において使用される保護コーティング材料は、ガラス表面に物理的に接触することなくガラス表面に適用することができるような液体形態もしくはゲル形態において提供することができる。好ましくは、保護コーティング層106、106aは、非機械的手段、例えば、弱酸性もしくは弱塩基性溶液中への浸漬など、を使用して、ガラス表面を損傷することなく、ガラス表面から比較的容易に除去することができる。例えば、上記において言及したアクリルコーティングは、熱浴(例えば、およそ400℃)において0.1NのKOH溶液(pH=12)を使用してガラスから除去することができる。好ましくは、保護コーティング層106、106aは、平板ガラス物品100、100aが貯蔵もしくは加工され得る温度および湿度条件において耐久性を有する。一実施形態において、保護コーティング層106、106aは、200℃までの温度および85%までの相対湿度において耐久性を有する。
一実施形態において、平板ガラス物品100、100aを提供する方法は、溶融ガラスからガラスリボンを形成する工程を伴う。当該ガラスリボンは、好ましくは、フュージョンダウンドロープロセスによって形成されるが、当該ガラスリボンは、フロートプロセスまたは、固体(もしくは硬質)物体をガラス表面に触れさせることなく溶融ガラスからガラス表面を作製することを可能にする別のプロセスによって形成してもよい。フュージョンダウンドロープロセスの基本的説明は、特許文献、例えば、米国特許第3,338,696号明細書(1967年8月29日公開;Dockerty)および米国特許第3,682,609号明細書(1972年8月8日公開;Dockerty)に見出すことができる。
図2Aは、フュージョンドローシステム203においてフュージョンダウンドロープロセスによって製造されるガラスリボン200を示している。フュージョンドローシステム203の、説明に関連する部分のみが示されている。溶融ガラス201は、フュージョンアイソパイプ204の堰202に供給される。当該供給は、溶融ガラス201が堰202の上部からオーバーフローするように連続して行われる。オーバーフローした溶融ガラス201は、合流するフュージョンアイソパイプ204の側壁210、212へと対向して流れ落ちる2つの別々の流れ206、208へと分割される。分割された流れ206、208は、フュージョンアイソパイプ204の根元216において単一の流れ214へと合流する。この単一の流れは、熱的に傾斜されたチャネル218(すなわち、矢印219によって示される方向に温度が低下するような異なる熱的ゾーンを有するチャネル)へと下方に引き込まれて、ガラスリボン200を形成する。チャネル218の端部におけるエッジガイド装置220、例えばローラーなど、が、チャネル218を通るガラスリボン200の移動を誘導する。
当該フュージョンダウンドロープロセスにおいて、フュージョンアイソパイプ204の側壁210、212に接していた、分割された流れ206、208の内側表面は、最終的にガラスリボン200の内部になり、その一方で、フュージョンアイソパイプ204の側壁210、212に接していなかった分割された流れ206、208の外側表面は、最終的にガラスリボン200の外部となる。これらの外部ガラス表面は、ガラスリボン200の前面および背面となり、初期のままの火仕上げ品質であるガラスリボン200の使用可能なエリアを含有している。
使用可能なエリアによって意味されるものを例示するために、ガラスリボン200の表面が図2Bに示されている。ガラスリボン200は、側部マージン222、224を有すると考えられ得る。当該側部マージン222、224内のエリアは、ガラスリボン200が製造される際、エッジガイド装置220およびチャネル218の端部に位置された他の物体に接触し得るため、使用に適さないと考えられる。側部マージン222、224の間のガラスリボン200のエリア230、すなわち点線226、228の間の領域、は、使用可能なエリアである。側部マージン222、224内の使用に適さない表面エリアの合計幅は、典型的には、使用可能なエリア230の幅と比べて非常に小さいであろう。例えば、側部マージン222、224内における使用に適さない表面領域の合計幅は、ガラスリボン200の総幅の10%を超え得ず、使用可能なエリア230は、ガラスリボン200の総幅の90%以上である。概して、ハイスループットを達成しかつ材料浪費を減らすために、使用可能なエリア230の幅を最大化することが望ましい。使用可能なエリア230は、固体(もしくは硬質)物体によって触れられないままである限り、当該使用可能なエリア230はバージン表面エリアであろう。当該使用可能なエリア230から誘導されるガラスシートは、バージンガラス表面を有するであろう。
例示目的のために、図3は、溶融ガラスからガラスリボン200が形成される際にガラスリボン200の前面に形成された保護コーティング層300を示している。保護コーティング層は、同様な方法においてガラスリボン200の背面にも形成することができるであろう。ガラスリボン200は連続的に形成されるので、いつでも、ガラスリボン200の前面は、保護コーティング層300が形成されていないむき出しの領域、例えば領域302、と、保護コーティング層300が形成されているコーティング済みの領域、例えば領域304、とを有するであろう。保護コーティング層300は、コーティング済み領域304における使用可能なエリアを保護して、取り扱いまたは処理の結果として使用可能な領域に表面傷を生じることなく当該コーティング済み領域304を取り扱いまたは処理することを可能にする。
ガラスシートは、ガラスリボン200が製造される際にガラスリボン200のコーティング済み領域304から分離(または切断)することができる。コーティング済み領域304における使用可能なエリアは保護コーティング層300で保護されているため、ガラスリボン200からガラスシートを分離する際に使用されるプロセスは、必ずしも当該使用可能なエリアとの物理的接触を伴わない方法に限定されるわけではない。分離は、例えば、機械的な方法またはレーザーによる方法などによって達成することができる。ガラスリボン200のコーティング済み領域304から分離されたガラスシートは、ガラスリボン200の初期のままの使用可能なエリアから引き継いだガラス表面を有するであろう。この初期のままのガラス表面は、バージンガラス表面と呼ばれる。分離された各ガラスシートは、保護コーティング層によって覆われた少なくとも1つのバージンガラス表面を有しており、当該保護コーティング層は、ガラスリボン200のコーティング済み領域304における保護コーティング層300に由来する。当該保護コーティング層は、それが覆っているバージンガラス表面の初期のままの状態を維持するであろう。
代替の実施形態において、ガラスリボン200が溶融ガラスから形成される際に、保護コーティング層はガラスリボン200上に形成されない。代わりに、ガラスシートは、好ましくは、ガラスリボン200の使用可能なエリアに固体(または硬質)物体を触れさせる工程を伴わない分離方法、例えば、レーザー分離など、を使用して、ガラスリボン200から分離(または切断)される。次いで、ガラスシートの表面を覆うように、ガラスシートの表面上に保護コーティング層が形成される。各ガラスシートは、それぞれ1つまたは2つの保護層で覆われた1つまたは2つのガラス表面を有し得る。保護コーティング層によって覆われたガラスシートの表面が初期のままであるように、好ましくは、保護コーティング層を適用する前のガラスシートの表面との固体(または硬質)接触は避けられる。
上記において説明されるようなカバーガラスを作製するための平板ガラス物品は、保護コーティング層で覆われたバージンガラス表面を有するガラスシートから調製することができる。平板ガラス物品の調製は、保護されたガラスシートからガラスの小片を分離(または切断)する工程、カバーガラスにおける所望の輪郭に適合するようにガラスシートの外側端部を輪郭形成する工程、ガラス小片の任意の粗端部を機械加工する工程、ならびに任意選択により穴またはスロットまたはノッチなどの特徴をガラス小片に形成する工程を伴い得る。完成したガラス小片は、カバーガラスを形成するためにイオン交換によって化学的に強化されている平板ガラス物品となるであろう。
保護コーティング材料は、フュージョンドローシステム203の底部付近において、例えば、ガラスリボン200が取り扱いまたは分離などの処理を施されるであろう領域もしくは領域付近などにおいて、ガラスリボン200の表面上に簡便に適用され得る。ガラスリボン200の温度は、この領域において150℃〜400℃の範囲であり得る。この高温は、ガラス表面への保護コーティング材料の接着を促進し得る。当該保護コーティング材料は、様々な方法を用いてガラスリボンの表面上に適用することができる。米国特許第7,514,149号明細書(Bockoら、2009年4月7日)では、例示的コーティング方法が開示されている。当該コーティング方法の1つは、トラフ供給システムを使用して、溶融成形されたガラス表面にコーティング材料を供給する工程を伴う。別のコーティング方法は、オーバーフロー供給システムを使用して、溶融成形されたガラス表面にコーティング材料を供給する工程を伴う。別のコーティング方法は、溶融成形されたガラス表面にコーティング材料をスプレーする工程を伴う。
図4Aは、フュージョンドローシステム203の底部付近においてガラスリボン200の表面上に保護コーティング300を形成するためのスプレーコーティングプロセスを示している。ノズル400は、ガラスリボン200の表面に対して対向するように配置されている。ノズル400は、スプレーコーティング溶液を収容しているリザーバー402に接続されており、当該溶液は、前に説明した保護コーティング材料のいずれかと安定な溶液のために必要な任意の賦形剤とを使用して調製され得る。ノズル400は、加圧ガスの供給源404にも接続され得る。当該スプレーコーティング溶液は、リザーバー402からノズル400へと供給される。当該スプレーコーティング溶液がノズル400に供給されるのと同時に、加圧ガスも加圧ガス供給源404からノズル400へと供給され得る。スプレーコーティング溶および加圧ガスが、同時にノズル400に供給される場合、加圧ガスは、スプレーコーティング溶液を霧化するであろう。したがって、ノズル400は、霧化されたまたは霧化されていないスプレーコーティング溶液において保護コーティング材料をガラス表面に供給し得る。
ノズル400は、所望の被着速度において保護コーティング材料をガラスリボン200の表面上にスプレーするように制御される。ガラス表面上にスプレーされた保護コーティング材料は、周囲環境に晒されることによってまたは熱ガラス表面に接触することによって硬化し得る。あるいは、保護コーティング材料の性質に応じて、ガラス表面上の保護コーティング材料を硬化させるエネルギーを供給するために、硬化供給源406が、ガラス表面に対向するように設置され得る。硬化供給源406は、温熱を提供する熱的供給源または紫外線などの放射線を提供する電磁放射線源であり得る。
図4Aは、ガラスリボン200の両面に保護コーティング材料を適用するために、ノズル400および硬化供給源406がガラスリボン200の両側に備えられ得ることを示している。ノズル400は、1種または複数種の保護コーティング材料をガラスリボン表面上に被着させることにより、1つまたは複数の保護コーティング副層を有する保護コーティングを形成するように配置および構成され得る。
ノズル400は、ガラス表面の幅全体を保護コーティング材料で覆うことができるように、スプレーする際にガラス表面の幅にわたって平行移動され得る。これは、ノズル400をロボットアームに取り付ける工程およびガラス表面の幅にわたって当該ロボットアームを平行移動させる工程を伴い得る。当該ロボットアームは、スプレーの際に当該ガラス表面の幅にわたって左右に移動するであろう。あるいは、図4Bに示されているように、ノズル400は、直線状滑動部410の移動キャリッジ408に取り付けてもよく、この場合、当該直線状滑動部410は、ガラス表面に対向するように設置され、ならびにガラス表面の幅にわたって延びている。それにより、ノズル400を、直線状滑動部410上の移動キャリッジ408の動作によってガラス表面の幅にわたって左右に平行移動させることができる。ノズル400の平行移動軸412は、ガラス表面の移動方向219に対して傾斜し得る。当該傾斜角α、移動キャリッジの速度(Vc)、およびガラスの速度(Vg)は、ガラス表面の幅にわたってのノズルの各経路に対してスプレーがガラス表面の幅にわたって実質的に直線状のエリアを覆うように、すなわちsin(α)=Vg/Vcであるように選択され得る。最終的な保護コーティング層に抜けが存在しないように、ガラス表面上のコーティングされたエリアの間はいくらか重なり合わせられ得る。
一実施形態において、当該方法は、溶融ガラスからガラスリボン200が形成された場所または位置とは異なる場所または位置において、保護コーティング層で覆われたバージンガラス表面を有するガラスシートに強化処理を施す工程を含む。この実施形態では、ガラスシートに強化処理を施す直前に、保護コーティング層が当該ガラスシートの表面から除去される。当該保護コーティング層は、ガラスシートより保護コーティング層を優先的に溶解またはエッチングすることができる弱酸性もしくは弱塩基性の液体またはゲル媒体、例えば、KOH溶液もしくはKNO溶液など、にガラスシートを浸漬することによって、あるいは、保護コーティングを優先的に分解することができる放射線にガラスシートを曝露させることによって除去され得る。保護コーティング層をガラスシートから除去した直後に、当該ガラスシートは、イオン交換処理を施される。
当該イオン交換処理は、アルカリもしくはアルカリ土類金属イオンを含有する溶融塩の浴において行われる。ガラスシートが当該溶融塩中に部分的にもしくは完全に浸漬され、ガラスシート中のより小さいアルカリもしくはアルカリ土類金属イオンが、溶融塩中のより大きなアルカリもしくはアルカリ土類金属イオンと交換される。イオン交換は、ガラスシートの表面を通して生じる。所定の部分的もしくは完全浸漬時間後、ガラスシートが溶融塩から取り出され、冷却される。当該イオン交換されたガラスシートは、元々はより小さいアルカリもしくはアルカリ土類金属イオンで占められていた部位に、より大きなアルカリもしくはアルカリ土類金属イオンを有しており、これが、ガラスシートの表面付近に圧縮応力領域を作り出し、ガラスシートの内側に引張応力領域を作り出す。ガラスシートの表面付近の圧縮応力領域の正味の効果は、イオン交換されたガラスを元の状態よりも丈夫にすることである。一般的に、イオン交換の深さ、すなわち、ガラス中に入り込んだイオンの侵入深さ、が増加するに伴って、ガラスの強度は増加する。典型的には、イオン交換深さは、数マイクロメートルから十分の数ミリメートルの範囲であり、ガラス組成および部分的もしくは完全浸漬時間に応じて変わる。
ガラスシートの基本組成は、概して、ガラスシートの目的の使用方法に応じて変わるであろう。ガラスシートが、上記において説明されるようなイオン交換によって化学的に強化される場合、ガラスシートの基本組成は、イオン交換可能な組成であるべきである。「基本組成」なる用語は、イオン交換前のガラスシートの組成を意味する。イオン交換可能なガラスは、より大きなアルカリもしくはアルカリ土類金属イオンと交換することができる小さなアルカリもしくはアルカリ土類金属イオンの存在によって特徴付けられる。上記において既に説明したように、より大きなアルカリもしくはアルカリ土類金属イオンは、イオン交換処理の際にガラスシートが部分的もしくは完全に浸漬される媒体に由来する。典型的には、イオン交換可能なガラスは、アルカリアミノケイ酸ガラスまたはアルカリアルミノホウケイ酸ガラスである。イオン交換可能なガラスの具体例は、米国特許第7,666,511号明細書(Ellisonら、2008年11月20日)、同第4,483,700号明細書(Forker,Jrら;1984年11月20日)、および米国特許第5,674,790号明細書(Araujo;1997年10月7日);米国特許出願第12/277,573号明細書(Dejnekaら;2008年11月25日)、同第12/392,577号明細書(Gomezら;2009年2月25日)、同第12/856,840号明細書(Dejnekaら;2010年8月10日)、同第12/858,490号明細書(Barefootら;2010年8月18日)、および同第13/305,271号明細書(Bookbinderら;2010年11月28日);ならびに米国特許仮出願第61/503,734号明細書(Dejnekaら;2011年7月1日)において開示されている。
一実施形態において、ガラスシートから保護コーティングを除去するために使用されるのと同じ媒体が、イオン交換によってガラスシートを化学的に強化するために使用される。すなわち、コーティング除去およびイオン交換処理が、同じ浴において行われる。ガラスシートは、ガラスシートからの保護コーティングの除去を促進するであろう条件下において、浴内の媒体に部分的にもしくは完全に浸漬される。次いで、当該条件は、イオン交換を促進するように調節される。例えば、浴の温度は、媒体とガラスシートとの間のイオン交換を促進するであろう範囲に調節することができ、あるいは媒体の濃度が調節され得る。コーティング除去およびイオン交換処理を同じ浴において実施することは、保護コーティングの除去の終了からガラスシートの強化の開始までの期間におけるガラスシートへの物理的(固体または硬質)接触を避ける効果を有し得る。この実施形態の場合、当該媒体は、ガラスシート中の比較的小さなアルカリもしくはアルカリ土類金属イオンと交換することができる比較的大きなアルカリもしくはアルカリ土類金属イオンを含有する塩であり得る。典型的には、当該媒体は、液体形態もしくは溶融形態において使用されるであろう。
実施例1−いくつかのガラス試料の強度を、リングオンリング(RoR)試験を用いて評価した。第一の一連のガラス試料に対しては、保護コーティング層がガラス試料の各バージンガラス表面に適用される。第二の一連のガラス試料は、保護コーティング層を有する表面を有さない。RoR試験は、それぞれのガラス試料を、荷重リングと応答リングとの間に位置し、荷重リングを通じてガラス試料に直線的に増加する荷重を適用する工程を含んでいた。当該荷重は、ガラス試料が破損するまで適用した。図5は、評価したガラス試料における荷重に対する破壊確率を示すグラフである。各データ点は、ガラス試料を表している。直線500は、保護コーティングを有する第一の一連のガラス試料に対応するデータ点による最適近似を表している。直線502は、保護コーティングを有さない第二の一連のガラス試料に対応するデータ点による最適近似を表している。当該グラフは、保護コーティングを有する第一の一連のガラス試料が、保護コーティングを有さない第二の一連のガラス試料よりも、破壊までにはるかに大きな荷重を加えることができることを示している。
実施例2−同じ条件下においてイオン交換処理を施されたガラス試料の強度をRoR試験を用いて評価した。6つのガラス試料B1、B2、B3、C1、C2、C3を評価した。ガラス試料B1、C1のそれぞれは0.6mmの厚さを有していた。ガラス試料B2、C2のそれぞれは1.0mmの厚さを有していた。ガラス試料B3、C3のそれぞれは1.3mmの厚さを有していた。保護コーティング層を、ガラス試料B1、B2、B3、C1の各バージンガラス表面に適用し、ガラス試料にイオン交換処理を施す直前に除去した。ガラス試料C2、C3のそれぞれは、いかなる保護コーティング層もコーティングしなかった。代わりに、ガラス試料C2、C3を作製してからそれらにイオン交換処理を施すまでの間、保護のためにそれらの紙で包んだ。当該ガラス試料を、イオン交換処理を施す前に輸送および取り扱いを行った。ガラス試料B1、B2、およびB3は、第一ガラス組成で作製されており、ガラス試料C1、C2、およびC3は、第一ガラス組成とは異なる第二ガラス組成で作製されていた。ガラス組成の正確な性質は、RoR試験の結果の検討には重要ではない。図6は、評価した各ガラス試料の破損荷重を示している。図6は、保護コーティング層が追加的な表面保護を提供していたことを示している。
限られた数の実施形態に関して本発明を説明してきたが、本開示の利益を享受する当業者は、本明細書において開示されるような本発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を考案することができることを理解するであろう。
100,100a 平板ガラス物品
101 輪郭
102 ガラス表面
104 外側表面
106,106a 保護コーティング層
108,110 副層
200 ガラスリボン
201 溶融ガラス
202 堰
203 フュージョンドローシステム
204 フュージョンアイソパイプ
206,208 流れ
210,212 側壁
214 単一の流れ
216 根元
218 チャネル
219 矢印
220 エッジガイド装置
222,224 側部マージン
226,228 点線
230 使用可能なエリア
300 保護コーティング層
302 むき出し領域
304 コーティング済み領域
400 ノズル
402 リザーバー
404 加圧ガスの供給源
406 硬化供給源
408 キャリッジ
410 滑動部
412 平行移動軸
500,502 最適近似

Claims (10)

  1. 強化ガラス物品を製造する方法であって、
    選択された輪郭と保護コーティング層で覆われたガラス表面とを有する平板ガラス物品を提供する工程;
    いかなる固体物体も前記ガラス表面に触れさせることなく、該ガラス表面から前記保護コーティング層を除去する工程;および
    前記保護コーティング層を前記ガラス表面から除去する工程の直後に、前記平板ガラス物品にイオン交換処理を施すことにより、該平板ガラス物品を強化して、その後の損傷に対する該平板ガラス物品の抵抗性を向上させる工程;
    を含む方法。
  2. 前記平板ガラス物品を提供する工程が、
    溶融ガラスからガラスリボンを形成する工程;
    任意の固体物体を前記ガラスリボンの表面エリアに触れさせる前に該ガラスリボンの該表面エリアに保護コーティング層を形成する工程;および
    前記保護コーティング層で覆われた前記ガラスリボンの一部から前記平板ガラス物品を製造する工程;
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記保護コーティング層が、異なる硬度を有する少なくとも2つの保護コーティング副層を含み、最も低い硬度を有する該保護コーティング副層が、前記ガラス表面に最も近くに位置される、請求項1〜2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 前記保護コーティング層を形成する工程が、
    少なくとも2種の保護コーティング材料であって、それぞれが前記少なくとも2つの保護コーティング副層に対応している少なくとも2種の保護コーティング材料を前記ガラスリボンの前記表面エリア上に被着させる工程;および
    前記ガラスリボンの前記表面エリア上に被着された前記少なくとも2種の保護コーティング材料を硬化させて、前記異なる硬度を有する前記少なくとも2つの保護コーティング副層を形成する工程;
    を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記保護コーティング層を形成する工程が、
    前記ガラスリボンの前記表面エリア上に単一の保護コーティング材料を被着させる工程;および
    前記ガラスリボンの前記表面エリア上に被着された前記単一の保護コーティング材料を示差的に硬化させて、前記異なる硬度を有する前記少なくとも2つの保護コーティング副層を形成する工程;
    を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記保護コーティング層がポリマーコーティング材料を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記表面エリア上に前記保護コーティング層を形成する工程が、前記表面エリアが150℃〜400℃の範囲の温度を有しつつ前記表面エリア上に少なくとも1種の保護コーティング材料を被着させる工程を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ガラスリボンの前記一部から前記平板ガラス物品を製造する工程が、該ガラスリボンから該ガラスリボンの該一部を分離する工程を含み、さらに、該一部からガラス小片を分離する工程、該ガラス小片を前記選択された輪郭を有する該平板ガラス物品へと成形する工程、該平板ガラス物品の任意の粗端部を機械加工する工程、ならびに穴、スロット、およびノッチからなる群より選択される特徴を該平板ガラス物品に形成する工程のうちの少なくとも1つの工程を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記平板ガラス物品を提供する工程が、
    溶融ガラスからガラスリボンを形成する工程;
    前記ガラスリボンからガラスシートを分離する工程であって、該ガラスシートの少なくとの1つの表面と固体物体との接触を避けつつ、分離する工程;
    前記ガラスシートの前記少なくとも1つの表面上に前記保護コーティング層を形成する工程;および
    前記ガラスシートから前記平板ガラス物品を製造する工程;
    を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記保護コーティング層を除去する工程が、
    前記平板ガラス物品を、浴内の液体媒体であって、前記ガラス表面を損傷することなく該平板ガラス物品の該ガラス表面から前記保護コーティング層を除去することができる液体媒体中に部分的にもしくは完全に浸漬する工程;
    を含む、請求項1に記載の方法。
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