JP2015519288A - ガラスシートの歪みの低減方法 - Google Patents

ガラスシートの歪みの低減方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015519288A
JP2015519288A JP2015515230A JP2015515230A JP2015519288A JP 2015519288 A JP2015519288 A JP 2015519288A JP 2015515230 A JP2015515230 A JP 2015515230A JP 2015515230 A JP2015515230 A JP 2015515230A JP 2015519288 A JP2015519288 A JP 2015519288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
glass
sub
distortion
retardation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015515230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015519288A5 (ja
Inventor
クレシア コントレラス,シンシア
クレシア コントレラス,シンシア
アーサー クエラー,エドワード
アーサー クエラー,エドワード
ラッチェル マーカム,ショーン
ラッチェル マーカム,ショーン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2015519288A publication Critical patent/JP2015519288A/ja
Publication of JP2015519288A5 publication Critical patent/JP2015519288A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B17/00Forming molten glass by flowing-out, pushing-out, extruding or drawing downwardly or laterally from forming slits or by overflowing over lips
    • C03B17/06Forming glass sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B18/00Shaping glass in contact with the surface of a liquid
    • C03B18/02Forming sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/21Polarisation-affecting properties
    • G01N21/23Bi-refringence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/89Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles
    • G01N21/892Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles characterised by the flaw, defect or object feature examined
    • G01N21/896Optical defects in or on transparent materials, e.g. distortion, surface flaws in conveyed flat sheet or rod
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/38Concrete; Lime; Mortar; Gypsum; Bricks; Ceramics; Glass
    • G01N33/386Glass

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

ガラスシートの歪みを低減する方法が記載され、ガラス製造プロセスにおいてガラスリボンを形成するステップと、略平らな表面を有するガラスシートをガラスリボンから分離するステップと、ガラスシートの表面のリターデーションを測定するステップと、ガラスシートのリターデーションを示すリターデーションパラメーターを定義するステップと、ガラスシートを複数のサブシートに切断するステップと、サブシートの歪みを測定するステップと、サブシートの歪みを示す歪みパラメーターを定義するステップと、リターデーションパラメーターと歪みパラメーターとの間の相関関係を決定して、後続のガラスシートのサブシートの歪みパラメーターを相関関係に基づいて予想できるようにするステップとを含む。

Description

優先権
本出願は、2012年5月31日に出願された米国特許出願第13/485301号明細書(その内容をその全体において参照によって本願明細書に組み入れるものとする)に対する優先権を請求する。
本開示は一般に、ガラス基板およびより詳しくはディスプレイ製造プロセスにおいて使用するためのガラス基板製品に関する。
液晶ディスプレイ(LCD)デバイスの製造時に使用されるガラス基板の物理的寸法は、デバイス内の部品のミスアライメントが、消費者に受け入れられない製品をもたらす視認可能な欠陥につながり得るので、ごくわずかしか誤差の余地はない。
このような欠陥をもたらす1つの要因は、ガラスシート母材の製造中にガラスシート内にかかっている、ガラスシート母材から切断されたサブシートの歪みをもたらす応力である。この歪みは、シートのサイズが大きくなる時に激しくなる。しかしながら、このような将来起こる歪みは、ガラス製造業者によって製造されただけのガラスシート母材に容易に見つけられない。
したがって、ガラスシート母材内に存在している応力のためにサブシートが示す場合がある歪みを定量および低減する方法が必要とされている。
一実施例の態様において、ガラスシートの歪みを低減する方法が提供される。この方法は、ガラス製造プロセスにおいてガラスリボンを形成するステップと、略平らな表面を有するガラスシートをガラスリボンから分離するステップと、ガラスシートの表面のリターデーションを測定するステップと、ガラスシートのリターデーションを示すリターデーションパラメーターを定義するステップと、ガラスシートを複数のサブシートに切断するステップと、サブシートの歪みを測定するステップと、サブシートの歪みを示す歪みパラメーターを定義するステップと、リターデーションパラメーターと歪みパラメーターとの間の相関関係を決定して、後続のガラスシートのサブシートの歪みパラメーターを相関関係に基づいて予想できるようにするステップと、ガラス製造プロセスを改良して後続のガラスシートのリターデーションを調節し、それによって相関関係に基づいて後続のガラスシートからのサブシートの歪みを低減するようにするステップとを含む。
実施例の態様の一実施例において、歪みパラメーターが、所定の確率を有する特定値よりも低く維持される。
実施例の態様の別の実施例において、サブシートの歪みを測定するステップが、切断のステップの前と後にサブシートの平面に沿う第1の組の点の偏りとして定義される平面内の歪みを測定するステップを必要とする。
実施例の態様のさらに別の実施例において、歪みパラメーターが、第1の組の点において測定された平面内の歪みの最大に等しい。
実施例の態様のさらに別の実施例において、リターデーションを測定するステップが、表面上の第2の組の点においてのリターデーションを測定するステップを包含し、リターデーションパラメーターが、第2の組の点においてのリターデーションの平均である。
実施例の態様において、ガラスシートの歪みを低減する方法が提供される。この方法は、ガラス製造プロセスにおいてガラスリボンを形成するステップと、略平らな表面を有するガラスシートをガラスリボンから分離するステップと、ガラスシートの表面のリターデーションを測定するステップと、ガラスシートのリターデーションを示すリターデーションパラメーターを定義するステップと、ガラスシートを複数のサブシートに切断するステップと、サブシートの歪みを測定するステップと、サブシートの歪みを示す歪みパラメーターを定義するステップと、リターデーションパラメーターと歪みパラメーターとの間の相関関係を決定して、後続のガラスシートのサブシートの歪みパラメーターを相関関係に基づいて予想できるようにするステップとを含む。
別の実施例の態様の一実施例において、前記方法は、リターデーションパラメーターと歪みパラメーターとの間の相関関係を使用して後続のガラスシートのサブシートの歪みパラメーターを予想するステップをさらに含む。
別の実施例の態様の別の実施例において、前記方法は、ガラス製造プロセスを改良して後続のガラスシートのリターデーションを調節し、それによって相関関係に基づいて後続のガラスシートからのサブシートの歪みを低減するようにするステップをさらに含む。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、歪みパラメーターは、所定の確率を有する特定値よりも低く維持される。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、前記方法は、リターデーションを測定するステップの前にガラスシートを平らにするステップと、歪みを測定するステップの前にサブシートの各々を平らにするステップとをさらに含む。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、決定するステップが、最小2乗回帰法を使用して式を公式化するステップを必要とする。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、サブシートの歪みを測定するステップが、切断のステップの前と後にサブシートの平面に沿う点の偏りとして定義される平面内の歪みを測定するステップを必要とする。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、サブシートの平面内の歪みを測定するステップが、サブシート上の第1の組の点の平面内の歪みを測定するステップを必要とする。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、歪みパラメーターが、第1の組の点において測定された平面内の歪みの最大に等しい。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、前記方法は、ガラス製造プロセスを改良して後続のガラスシートのリターデーションを調節し、それによって相関関係に基づいて後続のガラスシートからのサブシートの歪みを低減するようにするステップを含み、平面内の歪みの最大が、所定の確率を有する特定値よりも低く維持される。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、歪みパラメーターが、第1の組の点において測定された平面内の歪みの平均に等しい。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、前記方法は、ガラス製造プロセスを改良して後続のガラスシートのリターデーションを調節し、それによって相関関係に基づいて後続のガラスシートからのサブシートの歪みを低減するようにするステップをさらに含み、平面内の歪みの平均が、所定の確率を有する特定値よりも低く維持される。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、サブシートの隅が第1の組の点を定義する。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、点が、サブシートの各々の面心である。
別の実施例の態様のさらに別の実施例において、前記方法は、表面上の第2の組の点においてのリターデーションを測定するステップを包含するリターデーションを測定するステップをさらに含み、リターデーションパラメーターが、第2の組の点においてのリターデーションの平均である。
これらおよびその他の態様は、添付した図面を参照して以下の詳細な説明を読む時により良く理解される。
フュージョン・ダウンドローガラス製造装置の斜視図である。 実施例の方法によってガラスシートをいくつかのサブシートに切断してもよい線と共に示されたガラスシートの上面図である。 歪みがない同じサブシートの略図上に置かれた、切断後に応力緩和によって歪められている図2のサブシートの上面図である。 基準マークを有する測定テーブルと、測定テーブル上にある相当する基準マークを有するガラスシートとの上面図である。 図4のテーブルとシートの基準マークの間の偏りを表わす方法を示す。 ガラスシート母材の試料の平均リターデーションとシート母材から切断されたサブシートの最大歪みの絶対値との間の相関関係を示すプロットである。
実施例は、実施例の実施形態が示される添付した図面を参照してここで以下により完全に説明される。可能な時はいつでも、同じ参照符号は、同じかまたは同様な部分を指すために図面全体にわたって使用される。しかしながら、態様は多くの異なった形態において具体化されてもよく、本明細書に示された実施形態に限定されるとして解釈されるべきでない。
本明細書中で用いられる時、ダウンドローガラスシート製造プロセスは、粘性ガラスが下方向に延伸される間にガラスシートが形成されるガラスシート製造プロセスの任意の形態を指す。特に、フュージョン・ダウンドローガラス成形プロセスにおいて、溶融ガラスがトラフに流入し、次いであふれ、より一般的にはアイソパイプと称される、パイプまたは成形ウエッジの両側から流れ落ちる。2つの流れが、根部(そこでパイプが終端し、ガラスの2つのオーバーフロー部分が再び接合する)として知られる場所で融合し、組み合わせられた流れが、冷却するまで下方に延伸される。
フュージョン・オーバーフローガラスシート製造プロセスを図1に示された実施形態を用いて説明することができ、そこで成形ウエッジ10は、その長さ方向側面が壁部分14(それらは、対向した長さ方向に延在するオーバーフロー・リップまたは堰16のそれらの最上方を終端とする)と境界を接した上向き開口溝12を備える。堰16は、成形ウエッジ10の対向した外側シート成形表面と連通する。図示されるように、成形ウエッジ10は、堰16と連通する一対の略垂直成形表面部分18と、真直ぐな、ガラス延伸線を形成する略水平な下部先端または根部22を終端とする一対の下向きに傾斜した集束表面部分20とを提供される。
溶融ガラス24は、溝12と連通する供給路26によって溝12内に供給される。溝12内への供給は片端であるかまたは、必要ならば、両端であってもよい。一対の制限ダム28が溝12の各端部に隣接してオーバーフロー堰16よりも上に設けられ、溶融ガラス24の自由表面30のオーバーフローを別個のストリームとしてオーバーフロー堰16の上に、そして対向した成形表面部分18,20の下方へ根部22まで誘導し、そこで鎖線に示された別個のストリームが集束して未使用表面ガラス32のリボンを形成するが、そこからガラスのシートを分離してさらに加工することができる。
フュージョン法において、引張ロールまたはローラー34の形態の引取装置を成形ウエッジ根部22の下流に置いて使用して、ガラスの成形リボンが根部において集束成形表面から離れる速度を調節し、したがって完成シートの呼称厚さを決定するのを助ける。引張ロールは典型的に、その外縁部分36だけでガラスリボンと接触して、触れられていないガラスリボンの内部の良質領域から離れるように設計される。その後、リボンを個々のガラスシートに切断し、引張ロールによって接触された縁部分36をシートから取り除き、良質表面だけを残す。
上述のフュージョン・ガラス成形プロセスの1つの利点は、ガラスの粘度が塑性変形または損傷を受けないように十分に低いまま、ガラスリボン良質表面が引張ロールなどの成形装置表面に接触せずにリボンを形成することができることである。これは、平滑な、汚染物のないガラス表面を提供する。さらに、この技術は、非常に平らで薄いガラスシートを非常に高い許容度に形成することができる。しかしながら、限定されないが、片側オーバーフローダウンドロー、スロット・ドロー、アップドローおよびフロート成形技術など、他のガラスシート成形法もまた、本開示から利益を得る場合がある。
ガラスの成形物品に存在している場合がある応力は、使用される製造プロセス、およびガラスの熱履歴に非常に依存している。これは、他のガラス物品とまったく同様にガラスシートにも当てはまる。多くの場合、完成ガラスシート内にかかる場合がある応力は、リボンのガラスが粘稠液体からガラス状固体状態に移行する時にシートを切り分けるガラスリボンが受ける熱勾配の結果である。また、それらは、この移行の間にガラスの機械的変形によってガラスに加わる場合がある。供給源と関係なく、これらの応力は、製造設計によって完成シート内に分散され、その結果、相手先商標製造会社(OEM)に提供されただけの完成シートは、略平行な対向した縁を有する略平面である。シート内の応力を除くか、またはシート内に釣り合い応力を形成して、公知であり容易に除かれない応力源を緩和する試みが一般になされるので、これは主に、製造プロセスの間に製造業者によってなされる配慮に帰される。したがって、ガラス製造業者によって製造されたガラスの略平面のシートは、最小の歪みを示す。しかしながら、これは、ガラスシートが例えばディスプレイ製造業者または他のOEMによってさらに加工される時に変化する場合がある。前述のように、OEMは最初にディスプレイデバイス用の電気部品をガラス基板上に置き、次に2つ(以上)の基板を位置合わせする課題に直面し、1つの基板上の部品が他の基板上の部品と精確に位置合わせされるようにする。最適に位置合わせされると、基板を封止してディスプレイデバイスを形成してもよい。
OEM製造プロセスはしばしば、ガラス製造業者から購入された大きなガラスシートを最適な材料の利用または取扱能力のために形材、またはサブシートに切断することを必要とする場合がある。これらのサブシートは、ディスプレイデバイス基板として機能し得る。サブシートのサイズは、とりわけ、製造される特定のタイプのディスプレイに依存する。しかしながら、一般にサブシートは、平行な対向した縁を有する矩形である。応力による歪みがOEM製造プロセスに影響を与える場合があるのは、ガラスシート母材がサブシートに切断される時である。ガラスシートの切断は、応力の再分散をもたらす場合があり、その結果、サブシートの応力は新たな平衡に達する。この平衡は一般に、サブシートの形状の変化−歪み−によって達せられる。
ガラスシート母材から切断されたサブシートの歪みは、三次元的である場合がある。すなわち、シートは、シート母材の平面に対して横方向のそりと平面の歪みの両方を示す場合がある。しかしながら、加工中にOEMは典型的に、例えば真空プラテンを使用することによってガラスサブシートを平らにする。このように、OEMによって受けた歪みは、平面内の歪みに意図的に制約を受けており、したがって、サブシートがシート母材から切断される前とサブシートが切断された後にサブシートがある平面に沿って点(例えば、サブシートの隅)が移動する偏りとして定義され得る。ガラスのシートが切断されると、シートの平面内形状が変化する場合があり、例えばサブシートの対向した縁はもう平行ではない場合がある。したがって、ガラス製造業者が切断されたサブシートの歪みを予想するために、同様に制約を受けたガラスシートについて歪みの測定を行なうことによってできる限りOEMプロセスに似せることが望ましい。
接合される(封止される)基板上の相当する部品間のたった2%の偏りが問題となり、しかもこのような個々の部品はサイズがマイクロメートルの尺度であり得るので、微小な歪みでもディスプレイOEMにとって障害になり得ることは容易に理解することができる。本開示は、ガラスのシートの平面内の歪みを予想するステップと、得られた情報をガラス製造プロセスにフィードバックして、予想された歪みを、したがってまた、OEMによって行なわれるプロセスなどの下流の後成形プロセスにおいて受けた実際のサブシートの歪みを低減するステップとによって後成形プロセスにおいて歪みを低減するための手順を提供する。
前に示唆したように、ガラス製造業者は、平らであり、そして好ましくは平行な対向した縁を有するディスプレイ用途のためのガラスシートを形成する。しかしながら、ガラス製造プロセスの寸法許容差は本質的に典型的に、マイクロメートル範囲にまで及ばない。さらに、本開示の主題である歪み現象が、ガラスシート母材が切断された後にだけ測定され得る時、検出プロセス自体が有害であり、大きなガラスシートを受け入れたいというOEMの要望を必要のないものにする。すなわち、ガラスシート母材が切断された後にだけ将来起こる場合がある歪みの直接検出は、ガラス製造段階において可能ではない。しかしながら、ガラス内の応力、そして特にガラスシートの縁のそれらの応力はより容易に測定され得る。そしてこれらの応力は、ガラスシート母材から切断されたサブシートの歪みを予想するために使用されてもよい。
ディスプレイデバイスの製造のための典型的なガラスシート母材38が図2に示される。また、シート38の各々の縁セグメント、すなわち、上部縁セグメント40、下部縁セグメント42、第1の側縁セグメント44、および第2の側縁セグメント46が示される。カットライン48が示され、OEMがシート母材38を処理しやすいサイズに切断してもよい位置、したがって例えば2つのサブシート50、52を形成する位置を表わす。もちろん、OEMは、シートを様々な異なった方法で分割してもよく、用途に応じて任意の数のサブシートを製造してもよく、最小数の2つのサブシートへのガラスシート母材38の分割は例示目的のためであるにすぎない。
図3は、歪みがなかったかのようにサブシートの輪郭上に置かれた、ガラスシート母材38を切断した後に形成されたサブシートを示す。図3において、サブシート50の歪められていない輪郭は、破線と、図2に示された名称と一致した参照符号50とによって示され、切断した後の実際の、歪められたサブシートは、実線および参照符号50’によって示される。図示されるように、サブシート50’は、ガラスシート母材38から切断された後の少なくとも平面内曲率(図においては強調されている)を示す。もちろん、サブシート50’は、例えば樽形歪みなどの様々な異なった形状をとった可能性がある。しかしながら、サブシートがシート母材から切断された後にとってもよい実際の形状に制限せずに、図3に示される曲線状の平面内の歪みを使用して本開示を記述する。
予想されるように、歪みを示す2つのサブシート上のディスプレイ部品の位置合わせは、特に2つのサブシートの形状が異なっている場合、問題が多いと判明する場合がある。サブシート50’によって示される歪みは、例えば、サブシート50上の所定の点と、切断されたサブシートの歪みによる切断されたサブシート50’上のその点の相当する実際の位置との間の距離によって表わされてもよい。説明のために、サブシートの1つまたは複数の隅の点を選択し、切断した後に隅の点があるべき(またはあるのが望ましい)場所から切断した後に隅が実際にある場所までの距離を測定する。このように、一実施形態において、サブシート50’の歪みは、点AとA’、BとB’、CとC’およびDとD’の間のベクトル距離(または偏り)によって表わされてもよい。この偏りが歪みを表わす。もちろん、切断されたサブシートをそれがガラスシート母材の一部であった時に占めた精確に同じ位置に再配置することは、歪みがなかったとしても非常に難しい。切断のためにサブシートが歪む場合、偏りを低減する切断後の位置にサブシートを配置し、歪みの正確な反映が得られるようにするのが望ましい。
一実施例の実施形態において、図4に示されるように、ガラスシート母材38の基準マーク54は、テーブルの基準マーク58から偏らされる(直線的に移動される)ように、基準マーク54の形態の表示(例えばxの配列)の印を付けたシート母材38を相当する基準マーク58を有する平面測定テーブル56上に配置してもよい。測定テーブル56が、測定されるガラスシート38と同様な熱膨脹性質を有するのが望ましい。ガラスシート母材基準マーク54が測定テーブルの基準マーク58からx方向およびy方向にわずかに偏らされるように、ガラスシート母材38がテーブル上に配置される。次に、ガラスシート母材と測定テーブルとを高解像度画像化装置(図示せず)で画像化し、画像(または複数の画像)を分析してXおよびYの偏り、例えばx方向の距離とy方向の距離とによって表わされる図5に示される実施例においての線間隔を定量化し、Rは2つの基準マーク間の直距離を表わす。次に、ガラスシート母材38を切断し、複数のサブシートを製造する。各々のサブシートをテーブル上に戻し、再画像化し、テーブルとサブシートの基準マークとの間の偏りを数学的に置き換えた。また、先述のように、サブシートを平らにすることによってサブシートによって示される歪みを平面内の歪みに制約することが望ましい。また、これは、例えば測定テーブルが真空プラテンの形態である場合、容易に達成される場合がある。サブシートは略平面に制約されるので、テーブルの基準マークからのサブシートの各々の基準マークの偏りを簡単な並進および回転成分に分解することができ、従来の座標系変換を使用して偏りを削減する。このような計算削減は、コンピュータ支援によって達成されてもよい。簡単な表計算ソフトによる計算が十分である場合がある。もちろん、当技術分野に公知のマーキングおよび位置および位置変化の測定の他の方法も、使用してもよい。
サブシート50’の歪みはさらに、サブシートの歪みを示す歪みパラメーターを選択、計算あるいは他の方法で定量することによって表わされてもよい。例えば、前述の点間の測定された偏りの最大が歪みパラメーターとして選択されてもよい。したがって、例えば、A−A’移動が0.1μmであり、B−B’移動が0.25μmであり、C−C’移動が0.15μmであり、D−D’移動が0.075μmであるサブシートにおいて、サブシートは、BとB’との間の最大移動に相当する、0.25μmの平面内の歪みを示すと言われてもよい。個々のOEMは、それら自体の歪みの定義を用いてもよいことに留意しなければならず、そしてこれは予想歪みモデルを開発する間考慮されるべきである。すなわち、サブシートの隅に対する歪みを必要とし、最大を選択するこの記載の方法は、本実施形態によって歪みを定義する唯一の方法である。サブシート面心の移動、またはサブシート上の任意の他の点または一連の点の移動として歪みを同様に容易に定義することができる。例えば、OEMは、サブシート上に多重ディスプレイデバイスからの部品を置いてもよく、OEMによって適用される歪みの定義は、より改良された定義、例えばより大きな歪み解像度を有する定義を適用することによってこれを考慮に入れてもよい。これは、計算される点間の組になったオフセット距離の数を単に増加させることによって行なわれてもよい。また、歪みは、測定された歪みの最大を選択することによってではなく、個々の測定された歪みから歪み値を計算することによって表わされてもよい。例えば、サブシートの歪みパラメーターは、個々の測定された歪みの平均であってもよい。サブシートの適切な歪みの表現は、一般に個々のOEMの必要性に依存する。
基板(例えばサブシート)を1つまたは複数のディスプレイデバイスの対向した相当するディスプレイ部品と位置合わせするために、OEMは典型的に、上に記載されたような最適化ルーチンを使用し、基板が接合される時に部品の偏りを低減する。このような最適化ルーチンは一般に特定のOEMに対して特許権保護されている。
上記の説明に基づいて、ガラスサブシートのシート許容歪みがガラスシート母材製造プロセスにおいて如何に重要な問題になるかを容易に見ることができる。OEMによって切断されたガラスパネルの将来起こる歪みの直接測定は、ガラス製造業者に根本的なジレンマを与えることは同様に明らかであるはずである。
非等方性応力下のガラスシートは複屈折性を有する。複屈折性を有する材料は、異なった屈折率を有する2つの直交した光軸を有する。1つの軸に平行に偏光された光は、直交した軸に平行に偏光された光とは異なった速度において材料中を進む。これは、リターデーションと称されるこれらの2つの光成分の間の位相シフトをもたらす。そして次に、リターデーションを使用して、応力を計算することができる。次に、これらの計算された応力をさらなる計算において使用して、シート母材から切断されたサブシートの歪みを予想してもよい。分析技術または有限要素分析がシートの中央の応力を定量するために必要とされる場合があり、結果はしばしば、根本的な前提条件の小さな変化に影響されやすい。
ガラスサブシートの歪みの予測変数として応力は有用であり、シートの全サイズがより大きくなるにつれて縁の応力はガラスシート母材(したがってそれから切断されたサブシート)の中央領域の応力をそれほど表わさなくなるので、ガラスシートの寸法が増加するにつれて特にガラスシートの縁の応力は減少し得る。さらに、ガラスシート母材のサイズがより大きくなるにつれて、計算された応力の誤差は、許容最大歪みと同じかまたはそれ以上になり得る。他方、測定されたリターデーション値自体は、より大きな確実性を伴って実現され得る。したがって、リターデーション自体は、約1200mm×1300mm以上の寸法を有するガラスシート母材について中間の計算された応力を使用する場合よりもガラスサブシートの歪みのより良い予測変数であり得るが、約1500mm×1800mm以上のガラスシート母材についてはさらにそう言える。
本開示の実施形態によって、リターデーションは、略平らなガラスシート母材38の全表面にわたって二次元グリッドパターンで配列された個々の点において測定される。次に、リターデーションデータを以下の記述と一貫性があるように分析する。「〜と一貫性がある(consistent with)」とは、分析自体が計算装置(例えばデスクトップコンピュータ等)によって計算により行なわれてもよいことを意味する。
リターデーションはシート母材の表面にわたって同じではない場合があるので、シート母材上で測定されたリターデーション値を示すリターデーションパラメーターを開発することが可能である場合がある。ガラスシート母材38の平均リターデーション値Ravは、ガラスシート上で行われた全ての個々のリターデーション測定値の簡単な算術平均として決定される。次に、ガラスシート母材38をサブシートに切断し、各々のサブシートについて複数の歪みを測定する。例えば、先述のように、隅の最大偏りが選択されてもよい。しかしながら、歪みは切片のパターン(例えばサブシートのサイズ)の関数であるので、使用されるガラス成形装置から形成されたガラスシートの予想歪みが最終的に購入者(例えばOEM)によって使用される場合、シートは、特定のOEMがガラスを切断する方法によって、そしてOEMが歪みを計算する方法で計算された歪み(例えば偏り)に従って切断されなければならない。そして次に、これは、OEMがガラスを使用する用途に依存している場合がある。例えば、多くのOEMは、単一サブシート上に多重ディスプレイのための部品を置き、したがって、サブシート自体の隅ではなくサブシート上に配置されただけの各々のディスプレイ部品領域の隅に対する偏りの関数として歪みを測定するように選択してもよい。とにかく、ガラスシート母材が切断されると、切断前のガラスシート母材上の点と切断後の各サブシート上の同じ点との間の偏りからなる複数の歪み測定が行なわれ、使用されたサブシートの歪み測定値(すなわち偏り)の少なくとも1つが、サブシートについて偏りの代表値を決定した。これが各々のサブシートについて行なわれる。
各々のサブシートの歪みパラメーターは、例えば、最大の測定された歪みとして決定されてもよく、または歪みパラメーターは、測定された歪みから得られた何か他の値、例えば測定された歪みの平均であってもよい。大抵の場合、与えられたサブシートの測定された歪みの最大が選択されるが、その理由は、この最悪の場合の選択が歪み仕様を満たす際に製造業者をよりいっそう助けてくれるからである。
各々のサブシートについて歪みパラメーターが決定されると、全体としてサブシートの集まりを代表する歪みが決定され、シート母材の歪みパラメーターδmeasと呼ばれる。各々のサブシートの場合のように、サブシートの集まりの歪みパラメーターは様々な方法で決定されてもよい。しかしながら、一般にサブシートの集まり(例えばガラスシート母材から切断されたサブシートの全て)を代表する歪みは、各々の個別のサブシートの歪みパラメーターの最大(maximum)として決定される。
単一製品を構成するnのシート母材の平均リターデーションRavおよび歪みパラメーターδmeasの絶対値は、式:
Figure 2015519288
を用いて相互に関連づけられる。相関係数Mは、切片Bを有する一般最小2乗回帰を導くことによって決定される。
公式化されると、式(1)を使用して、与えられたガラスシート母材から切断される時に所定のサイズおよび形状のサブシートが示す歪みの量を予想することができる。この場合、Ravは、与えられたガラスシート母材の平均リターデーションデータ、および測定された歪み値の代わりに計算された最大歪みの絶対値の値に基づいた記述に従って決定される。すなわち、式(1)においてδmeasは、δPmaxと取り替えられる。結果において、次に、例えば、ガラスシート母材に対する最大予想歪み値を計算して割り当てて、シート母材から切断されたサブシートが示すと予想され得る最大歪みを有効に記述することができる。
記述されたように、歪みの定義、すなわち歪みが測定される方法は、特定のOEMによって決定されるか、またはガラス製造業者によって選択される場合がある。上述の方法に従ってガラスシートが分析された後に製造され、同じ成形装置から延伸されたガラスシートをリターデーションについて測定してもよく、先行の分析の間に得られた係数Mおよび切片Bを使用して本実施形態に従う分析を適用して、後続のガラスシート母材の予想歪みを決定してもよい。次に、製造プロセスは、予想歪みに対応して改良されてもよい。例えば、本明細書に記載された溶融装置から延伸されたガラスリボンを所定の冷却方法に供してもよく、そこで(ガラスシート母材がそれから切断される)ガラスリボンの温度は、ガラスの温度(または粘度)および/またはリボンの幅方向の位置の関数として変化される。
必要ならば、例えば、ガラスリボンが延伸される時にそれの冷却および/または加熱方法を変化させることによってガラス製造および成形プロセスを改良して予想歪みを低減させてもよい。予想歪みに対応して公知の方法に従って改良されてもよい他のプロセス変数には、限定されないが、シートの延伸または引張速度、延伸張力、およびアイソパイプ/ガラス温度などが含まれる。
歪みのより正確な予想を確実にするために、避けられないプロセス変動の影響を抑えるために一定の期間にわたって複数のガラスシート母材について先行するリターデーション分析を実施してもよい。このように、例えば、数日または数週間にわたって毎日、本開示に従う分析を複数のガラスシート母材に実施してもよい。次に、これらの複数の測定の結果を組み合わせて、式(1)を再び当てはめてもよい。
平均リターデーション値が、当技術分野に公知である方法において歪みの製造制御パラメーターとして使用されてもよいことは本明細書の開示から当業者には明白であるはずである。したがって、制御限界が平均リターデーション値に置かれ、所定の量で歪みのために製造限界を超えないようにガラスシート製造プロセスはそれらの限界内に制御される。
平均リターデーション値はさらに、OEMとガラス製造業者との間のガラスシートの通商取引において製品仕様として使用されてもよい。この場合、与えられたガラスシート母材の平均リターデーションの与えられた値に対してそのガラスシート母材の予想最大歪みは、シートに対する合格/不合格基準として最大歪みの所定の値に比較される。例えば、所定の合格/不合格基準はδPmax≦1.5μmに設定されてもよい。あるいは、ガラス母材から切断されたガラスのサブシートの歪みが平均でわずか0.7μmそして個々では1.0μm未満であることが必要である場合がある。当技術分野に公知の統計サンプリング法を適用して、平均リターデーションについて測定された各々の個別のガラスシートではなくガラスシートの母集団をサンプル抽出し、合格/不合格限界に対して性能を決定してもよい。
以下は、平均リターデーションを歪みに相関させる一実施例を示す。この実施例は、一般最小2乗回帰を使用して、溶融延伸されたガラスの送りからの試料ガラスシートの各々のガラスシートの平均リターデーションを試料の各々のシート母材から切断された4つのサブシートの最大歪みの絶対値に相関させることを説明する。
各々のシート母材はx方向およびy方向がそれぞれ1850mm×1500mmであった。各々のシート母材は平らにされ、x方向に20mm、y方向に100mm隔てられた点において単一リターデーション測定が実施された。1674回のリターデーション測定の平均を各々のシートについて計算する。各々のシート母材をOEMにおいて4つのサブシートに切断し、歪みを各々のサブシートの各々の隅のxおよびy座標について記録した。ゼロに最も近いy座標を有する各々のサブシートの2つの隅の間のx座標の差を計算する。この差はピッチと称される。同様な測定が1500に最も近いy座標を有する2つの隅について行なわれる。ゼロに最も近いx座標を有する各々のサブシートの2つの隅の間のy座標の差を計算し、同様な測定が1850に最も近いy座標を有する2つの隅について行なわれる。これは、サブシート1つに対して4ピッチそして1つのシート母材に属する全てのサブシートに対して16ピッチという結果をもたらす。シート母材に相当する各組のサブシートの最大ピッチの絶対値が各シート母材の平均リターデーションに対してプロットされ、一般線形回帰を用いて線形フィットが得られる。
図6は、曲線60が回帰フィットから得られた平均値の線である結果を示す。曲線61は、信頼係数0.95を有する上方95%統計的許容限界である。曲線62は、上記の方法において測定された歪みの製造限界が1.9μmである実施例を与える。この歪み限界は、0.335nmの平均リターデーションにおいて上方統計的許容限界と交わる。したがって、平均リターデーションが0.335nmを超えないように製造時に制御される場合、製造されたシートの95%が、95%の信頼度で≦1.9μmの歪みを有することが予想される。目標平均リターデーションは、3σ上方制御限界が≦0.335nmであるように製造時に設定され、ガラス製造プロセスは、平均リターデーションのこの目標値を有するガラスシート母材を形成するように改良される。したがって、リターデーションパラメーターを制御することによって所定の信頼度のレベル(例えば95%)において所定の確率(例えば、95%)で歪みパラメーター(例えば、最大歪み)を特定値(例えば、1.9μm)より低く維持することが可能である。
特にガラス流路に平行な、局部的応力場を生じ得るシート内の一切の局部的熱勾配を低減することによって平均リターデーションが減少される。これらの温度場は、機械設計(熱による傷の発生を除く設計および別個の巻線(discreet windings)の設計)によって低減される。さらに、シートの全ての領域の硬化領域温度にわたる冷却速度を制御して、シートの一区域の、別の区域に対する膨張の差を低減する。これは、引張応力および圧縮帯域を低減し、したがってリターデーションを低減する。また、シートの平面外の形状を最終製品において低減して、重力または真空処理によりガラスが平らにされる時に生じる引張応力および圧縮帯域を低減する。平面外の形状は、硬化領域にわたる冷却速度によってそして限定されないが、総輪駆動、シートガイド装置、およびロボット張力調整・分離技術によって、形成される間にシートを平面内に保持するのを助ける機械的装置によって低減される。
前述の記述はガラスシートを製造するためのフュージョン・ダウンドロー方法に関連して示されたが、本開示は、限定されないがアップドローおよびフロート方法などの他のガラスシート成形方法に適用されてもよい。
請求された本発明の精神および範囲から逸脱せずに様々な変更および変型を実施できることは当業者には明らかであろう。

Claims (10)

  1. ガラスシートの歪みを低減する方法において、
    ガラス製造プロセスにおいてガラスリボンを形成するステップと、
    略平らな表面を有するガラスシートを前記ガラスリボンから分離するステップと、
    前記ガラスシートの前記表面のリターデーションを測定するステップと、
    前記ガラスシートの前記リターデーションを示すリターデーションパラメーターを定義するステップと、
    前記ガラスシートを複数のサブシートに切断するステップと、
    前記サブシートの歪みを測定するステップと、
    前記サブシートの前記歪みを示す歪みパラメーターを定義するステップと、
    前記リターデーションパラメーターと前記歪みパラメーターとの間の相関関係を決定して、後続のガラスシートのサブシートの歪みパラメーターを前記相関関係に基づいて予想できるようにするステップと、
    前記ガラス製造プロセスを改良して前記後続のガラスシートのリターデーションを調節し、それによって前記相関関係に基づいて前記後続のガラスシートからの前記サブシートの歪みを低減するようにするステップと、
    を含むことを特徴とする、方法。
  2. 前記歪みパラメーターが、所定の確率を有する特定値よりも低く維持されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記サブシートの前記歪みを測定する前記ステップが、切断の前記ステップの前と後に前記サブシートの平面に沿う第1の組の点の偏りとして定義される平面内の歪みを測定するステップを必要とすることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記リターデーションを測定する前記ステップが、前記表面上の第2の組の点においての前記リターデーションを測定するステップを包含し、前記リターデーションパラメーターが、前記第2の組の点においての前記リターデーションの平均であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記リターデーションを測定する前記ステップの前に前記ガラスシートを平らにするステップと、前記歪みを測定する前記ステップの前に前記サブシートの各々を平らにするステップとをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ガラスシートの歪みを低減する方法において、
    ガラス製造プロセスにおいてガラスリボンを形成するステップと、
    略平らな表面を有するガラスシートを前記ガラスリボンから分離するステップと、
    前記ガラスシートの前記表面のリターデーションを測定するステップと、
    前記ガラスシートの前記リターデーションを示すリターデーションパラメーターを定義するステップと、
    前記ガラスシートを複数のサブシートに切断するステップと、
    前記サブシートの歪みを測定するステップと、
    前記サブシートの前記歪みを示す歪みパラメーターを定義するステップと、
    前記リターデーションパラメーターと前記歪みパラメーターとの間の相関関係を決定して、後続のガラスシートのサブシートの歪みパラメーターを前記相関関係に基づいて予想できるようにするステップとを含むことを特徴とする、方法。
  7. 前記リターデーションを測定する前記ステップが、前記表面上の第2の組の点においての前記リターデーションを測定するステップを包含し、前記リターデーションパラメーターが、前記第2の組の点においての前記リターデーションの平均であることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記リターデーションパラメーターと前記歪みパラメーターとの間の前記相関関係を使用して後続のガラスシートのサブシートの前記歪みパラメーターを予想するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の方法。
  9. 決定する前記ステップが、最小2乗回帰法を使用して式を公式化するステップを必要とすることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記サブシートの前記歪みを測定する前記ステップが、切断の前記ステップの前と後に前記サブシートの平面に沿う点の偏りとして定義される平面内の歪みを測定するステップを必要とすることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一項に記載の方法。
JP2015515230A 2012-05-31 2013-05-31 ガラスシートの歪みの低減方法 Pending JP2015519288A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/485,301 2012-05-31
US13/485,301 US9010148B2 (en) 2012-05-31 2012-05-31 Method of reducing distortion in a sheet of glass
PCT/US2013/043574 WO2013181513A1 (en) 2012-05-31 2013-05-31 Method of reducing distortion in a sheet of glass

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015519288A true JP2015519288A (ja) 2015-07-09
JP2015519288A5 JP2015519288A5 (ja) 2016-11-24

Family

ID=49668618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015515230A Pending JP2015519288A (ja) 2012-05-31 2013-05-31 ガラスシートの歪みの低減方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9010148B2 (ja)
JP (1) JP2015519288A (ja)
KR (1) KR20150022817A (ja)
CN (1) CN104471467B (ja)
TW (1) TWI564257B (ja)
WO (1) WO2013181513A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019522612A (ja) * 2016-05-23 2019-08-15 コーニング インコーポレイテッド ガラス製造方法及び装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105314828A (zh) * 2014-07-17 2016-02-10 句容骏成电子有限公司 一种控制玻璃在降温过程中变形的方法
TW201627723A (zh) * 2015-01-06 2016-08-01 康寧公司 減輕彎曲液晶顯示器中之色斑的方法
KR102499831B1 (ko) * 2016-05-23 2023-02-14 코닝 인코포레이티드 글라스 시트의 무중력 형상 예측 방법 및 무중력 형상 기반 글라스 시트 품질 관리 방법
WO2018209224A1 (en) * 2017-05-11 2018-11-15 Corning Incorporated Apparatus and methods for processing an apparatus
TWI766041B (zh) * 2017-06-14 2022-06-01 美商康寧公司 控制壓實的方法
FR3096462A1 (fr) * 2019-05-24 2020-11-27 Saint-Gobain Glass France procédé d’évaluation de la qualité visuelle d’un vitrage constitué par une feuille de verre renforcée thermiquement ou comprenant au moins une telle feuille de verre
CN115797360B (zh) * 2023-02-11 2023-04-25 深圳市汉高建设有限公司 一种玻璃幕墙生产质量监测系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001031435A (ja) * 1999-07-22 2001-02-06 Nh Techno Glass Kk ガラス板の製造方法、ガラス板の製造装置、及び液晶デバイス
JP2001130920A (ja) * 1999-10-28 2001-05-15 Asahi Glass Co Ltd ディスプレイ用ガラス基板
JP2009531269A (ja) * 2006-03-24 2009-09-03 コーニング インコーポレイテッド ガラスシートにおける歪みの最少化方法
JP2010504273A (ja) * 2006-09-20 2010-02-12 コーニング インコーポレイテッド ガラス基板の形状誘起面内応力温度補償

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1405663A (en) * 1972-09-20 1975-09-10 Pilkington Brothers Ltd Cutting glass
US5516336A (en) 1990-02-07 1996-05-14 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Readily exchangeable perfusion dilatation catheter
US5654057A (en) 1994-12-28 1997-08-05 Hoya Corporation Sheet glass flattening method, method of manufacturing glass substrate for an information recording disk using flattened glass, method of manufacturing a magnetic recording disk using glass substrate, and magnetic recording medium
WO2005055284A2 (en) 2003-11-28 2005-06-16 Corning Incorporated Method of fabricating low-warp flat glass
US7207193B2 (en) * 2003-12-08 2007-04-24 Corning Incorporated Method of fabricating low-warp flat glass
JP5113839B2 (ja) * 2006-06-30 2013-01-09 コーニング インコーポレイテッド 帯状ガラスから作製されたガラスシートにおける応力偏差を低減する方法および装置
US7866185B2 (en) 2006-11-15 2011-01-11 Corning Incorporated Glass handling and processing system
US8835011B2 (en) 2010-01-07 2014-09-16 Corning Incorporated Cover assembly for electronic display devices
US8141388B2 (en) 2010-05-26 2012-03-27 Corning Incorporated Radiation collimator for infrared heating and/or cooling of a moving glass sheet
US8210001B2 (en) * 2010-11-10 2012-07-03 Corning Incorporated Method of producing uniform light transmission fusion drawn glass

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001031435A (ja) * 1999-07-22 2001-02-06 Nh Techno Glass Kk ガラス板の製造方法、ガラス板の製造装置、及び液晶デバイス
JP2001130920A (ja) * 1999-10-28 2001-05-15 Asahi Glass Co Ltd ディスプレイ用ガラス基板
JP2009531269A (ja) * 2006-03-24 2009-09-03 コーニング インコーポレイテッド ガラスシートにおける歪みの最少化方法
JP2010504273A (ja) * 2006-09-20 2010-02-12 コーニング インコーポレイテッド ガラス基板の形状誘起面内応力温度補償

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019522612A (ja) * 2016-05-23 2019-08-15 コーニング インコーポレイテッド ガラス製造方法及び装置
US11130697B2 (en) 2016-05-23 2021-09-28 Corning Incorporated Glass manufacturing method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
TWI564257B (zh) 2017-01-01
CN104471467A (zh) 2015-03-25
TW201404728A (zh) 2014-02-01
US20130319047A1 (en) 2013-12-05
CN104471467B (zh) 2016-06-15
US9010148B2 (en) 2015-04-21
WO2013181513A1 (en) 2013-12-05
KR20150022817A (ko) 2015-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015519288A (ja) ガラスシートの歪みの低減方法
KR101386759B1 (ko) 유리 시트에서 왜곡을 최소화시키는 방법
JP5153965B2 (ja) ガラス基板の製造方法
US8210001B2 (en) Method of producing uniform light transmission fusion drawn glass
KR20080033466A (ko) 물품의 형상을 측정하는 공정 및 장치
JP2016501173A (ja) 連続的なガラスリボンを製造する方法
US20080120044A1 (en) Pin height adjustment in bed of nails shape measurement
KR20090082359A (ko) 유리 기판의 형상-유도 평면내 응력에 대한 온도 보상
JP5819520B2 (ja) ガラス基板製造方法及びガラス基板製造装置
JP4930336B2 (ja) ガラス基板の反り検査方法および製造方法
JP2019137587A (ja) ガラス基板群及びその製造方法
JP7101622B2 (ja) ガラスシートの無重力形状を予測する方法、及び無重力形状に基づくガラスシートの品質を管理する方法
WO2023171217A1 (ja) ガラス基板
JPH04187417A (ja) フィルムシートのプロファイル制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160520

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20160520

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20160921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170606