JP2015517507A - X線画像化のためのビスアザイノシトール重金属錯体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、2つの六座アザイノシトールトリカルボン酸配位子を含む、新規三核重金属錯体群、それらの製造方法およびそれらのX線造影剤としての使用を記載する。

Description

本発明は、新規ビスアザイノシトール重金属錯体群、特に2つの六座アザイノシトールトリカルボン酸配位子を含む三核重金属錯体群、それらの製造方法、およびそれらのX線造影剤としての使用を記載する。
発明の背景
これまでに、1,3,5−トリアミノ−1,3,5−トリデオキシ−シス−イノシトール(taci)およびこのシクロヘキサン系ポリアミノ−ポリアルコールの多くの誘導体の合成および錯体化学がHegetschweilerら(非特許文献1)によって広範囲に試験されてきた。特に、BiIIIのような重金属MIIIまたはランタニド系列の存在下でのtaciおよびヘキサ−N,N',N''−メチル化配位子tdciがそれぞれ特有のサンドイッチ型ケージ構造を有する組成物[M3(H-3taci)2]3+および[M3(H-3tdci)2]3+の三核錯体を形成する能力が記載されている(非特許文献1;非特許文献2;非特許文献3)。しかし、これらの錯体は、それらの水への溶解性が中等度であることおよびそれらの熱力学的安定性が不十分であることが原因で、インビボ用途に適していないことが判明した。錯体形成の効力は、金属錯体の熱力学的安定度定数logK(K=[ML]×[M]-1×[L]-1)から直接推定され得、これにより、配位子の塩基性度を考慮して所定の条件下([M]tot=10-6mol/l;[L]tot=10-5mol/l;pH=7.4)での遊離金属濃度(pM=−log[M]free)を算出することができる。高い熱安定性の他に、高い動力学的安定性もまた金属錯体の解離を回避することができ、それによってインビボ安全性を向上させることができる。Chaponら(非特許文献4)は、水溶液中でのtaciとのランタニド錯体の安全度定数を決定した。生理学的pH7.4での錯体安定度を示す対応するpM値は、6.3(Eu3+について)〜8.6(Lu3 +について)の範囲で変化するが、これは、必要なインビボ安全性を考慮すると不十分である(非特許文献4のセクション3)。
taciの30種類を超える金属イオンとの錯体形成が研究されてきており、該金属陽イオンは、結晶構造解析によって立証された採用された配位モードによって5つのカテゴリーに分けることができる(非特許文献1)。この分類はtaciの配位特性を見直すのに役立つが、複数の金属が提示されたスキームに適合しないことが指摘されるべきである。結果として、これまでに記載されなかった金属にとって好ましい配位モードの予測はしばしば曖昧である。それに加えて、配位子骨格の変更が配位挙動に強い影響を与え得ることが示された(非特許文献5)。これは、金属錯体の構造特性に反映されるだけではなく、それらの熱力学的および/または動力学的錯体安定性、水溶性、およびその他の物理化学的パラメーターの予想できない変化をもたらすことが多い。サンドイッチ型ケージ構造を有する三核重金属錯体を形成する能力は、taciのプロピオネート誘導体およびアセテート誘導体、ならびにさらなる配位グループがtaci骨格に結合した他の誘導体について、これまで全く報告されていなかった。
さらにまた、単核カルボン酸誘導taci金属錯体は、スイス国セントガレンのLaboratorien Hausmann AGによって特許文献1および特許文献2において鉄およびガドリニウムについて報告されている。その単核放射性金属錯体の放射性医薬としての使用の可能性もまたクレームに記載されている。
全シス−1,3,5−トリアミノ−2,4,6−シクロヘキサントリオール誘導体、それらの使用およびそれらの製造方法もまた、Laboratorien Hausmann AGによって特許文献3において記載されている。
Byk Gulden Lomberg Chemische Fabrik GmbHは、特許文献4において、磁気共鳴診断薬についてのtaci系遷移金属錯体を記載した。
特許文献5において、Nycomed ASは、磁気共鳴画像法、シンチグラフィー、超音波画像法、放射線療法および重金属解毒のための診断剤および治療剤の調製のための複素環系キレート剤を記載している。
三核鉄III錯体の形成は、taciのアセテート誘導体についてはG. Welti(非特許文献6)によって、また、taciの2−ヒドロキシベンジル誘導体についてはA. Egli(非特許文献7)によって示唆された。G. Weltiはまた、M11化学量論を有するtaciをベースとしたアセテート誘導配位子のレニウムV錯体およびレニウムVII錯体の合成を記載した。
D. P. Taylor & G. R. Choppin(非特許文献8)は、ランタニドと類似の誘導配位子との単核錯体の形成を記載し、変更していないtaciのEu3+錯体よりもかなり低い6.0のpM値を有するEu3+との錯体についての熱力学的安定性を決定した。
現在投与されているヨウ素化CT造影剤のヨウ素含有率は45%またはそれよりもさらに高いので、減衰特性を大幅に改善するために多核金属錯体が必要とされている。(NMG)2GdDTPA(非特許文献9)またはYbDTPA(非特許文献10)のような単核金属錯体は、ヨウ素化された薬剤が禁忌であるとされる患者に十分に忍容される代替品であることが立証されたが、放射線量および/または造影剤投与量の減少は、金属含有量が現行のX線造影剤中のヨウ素含有量に匹敵する場合にのみ達成され得る。診断用途に関連してまたは関連せずに上記された化合物は全て、該錯体と結合したいずれか1つだけの金属中心を保有しており、30%以下の該金属の含有率は40%よりも有意に低いか、または当該金属は、その吸収係数の低さ故にX線CT用途に適しておらず、すなわち鉄である。
ハフニウムおよびランタニドは、特に現代のCTで通常使用される管電圧の範囲内で、ヨウ素よりも高いX線吸収係数によって特徴付けられる。しかしながら、現代のCTのX線管は、約70kVの最低電圧を必要としており、最大電圧は160kVに達する。CTの将来的な技術開発は、これらのパラメーターを実質的に変更しないと思われるので、ヨウ素は、一般的に、理想的な減衰特徴をこの技術に提供しない。ヨウ素と比べると、ハフニウムおよびランタニドの減衰最適条件(k-edge)は、CTで使用される電圧の範囲とよりよく一致する。したがって、新規のハフニウムおよびランタニド錯体は、慣用の三ヨウ素化造影剤と同じまたはそれよりも低い造影剤量を必要とする。
ハフニウムおよびランタニド系造影剤の使用は、CT走査プロトコールに対してより柔軟性をもたせるようになり、低い放射線量で等価な診断価値を与える走査プロトコールをもたらす。特に、この特徴は、CTにとって重要性が高い。時間空間分解能の観点からの技術開発目標は、臨床的意義の限界に近づいたので、CT走査の放射線負荷の減少は、今日、新規のCTスキャナーおよびX線機器の開発の中心となっている。広く受け入れられているALARAルール(放射線被曝は、合理的に達成可能な限り低い(As Low As Reasonably Achievable)レベルに減少させなければならない)にしたがって、新規ハフニウムおよびランタニド系造影剤は、低下した放射線被曝での高画質診断画像に寄与する。
要約すれば、上記の最先端技術は、1分子あたりの金属含有率が低い生理学的に安定な重金属錯体または金属含有率が高い錯体のいずれかからなり、それらは生理学的用途に対して熱力学的安定性が十分ではないか、または診断用X線CT用途に適さない金属を保持している。
独国特許出願公開第4028139号明細書 国際公開第92/04056号 欧州特許出願公開第190676号明細書 国際公開第91/10454号 国際公開第90/08138号
Hegetschweiler et al. (Chem. Soc. Rev. 1999, 28, 239) Inorg. Chem. 1993, 32, 2699 Inorg. Chem. 1998, 37, 6698 Chapon et al. (J. All. Comp. 2001, 323-324, 128) Inorg. Chem. 1997, 36, 4121 G. Welti (Dissertation, Zuerich 1998) A. Egli (Dissertation, Zuerich 1994) D. P. Taylor & G. R. Choppin (Inorg. Chim. Acta 2007, 360, 3712) Janon E. A., Am. J. Roentgen 1989, 152, 1348 Unger E., Gutierrez F. Invest. Radiol. 1986, 21, 802
本発明の目的は、診断用画像法において、特に現代のコンピューター断層撮影法において、X線造影剤として使用するための、十分に安定であり、水溶性であり、十分に忍容される、高金属含有率のハフニウムおよびランタニド錯体を提供することであった。
この目的は、本発明の化合物の提供によって達成された。このたび、taci(L)のトリ−N,N',N''−カルボン酸誘導体が、本発明の化合物に35%を超える高い金属含有率を与えるM32化学量論のランタニドおよびハフニウムとの新規錯体を効率的に形成することが見出された。驚くべきことに、本発明の錯体は、加熱滅菌条件下でこのタイプの化学量論について水溶液中にて非常に高い安定性を示し、実験動物における優れた忍容性および高いインビボ安定性を有することが見られた。
静脈注射の後、本発明の化合物は、腎臓を経由して迅速かつ定量的に排泄され、十分に確立された三ヨウ素化X線造影剤に匹敵する。
好適な新規のビス−アザイノシトール重金属錯体の本発明は、初めて、診断画像法においてX線造影剤としてこの化合物クラスの実用的使用を可能にした。
ハフニウム系およびランタニド系造影剤の高い吸収係数に対する放射線量がヨウ素系造影剤と比べて有意に減少するので、新規のハフニウム系およびランタニド系造影剤を可能にし、開発することによって、既存のヨウ素系造影剤に勝る明らかな利点が提供される。
発明の詳細な説明
第一の態様では、本発明は、ビスアザイノシトール重金属錯体、特に、2つの六座アザイノシトールトリカルボン酸配位子を含む三核重金属錯体を対象とする。
第二の態様では、本発明は、一般式(I):
[式中、
シクロヘキシル環の置換基は、全シス型立体配置を示し;
Mは、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ハフニウムまたはビスマスであり;
1、R2およびR3は、独立して、Hまたはメチルから選択され;
nは、1または2であり;
xは、3または4であり;
yは、0または3である;
ただし、(xの3倍)+yは12である]
で示される化合物、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を含むがそれらに限定されるものではない全ての異性体、ならびに該化合物またはその水和物の医薬上許容される塩を対象とする。
好ましい実施態様では、本発明は、Mがガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ハフニウムまたはビスマスである、上記式(I)で示される化合物に関する。
特に好ましい実施態様では、Mがハフニウム(Hf)である、上記式(I)で示される化合物に関する。
別の好ましい実施態様では、R1、R2およびR3がメチルである、上記式(I)で示される化合物に関する。
当然のことながら、本発明は、上記した好ましい実施態様のいずれもの組合せにも関する。
別の特に好ましい実施態様では、Mがハフニウム(Hf)であり、R1、R2およびR3がメチルである、上記式(I)で示される化合物に関する。
生理学的pHでチャージされる一般式(I)で示される三核錯体は、好適な生理学的に生体適合性の対イオン、例えば、ナトリウムイオン、または好適な有機塩基陽イオン、特に1級アミン、2級アミンまたは3級アミンの陽イオン、例えば、N−メチルグルカミンの添加によって中和され得る。リジン、アルギニンまたはオルニチンは、好適なアミノ酸陽イオンであり、一般的には他の塩基性天然アミノ酸のものである。
一般式(I)で示される好ましい化合物は、
[Hf3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリハフニウム(IV):
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Lu3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリルテチウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Gd3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリガドリニウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Ho3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリホルミウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Er3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリエルビウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Yb3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリイッテルビウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
[Hf3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリハフニウム(IV):
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Lu3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリルテチウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Gd3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリガドリニウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Ho3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリホルミウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Er3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリエルビウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Yb3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリイッテルビウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
[Hf3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリハフニウム(IV):
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Lu3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリルテチウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Ho3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリホルミウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Er3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリエルビウム(III)酸三ナトリウム
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Yb3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリイッテルビウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
[Hf3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリハフニウム(IV):
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Lu3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリルテチウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Gd3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリガドリニウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Ho3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリホルミウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Er3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリエルビウム(III)酸三ナトリウム:
である。
一般式(I)で示される別の好ましい化合物は、
Na3[Yb3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリイッテルビウム(III)酸三ナトリウム:
である。
第三の態様では、本発明は、一般式(I)で示される化合物の製造方法を対象とする。
第四の態様では、本発明は、1〜6のpH範囲で80℃〜160℃の範囲の高温下にて、好ましくは、2〜5のpH範囲で90℃〜130℃にて、水溶液中にて、
一般式(II):
[式中、
シクロヘキシル環の置換基は、全シス型立体配置を示し;
1、R2およびR3は、独立して、Hまたはメチルであり;
nは、1または2である]
で示されるカルボン酸、ならびに
金属ハロゲン化物(ここで、金属は、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ハフニウムまたはビスマスであり;ハロゲン化物は、塩素化物または臭素化物である)およびその水和物
からの一般式(I)で示される化合物の製造方法を対象とする。
第五の態様では、本発明は、ヒトまたは動物への投与のための、診断薬、特にX線診断薬の製造のための一般式(I)で示される化合物を対象とする。
診断薬、例えばヒト対象体または動物対象体への投与のための診断薬の製造のためには、一般式(I)で示される化合物は、医薬担体または賦形剤と一緒に製剤化されるのが好都合である。本発明の造影剤は、好都合には、医薬製剤化助剤、例えば、安定剤、抗酸化剤、pH調整剤、香料および同種のものを含有することができる。それらは、非経口投与用もしくは経腸投与用、または体腔内への直接投与用に製剤化され得る。例えば、非経口製剤は、金属150〜600mg/mLの濃度範囲、特に金属200〜450mg/mLの濃度範囲の本発明の新規アザイノシトール重金属錯体の滅菌溶液または懸濁液を含有する。かくして、本発明の該造影剤は、生理学上許容される担体媒体中の、好ましくは注射用水中の、液剤、懸濁剤、分散剤、シロップ剤などの慣用的な医薬製剤であり得る。当該造影剤が非経口投与用に製剤化される場合、それは、等張性または高張性であり、pH7.4に近いことが好ましい。
本発明の化合物の医薬上許容される塩としては、慣用の塩基の塩、好ましい例としては、アンモニアまたは炭素原子1〜16個の有機アミン(好ましい例としてはN−メチルグルカミン)から誘導される、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩)およびアンモニウム塩が挙げられる。
X線造影剤として使用するためには、本発明の該造影剤は、概して、十分に高い割合のハフニウムまたは後周期ランタニドを有するべきであり、特に1分子あたりの重金属含量高い造影剤である。
本発明の化合物の一般的な合成法
本発明は、X線造影剤として有用な、ランタニドおよびハフニウムとの非常に安定な三核金属錯体を容易に形成することができる、1,3,5−トリアミノ−1,3,5−トリデオキシ−シス−イノシトール(taci)をベースとした、カルボン酸由来の配位子を提供する。特に、トリ−N,N',N''−酢酸誘導体(tacita)およびトリ−N,N',N''−プロピオン酸誘導体(tacitp)ならびにそれらのトリ−N,N',N''−メチル化類似体(macitaおよびmacitp)を製造した(スキーム1および2)。
立体的に嵩高い試薬N,N−ジイソプロピルエチルアミンおよびブロモ酢酸tert−ブチルとの反応でアルキル化されたトリ−O−ベンジル化taci誘導体tbcaを出発物質として使用して、G. Welti(Dissertation, Zuerich 1998)に従って、配位子tacitaを合成した(スキーム1)。沸騰している6M塩酸中にて保護基を除去し、pH5.5での双性イオン配位子の沈殿によって純粋なH3tacitaを単離した。
トリ−N,N',N''−プロピオン酸誘導体(tacitp)の合成は、Laboratorien Hausmann AG(スイス国セントガレン)のドイツ国特許出願公開第4028139号明細書(1992)によって初めて報告された。本明細書には、第1工程においてメタノールに溶解した配位子taciをアクリロニトリルと反応させる変法を記載する(スキーム2)。最終的に、アルカリ溶液(25%水酸化ナトリウム)中にて該中間体を加水分解してトリカルボン酸を得た。好都合には、陽イオン交換クロマトグラフィーによって該純粋な配位子を塩酸塩形態で得た。
ホルムアルデヒドの存在下にて、該配位子の水溶液の接触水素添加によって、tacitaおよびtacitpに対してさらなるメチル基の導入を行った。最終的には、該配位子を、陽イオン交換クロマトグラフィーによってそれらの塩酸塩形態で精製し、単離した。
該配位子の水溶液またはメタノール溶液に化学量論量の対応する金属塩を加えることによって、上記配位子とランタニドおよびハフニウムとの新規三核重金属錯体を合成した(スキーム3)。該反応混合物をアルカリ下で加熱し(ランタニド錯体について、pH8〜9/1〜2時間)、または酸性条件下で加熱した(ハフニウム錯体について、pH2〜3/20時間〜3日間)。慣用のイオン交換クロマトグラフィー法、抽出法、沈降法または限外濾過法によって、所望の錯体の単離および精製を行った。一般的に、当該錯体は、元素分析(C,H,N)、質量スペクトル(ESI−MS)およびIR分光法によって特徴付けられた。それに加えて、特定の化合物に対してICP−OESによって金属分析を行った。Lu3+およびHf4+との反磁性錯体をさらにNMR分光法によって試験して、いずれの場合にも、三核錯体[M3(H-3L)2]3-/0の2つのジアステレオマーの形成を明らかにした:当該化合物の溶液は、常に、D3−対称異性体とC2−対称異性体の混合物を含有する。しかしながら、C2−K3[Lu3(H-3tacita)2]・20H2O、C2−K3[Ho3(H-3tacita)2]・17.5H2O、D3−[Hf3(H-3tacitp)2]・9H2O、D3−K3[Ho3(H-3tacitp)2]・14.5H2O、C2−K3[Lu3(H-3macitp)2]・11H2OおよびC2−K3[Er3(H-3macitp)2]・6.5H2Oの結晶構造は、結晶充填時に1種類のジアステレオマーだけを示す。
定義
本発明の化合物においてキラル中心または他の形態の異性中心が他に特定されていない場合、本明細書では、エナンチオマーおよびジアステレオマーを包含するこのような立体異性体の全ての形態が対象となることを意図する。キラル中心を含有する化合物は、ラセミ混合物として、またはエナンチオマーに富んだ(enantiomerically enriched)混合物として、またはジアステレオマー混合物として、またはジアステレオマーに富んだ(diastereomerically enriched)混合物として使用され得るか、または、これらの異性体混合物は、周知技術を使用して分離され得、個々の立体異性体が単一で使用され得る。
Na3[Lu3(H-3tacita)2](実施例2)の静脈内投与後のコントラスト促進の経時変化。 Na3[Lu3(H-3tacita)2](実施例2)の投与後の左心室の領域解析および各シグナル−時間変化曲線。 2−[Lu3(H-3tacita)2]3-(実施例2)の結晶構造。変位楕円体は、50%の確率水準で描かれている;H(−N)水素原子は、任意のサイズの球体として示されている;H(−C)水素原子は、明確にするために省略されている。不規則な(disordered)酸素原子O43については1箇所のみ示されている。 2−[Ho3(H-3tacita)2]3-(実施例4)の結晶構造。変位楕円体は、50%の確率水準で描かれている;H(−N)水素原子は、任意のサイズの球体として示されている;H(−C)水素原子は、明確にするために省略されている。 3−[Hf3(H-3tacitp)2](実施例13)の結晶構造。変位楕円体は、30%の確率水準で描かれている;H(−N)水素原子は、任意のサイズの球体として示されている;H(−C)水素原子は、明確にするために省略されている。不規則な酸素原子O65については1箇所のみ示されている。 3−[Ho3(H-3tacitp)2]3-(実施例15)の結晶構造。変位楕円体は、50%の確率水準で描かれている;H(−N)水素原子は、任意のサイズの球体として示されている;H(−C)水素原子は、明確にするために省略されている。不規則な酸素原子O26については1箇所のみ示されている。 2−[Lu3(H-3macitp)2]3-(実施例19)の結晶構造。変位楕円体は、30%の確率水準で描かれている;H(−C)水素原子は、明確にするために省略されている。 2−[Er3(H-3macitp)2]3-(実施例22)の結晶構造。変位楕円体は、30%の確率水準で描かれている;水素原子は、明確にするために省略されている。N2およびN4と結合した不規則な基については、それぞれ、1組の置換基のみ示されている。
実験のパート
略語
材料および装置
合成に使用した化合物は、試薬級の品質のものであり、入手したまま使用した。Dowex 50 W−X2(100〜200メッシュ、H+形)およびDowex 1−X2(50〜100メッシュ、Cl-形)をSigma-Aldrichから入手し、混合床イオン交換樹脂Amberlite MB−6113をMerckから入手した。出発物質である1,3,5−トリアミノ−1,3,5−トリデオキシ−シス−イノシトール(taci)1および全シス−2,4,6−トリス(ベンジルオキシ)−1,3,5−シクロヘキサントリアミン(tbca)2は、文献の記載に従って製造した。
Golden Gate ATRユニットを装着したBruker Vector 22 FT IR分光計でIRスペクトルを記録した。
1Hおよび13C{1H}NMRスペクトルを、それぞれ、D2OまたはCDCl3中にて測定した(294K、Bruker DRX Avance 400 MHz NMR分光計、共鳴周波数:1Hについては400.13MHz、13Cについては100.6MHz)。化学シフトは、内部標準(δ=0ppm)としてのD4−ナトリウム(トリメチルシリル)プロピオネート(D2O)またはテトラメチルシラン(CDCl3)と比較してppmで与えられる。D2OサンプルのpH*は、DClおよびNaODのD2O中の適当な溶液を使用して調整した。この用語pH*は、水性(H2O)緩衝溶液で校正した水性(H2O)Ag/AgCl参照電極と一緒にMetrohmガラス電極を使用するD2Oサンプルの直接pH計(Metrohm 713 pH計)測定値をいう。
元素分析(C,H,N)は、LECO 900VまたはVARIO EL分析器で記録した。金属分析は、ICP−OES法を使用して行った。
単結晶X線回折実験のために、全体を通して、Bruker X8 Apex2(T=100〜153K)またはStoe IPDS(T=200K)回折計にて、グラファイト単色化Mo−Kα線(λ=0.71073Å)を使用した。当該構造を、直接法(SHELXS−97)によって解明し、F2(SHELXL−97)でフルマトリックスの最小二乗計算値によって精密化した3。C2−K3[Ho3(H-3tacita)2]・17.5H2OおよびD3−K3[Ho3(H-3tacitp)2]・14.5H2O(下記参照)中の不規則なO原子を除く全ての非水素原子について、異方性変位パラメーターを精密化した。不規則(disorder):C2−K3[Lu3(H-3tacita)2]・20H2O、C2−K3[Ho3(H-3tacita)2]・17.5H2O、およびC2−K3[Lu3(H-3macitp)2]・11H2Oの結晶構造において、溶媒分子の不規則および一部カリウム対イオンの不規則が見られた。しかしながら、この不規則を解明しようとする試みは、成功しなかった。したがって、PLATONパッケージ4のプログラムSQUEEZEを適用し、データセットから不規則な領域の電子密度を差し引いた。最終的なデータセットは、それぞれ、C2−[Lu3(H-3tacita)2]3-陰イオンおよびC2−[Ho3(H-3tacita)2]3-陰イオンならびにC2−K3[Lu3(H-3macitp)2]・3H2Oを含む。各ケースで差し引かれた電子の量から結晶構造の元素式を推定した。C2−K3[Lu3(H-3tacita)2]・20H2O中の酸素原子O43およびD3−K3[Ho3(H-3tacitp)2]・14.5H2O中の酸素原子O26は、2つの部位(AおよびB)にわたって占有率50%をもって分布していることが分かった。D3−[Hf3(H-3tacitp)2]・9H2O中のO65について2つの部位AおよびBについて72%および28%の占有率をもって類似の不規則が見られた。D3−K3[Ho3(H-3tacitp)2]・14.5H2O中で、カリウム対イオンK3は、3つの部位にわたってそれぞれ50%(A)、35%(C)および15%(B)の占有率をもって分布していた。C2−K3[Lu3(H-3macitp)2]・11H2OおよびC2−K3[Er3(H-3macitp)2]・6.5H2O中の錯陰イオンは、それぞれ、2つのプロピオネートペンダントアームおよび2つのメチル基の1:1不規則においていずれかの場合に生じる結晶学的鏡面上に位置していた。水素原子の処理:算出された位置(ライディングモデル(riding model))は、一般に、H(−C)原子のために使用した。C2−K3[Lu3(H-3tacita)2]・20H2OおよびC2−K3[Ho3(H-3tacita)2]・17.5H2OのH(−N)位置もまた算出した。それぞれ中心NまたはO原子の1.2または1.5×Ueqに設定されているH原子のUisoをもって等方性変位パラメーターを使用して、他のH(−N)およびH(−O)位置の全てを精密化した。さらにまた、N−H距離およびO−H距離には、リストレイント(restraint)を使用した。溶媒分子のH(−O)原子の全てが結晶水を含有する結晶構造中に位置することができるわけではなく、したがって、対応する位置は、精密化において考慮されなかった。
質量スペクトルは、ZQ 4000−ESI質量分光計(シングル四重極型)を装着したWaters LC/MS分光計で測定した。
中間体
中間体1
1,3,5−トリアミノ−1,3,5−トリデオキシ−シス−イノシトール−トリ−N,N',N''−酢酸(H3tacita)
全シス−2,4,6−トリス(ベンジルオキシ)−1,3,5−シクロヘキサントリアミン(3.0g、6.7mmol)をジクロロメタン(120mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.3mL、20.1mmol)を添加した。該溶液にブロモ酢酸tert−ブチル(3.4mL、23.5mmol)を滴下した後、周囲温度で3日間撹拌した。溶媒を完全に除去し、残留物をメタノール(50mL)に溶解した。6M塩酸(300mL)を添加した後、該懸濁液を24時間加熱還流した。得られた溶液をジクロロメタンで2回抽出し、水層を蒸発乾固させた。該白色固体を水(50mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(40%)を使用してpHを5.5に調整して、白色沈殿物を得、これを濾過し、エタノールで洗浄し、真空乾燥させた。
収量:2.5g(92%)H3tacita・3H2O。
1H NMR(D2O,pH*<1)δ 3.85(t,J=3Hz,3H)、4.24(s,6H)、4.78(t,J=3Hz,3H)。
13C NMR(D2O,pH*<1)δ 45.7、57.6、64.4、169.3。
1H NMR(D2O,pH*>13)δ 2.57(m,3H)、3.32(s,6H)、4.12(m,3H)。
13C NMR(D2O,pH*>13)δ 51.9、60.5、71.3、182.6。
122139・3H2O(405.36)の元素分析の計算値(%):C,35.56;H,6.71;N,10.37。測定値:C,35.36;H,6.49;N,10.25。
IR(cm-1):607、632、679、793、914、936、978、1012、1133、1214、1283、1328、1371、1404、1574、2744、3054、3421。
中間体2
1,3,5−トリデオキシ−1,3,5−トリス(メチルアミノ)−シス−イノシトール−トリ−N,N',N''−酢酸(H3macita)
3tacita・3H2O(1.8g、4.4mmol)を水(200mL)に懸濁し、濃塩酸を使用してpHを約1に調整した。得られた溶液にホルムアルデヒド溶液(37%、70mL、936mmol)および触媒として酸化白金(IV)(600mg)を添加した。該反応混合物をオートクレーブ中にて5気圧のH2で水素添加した。15日後、触媒を濾過し、濾液を濃縮乾固させた。残留物を水とギ酸の1:1混合物(30mL)に2回溶解し、再度、蒸発乾固させた。残留固体を少量の塩酸(0.5M)に溶解し、DOWEX50に吸着させた。該カラムを、連続して、水(1L)、0.5M塩酸(1L)および3M塩酸(2L)で洗浄した。生成物を含有する3Mフラクションを蒸発乾固させ、淡黄色の固体を真空乾燥させた。
収量:2.1g(91%)H3macita・3HCl・H2O。
1H NMR(D2O,pH*<2)δ 3.30(s,9H)、4.12(m,3H)、4.38(s,6H)、4.91(m,3H)。
13C NMR(D2O,pH*<2)δ 43.6、56.7、65.1、65.3、170.9。
152739・3HCl・H2O(520.79)の元素分析の計算値(%):C,34.59;H,6.19;N,8.07。測定値:C,34.71;H,6.23;N,8.13。
IR(cm-1):603、662、686、836、1006、1099、1205、1410、1725、2961。
中間体3−1
1,3,5−トリアミノ−1,3,5−トリデオキシ−シス−イノシトール−トリ−N,N',N''−プロピオニトリル(tacitpn)
taci(2.0g、11.3mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、アクリロニトリル(7.4mL、0.11mol)を添加した。該溶液を周囲温度で24時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を連続してジエチルエーテルおよびヘキサンで洗浄し、該白色固体を真空乾燥させた。
収量:3.9g(97%)tacitpn・0.2H2O・0.5MeOH。tacitpnのメタノール中濃溶液を蒸発させてX線分析に適した単結晶を得た。
1H NMR(D2O)δ 2.72(m,9H)、3.03(t,J=7Hz,6H)、4.23(t,J=3Hz,3H)。
13C NMR(D2O)δ 20.5、43.4、60.1、72.0、123.2。
152463・0.2H2O・0.5MeOH(356.01)の元素分析の計算値(%):C,52.29;H,7.47;N,23.61。測定値:C,52.23;H,7.23;N,23.40。
IR(cm-1):602、754、843、902、1072、1113、1252、1352、1425、1987、2067、2248、2924、3103、3268。
MS(ES+):m/z(%)337.5(100){tacitpn+H}+
MS(ES-):m/z(%)335.6(100){tacitpn−H}-
中間体3−2
1,3,5−トリアミノ−1,3,5−トリデオキシ−シス−イノシトール−トリ−N,N',N''−プロピオン酸(H3tacitp)
tacitpn(3.8g、10.7mmol)を水酸化ナトリウム(25%溶液10.3g、64.4mmol)に溶解し、4時間加熱還流した。溶媒を除去し、残留物を1M塩酸(5mL)に溶解し、DOWEX50に吸着させた。該カラムを水(1L)、0.25M塩酸(1L)および1M塩酸(1L)で洗浄し、生成物を3M塩酸(1L)で溶離した。溶媒を除去し、固体を真空乾燥させた。
収量:5.1g(86%)H3tacitp・3HCl・3H2O。
1H NMR(D2O)δ 2.43(t,J=7Hz,6H)、2.61(m,3H)、2.89(t,J=7Hz,6H)、4.26(m,3H)。
13C NMR(D2O)δ 40.3、44.7、60.5、71.8、184.2。
152739・3HCl・3H2O(556.82)の元素分析の計算値(%):C,32.36;H,6.52;N,7.55。測定値:C,32.56;H,6.31;N,7.64。
IR(cm-1):1073、1111、1308、1409、1458、1571、2903。
MS(ES+):m/z(%)441.4(100){H2tacitp+2Na}+、394.2(75){H3tacitp+H}+
MS(ES-):m/z(%)392.3(100){H3tacitp−H}-
中間体4
1,3,5−トリデオキシ−1,3,5−トリス(メチルアミノ)−シス−イノシトール−トリ−N,N',N''−プロピオン酸(H3macitp)
3tacitp・3HCl・3H2O(400mg、0.7mmol)をホルムアルデヒド溶液(37%、25mL、334mmol)に溶解し、少量のPd(10%)/Cを添加した。該反応混合物を、オートクレーブ中、室温にて50気圧のH2で4日間水素添加した。該反応混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固させた。残留物を水とギ酸の1:1混合物(30mL)で2回溶解し、再度、蒸発乾固させた。残留固体を3M塩酸(10mL)に溶解し、DOWEX50に吸着させた。該カラムを連続して0.5M塩酸(1L)、1M塩酸(1L)および3M塩酸(1L)で洗浄した。生成物を含有する3Mフラクションを蒸発乾固させ、固体を真空乾燥させた。
収量:320mg(71%)H3macitp・3HCl・4.5H2O。
1H NMR(D2O)δ 3.04(t,J=7Hz,6H)、3.15(s,9H)、3.67(m,3H)、3.78(t,J=7Hz,6H)、5.04(m,3H)。
13C NMR(D2O)δ 23.6、34.3、45.5、57.9、58.6、169.9。
183339・3HCl・4.5H2O(625.92)の元素分析の計算値(%):C,34.54;H,7.25;N,6.71。測定値:C,34.20;H,6.86;N,6.71。
IR(cm-1):647、798、988、1099、1138、1188、1401、1714、1943、2008、2115、2165、2189、2927。
実施例
実施例1
[Hf3(H-3tacita)2]
塩化ハフニウム(IV)(594mg、1.9mmol)を水(20mL)に溶解した。H3tacita・3H2O(0.5g、1.2mmol)を添加し、pHを約2.5に調整した(1M水酸化ナトリウム)。該溶液を20時間加熱還流した。該反応混合物を濾過し、濾液をDOWEX50(H+型)に吸着させた。生成物を水で溶離し、溶媒を除去し、白色固体を真空乾燥させた。
収量:65mg(8%)[Hf3(H-3tacita)2]・6.5H2O(C2対称錯体種とD3対称錯体種の2:1混合物(1H NMRから推定)として)。
1H NMR(D2O,pH*<2)δ 3.72−3.78([3×C2+D3]−CHax,6H)、3.90−3.93([3×C2+D3]−CH2 a,6H)、4.12−4.21([3×C2+D3]−CH2 b,6H)、4.87(m,[C2]−CHeq,1.3H)、4.97([C2+D3]−CHeq,3.3H)、5.08(m,[C2]−CHeq,1.3H)、6.11−6.18([3×C2+D3]−NH,6H)。
13C NMR(D2O,pH*<2)δ 51.7、51.8、51.9、52.0、62.56、62.60、62.9(×2)、74.3、76.68、76.69、79.0、185.0、185.1、185.2、185.3。
2430Hf3618・6.5H2O(1343.09)の元素分析の計算値(%):C,21.46;H,3.23;N,6.26;Hf,39.87。測定値:C,22.06;H,3.25;N,6.07;Hf,39.47。
IR(cm-1):513、522、549、559、570、580、652、716、819、916、960、1016、1087、1114、1303、1348、1504、1634、2961、3159。
MS(ES+):m/z(%)1249.2(100){[Hf3(H-3tacita)2]+Na}+、1227.2(14){[Hf3(H-3tacita)2]+H}+
MS(ES-):m/z(%)1225.3(100){[Hf3(H-3tacita)2]−H}-
実施例2
Na3[Lu3(H-3tacita)2]
3tacita・3H2O(1.0g、2.5mmol)をメタノール(120mL)に懸濁した。水酸化ナトリウム(メタノール中1M溶液12.5mL、12.5mmol)を添加して、透明溶液を得、これに、メタノール(20mL)に溶解した1.5当量の塩化ルテチウム(III)・六水和物(1.5g、3.9mmol)を滴下した。該懸濁液を2時間加熱還流し、体積を50mLに減少させた。冷却後、白色固体を濾過し、pH約9(1M水酸化ナトリウムで調整)で水(30mL)に溶解した。該溶液を再度1時間加熱還流し、濾過し、冷却後、エタノール(150mL)を用いて濾液から生成物を沈殿させた。白色固体を濾過し、真空乾燥させた。
収量:1.3g(76%)Na3[Lu3(H-3tacita)2]・5.5H2O(C2対称錯体種とD3対称錯体種の3:2混合物(1H NMRから推定)として)。該錯体の水溶液(pH約11、合成で使用した水酸化カリウム)をゆっくりと蒸発させることにより、C2−K3[Lu3(H-3tacita)2]・20H2O組成物の単結晶を得た。
1H NMR(D2O,pH*約7)δ 2.90(m,[C2]−CHax,1.2H)、2.91(m,[C2]−CHax,1.2H)、2.95(m,[D3]−CHax,2.4H)、2.97(m,[C2]−CHax,1.2H)、3.34(br,[D3+3×C2]−NH,6H)、3.43−3.53([D3+3×C2]−CH2 a,6H)、3.70−3.80([D3+3×C2]−CH2 b,6H)、4.10(m,[C2]−CHeq,1.2H)、4.25(m,[C2+D3]−CHeq,3.6H)、4.40(m,[C2]−CHeq,1.2H)。
13C NMR(D2O,pH*約7)δ 50.3、50.4(D3)、50.6、50.7、63.57(D3)、63.62、63.8、63.9、70.2、73.0、73.1(D3)、75.9、186.89、186.95(D3)、186.97、187.03。
2430Lu36Na318・5.5H2O(1383.48)元素分析の計算値(%):C,20.84;H,2.99;N,6.08;Lu,37.94;Na,4.99。測定値:C,20.95;H,3.18;N,6.05;Lu,38.07;Na,5.02。
IR(cm-1):513、527、540、566、580、594、613、635、710、793、863、888、946、995、1059、1114、1141、1259、1320、1376、1434、1582、2848、3268。
MS(ES+):m/z(%)1307.8(100){[Lu3(H-3tacita)2]+4Na}+
結晶データおよび構造の精密化:
原子座標(×104)および等価(equivalent)等方性変位パラメーター(Å2×103)。U(eq)は、直交Uijテンソルのトレースの3分の1であると定義する。
図3は、当該結晶構造を示す。
実施例3
Na3[Gd3(H-3tacita)2]
ルテチウム錯体Na3[Lu3(H-3tacita)2]の製造プロトコールに従って、H3tacita・3H2O(220mg、0.5mmol)および塩化ガドリニウム(III)・六水和物(280mg、0.8mmol)から当該錯体を製造した。
収量:237mg(64%)(Na3[Gd3(H-3tacita)2]・8H2Oとして)。
2430Gd36Na318・8H2O(1375.37)の元素分析の計算値(%):C,20.96;H,3.37;N,6.11;Gd,34.30;Na,5.02。測定値:C,20.99;H,3.55;N,6.13;Gd,34.44;Na,5.04。
IR(cm-1):515、522、544、561、570、586、614、646、704、783、867、876、940、995、1058、1113、1139、1263、1320、1382、1428、1574、2826、3232。
MS(ES+):m/z(%)1255.0(100){[Gd3(H-3tacita)2]+4Na}+、1274.9(8){[Gd3(H-3tacita)2]+5Na−H}+
MS(ES-):m/z(%)1208.9(100){[Gd3(H-3tacita)2]+2Na}-、1186.1(25){[Gd3(H-3tacita)2]+Na+H}-、1230.9(20){[Gd3(H-3tacita)2]+3Na−H}-
実施例4
Na3[Ho3(H-3tacita)2]
出発物質としてH3tacita・3H2O(150mg、0.4mmol)および塩化ホルミウム(III)(146mg、0.5mmol)を使用して、ルテチウム錯体Na3[Lu3(H-3tacita)2]のためのプロトコールに従って、当該錯体を製造した。
収量:86mg(33%)Na3[Ho3(H-3tacita)2]・8H2O。該錯体の水溶液(pH約11、合成で使用した水酸化カリウム)をゆっくりと蒸発させることにより、C2−K3[Ho3(H-3tacita)2]・17.5H2O組成物の単結晶を得た。
2430Ho36Na318・8H2O(1398.41)の元素分析の計算値(%):C,20.61;H,3.32;N,6.01。測定値:C,20.43;H,2.87;N,5.53。
MS(ES+):m/z(%)1276.8(100){[Ho3(H-3tacita)2]+4Na}+、1254.9(13){[Ho3(H-3tacita)2]+3Na+H}+、1232.9(5){[Ho3(H-3tacita)2]+2Na+2H}+
MS(ES-):m/z(%)593.1(100){[Ho3(H-3tacita)2]+H}2-、604.1(20){[Ho3(H-3tacita)2]+Na}2-、1187.1(5){[Ho3(H-3tacita)2]+2H}-、1209.1(2){[Ho3(H-3tacita)2]+H+Na}-
結晶データおよび構造の精密化:
原子座標(×104)および等価等方性変位パラメーター(Å2×103)。U(eq)は、直交Uijテンソルのトレースの3分の1であると定義する。
図4は、当該結晶構造を示す。
実施例5
Na3[Er3(H-3tacita)2]
出発物質としてH3tacita・3H2O(150mg、0.4mmol)および塩化エルビウム(III)・六水和物(215mg、0.6mmol)を使用して、ルテチウム錯体Na3[Lu3(H-3tacita)2]のためのプロトコールに従って、該錯体を製造した。
収量:155mg(57%)(Na3[Er3(H-3tacita)2]・12H2Oとして)。
2430Er36Na318・12H2O(1477.45)の元素分析の計算値(%):C,19.51;H,3.68;N,5.69。測定値:C,19.46;H,3.21;N,5.26。
IR(cm-1):510、526、540、552、570、590、629、686、703、793、875、885、943、999、1063、1112、1139、1259、1320、1383、1435、1566、2866、3252。
MS(ES+):m/z(%)653.3(100){[Er3(H-3tacita)2]+5Na}2+、1283.8(8){[Er3(H-3tacita)2]+4Na}+、1261.8(1){[Er3(H-3tacita)2]+3Na+H}+
MS(ES-):m/z(%)1193.8(100){[Er3(H-3tacita)2]+2H}-、1215.8(32){[Er3(H-3tacita)2]+Na+H}-
実施例6
Na3[Yb3(H-3tacita)2]
ルテチウム錯体Na3[Lu3(H-3tacita)2]の製造プロトコールに従って、H3tacita・3H2O(1.3g、3.2mmol)および塩化イッテルビウム(III)・六水和物(1.9g、4.9mmol)から当該錯体を製造した。
収量:1.7g(74%)(Na3[Yb3(H-3tacita)2]・9H2Oとして)。
24306Na318Yb3・9H2O(1440.79)の元素分析の計算値(%):C,20.01;H,3.36;N,5.83;Yb,36.03;Na,4.79。測定値:C,20.47;H,3.65;N,6.08;Yb,35.73;Na,5.02。
IR(cm-1):508、526、547、585、611、632、674、698、791、875、890、944、996、1060、1111、1139、1262、1322、1378、1432、1583、2848、3269。
MS(ES+):m/z(%)1301.9(100){[Yb3(H-3tacita)2]+4Na}+、1278.8(13){[Yb3(H-3tacita)2]+3Na+H}+
MS(ES-):m/z(%)1254.9(100){[Yb3(H-3tacita)2]+2Na}-、1233.1(45){[Yb3(H-3tacita)2]+Na+H}-
実施例7
[Hf3(H-3macita)2]
塩化ハフニウム(IV)(205mg、0.6mmol)を水(35mL)に溶解した。H3macita・3HCl・H2O(250mg、0.5mmol)を添加し、pHを約3に調整した(1M水酸化ナトリウム)。該溶液を24時間加熱還流した後、開放ビーカー中にて室温で1日間放置した。固体を濾過し、真空乾燥させた。
収量:50mg(14%)[Hf3(H-3macita)2]・12H2O(主要な種としてのC2対称錯体)。
1H NMR(D2O)δ 2.86−2.87(−CH3、18H)、3.26(m,−CHeq,6H)、3.64−3.75(−CH2 a,6H)、4.24−4.36(−CH2 b,6H)、5.01(m,−CHeq,2H)、5.14(m,−CHeq,2H)、5.21(m,−CHeq,2H)。
3042Hf3618・12H2O(1526.34)の元素分析の計算値(%):C,23.61;H,4.36;N,5.51。測定値:C,24.06;H,4.30;N,4.83。
IR(cm-1):513、526、535、550、567、578、606、630、648、675、696、722、819、838、914、930、1006、1025、1092、1207、1261、1323、1349、1455、1477、1633、2951、3445。
MS(ES+):m/z(%)1328.5(100){[Hf3(H-3macita)2]+H+H2O}+、673.1(10){[Hf3(H-3macita)2]+2H+2H2O}2+、1311.2(8){[Hf3(m-3tacita)2]+H}+
濾液をDOWEX50(H+型)に吸着させ、水で溶離した。1.25−1.75Lのフラクションを凍結乾燥させて、淡黄色の固体を得た。
収量:75mg(21%)[Hf3(H-3macita)2]・10H2O(主要な種としてのD3対称錯体)。
1H NMR(D2O)δ 3.00(s,−CH3、18H)、3.41(m,−CHax、6H)、3.78(d,−CH2,J=18Hz,6H)、4.47(d,−CH2,J=18Hz,6H)、5.30(m,−CHeq,6H)。
13C NMR(D2O)δ 50.2、62.9、68.8、73.7、183.4。
3042Hf3618・10H2O(1490.31)の元素分析の計算値(%):C,24.18;H,4.19;N,5.64。測定値:C,24.36;H,3.91;N,4.88。
IR(cm-1):518、526、538、548、557、568、582、604、626、645、675、719、766、819、839、913、928、1004、1031、1092、1129、1161、1206、1260、1319、1348、1449、1475、1633、2891、3439。
MS(ES+):m/z(%)1329.2(100){[Hf3(H-3macita)2]+H+H2O}+、673.6(5){[Hf3(H-3macita)2]+2H+2H2O}2+
MS(ES-):m/z(%)1354.1(100){[Hf3(H-3macita)2]+HCOO}-
実施例8
Na3[Lu3(H-3macita)2]
3macita・3HCl・H2O(150mg、0.3mmol)および塩化ルテチウム(III)・六水和物(168mg、0.4mmol)を水(30mL)に溶解した。水酸化ナトリウム(1M)を添加してpHを約8に調整し、該透明溶液を2時間加熱還流した。溶媒を除去し、残留物を熱エタノール(20mL)で処理した。不溶の塩を濾過し、濾液を蒸発乾固させ、白色固体を真空乾燥させた。
収量:150mg(67%)Na3[Lu3(H-3macita)2]・10.5H2O(C2対称錯体種とD3対称錯体種の2:1混合物(1H NMRから推定)として)。
1H NMR(D2O,pH*=9.5)δ 2.40−2.42([3×C2+D3]−CHax、6H)、2.56−2.61([3×C2+D3]−CH3、18H)、3.02−3.14([3×C2+D3]−CH2 a,6H)、3.96−4.00([3×C2+D3]−CH2 b,6H)、4.55(m,[C2]−CHeq,1.3H)、4.58−4.59([2×C2+D3]−CHeq,4.7H)。
13C NMR(D2O,pH*=9.5)δ 45.9(×2)、46.0(×2)、60.6、60.8、60.9、61.1、69.5、69.6、69.7、69.9、70.07、70.13、70.2、70.4、185.88、185.92、185.97、186.04。
3042Lu36Na318・10.5H2O(1557.71)の元素分析の計算値(%):C,23.13;H,4.08;N,5.40;Lu,33.70。測定値:C,23.49;H,3.81;N,5.32;Lu,33.60。
IR(cm-1):515、545、556、573、596、605、627、649、720、805、823、914、1006、1036、1114、1147、1220、1258、1326、1392、1471、1581、2862、3396。
MS(ES+):m/z(%)707.4(100){[Lu3(H-3macita)2]+5Na}2+、1391.5(33){[Lu3(H-3macita)2]+4Na}+、1325.5(7){[Lu3(H-3macita)2]+3H+Na}+
MS(ES-):m/z(%)433.5(100){[Lu3(H-3macita)2]}3-、661.4(37){[Lu3(H-3macita)2]+Na}2-、650.5(35){[Lu3(H-3macita)2]+H}2-、1345.6(23){[Lu3(H-3macita)2]+2Na}-
実施例9
Na3[Gd3(H-3macita)2]
出発物質としてH3macita・3HCl・H2O(150mg、0.3mmol)および塩化ガドリニウム(III)・六水和物(160mg、0.4mmol)を使用して、ルテチウム錯体Na3[Lu3(H-3macita)2]のためのプロトコールに従って、該錯体を製造した。
収量:150mg(70%)Na3[Gd3(H-3macita)2]・7H2O・EtOH。
3042Gd36Na318・7H2O・EtOH(1487.58)の元素分析の計算値(%):C,25.84;H,4.20;N,5.65。測定値:C,25.74;H,4.27;N,5.60。
IR(cm-1):517、543、556、566、581、624、634、718、799、817、911、961、1001、1036、1111、1221、1258、1326、1385、1471、1575、2870、3372。
MS(ES+):m/z(%)1338.1(100){[Gd3(H-3macita)2]+4Na}+、1272.0(21){[Gd3(H-3macita)2]+3H+Na}+
実施例10
Na3[Ho3(H-3macita)2]
ルテチウム錯体Na3[Lu3(H-3macita)2]の製造プロトコールに従って、H3macita・3HCl・H2O(150mg、0.3mmol)および塩化ホルミウム(III)・六水和物(164mg、0.4mmol)から該錯体を製造した。
収量:200mg(91%)Na3[Ho3(H-3macita)2]・10H2O。
3042Ho36Na318・10H2O(1518.60)の元素分析の計算値(%):C,23.73;H,4.12;N,5.53。測定値:C,23.56;H,4.19;N,5.40。
IR(cm-1):518、528、543、550、584、598、620、641、672、720、802、819、911、961、1003、1036、1113、1146、1220、1256、1325、1385、1471、1582、2862、3319。
MS(ES+):m/z(%)1361.2(100){[Ho3(H-3macita)2]+4Na}+、1295.2(22){[Ho3(H-3macita)2]+3H+Na}+
実施例11
Na3[Er3(H-3macita)2]
出発物質としてH3macita・3HCl・H2O(150mg、0.3mmol)および塩化エルビウム(III)・六水和物(165mg、0.4mmol)を使用して、ルテチウム錯体Na3[Lu3(H-3macita)2]のためのプロトコールに従って、該錯体を製造した。
収量:140mg(63%)Na3[Er3(H-3macita)2]・11H2O。
3042Er36Na318・11H2O(1543.60)元素分析の計算値(%):C,23.34;H,4.18;N,5.44。測定値:C,23.33;H,4.04;N,5.25。
IR(cm-1):517、527、538、557、577、609、638、666、718、803、821、912、1005、1036、1113、1221、1258、1326、1386、1471、1582、2869、3355。
MS(ES+):m/z(%)1368.1(100){[Er3(H-3macita)2]+4Na}+、1302.1(23){[Er3(H-3macita)2]+3H+Na}+
実施例12
Na3[Yb3(H-3macita)2]
3macita・3HCl・H2O(400mg、0.8mmol)および塩化イッテルビウム(III)・六水和物(398mg、1.0mmol)を水(30mL)に溶解した。水酸化ナトリウム(1M)を添加して、pHを約8に調整し、該透明溶液を3時間加熱還流した。限外濾過(酢酸セルロース膜、最低NMWL 500g/mol、Millipore)によって、該溶液を脱塩した。濾液を蒸発乾固させ、白色固体を真空乾燥させた。
収量:320mg(60%)(Na3[Yb3(H-3macita)2]・H2Oとして)。
30426Na318Yb3・H2O(1380.83)の元素分析の計算値(%):C,26.10;H,3.21;N,6.09。測定値:C,26.21;H,3.50;N,6.10。
IR(cm-1):520、536、548、569、578、586、597、619、639、694、718、804、822、913、1007、1035、1113、1147、1257、1324、1386、1470、1573、2875、3356。
MS(ES+):m/z(%)1385.7(100){[Yb3(H-3macita)2]+4Na}+、1364.7(6){[Yb3(H-3macita)2]+H+3Na}+、1320.7(4){[Yb3(H-3macita)2]+3H+Na}+
MS(ES-):m/z(%)1340.6(100){[Yb3(H-3macita)2]+2Na}-、1318.7(22){[Yb3(H-3macita)2]+H+Na}-、1295.7(17){[Yb3(H-3macita)2]+2H}-
実施例13
[Hf3(H-3tacitp)2]
3tacitp・3HCl・3H2O(500mg、0.9mmol)を水(20mL)に溶解した。1M水酸化ナトリウム(8.1mL、8.1mmol)、および水(5mL)に溶解した塩化ハフニウム(IV)(489mg、1.5mmol)を連続して添加した。pHを約3に調整し(1M塩酸)、該懸濁液を3日間加熱還流した。固体を濾過し、濾液を混合床イオン交換カラム(Amberlite MB−6113)に通し、これを水(500mL)で溶離した。溶出液を凍結乾燥させて、生成物を白色固体として得た。
収量:320mg(47%)[Hf3(H-3tacitp)2]・11.5H2O(C2対称錯体種とD3対称錯体種の1:1混合物(1H NMRおよびHPLCから推定)として)。当該化合物の水/エタノール混合物中溶液をゆっくりと蒸発させることによって、X線分析に適したD3−[Hf3(H-3tacitp)2]・9H2O組成物の単結晶を得た。
1H NMR(D2O,pH*約7)δ 2.51−2.65([6×C2+2×D3]−CH2COO,12H)、3.15−3.18([3×C2+D3]−CH2 aN,6H)、3.24−3.32([3×C2+D3]−CH2 bN,6H)、3.46(m,[C2]−CHax,1H)、3.50(m,[C2]−CHax,1H)、3.53(m,[D3]−CHax,3H)、3.57(m,[C2]−CHax,1H)、4.75(m,[C2]−CHeq,1H)、4.90−5.00([3×C2+D3]−NH2,6H)、5.03([C2+D3]−CHeq,4H)、5.30(m,[C2]−CHeq,1H)。
13C NMR(D2O,pH*約7)δ 36.1、36.19、36.22、36.3、44.8(×2)、44.85、44.87、62.1、62.15、62.24、62.3、74.7、76.6、76.7、78.4、182.6(×2)、182.7(×2)。
3042Hf3618・11.5H2O(1517.33)の元素分析の計算値(%):C,23.75;H,4.32;N,5.54。測定値:C,23.69;H,3.93;N,5.32。
IR(cm-1):614、817、884、1010、1360、1624、1984、2059、2144、2167、3207、3264、3424、3465、3483、3729、3865。
MS(ES-):m/z(%)1355.2(100){[Hf3(H-3tacitp)2]+HCOO}-、1309.2(15){[Hf3(H-3tacitp)2]−H}-
結晶データおよび構造の精密化:
sh3129についての原子座標(×104)および等価等方性変位パラメーター(Å2×103)。U(eq)は、直交Uijテンソルのトレースの3分の1であると定義する。
図5は、当該結晶構造を示す。
実施例14
Na3[Lu3(H-3tacitp)2]
3tacitp・3HCl・3H2O(100mg、0.2mmol)を水(10mL)に溶解し、1.6当量の塩化ルテチウム(III)・六水和物(水に溶解した118mg、0.3mmol)を添加した。pHを約8に調整した(1M水酸化ナトリウム)。該懸濁液を80℃で1時間撹拌した後、濾過した。限外濾過(酢酸セルロース膜、最低NMWL 500g/mol、Millipore)により、該溶液を脱塩した。濾液を蒸発乾固させ、白色固体を真空乾燥させた。
収量:70mg(53%)Na3[Lu3(H-3tacitp)2]・5.5H2O(C2対称錯体種とD3対称錯体種の1:1混合物(1H NMRから推定)として)。
1H NMR(D2O,pH*約12)δ 2.37−2.51([6×C2+2×D3]−CH2COO、12H)、2.73−2.80([3×C2+D3]−CH2 aN+[3×C2+D3]−CHax、12H)、2.97−3.08([3×C2+D3]−CH2 bN,6H)、4.19(m,[C2]−CHeq,1H)、4.35(m,[C2+D3]−CHeq,4H)、4.56([C2]−CHeq,1H)。
13C NMR(D2O,pH*約12)δ 37.8、37.9、43.37、43.41、43.5、43.6、63.8(×2)、63.9(×2)、69.2、72.9、73.0、76.3、171.2、185.7。
3042Lu36Na318・5.5H2O(1467.64)の元素分析の計算値(%):C,24.55;H,3.64;N,5.73。測定値:C,24.86;H,4.02;N,5.22。
IR(cm-1):629、867、954、1005、1138、1370、1570、2024、2070、2187、2357、3217、3411、3668。
MS(ES+):m/z(%)1391.3(100){[Lu3(H-3tacitp)2]+4Na}+、707.3(73){[Lu3(H-3tacitp)2]+5Na}2+、1369.3(10){[Lu3(H-3tacitp)2]+3Na+H}+
MS(ES-):m/z(%)661.4(100){[Lu3(H-3tacitp)2]+Na}2-、433.4(50){[Lu3(H-3tacitp)2]}3-、650.3(45){[Lu3(H-3tacitp)2]+H}2-、1345.5(40){[Lu3(H-3tacitp)2]+2Na}-、1323.5(12){[Lu3(H-3tacitp)2]+Na+H}-
実施例15
Na3[Ho3(H-3tacitp)2]
出発物質としてH3tacitp・3HCl・3H2O(100mg、0.2mmol)および塩化ホルミウム(III)・六水和物(109mg、0.3mmol)を使用して、ルテチウム錯体Na3[Lu3(H-3tacitp)2]のためのプロトコールに従って、当該錯体を製造した。
収量:65mg(49%)Na3[Ho3(H-3tacitp)2]・8H2O。錯体の水溶液(合成で使用した水酸化カリウム)をゆっくりと蒸発させることにより、D3−K3[Ho3(H-3tacitp)2]・14.5H2O組成物の単結晶を得た。
3042Ho36Na318・8H2O(1482.57)の元素分析の計算値(%):C,24.30;H,3.94;N,5.67。測定値:C,24.10;H,3.70;N,5.94。
IR(cm-1):611、870、951、1002、1103、1134、1394、1556、3252。
MS(ES+):m/z(%)1361.7(100){[Ho3(H-3tacitp)2]+4Na}+、1339.7(32){[Ho3(H-3tacitp)2]+3Na+H}+
MS(ES-):m/z(%)1271.7(100){[Ho3(H-3tacitp)2]+2H}-、1293.7(79){[Ho3(H-3tacitp)2+Na+H]}-、1315.7(58){[Ho3(H-3tacitp)2]+2Na}-
結晶データおよび構造の精密化:
sh3023aについての原子座標(×104)および等価等方性変位パラメーター(Å2×103)。U(eq)は、直交Uijテンソルのトレースの3分の1であると定義する。
図6は、当該結晶構造を示す。
実施例16
Na3[Er3(H-3tacitp)2]
3tacitp・3HCl・3H2O(100mg、0.2mmol)を水(10mL)に溶解し、水(10mL)に溶解した1.6当量の塩化エルビウム(III)・六水和物(110mg、0.3mmol)を添加した。pHを約8に調整した(1M水酸化ナトリウム)。該懸濁液を80℃で1時間撹拌した後、濾過した。溶媒を除去し、残留物を熱エタノール(50mL)で処理した。不溶の塩を濾過し、濾液を蒸発乾固させ、ローズ色の固体を真空乾燥させた。
収量:58mg(40%)Na3[Er3(H-3tacitp)2]・15H2O。
3042Er36Na318・15H2O(1615.66)の元素分析の計算値(%):C,22.30;H,4.49;N,5.20。測定値:C,22.18;H,4.07;N,5.24。
IR(cm-1):606、626、655、875、952、1003、1135、1397、1556、2031、3431、3486。
実施例17
Na3[Yb3(H-3tacitp)2]
出発物質としてH3tacitp・3HCl・3H2O(100mg、0.2mmol)および塩化イッテルビウム(III)・六水和物(112mg、0.3mmol)を使用して、エルビウム錯体Na3[Er3(H-3tacitp)2]のためのプロトコールに従って、当該錯体を製造した。
収量:79mg(54%)Na3[Yb3(H-3tacitp)2]・13H2O。
30426Na318Yb3・15H2O(1633.04)の元素分析の計算値(%):C,22.06;H,4.44;N,5.15。測定値:C,21.95;H,4.20;N,5.09。
IR(cm-1):619、789、871、953、1002、1070、1102、1135、1274、1396、1557、2850、3260。
実施例18
[Hf3(H-3macitp)2]
3macitp・3HCl・4.5H2O(1.3g、2.1mmol)を水(100mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(1M溶液18.7mL、18.7mmol)で処理した。少量の水に溶解した四塩化ハフニウム(IV)(1.1g、3.4mmol)を添加し、pHを約3に調整した(1M塩酸で調整)。該溶液を3日間加熱還流した。白色固体を濾過し、濾液を混合床イオン交換カラム(Amberlite MB−6113)に通し、これを水で溶離した。該溶出液を凍結乾燥させて、粗生成物1.23gを白色固体として得、これを分取HPLCによって精製した。
収量:44mg[Hf3(H-3macitp)2]・xH2O。
1H NMR(D2O)δ 2.48−2.67(m,12H)、2.78−2.92(m,6H)、2.85(s,9H)、2.87(s,9H)、2.92−3.03(m,6H)、3.61−3.81(m,6H)、5.48(m,6H)。
MS(ES+):m/z(%)1395.5(100){[Hf3(H-3macitp)2]+H}、1417.4(50){[Hf3(H-3macitp)2]+Na}
MS(ES-):m/z(%)1439.4(100){[Hf3(H-3macitp)2]+HCOO}、1393.5(12){[Hf3(H-3macitp)2]−H}-
実施例19
Na3[Lu3(H-3macitp)2]
出発物質としてH3macitp・3HCl・4.5H2O(100mg、0.2mmol)および塩化ルテチウム(III)・六水和物(100mg、0.3mmol)を使用して、エルビウム錯体Na3[Er3(H-3tacitp)2]のためのプロトコールに従って、当該錯体を製造した。
収量:68mg(56%)Na3[Lu3(H-3macitp)2]・2.5H2O・0.5EtOH(C2対称錯体種とD3対称錯体種の混合物として)。該錯体の水/アセトン混合物中溶液(合成で使用した水酸化カリウム)をゆっくりと蒸発させることによって、C2−K3[Lu3(H-3macitp)2]・11H2O組成物の単結晶を得た。
1H NMR(D2O)δ 2.07−2.08([3×C2+D3]−CHax+[3×C2+D3]−CH2 aN,12H)、2.32−2.36([3×C2+D3]−CH2 aCOO、6H)、2.49−2.50([3×C2+D3]−CH3、18H)、2.73−2.80([3×C2+D3]−CH2 bCOO、6H)、3.52−3.60([3×C2+D3]−CH2 bN,6H)、4.72−4.83([3×C2+D3]−CHeq,6H)。
13C NMR(D2O)δ 34.98、35.01、35.03、35.1、42.59、42.61、42.63、42.7、51.81、51.84(×2)、51.9、67.2、68.3(×2)、69.5、72.3(×2)、72.37、72.42、185.16、185.22、185.25、185.33。
3654Lu36Na318・2.5H2O・0.5EtOH(1520.79)の元素分析の計算値(%):C,29.22;H,4.11;N,5.53。測定値:C,29.05;H,4.15;N,5.14。
IR(cm-1):614、666、859、910、945、992、1116、1147、1226、1285、1325、1395、1556、2025、2162、2198、2816、3312。
MS(ES+):m/z(%)1475.6(100){[Lu3(H-3macitp)2]+4Na}+、1453.6(35){[Lu3(H-3macitp)2]+3Na+H}+、1431.6(20){[Lu3(H-3macitp)2]+2Na+2H}+
MS(ES-):m/z(%)703.5(100){[Lu3(H-3macitp)2]+Na}2-、1429.8(40){[Lu3(H-3macitp)2]+2Na}-、692(13){[Lu3(H-3macitp)2]+H}2-、1407(13){[Lu3(H-3macitp)2]+Na+H}-
結晶データおよび構造の精密化:
sh3050についての原子座標(×104)および等価等方性変位パラメーター(Å2×103)。U(eq)は、直交Uijテンソルのトレースの3分の1であると定義する。
図7は、当該結晶構造を示す。
実施例20
Na3[Gd3(H-3macitp)2]
エルビウム錯体Na3[Er3(H-3tacitp)2]の製造プロトコールに従って、H3macitp・3HCl・4.5H2O(100mg、0.2mmol)および塩化ガドリニウム(III)・六水和物(95mg、0.3mmol)から当該錯体を製造した。
収量:67mg(52%)Na3[Gd3(H-3macitp)2]・11H2O。
3654Gd36Na318・11H2O(1597.73)の元素分析の計算値(%):C,27.06;H,4.80;N,5.26。測定値:C,27.03;H,4.95;N,5.28。
IR(cm-1):600、806、856、903、942、971、992、1024、1114、1146、1285、1324、1394、1474、1567、2808、3323。
MS(ES+):m/z(%)1423.3(100){[Gd3(H-3macitp)2]+4Na}+
実施例21
Na3[Ho3(H-3macitp)2]
出発物質としてH3macitp・3HCl・4.5H2O(100mg、0.2mmol)および塩化ホルミウム(III)・六水和物(97mg、0.3mmol)を使用して、エルビウム錯体Na3[Er3(H-3tacitp)2]のためのプロトコールに従って、当該錯体を製造した。
収量:72mg(54%)Na3[Ho3(H-3macitp)2]・13H2O。
3654Ho36Na318・13H2O(1656.80)の元素分析の計算値(%):C,26.10;H,4.87;N,5.07。測定値:C,26.05;H,4.72;N,5.01。
IR(cm-1):613、857、906、944、992、1026、1114、1147、1285、1325、1396、1568、2809、3338。
MS(ES+):m/z(%)1445.9(100){[Ho3(H-3macitp)2]+4Na}+
MS(ES-):m/z(%)1377.9(100){[Ho3(H-3macitp)2]+Na+H}-、1399.7(90){[Ho3(H-3macitp)2]+2Na}-、1355.9(77){[Ho3(H-3macitp)2]+2H}-
実施例22
Na3[Er3(H-3macitp)2]
エルビウム錯体Na3[Er3(H-3tacitp)2]の製造プロトコールに従って、H3macitp・3HCl・4.5H2O(100mg、0.2mmol)および塩化エルビウム(III)・六水和物(98mg、0.3mmol)から当該錯体を製造した。
収量:78mg(58%)Na3[Er3(H-3macitp)2]・13.5H2O。該錯体の水溶液(合成で使用した水酸化カリウム)をゆっくりと蒸発させることによって、C2−K3[Er3(H-3macitp)2]・6.5H2O組成物の単結晶を製造した。
3654Er36Na318・13.5H2O(1672.80)の元素分析の計算値(%):C,25.85;H,4.88;N,5.02。測定値:C,25.87;H,5.26;N,5.17。
IR(cm-1):613、857、907、944、992、1114、1324、1394、1575、3258。
MS(ES+):m/z(%)1452.3(100){[Er3(H-3macitp)2]+4Na}+
結晶データおよび構造の精密化:
原子座標(×104)および等価等方性変位パラメーター(Å2×103)。U(eq)は、直交Uijテンソルのトレースの3分の1であると定義する。
図8は、当該結晶構造を示す。
実施例23
Na3[Yb3(H-3macitp)2]
出発物質としてH3macitp・3HCl・4.5H2O(100mg、0.2mmol)および塩化イッテルビウム(III)・六水和物(99mg、0.3mmol)を使用して、エルビウム錯体Na3[Er3(H-3tacitp)2]のためのプロトコールに従って、当該錯体を製造した。
収量:94mg(72%)Na3[Yb3(H-3macitp)2]・11H2O。
36546Na318Yb3・11H2O(1645.14)の元素分析の計算値(%):C,26.28;H,4.66;N,5.11。測定値:C,26.37;H,4.64;N,4.97。
IR(cm-1):615、859、908、945、1115、1324、1394、1568、3296。
MS(ES+):m/z(%)1469.3(100){[Yb3(H-3macitp)2]+4Na}+
実施例24
ビスアザイノシトール重金属錯体の安定性
pH7.4の水性緩衝溶液中にてビスアザイノシトール重金属錯体の安定性を測定した。緊密に密閉した容器中の該化合物5mmol/Lを含有する溶液を、蒸気オートクレーブ中にて45分間121℃まで加熱した。加熱処理の前および後に、該溶液の金属濃度をICP−OESによって測定した。加熱処理の前および後に、該化合物の完全性をHPLC分析によって測定した。加熱処理の前と後の該化合物のピーク面積の比に加熱処理の前と後の該溶液の金属濃度の比を乗じたものとして、絶対安定性を算出した。
HPLCシステム:
カラム:逆相C18
溶媒A1:1mMヘキシルアミン+1mMビス−トリス pH6.5
溶媒A2:0,5mMリン酸テトラブチルアンモニウム pH6
溶媒A1〜A2の使用は、下記の表に詳述する。
溶媒B:メタノール、HPLC用
勾配:100%Aおよび0%Bから始まる勾配を使用した。詳細は、下記表に示す。
流速:1mL/分
検出器D1:各錯体形成金属の最も感度の高い発光波長で操作するICP−OESによる発光特異的検出。
検出器D2:各錯体形成金属の最も豊富な同位体で操作するICP−MSによる発光特異的検出。
実施例25
前臨床X線画像化
X線診断薬の効力を示すために、X線コンピューター断層撮影(CT)を使用して、前臨床動物実験を行った。当該実験は、麻酔されたラットを用いて、臨床CTユニット(Sensation64、Siemens Medical Solutions、独国エルランゲン)にて行った。造影CT画像化を行うために、X線診断薬として、実施例2に記載の化合物を使用した。
当該実験は、健康なHan−Wistarラットで行った。4%イソフルラン(Baxter Deutschland GmbH、独国ウンターシュライスハイム)の吸入によって最初の麻酔を誘導し、1.5%イソフルランによって維持した。Lu 149mg/mLの濃度のX線診断薬(実施例2)を、専用注入ポンプの助けを借りて(流速=0.6mL/秒)、尾静脈を介して静脈内投与した。体重1kgにつきLu 200mgの投与量を用いた。臨床状態をシミュレートするために、ラットを、X線吸収に関してヒトの腹部を模倣した組織等価ファントム(QRM、独国メーレンドルフ)内に収容した。かくして、X線散乱およびX線ビーム硬化に関してヒトの状況に匹敵する条件が確立された。
X線投影像(トポグラム)を取得して、測定領域を動物の胸部領域(thoracal region)に調節した。次いで、以下のCTパラメーター設定内容で測定を行った:X線管電圧=120kV、mAs−積=160mAs、管回転時間=0.5秒、スライス厚=2.4mm、測定時間=20秒。画像化は、患者台を供給せずに(without patient table feed)行われ、0.35秒の時間分解能をもって、胸部領域の動的撮像をもたらした。これは、診断薬ボーラスが血管系および心臓を通過する間のそのサンプリングを可能にする。造影剤投与の1秒前にCT測定を開始した。
診断薬によってもたらされるシグナル変化を図1に示す。心臓および主要血管におけるシグナル経時変化は、代表的な画像(骨格の本質的に高いCTシグナル、組織の中等度のシグナルおよび肺の低いシグナルを示す自然の基準画像)で可視化される。診断薬の通過の間、血管および心室に強いシグナル増加が見られた。関心領域解析法によって、左心室におけるシグナル経時変化を定量化した。したがって、左心室を覆っている同一円領域を画像に描いた。各時点の平均シグナル値を基準画像に正規化し、シグナル変化時間曲線を得た(図2)。診断薬の通過の間(すなわち、図2の3〜6秒)の高いCTシグナルは、X線診断薬の非常に有効なX線減衰を示している。
実施例26
ラットにおける[Hf3(H-3tacitp)2](実施例13)の排泄
[Hf3(H-3tacitp)2]の水溶液(10mMトロメタモール緩衝液中、pH7.4、Hf 60mg/mL)をHf 150mg/kgの投与量でラット(約100g)3匹の尾静脈に注射した。以下の時間間隔で尿サンプルを回収した:0−0.5時間目、0.5−1時間目、1−3時間目、3−6時間目、6−24時間目、次いで、7日目まで毎日。7日目まで毎日、大便を回収した。7日目に、該動物を屠殺し、以下の臓器を摘出した:肝臓、腎臓、脾臓、心臓、肺、脳、リンパ節、筋肉、腸、十二指腸、皮膚、骨髄、骨。残りの体は、凍結乾燥し、磨砕して、微粉末を得た。
高圧高温下で全ての標本を酸化溶液(硝酸および過酸化水素)で消化した後、該標本中のハフニウム濃度を測定した。ICP−MSによってハフニウムの測定を行った。
1日後には注射したハフニウムの96%が、7日後には97%が、尿によって排泄された。7日後には、大便中に約1.3%が存在した(累積データ)。
7日後、全ての臓器および屠体中を合わせて、注射したハフニウムの0.33%だけが存在した。残存ハフニウムの大部分が、排泄臓器である腎臓中にあった。他の臓器のいずれも、臓器1g(湿重量)あたり0.01%を超える注射薬を含有していなかった。
これらのデータは、ラットへの静脈内投与の後の、[Hf3(H-3tacitp)2]の早い腎排出および非常に低い体内保持を示している。
実施例27
ラットにおける[Hf3(H-3tacitp)2](実施例13)の薬物動態
[Hf3(H-3tacitp)2]の水溶液(10mMトロメタモール緩衝液中、pH7.4、Hf 60mg/mL)をHf 150mg/kgの投与量でラット(約250g)3匹の尾静脈に注射した。以下の時間に、頸動脈からカテーテルによって血液サンプルを回収した:注射の1分後、2分後、5分後、10分後、15分後、30分後、60分後、90分後、120分後、240分後、360分後および1440分後。
高圧高温下にて酸化溶液(硝酸および過酸化水素)中で消化した後、全ての血液サンプル中のハフニウム濃度を測定した。ICP−MSによって、ハフニウムの測定を行った。
各動物について、ソフトウエアWinNonlinを使用して、3−コンパートメントモデルに血中濃度を当てはめることによって、薬物動態パラメーターを得た。
第3コンパートメントの曲線下面積への寄与は4%未満であったので、該コンパートメントは無視した。排出相について、血中半減期は、22.6±3.1分であり、分布容量は、0.31±0.01L/kgであり、全血漿クリアランスは、10±0.6mL/分/kgであった。
これらのデータは、[Hf3(H-3tacitp)2]が十分に確立された三ヨウ素化造影剤と同等の薬物動態プロフィールを有することを示している。
実施例28
マウスにおけるNa3[Lu3(H-3tacita)2](実施例2)の認容性
Na3[Lu3(H-3tacita)2]の水溶液(10mMトロメタモール緩衝液中、pH7.4、Lu 148mg/mL)をLu 1000〜3000mg/kgの範囲の漸増用量で、投与群ごとに1〜3匹のマウス(22〜25g)の尾静脈に注射した。該動物の行動および7日目の生存を記録した。
Lu 1000、2000および2500mg/kgで、全ての動物は生存していた。Lu 3000mg/kgでは、動物3匹のうち2匹が死亡した。

Claims (12)

  1. 2つの六座アザイノシトールトリカルボン酸配位子を含む三核重金属錯体。
  2. 一般式(I):
    [式中、
    シクロヘキシル環の置換基は、全シス型立体配置を示し;
    Mは、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ハフニウムまたはビスマスであり;
    1、R2およびR3は、独立して、Hまたはメチルから選択され;
    nは、1または2であり;
    xは、3または4であり;
    yは、0または3である;
    ただし、(xの3倍)+yは、12である;
    で示される請求項1記載の三核重金属錯体、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を包含するがこれらに限定されない全ての異性体、ならびに該化合物の医薬上許容される塩またはその水和物。
  3. Mが、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ハフニウムまたはビスマスである、
    請求項2記載の化合物、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を包含するがこれらに限定されない全ての異性体、ならびに該化合物の医薬上許容される塩またはその水和物。
  4. Mがハフニウムである、
    請求項2または3記載の化合物、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を包含するがこれらに限定されない全ての異性体、ならびに該化合物の医薬上許容される塩またはその水和物。
  5. 1、R2およびR3がメチルである、
    請求項2記載の化合物、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を包含するがこれらに限定されない全ての異性体、ならびに該化合物の医薬上許容される塩またはその水和物。
  6. Mがハフニウムであり;
    1、R2およびR3がメチルである、
    請求項2および5に記載の化合物、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を包含するがこれらに限定されない全ての異性体、ならびに該化合物の医薬上許容される塩またはその水和物。
  7. [Hf3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリハフニウム(IV)、
    Na3[Lu3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリルテチウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Gd3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリガドリニウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Ho3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリホルミウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Er3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリエルビウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Yb3(H-3tacita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリイッテルビウム(III)酸三ナトリウム、
    [Hf3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリハフニウム(IV)、
    Na3[Lu3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリルテチウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Gd3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリガドリニウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Ho3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリホルミウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Er3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリエルビウム(III)酸三ナトリウム
    Na3[Yb3(H-3macita)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)メチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)メチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)メチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリイッテルビウム(III)酸三ナトリウム、
    [Hf3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリハフニウム(IV)、
    Na3[Lu3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリルテチウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Ho3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリホルミウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Er3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリエルビウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Yb3(H-3tacitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル]アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル]アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル]アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリイッテルビウム(III)酸三ナトリウム、
    [Hf3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリハフニウム(IV)、
    Na3[Lu3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリルテチウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Gd3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリガドリニウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Ho3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリホルミウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Er3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリエルビウム(III)酸三ナトリウム、
    Na3[Yb3(H-3macitp)2]=ビス{μ3−[(全シス)−2−{[(カルボキシ−1κO)エチル](メチル)アミノ−1κN}−4−{[(カルボキシ−2κO)エチル](メチル)アミノ−2κN}−6−{[(カルボキシ−3κO)エチル](メチル)アミノ−3κN}シクロヘキサン−1,3,5−トリオレート−1κ21,O3:2κ23,O5:3κ21,O5]}トリイッテルビウム(III)酸三ナトリウム
    である、一般式(I)で示される三核重金属錯体。
  8. 1〜6のpH範囲で80℃〜160℃の範囲の高温下にて、好ましくは2〜5のpH範囲で90℃〜130℃で、水溶液中にて、一般式(II):
    [式中、
    シクロヘキシル環の置換基は、全シス型立体配置を示し;
    1、R2およびR3は、独立して、Hまたはメチルであり;
    nは、1または2である]
    で示されるカルボン酸、および
    金属ハロゲン化物(ここで、金属は、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ハフニウムまたはビスマスであり;ハロゲン化物は、塩素化物または臭素化物である)およびその水和物
    からの一般式(I)で示される三核重金属錯体の製造方法。
  9. 疾患診断に使用するための、請求項1〜7いずれか1項記載の化合物、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を包含するがこれらに限定されない全ての異性体、ならびに該化合物の医薬上許容される塩またはその水和物。
  10. 請求項1〜7いずれか1項記載の化合物、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を包含するがこれらに限定されない全ての異性体、ならびに該化合物の医薬上許容される塩またはその水和物の、疾患診断のための使用。
  11. 請求項1〜7いずれか1項記載の化合物、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を包含するがこれらに限定されない全ての異性体、ならびに該化合物の医薬上許容される塩またはその水和物の、診断薬、特にX線診断薬としての使用。
  12. 診断薬、特にX線診断薬の製造のための、請求項1〜7いずれか1項記載の化合物、該化合物のプロトン化した種および脱プロトン化した種、該化合物の、エナンチオマー、ジアステレオマー、幾何異性体およびそれらの混合物を包含するがこれらに限定されない全ての異性体、ならびに該化合物の医薬上許容される塩またはその水和物。
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