JP2015514775A - 即放性乱用抑止医薬組成物 - Google Patents

即放性乱用抑止医薬組成物 Download PDF

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Abstract

本発明の開示は、医薬組成物、および活性成分の即放性を提供し、乱用抑止特性を有する固体剤形の医薬組成物を作製するための方法を提供する。本明細書中に提供されている医薬組成物は、少なくとも1種の薬学的活性成分、少なくとも1種の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種の高分子量親水性ポリマー、および発泡系を含む。本発明の開示の様々な態様の中には、少なくとも1種の活性医薬成分(API)または薬学的に許容されるその塩、少なくとも1種の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種の高分子量親水性ポリマー、および発泡系を含む医薬組成物の提供がある。この医薬組成物は、上記APIの即放性を提供し、乱用を抑止する。

Description

関連出願への相互参照
本願は、2012年4月18日に出願された米国仮特許出願第61/625,926号および2013年3月15日に出願された米国仮特許出願第61/792,478号の利益を主張し、これらの米国仮特許出願は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
発明の分野
本発明の開示は、活性成分の即放性を提供し、乱用抑止特性を有する医薬組成物に一般的に関する。
発明の背景
処方薬物(特にオピオイド)の乱用は、重大な社会的問題となっている。このような乱用は、ヘルスケア費用、職場の費用、および刑事裁判費用を増加させて社会に莫大な経済的負担を課している。いくつかの投与経路が一般的に乱用者により試みられている。例えば、経口用固体剤形は破砕または微粉砕して粉末にすることができ、鼻腔内に投与(すなわち、鼻から吸入する)するか、または適切な溶媒(例えば、水)に溶解して、非経口で投与(すなわち、静脈内注射)することができる。
オピオイドの固体剤形の乱用を減らす試みがなされてきた。一つの手法は、オピオイドアンタゴニストを剤形に含めることであり、このオピオイドアンタゴニストは、経口的に活性はないが、上記オピオイドを溶解し、これを非経口で投与しようとすると、該オピオイドの鎮痛効果を実質的に遮断する。別の手法は、上記剤形に可塑性を付与するゲル形成高分子量ポリマーを含めることによって、これらを破砕および微粉砕して粉末にするのを困難にすることである。しかし、これらの高分子量ポリマーは、活性成分の上記剤形からの放出を遅らせるので、即放性配合物としては不適切となる。
したがって、上記活性成分の即放性を提供し、しかも乱用に対し耐性である経口用固体剤形に対する必要性が存在する。
発明の要旨
本発明の開示の様々な態様の中には、少なくとも1種の活性医薬成分(API)または薬学的に許容されるその塩、少なくとも1種の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種の高分子量親水性ポリマー、および発泡系を含む医薬組成物の提供がある。この医薬組成物は、上記APIの即放性を提供し、乱用を抑止する。
本発明の開示のさらなる態様は、固体剤形を調製するための方法を提供する。本方法は、少なくとも1種の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種の高分子量親水性ポリマー、および発泡系を含む混合物を形成するステップを包含する。本方法は、混合物を固体投薬単位へと形成するステップ、および該固体投薬単位を加熱することによって、固体剤形を生成するステップをさらに包含する。
本開示の他の態様および繰返しは、以下にさらに詳細に記載されている。
カラーの図の参照
本特許または出願ファイルは、カラーで作成された少なくとも1つの図を含有する。カラーの図が付いた本特許または特許出願公報のコピーは、申請を行い、必要な料金を支払えば特許庁(the Office)により提供されることになる。
図1は、L−(+)−酒石酸粒子のSEM画像(A)、Pluronic F127でコーティングしたL−(+)−酒石酸粒子のSEM画像(B)、およびタルクとブレンドした、Pluronic F127でコーティングしたL−(+)−酒石酸粒子のSEM画像(C)を提示している。
図2は、タルクとブレンドした、Pluronic F127でコーティングした酒石酸粒子の表面を示している。元素マッピングは、上記表面の大部分がタルクで覆われ、見ることができるPluronic F127でコーティングした表面が限られていることを示している。Pluronic F127の炭素元素は、パネル(A)では赤色で、パネル(B)では紫色で表示されている。
発明の詳細な説明
本発明の開示は、医薬組成物、および上記活性成分の急速な放出を提供し、乱用抑止特性を有する固体投薬医薬組成物を作製するための方法を提供する。特に、上記医薬組成物は、低分子量および高分子量の親水性ポリマー、ならびに酸構成成分および塩基構成成分を含む発泡系の組合せを含む。低分子量および高分子量の親水性ポリマーならびに発泡系の組合せが、上記活性成分の即放性を依然として提供しながら、微細な粉末へと破砕することおよび/または適切な溶媒で抽出することに対して、組成物を耐性にすることが予期せずに発見された。
(I)医薬組成物
本発明の開示の一態様は、その活性医薬成分の即放性を提供する乱用抑止医薬組成物を提供する。以下の詳細は、上記組成物の構成成分、該組成物の剤形、該組成物の放出特徴、および該組成物の乱用抑止特性である。
(a)医薬組成物の構成成分
本明細書中に開示されている医薬組成物は、少なくとも1種の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種の高分子量親水性ポリマー、および発泡系を含む。異なる分子サイズの親水性ポリマーおよび発泡系の組合せが機能的乱用抑止即放性組成物を生成する。
(i)親水性ポリマー
本明細書中に開示されている医薬組成物は、異なる分子量の親水性ポリマーを含む。「親水性ポリマー」という用語は、ポリマーが水または水溶液を容易に吸収および/または水または水溶液中で容易に溶解するように、水に対する親和性を有するポリマーを指す。親水性ポリマーは、水もしくは水溶液に可溶性であってもよいし、および/または水もしくは水溶液中で膨潤性であってもよい。水または水溶液中で膨張するポリマーはゲル化ポリマーと呼ぶことができる。
様々な親水性ポリマーは、上記医薬組成物における使用に対して適切である。上記親水性ポリマーは天然、半合成、または合成であってよい。一部の実施形態では、上記親水性ポリマーは、ポリアルキレンオキシド、例えば、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド、その組合せ、またはそのコポリマーであってよい。他の実施形態では、上記親水性ポリマーはセルロースエーテルであってよく、これは、ヒドロキシル基の水素原子がアルキル基で置き換えられているセルロース誘導体である。適切なセルロースエーテルの非限定的例として、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースなどが挙げられる。さらに他の実施形態では、上記親水性ポリマーは、ポリアルキレングリコール、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)(例えば、PEG1000、PEG2000、PEG4000、PEG6000、PEG8000、PEG10,000、PEG20,000、PEG30,000)、その誘導体、その組合せ、およびそのコポリマーであってよい。さらなる実施形態では、親水性ポリマーはPoloxamerであってよく、これはエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシドの二官能性トリブロックコポリマー(商標名KOLLIPHOR(商標)またはPLURONIC(登録商標)で入手可能)である。入手可能なPoloxamerとして、Poloxamer101、105、108、122、123、124、181、182、183、184、185、188、212、215、217、231、234、235、237、238、282、284、288、331、333、334、335、338、401、402、403、および407が挙げられ、その最初の2桁に100を掛けることよって、概算の分子質量が得られ、その最後の桁に10を掛けることによって、ポリオキシエチレンオキシド含有量のパーセンテージが得られる。一実施形態では、上記親水性ポリマーはPoloxamer407であってよい。さらなる他の実施形態では、上記親水性ポリマーは多糖であってよい。適切な多糖として、制限なしで、セルロース、デンプン、ペクチン、キチン、ガム(すなわち、植物または微生物由来の多糖)、その組合せ、およびその誘導体が挙げられる。適切なガムの非限定的例として、キサンタンガム、アカシアガム、ジウタンガム、ジェランガム、グアーガム、フェヌグリークガム、ローカストビーンガム、プルラン、ウェランガム、またはこれらの組合せが挙げられる。追加の実施形態では、上記親水性ポリマーは、ポリカルボン酸、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸−co−アクリルアミド、ポリメタクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、これらの組合せ、またはコポリマーであってよい。他の実施形態では、上記親水性ポリマーは、ポリアミン、例えば、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミンなどであってよい。さらなる実施形態では、上記親水性ポリマーは、ポリペプチド、例えば、ゼラチン、アルブミン、ポリリジン、ダイズタンパク質などであってよい。またさらなる実施形態では、上記親水性ポリマーは、ポリオレフィンアルコール(例えば、ポリビニルアルコール)、またはポリビニルラクタム(例えば、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタムなど)であってよい。上記親水性ポリマーはまた、上に列挙した親水性ポリマーのいずれかの組合せまたはコポリマーであってよい。
(ii)低分子量親水性ポリマー
上記医薬組成物は、少なくとも1種の低分子量親水性ポリマーを含む。本明細書で使用される場合、「低分子量のポリマー」という用語は、約200,000Da以下の平均分子量を有するポリマーを指す。様々な実施形態では、上記低分子量ポリマーの平均分子量は、約200,000〜約175,000Da、約175,000〜約150,000Da、約150,000〜約125,000Da、約125,000〜約100,000Da、約100,000〜約75,000Da、約75,000〜約50,000Da、約50,000〜約25,000Da、または約25,000〜約1000Daの範囲であってよい。一部の実施形態では、上記医薬組成物は、約100,000Da以下の平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。他の実施形態では、上記医薬組成物は、約30,000Da以下の平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。さらなる実施形態では、上記医薬組成物は、約10,000Da以下の平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。
一実施形態では、上記医薬組成物は、約200,000Da以下の平均分子量を有する1種の親水性ポリマーを含む。別の実施形態では、上記医薬組成物は、2種の親水性ポリマーを含み、それぞれの平均分子量は約200,000Da以下である。さらなる別の実施形態では、上記医薬組成物は3種の親水性ポリマーを含み、それぞれの平均分子量は約200,000Da以下である。さらなる実施形態では、上記医薬組成物は4種の親水性ポリマーを含み、それぞれの平均分子量は約200,000Da以下である。さらに別の実施形態では、上記医薬組成物は5種の親水性ポリマーを含み、それぞれの平均分子量は約200,000Da以下である。適切な親水性ポリマーの例は、セクション(I)(a)(i)において上記に詳述されている。
一実施形態では、上記医薬組成物は、約100,000Daの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む。別の実施形態では、上記医薬組成物は、約100,000Daの平均分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む。さらなる別の実施形態では、上記医薬組成物は、約90,000Da以下の平均分子量を有する(ナトリウム)カルボキシメチルセルロースを含む。さらなる実施形態では、上記医薬組成物は、約20,000Da以下の平均分子量を有するポリエチレングリコールを含む。さらに別の実施形態では、上記医薬組成物は、約10,000Da以下の平均分子量を有するPoloxamerを含む。さらなる実施形態では、上記医薬組成物は2種以上の特定の上に列挙したポリマーを含む。
上記医薬組成物中に存在する低分子量親水性ポリマーの量は、該組成物の所望の特性、ならび該組成物中に存在する他の構成成分の本質(identity)および量に応じて変動し得、変動する。一般的に、存在する低分子量親水性ポリマーの量は、上記医薬組成物の約5重量%〜約50重量%の範囲であってよい。様々な実施形態では、上記組成物中に存在する低分子量親水性ポリマーの量は、該医薬組成物の約5重量%〜約10重量%、約10重量%〜約15重量%、約15重量%〜約20重量%、約20重量%〜約25重量%、約25重量%〜約30重量%、約30重量%〜約40重量%、または約40重量%〜約50重量%の範囲であってよい。一実施形態では、上記組成物中に存在する低分子量ポリマーの量は、該医薬組成物の約10重量%〜約40重量%の範囲であってよい。例示的実施形態では、存在する低分子量ポリマーの量は、上記医薬組成物の約20重量%〜約35重量%の範囲であってよい。
(iii)高分子量親水性ポリマー
本明細書中に開示されている医薬組成物はまた、少なくとも1種の高分子量親水性ポリマーも含む。「高分子量ポリマー」は、本明細書で使用される場合、少なくとも約400,000Daの平均分子量を有するポリマーを指す。一般的に、上記高分子量ポリマーの平均分子量は、約400,000〜約15,000,000Daの範囲であってよい。例えば、上記高分子量ポリマーは、約400,000〜約600,000Da、約600,000〜約800,000Da、約800,000〜1,000,000Da、約1,000,000〜約4,000,000Da、約4,000,000〜約8,000,000Da、約8,000,000〜約12,000,000Da、または約12,000,000〜約15,000,000Daの範囲の平均分子量を有してもよい。一部の実施形態では、上記医薬組成物は、少なくとも約4,000,000Daの平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。他の実施形態では、上記医薬組成物は、少なくとも約1,000,000Daの平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。さらなる実施形態では、上記医薬組成物は、少なくとも約800,000Daの平均分子量を有する親水性ポリマーを含んでもよい。
一実施形態では、上記医薬組成物は、少なくとも約400,000Daの平均分子量を有する1種の親水性ポリマーを含む。別の実施形態では、上記医薬組成物は、2種の親水性ポリマーを含み、それぞれの平均分子量は少なくとも約400,000Daである。さらなる別の実施形態では、上記医薬組成物は、3種の親水性ポリマーを含み、それぞれの平均分子量は少なくとも約400,000Daである。さらなる実施形態では、上記医薬組成物は、4種の親水性ポリマーを含み、それぞれの平均分子量は少なくとも約400,000Daである。適切な親水性ポリマーの例は、セクション(I)(a)(i)において上記に詳述されている。
一実施形態では、上記医薬組成物は、少なくとも約1,000,000Daの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む。別の実施形態では、上記医薬組成物は、約4,000,000Daの平均分子量を有するポリエチレンオキシドを含む。さらなる実施形態では、上記医薬組成物は、少なくとも約1,000,000Daの平均分子量を有するキサンタンガムを含む。さらなる別の実施形態では、上記医薬組成物は、少なくとも約800,000Daの平均分子量を有するヒドロキシプロピルセルロースを含む。さらなる実施形態では、上記医薬組成物は、2種以上の上に列挙した特定のポリマーを含む。
上記医薬組成物中に存在する高分子量親水性ポリマーの量は、該組成物の所望の特性、ならびに該組成物中に存在する他の構成成分の本質および量に応じて、変動し得、変動する。一般的に、上記組成物中に存在する高分子量ポリマーの量は、該組成物の約0.1重量%〜約30重量%の範囲であってよい。様々な実施形態では、上記組成物中に存在する高分子量ポリマーの量は、該医薬組成物の約0.1重量%〜約0.3重量%、約0.3重量%〜約1重量%、約1重量%〜約3重量%、約3重量%〜約10重量%、または約10重量%〜約30重量%の範囲であってよい。一実施形態では、上記組成物中に存在する高分子量親水性ポリマーの量は、該医薬組成物の約1重量%〜約15重量%の範囲であってよい。例示的実施形態では、上記組成物中に存在する高分子量親水性ポリマーの量は、該医薬組成物の約2重量%〜約10重量%の範囲であってよい。
(iv)発泡系
本明細書中に開示されている医薬組成物はまた、発泡系も含む。本明細書で使用される場合、「発泡系」とは、酸構成成分および塩基構成成分を全般的に含む系を指し、この系は、水溶液との接触の際に二酸化炭素を遊離させる。いずれの特定の理論にも拘束されることなく、上記発泡系は、低分子量および高分子量の親水性ポリマーの組合せを含む組成物からのAPIの急速な溶解を促進すると考えられている。
上記発泡系の上記酸構成成分は、有機酸、無機酸、またはこれらの組合せであってよい。適切な酸の非限定的例として、アジピン酸、アスコルビン酸、安息香酸、クエン酸、フマル酸、グルタル酸、乳酸、ラウリン酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、フタル酸、ソルビン酸、コハク酸、酒石酸、リン酸アンモニウム、重酒石酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸二カリウム、ピロリン酸二ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム、およびこれらの組合せが挙げられる。例示的実施形態では、上記発泡系の上記酸構成成分は有機酸であってよい。一つの例示的実施形態では、酸構成成分は酒石酸であってよい。他の実施形態では、上記発泡系の上記酸構成成分は無機酸であってよい。
一部の実施形態では、上記発泡系の上記酸構成成分は、ポリアルキレングリコールまたはPoloxamerと共処理してもよい。適切なポリアルキレングリコールおよびPoloxamerはセクション(I)(a)(i)において上記に詳述されている。上記酸および上記ポリアルキレングリコール/Poloxamerは、制限なしで、ホットメルト造粒、流動ホットメルト造粒、ホットメルト混合、湿式造粒、液体スプレー混合などを含めた様々な手段により共処理することができる。上記酸と共処理されるポリアルキレングリコール/Poloxamerの量は、変動し得、変動する。一般的に、上記酸と上記ポリアルキレングリコール/Poloxamerの重量対重量比は、約1:0.01〜約1:0.5の範囲であってよい。
上記発泡系の上記塩基構成成分は、炭酸水素塩、炭酸塩、またはこれらの組合せであってよい。様々な実施形態では、上記塩基構成成分は、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、有機炭酸塩、またはこれらの組合せであってよい。適切な塩基の非限定的例として、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸アルギニン、炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム、リジン炭酸塩、炭酸マグネシウムカリウム、炭酸ナトリウム、グリシン炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸亜鉛、およびこれらの組合せが挙げられる。例示的実施形態では、上記発泡系の上記塩基構成成分はアルカリ金属炭酸水素塩であってよい。一つの例示的実施形態では、上記塩基構成成分は炭酸水素ナトリウムであってよい。別の例示的実施形態では、上記塩基構成成分は、加熱処理した炭酸水素ナトリウム(例えばEfferSoda(登録商標)12)でもよい。
上記発泡系における上記酸構成成分対上記塩基構成成分のモル対モル比はまた、例えば、該酸構成成分および該塩基構成成分の本質に応じて変動してもよい。一般的に、上記発泡系における上記酸構成成分対上記塩基構成成分のモル対モル比は、約1:0.2〜約1:5の範囲であってよい。例えば、上記発泡系における上記酸構成成分対上記塩基構成成分のモル対モル比は、約1:0.2、約1:0.25、約1:0.33、約1:0.5、約1:1、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5またはこの間の任意の比であってよい。一つの例示的実施形態では、上記発泡系における上記酸構成成分対上記塩基構成成分のモル対モル比は、約1:1〜約1:3の範囲であってよい。別の例示的実施形態では、上記発泡系における上記酸構成成分対上記塩基構成成分のモル対モル比は約1:2であってよい。
上記組成物中に存在する上記発泡系の量は、他の構成成分の本質および該組成物の所望の特性に応じて変動し得、変動する。一般的に、上記組成物中に存在する上記発泡系の量は、該組成物の約20重量%〜約90重量%の範囲であってよい。様々な実施形態では、上記組成物中に存在する上記発泡系の量は、該医薬組成物の約20重量%〜約30重量%、約30重量%〜約40重量%、約40重量%〜約50重量%、約50重量%〜約60重量%、約60重量%〜約70重量%、約70重量%〜約80重量%、または約80重量%〜約90重量%であってよい。特定の実施形態では、上記組成物中に存在する上記発泡系の量は、該医薬組成物の約40重量%〜約80重量%の範囲であってよい。一つの例示的実施形態では、上記組成物中に存在する上記発泡系の量は、該医薬組成物の約50重量%〜約70重量%の範囲であってよい。
(v)API
本明細書中に開示されている医薬組成物は、少なくとも1種のAPIまたはその塩を含む。適切なAPIとして、制限なしで、以下が挙げられる:オピオイド鎮痛剤(例えば、アズルミン、アルフェンタニル、アロクリプトピン、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、アポルフィン、ベンジルモルフィン、ベルベリン、ビククリン、ビクシン、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブルボカプニン(bulbocaprine)、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアムブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアムブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメサドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メサドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメサドン、ナロルフィン、ナルブフェン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロポキシフェン、スフェンタニル、タペンタドール、チリジン、およびトラマドール);非オピオイド鎮痛剤(例えば、アセチルサリチル酸、アセトアミノフェン、パラセタモール、イブプロフェン、ケトプロフェン、インドメタシン、ジフルニサル(diflunisol)、ナプロキセン、ケトロラック、ジクロフェナク、トルメチン、スリンダク、フェナセチン、ピロキシカム、およびメフェナム酸(mefamanic acid));抗炎症剤(例えば、グルココルチコイド、例えば、アルクロメタゾン、フルオシノニド、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンおよびデキサメタゾン;非ステロイド性抗炎症剤、例えば、セレコキシブ、デラコキシブ、ケトプロフェン、ルミラコキシブ、メロキシカム、パレコキシブ、ロフェコキシブ、およびバルデコキシブ);鎮咳剤(例えば、デキストロメトルファン、コデイン、ヒドロコドン、カラミフェン、カルベタペンタン、およびデキストロメトルファン);解熱剤(例えば、アセチルサリチル酸およびアセトアミノフェン);抗生剤(例えば、アミノグリコシド、例えば、アミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、ストレプトマイシン、およびトブラマイシン;カルバセフェム(carbecephem)、例えば、ロラカルベフ;カルバペネム、例えば、エルタペネム(certapenem)、イミペネム、およびメロペネム;セファロスポリン、例えば、セファドロキシルセファゾリン、セファレキシン、セファクロル、セファマンドール、セファレキシン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、セフィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシム、およびセフトリアキソン;マクロライド、例えば、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、およびトロレアンドマイシン;モノバクタム;ペニシリン、例えば、アモキシシリン、アンピシリン、カルベニシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、ペニシリンG、ペニシリンV、ピペラシリン、およびチカルシリン;ポリペプチド、例えば、バシトラシン、コリスチン、およびポリミキシンB;キノロン、例えば、シプロフロキサシン、エノキサシン、ガチフロキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキサシン、モキシフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、およびトロバフロキサシン;スルホンアミド、例えば、マフェニド、スルファセタミド、スルファメチゾール、スルファサラジン、スルフイソキサゾール、およびトリメトプリム−スルファメトキサゾール;テトラサイクリン、例えば、デメクロサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、およびオキシテトラサイクリン);抗微生物剤(例えば、ケトコナゾール、アモキシシリン、セファレキシン、ミコナゾール、エコナゾール、アシクロビル、およびネルフィナビル);抗ウイルス剤(例えば、アシクロビル、ガングシクロビル(gangciciovir)、オセルタミビル、およびリレンザ);ステロイド、(例えば、エストラジオール、テストステロン、コルチゾール、アルドステロン、プレドニゾン、およびコルチゾン);アンフェタミン刺激剤(例えば、アンフェタミンおよびアンフェタミン様薬物);非アンフェタミン刺激剤(例えば、メチルフェニデート、ニコチン、およびカフェイン);緩下剤(例えば、ビサコジル、カサンスラノール、センナ、およびヒマシ油);制吐剤(例えば、ドラセトロン、グラニセトロン、オンダンセトロン、トロピセトロン、メクリジン、およびシクリジン);食欲抑制剤(例えば、フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、マジンドール、フェンテルミン、およびアミノレックス);抗ヒスタミン剤(例えば、フェンカロール、セチリジン、シンナリジン、エタミジンドール(ethamidindole)、アザタジン、ブロムフェニラミン、ヒドロキシジン、およびクロルフェニラミン);抗喘息剤(例えば、ジレウトン、モンテルカスト、オマリズマブ、フルチカゾン、およびザフィルルカスト);抗利尿剤(例えば、デスモプレシン、バゾプレシン、およびリプレシン);抗片頭痛剤(例えば、ナラトリプタン、フロバトリプタン、エレトリプタン、ジヒドロエルゴタミン、ゾルミトリプタン、アルモトリプタン、およびスマトリプタン);鎮痙剤(例えば、ジサイクロミン、ヒオスシアミン、およびハッカ油);抗糖尿病剤(例えば、メトホルミン(methformin)、アカルボース、ミグリトール、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、ナテグリニド、レパグリニド、ミチグリニド、サキサグリプチン、シタグリプチン、ビルダグリプチン、アセトヘキサミド、クロルプロパミド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリブリド、トラザミド、およびトルブタミド);呼吸器薬剤(例えば、アルブテロール、エフェドリン、メタプロテレノール、およびテルブタリン);交感神経様作用剤(例えば、プソイドエフェドリン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、およびエフェドリン);H2遮断剤(例えば、シメチジン、ファモチジン、ニザチジン、およびラニチジン);抗高脂血症剤(例えば、クロフィブラート、コレスチラミン、コレスチポール、フルバスタチン、アトルバスタチン、ゲンフィブロジル、ロバスタチン、ナイアシン、プラバスタチン、フェノフィブラート、コレセベラム、およびシンバスタチン);抗高コレステロール剤(例えば、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、コレスチラミン、コレスチポール、コレセベラム、ニコチン酸、ゲムフィブロジル、およびエゼチミベ);強心剤(例えば、ジギタリス、ユビデカレノン、およびドーパミン);血管拡張剤(例えば、ニトログリセリン、カプトプリル、ジヒドララジン、ジルチアゼム、および二硝酸イソソルビド);血管収縮剤(例えば、ジヒドロエルゴトキシンおよびジヒドロエルゴタミン);抗凝固剤(例えば、ワルファリン、ヘパリン、および第Xa因子阻害剤);鎮静剤(例えば、アモバルビタール、ペントバルビタール、セコバルビタール、クロメチアゾール、ジフェンヒドラミン塩酸塩、およびアルプラゾラム);催眠剤(例えば、ザレプロン、ゾルピデム、エスゾピクロン、ゾピクロン、抱水クロラール、およびクロメチアゾール);抗痙攣剤(例えば、ラモトリギン(lamitrogene)、オキシカルバマゼピン(oxycarbamezine)、フェニトイン、メフェニトイン、エトスクシミド、メトスクシミド、カルバマゼピン、バルプロ酸、ガバペンチン、トピラメート、フェルバメート、およびフェノバルビタール);筋弛緩剤(例えば、バクロフェン、カリソプロドール、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、ダントロレンナトリウム、メタキサロン、オルフェナドリン、臭化パンクロニウム、およびチザニジン);抗精神病剤(例えば、フェノチアジン、クロルプロマジン、フルフェナジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、チオリダジン、トリフルロペラジン、ハロペリドール、ドロペリドール、ピモジド、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、ジプラシドン、メルペロン、およびパリペリドン);抗不安剤(antianxiolitic agents)(例えば、ロラゼパム、アルプラゾラム、クロナゼパム、ジアゼパム、ブスピロン、メプロバメート、およびフルニトラゼパム);抗多動作用剤(例えば、メチルフェニデート、アンフェタミン、およびデキストロアンフェタミン);血圧降下剤(例えば、α−メチルドーパ、クロルタリドン、レセルピン、シロシンゴピン、レシンナミン、プラゾシン、フェントラミン、フェロジピン、プロパノロール、ピンドロール、ラベタロール、クロニジン、カプトプリル、エナラプリル、およびリシノプリル(lisonopril));抗新生物剤(例えば、タキソール、アクチノマイシン、ブレオマイシンA2、マイトマイシンC、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、およびミトキサントロン);睡眠剤(例えば、酒石酸ゾルピデム、エスゾピクロン、ラメルテオン、およびザレプロン);精神安定剤(例えば、アルプラゾラム、クロナゼパム、ジアゼパム、フルニトラゼパム、ロラゼパム、トリアゾラム、クロルプロマジン、フルフェナジン、ハロペリドール、コハク酸ロキサピン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、チオチキセン、およびトリフルオロペラジン);充血緩和剤(例えば、エフェドリン、フェニレフリン、ナファゾリン、およびテトラヒドロゾリン);β遮断剤(例えば、レボブノロール、ピンドロール、マレイン酸チモロール、ビソプロロール、カルベジロール、およびブトキサミン);α遮断剤(例えば、ドキサゾシン、プラゾシン、フェノキシベンザミン、フェントラミン、タムスロシン、アルフゾシン、およびテラゾシン);非ステロイド性ホルモン(例えば、コルチコトロピン、バゾプレシン、オキシトシン、インスリン、オキセンドロン、甲状腺ホルモン、および副腎ホルモン);勃起不全改善剤;薬草剤(例えば、甘草、アロエ、ニンニク、ブラッククミン、ラウオルフィア、セントジョーンズワート、およびバレリアン);酵素(例えば、リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、ラクターゼ、リゾチーム、およびウロキナーゼ);液性剤(例えば、プロスタグランジン、天然のおよび合成、例えば、PGE1、PGE2α、PGF2α、およびPGE1類似体ミソプロストール);精神賦活剤(例えば、3−(2−アミノプロピル(aminopropy))インドールおよび3−(2−アミノブチル)インドール);栄養剤;必須脂肪酸;非必須脂肪酸;ビタミン;ミネラル;ならびにこれらの組合せ。
上記のAPIのいずれも、任意の適切な形態、例えば、薬学的に許容される塩、帯電していないもしくは帯電した分子、分子複合体、溶媒和物もしくは水和物、プロドラッグ、および、関連する場合には、異性体、エナンチオマー、ラセミ混合物、ならびに/またはその混合物などとして本明細書中に記載されている組成物中に組み込まれてもよい。さらに、上記APIは、その結晶形態、半結晶形態、非晶質形態、または多形形態のいずれかであってよい。
一実施形態では、上記医薬組成物中に存在する上記APIは乱用に対する潜在を有し得る。例えば、上記APIは、オピオイド鎮痛剤、刺激剤、鎮静剤、催眠剤、抗不安剤または筋弛緩剤であってよい。
別の実施形態では、上記医薬組成物中に存在する上記APIは、オピオイド鎮痛薬と非オピオイド鎮痛薬の組合せであってよい。適切なオピオイドおよび非オピオイド鎮痛薬は上記に列挙されている。
好ましい実施形態では、上記医薬組成物中の上記APIはオピオイド鎮痛薬であってよい。例示的オピオイド鎮痛薬としてオキシコドン、オキシモルホン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、コデイン、およびモルヒネが挙げられる。一つの例示的実施形態では、上記APIは塩酸オキシコドンであってよい。別の例示的実施形態では、上記APIは塩酸オキシモルホンであってよい。
上記医薬組成物中の上記APIの量は、活性薬剤に応じて変動し得、変動する。上記APIがオピオイド鎮痛薬である実施形態では、上記組成物中のオピオイドの量は、約2mg〜約160mgの範囲であってよい。様々な実施形態では、上記医薬組成物中のオピオイドの量は、約2mg〜約10mg、約10mg〜約40mg、約40mg〜約80mg、または約80mg〜約160mgの範囲であってよい。特定の実施形態では、上記医薬組成物中のオピオイドの量は、約5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、27.5mg、30mg、32.5mg、35mg、37.5mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、100mg、120mg、140mg、または160mgであってよい。
上記オピオイドが塩酸オキシコドンである実施形態では、上記医薬組成物中に存在する塩酸オキシコドンの総量は、約2mg〜約80mgの範囲であってよい。特定の実施形態では、上記医薬組成物中の塩酸オキシコドンの上記量は、約2mg〜約10mg、約10mg〜約30mg、または約30mg〜約80mgの範囲であってよい。例示的実施形態では、上記医薬組成物中に存在する塩酸オキシコドンの上記量は、約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約30mg、約40mg、約60mg、または約80mgであってよい。
上記オピオイドが塩酸オキシモルホンである実施形態では、上記医薬組成物中に存在する塩酸オキシモルホンの総量は、約2mg〜約80mgの範囲であってよい。特定の実施形態では、上記医薬組成物中に存在する塩酸オキシモルホンの上記量は、約2mg〜約10mg、約10mg〜約30mg、または約30mg〜約80mgの範囲であってよい。好ましい実施形態では、上記医薬組成物中に存在する塩酸オキシモルホンの上記量は、約5mg、約10mg、約20mg、約30mg、または約40mgであってよい。
(vi)滑沢剤
本明細書中に開示されている医薬組成物はまた滑沢剤を含んでもよい。適切な滑沢剤の非限定的例として、ステアリン酸金属塩、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、コロイド状二酸化ケイ素、硬化植物油、ステロテックス、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリエチレングリコール、ステアリルフマル酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、軽油、およびこれらの組合せが挙げられる。例示的実施形態では、上記滑沢剤はステアリン酸金属塩であってよい。一つの例示的実施形態では、上記滑沢剤はステアリン酸マグネシウムであってよい。
上記医薬組成物中に存在する滑沢剤の量は、該組成物中の他の構成成分の本質および量に応じて、変動し得、変動する。一般的に、上記組成物中に存在する滑沢剤の量は、該医薬組成物の約0.1重量%〜約3重量%の範囲であってよい。様々な実施形態では、上記組成物中に存在する滑沢剤の量は、該組成物の約0.1重量%〜約0.3重量%、約0.3〜約1重量%、または約1重量%〜約3重量%の範囲であってよい。例示的実施形態では、上記組成物中に存在する滑沢剤の量は、該医薬組成物の約0.0.1重量%〜約2重量%の範囲であってよい。一つの例示的実施形態では、上記組成物中に存在する滑沢剤の量は、該医薬組成物の約0.3重量%〜約1重量%の範囲であってよい。
(vii)任意選択の添加剤
様々な実施形態では、本明細書中に開示されている医薬組成物は、少なくとも1種の追加の薬学的に許容される添加剤(excipient)をさらに含んでもよい。適切な添加剤の非限定的例として、粘土鉱物、結合剤、充填剤、賦形剤(diluent)、抗酸化剤、キレート剤、香味剤、着色剤、矯味剤、およびこれらの組合せが挙げられる。
一実施形態では、上記添加剤は粘土鉱物であってよい。粘土鉱物は、小さな不溶性粒子を含む、水和したフィロケイ酸アルミニウムまたは水和したケイ酸マグネシウムを指す。粘土鉱物を適切な溶媒と混合することで、沈殿しない小粒子のコロイド状分散液を形成する。適切な粘土鉱物の非限定的例として、タルク、ベントナイト、カオリナイト、ノントロナイト、モンモリロナイト、パイロフィライト、サポナイト、ソーコナイト、バーミキュライト、およびこれらの組合せが挙げられる。1つの繰返しにおいて、粘土鉱物は粉末状タルクであっても微粉化タルクであってもよい。
さらなる実施形態では、上記添加剤は結合剤であってよい。適切な結合剤として、これらに限定されないが、デンプン、アルファ化デンプン、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルオキソアゾリドン、ポリビニルアルコール、C12〜C18脂肪酸アルコール、ポリエチレングリコール、ポリオール、サッカライド、オリゴ糖、ポリペプチド、ペプチド、およびこれらの組合せが挙げられる。
別の実施形態では、上記添加剤は充填剤であってよい。適切な充填剤として、炭水化物、無機化合物、およびポリビニルピロリドンが挙げられる。一部の実施形態では、上記充填剤は、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、デンプン、加工デンプン、ラクトース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、またはこれらの組合せであってよい。
別の実施形態では、上記添加剤として賦形剤を挙げることができる。使用するのに適切な賦形剤の非限定的例として、薬学的に許容されるサッカライド、例えば、スクロース、デキストロース、ラクトース、微結晶性セルロース、フルクトース、キシリトール、およびソルビトール;多価アルコール;デンプン;既製の直接圧縮賦形剤;ならびに上述の賦形剤のいずれかの混合物が挙げられる。
さらに別の実施形態では、上記添加剤は抗酸化剤であってよい。適切な抗酸化剤として、制限なしで、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、2−第三級−ブチル−4−ヒドロキシアニソールおよび3−第三級−ブチル−4−ヒドロキシアニソールの混合物、ブチル化ヒドロキシトルエン、イソアスコルビン酸ナトリウム、ジヒドログアヤレチン酸(dihydroguaretic acid)、ソルビン酸カリウム、硫酸水素ナトリウム、メタ重硫酸ナトリウム、ソルビン酸、アスコルビン酸カリウム、ビタミンE、4−クロロ−2,6−ジ第三級ブチルフェノール、アルファトコフェロール、没食子酸プロピル、およびこれらの組合せが挙げられる。
代替の実施形態では、上記添加剤はキレート剤であってよい。適切なキレート剤の非限定的例として、エチレンジアミン四酢酸(tetracetic acid)(EDTA)およびその塩、N−(ヒドロキシ−エチル)エチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸(NIA)、エチレン−ビス(オキシエチレン−ニトリロ)四酢酸、1,4,7,10−テトラアザシクロド−デカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸、1,4,7,10−テトラアザ−シクロドデカン−N,N’,N’’−三酢酸、1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−10−(2’−ヒドロキシプロピル)−1,4,7,10−テトラアゾシクロデカン、1,4,7−トリアザシクロナン−N,N’,N’’−三酢酸、1,4,8,11−テトラアザシクロテトラ−デカン−N,N’,N’’,N’’’−四酢酸;ジエチレントリアミン−五酢酸(DTPA)、エチレンジシステイン、ビス(アミノエタンチオール)カルボン酸、トリエチレンテトラアミン−六酢酸、1,2−ジアミノシクロヘキサン−N,N,N’,N’−四酢酸、およびこれらの組合せが挙げられる。
さらなる実施形態では、上記添加剤は、香味剤であってよい。香味剤は、合成香味油および香味芳香族および/または天然油、植物、葉、花、果実からの抽出物、ならびにこれらの組合せから選ばれてもよい。
さらなる別の実施形態では、上記添加剤は着色剤であってよい。適切な色素添加物(color additive)として、食品、薬物および化粧品用色素(FD&C)、薬物および化粧品用色素(D&C)、または外用薬および化粧品用着色剤(Ext.D&C)が挙げられる。
さらに別の実施形態では、上記添加剤は矯味剤であってよい。矯味物質として、セルロースエーテル;ポリエチレングリコール;ポリビニルアルコール;ポリビニルアルコールおよびポリエチレングリコールコポリマー;モノグリセリドまたはトリグリセリド;アクリルポリマー;アクリルポリマーとセルロースエーテルの混合物;酢酸フタル酸セルロース;ならびにこれらの組合せが挙げられる。
上記組成物中の1種または複数の追加の添加剤の量は、該添加剤の本質ならびに該組成物の他の構成成分の本質および量に応じてことが変動し得、変動する。
(viii)任意選択のフィルムコーティング剤
一部の実施形態では、上記医薬組成物は、任意選択のフィルムコーティング剤をさらに含み得る。通常、上記フィルムコーティング剤は少なくとも1種の親水性ポリマーを含み、該コーティング剤は、上記組成物の即放性または耐タンパー特性に影響を及ぼさない。上記フィルムコーティング剤は、水分保護、外観の強化、より高い機械的完全性、嚥下適性の改善、味覚の改善、および/または臭気のマスキングをもたらすことができる。
フィルムコーティング剤は当技術分野で周知であり、例えば、これらは商標名OPADRY(登録商標)で市販されている。通常、フィルムコーティング剤は、少なくとも1種の親水性ポリマーおよび少なくとも1種の可塑剤を含む。適切なポリマーの非限定的例として、ヒドロキシプロピルメチル(hydroxypropylmethy)セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、微結晶性セルロースおよびカラギーナン、アクリルポリマー、ポリビニルアルコール、メタクリル酸のアニオン性およびカチオン性ポリマー、メタクリレートのコポリマー、アクリレートおよびメタクリレートのコポリマー、エタクリレートおよびメチルメタクリレートのコポリマー、ポリビニルアセテートフタレート、ならびにシェラックが挙げられる。適切な可塑剤の例として、制限なしで、クエン酸トリエチル(TEC)、アセチルトリエチルシトレート(ATEC)、アセチルトリ−n−ブチルシトレート(ATBC)、ジブチルセバケート、ジエチルフタレート、およびトリアセチンが挙げられる。上記フィルムコーティング剤は、追加の剤、例えば、着色剤、充填剤、香味剤、矯味剤、界面活性剤、抗粘着剤、および/または消泡剤を必要に応じて含んでもよい。これらの剤の適切な例は、当技術分野で周知であり、および/または上記に詳述されている。
(ix)例示的実施形態
例示的実施形態では、上記医薬組成物は、約200,000Da以下の平均分子量を有する、約20重量%〜約35重量%の低分子量親水性ポリマー(この低分子量はポリエチレンオキシド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む)と;少なくとも約400,000Daの平均分子量を有する、約2重量%〜約10重量%の高分子量親水性ポリマー(この高分子量ポリマーはポリエチレンオキシドおよびキサンタンガムを含む)と;酸構成成分および塩基構成成分を含む、約50重量%〜約70重量%の発泡系と;オキシコドン、オキシモルホン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、コデイン、およびモルヒネから選ばれるAPIとを含む。
(b)剤形
本明細書中に開示されている医薬組成物の物理的な形態は変動し得、変動する。一般的に、上記医薬組成物は固体剤形である。上記固体剤形は、様々な固体投薬単位のうちの1種であってよい。適切な固体投薬単位の非限定的例として、錠剤、コンパクト剤、ペレット剤、カプレット剤、丸剤、およびカプセル剤が挙げられる。このような投薬単位は、医薬配合の当業者には公知の、関連テキスト、例えば、Gennaro、A. R.編、「Remington: The Science & Practice of Pharmacy」、第21版、Williams & Williams、および「Physician's Desk Reference」、2006年、 Thomson Healthcareに記載されている従来の方法を使用して調製することができる。一般的に、上記固体剤形は経口投与用に配合される。
特定の実施形態では、上記固体投薬単位は錠剤であってよい。錠剤の非限定的なタイプとして、コーティングされた錠剤、コーティングされてない錠剤、圧縮錠、コンパクト錠剤、成形錠剤、層状錠剤、二層錠剤、押出し錠剤、多粒子錠剤、モノリシック錠剤、およびマトリックス錠剤が挙げられる。例示的実施形態では、医薬組成物は、錠剤を含む固体剤形であってよい。
上記固体剤形が錠剤である実施形態では、該錠剤は全般的に約1.0%以下の脆砕性を有する。特定の実施形態では、上記錠剤は、約1.0%未満、約0.5%未満、約0.3%未満、約0.2%未満、約0.1%未満、約0.05%未満、または約0.01%未満の脆砕性を有していてもよい。例示的実施形態では、上記錠剤はゼロの脆砕性を有する。
(c)上記組成物のインビトロ放出特性
本明細書中に開示されている固体投薬医薬組成物は、該組成物中の上記APIが急速に放出されるように配合される。したがって、上記組成物は即放性組成物と呼ばれる。本明細書で使用される場合、「即放性」とは一般的に、水中で、45分間以内で、上記APIの少なくとも70%の平均放出を指す。多くの即放性組成物とは異なり、本明細書中に開示されている医薬組成物は、高分子量親水性ポリマーと低分子量親水性ポリマーのブレンドを含む。しかし、上記開示された組成物はまた、上記APIの溶解および急速な放出を促進する発泡系も含む。
本明細書中に開示されている組成物からの上記APIのインビトロの溶解は、USP認可の放出手順を使用して測定することができる。例えば、溶解は、USPタイプ2のパドル装置を、パドル速度50rpmまたは100rpm、および定温37±0.5℃で使用して測定することができる。その溶解手順は、500mL、900mL、または1,000mLの適切な溶解媒体(例えば、1.0〜6.8のpHを有する)の存在下で実施することができる。適切な溶解媒体の非限定的例として、水、リン酸緩衝液(pH6.8)、酢酸緩衝液(pH4.5)、および0.1NのHClが挙げられる。
本明細書中に開示されている医薬組成物は、上記APIの即放性を提供する。一部の実施形態では,上記医薬組成物は、45分間以内で、上記APIの約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%の平均放出を有していてもよい。他の実施形態では、上記医薬組成物は、30分間以内で上記APIの約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%の平均放出を有していてもよい。
(d)上記組成物の乱用抑止特性
本明細書中に開示されている固体投薬医薬組成物はまた乱用抑止性の特徴を有する。親水性ポリマーと上記発泡系のブレンドにより、固体剤形に十分な機械的完全性(すなわち、強度、硬度など)が付与されることによって、固体剤形は、破砕、粉砕、切断、または微粉砕に対して耐性であり、小粒子を含む粉末を形成する。加えて、上記組成物の親水性ポリマーのうちのいくつかはゲル化ポリマーであるので、少容量の適切な溶媒との接触が粘性の混合物またはゲルの形成をもたらす。
上記固体投薬医薬組成物の機械的完全性は、その固体剤形の硬度または破砕強度を測定することによって評価することができる。上記固体剤形の硬度は、当技術分野で周知の多くの硬度テスターのうちのいずれかを使用して測定することができる。一般的に、上記固体投薬組成物は、少なくとも10キロポンド(kp)の硬度または破砕強度を有する。様々な実施形態では、上記固体投薬組成物は、約10kp〜約20kp、約20kp〜約30kp、約30kp〜約40kp、または約40kp超の範囲の硬度または破砕強度を有してもよい。特定の実施形態では、固体投薬組成物の硬度または破砕強度は約50kp未満である。
上記固体投薬医薬組成物の機械的完全性はまた、適切な装置内で特定された期間、該組成物を破砕、粉砕、または微粉砕した後で粒径分布を測定することによって評価することができる。上記固体投薬組成物は、高せん断ミル、ボールミル、コーミル(co−mill)、ピルクラッシャー、タブレットグラインダー、コーヒーグラインダー、ブレンダー、ハンマー、または粒径を減少させる別の装置の中で破砕、粉砕、または微粉砕することができる。粒子を形成するために、上記固体投薬組成物が高せん断ミル内で6分間のミリングを受ける実施形態では、20%超、30%超、40%超、50%超、60%超、70%超、80%超、90%超、または95%超のその粒子が少なくとも約250ミクロンの平均直径を有する。上記固体投薬組成物が2つの金属(すなわち、アルミニウム)パンまたは2枚のアルミ箔の間に配置され、ハンマーで10回叩く実施形態では、20%超、30%超、40%超、50%超、60%超、70%超、80%超、90%超、または95%超の上記粒子が少なくとも約250ミクロンの平均直径を有する。本明細書中に開示されている上記医薬組成物は、破砕、粉砕または微粉砕により微細な粉末を形成することに対して耐性があるので、吸入による乱用を抑止する。
加えて、本明細書中に開示されている医薬組成物は、完全体である、平坦にされた、破壊された、破砕された、または微粉砕されたかどうかにかかわらず、少容量の適切な溶媒と接触させた場合、粘性の混合物またはゲルを形成する。上記容量は約3mL、5mLまたは10mLであってよい。適切な溶媒として、水、エタノールなどのアルコール、酢酸などの酸、果汁、および上記溶媒のいずれかの混合物が挙げられる。上記ゲルは粘性があるため、注射シリンジ針を介して、その材料を引き出すことが困難である。結果的に、上記医薬組成物は、抽出、濾過および/または注射による乱用に耐性がある。
(II)固体投薬医薬組成物を調製するための方法
本開示の別の態様は、本明細書中に開示されている、医薬組成物の固体剤形を調製するための方法を包含する。本方法は以下を含む:(a)少なくとも1種の低分子量親水性ポリマー、少なくとも1種の高分子量親水性ポリマー、および発泡系を含む混合物を形成するステップと;(b)該混合物を固体投薬単位へと形成するステップと;(c)該固体投薬単位を加熱することによって、該固体剤形を形成するステップ。この固体剤形は、フィルムコーティング剤で必要に応じてコーティングされていてもよい。
(a)混合物を形成するステップ
本方法の第1ステップは、上記医薬組成物の構成成分を含む混合物を形成するステップを含み、これらの構成成分はセクション(I)(a)において上記に詳述されている。上記混合物は、約200,000Da以下の平均分子量を有する少なくとも1種の親水性ポリマー、少なくとも約400,000Daの平均分子量を有する少なくとも1種の親水性ポリマー、酸構成成分および塩基構成成分を含む発泡系、ならびに滑沢剤を含む。一般的に、上記混合物は、1種のAPIまたは薬学的に許容されるその塩をさらに含む。上記構成成分は、いずれの順序で組み合わせてもよいし、または一緒に組み合わせる前に様々な組合せでプレミックスしてもよい。例えば、一実施形態では、上記発泡系の上記酸構成成分を、残りの上記構成成分と混合する前に、ポリアルキレングリコールまたはPoloxamerと共処理することができる。別の実施形態では、上記APIを、残りの上記構成成分と組み合わせる前に、いくつかの上記構成成分と組み合わせることができる。したがって、様々な順序の混合スキームが可能である。
上記組成物の上記構成成分を含む混合物は、混合、ローラー混合、ドラム混合、せん断混合、乾式ブレンド、チョッピング、ミリング、ローラーミリング、造粒、乾式造粒(例えば、スラッギングまたはローラーコンパクティング)、湿式造粒(例えば、流動層造粒、高せん断造粒)、および当技術分野で公知の他の混合技術により形成されてもよい。
(b)固体投薬単位を形成するステップ
本方法は、ステップ(a)からの混合物を固体投薬単位へと形成するステップをさらに含む。適切な固体投薬単位は、セクション(I)(b)において上記に記載されている。固体投薬単位を形成する手段は当技術分野で周知である。例示的実施形態では、上記固体投薬単位は錠剤であってよい。上記錠剤は、圧縮錠剤、成形錠剤、コンパクト錠剤、またはプレス錠剤であってよい。例示的実施形態では、上記錠剤は直接圧縮で形成してもよい。上記錠剤の形状は異なってもよい。非限定的な錠剤の形状として、円形、楕円形、長方形、および三角形が挙げられる。上記錠剤のサイズおよび質量は異なってもよい。様々な実施形態では、上記錠剤の質量は約100mg〜約1000mgの範囲であってよい。例示的実施形態では、上記錠剤の質量は約300mg〜約500mgの範囲であってよい。
(c)固体投薬単位を加熱するステップ
本方法は、上記固体投薬単位を加熱するステップをさらに含む。この加熱ステップは、上記固体剤形を乾燥および硬化させ、その硬化した固体剤形は、未硬化の固体投薬単位と比べて改善された特性または特徴を有することができる(以下の実施例1、6〜8、および10を参照されたい)。例えば、上記加熱ステップは、上記固体剤形から水を除去することができ、これによって、早過ぎる発泡から上記発泡系を保護する。加えて、上記加熱ステップは、いくつかの上記ポリマーを可塑化することができ、これによって、破砕/微粉砕に対するより強い耐性および上記APIのさらに急速な放出がもたらされる。
一般的に、上記加熱ステップは、約90℃未満の温度で生じる。様々な実施形態では、上記固体投薬単位は、約30℃〜約35℃、約35℃〜約40℃、約40℃〜約45℃、約45℃〜約50℃、約50℃〜約55℃、約55℃〜約60℃、約60℃〜約65℃、約65℃〜約70℃、約70℃〜約75℃、約75℃〜約80℃、約80℃〜約85℃、または約85℃〜約90℃の温度で加熱することができる。例示的実施形態では、その加熱温度は、約50℃〜約80℃の範囲であってよい。
上記加熱ステップの継続時間は、上記組成物の構成成分および上記加熱温度に応じて、変動し得、変動する。上記加熱ステップの継続時間は、約10分間〜約10時間の範囲であってよい。一般的に、上記温度が高いほど、上記加熱ステップのための継続時間は短い。例示的実施形態では、上記固体投薬単位を、約1時間〜約2時間の範囲の期間、約65℃〜約75℃の温度に加熱することができる。
(d)上記固体剤形を必要に応じてコーティングするステップ
上記固体剤形は、フィルムコーティング剤でコーティングしてもよい。適切なフィルムコーティング剤は、セクション(I)(a)(viii)において上記に詳述されている。一般的に、上記固体剤形は、上記加熱ステップ後、フィルムコーティング剤でコーティングしてもよい。
定義
本明細書中に記載されている実施形態の構成成分を紹介する際、冠詞「a」、「an」、「the」および「上記(前記)」は、1種または複数の要素が存在することを意味することを意図する。「含む(comprising)」、「含む(including)」および「有する」という用語は、包括的であることを意図し、列挙した構成成分以外の追加の構成成分が存在し得ることを意味する。
本明細書中に記載されている構成成分が不斉中心を有する場合、特定の立体配置または異性体形態が具体的に示されない限り、すべてのキラル形態、ジアステレオマー形態、ラセミ体および構造のすべての幾何異性体形態が意図されている。
本発明を詳細に記載してきたが、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、修正および変形が可能であることが明らかである。
以下の実施例は、本特許請求された医薬組成物およびこれらを作製するための方法を制限するためではなく、例示するために含まれている。
(実施例1)
即放性配合物
表1は、この実施例で作製した配合物について記載している。そのバッチサイズは1000gであった。すべての成分は米国基準30メッシュスクリーンを介して最初に篩い分けた。8−qtのV−ブレンダーに滑沢剤以外のすべての成分を充填し、15分間ブレンドした。次いでステアリン酸マグネシウムを加え、3分間ブレンドした。Manesty Betaプレスを使用して、丸い錠剤(直径:0.3125”)をこのブレンドから作製した。エアーオーブン内で2時間加熱することによって上記錠剤を硬化させた。2つの硬化温度を試みた(およそ65℃およびおよそ80℃)。
表1.実施例1において作製した配合物の組成。
Figure 2015514775
その硬化した錠剤を硬度および溶解度について評価した。硬度は硬度テスターを使用して決定した。溶解度パラメータは、USP装置タイプ2(パドル)で、50rpmであった。温度は37°±0.5℃であった。溶解媒体は水500mLであった。特定された時点で、試料を溶解度テスター(dissolution tester)から回収し、HPLC法により塩酸オキシコドンを分析した。放出されたオキシコドンのパーセントを上記配合物中の量に基づき計算した。そのデータは表2で報告されている。
表2.実施例1通りに作製された錠剤の特性。
Figure 2015514775
(実施例2)
異なるポリマー比を有する配合物
この実施例からは、塩酸オキシコドン、酒石酸、炭酸水素ナトリウム、Polyox N−10(分子量100,000)、Polyox 301NF(分子量400万)、Klucel HXF、およびステアリン酸マグネシウムからなる配合物が得られる。最適な上記ポリマー比を決定するために、塩酸オキシコドン、酒石酸、炭酸水素ナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムの量を一定に保持し、他の3つの成分の量を変化させた配合物を調製した。表3は、一般式を提示し、表4からは、各配合物についての上記ポリマーの特定の比が得られる。
そのバッチサイズは10〜15gであった。その必要量を個々に秤量し、プラスチックバッグ内に配置し、手作業で約5分間混合した。その必要量を秤量し、単一ステーションCarverプレスのダイに充填し、所望の力でこれを圧縮することによって、錠剤を作製した。錠剤をアルミニウムパン内に配置し、エアーオーブン内で、およそ65℃で2時間硬化させた。硬化後、上記錠剤を室温まで戻し、水への溶解度で特徴付けを行った。30分の時点で試料を除去し、塩酸オキシコドンについてHPLCで分析した。上記配合物から放出された塩酸オキシコドンのパーセンテージを決定した。
表3.実施例2で作製された配合物の組成。
Figure 2015514775
注意:x、yおよびzの値については、表4を参照されたい。x、y、およびzの和は88.25mgであった。
表4.実施例2で作製された錠剤の組成および特性
Figure 2015514775
表4のデータは、いくつかの配合物において、硬化が塩酸オキシコドン(API)の放出を増加させたことを示している。いくつかの上記配合物では予期しない結果であった。例えば、配合物EFF37−10は、Polyox 100KおよびKlucel(分子量:およそ100万)を含有したが、Polyox 100K(分子量:100,000)しか含有していなかった配合物EFF37−6より放出が大きかった。さらに、配合物EFF37−1はすべての3種のポリマーを含有したが、これは、Polyox 100Kしか含有していなかった配合物EFF37−6よりも放出が大きかった。
(実施例3)
異なる等級のKlucelを含む配合物
他の等級のKlucelを、Klucel HXFの代わりに使用することができるかどうか決定するために、Klucel MXF、Klucel GXF、またはKlucel EXFを含有する配合物を調製した。上記配合物は、他の成分を変化させながら、塩酸オキシコドン、酒石酸、炭酸水素ナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムの量を一定に保持することによって、実施例2において上記に記載のように調製した。いくつかの配合物には、タルクおよび/またはPluronic F127も含めた。表5は、上記ポリマーと追加の構成成分との相対比、ならびに上記配合物からのオキシコドンの放出を提示している。
表5.実施例3通りに作製された錠剤の組成および特性。
Figure 2015514775
注意:x、y、およびzは、表3での意味と同じ意味を有する。
その溶解度の結果は、Klucel GXFまたはKlucel EXFを含有する配合物(EFF−38−3およびEFF38−4)において溶解度が低かったことを示した。GXFおよびEXF等級の分子量は、HXFまたはMXFの分子量よりも少なかったので、これは予想外であった。タルクまたはタルクとPluronicの両方の包含が、APIの放出量を増加させることも判明した(配合物EFF38−5およびEFF38−6とEFF38−1とを比較)。タルクおよびPluronicにより得られた放出の増加は、上記硬化した錠剤において特に顕著であった。
(実施例4)
他の低MWポリマーを含有する配合物
他の低分子量ポリマーが、Polyox 100Kを代替することができるかどうか決定するために、Polyox 100Kの代わりにポリエチレングリコール(PEG8000)またはPluronic F127を含有する配合物を調製した。上記配合物は、実施例2の通りに調製および試験した。いくつかの配合物はタルクを含んだ。表6は、上記配合物、ならびに該配合物からのオキシコドンの放出について詳述している。
表6.実施例4通りに作製された錠剤の組成および特性。
Figure 2015514775
注意:x、y、およびzは、表3の意味と同じ意味を有する。
表6のデータは、Polyox 100Kと同様の溶解特性がPEG8000から得ることができるが、Pluronic F127からは得ることができないことを示している。しかし、Pluronic F127と共にタルクを包含すると、その放出量が増加することを発見した(配合物EFF39−4を参照されたい)。
(実施例5)
Kolliphorと共処理された酸を含む配合物
発泡系の上記酸構成成分および塩基構成成分を含む配合物は、高い湿度条件下で早過ぎる発泡が起きやすい。このような配合物は、貯蔵寿命が短く安定性が低下する可能性がある。以下の実施例は、酒石酸をKolliphor P407(Pluronic F127)で処理することによって、感湿性を減少させ、早過ぎる発泡の尤度を低下させるための方法について詳述している。25Lのボウルを備えた高せん断造粒機の中に酒石酸をKolliphor P407と共に配置した。酒石酸とKolliphor P407との比は18.1/1.0(w/w)であった。継続して混合しながら、温度を65℃まで上昇させた。ホットメルトプロセスが完了した後、上記ボウルを室温に冷却し、20メッシュ篩スクリーンを介して篩い分けした。上記スクリーンに通した材料を使用して表7に示されているブレンドを配合した。
表7のブレンドはバッチサイズ2700gを有し、以下の通り作製した。Kolliphorと共処理した酒石酸を、4−qtのV−ブレンダーの中で微粉化したタルクと5分間混合した。次いで、この混合物を、ステアリン酸マグネシウム以外の他の成分と、8−qtのV−ブレンダーの中で15分間ブレンドした。次いで、ステアリン酸マグネシウムを上記ブレンダーに加え、3分間混合した。EfferSoda(登録商標)12は、その表面上に炭酸ナトリウムの薄層を有する、加熱処理された炭酸水素ナトリウムであることに注目されたい。その最終ブレンドを、回転式錠剤プレス(Manesty Betaプレス)内で圧縮することによって、丸い錠剤を生成した。次いで、この錠剤をパンコーターの中で、60〜65℃で2時間硬化させた。
表7.実施例5で作製された配合物の組成。
Figure 2015514775
硬化前の上記錠剤の硬度は5.5kpであり、これが、硬化プロセスの終わりには、14.4kpへ増加した。上記塩酸オキシコドンの溶解度は、30分の時点で91.7%であった。
(実施例6)
追加の親水性ポリマーを含む配合物
実施例5において述べられた配合物中に他の親水性ポリマーを含めることが可能である。表8には、それぞれおよそ2700gのバッチサイズを有する、2つの配合物(24−1および24−2)が示されている。両方の配合物は、実施例5で記載されているようにKoiliphorと共処理した酒石酸を使用した。配合物24−1は、カルボキシメチルセルロースナトリウムと、Klucel HFではなくキサンタンガムとを含有した。配合物24−2は、カルボキシメチルセルロースナトリウムと、キサンタンガムと、Klucel HFとを含有した。そのブレンド、圧縮、および硬化プロセスは、実施例5において概要が述べられている通りであった。硬化は、上記錠剤を70〜75℃で2時間加熱することによって実行した。
表8.実施例6で作製された配合物の組成。
Figure 2015514775
上記錠剤についての硬度および溶解度データは表9に示されている。これらのデータは、良好な錠剤硬度および優れたオキシコドン放出を保持した追加の親水性ポリマーを含有する配合物を示している。
表9.実施例6の通りに作製した錠剤についての硬度および溶解度データ。
Figure 2015514775
(実施例7)
共処理した、または共処理していない酸およびKolliphorを含む配合物
この実施例は2つの配合物(31−1および33−1)の特性について詳述している。配合物(31−1)を、Kolliphorと共処理した酒石酸を用いて作製し、配合物33−1は、酒石酸およびKolliphorを、共処理なしで入手してそのまま使用した。表10から明らかなように、他のすべての構成成分は同じであった。そのバッチサイズはおよそ6kgであり、16−qtV−ブレンダー、回転式錠剤プレスを利用した。硬化は、パンコーターの中で、70〜75℃で実施した。両方の配合物を圧縮することによって、楕円形の錠剤を得た。配合物の詳細は、表10に示し、溶解度データは表11に示されている。
表10.実施例7で作製された配合物の組成。
Figure 2015514775
表11.実施例7の通りに作製された錠剤の特性。
Figure 2015514775
表11にはまた、硬化錠剤の乱用抑止性の特徴を決定するための2つのタイプの試験からの結果が示されている。ミリング試験では、上記錠剤を高せん断ミル内で6分間粉砕した。生成した大きい塊の生成物について篩分折を実施し、>250ミクロンのサイズを有する粗い粒子のパーセントを決定した。ハンマリングテストでは、上記錠剤を2つのアルミニウムパンの間に配置し、ハンマーで10回叩いた。生成した生成物を指(finger)の間で破砕した。次いで、その粒子サイズを決定し、>250ミクロンのパーセントを報告した。これらの試験からのより高い値を乱用抑止の指標として使った。この実施例から、配合物33−1が改善された乱用抑止特性を有することが明らかとなった。
(実施例8)
Kolliphorおよび/またはタルクを有する、および有さない配合物
この実施例では、いくつかの配合物においてKolliphorおよび/またはタルクが除かれている、4つの配合物(33−1、33−2、33−3、および33−4)を評価した。表12では、mg/錠剤で上記組成物が示されている。酒石酸およびKolliphorは、共処理なしで入手してそのまま使用した。そのバッチは、およそ1kgのサイズであり、4−qtブレンダーを使用して作製した。回転式錠剤プレスを使用して楕円形の錠剤を作製し、パンコーター内で、およそ72℃で2時間硬化させた。パンコーター内で、その硬化した錠剤を、Colorcon,Incから市販されているOpadryコーティング材料でコーティングした。上記錠剤を硬度および溶解度について試験した。配合物33−1と、33−2、33−3、および33−4とを比較すると、配合物中にKolliphorおよび/またはタルクを有することなく、良好な溶解特徴を達成することができることが明白である。
表12.実施例8で作製された錠剤の組成および特性。
Figure 2015514775
(実施例9)
さらなる配合物の改善
この実施例の配合物(37−7、37−8、37−9、および37−10)は、上記構成成分をプラスチックバッグ内でブレンドすることによって、およそ25gのバッチサイズで作製した。酒石酸およびKolliphorを共処理なしで入手してそのまま使用した。単一ステーションプレスを使用して、楕円形の錠剤を作製し、エアーオーブン内で、およそ70℃で2時間硬化させた。その硬化した錠剤を硬度およびハンマリングで評価した。その結果は表13に要約されている。KolliphorおよびPEG3350の性能は同等であった(配合物37−8および37−9)。KolliphorもPEG3350も含有しない配合物もうまく機能した(37−10)。配合物37−8および37−7は、Polyox 100Kの含有量が異なった。上記配合物(37−7)におけるより高いPolyox 100Kレベルによって、その粒径データに認められるように、より良好な破砕耐性が示された。
表13.実施例9で作製された錠剤の組成および特性。
Figure 2015514775
(実施例10)
追加の配合物の改善
酒石酸およびPEG3350を入手したまま使用して本実施例の配合物を作製した。その組成は表14に提示されている。そのバッチサイズは100gであった。プラスチックバッグ内でブレンドを作製し、単一ステーションプレスで錠剤を作製した。上記錠剤をオーブン内で、およそ70℃で2時間硬化させた。上記錠剤は、オキシコドン放出について、および乱用抑止試験により評価した(データについては、表14を参照されたい)。
Figure 2015514775
Figure 2015514775
表14のデータから以下の結論が得られた:(i)発泡剤を増加させたにもかかわらず、PEO100Kレベルの低減は未硬化錠剤の溶解度を低下させた(44−9と44−1を比較);(ii)ゲル形成ポリマーの除去は溶解度を増加させた(44−8);(iii)低分子量POLYOX(PEO 100K)の除去は、溶解度を低下させ(44−10)、硬化はこの場合溶解度を増加させなかった;(iv)配合物44−6および44−7についてのデータは、酸構成成分および塩基構成成分の両方が良好な溶解度を達成するのに必要であること、および、(v)有機酸である酒石酸を無機酸で代替してもよいことを示している(配合物44−1および44−5)。

Claims (15)

  1. 少なくとも1種の活性医薬成分(API)または薬学的に許容されるその塩と、少なくとも1種の低分子量親水性ポリマーと、少なくとも1種の高分子量親水性ポリマーと、発泡系とを含む、医薬組成物。
  2. 前記低分子量親水性ポリマーが、約200,000ダルトン以下の平均分子量を有し;該低分子量親水性ポリマーが、前記医薬組成物の約5重量%〜約50重量%の量で存在する、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記低分子量親水性ポリマーが、ポリアルキレンオキシド、セルロースエーテル、ポリアルキレングリコール、Poloxamer、およびこれらの組合せから選ばれる、請求項1または2に記載の医薬組成物。
  4. 前記高分子量親水性ポリマーが、少なくとも約400,000ダルトンの平均分子量を有し;該高分子量親水性ポリマーが、前記医薬組成物の約0.1重量%〜約30重量%の量で存在する、請求項1から3のいずれかに記載の医薬組成物。
  5. 前記高分子量親水性ポリマーが、ポリアルキレンオキシド、セルロースエーテル、多糖、およびこれらの組合せから選ばれる、請求項1から4のいずれかに記載の医薬組成物。
  6. 前記発泡系が、a)有機酸、無機酸、およびこれらの組合せから選ばれる酸構成成分と、b)アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、有機炭酸塩、およびこれらの組合せから選ばれる塩基構成成分とを含み、該発泡系が、前記医薬組成物の約20重量%〜約90重量%の量で存在する、請求項1から5のいずれかに記載の医薬組成物。
  7. 前記APIがオピオイド、またはオピオイドと非オピオイド鎮痛薬の組合せであり、該オピオイドが、オキシコドン、オキシモルホン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、コデイン、およびモルヒネから選ばれる、請求項1から6のいずれかに記載の医薬組成物。
  8. 経口用固体剤形である、請求項1から7のいずれかに記載の医薬組成物。
  9. 少なくとも約10キロポンドの硬度を有する、請求項1から8のいずれかに記載の医薬組成物。
  10. 前記医薬組成物が約6分間のミリングによって、粒子を形成する場合、該粒子の30%超が約250ミクロン超の平均直径を有する、請求項1から9のいずれかに記載の医薬組成物。
  11. USP認可のインビトロ放出手順を使用して測定した場合、前記APIの少なくとも約70%を約45分間以内に放出する、請求項1から10のいずれかに記載の医薬組成物。
  12. 前記低分子量親水性ポリマーが、約200,000ダルトン以下の平均分子量を有し、ポリエチレンオキシド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリエチレングリコール、Poloxamer、およびこれらの組合せから選ばれ;前記高分子量親水性ポリマーが、少なくとも約400,000ダルトンの平均分子量を有し、ポリエチレンオキシド、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびこれらの組合せから選ばれ;前記発泡系が、a)有機酸、無機酸、およびこれらの組合せから選ばれる酸構成成分、ならびにb)アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩、アルカリ金属炭酸塩、有機炭酸塩、およびこれらの組合せから選ばれる塩基構成成分を含み;前記APIが、オキシコドン、オキシモルホン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、コデイン、およびモルヒネから選ばれるオピオイドである、請求項1から11のいずれかに記載の医薬組成物。
  13. 前記低分子量親水性ポリマーが、前記医薬組成物の約20重量%〜約35重量%の量で存在し;前記高分子量親水性ポリマーが、該医薬組成物の約2重量%〜約10重量%の量で存在し;前記発泡系が、該医薬組成物の約50重量%〜約70重量%の量で存在する、請求項12に記載の医薬組成物。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の、医薬組成物の固体剤形を調製するための方法であって、
    a)前記少なくとも1種の活性医薬成分(API)または薬学的に許容されるその塩、前記少なくとも1種の低分子量親水性ポリマー、前記少なくとも1種の高分子量親水性ポリマー、および前記発泡系を含む混合物を形成するステップと;
    b)該混合物を固体投薬単位へと形成するステップと;
    c)該固体投薬単位を加熱することによって、該固体剤形を生成するステップと、
    を含む方法。
  15. 前記固体剤形をコーティング剤でコーティングするステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
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